JPH05200322A - 非磁性金属分離ベルトコンベヤ装置 - Google Patents

非磁性金属分離ベルトコンベヤ装置

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JPH05200322A
JPH05200322A JP4038541A JP3854192A JPH05200322A JP H05200322 A JPH05200322 A JP H05200322A JP 4038541 A JP4038541 A JP 4038541A JP 3854192 A JP3854192 A JP 3854192A JP H05200322 A JPH05200322 A JP H05200322A
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JP
Japan
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belt
aluminum
magnetic metal
cylindrical body
waste
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JP4038541A
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English (en)
Inventor
Takeyoshi Nonaka
丈義 野中
Masao Fujiwara
正男 藤原
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] アルミニウム屑の水平方向における飛距離を
従来より大きくして通常のごみからの分離の精度を向上
させること。 [構成] ベルト10と筒体60との導入部分10aに
おける筒体60との接点Pにおける磁気反撥力の方向が
水平線H−Hに対し約45度となるようにベルト10の
筒体60に対する導入角θを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば都市ごみからアル
ミニウム屑を分離するために用いて好適な非磁性金属分
離ベルトコンベヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図4は従来例のアルミニ
ウム分離ベルトコンベヤ装置を示すものであるが、この
ベルトコンベヤ装置は全体として1で示され、このベル
ト10は一端部で駆動ローラ11に、他端部で非金属性
でなる(例えばプラスチックでなる)筒体60に巻装さ
れている。駆動ローラ11は電動機14によりベルト1
5を介して所定の回転速度で矢印方向に駆動される。し
たがって従動ローラである筒体60は矢印Aで示す方向
に所定の回転速度で回転する。筒体60にはこれに同心
的に希土類磁石回転子7を内蔵しており、これはその外
周縁部で交互にS極43、N極43’と図示するように
磁化されており、これは回転軸46のまわりに電動機4
4によりベルト45を介して矢印B方向に所定の回転速
度で回転するように構成されている。なお筒体60と希
土類回転磁石7とは同軸であるが、軸46とは分離した
軸のまわりに回転駆動されるようになっている。なお、
駆動ローラ11、すなわち筒体60の回転速度よりは回
転磁石7の回転速度の方が充分に大きくなるように設定
されている。
【0003】また、本従来例ではベルト10は駆動ロー
ラ11及び筒体60の外に更に従動ローラ73に巻装さ
れている。この従動ローラ73は筒体60の最右端より
図において左方の下方に配設されており、すなわち内側
に配設されており、したがってベルト10は図示するよ
うな形で、駆動ローラ11、筒体60及び従動ローラ7
3に巻回される。またベルト10は以上のような巻回形
状により角度γの領域で回転磁石7の磁極43、43’
に近接するように構成される。すなわちこの角度γ外で
は大きく離隔している。
【0004】筒体60の下方には分別されて排出される
ごみ収容器Vが配設され、これは隔壁23、24を備え
ているが、このごみを分別して回収するための隔壁2
5、26を備えている。従って図において右方からアル
ミニウム回収空間、通常のごみ回収空間及び鉄屑回
収空間Eを画成している。
【0005】従来例は以上のように構成されるのである
が、今、ベルト10の一端部の上方から都市ごみが供給
されたものとする。これらは更に高密度で存在するので
あるが、図においては散在的に示す。すなわちベルト1
0の上方走行部においては、例えばアルミ缶m、鉄屑
f、紙屑gが図において右方へと移送され、これが筒体
60の最上方に至ると、これに内蔵する回転磁石7の高
速回転により、その外周縁部に設けたN極、S極がベル
ト10に対して相対的にN極、S極の位置を高速に変化
させるので、交流磁界が発生し、これがアルミニウム屑
mに渦電流を誘起し、この渦電流による磁束と、高速で
回転する回転子7の磁極N、Sの磁束によりアルミニウ
ム屑mは反撥力を受けて筒体60のほぼ最上端部より軌
跡cを描いて、アルミニウム屑収容空間へと排出され
る。
【0006】また紙屑gは高速で回転する回転磁石7の
磁束の影響を何等受けることなく筒体60に巻回される
ベルト10より自由落下して、dの軌跡を経て通常のご
み屑収容空間Dへと排出される。次に鉄屑fは回転磁石
7の磁極43または43’に強く吸引されながら、ベル
ト10に吸着して最もベルト10上での滞留時間が長
く、eで示す軌跡を経て鉄屑回収空間Eへと排出され
る。
【0007】以上のようにして都市ごみ屑からアルミニ
ウム屑、非金属性のごみ屑、例えば紙屑、プラスチック
屑など、及び鉄屑が回収されることになる。
【0008】図5はアルミニウム屑mにどのような磁気
反撥力が作用するかを示す拡大図であるが、回転磁石7
と筒体60とは同心的であり、この径方向に対する磁気
反撥力の成分Fr及びこれに対して垂直方向、すなわち
水平線H−Hにおける磁気反撥力成分Ftが働き、これ
らの合成力Fは図示するような方向にある。すなわち、
水平線H−Hに対し、βなる角度で、この方向にアルミ
ニウム屑mはベルトから反撥力を受け、図示するような
軌跡を経て空間に飛び出すのであるが、このβは45度
よりかなり大きく、このためにこのアルミニウム屑mの
空間における水平方向飛距離が小さい。すなわち、図4
において各種ごみ収容空間に上述したように
選別して回収されるのであるが、アルミニウム屑mの水
平方向における飛距離が小さいと、通常のごみgとの飛
距離の差が小さくなり、精選率が低くなる。
【0009】これに対し、図6に示すようなアルミセパ
レータが特開平2−218451号公報に開示されてい
るが、図3に対応する部分については同一の符号を付す
ものとするが、この筒体60の内部には偏心して回転磁
石61が配設されており、これが軸63のまわりに矢印
で示す方向に高速で回転するのであるが、この回転磁石
61の外周縁部にも交互にN極、S極とに磁化された磁
石片62、62’が等間隔で設けられており、これらに
よりアルミニウム屑mには矢印で示すような磁気的反撥
力が加えられるのであるが、この場合の水平線に対する
仰角は図5に示す従来例より小さく、45度に近いの
で、その水平方向の飛距離は、より大となり、他の通常
のごみとの水平方向の飛距離の差を大きくし、従って、
精選度を向上させている。
【0010】しかるにこのような回転磁石61を筒体6
0に対し、図示するように偏心して配設しているので、
構造が複雑であり、又その組み立ても煩雑である。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、従来のアルミセパレータと構造がほぼ
同等であり、組み立ても同様に簡単でありながら上述の
欠点を除去することができる非磁性金属分離ベルトコン
ベヤを提供することを目的とする。
【0012】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、一端部
で駆動ローラに、他端部で非金属性の筒体に巻回される
ベルトと前記筒体内に同心的に内蔵され、周縁部が交互
にN極とS極とに磁化されている回転磁石とから成り、
前記回転磁石を前記筒体の回転速度より大きい回転速度
で回転させるようにして、前記ベルトの他端部より非磁
性金属のごみ成分を他成分のごみ成分とは異なった軌跡
で排出させるようにして分離する非磁性金属分離ベルト
コンベヤにおいて、前記ベルトの前記筒体に対する導入
側の接点上で非磁性金属のごみ成分に作用する磁気反撥
力の方向が水平線に対し約45度となるように前記ベル
トを前記筒体に巻回するようにしたことを特徴とする非
磁性金属分離ベルトコンベヤによって達成される。
【0013】
【作用】ベルトの筒体に対する導入側の接点上で非鉄金
属、例えばアルミニウム屑に対しては水平線に対し、仰
角が約45度の反撥力が生ずるので、理論的にも水平方
向における飛距離をほぼ最大とすることができ、よって
通常のごみの飛距離との差を大きくとることができる。
すなわち精選度を従来より大巾に向上させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例によるアルミニウム屑
分離ベルトコンベヤ装置について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は本発明の第1実施例によるアルミニ
ウム屑分離ベルトコンベヤ装置を示すものであるが、図
4に対応する部分については同一の符号を付し、その詳
細な説明は省略する。なお、図5に対応して要部を拡大
して示すものとする。
【0016】図1において第2の従動ローラ90が図示
するような位置に回転自在に配設され、これにもベルト
10が巻回され、図示するような巻回形状をとってい
る。すなわち、本願発明によればベルト10の筒体60
への導入部分10aは第2の従動ローラ90と筒体60
との間に延びているのであるが、この水平線H−Hに対
する導入角θは次のように定められている。
【0017】すなわち、ベルト10の導入部分10aは
筒体60との接点Pと第2の従動ローラ90とを結ぶ直
線として存在しているのであるが、この部分と水平線H
−Hとの角度がθであるが、これは筒体60及びこれと
同心的に配設されている回転磁石7の回転中心N’から
径方向に引いた直線と接点Pとを結ぶ直線と、径方向と
回転中心N’から垂直方向に引いた直線Rとのなす角も
θに相等しい。このような状態で回転磁石7は従来例と
同様に筒体60に対し、同方向により高速で回転するの
であるが、これにより点Pにおいてアルミニウム屑(な
お、作用原理を明確にするために点として表す)に対し
ては点N’と点Pとを結ぶ直線の方向、すなわち径方向
に磁気反撥力Frを受け、かつこれに対して垂直方向に
対しFtなる磁気反撥力を受ける。従ってこれら力Fr
とFtとの合成力Fの方向、すなわち水平線H−Hとの
なす角α(仰角ともいう)の方向にアルミニウム屑が接
点Pに至ると、磁気反撥力を受け、これにより図示する
ような放物運動を行うのであるが、本発明によれば、こ
のαが約45度に等しくなるように上記ベルト走行部分
10aと水平線H−Hとのなす角θを設定している。
【0018】図2は仰角α(約45度)で飛び出したア
ルミニウム屑の水平方向における飛距離Lを数学的に示
すものであるが、簡単な力学の計算により横軸x方向に
水平方向をとり、かつこれに垂直方向にyをとり、x軸
とのなす角をαとすれば、この方向に初速度v0 で飛び
出した場合でLを最大にするための仰角αはα=arctan
gent のv0 /v0 2+2ghの平方根で表せる。今、接
点Pのアルミニウムごみ収容空間までの高さをhとすれ
ば、αは45度より小なる角度になるのであるが、2g
hをv0 2に対し、充分に小であると仮定すれば、α≒4
5度となる。
【0019】従って図1に示すようにFの仰角αが45
度である場合には、この点Pから水平方向にとぶ距離L
が同じv0 に対し最大となる。従って従来技術で説明し
たようにアルミニウム屑収容空間と通常のごみ収容空間
との距離を充分に離しておいても、シャープに、すなわ
ち精度よくアルミニウム屑と通常のごみとを分離して回
収することができる。
【0020】なお、実際には空気の抵抗があり、又数学
的には点Pからごみ収容空間までの高さhによっても水
平方向における飛距離の最大となる仰角αの値が変わる
ので、厳密に45度に設定せずとも従来よりは大巾に水
平方向における飛距離を延長することができる。すなわ
ち、アルミニウム屑と通常のごみとの分離のシャープさ
を向上させることができる。
【0021】図3は本発明の第2実施例によるアルミニ
ウム屑分離ベルトコンベヤ装置を示すものであるが、第
1実施例と同様に従来技術に対応する部分については同
一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0022】すなわち本実施例によれば、装置100全
体を水平線H−Hに対し上述のθに等しい角度傾斜させ
て配設している。これにより、ベルト10の筒体60に
対する、導入側の接点P’においては他の条件がまった
く同一であるので、回転中心N’と接点P’とを結ぶ直
線の方向に於ける磁気反撥力Fr及びこれに垂直方向の
成分Ftとの合力Fとの水平線H−Hに対する角度α’
は第1実施例と同様に約45度に設定される。
【0023】なお、本実施例によれば、ベルト10全体
がθで傾斜しているために駆動ローラ側から供給された
ごみは、ベルト10の走行がなくてもシュートのごとく
滑動することも考えられるが、都市ごみにせよ、カース
クラップにせよ鋳物砂にせよ、ベルト10(ゴム)との
摩擦係数は充分に大きく、そのようなことが生ずること
はなく、ベルト10の走行とともに点P’に至り、ここ
で第1実施例と同様な力を受けて従来よりその水平方向
に於ける飛距離を充分に大きく延長することができる。
よって本実施例によっても、通常のごみとアルミニウム
屑との分離のシャープさを向上させることができる。
【0024】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0025】例えば以上の第1実施例では、従来と同様
に第1の従動ローラ73を設けることにより鉄屑の分離
を容易としたが、鉄屑のこのような分離を所望しない場
合にはこの従動ローラ73を省略することもできる。
【0026】又以上の実施例では、回転磁石7の回転方
向を筒体60の回転方向と同一方向としたが、これを逆
方向に回転させるようにしてもよい。この場合には、ア
ルミニウム屑のうち特に小片の屑に対し、効率よく分離
してアルミニウム屑収容空間へと回収することができ
る。なお、このとき、大片のアルミニウム屑は図1にお
いて左方へと移動する力を受け、ある領域において停滞
することとなるが、再び回転磁石7の回転方向を正方向
へと切り換えれば、上述したように大きなシャープさで
もって通常のごみと分離することができる。又小片のア
ルミニウム屑は回転磁石7の回転方向が筒体60と同一
方向であるときには図1において右方向よりむしろ左方
向の移送力Fを受けるが、これは小片のアルミニウム屑
に対しては回転力が磁気反撥力Fよりも割合が大きくな
り、又この方向が図1において時計方向となるような回
転力を与えられるので、いわばベルトに対しキック作用
によりほぼαと同様な角度で飛び出して大きな水平距離
を得ることができる。
【0027】又以上の実施例では非磁性金属屑としてア
ルミニウム屑を説明したが、勿論他の非磁性金属屑例え
ば銅屑や、あるいは金屑、白金屑をも分離するようにし
てもよい。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の非磁性金属
分離ベルトコンベヤによれば、非磁性金属、例えばアル
ミニウム屑を従来より高い分離度で分離回収することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるアルミニウム屑分離
ベルトコンベヤ装置の要部の拡大側面図である。
【図2】第1実施例の作用を説明するための数学的なグ
ラフである。
【図3】本発明の第2実施例によるアルミニウム屑分離
ベルトコンベヤ装置の側面図である。
【図4】従来例のアルミニウム屑分離ベルトコンベヤ装
置の側面図である。
【図5】同従来例の作用原理を説明するための部分拡大
側面図である。
【図6】第2の従来例のアルミニウム屑分離ベルトコン
ベヤ装置の側面図である。
【符号の説明】
10 ベルトコンベヤ 60 筒体 90 従動ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月24日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は例えば都市ごみからア
ルミニウム屑を分離するために用いて好適な非磁性金属
分離ベルトコンベヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】 図4は従来例のアルミ
ニウム分離ベルトコンベヤ装置を示すものであるが、こ
のベルトコンベヤ装置は全体として1で示され、このベ
ルト10は一端部で駆動ローラ11に、他端部で非金属
性でなる(例えばプラスチックでなる)筒体60に巻装
されている。駆動ローラ11は電動機14によりベルト
15を介して所定の回転速度で矢印方向に駆動される。
したがって従動ローラである筒体60は矢印Aで示す方
向に所定の回転速度で回転する。筒体60にはこれに同
心的に希土類磁石回転子7を内蔵しており、これはその
外周縁部で交互にS極43、N極43’と図示するよう
に磁化されており、これは回転軸46のまわりに電動機
44によりベルト45を介して矢印B方向に所定の回転
速度で回転するように構成されている。なお筒体60と
希土類回転磁石7とは同軸であるが、軸46とは分離し
た軸のまわりに回転駆動されるようになっている。な
お、駆動ローラ11、すなわち筒体60の回転速度より
は回転磁石7の回転速度の方が充分に大きくなるように
設定されている。
【0003】 また、本従来例ではベルト10は駆動ロ
ーラ11及び筒体60の外に更に従動ローラ73に巻装
されている。この従動ローラ73は筒体60の最右端よ
り図において左方の下方に配設されており、すなわち内
側に配設されており、したがってベルト10は図示する
ような形で、駆動ローラ11、筒体60及び従動ローラ
73に巻回される。またベルト10は以上のような巻回
形状により角度γの領域で回転磁石7の磁極43、4
3’に近接するように構成される。すなわちこの角度γ
外では大きく離隔している。
【0004】 筒体60の下方には分別されて排出され
るごみ収容器Vが配設され、これは隔壁23、24を備
えているが、このごみを分別して回収するための隔壁2
5、26を備えている。従って図において右方からアル
ミニウム回収空間、通常のごみ回収空間及び鉄屑回
収空間Eを画成している。
【0005】 従来例は以上のように構成されるのであ
るが、今、ベルト10の一端部の上方から都市ごみが供
給されたものとする。これらは更に高密度で存在するの
であるが、図においては散在的に示す。すなわちベルト
10の上方走行部においては、例えばアルミ缶m、鉄屑
f、紙屑gが図において右方へと移送され、これが筒体
60の最上方に至ると、これに内蔵する回転磁石7の高
速回転により、その外周縁部に設けたN極、S極がベル
ト10に対して相対的にN極、S極の位置を高速に変化
させるので、交流磁界が発生し、これがアルミニウム屑
mに渦電流を誘起し、この渦電流による磁束と、高速で
回転する回転子7の磁極N、Sの磁束によりアルミニウ
ム屑mは反撥力を受けて筒体60のほぼ最上端部より軌
跡cを描いて、アルミニウム屑収容空間へと排出され
る。
【0006】 また紙屑gは高速で回転する回転磁石7
の磁束の影響を何等受けることなく筒体60に巻回され
るベルト10より自由落下して、dの軌跡を経て通常の
ごみ屑収容空間Dへと排出される。次に鉄屑fは回転磁
石7の磁極43または43’に強く吸引されながら、ベ
ルト10に吸着して最もベルト10上での滞留時間が長
く、eで示す軌跡を経て鉄屑回収空間Eへと排出され
る。
【0007】 以上のようにして都市ごみ屑からアルミ
ニウム屑、非金属性のごみ屑、例えば紙屑、プラスチッ
ク屑など、及び鉄屑が回収されることになる。
【0008】 図5はアルミニウム屑mにどのような磁
気反撥力が作用するかを示す拡大図であるが、回転磁石
7と筒体60とは同心的であり、この径方向に対する磁
気反撥力の成分Fr及びこれに対して垂直方向、すなわ
ち水平線H−Hにおける磁気反撥力成分Ftが働き、こ
れらの合成力Fは図示するような方向にある。すなわ
ち、水平線H−Hに対し、βなる角度で、この方向にア
ルミニウム屑mはベルトから反撥力を受け、図示するよ
うな軌跡を経て空間に飛び出すのであるが、このβは4
5度よりかなり大きく、このためにこのアルミニウム屑
mの空間における水平方向飛距離が小さい。すなわち、
図4において各種ごみ収容空間に上述したよ
うに選別して回収されるのであるが、アルミニウム屑m
の水平方向における飛距離が小さいと、通常のごみgと
の飛距離の差が小さくなり、精選率が低くなる。
【0009】 これに対し、図6に示すようなアルミセ
パレータが特開平2−218451号公報に開示されて
いるが、図3に対応する部分については同一の符号を付
すものとするが、この筒体60の内部には偏心して回転
磁石61が配設されており、これが軸63のまわりに矢
印で示す方向に高速で回転するのであるが、この回転磁
石61の外周縁部にも交互にN極、S極とに磁化された
磁石片62、62’が等間隔で設けられており、これら
によりアルミニウム屑mには矢印で示すような磁気的反
撥力が加えられるのであるが、この場合の水平線に対す
る仰角は図5に示す従来例より小さく、45度に近いの
で、その水平方向の飛距離は、より大となり、他の通常
のごみとの水平方向の飛距離の差を大きくし、従って、
精選度を向上させている。
【0010】 しかるにこのような回転磁石61を筒体
60に対し、図示するように偏心して配設しているの
で、構造が複雑であり、又その組み立ても煩雑である。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】 本発明は上述の問
題に鑑みてなされ、従来のアルミセパレータと構造がほ
ぼ同等であり、組み立ても同様に簡単でありながら上述
の欠点を除去することができる非磁性金属分離ベルトコ
ンベヤを提供することを目的とする。
【0012】
【問題点を解決するための手段】 以上の目的は、一端
部で駆動ローラに、他端部で非金属性の筒体に巻回され
るベルトと前記筒体内に同心的に内蔵され、周縁部が交
互にN極とS極とに磁化されている回転磁石とから成
り、前記回転磁石を前記筒体の回転速度より大きい回転
速度で回転させるようにして、前記ベルトの他端部より
非磁性金属のごみ成分を他成分のごみ成分とは異なった
軌跡で排出させるようにして分離する非磁性金属分離ベ
ルトコンベヤにおいて、前記ベルトの前記筒体に対する
導入側の接点上で非磁性金属のごみ成分に作用する磁気
反撥力の方向が水平線に対し約45度となるように前記
ベルトを前記筒体に巻回するようにしたことを特徴とす
る非磁性金属分離ベルトコンベヤによって達成される。
【0013】
【作用】 ベルトの筒体に対する導入側の接点上で非鉄
金属、例えばアルミニウム屑に対しては水平線に対し、
仰角が約45度の反撥力が生ずるので、理論的にも水平
方向における飛距離をほぼ最大とすることができ、よっ
て通常のごみの飛距離との差を大きくとることができ
る。すなわち精選度を従来より大巾に向上させることが
できる。
【0014】
【実施例】 以下、本発明の実施例によるアルミニウム
屑分離ベルトコンベヤ装置について図面を参照して説明
する。
【0015】 図1は本発明の第1実施例によるアルミ
ニウム屑分離ベルトコンベヤ装置を示すものであるが、
図4に対応する部分については同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略する。なお、図5に対応して要部を拡
大して示すものとする。
【0016】 図1において第2の従動ローラ90が図
示するような位置に回転自在に配設され、これにもベル
ト10が巻回され、図示するような巻回形状をとってい
る。すなわち、本願発明によればベルト10の筒体60
への導入部分10aは第2の従動ローラ90と筒体60
との間に延びているのであるが、この水平線H−Hに対
する導入角θは次のように定められている。
【0017】 すなわち、ベルト10の導入部分10a
は筒体60との接点Pと第2の従動ローラ90とを結ぶ
直線として存在しているのであるが、この部分と水平線
H−Hとの角度がθであるが、これは筒体60及びこれ
と同心的に配設されている回転磁石7の回転中心N’か
ら径方向に引いた直線と接点Pとを結ぶ直線と、径方向
と回転中心N’から垂直方向に引いた直線Rとのなす角
もθに相等しい。このような状態で回転磁石7は従来例
と同様に筒体60に対し、同方向により高速で回転する
のであるが、これにより点Pにおいてアルミニウム屑
(なお、作用原理を明確にするために点として表す)に
対しては点N’と点Pとを結ぶ直線の方向、すなわち径
方向に磁気反撥力Frを受け、かつこれに対して垂直方
向に対しFtなる磁気反撥力を受ける。従ってこれら力
FrとFtとの合成力Fの方向、すなわち水平線H−H
とのなす角α(仰角ともいう)の方向にアルミニウム屑
が接点Pに至ると、磁気反撥力を受け、これにより図示
するような放物運動を行うのであるが、本発明によれ
ば、このαが約45度に等しくなるように上記ベルト走
行部分10aと水平線H−Hとのなす角θを設定してい
る。
【0018】 図2は仰角α(約45度)で飛び出した
アルミニウム屑の水平方向における飛距離Lを数学的に
示すものであるが、簡単な力学の計算により横軸x方向
に水平方向をとり、かつこれに垂直方向にyをとり、x
軸とのなす角をαとすれば、この方向に初速度v0 で飛
び出した場合でLを最大にするための仰角αはα=arc
tangent のv0 /v0 2+2ghの平方根で表せる。今、
接点Pのアルミニウムごみ収容空間までの高さをhとす
れば、αは45度より小なる角度になるのであるが、2
ghをv0 2に対し、充分に小であると仮定すれば、α≒
45度となる。
【0019】 従って図1に示すようにFの仰角αが4
5度である場合には、この点Pから水平方向にとぶ距離
Lが同じv0 に対し最大となる。従って従来技術で説明
したようにアルミニウム屑収容空間と通常のごみ収容空
間との距離を充分に離しておいても、シャープに、すな
わち精度よくアルミニウム屑と通常のごみとを分離して
回収することができる。
【0020】 なお、実際には空気の抵抗があり、又数
学的には点Pからごみ収容空間までの高さhによっても
水平方向における飛距離の最大となる仰角αの値が変わ
るので、厳密に45度に設定せずとも従来よりは大巾に
水平方向における飛距離を延長することができる。すな
わち、アルミニウム屑と通常のごみとの分離のシャープ
さを向上させることができる。
【0021】 図3は本発明の第2実施例によるアルミ
ニウム屑分離ベルトコンベヤ装置を示すものであるが、
第1実施例と同様に従来技術に対応する部分については
同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0022】 すなわち本実施例によれば、装置100
全体を水平線H−Hに対し上述のθに等しい角度傾斜さ
せて配設している。これにより、ベルト10の筒体60
に対する、導入側の接点P’においては他の条件がまっ
たく同一であるので、回転中心N’と接点P’とを結ぶ
直線の方向に於ける磁気反撥力Fr及びこれに垂直方向
の成分Ftとの合力Fとの水平線H−Hに対する角度
α’は第1実施例と同様に約45度に設定される。
【0023】 なお、本実施例によれば、ベルト10全
体がθで傾斜しているために駆動ローラ側から供給され
たごみは、ベルト10の走行がなくてもシュートのごと
く滑動することも考えられるが、都市ごみにせよ、カー
スクラップにせよ鋳物砂にせよ、ベルト10(ゴム)と
の摩擦係数は充分に大きく、そのようなことが生ずるこ
とはなく、ベルト10の走行とともに点P’に至り、こ
こで第1実施例と同様な力を受けて従来よりその水平方
向に於ける飛距離を充分に大きく延長することができ
る。よって本実施例によっても、通常のごみとアルミニ
ウム屑との分離のシャープさを向上させることができ
る。
【0024】 以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0025】 例えば以上の第1実施例では、従来と同
様に第1の従動ローラ73を設けることにより鉄屑の分
離を容易としたが、鉄屑のこのような分離を所望しない
場合にはこの従動ローラ73を省略することもできる。
【0026】 又以上の実施例では、回転磁石7の回転
方向を筒体60の回転方向と同一方向としたが、これを
逆方向に回転させるようにしてもよい。この場合には、
アルミニウム屑のうち特に小片の屑に対し、効率よく分
離してアルミニウム屑収容空間へと回収することができ
る。なお、このとき、大片のアルミニウム屑は図1にお
いて左方へと移動する力を受け、ある領域において停滞
することとなるが、再び回転磁石7の回転方向を正方向
へと切り換えれば、上述したように大きなシャープさで
もって通常のごみと分離することができる。又小片のア
ルミニウム屑は回転磁石7の回転方向が筒体60と同一
方向であるときには図1において右方向よりむしろ左方
向の移送力Fを受けるが、これは小片のアルミニウム屑
に対しては回転力が磁気反撥力Fよりも割合が大きくな
り、又この方向が図1において時計方向となるような回
転力を与えられるので、いわばベルトに対しキック作用
によりほぼαと同様な角度で飛び出して大きな水平距離
を得ることができる。
【0027】 又以上の実施例では非磁性金属屑として
アルミニウム屑を説明したが、勿論他の非磁性金属屑例
えば銅屑や、あるいは金屑、白金屑をも分離するように
してもよい。
【0028】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明の非磁性金
属分離ベルトコンベヤによれば、非磁性金属、例えばア
ルミニウム屑を従来より高い分離度で分離回収すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部で駆動ローラに、他端部で非金属
    性の筒体に巻回されるベルトと前記筒体内に同心的に内
    蔵され、周縁部が交互にN極とS極とに磁化されている
    回転磁石とから成り、前記回転磁石を前記筒体の回転速
    度より大きい回転速度で回転させるようにして、前記ベ
    ルトの他端部より非磁性金属のごみ成分を他成分のごみ
    成分とは異なった軌跡で排出させるようにして分離する
    非磁性金属分離ベルトコンベヤ装置において、前記ベル
    トの前記筒体に対する導入側の接点上で非磁性金属のご
    み成分に作用する磁気反撥力の方向が水平線に対し約4
    5度となるように前記ベルトを前記筒体に巻回するよう
    にしたことを特徴とする非磁性金属分離ベルトコンベヤ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記回転磁石の回転方向を正逆両方向に
    切換可能とした請求項1に記載の非磁性金属分離ベルト
    コンベヤ装置。
JP4038541A 1992-01-29 1992-01-29 非磁性金属分離ベルトコンベヤ装置 Pending JPH05200322A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109847931A (zh) * 2018-12-10 2019-06-07 宁波富驰达磁电有限公司 一种节能型金属分选机
CN109850512A (zh) * 2018-12-10 2019-06-07 宁波富驰达磁电有限公司 一种金属分选机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109847931A (zh) * 2018-12-10 2019-06-07 宁波富驰达磁电有限公司 一种节能型金属分选机
CN109850512A (zh) * 2018-12-10 2019-06-07 宁波富驰达磁电有限公司 一种金属分选机

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