JPH0752365A - 段ボールシートの印刷装置 - Google Patents

段ボールシートの印刷装置

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JPH0752365A
JPH0752365A JP19812693A JP19812693A JPH0752365A JP H0752365 A JPH0752365 A JP H0752365A JP 19812693 A JP19812693 A JP 19812693A JP 19812693 A JP19812693 A JP 19812693A JP H0752365 A JPH0752365 A JP H0752365A
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JP
Japan
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ink
roll
main roll
tank
rolls
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JP19812693A
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English (en)
Inventor
Yoichi Umetani
陽一 梅谷
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UMETANI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
UMETANI SEISAKUSHO KK
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 段ボールシート印刷装置のインキ交換を容易
にする。 【構成】 版胴4に接触して配置され表面に微細な凹凸
を形成した主ロール1と、該主ロール1に対向して接触
配備した補助ロール10と、主ロール1にインキを補給す
るインキ供給装置3と、主ロール1及び補助ロール10の
洗浄装置6とによって構成される段ボールシートの印刷
装置に於て、インキ供給装置3は、複数のインキタンク
31と、各タンク31に連繋され夫々独立したインキ排出装
置32と、各インキ排出装置32に連繋されロール1、10上
にインキを排出するノズル33と、各インキ排出装置32及
び洗浄装置6に連繋され、洗浄装置6による洗浄作業終
了後に所望のタンクのインキ排出装置32を作動させる制
御装置100とによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボールシート用印刷
装置の版胴へのインキ供給に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製凾に使用される段ボールシート
用の印刷装置として、図9、図11に示す2種類があ
る。図9の印刷装置は、紙シートに付着すれば1秒程度
で乾燥するフレキソインキが使用され、表面に微細な凹
凸を形成した主ロール(1)に対して補助ロール(10)を対
向配備し、主ロール(1)に版胴(4)を接触させている。
【0003】版胴(4)の下方に印圧ロール(7)が配備さ
れ、版胴(4)と印圧ロール(7)の下流側に一対の送りロ
ール(71)(71)が配備される。版胴(4)と印圧ロール(7)
との間に段ボールシートSを通過させ印刷を行なう。主
ロール(1)と補助ロール(10)との間に、上方からパイプ
(91)によってインキが流し込まれ、主ロール表面の微細
な凹部に溜まったインキが補助ロール(10)との間を通過
し、版胴(4)に受け渡される。
【0004】上記装置は、速乾性のフレキソインキを使
用するため、インキが乾燥するまでのタイムラグなし
で、直ちにシートSを後加工ラインに送り込むことがで
きる利点がある。又、主ロール(1)の表面の微細な凹部
にインキを溜め、主ロール表面にほぼ均一量のインキを
付着させて版胴(4)へ受け渡すため、インキ供給に過不
足が生じず、色斑のない安定した印刷が望める。
【0005】ところが、粘度の低いフレキソインキは印
刷面に艶がなく商品価値が低い。又、インキを絶えず流
動させなければ固まってしまう。このため、図10に示
す如く、主ロール(1)と補助ロール(10)の夫々の端部間
に跨がって受けボックス(92)(92)を設け、ロールの端部
から垂れ流れたインキを矢印Aで示す如く、受けボック
ス(92)、回収パイプ(93)を経て、回収タンク(94)に回収
し、ポンプ(95)によって再度供給パイプ(91)から前記ロ
ール(1)(10)間に流し込み、過剰供給のインキを絶えず
循環させインキが固まることを防止しなければならな
い。
【0006】この様に、循環管路(9)にて常時インキを
循環させると、インキの色替えの際、循環管路(9)に接
続した洗浄用の水供給パイプ(96)から、矢印Bで示す如
く、循環管路(9)に洗浄水を圧送して、パイプ内のイン
キを洗い流さねばならず、多量のインキが無駄になる許
かりではなく、洗浄のための多量の水が必要となる。
又、洗浄に使用した多量の水を、そのまま下水に流すこ
とは、環境汚染問題を起こすため、洗浄廃液を処理せね
ばならないが、このためには高価な廃液処理装置を必要
とし、イニシャルコスト及びランニングコストを押し上
げる。
【0007】図11は、粘度の高いプリスロインキを使
用する印刷装置であって、プリスロインキは、紙に付着
したインキの乾燥に要する時間は長いが、印刷面に艶が
あり商品価値の高い印刷が望める。上記印刷装置はロー
ル列(12)の上流側のロール(13)表面に遠心力スプレー装
置(35)によってインキを霧状に吹き付け、各ロールの回
転によってインキを最終段の一対のロール(14)表面に付
着させ、該最終段のロールから該ロールに接触配備した
版胴(4)の表面にインキを付着させるのである。
【0008】上記インキ供給装置は、前記図9、図10
のインキ供給装置の様に、多量のインキを循環させる必
要はないため、インキ替えの際にインキロスを少なくで
きる。しかし、粘度の高いインキを練りながら下流側の
ロールに順に受け渡すため、版胴(4)が実際にインキ供
給を必要とする部分、即ち、版胴(4)の印版の凸部に均
一にインキを供給することが出来ず、印刷のインキ斑、
ロールの左右での色振れ、ゴースト等の問題が生じる。
【0009】そこで本願出願人は、以前図7、図8に示
す如く、版胴に接触し表面に微細な凹凸を形成した主ロ
ール(1)と、該主ロールに対向して接触配備した補助ロ
ール(10)と、ロールにインキを補給するスプレー式のイ
ンキ供給装置(3)とからなる印刷装置を提案した(特願
平1−322943号)。主ロール(1)は、モータ(80)
にて駆動されるプーリ(81)に、タイミングベルト(82)に
て連繋され、版胴(4)は主ロール(1)と周速が一致する
様に回転駆動される。補助ローラ(10)は、可変回転駆動
装置(8)に連繋されている。
【0010】可変回転駆動装置(8)は、前記タイミング
プーリ(81)と同軸に該プーリと一体回転可能に駆動歯車
(83)及びプーリの回転とは無関係に回動可能にレバー(8
4)を枢止する。該レバー(84)の自由端に従動歯車(85)を
軸承して前記駆動歯車(83)に噛合する。従動歯車(85)と
同軸に変速機(86)を取付ける。変速機(86)は溝幅調節可
能なプーリ(86a)を具えており、該プーリ(86a)と前記補
助ロール(10)の一端に設けたプーリ(87)とをVベルト(8
8)にて連繋し、プーリ(86a)の溝幅を調節してVベルト
(88)の走行速度を調節する。
【0011】上記レバー(84)には該レバーの自由端を補
助ローラ(10)から遠ざかる方向に付勢するエアーシリン
ダー等の付勢手段(89)が連繋され、変速機(86)のプーリ
(86a)の溝幅を変更した際のVベルト(88)の緩みを吸収
する。モータ(80)が作動すると、図7に於て、主ローラ
(1)は反時計方向に回転し、補助ローラ(10)は時計方向
に回転する。上記印刷装置で使用するインキは、ロール
上に付着しているときは乾燥し難く、段ボールシートS
に付着した際には速やかに乾燥する特性のグリコール溶
剤インキであって、約10秒で乾燥する。
【0012】インキは主ロール表面の微細な凹部に溜ま
って版胴に受け渡される。余分のインキは主ロールと該
ロールに接近して対向配備した補助ロールとの間に溜ま
る。このインキ溜りによって、主ロール表面の微細な凹
部に確実にインキが入り込み、主ロール(1)の表面には
全長に亘って略均一にインキが付着する。従って、該主
ロール(1)からインキが受け渡される版胴(4)の印版の
凸部に、均一にインキが付着し、印刷の際のインキ斑、
色振れ、ゴースト等の問題は生じない。又、従来の速乾
性インキによる印刷に比べて粘度の高いインキを使用し
て、印刷面に艶のある美しい印刷が実現できる。
【0013】又、フレキソインキの場合の様に、インキ
を循環管路にて循環させる必要はなく、装置を簡素化で
きると共に、インキ替えの際には主ロール(1)と補助ロ
ール(10)との間に溜まったインキを回収し、主ロール
(1)、補助ロール(10)及び版胴(4)を洗い流せば可いの
で、使用する洗浄液の量は100cc程度で済む。これ
はフレキソインキを洗い流すために必要な水の量に比べ
て、飛躍的に少量であり、使用後の洗浄液による環境汚
染の問題、洗浄液の後処理の問題を軽減できる。更に、
補助ロール(10)の回転速度を変えて、主ロール(1)と補
助ロール(10)の周速に差を生じせしめることにより、主
ロール(1)に付着して版胴(4)に供給するインキの量を
容易に微調節できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図7、図8の印刷装置
はフレキソインキを使用する印刷装置に比べて、インキ
替えの手間及びこれに関する経済性は優れているが、ス
プレーガンへのインキタンクの取り付け及び交換は、手
作業によらねばならず、面倒であり非能率であった。本
発明は、フレキソインキとは別の速乾燥性インキを使用
する印刷装置において、インキ替えを自動的に行なうこ
とのできる段ボール印刷装置を明らかにするものであ
る。
【0015】
【課題を解決する手段】版胴(4)に接触して配置され表
面に微細な凹凸を形成した主ロール(1)と、該主ロール
(1)に対向して接触配備した補助ロール(10)と、主ロー
ル(1)にインキを補給するインキ供給装置(3)と、主ロ
ール(1)及び補助ロール(10)の洗浄装置(6)とによって
構成される段ボールシートの印刷装置に於て、インキ供
給装置(3)は、複数のインキタンク(31)と、各タンク(3
1)に連繋され夫々独立したインキ排出装置(32)(32a)(32
b)(32c)(32d)と、各インキ排出装置(32)〜(32d)に連繋
されロール(1)(10)上にインキを排出するノズル(33)
と、各インキタンクの排出装置(32)〜(32d)を選択的に
作動させる制御装置(100)とによって構成される。
【0016】
【作用及び効果】制御装置(100)へ所望のインキタンク
の排出装置の作動信号を入力することにより、該インキ
タンクから、ロール(1)(10)へインキが排出される。従
って、インキ替えの際も、従来の様に手作業によること
なく、能率的に行なうことができる。これは、従来のフ
レキソインキの供給の様に、長い配管中にインキを循環
させる方式の印刷装置では、実施不能である画期的に優
れたものである。
【0017】
【実施例】図1に示す如く、回転版胴(4)の上方に、該
版胴に接してインキ供給用の主ロール(1)を回転可能に
配備する。該主ロール(1)に接触して該主ロールとの間
でインキ溜まりを形成する補助ロール(10)を配備する。
主ロール(1)は従来の速乾性インキによる印刷機のイン
キ供給ロールと同様に表面に微細な凹凸を形成してい
る。補助ロール(10)は表面が硬質合成ゴムにて形成され
ている。主ロール(1)は、版胴(4)を駆動する駆動装置
(図示せず)に間接的に連繋され、補助ロール(10)は該駆
動装置とは独立したインバータモータ等の可変回転駆動
装置(5)に連繋されている。
【0018】印刷稼働中、主ロール(1)は、反時計方向
に回転し、補助ロール(10)は時計方向に回転する。又、
印刷休止時及びインキ洗浄時は、補助ロールの可変回転
駆動装置(5)により、オーバランニングクラッチ(図示
せず)を介して主ロール(1)、補助ロール(10)及び後記
するゴムロール(6)、取出しロール(61)が回転速度設定
可能に回転駆動される。又、上記主ロール(1)は、偏心
機構による昇降装置(図示せず)に連繋され、版胴(4)表
面に装着する印版の厚みの大小に応じて、高さ位置の調
整が可能であり、又、主ロール(1)と後記するゴムロー
ル(6)との接触離間を可能ならしめている。
【0019】補助ロール(10)は、支点Pを中心に垂直面
内にて回動可能なレバー(11)(11)に両端を回転自由に支
持され、シリンダ装置等の付勢手段(12)によって常時主
ロール(1)に付勢され、主ロール(1)が昇降しても、常
時主ロール(1)に接触可能である。
【0020】ロール(1)(10)間の上方にインキ供給装置
(3)を配備する。インキ供給装置(3)は棚板(30)に配備
した複数の、実施例では5つのインキタンク(31)(31a)
(31b)(31c)(31d)と、各タンクに独立して接続されたイ
ンキ排出装置(32)(32a)(32b)(32c)(32d)と各排出装置(3
2)〜(32d)を制御する制御装置(100)とで構成される。実
施例のインキ排出装置(32)(32a)(32b)(32c)(32d)は、棚
板(30)の下面に取り付けられたチューブポンプ(320)で
あって、該ポンプはU字状に湾曲させたチューブにイン
キを充満させ、該チューブの湾曲部の曲率軌跡上を公転
するロータ(34)によってチューブを断続的に押圧してイ
ンキを吐出させる公知のものであり、ロータ(34)を逆転
させると、タンク内にインキを戻すことができる。
【0021】チューブの供給側に接続された管(36)は、
タンクの上面口部からタンク内に侵入し、タンクの底部
近傍に達している。チューブの排出側に接続されたノズ
ル(33)の先端は、扁平に形成してロール(1)(10)間のイ
ンキ溜まりに向けて下向きに屈曲している。上記インキ
供給装置(3)は、ロール(1)(10)の軸方向に移動可能に
配備され、各ノズル(33)は夫々独立した昇降装置(37)に
連繋されている。
【0022】図1、図2の如く、ロール(1)(10)間の両
側に一対の堰板(2)(2)が、昇降可能且つロール(1)(1
0)の軸方向にスライド可能に配備されている。堰板(2)
は合成樹脂にて形成され、ロール(1)(10)間の隙間形状
に対応する様にくさび形に形成され、前後面は主ロール
(1)及び補助ロール(10)の円弧曲率に対応する円弧面に
形成されている。堰板(2)には上向きに中空支持杆(23)
が突設され、該支持杆(23)の上端は昇降シリンダ装置(2
4)に連繋され、該昇降シリンダ装置(24)は、ロールの軸
方向にスライド駆動されるスライド駆動装置(26)に連繋
される。
【0023】スライド駆動装置(26)は、ロール(1)(10)
と平行に配備したネジ軸(29)に回転駆動装置(図示せず)
を連繋し、該ネジ軸(29)を前記昇降シリンダ装置(24)の
支持台(25)に貫通螺合している。昇降シリンダ装置(24)
の支持台(25)は、ロール(1)(10)の軸方向に延びるガイ
ド杆(20)にスライド可能に支持されている。実施例で
は、各支持台(25)(25)に別個のネジ軸(29)(29)を螺合
し、ネジ軸の回転によって、支持台(25)(25)を別個にス
ライド駆動可能に構成したが、両端に逆ネジを形成した
ネジ軸に2基の支持台を螺合し、ネジ軸の回転によっ
て、支持台を互いに接近離間させることも可能である。
【0024】堰板(2)の両円弧面には、円弧方向に溝(2
1)が開設され、該溝(21)は堰板(2)内に開設された孔(2
2)を介して支持杆(23)に連通している。支持杆(23)には
ホースを介してコンプレッサー(図示せず)が連繋され、
溝(21)から圧力空気を吹出すことができる。堰板(2)の
間に、ロール(1)(10)上に溜まったインキの量を検出す
る検出手段(30)を配備し、前記インキ供給装置(3)のポ
ンプ(320)の作動を制御して、適正量のインキを供給す
る。検出手段(30)は電極式の液面検出器、光電管による
液面検出、光反射式液面検出器等が実施できる。堰板
(2)の昇降用シリンダ装置(24)及びスライド駆動装置(2
6)は、制御装置(100)に連繋されている。
【0025】主ロール(1)と補助ロール(10)の両端に
は、両ロール(1)(10)に跨がり、且つロール(1)(10)間
のインキ溜まりに掛って塞ぎ板(27)がスライド可能に当
接され、該塞ぎ板(27)はバネ(28)によって常時ロール端
面に付勢されている。主ロール(1)にロール洗浄装置
(6)が連繋配備される。ロール洗浄装置(6)は、主ロー
ル(1)の上方に該ロールに該ロールから僅か離して設け
られたゴムロール(6)と、ゴムロール(6)に接して配備
された取出しロール(61)と、取出しロール(61)に接触離
間可能に配備されたスクレーパ(62)と、取出しロール(6
1)に対向して設けられた洗浄用シャワー(64)とによって
構成され、スクレーパ(62)の下方には受け皿(63)が設け
られている。印刷中は、主ロール(1)とゴムロール(6)
は離間しており、ロール(1)を洗浄する際は、主ロール
(1)が上昇してゴムロール(6)に接する。
【0026】然して、段ボールシートの印刷に際し、イ
ンキは、ロール上に付着しているときは乾燥し難く、段
ボールシートSに付着した際には速やかに乾燥する特性
のインキ、例えばグリコール溶剤インキを用い、これ
は、従来の段ボールシート印刷に使用する速乾性インキ
の乾燥時間約1秒、遅乾性インキの乾燥時間約3分に対
して、約10秒で乾燥する。インキは色別に各タンク(3
1)〜(31d)に収容されている。制御装置(100)のセットア
ップ開始ボタン(101)を押すと、堰板(2)が上昇し、段
ボールシートの印刷部に対応して、ロール(1)(10)の軸
方向に移動し、再び堰板(2)をロール(1)(10)上に下降
する。所望の色のインキ供給ボタン(102)〜(102d)を選
択して押す。所望の色のインキを入れたタンクのポンプ
が作動して、インキを主ロール(1)と補助ロール(10)と
の間のインキ溜まりに供給する。インキがインキ検出手
段(30)の検出上限まで溜まるとポンプは停止する。
【0027】堰板(2)のロール(1)(10)との摺接面の溝
(21)から圧力空気が噴出して、堰板(2)とロール(1)(1
0)の微細な隙間からインキが外部に洩れ出ることを防止
する。印刷装置を稼働すると、インキは主ロール(1)表
面の微細な凹部に溜まって版胴(4)に受け渡される。
【0028】堰板(2)(2)間の範囲に常時インキが溜ま
って、主ロール(1)表面の微細な凹部に確実にインキが
入り込み、又、余分のインキは補助ロール(10)によって
掻き落とされるため、主ロール(1)には必要範囲に均一
にインキが付着し、主ロール(1)からインキが受け渡さ
れる版胴(4)の凸部には均一にインキが付着し、印刷の
際のインキ斑、色振れ、ゴースト等の問題は生じない。
【0029】実施例では、補助ロール(10)の回転駆動系
は主ロール(1)の回転駆動系から独立しているため、イ
ンキの種類、印刷面の大、小、印刷環境等の種々の印刷
条件に応じて、主ロール(1)の回転速度に対して、補助
ロール(1)の回転速度を選択し、版胴(4)に最適量のイ
ンキを供給できる様に、両ロール(1)(10)の周速差を設
定できる。一旦両ロール(1)(10)の周速差を最適に設定
すれば、印刷速度を高めるために、版胴(4)及び主ロー
ル(1)の回転速度を高めても、補助ロール(10)は現状の
回転を維持でき、両ロール(1)(10)の周速の差は、主ロ
ール(1)の速度の高まりに応じて自動的に大きくなり、
版胴へのインキ供給量は、版胴の回転速度の高まりに応
じて自動的に調節され、従って、従来の様に、印刷速度
を高めるために、補助ロール(10)の回転速度を調整する
手間を省くことができる。
【0030】主ロール(1)と補助ロール(10)との間に溜
まっているインキは、主ロール(1)及び補助ロール(10)
の回転による各ロールとの摩擦によって絶えず攪拌さ
れ、インキが固まることは防止される。段ボールシート
の印刷部の範囲或いは位置に対応して、堰板(2)(2)の
位置をロールの軸方向に移動させ、インキの溜まる範囲
を規制することにより、主ロールの必要部分にのみイン
キを供給でき、無駄がない。
【0031】又、従来の速乾性インキによる印刷に比べ
て粘度の高いインキを使用して、印刷面に艶のある美し
い印刷が実現できる。又、速乾性インキの場合の様に、
インキを循環管路にて循環させる必要はなく、装置を簡
素化できると共に、インキ変えの際には主ロール(1)と
補助ロール(10)との間に溜まったインキを回収し、主ロ
ール(1)、補助ロール(10)及び版胴(4)を洗い流せば可
いので、迅速に段取り変えを行なうことができる。更
に、補助ロール(10)の回転速度を変えて、主ロール(1)
と補助ロール(10)の周速に差を生じせしめることによ
り、主ロール(1)に付着して版胴(4)に供給するインキ
量を容易に微調節できる。
【0032】印刷作業の終了時、或いはインキ替えの際
は、先ずインキ供給装置(3)のノズル(33)を下降させ、
ノズルの先端をロール(1)(10)間の奥端に挿入し、ポン
プ(32)を逆転して容器(31)にインキを回収する。次に、
ノズル(33)を上昇させ、更に堰板(2)(2)を上昇させ
る。主ロール(1)を上昇させてゴムロール(6)に当て、
ロール列を回転させる。ゴムロール(6)は主ロール(1)
の余分なインキを吸着して、取出しロール(61)に受け渡
し、取出しロール(61)に付着したインキは、スクレーパ
(62)によって掻き落され、受け皿(63)に溜まる。
【0033】洗浄用シャワー(64)から、洗浄液を取出し
ロール(64)に噴射し、ロール列の各ロールを回転させな
がらインキ痕を洗い流す。主ロール(1)と補助ロール(1
0)との間にインキは溜まっておらず、又、ロール列に付
着していた余分のインキは、取出しロール(61)からスク
レーパ(62)によって掻き取られて受け皿(63)に回収済で
あり、更に、堰板(2)(2)によってロール列の必要範囲
にのみ付着していたインキ痕を洗浄するだけであるか
ら、使用する洗浄液の量は100cc程度で済む。これ
は従来のフレキソインキを洗い流すために必要な水の量
に比べて、飛躍的に少量であり、使用後の洗浄液による
環境汚染の問題、洗浄液の後処理の問題は軽減される。
【0034】主ロール(1)は、版胴(4)から離間してお
り、主ロール(1)の凹凸表面が、停止している版胴(4)
の印版表面を擦って損傷させることない。又、主ロール
(1)と補助ロール(10)を接触させた状態で、ロール(1)
(10)を回転させながら洗浄する際、主ロール(1)と補助
ロール(10)の周速が異なると、ゴム製の補助ロール(10)
の表面が主ロール(1)の表面凹凸によって削られ、短時
間で使用不能となるが、実施例の装置では、補助ロール
(10)は独立した可変回転駆動装置(5)によって駆動され
るため、ロール列の洗浄の際は補助ロール(10)の周速を
主ロール(1)のそれに一致させることができ、補助ロー
ル(10)の表面が削れて損傷する問題は生じない。
【0035】主ロール(1)を回転させた状態で洗浄シャ
ワー(64)から洗浄液を噴出させ、各ロール(61)(6)(1)
(10)を洗浄する。ロールの洗浄時、主ロール(1)と版胴
(4)は離間しているから、この間に版胴(4)上の印版
(図示せず)の交換を行なうことができ、便利である。
【0036】上記インキの洗浄が終了すると、主ロール
(1)は元位置に復帰し、次の印刷に備える。本発明の実
施に際し、インキタンク(31)、ポンプ(320)、ノズル(3
3)を主ロール(1)の軸方向に移動可能となせば、印刷終
了時に、ロール(1)(10)間のインキ溜まりに溜まったイ
ンキをタンクに戻す際、ノズルをインキ溜まりの端から
端へ移動させて、能率的にインキを吸取ってタンクに戻
すことができる。尚、ポンプ(320)のロータ(34)の1回
転当りのインキ送り出し量を把握しておき、ロータの回
転数を制御することにより、インキ供給量を設定するこ
とができる。従って、経験的に段ボールシート1枚当り
の印刷に必要なインキ量を把握し、シートの印刷枚数か
ら必要インキを割り出し、その必要量だけポンプからイ
ンキを供給することができ、この場合、印刷終了時に、
ロール間のインキ溜まりからインキをタンクに戻す手間
が省ける。
【0037】図5は、インキ供給装置の他の実施例を示
しており、一端がタンクの底面近傍に達する管の他端に
インキ排出ノズルが接続され、タンクの口からエアー供
給管(38)を気密に侵入させている。エアー供給管(38)か
らタンク上部にエアーを供給することにより、ノズル(3
3)からロール(1)(10)る上にインキを供給できる。エア
ーの供給を停止すると、タンク(31)内の圧力が残ってい
る内は、インキの供給は続くが、タンク内の圧力が負圧
になる直前で、インキの供給は停止する。
【0038】図6は、タンクを天地逆にしてセットする
インキ供給装置の他の実施例を示している。タンクの口
部(322)には、石油ストーブの燃料補給タンクに用いら
れる特殊な蓋がセットされており、タンクを逆さにした
状態で、蓋の中央の突起を押すと、インキが流出する様
になっている。タンクを載せる棚(30)には、口部(322)
を気密に受ける受け部(334)が設けられ、該受け部から
ノズル(33)が突出している。又、受け部(334)にはエア
ー供給管(39)が接続され、該供給管には電磁弁(391)が
連繋されている。エアー供給管(391)から受け部(334)を
通じてタンク内にエアーを供給することにより、タンク
内のインキをノズルから排出できる。図6の場合、タン
クを逆のまま持ち上げても蓋が自動的に閉じ、インキが
零れることはない。従って、図6のインキ供給装置の場
合、印刷装置の近傍に、予備のインキタンクを整列配備
し、該タンク列と印刷装置上のインキタンク列との間
に、ロボットを配備し、印刷装置上のインキタンクが空
になれば、予備のタンク列のタンクと自動交換すること
が可能である。上記の如く、インキ替えの際のインキロ
スは可及的に少なくできる。本発明は上記実施例の構成
に限定されることはなく特許請求の範囲に記載の範囲で
種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】インキ供給装置の斜面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】印刷装置上のインキタンクの配置状況を示す斜
面図である。
【図4】インキ供給装置の側面図である。
【図5】インキ供給装置の他の実施例の側面図である。
【図6】インキ供給装置の更に他の実施例の側面図であ
る。
【図7】出願人が以前提案したインキ供給装置の側面図
である。
【図8】同上の駆動系の断面図である。
【図9】従来のフレキソインキ供給装置の側面図であ
る。
【図10】同上のフレキソインキ供給配管及び洗浄用配
管の斜面図である。
【図11】従来のプリスロインキ供給装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 主ロール (10) 補助ロール (2) 堰板 (3) インキ供給装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴(4)に接触して配置され表面に微細
    な凹凸を形成した主ロール(1)と、該主ロール(1)に対
    向して接触配備した補助ロール(10)と、主ロール(1)に
    インキを補給するインキ供給装置(3)と、主ロール(1)
    及び補助ロール(10)の洗浄装置(6)とによって構成され
    る段ボールシートの印刷装置に於て、インキ供給装置
    (3)は、複数のインキタンク(31)と、各タンク(31)に連
    繋され夫々独立したインキ排出装置(32)(32a)(32b)(32
    c)(32d)と、各インキ排出装置(32)〜(32d)に連繋されロ
    ール(1)(10)上にインキを排出するノズル(33)と、各イ
    ンキタンクの排出装置(32)〜(32d)を選択的に作動させ
    る制御装置(100)とによって構成される段ボールシート
    の印刷装置。
JP19812693A 1993-08-10 1993-08-10 段ボールシートの印刷装置 Pending JPH0752365A (ja)

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