JPH05204069A - 写真乳剤の製造方法 - Google Patents

写真乳剤の製造方法

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JPH05204069A
JPH05204069A JP4246694A JP24669492A JPH05204069A JP H05204069 A JPH05204069 A JP H05204069A JP 4246694 A JP4246694 A JP 4246694A JP 24669492 A JP24669492 A JP 24669492A JP H05204069 A JPH05204069 A JP H05204069A
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silver
halide
bromide
pag
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JP4246694A
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Mary H Delton
エイチ.デルトン メアリー
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/0051Tabular grain emulsions

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、第一の銀塩を臭化物と、第一の過
剰ハロゲン化物の存在において、AgBr結晶の核を生
成させるのに有効な条件下で反応させる初期核生成段階
を含む写真乳剤の製造方法である。次いで、第二の銀塩
及び第二のハロゲン化物を成長塩として添加することよ
って該結晶核を成長させて感光性粒子を形成する。核生
成の際に過剰塩化物を使用すると、過剰臭化物及び/ま
たは成長調節剤がなくても、生成した核は双晶面を有す
る。また、pAgレベルを使用して、得られる平板状粒
子のアスペクト比を制御することができる。成長段階全
体を通して成長溶液中の銀濃度を比較的高く維持する
と、得られる粒子の形状が特異な双晶立方八面体または
立方八面体平板となる。 【効果】 本法により、交互する{111}及び{10
0}エッジ面を有する特異な平板状粒子を形成させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性フィルムを製造
するのに有用なハロゲン化銀乳剤の製造方法に、そして
該方法によって製造された新規形態のハロゲン化銀粒子
に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムの品質と、ハロゲン化銀乳
剤の粒子特性とは直接的に関係する。粒子特性はフィル
ムの鮮鋭性、粒状度、化学及び分光増感、感圧性、コン
トラスト、スピード、現像可能性及びその他の特性に影
響を与える。立方体、八面体、立方八面体及び平板状を
示すハロゲン化銀粒子はどれもよく知られており、写真
乳剤に用いられている。
【0003】周知のハロゲン化銀の結晶形のいくつかに
は、単一及び二重双晶化が起こることが知られている。
一般にはJames のThe Theory of the Photographic Pro
cess(第4版、第21〜22頁)を参照されたい。Berr
y らはPhotographic Scienceand Engineering(第6
版、第3番、1962年6月、第159〜165頁)
に、二重双晶立方体粒子について記載し、そして二重双
晶立方八面体粒子の存在を思案している(第162
頁)。James の図1.9に例示されているように、周知
の二重双晶平板状粒子はリッジ−トラフエッジ構造を示
す。
【0004】中間のまたは高いアスペクト比を示す薄い
平板状粒子を製造するため多くの方法が提案されてい
る。例えば、核生成及び成長の際に成長調節剤を使用し
て、塩化物含有量50〜90モル%及びアスペクト比
2:1〜10:1を示す平板状粒子を製造しているTaka
daらの米国特許第 4,783,398号明細書(1988年11
月8日発行)を参照されたい。Maskaskyの米国特許第
4,400,463号明細書(1983年8月23日発行)は、
リッジ−トラフエッジ構造を示す六角形及び十二面体の
平板状粒子について記載している。Maskaskyの米国特許
第 4,713,323号明細書(1987年12月15日発行)
は、核生成時と成長の際に大過剰の塩化物(CaCl2 0.5
モル)及び成長調節剤を使用して、アスペクト比8:1
〜12:1以上を示す平板状粒子を提供している。Daub
endiekらの米国特許第 4,914,014号明細書(1990年
4月3日発行)では、核生成段階において過剰臭化物を
使用して薄い平板状粒子の臭化銀または臭ヨウ化銀乳剤
を沈澱させている。化学量論的に大過剰の臭化物は、Wi
lgusの米国特許第 4,434,226号明細書及びKofronの米国
特許第 4,439,520号明細書においても推奨されている。
【0005】二重双晶平板状粒子は様々な形状で製造さ
れている。例えば、含まれるヨウ化物のモル%量が粒子
の中心部と外部とで異なる平板状粒子について記載して
いるSaitouの米国特許第 4,945,037号明細書を参照され
たい。{111}面と{100}面の両方を有する粒子
が記述されており、Konicaの欧州特許公報第 421,740号
及び同第 421,426号明細書も参照されたい。表題HIGH E
DGE CUBICITY TABULARGRAIN EMULSIONSのJagannathan
らにより共通譲渡された出願明細書は、エッジ面の75
%未満が{111}結晶面にあるAgBr及びAgBr
I平板状粒子について記載している。
【0006】写真乳剤を製造するための各種方法は、二
種以上の異なるハロゲン化物塩を使用することを含んで
いる。Saleckらの米国特許第 4,075,020号明細書(19
78年2月21日発行)は、可溶性の大きいハロゲン化
銀を可溶性の小さいハロゲン化銀へ連続的に変換(conv
ersion)することによって製造したハロゲン化物変換乳
剤について記載している。Finnicumらの米国特許第 4,1
47,551号明細書(1979年4月3日発行)は、立方体
及び混合結晶ハロゲン化銀粒子を製造するハロゲン化物
変換乳剤法について開示している。典型的なハロゲン化
物変換は、アモルファス粒子を生じ、そして優れた写真
品質を示すより好ましい平板状粒子(T−粒子)を生成
させることはできない。Saleckらの米国特許第 4,241,1
73号明細書(1980年12月23日発行)は、平衡条
件下で且つ別の核生成段階を行わずに、50モル%大過
剰の塩化物中でハロゲン化銀を沈澱させる方法について
報告している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの最近の進歩に
もかかわらず、ハロゲン化銀平板状粒子のアスペクト比
を制御できる方法についての必要性や、また新規双晶粒
子形状を製造することについての必要性が現在もなお存
在する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による写真乳剤の
製造方法は、過剰ハロゲン化物の存在における初期核生
成段階と、それに続く、該核を大きくさせて感光性粒子
を形成する成長段階とを含む。特に、該核生成段階は、
第一の銀塩を臭化物と、第一の過剰ハロゲン化物の存在
において、本質的に純粋な双晶AgBr結晶の核を生成
させるのに有効な条件下で反応させることを含む。次い
で、第二の銀塩及び第二のハロゲン化物を添加すること
によって、該核を成長させて感光性粒子を形成する。
【0009】本発明の一態様によると、核生成の際に、
すなわち初期の少量の銀塩と臭化物との間の反応が進行
するときに、使用される過剰ハロゲン化物は塩化物であ
り、そして生じる粒子は平板状である。核生成及び成長
の際の塩化物濃度を調節して、いったん成長が完結した
ときに得られる平板状粒子のアスペクト比を制御する。
特に、核生成反応容器中の唯一の過剰ハロゲン化物とし
て塩化物を使用することで、粒子の総面積の約70%を
上回る面積が平板状である平板状粒子を生成し、しかも
Clが存在しない場合よりも高いエッジ立方度(edge
cubicity;%EC)を提供することができる。この目的
のためには、Clが核生成の際の過剰イオンである場
合、臭化物でメッキされた銀電極で測定した35℃にお
いて、核生成時のpAgが約8以下であることが好まし
い。このpAgについての限定は、測定する電極の性質
や温度に依存していくらかは変化する。こうして、本明
細書中に記載されたすべてのpAgの限定は、異なる条
件下で所望の結果を得るための等価のpAg量を含むも
のと解すべきである。
【0010】核生成反応容器中の過剰イオンとして臭化
物を使用し且つ臭化物量を8以下のpAgを与えるよう
に調節した場合には、70%を上回る平板状の表面積を
有する粒子は得られない(以下の実施例中の試料1及び
2を比較されたい)。その代わりに、該粒子は粒子型
(ロッド、不規則、平板など)の混合物となる。
【0011】核生成の際に過剰イオンとしてClを使用
してpAg>8.5で成長させた平板度(T)が25を
上回る平板状粒子は、成長の際に塩化物を添加してもし
なくても、最終の平板状粒子中にClをほとんどまたは
まったく含有しない。TはD/t2 (式中、Dは直径ま
たは等価円直径(ECD)であり、そしてtは実測粒子
厚である)で定義される。しかしながら、これらの粒子
のパーセントエッジ立方度(%EC)は、一般に、核生
成反応容器中で過剰塩化物を使用することなく製造した
T−粒子のそれよりも大きい(以下の試料4及び12並
びに表1Bを比較されたい)。当該技術分野では周知で
あるように、全立方度(%C)は粒子の総面積に対する
立方体面のパーセントを意味し、そして%ECは立方体
面であるエッジ面の部分を意味する。
【0012】本発明の別の態様によると、成長溶液中で
比較的高い銀濃度(pAg8.1以下)が、成長段階の
少なくとも約98%の間維持される。この方法によっ
て、{100}面並びに{111}エッジ面を有する特
異な平板状粒子が形成した。詳細に述べると、核生成反
応容器中で過剰塩化物または臭化物を用い、且つ、粒子
において沈澱した総銀の約87〜100%について60
℃で測定された8以下の成長pAgを使用すると、二種
類の新しい粒子形態、すなわち立方八面体平板(CO
T)及び双晶立方八面体(TCO)、の粒子を沈澱させ
ることができる。COT粒子については、Tは約25未
満であり、そして%ECは総エッジ面積の約19〜70
%の範囲にある。TCO粒子については、Tは約1未満
である。これらの新しい粒子型の沈澱に用いられた塩化
物は最終の粒子中に取り込まれる。このことは、塩化物
がより迅速な現像を提供する限りでは利点である。
【0013】新しい形態の粒子はいくつかの異なる条件
下で得ることができる。以下の実施例に例示されるよう
に、AgBr、AgBrI、AgBrClまたはAgB
rClIを含む組成を示すCOTまたはTCO粒子を生
成させるために、前成長Cl及びBr濃度、成長Cl濃
度、成長銀添加速度(モルAg/分)、並びに成長時に
粒子中に取り込まれるヨウ素パーセント、はすべて変更
することができる。例えば、核生成の際の過剰イオンが
Clであり且つ8.1以下のpAgレベルが粒子成長の
約46%を上回り維持された場合、生じる粒子はCOT
またはTCOである。Brが過剰イオンである場合、T
COまたはCOT粒子を得るための初期成長pAgは
8.75を上回ることができる。しかしながら、総銀の
6〜50%が沈澱した後には、pAgは7.8以下に低
下する(試料32〜35を参照されたい)。こうして、
COT粒子やTCO粒子を生成する正確な変数は沈澱の
材料や反応条件に依存して変動するので、先に示したp
Agが約8以下であるという一般的な限定はこのような
変動を考慮するものと解すべきである。
【0014】従って、写真乳剤を製造するための本発明
の一方法は、(A)第一の銀塩を臭化物と、第一の過剰
ハロゲン化物の存在において、二重の平行双晶面を有す
るAgBr結晶の核を生成させるのに有効な条件下で反
応させる段階(第一のハロゲン化物は溶液中に残ってい
る)と、続く(B){111}及び{100}エッジ構
造を有するTCOまたはCOT粒子を製造するのに十分
に高い成長溶液中銀濃度を維持しながら第二の銀塩及び
第二のハロゲン化物を添加することによって水溶液中で
該結晶を成長させて感光性粒子を形成させる段階とを含
む。さらに本発明は、上記の新規形態のハロゲン化銀粒
子と共に、このような粒子を含有する感光性要素を提供
する。
【0015】実施態様 本発明による写真乳剤の製造方法は核生成段階で始ま
り、該段階において、ハロゲン化銀、例えば臭化銀、の
微結晶が過剰ハロゲン化物の存在において沈澱する。本
発明の一態様によると、比較的大量の過剰ハロゲン化
物、好ましくは塩化物、の存在において臭化銀核が生成
する。過剰ハロゲン化物の量は、核生成する臭化物のモ
ル量の1〜8倍、好ましくは2〜4倍、である。核生成
に含まれる総銀量は非常に少量、すなわち全体として工
程に加えられる総銀量の好ましくは約1モル%以下、で
ある。一段階の沈澱工程で生成しうるより少数のより大
きな粒子とは反対に、別の核生成段階によって多数の微
細な核の生成が可能になる。核生成を成功させるために
は、核生成と続く成長との間に短時間の遅延、例えば少
なくとも約2分、が必要である。この過渡期間はまた、
以下に記述する他の目的にとっても有用である。
【0016】本発明の好ましい実施態様によると、核生
成は、酸と、解こう性媒体と、3以下、典型的には1〜
2、特に1.6〜1.9のpClまたは2以下のpBr
を得るのに有効量の過剰ハロゲン化物としての塩化物塩
または臭化物塩とを含有する水溶液を調製する段階から
始まる。これよりも大きなpCl値またはpBr値が生
じる結果は悪くなることが認められた。硫酸のような酸
が特定のpHレベル、好ましくは6以下、特に1.8〜
2.5、を与えることで良好なゲル錯体生成性を提供
し、そして解こう性媒体(例、ゼラチン)が均一な核生
成の進行を可能にする。この混合物を加熱して核生成に
適した温度、一般に35℃〜60℃、にする。次いで、
シングルまたはダブルジェット添加により、その混合物
に銀塩と臭化物塩を添加して銀核を生成させ、そしてそ
の反応を、実質的に純粋なAgBr核が生成させるのに
十分な時間進行させる。臭化物の量は銀に対して過剰量
未満であることが好ましく、そして銀の量に対して等モ
ル量であることが好ましい。
【0017】核生成及び成長に用いられる銀塩は共通に
AgNO3 であるが、反応を妨害しないものであれば他
の銀塩を使用することもできる。同様に、核生成、過渡
期間及び成長に用いられる臭化物、塩化物及びヨウ化物
は通常ナトリウム塩(NaI、NaCl、NaBr)で
あるが、塩素、臭素及びヨウ素のカリウム、セシウム、
カルシウム及びアンモニウム塩のような他の塩並びにそ
れらの混合物を使用することもできる。
【0018】核生成の際に存在する過剰ハロゲン化物の
量は、平行双晶面を形成させるのに十分量でなければな
らない。塩化物量範囲0.35g/l〜2.5g/l
(pCl=2.22〜1.37)が最も好ましい。しか
しながら、大過剰の塩化物は、本発明による特異な結果
の獲得を妨げるであろう。
【0019】本発明の驚くべき態様の一つは、銀塩とは
直接的に反応しない過剰塩化物が、それにもかかわら
ず、過剰臭化物または成長調節剤を全然含有しない核生
成反応容器中で生成した結晶の性質を変化させる、とい
うことである。今までは、成長調節剤を含む過剰臭化物
または過剰塩化物(先に引用したMaskaskyら)が、平行
の二重双晶AgClまたはAgBrCl粒子を得るため
の必須条件であると考えられていた。
【0020】核生成終了時における溶液中の銀イオン濃
度は重要ではなく、pAg8.4以上、最も普通にはp
Ag9.6〜8.4の範囲にあることができる。しかし
ながら、成長の際に維持されるpAgレベルは生成する
粒子の寸法や形状に影響を与える。こうして、核生成と
成長との間の過渡期間において、成長段階に備えるため
のいくつかの段階をとることが一般的である。第一に、
成長は核生成よりも高い温度で行うのが普通であるの
で、成長段階を開始する前に、核を含有する混合物を特
定の成長温度に加熱する。すべての追加量の塩、例えば
NaBrまたはNaCl、を一度に全部または計量され
た添加により混合物中に投入することができる。臭化物
の添加は、遊離銀を溶液から取り出すことによってpA
gに直接影響するので、pAgの調節に使用することが
できる。核生成終了時のpAgが高過ぎて溶液中の銀が
十分でないことを示す場合には、銀イオンを該溶液に直
接添加してpAgを低下させることができる。この段階
で新たなゼラチンを添加することもできる。過渡期間は
一般に、核生成と成長を異なる温度で行う場合には、少
なくとも10分である。核生成と成長を同じ温度で行う
場合には、該過渡期間を短時間、例えば2分程度、にす
ることができる。
【0021】成長の際に、主に銀を含んで成る第二の量
の銀塩を、一般には等モル量の新たなハロゲン化物と同
時に加える。成長は、温度約45℃〜75℃及びpH2
〜7未満で行われることが好ましい。pHは適当ないず
れかの手段、例えば新たな酸または塩基の添加、によっ
て所望のレベルに維持することができる。銀塩及びハロ
ゲン化物塩を、一般に計量添加において徐々に加えるこ
とで、混合物中に最初から存在する臭化銀核の拡大によ
る均一な粒子成長を行わせる。成長段階の期間は重要で
はないが、通常は30〜70分の範囲にある。
【0022】成長塩の添加が完了した後、得られた写真
乳剤は、当該技術分野に周知なように、フロキュレーシ
ョンによって単離することができる。乳剤が流動性を保
つ高温に乳剤を維持しながら、新たな媒体(ゼラチン)
を加えることができ、そしてpAg及びpHを、例えば
酸、塩基、ハロゲン化物及び/または銀の添加により所
望のレベルに調節することができる。
【0023】次いで、その乳剤を支持体上に即座に塗布
するか、あるいは後の使用に備えて冷却及び貯蔵するこ
とができる。適当な支持体として、セルロースのエステ
ル、アセテートもしくはアセトブチレート、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、紙、ガラスまたは金属が含まれ
る。浸漬塗、エアナイフ塗、流し塗及び押出塗を含む各
種の塗布技法を採用することができる。乳剤の製造に
は、従来の他の塗布添加物、例えば界面活性剤、硬膜剤
及び可塑剤、を使用することができる。
【0024】本発明の好ましい態様によると、過渡期間
終了時と成長開始時における銀濃度は、成長段階全体
で、実質的に一定のレベルにおいて、あるいは所定の範
囲内において維持される。このような制御は、銀塩及び
ハロゲン化物塩を添加する速度を調節することによって
維持することができる。本発明の別の態様によると(以
下の試料18及び32〜35を参照されたい)、銀の約
2.5〜46モル%を沈澱させるのに十分な期間につい
てのみ、成長開始時における銀濃度を維持する。次い
で、新しい粒子型(TCO及びCOT)を得るために必
要な残る成長段階に対する所望の濃度に銀濃度を調節す
る。
【0025】以下の実施例1に例示するように、成長の
際のpAgにより反映される銀濃度を使用して、得られ
る平板状粒子のアスペクト比を制御することができる。
成長pAgが8.5よりも高い場合、特に約9.2〜
8.5の範囲にある場合、得られる平板状粒子は20:
1を上回る高いアスペクト比を示す。pAgレベルが
8.5〜7.9にある場合、T−粒子のアスペクト比は
約5:1〜20:1の範囲にある。最後に、pAgが約
7.9以下の場合、好ましくは7.9〜7.4の場合、
低いアスペクト比のT−粒子(5:1以下)が得られ
る。これらの低いアスペクト比の粒子は、溶液中に最初
に存在していたすべての塩化物、並びに成長の際に添加
された塩化物を、最大で約15%の塩化物まで含有し、
こうしてAgClBrまたはAgClBrI粒子を含ん
で成る。高アスペクト比の粒子は本質的に塩化物を含ま
ず、そして中アスペクト比の粒子は中間量の塩化物を含
有する。
【0026】本発明によると、成長の際のpAgレベル
はまた新たな粒子形態をも生み出す。このことは、過剰
ハロゲン化物としての塩化物及び臭化物の両方について
示された。pAgを約8.1以下、特に7.9〜7.4
の値に維持すると、最終の粒子形態は双晶立方八面体
(TCO)または双晶立方八面体−平板(COT)のい
ずれかになる。後者が周知の双晶平板状粒子と違う点
は、本発明のCOT粒子は図4及び5に示したように交
互する{111}面及び{100}面から成るエッジ構
造を有するが、周知の双晶平板状粒子は{111}結晶
面のみから成るエッジ構造を有するかあるいは異なる組
成を有するという点である。
【0027】図面は本発明によるTCO及びCOT粒子
を例示する。図1、3、4及び5では、Tが双晶面領域
を示し、100が{100}面を示し、そして111が
{111}面を示している。本発明によるCOT粒子
(図4及び5)は、図1〜3に示したように、{10
0}面及び{111}面の両方を有し、アスペクト比約
2〜8を有し、そして本質的に双晶立方八面体粒子の中
央スライスまたは平頭形である。
【0028】図3に示した奇数双晶( odd-twinned)T
CO粒子は対称形ではない。図7及び8は、電子顕微鏡
により確かめられたこの結晶形の他の二種類の特異な外
観を例示するものである。図6は本発明の偶数双晶(ev
en-twinned)TCO粒子の別の共通に認められる外観を
示すものであるが、双晶でない立方八面体もまたこの外
観を示しうる。本発明による新規粒子の形状はまた、粒
子成長条件を変更することによっても変えることができ
る。図9、10及び11は、{111}面(図10)ま
たは{100}面(図11)のいずれか一方が他方の面
よりも速く成長する、本発明のCOT粒子の二者択一的
形態を例示するものである。
【0029】本発明の目的では、「立方八面体」は、粒
子が{111}面(八面体)及び{100}面(立方
体)の両方の面を有することを意味する。本明細書中に
記載されている粒子形態の違いは、これらの面の面積が
以下のように異なることを示すものである。 上記範囲は、奇数または偶数の双晶面を有する本発明に
よるTCO及びCOT粒子について適用される。薄い平
板状の粒子のエッジ構造は、これら粒子のエッジ寸法が
小さいために決定されていない。しかしながら、そのエ
ッジ構造をCOTについて認められたものと同じである
と仮定することは適当である。
【0030】核生成において過剰Brを使用したとき
に、成長開始時のpAgが9よりも大きく且つこの銀イ
オン濃度において成長を進行させた場合、薄い平板状粒
子が得られる。核生成において過剰イオンとして臭化物
を使用して本発明の新規形態を得るためには、成長pA
gを約7.5〜7.6の範囲に調節することが好まし
い。これは銀イオンの添加により行うことができる。p
Agを、過渡期間終了時及び成長開始前に調節した場合
には、新規TCO粒子が得られる(試料37及び44を
参照されたい)。成長をpAg>9で開始し、次いで総
銀の2.5〜46モル%が沈澱した後に(試料32、3
3、34及び35)、pAgを7.5〜7.6に調節し
た場合には、乳剤の新規COT粒子が生成する。これら
の粒子は塩化物を含有しないが、ヨウ化物を含有しう
る。
【0031】成長の際の成長塩(銀及びハロゲン化物)
添加速度は、製造される粒子の形態を制御する手段を提
供する。成長の際に添加されるハロゲン化物は通常臭化
物であるが、有意な量のヨウ化物や塩化物を臭化物と一
緒に添加することもでき、そして必須添加速度が変更さ
れる。例えば、本発明によるCOT粒子を得るためのA
g+の代表的速度は0.038〜0.056モル/分で
ある。添加ハロゲン化物が2〜6モル%のヨウ化物であ
る場合には、0.038〜0.045モル/分/リット
ルが好ましい。同様に、成長銀添加速度が、ヨウ化物不
在のときに少なくとも約0.056モル/分であるか、
あるいはヨウ化物2〜6モル%が存在するときに0.0
56〜0.100モル/分である場合には、双晶立方八
面体粒子が得られる。一般に、銀の特定モル添加速度に
ついては、成長の際に存在する塩化物またはヨウ化物の
量が多いほど、双晶立方八面体粒子の代わりにCOT粒
子が生成する傾向が大きくなる。
【0032】本発明により製造された粒子の各型は、断
面積(cross-sectioning)によって、双晶面を有するこ
とを示すことができる。本発明の奇数双晶立方八面体
は、走査型電子顕微鏡で、二つの{111}面または二
つの{100}面のいずれかが共通のエッジを共有する
特異な投影図を観測することによって明確に識別された
(図3、7及び8)。これは双晶立方八面体の最初の実
証例である。奇数及び偶数双晶立方八面体のどちらも、
断面積によって、単一または二重の平行双晶面をそして
場合によっては三つの平行双晶面を有することが明確に
例示された。
【0033】本発明の沈澱技法は、特異な形態を有する
粒子を製造することができる。これらの粒子は、主とし
て二重の平行双晶面を有し、そして高アスペクト比T−
粒子、低アスペクト比立方八面体T−粒子または双晶立
方八面体であることができる。本発明の方法によって、
従来法で用いられていたものとは異なる過剰ハロゲン化
物を使用して平行双晶面を有する粒子を形成させること
ができ、しかも核生成及び成長の際に銀並びにハロゲン
化物のレベルを制御することにより容易に作製できる形
態の選択が可能となった。
【0034】本発明の方法は、過剰塩化物のみの存在に
おけるAgBr核生成についての特異な方法をさらに提
供する。この方法は、核生成の際の溶液中の銀量を比較
的高く(pAg<8.7、特にpAg8.0〜6.5)
保たせる。
【0035】本発明のTCO及びCOT粒子は、ネガま
たは反転フォーマットにおける標準的ないずれの写真要
素にも使用することができる。さらに、これらの新規形
態を選択増感(differential sensitization;一種類の
面({111}または{100}のいずれか一方)に化
学増感剤を使用し、そしてその他方の面に分光増感剤を
使用する)と共に使用することができる。一般には欧州
特許公報第 302,528号明細書を参照されたい。
【0036】
【実施例】本発明を以下の実験的な実施例においてさら
に記述する。
【0037】12リットルの反応容器に、蒸留水320
0mlと、2N硫酸35mlと、酸化した非脱イオン化石灰
処理済骨ゼラチン7.5gと、1MのNaX(ハロゲン
化物塩)とを装填した。沈澱させる特定の乳剤によって
変わるNaXの量を表1A、2A及び3Aに記載する。
全部で45種類の試料を調製した。
【0038】各混合物を35℃に加熱しながら3600
rpmで攪はんした。混合物のpAg及びpHレベルを
測定した。次いで、各々1.67MのAgNO3 及びN
aBr溶液12mlをダブルジェット法で添加することに
よって12秒間にわたり核生成を行った。この手順は試
料23については行わず、該試料では、核生成用のNa
Brを溶液に予め添加してから銀塩をシングルジェット
法で添加することで、本発明の形態を得るためにダブル
ジェット法による核生成を行う必要性のないことを例示
した。核生成用の臭化物は最初の反応容器中に存在させ
た。
【0039】核生成の終了に続く約21分間の過渡期間
中に、AgBr核を含有する溶液の温度を昇温速度5℃
/3分で60℃に昇温し、NaOH添加によりpHを
6.0に調整し、蒸留水250ml中の酸化ゼラチン50
gを加え、そして予備成長塩の1M溶液を表1A、2A
及び3Aに示した量で投入した。予備成長投入塩の種類
や量は、所望の最終粒子の形態に依存した。過渡期間終
了時のpH及びpAgを記録した。
【0040】試料2、4、13、17及び32〜35
は、薄い平板状粒子と比較するための対照試料とした。
試料2では、塩化物0.04モルとほぼ同等の核生成中
のpAgレベルを提供するために、反応容器に添加する
臭化物の量(0.00012モル)を選定した。これら
の条件下で製造された乳剤は、ロッド、3D、平板及び
不規則粒子の混合物から成り、核生成時のpAgは双晶
癖を制御する主な要因ではないことを例示した。試料4
は、核生成、過渡期間または成長の際に塩化物をまった
く使用しなかった。試料13は試料12の対照である。
試料13では塩化物をまったく使用しなかったが、試料
12では塩化物を使用し、%ECがより高くなった。試
料17は試料21で使用した塩化物と等モル量の臭化物
を使用することで、臭化物を塩化物に単に代用すること
では本発明によるCOTを得ることができないことを示
した。試料32〜35は、銀の少なくとも2.5モル%
を沈澱させた後に成長pAgを8未満に調整したなら
ば、塩化物の代わりに臭化物を使用して本発明のCOT
粒子を成長させることができることを例示している。
【0041】成長塩の添加についての成長プロフィール
は、10分間の一定流速に続いて最終の添加速度へ直線
的に増加させるものとした。総成長時間は約50分であ
った。初期のモル添加速度は、沈澱させる乳剤によって
変わり、そして表に示した。最終のモル添加速度は、表
に示したものを除き、0.091モルAg/分とした。
試料37、16及び43については、過渡期間中に銀イ
オンを添加し成長用pAgを低下させて、試料22のそ
の値に調和させた。
【0042】各々個別の沈澱について、過渡期間終了時
のpAgに通常相当する一定pAgで成長を制御した。
最終乳剤にヨウ化物を含有させる場合には、ヨウ化物
を、AgIの形で成長の際に導入し、しかも銀溶液と同
時に添加した。使用した成長塩は、硝酸銀並びに臭化ナ
トリウム及び/または塩化ナトリウムとした。
【0043】成長条件は特定の試料について変更した。
試料18では、pAg=8.99で成長を開始させた。
銀の46モル%が沈澱したときに、pAgを7.78に
変更した。試料31の成長温度は60℃の代わりに75
℃とした。試料32では、pAg=9.01で成長を開
始させた。銀の2.5モル%が沈澱したときに、pAg
を7.50に変更した。試料33はpAg9.01で成
長で開始させた。銀の12.6モル%が沈澱したとき
に、pAgを7.50に変更した。試料34及び35は
pAg9.01で成長を開始させた。銀の6モル%が沈
澱したときに、pAgを7.56に変更した。
【0044】最終乳剤はフロキュレーションにより単離
した。沈澱完了後、こうして生成したハロゲン化銀乳剤
を40℃に冷却し、該乳剤に25%フタレート化ゼラチ
ンの水溶液0.40リットルを加え、次いで米国特許第
2,614,929号明細書に記載されている凝析法により該乳
剤を2回洗浄した。続いて、30%骨ゼラチンの水溶液
を乳剤に加え、そして40℃でpH及びpAgをそれぞ
れ6.0及び9.2に調整した。
【0045】最終粒子の形態、組成(モル%)及び寸法
を表1B、2B及び3Bに記載した。表において、新規
立方八面体形態はTCO及びCOTで示され、しかるに
COは周知の非双晶立方八面体を示しそして「平板」は
周知の平板状粒子形態を示す。最終粒子のハロゲン化物
比は中性子活性化分析(neutron activation analysis
)により定量した。試料3、19、31、37、38
及び39の粒子は、断面積において、単一及び二重の両
方の平行双晶面を含有していることが示された。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】表3Bにおいて、ESDは等価球直径を意
味する。
【0053】先に製造した三種類の乳剤を写真用支持体
上に塗布して、スピード及びガンマ特性について試験し
た。スピードはカブリ部分を上回る濃度0.15におい
て定量した。各乳剤は、同じパーセントの色素表面被覆
量を有し、そして化学増感剤レベルについて別々に最適
化した。その結果を以下の表4に記載する。表4では、
全モル%Clは沈澱の際に存在する塩化物量であるが、
最終の平板状粒子中に取り込まれた塩化物はあったとし
てもほとんど無いに等しい。
【0054】
【表7】
【0055】これらの結果は、本発明の方法により製造
した粒子が良好な写真特性を示すことを例示している。
【0056】本発明の他の好ましい実施態様を以下に記
載する。
【0057】以下の段階(A)及び(B)、すなわち、
(A)第一の銀塩を臭化物と、第一の過剰ハロゲン化物
の存在において、双晶面を有するAgBr結晶の核を生
成させるのに有効な条件下で反応させる段階(該第一の
過剰ハロゲン化物は溶液中に残存する);及び(B)次
いで、{111}及び{100}エッジ構造を有する双
晶立方八面体粒子または立方八面体平板状粒子を形成さ
せるのに十分に高い成長溶液中の銀濃度を維持しなが
ら、第二の銀塩及び第二のハロゲン化物の添加によっ
て、該結晶を水溶液中で成長させて感光性粒子を形成さ
せる段階、を含んで成る写真乳剤の製造方法。
【0058】成長段階の際のpAgを60℃で約8.1
以下の範囲に維持する方法。
【0059】ゲル媒体の存在において支持体上に感光性
粒子を塗布して感光性要素を形成する段階をさらに含ん
で成る方法。
【0060】第一のハロゲン化物が塩化物であり、核生
成段階における塩化物量が約0.35〜2.5g/lの
範囲内にあり、そして臭化物量が銀に対する過剰量未満
である方法。
【0061】成長段階の際のpAgを、前記双晶立方八
面体粒子を生成させるのに有効なレベルに維持する方
法。
【0062】成長段階の際のpAgを、前記双晶立方八
面体平板状粒子を生成させるのに有効なレベルに維持す
る方法。
【0063】第一及び第二の銀塩がAgNO3 であり、
臭化物がNaBrであり、塩化物がNaClであり、そ
してハロゲン化物がNaI、NaCl、NaBr及びそ
れらの混合物から選択される方法。
【0064】同じであっても異なってもよい第一及び第
二のハロゲン化物が各々、塩素、臭素及びヨウ素のナト
リウム、カリウム、セシウム及びアンモニウム塩、並び
にそれらの混合物から選択される方法。
【0065】前記段階(A)が、酸と、解こう性媒体
と、及び過剰ハロゲン化物としての塩化物または臭化物
塩とを含有する水溶液を調製する工程;得られた混合物
を約35℃〜60℃の範囲の温度に加熱する工程;及び
次いで、前記混合物に第一の銀塩及び臭化物塩を添加し
て銀核を生成させる工程、をさらに含んで成る方法。
【0066】前記段階(B)が、混合物を約45℃〜7
0℃の範囲の温度に加熱する工程;該混合物のpHを6
未満に調整する工程;及び該混合物中で臭化銀核を拡大
させるのに有効な条件下で、第二の銀塩及び第二のハロ
ゲン化物を徐々に添加する工程、をさらに含んで成る方
法。
【0067】該方法で製造された乳剤。
【0068】段階(A)における塩化物が、3以下のp
Clを得るのに有効な量で存在している方法。
【0069】前記段階(A)が、酸と、解こう性媒体
と、及び3以下のpClを得るのに有効な量の塩化物塩
とを含有する水溶液を調製する工程;得られた混合物を
約35℃〜60℃の範囲の温度に加熱する工程;次い
で、第一の銀塩及び臭化物塩を前記混合物に添加して銀
核を生成させる工程;並びに該銀核を生成させるのに十
分な時間待つ工程をさらに含んで成る方法。
【0070】前記段階(B)が、混合物を約45℃〜7
0℃の範囲の温度に加熱する工程;該混合物のpHを6
未満に調整する工程;及び該混合物中で臭化銀核を拡大
させるのに有効な条件下で、第二の銀塩及び第二のハロ
ゲン化物を徐々に添加する工程、をさらに含んで成る方
法。
【0071】第一及び第二の銀塩がAgNO3 であり、
臭化物がNaBrであり、塩化物がNaClであり、そ
してハロゲン化物がNaI、NaCl、NaBr及びそ
れらの混合物から選択される方法。
【0072】成長段階の際のpAgを約8.5〜7.9
の範囲に制御して、約5:1〜20:1の範囲のアスペ
クト比を有する平板状粒子を生成させる方法。
【0073】成長段階の際のpAgが7.9以下であ
り、その結果約5:1以下のアスペクト比を有する平板
状粒子が生成する方法。
【0074】成長段階の際のpAgが約8.5よりも大
きく、その結果約20:1よりも大きいアスペクト比を
有する平板状粒子が生成する方法。
【0075】双晶立方八面体粒子の形態にあるハロゲン
化銀。
【0076】交互する{100}及び{111}結晶面
を含んで成るエッジ構造を有する双晶立方八面体平板状
粒子の形態にあるハロゲン化銀。
【0077】支持体上に配置された感光性ハロゲン化銀
を含む感光性要素において、該ハロゲン化銀が双晶立方
八面体ハロゲン化銀粒子を含んで成る感光性要素。
【0078】支持体上に配置された感光性ハロゲン化銀
を含む感光性要素において、該ハロゲン化銀が、交互す
る{100}及び{111}結晶面を含んで成るエッジ
構造を有する双晶立方八面体平板状粒子を含んで成る感
光性要素。
【0079】
【発明の効果】本発明は、双晶立方八面体ハロゲン化銀
粒子を製造する新規方法及びそれらの形成方法を提供す
る。製造された粒子は新規形状及び特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偶数双晶TCO粒子の側面図であ
る。
【図2】隠れた面を点線で示した図1のTCO粒子の3
次元端面図である。
【図3】本発明による奇数双晶TCO粒子の側面図であ
る。
【図4】本発明による偶数双晶COT粒子の側面図であ
る。
【図5】本発明による奇数双晶COT粒子の側面図であ
る。
【図6】図2の偶数双晶COT粒子の平面図である。
【図7】図3の奇数双晶TCO粒子の代わりの斜視図で
ある。
【図8】図3の奇数双晶TCO粒子の代わりの斜視図で
ある。
【図9】本発明によるCOT粒子の代わりの実施態様の
平面図である。
【図10】{111}面に対して優先的に成長した、本
発明による偶数双晶COT粒子の斜視図である。
【図11】{100}面に対して優先的に成長した、本
発明による偶数双晶COT粒子の斜視側面図である。
【符号の説明】
100…{100}結晶面 111…{111}結晶面 T…双晶面領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の段階(A)及び(B)、すなわ
    ち、 (A)第一の銀塩を臭化物と、過剰塩化物の存在におい
    て、本質的に純粋なAgBr結晶の核を生成させるのに
    有効な条件下で反応させる段階;及び (B)次いで、該結晶を、第二の銀塩及びハロゲン化物
    の添加によって、実質的量の過剰塩化物の不在において
    成長させて感光性粒子を形成させる段階、を含んで成る
    写真乳剤の製造方法。
JP4246694A 1991-09-17 1992-09-16 写真乳剤の製造方法 Pending JPH05204069A (ja)

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