JPH05206164A - 薄膜電界効果トランジスタの製造方法と製造装置 - Google Patents
薄膜電界効果トランジスタの製造方法と製造装置Info
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- JPH05206164A JPH05206164A JP30295391A JP30295391A JPH05206164A JP H05206164 A JPH05206164 A JP H05206164A JP 30295391 A JP30295391 A JP 30295391A JP 30295391 A JP30295391 A JP 30295391A JP H05206164 A JPH05206164 A JP H05206164A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料表面上の自然酸化膜の形成を抑止し、製
造工程数を減少させる。 【構成】 真空中で不純物を添加する装置4により不純
物を添加された試料は、真空中で試料を搬送できる通路
1によって、真空中で金属膜を形成できる装置5へと搬
送される。この装置により金属膜と金属シリサイドが同
時に試料表面上に形成される。以上により不純物添加か
ら金属シリサイド形成までの間試料は大気にさらされ
ず、従って試料表面上の自然酸化膜の形成を抑止でき
る。
造工程数を減少させる。 【構成】 真空中で不純物を添加する装置4により不純
物を添加された試料は、真空中で試料を搬送できる通路
1によって、真空中で金属膜を形成できる装置5へと搬
送される。この装置により金属膜と金属シリサイドが同
時に試料表面上に形成される。以上により不純物添加か
ら金属シリサイド形成までの間試料は大気にさらされ
ず、従って試料表面上の自然酸化膜の形成を抑止でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜電界効果トランジス
タの製造方法とその製造装置に関するものである。
タの製造方法とその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図14に示すような薄膜電界効果
トランジスタが知られていた。これはガラス基板上11
にゲート電極12があり、その上層にゲート絶縁膜13
とi型非晶質シリコン層(i層)14が積層され、ゲー
ト電極12直上のi層14上に保護絶縁膜20が、また
その両側にイオン注入によって形成されたn層あるいは
p層のソース,ドレイン領域16が構成されている。こ
のような構造のトランジスタは、イオン注入によるn層
あるいはp層16の形成とそれに引き続く金属シリサイ
ド18の形成がゲート電極12を用いた背面露光によっ
て自己整合的に形成した保護絶縁膜15を用いて行える
ため、ソース,ドレイン電極(金属シリサイド部分も含
む)19とゲート電極12間の寄生容量を極めて小さく
することができる。このためこのトランジスタをアクテ
ィブ型液晶表示の画素スイッチング素子として用いた場
合、低寄生容量のため画素電位が安定し高階調化が可能
となる。
トランジスタが知られていた。これはガラス基板上11
にゲート電極12があり、その上層にゲート絶縁膜13
とi型非晶質シリコン層(i層)14が積層され、ゲー
ト電極12直上のi層14上に保護絶縁膜20が、また
その両側にイオン注入によって形成されたn層あるいは
p層のソース,ドレイン領域16が構成されている。こ
のような構造のトランジスタは、イオン注入によるn層
あるいはp層16の形成とそれに引き続く金属シリサイ
ド18の形成がゲート電極12を用いた背面露光によっ
て自己整合的に形成した保護絶縁膜15を用いて行える
ため、ソース,ドレイン電極(金属シリサイド部分も含
む)19とゲート電極12間の寄生容量を極めて小さく
することができる。このためこのトランジスタをアクテ
ィブ型液晶表示の画素スイッチング素子として用いた場
合、低寄生容量のため画素電位が安定し高階調化が可能
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、イオ
ン注入により形成したn層あるいはp層16上に金属シ
リサイド18を形成しようとする際、イオン注入による
n層あるいはp層16形成(図8)後、試料を真空中か
ら大気中に出していた。このときn層あるいはp層16
表面はイオン注入により欠陥が大量に発生し、大気中の
酸素と結合しやすい状態になっているためn層あるいは
p層16表面には速やかに自然酸化膜21が形成(図1
1)されてしまう。自然酸化膜21が存在するとn型あ
るいはp型となった非晶質シリコンと金属の合金反応は
全く進行せず金属シリサイド18は形成できない。この
ため自然酸化膜21を弗酸処理により除去し、イオン注
入により欠陥が大量に発生したn層あるいはp層16表
面を水素原子で安定化(図12)した後、速やかにこの
上に金属膜17を堆積して金属と非晶質シリコンとの合
金反応により金属シリサイド18を形成(図13)する
必要があった。
ン注入により形成したn層あるいはp層16上に金属シ
リサイド18を形成しようとする際、イオン注入による
n層あるいはp層16形成(図8)後、試料を真空中か
ら大気中に出していた。このときn層あるいはp層16
表面はイオン注入により欠陥が大量に発生し、大気中の
酸素と結合しやすい状態になっているためn層あるいは
p層16表面には速やかに自然酸化膜21が形成(図1
1)されてしまう。自然酸化膜21が存在するとn型あ
るいはp型となった非晶質シリコンと金属の合金反応は
全く進行せず金属シリサイド18は形成できない。この
ため自然酸化膜21を弗酸処理により除去し、イオン注
入により欠陥が大量に発生したn層あるいはp層16表
面を水素原子で安定化(図12)した後、速やかにこの
上に金属膜17を堆積して金属と非晶質シリコンとの合
金反応により金属シリサイド18を形成(図13)する
必要があった。
【0004】また、従来の方法では弗酸処理による自然
酸化膜21除去工程(図11〜12)中、弗酸により保
護絶縁膜(第一保護絶縁膜)15がエッチングされパタ
ンが縮小されるため、イオン注入していない領域に金属
シリサイド18が形成され金属シリサイド18とn層あ
るいはp層16以外の非晶質シリコン層とが接触してし
まい、寄生容量の増加やn層あるいはp層16以外の領
域で正孔電流が流れてしまう等といった問題があった。
そこでこの問題を解決するため、従来は耐弗酸性の高い
保護絶縁膜(第二保護絶縁膜)20を新たに形成(図9
〜10)する必要があり、結果として製造工程数が増加
してしまうという問題があった。
酸化膜21除去工程(図11〜12)中、弗酸により保
護絶縁膜(第一保護絶縁膜)15がエッチングされパタ
ンが縮小されるため、イオン注入していない領域に金属
シリサイド18が形成され金属シリサイド18とn層あ
るいはp層16以外の非晶質シリコン層とが接触してし
まい、寄生容量の増加やn層あるいはp層16以外の領
域で正孔電流が流れてしまう等といった問題があった。
そこでこの問題を解決するため、従来は耐弗酸性の高い
保護絶縁膜(第二保護絶縁膜)20を新たに形成(図9
〜10)する必要があり、結果として製造工程数が増加
してしまうという問題があった。
【0005】本発明の目的は、このような従来の問題点
を除去し、図14に示すような低寄生容量の薄膜電界効
果トランジスタの製造工程の簡略化を実現し、これを用
いた製品の低コスト化および歩留まりの向上を可能にす
る製造方法と製造装置を提供することにある。
を除去し、図14に示すような低寄生容量の薄膜電界効
果トランジスタの製造工程の簡略化を実現し、これを用
いた製品の低コスト化および歩留まりの向上を可能にす
る製造方法と製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、マ
スクを用いたイオン注入により形成したソース,ドレイ
ン領域の非晶質シリコン層上に金属膜を堆積して非晶質
シリコンと金属との合金反応により金属シリサイドを形
成する方法であって、イオン注入と金属膜の堆積を真空
中で連続的に行うことを特徴とする。
スクを用いたイオン注入により形成したソース,ドレイ
ン領域の非晶質シリコン層上に金属膜を堆積して非晶質
シリコンと金属との合金反応により金属シリサイドを形
成する方法であって、イオン注入と金属膜の堆積を真空
中で連続的に行うことを特徴とする。
【0007】また本発明の製造装置は、真空不純物添加
装置と真空金属膜形成装置との間に真空を維持したまま
の状態で試料を搬送する通路を設けたことを特徴とす
る。ただし、ここで言う真空中とは100Torr以下
の減圧下での非酸化雰囲気中でも良く、大気と直接触れ
ないことを意味する。
装置と真空金属膜形成装置との間に真空を維持したまま
の状態で試料を搬送する通路を設けたことを特徴とす
る。ただし、ここで言う真空中とは100Torr以下
の減圧下での非酸化雰囲気中でも良く、大気と直接触れ
ないことを意味する。
【0008】また、真空を維持しながら試料を収納でき
かつ大気中で搬送可能なカセットと真空不純物添加装置
内から真空中で試料を該カセットへ導入する機構を備え
ている真空不純物添加装置および真空金属膜形成装置内
に真空中で試料を該カセットから導入する機構を備えて
いる真空金属膜形成装置との併用によっても同様の効果
が得られる。
かつ大気中で搬送可能なカセットと真空不純物添加装置
内から真空中で試料を該カセットへ導入する機構を備え
ている真空不純物添加装置および真空金属膜形成装置内
に真空中で試料を該カセットから導入する機構を備えて
いる真空金属膜形成装置との併用によっても同様の効果
が得られる。
【0009】
【作用】真空不純物添加装置4と真空金属膜形成装置5
とを真空維持状態で結合し、i層14へのイオン注入と
金属シリサイド18の形成を真空中で連続的に行うこと
により、イオン注入後の試料6表面が大気にさらされる
ことが無くなるため、イオン注入により欠陥が大量に発
生したn層あるいはp層16表面上に欠陥を終端する形
で形成される自然酸化膜21の形成を抑止でき、このた
め自然酸化膜21の全くない状態の金属膜17とn層あ
るいはp層界面が実現でき良好な金属シリサイド18が
形成される。またこれによって保護絶縁膜(第一保護絶
縁膜)15を除去し、再度新たな保護絶縁膜(第二保護
絶縁膜)20を形成する一連の工程を省略することがで
き製造工程数を減らすことができる。
とを真空維持状態で結合し、i層14へのイオン注入と
金属シリサイド18の形成を真空中で連続的に行うこと
により、イオン注入後の試料6表面が大気にさらされる
ことが無くなるため、イオン注入により欠陥が大量に発
生したn層あるいはp層16表面上に欠陥を終端する形
で形成される自然酸化膜21の形成を抑止でき、このた
め自然酸化膜21の全くない状態の金属膜17とn層あ
るいはp層界面が実現でき良好な金属シリサイド18が
形成される。またこれによって保護絶縁膜(第一保護絶
縁膜)15を除去し、再度新たな保護絶縁膜(第二保護
絶縁膜)20を形成する一連の工程を省略することがで
き製造工程数を減らすことができる。
【0010】また真空不純物添加装置4内で、イオン注
入後の試料6を真空を維持しながら試料を収納できかつ
大気中で搬送可能なカセット8内に真空中で収納し、さ
らに真空中でそのカセット8から真空金属膜形成装置5
内へと試料6を導入することにより、真空不純物添加装
置4と真空金属膜形成装置5とが真空維持状態で結合さ
れていなくてもこのカセット8により試料6の真空保管
が可能であるため上記と同様の効果を得ることができ
る。さらには試料6の長期保管、遠距離への移動によっ
ても自然酸化膜21が形成されないという効用がある。
入後の試料6を真空を維持しながら試料を収納できかつ
大気中で搬送可能なカセット8内に真空中で収納し、さ
らに真空中でそのカセット8から真空金属膜形成装置5
内へと試料6を導入することにより、真空不純物添加装
置4と真空金属膜形成装置5とが真空維持状態で結合さ
れていなくてもこのカセット8により試料6の真空保管
が可能であるため上記と同様の効果を得ることができ
る。さらには試料6の長期保管、遠距離への移動によっ
ても自然酸化膜21が形成されないという効用がある。
【0011】
【実施例】図1は請求項2の発明の製造装置を用いた一
実施例を示したものである。真空不純物添加装置4と真
空金属膜形成装置5は、真空を維持できる試料搬送路1
により一体化されており、試料6はこの試料搬送路1内
を真空を破らずに相互移動できるようになっている。ま
たこの試料搬送路1はゲートバルブを有しており、これ
によって各装置内の真空度を独立して制御できるように
なっている。また試料搬送路1内は調圧バルブ3を介し
真空装置とつながっているため、この調圧バルブ3を調
整することにより試料搬送路1内の真空度を各装置内の
真空度にそれぞれ調整できるようになっている。
実施例を示したものである。真空不純物添加装置4と真
空金属膜形成装置5は、真空を維持できる試料搬送路1
により一体化されており、試料6はこの試料搬送路1内
を真空を破らずに相互移動できるようになっている。ま
たこの試料搬送路1はゲートバルブを有しており、これ
によって各装置内の真空度を独立して制御できるように
なっている。また試料搬送路1内は調圧バルブ3を介し
真空装置とつながっているため、この調圧バルブ3を調
整することにより試料搬送路1内の真空度を各装置内の
真空度にそれぞれ調整できるようになっている。
【0012】また、図2は請求項3および4の発明の製
造装置を用いた一実施例を示したものである。真空不純
物添加装置4の片側にはイオン注入した試料を真空中で
不純物添加装置4内から図3に示すようなカセット8へ
と導入する機構(試料搬入装置)7aが備え付けられて
いる。このカセット8は、真空中で複数枚の試料を平行
に収納することができ、かつオーリング10とシャッタ
ー9の密着により大気中でも真空維持が可能な構造とな
っている。またこのカセット8は、金属で作られてお
り、大気中での搬送作業によっても十分真空が維持でき
る強度を備えている。一方真空金属膜形成装置5の片側
には、真空中でこのカセット8から試料6を装置内へと
導入する機構(試料搬入装置)7bが備えつけられてい
る。以上の導入機構により、イオン注入から金属シリサ
イド18形成までの間にカセット8を大気中に出しても
カセット8自身が真空を維持できるため試料6が大気に
さらされることはなく、これによって自然酸化膜21の
形成を抑止できる。
造装置を用いた一実施例を示したものである。真空不純
物添加装置4の片側にはイオン注入した試料を真空中で
不純物添加装置4内から図3に示すようなカセット8へ
と導入する機構(試料搬入装置)7aが備え付けられて
いる。このカセット8は、真空中で複数枚の試料を平行
に収納することができ、かつオーリング10とシャッタ
ー9の密着により大気中でも真空維持が可能な構造とな
っている。またこのカセット8は、金属で作られてお
り、大気中での搬送作業によっても十分真空が維持でき
る強度を備えている。一方真空金属膜形成装置5の片側
には、真空中でこのカセット8から試料6を装置内へと
導入する機構(試料搬入装置)7bが備えつけられてい
る。以上の導入機構により、イオン注入から金属シリサ
イド18形成までの間にカセット8を大気中に出しても
カセット8自身が真空を維持できるため試料6が大気に
さらされることはなく、これによって自然酸化膜21の
形成を抑止できる。
【0013】以下、請求項2の発明の製造装置を用いた
本発明の製造方法の実施例を図1および図4〜7を用い
て説明する。
本発明の製造方法の実施例を図1および図4〜7を用い
て説明する。
【0014】ガラス基板11上にゲート電極12を形成
し、次にゲート絶縁膜13とi層14を成膜して、ゲー
ト電極12直上のi層14上に保護絶縁膜15を形成す
る(図4)。このようにして作製した試料6は、まず図
1の真空不純物添加装置4内に導入し、イオン注入して
n層あるいはp層(ソース,ドレイン領域)16を形成
する(図5)。イオン注入された試料6は、真空不純物
添加装置4側のゲートバルブ2aを開け試料搬送路1内
に移動される。このとき試料搬送路1内は真空不純物添
加装置4内と同程度の真空度に調整されている。そして
ゲートバルブ2aを閉め試料搬送路1内で真空金属膜形
成装置5内と同程度の真空度にした後、真空金属膜形成
装置5側のゲートバルブ2bを開け真空金属膜形成装置
5内に試料6を導入し、ゲートバルブ2bを閉じる。次
にこの装置内で試料6上に金属膜17を堆積し、非晶質
シリコンと金属との合金反応により金属シリサイド18
を形成する(図6)。その後試料6を装置外に取り出
し、ソース,ドレイン電極19を形成する(図7)。従
来はイオン注入後、試料6を必ず大気中に取り出すため
n型あるいはp型となった非晶質シリコン層16表面に
は自然酸化膜21が形成(図11)されてしまい、この
状態のままでは金属シリサイド18の形成ができなかっ
た。このため図9〜12までの一連の工程が必要であっ
た。しかしこの製造装置と製造方法によりイオン注入後
のn層あるいはp層16表面の自然酸化膜21の形成を
抑止できるようになり、このため図9〜12に示す一連
の工程を行うことなく良好な金属シリサイド18の形成
が可能となった。
し、次にゲート絶縁膜13とi層14を成膜して、ゲー
ト電極12直上のi層14上に保護絶縁膜15を形成す
る(図4)。このようにして作製した試料6は、まず図
1の真空不純物添加装置4内に導入し、イオン注入して
n層あるいはp層(ソース,ドレイン領域)16を形成
する(図5)。イオン注入された試料6は、真空不純物
添加装置4側のゲートバルブ2aを開け試料搬送路1内
に移動される。このとき試料搬送路1内は真空不純物添
加装置4内と同程度の真空度に調整されている。そして
ゲートバルブ2aを閉め試料搬送路1内で真空金属膜形
成装置5内と同程度の真空度にした後、真空金属膜形成
装置5側のゲートバルブ2bを開け真空金属膜形成装置
5内に試料6を導入し、ゲートバルブ2bを閉じる。次
にこの装置内で試料6上に金属膜17を堆積し、非晶質
シリコンと金属との合金反応により金属シリサイド18
を形成する(図6)。その後試料6を装置外に取り出
し、ソース,ドレイン電極19を形成する(図7)。従
来はイオン注入後、試料6を必ず大気中に取り出すため
n型あるいはp型となった非晶質シリコン層16表面に
は自然酸化膜21が形成(図11)されてしまい、この
状態のままでは金属シリサイド18の形成ができなかっ
た。このため図9〜12までの一連の工程が必要であっ
た。しかしこの製造装置と製造方法によりイオン注入後
のn層あるいはp層16表面の自然酸化膜21の形成を
抑止できるようになり、このため図9〜12に示す一連
の工程を行うことなく良好な金属シリサイド18の形成
が可能となった。
【0015】次に、請求項3および4の発明の製造装置
を用いた本発明の製造方法の実施例を図2〜7を用いて
説明する。
を用いた本発明の製造方法の実施例を図2〜7を用いて
説明する。
【0016】前述の実施例と同様にして図4の状態まで
作製した試料6は、図2に示すようにまず真空不純物添
加装置4内に導入され、イオン注入される。このあと真
空不純物添加装置4内のゲートバルブ2aを開け、そし
て真空不純物添加装置4に備え付けられている試料搬入
装置7a内のカセット8へと導入する。このとき真空不
純物添加装置4に備え付けられている試料搬入装置7a
内は真空不純物添加装置4内と同程度の真空度に調整さ
れている。このため試料6は真空状態のままカセット8
内に収納され、シャッター9により密閉される(図
3)。密閉されたカセット8はその後大気中に出され、
真空金属膜形成装置5に備え付けられている試料搬入装
置7b内へと導入される。そして試料搬入装置7b内を
真空金属膜形成装置5内と同程度の真空度にした後、真
空金属膜形成装置5内のゲートバルブ2bを開け、試料
6をカセット8から真空金属膜形成装置5内へ導入す
る。導入された試料6はそこで金属膜17を堆積し、金
属シリサイド18を形成して、その後大気中に取り出さ
れる。以上述べたカセット8と真空不純物添加装置4お
よび真空金属膜形成装置5を用いることにより、試料6
はイオン注入から金属シリサイド18形成までの間大気
にさらされることがなくなるため、前述の実施例と同様
の効果を得ることができる。またこのカセット8により
試料6の真空保管が可能であるため、試料6の長期保
管、遠距離への移動によっても自然酸化膜21が形成さ
れないという効用がある。
作製した試料6は、図2に示すようにまず真空不純物添
加装置4内に導入され、イオン注入される。このあと真
空不純物添加装置4内のゲートバルブ2aを開け、そし
て真空不純物添加装置4に備え付けられている試料搬入
装置7a内のカセット8へと導入する。このとき真空不
純物添加装置4に備え付けられている試料搬入装置7a
内は真空不純物添加装置4内と同程度の真空度に調整さ
れている。このため試料6は真空状態のままカセット8
内に収納され、シャッター9により密閉される(図
3)。密閉されたカセット8はその後大気中に出され、
真空金属膜形成装置5に備え付けられている試料搬入装
置7b内へと導入される。そして試料搬入装置7b内を
真空金属膜形成装置5内と同程度の真空度にした後、真
空金属膜形成装置5内のゲートバルブ2bを開け、試料
6をカセット8から真空金属膜形成装置5内へ導入す
る。導入された試料6はそこで金属膜17を堆積し、金
属シリサイド18を形成して、その後大気中に取り出さ
れる。以上述べたカセット8と真空不純物添加装置4お
よび真空金属膜形成装置5を用いることにより、試料6
はイオン注入から金属シリサイド18形成までの間大気
にさらされることがなくなるため、前述の実施例と同様
の効果を得ることができる。またこのカセット8により
試料6の真空保管が可能であるため、試料6の長期保
管、遠距離への移動によっても自然酸化膜21が形成さ
れないという効用がある。
【0017】
【発明の効果】本発明により試料はイオン注入から金属
シリサイド形成までの間一度も大気にさらされることは
なく、イオン注入後のn層あるいはp層表面の自然酸化
膜の形成を抑止でき、弗酸処理を行わなくても良好な金
属シリサイドの形成が可能となる。このため図9〜12
に示す薄膜電界効果トランジスタを作製する工程が大幅
に削減できた。従って製造コストの大幅低減と歩留りの
向上が期待できる。
シリサイド形成までの間一度も大気にさらされることは
なく、イオン注入後のn層あるいはp層表面の自然酸化
膜の形成を抑止でき、弗酸処理を行わなくても良好な金
属シリサイドの形成が可能となる。このため図9〜12
に示す薄膜電界効果トランジスタを作製する工程が大幅
に削減できた。従って製造コストの大幅低減と歩留りの
向上が期待できる。
【図1】本発明の製造方法と製造装置の一実施例を説明
するための断面図である。
するための断面図である。
【図2】本発明の製造方法と製造装置の一実施例を説明
するための断面図である。
するための断面図である。
【図3】本発明のカセットと試料搬入装置の概念図であ
る。
る。
【図4】本発明の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図5】本発明の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図6】本発明の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図7】本発明の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図8】従来の製造方法を説明するための各工程におけ
る試料断面図である。
る試料断面図である。
【図9】従来の製造方法を説明するための各工程におけ
る試料断面図である。
る試料断面図である。
【図10】従来の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図11】従来の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図12】従来の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図13】従来の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
【図14】従来の製造方法を説明するための各工程にお
ける試料断面図である。
ける試料断面図である。
1 試料搬送路 2a,2b ゲートバルブ 3 調圧バルブ 4 真空不純物添加装置 5 真空金属膜形成装置 6 試料 7a,7b 試料搬入装置 8 カセット(試料箱) 9 シャッター 10 オーリング 11 ガラス基板 12 ゲート電極 13 ゲート絶縁膜 14 i層(i型非晶質シリコン層) 15 第一保護絶縁膜 16 n層(n型非晶質シリコン層)あるいはp層(p
層非晶質シリコン層):ソース、ドレイン領域 17 金属膜 18 金属シリサイド 19 ソース、ドレイン電極 20 第二保護絶縁膜 21 自然酸化膜
層非晶質シリコン層):ソース、ドレイン領域 17 金属膜 18 金属シリサイド 19 ソース、ドレイン電極 20 第二保護絶縁膜 21 自然酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/28 A 7738−4M
Claims (4)
- 【請求項1】 マスクを用いてイオン注入により形成し
たソース,ドレイン領域の非晶質シリコン層上に金属膜
を堆積して非晶質シリコンと金属との合金反応により金
属シリサイドを形成する方法であって、イオン注入と金
属膜の堆積を真空中で連続的に行うことを特徴とする薄
膜電界効果トランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 真空不純物添加装置と真空金属膜形成装
置との間に真空を維持したままの状態で試料を搬送する
通路を設けたことを特徴とする製造装置。 - 【請求項3】 真空を維持しながら試料を収納できかつ
大気中で搬送可能なカセットと真空不純物添加装置内か
ら真空中で試料を該カセットへ導入する機構を備えてい
ることを特徴とする真空不純物添加装置。 - 【請求項4】 真空を維持しながら試料を収納できかつ
大気中で搬送可能なカセットと真空金属膜形成装置内に
真空中で試料を該カセットから導入する機構を備えてい
ることを特徴とする真空金属膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30295391A JPH05206164A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 薄膜電界効果トランジスタの製造方法と製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30295391A JPH05206164A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 薄膜電界効果トランジスタの製造方法と製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05206164A true JPH05206164A (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=17915139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30295391A Pending JPH05206164A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 薄膜電界効果トランジスタの製造方法と製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05206164A (ja) |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP30295391A patent/JPH05206164A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000711 |