JPH05203056A - ダイヤフラムベローズの製造法 - Google Patents

ダイヤフラムベローズの製造法

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JPH05203056A
JPH05203056A JP5106392A JP5106392A JPH05203056A JP H05203056 A JPH05203056 A JP H05203056A JP 5106392 A JP5106392 A JP 5106392A JP 5106392 A JP5106392 A JP 5106392A JP H05203056 A JPH05203056 A JP H05203056A
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JP
Japan
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metal
metal plates
jig
bellows
welding
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JP5106392A
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English (en)
Inventor
Fumio Utsue
文夫 宇津江
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NIPPON PUROBIIMU KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON PUROBIIMU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレスにて打ち抜いた金属板を治具にて挟持
して電子ビーム叉はそれに類する熱源にてその内外周面
を互いに溶着して一体とする。 【構成】 所要金属薄板をドーナツ形に打ち抜いた金属
板2枚P1.P2を中央の穴芯を揃えて重ね、この金属
板間の外周部側面に2つ割状スペーサR.Rを挟んで内
周溶接用の治具Aにて固定する。その後、その内周端面
間を溶着して偏平V字形のベローズ素材Pを構成する。
これを所要枚数同心的に重ねその内外周面を揃え、かつ
所要圧で外周溶接用の治具Bにて圧着する。この圧着状
態で、互いに密接された両金属板間の外周端面間を溶着
して一体とした後、外周溶接用の治具Bより外して金属
板間に挟持されたスペーサを取り外してベローズを製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレスにて打ち抜いた金
属板を電子ビーム叉はそれに類する熱源にてその内外周
面を互いに溶着して一体とするダイヤフラムベローズの
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラムベローズは所要の金属を用
いて、パイプ状から塑性変形により製造する方法と、プ
レス加工にて打ち抜いた円盤状の金属板を二枚ずつ重
ね、その内周を、ついで隣接する金属板の外周面間を順
次溶着して製造する方法とにて製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしパイプ状からの
塑性変形による製造法では、外周側曲部の板厚が薄くな
り、均一な板厚を有するダイヤフラムベローズを得るこ
とができず、このため耐久性に問題があるとともに、長
さにおいても制約を受けるものとなっている。また、溶
接法においては金属板を一枚重ねる毎にその内周と外周
をいちいち溶着しているため、手数を要し、生産性が劣
り、このためコストの低廉化にも限度がある。
【0004】本発明はこの溶接法を採用し、かつ特殊な
治具を用いることにより簡易、かつ精度の高い均一な製
品を効率よく製造することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、所要金属薄板をドーナツ形に
打ち抜いた金属板2枚を中央の穴芯を揃えて重ね、この
金属板間の外周部側面に2つ割状スペーサを挟んで固定
した後、その内周端面間を溶着して偏平V字形のベロー
ズ素材とし、これを所要枚数同心的に重ねその内外周面
を揃え、かつ所要圧にて圧着状態とし、互いに密接され
た両金属板間の外周端面間を1回の取付で連続的に溶着
して一体とした後スペーサを取り外すようにして金属板
を用いてベローズを製造することを要旨とする。
【0006】
【作用】金属ダイヤフラムベローズの製造において2枚
の金属板を重ねてこれを外周部間にスペーサを介在さ
せ、このスペーサと金属板をともに調心して治具にて固
定した状態でその内周端面を溶着する。このため偏平V
字形断面をしたベローズ素材が精度良く製作できる。そ
してこのようにして製作された所要数のベローズ素材を
芯金と外筒を用いた外周端溶着用の治具にて、ベローズ
素材の内周側の調心と、スペーサを介して外周側の調心
とを行って圧接し、このベローズ素材の互いに密接され
た金属板の外周面の圧接状態で、かつ所要の真空中で順
次溶着する。このため簡易にして精度の高いベローズ
が、しかも設計通りの長さを有するものが製作できる。
【0007】
【実施例】以下本発明ダイヤフラムベローズの製造法を
図示の実施例にもとづいて説明する。所望の金属及び板
厚を有する素材例えばアルミニウム板より製造するダイ
ヤフラムベローズの径に合わせてプレス加工にてドーナ
ツ形の円盤状に打ち抜き、この金属板Pを、まず同心的
に2枚重ねにし、この2枚重ねの金属板P1,P2間の
外周側に半円形で、2枚をその端縁を互いに突き合わせ
たとき真円となるスペーサR,Rを挟み込む。この場合
2枚の金属板P1,P2と、真円となったスペーサRと
が同心的に重なり、かつこの状態を内周溶接用の治具A
にて保持せしめる。
【0008】この治具Aは図2、図3に詳示するように
中央に金属板P1,P2の穴孔と同径の穴14を穿孔し
た円盤状の基台1と、この基台1と対設して、2枚重ね
の金属板P1,P2をスペーサRとともに挟持する押え
板2と、この対向する基台1及び押え板2を同心的に一
体とする芯金3とより構成される。
【0009】基台1は中央のボス部17に穴14を穿孔
するとともにこのボス部17の一端側に金属板P1,P
2の外径より大径なる円盤状の挟持片18を一体に設
け、かつこの挟持片18の一側面に2枚重ねの金属板P
1,P2を嵌合する嵌合溝11を形成し、この嵌合溝1
1の内周側には金属板P1,P2の内周側の外周側面を
環状に押圧する環状突起13を、また嵌合溝の外周側に
は環状突起13より高くした外環状突起12を夫々一体
に形成し、さらにこの外環状突起12の外周に押え板と
の当接面15を形成し、さらにはこの当接面に押え板と
ビスにて一体とするねじ孔16を穿孔するものである。
【0010】押え板2は中央に穴24を穴14と同径に
して穿孔し、かつ外径を挟持片18と同径とした円盤形
で、この一側面に基台1と対向する面に、基台1と同様
に嵌合溝21と内周側の環状突起23と、外周側に外環
状突起12を嵌合する溝22とを形成し、かつこの溝2
2の外周側に当接面25を形成して成る。そして当接面
25にねじ挿入孔26と穿孔する。
【0011】芯金3は一端に穴14,24より大径の鍔
31を有し、この鍔31の一側面中央に穴24,14内
に密にすなわち許容誤差範囲内で挿通され、かつ金属板
P1及びP2内の穴にも挿通される芯30を突設して成
るものである。
【0012】従って上述の如く構成した治具Aにてスペ
ーサRを挟持した2枚重ねの金属板P1,P2を挟持す
る場合、まず基台1の嵌合溝11内にこの2枚重ねの金
属板P1,P2を嵌合し、次いで押え具2をこの上に重
ねる。この時嵌合溝11,21内に前記2枚重ねの金属
板P1,P2とスペーサRを同心的に嵌合する。そして
この基台1、押え具2内に芯金30を挿入すると両基
台、押え具とともに金属板の内周面を正確に同心的に配
列されるとともにスペーサRの外周面は正確に形成され
た基台1及び押え具2の外環状突起12と嵌合溝21の
内周面にて同心的に配列される。この状態で、基台1、
押え具2をビス孔26よりビスを挿入しビス孔16に螺
合して固着した後、これを芯金3より抜くと、基台1、
押え具2間にて挟持された2枚の金属板P1,P2の内
周側外側面は密接され、かつ同心的に固定されている。
【0013】次にこの治具Aにて固定されたまま、金属
板P1,P2の内周端面間を電子ビーム溶接して一体と
する。このようにして2枚重ねの金属板P1,P2の内
周端面間を溶接し、偏平なV字形断面を有するベローズ
素材を多数構成する。この溶着後、基台1と押え具2を
外してベローズ素材を内周溶接用の治具Aより取り出
す。スペーサRは金属板P1,P2間に挟持された状態
である。
【0014】次にこのV字形のベローズ素材Pの予め定
めた数を図4、図5に示す外周溶接用の治具Bに嵌台す
る。この外周溶接用の治具Bは基台4に着脱自在に突設
する芯金5と、この芯金5に対向して嵌挿する2枚の押
板6,7とこの一方の押板7を締結するナット状の締付
具8と、この外周に嵌合する外筒9とより成り、芯金5
に所要数のV字形ベローズ素材Pを嵌挿し、このベロー
ズ素材群の両側部に当接する押板6,7にて所要圧にて
挟持せしめるようになす。
【0015】芯金5はV字形のベローズ素材Pの穴径と
等しくし、これにより各ベローズ素材Pをこの芯金5に
所要枚数嵌挿するのみで自動的に調心を行い、押板6,
7間を締め付ける前にこの芯金5を基台4に嵌合樹立さ
せ、その後外筒9を外嵌し、この外筒9の外嵌にてスペ
ーサRの外周面径と外筒9の内径を等しくすることによ
りスペーサRの調心をも同時に行う。この外筒の外嵌は
基台4に芯金5を嵌合し、かつこの外周に外筒9を嵌合
するように基台4に取り付けた後、一方の押板6より順
次V字形ベローズ素材Pを嵌挿し、最後に押板7を嵌
め、ナット状の締付具8にて強固に挟持するようになす
こともできる。
【0016】上述のように複数枚のV字形ベローズ素材
Pを、互いにその外周縁側の側面が密着するようにした
後、これを外筒9より抜き出し、次に図1に示すように
隣接密着するV字形ベローズ素材P,Pの外周端縁を電
子ビームにて溶着する。
【0017】この溶着時高温によって溶着する部分の金
属板が気化されて、そのガスがビーム溶着をしている箇
所より飛散して隣接する金属板P1,P2に付着するこ
とがある。しかし本発明では図1に示すようにスペーサ
Rの外周縁形状を特殊な形状とし、溶着以外の隣接する
金属板端面より外方向に少し突出する突片R1を形成
し、この突片が区画片の作用をし、金属ガスの金属板他
部への付着を防止し、次工程の電子ビーム溶着を確実に
行える。この突片R1の外端が外筒9の内周面に接して
スペーサの調心がなされるものである。
【0018】またこのスペーサRは図7に示すようにス
ペーサRの外径を金属板P1,P2の外径より少し大径
とし、かつこの外周縁両側面を図示のように切り欠い
て、これにより隣接する2枚のスペーサR,Rの切欠部
R2が谷状の溝となり、この切欠部にて形成される溝底
部に互いに重なる金属板P1,P2の外周端面を覗かせ
て、この部分の電子ビーム溶接をするようになしても同
じ効果を得る。
【0019】隣接するV字形ベローズ素材Pの外周端面
間を真空状態で互いに溶着した後、押板6,7及び芯金
5を取り去り、ベローズを少し伸長させると金属板P
1,P2間にて挟持されていた2つ割状のスペーサRは
脱落し、ベローズのみとなり、この両端に接続用のフラ
ンジ(図示せず)を従来の方法で取り付ける。
【0020】なお外筒9は丸パイプ状とするか、または
図5に示すように2つ割状とし、V字形ベローズ素子の
外周面を包括するように重ねて外嵌し、ボルトナット1
0を締結して一体の円筒形とすればV字形ベローズ素材
への装着、脱抜が容易に行えるものとなる。
【0021】
【発明の効果】本発明によるときはプレスにて打ち抜い
た金属板をスペーサと内周溶接用の治具と、外周溶接用
の治具を用いて調心状態を保持しつつ互いに密接される
金属板間の内周端面間及び外周端面間を溶着するように
しているので、1回のセッティングで互いに隣接する全
V字形ベローズ素材の外周面の溶接が行え、効率よくか
つ精度の高い、所要長のベローズが簡易に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ダイヤフラムベローズの製造法において
互いに重なる金属板の内外周端の溶着状態を示す説明図
である。
【図2】2枚の金属板をその内周端面の溶着により偏平
V字形に形成する治具に挟持した状態の説明図である。
【図3】内周端溶着用の治具の断面図である。
【図4】外周端溶着用治具を装着した状態の断面説明図
である。
【図5】同平面図である。
【図6】スペーサを装入する説明図である。
【図7】スペーサの異なる実施例図である。
【符号の説明】
P1,P2 金属板 P V字形ベローズ素材 R スペーサ A 内周溶接用の治具 1 基台 2 押え板 3 芯金 B 外周溶接用の治具 4 基台 5 芯金 6,7 押板 8 締付具 9 外筒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要金属薄板をドーナツ形に打ち抜いた
    金属板2枚を中央の穴芯を揃えて重ね、この金属板間の
    外周部側面に2つ割状スペーサを挟んで固定した後、そ
    の内周端面間を溶着して偏平V字形のベローズ素材と
    し、これを所要枚数同心的に重ねその内外周面を揃え、
    かつ所要圧にて圧着状態とし、互いに密接された両金属
    板間の外周端面間を溶着して一体とした後スペーサを取
    り外すようにして金属板を用いてベローズを製造するこ
    とを特徴とするダイヤフラムベローズの製造法。
JP5106392A 1992-01-24 1992-01-24 ダイヤフラムベローズの製造法 Pending JPH05203056A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101028112B1 (ko) * 2008-12-15 2011-04-08 코리아씰라인(주) 벨로우즈 타입의 메카니컬 실링 조립체
JP2014509943A (ja) * 2011-09-16 2014-04-24 ケーエスエム カンパニー リミテッド 金属粉じん発生の少ないベローズ溶接用冷却リング
KR102334079B1 (ko) * 2021-05-27 2021-12-02 와이에스텍 주식회사 차량용 통풍시트의 주름관 제조방법

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