JPH05201890A - 2−メチルナフタレンの製造方法 - Google Patents

2−メチルナフタレンの製造方法

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JPH05201890A
JPH05201890A JP5357992A JP5357992A JPH05201890A JP H05201890 A JPH05201890 A JP H05201890A JP 5357992 A JP5357992 A JP 5357992A JP 5357992 A JP5357992 A JP 5357992A JP H05201890 A JPH05201890 A JP H05201890A
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Yoshinori Takagi
木 嘉 則 高
Tatsuya Nobusawa
沢 達 也 信
Toshihide Suzuki
木 利 英 鈴
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C5/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms
    • C07C5/22Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by isomerisation
    • C07C5/27Rearrangement of carbon atoms in the hydrocarbon skeleton
    • C07C5/2729Changing the branching point of an open chain or the point of substitution on a ring
    • C07C5/2732Catalytic processes
    • C07C5/2754Catalytic processes with metals

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】1−メチルナフタレンを異性化して、2−メチ
ルナフタレンを製造するにあたり、Ni,Pd,Pt,
Ru,Rhのうち少なくとも一つの金属元素またはその
化合物を担持した固体酸触媒を用いて、水素雰囲気下で
異性化反応を行う。 【効果】上記固体酸触媒を用いるため触媒活性が長く、
長時間にわたって高い収率で2−メチルナフタレンを製
造することができ工業的に有利なプロセスとなり得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1−メチルナフタレン
の異性化によって2−メチルナフタレンを製造する方法
に関する。2−メチルナフタレンは、染料、医薬品等の
合成のための中間体として有用であり、また、最近で
は、高機能性樹脂原料である2,6−ナフタレンジカル
ボン酸の合成のための中間体としても注目されている化
合物である。
【0002】
【従来の技術】2−メチルナフタレンは、石炭の乾留に
よって生成するタール分を蒸留することによって得られ
るメチルナフタレン留分中に含まれている。従来は、該
メチルナフタレン留分から含窒素物質等の塩基性物質を
化学的処理により抽出した後、晶析または蒸留によって
2−メチルナフタレンを回収していた。一方、メチルナ
フタレン留分には、2−メチルナフタレンと共に1−メ
チルナフタレンが多量に含まれており、従って、2−メ
チルナフタレンの晶析または蒸留後の残液中にも、1−
メチルナフタレンが多量に存在する。1−メチルナフタ
レンは、染料等としての用途はあるものの、2−メチル
ナフタレンに比べ、工業的需要は少ない。このため、2
−メチルナフタレンの晶析または蒸留後の残液中あるい
は晶析または蒸留のための原料中に含まれる1−メチル
ナフタレンを2−メチルナフタレンに異性化することに
よって2−メチルナフタレンを得る技術が望まれてお
り、従来、いくつかの方法が提案されている。
【0003】例えば均一系酸触媒を用いる例として、BF
3-H3PO4 を用いて2−メチルナフタレンの選択率を改善
した例が、特公平01−13454号に開示されてい
る。一方、不均一系酸触媒を用いる例として、部分的に
イオン交換されたY型ゼオライトを用いて2−メチルナ
フタレンの選択率を改善した例が、文献(V. Solinas
等、Applied Catalysis,9,1984,pp. 109−1
17)に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの中で、シリカ
・アルミナ、ゼオライト、変性ゼオライトなどの不均一
系触媒を用いて異性化反応を行なう方法は分離工程の簡
便さ、連続操作のしやすさから魅力のあるものである。
しかるに、例えば前記Solinas らの文献には、部分的に
イオン交換されたY型ゼオライトを用いた場合の活性の
経時変化が記載されているが、それによると、触媒劣化
が速く、すなわち触媒寿命はきわめて短く、高い収率で
2−メチルナフタレンを得るためには触媒交換や再生を
頻繁に行う必要がある。このことは2−メチルナフタレ
ンの製造コストの上昇につながり、工業的な実施を困難
にする要因となる。
【0005】上述の如く、1−メチルナフタレンの異性
化反応によって2−メチルナフタレンを製造する方法に
おいて、取扱い及び回収が容易な不均一系触媒で、か
つ、長い寿命を有する触媒は知られていない。本発明
は、このような従来技術の問題点を克服するためなされ
たものであり、長寿命を有する不均一系触媒を用いた、
1−メチルナフタレンの異性化反応によって2−メチル
ナフタレンを製造する方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく、不均一系触媒のシリカ・アルミナ、ゼオ
ライト、変性ゼオライトに各種改良を加えたものを1−
メチルナフタレンの異性化反応に用いて、触媒寿命の長
期化についての検討を行った。その結果、還元性金属の
Ni,Pd,Pt,Ru,Rhなどのうち少なくとも一
つを担持した触媒を用いてH2 雰囲気中で反応を行った
場合に、触媒寿命が飛躍的に改善されることを見いだす
に至り、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の包括的概念によれば、
1−メチルナフタレンまたはこれを含有する混合物中の
1−メチルナフタレンを異性化して、2−メチルナフタ
レンを製造するにあたり、Ni,Pd,Pt,Ru,R
hのうち少なくとも一つの金属元素またはその化合物を
担持した固体酸触媒を用いて、水素雰囲気下で異性化反
応を行うことを特徴とする2−メチルナフタレンの製造
方法が提供される。
【0008】以下に、本発明の構成を詳細に説明する
が、本発明の好ましい態様及びそれに基づく利点が明ら
かとなろう。本発明の製造方法において、異性化反応に
用いられる化合物は、1−メチルナフタレンである。原
料として用いる1−メチルナフタレンは、純粋なもので
ある必要はなく、例えば平衡濃度[2−メチルナフタレ
ン/(1−メチルナフタレン+2−メチルナフタレン)
≒65モル%]未満の2−メチルナフタレンをも含んで
いてもよい。また、この他に、ナフタレン等の不純物が
混在していてもよい。具体的には、1−メチルナフタレ
ンを含有するコールタール留分、石油留分等の1−メチ
ルナフタレン含有油、さらに具体的には、1−メチルナ
フタレンと2−メチルナフタレンを含む塩基性物質除去
後のメチルナフタレン留分や、該メチルナフタレン留分
から2−メチルナフタレンを晶析または蒸留した後の残
液等が例示され、これらを原料として用いる。なお、原
料として用いる1−メチルナフタレン含有油は、工業的
には、1−メチルナフタレンの含有量が10重量%以上
のものが好ましく、20重量%以上のものが特に好まし
い。
【0009】本発明で用いる不均一系触媒としては固体
で酸性を有するシリカ・アルミナ、ゼオライトまたはそ
れらをイオン交換してプロトンを導入し酸性度を高めた
もの、水蒸気中で加熱処理および/または酸処理して格
子定数を調整したものなどが用いられる。ゼオライトと
しては、Y型ゼオライトが特に好ましい。Y型ゼオライ
トは、7〜10Åの比較的大きいサイズの細孔をもつこ
とから、メチルナフタレンが細孔内へ容易に拡散できる
ためと考えられる。
【0010】触媒に担持される成分は、Ni,Pd,P
t,RuおよびRhから選ばれる少なくとも1つの金属
元素またはその化合物である。本発明におけるこれらの
成分の化合物は、Ni,Pd,Pt,Ru,Rhの塩化
物、硝酸塩、硫酸塩、酸化物、硫化物等が挙げられ、具
体的には、硝酸ニッケル、塩化パラジウム、塩化白金
酸、塩化ルテニウム、塩化ロジウム、酸化ニッケル、硫
酸ニッケル、塩化ニッケル等が挙げられるが、本発明は
これらに限定されるものではない。担持される成分は1
種でも2種以上でもよい。なかでも入手のし易さなどか
らNiを用いるのがもっとも好ましい。
【0011】また、本発明の目的をそこなわない範囲で
これらの成分以外の元素を添加してもよい。
【0012】Ni,Pd,Pt,RuおよびRhから選
ばれる少なくとも1つの金属元素またはその化合物は、
通常、水素添加または水添分解用の触媒として還元反応
活性を有する金属である。本発明者は、これらの成分を
担持した固体酸触媒を用いて、水素雰囲気下で1−メチ
ルナフタレンの異性化反応を進行させることにより、詳
細な理由は不明であるが、触媒劣化が抑制されて、長時
間にわたって高い2−メチルナフタレン収率を持続させ
ることができることを、見出した。
【0013】これらの成分の担持方法としては、金属無
機塩または金属の酸化物の溶液中にシリカ・アルミナま
たはゼオライト等の固体酸を浸して、金属塩または金属
の酸化物を固体酸に含浸させたのち溶液を乾燥除去する
含浸法と、固体酸上のカチオンを金属イオンで置換する
イオン交換法がある。
【0014】担持前の固体酸としてはゼオライトが好ま
しく、なかでもY型ゼオライトであって格子定数が2
4.3〜24.5Åのものが特に優れている。
【0015】本発明で使用する触媒では、いずれの担持
方法も適用することができる。含浸法、または固体酸上
のカチオンを金属イオンで置換するイオン交換法で前記
各種金属元素またはその化合物を担持した触媒は、還元
処理して用いた方が好ましいが、含浸法、またはイオン
交換されたものをそのまま用いても良い。後者の場合、
含浸法またはイオン交換されたものも本発明の異性化反
応時に還元処理されるためである。これらの成分の担持
量は、担持後の固体酸触媒において、金属元素として
0.001〜15重量%が好ましく、特には0.005
〜5重量%が好ましい。上記担持量であると、触媒寿命
が長く、触媒活性も大である。
【0016】前記の方法で調製された触媒は、使用時に
適切な形状・粒径に成型して用いられるが、これらは反
応装置の形式によって反応の効率を最適にするための手
段であって、いかなる形状・粒径であっても触媒劣化を
抑制する作用に大差はない。
【0017】本発明では、水素雰囲気下で異性化反応を
行う。水素源としては水素ガスまたは水素と不活性ガス
の混合ガスを用いるのが適当である。水素ガスまたは混
合ガスは、流通式反応を行う場合には、原料と同伴させ
るのが好ましい。原料は、気体でも液体でもよいが、水
素ガスと、反応器内でガス化した原料に対する水素ガス
の容積比(水素/原料)は0.1〜100が適切であ
り、より好ましくは1〜10、さらに好ましくは1〜5
が適切である。混合ガスを用いるときは、混合ガス中の
水素の容積が上記範囲であればよい。水素の量がこの範
囲であれば、触媒劣化が少なく、単位時間当りの原料の
処理量が低下することがない。すなわち本発明によれ
ば、特定の成分を担持した固体酸触媒を用いて、比較的
少量の水素ガスの使用により、触媒の劣化が少なく、長
時間高収率で2−メチルナフタレンを得ることができ
る。
【0018】本発明の異性化反応の温度は、350〜6
00℃が適切で、好ましくは400〜500℃、さらに
好ましくは420〜480℃である。この温度範囲で該
触媒を用いて1−メチルナフタレンの異性化反応を行な
うと、反応速度が大きく、十分な転化率が得られると共
に触媒の劣化が低い。反応温度が高すぎるのは、副反応
が多く生じ、ナフタレン、ジメチルナフタレン等の副生
物が多く生成するという問題が生じ、好ましくない。
【0019】また、本発明において異性化反応は、気相
で行なっても液相で行なってもよい。液相で行なう場
合、触媒表面に析出する炭素質の前駆体を液中に溶解さ
せて除去することができるので、触媒劣化の抑制効果を
より高めることができる。しかし、反応温度を350℃
以上とすると、1−メチルナフタレンの沸点(245
℃)以上となるため、反応系を液相状態に保つためには
20kgf/cm2G以上の加圧が必要となる。このため耐圧性
の反応設備が必要となり動力費も高くなる。本発明で
は、常圧または10kgf/cm2G以下の加圧下で反応を行え
る気相反応においても十分な触媒劣化の抑制効果が実現
できることから、高圧設備が不要で、動力費の軽減でき
る気相反応を適用するのがより好ましい。ただし、圧力
については高いほど触媒劣化の抑制効果が促進されるた
め、可能な限り10kgf/cm2Gに近い反応条件が好まし
い。
【0020】反応装置の形式は回分式、流通式のいづれ
でもよいが、1−メチルナフタレンの異性化では大きな
反応熱を伴わないことから、反応物と触媒の分離が容易
で、処理効率の高い固定層流通管式反応装置を用いるの
が適当である。固定層を用いる場合、触媒は0.1〜1
0mm程度のペレットまたはフレーク状に成型して反応
器に充填する。触媒の粒径が小さすぎると、原料と同伴
ガスの流通が円滑に行われず反応器に過大な圧力差を生
じて反応の継続が不能となる。一方、粒径が大きすぎる
と、触媒と原料の接触効率が低下して十分な転化率が得
られないという問題が生じるため、好ましくない。流通
式反応装置を用いる製造方法において、WHSV(1時
間に単位重量の触媒上を通過する1−メチルナフタレン
の重量)は0.1〜10h-1の範囲内が好ましい。WH
SVが大きすぎると十分に大きな転化率が得られず、一
方、WHSVが小さすぎると充填触媒量および反応器容
積が大きくなり不経済となる。
【0021】以上説明した方法で、1−メチルナフタレ
ンを異性化して2−メチルナフタレンを得ることができ
るが、本発明方法を用いても長時間の連続反応では触媒
劣化が進行する。本発明で用いる触媒は再生可能であ
る。具体的には、炭素質析出により劣化した触媒を空気
中あるいは酸素中などで約300〜800℃程度で焼成
すると触媒を再生することができる。
【0022】異性化後の混合物(通常平衡混合物であ
る)から蒸留などの回収手段により2−メチルナフタレ
ンを取得することができる。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例によって
説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0024】(実施例1)Y型ゼオライトを水蒸気によ
り加熱処理し、格子定数24.3Åとしたものに、Ni
を金属元素として1.5wt%担持した触媒を粒径0.
3〜0.5mmに成型し、還元処理した後、管型反応器
に充填した。水素ガス(純度:99.999%)と1−
メチルナフタレン(純度:98%)の完全ガス状態にお
ける容積比が2対1となるように混合した原料を、常
圧、450℃に制御した触媒層にWHSV=1h-1で供
給して異性化反応を行った。供給開始から10時間およ
び5000時間後における生成物の組成を表1に示す。
なお、本反応条件で、2−メチルナフタレン収率が50
%以上を持続するのは8500時間であった。
【0025】(実施例2)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに対して、Niの担持量を
0.1wt%とした以外は、実施例1と同様の反応を行
った。供給開始から10時間および5000時間後にお
ける生成物組成を表1に示す。なお、本反応条件で、2
−メチルナフタレン収率が50%以上を持続するのは8
200時間であった。
【0026】(実施例3)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに対して、Niの担持量を
0.01wt%とした以外は、実施例1と同様の反応を
行った。供給開始から10時間および5000時間後に
おける生成物組成を表1に示す。なお、本反応条件で、
2−メチルナフタレン収率が50%以上を持続するのは
7300時間であった。
【0027】(実施例4)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに、Ptを金属元素として
1.5wt%担持した触媒を粒径0.3〜0.5mmに
成型し、還元処理した後、管型反応器に充填した。圧力
を5kgf/cm2Gとした以外は実施例1と同様の反応を行っ
た。供給開始から10時間および5000時間後におけ
る生成物組成を表1に示す。なお、本反応条件で、2−
メチルナフタレン収率が50%以上を持続するのは68
00時間であった。
【0028】(実施例5)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに対して、Ptの担持量を
0.1wt%とした以外は、実施例4と同様の反応を行
った。供給開始から10時間および5000時間後にお
ける生成物組成を表1に示す。なお、本反応条件で、2
−メチルナフタレン収率が50%以上を持続するのは6
500時間であった。
【0029】(実施例6)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに対して、Ptの担持量を
0.01wt%とした以外は、実施例4と同様の反応を
行った。供給開始から10時間および5000時間後に
おける生成物組成を表1に示す。なお、本反応条件で、
2−メチルナフタレン収率が50%以上を持続するのは
6300時間であった。
【0030】(実施例7)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに対して、Niの代わりにP
dを金属元素として1.5wt%担持した以外は、実施
例1と同様の反応を行った。供給開始から10時間およ
び5000時間後における生成物組成を表1に示す。な
お、本反応条件で、2−メチルナフタレン収率が50%
以上を持続するのは3800時間であった。
【0031】(実施例8)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに対して、Niの代わりにR
uを金属元素として1.5wt%担持した以外は、実施
例1と同様の反応を行った。供給開始から10時間およ
び5000時間後における生成物組成を表1に示す。な
お、本反応条件で、2−メチルナフタレン収率が50%
以上を持続するのは5200時間であった。
【0032】(実施例9)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに対して、Niの代わりにR
hを金属元素として1.5wt%担持した以外は、実施
例1と同様の反応を行った。供給開始から10時間およ
び5000時間後における生成物組成を表1に示す。な
お、本反応条件で、2−メチルナフタレン収率が50%
以上を維持するのは5600時間であった。
【0033】(実施例10)実施例1と同様の格子定数
24.3ÅのY型ゼオライトに対して、NiとPtを金
属元素として各0.75wt%、あわせて1.5wt%
担持した以外は実施例1と同様の反応を行った。供給開
始から10時間および5000時間後における生成物組
成を表1に示す。なお、本反応条件で、2−メチルナフ
タレン収率が50%以上を維持するのは7200時間で
あった。
【0034】(実施例11)実施例1と同様の格子定数
24.3ÅのY型ゼオライトに対して、NiとPdを金
属元素として各0.75wt%、あわせて1.5wt%
担持した以外は実施例1と同様の反応を行った。供給開
始から10時間および5000時間後における生成物組
成を表1に示す。なお、本反応条件で、2−メチルナフ
タレン収率が50%以上を維持するのは7500時間で
あった。
【0035】(実施例12)実施例1と同様の格子定数
24.3ÅのY型ゼオライトに対して、Ni、Ptおよ
びPdを金属元素として各0.5wt%、あわせて1.
5wt%担持した以外は実施例1と同様の反応を行っ
た。供給開始から10時間および5000時間後におけ
る生成物組成を表1に示す。なお、本反応条件で、2−
メチルナフタレン収率が50%以上を維持するのは70
00時間であった。
【0036】(比較例1)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに、何も担持させずにそのま
ま用い、実施例1と同様の反応を行った。供給開始から
10時間および500時間後における生成物組成を表1
に示す。なお、本反応条件で、2−メチルナフタレン収
率が50%以上を持続するのは90時間であった。
【0037】(比較例2)実施例1と同様の格子定数2
4.3ÅのY型ゼオライトに、何も担持させずにそのま
ま用い、実施例4と同様の反応を行った。供給開始から
10時間および500時間後における生成物組成を表1
に示す。なお、本反応条件で、2−メチルナフタレン収
率が50%以上を持続するのは80時間であった。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、1−メチル
ナフタレンを2−メチルナフタレンに異性化するのに用
いる固体酸触媒の寿命が長いので、長時間にわたって高
い収率で1−メチルナフタレンから2−メチルナフタレ
ンを製造することができ工業的に有利なプロセスとなり
得る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−メチルナフタレンまたはこれを含有す
    る混合物中の1−メチルナフタレンを異性化して、2−
    メチルナフタレンを製造するにあたり、Ni,Pd,P
    t,Ru,Rhのうち少なくとも一つの金属元素または
    その化合物を担持した固体酸触媒を用いて、水素雰囲気
    下で異性化反応を行うことを特徴とする2−メチルナフ
    タレンの製造方法。
  2. 【請求項2】前記固体酸触媒がY型ゼオライトである請
    求項1記載の2−メチルナフタレンの製造方法。
  3. 【請求項3】前記金属元素またはその化合物の担持量
    が、担持後の重量中の金属元素として、0.001〜1
    5重量%である請求項1または2に記載の2−メチルナ
    フタレンの製造方法。
  4. 【請求項4】前記異性化反応が気相反応で、かつ、ガス
    化した原料に対する水素ガスの容積比(水素/原料)が
    0.1〜100である請求項1〜3のいずれかに記載の
    2−メチルナフタレンの製造方法。
JP5357992A 1991-11-26 1992-03-12 2−メチルナフタレンの製造方法 Withdrawn JPH05201890A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111036279A (zh) * 2019-12-12 2020-04-21 西安近代化学研究所 应用于邻苯二甲酸二异壬酯加氢合成环己烷-1,2-二甲酸二异壬酯的催化剂的制备方法

Cited By (2)

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CN111036279A (zh) * 2019-12-12 2020-04-21 西安近代化学研究所 应用于邻苯二甲酸二异壬酯加氢合成环己烷-1,2-二甲酸二异壬酯的催化剂的制备方法
CN111036279B (zh) * 2019-12-12 2023-02-10 西安近代化学研究所 应用于邻苯二甲酸二异壬酯加氢合成环己烷-1,2-二甲酸二异壬酯的催化剂的制备方法

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