JPH05203065A - 空圧用制御弁装置 - Google Patents

空圧用制御弁装置

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JPH05203065A
JPH05203065A JP1274492A JP1274492A JPH05203065A JP H05203065 A JPH05203065 A JP H05203065A JP 1274492 A JP1274492 A JP 1274492A JP 1274492 A JP1274492 A JP 1274492A JP H05203065 A JPH05203065 A JP H05203065A
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exhaust
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Yuuzou Ichishita
雄三 市下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、操作解除に対する排気遅れが生じな
いようにした空圧制御弁装置を提供することを目的とす
る。 【構成】圧縮空気源に接続される入口7、空気圧作動器
に接続される出口4及び大気に連通する排気口5を形成
した本体2と、前記入口7及び出口4に連絡して前記本
体2に形成されるシリンダ孔3と、このシリンダ孔3に
挿入され一端側に操作入力を受けるとともに他端側に前
記出口4に連絡される圧力室Aを区画して移動可能なピ
ストン12と、このピストン12の移動に応じて開閉可
能に設けられ前記入口7と前記圧力室Aとの間の連通・
遮断を行なう給気弁34及び前記圧力室Aと前記排気口
5との間の連通・遮断を行なう排気弁35とを備えた空
圧用制御弁装置において、微小な流路面積をもって前記
圧力室を常時大気に連通させる通路25を設けてなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空圧を利用するシステ
ムにおいて人的操作に応じ送出される圧力を制御するた
めに用いられる、例えばブレ−キバルブ,アクセルバル
ブといった空圧用制御弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の空圧用制御弁装置としては、特
開平3−36141号公報に示されたものがある。これ
は、圧縮空気源に接続される入口、空気圧作動器に接続
される出口及び大気に連通する排気口を形成した本体
と、前記入口及び出口に連絡して前記本体に形成される
シリンダ孔と、このシリンダ孔に挿入され一端側に操作
入力を受けるとともに他端側に前記出口に連絡される圧
力室を区画して移動可能なピストン、このピストンの移
動に応じて開閉可能に設けられ前記入口と前記圧力室と
の間の連通・遮断を行なう給気弁及び前記圧力室と前記
排気口との間の連通・遮断を行なう排気弁とを備えたも
のである。
【0003】また、実開昭61−25269号公報に示
されたものがある。これは、圧縮空気源に接続される入
口、空気圧作動器に接続される出口及び大気に連通する
排気口を形成した本体と、前記入口及び出口に連絡して
前記本体に形成されるシリンダ孔と、このシリンダ孔に
挿入され一端側に操作入力を受けるとともに他端側に前
記出口に連絡される圧力室を区画して移動可能なピスト
ン、このピストンの移動に応じて開閉可能に設けられ前
記入口と前記圧力室との間の連通・遮断を行う給気弁及
び前記圧力室と前記排気口との間の連通・遮断を行なう
排気弁とを備え、前記排気弁が、互いに着離座可能な金
属製シ−ト部とゴム製シ−ル部とを有しているものであ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の空圧
用制御弁装置では、ピストンに作用する操作入力と圧力
室に導入された圧力よる作用力とが釣り合い、排気弁及
び供給弁がともに閉弁した状態から、操作入力を弱め
て、排気弁を開弁させて空圧作動器に供給された圧縮空
気を大気に排出させる際、ピストンの本体に対する摺動
抵抗やシ−ル部の撓み変形(排気弁のシ−ル部をゴム製
とした場合、閉弁時にピストン,金属製シ−ト部を介し
て作用する操作力により、シ−ト部がシ−ル部を凹ませ
るような変形)等により、排気弁が開弁するまでのピス
トンの戻りストロ−クが規定量以上に大きくなってしま
い、操作解除に対して排気遅れが生じるという問題があ
る。
【0005】本発明は、この問題を解決するためなされ
たもので、操作解除に対する排気遅れが生じないように
した空圧制御弁装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、圧縮空気源に接続される入口、空気圧作
動器に接続される出口及び大気に連通する排気口を形成
した本体と、前記入口及び出口に連絡して前記本体に形
成されるシリンダ孔と、このシリンダ孔に挿入され一端
側に操作入力を受けるとともに他端側に前記出口に連絡
される圧力室を区画して移動可能なピストンと、このピ
ストンの移動に応じて開閉可能に設けられ前記入口と前
記圧力室との間の連通・遮断を行なう給気弁及び前記圧
力室と前記排気口との間の連通・遮断を行なう排気弁と
を備えた空圧用制御弁装置において、微小な流路面積を
もって前記圧力室を常時大気に連通させる通路を設けて
なることを特徴とする。
【0007】また、前記排気弁が、互いに着離座可能な
金属製シ−ト部とゴム製シ−ル部とを有している空圧用
制御弁装置において、前記シ−ト部には、前記ピストン
から受ける作用力の減少に伴う前記シ−ル部の撓み量の
減少に応じて、微小な流路面積をもって前記圧力室を前
記排気口に連通させる溝を形成してなることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】上述した本発明の空圧用制御弁装置では、ピス
トンで区画される圧力室を通常時大気に連通する微小な
流路面積を有する通路が設けてあるので、給気弁および
排気弁の開閉操作に関係なく、常に、出口側から微少量
の圧縮空気が大気中に排出されることになる。
【0009】また、排気弁の金属製シ−ト部には、ピス
トンから受ける作用力の減少に伴う排気弁のシ−ル部の
撓み量の減少に応じて、微小な流路面積をもって圧力室
を排気口に連通させる溝が設けてあるので、操作力の減
少に応じ、排気弁のシ−ト部がシ−ル部から完全に離れ
る前に出口側の圧縮空気が溝を介して排気口側に流れて
大気中への排出が開始される。
【0010】
【実施例】
実施例1 以下、図1に基づいて本発明の実施例1を説明する。
【0011】図1において、1はアクセルバルブ、2は
アクセルバルブ1のバルブ本体であって、上下に貫通す
るシリンダ孔3を有し、周面下方部分には出口4、周面
上方部分には排気口5がそれぞれ開口している。シリン
ダ孔3は、上方から順に大径孔部3A、中径孔部3B、
小径孔部3C、弁孔部3Dが連続しており、この下方開
口には蓋部材6が取付けられている。蓋部材6は弁孔部
3Dに開口する入口7とこの入口7の上端部にテ−パ形
状の下方弁座8を備え、図示しない配管を介して圧縮空
気源に接続されている。出口4は弁孔部3Dに開口し、
図示しない配管を介してエンジン等のスロットルを開閉
するための空圧作動器に接続されている。排気口5は2
つの通孔9を通して大径孔部3Aに連通しており、チェ
ックバルブ装置10がボルト11で装着収納されてい
る。
【0012】シリンダ孔3には、大径孔部3A、中径孔
部3B及び小径孔部3Cに延在してピストン12が摺動
可能に収納されている。ピストン12は軸部13、小径
部14、大径部15および中径部16の順に一体形成さ
れており、この軸部13の先端部には、摺動自在にばね
受け部材17が外嵌されている。このばね受け部材17
は、ピストン12の大径部15との間に介装された予負
荷を与えられた反力用ばね18により上方へ付勢されて
いるとともに、ボルト・ワッシャ19で上方から押さえ
られている。反力用ばね18の内側には、ピストン12
の小径部14に支持された副反力用ばね20が配設され
ている。ピストン12の大径部15は、シリンダ孔3の
中径孔部3B内周面にシ−ルリング21Aを介在させて
摺動自在に嵌合されており、該中径孔部3Bの底との間
に縦孔22により出口4に連通される圧力室Aを画成
し、この下方にある中径部16はシリンダ孔3の小径孔
部3C内周面にシ−ルリング21Bを介在させて摺動自
在に嵌入している。ピストン12には、中径部16下端
から上方に向かうシリンダ孔3の大径孔部3Aと弁孔部
3Dとを連通する逆L字形の通路23を有し、この通路
23の下端部は円錐形状の上方弁座24が形成され、ま
た、ピストン12には、出口4側の圧力室Aと通路23
とを常時連通するφ0.5mm以下の極小貫通路25が形
成されている。
【0013】シリンダ孔3の弁孔部3Dには、給排気弁
装置26が収納されている。給排気弁装置26は、ゴム
製の上方球弁部27、この上方球弁部27をピストン1
2の中径部16下端に設けられた筒状部材28の孔28
a内に載置させる弁受け部材29、この弁受け部材29
と蓋部材6との間に張設される弁ばね30、該筒状部材
28と蓋部材6との間に張設される弁ばね31、該上方
球弁部27から下方に一体に伸びる弁ロッド32、この
弁ロッド32の下方先端部に装着されたゴム製の下方球
弁部33を有し、上方球弁部27は上方弁座24ととも
に出口4と排気口5との連通・遮断を行なう排気弁34
を構成し、下方球弁部33は下方弁座8とともに入口7
と出口4との連通・遮断を行なう給気弁35を構成して
いる。尚、弁ロッド32は蓋部材6上端部と弁孔部3D
を連通する小孔36に対して摺動自在の内嵌されてい
る。
【0014】アクセルバルブ本体1の上開口には、シリ
ンダ孔3と同心の孔37aを有するマウティングプレ−
ト37がボルト38により取付られている。マウティン
グプレ−ト37の孔37aにはブッシュ39を介してカ
ップ形状のプランジャ40が摺動自在に嵌合されてお
り、ばね受け部材17上面に載置されボルト・ワッシャ
19を覆っている。プランジャ40の上端面には、マウ
ティングプレ−ト37の突起部41のピン42を介して
回動可能に支持されたアクセルペダル43がロ−ラ44
を介して係合している。
【0015】このような構成において、運転手がアクセ
ルペダル43を踏み込むと、プランジャ40、ばね受け
部材17、反力用ばね18を介して、アクセルペダル4
3の踏み込み量が大きい時には更に副反力用ばね20を
介して伝達される入力により、ピストン12が下降し、
ピストン12の上方弁座24に上方球弁部27が着座す
るとともに、上記入力により上方球弁部27が撓みなが
ら(上方弁座24が上方球弁部27を押しつけ変形させ
ながら)弁ロッド32が押し下げられて、下方球弁部3
3が下方弁座8から離座する。これにより、排気弁34
が閉弁するとともに給気弁35が開弁し、入口7を排気
口5に対して遮断して、入口7から弁孔部3Dを通して
出口4に圧縮空気が供給され、該出口4から図示しない
配管を通して空圧作動器側に圧縮空気が送出される。こ
のとき、圧縮空気の一部は縦孔22を通って圧力室Aに
流入し、ピストン12の大径部15をばね18と20の
ばね力に抗して押し上げるとともに、圧力室Aからは、
微小貫通路25を通して、常に、微少量の圧縮空気が通
路23に流出する。
【0016】その後、出口4内の圧力上昇に伴ってピス
トン12は圧力室Aに導入される圧力に応じた作用力と
ブレ−キベダル43の操作入力とが釣り合い、排気弁3
4と給気弁35をともに閉じるように上方側に移動する
が、一方、微小貫通路25からは、常に、微少量の圧縮
空気が排気口5から大気に流出しているので、給気弁3
5は開閉を繰返しながら、出口4内の圧力を安定な状態
に移行させる。
【0017】アクセルキペダル43の操作が解除される
と、ばね30と31のばね力により、ピストン12が上
昇し、ピストン12の上方弁座24が上方球弁部27か
ら該上方球弁部27の上記撓みを解除しつつ離座すると
ともに、弁ロッド32が上昇し、球弁部33が下方弁座
8に当接する。これにより、給気弁35が閉弁し、出口
4内および圧力室A内の圧縮空気を排気口5から大気中
に排出する。
【0018】この、本実施例1によれば、給気弁35及
び排気弁34の開閉に無関係に圧力室Aと通路23とを
連通する極小貫通路25を設けて、常に、圧縮空気を排
気口5側に微少量排気している状態となっているので、
アクセルペダル43の操作入力を弱めて、排気弁34を
開弁させて空圧作動器に供給された圧縮空気を大気に排
出させる際、ピストン12のシ−ルリング21A、21
Bのバルブ本体2に対する摺動抵抗や上方弁座24に対
するゴム製の上方球弁部27の撓みが生じても、ピスト
ン12の上方弁座24が上方球弁部27から離座させる
ようになるまでに微小貫通路25によりすでに排気が開
始しているので、排気開始までに要するピストン12の
戻りストロ−クはほとんど0となり、アクセルペダル4
3の操作解除に対しての排気遅れを生じることはない。
【0019】尚、本実施例1において、微小貫通路25
は圧力室Aと通路23に連通するようにピストン12に
設けてあるが、これに限定されるものではなく圧力室A
と大気中とを直接連通するようにシリンダ本体2に設け
たものであってもよい。
【0020】実施例2 以下、図2に基づいて実施例2を説明する。
【0021】図2において、45はブレ−キバルブ、4
6はブレ−キバルブ45のブレ−キバルブ本体であっ
て、上本体47と下本体48とを上下に嵌合連結して形
成されており、上下に貫通するシリンダ孔49と、この
シリンダ孔49に連通してブレ−キバルブ本体46の周
面に開口する入口50、51および出口52、53を有
し、シリンダ孔49の下端部は排気口54が形成されて
いる。シリンダ孔49は、上方から順に第1の大径孔部
49A、第1の小径孔部49B、第2の大径孔部49C
および第2の小径孔部49Dが連続している。入口5
0、51は図示しない配管を通して圧縮空気源に接続さ
れ、出口52、53は図示しない配管を通して車輪にブ
レ−キを作用させる空圧作動器に直接あるいはリレ−バ
ルブ等を介して接続されている。
【0022】シリンダ孔49の第1の大径孔部49Aに
は、金属製のメインピストン55が摺動可能に収納され
ている。このメインピストン55はシ−ルリング56A
を介してシリンダ孔49の内周面に摺接する皿状の大径
部57を有し、この大径部57によりシリンダ孔49内
に圧力室Aを画成し、該圧力室Aに介装された戻しばね
58により上方に付勢されている。この圧力室Aは出口
52寄りに設けられた縦孔59を通して出口52に通じ
ている。メインピストン55は上方に伸びる軸状部60
とこの軸状部60と同心で下方に伸びる中空軸部61と
を一体に設けられ、この中空軸部61下端の周部には半
径外方に突出し金属製シ−ト部となる上方排気弁座62
が形成されている。入口側50の上方排気弁座62先端
部には、図3の如く圧力室Aとメインピストン55の中
空軸部61内とを連通する所定溝深さPの排気溝63が
設けてある。
【0023】シリンダ孔49の第2の大径孔部49C内
にはリレ−ピストン65が摺動可能に収納されている。
このリレ−ピストン65はシ−ルリング56Bを介して
第2の大径孔部49Cの内周面に摺動する皿状の大径部
66を有し、この大径部66により該大径孔部49C
を、縦孔67を通して出口53と連通する圧力室Bと通
孔68を通して縦孔59の底と連通する中継室Cとに画
成しており、該中継室Cの上下底間に介装されたばね6
9により下向きの押力を受けている。リレ−ピストン6
5は筒状部70を有し、該筒状部70の出口52に対向
する上方に伸びる部分には、シリンダ孔49の第1の大
径孔部49Aと49Cとの間に設けられた第1の小径孔
部49Bに連通するスリット71を有し、該小径孔部4
9Bを貫通して第1の大径孔部内49Aに伸び、上方先
端部がメインピストン55の中空軸部61内に摺動可能
に嵌入されている。筒状部70内には下方から連結ボル
ト72が筒状の連結部材73を貫通して挿入されてお
り、また、この連絡ボルト72はメインピストン55の
軸状部60に形成された貫通孔60aに嵌合されて上方
へ伸びており、その端部は軸状部60から突出しており
ナット73によりストッパ板74を介してメインピスト
ンの軸状部60上端に取付けられている。リレ−ピスト
ン65は、筒状部70の頂壁に形成された中心孔70a
に連絡部材73の大径部が摺動自在に挿通し、この大径
部と小径部との間の段部にばね受けリング75を当接さ
せ、このばね受けリング75と連絡ボルト72の頭部と
の間にばね76A、76Bを介装させて上方に付勢され
ている。77はばね受け板部材であって、周壁を持つコ
ップ状をなし、メインピストン55の軸状部60が貫通
する筒部が形成され、この筒部をメインピスト55の軸
状部60に摺動自在に外嵌し、メインピストン55との
間に介装された予負荷を与えられた反力用ばね78とこ
の反力用ばね78内側に設けられた副反力用ばね79に
より上方へ付勢されるとともに、ストッパ板74を介し
てナット73により上方から押さえられている。
【0024】シリンダ孔49内の小径孔部49Bには、
上方弁装置の上方弁部材80がリレ−ピストン65の筒
状部70に摺動可能に外嵌して配設されている。上方弁
部材80は、この上端周部に外方に伸びるフランジ部8
0Aと該フランジ部80Aの全面に亘り上方弁部材80
に外嵌された座金81で支持されたゴム製シ−ル部82
が形成されており、ストッパ83により小径孔部49B
の内壁下方に支持されたばね受け部材84に摺動自在に
嵌合するとともに、このばね受け部材84と該フランジ
部80Aとの間にばね85を介装して上方に付勢され
て、小径孔部49Bの開口部に形成された上方給気弁座
86に上方弁部材80のゴム製シ−ル部82が着座して
いる。この状態で、上方弁部材80はメインピストン5
5下端に形成されている上方排気弁座62に着座可能に
対向している。上方弁部材80と上方排気弁座62とは
出口51と排気口54との間に位置して通常時開の上方
排気弁87を構成し、上方弁部材80と上方給気弁座8
6とは出口52と入口50との間に位置して通常時閉の
上方給気弁88を構成している。89は上方弁部材80
に設けられたストッパである。
【0025】シリンダ孔49の大径孔部49Cの下に形
成された小径孔部49Dには下方弁装置の筒状をなす下
方弁部材90が収納されている。この小径孔部49Dの
下開口部には蓋材91が嵌合されるとともに、下端面に
はチェックバルブ装置92が蓋材91を抜止めして取着
されている。この下方弁部材90は蓋材91とこの蓋材
91により支持されたばね受け部材93に摺動自在に嵌
合し、このばね受け部材93と下方弁部材90との間に
ばね94を介装して上方に付勢されて下方給気弁座95
に着座しており、この状態でリレ−ピストン65の筒状
部70の下端に形成した下方排気弁座96に着座可能に
対向している。下方弁部材90と下方排気弁座96とは
出口53と排気口54との間に位置して通常開の下方排
気弁97を構成し、下方弁部材90と下方給気弁座95
とは出口53と入口51間に位置して通常閉の下方給気
弁98を構成している。99は下方弁部材90の蓋材9
1から突出する部分に取着されたストッパである。
【0026】バルブ本体1の上開口にはシリンダ孔49
と同心の孔100Aと凹部100Bを有するマウティン
グプレ−ト101がボルト102により取付られてい
る。マウティングプレ−ト101の孔100Aにはブッ
シュ103を介してカップ形状のプランジャ104が摺
動自在に嵌合されており、プランジャ104の開口端側
が凹部100B内にあるばね受け部材77上面に載置さ
れ、ナット73、ストッパ板74を覆っている。プラン
ジャ104の上端面には、マウティングプレ−ト101
の突起部105のピン106を介して回動可能に支持さ
れたブレ−キペダル107がロ−ラ108と伝達板部材
109を介して係合している。
【0027】このような構成において、運転手がブレ−
キペダル107を踏み込むと、プランジャ104、ばね
受け部材77、ばね78、79を介して伝達される入力
により、メインピストン55が戻しばね58のばね力に
抗して下降し、上方排気弁座62が上方弁部材80のゴ
ム製シ−ル部82上面に着座して、当該ゴム製シ−ル部
82に撓みを生じさせつつ該上方弁部材80を押し下
げ、これにより、上方排気弁87が閉弁するとともに上
方弁部材80が上方給気弁座86から離座して上方給気
弁88が開弁し、出口52を排気口54に対して遮断し
て、入口50から圧力室A、縦孔59を通して出口52
に圧縮空気が供給され、該出口52から図示しない配管
を通して空圧作動器に圧縮空気が送出される。
【0028】このとき、入口50から圧力室Aに供給さ
れた圧縮空気の一部は通孔68を通して中継室Cに流入
するので、この圧縮空気の圧力とばね69の作用を受け
てリレ−ピストン65が下降し、下方排気弁座96が下
方弁部材90上面に着座して該下方弁部材90を押し下
げ、これにより、下方排気弁97が閉弁するとともに下
方弁部材90が下方給気弁座95から離座して下方給気
弁98が開弁し、出口53を排気口54に対して遮断し
て、入口51から圧力室B、縦孔67を通して出口53
に圧縮空気が供給され、該出口53から図示しない配管
を通して空圧作動器に圧縮空気が送出される。
【0029】その後、各出口52と53内の圧力上昇伴
ってメインピストン55及びリレ−ピストン65は圧力
室Aおよび中継室Cに導入される圧力に応じた作用力と
ブレ−キベダル43の操作入力とが釣り合う位置に移動
し、上方排気弁87、上方給気弁88、下方排気弁9
7、下方給気弁98の全てが閉弁状態となり、出口52
と53内の圧力が安定する。このとき、メインピストン
55の上方移動により上方弁部材80のゴム製シ−ル部
82の撓みも幾分和らげられ撓み量約2P(メインピス
ト55の上方排気弁座62に設けられた排気溝63の溝
深さPの約2倍)の状態となる。
【0030】ブレ−キペダル107の操作が解除される
と、ばね58のばね力と出口52の出口圧により、メイ
ンピストン55が上方に移動する。このとき、メインピ
ストン55の上方排気弁座62は上方弁部材80のゴム
製シ−ル部82の撓みを除々に解除しつつ上方に移動
し、上方弁部材80のゴム製シ−ル部82の撓みが上記
撓み量約2Pの半分以下になると、上方排気弁座62の
排気溝63から圧力室Aの圧縮空気が排気口54に流出
し始め、次いで、上方排気弁62が上方弁部材80から
離れて上方排気弁87が完全に開弁する。また、上記動
作と同時に、下方排気弁97が開弁する。これにより、
圧力室A、Bと入口50、51間が遮断されるとともに
圧力室A、Bと排気口54とが連通し上記空圧作動器に
供給されていた圧縮空気は圧力室A、Bを通して排気口
54から大気に開放される。
【0031】このように、本実施例2によれば、メイン
ピストン55に作用する操作入力と圧力室Aの圧力によ
る作用力とが釣り合う状態から、操作力を解除し、メイ
ンピストン55が上方に移動する過程で、上方弁部材8
0のゴム製シ−ル部82の全撓み量2Pの半分のところ
で、即ち、メインピストン55の上方排気弁座62が完
全に上方弁部材80から離座する前に排気溝63が排気
口54と圧力室Aとを連通させる構造となっているの
で、メインピストン55のシ−ルリング56Aおよびリ
レ−ピストン65のシ−ルリング56Bのバルブ本体4
6に対する摺動抵抗や上方排気弁座62による上方弁部
材80のゴム製シ−ル部82の撓みが生じてメインピス
トン55の戻りストロ−クが規定量以上になったとして
も、メインピストン55の上方排気弁座62が上方弁部
材80のゴム製シ−ル部82から完全に離座する前に排
気が開始されるので、従来と比して、排気開始に要する
メインピストン12の戻りストロ−クは極めて小さくな
り、ブレ−キペダル107の操作解除に対しての排気遅
れを減少させることができる。
【0032】尚、実施例1のタイプの給排気弁装置26
を用いて圧縮空気を空圧作動器に送る空圧用制御弁装置
において、ゴム製の上方球弁部27が当接する上方弁座
24に弁孔部3Dと通路23とを連通する実施例2に示
す如く排気溝を設けたものであってもよく、この場合、
実施例2と同様な効果を得ることができる。
【0033】また、実施例2のタイプの排気弁87と給
気弁88を用いて圧縮空気を空圧作動器に送る空圧用制
御弁装置において、圧力室Aと排気口54(大気中)と
を連通する実施例1で示す如くの微小貫通路を設けたも
のであってもよく、この場合、実施例1と同様な効果を
得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の空圧用制
御弁装置によれば、ピストンで区画される圧力室を通常
時大気に連通する微小の通路、又は排気弁のシ−ト部に
ピストンから受ける作用力の減少に伴うシ−ル部の撓み
量の減少に応じて圧力室と排気口とを連通させる溝を設
けているので、操作入力を弱めて、空圧作動器に供給さ
れた圧縮空気を大気に排出させる際、排気弁が完全に開
弁する以前に圧力室と大気中が連通する。従って、ピス
トンの本体に対する摺動抵抗やシ−ル部の撓み変形等が
生じてもピストンの排気を開始させるストロ−クが規定
量以上に大きくならず操作解除に対する排気遅れが生じ
ることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1としてのアクセルバルブの縦
断面概略構成図を示すものである。
【図2】本発明の実施例2としてのブレ−キバルブの縦
断面概略構成図を示すものである。
【図3】図2における要部拡大構成図を示すものであ
る。
【符号の説明】
1 アクセルバルブ 2 バルブ本体 3 シリンダ孔 4 出口 5 排気口 7 入口 12 ピストン 25 微小貫通路 34 排気弁 35 給気弁 45 ブレ−キバルブ 46 バルブ本体 49 シリンダ孔 50、51 入口 52、53 出口 55 メインピストン 63 排気溝 87 上方排気弁 88 上方給気弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮空気源に接続される入口、空気圧作動
    器に接続される出口及び大気に連通する排気口を形成し
    た本体と、前記入口及び出口に連絡して前記本体に形成
    されるシリンダ孔と、このシリンダ孔に挿入され一端側
    に操作入力を受けるとともに他端側に前記出口に連絡さ
    れる圧力室を区画して移動可能なピストンと、このピス
    トンの移動に応じて開閉可能に設けられ前記入口と前記
    圧力室との間の連通・遮断を行なう給気弁及び前記圧力
    室と前記排気口との間の連通・遮断を行なう排気弁とを
    備えた空圧用制御弁装置において、微小な流路面積をも
    って前記圧力室を常時大気に連通させる通路を設けてな
    る空圧用制御弁装置。
  2. 【請求項2】圧縮空気源に接続される入口、空気圧作動
    器に接続される出口及び大気に連通する排気口を形成し
    た本体と、前記入口及び出口に連絡して前記本体に形成
    されるシリンダ孔と、このシリンダ孔に挿入され一端側
    に操作入力を受けるとともに他端側に前記出口に連絡さ
    れる圧力室を区画して移動可能なピストンと、このピス
    トンの移動に応じて開閉可能に設けられ前記入口と前記
    圧力室との間の連通・遮断を行なう給気弁及び前記圧力
    室と前記排気口との間の連通・遮断を行なう排気弁とを
    備え、前記排気弁が、互いに着離座可能な金属製シ−ト
    部とゴム製シ−ル部とを有している空圧用制御弁装置に
    おいて、前記シ−ト部には、前記ピストンから受ける作
    用力の減少に伴う前記シ−ル部の撓み量の減少に応じ
    て、微小な流路面積をもって前記圧力室を前記排気口に
    連通させる溝を形成してなる空圧用制御弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452334A (en) * 1977-09-30 1979-04-24 Mitsubishi Electric Corp Valve apparatus with slit
JPS5997194A (ja) * 1982-11-26 1984-06-04 ヤマハ株式会社 ピアノ自動演奏装置におけるソレノイド駆動方法

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