JP3668344B2 - 送気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体または動物の体内に気体を注入する送気装置、更に詳しくは、二酸化炭素等のガスを体内へ送気して腹部を膨らませ、内視鏡による腹腔内の観察や治療の際、内視鏡の視野を確保する気腹装置用の送気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に医療分野において、例えば内視鏡観察下で患者の腹腔内の医療処置をする場合には、従来より処置する腹腔内に炭酸ガス等の気体を注入して腹部を膨らませ、処置に必要な観察視野を確保できるような方法が採られている。腹腔内への気体の注入には、ガスボンベ等の気体供給源からの気体を、減圧器や電磁弁および圧力センサ等によって圧力制御しながら送気し、腹腔内を設定圧に保つ気腹装置が使用される。
【0003】
このような気腹装置の送気装置としては、例えば特公平2−14843号公報に開示されているように、ガス流量一定の条件下で測定した送気時の圧力を基に腹腔内静圧を比較的簡単かつ正確に求めることができる装置が提案されている。
【0004】
一般に送気装置へのガスの供給は、液化した二酸化炭素等を充填した高圧ガスボンベを接続することにより行われる。一般的な高圧ガスボンベ内の圧力は常温で約6MPa(60kgf/cm2 )である。一方、手術室内へのガスの供給には、低圧の集中ガス配管を用いる場合もある。このように低圧で供給される二酸化炭素等の圧力は約0.4MPa(4kgf/cm2 )である。
【0005】
前記特公平2−14843号公報に示されるような従来の装置では、前記のような低圧の気体供給源を高圧ガスボンベ用の送気装置に接続した場合、送気流量が低下するなどの送気制御上の問題が生じることがあるため、腹腔内視野の低下等を招き、手術等の処置に支障をきたしてしまうおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、特公平2−14843号公報に示されるような従来の構成では、手術室内へのガス供給配管などの低圧の気体供給源を高圧ガスボンベ用の送気装置に接続した場合、送気流量の低下とか、管路内の減圧値の変動による不具合など送気制御上の問題が生じることがある。例えば特公平2−14843号公報に示される装置では、第1減圧器の減圧値が高くなり、安全バルブが働いてしまうおそれがある。これは、入力側の圧力が小さくなると出力側の圧力値は高くなるという減圧器の特性による。
【0007】
従って、従来の装置では前記送気制御上の問題のために腹腔内視野の低下等を招き、手術等の処置に支障をきたしてしまうという問題点があった。
【0008】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもので、高圧の気体供給源、低圧の気体供給源のいずれを接続した場合においても、不具合を生じることなく送気制御を行うことが可能な送気装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による送気装置は、二酸化炭素ガス供給源からの気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ人体または動物の体腔内に送気を行う送気装置であって、
前記装置内に、供給された気体を減圧する第1の減圧器と、この第1の減圧器の下流に設けられ供給された気体を減圧する第2の減圧器とを有すると共に、前記第1の減圧器の上流側で二酸化炭素ガスを供給する第1の気体供給手段と、前記第1の減圧器と前記第2の減圧器との間で二酸化炭素ガスを供給する第2の気体供給手段と、前記装置内に供給された気体の圧力に応じて前記第1及び第2の気体供給手段を切り換える制御手段と、を備えたものである。
また、本発明による送気装置は、高圧の二酸化炭素ガス供給源低圧の二酸化炭素ガス供給源とのいずれにも接続可能であり、供給される気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ人体または動物の体腔内に送気を行う送気装置であって、
前記高圧の気体供給源による高圧気体が供給された場合と、前記低圧の気体供給源による低圧気体が供給された場合とで出力圧値が概略等しくなるよう設定され、供給された気体を減圧して出力する第1の減圧器と前記第1の減圧器より供給される気体の圧力を減圧制御して出力する第2の減圧器とを備えたものであり、前記第1の減圧器は、前記高圧の気体供給源による高圧気体が供給された場合と、前記低圧の気体供給源による低圧気体が供給された場合とで出力圧値が概略等しくなるよう、該減圧器内部のバネのバネ定数および弁の開閉ストロークが設定されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る送気装置の全体構成を示した構成説明図である。
【0011】
本実施形態の送気装置1は、内視鏡観察下で患者の腹腔内の医療処置を行う際に用いる気腹装置の構成例である。送気装置1は、高圧の気体供給源を接続する接続口金2が設けられ、この接続口金2に高圧接続ホース3を介して単数もしくは複数の液体二酸化炭素が充填されているボンベ4が接続される。またこの送気装置1は、低圧の気体供給源を接続する接続口金5が設けられ、この接続口金5に低圧接続ホース6を介して手術室内の壁に設けられた低圧配管口金7が接続される。
【0012】
この送気装置1は、気腹針やトラカール等の気腹用挿入具を接続する送気口金8を有し、この送気口金8に気腹チューブ9を介して気腹用トラカール10が接続される。この気腹用トラカール10を患者11の腹腔内に刺入して二酸化炭素ガスを注入することができるようになっている。
【0013】
前記接続口金2の送気装置1の内部側には、高圧管路12を介して第1の減圧器13が接続される。また、この高圧管路12にはボンベ圧センサ14が接続されている。第1の減圧器13は、内部管路15及び第1の閉止弁16を介して第2の減圧器17に接続されている。第2の減圧器17からの二酸化炭素ガスを下流に導く内部管路19は、流量センサ25及び送気制御バルブ20を経由して送気口金8に接続される。送気制御バルブ20と送気口金8との間の内部管路19には、圧力センサ21が接続されている。
【0014】
前記接続口金5の送気装置1の内部側には、低圧管路22が接続され、この低圧管路22は第2の閉止弁23を介して前記第1の閉止弁16と第2の減圧器17との間の内部管路15に設けられた分岐部18に接続される。
【0015】
前記ボンベ圧センサ14、前記第1及び第2の閉止弁16,23、流量センサ25、送気制御バルブ20、圧力センサ21は、全て送気装置1の動作制御を行う制御部24に電気的に接続されている。また、制御部24には送気装置1の筐体外側に設けられた操作部26が接続されている。
【0016】
このように構成された送気装置1において、高圧の気体供給源であるボンベ4からの二酸化炭素ガスの供給により送気制御を行う場合の動作を説明する。
【0017】
高圧接続ホース3及び高圧管路12を介して第1の減圧器13に供給される二酸化炭素ガスの圧力は、例えば約25°Cの室温時に約6MPaの圧力で高圧ガスが供給された場合、第1の減圧器13によって約0.4MPaに減圧される。減圧された二酸化炭素ガスは、第1の閉止弁16を介して第2の減圧器17に供給される。
【0018】
ここで、第1の閉止弁16の動作に関して説明する。制御部24は、ボンベ圧センサ14で測定した値が1MPa(10kgf/cm2 )を超えている場合に、第1の閉止弁16を開いて下流に二酸化炭素ガスを供給する。このとき、第2の減圧器17に供給された二酸化炭素ガスは約80mmHgに減圧される。減圧された二酸化炭素ガスは制御部24からの信号によって送気制御バルブ20を開閉することで患者11の腹腔内に送気される。
【0019】
このときのバルブ開閉制御は次のように行われる。まず、術者は操作部26を操作し、患者の腹腔内圧力及び送気する流量を設定する。このように操作部26を操作して装置の動作制御を開始すると、流量センサ25と圧力センサ21の出力値が制御部24に取り込まれ、制御部24はこの値と前記操作部26による設定値とを比較してバルブ開閉時間の比率を演算し、制御信号を送気制御バルブ20に送る。これにより、送気制御バルブ20は開かれて送気がなされる。そして、圧力センサ21の出力値より算出される患者11の腹腔内の圧力が前記設定値と等しくなるまで上昇すると、送気制御バルブ20は閉じられて送気が停止される。なお、送気制御バルブ20を閉じた後も圧力センサ21により腹腔内の圧力を測定し続ける。その後、ガスのリークによって腹腔内の圧力が設定値を下回った場合は、制御部24は送気制御バルブ20に制御信号を送り、再び送気制御バルブ20を開いて送気を行う。
【0020】
次に、低圧の気体供給源である低圧配管口金7から二酸化炭素ガスを供給する場合の動作を説明する。
【0021】
この場合、ボンベ4は接続されておらず、高圧管路12内の圧力、すなわちボンベ圧センサ14の測定値は0(=大気圧)となる。ボンベ圧センサ14の出力値が1MPa以下の場合は、第1の閉止弁16は閉じられ、第2の閉止弁23が開かれる。この結果、低圧配管口金7から供給される約0.4MPaの圧力の二酸化炭素ガスが第2の減圧器17に供給される。
【0022】
このとき、第2の減圧器に供給される二酸化炭素ガスの圧力は、前記ボンベ4を接続した場合における、第1の減圧器による減圧値と等しくなる。このため、第2の減圧器17から下流の管路における圧力制御の状態はボンベ4を接続した場合も、低圧配管口金7を接続した場合も同じになる。
【0023】
また、ボンベ4が接続されている場合で、ボンベ4から供給される二酸化炭素ガスの圧力が低下した場合の動作に関して述べる。二酸化炭素ガスの圧力はボンベ4内の液化二酸化炭素が無くなると急激に減少する。高圧管路12内の圧力が1MPa以下の圧力に降下した場合は、前述の通り第1の閉止弁16を閉じ、第2の閉止弁23を開けるように制御する。
【0024】
しかしこの場合、低圧配管口金7は接続されていないために送気装置1に対しては二酸化炭素ガスが供給されない状況になる。よって、送気制御バルブ20を開いても二酸化炭素ガスは流れず、流量センサ25の出力値は0となる。このようなときは二酸化炭素ガス供給状態が異常であるとして、操作部26に設けた図示しない警告表示灯と発音手段等により警告を行う。
【0025】
なお、二酸化炭素ガス供給状態の異常検出のために、低圧管路22中にも圧力センサを設け、ボンベ圧と低圧配管の圧力の両者を直接検出するようにしても良い。また、第1及び第2の閉止弁16,23に代えて、分岐部18に三方弁を設けて管路を選択するようにしても良い。
【0026】
以上述べた通り第1の実施形態によれば、高圧のガスを供給するボンベを接続した場合も、手術室の低圧ガス配管を接続した場合も、不具合なく送気制御が行えるために、支障をきたすこと無く手術等の処置を行うことが可能となる。
【0027】
図2は本発明の第2の実施形態に係る送気装置の全体構成を示した構成説明図である。
【0028】
第2の実施形態は、ボンベ4からのガス供給管路である高圧管路12と低圧配管口金7からの供給管路である低圧管路22との切換えを、メカ式の逆止弁で行うように構成したものである。高圧管路12及び低圧管路22には、気体入口近傍にそれぞれ逆止弁28,29が設けられている。これらの逆止弁28,29の作動圧力(クラッキング圧力)は、高圧用の逆止弁28は1MPa(10kgf/cm2 )、低圧用の逆止弁29は0.3MPa(3kgf/cm2 )である。
【0029】
このように第1の閉止弁16と第2の閉止弁23の代わりに逆止弁28,29を設けた以外は第1の実施形態と同様に構成されており、説明を省略する。
【0030】
上記構成において、接続口金2にボンベ4を接続した場合は、高圧管路12に約6MPaの圧力が加わるために、逆止弁28が開いて下流に二酸化炭素ガスが供給される。またこの場合、逆止弁29には閉じる方向に圧力が加わるために、接続口金5から二酸化炭素ガスがリークすることはない。
【0031】
一方、接続口金5に低圧配管口金7を接続した場合は、約0.4MPaの圧力が加わるために、逆止弁29が開いて下流に二酸化炭素ガスが供給される。またこの場合、逆止弁28には閉じる方向に圧力が加わるために、接続口金2から二酸化炭素ガスがリークすることはない。
【0032】
以上述べたように第2の実施形態ではメカ式の逆止弁を用いて供給管路の選択を行うことにより、管路の切換えに閉止弁を開閉するなどの電気的な制御が不要となる。このため、制御回路を簡略化でき、装置のコストを低減することが可能である。
【0033】
図3は本発明の第3の実施形態に係る接続口金近傍の構成を示した構成説明図である。
【0034】
第3の実施形態は、第2の実施形態における接続口金2及び5付近の構成を変更した変形例である。
【0035】
送気装置1の背面パネル30には、内部に連結部材31が取り付けられている。この連結部材31には、接続口金2及び5が螺合して取り付けられており、背面パネル30に設けられた逃げ穴を貫通して接続口金2,5が外部に向かって突出している。また、連結部材31の接続口金2,5と反対側には、逆止弁28,29が螺合して取り付けられている。これらの接続口金2と逆止弁28、接続口金5と逆止弁29は、それぞれ連結部材31の内部に加工された管路を介して接続される。逆止弁28及び逆止弁29の下流の構成は第2の実施形態と同じであり、説明を省略する。
【0036】
上記構成において、接続口金2,5から供給される二酸化炭素ガスは、連結部材31の内部管路、逆止弁28,29を介して下流の管路に供給される。
【0037】
このように第3の実施形態では、接続口金2,5と逆止弁28,29を連結部材31に一括して固定し、更に配管を用いずに連結部材31の内部管路を用いてそれぞれを接続するようにしたため、製造コストを低減できる。
【0038】
図4は本発明の第4の実施形態に係る送気装置の全体構成を示した構成説明図である。
【0039】
第4の実施形態は、送気装置1の接続口金を一個のみ設けて、ボンベ4からの高圧ガスと低圧配管口金7からの低圧ガスのどちらでも接続できるようにした構成例である。
【0040】
送気装置1には接続口金32が設けられ、この接続口金32には高圧接続ホース3または低圧接続ホース6が接続される。接続口金32の送気装置1の内部側には、内部管路33が配設され、この内部管路33の他端には三方弁34が接続される。また、内部管路33にはボンベ圧センサ14が接続されている。
【0041】
三方弁34の常時開側ポート34aには、第1の減圧器13を介して三方弁35の常時閉側ポート35bに接続される内部管路36が接続されている。また、三方弁34の常時閉側ポート34bには、三方弁35の常時開側ポート35aに接続される内部管路37が接続されている。三方弁35の下流側には、内部管路38を介して第2の減圧器17が接続される。これらの三方弁34,35は、制御部24に電気的に接続されている。
【0042】
第2の減圧器17の下流側の構成は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0043】
上記構成において、接続口金32にボンベ4を接続した場合であって、ボンベ圧センサ14での測定値が1MPaを超える場合は、三方弁34の常時開側ポート34a、三方弁35の常時閉側ポート35b側のポートがそれぞれ選択されるように制御部24より制御信号が送出される。この結果、ボンベ4から供給される高圧ガスは、三方弁34,内部管路36,第1の減圧器13,三方弁35,内部管路38を介して第2の減圧器17に供給される。
【0044】
また、ボンベ4の圧力が1MPa以下の場合または接続口金32に低圧配管口金7が接続された場合であって、ボンベ圧センサ14での測定値が1MPa以下の場合は、三方弁34の常時閉側ポート34b、三方弁35の常時開側ポート35a側のポートがそれぞれ選択されるように制御部24より制御信号が送出される。この結果、ボンベ4または低圧配管口金7から供給される低圧ガスは、三方弁34,内部管路37,三方弁35,内部管路38を介して第2の減圧器17に供給される。
【0045】
第2の減圧器17以降の作用に関しては第1の実施形態と同様である。
【0046】
以上述べたように第4の実施形態では接続口金を一つだけ設けるようにしたため、送気装置の取扱いが簡単になり、誤接続の危険性もなくすことができる。
【0047】
図5ないし図7は本発明の第5の実施形態に係り、図5は送気装置の主要部の構成を示した構成説明図、図6は第1の減圧器の入力圧−出力圧特性を示す特性図、図7は変形例における第1の減圧器の入力圧−出力圧特性を示す特性図である。
【0048】
第5の実施形態は、ボンベ4を接続した場合と、低圧配管口金7を接続した場合とで、送気装置内部の管路を切り換えることなく送気制御を可能とした構成例である。
【0049】
図5に示すように、送気装置1には接続口金37が設けられ、この接続口金37には高圧接続ホース3または低圧接続ホース6が接続される。接続口金37の送気装置1の内部側には、内部管路38が配設され、この内部管路38の他端には第1の減圧器41が接続される。また、内部管路38にはボンベ圧センサ14が接続されている。第1の減圧器41の下流には内部管路40が接続され、この内部管路40は第2の減圧器39を経由して図示しない流量センサ25に接続される。流量センサ25以降の構成は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0050】
次に、図6を用いて第1の減圧器41の出力特性を説明する。第1の減圧器41の出力圧は、次の2つの要因によって変動する。
(1)低圧配管口金7より供給される二酸化炭素ガスの圧力変動、例えば0.4±0.05MPa(図6中の圧力範囲A)
(2)ボンベ4より供給される二酸化炭素ガスの圧力変動、例えば1〜7MPa(図6中の圧力範囲B)
【0051】
第1の減圧器41の出力特性は、前記圧力範囲A,Bにおいて、圧力制御上の許容出力範囲(図6中の圧力範囲C)に入るよう設計されている。この出力特性設定は、一般的には減圧器内部のバネのバネ定数、弁の開閉ストローク等を変えることにより達成される。
【0052】
このように第1の減圧器41の出力特性を設定することにより、接続口金37にボンベ4が接続された場合、低圧配管口金7が接続された場合のいずれであっても、第1の減圧器41に供給される二酸化炭素ガスが高圧、低圧いずれのときも第1の減圧器41から出力される二酸化炭素ガスの圧力は圧力制御上問題がない許容範囲内となる。
【0053】
なお第5の実施形態の変形例として、第1の減圧器41以外の構成を変更し、図7に示すように、圧力制御上の許容出力範囲Cを広げて、6MPa付近から0.4MPaまでの全ての入力圧の範囲に対する出力圧の範囲を許容範囲とするように構成すれば、ボンベより供給される二酸化炭素ガスの圧力変動の許容範囲を広げることができる。
【0054】
上述したように第5の実施形態によれば、少ない構成部品で、手術等の処置に支障を生じないような所望の送気制御が行えるため、装置コストの低減を実現できる。
【0055】
以上説明したように第1ないし第5の実施形態によれば、高圧のガス供給源を接続した場合、低圧のガス供給源を接続した場合のいずれであっても、問題なく送気制御を行うことができ、これにより、支障をきたすこと無く手術等の処置を行うことが可能となる。
【0056】
[付記]
(1) 気体供給源からの気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ人体または動物の体腔内に送気を行う送気装置であって、
前記装置内に、供給された気体を減圧する第1の減圧器と、この第1の減圧器の下流に設けられ供給された気体を減圧する第2の減圧器とを有すると共に、
前記第1の減圧器の上流側に気体を供給する第1の気体供給手段と、
前記第1の減圧器と前記第2の減圧器との間に気体を供給する第2の気体供給手段と、
前記装置内に供給された気体の圧力に応じて前記第1及び第2の気体供給手段を切り換える制御手段と、
を備えたことを特徴とする送気装置。
【0057】
(2) 気体供給源からの気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ人体または動物の体腔内に送気を行う送気装置であって、
前記装置内に、供給された気体を減圧する第1の減圧器と、この第1の減圧器の下流に設けられ供給された気体を減圧する第2の減圧器とを有すると共に、
前記装置内に供給された気体の圧力に応じて、高圧の気体が供給された場合は前記第1の減圧器に気体を供給し、低圧の気体が供給された場合は前記第2の減圧器に気体を供給する気体供給制御手段を備えたことを特徴とする送気装置。
【0058】
(3) 前記装置内への気体の供給手段として単一の接続口金を備え、
前記接続口金からの気体を前記第1の減圧器または第2の減圧器へ導くために該装置内部の管路を切り換える管路切換手段と、
前記接続口金より装置内へ供給された圧力を検出する圧力検出手段と、を備えており、
前記制御手段は、前記圧力検出手段により検出された圧力を基にして前記管路切換手段を制御することを特徴とする付記1に記載の送気装置。
【0059】
(4) 前記装置内への気体の供給手段として、装置筐体に高圧用の接続口金と低圧用の接続口金とを備えたことを特徴とする付記1に記載の送気装置。
【0060】
(5) 前記高圧用の接続口金は前記第1の減圧器の上流の管路に接続され、前記低圧用の接続口金は前記第1の減圧器と第2の減圧器との間の管路に接続されることを特徴とする付記4に記載の送気装置。
【0061】
(6) 前記高圧用の接続口金からの気体の供給管路を開閉する第1の管路開閉手段と、前記低圧用の接続口金からの気体の供給管路を開閉する第2の管路開閉手段と、を設けたことを特徴とする付記5に記載の送気装置。
【0062】
(7) 前記装置内へ供給された圧力を検出する圧力検出手段を備え、
前記制御手段は、前記圧力検出手段により検出された圧力を基にして前記第1及び第2の管路開閉手段を制御することを特徴とする付記6に記載の送気装置。
【0063】
(8) 前記第1及び第2の管路開閉手段はメカ式の逆止弁であることを特徴とする付記6に記載の送気装置。
【0064】
(9) 前記第1及び第2の管路開閉手段は電磁弁であることを特徴とする付記6に記載の送気装置。
【0065】
(10) 高圧の気体供給源または低圧の気体供給源のいずれかからの気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ人体または動物の体腔内に送気を行う送気装置であって、
前記装置内での気体の圧力を制御する減圧器を備え、該減圧器の出力圧値を、前記高圧の気体供給源による高圧気体が供給された場合と、前記低圧の気体供給源による低圧気体が供給された場合とで概略等しくなるよう設定したことを特徴とする送気装置。
【0066】
(11) 液化二酸化炭素が充填されたボンベまたは手術室に設けられた低圧配管口金のいずれか一方からの気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ送気を行って人体または動物の体腔を所望の圧力に拡張する送気装置であって、
前記装置内での気体の圧力を制御する減圧器を備え、該減圧器の出力圧値を、前記高圧の気体供給源による高圧気体が供給された場合と、前記低圧の気体供給源による低圧気体が供給された場合とで概略等しくなるよう設定したことを特徴とする送気装置。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、高圧の気体供給源、低圧の気体供給源のいずれを接続した場合においても、不具合を生じることなく送気制御を行うことが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る送気装置の全体構成を示した構成説明図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る送気装置の全体構成を示した構成説明図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る接続口金近傍の構成を示した構成説明図
【図4】本発明の第4の実施形態に係る送気装置の全体構成を示した構成説明図
【図5】本発明の第5の実施形態に係る送気装置の主要部の構成を示した構成説明図
【図6】第5の実施形態における第1の減圧器の入力圧−出力圧特性を示す特性図
【図7】第5の実施形態の変形例における第1の減圧器の入力圧−出力圧特性を示す特性図
【符号の説明】
1…送気装置
2,5…接続口金
4…ボンベ
7…低圧配管口金
8…送気口金
12…高圧管路
13…第1の減圧器
14…ボンベ圧センサ
16…第1の閉止弁
17…第2の減圧器
18…分岐部
20…送気制御バルブ
21…圧力センサ
22…低圧管路
23…第2の閉止弁
24…制御部
25…流量センサ
26…操作部

Claims (3)

  1. 二酸化炭素ガス供給源からの気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ人体または動物の体腔内に送気を行う送気装置であって、
    前記装置内に、供給された気体を減圧する第1の減圧器と、この第1の減圧器の下流に設けられ供給された気体を減圧する第2の減圧器とを有すると共に、
    前記第1の減圧器の上流側で二酸化炭素ガスを供給する第1の気体供給手段と、
    前記第1の減圧器と前記第2の減圧器との間で二酸化炭素ガスを供給する第2の気体供給手段と、
    前記装置内に供給された気体の圧力に応じて前記第1及び第2の気体供給手段を切り換える制御手段と、
    を備えたことを特徴とする送気装置。
  2. 高圧の二酸化炭素ガス供給源低圧の二酸化炭素ガス供給源とのいずれにも接続可能であり、供給される気体を装置内に導き、該装置内で前記気体の圧力を所定値に保持しつつ人体または動物の体腔内に送気を行う送気装置であって、
    前記高圧の気体供給源による高圧気体が供給された場合と、前記低圧の気体供給源による低圧気体が供給された場合とで出力圧値が概略等しくなるよう設定され、供給された気体を減圧して出力する第1の減圧器と
    前記第1の減圧器より供給される気体の圧力を減圧制御して出力する第2の減圧器と
    を備えたことを特徴とする送気装置。
  3. 前記第1の減圧器は、前記高圧の気体供給源による高圧気体が供給された場合と、前記低圧の気体供給源による低圧気体が供給された場合とで出力圧値が概略等しくなるよう、該減圧器内部のバネのバネ定数および弁の開閉ストロークが設定されていることを特徴とする請求項2記載の送気装置。
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