JPH052057U - 全反射蛍光x線分析装置における高さ調節用ダミー - Google Patents

全反射蛍光x線分析装置における高さ調節用ダミー

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JPH052057U
JPH052057U JP5666891U JP5666891U JPH052057U JP H052057 U JPH052057 U JP H052057U JP 5666891 U JP5666891 U JP 5666891U JP 5666891 U JP5666891 U JP 5666891U JP H052057 U JPH052057 U JP H052057U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液体試料を基板上に滴下して乾燥させた乾燥試
料の高さレベルを測定可能にして、全反射蛍光X線分析
における分析精度を向上させる。 【構成】基板70の表面71には、高さ調節用ダミー1
の一対の上板2が載置されている。この高さ調節用ダミ
ー1は、上記両上板2の下面3に、一対の下板4の上面
5が接合されて構成されており、全体がロの字状で、中
央に一次X線B1の入射用開口6が形成されている。蛍
光X線検出器60の近傍には、距離検出器30が配置さ
れている。この距離検出器30と蛍光X線検出器60
は、試料台40に対向して配置されている。上記距離検
出器30は、赤外線のような光B4を出射し、下板4上
の測定点20からの反射光B5の入射位置によって、測
定点20のレベルを検出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、試料表面に一次X線を微小な入射角度で照射して、試料の表面層 からの蛍光X線を分析する全反射蛍光X線分析装置における高さ調節用ダミーに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、全反射蛍光X線分析装置は、試料表面層に付着した不純物や、液体 試料を基板上に滴下して乾燥させた乾燥試料を分析する装置として用いられてい る(たとえば、特開昭63-78056号公報参照)。この種の装置の一例を図3に示す 。
【0003】 図3において、図示しないX線源から出た一次X線B1は、乾燥試料72の表 面に微小な入射角度α (たとえば、0.05°〜0.10°程度) で照射される。乾燥試 料72は、フッ酸溶液や塩酸などの液体試料を基板70の表面71に滴下して乾 燥させることで付着したものであり、上記基板70としては、物性の安定したガ ラス板が用いられる。一次X線B1は、全反射蛍光X線分析の場合、効率を上げ るために、その広がりが小さく設定されている。入射した一次X線B1は、その 一部が全反射されて反射X線B2となり、他の一部が乾燥試料72の原子を励起 して、乾燥試料72を構成する元素固有の蛍光X線B3を発生させる。蛍光X線 B3は、乾燥試料72に対向して配置した蛍光X線検出器60に入射する。この 入射した蛍光X線B3は、蛍光X線検出器60において、そのX線強度が検出さ れた後、蛍光X線検出器60からの分析信号aに基づき、多重波高分析器61に よって目的とするX線スペクトルが得られる。
【0004】 この種の全反射蛍光X線分析装置は、一次X線B1の入射角度αが微小である ことから、反射X線B2や散乱X線が蛍光X線検出器60に入射しにくく、蛍光 X線検出器60により検出される蛍光X線B3の出力レベルに比べてノイズが小 さいという利点がある。つまり、大きなS/N 比が得られ、そのため、分析精度が 良く、たとえば、微量の不純物でも検出できるという利点がある。 また、一次X線B1の大部分が乾燥試料72の層内に達するのみで、乾燥試料 72よりも下方の基板70内へは進入しない。したがって、厚みの殆どない乾燥 試料72からの蛍光X線B3の強度が大きくなるので、この種の液体を乾燥させ た乾燥試料72の分析に適している。
【0005】 ところで、乾燥試料72は基板70に付着しているのであるが、基板70の厚 みに、ばらつきが生じるのは避けられず、そのため、乾燥試料72の表面のレベ ルが乾燥試料72ごとに異なる。ここで、全反射蛍光X線分析においては、一次 X線B1を乾燥試料72の表面に微小な入射角度α (0.05°〜0.10°) で、入射 させるから、厚みがΔz変化すると、入射位置Pの横方向の変化量Δxは、Δz の500 倍〜1000倍程度になる。そのため、広がりの少ない一次X線B1によって 励起される乾燥試料72の位置 (入射位置P) は、蛍光X線検出器60の正面 ( 真下) から大きくずれる。したがって、蛍光X線検出器60に入射する蛍光X線 B3の相対強度が著しく小さくなってS/N 比も小さくなるので、分析結果に大き な誤差が生じる。また、位置ずれが大きい場合には、入射位置Pが蛍光X線検出 器60の視野から外れてしまい、検出ができない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、ウェハなどの試料においては、試料の高さ方向の変位量Δzを距離検 出器で検出し、この変位量Δzに合わせて、ウェハを載せた試料台を上下に移動 させる方法が採用されている。しかし、距離検出器は、一般に、赤外線を出射し て、その反射光を検出するのに対し、乾燥試料72の場合には、基板70が赤外 線を反射しないガラス板であることから、距離検出ができない。この対策として 、ガラス板の厚みを機械的に測定することも考えられるが、測定精度が不正確で あるから、十分な分析精度が得られないうえ面倒である。
【0007】 この考案は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、試料を全反射蛍光X線分 析装置で分析する際に、試料の表面レベルをレザー式の距離検出器で検出可能と する高さ調節用ダミーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、試料を付着させた基板の表面に載置 される一対の上板と、距離検出器からの光を反射する材料からなり、上記上板の 下面に上面が接合された一対の下板とで高さ調節用ダミーを構成し、この高さ調 節用ダミーが中央に一次X線の入射用開口を形成している。
【0009】
【作用】
この考案によれば、下板の上面は、基板の表面に載置される一対の上板の下面 に接合されているので、基板の表面と同一レベルになる。したがって、距離検出 器からの光を反射する材料からなる下板の上面レベルを、上記距離検出器で検出 することにより、基板の表面レベルを、つまり試料の表面レベルを測定すること ができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する。 図1において、照射装置50はX線源51と、平行光学系52とを備えている 。X線源51から出射された一次X線B1は、平行光学系52により平行光線に されて、乾燥試料72の表面に微小な入射角度α(図2)で照射される。乾燥試 料72が付着した基板70は、試料台40に載置されている。なお、図2の基板 70の厚さtは、基板70ごとに、若干のばらつきがある。
【0011】 図1の蛍光X線検出器60の近傍には、距離検出器30が配置されている。こ の距離検出器30と蛍光X線検出器60は、試料台40に対向して配置されてい る。上記距離検出器30は、赤外線のような光B4を出射し、真下の測定点20 からの反射光B5の入射位置によって、測定点20のレベルを検出する変位セン サからなり、検出したレベルZ(図2)をレベル信号bとして制御装置31に出 力する。距離検出器30が検出する精度は、 1.0μm程度である。
【0012】 上記基板70の表面71には、高さ調節用ダミー1の一対の上板2が載置され ている。この高さ調節用ダミー1は、上記両上板2の下面3に、一対の下板4の 上面5が接着剤で接合されて構成されており、全体がロの字状で、中央に一次X 線B1の入射用開口6が形成されている。両下板4,4は、一次X線B1と交差 する方向に互いに平行に配置され、一方、両上板2,2は一次X線B1の入射方 向とほぼ平行に配置されている。上記両上板2と下板4は、たとえばシリコン板 からなり、距離検出器30からの出射光B4を反射する材料で構成されている。 上記上板2の下面3および上記下板4の上面5は、鏡面加工されており、1.0 μmRmax 程度に仕上げられている。
【0013】 上記試料台40は、図2のように、旋回ベース41に上下動および回転自在に 取り付けられており、モータなどからなる駆動装置Mによって駆動される。この 旋回ベース41は、図示しない駆動モータにより、スライドベース42上を水平 に移動する。
【0014】 上記制御装置31は、たとえば、マイクロコンピュータで構成されており、上 記距離検出器30からのレベル信号bを受けて、駆動装置Mに駆動信号cを出力 する。その他の構成は、従来例と同様であり、同一部分または相当部分に同一符 号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0015】 つぎに、試料表面のレベルの調節方法について説明する。 まず、図1の乾燥試料72を付着させた基板70を試料台40上に載置する。 ついで、基板70の表面に、高さ調節用ダミー1の上板2の下面3を載せる。こ の後、この図に示すように、ダミー1の一方の下板4が距離検出器30の真下に なるように、試料台40を径方向rに移動させる。この移動後、距離検出器30 が下板4の上面5の任意の測定点20に光B4を出射して、その反射光B5の入 射位置に基づいて、下板4の上面5のレベルZ(図2)を測定し、レベル信号b を制御装置31に出力する。つづいて、試料台40を径方向rに移動させ、他方 の下板4の上面5のレベルZ(図2)を測定し、レベル信号bを制御装置31に 出力する。上記2つのレベル信号bを受けた制御装置31は、その平均値に基づ いて、基準レベルとの誤差ΔZを演算し、この誤差ΔZに相当する量だけ、図2 の試料台40を矢印D方向に昇降させる。これにより、下板4の上面5のレベル が所定のレベルになる。
【0016】 ここで、図1の上記下板4の上面5は、基板70の表面71に載置された上板 2の下面3に接合されているから、基板70の表面71と同一レベルにある。し たがって、上記のように、下板4の上面5のレベルを所定レベルにすることによ って、基板70の表面71、つまり、乾燥試料72の表面レベルが所定のレベル に設定される。その結果、一次X線B1の照射範囲A(二点鎖線で示す)が乾燥 試料72における蛍光X線検出器60の真下の位置になるので、蛍光X線B3の 相対強度が大きく保たれるから、分析精度が向上する。
【0017】 ところで、下板4の上面5は、凹凸の小さい滑らかな表面を有している必要が ある。ここで、この実施例では、高さ調節用ダミー1をシリコン板で形成してお り、シリコン板は表面の滑らかなウェハの材料として汎用的であることから、高 さ調節用ダミー1の製造が容易である。
【0018】 また、この種の蛍光X線分析装置は、ウェハの不純物を分析する装置として用 いられる場合が多いので、高さ調節用ダミー1をシリコン板で形成することによ り、ウェハと乾燥試料72のレベルを同一の距離検出器30によって測定するこ とができる。
【0019】 なお、上記実施例では、高さ調節用ダミー1をシリコン板で構成したが、高さ 調節用ダミー1の材質はシリコンに限定されず、下板4の上面5が距離検出器3 0からの光B4を反射する材料で構成されていればよい。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、基板の表面に載置される一対の上板 の下面と、距離検出器からの光を反射する材料で形成された下板の上面とを接合 して、高さ調節用ダミーを形成したので、上記下板の上面レベルを測定すること により、基板の表面に付着した試料の表面レベルを測定することができる。した がって、試料の表面レベルの誤差が小さくなるので、全反射蛍光X線による分析 精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例にかかる全反射蛍光X線分
析装置の概略斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】一般的な全反射蛍光X線分析の原理を示す側面
図である。
【符号の説明】
1…高さ調節用ダミー、2…上板、3…上板の下面、4
…下板、5…下板の上面、6…入射用開口、30…距離
検出器、50…照射装置、60…蛍光X線検出器、70
…基板、71…基板の表面、72…乾燥試料、B1…一
次X線、B3…蛍光X線、B4…光、B5…反射光。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 基板の表面に付着させた試料の表面に一
    次X線を微小な入射角度で照射する照射装置と、上記試
    料に対向し上記一次X線を受けた試料からの蛍光X線を
    検出する蛍光X線検出器と、出射した光の反射光によっ
    て測定点のレベルを検出する距離検出器とを備え、上記
    蛍光X線検出器での検出結果に基づいて上記蛍光X線を
    分析する全反射蛍光X線分析装置における高さ調節用ダ
    ミーであって、基板の表面に載置される一対の上板と、
    上記距離検出器からの光を反射する材料からなり、上記
    両上板の下面に上面が接合された一対の下板とで構成さ
    れ、中央に一次X線の入射用開口を形成している全反射
    蛍光X線分析装置における高さ調節用ダミー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000258340A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Horiba Ltd 物質同定装置
JP5846469B2 (ja) * 2008-09-02 2016-01-20 国立大学法人京都大学 全反射蛍光x線分析装置及び全反射蛍光x線分析方法
JP2020532744A (ja) * 2017-09-06 2020-11-12 ディ.テク.ター エス.アール.エル. X線蛍光分光法により製品を当該製品の組成に基づいて選択する装置、および対応する選択方法

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