JPH05203735A - 移動体識別装置 - Google Patents

移動体識別装置

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JPH05203735A
JPH05203735A JP1256592A JP1256592A JPH05203735A JP H05203735 A JPH05203735 A JP H05203735A JP 1256592 A JP1256592 A JP 1256592A JP 1256592 A JP1256592 A JP 1256592A JP H05203735 A JPH05203735 A JP H05203735A
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JP
Japan
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interrogator
signal
interrogation signal
area
transponder
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1256592A
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English (en)
Inventor
Masato Nanboku
正人 南北
Atsuo Fukuda
敦男 福田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP1256592A priority Critical patent/JPH05203735A/ja
Publication of JPH05203735A publication Critical patent/JPH05203735A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】応答器の休止状態を解除した後、動作が安定し
てから交信する。 【構成】応答器は、質問器1からの呼掛け信号の受信前
は受信機能以外は休止状態として消費電力を抑制し、呼
掛け信号の受信後に所定の期間だけ休止状態を解除す
る。質問器1から無線信号を送出する空間領域として、
応答器の休止状態を解除させる起動領域と、休止状態を
解除された応答器との間で交信する交信領域とを設定す
る。質問器1は、無線信号を送受するアンテナ14を備
える。アンテナ14の向きが起動領域と交信領域とのい
ずれかに向くように、駆動装置15によってアンテナ1
4の向きを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、質問器と移動体に設け
た応答器との間で無線信号を用いて交信することによっ
て、質問器の交信可能エリア内での移動体の存否を検出
できるようにした移動体識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図7に示すように、定位置に
固定された質問器(リーダライタとも呼ぶ)1から無線
信号による呼掛け信号CALを送出し、コンベア上など
を搬送されて移動する移動体3に設けた応答器(データ
キャリアとも呼ぶ)2が呼掛け信号に応答して送出する
返送信号BAKを質問器1に返送することによって、応
答器2から質問器1に対して識別データ等のデータを伝
送するようにした移動体識別装置が提供されている。質
問器1は、上位のコンピュータ装置4に接続されている
のが普通であって、コンピュータ装置4からの命令によ
って質問器1から応答器2へ呼掛け信号CALが送出さ
れ、また質問器1の動作が制御されるのであり、質問器
1からコンピュータ装置4へのデータ伝送によって質問
器1と応答器2との交信状態をコンピュータ装置4が監
視するようになっている。このような移動体識別装置
は、POP(Point of Production −生産時点情報管
理)システム等を構築するために用いられる。
【0003】ところで、図8に示すように、応答器2は
電池25を電源として用いているものであるから、長時
間に亙って使用するためには、電力の無駄な消費を抑制
することが必要である。そこで、図8(a)のように、
呼掛け信号を受信する前は受信部23の機能のみを動作
状態とするとともに制御部21、送信部22、発振部2
4などの他の機能については休止状態とすることによっ
て消費電力を抑制し、呼掛け信号の受信後に所定の期間
(通常は一定時間)だけ休止状態を解除して質問器1と
の間での交信を可能とすることが考えられている。ま
た、呼掛け信号の受信前に受信部23を除く他の機能を
休止状態とするとともに、受信部23を間欠動作させる
ことによって、消費電力をさらに抑制することも考えら
れている(特願平2−17185号参照)。さらに、図
8(b)のように、制御部(マイクロプロセッサ)21
の動作クロックを発生させる発振部24a,24bを2
個設け、呼掛け信号の受信前は通常の動作クロックより
も低速である発振部24aからの動作クロックにより制
御部21を動作させ、呼掛け信号の受信後に所定の期間
だけ発振部24bからの通常の動作クロックによって制
御部21を動作させることも考えられている。このよう
に動作クロックを変化させれば、低速動作のときには電
力消費を抑制できるのである。
【0004】上述した構成は具体構成が異なってはいる
が、いずれも呼掛け信号の受信前には質問器からの呼掛
け信号を受信可能とする機能以外の機能を休止状態とし
て消費電力を抑制しておき、呼掛け信号の受信後に所定
の期間だけ休止状態を解除して質問器との交信が行える
ようにした電力切換部として機能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、休止状態が
解除されると、呼掛け信号を受信可能とする機能以外の
他の部分に給電されることになるが、給電開始後から動
作が安定するまでに時間を要するのが普通である。とく
に、発振部24,24a,24bでは、水晶発振子やセ
ラミック発振子を用いているから、発振周波数が安定す
るまでには50〜100msec を要するのが普通であ
る。休止期間が解除されてから動作が安定するまでの間
は、質問器1との間で交信を行っても誤動作が生じる可
能性が高く、正常な返送信号を送出することができない
ものである。
【0006】ここで、移動体3が比較的低速で移動して
いる場合には、質問器1と応答器2との間で交信が可能
となる交信エリアに応答器2が入り、呼掛け信号によっ
て休止状態が解除されてから動作が安定するまでの時間
が経過しても、応答器2は交信エリアに存在すると考え
られるから、とくに問題は生じない。しかしながら、移
動体3が比較的高速で移動している場合には、図9に示
すように、交信エリアDで応答器2が休止状態を解除さ
れてから(位置aで休止状態を解除されるものとする)
動作が安定するまでの時間が経過すると(位置bで動作
が安定するものとする)、応答器2は交信エリアDの外
まで移動している場合があり、このような場合には正常
な交信が行えないという問題が生じる。
【0007】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、移動体が比較的高速で移動する場合であって
も応答器が休止期間を解除されて動作が安定状態になっ
てから質問器との交信が行われるようにすることによっ
て、高速で移動する応答器であっても確実な交信ができ
るようにした移動体識別装置を提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線信号であ
る呼掛け信号を送出する質問器と、移動体に設けられ質
問器からの呼掛け信号を受信すると質問器に対して無線
信号である返送信号を送出する応答器とを備え、呼掛け
信号の受信前には呼掛け信号を受信可能とする機能以外
の他の機能を休止状態として消費電力を抑制し呼掛け信
号の受信後に休止状態を解除する電力切換部を応答器に
設けた移動体識別装置において、質問器から呼掛け信号
を送出する空間領域として、移動体の進行方向について
移動体が質問器に近付く側であって呼掛け信号によって
応答器の休止状態を解除させる起動領域と、移動体の進
行方向について移動体が質問器から遠ざかる側であって
休止状態を解除された応答器との間で交信する交信領域
とを設定したことを共通の構成としている。
【0009】請求項1の発明では、上記目的を達成する
ために、質問器が、所定の空間領域に向かって無線信号
を送受する信号送受器と、無線信号を送受する空間領域
が起動領域と交信領域との間で走査されるように信号送
受器を往復移動させる駆動手段とを備えているのであ
る。請求項2の発明では、質問器が、ケースと一体であ
って所定の空間領域に向かって無線信号を送受する信号
送受器と、無線信号を送受する空間領域が起動領域と交
信領域との間で走査されるように信号送受器と一体なケ
ースを往復移動させる駆動手段とを備えているのであ
る。
【0010】請求項3の発明では、質問器が、起動領域
に向かって無線信号を送信する起動用信号送受器と、交
信領域に向かって無線信号を送受する交信用信号送受器
と、起動用信号送受器と交信用信号送受器との一方を択
一的に動作可能とする切換装置とを備えている。請求項
4の発明では、質問器が、起動領域に呼掛け信号を送出
する起動器と、交信領域に位置する応答器と交信する交
信器とを備え、起動器および交信器が一つのケースに納
装されているのである。
【0011】
【作用】本発明では、質問器から呼掛け信号を送出する
空間領域として、移動体の進行方向について移動体が質
問器に近付く側であって呼掛け信号によって応答器の休
止状態を解除させる起動領域と、移動体の進行方向につ
いて移動体が質問器から遠ざかる側であって休止状態を
解除された応答器との間で交信する交信領域とを設定し
ているのであって、起動領域で応答器に呼掛け信号を送
出して応答器の休止状態を解除した後、交信領域で質問
器と応答器との間での交信ができるから、起動領域と交
信領域とを適当に設定すれば、高速で移動する移動体に
応答器を設けている場合であっても、起動領域で応答器
の休止状態が解除されて動作が安定した後に、交信領域
で交信することが可能になるのである。
【0012】請求項1、請求項2の構成によれば、信号
送受器によって無線信号を送受する空間領域を、起動領
域と交信領域との間で走査するように駆動装置によって
信号送受器を往復移動させるので、応答器を備えた移動
体が起動領域に存在するときに信号送受器から起動領域
に呼掛け信号を送出することによって応答器の休止状態
を解除し、その後、信号送受器からの呼掛け信号の送出
領域を変更して交信領域に呼出し信号を送出すれば、応
答器の動作が安定した状態で質問器と応答器との間での
交信が可能になるのである。
【0013】請求項3の構成によれば、起動領域に向か
って無線信号を送信する起動用信号送受器と、交信領域
に向かって無線信号を送受する交信用信号送受器とを質
問器に設け、起動用信号送受器と交信用信号送受器との
一方を切換装置によって択一的に動作可能とするから、
機械的可動部分を設けることなく呼掛け信号を送出する
空間領域を選択することができるのであって、請求項1
や請求項2の構成に比較して信頼性が向上するのであ
る。
【0014】請求項4の構成によれば、起動領域に呼掛
け信号を送出する起動器と、交信領域に位置する応答器
と交信する交信器とを備え、起動器および交信器が一つ
のケースに納装されているので、起動領域と交信領域と
に同時に呼掛け信号を送出することができ、呼掛け信号
を送出する空間領域を移動体の移動速度に追随させて切
り換える必要がなく動作が簡単になるのである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、無線信号として電波を用い
る例を示すが光を用いる場合であっても同様の技術思想
は適用可能である。応答器2は、従来と同様に電力切換
部を備え、呼出し信号の受信前は呼出し信号の受信機能
のみを動作可能として他の機能を休止状態とすることに
よって消費電力を抑制し、呼出し信号の受信後に他の機
能の休止状態を所定の期間だけ解除して質問器1との通
常の交信が行えるようになっている。
【0016】質問器1は、図1に示すように、制御部1
1が送信部12を制御して信号送受器であるアンテナ1
4から無線信号である電波による呼掛け信号を送出す
る。呼掛け信号は特定の応答器2を指定するものではな
く、任意の応答器2で受信することができる。各応答器
2には各別の識別データが設定されており、質問器1か
らの呼掛け信号を受信すると、識別データを含む返送信
号を送出する。質問器1では応答器2からの返送信号を
アンテナ14で受信し受信部13を介して制御部11に
入力するのであって、制御部11では返送信号に含まれ
る識別データに基づいて、どの応答器2と交信したかを
識別することができる。また、質問器1は、アンテナ1
4の向きを変えることができるモータ等の駆動装置15
を備え、さらに、応答器2を設けた移動体3の位置を検
出する赤外線等を用いた位置センサ16を備えている。
アンテナ14、駆動装置15、位置センサ16は、制御
部11、送信部12、受信部13を収納した本体1aと
は別体であるアンテナ本体1bに設けられる。アンテナ
14は指向性を有し、図2に示すように、電波を送受で
きる空間領域D1 が制限されている。位置センサ16
は、アンテナ14が電波を送受できる空間領域D1 の中
央付近に存在する応答器2(または移動体)を検出する
ように検知領域D2 が設定される。したがって、駆動装
置15は回転軸15aの回りでアンテナ本体1bを往復
回転させることによって、電波を送受する空間領域D1
を変化させるとともに、位置センサ16による検知領域
2 を変化させるのである。
【0017】ところで、移動体はコンベア上を搬送され
るワークなどであるから、応答器2の進行方向は一定方
向に設定されているのが普通である。そこで、応答器2
の進行方向について、応答器2が質問器1に近付く側に
起動領域A1 を設定し、応答器2が質問器1から遠ざか
る側に交信領域A2 を設定する。起動領域A1 は質問器
1からの呼掛け信号によって応答器2の休止期間を解除
する領域として設定され、また、交信領域A2 は休止期
間を解除された応答器2と実際に交信を行う領域として
設定されている。
【0018】次に動作を説明する。通常は図2(a)に
示すように、アンテナ14が起動領域A1 を向くように
アンテナ本体1bの向きを設定し、呼掛け信号を繰り返
して送出する。図2(a)に示す位置aのように起動領
域A1 に応答器2が侵入すると、応答器2は質問器1か
らの呼出し信号を受信して休止状態が解除される。応答
器2がさらに移動し、位置bにおいて位置センサ16の
検知領域D2 に侵入すると、位置センサ16によって応
答器2が検出されるようになる。位置センサ16によっ
て応答器2が検出されると、制御部11ではアンテナ1
4が交信領域AA2 を向くように駆動装置15を制御し
て図2(b)のような位置にアンテナ本体1bの向きを
変更する。ここで、応答器2は起動領域A1 で休止状態
が解除された後、所定の時間は休止状態を解除された状
態に保たれる。応答器2が、交信領域A2 である図2
(b)の位置cに移動したときには応答器2の動作が安
定状態になっており、質問器1との交信が可能になる。
すなわち、交信領域A2 では質問器1からの呼掛け信号
に対して返送信号の返送が可能になるのである。
【0019】質問器1は、交信領域A2 における応答器
2との交信が終了した後(たとえば、実際に交信が終了
した時点や位置センサ16による応答器2の検出時点に
よって交信の終了時点を確定する)、駆動装置15を制
御してアンテナ14が起動領域A1 を向くようにアンテ
ナ本体1bの向きを変える。ここにおいて、起動領域A
1 に呼掛け信号を送出する状態では、応答器2からの返
送信号を受信する必要がないから、呼掛け信号を比較的
短い繰り返し周期で送出し、応答器2が起動領域A1
侵入した直後に休止状態を解除できるようにするのが望
ましい。
【0020】(実施例2)実施例1ではアンテナ本体1
bが本体1aとは分離されていたが、本実施例では本体
1aとアンテナ本体1bとを一つのケース10に収納し
た点が相違している。他の構成および動作は実施例1と
同様であって、図3(a)に示すように、起動領域A1
に侵入した応答器2の休止状態を呼掛け信号によって解
除し、位置センサ16で応答器2を検出すると、図3
(b)のように駆動装置15によってケース10の向き
を変えるのである。また、応答器2との交信終了後には
ケース10の向きを図3(a)の位置に復帰させる。
【0021】(実施例3)本実施例では、図4に示すよ
うに、起動領域を向いた起動用信号送受器である起動用
アンテナ14aと、交信領域を向いた交信用信号送受器
である交信用アンテナ14bとを質問器1に設け、いず
れか一方が択一的に使用されるように切換装置17によ
って選択する。
【0022】すなわち、通常は起動用アンテナ14aを
送信部12および受信部13に接続するように切換装置
17を設定しておき、応答器2が起動領域を通過して休
止状態が解除されると、切換装置17によって交信用ア
ンテナ14bを送信部12および受信部13に接続する
のである。また、応答器2との交信が終了した後には起
動用アンテナ14aが使用されるように切換装置17を
制御する。ここにおいて、起動用アンテナ14aと交信
用アンテナ14bとの切換タイミングは、実施例1のよ
うに位置センサを用いて設定することもできるが、移動
体がコンベアを搬送されるワークであるようなときに
は、応答器2の移動速度や起動領域への侵入のタイミン
グがわかっているから、コンベアの搬送速度に同期させ
て切換タイミングを設定してもよい。
【0023】この構成によっても、実施例1と同様に、
起動領域で応答器2の休止状態を解除させ、交信領域で
応答器2の動作が安定した状態で質問器1と応答器2と
の間での交信を行うことができるから、高速で移動する
応答器2であっても確実に交信できるのである。また、
切換装置17としては半導体等のスイッチ素子を用いる
ことが可能であるから、機械的可動部分を設ける必要が
なく、実施例1、実施例2の構成に比較して信頼性が向
上するものである。他の構成および動作は実施例1と同
様である。
【0024】(実施例4)本実施例は、図5に示すよう
に、起動領域A1 に呼掛け信号を送出する起動器4と、
交信領域A2 の応答器2と交信する交信器5とを設け、
起動器4と交信器5とを一つのケース10に収納したも
のである。交信器5は従来の質問器1と同様の構成を有
するものである。したがって、起動領域A1 に呼掛け信
号を送出する起動器4を質問器1に付加し、質問器1の
ケース10に起動器4を収納したと考えてもよい。起動
器4は、呼掛け信号を繰り返し送出して起動領域A1
応答器2の休止状態を解除するための専用の装置であっ
て受信機能はない。すなわち、起動器4は、質問器1か
ら受信部13を除いた構成であって、簡単な構成になっ
ている。起動器4には起動用アンテナ14aが設けら
れ、交信器5には交信用アンテナ14bが設けられる。
起動用アンテナ14aが起動領域A1 を向き、交信用ア
ンテナ14bが交信領域A2 を向いているのはいうまで
もない。また、一つのケース10に起動器4と交信器5
とを収納しているから、制御部11をマイクロプロセッ
サによって構成すれば、主要な回路部分を共用化するこ
とができ、回路構成が簡単になる。
【0025】上記構成によれば、起動器4と交信器5と
を同時に動作させておくことができるから、応答器2の
移動速度に対して十分に短い周期で呼掛け信号を送出す
るようにしておけば、起動器4と交信器5とはとくに動
作タイミングを考慮しなくても応答器2に呼掛け信号を
送信することが可能になる。また、応答器2が比較的短
い間隔で連なる場合であっても、次々に休止状態を解除
して交信を行うことができるのである。他の構成および
動作は実施例1と同様である。
【0026】なお、本実施例の構成では起動器4と交信
器5とを一つのケース10に収納しているが、図6に示
すように、起動器4と交信器5とを別体に設けてもよ
い。この場合には、起動器4と交信器5との回路部分を
共用化することはできないが、同様の動作を行うことが
できる。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のように、質問器から呼掛
け信号を送出する空間領域として、移動体の進行方向に
ついて移動体が質問器に近付く側であって呼掛け信号に
よって応答器の休止状態を解除させる起動領域と、移動
体の進行方向について移動体が質問器から遠ざかる側で
あって休止状態を解除された応答器との間で交信する交
信領域とを設定しているのであり、起動領域で応答器に
呼掛け信号を送出して応答器の休止状態を解除した後、
交信領域で質問器と応答器との間での交信ができるか
ら、起動領域と交信領域とを適当に設定すれば、高速で
移動する移動体に応答器を設けている場合であっても、
起動領域で応答器の休止状態が解除されて動作が安定し
た後に、交信領域で交信することが可能になるという効
果がある。
【0028】請求項1、請求項2の発明は、信号送受器
によって無線信号を送受する空間領域を、起動領域と交
信領域との間で走査するように駆動装置によって信号送
受器を往復移動させるので、応答器を備えた移動体が起
動領域に存在するときに信号送受器から起動領域に呼掛
け信号を送出することによって応答器の休止状態を解除
し、その後、信号送受器からの呼掛け信号の送出領域を
変更して交信領域に呼出し信号を送出すれば、応答器の
動作が安定した状態で質問器と応答器との間での交信が
可能になるという利点がある。また、起動領域と交信領
域とに対して各別の装置を設けていないから、構成が簡
単であるという利点がある。
【0029】請求項3の発明は、起動領域に向かって無
線信号を送受する起動用信号送受器と、交信領域に向か
って無線信号を送受する交信用信号送受器とを質問器に
設け、起動用放射装置と交信用放射装置との一方を切換
装置によって択一的に動作可能とするので、機械的可動
部分を設けることなく呼掛け信号を送出する空間領域を
選択することができるのであって信頼性が向上するとい
う利点がある。
【0030】請求項4の発明は、起動領域に呼掛け信号
を送出する起動器と、交信領域に位置する応答器と交信
する交信器とを備え、起動器および交信器が一つのケー
スに納装されているので、起動領域と交信領域とに同時
に呼掛け信号を送出することができ、呼掛け信号を送出
する空間領域を移動体の移動速度に追随させて切り換え
る必要がなく動作が簡単になるのである。また、起動器
と交信器とを同時に動作させることができるから、応答
器が比較的短い間隔で次々に連なっている場合であって
も抜け落ちが生じないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の質問器のブロック回路図である。
【図2】実施例1の動作説明図である。
【図3】実施例2の動作説明図である。
【図4】実施例3の質問器のブロック回路図である。
【図5】実施例4の概略構成図である。
【図6】応用例を示す概略構成図である。
【図7】従来例を示し、(a)はブロック回路図、
(b)は交信手順を示す動作説明図である。
【図8】(a)(b)はそれぞれ本発明に係る移動体識
別装置に用いる応答器の例を示すブロック回路図であ
る。
【図9】従来の問題点を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 質問器 2 応答器 3 移動体 10 ケース 11 制御部 12 送信部 13 受信部 14 アンテナ 14a 起動用アンテナ 14b 交信用アンテナ 15 駆動装置 16 位置センサ 17 切換装置 A1 起動領域 A2 交信領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線信号である呼掛け信号を送出する質
    問器と、移動体に設けられ質問器からの呼掛け信号を受
    信すると質問器に対して無線信号である返送信号を送出
    する応答器とを備え、呼掛け信号の受信前には呼掛け信
    号を受信可能とする機能以外の他の機能を休止状態とし
    て消費電力を抑制し呼掛け信号の受信後に休止状態を解
    除する電力切換部を応答器に設けた移動体識別装置にお
    いて、質問器から呼掛け信号を送出する空間領域とし
    て、移動体の進行方向について移動体が質問器に近付く
    側であって呼掛け信号によって応答器の休止状態を解除
    させる起動領域と、移動体の進行方向について移動体が
    質問器から遠ざかる側であって休止状態を解除された応
    答器との間で交信する交信領域とを設定し、質問器は、
    所定の空間領域に向かって無線信号を送受する信号送受
    器と、無線信号を送受する空間領域が起動領域と交信領
    域との間で走査されるように信号送受器を往復移動させ
    る駆動手段とを備えたことを特徴とする移動体識別装
    置。
  2. 【請求項2】 無線信号である呼掛け信号を送出する質
    問器と、移動体に設けられ質問器からの呼掛け信号を受
    信すると質問器に対して無線信号である返送信号を送出
    する応答器とを備え、呼掛け信号の受信前には呼掛け信
    号を受信可能とする機能以外の他の機能を休止状態とし
    て消費電力を抑制し呼掛け信号の受信後に休止状態を解
    除する電力切換部を応答器に設けた移動体識別装置にお
    いて、質問器から呼掛け信号を送出する空間領域とし
    て、移動体の進行方向について移動体が質問器に近付く
    側であって呼掛け信号によって応答器の休止状態を解除
    させる起動領域と、移動体の進行方向について移動体が
    質問器から遠ざかる側であって休止状態を解除された応
    答器との間で交信する交信領域とを設定し、質問器は、
    ケースと一体であって所定の空間領域に向かって無線信
    号を送受する信号送受器と、無線信号を送受する空間領
    域が起動領域と交信領域との間で走査されるように信号
    送受器と一体なケースを往復移動させる駆動手段とを備
    えたことを特徴とする移動体識別装置。
  3. 【請求項3】 無線信号である呼掛け信号を送出する質
    問器と、移動体に設けられ質問器からの呼掛け信号を受
    信すると質問器に対して無線信号である返送信号を送出
    する応答器とを備え、呼掛け信号の受信前には呼掛け信
    号を受信可能とする機能以外の他の機能を休止状態とし
    て消費電力を抑制し呼掛け信号の受信後に休止状態を解
    除する電力切換部を応答器に設けた移動体識別装置にお
    いて、質問器から呼掛け信号を送出する空間領域とし
    て、移動体の進行方向について移動体が質問器に近付く
    側であって呼掛け信号によって応答器の休止状態を解除
    させる起動領域と、移動体の進行方向について移動体が
    質問器から遠ざかる側であって休止状態を解除された応
    答器との間で交信する交信領域とを設定し、質問器は、
    起動領域に向かって無線信号を送信する起動用信号送受
    器と、交信領域に向かって無線信号を送受する交信用信
    号送受器と、起動用信号送受器と交信用信号送受器との
    一方を択一的に動作可能とする切換装置とを備えたこと
    を特徴とする移動体識別装置。
  4. 【請求項4】 無線信号である呼掛け信号を送出する質
    問器と、移動体に設けられ質問器からの呼掛け信号を受
    信すると質問器に対して無線信号である返送信号を送出
    する応答器とを備え、呼掛け信号の受信前には呼掛け信
    号を受信可能とする機能以外の他の機能を休止状態とし
    て消費電力を抑制し呼掛け信号の受信後に休止状態を解
    除する電力切換部を応答器に設けた移動体識別装置にお
    いて、質問器から呼掛け信号を送出する空間領域とし
    て、移動体の進行方向について移動体が質問器に近付く
    側であって呼掛け信号によって応答器の休止状態を解除
    させる起動領域と、移動体の進行方向について移動体が
    質問器から遠ざかる側であって休止状態を解除された応
    答器との間で交信する交信領域とを設定し、質問器は、
    起動領域に呼掛け信号を送出する起動器と、交信領域に
    位置する応答器と交信する交信器とを備え、起動器およ
    び交信器が一つのケースに納装されたことを特徴とする
    移動体識別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009382A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Brother Ind Ltd 無線タグ通信装置
JP2012205054A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Hochiki Corp 無線通信システム、親機及び子機

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JP2010009382A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Brother Ind Ltd 無線タグ通信装置
JP2012205054A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Hochiki Corp 無線通信システム、親機及び子機

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