JP7483509B2 - センサ及び検出システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、センサ及び検出システムに関する。
磁性ビーズなどの磁性体を固定した被検出物をセンサに塗布して被検出物を検出する技術が提供されている。そのような技術は、センサに電磁波を照射してセンサの反射率又は透過率の変化を測定することで被検出物を検出する。
従来、センサにおいて反射率又は透過率の変化に寄与する領域に磁性体が十分に付着しないことがあるため感度が低下するおそれがある。
特開2008-157923号広報
上記の課題を解決するため、反射率又は透過率の変化に寄与する領域に被検出物に固定された磁性体を捕集することができるセンサ及び検出システムを提供する。
実施形態によれば、電磁波の反射率又は透過率に基づいて磁性体が固定された被検出物を検出する検出装置から前記電磁波を照射させるセンサは、基材と、周期構造体と、磁界発生機構と、を備える。基材は、前記電磁波の周波数帯において透過性を有する素材から構成される。周期構造体は、前記基材の、前記電磁波を照射される所定の面上に形成され、前記反射率又は前記透過率の変化に寄与する。磁界発生機構は、前記基材の、前記所定の面と対向する面上に形成され、前記周期構造体に前記磁性体を捕集する磁界を発生させる。前記基材の、前記所定の面と対向する面において、前記周期構造体と対向する位置に、窪みが形成されている。
図1は、第1の実施形態に係る検出システムの構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る検出センサの例を示す上面図である。 図3は、第1の実施形態に係る周期構造体の例を示す上面図である。 図4は、第1の実施形態に係る周期構造体の例を示す断面図である。 図5は、第1の実施形態に係る検出センサの動作例を示す上面図である。 図6は、第1の実施形態に係る周期構造体の変形例を示す断面図である。 図7は、第1の実施形態に係る周期構造体の変形例を示す断面図である。 図8は、第1の実施形態に係る周期構造体の変形例を示す断面図である。 図9は、第2の実施形態に係る検出システムの構成例を示す図である。 図10は、第2の実施形態に係る検出センサの例を示す上面図である。 図11は、第2の実施形態に係る周期構造体の例を示す上面図である。 図12は、第2の実施形態に係る周期構造体の例を示す断面図である。 図13は、第2の実施形態に係る周期構造体の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
第1の実施形態に係る検出システムは、サンプルに含まれる大腸菌などの有機物(被検出物)を検出する。検出システムは、空隙が設けられた構造体を有する検出センサに対して所定の周波数を有する電磁波を照射して検出センサからの反射波を検出する。検出システムは、サンプルを添加する前の検出センサの反射率とサンプルを添加された後の検出センサの反射率とを測定する。検出システムは、両反射率が一致しない場合に、検出センサ上に被検出物が存在すると判定する。
図1は、検出システム1の構成例を示す。図1が示すように、検出システム1は、検出装置10及び制御装置20を備える。検出装置10と制御装置20(制御部)とは、互いに電気的に接続される。
図1が示すように、検出装置10は、光源11、ミラー12、ステージ14、駆動部15、検出器16、試料導入部17及び検出センサ100などから構成される。なお、検出装置10は、図2が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、検出装置10から特定の構成が除外されたりしてもよい。
光源11(照射部)は、制御装置20からの信号に基づいて所定の周波数の電磁波を照射する。たとえば、光源11は、検出センサ100の反射率のピーク(又は極小)付近の周波数を有する電磁波を照射する。光源11は、複数の周波数の電磁波を放射するものであってもよい。たとえば、光源11は、ライト及びレンズなどから構成される。
ミラー12は、所定の角度で検出装置10内に設置される。ミラー12は、光源11からの電磁波を検出センサ100に反射する。図1が示す例では、ミラー12は、光源11から水平に照射された電磁波を下方に反射する。
また、ミラー12は、検出センサ100からの反射波を検出器16に反射する。図1が示す例では、ミラー12は、検出センサ100から上方に反射する反射波を水平に反射する。
なお、ミラー12は、光源11からの電磁波を検出センサ100に反射するミラーと、検出センサ100からの反射波を検出器16に反射するミラーとから構成されてもよい。
検出センサ100は、光源11からの電磁波を所定の反射率で検出器16に反射する。検出センサ100は、所定の周波数特性を有する。即ち、検出センサ100は、電磁波の周波数によって反射率が異なる構成を有する。また、磁性ビーズ(磁性体)が検出センサ100の表面に付着すると、検出センサ100の反射率は、変化する。
検出センサ100については、後に詳述する。
ステージ14は、検出センサ100を移動可能に保持する。ここでは、ステージ14は、X方向(図1の左右方向)、Y方向(図1に対して直交方向)及びZ方向(図1に対して上下方向)に移動可能である。
ステージ14は、電力供給部50を備える。電力供給部50は、検出センサ100に電力を供給する。電力供給部50は、検出装置10の電源などに接続する。電力供給部50は、電源から供給される電圧を所定の電圧などに変換して検出センサ100に供給する。たとえば、電力供給部50は、検出センサ100の所定の部分に接触する電極などから構成される。
駆動部15は、制御装置20からの信号に従ってステージ14をX方向、Y方向及びZ方向に移動させる。即ち、駆動部15は、ステージ14にセットされた検出センサ100をX方向、Y方向及びZ方向に移動させる。たとえば、駆動部15は、光源11からの電磁波を検出センサ100の任意の位置に照射するため、ステージ14をX方向及びY方向に移動させる。
また、駆動部15は、電磁波の焦点を検出センサ100上に合わせるためステージ14をZ方向に移動させる。
また、駆動部15は、ステージ14を試料導入部17がサンプルを投入可能な位置(投入位置)まで移動させる。
たとえば、駆動部15は、モータ及び駆動ベルトなどから構成される。駆動部15は、モータなどの駆動力で駆動ベルトなど駆動してステージ14を移動させる。駆動部15の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
検出器16は、検出センサ100からの反射波を検出する。即ち、検出器16は、ミラー12から反射される反射波を検出する。検出器16は、反射波の強度を検出する。たとえば、検出器16は、反射波の強度に応じた電力を出力する。検出器16は、反射波の強度を示すセンサ信号を制御装置20へ送信する。
試料導入部17は、制御装置20からの信号に基づいてサンプルを検出センサ100に投下する。ここで、サンプルは、磁性ビーズが固定された被検出物を含む(含み得る)液体である。
試料導入部17は、駆動部15が検出センサ100を投入位置に移動させると、サンプルを検出センサ100に投下する。
たとえば、試料導入部17は、サンプルを保持するピペットなどから構成される。
制御装置20は、検出装置10を制御する。制御装置20は、検出装置10に制御信号を送信して検出装置10の各部を制御する。たとえば、制御装置20は、光源11を制御して電磁波を検出センサ100に照射させる。
また、制御装置20は、検出装置10の各部から種々の信号を受信する。制御装置20は、検出器16からセンサ信号を受信する。制御装置20は、センサ信号に基づいて検出センサ100上に被検出物が存在するかを判定する。
次に、検出センサ100について説明する。図2は、検出センサ100の上面図である。図3は、検出センサ100を拡大した上面図である。図4は、検出センサ100を図3のF4-F4で切断した断面図である。
図2、図3及び図4が示すように、検出センサ100は、基材31、構造体32及び磁界発生機構34などから構成される。
基材31は、たとえば、所定の大きさの矩形に形成される。基材31は、光源11が放射する電磁波に対して変化を生じさせない素材から構成されるのが望ましい。即ち、基材31は、光源11が照射する電磁波の周波数帯において透過性を有する素材から構成されることが望ましい。たとえば、基材31は、シリコンウエハなどから構成される。また、基材31は、ポリエチレンなどの有機材料から構成されてもよい。
たとえば、基材の厚さは、100~800μmの範囲である。たとえば、基材31の厚さは、525μmである。
基材31の素材及び外寸は、特定の構成に限定されるものではない。
構造体32は、基材31の所定の面(表面)に形成される。構造体32は、光源11が照射する電磁波を反射する。構造体32は、反射率において周波数特性を有する。構造体32は、光源11が放射する電磁波の周波数帯において反射性を有する導体であることが望ましい。
たとえば、構造体32は、金又はアルミニウムなどの導電体から形成される。構造体32は、複数の層を備える構造であってもよい。たとえば、構造体32は、基材31との接着層としてクロム又はチタンなどの層を備えてもよい。
たとえば、構造体32の厚さは、0.1μから50μmの範囲である。たとえば、構造体32の厚さは、0.2μmである。
構造体32は、複数の空隙33(周期構造体)を備える。構造体32は、所定の間隔で縦方向及び横方向に周期的に空隙33を備える。
構造体32は、空隙33によって、相補型分割リング共振器を形成する。構造体32は、空隙33によってLCR(コイル、コンデンサ、抵抗)回路を形成する。構造体32は、LCR回路によって所定の共振周波数において共振特性を有する。
空隙33は、環状構造である。空隙33は、環の一部が切断する構造である。即ち、空隙33は、C字型に形成される。たとえば、空隙33の外寸は、数十μmである。また、空隙33の幅(隙間の幅)は、数μmである。
たとえば、構造体32は、空隙33によって数テラヘルツ帯において反射率のピーク又は極小を有する。
なお、構造体32が有する空隙33の大きさ、形状又は個数は、特定の構成に限定されるものではない。
図3が示すように、空隙33の内部には、磁界を発生させる磁界発生機構34が複数個形成されている。また、図4が示すように、磁界発生機構34は、基材31において構造体32と対向する面(裏面)に形成されている。
磁界発生機構34は、電力供給部50からの電力によって磁界を発生させる。
磁界発生機構34は、反射率の変化に寄与する領域(高感度領域)に磁性ビーズを捕集するための磁界を発生させる。即ち、高感度領域は、磁性ビーズが付着することで検出センサ100の反射率を大きく変化させることができる領域である。ここでは、磁界発生機構34は、高感度領域として空隙33に磁性ビーズを捕集する磁界を発生させる。
たとえば、磁界発生機構34は、コイルなどから構成される。磁界発生機構34は、互いに電気的に接続するものであってもよい。
また、図4が示すように、基材31の裏面には、窪み35が形成されている。窪み35は、空隙33と対向する位置に形成されている。即ち、窪み35は、空隙33と同一の形状に形成されている。
次に、制御装置20の動作例について説明する。
まず、制御装置20は、サンプルが塗布されていない検出センサ100の反射率(リファレンス反射率)を測定する。
ここでは、ステージ14にサンプルが塗布されていない検出センサ100がセットされているものとする。また、試料導入部17は、サンプルを保持しているものとする。
まず、制御装置20は、駆動部15に検出センサ100をミラー12の下部まで移動させる。検出センサ100をミラー12の下部まで移動させると、制御装置20は、光源11に電磁波を検出センサ100に対して照射させる。
光源11に電磁波を照射させると、制御装置20は、検出器16を用いて検出センサ100からの反射波の強度を取得する。反射波の強度を取得すると、制御装置20は、反射波の強度と光源11が照射する電磁波の強度となどから反射率(リファレンス反射率)を算出する。
また、リファレンス反射率を測定すると、制御装置20は、サンプルが塗布された検出センサ100の反射率(検出反射率)を測定する。
制御装置20は、駆動部15に検出センサ100を投入位置まで移動させる。検出センサ100を投入位置まで移動させると、制御装置20は、試料導入部17に、サンプルを検出センサ100に投下させる。
サンプルを検出センサ100に投下させると、制御装置20は、電力供給部50に電力を供給させる。即ち、電力供給部50は、制御装置20からの制御に従って、磁界発生機構34に電力を供給する。
磁界発生機構34は、電力供給部50からの電力によって磁界を発生させる。磁界発生機構34による磁界によってサンプルに含まれる磁性ビーズ(被検出物に固定されている磁性ビーズ)が高感度領域に捕集される。
図5は、高感度領域に捕集された磁性ビーズの例を示す。図5が示すように、磁性ビーズ60は、空隙33上に捕集されている。即ち、磁性ビーズ60は、高感度領域に捕集されている。
ここで、制御装置20は、検出センサ100上のサンプルが乾燥するまで待機する。なお、制御装置20は、図示されない加熱機構などにサンプルを加熱させてもよい。
サンプルの乾燥が完了すると、制御装置20は、駆動部15に検出センサ100をミラー12の下部まで移動させる。検出センサ100をミラー12の下部まで移動させると、制御装置20は、光源11に電磁波を検出センサ100に対して照射させる。
光源11に電磁波を照射させると、制御装置20は、検出器16を用いて検出センサ100からの反射波の強度を取得する。反射波の強度を取得すると、制御装置20は、反射波の強度と光源11が照射する電磁波の強度となどから反射率(検出反射率)を算出する。
また、検出反射率を測定すると、制御装置20は、リファレンス反射率及び検出反射率に基づいて検出センサ100に被検出物が存在するかを判定する。
制御装置20は、リファレンス反射率と検出反射率とが一致するかを判定する。制御装置20は、リファレンス反射率と検出反射率との差異が所定の閾値以下であれば、両者が一致すると判定してもよい。
制御装置20は、リファレンス反射率と検出反射率とが一致しない場合に、被検出物が存在すると判定する。他方、制御装置20は、リファレンス反射率と検出反射率とが一致する場合に、被検出物が存在しないと判定する。
制御装置20は、検出結果を表示部などに表示してもよい。制御装置20は、検出結果を外部装置へ送信してもよい。
次に、検出センサ100の変形例について説明する。
図6は、検出センサ100の変形例を示す断面図である。図6は、図4と同様な線で検出センサ100を切断した断面図である。図6が示すように、検出センサ100の基材31は、窪み35を備えない。即ち、基材31は、平坦な板状に形成される。
また、図7は、検出センサ100のさらに他の変形例を示す。図7は、図4と同様な線で検出センサ100を切断した断面図である。図7が示すように、基材31は、窪み35の内部に複数の柱36を備える。
柱36は、検出センサ100の高さ方向(Z方向)に形成されている。柱36は、磁界発生機構34を構成するコイルの軸の延長線上に形成されている。即ち、柱36は、磁界発生機構34が発生する磁界の向きと平行に形成されている。
また、柱36は、基材31と同一の素材から構成される。なお、柱36の表面には、鉄などの金属が塗布されてもよい。また、柱36は、鉄などの金属から構成されてもよい。
図7が示す変形例では、磁界発生機構34のコイルが発生する磁界は、柱36により強化される。
また、図8は、検出センサ100のさらに他の変形例を示す断面図である。図8は、図4と同様な線で検出センサ100を切断した断面図である。図8が示すように、磁界発生機構34は、構造体32の上に形成されている。ここでは、電力供給部50は、構造体32に電力を供給してもよい。
図8が示す変形例では、磁界発生機構34が基材31の厚さ分、磁性ビーズと接近することによって、発生する磁界の減衰が防止される。
なお、検出装置10は、検出センサ100からの透過波の強度に基づいて被検出物を検出してもよい。この場合、検出器16は、検出センサ100からの透過波の強度を検出する。
また、検出センサ100は、基材31を備えなくともよい。
また、オペレータは、検出センサ100にサンプルを投下してもよい。
また、検出装置10と制御装置20とは、一体的に形成されるものであってもよい。
以上のように構成された検出装置は、サンプルを検出センサに塗布する際に磁界を発生させる。検出装置は、磁界によって検出センサの高感度領域にサンプル中の磁性ビーズを捕集する。その結果、サンプル中に磁性ビーズが存在する場合、検出センサの反射率は、より顕著に変化する。そのため、検出装置は、感度よく被検出物を検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る検出システムは、検出センサの透過率を測定する点で第1の実施形態に係るそれと異なる。従って、他の点については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図9は、第2の実施形態に係る検出システム1’の構成例を示す。図9が示すように、検出システム1’は、検出装置10’及び制御装置20を備える。検出装置10’と制御装置20とは、互いに電気的に接続される。
図9が示すように、検出装置10’は、光源11、ステージ14’、駆動部15’、検出器16、試料導入部17及び検出センサ200などから構成される。なお、検出装置10’は、図9が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、検出装置10’から特定の構成が除外されたりしてもよい。
検出センサ200は、光源11からの電磁波を所定の透過率で透過させる。検出センサ200は、所定の周波数特性を有する。即ち、検出センサ200は、電磁波の周波数によって透過率が異なる構成を有する。また、磁性ビーズが検出センサ200の表面に付着すると、検出センサ200の透過率は、変化する。
検出センサ200については、後に詳述する。
ステージ14’は、検出センサ200を移動可能に保持する。ここでは、ステージ14’は、X方向(図9の左右方向)、Y方向(図9に対して直交方向)及びZ方向(図9に対して上下方向)に移動可能である。また、ステージ14’は、回転可能である。
ステージ14’は、電力供給部50’を備える。電力供給部50’は、検出センサ200に電力を供給する。電力供給部50’は、検出装置10’の電源などに接続する。電力供給部50’は、電源から供給される電圧を所定の電圧などに変換して検出センサ200に供給する。たとえば、電力供給部50’は、検出センサ200の所定の部分に接触する電極などから構成される。
駆動部15’は、制御装置20からの信号に従ってステージ14’をX方向、Y方向及びZ方向に移動させ及び回転させる。即ち、駆動部15は、検出センサ200をX方向、Y方向及びZ方向に移動させ及び回転させる。たとえば、駆動部15は、光源11からの電磁波を検出センサ200の任意の位置に照射するため、ステージ14’をY方向及びZ方向に移動させる。
また、駆動部15’は、電磁波の焦点を検出センサ200上に合わせるためステージ14’をX方向に移動させる。
また、駆動部15’は、ステージ14’を試料導入部17がサンプルを投入可能な位置(投入位置)まで移動及び回転させる。
たとえば、駆動部15’は、モータ及び駆動ベルトなどから構成される。駆動部15’は、モータなどの駆動力で駆動ベルトなど駆動してステージ14’を移動させる。駆動部15’の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
検出器16は、検出センサ200からの透過波を検出する。検出器16は、光源11が電磁波を発生させる方向において光源11と対向する位置に設置されている。
次に、検出センサ200について説明する。図10は、検出センサ200の上面図である。図11は、検出センサ200を拡大した上面図である。図12は、検出センサ200を図11のF12-F12で切断した断面図である。
図10、図11及び図12が示すように、検出センサ200は、基材31及び構造体42などから構成される。
構造体42(周期構造体)は、基材31の所定の面(表面)に形成される。構造体42は、基材31上に複数個形成されている。構造体42は、所定の間隔で縦方向及び横方向に周期的に配置されている。
構造体42は、検出センサ200の透過率において周波数特性を有する。即ち、構造体42は、反射率のピーク又は極小に寄与する。
構造体42は、分割リング共振器を形成する。構造体42は、LCR回路を形成する。構造体42は、所定の共振周波数において共振特性を有する。構造体42は、光源11が放射する電磁波の周波数帯において透過率のピーク又は極小を有する導電体であることが望ましい。
たとえば、構造体42は、金又はアルミニウムなどの導電体から形成される。構造体42は、複数の層を備える構造であってもよい。たとえば、構造体42は、基材31との接着層としてクロム又はチタンなどの層を備えてもよい。
構造体42は、環状構造である。構造体42は、環の一部が切断する構造である。即ち、構造体42は、C字型に形成される。たとえば、構造体42の外寸は、数十μmである。また、構造体42の幅(環の幅)は、数μmである。また、構造体42の厚さは、0.1μから50μmの範囲である。また、構造体42の厚さは、0.2μmである。
たとえば、構造体42は、数テラヘルツ帯において反射率のピーク又は極小を有する。
なお、構造体42の大きさ、形状又は個数は、特定の構成に限定されるものではない。
図11が示すように、構造体42には、磁界を発生させる磁界発生機構44が形成されている。また、図12が示すように、磁界発生機構44は、基材31において構造体42と対向する面(裏面)に形成されている。
磁界発生機構44は、電力供給部50’からの電力によって磁界を発生させる。
磁界発生機構44は、透過率の変化に寄与する領域(高感度領域)に磁性ビーズを捕集するための磁界を発生させる。即ち、高感度領域は、磁性ビーズが付着することで検出センサ200の透過率を大きく変化させることができる領域である。ここでは、磁界発生機構44は、高感度領域として構造体42に磁性ビーズを捕集する磁界を発生させる。より具体的には、磁界発生機構44は、構造体42が有する環状構造が切断している領域に磁性ビーズを捕集する磁界を発生させる。
たとえば、磁界発生機構44は、コイルなどから構成される。
次に、制御装置20の動作例について説明する。
まず、制御装置20は、サンプルが塗布されていない検出センサ200の透過率(リファレンス透過率)を測定する。
ここでは、ステージ14’にサンプルが塗布されていない検出センサ200がセットされているものとする。また、試料導入部17は、サンプルを保持しているものとする。
まず、制御装置20は、駆動部15’に、検出センサ200を光源11と検出器16との間に移動させる。検出センサ200を移動させると、制御装置20は、光源11に電磁波を検出センサ200に対して照射させる。
光源11に電磁波を照射させると、制御装置20は、検出器16を用いて検出センサ200からの透過波の強度を取得する。透過波の強度を取得すると、制御装置20は、透過波の強度と光源11が照射する電磁波の強度となどから透過率(リファレンス透過率)を算出する。
また、リファレンス透過率を測定すると、制御装置20は、サンプルが塗布された検出センサ200の透過率(検出透過率)を測定する。
制御装置20は、駆動部15’に検出センサ200を投入位置まで移動させる。検出センサ200を投入位置まで移動させると、制御装置20は、試料導入部17にサンプルを検出センサ200に投下させる。
サンプルを検出センサ200に投下させると、制御装置20は、電力供給部50’に電力を供給させる。即ち、電力供給部50’は、制御装置20からの制御に従って、磁界発生機構34に電力を供給する。
磁界発生機構34は、電力供給部50’からの電力によって磁界を発生させる。磁界発生機構34による磁界によってサンプルに含まれる磁性ビーズ(被検出物に固定されている磁性ビーズ)が高感度領域に捕集される。
ここで、制御装置20は、検出センサ200上のサンプルが乾燥するまで待機する。なお、制御装置20は、図示されない加熱機構などにサンプルを加熱させてもよい。
サンプルの乾燥が完了すると、制御装置20は、駆動部15’に検出センサ200を光源11と検出器16との間に移動させる。検出センサ200を移動させると、制御装置20は、光源11に電磁波を検出センサ200に対して照射させる。
光源11に電磁波を照射させると、制御装置20は、検出器16を用いて検出センサ200からの透過波の強度を取得する。透過波の強度を取得すると、制御装置20は、透過波の強度と光源11が照射する電磁波の強度となどから透過率(検出透過率)を算出する。
また、検出透過率を測定すると、制御装置20は、リファレンス透過率及び検出透過率に基づいて検出センサ200に被検出物が存在するかを判定する。
制御装置20は、リファレンス透過率と検出透過率とが一致するかを判定する。制御装置20は、リファレンス透過率と検出透過率との差異が所定の閾値以下であれば、両者が一致すると判定してもよい。
制御装置20は、リファレンス透過率と検出透過率とが一致しない場合に、被検出物が存在すると判定する。他方、制御装置20は、リファレンス透過率と検出透過率とが一致する場合に、被検出物が存在しないと判定する。
制御装置20は、検出結果を表示部などに表示してもよい。制御装置20は、検出結果を外部装置へ送信してもよい。
次に、検出センサ200の変形例について説明する。
まず、図13は、検出センサ200の変形例を示す断面図である。図13は、図12と同様な線で検出センサ200を切断した断面図である。図13が示すように、磁界発生機構44は、構造体42が形成されている面(表面)に形成されている。
図13が示す変形例では、磁界発生機構44が基材31の厚さ分、磁性ビーズと接近することによって、発生する磁界の減衰が防止される。
また、検出センサ200の基材31は、構造体42に対向する位置に窪みを有するものであってもよい。また、この場合、基材31は、窪みの内部に、磁界発生機構44を構成するコイルの軸の延長線上に形成される柱を備えるものであってもよい。
なお、検出装置10’は、検出センサ200からの反射波の強度に基づいて被検出物を検出してもよい。
以上のように構成された検出装置は、サンプル中の磁性ビーズを検出センサの高感度領域に捕集することができる。その結果、サンプル中に磁性ビーズが存在する場合、検出センサの透過率は、より顕著に変化する。そのため、検出装置は、感度よく被検出物を検出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、以下に本願の出願当初の特許請求の範囲の記載を付記する。
[C1]
電磁波の反射率又は透過率に基づいて磁性体が固定された被検出物を検出する検出装置から前記電磁波を照射させるセンサであって、
前記反射率又は前記透過率の変化に寄与する周期構造体と、
前記周期構造体に前記磁性体を捕集する磁界を発生させる磁界発生機構と、
を備えるセンサ。
[C2]
前記周期構造体は、導電体に周期的に形成されている空隙である、
[C1]に記載のセンサ。
[C3]
前記周期構造体は、周期的に配置され、導電体で形成されているC字型の構造体である、
[C1]に記載のセンサ。
[C4]
前記磁界発生機構は、外部装置からの電力により前記磁界を発生させるコイルである、[C1]乃至[C3]の何れか1項に記載のセンサ。
[C5]
反射率又は透過率の変化に寄与する周期構造体と、前記周期構造体に被検出物に固定された磁性体を捕集する磁界を発生させる磁界発生機構と、を備えるセンサと、
前記センサに電磁波を照射する照射部と、
前記センサからの反射波又は透過波の強度を検出する検出器と、
前記強度に基づいて前記センサに塗布されたサンプルから前記被検出物を検出する制御部と、
を備える検出システム。
1及び1’…検出システム、10及び10’…検出装置、11…光源、12…ミラー、14及び14’…ステージ、15及び15’…駆動部、16…検出器、17…試料導入部、20…制御装置、31…基材、32…構造体、33…空隙、34…磁界発生機構、36…柱、42…構造体、44…磁界発生機構、50及び50’…電力供給部、60…磁性ビーズ、100及び200…検出センサ。

Claims (6)

  1. 電磁波の反射率又は透過率に基づいて磁性体が固定された被検出物を検出する検出装置から前記電磁波を照射させるセンサであって、
    前記電磁波の周波数帯において透過性を有する素材から構成される基材と、
    前記基材の、前記電磁波を照射される所定の面上に形成され、前記反射率又は前記透過率の変化に寄与する周期構造体と、
    前記基材の、前記所定の面と対向する面上に形成され、前記周期構造体に前記磁性体を捕集する磁界を発生させる磁界発生機構と、
    を備え
    前記基材の、前記所定の面と対向する面において、前記周期構造体と対向する位置に、窪みが形成されている、センサ。
  2. 前記周期構造体は、導電体に周期的に形成されている空隙である、
    請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記周期構造体は、周期的に配置され、導電体で形成されているC字型の構造体である、
    請求項1に記載のセンサ。
  4. 前記磁界発生機構は、外部装置からの電力により前記磁界を発生させるコイルである、請求項1乃至3の何れか1項に記載のセンサ。
  5. 前記基材は、前記窪みの内部に、前記コイルの軸の延長線上に形成された柱を備える、請求項4に記載のセンサ。
  6. 電磁波の周波数帯において透過性を有する素材から構成される基材と、前記基材の、前記電磁波を照射される所定の面上に形成され、前記電磁波の反射率又は透過率の変化に寄与する周期構造体と、前記基材の、前記所定の面と対向する面上に形成され、前記周期構造体に被検出物に固定された磁性体を捕集する磁界を発生させる磁界発生機構と、を備え、前記基材は、前記所定の面と対向する面において、前記周期構造体と対向する位置に、窪みが形成されている、センサと、
    前記センサに前記電磁波を照射する照射部と、
    前記センサからの反射波又は透過波の強度を検出する検出器と、
    前記強度に基づいて前記センサに塗布されたサンプルから前記被検出物を検出する制御部と、
    を備える検出システム。
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