JP3227728B2 - 非磁性金属分離装置 - Google Patents

非磁性金属分離装置

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丈義 野中
正男 藤原
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばカースクラップか
ら小片のアルミニウム屑を分離するために用いて好適な
非磁性金属分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図4は従来例のアルミニ
ウム分離ベルトコンベヤ装置を示すものであるが、この
ベルトコンベヤ装置は全体として1で示され、この内、
アルミニウム分離ベルトコンベヤ2のベルト10は一端
部で駆動ローラ11に、他端部で非金属性でなる(例え
ばプラスチックでなる)筒体60に巻装されている。駆
動ローラ11は電動機14によりベルト15を介して所
定の回転速度で矢印方向に駆動される。従って従動ロー
ラである筒体60は矢印Aで示す方向に所定の回転速度
で回転する。筒体60にはこれに同心的に希土類永久磁
石m’を取りつけた回転子7を内蔵しており、外周縁部
で取りつけている磁石m’は交互に極性が図示するよう
に磁化されており、これは回転軸46のまわりに電動機
44によりベルト45を介して矢印B方向に所定の回転
速度で回転するように構成されている。なお筒体60と
回転子7とは同心的であるが、筒体60は軸46とは分
離した軸のまわりに回転駆動されるようになっている。
なお、駆動ローラ11、即ち筒体60の回転速度よりは
回転子7の回転速度の方が十分に大きくなるように設定
されている。
【0003】筒体60の下方には分別されて排出される
ごみ回収ベルトコンベヤC、D、Eが配設され、これら
の間には隔壁23、24を備えているが、これらの上に
回転ローラ25、26を設けている。
【0004】従来例は以上のように構成されるのである
が、今ベルト10の一端部の上方から都市ごみが供給さ
れたものとする。これらは更に高密度で存在するのであ
るが、図においては散在的に示す。即ちベルト10の上
方走行部においては、例えばアルミ缶h、鉄屑f、紙屑
gが図において右方へと移送され、これが筒体60の最
上方に至ると、これに内蔵する回転子7の高速回転によ
り、その外周縁部に設けた永久磁石m’のN極、S極が
ベルト10に対して相対的にN極、S極の位置を高速に
変化させるので交流磁界が発生し、これがアルミニウム
屑hに渦電流を誘起し、この渦電流による磁束と高速で
回転する回転子7の磁極N、Sの磁束によりアルミニウ
ム屑hは反撥力を受けて筒体60のほぼ最上端部より軌
跡cを描いて、アルミニウム屑h回収用ベルトコンベヤ
Cへと排出される。
【0005】また紙屑gは高速で回転する回転子7の磁
束の影響を何等受ける事なく筒体60に巻回されるベル
ト10より自由落下して、dの軌跡を経て通常のごみ屑
回収用ベルトコンベヤDへと排出される。次に鉄屑fは
回転子7の磁極に強く吸引されながらベルト10に吸着
して最もベルト10上での滞留時間が長く、eで示す軌
跡を経て鉄屑回収用ベルトコンベヤEへと排出される。
【0006】以上のようにして都市ごみ屑からアルミニ
ウム屑、非金属性のごみ屑、例えば紙屑、プラスチック
屑など及び鉄屑が回収される。
【0007】なお回転ローラ25、26上に落下したご
み成分はこの回転ローラ25、26が回転している事に
よりほどなくしてベルトコンベヤC、D内へと落され
る。よって長時間に亘って隔壁23、24の上にごみ成
分が推積するという事がなくアルミニウム屑分離ベルト
コンベヤ2によって分離された各種ごみ成分は確実にそ
れぞれ所定のごみ回収用ベルトコンベヤC、D、Eへと
導入される事が出来る。
【0008】然るに以上のような装置において、例えば
カースクラップ(破砕されたもの)のなかから小片のア
ルミニウムを回収したい場合があるが、このようなアル
ミニウム片の回収は電磁誘導力が急激に小さくなるた
め、回収率が著しく低下する。
【0009】またアルミニウム鋳物の鋳造ラインにおい
て回収鋳物砂中の小片のアルミニウムを分離回収したい
場合があるが、粒度10mm以下のアルミニウム片は上
記装置においては、やはり電磁誘導力が不足のため、殆
ど回収できないのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、例えばカースクラップ中の小片アルミニ
ウムを効率よく回収することができる非磁性金属分離装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、一端部
で駆動ローラに、他端部で非金属性の筒体に巻回される
エンドレスベルトと前記筒体内に内蔵され、該筒体の
内周面近くに異なる磁極が交互に表れるように複数の永
久磁石を周縁部に取り付けている回転体とから成り、前
記回転体を前記筒体の回転速度より大きい回転速度で同
方向に回転させるようにして、前記ベルトの他端部より
非磁性金属材を他材とは異なった軌跡で排出させること
により選別するようにした非磁性金属分離装置におい
て、前記永久磁石片は左右一対の平らで、上方に向かっ
て相交わる方向に傾斜している側面部を有することによ
り、前記永久磁石片の前記筒体の内壁面に対向する磁極
面は前記回転体に取りつけられている磁極面より面積が
小であるような形状であることを特徴とする非磁性金属
分離装置、によって達成される。
【0012】
【作用】永久磁石片の外方の磁極面からの磁束密度が従
来より大となって、ベルト上のアルミニウム片が小さく
ても、電磁誘導力が大きくなり、効率よく分離回収する
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例によるアルミニウム分
離装置について図1及び図2を参照して説明する。な
お、従来例の図4に対応する部分については同一の符号
を付し、その詳細な説明は省略する。なおまた図示を省
略した部分は図4と同一であるとする。
【0014】すなわち、本実施例によれば、図2に示す
形状の永久磁石片mが等角度間隔で回転子7の外周面部
に取りつけられる。
【0015】本発明による永久磁石片mの詳細な形状は
図2に示される。左右一対の平らな側面部a、a及びこ
れに連接して下方に直線的に延びる一対の左右の垂直平
面部b、b、また磁極面を形成する円筒形状の一部とし
ての形状を呈する上面部c、この両側で垂直に延びる平
らな前後面部d、d及び平らな下面部eからなってい
る。図2から明らかなように一対の側面部a、aが上方
に向かって相交わる方向に傾斜しているために下面部e
の面積より上面部cの面積が小さくなっている。また下
面部eが図1における条溝gに差し込まれ、垂直平面部
bの高さは、この条溝gの深さにほぼ等しく、垂直平面
部b及びこれと面一な前後面部dの下方部及び下面部e
が条溝gに接着剤により接着固定される。
【0016】永久磁石片mは図2に示すような形状を呈
するが故に磁極面から流出する磁束総量は従来と同一で
あるが、磁極面としての上面部cの面積は従来より小な
るが故に、磁束密度は高くなる。更に図1及び図5に示
すように本発明における永久磁石m、m間の距離Sは従
来例の図4で示す永久磁石m’、m’間の距離S’より
は大きい。従って漏洩磁束は本発明の方が小さい。以上
によりベルト10上を搬送されるアルミニウム小片に対
する電磁誘導力は従来より大巾に向上する。特に電磁誘
導力は磁束の2乗に比例するので大巾に向上する。よっ
て従来は不可能であった小片のアルミニウムの分離を行
なうことができる。あるいはその回収効率を大巾に向上
させる。
【0017】なお図6には従来例の永久磁石片m’が示
されているが、左右一対の平面部a’は本発明と異な
り、上下方向に平行であり、従って磁極面として上面部
c’の面積と下面部e’の面積とは等しい。また前後面
部d’は本実施例と同様に平らであり、平行である。こ
のような永久磁石m’は本実施例と同様に図5に示す条
溝g’にはめ込まれ、側面部a’の下方及び前後面部
d’の下方部に接着剤が塗布され、条溝g’に固定され
る。このような構成の故に上述のような欠点を有するも
のであった。
【0018】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定される事なく本発明の技
術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0019】例えば以上の実施例ではアルミニウム分離
ベルトコンベヤのみを示したが、この供給端部の上方に
風選機を配設し、あらかじめアルミニウム屑を含む方の
重い成分のごみ屑と、これ以外の軽い成分のごみ屑とを
分離して更に回収効率を上げるようにしてもよい。
【0020】また以上の実施例ではカースクラップで大
きな成分比を占めるアルミニウム屑について説明したが
非磁性金属であれば同じ原理で回収は可能である。例え
ば真鍮や銅屑を回収する事も出来る。
【0021】また以上の実施例では永久磁石片mの磁極
面としての上面部cは円筒の周面の一部をなすような形
状としたが、これに代えて、この部分は平面、すなわち
下面部eと平行な面であってもよい。
【0022】また以上の実施例では更に磁極面cは円筒
形状の一部として形成し、かつひとつの面として形成し
たが、この面に図3で示すようにその長手方向に平行に
溝tを設けて磁極面c1 とc2 とに分割してもよい。ま
たこの分割数を更に増大してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明の非磁性金属分
離装置によれば、非磁性金属、例えばアルミニウムが小
片であっても確実に分離回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるアルミニウム分離ベルト
コンベヤの要部の拡大側面図である。
【図2】同要部における永久磁石片の拡大斜視図であ
る。
【図3】永久磁石片の変形例を示す拡大斜視図である。
【図4】従来例のアルミニウム分離ベルトコンベヤの側
面図である。
【図5】同要部の拡大側面図である。
【図6】同要部における永久磁石片の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
7 回転子 m 永久磁石片
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−129267(JP,U) 実公 昭52−55161(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 1/00 - 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部で駆動ローラに、他端部で非金属
    性の筒体に巻回されるエンドレスベルトと前記筒体内
    に内蔵され、該筒体の内周面近くに異なる磁極が交互に
    表れるように複数の永久磁石を周縁部に取り付けている
    回転体とから成り、前記回転体を前記筒体の回転速度よ
    り大きい回転速度で同方向に回転させるようにして、前
    記ベルトの他端部より非磁性金属材を他材とは異なった
    軌跡で排出させることにより選別するようにした非磁性
    金属分離装置において、前記永久磁石片は左右一対の平
    らで、上方に向かって相交わる方向に傾斜している側面
    部を有することにより、前記永久磁石片の前記筒体の内
    壁面に対向する磁極面は前記回転体に取りつけられてい
    る磁極面より面積が小であるような形状であることを特
    徴とする非磁性金属分離装置。
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