JPH05207760A - 静電力アクチュエータ - Google Patents

静電力アクチュエータ

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JPH05207760A
JPH05207760A JP1174892A JP1174892A JPH05207760A JP H05207760 A JPH05207760 A JP H05207760A JP 1174892 A JP1174892 A JP 1174892A JP 1174892 A JP1174892 A JP 1174892A JP H05207760 A JPH05207760 A JP H05207760A
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JP
Japan
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mover
stator
electrodes
ferroelectric material
electrode
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JP1174892A
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Inventor
Junichi Takahashi
淳一 高橋
Hiroyuki Horiguchi
浩幸 堀口
Motomi Ozaki
元美 尾崎
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強誘電性材料の分極作用により移動子を移動
させることにより、移動の際の動作速度を速め、作製が
容易な静電力アクチュエータを提供する。 【構成】 絶縁基板上に複数の電極9を有する固定子7
を設け、この固定子7上に載置され強誘電性材料からな
る移動子8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超薄型のフィルムを利
用した静電力アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるフィルムを用いた静電力ア
クチュエータとしては、例えば、特開平2−28597
8号公報に開示されているものがある。これを、今、図
13〜図15に基づいて説明する。まず、図13は静電
力アクチュエータの外観構成を示すものである。平板状
をした固定子1上には移動子2が載置されている。図1
4はその断面形状を示すものであり、固定子1は、絶縁
体からなるベース層3と、このベース層3中に埋め込ま
れた帯状電極4とからなっている。移動子2は、絶縁体
層5と、この絶縁体層5の上部に形成された高抵抗体層
6とからなっている。
【0003】このような構成において、静電力アクチュ
エータの動作原理を図15に基づいて説明する。なお、
ここでは、便宜上、帯状電極4を、電極a1,b1,c
1 、電極a2,b2,c2… のように用いることにする。
まず、(a)に示すように、電極a1,a2,a3 に正の
電圧+V、電極b1,b2,b3 に負の電圧−V、電極c
1,c2,c3 に0の電圧(v)をそれぞれ印加する。こ
れにより、(b)に示すように、電荷の存在していなか
った高抵抗体層6内に電流が流れ、その高抵抗体層6と
絶縁体層5との境界に電荷が誘導され平衡状態となり、
この電荷は点線で示した位置の鏡像電荷で置き換えるこ
とができる。この状態では、移動子2は固定子1に吸引
されることになる。次に、(c)に示すように、各電極
に(a)とは異なる電圧を印加して切換える。すなわ
ち、電極a1〜a3は+V→−V、電極b1〜b3は−V→
+V、電極c1〜c3は0→−Vにそれぞれ切換える。こ
れにより、各電極内の電荷は瞬時に移動するが、高抵抗
体層6に誘導された鏡像電荷は抵抗値が高いため、すぐ
には移動できない。この場合、各電極と鏡像電荷とは同
一符号となるため反発力が発生し、移動子2は浮上す
る。また、この浮上の際に、各電極と、これら電極に隣
接する電極の上方の鏡像電荷との間では吸引力が作用
し、これにより、移動子2は右方向の駆動力を受け、右
方向に移動する。次に、(d)に示すように、1電極分
だけ移動した際、電極の電荷と、その上部の鏡像電荷と
は異極性となるため、吸引力が作用し移動子2はそこで
移動を停止する。以下、(b)から(d)までの各工程
を繰り返して行う。具体的には、(e)に示すように、
一部の電極に(c)とは異なる電圧を印加して切換え
る。すなわち、電極a1〜a3は−V→0、電極b1〜b3
は+V、電極c1〜c3は−Vにそれぞれ切換える。これ
により、移動子2が移動するまでの間は鏡像電荷は拡散
するため、再び鏡像電荷を誘導(充電)する。次に、
(f)に示すように、各電極に、その電極の上部に存在
する鏡像電荷と同一符号の電荷を印加する。すなわち、
電極a1〜a3は0→−V、電極b1〜b3は+V→−V、
電極c1〜c3は−V→+Vにそれぞれ切換える。これに
より、(c)の場合と同様に、電極の電荷とその上部の
鏡像電荷とは同極性となり、その反発力によって移動子
2は浮上し、その後、各電極はその隣接する電極上部の
鏡像電荷との吸引力により右方向に駆動される。そし
て、(g)に示すように、電極の電荷と、その電極上部
の鏡像電荷とが異極性となる位置、すなわち、1ピッチ
移動した位置に位置決めされる。従って、(a)の時点
から移動子2は、2ピッチだけ移動したことになる。以
後、このような一連の動作を繰り返して行っていくこと
により、移動子2を右方向に移動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した図15の
(b)において、最初に高抵抗層6と絶縁体層5との界
面に電荷を充電するためには約10秒程度の時間を要
し、また、(e)において、再度、充電する際も1秒程
度を有することになるため、移動速度が遅い。また、充
電時間を速くするためには、高抵抗層6の抵抗値を低く
すればよいが、(c)において電極への印加電圧の極性
を切換えた際、(b)で充電した電荷が速く消え(放
電)してしまうため、動作が不安定になる。
【0005】また、(c)から(d)への移動の際、固
定子1の帯状電極4の1ピッチ分の移動が行われない場
合(移動に失敗したような場合)、再度、絶縁体層5の
界面に固定子1の電極形状に対応した電荷を充電する必
要があるため、そのたび毎に10秒程度の充電時間を要
する。
【0006】図16は、高抵抗体層6のシート抵抗と、
図15(b)〜(e)の1シーケンスにおいて、移動子
2が移動する量との関係を示したものである。この場
合、固定子1の電極ピッチを420μmとすると、高抵
抗体層6のシート抵抗により著しく移動子2の移動距離
が影響を受けることがわかる。また、シート抵抗は、1
12Ω/□以上の高抵抗領域においては、アクチュエー
タ使用時の湿度等に大きく依存する。従って、移動子2
の1シーケンスの移動距離は使用時の大気の湿度等の環
境に大きく左右されることになり、移動量の精度の信頼
性及びその確実性が劣ることになる。さらに、図14に
示したように、移動子2が高抵抗体層6を絶縁体層5上
に積層する構造になっているため、耐熱性の低い高分子
有機フィルム上に焼成により作製する高抵抗体層6を作
る必要がある等の移動子2の作製上の困難がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、絶縁基板上に複数の電極を有する固定子を設け、こ
の固定子上に載置され強誘電性材料からなる移動子を設
けた。
【0008】請求項2記載の発明では、絶縁基板上に複
数の電極を有する固定子を設け、この固定子上に載置さ
れ強誘電性材料とこの材料上に積層された導電体層とを
有する移動子を設けた。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明においては、移動子の強誘
電性材料の特性を活かして分極させることにより発生し
た電荷と、固定子の電極に発生した電荷との間での反発
力や吸引力により移動子を移動させることが可能とな
る。
【0010】請求項2記載の発明においては、移動子は
強誘電性材料と導電体層との積層構造になっているた
め、一段と低い電圧により移動子の強誘電性材料を分極
させることが可能となる。
【0011】
【実施例】請求項1記載の発明の第一の実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。まず、図1は、静電力アクチ
ュエータの構成を示すものである。このアクチュエータ
は、固定子7と、この固定子7上に載置された移動子8
とからなっている。前記固定子7は絶縁性の基板からな
り、その表面上には一定の間隔をもって一方向に電極と
しての帯状電極9が埋め込まれている。これら各帯状電
極9には、図2に示すように、電圧を印加するための電
極線10が接続されており、電圧Va,Vb,Vcを印
加できるようになっている。
【0012】また、これら帯状電極9の上部には、前記
移動子8が載置されている。この移動子8は、強誘電性
材料からなっている。この強誘電性材料の特性は、図3
に示すように、印加する電界Eを横軸にとり、その材料
の分極を縦軸にとると、ヒステリシスの曲線を描く。こ
のような強誘電性材料としては、例えば、フッ化ビリニ
デン/三フッ化エチレン共重合体のような強誘電性の高
分子材料を挙げることができる。
【0013】ここで、移動子8の強誘電性材料の基本的
な働きを図4(a)〜(d)に基づいて説明する。ま
ず、(a)に示すように、強誘電性材料が作製された直
後の電圧の印加されていない移動子8においては、その
フィルム中の結晶の分極の向きは、矢印方向に示すよう
にバラバラの状態となっている。次に、(b)に示すよ
うに、分極のバラバラな移動子8に抗電界より十分高い
電圧(図3のEp)を印加するために、帯状電極9(こ
こでは、以下、電極a1,a2,a3、b1,b2,b3、c
1,c2,c3とする)のうちの電極a1〜a3に電圧+V
pを印加し、電極b1〜b3に電圧−Vpを印加し、電極
1〜a3と電極b1〜b3との間に抗電界以上の電界を加
える。これにより、(b)に示したように、電極a1
3から電極b1〜b3の方向に向けて分極の方向が揃う
ことになる。そして、このような分極状態は、(c)に
示すように、電圧印加の状態を解除しても残る。さら
に、その後、(d)に示すように、分極とは逆方向の抗
電界以下の電界(図3のEo)と同等な電圧を印加(電
極a1〜a3に−Vo、電極b1〜b3に+Vo、電極c1
〜c3 に−Vo)しても、移動子8内で発生した分極方
向は変化しない。しかも、この場合、固定子7の電極a
1〜a3,b1〜b3上の電荷と、移動子8の分極により生
じている電荷(移動子8の固定子7側の表面に存在して
いる)との間に反発力が生じ、電極c1〜c3との間には
吸引力が作用する。このように図3に示すような強誘電
性材料のヒステリシス特性を利用して、移動子8を矢印
方向に1電極分だけ移動させることができる。
【0014】次に、静電力アクチュエータの動作説明を
図5(a)〜(d)及び図6(a)〜(e)に基づいて
行う。まず、図5(a)において、移動子8に強誘電性
材料の抗電界以上の電界Epを発生させるために、電極
1〜a3に+Vp、電極b1〜b3に−Vpを印加する。
これにより、移動子8内では、分極方向(矢印方向)は
電極a1〜a3から電極b1〜b3の方向にそれぞれ揃うこ
とになり、移動子8の固定子7側の表面に分極電界が発
生する。次に、図5(b)において、電極a1 〜a3
1〜c3 に−Vo、電極b1〜b3に+Voを印加す
る。ただし、この時のVoの値は、移動子8内の電界が
抗電界以下の電界Eoとなるようにする。これにより、
前述した図4で述べたように、移動子8内の分極は、そ
の電界が抗電界以下のままなので変化せず、しかも、移
動子8の固定子7側の表面の電荷もそのままである。ま
た、この時、電極a1〜a3,b1〜b3間の電界方向が図
5(a)とは逆なので、電極a1〜a3,b1〜b3の電荷
と移動子8の電荷との間で反発力が発生する。この反発
力の作用により移動子8は上方に浮上する。この浮上と
同時に、電極c1〜c3には−Voの電圧が印加されてい
るため、この−電荷と電極b1〜b3の直上の+電荷との
間に吸引力が発生し、これにより、図5(c)に示すよ
うに移動子8は右方向に1ステップ(1電極分)だけ移
動する。
【0015】その後、図5(d)において、電極a1
3の電圧を0にする。図6(a)は図5(b)と同様
な動作であり、図6(b)は図5(c)と同様な動作で
あるため、図5(d)〜図6(b)のサイクルでさらに
1ステップだけ右方向に移動する(合計2ステップ)。
さらに、その後、図6(c)〜図6(e)は図5(d)
〜図6(b)と同様なサイクルであるため、さらに1ス
テップだけ右方向に移動する(合計3ステップ)。この
ようにして一連のサイクルを繰り返して行うことによ
り、移動子8を右方向に移動させることが可能となる。
【0016】上述したように、移動子8上に分極を発生
させる動作は抗電界を超える電界を移動子8に生じさせ
ることにより行うため、従来技術で述べたように10秒
程度充電させる必要がなくなり、これに要する時間は高
分子強誘電性材料においては100nsec程度とな
り、初期のスタート立上げ時間が著しく速くなる。
【0017】また、従来技術においては、図15(e)
に示したように、その図15(c)の移動子2が移動す
る動作において移動子2上の少なくなっていく電荷を補
充するため、1秒程度図15(e)の状態で動作を保持
し、充電を行う。しかし、本実施例においては、移動子
8は強誘電性材料からなっているため、室温において
は、抗電界を超える電界を加えない限り、分極が消滅す
ることはない。従って、図5(d)における補充電動作
は本来的には必要なくなり省略することができ、図5
(c)からいきなり図6(a)に移動してもよい。従っ
て、これにより1ステップ分だけシーケンスに必要な時
間を短くすることができるため、移動スピードを従来よ
りも一段と向上させることができる。
【0018】さらに、従来技術の図14で述べたような
高抵抗体層6が存在しないため、移動子8の作製上の複
雑さがない。また、図3のような分極作用は湿度に対し
て安定であるし、しかも、温度についてもキューリー点
以下であれば安定である。このようなことから、周囲環
境に対しても、移動動作の精度、確実性について従来技
術よりも優れたものとすることができる。
【0019】さらにまた、移動子8が1ピッチ分の移動
に失敗したような場合においても、再度、新しく抗電界
を超えて分極を生じさせればよいため、従来のように再
充電のために10秒程度を要する必要がなく、動作復帰
を速くすることができる。
【0020】次に、請求項1記載の発明の第二の実施例
を図7〜図10に基づいて説明する。まず、図7におい
て、固定子7の表面にはマトリックス状(X,Y方向)
に電極9が配線されている。各電極9にはこれらに電圧
を印加し制御するためのスイッチングトランジスタ11
が接続されており、これらスイッチングトランジスタ1
1にはデータ線12、ゲート線13を介してそれぞれデ
ータ線駆動回路14、ゲート線駆動回路15が接続され
ている。この場合、前記移動子8は、強誘電性材料から
なっている。
【0021】このような構成において、移動子7の移動
原理を図8〜図10に基づいて説明する。まず、X方向
に移動子7を移動させる場合には、図8に示すように、
Y方向に平行な方向に正、負の電圧を印加する。図9
(a)〜(c)は図8のX方向に平行な方向の断面形状
を示すものであり、まず、(a)において、図3に示す
抗電界以上の電界が移動子8に加わるように、マトリッ
クス状の電極9に電圧を印加し、これにより移動子8を
分極させる。その後、前述した図5と同様な原理によ
り、マトリックス状の電極9に順次電圧を印加制御して
いくことにより、(b)(c)に示すように移動子8を
X方向に移動させることが可能となる。
【0022】また、移動子8をY方向に移動させるよう
な場合には、図10に示すように、まず、マトリックス
状の電極9にX方向に平行な方向に正、負の電圧を印加
して移動子8を新たに分極させた後、図9と同様にして
動作させることにより移動子8をY方向に移動させるこ
とが可能となる。
【0023】上述したように、マトリックス状の電極9
にX,Y方向への電圧印加の制御を行うことにより、強
誘電性材料からなる移動子8を分極させてX,Y方向の
2次元的な移動を実現することが可能となる。この場
合、従来の方法では方向転換のために放電、充電を新た
にする必要があり、このため10秒以上の時間を必要と
していたが、本実施例では前述した第一の実施例と同様
に分極させるために必要な時間は100nsec程度と
なり、方向転換のための時間が著しく短くなり、これに
より動作速度を速くすることができる。
【0024】次に、請求項2記載の発明の一実施例を図
11及び図12に基づいて説明する。ここでは、移動子
8は、強誘電性材料としての強誘電性材料層8aと、こ
の強誘電性材料層8a上に積層された導電体層8bとか
らなっている。なお、固定子7には、前述した図1と同
様に、絶縁基板上に複数の電極9(具体的には、電極a
1〜a3,b1〜b3,c1〜c3)が形成されている。
【0025】このような構成において、電極a1〜a3
+Vp、電極b1〜b3に−Vp、電極c1〜c3に0
(v)をそれぞれ印加する。この場合、移動子8には導
電体層8bが存在するため、容量が各電極と導電体層8
bとの間に存在し、これにより電圧を印加すると強誘電
性材料層8aの膜厚方向に電界が発生して矢印方向の分
極が発生することになる。このことは、請求項1記載の
発明のような導電体層8bを含まない構成に比べて一段
と高い電界を強誘電性材料層8aに加えることができる
ことを意味するため、これにより本実施例ではより一段
と低い電圧で図3に示す抗電界を超える電界を発生させ
ることができることになる。従って、移動子8の強誘電
性材料層8aにおける分極を低電圧動作で行わせること
が可能となり、これにより低圧電源回路で構成すること
ができるため、より一段と安価な装置を提供することが
できる。
【0026】なお、これまで述べてきた各実施例におけ
る移動子8は、強誘電性材料上に高抵抗体層を積層した
構成でもよく、この場合、充電時間は長くなるが同様の
移動動作を行わせることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、絶縁基板上に複
数の電極を有する固定子を設け、この固定子上に載置さ
れ強誘電性材料からなる移動子を設けたので、移動子の
強誘電性材料の特性を活かして分極させることにより発
生した電荷と、固定子の電極に発生した電荷との間での
反発力や吸引力により移動子を移動させることが可能と
なり、これにより、初期の移動子への電荷充電時間及び
動作途中の補充電時間のかわりに移動子の強誘電性材料
の抗電界以上の電界を加えればよいことになるため動作
速度が速くなり、また、移動子内には従来のような抵抗
体層が存在しないため移動子の作製が容易となり、移動
量の精度、動作の確実性に優れた状態とすることができ
るものである。
【0028】請求項2記載の発明は、絶縁基板上に複数
の電極を有する固定子を設け、この固定子上に載置され
強誘電性材料とこの材料上に積層された導電体層とを有
する移動子を設けたので、移動子は強誘電性材料と導電
体層との積層になっているため、一段と低い電圧により
移動子の強誘電性材料を分極させることが可能となり、
これにより低電圧動作ができるため電源回路の構成を一
段と安価なものとすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の第一の実施例である静電
力アクチュエータの側面図である。
【図2】静電力アクチュエータの斜視図である。
【図3】移動子の強誘電性材料のヒステリシス曲線を示
す特性図である。
【図4】強誘電性材料の分極原理を示す原理説明図であ
る。
【図5】移動子の動作原理を示す動作説明図である。
【図6】図5に引き続いた移動子の動作原理を示す動作
説明図である。
【図7】請求項1記載の発明の第二の実施例を示すもの
であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図8】X方向への移動の際の電圧印加状態を示す平面
図である。
【図9】X方向への移動原理を示す動作説明図である。
【図10】Y方向への移動の際の電圧印加状態を示す平
面図である。
【図11】請求項2記載の発明の一実施例を示す側面図
である。
【図12】移動子の分極状態を示す側面図である。
【図13】従来の静電力アクチュエータの構成を示す斜
視図である。
【図14】静電力アクチュエータの断面図である。
【図15】静電力アクチュエータの動作原理を示す動作
説明図である。
【図16】移動子の1ステップ移動量と抵抗値との関係
を示す特性図である。
【符号の説明】
7 固定子 8 移動子 8a 強誘電性材料 8b 導電体層 9 電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に複数の電極を有する固定子
    と、この固定子上に載置され強誘電性材料からなる移動
    子とよりなることを特徴とする静電力アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に複数の電極を有する固定子
    と、この固定子上に載置され強誘電性材料とこの材料上
    に積層された導電体層とを有する移動子とよりなること
    を特徴とする静電力アクチュエータ。
JP1174892A 1992-01-27 1992-01-27 静電力アクチュエータ Pending JPH05207760A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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