JPH05204164A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH05204164A
JPH05204164A JP3414992A JP3414992A JPH05204164A JP H05204164 A JPH05204164 A JP H05204164A JP 3414992 A JP3414992 A JP 3414992A JP 3414992 A JP3414992 A JP 3414992A JP H05204164 A JPH05204164 A JP H05204164A
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JP
Japan
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group
general formula
layer
compound
photosensitive resin
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Application number
JP3414992A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Suzuki
保 鈴木
Mikio Totsuka
三樹雄 戸塚
Chiyomi Niitsu
千代美 新津
Fumiaki Shinozaki
文明 篠崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像処理工程において現像処理時間を短縮し
て、非画像部分のカブリを減少させ、更に同一処理液量
で処理可能なフィルムの量を増加させることができる画
像形成方法を提供する。 【構成】 支持体上に、顔料を含む感光性樹脂層、又
は、顔料を含む色材層と感光性樹脂層とが設けられてな
る感光性記録材料を像様露光した後、置換基を有してい
てもよいフェニル基又はナフチル基に結合した(ポリ)
オキシアルキレン単位の末端に硫酸塩基又はスルホン酸
塩基を有する化合物の少なくとも一種を含有する、アル
カリ性現像液を用いて現像処理して画像を形成する画像
形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として印刷用などの
分野において利用されている感光性記録材料を使用する
画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性記録材料は感光性樹脂(フォトポ
リマー)からなる層を有し、感光性樹脂が一般に光など
によりその分子構造が変化するために溶剤に対して可溶
化あるいは不溶化する現象を利用して、記録材料上に画
像(パターン)を形成することができるものである。従
って、感光性記録材料はPS平版、樹脂凸版等の印刷
版、ドライフィルムレジスト等のフォトレジスト、プレ
プレスカラープルーフ、返し用リスフィルムなどとし
て、主として可視画像の必要とされる一般写真から広く
印刷あるいは製版などの分野においてその目的に応じて
使用されている。
【0003】たとえば、感光性記録材料が印刷仕上りの
色、調子等を確認するための校正刷用に用いられる場合
には、記録材料は、支持体(以下においては仮支持体と
も称される)上に、顔料を含む感光性樹脂層を設けた構
成、又は、支持体上に、顔料を含む色材層と感光性樹脂
層とをこの順で設けた構成からなっている。また、支持
体と顔料を含む層との間に、剥離層、中間層などが設け
られる場合もある。具体的に、感光性記録材料がサープ
リント法における画像形成材料(感光性転写シート)と
して用いられる場合には、画像形成材料を露光、現像し
て中間層(剥離層)上に分解画像を形成したのち、この
分解画像を任意の支持体上に転写することにより分解画
像を有するカラープルーフィングシートが得られる。
【0004】上記カラープルーフィングシートは実際に
校正刷りを行なった場合の印刷仕上りの色などのチェッ
クのために使用されるものであるため、感光性記録材料
(着色性画像形成材料)上に形成される分解画像の色相
はできる限り鮮明であることが望まれている。
【0005】感光性記録材料上に着色画像を得るために
は一般に、色の鮮明度、濃度(染着力)、色相の豊富さ
などの諸特性において優れた有機顔料を感光性樹脂およ
び溶剤などと共に混合して塗布液を調整し、これを支持
体上に直接塗布するか、剥離層上に塗布することにより
記録材料を得、次いでこの記録材料を露光したのち、現
像液により現像(パターニング)して樹脂層の可溶性部
分を除去することが行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、現像
処理工程において現像処理時間を短縮して作業の効率化
を図ると共に、非画像部分のカブリを減少させ、更に同
一処理液量で処理可能なフィルムの量を増加させること
ができ、また、取り扱い時に発泡の少ない現像液を使用
する画像形成方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
顔料を含む感光性樹脂層、又は、顔料を含む色材層と感
光性樹脂層とが設けられてなる感光性記録材料を像様露
光した後、下記の一般式(1):
【0008】
【化3】
【0009】(式中、A1 は、置換基を有していてもよ
いフェニル基又はナフチル基であり、R1 は、水素原
子、炭素原子数1〜6の非置換若しくは置換アルキル
基、又は非置換若しくは置換アリール基であり、M1
は、ナトリウム原子、カリウム原子又はアンモニウム基
であり、nは1〜1000の数である)又は一般式
(2):
【0010】
【化4】
【0011】(式中、A2 は、置換基を有していてもよ
いフェニル基又はナフチル基であり、R2 は、水素原
子、炭素原子数1〜6の非置換若しくは置換アルキル
基、又は非置換若しくは置換アリール基であり、M2
は、ナトリウム原子、カリウム原子又はアンモニウム基
であり、mは1〜1000の数である)で表される化合
物の少なくとも一種を含有する、アルカリ性現像液を用
いて現像処理して画像を形成することを特徴とする画像
形成方法である。
【0012】本発明の好適な態様は下記の通りである。 (1)上記一般式(1)及び一般式(2)に於いて、フ
ェニル基又はナフチル基が有していてもよい置換基が、
アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、スルホン酸塩基
置換アルキル基、アラルキル基、アリール基、アルカリ
ール基、ハロゲン置換アリール基、スルホン酸塩基置換
アリール基、ハロゲン原子、及びスルホン酸塩基からな
る群から選択された基であることを特徴とする上記の画
像形成方法。
【0013】(2)上記一般式(1)に於いて、R1
水素原子又はメチル基であり、nが2〜200である化
合物であることを特徴とする上記の画像形成方法。
【0014】(3)上記一般式(2)に於いて、R2
水素原子又はメチル基であり、mが2〜200である化
合物であることを特徴とする上記の画像形成方法。
【0015】(4)上記一般式(1)に於いて、A1
ナフチル基又はスルホン酸塩基を有するナフチル基であ
り、R1 が水素原子又はメチル基であり、nが2〜20
0である化合物であることを特徴とする上記の画像形成
方法。
【0016】(5)上記一般式(1)に於いて、A1
一個〜三個のアラルキル基を有するフェニル基であり、
1 が水素原子又はメチル基であり、nが2〜200で
ある化合物であることを特徴とする上記の画像形成方
法。
【0017】(6)上記一般式(1)に於いて、A1
一個〜三個のアルキル基(但し、アルキル基の合計炭素
原子数は6以下である)を有するフェニル基であり、R
1 が水素原子又はメチル基であり、nが2〜200であ
る化合物であることを特徴とする上記の画像形成方法。
【0018】(7)上記現像液中に、上記一般式(1)
又は一般式(2)で表される化合物が、0.001〜2
0重量%の濃度で含有されていることを特徴とする上記
の画像形成方法。
【0019】(8)上記現像液中に、更にシリコーン系
消泡剤が含有されていることを特徴とする、上記の画像
形成方法。
【0020】(9)上記現像液中に、更に他の硫酸エス
テル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル塩系の界面
活性剤が含有されていることを特徴とする、上記の画像
形成方法。
【0021】本発明の画像形成方法において使用される
感光性記録材料は、支持体上に、顔料を含む感光性樹脂
層、又は、顔料を含む色材層と感光性樹脂層とが設けら
れてなる構成を有するものであり、例えば以下に述べる
ような方法により製造することができる。
【0022】支持体の材料としては、化学的及び熱的に
安定であって、かつ撓曲性を有する物質が用いられる。
必要に応じて化学光線透過性であってもよい。具体的に
は、たとえば、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの、特開昭47
−41830号、特開昭48−9337号及び特開昭5
1−5101号の各公報等に記載されている種々の物質
を使用することができるが、特にポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート及びこれらの熱処理物が好ま
しい。
【0023】支持体の感光性樹脂層が設けられる側とは
反対側の表面には、加工性の向上などの目的で、ポリビ
ニルブチラール、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セ
ルロースアセテートなどの高分子物質からなるバック層
が設けられてもよい。また、バック層にはマット剤など
各種の添加剤が含有されていてもよい。
【0024】この支持体上に直接、顔料及び感光性樹脂
を含む感光性樹脂層、又は顔料を含む色材層を設けるこ
とができるが、支持体上に、剥離層を設け、必要に応じ
て剥離層の上に、剥離層に耐溶剤性、耐アルカリ性など
を付与するための中間層を設け、剥離層又は中間層の上
に顔料を含む層を設けてもよい。
【0025】剥離層に使用される材料としては、感光性
記録材料の剥離層の材料として公知である材料の中から
適宜選択して用いることができる。そのような材料とし
ては、アルコール可溶性ポリアミド、ヒドロキシスチレ
ン系重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ(メタ)アクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチレート、メチルメ
タアクリレート・アクリレート共重合体、セルロースア
セテートブチレート、ポリエチレンと不飽和酸との共重
合体、及びその金属架橋体、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、ポリビ
ニルアルコール、スチレン・無水マレイン酸共重合体の
部分エステル化樹脂とメトキシメチル化ナイロンとのブ
レンド物などのポリマーを挙げることができる。特に好
ましいものは、アルコール可溶性ポリアミドとヒドロキ
シスチレン系重合体との混合物である。また、中間層に
使用される材料としては、ポリメチルメタクリレートな
ど特開昭63−2039号公報に記載された素材を挙げ
ることができる。
【0026】剥離層は、上記材料を適当な溶剤に溶解し
て塗布液を調製したのち、この塗布液を支持体上に塗
布、乾燥することにより形成することができる。中間層
も同様にして調製した塗布液を剥離層上に塗布、乾燥す
ることにより形成することができる。これらの塗布液中
には表面状態の改良剤として各種の界面活性剤を添加す
ることができ、特にフッ素系界面活性剤が有効である。
剥離層及び中間層の層厚は、それぞれ一般に0.1〜2
0μmの範囲にあり、好ましくは0.2〜5μmの範囲
にあり、特に好ましくは、0.3〜3μmの範囲にあ
る。
【0027】本発明に使用される感光性記録材料の一つ
の態様において、剥離層(中間層が設けられている場合
は中間層)の上には顔料を含む感光性樹脂層が設けられ
ている。感光性樹脂層に用いられる感光性樹脂として
は、公知の種々のアルカリ現像タイプの感光性樹脂を使
用することができる。たとえばN→P型の場合には、
2,6−ジ(4’−アジドベンザル)シクロヘキサン等
のアジド系感光剤とフェノールノボラック樹脂とのブレ
ンド組成物、及びベンジルメタクリレート・メタクリル
酸共重合体を結合剤としてトリメチロールプロパントリ
アクリレート等の多官能性モノマーとミヒラーケトン等
の光重合開始剤とのブレンド組成物が好ましい。また、
P→P型の場合には、o−キノンジアジド等のキノンジ
アジド系感光剤が好ましい。
【0028】上記の感光性樹脂層に含有される顔料とし
ては、特に限定されず、種々の無機顔料及び有機顔料の
何れであってもよい。また、感光性樹脂層中の顔料の含
有量は、使用される顔料の種類、粒状などによって異な
るが、一般に感光性樹脂層の固形成分に対して1〜30
重量%の範囲であり、特に2〜10重量%の範囲にある
のが好ましい。
【0029】顔料を含む感光性樹脂層は、例えば、前記
感光性樹脂及び顔料を適当な溶剤を用いて混合して塗布
液を調製したのち、剥離層(中間層が設けられている場
合は中間層)の上に塗布、乾燥することにより形成する
ことができる。顔料を含む感光性樹脂層の層厚は一般に
0.5〜100μmの範囲にあり、好ましくは1.0〜
50μmの範囲にあり、特に好ましくは、1.0〜20
μmの範囲にある。
【0030】本発明に使用される感光性記録材料の他の
態様において、剥離層(中間層が設けられている場合は
中間層)の上には、顔料を含む色材層と感光性樹脂層と
がこの順で又は逆の順で設けられている。この色材層
は、上記の顔料を適当な媒液に分散させて塗布液を調製
したのち、剥離層(中間層が設けられている場合は中間
層)あるいは感光性樹脂層の上に塗布、乾燥することに
より形成することができる。また、上記の感光性樹脂層
は、前記のような感光性樹脂を適当な溶剤に溶解して塗
布液を調製したのち、色材層又は剥離層の上に塗布、乾
燥することにより形成することができる。色材層の層厚
は一般に0.1〜5μmの範囲にあり、好ましくは1.
0〜3μmの範囲にあり、特に好ましくは、1.0〜
2.5μmの範囲にある。また感光性樹脂層の層厚は一
般に0.1〜5μmの範囲にあり、好ましくは0.2〜
3μmの範囲にあり、特に好ましくは、0.3〜1μm
の範囲にある。
【0031】これらの顔料を含む感光性樹脂層、色材層
及び感光性樹脂層の材料およびその形成方法の詳細につ
いては、例えば特公昭46−15326号、特公昭46
−35682号、特開昭47−41830号、特開昭4
8−93337号、特開昭49−441号、特開昭51
−5101号、特開昭59−97140号などの各公報
に記載されている。
【0032】さらに、N→P型の場合には、ネガタイプ
の感光性樹脂層の上に保護層を設けるのが好ましい。保
護層は、例えばポリビニルアルコ−ル、ポリ酢酸ビニ
ル、メチルビニルエ−テル・無水マレイン酸共重合体、
ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴムなどの
高分子物質の溶液を塗布、乾燥することにより形成する
ことができる。
【0033】本発明において使用される現像液は、前記
の一般式(1)で表される化合物又は一般式(2)で表
される化合物の少なくとも一種を含有するアルカリ性現
像液である。
【0034】一般式(1)において、A1 は、非置換の
フェニル基若しくはナフチル基、又は置換基を有するフ
ェニル基若しくはナフチル基である。フェニル基又はナ
フチル基が有していてもよい置換基としては、アルキル
基、ハロゲン置換アルキル基、スルホン酸塩基置換アル
キル基、アラルキル基、アリール基、アルカリール基、
ハロゲン置換アリール基、スルホン酸塩基置換アリール
基、ハロゲン原子、及びスルホン酸塩基等を挙げること
ができる。上記アルキル基としては、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、n−ペンチル、ヘキシルなどのような炭素原子数1
〜6の直鎖又は分岐のアルキル基が好ましい。上記ハロ
ゲン置換アルキル基としては、上記のようなアルキル基
にクロルのようなハロゲン原子が1〜3個結合したアル
キル基が好ましい。上記スルホン酸塩基置換アルキル基
としては、上記のようなアルキル基にスルホン酸塩基
(−SO311で表され、M11はナトリウム原子、カリ
ウム原子又はアンモニウム基である)が1〜3個結合し
たアルキル基が好ましい。上記アラルキル基としては、
炭素原子数1〜20個のアルキル基に(更に好ましくは
そのα位の炭素原子に)、フェニル基、トリル基等のよ
うなアリール基が結合したアラルキル基が好ましい。上
記のアリール基としては、フェニル基及びナフチル基が
好ましい。上記アルカリール基、ハロゲン置換アリール
基、及びスルホン酸塩基置換アリール基としては、上記
のようなアリール基に、それぞれ上記のようなアルキル
基、ハロゲン原子、スルホン酸塩基が1〜3個結合した
基が好ましい。A1 に上記のようなスルホン酸塩基が含
まれる場合、そのカチオン部分M11はM1 と同じであっ
ても異なっていてもよい。一般式(1)において、R1
は、水素原子、又は、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペンチ
ル、ヘキシルなどのような炭素原子数1〜6の直鎖又は
分岐のアルキル基、又は、クロルのようなハロゲン原子
を有する上記のようなアルキル基であることが好まし
い。特にR1 は水素原子又はメチル基であることが好ま
しい。
【0035】一般式(1)で表される化合物は、厳密に
は、一般式(1)におけるnの値が異なる化合物の混合
物として得られる。従って、一般式(1)におけるnの
値は、混合物を構成する各成分のnの値の平均値を示し
ている。一般式(1)において、nは2〜200の数で
あることが好ましく、特に2〜30の数であることが好
ましい。
【0036】本発明に於いて一般式(1)で表される化
合物の内、特に好ましい化合物は、上記一般式(1)に
於いて、A1 がナフチル基又はスルホン酸塩基を有する
ナフチル基であり、R1 が水素原子又はメチル基であ
り、nが2〜200である化合物である。
【0037】本発明に於いて一般式(1)で表される化
合物の内、特に好ましい他の化合物は、上記一般式
(1)に於いて、A1 が一個〜三個のアラルキル基を有
するフェニル基であり、R1 が水素原子又はメチル基で
あり、nが2〜200である化合物である。
【0038】本発明に於いて一般式(1)で表される化
合物の内、特に好ましい更に他の化合物は、上記一般式
(1)に於いて、A1 が一個〜三個のアルキル基(但
し、アルキル基の合計炭素原子数は6以下である)を有
するフェニル基であり、R1 が水素原子又はメチル基で
あり、nが2〜200である化合物である。
【0039】一般式(2)において、A2 は、一般式
(1)に於けるA1 として挙げたようなものが好ましく
(但し、A2 にスルホン酸塩基(−SO321)が含ま
れる場合、そのカチオン部分M21はM2 と同じであって
も異なっていてもよい)、R2は、一般式(1)に於け
るR1 として挙げたようなものが好ましい。
【0040】一般式(2)で表される化合物は、厳密に
は、一般式(2)におけるmの値が異なる化合物の混合
物として得られる。従って、一般式(2)におけるmの
値は、混合物を構成する各成分のmの値の平均値を示し
ている。一般式(2)において、mは2〜200の数で
あることが好ましく、特に2〜30の数であることが好
ましい。
【0041】本発明に於いて一般式(2)で表される化
合物の内、特に好ましい化合物は、上記一般式(2)に
於いて、A2 がナフチル基又はスルホン酸塩基を有する
ナフチル基であり、R2 が水素原子又はメチル基であ
り、nが2〜200である化合物である。
【0042】本発明に於いて一般式(2)で表される化
合物の内、特に好ましい他の化合物は、上記一般式
(2)に於いて、A2 が一個〜三個のアラルキル基を有
するフェニル基であり、R2 が水素原子又はメチル基で
あり、nが2〜200である化合物である。
【0043】本発明に於いて一般式(2)で表される化
合物の内、特に好ましい更に他の化合物は、上記一般式
(2)に於いて、A2 が一個〜三個のアルキル基(但
し、アルキル基の合計炭素原子数は6以下である)を有
するフェニル基であり、R2 が水素原子又はメチル基で
あり、nが2〜200である化合物である。
【0044】また、本発明において、一般式(1)又は
一般式(2)で表される化合物を含有するアルカリ性現
像液を調製する際に、一般式(1)又は一般式(2)で
表される化合物をそのまま使用することもできるが、一
般式(1)に於けるM1 又は一般式(2)に於けるM2
が水素原子である化合物をアルカリ性現像液に添加し
て、本発明において使用する現像液を調製してもよい。
この場合、M1 又はM2で表される水素原子は、現像液
中のアルカリ成分である、ナトリウム原子、カリウム原
子又はアンモニウム基により置換され、一般式(1)又
は一般式(2)で表される化合物と同様の効果を発現す
る。
【0045】次ぎに、一般式(1)で表される化合物、
及び一般式(2)で表される化合物の具体例を列記す
る。
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【0049】
【化8】
【0050】
【化9】
【0051】一般式(1)又は一般式(2)で表される
化合物は、例えば、フェニル基又はナフチル基が結合し
た(ポリ)アルキレングリコール化合物に亜硫酸又は亜
硫酸塩(ナトリウム塩、カリウム塩又はアンモニウム
塩)を反応させることにより容易に製造することができ
る。また、一般式(1)又は一般式(2)で表される化
合物のうちの一部の化合物は、市販品として入手するこ
ともできる。
【0052】本発明で使用されるアルカリ性現像液中
の、一般式(1)又は一般式(2)で表される化合物の
含有量は、一般に0.001〜20重量%、特に0.0
1〜5重量%であることが好ましい。
【0053】本発明において、一般式(1)又は一般式
(2)で表される化合物を含有するアルカリ性現像液を
使用することによって、現像処理工程において現像処理
時間を短縮することができ、非画像部分のカブリを減少
させ、更に同一処理液量で処理可能なフィルムの量を増
加させることができると言う効果が奏される。その理
由、機構については必ずしも明確ではないが、感光層の
表面に吸着し、アルカリ性現像液の浸透性を助けるため
であろうと考えられる。何れにしても、比較例に示すよ
うに、一般式(1)又は一般式(2)で表される化合物
の代わりに、他のアニオン界面活性剤を使用した場合に
は、本発明におけるような効果が得られないことから、
本発明において一般式(1)又は一般式(2)で表され
る化合物が特異な作用効果を示すことが明らかである。
【0054】本発明で使用されるアルカリ性現像液中に
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、珪酸ナトリウ
ム、珪酸カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのようなアル
カリ、モノ、ジ、又はトリメチルアミン、モノ、ジ、又
はトリエチルアミン、モノ又はジイソプロピルアミン、
n−ブチルアミン、モノ、ジ、又はトリエタノールアミ
ン、モノ、ジ、又はトリイソプロパノールアミン、エチ
レンイミン、エチレンジイミンなどのような有機アミン
化合物、ベンジルアルコール等の混合可能な有機溶剤
(溶剤ハンドブックに記載されている)、キレート剤等
が含有されている。この現像液には、更にビニルピロリ
ドン系重合体が含有されていてもよい。本発明で使用さ
れるアルカリ性現像液は、9.5以上のpHを有するこ
とが好ましい。
【0055】本発明において使用される現像液には、更
に、更に他の硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン
酸エステル塩系の界面活性剤が含有されていてもよい。
【0056】硫酸エステル塩系界面活性剤としては、例
えば、高級アルコール硫酸エステル塩(例えば、ラウリ
ルアルコールサルフェートのナトリウム塩、ステアリル
アルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアル
コールサルフェートのアンモニウム塩、ラウリルアルコ
ールサルフェートのアンモニウム塩、第二ナトリウムア
ルキルサルフェートなど)、グリセリンモノエステル硫
酸塩(例えば、CH2(OCOR)CH(OH)CH2(OSO3Na)[但し、R
はアルキル基である]など)を挙げることができる。
【0057】また、スルホン酸塩系界面活性剤として
は、アリールスルホン酸塩(例えば、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナフタレンスル
ホン酸ナトリウム塩、ジナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム塩な
ど)、アルキルアミドスルホン酸塩(例えば、C17H35CO
N(CH3)-CH2CH2SO3Naなど)、二塩基脂肪族エステルのス
ルホン酸塩(例えば、ナトリウムスルホコハク酸ジオク
チルエステル、ナトリウムスルホコハク酸ジヘキシルエ
ステルなど)、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホル
ムアルデヒド縮合物(例えば、ジブチルナフタレンスル
ホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物など)、ベンゾイミ
ダゾールスルホン酸アルカリ金属塩を骨格とする化合物
などを挙げることができる。
【0058】また、リン酸エステル塩系界面活性剤とし
ては、脂肪族アルコールリン酸エステル塩(例えば、セ
チルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩など)を
挙げることができる。
【0059】スルホン酸アルカリ金属塩系界面活性剤の
具体例として、下記の化合物を挙げることができる。
【0060】
【化10】
【0061】
【化11】
【0062】
【化12】
【0063】現像液中の上記界面活性剤の濃度は、一般
に0.001〜20重量%、特に0.01〜5重量%で
あることが好ましい。
【0064】本発明において使用される現像液には、更
に、シリコーン系消泡剤、高級アルコール系消泡剤のよ
うな消泡剤が含有されていてもよい。シリコーン系消泡
剤の具体例としては、例えば、東芝シリコーン株式会社
製のTSF451−500、TSF451−1000、
TSF451−1M、TSF3000、ポリジメチルシ
ロキサンなどを挙げることができる。現像液中のシリコ
ーン系消泡剤の濃度は、一般に0.0001〜1重量
%、特に0.001〜0.1重量%であることが好まし
い。
【0065】本発明の画像形成方法において、感光性記
録材料の像様露光、現像処理、後処理などは、特定の現
像液を使用する他は、従来感光性記録材料から画像を形
成する際に採用されている方法及び条件により行なうこ
とができる。
【0066】本発明の画像形成方法における、感光性記
録材料の構成、製造方法、露光処理、現像処理、後処理
などについては、特定の化合物を含有する現像液を使用
することの他は、下記の特許公開公報に記載の技術を利
用することができる。
【0067】特開昭59−97140号、特開昭52−
99810号、特開昭54−74728号、特開昭60
−177340号、特開昭61−188537号、特開
昭61−213843号、特開昭62−63930号、
特開昭62−67529号、特開昭62−227140
号、特開昭63−2040号、特開昭63−2038
号、特開昭63−2039号、特開昭63−74052
号、特開昭63−253941号、特開昭63−261
351号、特開昭63−265242号、特開昭63−
298337号、特開昭55−138739号、特開昭
61−189535号、特開昭61−200535号、
特開昭62−286735号、特開昭63−2037
号、特開昭63−78788号、特開昭63−2138
38号、特開昭63−213846号、特開昭64−5
2135号、特開昭62−27735号、特開昭62−
27730号、特開昭62−247347号、特開昭6
2−247348号、特開昭62−247349号、特
開昭62−291634号、特開昭63−18347
号、特開昭63−82411号、特開昭63−1104
80号、特開昭63−116145号、特開昭63−1
21046号、特開昭63−127243号、特開昭6
3−133143号、特開昭63−143535号、特
開昭63−147164号、特開昭63−149651
号、特開昭63−173054号、特開昭63−173
055号、特開昭63−179356号、特開昭63−
187238号、特開昭63−206747号、特開昭
63−206749号、特開昭63−208038号、
特開昭63−208039号、特開昭63−23133
2号、特開昭63−231333号、特開昭63−28
0249号、特開昭63−305349号、特開昭63
−311342号、特開昭63−314551号、特開
昭64−46740号、特開昭64−72164号、特
開昭64−90437号、特開平1−99048号、特
開平1−102546号、特開平1−109351、特
開平1−116539号、特開平1−116540号、
特開平1−112244号、特開平1−155348
号、特開平1−155349号、特開平1−15535
0号、特開平1−159647号、特開平1−1596
48号、特開平1−169446号、特開平1−169
447号、特開平1−169449号、特開平1−16
6450号、特開平1−172830号、特開平1−1
77027号、特開平1−179038号、特開平1−
179039号、特開平1−179040号、特開平1
−213635号、特開平1−265256号、特開平
2−3057号、特開平2−3058号、特開平2−3
059号、特開平2−3060号、特開平2−873
号、特開平2−3045号、特開平2−12255号、
特開平2−12247号、特開平2−12248号、特
開平2−18562号、特開平2−18563号、特開
平2−23349号、特開平2−33350号、特開平
2−69747号、特開平2−69748号、特開平2
−69749号、特開平2−69750号、特開平2−
69751号、特開平2−69752号、特開平2−7
7746号、特開平2−93458号、特開平2−10
3541号、特開平2−150849号、特開平2−1
61446号、特開平2−173645号、特開平2−
176754号、特開平2−244048号、特開平2
−281257号、特開平2−281256号、特開平
2−282261号、特開平2−309361号、特開
平3−21953号、特開平3−21954号、特開平
3−21955号、特開平3−33746号、特開平3
−48248号、特開平3−54562号、特開平3−
54563号、特開平3−55550号、特開平3−5
5551号、特開平3−55552号、特開平3−56
958号、特開平3−73952号、特開平3−739
53号。
【0068】
【実施例】次に本発明の実施例および比較例を記載す
る。ただし、本発明は実施例に限定されるものではな
い。
【0069】[実施例1] (A)感光性記録材料の作製 剥離層形成用塗布液として、下記組成を有する溶液を調
製した。
【0070】 剥離層形成用塗布液 アルコ−ル可溶性ポリアミド 7.2g (CM-8000 、粘度:23 cps(20℃、 10重量%メタノール溶液)、東レ(株)製) ポリヒドロキシスチレン 1.8g (レジンM、平均分子量:5,500、丸善石油(株)製) メタノ−ル 400g メチルセロソルブ 100g
【0071】この塗布液を、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム(支持体、厚さ:100μm)上に均一に塗
布乾燥して、乾燥膜厚が0.5μmの剥離層を設けた。
【0072】次に、N→P型の画像形成を目的として、
顔料を含む感光性樹脂層形成用塗布液として、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック
(B)の4色の塗布液を、それぞれ下記の組成になるよ
うに調製した。
【0073】 イエロー感光性樹脂層形成用塗布液 ベンジルメタクリレート・メタクリル酸共重合体 60g (モル比:73/27 、粘度η:0.12) ペンタエリスリトールテトラアクリレート 43.2g ミヒラーズケトン 2.4g 2−(o−クロロフェニル)−4,5− ジフェニルイミダゾール二量体 2.5g セイカファーストイエローH−0755 9.4g (大日精化工業(株)製) メチルセロソルブアセテート 560g メチルエチルケトン 280g
【0074】ただし、粘度ηは温度25℃におけるメチ
ルエチルケトン溶液中での極限粘度である。
【0075】マゼンタ感光性樹脂層形成用塗布液 セイカファーストイエローH−0755の代わりに、セ
イカファーストカーミン−1483(大日精化工業
(株)製)を5.2g使用した他は、イエロー感光性樹
脂層形成用塗布液の組成と同じ。
【0076】シアン感光性樹脂層形成用塗布液 セイカファーストイエローH−0755の代わりに、シ
アニンブルー−4920(大日精化工業(株)製)を
5.6g使用した他は、イエロー感光性樹脂層形成用塗
布液の組成と同じ。
【0077】ブラック感光性樹脂層形成用塗布液 セイカファーストイエローH−0755の代わりに、三
菱カーボンブラックMA−100(三菱化成工業(株)
製)を6.6g使用した他は、イエロー感光性樹脂層形
成用塗布液の組成と同じ。
【0078】剥離層を設けた支持体を4枚作製し、その
剥離層の上に、上記4色の感光性樹脂層形成用塗布液を
一枚に一色ずつ塗布し、乾燥して、乾燥膜厚が2.4μ
mの感光性樹脂層を設けた。
【0079】別に、下記組成の保護層形成用塗布液を調
製した。
【0080】保護層形成用塗布液 ポリビニルアルコ−ル 60g (GL-05 、日本合成化学工業(株)製) 水 970g メタノ−ル 30g
【0081】この保護層形成用塗布液を、上記の4枚の
感光性樹脂層の上に塗布乾燥して、乾燥膜厚が1.5μ
mの保護層を設けた。
【0082】このようにして、順に支持体、剥離層、感
光性樹脂層および保護層からなる、4色(4種)の感光
性記録材料(ネガ型着色感光材料)を作製した。
【0083】(B)像様露光及び現像処理 上記のようにして作製した感光性記録材料を相応するマ
スクと重ね合せ、2kwの超高圧水銀灯で50cmの距
離から像様露光を行なった。
【0084】露光済のそれぞれの感光性記録材料を、下
記組成の現像液(1)、(2)又は(3)を用いて35
℃の温度で現像処理して、画像を形成した。
【0085】現像液(1) Na2 CO3 15g NaHCO3 3g 化合物(A−1) 3g アニオン系界面活性剤 3g (花王(株)製、ペレックスNBL) 水 1リットル 注:化合物(A−1)は、一般式(1)で表される化合
物について例示した化合物(A−1)である。
【0086】現像液(2) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−2)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0087】現像液(3) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−3)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0088】現像液(4) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−4)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0089】現像液(5) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−5)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0090】現像液(6) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−6)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0091】現像液(7) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−7)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0092】現像液(8) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−8)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0093】現像液(9) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−9)を3g使用し
た他は、現像液(1)と同じ。
【0094】現像液(10) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−10)を3g使用
した他は、現像液(1)と同じ。
【0095】現像液(11) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−11)を3g使用
した他は、現像液(1)と同じ。
【0096】現像液(12) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(1)で表される
化合物について例示した化合物(A−12)を3g使用
した他は、現像液(1)と同じ。
【0097】現像液(13) 化合物(A−1)の代わりに、一般式(2)で表される
化合物について例示した化合物(A−13)を3g使用
した他は、現像液(1)と同じ。
【0098】(C)形成画像の評価 (1)現像処理時間 非画像部の感光性樹脂層が除去されるまでの時間を測定
した。
【0099】(2)非画像部のカブリ 非画像部(剥離層)の顔料による汚れの程度を目視観察
し、次のAA〜CCの三段階で顔料カブリを評価した。 AA:顔料による汚れが殆ど生じていなかった。 BB:顔料による汚れが若干生じていた。 CC:顔料による汚れがかなり生じていた。
【0100】形成された画像の評価結果を表1に示す。
【0101】[比較例1]実施例1におけると同様にし
て作製した感光性記録材料を使用して、実施例1におけ
ると同様にして像様露光し、現像液として、化合物(A
−1)を含有しない他は実施例1で使用した現像液と同
じ組成の現像液を使用して現像処理して、画像を形成し
た。
【0102】形成した画像について、実施例1における
と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0103】[比較例2]実施例1におけると同様にし
て作製した感光性記録材料を使用して、実施例1におけ
ると同様にして像様露光し、現像液として、化合物(A
−1)の代わりにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム塩を3g使用した他は実施例1で使用した現像液と同
じ組成の現像液を使用して現像処理して、画像を形成し
た。
【0104】形成した画像について、実施例1における
と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0105】[比較例3]実施例1におけると同様にし
て作製した感光性記録材料を使用して、実施例1におけ
ると同様にして像様露光し、現像液として、化合物(A
−1)の代わりにナトリウムスルホコハク酸ジオクチル
エステルを3g使用した他は実施例1で使用した現像液
と同じ組成の現像液を使用して現像処理して、画像を形
成した。
【0106】形成した画像について、実施例1における
と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0107】
【表1】
【0108】[実施例2] (A)感光性記録材料の作製 剥離層形成用塗布液として、下記組成を有する溶液を調
製した。
【0109】 剥離層形成用塗布液 アルコ−ル可溶性ポリアミド 7.2g (CM-8000 、粘度:23 cps(20℃、 10重量%メタノール溶液)、東レ(株)製) ポリヒドロキシスチレン 1.8g (レジンM、平均分子量:5,500、丸善石油(株)製) メタノ−ル 400g プロピレングリコールモノメチルエーテル 100g
【0110】この塗布液を、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム(支持体、厚さ:100μm)上に均一に塗
布乾燥して、乾燥膜厚が0.5μmの剥離層を設けた。
【0111】次ぎに、中間層形成用塗布液として下記組
成を有する溶液を調製した。 ポリメチルメタクリレート 3g (平均分子量:10万) メチルエチルケトン 80g メチルセロソルブアセテート 20g
【0112】剥離層を設けた支持体を4枚作製し、その
剥離層の上に、上記の中間層形成用塗布液を、均一に塗
布乾燥して、乾燥膜厚が0.5μmの中間層を設けた。
【0113】次ぎに、色材層形成のために、先ず下記の
処方よりなる母液(1)及び母液(2)を調製した。
【0114】 母液(1) スチレン・マレイン酸共重合体樹脂 20g (オキシラックSH-101、日本触媒化学工業(株)製) n−プロパノール 80g
【0115】 母液(2) メトキシメチル化ナイロン 10g (トレジンMF-30 、帝国化学(株)製) メタノール 90g
【0116】次いで、この母液(1)及び母液(2)を
用いて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、及びブラック(B)の4色の色材層形成用塗布
原液を、それぞれ下記の組成になるように調製した。
【0117】 イエロー色材層形成用塗布原液 母液(1) 95g 母液(2) 30g n−プロパノール 28g アセトン 20g セイカファーストイエローH−0755 12.2g (大日精化工業(株)製)
【0118】マゼンタ色材層形成用塗布原液 セイカファーストイエローH−0755の代わりに、セ
イカファーストカーミン−1483(大日精化工業
(株)製)を12.2g使用した他は、イエロー色材層
形成用塗布原液の組成と同じ。
【0119】シアン色材層形成用塗布原液 セイカファーストイエローH−0755の代わりに、シ
アニンブルー−4920(大日精化工業(株)製)を1
2.2g使用した他は、イエロー色材層形成用塗布原液
の組成と同じ。
【0120】ブラック色材層形成用塗布原液 セイカファーストイエローH−0755の代わりに、三
菱カーボンブラックMA−100(三菱化成工業(株)
製)を12.2g使用した他は、イエロー色材層形成用
塗布原液の組成と同じ。
【0121】分散液の調製は、試験用の分散機(東洋精
機(株)製、ペイントシェーカー)を使用して6時間行
なった。
【0122】次ぎに、下記の処方からなる色材層形成用
塗布原液を希釈するための希釈液を調製した。
【0123】希釈液 メチルエチルケトン 40g アセトン 28g フッ素系界面活性剤 0.2g (フロラードFC-430、住友スリーエム(株)製)
【0124】上記4色の色材層形成用塗布原液を、上記
の希釈液により、それぞれ下記の重量比で希釈した後、
撹拌操作を10分間、及び超音波分散操作を10分間施
して色材層形成用塗布液を調製した。 イエロー色材層形成用塗布原液:希釈液=3.5:4
6.5 マゼンタ色材層形成用塗布原液:希釈液=4:46 シアン色材層形成用塗布原液 :希釈液=4:46 ブラック色材層形成用塗布原液:希釈液=5.5:4
4.5
【0125】上記4色の色材層形成用塗布液を東洋濾紙
No.63フィルターで濾過した後、前記の中間層を設
けた4枚の支持体の中間層の上に、支持体一枚に一色ず
つホエラーを用いて塗布し、100℃で2分間乾燥し
て、それぞれ下記の光学濃度を有する色材層を形成し
た。 イエロー層:光学濃度(ブルーフィルター) 0.
50 マゼンタ層:光学濃度(グリーンフィルター) 0.
75 シアン層 :光学濃度(レッドフィルター) 0.
65 ブラック層:光学濃度(フィルターなし) 0.
90
【0126】次に、感光性樹脂層形成用塗布液として、
下記の組成からなるポジ型感光液を調製した。
【0127】 感光性樹脂層形成用塗布液 1,2−ナフトキノン−(2)ジアジド−5− 1.36g スルホン酸クミルフェノールエステル ノボラック型フェノールホルムアルデヒドレジン 2.86g (PR-50716、住友デュレス(株)製) アビエチン酸 0.32g フッ素系界面活性剤 0.05g (メガファックF-104 、大日本インキ化学工業(株)製) 酢酸n−プロピル 84g シクロヘキサン 42g
【0128】上記感光性樹脂層形成用塗布液を、東洋濾
紙No.63フィルターで濾過した後、上記のようにし
て形成した4枚の支持体の色材層の上にホエラーを用い
て塗布し、100℃で2分間乾燥して、層厚1μmの感
光性樹脂層を形成させた。
【0129】このようにして、順に支持体、剥離層、中
間層、色材層及び感光性樹脂層からなる、4色(4種)
の感光性記録材料を作製した。
【0130】(B)像様露光及び現像処理 上記のようにして作製した感光性記録材料を相応するマ
スクと重ね合せ、2kwの超高圧水銀灯で50cmの距
離から像様露光を行なった。
【0131】露光済のそれぞれの感光性記録材料を、実
施例1で使用したものと同じ組成の現像液(1)〜(1
3)の内の一種を用いて35℃の温度で現像処理して、
画像を形成した。
【0132】(C)形成画像の評価 実施例1におけると同様にして、現像処理時間及び非画
像部のカブリについて評価した。形成された画像の評価
結果を表2に示す。
【0133】[比較例4]実施例2におけると同様にし
て作製した感光性記録材料を使用して、実施例2におけ
ると同様にして像様露光し、現像液として、化合物(A
−1)を含有しない他は実施例1で使用した現像液と同
じ組成の現像液を使用して現像処理して、画像を形成し
た。
【0134】形成した画像について、実施例1における
と同様にして評価した結果を表2に示す。
【0135】[比較例5]実施例2におけると同様にし
て作製した感光性記録材料を使用して、実施例2におけ
ると同様にして像様露光し、現像液として、比較例2で
使用した現像液と同じ組成の現像液を使用して現像処理
して、画像を形成した。
【0136】形成した画像について、実施例1における
と同様にして評価した結果を表2に示す。
【0137】[比較例6]実施例2におけると同様にし
て作製した感光性記録材料を使用して、実施例2におけ
ると同様にして像様露光し、現像液として、比較例3で
使用した現像液と同じ組成の現像液を使用して現像処理
して、画像を形成した。
【0138】形成した画像について、実施例1における
と同様にして評価した結果を表2に示す。
【0139】
【表2】
【0140】表1及び表2のデータから明らかなよう
に、特定の化合物を含有する現像液を使用する実施例に
おいては、この特定の化合物を含有しない従来の現像液
を使用する比較例におけるよりも、また、本発明の範囲
外の類似の化合物を含有する現像液を使用する比較例に
おけるよりも、現像処理時間が短かく、カブリの少ない
画像を得ることができる。
【0141】
【発明の効果】本発明の画像形成方法は、現像処理工程
において現像処理時間を短縮することができ、非画像部
分のカブリを減少させることができ、更に同一処理液量
での処理可能なフィルムの量を増加させ、また取り扱い
時に現像液の発泡が少ないという顕著に優れた効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠崎 文明 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、顔料を含む感光性樹脂層、
    又は、顔料を含む色材層と感光性樹脂層とが設けられて
    なる感光性記録材料を像様露光した後、下記の一般式
    (1): 【化1】 (式中、A1 は、置換基を有していてもよいフェニル基
    又はナフチル基であり、R1 は、水素原子、炭素原子数
    1〜6の非置換若しくは置換アルキル基、又は非置換若
    しくは置換アリール基であり、M1 は、ナトリウム原
    子、カリウム原子又はアンモニウム基であり、nは1〜
    1000の数である)又は一般式(2): 【化2】 (式中、A2 は、置換基を有していてもよいフェニル基
    又はナフチル基であり、R2 は、水素原子、炭素原子数
    1〜6の非置換若しくは置換アルキル基、又は非置換若
    しくは置換アリール基であり、M2 は、ナトリウム原
    子、カリウム原子又はアンモニウム基であり、mは1〜
    1000の数である)で表される化合物の少なくとも一
    種を含有する、アルカリ性現像液を用いて現像処理して
    画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)及び一般式(2)に於い
    て、フェニル基又はナフチル基が有していてもよい置換
    基が、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、スルホン
    酸塩基置換アルキル基、アラルキル基、アリール基、ア
    ルカリール基、ハロゲン置換アリール基、スルホン酸塩
    基置換アリール基、ハロゲン原子、及びスルホン酸塩基
    からなる群から選択されたものであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の画像形成方法。
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