JP3197380B2 - 気腹装置 - Google Patents
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Description
し、内視鏡による腹腔内の観察や治療の際、内視鏡の視
野を確保する気腹装置に関する。
腔内の医療処置を行なう場合には従来から次のような作
業が行なわれている。まず、患者の腹部に気腹針等の気
腹用の挿入具を刺入し、これに気腹チューブを介して接
続した気腹装置の本体からCO2 を注入して腹部を膨ら
ませる。そして、処置する腹腔内部位を拡張させ、腹腔
内の処置に必要な観察視野を確保し、処置過程を十分把
握できるようにする。
拡張しつつトラカールを刺入する。さらに、2〜3本の
トラカールを刺入し、各トラカールに腹腔鏡、鉗子類等
を挿入して処置を行なう。
内に気体供給源から気腹針まで気腹用のCO2 ガスを供
給する気腹管路の途中に、減圧器、弁、圧力センサ等を
用いて腹腔内を設定圧力に保つ圧力制御を行なう圧力制
御機構が配設されている。この圧力制御機構としては例
えばドイツ特許3000218号公報に開示されている
ようにガスボンベ等の気体供給源から1本のチューブで
気体の送気と、腹腔内の圧力測定とを行なう構成にした
もの、或いはドイツ特許7508556号公報に開示さ
れているようにガスボンベ等の気体供給源から気体の送
気を行なう気腹用のチューブを設けるとともに、この気
腹用チューブとは別に腹腔内の圧力測定用のチューブを
設けることにより、送気と腹腔内の圧力測定とを別々に
行なう構成にしたもの等が知られている。
腹動作の過程で、気腹針やトラカールの先端開口部が腹
壁に当たる、或いは腹腔から気腹針やトラカール内に異
物が入る、或いは医師が気腹チューブを踏む等の原因
で、気腹チューブ、気腹針、トラカール等の気腹装置本
体側の気体供給源から腹腔内に至る気腹用のCO2 ガス
の気腹管路に詰まり、折れ、閉塞等が生じるおそれがあ
る。以下、これらをまとめてチューブの詰まりと称す
る。
号公報のように1本のチューブで送気と、腹腔内の圧力
測定とを行なう構成の気腹装置では気腹チューブに詰ま
りが生じた場合、現在の腹腔内の圧力(以下、腹腔圧と
称する)が適正値であるにも関わらず、詰まりが生じた
時点以後の送気動作により、チューブ内が高圧になり、
圧力制御機構の制御部では腹腔圧が設定圧を超えている
と判断する(以下、過圧と称する)誤動作が発生するお
それがある。この場合、気腹装置本体にはチューブ内の
圧力が表示され、警告の機能を備えている気腹装置では
過圧の警告が行なわれる。すなわち、実際には腹腔は過
圧ではないが、気腹装置で過圧の警告が誤って行なわれ
ることにより、医師は腹腔が過圧であると判断し、腹腔
内のCO2 を大気中に開放し、腹腔圧を設定圧よりも下
げてしまうおそれがある。
ように2本のチューブで、送気と腹腔内の圧力測定とを
別々に行なう構成の気腹装置では腹腔圧が設定圧に達す
る前に測定用チューブに詰まりが生じた場合には実際の
腹腔圧が変化しても、測定用チューブ内では設定圧以下
の圧力状態が測定されるまま変化しない状態で保持され
るおそれがある。そのため、この場合には圧力制御機構
の制御部が測定用チューブ内の圧力状態の測定値を腹腔
圧と誤って判断し、送気動作を続けるので、実際の腹腔
圧が設定圧に達したのちも、さらに送気動作が継続さ
れ、腹腔内が過圧状態になるおそれがある。
は気腹管路の詰まりが発生した場合には気腹動作を正確
に制御することが難しく、安全性の向上を図るうえで問
題がある。
で、その目的は、気腹管路の詰まり状態を正しく検知す
ることができ、気腹動作を正確に制御して安全性の向上
を図ることができる気腹装置を提供することにある。
腹壁内に挿入される気腹用の挿入具に気腹チューブが連
結された気体供給管路が設けられ、この気体供給管路を
通して前記腹壁内に気腹用の気体を供給するとともに、
この気体供給管路内の圧力を検知する圧力検知手段およ
びこの検知圧力にもとづいて前記気腹用気体の供給を制
御する制御手段を備えた気腹装置において、前記気体供
給管路内に前記気腹用気体を流入、もしくは流出させた
際の前記気体供給管路内の圧力変化の大きさを検出し、
この圧力変化の検出データにもとづいて前記気体供給管
路の詰まり状態を判断する判断手段を設けたものであ
る。
しくは流出させる際に、正常時には腹腔内側の容積は腹
腔内の容積と気体供給管路の容積との比較的大きな合計
容積となることにより、気体供給管路を通して腹腔内に
気体を流入、もしくは流出させた際の気体供給管路内の
圧力は穏やかに変化する。また、気腹動作の過程で、気
体供給管路に詰まりが生じた場合には気体供給管路と腹
腔内との間の連通は詰まりの部分で遮断され、腹腔内側
の容積が減少することにより、気体供給管路内に気体を
流入、もしくは流出させた際の管路内の圧力は急激に変
化する。したがって、気体供給管路内に気腹用気体を流
入、もしくは流出させた際の気体供給管路内の圧力変化
の大きさの検出データにもとづいて判断手段によって気
体供給管路の詰まり状態を判断させるようにしたもので
ある。
を参照して説明する。図1は気腹装置全体の概略構成を
示すもので、1はこの気腹装置の本体である。この気腹
装置本体1には接続口金2、接続ホース3を介してCO
2 ガスが充填されている気体供給源としてのボンベ4が
接続されている。
挿入具を接続する第1のコネクタ5a、吸引用の挿入具
を接続する第2のコネクタ5bおよび吸引ポンプ接続用
の第3のコネクタ5cがそれぞれ設けられている。そし
て、第1のコネクタ5aには生体の腹壁6を貫通して挿
入される気腹用のトラカール(挿入具)7が気腹チュー
ブ(気体供給管路)8を介して接続され、第2のコネク
タ5bには生体の腹壁6を貫通して挿入される吸引用の
トラカール9が吸引チューブ10を介して接続され、第
3のコネクタ5cには吸引ポンプ11がチューブ12を
介して接続されている。
が設けられている。この送気管路13の基端部は接続口
金2、他端部は第1のコネクタ5aにそれぞれ接続され
ている。この送気管路13には接続口金2側から順に、
第1の減圧器14、第2の減圧器15、第1の開閉バル
ブ16、中間タンク17、第2の開閉バルブ18が順次
介設されている。
4と第2の減圧器15との間に高速送気管路19の一端
部が連結されている。この高速送気管路19の他端部は
第2の開閉バルブ18と第1のコネクタ5aとの間に連
結されている。この高速送気管路19には第1の減圧器
14側から順に、第3の減圧器20、流量センサ21、
第3の開閉バルブ22が順次介設されている。
バルブ18および第1のコネクタ5aの間の管路には排
気バルブ23の流入ポートが接続されている。この排気
バルブ23の流出ポートは大気開放されている。
24の一端部が連結されている。この吸引管路24の他
端部はピンチバルブ25を介して第3のコネクタ5cに
連結されている。
力検知手段)26が接続されている。この圧力センサ2
6は信号線を介して例えばマイクロコンピュータ及びそ
の周辺回路によって形成される制御部27に接続されて
いる。さらに、この制御部27には第1の開閉バルブ1
6、第2の開閉バルブ18、流量センサ21、第3の開
閉バルブ22、排気バルブ23、ピンチバルブ25がそ
れぞれ信号線を介して接続されている他、腹腔過圧警告
用LED28、チューブ詰まり警告用LED29、スピ
ーカ30がそれぞれ信号線を介して接続されている。な
お、この制御部27には気腹チューブ8内から気腹用気
体を流出させた際の気腹チューブ8内の圧力変化の大き
さを検出し、この圧力変化の検出データにもとづいて気
腹チューブ8の詰まり状態を判断する判断手段が設けら
れている。
ーチャートを参照して説明する。まず、内視鏡観察下で
患者の腹腔内の医療処置を行なう場合には患者の腹壁6
を貫通して腹腔内に気腹用のトラカール7および吸引用
のトラカール9がそれぞれ刺入された状態にセットさ
れ、この状態で気腹装置本体1が使用される。
まず第1の開閉バルブ16が開操作される。そして、ボ
ンベ4から供給される高圧状態のCO2 ガスが第1の減
圧器14により例えば3kgf/cm2 まで減圧され、
続いて第2の減圧器15により例えば50mmHgまで
減圧された状態で、第1の開閉バルブ16を介して中間
タンク17に充填される。
1の開閉バルブ16が閉操作され、第2の開閉バルブ1
8が開操作される。そして、中間タンク17内のCO2
ガスが第2の開閉バルブ18から第1のコネクタ5a、
気腹チューブ8、トラカール7を順次介して腹腔内に注
入される。このCO2 ガスの注入動作にともない中間タ
ンク17内の圧力は次第に降下していくが、この時の圧
力の降下特性が圧力センサ26により測定され、この測
定データにもとづいて制御部27によって腹腔圧Pa が
計算される。
ブ8で腹腔圧Pa の測定と送気を行なう気腹装置ではト
ラカール7等の管路抵抗により気腹装置の出口圧力が腹
腔圧Pa より大きくなる為、腹腔圧Pa の測定時には送
気動作を停止する必要がある。そのため、この場合には
第2の開閉バルブ18の開閉動作が繰り返され、第2の
開閉バルブ18の開操作時の腹腔内への送気動作と第2
の開閉バルブ18の閉操作時の腹腔圧Pa の測定動作と
が交互に行なわれる(図2のステップS1)。
中間タンク17にCO2 ガスを充填したのち、中間タン
ク17内のCO2 ガスを腹腔内へ導くという断続的な送
気動作が行なわれるため、腹腔内への送気を全て上記の
動作でまかなうと効率が悪い。そのため、ステップS2
で圧力センサ26により測定される腹腔圧Pa が予め設
定された所定の設定圧力Ps よりも小さい(Pa <
Ps )状態と判断された場合には次のステップS3の高
速気腹動作(以下、高速送気と称する)が併用される。
バルブ22が開操作され、第1の減圧器14によって3
kgf/cm2 まで減圧されたCO2 ガスが第3の開閉
バルブ22の開動作にともない高速送気管路19側に流
入される。そして、高速送気管路19側に流入したCO
2 ガスはさらに第3の減圧器20により例えば50mm
Hgまで減圧された状態で、流量センサ21、第3の開
閉バルブ22を通り、第1のコネクタ5a、気腹チュー
ブ8、トラカール7を順次介して腹腔内に注入される。
2で圧力センサ26により測定される腹腔圧Pa が設定
圧力Ps になるまで送気しながらの測定と高速送気とが
繰り返される。そして、腹腔圧Pa が設定圧Ps に達し
てPa =Ps の状態と判断され、その状態がステップS
4で所定の設定時間ts1に達した状態が判断されるまで
次のステップS5の腹腔圧測定が行なわれる。この場合
には第1の開閉バルブ16および第3の開閉バルブ22
を閉じ、第2の開閉バルブ18を開けたままにして、圧
力センサ26の値が腹腔圧として測定され、腹腔圧Pa
が設定圧Ps を下回った場合には再び測定をしながらの
送気と、高速送気が繰り返される。
判断され、その状態がステップS4で所定の設定時間t
s1に達した状態が判断されると次のステップS6でチュ
ーブ8の詰まりが無いかの確認動作がステップS4の設
定時間ts1毎に行なわれる。すなわち、腹腔圧Pa が設
定値Ps に達したときに、チューブ8に詰まりが生じる
と、その後に腹腔圧Pa が設定圧Ps を下回っても、チ
ューブ8内及び中間タンク17内の圧力は変化せずに設
定値Ps のままになり、医師が気がつかないまま腹腔圧
Pa が低下してしまうおそれがある。そのため、腹腔圧
Pa が設定圧Ps に達し、第2の開閉バルブ18を開け
たまま腹腔圧Pa を測定している時に、チューブ8に詰
まりが無いかの確認が行なわれる。
別処理は図3のフローチャートの通り行なわれる。すな
わち、ステップS7〜9に示すように排気バルブ23を
短時間ts2開ける事によって、CO2 ガスがチューブ8
内からコネクタ5aを介して気腹装置本体1内の管路側
に流出され、排気バルブ23より大気中に放出される。
一例を図4に示す。ここで、設定圧P1 は例えば10m
mHgに設定され、今、腹腔圧Pa は設定圧P1 に達し
10mmHgになっているとする。この状態で、排気バ
ルブ23を開け(ステップS7)、所定の設定時間
ts2、例えば100msec後に排気バルブ23を閉じ
る(ステップS9)ことにより、チューブ8内のCO2
ガスを大気中に開放した際のチューブ8側の圧力状態が
圧力センサ26によって測定される(ステップS1
0)。
の場合には図4に示すように圧力センサ26によって測
定される測定値P2 は設定圧P1 に対して比較的小さな
圧力降下状態で保持される。なお、dPは圧力降下の幅
である。
の場合はチューブ8内のCO2 ガスが排気バルブ23よ
り大気中に開放されても、チューブ8と腹腔内との間は
連通状態で保持されているため、腹腔内よりCO2 がチ
ューブ8内に逆流し、チューブ8内の圧力は腹腔内の圧
力状態と等しくなる。ここで、CO2 ガスを大気中に開
放した事による腹腔圧の減少により、dPは0.5mm
Hgになる。
場合には図5に示すように圧力センサ26によって測定
される測定値P3 は設定圧P1 に対して比較的大きく圧
力降下する。
開けると、チューブ8内における詰まり部分の上流側に
充填されたCO2 ガスのみが大気中に開放されるため、
チューブ8内の圧力は大気圧に近づき、圧力降下の幅d
Pは例えば7mmHgと大きくなる。この様に、チュー
ブ8に詰まりが有る時と無い時ではdPの大きさが異な
る。これにより、排気バルブ23を短時間ts2開けた際
のチューブ8内の圧力降下幅dPを圧力センサ26によ
り測定する事によって、dPが所定の設定値dPs1(例
えば、2mmHg)より大きい場合(dP≧dPs1)に
はチューブ8に詰まりが有り、dPが所定の設定値dP
s1より小さい場合(dP<dPs1)にはチューブ8は正
常であると判断できる(ステップS11)。
腔圧Pa が設定圧Ps に達し、送気を停止しているの
で、以上の判断を繰り返すとチューブ8に詰まりが無い
場合には腹腔内から逆流したCO2 ガスにより気腹装置
本体1の内部管路が汚染される。例えば、排気バルブ2
3を100msecの間、開けたときにはチューブ8の
全長2mに対し50cm程度の逆流が生じる。この為、
上記チューブ8の詰まり状態の判断の後に、チューブ8
が正常と判断された場合には測定をしながらの送気によ
り、逆流したCO2 ガスと同量のCO2 ガスを送気する
事によって、チューブ8内の汚染されたCO2 ガスを腹
腔内へ押し戻すことができる。
りがあると判断された場合にはステップS12でチュー
ブ8の詰まり警告処理が行なわれる。このチューブ8の
詰まり警告処理ではチューブ詰まり警告用LED29が
点灯されるとともに、スピーカ30が比較的低音(後述
する腹腔が過圧である場合の警告音よりも低音状態)で
鳴らされる警告動作が行なわれる。
示す送気をしながらの測定が行なわれる。これは、チュ
ーブ8に詰まりがあるかの判断を行った事により圧力が
降下した中間タンク17、チューブ8、およびこれらの
中間タンク17とチューブ8との間を連結する気腹装置
本体1の管路内の圧力を再び上昇させ、かつチューブ
8、及び気腹装置本体1の管路内の圧力を測定する為で
ある。そして、ここで測定された圧力値にもとづいて、
再びチューブ8に詰まりがあるかの判断が行なわれる
(ステップS14)。さらに、以上の動作は繰り返さ
れ、チューブ8が正常に戻るまで待つようになってい
る。
判断され、圧力センサ26の値をもとに計算された腹腔
圧Pa が設定圧Ps を超えた際には次の2通りの状況が
考えられる。すなわち、実際に腹腔圧が設定圧Ps を超
えている場合と、チューブ8に詰まりが生じた後に送気
をすることにより、中間タンク17内の圧力が下降しな
い場合とが考えられる。
圧Ps に達して送気を停止した時と同様の方法で、チュ
ーブ8に詰まりが無いかを確認する(ステップS1
5)。このとき、腹腔圧Pa が設定圧Ps を超えている
場合には腹腔過圧警告用LED28が点灯され、カピー
カ30が詰まり警告処理時よりも大きな音で鳴らされて
警告動作が行なわれるとともに、腹腔圧Pa が設定圧P
s になるまでピンチバルブ25が開操作されて吸引動作
が行なわれる(ステップS16〜S18)。
量センサ21により測定されている流量Qが0になった
場合にはチューブ8に詰まりが生じた場合なので、腹腔
圧Pa が設定圧Ps を超えた場合と同様の動作が行なわ
れる(ステップS15)。
置本体1の動作中、チューブ8の折れ、詰まりが起きた
ときに自動的にその状態を検知し、管路内過圧時に腹腔
内が過圧である場合とチューブ8の詰まり状態とを区別
して医師等の使用者に警告することができるので、チュ
ーブ8に詰まり、折れが生じた場合に誤って腹腔が過圧
である状態と判断して腹腔内のCO2 ガスを吸引してし
まうという誤操作を防止することができる。そのため、
従来のように実際には腹腔圧Pa が適正であるにも関わ
らず、医師等の使用者が腹腔内のCO2 を大気中に開放
してしまう等の誤操作のおそれがなく、気腹動作を正確
に制御して安全性の向上を図ることができる。
部が腹腔内で腹壁に当たるなどした場合にはトラカール
7、気腹針等の先端開口部の圧力をすばやく下げる事が
できるので、トラカール7、気腹針等の先端開口部が腹
腔内で腹壁に当たるなどした状態で送気が行なわれ、ト
ラカール7、気腹針等の先端開口部の圧力が高くなり、
送気圧が生体に直接かかることを防ぐことができる。
乃至図9を参照して説明する。図6は気腹装置全体の概
略構成を示すものである。この気腹装置の本体41には
接続口金42、接続ホース43を介してCO2 ガスが充
填されている気体供給源としてのボンベ44が接続され
ている。
挿入具を接続する第1のコネクタ45aおよび測定用の
挿入具を接続する第2のコネクタ45bがそれぞれ設け
られている。そして、第1のコネクタ45aには生体の
腹壁6を貫通して挿入される気腹用のトラカール(挿入
具)47が気腹チューブ(気体供給管路)48を介して
接続され、第2のコネクタ45bには生体の腹壁46を
貫通して挿入される測定用のトラカール49が測定用チ
ューブ50を介して接続されている。
1および測定管路52がそれぞれ設けられている。この
送気管路51の基端部は接続口金42、他端部は第1の
コネクタ45aにそれぞれ接続されている。さらに、こ
の送気管路51には接続口金42側から順に、第1の減
圧器53、第2の減圧器54、流量センサ55、第1の
開閉バルブ56が順次介設されている。
と第2の減圧器54との間に分岐管路57の一端部が連
結されている。この分岐管路57の他端部は第1の開閉
バルブ56と第1のコネクタ45aとの間に連結されて
いる。この分岐管路57には第1の減圧器53側から順
に、第3の減圧器58、第2の開閉バルブ59が順次介
設されている。
と第2の開閉バルブ59との間には測定管路52の一端
部が連結されている。この測定管路52の他端部は第3
の開閉バルブ60を介して第2のコネクタ45bに連結
されている。
バルブ59および第1のコネクタ45aの間の管路には
第1の圧力センサ61が接続されている。さらに、測定
管路52における第3の開閉バルブ60と第2のコネク
タ45bとの間には第2の圧力センサ62が接続されて
いる。
及びその周辺回路によって形成される制御部である。こ
の制御部63には流量センサ55、第1の開閉バルブ5
6、第2の開閉バルブ59、第3の開閉バルブ60、第
1の圧力センサ61、第2の圧力センサ62がそれぞれ
信号線を介して接続されている他、腹腔過圧警告用LE
D64、送気用チューブ詰まり警告用LED65、測定
用チューブ詰まり警告用LED66がそれぞれ信号線を
介して接続されている。
8内に気腹用気体を流入させた際の気腹チューブ48内
の圧力変化の大きさを検出し、この圧力変化の検出デー
タにもとづいて気腹チューブ48の詰まり状態を判断す
る判断手段が設けられている。
気腹装置本体1による気腹動作時にはまず第1の開閉バ
ルブ56が開操作される。そして、ボンベ44から供給
される高圧状態のCO2 ガスが第1の減圧器53により
例えば3kgf/cm2 まで減圧され、続いて第2の減
圧器54により例えば50mmHgまで減圧された状態
で、第1の開閉バルブ56、第1のコネクタ45a、気
腹チューブ48、トラカール47を順次介して腹腔内に
注入される。
で保持されているので、測定用のトラカール49、測定
用チューブ50、第2のコネクタ45b、測定管路52
における第3の開閉バルブ60の下流側の管路内を通し
て第2の圧力センサ62によって腹腔圧Pa を測定する
ことができる。この場合、第2の圧力センサ62で測定
した値は腹腔圧Pa に等しいので、腹腔内への送気と同
時に圧力センサ62により腹腔圧Pa が測定される。
48,50で送気と測定とを別々に行なうことができる
ので、第1の実施例に示した1本のチューブ8で腹腔圧
Paの測定と送気とを行なう気腹装置のように送気動作
と腹腔圧Pa の測定動作を交互に繰り返す必要がない。
る腹腔圧Pa が設定圧Ps になるまで送気を続け、第2
の圧力センサ62で測定される腹腔圧Pa が設定圧Ps
に達するか、または設定圧Ps を超えると圧力センサ6
2の出力により、第1の開閉バルブ56を閉操作して送
気を停止する。ここで、腹腔圧Pa が設定圧Ps を超え
た場合には腹腔過圧警告用LED64を点灯して警告す
る。
いる流量Qが0になるのは、送気用チューブ48に完全
に詰まりが生じた場合か、麻酔が切れるなどして腹腔圧
Paが50mmHgになった場合である。
が0になった場合には圧力センサ61と圧力センサ62
の測定値が一致していなければ、送気用チューブ48に
詰まりが生じたと判断し、送気用チューブ詰まり警告用
LED65が点灯され、圧力センサ61と圧力センサ6
2の測定値が一致するまで待つ。
50に詰まりが生じると、腹腔圧Pa が設定圧Ps に達
しても気腹装置本体41には検知できず、送気を続けて
しまうおそれがある。また、上記送気用チューブ48の
詰まりも判断できない。そのため、一定時間毎に測定用
チューブ50の詰まり状態を確認する図7のフローチャ
ートに示すチューブ詰まり判別処理が行なわれる。
S7´〜S9´に示すように第3の開閉バルブ60を短
時間ts2開ける事によって、CO2 ガスを減圧値が20
0mmHgである減圧器58、第3の開閉バルブ60、
コネクタ45bを順次介して測定用チューブ50内に流
入させる。このとき、圧力センサ62によって圧力が測
定される(ステップS10´)。
よって測定される圧力の変化の一例である。ここで、圧
力上昇の幅dPが図9のようにある設定値dPs2(この
場合、例えば2mmHg)より大きく(dP≧dPs2)
なれば測定用チューブ50に詰まりがあり、図8のよう
にそうでなければ測定用チューブ50は正常であると判
断できる(ステップS11´)。
じた場合には測定用チューブ詰まり警告用LED66が
点灯されるステップS12´の警告動作が行なわれると
ともに、次のように送気用チューブ48による送気動作
と測定動作とが交互に行なわれる。
より、CO2 ガスを腹腔内に注入する。その後、このバ
ルブ56を閉じ、送気を停止させた後、圧力センサ61
により、腹腔圧Pa を測定する。この送気動作と測定動
作とを腹腔圧Pa が設定圧Ps より小さい間、交互に繰
り返す。そして、腹腔圧Pa が設定圧Ps に達した時点
で、バルブ56を閉じて送気を停止し、圧力センサ61
で腹腔圧Pa を測定する。
を超えた場合、或いは流量センサ55の測定値Qが0に
なった場合には第1の実施例と同様に、実際に腹腔圧P
a が過圧である場合と、送気用チューブ48に詰まりが
ある場合とが考えられる。
開ける事によって、CO2 ガスをコネクタ45aより送
気用チューブ48内に流入させ、測定用チューブ50の
場合と同様の方法で送気用チューブ48に詰まりが無い
か確認する。
じた後に送気を行った場合には送気用チューブ48内の
圧力は、第2の減圧器54の減圧値50mmHgまで上
昇する事がある。この場合、第3の減圧器58の減圧値
は200mmHgに設定されているので、その場合にお
いても送気用チューブ48内の圧力を十分に上昇させ、
麻酔切れなどにより、腹腔圧Pa が50mmHgになっ
た場合との区別を付ける事ができる。
じた場合には送気用チューブ詰まり警告用LED65が
点灯され、圧力センサ61の値が下がり始めるまで待つ
ようになっている。
チューブ48,50を使用して送気動作、腹腔圧Pa の
測定動作を別々に高速に行なう気腹装置でも測定用チュ
ーブ50の詰まりが発生した際に、自動的に送気用チュ
ーブ48で腹腔圧Pa の測定も行なうよう切り換えるこ
とができるので、腹腔内に設定圧Ps 以上に過剰に送気
するおそれがなく、安全性の向上を図ることができる。
ューブ48のそれぞれの詰まり状態を検知し、医師に知
らせる事ができるので、一層の安全性の向上を図ること
ができる。なお、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実
施できることは勿論である。
気体を流入、もしくは流出させた際の気体供給管路内の
圧力変化の大きさを検出し、この圧力変化の検出データ
にもとづいて気体供給管路の詰まり状態を判断する判断
手段を設けたので、気腹チューブの詰まり状態を正しく
検知することができ、気腹動作を正確に制御して安全性
の向上を図ることができる。
図。
ャート。
変化状態を示す特性図。
変化状態を示す特性図。
図。
ャート。
変化状態を示す特性図。
変化状態を示す特性図。
入具)、8,48…気腹チューブ(気体供給管路)、2
6,61,62…圧力センサ(圧力検知手段)、27,
63…制御部。
Claims (1)
- 【請求項1】 腹壁を貫通して腹壁内に挿入される気腹
用の挿入具に気腹チューブが連結された気体供給管路が
設けられ、この気体供給管路を通して前記腹壁内に気腹
用の気体を供給するとともに、この気体供給管路内の圧
力を検知する圧力検知手段およびこの検知圧力にもとづ
いて前記気腹用気体の供給を制御する制御手段を備えた
気腹装置において、前記気体供給管路内に前記気腹用気
体を流入、もしくは流出させた際の前記気体供給管路内
の圧力変化の大きさを検出し、この圧力変化の検出デー
タにもとづいて前記気体供給管路の詰まり状態を判断す
る判断手段を設けたことを特徴とする気腹装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00417993A JP3197380B2 (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 気腹装置 |
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JP00417993A JP3197380B2 (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 気腹装置 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00417993A Expired - Fee Related JP3197380B2 (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 気腹装置 |
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