JPH07103722A - 複合シートの厚さ測定方法 - Google Patents

複合シートの厚さ測定方法

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JPH07103722A
JPH07103722A JP24579593A JP24579593A JPH07103722A JP H07103722 A JPH07103722 A JP H07103722A JP 24579593 A JP24579593 A JP 24579593A JP 24579593 A JP24579593 A JP 24579593A JP H07103722 A JPH07103722 A JP H07103722A
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JP
Japan
Prior art keywords
composite sheet
thickness
layer
transmittance
polymer film
Prior art date
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Pending
Application number
JP24579593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyokazu Sakai
清和 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】異種材料の複合シート、例えば、高分子シート
とガラス繊維層等の粗密の材料層とを接合した場合の高
分子シートの厚さを測定する方法を提供する。 【構成】ランバートの透過度の式に粗密の材質の層の空
間率を導入し、既知データからの検量を用いて、試料の
厚さを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合シートの厚さ測定
方法、特に透明高分子材料よりなるシートとガラス繊維
等を貼り合わせた複合シートにおける透明高分子層の厚
さを計測する方法に関するものであり、構成が簡単であ
るために、特にシートの製造工程におけるオンライン計
測に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、オンラインでシート状物質の厚さ
を計測する方法として、接触法としてリニアゲージセン
サによる方法、非接触法として赤外線方式、静電容量方
式およびレーザ変位計を利用した方法等がある。しか
し、これらの方法では、異種材料の層より成る複合シー
ト、とくに高分子シートにガラス繊維等を貼り合わせた
複合シートの高分子のみの厚さを計測することは困難で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異種の材料
の層よりなる複合シートの一方の層の厚さ、例えば高分
子シートにガラス繊維等を貼り合わせた複合シートにお
ける高分子層の厚さを計測する方法を提供しようとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗密な空間分
布を有する第一の層と、均質な空間分布を有する第二の
層が接合されて成る複合シートに対し、第一の層におけ
る実体材質の空間率を考慮して該複合シートの透過光強
度/照射光強度の比(透過度)の式を作成し、第二の層
の種々の厚さに対する透過度の測定データを求めて、第
二の層の厚さに対する検量線を作成しておき、試料の測
定データから該第二の層の厚さを測定することを特徴と
する複合シートの厚さ測定方法であり、第一の層は主と
してガラス繊維層、第二の層は主として高分子フィルム
を対象とする。
【0005】
【作用】図1に示すように光源(1)から出た光を光ガ
イド(2)で集光レンズ(3)に導き、例えば直径数十
mmの平行光束にして、被測定シート(S)に垂直に照
射し、透過した光の強度を光検出器(4)にて検出す
る。検出器の電気信号を(5),(6)により、増幅、
A/D変換してコンピュータ(7)に取り込み、計測す
べき複合シートの高分子のみの厚さを算出する。このと
きの算出式は次のように考える。
【0006】まず、被測定シートが高分子材料単体であ
る場合を考え、シート厚さをdとして、図2のように各
境界面での反射光および透過光を考える。境界面での透
過率をT,シート中での吸収係数をαとすると、透過光
強度I2tは次のように表わされる。 I1t=I1 T I2 =I1texp(−αd)=I1 Texp(−αd) I2t=I2 T=I1 2 exp(−αd) I2t/I1 =T2 exp(−αd) ・・・(1) したがって、両辺の対数をとると、次のようになる。
【0007】 In(I2t/I1)=2lnT−αd ・・・(2) 次に、被測定シートがガラス繊維貼り合わせの複合シー
トである場合は、貼り合わせ面は凹凸が大きく、境界面
が明確ではないので、この面においては光の透過率はガ
ラス繊維の空間率(実体材質が存在しない部分の割合)
χに支配されると仮定し、図3のように反射光及び透過
光を考える。このときの透過光強度I2tは次のように表
わされる。
【0008】I1t=I1 T I2 =I1t ・exp(−αd’)=I1 T・exp
(−αd’) I2t=I2 χ=I1 Tχ・exp(−αd’) I2t/I1 =Tχ・exp(−αd’)
【0009】したがって、両辺の対数をとると、次のよ
うになる。 ln(I2t/I1 )= ln(Tχ)−αd’ ・・・(3) 式(3)から、ガラス繊維の空間専有率χが一定であれ
ば、複合シートにおける高分子部分の厚さd’と透過率
の自然対数を取った数値とは、直線関係にあると言える
ので、予め同種類の高分子シートで厚さの異なるものの
測定値より式(3)の各係数を求めておけば、透過率を
検出することにより厚さを計測することが可能となる。
【0010】
【実施例】
(測定例)測定光束径20mmで被測定シートにフッ素
樹脂を用いて、フッ素樹脂単体の透過率を測定した場合
およびガラス繊維貼り合わせフッ素樹脂の透過率を測定
した場合の結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1の測定結果の各数値で式(2)あるい
は式(3)が成立するとして回帰計算を行うと相関係数
は、樹脂単体の場合、−0.9993,複合シートの場
合、−0.9567となり、良い相関が得られた。この
結果から本発明の測定方法により信頼できる測定結果が
得られることがわかった。
【0013】
【発明の効果】本発明により、従来殆ど不可能であっ
た、複合材料、例えばガラス繊維層と高分子フィルムを
貼合わせてなる複合材料における高分子フィルムの層の
厚さ(凹凸を平均化したと仮定した厚さ)を測定するこ
とが可能となった。さらに、測定部の構成が簡単である
ため、複合シートの貼合わせ工程におけるオンライン計
測も可能となり、その計測値を用いて、フィードバック
制御を行うことにより、安定した品質を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定方法に使用する測定装置の構成例
を示す。
【図2】高分子シートに光を照射したときの照射光束と
透過光束との関係の説明図である。
【図3】高分子シートとガラス繊維との複合シートに光
を照射したときの照射光束と透過光束との関係の説明図
である。
【符号の説明】
1 光源 2 ライトガイド 3 集光レンズ 4 検出器 5 増幅回路 6 A/D変換器 7 コンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗密な空間分布を有する第一の層と、均質
    な空間分布を有する第二の層が接合されて成る複合シー
    トに対し、第一の層における空間率を考慮して該複合シ
    ートの透過光強度/照射光強度の比の式を作成し、第二
    の層の種々の厚さに対する透過度の測定データを求め
    て、第二の層の厚さに対する検量線を作成しておき、試
    料の測定データから該第二の層の厚さを測定することを
    特徴とする複合シートの厚さ測定方法。
  2. 【請求項2】第一の層がガラス繊維層である請求項1記
    載の複合シートの厚さ測定方法。
  3. 【請求項3】第二の層が高分子フィルムである請求項1
    または2記載の複合シートの厚さ測定方法。
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