JPH05200985A - 段ボールシート用印刷機 - Google Patents

段ボールシート用印刷機

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JPH05200985A
JPH05200985A JP2042492A JP2042492A JPH05200985A JP H05200985 A JPH05200985 A JP H05200985A JP 2042492 A JP2042492 A JP 2042492A JP 2042492 A JP2042492 A JP 2042492A JP H05200985 A JPH05200985 A JP H05200985A
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JP
Japan
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ink
printing
roll
printing machine
storage portion
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Application number
JP2042492A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Isowa
保之 磯輪
Takashi Hibino
隆 日比野
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Isowa Industry Co Ltd
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2042492A priority Critical patent/JPH05200985A/ja
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷作業性に優れると共に、インキ消費量を
少なく抑える。 【構成】 版胴44の上方に、インキ転移ロール50と
絞りロール52とを備えるインキ転移機構48が配設さ
れる。インキ転移ロール50は、揺動機構53により版
胴44に対して接離自在に構成される。両ロール50,
52の上方に、インキ貯留部Aにインキまたは洗浄水を
選択的に供給可能な供給装置54が軸方向に移動自在に
配設される。両ロール50,52の軸方向両端に、エア
シリンダ72により昇降されて貯留部Aの閉成および開
放を選択的に行なう堰部材74が夫々配設される。前記
絞りロール52に近接する位置に、該ロール52に接離
自在にスクレーパ80が配設され、その接触時にロール
表面に付着するインキを掻き取るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、段ボールシート用印
刷機に関し、更に詳細には、出願人の新たな開発に係る
低粘度で高度の速乾性を有するグリコール系インキを使
用することにより、印刷運転時のインキ消費量を少なく
抑えることができ、しかも段ボールシートの印刷オーダ
の変更等に伴うインキ変えを迅速に行なうことができる
印刷機に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の段ボールシート用印刷機は、一般に
これを2つの型式に大別することができる。すなわち図
4に示す縦通し輪転印刷機と、図5に示すフレキソ印刷
機とがこれであって、使用するインキの性状に伴い夫々
異なる構成が採用されると共に、後述の如く長所および
短所が略相反している。
【0003】先ず縦通し輪転印刷機について述べると、
これは段ボールシートが、その段と直角をなす縦長方向
に通されるのでこの名がある。しかし現在では、段ボー
ルシートを横通しして印刷すると共に、スロッティング
等の工程も併せて実施するプリンタ・スロッタに広く採
用されており、業界ではプリスロ印刷機と称しているの
で、以下この通称に従うものとする。このプリスロ印刷
機は、粘度の高いグリコール系インキを使用し、該イン
キを多くのゴムロールにより練って均一にしてから、版
胴に装着した印版に転移させることを内容としている。
例えば図4は、プリスロ印刷機の各種ロール群を示し、
印版10を装着した版胴12と、該版胴12に対向配置
した圧胴14との間に、段ボールシート16が通されて
適宜の印刷がなされる。またインキ溜め20中のインキ
は、呼出しロール22,仲介ロール24および一連のト
ランスファーロール群18を介して、前記印版10に転
移される。
【0004】前述したプリスロ印刷機には、固有の長所
と短所とがあり、これを列挙すれば以下の通りである。
そしてこれら長所および短所は、基本的に高粘度のグリ
コール系インキを使用することに起因していると云って
よい。 〈長所〉 (a) シート表面に盛り上げた形で印刷するため、印刷
の仕上りに光沢がある。(b) 印版の必要箇所にだけイ
ンキを供給すればよいので、インキ消費量が少なくて済
む(インキは循環させていない)。 (c) 色替えに際し、ロール上のインキは掻き取るだけ
で除去される。従って短時間でオーダチェンジができ、
多種少量の小ロット印刷に対応し得る。また後述のフレ
キソ印刷とは異なり、洗浄廃液は殆ど出ないので、コス
ト高となる廃液処理設備を設ける必要がない。 〈短所〉 (a) 近年のグリコール系インキは、速乾性のものが主
流となっており、最近は更にその程度につき改良がなさ
れている。しかし後述のフレキソ印刷に比べると、印刷
後の乾燥に未だかなりの時間を要する。従って、後工程
におけるダイカッタやフォルダグルワ等に直結し得な
い。 (b) 高粘度のインキを均一に練る必要があるので、イ
ンキ転移のためのロールが多段化して機構が複雑にな
る。またロールが摩耗した場合は、各ロールの間隔を調
整する煩雑な作業を必要とする。 (c) インキ供給時には、シートへのインキ転移量が多
いため濃く印刷され、インキが消費されるにつれシート
へのインキ転移量が減少して薄く印刷され、従って印刷
の濃淡ムラを生じ易い。このためオペレータは、色の濃
さ・薄さを常に監視し、色が薄くなった時点でインキを
供給する等の煩雑な作業を必要とする。
【0005】次にフレキソ印刷機は、プリスロ印刷機と
は異なり流動性に富む低粘度の水性インキを使用するも
のであって、インキ乾燥が極めて速いという特徴を有し
ている。例えば図5は、フレキソ印刷機の各種ロール群
を概略的に示し、印版10を装着した版胴12と、該版
胴12に対向配置した圧胴14との間に、段ボールシー
ト16が通されて適宜の印刷がなされる。また版胴12
に近接して、アニロックスロール26およびインキロー
ル28が回転自在に配設され、両ロール26,28の間
に供給されたインキは、版胴12の印版10にアニロッ
クスロール26を介して転移される。なおフレキソイン
キは高度に速乾性であるため、前述のプリスロ印刷とは
異なり、常に循環させて乾燥固化を防止する必要があ
る。このため図6に示すように、タンク30中のインキ
は、ポンプ32および供給管34を介して前記両ロール
26,28の間に供給すると共に、ここに滞留したイン
キは、両ロール26,28の両端部から堰止部36,36
および回収管38を介して前記タンク30に回収する循
環機構が採用されている。
【0006】前述したフレキソ印刷機の長所と短所とを
列挙すれば、以下の通りである。これらの長所および短
所も、使用するインキの性状、すなわち低粘度で高度に
速乾性である点に起因している。 〈長所〉 (a) 速乾性のインキを使用するため、印刷後にダイカ
ッタやフォルダグルワ等の次工程へ直ちに送ることがで
きる。 (b) インキはアニロックスロールおよびインキロール
の間全体に行き渡っているので、印刷時に幅方向の色ム
ラを生じない。従ってオペレータは、印刷状態を常に監
視する必要がない。 (c) インキの転移機構が極めて簡単である。 〈短所〉 (a) インキを常に循環させるシステムを採用している
ので、色替えの際は多量の水でロールおよび循環系を洗
浄する必要がある。従って、インキの完全回収は無理で
かなりの損失を生ずると共に、公害防止対策の見地から
洗浄廃液の処理設備が必要となってコスト高となる。 (b) 色替えに時間を要するため、多種少量の小ロット
印刷には不適である。 (c) プリスロ印刷に比べると光沢がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた如く、プ
リスロ印刷機およびフレキソ印刷機は、その使用するイ
ンキの性状に応じて、殆ど相反し合う長所と短所とを夫
々有している。そして業界では、前述したフレキソ印刷
機の長所が着目され、プリスロ印刷機からフレキソ印刷
機への転換が広く行なわれるに至っている。すなわちフ
レキソ印刷機には固有の欠点はあるものの、それを考慮
に入れても、プリスロ印刷機より導入のメリットがあ
る、と業界で認知された結果と云ってよい。
【0008】ところで最近の業界は、多品種かつ少量の
段ボールシートを加工する小ロット対応に迫られてお
り、その傾向は年を追って顕著なものとなっている。こ
れを印刷機に関して考察すると、多種・少量の段ボール
シートの印刷に対応するために、限られた時間内で色替
えを行なう必要があることを意味する。しかるに前記小
ロットの印刷に伴う頻繁なオーダ変更の要請に対して
は、先にフレキソ印刷機の短所で述べた如く、色替えに
時間を要する対応が不充分である。また、洗浄廃液を処
理する問題も内在している。
【0009】このような小ロットの印刷に対しては、色
替え時間が短いことから、前述したプリスロ印刷機が好
適に使用可能である。しかしプリスロ印刷機は、印刷状
態を最適に維持するためオペレータに経験と勘が必要と
され、また印刷後の乾燥に時間を要し後工程に直結しな
い等、先に述べた欠点を有している。従ってユーザー
は、最近増大している多種・少量の小ロット印刷に対し
て、前記プリスロ印刷機を必ずしも満足して使用してい
るものではなく、フレキソ印刷よりは色替え時間が短い
から、という消極的な理由で該プリスロ印刷機を採用し
ているに過ぎない。
【0010】逆に云えば、色替え時間が短縮されて小ロ
ット印刷への対応が充分可能で、印刷中はオペレータに
よる常時監視を必要とせず、しかも印刷後は後工程に直
結し得る機能を備えた印刷機に対するユーザーの旺盛な
潜在的需要がある訳であるが、未だ実現されていないの
が実情である。このような、謂わばプリスロおよびフレ
キソ印刷の各長所を備えた印刷機を実用化するために
は、前記の仕様を満たすに適したインキの開発がキーポ
イントとなる(これは、先に述べた両タイプの印刷機が
夫々使用されるインキの性状に依存していたのと同様で
ある)。この点に関して出願人は、前述のユーザーサイ
ドでの潜在需要に応えるべくインキメーカーとタイアッ
プし、インキ自体の改良から根本的に取り組んだ結果、
フレキソインキに近い低粘度と速乾性とを有するグリコ
ール系のインキを開発するのに成功した。
【0011】しかし、この新開発に係るインキを種々試
験した結果、在来のプリスロ印刷機では、該インキの特
性を最大限に引出し得ないことが判明した。またフレキ
ソ印刷機で該インキを使用し得なくはないが、このイン
キは本来のフレキソインキ程に低粘度かつ速乾性という
訳ではないので、インキを循環させる必要はない。従っ
てフレキソ印刷機に特有のインキ循環機構を設ける意味
がなく、また色替えに際しても、洗浄時間を要して小ロ
ット対応が図られず、インキの無駄を生ずることにな
る。既に述べた如く夫々の型式の印刷機は、高粘度のグ
リコール系インキおよび低粘度の水性インキの各特性を
発揮させる構造を採用している訳であるから、これは当
然のことでもある。
【0012】そこで、ユーザーに段ボールシート用印刷
機を提供している出願人は、この新開発に係るインキの
特性を最大限に引出し得る新たな構想に係る印刷機につ
き、発明「段ボールシートへの印刷方法および装置」とし
て出願した。先の出願に係る印刷装置では、印版にイン
キを転移する機構および色替えに際しインキの洗浄を行
なう新たな機構を採用することにより、印刷運転時のイ
ンキ消費量が少なくて済むと共に、印刷オーダの変更等
に伴うインキ替えを迅速に行なうことができ、しかも後
工程に直結することができて、鮮明で美しい印刷を段ボ
ールシートに施すことができるようにしたものである。
但し、先の出願では、新開発に係るインキの特性を最大
限に引出し得る複数の実施例を包含する基本構成を提案
したものであり、各実施例において奏する効果のポイン
トは異なるものであった。また前記印刷装置を実用化す
る際には、ユーザーが最も望む効果を満すと共に、装置
を導入するに際して生ずる諸条件(例えば設置スペース
やコスト等)をクリアすることが必要となり、出願時点
では提案した何れの実施例が最適であるかは判明してい
なかった。
【0013】
【発明の目的】この発明は、新開発に係るインキの特性
を最大限に引出し得る印刷機を実用化するに際し、殊に
印刷運転時におけるインキ供給に伴う作業に着目し、オ
ペレータによる常時監視が必要なく、しかもインキ消費
量を少なく抑え得る印刷機を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明は、印版を装着した版胴
と、この版胴に対向配置した圧胴とを備え、前記印版に
インキを転移させると共に、相互に反対方向に回転する
前記版胴と圧胴との間に段ボールシートを通過させて、
該シートに所要の印刷を行なうよう構成した段ボールシ
ート用印刷機において、前記版胴に対し近接・離間自在
に配設され、近接時に該版胴の印版と接触して回転する
インキ転移ロールと、このインキ転移ロールに運転中は
常に接触して回転し、インキ量の絞り調整を行なう絞り
ロールと、これらインキ転移ロールおよび絞りロールの
上方に配設され、両ロールの間に画成されるインキ貯留
部に低粘度で高度に速乾性のインキを供給する供給装置
と、前記インキ転移ロールおよび絞りロールにおける軸
方向の両端部近傍に配設され、前記インキ貯留部の長手
方向両端部からのインキの排出を規制または規制解除を
選択的に行なう規制手段とから構成したことを特徴とす
る。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る段ボールシート用印刷機
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。図1は、実施例に係る印刷機の概略側
面図であって、段ボールシートへの印刷状態で示し、ま
た図2は、同印刷機の印刷終了後におけるインキ洗浄状
態を示す概略側面図である。図示の印刷機40は、段ボ
ールシート43の給送方向と交差する方向に所定間隔離
間した機枠51,51(一部のみ図示)の間に、印版42
が着脱自在に装着される版胴44と、段ボールシート4
3のパスラインを挟む下方に対向配置した圧胴46とを
回転自在に備えていて、これら版胴44および圧胴46
は相互に反対方向への回転がなされる。
【0016】前記版胴44の上方には、印版42にイン
キを転移させるインキ転移機構48が配設されている。
このインキ転移機構48は、供給されたインキを印版4
2に直接転移させるインキ転移ロール50と、該ロール
50に圧接されてインキ量の絞り調整を行なう絞りロー
ル52と、絞りロール52の回転軸を中心としてインキ
転移ロール50を所要の角度範囲で変位させ得る揺動機
構53とから基本的に構成されている。そして該揺動機
構53を選択的に作動させることにより、後述する如く
インキ転移ロール50を、前記印版42に接触させて
インキを該印版42に転移させるインキ転移位置と、
前記印版42から離間してインキ転移不能状態とするイ
ンキ洗浄位置とに変位させ得るものである。
【0017】すなわちインキ転移ロール50は、前記版
胴44に対し近接・離間自在に配設され、近接時には該
版胴44に装着した印版42に接触して回転可能となっ
ている。このインキ転移ロール50の表面には、微細な
窪みを所要のパターンで凹設したアニロックスが形成さ
れ、これら微細窪みは、一定量のインキを溜めると共に
ロール回転時のインキ飛散を防止するべく機能してい
る。なおインキ転移ロール50には鉄系金属材質が採用
されるが、金属ロールの表面にセラミックス被膜を爆発
溶射等の手段により形成し、このセラミックス被膜にア
ニロックスを彫刻するようにしてもよい。更に、このイ
ンキ転移ロール50として、アニロックスの彫刻を施し
てない鉄ロール(メッキだけを施したもの)や、単なるゴ
ムロールも好適に使用可能である。
【0018】前記インキ転移ロール50に隣接して配設
される絞りロール52は、インキ転移ロール50と運転
中は常に接触すると共に、該ロール50と同速若しくは
低速で回転して、インキ転移ロール50の表面における
余剰インキの絞り調整を行なうべく機能する。この絞り
ロール52は、鉄系の金属材質またはゴム等の柔軟な材
質のものとするのが好適である。なおゴム系材質を使用
する場合は、その硬度を、ロールの長短に応じて例えば
ショアー硬度50〜75度の範囲内で適宜選択すること
が推奨される。
【0019】前記インキ転移ロール50および絞りロー
ル52を備えるインキ転移機構48において、絞りロー
ル52の回転軸を中心として、前記インキ転移ロール5
0を所要角度範囲で変位させ得る揺動機構53が設けら
れている。すなわち、機枠51,51に回転自在に配設
した絞りロール52の機枠51内部に臨む両軸端部に、
支持ブラケット62,62(一方のみを図示)が回転自在
に枢支され、該支持ブラケット62,62間にインキ転
移ロール50が回転自在に枢支されている。支持ブラケ
ット62におけるインキ転移ロール50が枢支される側
の上端部に、保持部材64が配設されると共に、機枠5
1,51に回転自在に枢支した切換え軸66に偏心的に
配設した対応の偏心輪68が、各保持部材64に回転自
在に枢支してある。また切換え軸66は、図示しないモ
ータにより回転駆動されるようになっている。従って、
モータを付勢して偏心輪68,68を所定中心角で回動
させることにより、インキ転移ロール50を、図1に
示す如く、印版42に接触させてインキの転移を行なう
インキ転移位置と、図2に示す如く、印版42から離
間してインキの転移を不能とするインキ洗浄位置とを選
択し得るものである。また両方のロール50,52に異
なる回転を与える機構については、それ自体は公知であ
るので説明は省略する。
【0020】前記インキ転移ロール50および絞りロー
ル52においては、両ロール50,52を圧接させた際
に、これら両ロールの長手方向の接触領域にインキ貯留
部Aを画成し得るようになっている。そしてこのインキ
貯留部Aにインキまたは洗浄液を選択的に供給する供給
装置54が、前記両ロール50,52の上方に配設され
ている。
【0021】図3に示す如くこの供給装置54は、イン
キ供給量を印刷物の図柄に合わせて、必要個所に重点的
にインキを供給し得るようになっている。すなわち、前
記機枠51,51の上端間に両ロール50,52と平行な
横桁85が架設され、該横桁85の上面に形成したガイ
ドレール86に、ローラ87,87を介して移動台88
が移動自在に支持されている。横桁85には、長手方向
に所定間隔離間して一対のスプロケット89,89が回
転自在に枢支されると共に、一方のスプロケット89は
駆動モータ90により正逆回転されるよう構成してあ
る。また両スプロケット89,89間に無端チェン91
が巻掛けられると共に、該無端チェン91の所要部位が
前記移動台88に固定されている。従って、駆動モータ
90を正逆付勢して無端チェン91を走行させることに
より、該チェン91の走行に伴って移動台88はガイド
レール86に沿って往復移動する。
【0022】前記移動台88には、図3に示す如く、前
記絞りロール52の上方に垂下する略U形状のブラケッ
ト92が配設され、該ブラケット92に、所定量のイン
キが貯留されるインキポット58が着脱自在に装着され
るようになっている。そしてインキポット58から延出
させたインキ供給管60は、その開口部を前記インキ貯
留部Aに臨ませている。従ってこの供給管60からのイ
ンキは、インキ転移ロール50と絞りロール52との間
に供給され、そのロール軸方向に貯留される。また前記
駆動モータ90により移動台88を移動させることによ
り、インキポット58から延出するインキ供給管60
を、両ロール50,52の軸方向に移動させて、所要個
所に重点的にインキを供給することができる。この印刷
機40に使用されるインキは、先に述べた如く、出願人
により新たに開発された低粘度かつ高度に速乾性のグリ
コール系インキであって、フレキソ印刷機の如くインキ
循環させる必要はない。
【0023】なお、インキポット58からのインキ供給
手段としては、例えばポット内にエアー供給管58aを
介して圧力エアーを供給して内部を加圧することによ
り、貯留されているインキを供給管60から吐出させる
方式や、その他ポンプを使用して汲み上げる方式等の各
種の方式が選択的に使用可能である。また、前記ブラケ
ット92の底面に案内ローラ93,93が回転自在に枢
支され、この案内ローラ93,93は、図1に示す如
く、前記両ロール50,52と平行に設けたガイド56
に摺動自在に当接し、ブラケット92が円滑に移動し得
るよう構成されている。
【0024】また前記供給装置54には、洗浄液供給管
(図示せず)が配設され、該洗浄液供給管の開口部はイン
キ貯留部Aに臨んでいる。この洗浄液供給管には、例え
ば前記駆動モータ90の配設位置に近接する適宜の固定
位置に配置した洗浄液タンクが、パイプ(何れも図示せ
ず)を介して接続されており、該タンクに貯留された洗
浄液は、圧縮空気により供給管に圧送されるようになっ
ている。すなわち、供給装置54は、その印刷運転時に
は前記ガイドレール86に沿って水平方行に走行し、イ
ンキ供給管60を介して前述のインキ貯留部Aにインキ
を供給する。また段ボールシート43における印刷オー
ダの変更等に伴う色替えに際しては、前記インキ貯留部
Aに図示しない洗浄液供給管を介して、洗浄液を供給す
るよう構成されている。
【0025】なお、前記供給装置54の配設数は1基に
限定されるものでなく、所定範囲内を移動する供給装置
54を複数直列に配設するようにしてもよい。この場合
において、前記インキ貯留部Aの所定個所にインキを供
給するときには、該個所に近い供給装置54を移動させ
ることにより、迅速なインキ供給を達成し得る。更に、
1基の供給装置54を適宜位置(例えばインキ貯留部A
の長手方向中央)に固定配置したり、複数の供給装置5
4をインキ貯留部Aの長手方向に所定間隔で固定配置す
るようにしてもよい。
【0026】前記支持ブラケット62には、図1に示す
如く、支持部材70を介してエアシリンダ72が倒立配
置され、該エアシリンダ72のピストンロッド72aに
板状の堰部材74が配設されている。この堰部材74
は、図3に示す如く、印刷運転時にエアシリンダ72の
付勢により下降される。そして該堰部材74を、インキ
転移ロール50と絞りロール52の軸方向端部に密着さ
せることによって、両ロール50,52の間に画成され
るインキ貯留部Aを閉成し、前記供給装置54から供給
されるインキや洗浄液を該貯留部Aに貯留し得るように
なっている(図1参照)。またインキ洗浄に際しては、該
堰部材74はエアシリンダ72の逆付勢により上昇して
前記インキ貯留部Aを開放し、該貯留部Aに残留してい
るインキを洗い流した洗浄廃液を長手方向の両端部から
排出し得るよう構成される(図2参照)。なおインキ転移
ロール50および絞りロール52の軸方向両端部より下
方に樋部材76が配設され、前記堰部材74,74の開
放動作によりインキ貯留部Aから流出するインキ洗浄液
をこの樋部材76で受けて、後述するインキパン78に
回収するようになっている。
【0027】前記インキ貯留部Aにおける長手方向両端
の閉成および開放を行なう手段としては、前記堰部材7
4に限定されるものでなく、エアカーテンにより行なう
ようにしてもよい。例えば、送風源に接続する一対の空
気吹付管を、インキ貯留部Aの両端部近傍の上方に臨ま
せ、印刷機の印刷運転時には、空気吹付管から貯留部A
に向けて空気を吹出すことによりインキを堰止める。そ
して、オーダ変更等に伴う色替えに際しては、空気吹付
管からの空気吹出しを停止することにより、インキ貯留
部Aの残留インキや洗浄廃液を端部から樋部材76に排
出することができる。
【0028】前記絞りロール52に近接した略接線位置
には、オーダ変更等による色替えに際し、インキの洗浄
を行なうための長尺のブレード状板体からなるスクレー
パ80が配設されている。このスクレーパ80は、絞り
ロール52の回転方向に対し逆らう方向に、その先端を
接線方向に沿って指向させており、適宜のモータ82に
より正逆回転されてロール表面に接離自在となってい
る。そしてインキの洗浄に際しては、インキ転移機構4
8に関連して設けた前記揺動機構53を作動させ、絞り
ロール52の回転軸を中心として前記インキ転移ロール
50を、図2に示す如く反時計方向に変位させることに
より、印版42から離間するインキ洗浄位置に臨ませ
る。次いで、モータ82を付勢してスクレーパ80を、
絞りロール52に接触させることにより、該ロール52
に転移しているインキが掻き上げ除去される。この除去
されたインキは、スクレーパ80の下方に設けたインキ
パン78に回収される。またインキパン78には、廃液
タンク(図示せず)に連通する廃液管84が接続され、該
インキパン78に回収された廃液は所要部位に設けた廃
液タンクに集められるようになっている。なお、前記樋
部材76に排出された洗浄廃液を、インキパン78を介
すことなく、直接廃液タンクに導くようにしてもよい。
【0029】前記スクレーパ80は、鉄系の金属材質や
ゴム等の柔軟な材質が適宜選択される。なお、前記絞り
ロール52がゴム等の柔軟な材質の場合は、スクレーパ
80はロール52の硬度より低い硬度の材料(例えば硬
度の低いゴム板等)を使用することが推奨される。これ
により、該スクレーパ80を絞りロール52に当接して
インキを掻き取る際に、絞りロール52が損傷するのを
防止できる。なお、この場合にスクレーパ80全体を軟
質の材料で構成する必要は必ずしもなく、金属材質のス
クレーパ80の先端に別途軟質材料を設けるようにして
もよい。また図示例のスクレーパ80は、その先端を絞
りロール52の回転方向に対し逆らう方向に指向させて
あるが、これに限られるものではない。逆に該スクレー
パ80を、絞りロール52の回転方向に対し順方向に指
向させた状態で、該ロール52の表面に対し接離自在に
構成してもよい。更に、該スクレーパ80を絞りロール
52に対して当接および離間させる手段として、エアシ
リンダ等のリニアアクチュエータも使用可能である。
【0030】
【実施例の作用】次に、前述した構成に係る段ボールシ
ート用印刷機の作用につき説明する。印刷の準備作業と
して、前述した揺動機構53を作動させ、絞りロール5
2の回転軸を中心としてインキ転移ロール50を時計方
向に変位させる。これにより図1に示すように、イン
キ転移機構48のインキ転移ロール50は版胴44(印
版42)に接触させられる。またスクレーパ80も、
絞りロール52から離間している。更に、両ロール5
0,52の軸方向の両端部に設けた堰部材74,74は下
降位置にあって、前記インキ貯留部Aにおける長手方向
の両端部を閉成している。そして回転中のインキ転移ロ
ール50と絞りロール52との間に、前記インキポット
58から延出する供給管60を介してインキが供給され
る。該インキは、両ロール50,52の軸端に臨む堰部
材74,74に規制された状態で貯留される。
【0031】これにより版胴44に装着した印版42の
表面には、インキ転移ロール50を介して、適正量のイ
ンキが転移される。この状態の下で、図示しない上流側
のストッカより、段ボールシート43を1枚づつ版胴4
4と圧胴46との間に供給することにより、該シート4
3には所要の印刷が施される。インキは速乾性であるか
ら、印刷後は直ちに後工程のダイカッタやフォルダグル
ワ等に送り込むことができる。またインキはインキ転移
ロール50と絞りロール52の間全体に行き渡っている
ので、印刷時に幅方向の色ムラを生ずることがなく、従
ってオペレータは印刷状態を常に監視する必要がない。
【0032】ここで、前記インキ貯留部Aに貯留される
インキの消費量は、その軸方向に均一に減るものでな
く、前記段ボールシート43の印刷位置や印刷面積によ
って異なる。従ってこの場合は、前記駆動モータ90を
付勢して移動台88をガイドレール86に沿って移動さ
せ、前記インキ供給管60をインキ貯留部Aにおけるイ
ンキ消費量の多い場所に臨ませる。次いで、前記インキ
ポット58のインキを、供給管60を介して貯留部Aに
供給することにより、インキ消費量に応じた個所に必要
量のインキを供給することができる。この結果、インキ
消費量が少なくて済む利点がある。またインキを循環し
ていないので、従来循環のために必要であったインキを
省くことができ、インキ購入時のロット単位を少なくす
ることができ、在庫費用を軽減させ得る。
【0033】印刷オーダの変更等に伴う色替えのため
に、使用するインキを変える場合は、以下の手順でイン
キ洗浄がなされる。先ず、インキポット58における供
給管60からのインキ供給が停止させられる。また前記
揺動機構53を逆作動させて、絞りロール52の回転軸
を中心としてインキ転移ロール50を反時計方向に変位
させることにより、図2に示す如く、インキ転移ロール
50は版胴44(印版42)から離間させられる。そこで
前記モータ82を付勢して、スクレーパ80を絞りロー
ル52に適正圧で接触させる。そしてインキ転移ロール
50および絞りロール52を空回転させると、絞りロー
ル52の表面に付着しているインキは、前記スクレーパ
80により掻き上げ除去され、該インキはインキパン7
8に回収される。
【0034】前記スクレーパ80によりインキ貯留部A
に残留するインキの殆どは除去されるが、前記インキ転
移ロール50のアニロックス内には微量のインキが残留
している。そこで、スクレーパ80を絞りロール52か
ら離間させ、前記供給装置54に配設した洗浄液供給管
を介して、両ロール50,52間に画成される前記イン
キ貯留部Aに洗浄液を供給する。この貯留部Aは、前記
堰部材74,74によって長手方向の両端部を閉成され
ているので、洗浄液は軸方向の全体に行き亘った状態で
貯留されることとなる。この状態で所定時間だけ洗浄運
転を行なった後、堰部材74,74を上昇させてインキ
貯留部Aを開放すれば、インキ転移ロール50に残留す
るインキを洗い流した洗浄廃液は、該貯留部Aの両端か
ら前記樋部材76に排出される。更にこの洗浄廃液は、
前記樋部材76よりインキパン78に供給され、ここか
ら図示しない廃液タンクに回収される。
【0035】なお、洗浄時間を更に短縮するために、イ
ンキ貯留部Aに溜っている洗浄廃液を、ロール軸端に向
けて積極的に移動させて排出するようにしてもよい。例
えば、前記供給装置54のブラケット92に、圧縮空気
の吐出口をインキ貯留部Aを指向する状態で配設し、前
記堰部材74,74を上昇させて貯留部Aを開放した際
に、吐出口から圧縮空気を吹出しつつ供給装置54をロ
ール50,52の軸方向に移動させる。これにより、イ
ンキ貯留部Aに溜っている洗浄廃液は、圧縮空気により
積極的にロール端部に向けて移動し、短時間での排出を
行ない得る。
【0036】このようにオーダ変更に伴う色替えに際
し、スクレーパ80により大部分のインキを掻き取った
後に極めて少量の洗浄液を使用するだけで、インキ転移
ロール50に付着するインキを確実に除去し得る。すな
わち、短時間でオーダチェンジができて多種少量の小ロ
ット印刷に好適に対応することができると共に、インキ
の節約が図られる。またインキ洗浄に使用される洗浄液
の量は、従来のフレキソ印刷機においては約60リット
ル程度必要であったのに対し、新開発のインキを使用し
た場合は200cc程度で済み、洗浄廃液を極めて少な
く抑えることができ、公害防止に大きく貢献することが
できる。
【0037】なお、インキ洗浄に際しては、前述した方
法の他に、前記洗浄廃液を回収した後、前記スクレー
パ80を再び絞りロール52に当接し、該ロール52に
付着する水分を除去するようにしてもよい。また、前
記スクレーパ80により絞りロール52のインキを掻き
取った後、該スクレーパ80をロール52に当接した状
態のまま、インキ転移ロール50と絞りロール52の間
に洗浄液を供給することにより洗浄を行なうようにして
もよい。の場合は、インキ転移ロール50に残留する
インキの殆どをスクレーパ80を介して除去することが
できるので、両ロール50,52の間に供給する洗浄液
は極めて小量で済み、前記樋部材76を設けなくてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る段ボ
ールシート用印刷機によれば、インキ転移ロールと絞り
ロールとの間にインキ貯留部を画成し、該貯留部を堰部
材により閉成可能に構成したので、該貯留部に必要量の
インキを貯留することができる。このため色ムラを生ず
ることがなく、オペレータは印刷状態を常に監視する必
要がない。
【0039】また印刷オーダの変更等に伴う色替えに要
する時間を短縮することができ、多種少量の小ロット印
刷に好適に対応することができる。しかも前記の如くイ
ンキの常時循環は必要としないために、洗浄廃液は極め
て少量となり、インキの大幅な節約が図られると共に公
害防止の見地からも極めて有利である。また、インキの
練り機構や循環機構を必要としないので、省スペースと
低コストとを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る印刷機の概略側面図であ
って、段ボールシートへの印刷状態で示すものである。
【図2】図1に示す印刷機において、印刷終了後におけ
るインキ洗浄状態を示す概略側面図である。
【図3】図1に示す印刷機において、インキ転移機構お
よび供給装置の概略構成を示す要部斜視図である。
【図4】従来技術に係るプリスロ印刷機において、その
各種ロール配列を概略的に示す側面図である。
【図5】従来技術に係るフレキソ印刷機の各種ロール配
列を、概略的に示す側面図である。
【図6】図5に示すフレキソ印刷機におけるインキ循環
供給系の概略機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
42 印版 43 段ボールシート 44 版胴 46 圧胴 50 インキ転移ロール 52 絞りロール 54 供給装置 74 堰部材 A インキ貯留部
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また前記供給装置54には、洗浄液供給管
(図示せず)が配設され、該洗浄液供給管の開口部はイン
キ貯留部Aに臨んでいる。この洗浄液供給管には、適
の固定位置に配置した洗浄液タンクが、パイプ(何れも
図示せず)を介して接続されており、該タンクに貯留さ
れた洗浄液は、圧縮空気により供給管に圧送されるよう
になっている。すなわち、供給装置54は、その印刷運
転時には前記ガイドレール86に沿って水平方行に走行
し、インキ供給管60を介して前述のインキ貯留部Aに
インキを供給する。また段ボールシート43における印
刷オーダの変更等に伴う色替えに際しては、前記インキ
貯留部Aに図示しない洗浄液供給管を介して、洗浄液を
供給するよう構成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】ここで、前記インキ貯留部Aに貯留される
インキの消費量は、その軸方向に均一に減るものでな
く、前記段ボールシート43の印刷位置や印刷面積によ
って異なる。従ってこの場合は、前記駆動モータ90を
付勢して移動台88をガイドレール86に沿って移動さ
せ、前記インキ供給管60をインキ貯留部Aにおけるイ
ンキ消費量の多い場所に臨ませる。次いで、前記インキ
ポット58のインキを、供給管60を介して貯留部Aに
供給することにより、インキ消費量に応じた個所に必要
量のインキを供給することができる。この結果、インキ
消費量が少なくて済む利点がある。またインキを循環し
ていないので、従来循環のために必要であったインキを
省くことができ、インキ購入時のロット単位を少なくす
ることができ、在庫費用を軽減させ得る。なお、前記イ
ンキ供給方法としては、コンピュータを使用することが
推奨される。すなわち、インキ貯留部Aに貯留されるイ
ンキの消費量は予め判明しているので、例えばインキ転
移ロール50を軸方向に幾つかの区画に分割し、各区画
のインキ消費量をコンピュータに入力しておく。そし
て、各区画のインキ消費量に応じてコンピュータにより
前記駆動モータ90を駆動制御し、供給装置54を必要
個所に移動してインキ供給を行なう。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】前記スクレーパ80によりインキ貯留部A
に残留するインキの殆どは除去されるが、前記インキ転
移ロール50のアニロックス内には微量のインキが残留
している。そこで、スクレーパ80を絞りロール52か
ら離間させ、前記供給装置54に配設した洗浄液供給管
を介して、両ロール50,52間に画成される前記イン
キ貯留部Aに洗浄液を供給する。この貯留部Aは、前記
堰部材74,74によって長手方向の両端部を閉成され
ているので、洗浄液は軸方向の全体に行き亘った状態で
貯留されることとなる。なお、この際にインキ供給時と
同様に、前記供給装置54を両ロール50,52の軸方
向へ移動させながら洗浄液を供給すれば、洗浄に要する
時間を短縮し得るので有効である。この状態で所定時間
だけ洗浄運転を行なった後、堰部材74,74を上昇さ
せてインキ貯留部Aを開放すれば、インキ転移ロール5
0に残留するインキを洗い流した洗浄廃液は、該貯留部
Aの両端から前記樋部材76に排出される。更にこの洗
浄廃液は、前記樋部材76よりインキパン78に供給さ
れ、ここから図示しない廃液タンクに回収される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】なお、インキ洗浄に際しては、前述した方
法の他に、前記洗浄廃液を回収した後、前記スクレー
パ80を再び絞りロール52に当接し、該ロール52に
付着する水分を除去するようにしてもよい。また、前
記スクレーパ80により絞りロール52のインキを掻き
取った後、該スクレーパ80をロール52に当接した状
態のまま、インキ転移ロール50と絞りロール52の間
に洗浄液を供給することにより洗浄を行なうようにする
か、または絞りロール52のインキを掻き取った後、
一旦スクレーパ80を該ロール52から離間させ、次い
で洗浄液がロール軸方向全体に行き渡ったのを見計らっ
て、該スクレーパ80を再びロール52に当接して、洗
浄廃液をインキパン78に回収するようにしてもよい。
の場合は、インキ転移ロール50に残留するインキ
の殆どをスクレーパ80を介して除去することができる
ので、両ロール50,52の間に供給する洗浄液は極め
て小量で済
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 段ボールシート用印刷機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、段ボールシート用印
刷機に関し、更に詳細には、出願人の新たな開発に係る
低粘度で高度の速乾性を有するグリコール系インキを使
用することにより、印刷運転時のインキ消費量を少なく
抑えることができ、しかも段ボールシートの印刷オーダ
の変更等に伴うインキ変えを迅速に行なうことができる
印刷機に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の段ボールシート用印刷機は、一般に
これを2つの型式に大別することができる。すなわち図
4に示す縦通し輪転印刷機と、図5に示すフレキソ印刷
機とがこれであって、使用するインキの性状に伴い夫々
異なる構成が採用されると共に、後述の如く長所および
短所が略相反している。
【0003】先ず縦通し輪転印刷機について述べると、
これは段ボールシートが、その段と直角をなす縦長方向
に通されるのでこの名がある。しかし現在では、段ボー
ルシートを横通しして印刷すると共に、スロッティング
等の工程も併せて実施するプリンタ・スロッタに広く採
用されており、業界ではプリスロ印刷機と称しているの
で、以下この通称に従うものとする。このプリスロ印刷
機は、粘度の高いグリコール系インキを使用し、該イン
キを多くのゴムロールにより練って均一にしてから、版
胴に装着した印版に転移させることを内容としている。
例えば図4は、プリスロ印刷機の各種ロール群を示し、
印版10を装着した版胴12と、該版胴12に対向配置
した圧胴14との間に、段ボールシート16が通されて
適宜の印刷がなされる。またインキ溜め20中のインキ
は、呼出しロール22,仲介ロール24および一連のト
ランスファーロール群18を介して、前記印版10に転
移される。
【0004】前述したプリスロ印刷機には、固有の長所
と短所とがあり、これを列挙すれば以下の通りである。
そしてこれら長所および短所は、基本的に高粘度のグリ
コール系インキを使用することに起因していると云って
よい。 〈長所〉 (a) シート表面に盛り上げた形で印刷するため、印刷
の仕上りに光沢がある。(b) 印版の必要箇所にだけイ
ンキを供給すればよいので、インキ消費量が少なくて済
む(インキは循環させていない)。 (c) 色替えに際し、ロール上のインキは掻き取るだけ
で除去される。従って短時間でオーダチェンジができ、
多種少量の小ロット印刷に対応し得る。また後述のフレ
キソ印刷とは異なり、洗浄廃液は殆ど出ないので、コス
ト高となる廃液処理設備を設ける必要がない。 〈短所〉 (a) 近年のグリコール系インキは、速乾性のものが主
流となっており、最近は更にその程度につき改良がなさ
れている。しかし後述のフレキソ印刷に比べると、印刷
後の乾燥に未だかなりの時間を要する。従って、後工程
におけるダイカッタやフォルダグルワ等に直結し得な
い。 (b) 高粘度のインキを均一に練る必要があるので、イ
ンキ転移のためのロールが多段化して機構が複雑にな
る。またロールが摩耗した場合は、各ロールの間隔を調
整する煩雑な作業を必要とする。 (c) インキ供給時には、シートへのインキ転移量が多
いため濃く印刷され、インキが消費されるにつれシート
へのインキ転移量が減少して薄く印刷され、従って印刷
の濃淡ムラを生じ易い。このためオペレータは、色の濃
さ・薄さを常に監視し、色が薄くなった時点でインキを
供給する等の煩雑な作業を必要とする。
【0005】次にフレキソ印刷機は、プリスロ印刷機と
は異なり流動性に富む低粘度の水性インキを使用するも
のであって、インキ乾燥が極めて速いという特徴を有し
ている。例えば図5は、フレキソ印刷機の各種ロール群
を概略的に示し、印版10を装着した版胴12と、該版
胴12に対向配置した圧胴14との間に、段ボールシー
ト16が通されて適宜の印刷がなされる。また版胴12
に近接して、アニロックスロール26およびインキロー
ル28が回転自在に配設され、両ロール26,28の間
に供給されたインキは、版胴12の印版10にアニロッ
クスロール26を介して転移される。なおフレキソイン
キは高度に速乾性であるため、前述のプリスロ印刷とは
異なり、常に循環させて乾燥固化を防止する必要があ
る。このため図6に示すように、タンク30中のインキ
は、ポンプ32および供給管34を介して前記両ロール
26,28の間に供給すると共に、ここに滞留したイン
キは、両ロール26,28の両端部から堰止部36,36
および回収管38を介して前記タンク30に回収する循
環機構が採用されている。
【0006】前述したフレキソ印刷機の長所と短所とを
列挙すれば、以下の通りである。これらの長所および短
所も、使用するインキの性状、すなわち低粘度で高度に
速乾性である点に起因している。 〈長所〉 (a) 速乾性のインキを使用するため、印刷後にダイカ
ッタやフォルダグルワ等の次工程へ直ちに送ることがで
きる。 (b) インキはアニロックスロールおよびインキロール
の間全体に行き渡っているので、印刷時に幅方向の色ム
ラを生じない。従ってオペレータは、印刷状態を常に監
視する必要がない。 (c) インキの転移機構が極めて簡単である。 〈短所〉 (a) インキを常に循環させるシステムを採用している
ので、色替えの際は多量の水でロールおよび循環系を洗
浄する必要がある。従って、インキの完全回収は無理で
かなりの損失を生ずると共に、公害防止対策の見地から
洗浄廃液の処理設備が必要となってコスト高となる。 (b) 色替えに時間を要するため、多種少量の小ロット
印刷には不適である。 (c) プリスロ印刷に比べると光沢がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた如く、プ
リスロ印刷機およびフレキソ印刷機は、その使用するイ
ンキの性状に応じて、殆ど相反し合う長所と短所とを夫
々有している。そして業界では、前述したフレキソ印刷
機の長所が着目され、プリスロ印刷機からフレキソ印刷
機への転換が広く行なわれるに至っている。すなわちフ
レキソ印刷機には固有の欠点はあるものの、それを考慮
に入れても、プリスロ印刷機より導入のメリットがあ
る、と業界で認知された結果と云ってよい。
【0008】ところで最近の業界は、多品種かつ少量の
段ボールシートを加工する小ロット対応に迫られてお
り、その傾向は年を追って顕著なものとなっている。こ
れを印刷機に関して考察すると、多種・少量の段ボール
シートの印刷に対応するために、限られた時間内で色替
えを行なう必要があることを意味する。しかるに前記小
ロットの印刷に伴う頻繁なオーダ変更の要請に対して
は、先にフレキソ印刷機の短所で述べた如く、色替えに
時間を要する対応が不充分である。また、洗浄廃液を処
理する問題も内在している。
【0009】このような小ロットの印刷に対しては、色
替え時間が短いことから、前述したプリスロ印刷機が好
適に使用可能である。しかしプリスロ印刷機は、印刷状
態を最適に維持するためオペレータに経験と勘が必要と
され、また印刷後の乾燥に時間を要し後工程に直結しな
い等、先に述べた欠点を有している。従ってユーザー
は、最近増大している多種・少量の小ロット印刷に対し
て、前記プリスロ印刷機を必ずしも満足して使用してい
るものではなく、フレキソ印刷よりは色替え時間が短い
から、という消極的な理由で該プリスロ印刷機を採用し
ているに過ぎない。
【0010】逆に云えば、色替え時間が短縮されて小ロ
ット印刷への対応が充分可能で、印刷中はオペレータに
よる常時監視を必要とせず、しかも印刷後は後工程に直
結し得る機能を備えた印刷機に対するユーザーの旺盛な
潜在的需要がある訳であるが、未だ実現されていないの
が実情である。このような、謂わばプリスロおよびフレ
キソ印刷の各長所を備えた印刷機を実用化するために
は、前記の仕様を満たすに適したインキの開発がキーポ
イントとなる(これは、先に述べた両タイプの印刷機が
夫々使用されるインキの性状に依存していたのと同様で
ある)。この点に関して出願人は、前述のユーザーサイ
ドでの潜在需要に応えるべくインキメーカーとタイアッ
プし、インキ自体の改良から根本的に取り組んだ結果、
フレキソインキに近い低粘度と速乾性とを有するグリコ
ール系のインキを開発するのに成功した。
【0011】しかし、この新開発に係るインキを種々試
験した結果、在来のプリスロ印刷機では、該インキの特
性を最大限に引出し得ないことが判明した。またフレキ
ソ印刷機で該インキを使用し得なくはないが、このイン
キは本来のフレキソインキ程に低粘度かつ速乾性という
訳ではないので、インキを循環させる必要はない。従っ
てフレキソ印刷機に特有のインキ循環機構を設ける意味
がなく、また色替えに際しても、洗浄時間を要して小ロ
ット対応が図られず、インキの無駄を生ずることにな
る。既に述べた如く夫々の型式の印刷機は、高粘度のグ
リコール系インキおよび低粘度の水性インキの各特性を
発揮させる構造を採用している訳であるから、これは当
然のことでもある。
【0012】そこで、ユーザーに段ボールシート用印刷
機を提供している出願人は、この新開発に係るインキの
特性を最大限に引出し得る新たな構想に係る印刷機につ
き、発明「段ボールシートへの印刷方法および装置」とし
て出願した。先の出願に係る印刷装置では、印版にイン
キを転移する機構および色替えに際しインキの洗浄を行
なう新たな機構を採用することにより、印刷運転時のイ
ンキ消費量が少なくて済むと共に、印刷オーダの変更等
に伴うインキ替えを迅速に行なうことができ、しかも後
工程に直結することができて、鮮明で美しい印刷を段ボ
ールシートに施すことができるようにしたものである。
但し、先の出願では、新開発に係るインキの特性を最大
限に引出し得る複数の実施例を包含する基本構成を提案
したものであり、各実施例において奏する効果のポイン
トは異なるものであった。また前記印刷装置を実用化す
る際には、ユーザーが最も望む効果を満すと共に、装置
を導入するに際して生ずる諸条件(例えば設置スペース
やコスト等)をクリアすることが必要となり、出願時点
では提案した何れの実施例が最適であるかは判明してい
なかった。
【0013】
【発明の目的】この発明は、新開発に係るインキの特性
を最大限に引出し得る印刷機を実用化するに際し、殊に
印刷運転時におけるインキ供給に伴う作業に着目し、オ
ペレータによる常時監視が必要なく、しかもインキ消費
量を少なく抑え得る印刷機を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明は、印版を装着した版胴
と、この版胴に対向配置した圧胴とを備え、前記印版に
インキを転移させると共に、相互に反対方向に回転する
前記版胴と圧胴との間に段ボールシートを通過させて、
該シートに所要の印刷を行なうよう構成した段ボールシ
ート用印刷機において、前記版胴に対し近接・離間自在
に配設され、近接時に該版胴の印版と接触して回転する
インキ転移ロールと、このインキ転移ロールに運転中は
常に接触して回転し、インキ量の絞り調整を行なう絞り
ロールと、これらインキ転移ロールおよび絞りロールの
上方に配設され、両ロールの間に画成されるインキ貯留
部に低粘度で高度に速乾性のインキを供給する供給装置
と、前記インキ転移ロールおよび絞りロールにおける軸
方向の両端部近傍に配設され、前記インキ貯留部の長手
方向両端部からのインキの排出を規制する規制手段とか
ら構成したことを特徴とする。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る段ボールシート用印刷機
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。図1は、実施例に係る印刷機の概略側
面図であって、段ボールシートへの印刷状態で示し、ま
た図2は、同印刷機の印刷終了後におけるインキ洗浄状
態を示す概略側面図である。図示の印刷機40は、段ボ
ールシート43の給送方向と交差する方向に所定間隔離
間した機枠51,51(一部のみ図示)の間に、印版42
が着脱自在に装着される版胴44と、段ボールシート4
3のパスラインを挟む下方に対向配置した圧胴46とを
回転自在に備えていて、これら版胴44および圧胴46
は相互に反対方向への回転がなされる。
【0016】前記版胴44の上方には、印版42にイン
キを転移させるインキ転移機構48が配設されている。
このインキ転移機構48は、供給されたインキを印版4
2に直接転移させるインキ転移ロール50と、該ロール
50に圧接されてインキ量の絞り調整を行なう絞りロー
ル52と、絞りロール52の回転軸を中心としてインキ
転移ロール50を所要の角度範囲で変位させ得る揺動機
構53とから基本的に構成されている。そして該揺動機
構53を選択的に作動させることにより、後述する如く
インキ転移ロール50を、前記印版42に接触させて
インキを該印版42に転移させるインキ転移位置と、
前記印版42から離間してインキ転移不能状態とするイ
ンキ洗浄位置とに変位させ得るものである。
【0017】すなわちインキ転移ロール50は、前記版
胴44に対し近接・離間自在に配設され、近接時には該
版胴44に装着した印版42に接触して回転可能となっ
ている。このインキ転移ロール50の表面には、微細な
窪みを所要のパターンで凹設したアニロックスが形成さ
れ、これら微細窪みは、一定量のインキを溜めると共に
ロール回転時のインキ飛散を防止するべく機能してい
る。なおインキ転移ロール50には鉄系金属材質が採用
されるが、金属ロールの表面にセラミックス被膜を爆発
溶射等の手段により形成し、このセラミックス被膜にア
ニロックスを彫刻するようにしてもよい。更に、このイ
ンキ転移ロール50として、アニロックスの彫刻を施し
てない鉄ロール(メッキだけを施したもの)や、単なるゴ
ムロールも好適に使用可能である。
【0018】前記インキ転移ロール50に隣接して配設
される絞りロール52は、インキ転移ロール50と運転
中は常に接触すると共に、該ロール50と同速若しくは
低速で回転して、インキ転移ロール50の表面における
余剰インキの絞り調整を行なうべく機能する。この絞り
ロール52は、鉄系の金属材質またはゴム等の柔軟な材
質のものとするのが好適である。なおゴム系材質を使用
する場合は、その硬度を、ロールの長短に応じて例えば
ショアー硬度50〜75度の範囲内で適宜選択すること
が推奨される。
【0019】前記インキ転移ロール50および絞りロー
ル52を備えるインキ転移機構48において、絞りロー
ル52の回転軸を中心として、前記インキ転移ロール5
0を所要角度範囲で変位させ得る揺動機構53が設けら
れている。すなわち、機枠51,51に回転自在に配設
した絞りロール52の機枠51内部に臨む両軸端部に、
支持ブラケット62,62(一方のみを図示)が回転自在
に枢支され、該支持ブラケット62,62間にインキ転
移ロール50が回転自在に枢支されている。支持ブラケ
ット62におけるインキ転移ロール50が枢支される側
の上端部に、保持部材64が配設されると共に、機枠5
1,51に回転自在に枢支した切換え軸66に偏心的に
配設した対応の偏心輪68が、各保持部材64に回転自
在に枢支してある。また切換え軸66は、図示しないモ
ータにより回転駆動されるようになっている。従って、
モータを付勢して偏心輪68,68を所定中心角で回動
させることにより、インキ転移ロール50を、図1に
示す如く、印版42に接触させてインキの転移を行なう
インキ転移位置と、図2に示す如く、印版42から離
間してインキの転移を不能とするインキ洗浄位置とを選
択し得るものである。なお揺動機構53は、適宜の検知
手段(図示せず)により前記版胴44と圧胴46との間に
段ボールシート43が通紙されていないときは、インキ
転移ロール50を印版42から自動的に離間させるよう
設定されている。また両方のロール50,52に異なる
回転を与える機構については、それ自体は公知であるの
で説明は省略する。
【0020】前記インキ転移ロール50および絞りロー
ル52においては、両ロール50,52を圧接させた際
に、これら両ロールの長手方向の接触領域にインキ貯留
部Aを画成し得るようになっている。そしてこのインキ
貯留部Aにインキまたは洗浄液を選択的に供給する供給
装置54が、前記両ロール50,52の上方に配設され
ている。
【0021】図3に示す如くこの供給装置54は、両ロ
ール50,52の全幅に亘ってインキを迅速に供給し得
るよう構成されている。すなわち、前記機枠51,51
の上端間に両ロール50,52と平行な横桁85が架設
され、該横桁85の上面に形成したガイドレール86
に、ローラ87,87を介して移動台88が移動自在に
支持されている。横桁85には、長手方向に所定間隔離
間して一対のスプロケット89,89が回転自在に枢支
されると共に、一方のスプロケット89は駆動モータ9
0により正逆回転されるよう構成してある。また両スプ
ロケット89,89間に無端チェン91が巻掛けられる
と共に、該無端チェン91の所要部位が前記移動台88
に固定されている。従って、駆動モータ90を正逆付勢
して無端チェン91を走行させることにより、該チェン
91の走行に伴って移動台88はガイドレール86に沿
って往復移動する。
【0022】前記移動台88には、図3に示す如く、前
記絞りロール52の上方に垂下する略U形状のブラケッ
ト92が配設され、該ブラケット92に、所定量のイン
キが貯留されるインキポット58が着脱自在に装着され
るようになっている。そしてインキポット58から延出
させたインキ供給管60は、その開口部を前記インキ貯
留部Aに臨ませている。従ってこの供給管60からのイ
ンキは、インキ転移ロール50と絞りロール52との間
に供給され、そのロール軸方向に貯留される。また前記
駆動モータ90により移動台88を移動させ、インキポ
ット58から延出するインキ供給管60を両ロール5
0,52の軸方向に移動させつつイキン供給を行なうこ
とにより、ロール軸方向の全幅に亘ってインキを迅速に
供給することができる。この印刷機40に使用されるイ
ンキは、先に述べた如く、出願人により新たに開発され
た低粘度かつ高度に速乾性のグリコール系インキであっ
て、フレキソ印刷機の如くインキ循環させる必要はな
い。
【0023】なお、インキポット58からのインキ供給
手段としては、例えばポット内にエアー供給管58aを
介して圧力エアーを供給して内部を加圧することによ
り、貯留されているインキを供給管60から吐出させる
方式や、その他ポンプを使用して汲み上げる方式等の各
種の方式が選択的に使用可能である。また、前記ブラケ
ット92の底面に案内ローラ93,93が回転自在に枢
支され、この案内ローラ93,93は、図1に示す如
く、前記両ロール50,52と平行に設けたガイド56
に摺動自在に当接し、ブラケット92が円滑に移動し得
るよう構成されている。
【0024】また前記供給装置54には、洗浄液供給管
(図示せず)が配設され、該洗浄液供給管の開口部はイン
キ貯留部Aに臨んでいる。この洗浄液供給管には、例え
ば前記駆動モータ90の配設位置に近接する適宜の固定
位置に配置した洗浄液タンクが、パイプ(何れも図示せ
ず)を介して接続されており、該タンクに貯留された洗
浄液は、圧縮空気により供給管に圧送されるようになっ
ている。すなわち、供給装置54は、その印刷運転時に
は前記ガイドレール86に沿って水平方行に走行し、イ
ンキ供給管60を介して前述のインキ貯留部Aにインキ
を供給する。また段ボールシート43における印刷オー
ダの変更等に伴う色替えに際しては、前記インキ貯留部
Aに図示しない洗浄液供給管を介して、洗浄液を供給す
るよう構成されている。なお洗浄液の供給手段として
は、両ロール50,52の上方に、長手方向に所定間隔
で複数の通孔を穿設したパイプを平行に配設して、適宜
のエアー圧により洗浄液をパイプに供給することによ
り、各通孔を介してロール50,52の全幅に亘って同
時に洗浄液を供給するようにしてもよい。
【0025】なお、前記供給装置54の配設数は1基に
限定されるものでなく、所定範囲内を移動する供給装置
54を複数直列に配設するようにしてもよい。この場合
において、前記インキ貯留部Aの所定個所にインキを供
給するときには、該個所に近い供給装置54を移動させ
ることにより、迅速なインキ供給を達成し得る。更に、
1基の供給装置54を適宜位置(例えばインキ貯留部A
の長手方向中央)に固定配置したり、複数の供給装置5
4をインキ貯留部Aの長手方向に所定間隔で固定配置す
るようにしてもよい。
【0026】前記支持ブラケット62には、図1に示す
如く、支持部材70を介してエアシリンダ72が倒立配
置され、該エアシリンダ72のピストンロッド72aに
板状の堰部材74が配設されている。この堰部材74
は、図3に示す如く、常にはエアシリンダ72の付勢に
より下降されている。そして該堰部材74を、インキ転
移ロール50と絞りロール52の軸方向端部に密着させ
ることによって、両ロール50,52の間に画成される
インキ貯留部Aを閉成し、前記供給装置54から供給さ
れるインキや洗浄液を該貯留部Aに貯留し得るようにな
っている(図1参照)。またインキ転移ロール50および
絞りロール52の軸方向両端部より下方に樋部材76が
配設され、インキ貯留部Aから前記堰部材74を通して
僅かに流出するインキおよび洗浄液をこの樋部材76で
受けて、後述するインキパン78に回収するようになっ
ている。なお、印刷運転時においてインキ貯留部Aの軸
方向中央部でのインキ消費が多く発生し、軸方向両端部
近傍に多量のインキが残留した場合は、洗浄運転に移行
する前に、前記堰部材74をエアシリンダ72の逆付勢
により上昇させて前記インキ貯留部Aを開放し、該貯留
部Aに残留しているインキを長手方向の両端部から排出
することもできる。
【0027】前記インキ貯留部Aにおける長手方向両端
の閉成および開放を行なう手段としては、前記堰部材7
4に限定されるものでなく、エアカーテンにより行なう
ようにしてもよい。例えば、送風源に接続する一対の空
気吹付管を、インキ貯留部Aの両端部近傍の上方に臨ま
せ、常には空気吹付管から貯留部Aに向けて空気を吹出
すことによりインキや洗浄液を堰止める。そして、オー
ダ変更等に伴う色替えに際しては、必要に応じて空気吹
付管からの空気吹出しを停止することにより、インキ貯
留部Aの残留インキや洗浄廃液を端部から樋部材76に
排出することができる。
【0028】前記絞りロール52に近接した略接線位置
には、オーダ変更等による色替えに際し、インキの洗浄
を行なうための長尺のブレード状板体からなるスクレー
パ80が配設されている。このスクレーパ80は、絞り
ロール52の回転方向に対し逆らう方向に、その先端を
接線方向に沿って指向させており、適宜のモータ82に
より正逆回転されてロール表面に接離自在となってい
る。そしてインキの洗浄に際しては、前記モータ82を
付勢してスクレーパ80を、絞りロール52に接触させ
ることにより、該ロール52に転移しているインキまた
は洗浄液が掻き上げ除去される。この除去されたインキ
または洗浄液は、スクレーパ80の下方に設けたインキ
パン78に排出される。またインキパン78には、廃液
タンク(図示せず)に連通する廃液管84が接続され、該
インキパン78に排出された廃液は、所要部位に設けた
廃液タンクに集められるようになっている。なお、イン
キ洗浄時には、インキ転移機構48に関連して設けた前
記揺動機構53により、絞りロール52の回転軸を中心
として前記インキ転移ロール50が、図2に示す如く反
時計方向に変位されて、印版42から離間するインキ洗
浄位置に臨ませられている。
【0029】前記スクレーパ80は、鉄系の金属材質や
ゴム等の柔軟な材質が適宜選択される。なお、前記絞り
ロール52がゴム等の柔軟な材質の場合は、スクレーパ
80はロール52の硬度と同等もしくは低い硬度の材料
(例えば硬度の低いゴム板等)を使用することが推奨され
る。これにより、該スクレーパ80を絞りロール52に
当接してインキまたは洗浄液を掻き取る際に、絞りロー
ル52が損傷するのを防止できる。なお、この場合にス
クレーパ80全体を軟質の材料で構成する必要は必ずし
もなく、金属材質のスクレーパ80の先端に別途軟質材
料を設けるようにしてもよい。また図示例のスクレーパ
80は、その先端を絞りロール52の回転方向に対し逆
らう方向に指向させてあるが、これに限られるものでは
ない。逆に該スクレーパ80を、絞りロール52の回転
方向に対し順方向に指向させた状態で、該ロール52の
表面に対し接離自在に構成してもよい。更に、該スクレ
ーパ80を絞りロール52に対して当接および離間させ
る手段として、エアシリンダ等のリニアアクチュエータ
も使用可能である。
【0030】
【実施例の作用】次に、前述した構成に係る段ボールシ
ート用印刷機の作用につき説明する。印刷の準備作業と
して、前述した揺動機構53を作動させ、絞りロール5
2の回転軸を中心としてインキ転移ロール50を時計方
向に変位させる。これにより図1に示すように、イン
キ転移機構48のインキ転移ロール50は版胴44(印
版42)に接触させられる。またスクレーパ80も、
絞りロール52から離間している。更に、両ロール5
0,52の軸方向の両端部に設けた堰部材74,74は常
に下降位置にあって、前記インキ貯留部Aにおける長手
方向の両端部を閉成している。そして回転中のインキ転
移ロール50と絞りロール52との間に、前記インキポ
ット58から延出する供給管60を介してインキが供給
される。該インキは、両ロール50,52の軸端に臨む
堰部材74,74に規制された状態で貯留される。
【0031】これにより版胴44に装着した印版42の
表面には、インキ転移ロール50を介して、適正量のイ
ンキが転移される。この状態の下で、図示しない上流側
のストッカより、段ボールシート43を1枚づつ版胴4
4と圧胴46との間に供給することにより、該シート4
3には所要の印刷が施される。インキは速乾性であるか
ら、印刷後は直ちに後工程のダイカッタやフォルダグル
ワ等に送り込むことができる。またインキはインキ転移
ロール50と絞りロール52の間全体に行き渡っている
ので、印刷時に幅方向の色ムラを生ずることがなく、従
ってオペレータは印刷状態を常に監視する必要がない。
【0032】ここで、前記インキ貯留部Aに貯留される
インキの消費量は、その軸方向に均一に減るものでな
く、前記段ボールシート43の印刷位置や印刷面積によ
って異なる。従ってこの場合は、前記駆動モータ90を
付勢して移動台88をガイドレール86に沿って移動さ
せ、前記インキ供給管60をインキ貯留部Aにおけるイ
ンキ消費量の多い場所に臨ませる。次いで、前記インキ
ポット58のインキを、供給管60を介して貯留部Aに
供給することにより、インキ消費量に応じた個所に必要
量のインキを供給することがもできる。またインキを循
環していないので、従来循環のために必要であったイン
キを省くことができ、インキ購入時のロット単位を少な
くすることができ、在庫費用を軽減させ得る。なお、コ
ンピュータを使用して、インキ消費量に応じてインキを
必要個所に重点的に供給することも可能である。すなわ
ち、インキ貯留部Aに貯留されるインキの消費量は予め
判明しているので、例えばインキ転移ロール50を軸方
向に幾つかの区画に分割し、各区画のインキ消費量をコ
ンピュータに入力しておく。そして、各区画のインキ消
費量に応じてコンピュータにより前記駆動モータ90を
駆動制御し、供給装置54を必要個所に移動してインキ
供給を行なう。
【0033】印刷オーダの変更等に伴う色替えのため
に、使用するインキを変える場合は、以下の手順でイン
キ洗浄がなされる。先ず、インキポット58における供
給管60からのインキ供給が停止させられる。なお、前
記印刷運転が終了して前記版胴44と圧胴46との間に
段ボールシート43が通紙されなくなった時点で、イン
キ転移機構48のインキ転移ロール50は、前記揺動機
構53により版胴44(印版42)から離間するインキ洗
浄位置に自動的に移動されている(図2参照)。そこで前
記モータ82を付勢して、スクレーパ80を絞りロール
52に適正圧で接触させる。そしてインキ転移ロール5
0および絞りロール52を空回転させると、絞りロール
52の表面に付着しているインキは、前記スクレーパ8
0により掻き上げ除去され、該インキはインキパン78
に排出される。また前述した如く、印刷運転時において
インキ貯留部Aの軸方向中央部でのインキ消費が多く発
生し、軸方向両端部近傍に多量のインキが残留した場合
は、前記堰部材74をエアシリンダ72の逆付勢により
上昇させてインキ貯留部Aを開放し、該貯留部Aの軸端
部側に残留しているインキを前記樋部材76に排出する
ようにしてもよい。この場合は、インキ掻き取り時間を
短縮することができる。
【0034】前記スクレーパ80によりインキ貯留部A
に残留するインキの殆どは除去されるが、前記インキ転
移ロール50のアニロックス内には微量のインキが残留
している。そこで、スクレーパ80を絞りロール52か
ら離間させ、前記供給装置54に配設した洗浄液供給管
を介して、両ロール50,52間に画成される前記イン
キ貯留部Aに洗浄液を供給する。この貯留部Aは、前記
堰部材74,74によって長手方向の両端部を閉成され
ているので、洗浄液は軸方向の全体に行き亘った状態で
貯留されることとなる。この状態で再びスクレーパ80
を絞りロール52に適正圧で接触させると共に、インキ
転移ロール50および絞りロール52を同一周速で空回
転させると、インキ貯留部Aに貯留している洗浄液はス
クレーパ80により掻き上げ除去され、該洗浄液はイン
キパン78に排出される。なお、前記洗浄液をインキ貯
留部Aに供給するに際し、インキ供給時と同様にヘッド
58を両ロール50,52の軸方向へ移動させながら洗
浄液を供給すれば、洗浄に要する時間を短縮し得るので
有効である。
【0035】また、前記堰部材74,74を上昇させて
インキ貯留部Aを開放し、該貯留部Aに貯留している洗
浄液を軸端から排出するようにしてもよい。なお、洗浄
時間を更に短縮するために、インキ貯留部Aに溜ってい
る洗浄廃液を、ロール軸端に向けて積極的に移動させて
排出するようにしてもよい。例えば、前記供給装置54
のブラケット92に、圧縮空気の吐出口をインキ貯留部
Aを指向する状態で配設し、前記堰部材74,74を上
昇させて貯留部Aを開放した際に、吐出口から圧縮空気
を吹出しつつ供給装置54をロール50,52の軸方向
に移動させる。これにより、インキ貯留部Aに溜ってい
る洗浄廃液は、圧縮空気により積極的にロール端部に向
けて移動し、短時間での排出を行ない得る。
【0036】このようにオーダ変更に伴う色替えに際
し、スクレーパ80により大部分のインキを掻き取った
後に極めて少量の洗浄液を使用するだけで、インキ転移
ロール50に付着するインキを確実に除去し得る。すな
わち、短時間でオーダチェンジができて多種少量の小ロ
ット印刷に好適に対応することができると共に、インキ
の節約が図られる。またインキ洗浄に使用される洗浄液
の量は、従来のフレキソ印刷機においては約60リット
ル程度必要であったのに対し、新開発のインキを使用し
た場合は100cc程度で済み、洗浄廃液を極めて少な
く抑えることができ、公害防止に大きく貢献することが
できる。
【0037】なお、インキ洗浄に際しては、前述した方
法の他に、前記堰部材74,74を上昇させることによ
りインキ貯留部Aを開放して洗浄液を排出しながら、ス
クレーパ80により洗浄液を掻き取るようにしてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る段ボ
ールシート用印刷機によれば、インキ転移ロールと絞り
ロールとの間にインキ貯留部を画成し、該貯留部を堰部
材により閉成するよう構成したので、該貯留部に必要量
のインキを貯留することができる。このため色ムラを生
ずることがなく、オペレータは印刷状態を常に監視する
必要がない。
【0039】また印刷オーダの変更等に伴う色替えに要
する時間を短縮することができ、多種少量の小ロット印
刷に好適に対応することができる。しかも前記の如くイ
ンキの常時循環は必要としないために、洗浄廃液は極め
て少量となり、インキの大幅な節約が図られると共に公
害防止の見地からも極めて有利である。また、インキの
練り機構や循環機構を必要としないので、省スペースと
低コストとを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る印刷機の概略側面図であ
って、段ボールシートへの印刷状態で示すものである。
【図2】図1に示す印刷機において、印刷終了後におけ
るインキ洗浄状態を示す概略側面図である。
【図3】図1に示す印刷機において、インキ転移機構お
よび供給装置の概略構成を示す要部斜視図である。
【図4】従来技術に係るプリスロ印刷機において、その
各種ロール配列を概略的に示す側面図である。
【図5】従来技術に係るフレキソ印刷機の各種ロール配
列を、概略的に示す側面図である。
【図6】図5に示すフレキソ印刷機におけるインキ循環
供給系の概略機構を示す斜視図である。
【符号の説明】 42 印版 43 段ボールシート 44 版胴 46 圧胴 50 インキ転移ロール 52 絞りロール 54 供給装置 74 堰部材 A インキ貯留部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印版(42)を装着した版胴(44)と、この版
    胴(44)に対向配置した圧胴(46)とを備え、前記印版(42)
    にインキを転移させると共に、相互に反対方向に回転す
    る前記版胴(44)と圧胴(46)との間に段ボールシート(43)
    を通過させて、該シート(43)に所要の印刷を行なうよう
    構成した段ボールシート用印刷機において、 前記版胴(44)に対し近接・離間自在に配設され、近接時
    に該版胴(44)の印版(42)と接触して回転するインキ転移
    ロール(50)と、 このインキ転移ロール(50)に運転中は常に接触して回転
    し、インキ量の絞り調整を行なう絞りロール(52)と、 これらインキ転移ロール(50)および絞りロール(52)の上
    方に配設され、両ロール(50,52)の間に画成されるイン
    キ貯留部(A)に低粘度で高度に速乾性のインキを供給す
    る供給装置(54)と、 前記インキ転移ロール(50)および絞りロール(52)におけ
    る軸方向の両端部近傍に配設され、前記インキ貯留部
    (A)の長手方向両端部からのインキの排出を規制または
    規制解除を選択的に行なう規制手段(74,74)とから構成
    したことを特徴とする段ボールシート用印刷機。
  2. 【請求項2】 前記規制手段は、前記インキ転移ロール
    (50)および絞りロール(52)における軸方向の両端部に接
    離自在に配置した堰部材(74,74)で構成され、該堰部材
    (74,74)によりインキ貯留部(A)の長手方向両端部を選択
    的に閉成または開放する請求項1記載の段ボールシート
    用印刷機。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57120442A (en) * 1981-01-21 1982-07-27 Dainippon Screen Mfg Co Ltd Ink feeder for plate cylinder of printing plate

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