JPH05202189A - アリーレンスルフィドポリマーの調製方法 - Google Patents

アリーレンスルフィドポリマーの調製方法

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JPH05202189A
JPH05202189A JP4183781A JP18378192A JPH05202189A JP H05202189 A JPH05202189 A JP H05202189A JP 4183781 A JP4183781 A JP 4183781A JP 18378192 A JP18378192 A JP 18378192A JP H05202189 A JPH05202189 A JP H05202189A
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alkali metal
hydrosulfide
mixture
reaction product
hydrogen sulfide
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JP4183781A
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Lacey Eugene Scoggins
レイシー・ユージーン・スコッギンス
Kenneth Charles Hoover
ケネス・チャールズ・フーヴァー
Jr Earl Clark
アール・クラーク,ジュニアー
Roy Eugene Reger
ロイ・ユージーン・レガー
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Phillips Petroleum Co
Original Assignee
Phillips Petroleum Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硫化水素の精確な計量が不必要であり、又、
重合の開始時点で存在する水の量を制御する、より簡単
化されたアリーレンスルフィドポリマーの製造方法を提
供する。 【構成】 第一のアミノアルカン酸アルカリ金属塩を硫
化水素と、密閉容器中で、所定の反応条件で接触させ、
硫化水素、アルカリ金属水硫化物、水及びラクタムから
成る第一の反応生成物を形成させ;密閉容器をガス抜き
して第一反応生成物中の過剰の硫化水素を除去し;アル
カリ金属水硫化物と第二のアミノアルカン酸アルカリ金
属塩とを所定の反応条件で接触させて、水、ラクタム、
及び第二アミノアルカン酸アルカリ金属塩とアルカリ金
属水硫化物との重合性錯体から成る第二の反応生成物を
形成させ;第二反応生成物を脱水し;脱水済第二反応生
成物をジハロ芳香族化合物と接触させて重合用混合物を
形成し;そして重合用混合物を所定の重合条件に付して
アリーレンスルフィドポリマーを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はアリーレンスルフィド ポリマー
の製造に関する。一つの面では、本発明はフェニレンス
ルフィド ポリマーの製造に関する。
【0002】アリーレンスルフィド ポリマーは当該技
術には周知のものであり、硫黄源としての硫化水素とア
ミノアルカン酸のアルカリ金属塩を使用するこれらのポ
リマーの製造方法は、米国特許第3,884,884号、
同4,060,520号、及び同4,324,886号各明
細書に開示されている。これらの特許は当該技術に意味
があり、且つ貴重な進歩を代表するものではあるが、硫
化水素とアミノアルカン酸のアルカリ金属塩を反応させ
る前に脱水段階を用いてアリーレンスルフィドポリマー
を製造する方法は、硫化水素の精確な計量を要すること
と、重合の開始時点に於いて希望する水含量を得られな
いと言う問題点が有る。前記の問題を避けて、アリーレ
ンスルフィド ポリマーを提供する為の簡単化された方
法が必要である。
【0003】本発明は、硫化水素を精確に計量する必要
無しに、化学量論的に重合反応を制御することによって
改善されたアリーレンスルフィド ポリマーの製造方法
を提供する。本発明は更にまた、重合の開始時点に於い
て存在する水の量を制御する改善された方法によって、
硫化水素とアミノアルカン酸のアルカリ金属塩を使用し
て従来よりも高分子量のアリーレンスルフィドポリマー
を製造する方法を提供する。
【0004】本発明によれば、a)少なくとも一種の第一
のアミノアルカン酸のアルカリ金属塩を、該アミノアル
カン酸のアルカリ金属塩に関してモル過剰の硫化水素と
密閉された反応容器の中で、硫化水素が第一のアミノア
ルカン酸のアルカリ金属塩と反応してアルカリ金属水硫
化物を作り出し、それによって硫化水素、アルカリ金属
水硫化物、水及びラクタムから成る第一の反応生成物を
形成するに足る時間と温度の反応条件の下に接触させ、
b)第一の反応生成物中に存在する硫化水素を除去する為
に密閉された反応容器をガス抜きし、c)アルカリ金属水
硫化物を少なくとも一種の第二のアミノアルカン酸塩
と、水、ラクタム、及び第二のアミノアルカン酸のアル
カリ金属塩とアルカリ金属水硫化物との重合性の錯体か
ら成る第二の反応生成物を製造するに足る時間と温度の
反応条件の下に接触させ、d)第二の反応生成物を脱水
し、脱水された第二の反応生成物を少なくとも一種のジ
ハロ芳香族化合物と接触させて重合用混合物を形成し、
そして e)重合用混合物をアリーレンスルフィド ポリマ
ーを製造するに足る時間と温度の重合条件下に重合す
る;以上のステップから成るアリーレンスルフィド ポリ
マーの調製方法が提供される。更に別の具体例では、第
一の反応生成物から硫化水素を除去する為に密閉された
反応容器をガス抜きする前に、第一の反応生成物を、ガ
ス抜きする時に硫化水素以外の第一の反応生成物の総て
の成分が事実上液相に留どまるような温度に迄冷却す
る。
【0005】本発明は、(a)少なくとも一種の第一のア
ミノアルカン酸アルカリ金属塩をアミノアルカン酸アル
カリ金属塩に関してモル過剰の硫化水素と密閉した反応
容器の中で、硫化水素が第一のアミノアルカン酸アルカ
リ金属塩と反応してアルカリ金属水硫化物を作り出し
て、それによって硫化水素、アルカリ金属水硫化物、水
およびラクタムから成る第一の反応生成物を形成するに
足る時間と温度の反応条件の下に接触させ、(b)第一の
反応生成物中に存在する硫化水素を除去する為に密閉し
た反応容器をガス抜きし、(c)アルカリ金属水硫化物を
少なくとも一種の第二のアミノアルカン酸アルカリ金属
塩と、水、ラクタム、及び第二のアミノアルカン酸アル
カリ金属塩とアルカリ金属水硫化物の錯体から成る第二
の反応生成物を製造するに足る時間と温度の反応条件の
下で接触させ、(d)第二の反応生成物を脱水し、(e)脱水
した第二の反応生成物を少なくとも一種のジハロ芳香族
化合物と接触させて重合用混合物を形成し、そして(f)
重合用混合物をアリーレンスルフィド ポリマーを製造
するに足る時間と温度の重合条件下に重合させる;以上
のステップから成るアリーレンスルフィド ポリマーの
調製方法に関する。
【0006】本発明のアミノアルカン酸のアルカリ金属
塩は式R′2N(CR2′)tCO2M(但し、各R′は水素
原子と、アルキル、シクロアルキル、アリール及びその
組み合わせであるアルカリール、アラルキル等のヒドロ
カルビルラジカルから選ばれ、各ヒドロカルビルラジカ
ルに於ける炭素原子の数は1〜約12の範囲にあり、M
はリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、及び
セシウムから選ばれるアルカリ金属であり、t は2〜約
12の値を有する一つの整数、そしてアミノアルカン酸
アルカリ金属塩の各分子中の炭素原子の総数は3〜約2
4である)によって表わすことができる。アミノアルカ
ン酸のアルカリ金属塩は、アルカリ金属水酸化物をラク
タムと水の存在で反応させることによってその場で(in
situ)製造することができる。
【0007】本発明の方法の中で使用することができる
幾つかのアミノアルカン酸アルカリ金属塩の例には、ア
ミノ酢酸リチウム、N,N‐ジメチル‐2‐アミノプロ
ピオン酸ナトリウム、N‐エチル‐3‐シクロペンチル
‐3‐アミノプロピオン酸カリウム、N‐メチル‐4‐
アミノ酪酸ナトリウム、N‐メチル‐6‐アミノヘキサ
ン酸ナトリウム、N‐イソプロピル‐3‐フェニル‐5
‐アミノペンタン酸ルビジウム、N‐ブチル‐N‐シク
ロヘキシル‐3‐イソプロピル‐6‐アミノヘキサン酸
セシウム、N‐フェニル‐3‐ブチル‐7‐アミノオク
タン酸カリウム、N‐シクロペンチル‐4‐ヘキシル‐
10‐アミノデカン酸ナトリウム、N‐ヘキシル‐6‐
ペンチル‐13‐アミノトリデカン酸リチウム、N‐デ
シル‐4‐アミノドデカン酸ナトリウム、N‐ノニル‐
2‐アミノテトラドデカン酸カリウム、N‐o‐トリル
‐3‐アミノ‐4‐フェニル酪酸ナトリウム、N,N‐
ジベンジル‐2‐p‐トリル‐3‐アミノプロピオン酸
ルビジウム、4‐アミノ酪酸セシウム、5‐アミノペン
タン酸ナトリウム、6‐アミノヘキサン酸カリウム、N
‐エチル‐4‐アミノ酪酸ナトリウム、N‐シクロヘキ
シル‐4‐アミノ酪酸ナトリウムなど、及びそれの任意
の二つ又は二つ以上の混合物が含まれる。差し当たって
好ましいアミノアルカン酸アルカリ金属塩は、その効果
の故に、N‐メチル‐4‐アミノ酪酸ナトリウム(別
名、4‐(N‐メチルアミノ)酪酸ナトリウム)である。
【0008】本発明に従って用いることができるアルカ
リ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セ
シウム、及びその任意の二つ又は二つ以上の混合物があ
る。入手し易いのと、この化合物を使用して得られる効
果が優れている為に、水酸化ナトリウムが好ましい。ア
ルカリ金属水酸化物は、発明のプロセスの中で水性溶液
として便利に使用することができる。例えば、約50重
量パーセントの水酸化ナトリウムを有する水性の水酸化
ナトリウム溶液が使用するのに好都合である。
【0009】本発明に従って使用することができるラク
タムは式: によって表わすことができる。但し、式の中で各R′と
t は前に定義した通りであり、ラクタムの各分子中の
炭素原子の総数は3〜約24の範囲内にある。
【0010】本発明に従って使用できるラクタムの例を
挙げれば、例えば、2‐アゼチジノン、2‐ピロリド
ン、2‐ピペリドン、ε‐カプロラクタム、N‐メチル
‐2‐ピロリドン、N‐エチル‐2‐ピペリドン、N‐
イソプロピル‐ε‐カプロラクタム、N‐ドデシル‐3
‐オクチル‐2‐ピロリドン、N‐シクロペンチル‐4
‐ドデシル‐2‐ピペリドン、N‐エチル‐2‐ピロリ
ドン、N‐シクロヘキシル‐2‐ピロリドン、N‐メチ
ル‐ε‐カプロラクタム、N‐フェニル‐3‐ブチル‐
4‐ベンジル‐2‐ピロリドン、N‐m‐トリル‐2‐
アゼチジノン、N‐ベンジル‐4‐o‐トリル‐2‐ピ
ペリドン、3‐フェニル‐2‐ピロリドン、N‐ブチル
‐4‐シクロヘキシル‐7‐メチル‐8‐アミノオクタ
ン酸のラクタム、N‐オクチル‐3‐エチル‐イソプロ
ピル‐7‐アミノヘプタン酸のラクタム、10‐アミノ
デカン酸のラクタム、13‐アミノトリデカン酸のラク
タム等、及びそれの任意の二つ又は二つ以上の混合物が
ある。このラクタムを使用して得られる効果が良いこと
からN‐メチル‐2‐ピロリドンが差し当たり好まし
い。
【0011】水の存在でアルカリ金属水酸化物をラクタ
ムと反応させてアミノアルカン酸のアルカリ金属塩を製
造する具体例に於いて使用されるラクタムの量は、使用
されるアルカリ金属水酸化物を基準としたモル比を用い
て便利に表わすことができる。広く言えば、ラクタム対
アルカリ金属水酸化物のモル比は、約1:1〜約25:
1、好ましくは、約1.1:1〜約12:1であろう。
【0012】本発明に従えば、アルカリ金属水硫化物の
製造の間に、硫化水素は第一のアミノアルカン酸アルカ
リ金属塩に関してモル過剰で用いられる。使用される硫
化水素の量は、第一のアミノアルカン酸アルカリ金属塩
を基準としたモル比により表わすことができる。アルカ
リ金属水硫化物の製造の間に、硫化水素対第一のアミノ
アルカン酸アルカリ金属塩のモル比は、少なくとも約
1.01:1、好ましくは、少なくとも約1.02:1、最
も好ましくは、少なくとも1.05:1であろう。
【0013】本発明に従って生産できるアルカリ金属水
硫化物には、水硫化リチウム、水硫化ナトリウム、水硫
化カリウム、水硫化ルビジウム、水硫化セシウム、及び
その任意の二つ又は二つ以上の混合物が含まれる。使用
した時に好結果が得られる為に、水硫化ナトリウムが好
ましい。
【0014】アルカリ金属水硫化物を生産する為の反応
条件には約150℃〜約250℃、好ましくは、約18
0℃〜約220℃の範囲の温度と、約10分〜約4時
間、好ましくは、約40分〜約3時間の範囲の時間の使
用が含まれる。好ましい一つの具体例では、密閉された
反応容器中の硫化水素と第一のアミノアルカン酸アルカ
リ金属塩との反応は、密閉された反応容器中に存在する
硫化水素の反応を促進する為に、密閉された反応容器中
の圧力が増加するように不活性なガスの存在で行なわれ
る。不活性ガスの使用によって生ずる圧力増加は、好ま
しくは約50psigから約100psigである。不活性ガス
は、一般に窒素、ヘリウム、ネオン及びアルゴンから選
ばれるだろう。差し当たって好ましい不活性ガスは、そ
の費用と入手し易さから見て窒素である。
【0015】アルカリ金属水酸化物、ラクタム及び水を
接触させてアミノアルカン酸のアルカリ金属塩を製造す
る具体例では、反応条件に約105℃から約205℃の
範囲の温度と約1分から約1時間の範囲の時間の使用を
含む。アミノアルカン酸のアルカリ金属塩の形成に圧力
は制限は無いが、総ての成分が事実上液相に留どまるに
足る圧力であることが好ましい。
【0016】第一の反応生成物を含む密閉された反応容
器は、第一の反応生成物中に存在する硫化水素を除去す
る為にガス抜きされる。ガス抜き段階は、アルカリ金属
水硫化物を形成する為に使用される硫化水素の精確な測
定を要せずに本発明の方法を実施できるようにする。好
ましい具体例では、第一の反応生成物を含む密閉された
反応容器は、ガス抜きした時に硫化水素以外の第一の反
応生成物の総ての成分が事実上液相に留どまるような温
度に迄ガス抜きの前に冷却される。ガス抜きする前に第
一の反応生成物が冷却される温度は、好ましくは、約1
50℃以下、最も好ましくは、約125℃以下である。
【0017】アルカリ金属水硫化物は、水、ラクタム、
及び第二のアミノアルカン酸アルカリ金属塩とアルカリ
金属水硫化物の重合性の錯体から成る第二の反応生成物
を製造する為に、第二のアミノアルカン酸のアルカリ金
属塩と接触させられる。アミノアルカン酸のアルカリ金
属塩とアルカリ金属水硫化物との重合性の錯体を製造す
る為の反応条件は、約100℃から約250℃、好まし
くは約150℃から約225℃の範囲の温度と、約1分
から約1時間、好ましくは約5分から約15分の範囲の
時間の使用を含む。重合性の錯体の形成に圧力は制限は
無いが、圧力は第二の反応生成物の成分を液相に留どめ
るのに足るものであるのが好ましい。
【0018】次いで、第二の反応生成物は脱水され、そ
の後に、少なくとも一つのジハロ芳香族化合物と接触さ
せられて重合混合物を形成する。脱水段階は、第二の反
応生成物から少なくとも水の一部を除去するような、当
該技術に通常の熟練を有する人々にとって公知のいかな
る方法を使ってでも実行することができる。一つの方法
は、第二の反応生成物を約120℃から約210℃の範
囲の温度に約5分から約6時間加熱する方法で、その場
合は加熱しながら一方では加熱によって蒸発する水を除
去する手段を講じて置くことである。
【0019】本発明の方法に使用できるジハロ芳香族化
合物は、1分子中に炭素原子を6個から22個有する化
合物である。ジハロ芳香族化合物の環上の置換基は、塩
素、臭素、及び沃素から構成される群から選ぶことがで
きる。好ましくは、ジハロ芳香族化合物はジハロ‐置換
のベンゼン、もっと好ましくは、ジクロロ‐置換のベン
ゼンであるだろう。ジハロ芳香族化合物が p‐ジクロロ
ベンゼン、及び p‐ジクロロベンゼンと、合計でその約
0.1モルパーセントから約10モルパーセントに相当
する m‐ジクロロベンゼン、o‐ジクロロベンゼン、及
び式: を有するアルキル‐置換ジクロロベンゼン(但し、式中
で各Rは独立に水素原子又は炭素原子数が1〜約4のア
ルキル基であり、少なくとも一つのRは水素原子ではな
い)の三者の少なくとも一つとの混合物から構成される
群から選ばれる時に特に好結果が期待される。
【0020】適当なジハロ芳香族化合物の幾つかの例を
挙げれば、例えば、p‐ジクロロベンゼン、p‐ジブロモ
ベンゼン、p‐ジヨードベンゼン、1‐クロロ‐4‐ブ
ロモベンゼン、1‐クロロ‐4‐ヨードベンゼン、1‐
ブロモ‐4‐ヨードベンゼン、2,5‐ジクロロトルエ
ン、2,5‐ジクロロ‐p‐キシレン、1‐エチル‐4‐
イソプロピル‐2,5‐ジブロモベンゼン、1,2,4,5
‐テトラメチル‐3,6‐ジクロロベンゼン、1,2,4,
5‐テトラブチル‐3,6‐ジクロロベンゼン、1‐エ
チル‐3‐ブチル‐2,5‐ジクロロベンゼン、1‐エ
チル‐2,5‐ジブロモベンゼン、o‐ジクロロベンゼ
ン、m‐ジクロロベンゼン等、及びそれの任意の二つ又
は二つ以上の混合物である。
【0021】本発明に従って使用されるジハロ芳香族化
合物の量は、第一の反応生成物の中のアルカリ金属水硫
化物の量を基準としたモル比により便利に表わすことが
できる。広く言えば、ジハロ芳香族化合物対アルカリ金
属水硫化物のモル比は、約0.9:1〜約1.2:1、好ま
しくは、約0.95:1〜約1.05:1になるだろう。
【0022】本発明に従って使用されるラクタムの量
は、第一の反応生成物中のアルカリ金属水硫化物の量を
基準としたモル比を用いて便宜的に表わすことができ
る。広く言えば、ラクタム対アルカリ金属水硫化物のモ
ル比は約1:1〜約25:1、好ましくは、約3:1〜約
12:1であろう。
【0023】本発明に従って使用される第二のアミノア
ルカン酸のアルカリ金属塩の量は、第一の反応生成物中
のアルカリ金属水硫化物の量を基準としたモル比により
便利に表わすことができる。広く言えば、アルカリ金属
水硫化物に対する第二のアミノアルカン酸アルカリ金属
塩のモル比は、約0.5:1〜約1.5:1、好ましく
は、約0.9:1〜約1.1:1であろう。
【0024】第一の反応生成物中のアルカリ金属水硫化
物のモル量は、使用する第一のアミノアルカン酸のアル
カリ金属塩のモル量と本質的に等しくなるように選ぶこ
とができる。何故かならば、第一のアミノアルカン酸ア
ルカリ金属塩は、第一のアミノアルカン酸アルカリ金属
塩が硫化水素と反応してアルカリ金属水硫化物を形成す
る反応に於いて制限剤であり、そして時間と温度の反応
条件は、第一のアミノアルカン酸アルカリ金属塩がアル
カリ金属水硫化物に事実上100パーセント転化するよ
うに選ぶことができるからである。
【0025】本発明に従って、重合混合物中の一成分と
してカルボン酸のアルカリ金属塩を使用するのは随意で
ある。若しも使用するならば、第一の反応生成物または
第二の反応生成物を調製する為に各成分を装入する時
に、脱水工程の前にアルカリ金属カルボン酸塩が存在す
るように使用するのが便利である。第一の反応生成物中
では、カルボン酸アルカリ金属塩対アルカリ金属水硫化
物のモル比は広い範囲に亙って変化し得るが、一般には
約0.002:1〜約4:1、好ましくは約0.1:1
〜約2:1の範囲内にあるだろう。
【0026】適当なアルカリ金属カルボン酸塩は式、
R″′COMによって表わすことができる。但し、式
中のR″′はアルキル、シクロアルキル、アリール及び
その組み合わせであるアラルキル等から選ばれるヒドロ
カルビルラジカルであり、前記R″′中の炭素原子の数
は1〜約20の範囲内にあり、そしてMは先に定義した
通りである。
【0027】使用できる幾つかのアルカリ金属カルボン
酸塩の例を挙げれば、例えば、酢酸リチウム、酢酸ナト
リウム、蟻酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸
リチウム、プロピオン酸ナトリウム、2‐メチルプロピ
オン酸リチウム、酪酸ルビジウム、吉草酸ナトリウム、
ヘキサン酸セシウム、ヘプタン酸リチウム、2‐メチル
オクタン酸リチウム、ドデカン酸カリウム、オクタデカ
ン酸ナトリウム、シクロヘキサンカルボン酸リチウム、
シクロヘキシル酢酸カリウム、安息香酸カリウム、安息
香酸リチウム、安息香酸ナトリウム、m‐トルイル酸カ
リウム、フェニル酢酸リチウム、4‐フェニルシクロヘ
キサンカルボン酸ナトリウム、p‐トリル酢酸カリウム
等、及びその任意の二つ又は二つ以上の混合物がある。
使用した時の効果、市場での入手のし易さ、及び経済性
から見て、好ましいアルカリ金属カルボン酸塩は酢酸ナ
トリウムである。
【0028】同じく又、本発明に従って重合段階で一つ
の成分としてポリハロ芳香族化合物を使用するのも随意
である。使用されるポリハロ芳香族化合物の量は、便宜
的に第一の反応生成物中のアルカリ金属水硫化物の量を
基準とするモル比により表わすことができる。広く言え
ば、ポリハロ芳香族化合物対アルカリ金属水硫化物のモ
ル比は、約0.001:1〜約0.02:1、好ましく
は約0.002:1〜約0.01:1、最も好ましく
は、約0.003:1〜約0.008:1であろう。
【0029】本発明の方法に使用できるポリハロ芳香族
化合物は、式: によって表わすことができる。但し、上記の式に於い
て、Xは弗素、塩素、臭素および沃素から構成される群
から選ばれる一つのハロゲン原子、a は3又は4、そ
してa+bは6である。aが3である時は、各Zは好ま
しくは水素原子である。aが4である時は、Zは水素原
子、又は炭素原子数が1〜約4のアルキルラジカル、‐
NH及び‐OR″(但し、R″は炭素原子数が1〜約
4のアルキルラジカルである)を含む種々の任意の置換
基で有り得るが、それらに限定されない。
【0030】本発明の方法で使用できるポリハロ芳香族
化合物の例としては、1,2,3‐トリクロロベンゼ
ン、1,2,4‐トリクロロベンゼン、1,3,5‐ト
リクロロベンゼン、1,2,3‐トリフルオロベンゼ
ン、1,2,4‐トリフルオロベンゼン、1,3,5‐
トリフルオロベンゼン、1,2,3,4‐テトラクロロ
ベンゼン、1,2,4,5‐テトラクロロベンゼン、
1,2,3,5‐テトラクロロベンゼン、1,2,3,
4‐テトラフルオロベンゼン、1,2,4,5‐テトラ
フルオロベンゼン、1,2,3,5‐テトラフルオロベ
ンゼン、1,3‐ジクロロ‐4‐フルオロベンゼン、
1,3‐ジクロロ‐2‐フルオロベンゼン、2,3,
4,5‐テトラクロロアニリン、2,3,5,6‐テト
ラクロロアニリン、2,3,4,5‐テトラクロロトル
エン、2,3,4,6‐テトラクロロトルエン、2,
3,5,6‐テトラクロロトルエン、1‐メトキシ‐
2,3,5,6‐テトラクロロベンゼン、2‐メトキシ
‐1,3,4,5‐テトラクロロベンゼン、1‐メトキ
シ‐2,3,5‐トリクロロベンゼン等、及びその任意
の二つ又は二つ以上の混合物がある。その効果、経済性
および市場での入手のし易さから、差し当たって好まし
いポリハロ芳香族化合物は1,2,4‐トリクロロベン
ゼンである。
【0031】適当な重合条件は、広い範囲に亙って変動
し得るが、一般には約200℃から約450℃、好まし
くは約210℃から約350℃の範囲内にある反応温度
を含む。反応時間は約10分から約72時間、好ましく
は、約1時間から約8時間の範囲内にあるだろう。使用
される圧力は、重合混合物を事実上液相内に留どめるに
十分な圧力であるべきである。圧力は、一般に約0〜約
400psig、好ましくは、約150psig〜約2
50psigの範囲にあるだろう。
【0032】本発明に従って調製されたアリーレンスル
フィドポリマーを回収する為には既知の種々の方法を用
いることができるが、米国特許第4,415,729号
明細書に記述された“水急冷法(water quench)”のよ
うな方法を用いるのが好ましい。この方法では、ラクタ
ムには溶解するが、アリーレンスルフィド ポリマーに
は非溶剤であるような分離剤、例えば、水の十分量と重
合混合物を、重合混合物中にアリーレンスルフィドポリ
マーが可溶性である温度よりも高い温度で接触させて相
分離を起こさせるか又は相分離を促進する。急冷した、
相分離した混合物をその後に冷却すると、ラクタムの中
に懸濁した微粒子のアリーレンスルフィドポリマーのス
ラリーが得られるから、それを濾過して微粒子のアリー
レンスルフィドポリマーを回収することができる。分離
したポリマーは水のような液体希釈剤を用いてスラリー
化することができ、アルカリ金属ハロゲン化物と他の可
溶性の不純物は水の中に溶解する。濾過などの方法で液
体希釈剤を溶解している不純物と一緒に除去すれば、後
に微粒子のアリーレンスルフィドポリマーが残る。この
洗浄方法は所望するアリーレンスルフィドポリマーの純
度が得られる迄何回でも繰り返すことができる。本発明
によって調製された結晶性のアリーレンスルフィドポリ
マーを回収するのに使用できる他の既知の方法は、米国
特許第3,800,845号明細書に記述された方法で
ある。この場合は、加熱した重合用混合物を重合用混合
物の上の圧力を反応圧力から、本質的に総ての水と大約
1/3のラクタムが蒸発するのに十分な程度に減少しな
がら等温蒸発に掛け、次いで濃縮された重合混合物をア
リーレンスルフィドポリマーから本質的に総てのラクタ
ムを除去する為に断熱的に略大気圧に迄フラッシングす
ることによって別の容器に取り出す。フラッシュした反
応混合物の残留物を水などの液体希釈剤を用いてスラリ
ー化すれば、ハロゲン化アルカリ金属と他の可溶性の不
純物は水の中に溶解する。濾過などの方法で液体希釈剤
を溶存する不純物と一緒に除去すれば、後に微粒子のア
リーレンスルフィドポリマーが残る。この洗浄方法はア
リーレンスルフィドポリマーの希望する純度が得られる
迄反復することができる。洗浄の少なくとも一部分は、
約130℃から約250℃の範囲内にある高められた温
度で行なうのが好ましい。更に、上記の洗浄段階の少な
くとも一つの段階では、有機酸、特に、酢酸を使用する
のが当面好ましい。有機酸を用いて処理する為のそのよ
うな方法は、米国特許第4,801,664号明細書の
中に記述されている。
【0033】本発明の方法によって製造されるアリーレ
ンスルフィドポリマーは、充填剤(又は充填材)、繊
維、顔料、増量剤、他のポリマー等とブレンドすること
ができる。アリーレンスルフィドポリマーは硬化して、
高い耐熱性と優れた耐薬品性を持った硬化製品を製造す
ることができるが、この場合、硬化は酸素‐含有雰囲気
の存在でポリマーを熱処理することから成るポリマー乾
燥後の別個の処理として定義される。好ましい酸素‐含
有雰囲気は空気である。本発明に従って調製されたアリ
ーレンスルフィドポリマーは、フイルム、繊維、成型物
品、及び複合材料の製造に有用である。
【0034】
【実施例】以下の実施例に於いて、ポリフェニレンスル
フィド(PPS)の溶融流量は、アメリカ試験/材料協
会(ASTM)のD 1238、条件316/5.0の
試験法(但し、5分間の予熱を用いるように一部修正し
た)に従って測定し、測定した溶融流量値は、g/10
分間として表示した。
【0035】ポリマーの灰分含量は、秤量した一定重量
のポリマーのサンプルを白金皿の中で燃焼することによ
って測定した。炭素質の残渣は、白金皿とその内容物を
一緒にマッフル炉の中で540℃に加熱して除去した。
残渣(灰分)の重量は、ポリマーの最初の重量に対する
重量パーセントで表示されている。
【0036】
【実施例I】この実施例は本発明の方法に従って、硫黄
源として硫化水素を用いた高分子量のPPSの調製に就
いて記述する。攪拌機の付いた150リットル容の反応
器に、48.94重量パーセントのNaOHを含む水性
の水酸化ナトリウム(NaOH)の混合液34.31k
gと50.7リットル(L)のN‐メチル‐2‐ピロリ
ドン(NMP)を装入した。混合物を攪拌しながら約1
50℃に加熱し、その温度で45分間保持した。
【0037】混合物を10.43kgの固体の酢酸ナト
リウムの入った340L容の反応器に移し、16.3L
のNMPを用いてフラッシュ(洗い流す)した後、1
4.5kgの硫化水素を混合物の液面下に2時間に亙っ
てMathesonの純薬品用のシリンダーから添加し
た。添加の間に、温度は約150℃から約175℃に上
昇した。硫化水素の添加が終わった時点で、反応器のゲ
ージ圧は386kPaであった。混合物を165℃で6
0分間保持した。次に、反応器を120℃に冷却し、過
剰の硫化水素を反応器からガス抜きした。
【0038】33.30kgの水性のNaOHと49.
2LのNMPの第二の混合物を、上述したのと同じよう
に150L容の反応器の中に準備し、340L容の反応
器の中の上記の混合物に加え、その後に18.9LのN
MPでフラッシュした。混合物を脱水して水の一部分を
除去した。脱水には約97分掛かり、反応器の温度は、
約150℃から約206℃に上昇した。脱水した後、N
aOH/NaSHのモル比は1.09/1であった。
【0039】脱水した混合物に61.73kgの p‐
ジクロロベンゼン(DCB)を添加した。混合物を22
7℃に加熱し、その温度で4時間保持し、次いで混合物
を263℃に昇温してその温度で3時間保持した。26
3℃での3時間の保持が終わった後、重合混合物の小サ
ンプルを反応器から取り出し、それに就いてDCB含有
量をガスクロマトグラフィーを用いて分析した。NMP
中の未反応のDCBの量は、DCBとNMPだけの量を
基準として1.2重量パーセントであった。次ぎに、混
合物を128℃に冷却し、37.85Lの脱イオン水を
反応器に添加した。
【0040】反応器内の生成物を取り出して、スクリー
ンで選別(濾過)し、得られた固体のPPSを脱イオン
水で4回、熱(約177℃)脱イオン水で1回洗浄し
た。乾燥した後、実験1から得られたPPS製品の溶融
流量は199g/10分間で、灰分含量は0.34重量
パーセントであった。
【0041】
【実施例II】反応体の量と反応条件を変えた他は、実施
例Iの実験1に記述したのと類似の方法で更に二つの実
験を行なった。
【0042】実験2では、NaOHとNMPの第一の水
性混合物を34.26kgのNaOH水溶液と50.7
LのNMPから調製した。第一の混合物に14.7kg
の硫化水素を167℃で2時間に亙って添加した。混合
物を約200℃に加熱し、その温度で60分間保持し
た。混合物を127℃に冷却した後、230gの硫化水
素を反応器に添加し、127℃の温度で15分間保持
し、次いで過剰の硫化水素を反応器からガス抜きした。
【0043】第二の水性のNaOH‐NMPの混合物を
33.34kgのNaOHと49.2LのNMPから調
製した。61.75kgのDCBを脱水した混合物に添
加した。
【0044】実験3では、第一の水性のNaOH‐NM
Pを34.29kgのNaOHと50.7LのNMPか
ら調製した。第一の混合物に14.56kgの硫化水素
を23分間に亙って添加した。反応器のゲージ圧を89
6kPaまで増加する為に、硫化水素の添加系統に窒素
を通した。反応器の温度を200℃に高め、その温度で
20分間保持し、次いで窒素を用いて反応器の圧力を1
138kPaまで上げて10分間保持した。反応器に1
40kgの硫化水素を添加し、混合物を200℃で10
分間保持した。次ぎに、反応器を127℃に冷却し、過
剰の硫化水素を反応器からガス抜きした。
【0045】水性のNaOHとNMPの第二の混合物を
33.32kgのNaOHと49.2LのNMPから調
製した。脱水した混合物に61.93kgのDCBを添
加した。
【0046】この実施例の二つの実験の結果は表Iに、
実施例Iの実験1の結果と一緒に要約されている。各実
験ともNaOH/NaSHの比率と未反応のDCBの量
的水準には変動があったが、いずれの場合も高分子量の
PPSが製造された。
【0047】
【0048】
【実施例III】本発明の方法に従って、異なる形式のポ
リマー回収法を用いて幾つかのPPS重合を行なった。
【0049】実験4では、48.94重量パーセントの
NaOHを含む水性のNaOH混合物34.314kg
と50.7LのNMPを150L容の反応器に装入し
た。混合物を攪拌しながら約150℃に加熱し、その温
度で49分間保持した。
【0050】上記の混合物を10.43kgの固体の酢
酸ナトリウムの入った340L容の反応器に移し、1
6.3LのNMPを用いてフラッシュした後、16.4
5kgの硫化水素をMathesonの純薬品用のシリ
ンダーから31分間に亙って混合物の液面下に添加し
た。硫化水素の添加が終了した時点で、反応器のゲージ
圧は738kPaであった。混合物を198℃に加熱
し、その温度で57分間保持した。198℃での保持3
0分後に、140gの硫化水素を添加した。混合物を1
20℃まで冷却し、反応器から過剰の硫化水素をガス抜
きした。
【0051】水性のNaOH33.306kgと49.
2LのNMPの第二の混合物を上述の如く150L容の
反応器の中に準備し、340L容の反応器の中の混合物
に装入し、その後18.9LのNMPを用いてフラッシ
ュした。この混合物を脱水して水の一部分を除去した。
脱水には約83分かかり、温度は148℃から約204
℃に上昇した。脱水の後、NaOH/NaSHのモル比
は1.00/1であった。
【0052】脱水した混合物に62.588kgのDC
Bを加えた。混合物を227℃に加熱し、その温度で4
時間保持した後、再び265℃まで昇温し、そのまま3
時間保持した。265℃での保持時間の最後に、未反応
のDCBはNMP中に0.53重量パーセントあること
が見出だされた。重合中に生じた水の大部分とNMPの
一部は、温度を265℃に維持した侭バルブを開けてガ
ス抜きし圧力を483kPa(ゲージ圧)に下げた。2
2.0kgの凝縮した液体がガス抜きの間に49分間に
亙って捕集された。次いで、反応器の温度を282℃ま
で上げ、そして反応器の内容物を2kPa(ゲージ圧)
の圧力に於いて別の容器にフラッシュ放出して、その容
器からNMPを蒸気として除去した。
【0053】反応器の中の固体の生成物を脱イオン水を
用いて3回洗浄し、各洗浄毎に80℃の脱イオン水で濯
ぎながら濾過した。最初の洗浄は室温で、二回目は水に
添加した150mLの酢酸を用いて約177℃で、そし
て三回目は水だけで177℃で行なった。実験4から得
られた乾燥生成物の溶融流量は535g/10分で、灰
分含量は0.30重量パーセントであった。
【0054】実験5は、反応器の内容物をフラッシング
する前に、水とNMPの蒸気のガス抜きを全く行なわな
かった以外は、実験4の中で述べたのと類似した方法で
行なった。
【0055】水性のNaOHとNMPの第一の混合物
は、34.30kgの水性のNaOHと50.7LのN
MPから調製した。第一の混合物に14.51kgの硫
化水素を22分間に亙って添加した。198℃で30分
間保持した後に230gの硫化水素を添加した。実験4
の場合と同様に、混合物を120℃まで冷却し、過剰の
硫化水素をガス抜きした。
【0056】水性のNaOHとNMPの第二の混合物
は、33.32kgの水性のNaOHと49.2LのN
MPから調製した。脱水した混合物に62.73kgの
DCBを添加した。
【0057】実験6では、上記の実験5に就いて記述し
たのと類似した方法で重合を行なったが、例外として今
回は、脱水した混合物を227℃に加熱し、2時間保持
した後、再び265℃に昇温して4時間保持した。
【0058】水性のNaOHとNMPの第一の混合物
を、34.24kgの水性のNaOHと50.7LのN
MPから調製した。第一の混合物に14.61kgの硫
化水素を32分間に亙って添加した。198℃での保持
30分後に、320gの硫化水素を添加した。実験4と
5の場合と同様に、混合物を120℃まで冷却し、過剰
の硫化水素をガス抜きした。
【0059】第二の水性のNaOH‐NMP混合物を、
33.31kgのNaOHと49.2LのNMPから調
製した。脱水した混合物に62.77kgのDCBを添
加した。
【0060】この実施例の三つの重合の結果は表IIに要
約されている。NaOH/NaSHの比と未反応のDC
Bの量には変化が有ったにも拘わらず、別のポリマー回
収法を用いて同じように高分子量のポリマーが製造され
た。
【0061】
【0062】
【実施例IV】この実施例は、実施例IとIIの中で述べた
のと類似のポリマー回収法を用いて行なった対照のPP
S重合である。
【0063】攪拌機付きの150L容の反応器に33.
25kgの水性のNaOH混合物(48.94重量パー
セントのNaOHを含む)と39.20kgの水性のN
aSH混合物(58.962重量パーセントのNaSH
と0.124重量パーセントのNaOHを含む)を装入
した。攪拌しながら混合物を約120℃に加熱し、その
温度で10分間保持した。混合物を10.43kgの酢
酸ナトリウムと67.0LのNMPの入った別の340
L容の反応器に移した後、68.1LのNMPを用いて
フラッシングした。全混合物を脱水して水の一部を除去
した。
【0064】脱水した混合物にDCB(61.771k
g)を添加し、混合物を約227℃に加熱し、その温度
で4時間保持した。次いで、混合物を約264℃まで加
熱し、その温度で3時間保持した。264℃での保持時
間の終わった後に、少量のサンプルを反応器から採取
し、分析した結果、NMP中に残った未反応のDCBの
量は0.59重量パーセントであることが示された。
【0065】重合混合物を実施例Iで述べたのと同じ方
法で回収すると、溶融流量が74g/10分で灰分含量
が0.29重量パーセントのポリマー7が得られた。
【0066】
【実施例V】この実施例は実施例IIIの中に記述したのと
同じポリマー回収法を用いて行なった対照の重合実験で
ある。
【0067】攪拌機付きの150L容の反応器に、3
2.50kgの水性のNaOH混合物(49.94重量
パーセントのNaOHを含む)と40.01kgの水性
のNaSH混合物(58.83重量パーセントのNaS
Hと0.144重量パーセントのNaOHを含む)を装
入した。混合物を攪拌しながら約120℃に加熱し、そ
の温度で10分間保持した。混合物を、10.43kg
の酢酸ナトリウムと67.0LのNMPの入った340
L容の別の反応器に移し、その後に68.1LのNMP
を用いてフラッシング(150Lの反応器を洗い流す)
した。全混合物を脱水して水の一部を除去した。
【0068】脱水した混合物にDCB(61.92k
g)を装入し、混合物を約227℃に加熱して4時間保
持した。次いで、混合物を約264℃に昇温し、その温
度で2時間保持した。264℃での保持時間の終わった
時点で少量のサンプルを反応器から取り出して分析した
結果、NMP中に残った未反応のDCBの量は0.93
重量パーセントであることが分かった。
【0069】重合混合物を実施例IIIの場合と同じやり
方で回収したが、今回は二番目の洗浄水に酢酸を添加せ
ず、最後の洗浄の時だけ100mLの酢酸を添加した点
が異なっていた。乾燥した生成物(ポリマー8)は17
4g/10分の溶融流量と0.06重量パーセントの灰
分含量を持っていた。
【0070】
【実施例VI】前述したポリマーの幾つかを、成型部品と
しての性質を比較する為に射出成型した。実験5からの
ポリマーは全く硬化せずに使用した。実験6からのポリ
マーは、ポリマーを約168〜196℃の温度で6.2
5時間硬化した結果、溶融流量は211g/10分であ
った。米国特許第3,919,177号明細書に開示さ
れたのと類似の方法で調製し、その後に米国特許第4,
801,664号に開示された方法に従って酸洗浄し、
次ぎに軽度に硬化させたPPSポリマーは、比較的高い
分子量を持った本質的に線状のポリマーであり、200
g/10分の公称溶融流量を持っていた。これらの結果
が比較の中に入っている。各ポリマーをドライブレンド
して57.35重量パーセントのPPS、40重量パー
セントのガラス繊維(Owens Corning社のOC‐497
EE)、0.6重量パーセントのPEEK 380P
(ICI社)、1重量パーセントのDHT‐4A(Kyow
a Industries)、0.25重量パーセントの高密度ポリ
エチレン、及び0.8重量パーセントのUcarsil
TG‐100シランを含む混合物を製造した。ブレン
ドを直径1.5インチの一本スクリューの押出機の上
で、327℃の原料温度で押し出し、その後にペレット
にチョップした。ペレットを150℃で92時間乾燥し
た後に、それをArburg ECOの射出成型機の上
で、316℃のバレル温度と135℃の金型温度を用い
て射出成型した。成型した部品は200℃で2時間オー
ブンアニーリングした。
【0071】射出成型した部品の機械的性質を評価し
た。表IIIは評価結果を示す。実験5と6からの発明ポ
リマーの性質は市販製品の性質に類似している。
【0072】 この発明を実施例の中で具体的に且つ詳細に記述してき
たが、それは単に例示することを目的としたものであっ
て、それによって発明が限定されるものではなく、総て
の合理的な修正も本発明の範囲と精神の中に網羅される
ことを目的としている。
フロントページの続き (72)発明者 ケネス・チャールズ・フーヴァー アメリカ合衆国オクラホマ州タルサ,イー スト・フォーティシックスス・ストリート 13052 (72)発明者 アール・クラーク,ジュニアー アメリカ合衆国オクラホマ州バートルズヴ ィル,アーバー・ドライブ 1003 (72)発明者 ロイ・ユージーン・レガー アメリカ合衆国テキサス州ディア・パー ク,セント・パトリック 2309

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)密閉した反応容器の中で、少なくとも
    一種のアミノアルカン酸のアルカリ金属塩と該第一のア
    ミノアルカン酸のアルカリ金属塩に関してモル過剰の硫
    化水素とを、該硫化水素がアミノアルカン酸のアルカリ
    金属酸塩と反応してアルカリ金属水硫化物を製造するに
    足る時間と温度の反応条件の下で接触させ、それによっ
    て硫化水素、アルカリ金属水硫化物、水及びラクタムか
    ら成る第一の反応生成物を形成し; (b)該第一の反応生成物中に存在する該硫化水素を除去
    する為に該密閉した反応容器をガス抜きし; (c)該アルカリ金属水硫化物と少なくとも一種のアミノ
    アルカン酸のアルカリ金属塩とを、水、ラクタム、及び
    該アミノアルカン酸のアルカリ金属塩と該アルカリ金属
    水硫化物との重合性の錯体から成る第二の反応生成物を
    製造するに足る時間と温度の反応条件の下で接触させ; (d)該第二の反応生成物を脱水し; (e)該脱水した第二の反応生成物と少なくとも一種のジ
    ハロ芳香族化合物とを接触させて重合用混合物を形成
    し;そして (f)該重合用混合物を該アリーレンスルフィドポリマー
    を製造するに足る時間と温度の重合条件の下に重合させ
    る;以上の(a)〜(f)の段階から成るアリーレンスルフィ
    ドポリマーの調製方法。
  2. 【請求項2】 段階(a)の反応条件には約150℃〜約
    250℃の範囲内の温度と約10分〜約4時間の範囲内
    の時間を使用し、そして段階(c)の反応条件には約10
    0℃〜約250℃の範囲内の温度と約1分〜約1時間の
    範囲内の時間を使用する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 段階(a)に於ける該硫化水素と該第一の
    アミノアルカン酸のアルカリ金属塩とのモル比が少なく
    とも約1.01:1である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 段階(b)に於ける該ガス抜きの前に該第
    一の反応生成物を、該ガス抜きした時に該硫化水素以外
    の該第一の反応生成物の総ての成分が事実上、液相に留
    どまるような温度に迄冷却することを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 段階(a)に於ける該接触は、該密閉され
    た反応容器内の圧力が該密閉された反応容器中に存在す
    る該硫化水素の反応を促進する為に増加されるように不
    活性ガスの存在で行なわれることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 該不活性ガスによって生ずる該圧力増加
    が、約50〜約100psigであり、そして該不活性ガス
    が窒素である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 該少なくとも一種のアミノアルカン酸の
    アルカリ金属塩が式、R′2N(CR2′)tCO2M(但し
    前記の式に於いて、各R′は水素原子または炭素原子数
    が1〜約12のヒドロカルビルラジカルであり、Mはア
    ルカリ金属、t は2〜約12の値を有する一つの整数で
    あり、そして該少なくとも一種のアミノアルカン酸アル
    カリ金属塩の各分子中の炭素原子の総数が3〜約24で
    ある)によって表わされる請求項1乃至6のいずれか一
    つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 段階(c)で用いられる該アミノアルカン
    酸のアルカリ金属塩と該第一の反応生成物中の該アルカ
    リ金属水硫化物とのモル比が約0.5:1〜約1.5:1で
    あり、そして該第一の反応生成物中の該アルカリ金属水
    硫化物のモル量が段階(a)で使用されるアミノアルカン
    酸のアルカリ金属塩のモル量と本質的に等しいことを特
    徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 該ラクタムが分子当たり3〜約24個の
    炭素原子を有し、該アルカリ金属水硫化物が水硫化リチ
    ウム、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム、水硫化ルビ
    ジウム又は水硫化セシウムであり、該ジハロ芳香族化合
    物がp‐ジクロロベンゼン又は合計で約0.1〜約10モ
    ルパーセントに相当するm‐ジクロロベンゼン、o‐ジク
    ロロベンゼン、又は式 を有するアルキルで置換されたジクロロベンゼン(但
    し、Rは水素原子または炭素原子数が1〜約4のアルキ
    ル基であり、少なくともRの一つは水素原子ではない)
    の三者の少なくとも一つとp‐ジクロロベンゼンとの混
    合物である請求項1乃至8のいずれか一つに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 段階(f)の始めに存在する該ラクタム
    と段階(c)の始めに存在する該アルカリ金属水硫化物と
    のモル比が約1:1〜約25:1であり、段階(f)の始め
    に存在する該ジハロ芳香族化合物と段階(c)の始めに存
    在する該アルカリ金属水硫化物とのモル比が約0.9:1
    〜約1.2:1である請求項1乃至9のいずれか一つに記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 該ラクタムが、N‐メチル‐2‐ピロ
    リドン、N‐エチル‐2‐ピロリドン、N‐シクロヘキ
    シル‐2‐ピロリドン、又はN‐メチル‐ε‐カプロラ
    クタムである請求項1乃至10のいずれか一つに記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 該重合混合物がカルボン酸のアルカリ
    金属塩を含有する請求項1乃至11のいずれか一つに記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 該カルボン酸のアルカリ金属塩が酢酸
    ナトリウムである請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 該重合混合物が式 但し、Xは弗素、塩素、臭素、又は沃素であるハロゲン
    原子であり、a は3又は4、a+b は6、そしてZは水
    素原子、炭素原子数が1〜約4のアルキルラジカル、‐
    NH2又は‐OR″(但し、R″は炭素原子数が1〜約4
    のアルキルラジカル)である;によって表わされるポリハ
    ロ芳香族化合物を含む請求項1乃至13のいずれか一つ
    に記載の方法。
  15. 【請求項15】 該第一と該第二のアミノアルカン酸の
    アルカリ金属塩が、アルカリ金属水酸化物、ラクタム、
    及び水を、該第一と該第二のアミノアルカン酸アルカリ
    金属塩を製造するに足る時間と温度の反応条件の下に接
    触させることによって製造される請求項1乃至14のい
    ずれか一つに記載の方法。
  16. 【請求項16】水酸化ナトリウム、N‐メチル‐2‐ピ
    ロリドン及び水を、N‐メチル‐4‐アミノ酪酸ナトリ
    ウム、水およびN‐メチル‐2‐ピロリドンから成る第
    一の混合物を形成するに足る時間と温度の反応条件の下
    に接触させ;該第一の混合物と該N‐メチル‐4‐アミ
    ノ酪酸ナトリウムに関してモル過剰の硫化水素とを、密
    閉された反応容器の中で該硫化水素が該N‐メチル‐4
    ‐アミノ酪酸ナトリウムと反応して水硫化ナトリウムを
    作り出し、それによって硫化水素、水硫化ナトリウム、
    水およびN‐メチル‐2‐ピロリドンから成る第一の反
    応生成物を形成するに足る時間と温度の反応条件の下に
    接触させ;該第一の反応生成物を、該硫化水素以外の該
    第一の反応生成物の総ての成分が事実上、液相に留どま
    るような温度にまで予め冷却し、それから、該密閉され
    た反応容器をガス抜きして該第一の反応生成物中に存在
    する該硫化水素を除去し;N‐メチル‐4‐アミノ酪酸
    ナトリウム、水およびN‐メチル‐2‐ピロリドンから
    成る第二の混合物を形成するに足る時間と温度の反応条
    件の下に、水酸化ナトリウム、N‐メチル‐2‐ピロリ
    ドン及び水を接触させ;水、N‐メチル‐2‐ピロリド
    ン、及び該第二の混合物中の該N‐メチル‐4‐アミノ
    酪酸ナトリウムと該水硫化ナトリウムとの重合性錯体か
    ら成る第二の反応生成物を製造するに足る時間と温度の
    反応条件の下に該第二の混合物を該水硫化ナトリウムと
    接触させ;該第二の反応生成物を脱水し;該脱水された第
    二の反応生成物を p‐ジクロロベンゼンと接触させて重
    合用混合物を形成し;そして該重合用混合物をポリ(フェ
    ニレンスルフィド)を製造するに足る時間と温度の重合
    条件の下に重合させる;以上の各段階から成る請求項1
    5記載の方法。
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