JP2002323446A - 反射光測定による被検査体の分析方法及び反射光測定による被検査体の分析装置 - Google Patents

反射光測定による被検査体の分析方法及び反射光測定による被検査体の分析装置

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JP2002323446A
JP2002323446A JP2001129948A JP2001129948A JP2002323446A JP 2002323446 A JP2002323446 A JP 2002323446A JP 2001129948 A JP2001129948 A JP 2001129948A JP 2001129948 A JP2001129948 A JP 2001129948A JP 2002323446 A JP2002323446 A JP 2002323446A
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Takashi Kumagai
剛史 熊谷
Kunji Kawai
勲二 河合
Yoshihiro Oohiraochi
嘉寛 大平落
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射光測定による被検査体の分析方法及び反
射光測定による被検査体の分析装置において、安価な構
成で被検査体の分析を精度良く行なえるようにする。 【解決手段】 被検査体が点着された測定用チップ1の
点着領域に対して、該点着領域と略重なるような照射領
域で照射光L1を照射し、該点着領域と略重なるような
照射領域で照射された照射光L1の測定用チップ1から
の反射光L2の状態を介して該被検査体の分析を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に被検査体中の
所定成分物質の濃度を測定するのに好適な、反射光測定
による被検査体の分析方法及び反射光測定による被検査
体の分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被検査液(被検査体)の定量
的な分析〔例えば、被検査液中の特定の化学成分(成分
物質)の濃度測定〕が、様々な産業分野で一般的に行わ
れている。特に血液や尿等のような生物体液中の化学成
分を定量分析することは臨床生化学分野において極めて
重要である。
【0003】このような定量分析に関する技術として
は、例えば、被検査液を少量点着するだけで、この被検
査液中に含まれている特定の化学成分(所定成分物質)
を定量分析できるドライタイプの化学分析スライドや長
尺テストフィルム等の検査体が、近年、開発/実用化さ
れている。また、このような検査体としては、この他に
も、金属薄膜をコートした基板上に、被検査液中の測定
対象と選択的に反応する物質を固定化した分析チップが
開発されている。
【0004】以下、このような検査体を用いた定量分析
方法について説明する。つまり、先ず、被検査液を検査
体に点着させてから所定時間だけ恒温保持して、検査体
上で被検査液中の所定成分物質に対して呈色反応を行な
わせる。そして、この呈色反応により生じた色素を、分
析スライドや長尺テストフィルムや分析チップ等のよう
な検査体に沈着させた後、所定の波長を含む測定用の照
射光を、この検査体の点着部に照射して、例えばその光
学的反射強度を測定する。この際、測定用の照射光は、
点着部に確実に照射されるように、その照射面積は、点
着部の面積に対して極めて小さく設定されている。
【0005】このような測定を行なう場合、光学的反射
強度と所定の化学物質の物質濃度との対応を表す検量線
が予め作成されており、この検量線により、測定された
光学的反射強度に応じて、分析装置等により被検査液中
の所定の化学物質(所定成分物質)の濃度が求められ
る。即ち、呈色反応による被検査液中の発色度合いは、
所定成分物質の濃度に相関し、また、上記光学的反射強
度は上記発色度合いに相関するので、点着部からの光学
的反射強度を介して、発色の度合い、ひいては所定成分
物質の濃度を測定できるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に被
検査液中の成分物質の濃度が低い場合には、点着部にお
ける被検査液中の成分物質の濃度の偏りが顕著なものと
なるため、上記点着部の一部に照射光を照射して定量分
析を行なっても、被検査液の物性(例えば所定成分物質
の濃度)を正確に測定できないおそれがある。
【0007】また、例えば、検査体の呈色反応領域上に
被検査液を流通させるようなフロー分析法では、流れの
影響により、被検査液中の所定成分物質が、この呈色反
応領域の縁部に集中して沈着し、呈色反応領域において
縁部と中央部とで発色の度合い(色の濃さ)に差異が生
じてしまう。このように点着部や呈色反応領域における
被検査液中の成分物質の濃度(又は発色)にむら(偏
り)があると、点着部に対して照射光がスポット的に照
射されるため、所定成分物質の濃度や被検査液の物性を
正確に測定できないという課題がある。
【0008】スポット状の照射光を、点着部や呈色反応
領域上をスキャンさせることにより、点着部や呈色反応
領域の全域にわたって測定を行なうことで、点着部や呈
色反応領域内の濃度むらや発色むらの影響を排除するこ
とも考えられるが、照射光をスキャンさせるための機構
は構造が複雑であり、またコストアップを招いてしま
う。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、安価な構成で被検査体の分析を精度良く行な
えるようにした、反射光測定による被検査体の分析方法
及び反射光測定による被検査体の分析装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の反射光測定による被検査体の分析方法は、被
検査体に照射光を照射し、該照射光の該被検査体からの
反射光の状態から、該被検査体に関して分析を行なう、
反射光測定による被検査体の分析方法において、該被検
査体が点着された測定用チップの点着領域に対して、該
点着領域と略重なるような照射領域で該照射光を照射す
る第1ステップと、該点着領域と略重なるような照射領
域で照射された該照射光の該測定用チップからの該反射
光の状態を測定する第2ステップとをそなえて構成され
ていることを特徴としている。
【0011】この場合、該点着領域の面積に対し、該照
射領域の該点着領域と重なる面積が、0.85倍以上に
設定され、且つ、該照射領域の該点着領域から外れる面
積が0.49倍以下に設定されていることが好ましい
(請求項2)。該被検査体に関する分析として、該反射
光の状態から該被検査体中の所定物質の濃度を測定して
もよい(請求項3)。
【0012】該照射光の該点着部に対する上記の照射に
より表面プラズモン共鳴を誘発し、該反射光の状態を介
して、該表面プラズモン共鳴により吸収される該照射光
の吸収状態を検出するようにしてもよい(請求項4)。
或いは、該照射光を、該測定用チップの点着領域に直接
照射し、上記の反射光の状態として該反射光の光強度を
測定しても良い(請求項5)。
【0013】請求項6記載の本発明の反射光測定による
被検査体の分析装置は、被検査体が点着された測定用チ
ップの点着領域に対して照射光を照射し、該照射光の該
測定用チップからの反射光の状態から該被検査体に関し
て分析を行なう、反射光測定による被検査体の分析装置
において、該測定用チップの該被検査体が点着される該
点着領域に対して照射光を照射する照射光学系と、該照
射光学系からの該照射光の照射領域が該点着領域と略重
なるように、該照射領域を調整する照射領域調整手段
と、該照射領域調整手段により照射領域を調整された該
照射光に起因する該測定用チップからの反射光の状態を
検出する反射光状態検出手段とをそなえて構成されてい
ることを特徴としている。
【0014】この場合、該照射領域調整手段により、該
点着領域の面積に対し、該照射領域の該点着領域と重な
る面積が0.85倍以上であり、且つ、該照射領域の該
点着領域から外れる面積が、0.49倍以下となるよう
に、該照射光の照射面積が設定されていることが好まし
い(請求項7)。また、該被検査体に関する該分析とし
て、該反射光の状態から該被検査体中の所定物質の濃度
を演算する演算手段をそなえるようにしても良い(請求
項8)。
【0015】該測定用チップは一方の面に金属薄膜を有
するとともに、該点着領域が、該金属薄膜に該被検査体
が点着されて形成され、該照射光学系が、該金属薄膜を
介して該点着領域上の該被検査体に該照射光を照射する
ように構成され、該照射光が該金属薄膜に照射された際
に該金属薄膜の表面にエバネッセント波が誘起されるよ
うにエバネッセント波誘起手段が更にそなえられ、該反
射光状態検出手段により、該反射光の状態を介して、該
エバネッセント波によって該金属薄膜中に生じる表面プ
ラズモン共鳴により吸収される該照射光の吸収状態を検
出するように構成しても良い(請求項9)。
【0016】この場合、該エバネッセント波誘起手段
が、該測定用チップの該金属薄膜に設けられた回折格子
であっても良いし(請求項10)、該測定用チップの他
方の面に設けられたプリズムであっても良い(請求項1
1)。また、該反射光状態検出手段が画像検出手段によ
り構成されていることが好ましい(請求項12)。
【0017】該照射光学系を、該照射光を該点着領域に
直接照射するように構成し、該反射光状態検出手段を、
上記の反射光の状態として該反射光の光強度を検出する
ように構成しても良い(請求項13)。また、該照射領
域調整手段が、該照射光の該測定用チップに対する照射
面積を一定設定するようにしても良いし(請求項1
4)、該照射光の該測定用チップに対する照射面積を可
変設定するようにしても良い(請求項15)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の各実施形態で
は、本発明の反射光測定による被検査体の分析方法及び
反射光測定による被検査体の分析装置を、被検査体中の
所定成分物質の濃度の測定に適用した例を説明する。
【0019】まず、本発明の第1実施形態としての反射
光測定による濃度測定方法(反射光測定による被検査体
の分析方法)及び反射光測定による濃度測定装置(反射
光測定による被検査体の分析装置)について説明する。
図1〜図7は本実施形態の反射光測定による濃度測定方
法及び反射光測定による濃度測定装置について示す図で
ある。
【0020】近年、非分離分析(ホモジニアスアッセ
イ)やリアルタイムでのモニタリングが可能であり、ま
た、被検査体の適用範囲が広く、さらに安価にシステム
構成可能であることから、表面プラズモン共鳴(SP
R:Surface Plasmon Resonance)を利用したSPRセン
サが注目を集めている。本実施形態の濃度測定装置は、
このようなSPRセンサを使用したものであり、被検査
液(被検査体)中の成分物質の内の所定の成分物質(所
定成分物質)の濃度を、表面プラズモン共鳴を利用して
測定する装置(以下、SPRセンサともいう)である。
【0021】本SPRセンサは、図1に示すように、被
検査液が点着される測定用チップ1にLED(Light-Em
itting Diode)光(照射光)L1を照射する照射光学系
2と、照射光L1の照射領域が点着部(点着領域、これ
については後述する)A0と略重なるように照射光L1
を集光する照射領域調整手段としての凸レンズ2Aと、
測定用チップ1の表面にエバネッセント波(表面波)を
誘起させるためのエバネッセント波誘起手段としてのプ
リズム2Bと、測定用チップ1から反射したLED光
(反射光)L2の状態を検出する反射光状態検出手段と
しての画像検出手段〔ここではCCDカメラ(Charge C
oupled Device)〕3と、CCDカメラ3からの検出情
報に基づき被検査液の所定成分物質の濃度を解析/演算
するコンピュータ(演算手段)4とをそなえて構成され
ている。また、ここでは、凸レンズ2Aにより、照射光
L1は測定用チップ1の点着部A0に対して照射面積を
所定面積に一定設定されるようになっている。
【0022】以下、測定用チップ1,照射光学系2,凸
レンズ2A,CCDカメラ3及びコンピュータ4につい
て説明する。先ず、測定用チップ1について説明する
と、測定用チップ1は、図2(a),(b),(c)に
示すように、基板11と、この基板11にコーティング
された薄い金属層(金属薄膜)12とをそなえて構成さ
れている。測定用チップ1は、図5(b)に示すよう
に、基板11をプリズム2Bに向けてマッチングオイル
を介してプリズム2B上に載置される。被検査液は、測
定用チップ1の金属層12側の所定領域(点着領域)A
0に点着/固定されるようになっており、以下、この所
定領域A0を点着部という。
【0023】ここでは、基板11はガラスにより構成さ
れ、金属層12は金により構成されている。LED光L
1は基板11を介して金属層12に照射されるので、基
板11はLED光L1を透過しうるものであれば良く、
例えばプラスチックや樹脂等でも良い。また、金属層1
2は、表面プラズモン共鳴を誘発するものであれば良
く、例えば白金や銀でも良いし、これらを組み合わせた
多層膜でも良い。
【0024】次に、照射光学系2及びCCDカメラ3に
ついて説明する。照射光学系2は、図1に示すように、
直流安定化電源21Aに接続されたLED21,偏向子
22,絞り23をそなえて構成されており、LED21
から照射された照射光L1は、偏向子22より偏向さ
れ、絞り23により絞られて光幅WLに調整されるよう
になっている。
【0025】絞り23からの照射光L1は、凸レンズ2
Aによりその縦断面がくさび形状になるように集光され
(以下、このような光を、くさび型光束という)、上述
の通りその照射面積が所定面積にされるようになってい
る。そして、この照射光L1は、プリズム2Bに入射さ
れ、ひいては測定用チップ1のガラス基板11及び金属
層12を介して点着部(被検査液)に照射されるように
なっている。このようにくさび型光束である照射光L1
を点着部に入射させることは、入射角度の異なる多数の
照射光を同時に点着部に照射することと等価となる。
【0026】ここで、図5(a),(b)を参照して照
射光L1の測定用チップ1に対する照射面積について説
明する。本発明では、測定用チップ1の点着部A0に対
して金属層12を介して照射される照射光L1の照射領
域ALと点着部A0とが略重なるように、照射光L1の測
定用チップ1に対する照射位置及び照射面積が設定され
ていることに特徴がある。
【0027】特に、測定用チップ1の点着部A0に対し
て金属層12を介して照射される照射光L1の照射領域
Lと点着部A0とが重なり合う面積(重合面積)S
1が、下式(1)に示すように点着部A0の面積S0
0.85倍以上であり、且つ、照射領域ALの点着部A0
から外れる面積(点着領域外面積)S2が、下式(2)
に示すように点着部A0の面積S0の0.49倍以下であ
ることを特徴としている。
【0028】 S1≧0.85S0 …(1) S2≦0.49S0 …(2) つまり、点着領域A0に対し上記の重合面積S1が小さ過
ぎると、点着部A0における被検査液中の所定成分物質
濃度に偏りがある場合、点着領域A0の一部に関する偏
ったデータを採取してしまうこととなり、一方、上記の
点着領域外面積S2が大きくなると、点着領域A0から外
れた領域において不要に測定される領域面積が大きくな
るので、測定精度の低下をまねいてしまう。そこで、点
着領域A 0に対する重合面積S1の比率の下限及び点着領
域外面積S2の上限を規定することにより、測定精度を
良好に保持できるようにしているのである。
【0029】本実施形態では、図5(a)に示すよう
に、測定用チップ1の円形の点着部A 0に対して同心円
状に照射光L1が照射される(照射光L1の光軸CLを
点着部A0の中心C0に照射する)ように、照射光学系
2,凸レンズ2A及び測定用チップ1がそれぞれ位置設
定されている。このように、点着部A0と照射光L1と
が何れも円形に形成され且つ同中心軸上に一設定される
場合には、上式(1),(2)は、下式(3)に示すよ
うに、測定用チップ1の金属薄膜12上での照射光直径
DLを点着部A0の直径D0に対して0.92倍以上且
つ1.22倍以下に設定することと等価となる。
【0030】 0.92D0≦DL≦1.22D0 …(3) なお、絞り23と凸レンズ2Aとの距離を調整すること
により、図1に示すように、凸レンズ2Aの直径全体に
照射光L1が照射されるように設定されている。そし
て、照射光L1は、金属層12に反射され、反射光L2
として凸レンズ3AによりCCDカメラ3に集光される
ようになっている。CCDカメラ3は、水平方向(図1
では紙面に平行な方向で且つ光軸CLと交叉する方向)
X及び垂直方向(図1では紙面に垂直な方向)Yにそれ
ぞれ複数配列された画素から構成されており、各画素毎
に光強度を検出することができるようになっている。つ
まり、X−Y座標上において二次元的に反射光L2の光
強度分布を検出できるようになっているのである。
【0031】ここで、SPRセンサの測定原理について
説明すると、プリズム2Bを介して測定用チップ1に照
射される照射光L1の入射角度θinを所定角度にする
と、プリズム2Bを通して照射光L1を入射することに
より測定用チップ1の金属層12にエバネッセント波が
誘起され、ひいては表面プラズモン共鳴が励起される。
そして、この表面プラズマ波により、くさび型の(入射
角度に分散性を有する)光束である照射光L1におい
て、特定の入射角度成分の光が吸収される。
【0032】上述したように、金属層12からの反射光
L2はCCDカメラ3に照射されるようになっており、
表面プラズマ波により、照射光L1の特定の入射角度の
光が吸収された場合には、CCDカメラ3により、図3
に示すように、この吸収された光の入射角度に対応する
X方向位置に暗線が検出されることとなる(CCDカメ
ラ3は、反射光の状態を介して照射光の吸収状態を検出
する)。
【0033】このような表面プラズマ波により吸収され
る光の入射角度ひいては暗線のX方向位置は、点着部A
0の被検査液の所定成分物質濃度によっても変化するの
で、CCDカメラ3の検出情報に基づき、コンピュータ
4により被検査液における所定成分物質の濃度が演算さ
れるようになっている。次にコンピュータ4の機能につ
いて図3を参照しながら説明すると、コンピュータ4で
は、下式(4)により、X方向の画素番号がAにおける
(所定のX方向位置における)光強度の平均値(図3中
の一点鎖線上の光強度の平均値)IAVE(A)を演算す
るようになっている。下式(4)中のI(A,B)は、
X方向の画素番号がAであり且つY方向の画素番号がB
である画素の光強度を示す。
【0034】
【数1】 図4は、横軸に水平方向(X方向)画素番号Aを取り、
上式(4)より算出した光強度平均値IAVEに基づき反
射光相対強度iを算出しプロットしたものである。な
お、反射光相対強度iとは、測定された光強度平均値I
AVEの最大値が1となり且つ最小値が0になるように換
算したものである。
【0035】ここでは、反射光相対強度iの最小値i
MINを含む所定の画素番号範囲内(例えば図4に示す例
において画素番号67から72)において、二次曲線
(即ち、i=a×A2+b×A+c)にフィッティング
され、この二次曲線から算術的に最小値iMINに対応す
る画素番号、即ち暗線のX方向位置(以下、暗線位置と
いう)XDが特定されるようになっている。
【0036】そして、例えば、測定用チップ1に点着さ
れた被検査液における所定成分物質濃度がゼロの場合の
暗線位置を基準暗線位置XD0として、測定された暗線位
置X Dとこの基準暗線位置XD0との差ΔXD(=XD0―X
D)が、反射光L2の吸収の状態変化量として算出さ
れ、この差ΔXDに基づき、所定成分物質濃度が演算さ
れるようになっている。
【0037】本発明の第1実施形態としてのSPRセン
サ(反射光測定による被検査体の分析装置)は、上述し
たように構成されているので、以下の手法(本発明の第
1実施形態としての反射光測定による被検査体の分析方
法)により濃度の測定が行なわれるようになっている
〔以下、図1及び図5(a),(b)を参照して説明す
る〕。
【0038】つまり、先ず、照射光学系2からの照射光
L1が、測定用チップ1の円形の点着部A0に略重なる
ように照射される(第1ステップ)。ここでは、照射光
L1は、円形に形成されており、点着部A0と同中心軸
上に、点着部A0の直径D0に対して0.92倍以上且
つ1.22倍以下の直径で照射される。これにより、照
射光L1の照射領域ALと点着部A0とが重なり合う面積
1が、点着部A0の面積S0の0.85倍以上、且つ、
照射領域ALの点着部A0から外れる面積S2が、点着部
0の面積S0の0.49倍以下となる。
【0039】そして、このように測定用チップ1の円形
の点着部A0に略重なるように照射された照射光L1の
反射光L2が、凸レンズ3Aを介してCCDカメラ3に
照射される。測定用チップ1に入射した照射光L1の
内、特定の角度で入射した成分は、表面プラズモン共鳴
により吸収され、これに対応して、CCDカメラ3によ
り暗所が検出され、コンピュータ4により、この暗所の
位置に応じて、点着部A 0上の被検査液の所定成分物質
濃度が演算される。
【0040】このように、照射光学系2からの照射光L
1が、測定用チップ1の円形の点着部A0に略重なるよ
うに照射されるので、点着部A0内で被検査液中の所定
成分物質濃度に偏りがある場合でも、このような濃度の
偏りに左右されることなく濃度を精度良く検出でき、一
方、点着領域A0から外れた領域における不要な反射光
の影響を未然に抑制でき、濃度を精度良く検出できると
いう利点がある。
【0041】また、照射光L1を点着部A0内でスキャ
ンさせるための機構が不要なので、安価な構成で上記利
点が得られる。なお、上述した実施形態では、エバネッ
セント波誘起手段としてプリズム2Bを用いた構成とし
たが、エバネッセント波誘起手段は、測定用チップ1の
金属層12にエバネッセント波を誘起しうるものであれ
ば何ら限定されない。例えば、図6に示すように、測定
用チップ1Aの基板11の金属層12側に、略等間隔
(例えば1mm幅に1000本以上)に並ぶ複数の溝1
3aからなる回折格子13を、エバネッセント波誘起手
段として形成するようにしても良い。
【0042】このように測定用チップに回折格子13を
設ける場合、当然ながらSPRセンサは、図1に示す構
成においてプリズム12が不要となる。即ち、SPRセ
ンサは、測定用チップ1Aの構成要素である回折格子1
3,照射光学系2,照射領域調整手段(凸レンズ)2
A,CCDカメラ3及びコンピュータ4とをそなえて構
成されることとなる。この場合、上記実施形態に較べ測
定用チップ1とエバネッセント波誘起手段としての回折
格子13が一体に構成されるので、取り扱いが容易であ
るという利点がある。
【0043】なお、測定用チップ1Aは、例えば、射出
成形,レーザ加工,エッチング等により基板11に略等
間隔で溝を形成した後、蒸着やスパッタリング等により
この溝側に金属層12を形成することで製造できる。ま
た、上述の実施形態では、照射領域調整手段を凸レンズ
2Aにより構成し、この凸レンズ2Aにより、測定用チ
ップ1に対する照射光L1の照射領域ALを一定設定し
ていたが、照射領域調整手段により照射領域ALを可変
設定するようにして良い。この場合、例えば、照射領域
調整手段は、凸レンズ2Aと、例えば、凸レンズ2Aと
測定用チップ1との距離を変更するための移動機構とを
そなえて構成され、移動機構により凸レンズ2Aの焦点
と点着部A0との相対距離を変化させることで照射面積
Lを可変設定できる。これにより、点着部A0の面積に
応じて、照射面積ALを適宜変更することが可能とな
る。
【0044】なお、上記移動機構としては、例えば、図
1において紙面に平行に(好ましくは、照射領域AL
点着部A0との同心円状の位置設定が保持されるように
照射光L1の光軸に沿って)測定用チップ1及びプリズ
ムを一体に移動させるための可動ステージがある。或い
は、可動ステージやかかる移動機構により、凸レンズ2
Aを照射光学系1と一体に移動させるように構成しても
良い。
【0045】また、上述の実施形態では、照射領域調整
手段として凸レンズ2Aを用い、この凸レンズ2Aによ
り、照射光L1の照射領域ALの照射面積を所定の面積
に設定するように構成したが、例えば、照射領域調整手
段を、図7に示すようなピンホール14aを有する遮蔽
板14により構成し、この遮蔽板14を測定用チップ1
の基板11側に載置して、測定用チップ1に所定面積で
LED光L1を照射するように構成しても良い。
【0046】このような構成では、点着部A0の面積に
応じた開口面積(ピンホール14aの面積)を有する遮
蔽板14を用いることにより、凸レンズ2Aを変更せ
ず、異なる面積の点着部A0について測定を行なうこと
が可能になる。この場合、遮蔽板14が照射領域調整手
段として機能し、凸レンズ2Aは、主に照射光L1をく
さび型光束に形成するためのものとして機能することと
なる。
【0047】また、照射領域調整手段として、一般的な
可変ピンホール(例えば互いに異なる開口径のピンホー
ルを有する遮蔽板)を、LED21と測定用チップ1と
の間に配設し、点着部A0の面積に応じた開口面積のピ
ンホールを適宜選択するようにしても良い。また、上述
した実施形態では、照射光L1を凸レンズ2Aを用いて
くさび型光束とすることにより、点着部A0に対して互
いに異なる入射角度の光を同時に入射させる構成とした
が、例えば、同位相面が平面である平面波(照射断面に
おいて何れの位置においても入射角度が同一の光)を使
用しても良い。この場合、平面波をスキャンして点着部
0に照射させ、平面波の点着部A0からの反射光強度を
例えばCCDカメラ3により検出し、この光強度の変化
に応じて(即ち、表面プラズモン共鳴による照射光の吸
収状態に応じて)、被検査液体の所定成分物質濃度を検
出できる。
【0048】この場合、SPRセンサは、図1に示す構
成に対し、凸レンズ2Aが不要となる。また、照射領域
調整手段としては、例えば上述のピンホール又は可変ピ
ンホールを使用することができる。或いは照射面積を調
整しうるLED21を使用するようにしてもよい。この
場合、LED21が、照射領域調整手段を有しているこ
ととなる。
【0049】また、測定用チップ1の点着部A0に照射
光として白色光を照射し、表面プラズモン共鳴により吸
収された白色光の波長に基づいて、被検査液体の所定成
分物質濃度を検出する構成としても良い。具体的には、
測定用チップ1からの反射光を分光器を通してCCDカ
メラに照射するようにし、これにより吸収された波長が
暗部としてCCDカメラにより検出できるようになる。
かかる暗部の位置は、吸収される波長に応じて変化し、
また、吸収される波長は、所定成分物質の濃度に因って
変化するので、所定成分物質濃度を検出することができ
るのである。
【0050】次に、本発明の第2実施形態としての反射
光測定による被検査体の分析方法及び反射光測定による
被検査体の分析装置(以下、単に装置ともいう)につい
て説明する。図8(a),(b)は本実施形態の反射光
測定による被検査体の分析方法及び反射光測定による被
検査体の分析装置について示す図である。本装置は、図
8(a)に示すように、測定用チップ1′の点着部A0
に照射光を直接照射するための照射光学系2′,測定用
チップ1′からの反射光の強度を反射光の状態として検
出するための反射光状態検出手段3′及び反射光状態検
出手段3′からの反射強度情報に応じて点着部A0上の
被検査液の所定成分物質濃度を演算するコンピュータ
(演算手段)4をそなえて構成されている。
【0051】測定用チップ1′は、上記第1実施形態の
測定用チップ1に対し、金属膜12のない構成(即ち基
板11)のもので、ニトロセルロース膜,グラスフィル
ター膜,ナイロン膜,修飾ナイロン膜,ポリビニリデン
ジフルオロライド(PVDF)膜等の膜状物,あるいは
濾紙、不織布(例えばレーヨン,綿糸等のセルロース系
繊維,ガラス繊維,あるいはナイロン,ポリエステル,
ポリプロピレン,ポリウレタン等の化学繊維から調製さ
れたもの)等のシート状物等や、金,白金,銀等の金属
や、ガラス,プラスチック,樹脂等により構成される。
【0052】照射光学系2′は、LED5及び後述する
光ファイバ群6の光ファイバ61をそなえて構成され、
反射光状態検出手段3′は、光ファイバ群6の光ファイ
バ62,シリコンフォトダイオード7及びフォトセンサ
アンプ8をそなえて構成されている。光ファイバ群6
は、図8(a)に示すように、その先端6aを測定用チ
ップ1′の点着部A0に対抗して配置されている。ま
た、光ファイバ群6は、図8(b)に示すように、上記
光ファイバ61と、複数(ここでは16本)の上記光フ
ァイバ62とをそなえて構成されており、光ファイバ群
6の先端6aは、光ファイバ61の一端と、この光ファ
イバ61の同心円上に配置された光ファイバ62の一端
とから構成されている。
【0053】また、光ファイバ61の他端は、ボールレ
ンズ9を介してLED5に接続され、また、光ファイバ
62の他端は、集合した後、シリコンフォトダイオード
7に接続されている。LED5からのLED光(照射
光)は、光ファイバ61から、円形の横断面形状で進行
方向に向かってその直径が漸増するように照射され、ま
た、円形の点着部A0に対して同心円上に照射されるよ
うになっている。
【0054】そして、このLED光(反射光)は、測定
用チップ1′から多方向に散乱/反射し、光ファイバ6
1の周囲に設けられた光ファイバ62により効率的に且
つ万遍なく検出され、各光ファイバ62を介してシリコ
ンフォトダイオード7に出力されるようになっている。
シリコンフォトダイオード7は、かかる反射光を受光し
て電気信号に変換してフォトセンサアンプ8に出力し、
フォトセンサアンプ8はこの信号を増幅してコンピュー
タ4に出力するようになっている。
【0055】被検査液中の所定成分物質には予め呈色反
応により色素が沈着されており、所定成分物質の濃度
は、被検査液の色の濃さに反映される。さらに、被検査
液の色の濃さに応じて反射光の光強度が変化し、また、
シリコンフォトダイオード7は、光強度に応じた電圧で
電気を発生するので、コンピュータ4では、シリコンフ
ォトダイオード7からの電圧値に基づき、反射光強度、
被検査液の色の濃さ、ひいては所定成分物質の濃度を演
算するようになっている。
【0056】なお、所定成分物質そのものが色を有し且
つ被検査液に含まれる所定成分物質の濃度が高いことか
ら被検査液の色が検出可能な濃さにある場合には、呈色
反応を行なわずに所定成分物質の濃度を直接測定するこ
とが可能である。また、光ファイバ61からの照射光は
拡径しながら進行するので、光ファイバ郡先端6aと測
定用チップ1′との距離を調整することにより、測定用
チップ1′に対する照射光の照射面積を調整できるよう
になっている。
【0057】ここでは、測定用チップ1′を支持する図
示しないステージの高さを所定の高さにするとともに、
光ファイバ群6を支持するフレーム部材の高さを所定の
高さにすることにより、かかる照射面積を所定の大きさ
にして、測定用チップ1に対して照射される照射光の照
射領域と点着部A0とが略重なるように設定されてい
る。したがって、測定用チップ1′を支持する図示しな
いステージと光ファイバ群6を支持するフレーム部材と
が照射領域調整手段として機能していると見ることがで
きる。
【0058】また、照射領域調整手段として、測定用チ
ップ1′を支持するステージ、及び/又は、光ファイバ
群6を支持するフレーム部材を図8中で上下方向に移動
させる移動機構を設け、この移動機構により、上記ステ
ージ及び/又は上記フレーム部材を移動させて測定用チ
ップ1′と光ファイバ群6との距離ひいては測定用チッ
プ1′に対する照射光の照射面積を変化させるように構
成しても良い。
【0059】照射面積は、具体的には、第1実施形態と
同様に、かかる照射領域と点着部A 0とが重なり合う面
積(重合面積)が、点着部A0の面積S0の0.85倍以
上であり、且つ、照射領域の点着部A0から外れる面積
(点着領域外面積)が点着部A0の面積S0の0.49倍
以下になるように設定されている。本発明の第2実施形
態としての濃度測定装置は、上述したように構成されて
いるので、以下の手法(本発明の第2実施形態としての
反射光測定による濃度測定方法)により濃度の測定が行
なわれるようになっている。
【0060】つまり、先ず、照射光学系2´からの照射
光が、測定用チップ1の円形の点着部A0に略重なるよ
うに照射される(第1ステップ)。ここでは、照射光の
照射領域と点着部A0とが重なり合う面積が、点着部A0
の面積S0の0.85倍以上、且つ、照射領域の点着部
0から外れる面積S2が、点着部A0の面積S0の0.4
9倍以下になるように照射光L1が点着部A0に対して
照射される。
【0061】そして、このように測定用チップ1の円形
の点着部A0に略重なるように照射された照射光の反射
光が、その光強度に応じてシリコンフォトダイオード7
により光電変換され、続いてフォトセンサアンプ8によ
り増幅されて、コンピュータ4に出力され、コンピュー
タ4では、この光強度情報に基づき、点着部A0上の被
検査液の所定成分物質濃度を演算する(第2ステッ
プ)。
【0062】したがって、第1実施形態と同様に、照射
光が点着部A0に略重なるように照射されるので、被検
査液中の所定成分物質の濃度を精度良く検出できるとい
う利点がある。なお、本発明の反射光測定による被検査
体の分析方法及び反射光測定による被検査体の分析装置
は上述した各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々の変形を行なうことが可能である。
【0063】例えば、上述の各実施形態では、いずれ
も、照射光の光軸が点着部の中心を通るように(測定用
チップ上での照射光の断面と点着部とが同心円になるよ
うに)照射位置が設定されていたが、照射光が点着部に
対して略重なるように照射されていれば、照射光の光軸
が点着部の中心を通る必要はない。また、上述の各実施
形態では、いずれも、照射光の横断面形状及び点着部形
状がそれぞれ円形に形成されているが、照射光が点着部
に対して略重なるように照射されるのであれば、これら
の形状は何ら限定されず、また、相互に異なる形状であ
ってもよく、例えば、点着部が四角形で照射光の横断面
形状が三角形であっても良い。
【0064】また、上記各実施形態では、被検査体とし
て液体(被検査液)を使用した例を説明したが、被検査
体は液体に限定されず、例えばゲル状であっても良い
し、固体であっても良い。被検査体が固体で点着部上で
の分布に偏りがある場合、本発明によれば、上述した実
施形態と同様に、このような偏りによる悪影響を抑制で
きる。
【0065】また、本発明の反射光測定による被検査体
の分析方法及び反射光測定による被検査体の分析装置
は、上記各実施形態のように被検査体の所定成分物質の
濃度測定だけでなく被検査体の各種物性値の分析に幅広
く適用しうるものである。
【0066】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。各
実施例は何れも、上記各実施形態と同様に、本発明の反
射光測定による被検査体の分析方法及び反射光測定によ
る被検査体の分析装置を、被検査体中の所定成分物質の
濃度の測定に適用したものである。また、第1実施例
は、上記の第1実施形態に対応するものであり、第2実
施例は、上記の第2実施形態に対応するものである。
【0067】これらの実施例の説明を通して、各実施形
態で上述した照射光の照射領域と点着部とが重なり合う
面積(重合面積)及び照射領域の点着部から外れる面積
(点着領域外面積)の好ましい設定範囲〔上式(1),
(2)参照〕の決定根拠を説明する。 (A)第1実施例 本発明の反射光測定による被検査体の分析装置の第1実
施例としてのSPR装置は、上記第1実施例と略同様に
構成されており、図1示すように、照射光学系2,凸レ
ンズ2A,プリズム2B,CCDカメラ3及びコンピュ
ータ4をそなえて構成されており、測定用チップ1には
円形の点着部A0に対して同心円状に照射光L1が金属
層12を介して照射されるようになっている。
【0068】ここでは、照射光学系2のLED21とし
て波長680nmのLEDが使用され、LED21には
直流安定化電源21Aから3mVの電源電圧が供給され
るようになっている。また、凸レンズ2Aは、石英製
で、直径φが50mm、焦点距離fが50mmのものが
使用され、プリズム2Bには60度型のものが使用され
ている。また、凸レンズ3Aは、石英製で、直径φが2
0mm、焦点距離fが50mmのものが使用されてい
る。
【0069】また、本SPR装置には、さらに、測定用
チップ1及びプリズム2B用の図示しない移動機構を有
しており、この移動機構により測定用チップ1とプリズ
ム2Bとを図1中で上下方向に移動させることにより、
測定用チップ1に対する照射光L1の照射領域ALの直
径を変更できるようになっている。また、測定用チップ
1は、図2(a),(b),(c)に示すように構成さ
れており、ここでは、基板11はガラス材により構成さ
れ、その各平面寸法W,Lは、それぞれ13mm,33
mmに設定され、金属層12として金(Au)が厚さ5
0nm(t=50nm)でコーティングされている。ま
た、点着部A0としての反応場が直径は2mmに設定さ
れている。そして、この点着部(反応場)A 0には、以
下のようにして被検査液が固定された。
【0070】つまり、洗浄処理を施した測定用チップ1
(以下、金蒸着ガラスともいう)の金属層12上に、B
型肝炎ウイルス抗原に対するウサギのIgGを3ug/
mLの濃度で含む試薬1を2μL滴下して90分間室温
で放置し、金属層12上の領域A0に物理的に固定し
た。次にアルカリフォスファターゼ(ALP)で標識し
た抗ウサギIgG抗体(所定成分物質)を1%牛血清ア
ルブミンを含むリン酸緩衝液で200倍希釈したもの
(非検査液、以下、サンプル1という)を、先に試薬1
を固定した領域A0に10uL滴下した。
【0071】この領域(反応場)A0で、試薬1とサン
プル1とを室温で120分間反応させた後、洗浄操作を
行って、未反応のサンプル1を除去した。そして、この
測定用チップ1を、ALPの酵素基質である1−Ste
p NBT/BCIP試薬に浸漬した後で振とうして酵
素反応させた。これにより、金属層12の反応場(点着
部)A0に点着/固定された試薬1中の所定成分物質に
対して青色色素が沈着された。
【0072】なお、SPRセンサでは、所定成分物質に
対して色素を沈着しなくとも被検査液中の所定成分物質
の濃度を測定できるが、ここでは作業者が作業し易いよ
うに点着部A0に色素を沈着させて、点着部A0を目視で
きるようにしている。また、所定成分物質の濃度が非常
に低い場合、十分な測定感度(ここでは表面プラズモン
共鳴による照射光の吸収状態の変化)が得られないた
め、測定チップ上において所定成分物質に色素を沈着さ
せて測定感度を増幅させるようにしてもよい。具体的に
は、例えば、特異的結合物質(所定成分物質に対して特
異的に結合する物質)に酵素を結合させたものを、所定
成分物質に特異的に結合させ、さらにこれに上記酵素に
対する基質を添加することにより、酵素反応により生成
する色素を所定成分物質に沈着させることができる。
【0073】本発明の第1実施例としてのSPR装置は
上記のように構成されており、直径の2mmの点着部A
0を有する同一の金蒸着ガラス1に対し、照射光L1の
金属層12に対する照射直径を変化させて(ここでは
0.5mm,2mm,2.5mm及び3mmの5種類に
ついて)、金蒸着ガラス1の着脱操作を挟んでそれぞれ
5回の測定を行なった。
【0074】そして、各照射直径のそれぞれについて、
所定成分物質濃度と相関する暗線位置(以下SPR応答
値ともいうXD(図4参照)の5回の測定に対する再現
性を、CV値〔=(相対標準偏差/平均値)×100〕
(%)として求めた。図9は、照射直径とCV値との関
係を示し、『●』が測定値であり、これらの測定値に基
づいて図示するように照射直径−CV値相関曲線C1を
形成した。図9からも分かるように、照射直径と点着部
0の直径(=2mm)との差が小さい程CV値が低く
再現性が高くなる傾向が見られた。
【0075】これは、点着部A0の直径に対して小さな
照射面積で照射光を照射した場合には、点着部A0全体
の平均濃度に対して色素濃度又は所定成分物質濃度が大
きく異なった箇所について照射光が照射されてしまい、
逆に、点着部A0に対し大きな照射面積で照射光を照射
した場合には、色素又は所定成分物質の沈着していない
部分の反射光情報がSPR応答値に含まれてしまったこ
とにより、それぞれSPR応答値がばらついてしまった
ものと考えられる。
【0076】CV値が10%以下であることを測定精度
の目安とすると、図9の照射直径−CV値相関曲線C1
よりCV値が10%以下となる照射直径は1.83mm
〜2.45mmの範囲であり、これは、点着部A0の直
径に対して0.92〜1.22倍の範囲となる。 (B)第2実施例 本発明の第2実施例としての反射光測定による被検査体
の分析装置は、上記第2実施例と略同様に構成されてお
り、図8(a),(b)に示すように、照射光学系
2′,反射光状態検出手段3′及びコンピュータ4をそ
なえて構成されている。そして、照射光学系2′及び反
射光状態検出手段3′の共通の構成要素である光ファイ
バ群6の光ファイバ61から、測定用チップ1′の円形
の点着部A0に対して同心円状に照射光が照射され、光
ファイバ群6の光ファイバ62より測定用チップ1′か
らの反射光が測定されるようになっている。
【0077】また、本装置には、光ファイバ群6を支持
する図示しないフレーム部材に移動機構が設けられてお
り、この移動機構で光ファイバ群6を移動させることに
より、測定用チップ1′と光ファイバ群6との距離、ひ
いては測定用チップ1′に対する照射光の照射直径を変
更できるようになっている。ここでは、LED5は、波
長490nmの短波長LEDが使用されている。また、
光ファイバ61には直径1mmのものが使用され、光フ
ァイバ62には、それぞれ直径0.25mmのものが使
用されている。
【0078】また、本実施例では、上記第1実施例と同
一の測定用チップを使用した。即ち、本実施例で使用さ
れた測定用チップ1は、図2(a),(b),(c)に
示すように、基板11(W×L=13mm×33mm)
及び基板11上のコーティング層12をそなえてなり、
コーティング層12の厚さは50nmに設定されてい
る。本装置構造では、測定用チップをこのような二層構
造にする必要はなく、これは、便宜的に第1実施例及び
第2実施例で測定用チップを共用化したものによる。
【0079】また、点着部A0としての反応場は、本実
施例では直径3mmに設定されており、点着部(反応
場)A0には、以下のようにして被検査液が固定され
た。先ず、装置外部の混合系において、所定成分物質で
あるクレアチニン,クレアチニンキナーゼ,クレアチン
キナーゼ,サクロシンデヒドロゲナーゼ,ホルムアルデ
ヒドデヒドロゲナーゼ及びNAD+を混合し、被検査液
を調整する。混合系では、1)クレアチニンが、クレア
チニンキナーゼの酵素触媒作用によりクレアチンとな
り、2)さらにクレアチンキナーゼの酵素触媒作用によ
りクレアチンから尿素とサクロシンが生成する。3)こ
のサクロシンはサクロシンデヒドロゲナーゼの酵素触媒
作用によりグリシンとホルムアルデヒドになり、4)さ
らにこのホルムアルデヒドはホルムアルデヒドデヒドロ
ゲナーゼの酵素触媒作用により、ぎ酸となる。この反応
においてNAD+を共役させるとNADHが生成する。
このNADH量は所定成分物質であるクレアチニンの量
と相関する。
【0080】次に、上記被検査液と発色試薬とを測定用
チップ1に滴下する。測定用チップ1には予め直径3m
mの円形状領域A0にジアホラーゼが固定化されてお
り、この領域A0において、混合試薬中のNADHが、
ジアホラーゼの酵素触媒作用により発色試薬中のNBT
を還元し、NBT−ホルマザンという青色の沈着性色素
が生成/沈着する。これにより、測定用チップ1の領域
0が点着部として形成されることとなる。
【0081】本発明の第2実施例としての反射光測定に
よる被検査体の分析装置は上記のように構成されてお
り、同一反応条件により上述したように被検査液を点着
した測定用チップ1を3枚用意し、これらの各測定用チ
ップ1に対し、それぞれ、図10に示すような5種類の
照射直径で測定を行なった。したがって、各照射直径毎
に、同一仕様の測定用チップ1に対し所定成分物質濃度
と相関する3点の反射光強度が得られた。
【0082】そして、これらの測定結果から、各照射直
径において、測定再現性(測定の安定度)を表すCV値
〔=(相対標準偏差/平均値)×100〕(%)求め
た。この結果を図10に示す。図10中の『●』は測定
値を示し、これらの測定値に基づいて図示するように照
射直径−CV値相関曲線C2を形成した。図10からも
分かるように、照射直径と点着部A0の直径(=3m
m)との差が小さい程CV値が低く再現性が高くなる傾
向が見られた。
【0083】これは、上述した第1実施例と同様に、実
験で用いた色素分子が不均一に分布しやすい性質を有す
るため、点着部A0の直径に対して小さな照射面積で照
射光を照射した場合には、点着部A0の一部のみが測定
対象範囲とされ、点着部A0全体の平均表面濃度に対し
て偏った濃度の領域に照射光が照射されてしまい、逆
に、点着部A0の直径に対し大きな照射面積で照射光を
照射した場合には、色素の沈着していない部分の反射光
情報が応答値に含まれたことにより応答値がばらついて
しまったものと考えられる。
【0084】CV値が10%以下であることを測定精度
の目安とすると、図10の照射直径−CV値相関曲線C
2よりCV値が10%以下となる照射直径は2.72m
m〜4.86mmの範囲であり、これは、点着部A0
直径に対して0.91〜1.62倍の範囲となる。 (C)結論 上述した第1実施例及び第2実施例の何れについてもC
V値が10%以下となる範囲は、点着部A0の直径に対
する照射直径の比率が、0.92〜1.22倍の範囲で
ある。これを、照射領域と点着部A0とが重なり合う面
積(重合面積)S1及び照射領域の点着部A0から外れる
面積(点着領域外面積)S2に対する範囲に置き換える
と、各実施形態で上述したように、重合面積S1は点着
部A0の面積S0の0.85倍以上且つ点着領域外面積S
2が点着部A0の面積S0の0.49倍以下となるのであ
る。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
被検査液が点着された測定用チップの点着領域に対し
て、点着領域と略重なるような照射領域で照射光が照射
されるので、照射光を点着領域に対してスキャンさせる
ための機構を設けずに、点着領域における被検査液中の
所定成分物質濃度に偏りがある場合でも、このような濃
度の偏りに左右されることなく、反射光測定に基づき被
検査体の分析(例えば被検査液中の所定成分物質濃度の
ような各種物性値の測定)を精度良く行なえ、一方、照
射領域から外れた領域における不要な反射光の影響を未
然に抑制でき、したがって安価な構成で被検査体の分析
を精度良く行なえるという利点がある。
【0086】この場合、点着領域の面積に対し、照射領
域の該点着領域と重なる面積を0.85倍以上とし、且
つ、照射領域の点着領域から外れる面積を0.49倍以
下とすることにより、上記効果を確実に得られるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのSPRセンサ
(分析装置)の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのSPRセンサ
(分析装置)にかかる測定用チップの構成を示す図であ
り、(a)はその模式的斜視図、(b)はその模式的断
面図、(c)はその模式的平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての分析方法を説明
するための図であり、CCDカメラ(画像検出装置)に
より検出された反射光状態を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての分析方法を説明
するための図であり、CCDカメラ(画像検出装置)の
水平方向画素番号と反射光相対強度との関係を示す模式
図である。
【図5】本発明の第1実施形態としてのSPRセンサ
(分析装置)において測定用チップに対する照射光の照
射方法を説明するための図であり、(a)は測定用チッ
プの模式的平面図、(b)は測定用チップの模式的側面
図である。
【図6】本発明の第1実施形態としてのSPRセンサ
(分析装置)の変形例の構成を説明するための図であっ
て、測定用チップの模式的な拡大斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態としてのSPRセンサ
(分析装置)の変形例の構成を説明するための模式的な
斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態としての分析装置の構成
を示す図であり、(a)はその全体構成を示す模式的な
斜視図、(b)は(a)のX矢視に対する拡大模式図で
ある。
【図9】本発明の第1実施例にかかる照射直径とCV値
との関係を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例にかかる照射直径とCV
値との関係を示す図である。
【符号の説明】
1,1′,1A 測定用チップ 2,2′ 照射光学系 2A 凸レンズ(照射領域調整手段) 2B プリズム(エバネッセント波誘起手段) 3 CCDカメラ(反射光状態検出手段) 3A 凸レンズ 3′ 反射光状態検出手段 4 コンピュータ(演算手段) 5 LED 6 光ファイバ群 6a 光ファイバ群の先端 7 シリコンフォトダイオード 8 フォトセンサアンプ 9 ボールレンズ 11 基板 12 金属層(金属薄膜) 13 回折格子(エバネッセント波誘起手段) 13a 溝 14 遮蔽板(照射領域調整手段) 14a ピンホール 21 LED 21A 直流安定化電源 22 偏向子 23 絞り 61,62 光ファイバ A0 点着部(点着領域) AL 照射領域 L1 照射光 L2 反射光 S1 照射領域と点着部とが重なり合う面積 S2 照射領域の点着部から外れる面積
フロントページの続き (72)発明者 大平落 嘉寛 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB04 BB12 CC16 DD04 DD13 EE02 GG02 HH02 HH06 JJ05 JJ11 JJ12 JJ17 KK01 KK04 MM01 MM03 MM12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体に照射光を照射し、該照射光の
    該被検査体からの反射光の状態から、該被検査体に関し
    て分析を行なう、反射光測定による被検査体の分析方法
    において、 該被検査体が点着された測定用チップの点着領域に対し
    て、該点着領域と略重なるような照射領域で該照射光を
    照射する第1ステップと、 該点着領域と略重なるような照射領域で照射された該照
    射光の該測定用チップからの該反射光の状態を測定する
    第2ステップとをそなえて構成されていることを特徴と
    する、反射光測定による被検査体の分析方法。
  2. 【請求項2】 該点着領域の面積に対し、 該照射領域の該点着領域と重なる面積が、0.85倍以
    上に設定され、且つ、該照射領域の該点着領域から外れ
    る面積が0.49倍以下に設定されていることを特徴と
    する、請求項1記載の反射光測定による被検査体の分析
    方法。
  3. 【請求項3】 該被検査体に関する分析として、該反射
    光の状態から該被検査体中の所定成分物質の濃度が測定
    されることを特徴とする、請求項1又は2記載の反射光
    測定による被検査体の分析方法。
  4. 【請求項4】 該照射光の該点着部に対する上記の照射
    により表面プラズモン共鳴を誘発し、該反射光の状態を
    介して、該表面プラズモン共鳴により吸収される該照射
    光の吸収状態を検出することを特徴とする、請求項1〜
    3の何れか1項記載の反射光測定による被検査体の分析
    方法。
  5. 【請求項5】 該照射光を、該測定用チップの点着領域
    に直接照射し、上記の反射光の状態として該反射光の光
    強度を測定することを特徴とする、請求項1〜3の何れ
    か1項記載の反射光測定による被検査体の分析方法。
  6. 【請求項6】 被検査体が点着された測定用チップの点
    着領域に対して照射光を照射し、該照射光の該測定用チ
    ップからの反射光の状態から該被検査体に関して分析を
    行なう、反射光測定による被検査体の分析装置におい
    て、 該測定用チップの該被検査体が点着される該点着領域に
    対して照射光を照射する照射光学系と、 該照射光学系からの該照射光の照射領域が該点着領域と
    略重なるように、該照射領域を調整する照射領域調整手
    段と、 該照射領域調整手段により照射領域を調整された該照射
    光に起因する該測定用チップからの反射光の状態を検出
    する反射光状態検出手段とをそなえて構成されているこ
    とを特徴とする、反射光測定による被検査体の分析装
    置。
  7. 【請求項7】 該照射領域調整手段により、 該点着領域の面積に対し、該照射領域の該点着領域と重
    なる面積が0.85倍以上であり、且つ、該照射領域の
    該点着領域から外れる面積が、0.49倍以下となるよ
    うに、該照射光の照射面積が設定されていることを特徴
    とする、請求項6記載の反射光測定による被検査体の分
    析装置。
  8. 【請求項8】 該被検査体に関する該分析として、該反
    射光の状態から該被検査体中の所定成分物質の濃度を演
    算する演算手段がそなえられていることを特徴とする、
    請求項6又は7記載の反射光測定による被検査体の分析
    装置。
  9. 【請求項9】 該測定用チップは一方の面に金属薄膜を
    有するとともに、該点着領域が、該金属薄膜に該被検査
    体が点着されて形成され、 該照射光学系が、該金属薄膜を介して該点着領域上の該
    被検査体に該照射光を照射するように構成され、 該照射光が該金属薄膜に照射された際に該金属薄膜の表
    面にエバネッセント波が誘起されるようにエバネッセン
    ト波誘起手段が更にそなえられ、 該反射光状態検出手段により、該反射光の状態を介し
    て、該エバネッセント波によって該金属薄膜中に生じる
    表面プラズモン共鳴により吸収される該照射光の吸収状
    態を検出することを特徴とする、請求項6〜8の何れか
    1項記載の反射光測定による被検査体の分析装置。
  10. 【請求項10】 該エバネッセント波誘起手段が、該測
    定用チップの該金属薄膜に設けられた回折格子であるこ
    とを特徴とする、請求項9記載の反射光測定による被検
    査体の分析装置。
  11. 【請求項11】 該エバネッセント波誘起手段が、該測
    定用チップの他方の面に設けられたプリズムであること
    を特徴とする、請求項9記載の反射光測定による被検査
    体の分析装置。
  12. 【請求項12】 該反射光状態検出手段が画像検出手段
    により構成されていることを特徴とする、請求項9〜1
    1の何れか1項に記載の反射光測定による被検査体の分
    析装置。
  13. 【請求項13】 該照射光学系が、該照射光を該点着領
    域に直接照射するように構成され、 該反射光状態検出手段が、上記の反射光の状態として該
    反射光の光強度を検出するように構成されていることを
    特徴とする、請求項6〜8の何れか1項に記載の反射光
    測定による被検査体の分析装置。
  14. 【請求項14】 該照射領域調整手段が、該照射光の該
    測定用チップに対する照射面積を一定設定することを特
    徴とする、請求項6〜13の何れか1項に記載の反射光
    測定による被検査体の分析装置。
  15. 【請求項15】 該照射領域調整手段が、該照射光の該
    測定用チップに対する照射面積を可変設定することを特
    徴とする、請求項6〜13の何れか1項に記載の反射光
    測定による被検査体の分析装置。
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