JPH05199968A

JPH05199968A - 電気掃除機

Info

Publication number: JPH05199968A
Application number: JP1166292A
Authority: JP
Inventors: Mitsuhide Sugibayashi; 充英杉林
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-01-27
Filing date: 1992-01-27
Publication date: 1993-08-10

Abstract

(57)【要約】【目的】回転ブラシを有する電動式床用吸込具を備え
た電気掃除機において、使用者のつぎの行動を予知し、
先行して回転ブラシの回転方向を決定して操作力を軽減
する。【構成】電動機２で駆動する回転ブラシを具備した電
動式床用吸込具に、水平に配設した水平板６と、この水
平板６の上に乗せたボール７と、このボール７を電動式
床用吸込具の前後方向にだけ転がせるためのケース８
と、ケース８の前半分に一対の発光素子９および受光素
子１０を設け、受光素子１０からの信号を制御手段１１
に入力する。制御手段１１は、受光素子１０の信号によ
り電動式床用吸込具の進行方向と同方向に回転ブラシを
駆動する電動機２の回転方向を制御し、回転ブラシの回
転方向を電動式床用吸込具の進行方向と同方向に、しか
も方向転換に先行して切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電動機で駆動する回転
ブラシを具備した電動式床用吸込具を備えた電気掃除機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電気掃除機は掃除面を往復させる
床用吸込具の操作力を軽減することが求められている。

【０００３】従来、この種の電気掃除機は図５および図
６に示すような構成が一般的であった。以下、その構成
について説明する。

【０００４】図に示すように、掃除機本体２１は、吸い
込み口２２にホース２３、延長管２４および電動式床用
吸込具２５を接続し、ホース２３の先端部には手元スイ
ッチ２６を設け、掃除機本体２１内に配設した電動送風
機２７を制御するようにしている。手元スイッチ２６の
近傍に電動式床用吸込具２５の回転ブラシ２８のオン、
オフを行なうスイッチ２９を設けている。この回転ブラ
シ２８は床面のごみをかきあげ、ごみの吸込効率を上げ
るものである。電動送風機２７は、手元スイッチ２６と
位相制御回路３０とで制御され、電動式床用吸込具２５
の電動機３１はスイッチ２９で制御される。すなわち、
手元スイッチ２６の抵抗値を変えることにより、位相制
御回路３０により電動送風機２７の入力を可変し、ま
た、スイッチ２９を閉じると電動機３１に電源が供給さ
れ、電動式床用吸込具２５の回転ブラシ２８を回転する
ようにしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
掃除機では、電動式床用吸込具の回転ブラシの回転方向
が一方向のため前方向と後方向とで、操作力の度合いと
集塵効率が違うという問題を有していた。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、使用
者のつぎの行動を予知し、先行して床用吸込具に設けた
回転ブラシの回転方向を決定して操作力を軽減すること
を第１の目的としている。

【０００７】また、絨毯を掃除するときの集塵効率を向
上することを第２の目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記第１の目的
を達成するために、電動機で駆動する回転ブラシを具備
した電動式床用吸込具と、前記回転ブラシをオン、オフ
するスイッチと、前記電動式床用吸込具に水平に配設し
た水平板と、前記水平板の上に乗せたボールと、前記ボ
ールを前記電動式床用吸込具の前後方向にだけ転がせる
ためのケースと、前記ケースの前半分に設けた一対の発
光素子および受光素子と、前記受光素子からの信号を入
力する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記受光素
子の信号により前記電動式床用吸込具の進行方向と同方
向に前記回転ブラシを駆動する電動機の回転方向を制御
するようにしたことを第１の課題解決手段としている。

【０００９】また、第２の目的を達成するために、電動
機で駆動する回転ブラシを具備した電動式床用吸込具
と、前記回転ブラシをオン、オフするスイッチと、前記
電動式床用吸込具に水平に配設した水平板と、前記水平
板の上に乗せたボールと、前記ボールを前記電動式床用
吸込具の前後方向にだけ転がせるためのケースと、前記
ケースの前半分に設けた一対の発光素子および受光素子
と、前記受光素子からの信号を入力する制御手段とを備
え、前記制御手段は、前記受光素子の信号により前記電
動式床用吸込具の進行方向と逆方向に前記回転ブラシを
駆動する電動機の回転方向を制御するようにしたことを
第２の課題解決手段としている。

【００１０】

【作用】本発明は上記した第１の課題解決手段により、
ボールが発光素子と受光素子の間にあれば、発光素子か
らの赤外線が遮られ受光素子の信号はロー（Ｌｏｗ）に
なり、ボールが発光素子と受光素子の間になければ、受
光素子の信号はハイ（Ｈｉ）になる。ボールは電動式床
用吸込具の進行方向に応じてその慣性力で前後に移動す
るので、受光素子の信号により制御手段は回転ブラシの
回転方向を制御し、電動式床用吸込具の進行方向と同方
向に電動機の回転方向を制御することができる。

【００１１】また、第２の課題解決手段により、受光素
子の信号により制御手段は回転ブラシの回転方向を制御
し、電動式床用吸込具の進行方向と逆方向に電動機の回
転方向を制御することができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１および図２を
参照しながら説明する。

【００１３】図に示すように、電動式床用吸込具１は、
電動機２にベルト３で連結した回転ブラシ４を設けてお
り、電動機２により回転ブラシ４を駆動するようにして
いる。位置センサ５は、電動式床用吸込具１の移動方向
を検知するもので、電動式床用吸込具１の底面に水平に
取り付けられた水平板６の上にボール７を乗せ、このボ
ール７が水平板６の上を往復運動だけさせるようにケー
ス８を設ける。ケース８の前半分の位置に、一対の発光
素子９と受光素子１０を設けている。なお、発光素子９
からの光がボール７の位置によって受光素子１０に入光
または遮光されるようにしている。制御手段１１は、位
置センサ５の出力（受光素子１０の出力）を入力し、位
置センサ５の出力により電動式床用吸込具１の進行方向
と同方向に回転ブラシ４を駆動する電動機２の回転方向
を制御する。すなわち、制御手段１１の出力により、ト
ランジスタ１２、１３をオンすると電動機２は電動式床
用吸込具１を前方向に移動する方向に回転ブラシ４を駆
動し、トランジスタ１４、１５をオンすると電動機２は
電動式床用吸込具１を後方向に移動する方向に回転ブラ
シ４を駆動する。スイッチ１６は回転ブラシ３をオン、
オフするものである。なお、１７は電動式床用吸込具１
に設けたローラである。

【００１４】上記構成において図３(a)〜(c)を参照しな
がら動作を説明すると、まず、スイッチ１６を閉じ、図
３(a)のように電動式床用吸込具１を絨毯１８上で前方
向に移動させると、ボール７は慣性力で後へ移動し、発
光素子９および受光素子１０から離れる。その結果、受
光素子１０の信号はロー（Ｌｏｗ）になり、制御手段１
１は、トランジスタ１２、１３をオンにして電動式床用
吸込具１の前方向に回転ブラシ４を回転させる。つぎ
に、図３(b)のように電動式床用吸込具１を絨毯１８上
で前方向から後方向に方向転換させる瞬間、電動式床用
吸込具１は停止しその慣性力でボール７は発光素子４と
受光素子５の間に入り、受光素子５の信号はハイ（Ｈ
ｉ）になり、制御手段１１は、トランジスタ１４、１５
をオンにして電動式床用吸込具１の後方向に回転ブラシ
４を回転させる。同様に、図３(c)では電動式床用吸込
具１を後方向から前方向に方向転換させる瞬間、慣性力
でボール７は発光素子４および受光素子５の間から離れ
電動式床用吸込具１の前方向に回転ブラシ４を回転させ
る。

【００１５】このように本実施例によれば、回転ブラシ
４が電動式床用吸込具１の進行方向と同方向に回転し、
絨毯１７での操作力を軽減できる。

【００１６】つぎに、本発明の他の実施例ついて説明す
る。図１における制御手段１１は、電動式床用吸込具１
の進行方向と逆方向に回転ブラシ４を駆動するようにし
ている。他の構成は上記実施例と同様である。

【００１７】上記構成において図４(a)〜(c)を参照しな
がら動作を説明すると、図４(a)のように電動式床用吸
込具１を絨毯１８上で前方向に移動させると、ボール７
は慣性力で後へ移動し、発光素子９および受光素子１０
の間から離れる。その結果、位置センサ５の信号はロー
（Ｌｏｗ）になり、制御手段１１は、トランジスタ１
４、１５をオンにして電動式床用吸込具１の後方向に回
転ブラシ４を回転させる。つぎに、図４(b)のように電
動式床用吸込具１を絨毯１８上で前方向から後方向に方
向転換させる瞬間、電動式床用吸込具１は停止しその慣
性力でボール７は発光素子９と受光素子１０の間に入
り、位置センサ５の信号はハイ（Ｈｉ）になり、制御手
段１１は、トランジスタ１２、１３をオンにして電動式
床用吸込具１の前方向に回転ブラシ４を回転させる。同
様に、図４(c)では電動式床用吸込具１を後方向から前
方向に方向転換させる瞬間、慣性力でボール７は発光素
子９および受光素子１０の間から離れ、電動式床用吸込
具１の後方向に回転ブラシ４を回転させる。

【００１８】このように本実施例によれば、回転ブラシ
４が電動式床用吸込具１の進行方向と逆方向に回転し、
絨毯１７での集塵効率を向上できる。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、電動機で駆動する回転ブラシを具備した電動
式床用吸込具と、前記回転ブラシをオン、オフするスイ
ッチと、前記電動式床用吸込具に水平に配設した水平板
と、前記水平板の上に乗せたボールと、前記ボールを前
記電動式床用吸込具の前後方向にだけ転がせるためのケ
ースと、前記ケースの前半分に設けた一対の発光素子お
よび受光素子と、前記受光素子からの信号を入力する制
御手段とを備え、前記制御手段は、前記受光素子の信号
により前記電動式床用吸込具の進行方向と同方向に前記
回転ブラシを駆動する電動機の回転方向を制御するよう
にしたから、受光素子の信号で電動式床用吸込具の回転
ブラシの回転方向を電動式床用吸込具の進行方向と同方
向に、しかも方向転換する一瞬先に切り替えることがで
きるため、あたかも使用者がつぎに何をしたいのかを予
知し、先行して回転ブラシの回転方向を決定でき、操作
力を軽減できる。

【００２０】また、電動機で駆動する回転ブラシを具備
した電動式床用吸込具と、前記回転ブラシをオン、オフ
するスイッチと、前記電動式床用吸込具に水平に配設し
た水平板と、前記水平板の上に乗せたボールと、前記ボ
ールを前記電動式床用吸込具の前後方向にだけ転がせる
ためのケースと、前記ケースの前半分に設けた一対の発
光素子および受光素子と、前記受光素子からの信号を入
力する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記受光素
子の信号により前記電動式床用吸込具の進行方向と逆方
向に前記回転ブラシを駆動する電動機の回転方向を制御
するようにしたから、受光素子の信号で電動式床用吸込
具の回転ブラシの回転方向を電動式床用吸込具の進行方
向と逆方向に、しかも方向転換する一瞬先に切り替える
ことができるため、あたかも使用者がつぎに何をしたい
のかを予知し、先行して回転ブラシの回転方向を決定
し、集塵効率を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) 本発明の一実施例の電気掃除機の制御回
路図 (b) 同電気掃除機の感圧センサの分解斜視図

【図２】同電気掃除機の電動式床用吸込具の下面図

【図３】(a)〜(c) 同電気掃除機の動作説明図

【図４】(a)〜(c) 本発明の他の実施例の電気掃除機の
動作説明図

【図５】従来の電気掃除機の外観図

【図６】同電気掃除機の制御回路図

【符号の説明】

１電動式床用吸込具２電動機４回転ブラシ６水平板７ボール８ケース９発光素子１０受光素子１１制御手段１６スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電動機で駆動する回転ブラシを具備した
電動式床用吸込具と、前記回転ブラシをオン、オフする
スイッチと、前記電動式床用吸込具に水平に配設した水
平板と、前記水平板の上に乗せたボールと、前記ボール
を前記電動式床用吸込具の前後方向にだけ転がせるため
のケースと、前記ケースの前半分に設けた一対の発光素
子および受光素子と、前記受光素子からの信号を入力す
る制御手段とを備え、前記制御手段は、前記受光素子の
信号により前記電動式床用吸込具の進行方向と同方向に
前記回転ブラシを駆動する電動機の回転方向を制御する
ようにした電気掃除機。
【請求項２】電動機で駆動する回転ブラシを具備した
電動式床用吸込具と、前記回転ブラシをオン、オフする
スイッチと、前記電動式床用吸込具に水平に配設した水
平板と、前記水平板の上に乗せたボールと、前記ボール
を前記電動式床用吸込具の前後方向にだけ転がせるため
のケースと、前記ケースの前半分に設けた一対の発光素
子および受光素子と、前記受光素子からの信号を入力す
る制御手段とを備え、前記制御手段は、前記受光素子の
信号により前記電動式床用吸込具の進行方向と逆方向に
前記回転ブラシを駆動する電動機の回転方向を制御する
ようにした電気掃除機。