JPH05200448A - 複合材の打抜き金型および複合材の製造法 - Google Patents

複合材の打抜き金型および複合材の製造法

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JPH05200448A
JPH05200448A JP3257992A JP3257992A JPH05200448A JP H05200448 A JPH05200448 A JP H05200448A JP 3257992 A JP3257992 A JP 3257992A JP 3257992 A JP3257992 A JP 3257992A JP H05200448 A JPH05200448 A JP H05200448A
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cutting punch
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、金属板と粘着剤から成る複合材
の打抜加工金型技術において、特にバリの減少、金属板
からの粘着剤のはみ出し、金属板側へのバリの防止、打
抜製品の接着面の平滑化に好適に用いることができる複
合材の打抜き金型および複合材の製造法を提供すること
にある。 【構成】 切込パンチ10の先端縁部10aに粘着剤6
の厚みtに相当する高さの切込刃11を突設して、粘着
剤6側から複合材4を打ち抜く打抜き金型および複合材
の製造法であり、金属板5の打抜時には、上記粘着剤6
は切込刃11で分離され、金属板5のせん断応力が粘着
剤にかからず、打抜製品のエッジ部にバリ、カエリが生
じるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属板と粘着剤から
なる複合材の打抜き金型および複合材の製造法に係り、
特に打抜き加工金型技術におけるバリの減少、金属板か
らの粘着剤のはみ出し、金属板側へのバリの防止、打抜
き製品の接着面の平滑化に好適な打抜き金型および複合
材の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の金型構造としては、図6に示すプ
ッシュバック方式の打抜き金型が知られている。1はパ
ンチ、2はプッシュバック(可動アンビル)、3はダ
イ、4は打抜き加工される複合材で、金属板5の表面に
粘着剤6が被着されてなる。この複合材4をパンチ1と
プッシュバック2との間で挟んだ状態で、図7に示すよ
うに、両者1,2を矢印P1,P2方向に同時に下降さ
せて、パンチ1とダイ3により複合材4を打ち抜くもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
金型構造では、複合材4を図7に示すように粘着剤6側
より打ち抜いた場合、金属板5の切断応力が金属板5を
打ち抜く時に粘着剤6にかかり、図8に示すように打抜
部4AにカエリBが発生した。即ち、金属板5と粘着剤
6を同時に打抜き加工をしようとする場合、粘着剤6が
ゲル状であるために、金属板5はそれ自身のせん断応力
によって粘着剤6へ喰い込み、打抜型に粘着剤6の厚み
程度のカエリBが発生する。これにより、不良品の発
生、および金型の破損事故の原因となる不都合があっ
た。
【0004】この発明は、上記従来の課題に鑑みてなさ
れたもので、金属板と粘着剤からなる複合材の打抜製品
の接着面の平滑化、金属側へのバリ、カエリの防止、さ
らには粘着剤の金属端部からのはみ出し防止等の事故発
生のない製品が得られると共に、金型事故発生の少ない
複合材の打抜き金型および複合材の製造法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明に係る打抜き金型は、切込パンチと対をな
すダイに隣接して該切込パンチと同一輪郭を有する可動
アンビルが配設され、金属表面に粘着剤が被着されてな
る複合材を該切込パンチと可動アンビルとの間に挾んだ
状態で、該切込パンチとダイとによって複合材を粘着剤
側から打ち抜くように構成され、上記切込パンチの先端
縁部に沿って、上記粘着剤の厚みに相当する高さの切込
刃を突設したものである。
【0006】また、この発明に係る複合材の製造法は、
切込パンチと対をなすダイに隣接して該切込パンチと同
一輪郭を有する可動アンビルを配設し、金属表面に粘着
剤が被着されてなる複合材を該切込パンチと可動アンビ
ルとの間に挟んだ状態で、該切込パンチとダイとによっ
て複合材を粘着剤側から打ち抜く場合において、先端縁
部に沿って粘着剤の厚みに相当する高さの切込刃が突設
された切込パンチを準備し、この切込パンチと可動アン
ビルとの間に複合材を介在し、切込パンチのみを複合剤
に向って駆動して複合材の粘着剤を切込刃により分離
し、その後、上記可動アンビルを切込パンチの駆動方向
と同一方向に駆動することにより、切込パンチとダイと
によって複合材を粘着剤側から打ち抜くようにした方法
である。
【0007】
【作用】この発明によれば、切込パンチの先端縁部に粘
着剤の厚みに相当する切込刃を突設したから、上記切込
パンチと可動アンビルとの間に複合材を介在させて、切
込パンチのみを複合材に向って駆動し、切込刃で粘着材
を分離した後に、可動アンビルを切込パンチと同一方向
に駆動することにより、金属板が打ち抜かれる瞬間に
は、切込刃により分離された粘着剤が切込パンチの先端
中央部側に押し出され、切込パンチと金属板との間の粘
着剤が極小となる。これにより、金属板のせん断応力が
粘着剤にかからずに切込パンチで受け止められるので、
打抜型の縁部にバリ、カエリ等が生じるおそれがない。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に従って説
明する。
【0009】図1はこの発明に係る切込パンチの先端形
状を示す一部側面図、図2は該切込パンチを用いた打抜
き金型の一部断面側面図である。図1において、切込パ
ンチ10の先端縁部10aには、内側に勾配面11aを
有する切込刃11が突設されている。
【0010】上記切込刃11の勾配面11aの角度θは
鋭角に設定されている。この角度θは極力鋭角の方が良
いが、その強度等を考慮すれば、θ=20度〜45度程
度が好ましい。また、切込刃11の刃先11bの厚みX
も粘着剤6の除去量を小さくするうえから極力小さい方
が良いが、刃先11bの強度等を考慮すると、0.1mm〜
0.3mm 程度が好ましい。さらに、切込刃11の高さY
は、図2に示す粘着剤6の厚みtとほぼ等しい高さにす
るのが良い。上記厚みtを超えると強度等で不安があ
り、厚みt以下の場合は粘着剤6の分離機能が劣るから
である。
【0011】一方、切込パンチ10の先端中央部10b
は平坦面に形成され、上記切込刃11で押し出された粘
着剤を逃がす機能をも果たす。
【0012】次に、上記切込パンチ10を用いて打抜き
加工をする場合を説明する。
【0013】まず、図2に示すように、この発明に係る
切込パンチ10と対をなすダイ3に隣接して、切込パン
チ10と同一輪郭を有するプッシュバック(可動アンビ
ル)2を配設する。そして、粘着剤6が切込パンチ10
に対峙するように複合材4を切込パンチ10とプッシュ
バック2との間に介在させ、この状態で切込パンチ10
のみを矢印P1方向(図3)に下降させる。このとき、
最初に切込刃11が粘着剤6に喰い込み、図3に示すよ
うに切込刃11の刃先が金属板5の表面に当接して、粘
着剤6が切込刃11に沿って分離されると共に、切込刃
11で除去された粘着剤が切込パンチ10の先端中央部
10b側に押し出される。この段階ではプッシュバック
2は矢印P2方向(図4)には下降していない。
【0014】このように粘着剤6が切込刃11で分離さ
れた時点で、図4に示すように、プシュバック2を矢印
P2方向に下降させる。これにより、切込パンチ10と
プシュバック2が同じタイミングで矢印P1,P2方向
に下降し、切込パンチ1とダイ3とによって金属板5が
打ち抜かれる。この金属板5が打ち抜かれる瞬には、切
込刃11により分離された粘着剤6が切込パンチ10の
先端中央部1b側に押し出されて、切込パンチ10と金
属板5との間の粘着剤6が極小になので、金属板5のせ
ん断応力が粘着剤6にかからずに切込パンチ10で確実
にけ止められる。従って、図5に示すように金属板5の
エッジ部5a,5aにバ、カエリの無い打抜き製品4
A’を得ることができる。
【0015】上記切込パンチ10の形状および輪郭、並
びに切込刃11の厚みX、高さYおよび勾配θの数値は
上記実施例に限定されず、加工製品の種類、形状に応じ
て適宜変更し得るものである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、切込パンチの先端縁部に沿って粘着剤の厚みに相当
する高さの切込刃を突設したから、金属板と粘着剤とか
ら成る複合材を粘着剤側から打ち抜く時に、金属板のせ
ん断応力が粘着剤にかからないので、打抜製品のエッジ
部にバリ、カエリが生じたり、粘着剤が金属端部からは
み出したりするおそれがない。その結果、打抜製品の接
着面の平滑化により事故発生のない製品が得られると共
に、金型事故の発生防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る切込パンチの先端縁部の形状を
示す拡大側面図。
【図2】図1の切込パンチを備えた打抜き金型を示す一
部断面側面図。
【図3】切込刃が粘着剤を押し出た状態を示す工程図。
【図4】切込パンチとダイとで複合材を打ち抜いた状態
を示す打抜工程図。
【図5】打抜製品の断面図。
【図6】従来の打抜き金型を示す一部断面側面図。
【図7】従来の打抜工程図。
【図8】従来の打抜製品の断面図。
【符号の説明】
2 プッシュバック(可動アンビル) 3 ダイ 4 複合材 5 金属板 6 粘着剤 10 切込パンチ 10a 先端縁部 10b 先端中央部 11 切込刃 B カエリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切込パンチと対をなすダイに隣接して該
    切込パンチと同一輪郭を有する可動アンビルが配設さ
    れ、金属表面に粘着剤が被着されてなる複合材を該切込
    パンチと可動アンビルとの間に挟んだ状態で、該切込パ
    ンチとダイとによって複合材を粘着剤側から打ち抜くよ
    うに構成された複合材の打抜き金型において、上記切込
    パンチの先端縁部に沿って、上記粘着剤の厚みに相当す
    る高さの切込刃を突設したことを特徴とする複合材の打
    抜き金型。
  2. 【請求項2】 切込パンチと対をなすダイに隣接して該
    切込パンチと同一輪郭を有する可動アンビルを配設し、
    金属表面に粘着剤が被着されてなる複合材を該切込パン
    チと可動アンビルとの間に挟んだ状態で、該切込パンチ
    とダイとによって複合材を粘着剤側から打ち抜く複合材
    の製造法において、先端縁部に沿って粘着剤の厚みに相
    当する高さの切込刃が突設された切込パンチを準備し、
    この切込パンチと可動アンビルとの間に複合材を介在
    し、切込パンチのみを複合材に向って駆動して複合材の
    粘着剤を切込刃により分離し、その後、上記可動アンビ
    ルを切込パンチの駆動方向と同一方向に駆動することに
    より、切込パンチとダイとによって複合材を粘着剤側か
    ら打ち抜くようにしたことを特徴とする複合材の製造
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005097373A1 (ja) * 2004-04-09 2008-02-28 トヨタ紡織株式会社 せん断加工装置
KR100926226B1 (ko) * 2008-05-21 2009-11-09 안복만 알루미늄 인쇄회로기판의 버 방지용 제조 금형

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