JPH05199873A - 新規プロテア−ゼ - Google Patents

新規プロテア−ゼ

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JPH05199873A
JPH05199873A JP3351728A JP35172891A JPH05199873A JP H05199873 A JPH05199873 A JP H05199873A JP 3351728 A JP3351728 A JP 3351728A JP 35172891 A JP35172891 A JP 35172891A JP H05199873 A JPH05199873 A JP H05199873A
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JP
Japan
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protease
amino acid
gly
tyr
ala
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Pending
Application number
JP3351728A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoneya
隆 米屋
Atsuo Aoyama
淳夫 青山
Toshio Miyake
俊男 三宅
Hiromasa Nagao
洋昌 長尾
Shunichi Kidokoro
俊一 城所
Yoichiro Miki
洋一郎 三木
Kimiko Endo
きみ子 遠藤
Akimitsu Wada
昭允 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Tosoh Corp
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Tosoh Corp
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Publication of JPH05199873A publication Critical patent/JPH05199873A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】配列表1のアミノ酸配列を有する耐熱性中性プ
ロテアーゼにおいて、アミノ末端から227番目のアス
パラギン残基が他のアミノ酸残基に置換された新規なプ
ロテアーゼ及びそのアミノ酸残基が、ヒスチジン、リジ
ン又アルギニンである新規プロテアーゼ 【効果】本発明における変異体酵素は、特定の合成ペプ
チド、例えばα−APMの前駆体であるZ−APMの分
解活性が著しく高く、種々の用途における本酵素の利用
に際し、反応効率の上昇や反応時間の短縮などの点で優
れた効果を発揮する可能性がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】サ−モリシンは工業的に製造され
ている有用な酵素であり、その用途は洗剤、食品製造、
化粧品等、広範な分野にわたっている。例えば、人工甘
味料の一種であるアスパルテ−ムの前駆体であるベンジ
ルオキシカルボニル−α−L−アスパルチルフェニルア
ラニンメチルエステル(以下Z−APMと略する。)の
合成等に使用される。本発明は、サーモリシン様金属プ
ロテアーゼの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーモリシンは好熱菌の一種であるバチ
ルス サーモプロテオリチカスBacillus thermoprote
olyticus)の培養上清中に見つけられた金属プロテアー
ゼであり(J. Fermentation Tech.,40,346 (1962) 参
照)、これまで数多くの研究が行われてきた。たとえ
ば、酵素蛋白質の一次構造(Titani K.,et al.,Nature
NewBiol.(1972) 238,35-37)や、三次構造( Holmes, M.
A., Matthews, B.W. J. Mol. Biol.(1982) 160,623-63
9)が明らかにされている。しかし、その遺伝子構造はま
だ報告されていない。ところが最近、バチルス ステア
ロサーモフィラスBacillus stearothermophilus ) よ
り耐熱性中性プロテアーゼの遺伝子(nprM)がクロ
ーン化され(Kubo M. and Imanaka T., J.Gen.Microbio
l. (1988) 134,1883-1892)、その塩基配列から推測され
る成熟酵素のアミノ酸配列(配列表1に記載)が、サー
モリシンと極めて類似していることが明らかになった。
以下、本明細書においてはこのnprM遺伝子に由来す
るプロテアーゼを「サーモリシン様金属プロテアーゼ」
と呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本酵素の基質特異性、
至適pH、物理的安定性等はアミノ酸配列により規定さ
れている。工業用酵素として本酵素の利用範囲を拡大す
るためには、これらの諸性質を利用分野に適するよう改
変しなければならない。一般に蛋白質の高次構造はアミ
ノ酸配列に由来しており、蛋白質の性質を改変するため
にはアミノ酸配列を改変することが必須である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この様な課題を解決する
ために、本発明者らはタンパク質工学の手法を用いて、
上記 Bacillus stearothermophilus 由来のサーモリシ
ン様金属プロテアーゼの改変を行い、本発明を完成する
に至った。すなわち、配列表1のアミノ酸配列を有する
上記サーモリシン様金属プロテアーゼにおいて、アミノ
末端から227番目のアスパラギン残基を他のアミノ酸
に置換することにより、新規なプロテアーゼを作成し
た。置換するアミノ酸としては種々のものが考えられる
が、たとえばアルギニン、リジン、ヒスチジン等に置換
した場合に、優れた性質の酵素が得られることがわかっ
た。以下、これらの変異体酵素の作成方法について具体
的に説明する。組換えDNA技術によるサーモリシン様金属プロテアー
ゼの生産 npr M遺伝子を枯草菌において発現させる方法が報告
されている(Kubo M.and Imanaka T., J. Bacteriol.(19
89) 171, 4080-4082) 。本報告における、プラスミドp
MK1はnprM遺伝子を含み枯草菌で複製される領域
およびカナマイシン耐性遺伝子を有する。本プラスミド
によって形質転換された枯草菌は培地中に多量のサーモ
リシン様金属プロテアーゼを分泌することが見出だされ
た。この結果からnprM遺伝子は枯草菌においても効
率よく発現されることがわかるが、さらに効率の良いプ
ロモーター等を導入することにより発現量を高めること
は可能であると考えられる。また枯草菌内で複製可能な
他のベクターを用いても同様に本遺伝子を発現させるこ
とができるであろう。nprM遺伝子への変異導入 クローン化DNAへの部位特異的な変異導入方法は種々
の方法が報告されている。我々はVandeyarらの方法(Va
ndeyar M.,et al. Gene (1988) 65, 129.) を用いて、
M13ファージにnprM遺伝子の全体または一部をク
ローン化して得られた一本鎖DNAを鋳型とし、化学合
成したオリゴヌクレオチドを変異プライマーとして、変
異体nprM遺伝子断片を作成した。
【0005】鋳型一本鎖DNAの作成はたとえば次のよ
うにして行うことができる。図1に示したように、プラ
スミドpMK1より制限酵素PstIおよびBamHI
で消化して得られる約3.5kbの断片をプラスミドp
UC9にサブクローン化しpUCTZ55なるプラスミ
ドを作成した。さらに図2に示したようにpUCTZ5
5よりSphI、BclIで消化して得られる約550
bpの断片を、M13ファージmp18にクローン化し
(M13TZSp−Bc)一本鎖DNAを調製した。
【0006】変異プライマーは227番目のアスパラギ
ン酸残基のコドンを含む鋳型一本鎖DNAと部分的に相
補性があれば良く、例えば次のようなものが考えられ
る。
【0007】 置換アミノ酸の種類 ヒスチジン 5´ CGCAAGATCATGGCGGGG 3´ リジン 5´ CGCAAGATAAAGGCGGGGT 3´ アルギニン 5´ CGCAAGATCGTGGCGGGG 3´ バリン 5´ CGCAAGATGTTGGCGGGGT 3´ アラニン 5´ CGCAAGATGCTGGCGGGGT 3´ フェニルアラニン 5´ CGCAAGATTTTGGCGGGGT 3´ チロシン 5´ CGCAAGATTATGGCGGGGT 3´ トリプトファン 5´ CGCAAGATTGGGGCGGGGT 3´ ロイシン 5´ CGCAAGATCTTGGCGGGGT 3´ イソロイシン 5´ CGCAAGATATTGGCGGGGT 3´ メチオニン 5´ CGCAAGATATGGGCGGGGT 3´ トレオニン 5´ CGCAAGATACTGGCGGGGT 3´ セリン 5´ CGCAAGATAGTGGCGGGGT 3´ グルタミン 5´ CGCAAGATCAAGGCGGGGT 3´ グルタミン酸 5´ CGCAAGATGAAGGCGGGGT 3´ アスパラギン酸 5´ CGCAAGATGATGGCGGGGT 3´ グリシン 5´ CGCAAGATGGGGGCGGGGT 3´ システイン 5´ CGCAAGATTGTGGCGGGGT 3´ プロリン 5´ CGCAAGATCCCGGcGGGGT 3´ これらの変異プライマーを用いることにより所望のアミ
ノ酸に置換することができる。部位特異的変異導入を行
った後、変異体M13ファージをクローン化し、DNA
塩基配列を決定することによって目的のアミノ酸置換が
起こっていることを確認した。変異体M13ファージの
二本鎖DNAから変異体nprM遺伝子断片を切り出
し、プラスミドpUCTZ55の相当領域と置換するこ
とにより変異体nprM遺伝子を含むプラスミドpUC
TZ55(mutant)が得られた。変異体nprM遺伝子の枯草菌における発現 図3に示したように、まず野性型サーモリシン様金属プ
ロテアーゼの遺伝子の一部を欠失したプラスミドpMK
8を作成した。これは以下の操作において野性型酵素の
組換体の出現を防ぐために重要な意味を持つ。pMK8
およびpUCTZ55(mutant)をそれぞれBa
HIで切断し、DNAリガーゼで連結し、枯草菌を形
質転換することによってpMK9(mutant)を作
成した(図4)。プラスミドにより形質転換された枯草
菌は変異体酵素を培地中に分泌発現することができる。
【0008】分泌された酵素は通常の方法、たとえば疎
水クロマトグラフィーやゲル濾過によって均一に精製す
ることが出来る。変異体酵素の性質 精製された変異体酵素はカゼイン分解活性において、野
性型酵素とほぼ同様の比活性を示したが、α−APMの
前駆体であるZ−APMの分解活性を測定したところ、
著しい比活性の上昇が認められた。なお変異体酵素の表
わし方として、例えば227番目のアスパラギン残基を
アルギニンに置換したものをN227Rと示した。
【0009】以下の表1に示す様に、227番目のアス
パラギン残基を塩基性アミノ酸であるヒスチジン、リジ
ン、又はアルギニンに置換すると、Z−APM分解の活
性の上昇が認められた。
【0010】
【表1】 本発明の新規プロテアーゼは、上に詳細に記載したアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドのほかに、これと実質上
同じアミノ酸配列を有するポリペプチドを包含する。特
定の酵素活性を有するポリペプチド中の酵素活性に関与
しない領域においてアミノ酸配列に変更を加えても、当
該酵素活性が影響を受けない場合があることは、当業者
により良く知られている。したがって、そのような変更
を含むポリペプチドも、本発明の特徴を保持している限
り、すなわち配列表1において227番目のアスパラギ
ン残基を置換したものである限り本発明の範囲に属する
ものである。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明するが、これら
の実施例は本発明を何等限定するものでない。
【0012】実施例1 Bacillus stearothermophilus MK232 株由来のサ−モリ
シン様金属プロテア−ゼ遺伝子、nprMを含むプラス
ミドpMK1、1μgを20μリットルの反応液(50
mM トリス−塩酸 pH7.5,10mM 塩化マグ
ネシウム,100mM食塩,1mM DTT)にPst
I5ユニットおよびBamHI5ユニットを加えて37
℃で2時間反応させた。このサンプルを1%アガロ−ス
ゲル電気泳動で約3.5kbのDNA断片を分離し、バ
イオ101社ジ−ンクリ−ンDNA精製キットを用いて
精製した。
【0013】一方、プラスミドベクタ−pUC9、1μ
gを含む20μリットルの反応液(50mM トリス−
塩酸 pH7.5,10mM 塩化マグネシウム,10
0mM 食塩,1mM DTT)にPstI、Bam
I各5ユニットを加えて37℃で2時間反応させた。こ
のようにして得られたnprM遺伝子のPstI−Ba
HI断片と、pUC9のPstI−BamHI消化物
を宝酒造社製DNAライゲ−ションキットを用いて反応
させ、常法に従って大腸菌JM109に形質転換し、
prM遺伝子のPstI−BamHI断片を含む組換体
プラスミド(pUCTZ55)を得た。
【0014】組換体プラスミドpUCTZ55、1μg
を含む20μリットルの反応液(50mMトリス−塩酸
pH7.5,10mM 塩化マグネシウム,100m
M食塩,1mM DTT)にSphI、BclI各5ユ
ニットを加えて37℃で2時間反応させた。このサンプ
ルを1%アガロ−スゲル電気泳動で約550bpのDN
A断片を分離し、バイオ101社ジ−ンクリ−ンDNA
精製キットを用いて精製した。
【0015】一方、ファ−ジベクタ−M13mp18、
1μgを20μリットルの反応液(50mM トリス−
塩酸 pH7.5,10mM 塩化マグネシウム,10
0mM 食塩,1mM DTT)にSphI、Bam
I各5ユニットを加えて37℃で2時間反応させた。こ
のようにして得られたnprM遺伝子のSphI−Bc
I断片と、M13mp18のSphI−BamHI消
化物を宝酒造社製DNAライゲ−ションキットを用いて
反応させ、常法に従って大腸菌JM109に形質転換
し、nprM遺伝子のSphI−BclI断片を含む組
換体ファ−ジ(M13TZSp−Bc)を得た。
【0016】得られたM13TZSp−Bcから、常法
に従って1本鎖DNAを調製し、変異の導入に用いた。
変異の導入に用いたオリゴヌクレオチドはアプライドバ
イオシステムズ社製380B型DNA合成装置を用いて
作成し、その塩基配列の一例を以下に記す。
【0017】 5´−CGCAAGATCATGGCGGGG−3´ 変異の導入は、東洋紡社製T7−GENインビトロミュ
−タゲネシスキットを用いて行い、DNAの配列決定に
よって確認した。
【0018】変異を導入したM13TZSp−Bc及
び、pUCTZ55の二本鎖DNAを、常法に従って調
整し、それぞれ1μgを含む20μリットルの反応液
(50mM トリス−塩酸,pH7.5,10mM 塩
化マグネシウム,100mM 食塩,1mM DTT)
SphI、AatI各5ユニットを加えて37℃で2
時間反応させた。このサンプルを1%アガロ−スゲルで
電気泳動しM13TZSp−Bc消化物からは、550
ベ−スペアのDNA断片を分離し、pUCTZ55消化
物からは、5.3キロベ−スペアのDNA断片を分離
し、バイオ101社ジ−ンクリ−ンDNA精製キットを
用いて精製した。このようにして得られたnprM遺伝
子の変異の導入されたSphI−AatI断片と、pU
CTZ55のSphI−AatI断片を宝酒造社製DN
Aライゲ−ションキットを用いて反応させ、常法に従っ
て大腸菌JM109に形質転換し、nprM遺伝子の変
異の導入されたPstI−BamHI断片を含む組換体
プラスミドpUCTZ55(N227H)を得た。
【0019】プラスミドpMK1、1μgを含む20μ
リットルの反応液(50mM トリス−塩酸 pH7.
5,10mM 塩化マグネシウム,100mM 食塩,
1mM DTT)にBamHI、5ユニットを加えて3
7℃で2時間反応させた。pMK1消化物を1%アガロ
−スゲルで電気泳動し、15.8キロベ−スペアのDN
A断片を分離し、バイオ101社ジ−ンクリ−ンDNA
精製キットを用いて精製した。このようにして得られた
pMK1のBamHI断片を宝酒造社製DNAライゲ−
ションキットを用いて反応させ、常法に従って枯草菌M
T−2株(trpC2 leuC7 hsdR hsd
M Npr−)に形質転換し、5μg/ミリリットルの
カナマイシンを含むLB寒天培地に塗布し、37℃にて
一夜培養し、コロニ−を単離することにより、組換体プ
ラスミドpMK8を持った形質転換体を得た。これより
定法に従ってプラスミドDNAを調整した。プラスミド
pMK8およびpUCTZ55(N227H)それぞれ
1μgを20μリットルの反応液(50mM トリス−
塩酸 pH7.5,10mM 塩化マグネシウム,10
0mM 食塩,1mM DTT)にBamHI、5ユニ
ットを加えて37℃で2時間反応させた。これらを宝酒
造社製DNAライゲ−ションキットを用いて反応させ、
常法に従って枯草菌MT−2株に形質転換し、1%カゼ
イン、5μg/ミリリットルのカナマイシンを含むLB
寒天培地に塗布し、37℃にて一夜培養し、ハロー形成
コロニーを単離することにより、組換体プラスミドpM
K9(N227H)を持った形質転換体を得た。実施例2 組換枯草菌MT−2/pMK9(N227H)の単一コ
ロニーを、5μg/ミリリットルのカナマイシンを含む
LB培地5ミリリットルで37℃にて一夜培養したの
ち、5μg/ミリリットルのカナマイシンを含む2xL
B培地(2%バクトトリプトン、1%イ−ストエクスト
ラクト、1%食塩)500ミリリットルに植菌し40
℃、18時間培養した。培養液を8000rpmにて1
0分間遠心分離し、菌体を除去し、上清に60%飽和に
なるように硫安を加えて4℃一夜攪拌した。
【0020】この沈殿を10ミリリットルの緩衝液(2
0mMトリス−塩酸 pH9.0、10mM塩化カルシ
ウム)に溶解し、20ミリリットルのブチルトヨパ−ル
にアプライし、同じ緩衝液で3ミリリットル/分の流速
で溶出、活性画分を集め、60%飽和硫安にて塩析、1
5000rpmにて10分間遠心分離して、沈殿を集め
た。
【0021】続いて、この沈殿を5ミリリットルの緩衝
液(20mMトリス−塩酸 pH7.5、10mM塩化
カルシウム)に溶解し、TSK gel G2000
SW(21.5x600mm)にアプライし、同じ緩衝
液で3ミリリットル/分の流速で溶出、活性画分を集め
精製酵素を得た。実施例3 基質溶液{10mMトリス−マレイン酸(pH8.
0)、10mM塩化カルシウム、10mM Z−AP
M}0.5ミリリットルに精製酵素溶液(10mMトリ
ス−マレイン酸(pH8.0)、10mM塩化カルシウ
ムに酵素を溶解したもの)0.5ミリリットルを混合し
37℃、20分間保温したのち、0.5ミリリットルの
反応停止液(0.1M酢酸)を加え、続いて1ミリリッ
トルのニンヒドリン溶液を加えた。100℃、15分間
処理した後、2ミリリットルの50%エタノ−ルを加え
て、570nmの吸光度を測定した。酵素蛋白質1mg
当たりの吸光度の変化を比活性として野性型酵素との相
対値で表した。結果はすでに表1に示した。
【0022】
【発明の効果】本発明における変異体酵素は、特定の合
成ペプチド、例えばα−APMの前駆体であるZ−AP
Mの分解活性が著しく高いものであり、種々の用途にお
ける本酵素の利用に際し、反応効率の上昇や反応時間の
短縮などの点で優れた効果を発揮する可能性がある。
【0023】尚、本発明における配列表1は以下の様に
表現される。
【0024】[配列表1] 配列の長さ:316 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:蛋白質 起源:バチルス属 Ile Thr Gly Thr Ser Thr Val Gly Val Gly Arg Gly Val Leu Gly 1 5 10 15 Asp Gln Lys Asn Ile Asn Thr Thr Tyr Ser Thr Tyr Tyr Tyr Leu 20 25 30 Gln Asp Asn Thr Arg Gly Asn Gly Ile Phe Thr Tyr Asp Ala Lys 35 40 45 Tyr Arg Thr Thr Leu Pro Gly Ser Leu Trp Ala Asp Ala Asp Asn 50 55 60 Gln Phe Phe Ala Ser Tyr Asp Ala Pro Ala Val Asp Ala His Tyr 65 70 75 Tyr Ala Gly Val Thr Tyr Asp Tyr Tyr Lys Asn Val His Asn Arg 80 85 90 Leu Ser Tyr Asp Gly Asn Asn Ala Ala Ile Arg Ser Ser Val His 95 100 105 Tyr Ser Gln Gly Tyr Asn Asn Ala Phe Trp Asn Gly Ser Gln Met 110 115 120 Val Tyr Gly Asp Gly Asp Gly Gln Thr Phe Ile Pro Leu Ser Gly 125 130 135 Gly Ile Asp Val Val Ala His Glu Leu Thr His Ala Val Thr Asp 140 145 150 Tyr Thr Ala Gly Leu Ile Tyr Gln Asn Glu Ser Gly Ala Ile Asn 155 160 165 Glu Ala Ile Ser Asp Ile Phe Gly Thr Leu Val Glu Phe Tyr Ala 170 175 180 Asn Lys Asn Pro Asp Trp Glu Ile Gly Glu Asp Val Tyr Thr Pro 185 190 195 Gly Ile Ser Gly Asp Ser Leu Arg Ser Met Ser Asp Pro Ala Lys 200 205 210 Tyr Gly Asp Pro Asp His Tyr Ser Lys Arg Tyr Thr Gly Thr Gln 215 220 225 Asp Asn Gly Gly Val His Ile Asn Ser Gly Ile Ile Asn Lys Ala 230 235 240 Ala Tyr Leu Ile Ser Gln Gly Gly Thr His Tyr Gly Val Ser Val 245 250 255 Val Gly Ile Gly Arg Asp Lys Leu Gly Lys Ile Phe Tyr Arg Ala 260 265 270 Leu Thr Gln Tyr Leu Thr Pro Thr Ser Asn Phe Ser Gln Leu Arg 275 280 285 Ala Ala Ala Val Gln Ser Ala Thr Asp Leu Tyr Gly Ser Thr Ser 290 295 300 Gln Glu Val Ala Ser Val Lys Gln Ala Phe Asp Ala Val Gly Val 305 310 315 Lys
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpMK1からプラスミドpUCTZ
55を構築する工程図である。
【図2】プラスミドpUCTZ55からM13ファージ
M13TZSp−Bcを構築する工程図である。
【図3】プラスミドpMK1からプラスミドpMK8を
構築する工程図である。
【図4】プラスミドpMK8およびプラスミドpUCT
Z55(mutant)からpMK9(mutant)
を構築する工程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 15/57 C12R 1:07) (72)発明者 長尾 洋昌 神奈川県藤沢市湘南台4−26−5 (72)発明者 城所 俊一 神奈川県相模原市南台1−9−2 (72)発明者 三木 洋一郎 神奈川県相模原市西大沼4−4−1 (72)発明者 遠藤 きみ子 東京都町田市金森1733−10 (72)発明者 和田 昭允 東京都港区赤坂8−11−4

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列表1のアミノ酸配列を有する耐熱性中
    性プロテアーゼにおいて、アミノ末端から227番目の
    アスパラギン残基が他のアミノ酸残基に置換された新規
    なプロテアーゼ
  2. 【請求項2】請求項1に記載された他のアミノ酸残基が
    ヒスチジンである新規なプロテアーゼ
  3. 【請求項3】請求項1に記載された他のアミノ酸残基が
    リジンである新規なプロテアーゼ
  4. 【請求項4】請求項1に記載された他のアミノ酸残基が
    アルギニンである新規なプロテアーゼ
JP3351728A 1991-11-28 1991-12-16 新規プロテア−ゼ Pending JPH05199873A (ja)

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JP33798191 1991-11-28
JP3-337981 1991-11-28

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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