JPH05207147A - トーン制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル交換機に収容された端末装置の発
生するトーンの種類の追加や変更を、各端末装置のハー
ドウェア的な改造によらずに容易に達成可能にするこ
と。 【構成】 ディジタル交換機１０に収容される端末装置
２０には、トーンのディジタルパターンを記録しておく
ための書き換え可能なトーン記憶装置２１と、該トーン
記憶装置２１に記録されているディジタルパターンに基
づいて発生すべきトーンの電気信号を出力するトーン発
生回路２２とを備える。そして、前記ディジタル交換機
１０に装備したパターン転送機能によって前記トーン記
憶装置２１の保持するディジタルパターンを変更するこ
とで、端末装置２０におけるトーンの追加、変更に対応
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル交換機に収
容された端末装置の発生するトーンを制御するトーン制
御方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２は、従来のトーン制御方式を示した
もので、図中の符号１はディジタル交換機であり、２は
ディジタル交換機１に収容された端末装置である。この
端末装置２には、呼び出し音や着信音などの各種のトー
ンの電気信号を発生するトーン発生回路３と、当該端末
装置２の状態変化あるいはディジタル交換機１からの指
示に基づいて前記トーン発生回路３を作動させる端末制
御回路４と、前記トーン発生回路３の出力する電気信号
によってトーンを再生するスピーカ５とを具備した構成
とされている。

【０００３】前記トーン発生回路３は、トーン音源とし
て、ＲＯＭに記述された複数個のパターンデータあるい
は機械式の鳴動手段などを内蔵しており、前記端末制御
回路４からの制御情報によって内蔵しているトーン音源
の内の一つを選択することによって、所望のトーンの電
気信号を出力する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来例の場合は、トーン発生回路３に装備されるトーン音
源が固定的であり、端末装置２の発生し得るトーンは、
予めトーン発生回路３に装備されたトーン音源によるも
のに制限される。

【０００５】したがって、ディジタル交換機１に収容さ
れている各端末装置２の発生するトーンの種類を追加し
たり変更する場合には、トーン発生回路３のトーン音源
の格納部の交換等が不可欠で、各端末装置２毎にハード
ウェア的な改造が必要となるため、トーンの種類の追加
や変更が非常に困難になるという問題があった。

【０００６】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、ディジタル交換機に収容された端末装置の発生する
トーンの種類の追加や変更が、各端末装置のハードウェ
ア的な改造によらずに容易に達成することができるトー
ン制御方式を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係るトーン制御
方式は、ディジタル交換機に収容された端末装置の発生
するトーンを制御するもので、前記端末装置には、端末
装置の発生すべきトーンのディジタルパターンを記録し
ておくための書き換え可能なトーン記憶装置と、該トー
ン記憶装置に記録されているディジタルパターンに基づ
いて発生すべきトーンの電気信号を出力するトーン発生
回路とを備える。

【０００８】また、前記ディジタル交換機には、前記端
末装置から発生させるトーンのディジタルパターンを各
種格納したディジタルパターン記憶装置と、このディジ
タルパターン記憶装置に格納されているディジタルパタ
ーンの中から任意のディジタルパターンを選出して前記
トーン記憶装置に転送するパターン転送機能を有した制
御回路とを備える。

【０００９】そして、前記パターン転送機能によって前
記トーン記憶装置の保持するディジタルパターンを変更
する。

【００１０】

【作用】本発明に係るトーン制御方式では、端末装置が
トーン記憶装置に保持するトーン音源（この場合は、デ
ィジタルパターン）は、前記ディジタル交換機のパター
ン転送機能によって流動的に設定することができ、端末
装置で使用できるトーンの種類は端末装置に装備される
トーン記憶装置の容量等によって制限されず逐次追加や
変更が可能となる。

【００１１】従って、本発明に係るトーン制御方式によ
れば、ディジタル交換機に収容された各端末装置の発生
するトーンの種類の追加や変更が、各端末装置のハード
ウェア的な改造によらずに容易に達成することができ
る。

【００１２】

【実施例】図１は、本発明に係るトーン制御方式の一実
施例の説明図で、図中の符号１０はディジタル交換機で
あり、２０はディジタル交換機１０に収容された端末装
置である。一実施例のトーン制御方式は、前記ディジタ
ル交換機１０に収容された端末装置２０の発生するトー
ンを制御するもので、前記端末装置２０には、端末装置
の発生すべきトーンのディジタルパターンを記録してお
くための書き換え可能なトーン記憶装置２１と、該トー
ン記憶装置２１に記録されているディジタルパターンに
基づいて発生すべきトーンの電気信号を発生するトーン
発生回路２２と、このトーン発生回路２２の発生した電
気信号によってトーンを再生するスピーカ２３と、当該
端末装置２０の状態変化あるいはディジタル交換機１０
からの指示に基づいて前記トーン発生回路２２を作動さ
せる端末制御回路２４とを備えている。ここに、前記ト
ーン記憶装置２１は、例えば、記憶素子としてＲＡＭを
使用したもので、トーン音源となるディジタルパターン
を複数個格納できる容量を有したものとする。

【００１３】また、この一実施例のトーン制御方式で
は、前記ディジタル交換機１０には、前記端末装置２０
から発生させるトーンのディジタルパターンを多種格納
したディジタルパターン記憶装置１１と、このディジタ
ルパターン記憶装置１１に格納されているディジタルパ
ターンの中から任意のディジタルパターンを選出して前
記トーン記憶装置２１に転送するパターン転送機能を有
した制御回路１２とを備えている。

【００１４】ここに、前記ディジタルパターン記憶装置
１１は、記憶手段として、例えば、ＲＡＭあるいはＲＯ
Ｍ、あるいは磁気記憶手段を利用したもので、多数のト
ーン音源となるディジタルパターンを多数収容するのに
充分な容量を持ったものとする。また、前記制御回路１
２は、ディジタル交換機１０における各種の処理動作を
制御し、また、前記端末制御回路２４を介して端末装置
２０の動作を制御するもので、前述したパターン転送機
能では、当該制御回路１２と前記端末制御回路２４とを
結ぶ制御情報パス３０を介して、図３に示すように、制
御情報３１に所望のトーンのディジタルパターン３２を
付加したデータを該当端末装置に送り、該当端末装置の
端末制御回路２４を介して所望のディジタルパターンを
該当端末装置のトーン記憶装置２１に転送する。

【００１５】一実施例のトーン制御方式では、前記制御
回路１２のパターン転送機能によって前記トーン記憶装
置２１の保持するディジタルパターンを変更することに
よって、前記端末装置２０の発生するトーンの変更、追
加を行う。

【００１６】次に、具体例で、一実施例のトーン制御方
式を説明する。ここに、この具体例では、着信時に端末
装置２０の発生すべきトーンのディジタルパターンを、
ディジタル交換機１０が端末装置２０に着信を通知する
際に前記パターン転送機能によって転送する場合である
とする。

【００１７】ディジタル交換機１０は、まず、着信時に
発生すべきトーンのディジタルパターンを前記ディジタ
ルパターン記憶装置１１から選出し、選出したディジタ
ルパターンと着信を示す制御情報とを、図３に示すよう
に、端末装置２０の端末制御回路２４に送出する。制御
情報３１とディジタルパターン３２とを受信した端末制
御回路２４は、端末装置２０の状態を着信用に設定する
と同時に、前記ディジタルパターン３２をトーン発生回
路２２を介してトーン記憶装置２１に書き込む。そし
て、書き込みが終了すると、端末制御回路２４は、トー
ン発生回路２２に対してトーンの発生を要求する。トー
ンの発生要求を受けたトーン発生回路２２は、トーン記
憶装置２１に書込まれているディジタルパターン３２を
読み出し、アナログの電気信号に変換してスピーカ２３
に出力し、スピーカ２３より所望のトーンとして再生さ
れる。

【００１８】なお、前記トーン発生回路２２がトーン記
憶装置２１からディジタルパターンを読み出す動作は、
一定周期で繰り返し実行されて、着信を意味する連続的
なトーンの電気信号を生成している。

【００１９】以上の一実施例のトーン制御方式では、端
末装置２０がトーン記憶装置２１に保持するトーン音源
（この場合は、ディジタルパターン）は、前記ディジタ
ル交換機１０のパターン転送機能によって流動的に設定
することができ、端末装置２０で使用できるトーンの種
類は端末装置２０に装備されるトーン記憶装置２１の容
量によって制限されず逐次追加や変更が可能となる。

【００２０】従って、一実施例のトーン制御方式によれ
ば、ディジタル交換機１０に収容された各端末装置２０
の発生するトーンの種類の追加や変更が、各端末装置２
０のハードウェア的な改造によらずに容易に達成するこ
とができる。

【００２１】なお、前記トーン記憶装置２１の記憶領域
には、標準パターン領域と、特別パターン領域とを設定
しておき、前記標準パターン領域には基本的（例えば、
着信の通知音や呼び出し中の通知音など）な各種のディ
ジタルパターンを予め格納しておき、特別パターン領域
は使用頻度の少ない特殊なトーンのディジタルパターン
を逐次前記パターン転送機能による転送によって格納す
るような実施態様も考えられ、トーン記憶装置２１の使
用法は、一実施例に限定しない。

【００２２】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るトーン制御方式では、端末装置がトーン記憶装置
に保持するトーン音源（この場合は、ディジタルパター
ン）は、前記ディジタル交換機のパターン転送機能によ
って流動的に設定することができ、端末装置で使用でき
るトーンの種類は端末装置に装備されるトーン記憶装置
の容量等によって制限されず逐次追加や変更が可能とな
る。

【００２３】従って、本発明に係るトーン制御方式によ
れば、ディジタル交換機に収容された各端末装置の発生
するトーンの種類の追加や変更が、各端末装置のハード
ウェア的な改造によらずに容易に達成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るトーン制御方式の一実施例の構成
説明図である。

【図２】従来のトーン制御方式の説明図である。

【図３】本発明の一実施例のトーン制御方式における作
用説明図である。

【符号の説明】

１０ ディジタル交換機 １１ ディジタルパターン記憶装置 １２ 制御回路 ２０ 端末装置 ２１ トーン記憶装置 ２２ トーン発生回路 ２３ スピーカ ２４ 端末制御回路 ３０ 制御情報パス ３１ 制御情報 ３２ ディジタルパターン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディジタル交換機に収容された端末装置
   の発生するトーンを制御するトーン制御方式であって、 前記端末装置には、端末装置の発生すべきトーンのディ
   ジタルパターンを記録しておくための書き換え可能なト
   ーン記憶装置と、該トーン記憶装置に記録されているデ
   ィジタルパターンに基づいて発生すべきトーンの電気信
   号を出力するトーン発生回路とを備え、 前記ディジタル交換機には、前記端末装置から発生させ
   るトーンのディジタルパターンを各種格納したディジタ
   ルパターン記憶装置と、このディジタルパターン記憶装
   置に格納されているディジタルパターンの中から任意の
   ディジタルパターンを選出して前記トーン記憶装置に転
   送するパターン転送機能を有した制御回路とを備え、 前記パターン転送機能によって前記トーン記憶装置の保
   持するディジタルパターンを変更することによって、前
   記端末装置の発生するトーンを変更することを特徴とす
   るトーン制御方式。