JPH05204061A - プリント写真の作成方法 - Google Patents

プリント写真の作成方法

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Publication number
JPH05204061A
JPH05204061A JP1212292A JP1212292A JPH05204061A JP H05204061 A JPH05204061 A JP H05204061A JP 1212292 A JP1212292 A JP 1212292A JP 1212292 A JP1212292 A JP 1212292A JP H05204061 A JPH05204061 A JP H05204061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
photometry
photometric
data
camera
Prior art date
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Pending
Application number
JP1212292A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Kaneshiro
金城  直人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to US08/007,961 priority patent/US5289227A/en
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Pending legal-status Critical Current

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  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カメラに、オートフォーカス機構とオート露
出機構と主要被写体位置情報及び測光パターン情報を記
録する機構とを設ける。撮影時には、主要被写体の位置
情報及び測光パターン情報をフイルムに記録する。プリ
ンタ側では、測光パターン情報に基づき、カメラにおけ
る分割測光エリアと同じように区画された測光エリア毎
に、プリント対象コマの画像データを抽出する。この画
像データと撮影時の測光値及び露出量とに基づき、撮影
時の露出制御の理想特性とのずれを求める。このずれ量
により理想基本露光量に補正を行い基本露光量を決定す
る。 【効果】 ネガフイルムの種別、カメラの機種、機器間
差等の影響をなくして、高いプリント品質を維持するこ
とができる。しかも、各コマ間の主要被写体の仕上がり
濃度のばらつきがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント写真の作成方法
に関し、特に撮影時点及びプリント時点で適正な露光制
御を行うようにしたプリント写真の作成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の写真プリント方法は、まず、ネガ
フイルムの各コマの平均濃度(例えばLATD(大画面
透過濃度))を基準として基本露光量を決定し、その次
にネガフイルムの各コマの画像情報を用いて露光補正量
を算出し、これらにより適正な露光量を決定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、主要被写体の濃度がコマ全体の平均濃度
よりも離れている場合に補正が必要になるが、コマ上に
おいて主要被写体の位置が不明のため、主要被写体の濃
度を正確に把握することができない。このため、正確な
補正を行うことができないという問題がある。特に、主
要被写体の位置が中央にない場合には、主要被写体の濃
度の推定が困難となり、補正の精度が低下するという問
題点があった。
【0004】ところで、最近は、カメラの自動露出制御
が高精度化され、フイルムの各コマに記録される像が適
正な濃度となるように露出制御される。したがって、従
来の方法のように、ネガフイルムの各コマを測光するこ
となく、用いるカラーペーパーの種類やプリント倍率に
応じて予め設定した一定露光量によって焼付露光(例え
ば、一定時間露光)することが可能となる。しかしなが
ら、単に一律に一定時間で焼付露光する場合には、上記
のように、主要被写体の濃度がコマ全体の平均濃度より
も離れている場合に、主要被写体を最適な濃度で仕上げ
ることができないという問題がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、主要被写体の濃度を適正に仕上げることができる
プリント写真の作成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プリンタでは、カメラの分割測光パター
ン情報に基づいてフイルム上のプリント対象コマをカメ
ラの分割測光エリアと同様に分割し、分割した各エリア
毎にフイルム濃度を測定し、第1のパラメータとしてカ
メラ側での各測光エリア測光値と露出量との差分をと
り、第2のパラメータとして各分割測光エリアのフイル
ム濃度をとり、この2つのパラメータのデータをK個
(Kは整数)のコマから収集し、これら2つのパラメー
タからなる2次元平面上で回帰直線を求め、この回帰直
線と予め求めておいた理想回帰直線特性とのずれ量を、
m個(mは正数)のサンプル点における2つの回帰直線
上のデータの差分の荷重平均により算出し、このずれ量
に応じて、予め求めておいた理想基本露光量に補正を加
え、そのフイルムの焼付基本露光量を決定するようにし
たものである。
【0007】また、別の発明は、カメラは、グレイレベ
ルの測光または三色分解測光を行い、これら測光データ
を記録する機能も持ち、プリンタは、同様にフイルムに
対するグレイレベルの測光または三色分解測光を行い、
グレイレベルまたは三色それぞれについて、前記回帰直
線特性、予め求めておいた理想回帰直線特性とのずれ量
及び基本露光量の算出を行うようにしたものである。
【0008】また、別の発明は、主要被写体の位置に相
当する測光エリア及びそれに対応するフイルム上の分割
エリアのデータのみに限定して、前記第1及び第2のパ
ラメータのデータを収集し、基本露光量の決定を行うよ
うにしたものである。また、別の発明では、プリンタ
で、フイルム上の肌色部分を検出し、この検出エリアに
対応する分割エリア及びこれに対応するカメラ側の測光
エリアのデータのみに限定して、前記第1及び第2のパ
ラメータのデータを収集し、基本露光量の決定を行うよ
うにしたものである。
【0009】
【実施例】図2は主要被写体位置情報等の撮影情報を記
録するカメラを示すものである。投光部11は、スポッ
ト状の赤外光を発生する光源部12を備えている。レリ
ーズボタン13が半押しされると、コントローラ14は
光源部12及び2次元走査部15を制御して、撮影シー
ン10に向けて照射光16を投光する。この照射光16
は間欠的に発光され、撮影シーン10内の測距ポイント
SP1〜SP15を順次照射する。本実施例では、図3
に示すように撮影シーン10を7×5のマトリクスに分
割して測光エリアA1〜A35を構成し、測距ポイント
SP1〜SP15は測光エリアA1〜A35の内、外周
に位置するエリアを除いた中央部側に位置するエリアA
9〜A13,A16〜A20,A23〜A27の中心部
に配置されている。照射光16の間欠照射中に、被写体
17で反射した反射光18はレンズ19を通って入射位
置検出手段例えばイメージエリアセンサ20に入射す
る。このイメージエリアセンサ20に反射光18が入射
したか否かで被写体17の有無が検出され、そして、被
写体検出時の照射光の走査位置と反射光の入射位置とか
ら被写体17の位置が検出される。
【0010】2次元走査部15は光源12を2次元に走
査させ、各測距ポイントSP1〜SP15に位置した時
に光源12を間欠的に発光させる。コントローラ14は
パルスカウンタを備え、走査部15に送った駆動パルス
をそれぞれカウントすることで、撮影シーン10に対す
る光源12の走査位置、すなわち撮影画面上での位置を
検出し、この画面位置の信号が位置・距離検出回路26
に送られる。なお、光源12を間欠的に発光させて一定
ピッチで間欠的に走査する他に、光源12を連続的に発
光させて撮影シーンをライン状に走査してもよい。
【0011】前記位置・距離検出回路26は、イメージ
エリアセンサ20の時系列信号から反射光18が入射し
た位置を求め、この入射位置と画面位置との関係から、
被写体の位置と距離とを検出する。この被写体位置と距
離の信号は選択回路27に送られる。撮影シーン10内
に複数の被写体が存在する場合には、各被写体について
その位置と距離とが検出される。
【0012】選択回路27は、複数個の被写体からの位
置と距離との信号に基づき、主要被写体を決定する。こ
の決定は、次のようにして行われる。一般に撮影シーン
内に存在する複数個の被写体の内、主要被写体を決定す
る場合には、近距離優先方式や画面の中心部優先方式が
採用される。本実施例では、近距離優先方式により最も
近い被写体を主要被写体と決定して、この主要被写体位
置情報は、レンズセット部29、露出制御回路30及び
撮影情報発生回路31に送られる。なお、主要被写体の
決定方法については、この他に、複数の測距ポイントに
対応する測光エリアにおける肌色部分を抽出し、この肌
色部分が抽出された測光エリアの測距ポイントにある被
写体を主要被写体と決定するようにしてもよい。
【0013】撮影レンズ40の背後には周知の絞り機構
41、シャッタ機構42が配置されている。測光部43
は、レンズ44とイメージエリアセンサ45とから構成
されており、レリーズボタン13が半押しされたとき
に、被写体輝度(BV)を各測光エリアA1〜A35毎
に測定する。
【0014】イメージエリアセンサ45は図3に示すよ
うに、7×5のマトリクスに分割されているが、これら
の分割数は適宜増減してもよい。これら各エリアA1〜
A35からの被写体輝度信号は露出制御回路30に送ら
れる。露出制御回路30には、前記選択回路27から主
要被写体位置情報が入力されている。そして、露出制御
回路30は、各エリアA1〜A35からの輝度信号の
内、主要被写体が位置するエリアからの被写体輝度BV
とフイルム感度SVとにより、露出値EVを算出し、こ
れに基づき絞りAV及びシャッタ速度TVを求め、絞り
駆動部47及びシャッタ駆動部48をプログラム制御す
る。すなわち、カメラの輝度をBV、フイルムの感度を
SV、露出値をEV、絞りをAV(F値1,1.4,
2,・・・はAV値0,1,2,・・・に相当)、シャ
ッタ速度をTV(1,1/2,1/4,・・・はTV値
0,1,2,・・・に相当)としたときに、次式の関係
がなりたつ。
【数1】SV+BV=AV+TV=EV 上記式に基づきカメラは、ある感度のフイルムに対し入
射する光量が一定となるように、被写体輝度に応じて絞
りやシャッタ速度を制御する。例えば、主要被写体の輝
度BV値が大の時(明るい時)はEV値を大きくし、小
の時(暗い時)はEV値を小さくするように露出制御を
行う。したがって、ネガフイルム上の主要被写体の濃度
は、ある一定の適正濃度となる。プリンタでは、後に詳
しく説明するように、上記ネガフイルムの適正濃度に応
じた一定露光量(基本露光量)による露光処理を行うこ
とで、プリント上で主要被写体を適正な濃度とすること
ができる。したがって、ネガフイルム1件内でのばらつ
きの少ない高品質のプリント処理が可能になる。
【0015】また、露出制御回路30は、周知のように
被写体輝度判別回路を備え、被写体が低輝度の場合に、
シャッタ機構42に同期してストロボ機構(図示せず)
を自動発光する。
【0016】撮影情報発生回路31には、主要被写体位
置情報の他に、分割測光パターン情報(各測光エリアの
位置及び範囲に関する情報)や、測光データ、撮影倍
率、フイルム感度、絞り、撮影日時等の各種撮影情報が
入力されている。そして、撮影情報発生回路31は、こ
れら各種撮影情報をコード化して、これを情報書込み部
49に送る。情報書込み部49はLED50を駆動し
て、ネガフイルム51の画像記録部51bの上方の余白
部に、撮影情報をデジタルコードとして記録する。
【0017】図4は撮影情報を記録したネガフイルム5
1を示すものである。このネガフイルム51には、一定
間隔でパーフォレーション51aが穿孔されており、こ
のパーフォレーション51aを巻止め装置のセンサーが
検出することにより1コマ送りが行われる。各パーフォ
レーション51aに対応して、ネガフイルム51の感光
乳剤面には、各コマ51bが記録されている。また、各
コマ51bのパーフォレーション形成位置と反対側の余
白部には、デジタルコード化したバーコード51cが記
録されている。
【0018】図5は写真プリンタを示すものである。光
源62から放出された白色光は、シアンフイルタ63,
マゼンタフイルタ64,イエローフイルタ65を通って
からミキシングボックス66に入る。これらの色補正フ
イルタ63〜65は、通常のコマのプリント時には一定
位置に固定されている。そして、補正が特に必要なコマ
に対して、オペレータが補正量をキーボード61から入
力した場合に、この補正量に対応してフイルタ調節部6
7によって光路68への挿入量が調節され、それにより
焼付光の三色光成分及びその強度が調節される。前記ミ
キシングボックス66は、内面がミラー面となった角筒
の両端部に拡散板を取り付けたものである。
【0019】フイルムキャリヤ70はプリント位置に配
置されており、現像済みネガフイルム51がセットさ
れ、ミキシングボックス66を透過した光で照明され
る。ネガフイルム51の透過光はシャッタ73の開時に
焼付レンズ74によりカラーペーパー75の感光乳剤面
に結像され、焼付露光される。シャッタ73はシャッタ
駆動部76により一定時間開かれる。また、フイルムキ
ャリア70には、ネガフイルム51の平坦性を確保する
ために、プリント位置にフイルムマスク71が設けられ
ている。このフイルムマスク71は、周知のようにコマ
のサイズに対応した開口が形成されており、ネガフイル
ム51の移送時に、ソレノイド(図示せず)によって浮
き上がり、プリント時にネガフイルム51を押え付ける
ようになっている。
【0020】前記プリント位置のフイルム入口側には、
バーコードリーダー80、スキャナー81、そしてフイ
ルムルーパー82が順に配置されている。バーコードリ
ーダー80は、ネガフイルム51がプリント位置に送ら
れる途中で、各コマに記録された主要被写体位置情報や
その他の各種撮影情報を読み取る。この読み取った撮影
情報は、デコーダ83に送られて、プリンタに利用可能
なデータにデコードされた後、コントローラ84に送ら
れる。スキャナー81は、周知のラインセンサからなり
フイルムの送りに同期させてネガフイルム51の各プリ
ント対象コマの各点を三色分解測光し、これを画像メモ
リ85に送る。なお、ラインセンサに代えてイメージエ
リアセンサを用い、各コマを測光するようにしてもよ
い。フイルムルーパー82は、バーコードリーダー80
及びスキャナー81によるネガフイルム51の画像デー
タの読み取り時にフイルムをループ状に貯留する。
【0021】露光量演算部86は図6に示すように構成
されている。この露光量演算部86の基本露光量算出部
87には、第1及び第2のパラメータ抽出部88,89
から第1及び第2のパラメータxi,yiが送られてい
る。第1パラメータ抽出部88には、コントローラ84
から撮影情報の内、カメラにおける各測光エリアの輝度
データBVi(iは測光エリア番号であり、1〜Nの値
をとる)、絞りAVとシャッタ速度TVとが入力されて
いる。そして、まず、絞りAVとシャッタ速度TVとか
ら撮影時の露出量EVを算出し、輝度データBViから
撮影時の露出量EVを引くことで、第1のパラメータx
i(=BVi−EV)を算出する。この第1のパラメー
タxiは、撮影時におけるネガフイルムの各測光エリア
への入射光量の大きさを反映している。
【0022】第2パラメータ抽出部89には、コントロ
ーラ84からカメラにおける測光パターン情報が送られ
ている。そして、図7に示すように、カメラと同じパタ
ーンで撮影コマ79を分割して、この各分割エリアa1
〜a35における濃度データdi(iは測光エリア番号
であり、1〜Nの値をとる)が第2のパラメータyiと
して画像メモリ85から抽出される。
【0023】前記第1及び第2のパラメータxi,yi
の関係(以下、露出制御特性という)は、図8に示すよ
うに直線近似することができ、この回帰直線L1は次式
のようになる。
【数2】Y=a・X+b ただし、Xはxiのデータ系列、Yはyiのデータ系列
を示す。また、a及びbは定数であり、カメラの特性及
びネガフイルムの特性により求まる他に、実験的に求め
ることができる。この回帰直線L1を理想露出制御特性
と呼ぶ。これはカメラの自動露出制御及びフイルムに関
する理想特性という意味を持つ。カメラの自動露出制御
及びフイルム処理が理想的に行われていれば、主要被写
体のネガフイルムの濃度は一定値となっているはずであ
る。したがって、その濃度に基づきプリンタの基本露光
量を決定することができ、この基本露光量を理想基本露
光量Eoと呼ぶ。この理想基本露光量Eoは上記理想露
出制御特性に基づき決定される。
【0024】実際の撮影済みのネガフイルムの露出制御
特性は、ネガフイルムの個別差、生産ロット差、経時の
影響、カメラの露出制御の精度のばらつき等の要因によ
り、理想露出制御特性に対し、ずれが生じる。したがっ
て、ネガフイルムの基本露光量を求める際には、このず
れ具合に応じて、理想基本露光量Eoに補正を加える必
要がある。このため、基本露光量算出部87は、次のよ
うな補正量を求めて補正を行い、基本露光量Eを算出す
る。
【0025】基本露光量算出部87は、まず、プリント
対象ネガフイルム51の実際の露出制御特性L2と理想
露出制御特性L1とのずれを求める。このずれは、m個
のポイントで差分をとり、荷重平均を求めることで得ら
れる。すなわち、第1のパラメータをある一定間隔でm
点に着目する(mは1以上の整数)。ここで、プリント
対象ネガフイルムの露出制御特性Y’を次式で表す。
【数3】Y’=a’・X+b’ (yi’=a’・xi+b’ ただしi:1〜m) 前記ずれの量をDとすると、これは次式のようになる。
【数4】D=Σ{(yi’−yi)×wi} ただし、i=1〜m、wiは重み係数で実験により最適
値を予め求めておく。したがって、プリント対象ネガフ
イルムの基本露光量Eは次式のようになる。
【数5】E=Eo+c・D ただし、cは補正係数で実験により最適値を予め求めて
おく。
【0026】なお、上記プリント対象ネガフイルムの露
出制御特性を求めるにあたり、データ数は1コマ当たり
N個(測光エリア数)であり、読み込みコマ数をKコマ
とすれば、N×K個のデータを用いることになる。これ
ら基本露光量を決定するために必要とするコマ数または
データ数は、モード設定により変更することができる。
なお、コマ数Kを「1」とすると、基本露光量決定処理
のためのネガフイルムの画像データの先読みは不要とな
る。
【0027】コマ別補正量算出部90は、上記基本露光
量Eに対するコマ毎の補正量eiを算出する。具体的に
は、撮影時測光エリア情報及び撮影倍率情報を用いて撮
影時の状況を推定し、補正量eiを算出する。先ず、撮
影時の主要被写体位置情報と撮影倍率情報により、主要
被写体位置を含む測光エリアに対応するネガフイルム5
1上の領域を限定する。次に、ネガフイルム51上で、
この領域内及び周辺部の濃度分布または色情報を調べる
ことにより、主要被写体と背景を判別し、主要被写体が
最適な濃度になるように上記基本露光量Eに対する補正
量eiを算出する。最終露光量算出部91は、次式に基
づき、基本露光量Eに補正量ei(iはコマ番号)を加
えて、各コマ毎の最終露光量Ei’を算出する。
【数6】Ei’=E+ei
【0028】コントローラ84は周知のマイクロコンピ
ュータにより構成されており、各部をシーケンス制御す
る他に、最終露光量Ei’から露光時間を算出し、これ
に基づきシャッタ駆動部76を制御して、シャッタ73
を所定時間だけ開く。なお、上記のように最終露光量E
i’から露光時間を算出する代わりに、予め基本露光量
に対応する露光時間を求めておき、この露光時間に、補
正量から求めた露光補正時間を加算することで、露光時
間を算出してもよい。
【0029】図1は本実施例のプリント写真の作成ルー
チンを示すものである。先ず、カメラ側で、多点測距が
行われ、これに基づき選択回路27は、主要被写体の位
置を決定する。この後、主要被写体が位置する測光エリ
アを対象として測光が行われ、この測光値に基づき露出
制御され、撮影が行われる。更に、撮影コマに対応する
位置で、主要被写体の位置情報や測光パターン情報、更
には撮影倍率、絞り、シャッタ速度等の各種撮影情報が
バーコード形式でフイルムの感光乳剤面に記録される。
【0030】撮影終了後には、撮影済みフイルム51が
現像所に提出され、フイルム現像の後にプリントが行わ
れる。まず、バーコードリーダー80によりフイルム5
1に記録されたバーコード51cを読み取る。そして、
読み取ったバーコード信号をデコーダ83により主要被
写体位置情報や測光パターン情報、撮影倍率情報、絞
り、シャッタ速度等の撮影情報に変換し、これをコント
ローラ84に送る。スキャナー81は、ネガフイルム5
1の各コマの各点を三色分解測光し、この測光データを
画像メモリ85に記憶する。コントローラ84は、この
画像メモリ85の測光データと各種撮影情報を露光量演
算部86に送る。露光量演算部86は、前述したように
先ず、露出制御特性を算出する。次いで露出制御特性と
理想露出制御特性とのずれ量Dを算出して、このずれ量
Dにより補正量c・Dを算出する。更に、理想基本露光
量Eoに補正量c・Dを加えて、基本露光量Eを算出す
る。この基本露光量Eは、最初のコマのプリント前に算
出される。
【0031】次に、コマ別補正量算出部90により各コ
マ毎の補正量が算出される。この補正量は、前述したよ
うに、主要被写体を重視して算出される。そして、最終
露光量算出部91により、このコマ別の補正量を前記基
本露光量に加えることで、コマ毎の最終露光量Ei’を
算出する。コントローラ84はこの最終露光量Ei’か
らシャッタ開時間を求め、このシャッタ開時間に基づき
シャッタ駆動部76を制御して、プリント対象コマの画
像をカラーペーパー75に焼付露光する。
【0032】なお、上記実施例では、主要被写体位置情
報をバーコード形式でフイルムの感光乳剤面に光学的に
記録するようにしたが、この他に、フイルムに磁気記録
層を形成し、これに磁気記録してもよい。磁気記録層は
画像記録部以外のエリアに磁気記録層を形成する他に、
透明磁性体を用いて、フイルムベースの感光乳剤層とは
反対側の面に全面に亘り形成してもよい。透明磁性体か
らなる磁気記録層としては、米国特許第4302523
号、同3782947号、同5279945号等に示さ
れる透明磁気ベースを用いることが好ましい。また、フ
イルムカートリッジに内蔵させたICメモリやカメラに
装着されるICカード等の電子的記録媒体に、電気的に
主要被写体位置情報を記録してもよい。
【0033】また、上記実施例では、ネガフイルム1件
分のコマの画像データを読み取って、これに基づきネガ
フイルム1件分の基本露光量を決定するようにしたが、
この他に、コマの撮影日時情報を用いて、コマの撮影日
時がある時間以上離れている場合には、そのコマから新
たに基本露光量を求めるようにしてもよい。また、上記
実施例では、全ての分割測光エリアのデータ及びこれに
対応するネガフイルム上の濃度データを用いたが、この
他に、多点測距ポイント中の合焦ポイントに対応する測
光エリア及びこれに対応するネガフイルム上の分割エリ
アのデータに限定するようにしてもよい。更には、ネガ
フイルム上で特定色(例えば肌色)のエリアを検出し、
このエリアに対する測光エリアに限定して、基本露光量
や補正量を算出するようにしてもよい。また、カメラの
種類によっては、露出制御にばらつきがある。そこで、
カメラの種類を撮影情報としてフイルムに記録してお
き、これに対応させて、基本露光量を変えるようにして
もよい。
【0034】また、上記実施例では、カメラにおける輝
度及びネガフイルムにおける濃度について、グレイの値
を想定しているが、カメラにR,G,Bの三色を分解し
て測光する機能を持たせ、同様にプリンタ側でも、ネガ
フイルムのR,G,Bの三色を分解して測光し、これら
R,G,Bの三色それぞれについて、上記特性を算出し
てもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カメラでは、主要被写体に適応した自動露出制御による
撮影を行い、その撮影時の主要被写体位置情報及び分割
測光パターン情報を記録し、プリンタ側では、カメラに
おける分割測光エリアと同じように区画された測光エリ
ア毎にプリント対象コマの画像データを抽出し、この画
像データと撮影時の測光値及び露出量とに基づき、撮影
時の露出制御の理想特性とのずれを検出し、理想基本露
光量に補正を行い基本露光量を決定するから、ネガフイ
ルムの差、カメラの機種、機器間差等の影響をなくし
て、高いプリント品質を維持することができる。しか
も、上記のようにして算出した基本露光量に基づきプリ
ントするから、ネガフイルム1件内の濃度のばらつきが
なくなる。これにより、コマ別の補正量を加えなくと
も、プリント品質を向上させることができる。更には、
主要被写体位置情報に基づき各コマ毎に上記基本露光量
に対するコマ別補正量を算出し、これで基本露光量を補
正することで、更に一層プリント品質を向上させること
ができる。このように、プリント対象コマの濃度情報の
みを用いた従来の露光制御方式に比べ、本発明では、主
要被写体を適正な濃度で仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント写真の作成方法の要部を示す
フローチャートである。
【図2】本発明で用いる主要被写体位置情報及び測光パ
ターン情報を記録カメラを示す概略図である。
【図3】同カメラの測光エリアと測距ポイントを示す説
明図である。
【図4】主要被写体位置情報や測光パターン情報等の撮
影情報が記録されたネガフイルムを示す正面図である。
【図5】本発明で用いる写真プリンタを示す概略図であ
る。
【図6】露光量演算部を示すブロック図である。
【図7】プリント対象コマの分割測光パターンの一例を
示す説明図である。
【図8】露出制御特性及び基本露光量の算出を説明する
ための説明図である。
【符号の説明】
10 撮影シーン 17 主要被写体 49 情報書込み部 51 ネガフイルム 51c バーコード 80 バーコードリーダー 81 スキャナー 82 フイルムルーパー 84 コントローラ 85 画像メモリ 86 露光量演算部 87 基本露光量算出部 88,89 パラメータ抽出部 90 コマ別補正量算出部 91 最終露光量算出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影シーンを複数の点で測距し、この測
    距データから主要被写体を検出してこれに焦点を合わせ
    るオートフォーカス機能と、撮影シーンを多数個の測光
    エリアに分割して測光し前記主要被写体が位置する測光
    エリアの測光値に基づき露出制御を行うオート露出制御
    機能と、撮影の際に少なくとも主要被写体位置情報と分
    割測光パターン情報を記録媒体に記録する撮影情報記録
    機能とを持つカメラにより撮影するとともに前記主要被
    写体位置情報及び分割測光エリア情報を記録し、この撮
    影済みのフイルムを用いてプリンタにより、主要被写体
    位置情報と分割測光パターン情報と、プリント対象コマ
    の画像データとに基づき焼付露光するプリント写真の作
    成方法において、 前記プリンタは、カメラの分割測光パターン情報に基づ
    いてフイルム上のプリント対象コマをカメラの分割測光
    エリアと同様に分割し、分割した各エリア毎にフイルム
    濃度を測定し、第1のパラメータとしてカメラ側での各
    測光エリア測光値と露出量との差分をとり、第2のパラ
    メータとして各分割測光エリアのフイルム濃度をとり、
    この2つのパラメータのデータをK個(Kは整数)のコ
    マから収集し、これら2つのパラメータからなる2次元
    平面上で回帰直線を求め、この回帰直線と予め求めてお
    いた理想回帰直線特性とのずれ量を、m個(mは正数)
    のサンプル点における2つの回帰直線上のデータの差分
    の荷重平均により算出し、このずれ量に応じて、予め求
    めておいた理想基本露光量に補正を加え、そのフイルム
    の焼付基本露光量を決定することを特徴とするプリント
    写真の作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリント写真の作成方法
    において、前記カメラは、グレイレベルの測光または三
    色分解測光を行い、これら測光データを記録する機能も
    持ち、プリンタでは同様にフイルムに対するグレイレベ
    ルの測光または三色分解測光を行い、グレイレベルまた
    は三色それぞれについて、前記回帰直線特性、予め求め
    ておいた理想回帰直線特性とのずれ量及び基本露光量の
    算出を行うことを特徴とするプリント写真の作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のプリント写真の
    作成方法において、前記主要被写体の位置に相当する測
    光エリア及びそれに対応するフイルム上の分割エリアの
    データのみに限定して、前記第1及び第2のパラメータ
    のデータを収集し、基本露光量の決定を行うことを特徴
    とするプリント写真の作成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のプリント写真の
    作成方法において、プリンタでは、フイルム上の肌色部
    分を検出し、この検出エリアに対応する分割エリア及び
    これに対応するカメラ側の測光エリアのデータのみに限
    定して、前記第1及び第2のパラメータのデータを収集
    し、基本露光量の決定を行うことを特徴とするプリント
    写真の作成方法。
JP1212292A 1992-01-22 1992-01-27 プリント写真の作成方法 Pending JPH05204061A (ja)

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