JPH06286113A - 版胴へのインキ供給装置 - Google Patents

版胴へのインキ供給装置

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JPH06286113A
JPH06286113A JP7157193A JP7157193A JPH06286113A JP H06286113 A JPH06286113 A JP H06286113A JP 7157193 A JP7157193 A JP 7157193A JP 7157193 A JP7157193 A JP 7157193A JP H06286113 A JPH06286113 A JP H06286113A
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JP
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ink
roll
main roll
main
auxiliary
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JP7157193A
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Inventor
Ichiro Murakawa
市郎 村川
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UMETANI SEISAKUSHO KK
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UMETANI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速乾性インキを版胴の必要部分に供給する。 【構成】 表面に微細な凹凸を形成し版胴に接触して配
置された主ロール(1)と、該主ロールに対向して接触配
備した補助ロール(10)と、主ロール(1)と補助ロール(1
0)間にインキを補給するインキ補給装置(3)と、主ロー
ル(1)と補助ロール(10)に跨がって互いにロールの軸方
向に移動可能に配備され、主ロール(1)と補助ロール(1
0)の間のインキ溜まりの幅長さ或いは位置を調節する一
対の堰板(2)(2)とによって構成される。印刷部の範囲
或いは位置に対応して、堰板(2)(2)をロールの軸方向
に移動させ、インキの溜まる範囲を規制することによ
り、主ロールの必要部分にのみインキを供給でき、無駄
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、版胴にインキを供給す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製凾に使用される段ボールシート
用の印刷装置として、図3、図5に示す2種類がある。
図3の印刷装置は、紙シートに付着すれば1秒程度で乾
燥するフレキソインキが使用され、表面に微細な凹凸を
形成した主ロール(1)に対して補助ロール(10)を対向配
備し、主ロール(1)に版胴(4)を接触せしめている。
【0003】版胴(4)の下方に印圧ロール(7)が配備さ
れ、版胴(4)と印圧ロール(7)との間に段ボールシート
Sを通過させ印刷を行なう。版胴(4)と印圧ロール(7)
の下流側に一対の送りロール(8)(8)が配備される。主
ロール(1)と補助ロール(10)との間に、上方からパイプ
(91)によってインキが流し込まれ、主ロール表面の微細
な凹部に溜まったインキが補助ロール(10)との間を通過
し、版胴(4)に受け渡される。
【0004】上記装置は、速乾性のフレキソインキを使
用するため、インキが乾燥するまでのタイムラグなし
で、直ちにシートSを後加工ラインに送り込むことがで
きる利点がある。又、主ロール(1)の表面の微細な凹部
にインキを溜め、主ロール表面にほぼ均一量のインキを
付着させて版胴(4)へ受け渡すため、インキ供給に過不
足が生じず、色斑のない安定した印刷が望める。
【0005】ところが、粘度の低いフレキソインキは印
刷面に艶がなく商品価値が低い。又、インクを絶えず流
動させなければ固まってしまう。このため、図4に示す
如く、主ロール(1)と補助ロール(10)の夫々の端部間に
跨がって受けボックス(92)(92)を設け、ロールの端部か
ら垂れ流れたインキを矢印Aで示す如く、受けボックス
(92)、回収パイプ(93)を経て、回収タンク(94)に回収
し、ポンプ(95)によって再度供給パイプ(91)から前記ロ
ール(1)(10)間に流し込み、過剰供給のインキを絶えず
循環させインキが固まることを防止しなければならな
い。
【0006】この様に、循環管路(9)にて常時インキを
循環させると、インキの色変えの際、循環管路(9)に接
続した洗浄用の水供給パイプ(96)から、矢印Bで示す如
く循環管路(9)に洗浄水を圧送して、パイプ内のインキ
を洗い流さねばならず、多量のインキが無駄になる許か
りではなく、洗浄のための水が1トン以上も必要とな
る。又、洗浄に使用した水を、そのまま下水に流すこと
は、環境汚染問題を起こす。
【0007】図5は、粘度の高いプリスロインキを使用
する印刷装置であって、プリスロインキは、紙に付着し
たインキの乾燥に要する時間は長いが、印刷面に艶があ
り商品価値の高い印刷が望める。上記印刷装置はロール
列(12)の上流側のロール(13)表面に遠心力スプレー装置
(35)によってインキを霧状に吹き付け、各ロールの回転
によってインキを最終段の一対のロール(14)表面に付着
させ、該最終段のロールから該ロールに接触配備した版
胴(4)の表面にインキを付着させるのである。
【0008】上記インキ供給装置は、前記図3のインキ
供給装置の様に多量のインキを循環させる必要はないた
め、インキ変えの際にインキロスを少なくできる。しか
し、粘度の高いインキを練りながら下流側のロールに順
に受け渡すため、版胴(4)が実際にインキ供給を必要と
する部分、即ち、版胴(4)の印版の凸部に均一にインキ
を供給することが出来ず、印刷のインキ斑、ロールの左
右での色振れ、ゴースト等の問題が生じる。
【0009】そこで本願出願人は、以前版胴に接触し表
面に微細な凹凸を形成した主ロールと、該主ロールに対
向して接触配備した補助ロールと、ロールにインキを補
給するスプレー式インキ補給装置とからなる印刷装置を
提案した(特願平1−322943号)。上記印刷装置で
使用するインキは、ロール上に付着しているときは乾燥
し難く、段ボールシートSに付着した際には速やかに乾
燥する特性のグリコール溶剤インキであって、約10秒
で乾燥する。
【0010】インキは主ロール表面の微細な凹部に溜ま
って版胴に受け渡される。余分のインキは主ロールと該
ロールに接近して対向配備した補助ロールとの間に溜ま
る。このインキ溜りによって、主ロール表面の微細な凹
部に確実にインキが入り込み、主ロール(1)の表面には
全長に亘って略均一にインキが付着する。従って、該主
ロール(1)からインキが受け渡される版胴(4)の印版の
凸部に、均一にインキが付着し、印刷の際のインキ斑、
色振れ、ゴースト等の問題は生じない。
【0011】又、従来の速乾性インキによる印刷に比べ
て粘度の高いインキを使用して、印刷面に艶のある美し
い印刷が実現できる特徴を有している。又、段ボールシ
ートの印刷位置に合わせて、スプレーガンをロールの軸
方向へスライドさせ、ロールの必要部分にインキを供給
できる利点がある。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、スプレーガ
ンによってロールにインキを噴霧する場合、長時間の使
用によってロール以外の部分にもインキが付着し、軸受
け部分の回転に支障を来す等の問題があった。スプレー
ガンによるインキ噴射に代えて、粘性の高いインキを主
ロールと補助ロールとの間に供給することを試みたが、
この場合、主ロールと補助ロールの全長に亘ってインク
が供給されることになり、ロールの必要部分のみにイン
キ供給を行なうことができるスプレー方式のインク供給
の利点が損われる。本発明は、上記問題を解決する版胴
へのインキ供給装置を明らかにするものである。
【0013】
【課題を解決する手段】本発明のインキ供給装置は、表
面に微細な凹凸を形成し版胴に接触して配置された主ロ
ール(1)と、該主ロールに対向して接触配備した補助ロ
ール(10)と、主ロール(1)と補助ロール(10)との間にイ
ンキを補給するインキ補給装置(3)と、主ロール(1)と
補助ロール(10)に跨がって互いにロールの軸方向にスラ
イド且つ位置決め可能に配備され主ロール(1)と補助ロ
ール(10)との間のインキ溜まりの全長或いは位置を調節
する一対の堰板(2)(2)とによって構成される。
【0014】
【作用及び効果】インキは、ロール上に付着していると
きは乾燥し難く、段ボールシートSに付着した際には速
やかに乾燥する特性のインキ、例えばグリコール溶剤イ
ンキであって、約10秒で乾燥するものを使用するのが
望ましい。主ロール(1)と補助ロール(10)との間に上記
インキが供給され、両ロール(1)(10)及び堰板(2)(2)
間の範囲にインキが溜まる。
【0015】インキは主ロール(1)表面の微細な凹部に
入り込んで版胴に受け渡される。ロール(1)(10)及び堰
板(2)(2)によって形成されるインキ溜まりに、常時イ
ンキが溜まっているため、主ロール(1)表面の微細な凹
部に確実にインキが入り込み、余分のインキは補助ロー
ル(10)が掻き取って、主ロール(1)表面に略均一量のイ
ンキが付着する。従って、該主ロール(1)からインキが
受け渡される版胴(4)の印版の凸部には均一にインキが
付着し、印刷の際のインキ斑、色振れ、ゴースト等の問
題は生じない。
【0016】主ロール(1)と補助ロール(10)との間に溜
まっているインクは、主ロール(1)及び補助ロールの回
転による摩擦によって絶えず攪拌され、インキが固まる
ことは防止される。段ボールシートの印刷部の範囲或い
は位置に対応して、堰板(2)(2)の位置をロールの軸方
向に移動させ、インキの溜まる範囲を規制することによ
り、主ロールの必要部分にのみインキを供給でき、無駄
がない。
【0017】又、従来のフレキソインキによる印刷に比
べて粘度の高いインキを使用して、印刷面に艶のある美
しい印刷が実現できる。又、フレキソインキの場合の様
に、インキを循環管路にて循環させる必要はなく、装置
を簡素化できると共に、インキ替えの際には主ロール
(1)と補助ロール(10)との間に溜まったインキを回収
し、主ロール(1)、補助ロール(10)及び版胴(4)を洗い
流せば可いので、使用する洗浄液の量は100cc程度
で済む。これはフレキソインクを洗い流すために必要な
水の量1トン以上に比べて、飛躍的に少量であり、使用
後の洗浄液による環境汚染の問題、洗浄液の後処理の問
題を軽減できる。
【0018】
【実施例】図1に示す如く、回転版胴(4)の上方に、該
版胴に接してインキ供給用の主ロール(1)を回転可能に
配備する。該主ロール(1)に接触して該主ロールとの間
でインキ溜まりを形成する補助ロール(10)を配備する。
主ロール(1)は従来の速乾性インキによる印刷機のイン
キ供給ロールと同様に表面に微細な凹凸を形成してい
る。補助ロール(10)は表面が硬質合成ゴムにて形成され
ている。
【0019】印刷稼働中、主ロール(1)は、版胴(4)を
駆動する駆動装置(図示せず)から関節的に回転駆動され
て反時計方向に回転し、補助ロール(10)は可変回転モー
タ(図示せず)によって時計方向に回転する。又、印刷休
止時及びインキ洗浄時は、補助ロール回転用可変回転モ
ータにより、オーバランニングクラッチを介して主ロー
ル(1)、補助ロール(10)及び後記するゴムロール(6)、
取出しロール(61)が回転速度設定可能に回転駆動され
る。又、上記主ロール(1)は、偏心機構による昇降装置
(図示せず)に連繋され、版胴(4)表面に装着する印版の
厚みの大小に応じて、高さ位置の調整が可能であり、
又、主ロール(1)と後記するゴムロール(6)との接触離
間を可能ならしめている。補助ロール(10)は、バネ、シ
リンダ装置等の付勢手段によって常時主ロール(1)に付
勢され、主ロール(1)が昇降しても、常に主ロール(1)に
接触している。
【0020】ロール(1)(10)間の上方にインキ補給装置
(3)を配備する。実施例のインキ補給装置(3)はインキ
容器(31)と該容器(31)に連繋されたポンプ(32)と該ポン
プに接続された銅パイプ(30)であって、銅パイプ(30)の
先端は扁平に形成してロール(1)(10)間のインキ溜まり
に接近させている。ポンプ(32)はチューブポンプと称さ
れるものであって、U字状に湾曲させたチューブにイン
キを充満させ、該チューブの湾曲部の曲率軌跡上を公転
する加圧ロールによって、チューブを断続的に押圧して
インキを吐出させる公知のものであり、加圧ローラを逆
転させれば、容器(31)内にインキを回収できる。
【0021】上記インキ補給装置(3)は、昇降可能且つ
ロール(1)(10)の軸方向に移動可能に配備されている。
ロール(1)(10)間の両側に一対の堰板(2)(2)が、昇降
可能且つロール(1)(10)の軸方向にスライド可能に配備
されている。堰板(2)は合成樹脂にて形成され、ロール
(1)(10)間の隙間形状に対応する様にくさび形に形成さ
れ、前後面は主ロール(1)及び補助ロール(10)の円弧曲
率に対応する円弧面に形成されている。
【0022】堰板(2)には上向きに中空支持杆(23)が突
設され、該支持杆(23)の上端は昇降シリンダ装置(24)に
連繋され、該昇降シリンダ装置(24)は、ロールの軸方向
にスライド駆動されるスライド駆動装置(29)に連繋され
る。スライド駆動装置(26)は、ロール(1)(10)と平行に
配備したネジ軸(29)に回転駆動装置(図示せず)を連繋
し、該ネジ軸(29)を前記昇降シリンダ装置(24)の支持台
(25)に貫通螺合している。
【0023】昇降シリンダ装置(24)の支持台(25)は、ロ
ール(1)(10)の軸方向に延びるガイド杆(20)にスライド
可能に支持されている。実施例では、各支持台(25)(25)
に別個のネジ軸(29)(29)を螺合し、ネジ軸の回転によっ
て、支持台(25)(25)を別個にスライド駆動可能に構成し
たが、両端に逆ネジを形成したネジ軸に2基の支持台を
螺合し、ネジ軸の回転によって、支持台を互いに接近離
間させることも可能である。
【0024】堰板(2)の両円弧面には、円弧方向に溝(2
1)が開設され、該溝(21)は堰板(2)内に開設された孔(2
2)を介して支持杆(23)に連通している。支持杆(23)には
ホースを介してコンプレッサー(図示せず)が連繋され、
溝(21)から圧力空気を吹出すことができる。
【0025】堰板(2)の間に、ロール(1)(10)上に溜ま
ったインキの量を検出する検出手段(33)を配備し、前記
インキ補給装置(3)のポンプ(32)作動を制御して、適正
量のインキを供給する。検出手段(33)は電極式の液面検
出器、光電管による液面検出、光反射式液面検出器等が
実施できる。
【0026】主ロール(1)と補助ロール(10)の両端に
は、両ロール(1)(10)に跨がり、且つロール(1)(10)間
のインキ溜まりに掛って塞ぎ板(27)がスライド可能に当
接され、該塞ぎ板(27)はバネ(28)によって常時ロール端
面に付勢されている。
【0027】主ロール(1)の上方に該ロールに該ロール
から僅か離してゴムロール(6)が配備され、更にゴムロ
ールに接して、取出しロール(61)が接触配備される。取
出しロール(61)には、スクレーパ(62)が接触離間可能に
配備され、スクレーパ(62)の下方には受け皿(63)が設け
られている。印刷中は、主ロール(1)とゴムロール(6)
は離間しており、ロール(1)を洗浄する際は、主ロール
(1)が上昇してゴムロール(6)に接する。又、取出しロ
ール(61)に対向して洗浄用シャワー(64)が配備される。
【0028】然して、段ボールシートの印刷に際し、イ
ンキは、ロール上に付着しているときは乾燥し難く、段
ボールシートSに付着した際には速やかに乾燥する特性
のインキ、例えばグリコール溶剤インキを用い、これ
は、従来の段ボールシート印刷に使用する速乾性インキ
の乾燥時間約1秒、遅乾性インキの乾燥時間約3分に対
して、約10秒で乾燥する。
【0029】堰板(2)を上昇させ、段ボールシートの印
刷部に対応して、ロール(1)(10)の軸方向に移動させ、
再び堰板(2)をロール(1)(10)上に下降させる。ロール
(1)(10)及び両堰板(2)の間に形成されるインキ溜まり
に、インキ補給装置(3)からインキを供給する。各堰板
(2)とロール端部の塞ぎ板(27)の間には主ロール(1)と
補助ロール(10)の回転摩擦による補助ロール(10)の損傷
を防止するための潤滑剤を供給する。堰板(2)のロール
(1)(10)との摺接面の溝(21)から圧力空気が噴出して、
堰板(2)とロール(1)(10)の微細な隙間からインキが外
部に洩れ出ることを防止する。
【0030】印刷装置を稼働すると、インキは主ロール
(1)表面の微細な凹部に溜まって版胴(4)に受け渡され
る。堰板(2)(2)間の範囲に常時インキが溜まっている
ため、主ロール(1)表面の微細な凹部に確実にインキが
入り込み、又、余分のインキは補助ロール(10)によって
掻き落とされるため、主ロール(1)には必要範囲に均一
にインキが付着し、主ロール(1)からインキが受け渡さ
れる版胴(4)の凸部には均一にインキが付着し、印刷の
際のインキ斑、色振れ、ゴースト等の問題は生じない。
【0031】主ロール(1)と補助ロール(10)との間に溜
まっているインクは、主ロール(1)及び補助ロールの回
転による各ロールとの摩擦によって絶えず攪拌され、イ
ンキが固まることは防止される。
【0032】段ボールシートの印刷部の範囲或いは位置
に対応して、堰板(2)(2)の位置をロールの軸方向に移
動させ、インキの溜まる範囲を規制することにより、主
ロールの必要部分にのみインキを供給でき、無駄がな
い。又、従来の速乾性インキによる印刷に比べて粘度の
高いインキを使用して、印刷面に艶のある美しい印刷が
実現できる。
【0033】又、速乾性インキの場合の様に、インキを
循環管路にて循環させる必要はなく、装置を簡素化でき
ると共に、インキ変えの際には主ロール(1)と補助ロー
ル(10)との間に溜まったインキを回収し、主ロール
(1)、補助ロール(10)及び版胴(4)を洗い流せば可いの
で、迅速に段取り変えを行なうことができる。更に、補
助ロール(10)の回転速度を変えて、主ロール(1)と補助
ロール(10)の周速に差を生じせしめることにより、主ロ
ール(1)に付着して版胴(4)に供給するインキ量を容易
に微調節できる。
【0034】印刷作業の終了時、或いはインキ替えの際
は、先ずインキ補給装置(3)を下降させ、胴パイプの先
端をロール(1)(10)間の奥端に挿入し、ポンプ(32)を逆
転して容器(31)にインキを回収する。次に、インク補給
装置(3)を上昇させて、胴パイプ(30)の先端をロール
(1)(10)から離し、更に堰板(2)(2)を上昇させる。主
ロール(1)を上昇させてゴムロール(6)に当て、ロール
列を回転させる。ゴムロール(6)は主ロール(1)の余分
なインキを吸着して、取出しロール(61)に受け渡し、取
出しロール(61)に付着したインキは、スクレーパ(62)に
よって掻き落され、受け皿(63)に溜まる。
【0035】洗浄用シャワー(64)から、洗浄液を取出し
ロール(64)に噴射し、ロール列の各ロールを回転させな
がらインキ痕を洗い流す。主ロール(1)と補助ロール(1
0)との間にインキは溜まっておらず、又、ロール列に付
着していた余分のインキは、取出しロール(61)からスク
レーパ(62)によって掻き取られて受け皿(63)に回収済で
あり、更に、堰板(2)(2)によってロール列の必要範囲
にのみ付着していたインキ痕を洗浄するだけであるか
ら、使用する洗浄液の量は100cc程度で済む。これ
はフレキソインクを洗い流すために必要な水の量1トン
以上に比べて、飛躍的に少量であり、使用後の洗浄液に
よる環境汚染の問題、洗浄液の後処理の問題は軽減され
る。
【0036】主ロール(1)は、版胴(4)から離間してお
り、主ロール(1)の凹凸表面が、停止している版胴(4)
の印版表面を擦って損傷させることない。又、主ロール
(1)と補助ロール(10)を接触させた状態で、ロール(1)
(10)を回転させながら洗浄する際、主ロール(1)と補助
ロール(10)の周速が異なると、ゴム製の補助ロール(10)
の表面が主ロール(1)の表面凹凸によって削られ、短時
間で使用不能となるが、実施例の装置では、ロール洗浄
の際は補助ロール(10)の周速を主ロール(1)のそれに一
致させることができ、補助ロール(10)の表面が削れて損
傷する問題は生じない。主ロール(1)を回転させた状態
で洗浄シャワー(64)から洗浄液を噴出させ、各ロール(6
1)(6)(1)(10)を洗浄する。ロールの洗浄時、主ロール
(1)と版胴(4)は離間しているから、この間に版胴(4)
上の印版(図示せず)の交換を行なうことができ、便利で
ある。
【0037】上記の如く、インキ替えの際のインキロス
は可及的に少なくできる。本発明は上記実施例の構成に
限定されることはなく特許請求の範囲に記載の範囲で種
々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】インキ供給装置の斜面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】従来のフレキソインキ供給装置の側面図であ
る。
【図4】同上のフレキソインキ供給配管及び洗浄用配管
の斜面図である。
【図5】他の従来のプリスロインキ供給装置の側面図で
ある。
【符号の説明】
(1) 主ロール (10) 補助ロール (2) 堰板 (3) インキ補給装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に微細な凹凸を形成し版胴に接触し
    て配置された主ロール(1)と、該主ロールに対向して接
    触配備した補助ロール(10)と、主ロール(1)と補助ロー
    ル(10)との間にインキを補給するインキ補給装置(3)
    と、主ロール(1)と補助ロール(10)に跨がって互いにロ
    ールの軸方向にスライド且つ位置決め可能に配備され主
    ロール(1)と補助ロール(10)との間のインキ溜まりの全
    長或いは位置を調節する一対の堰板(2)(2)とによって
    構成された版胴へのインキ供給装置。
JP7157193A 1993-03-30 1993-03-30 版胴へのインキ供給装置 Pending JPH06286113A (ja)

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