JPH05199117A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JPH05199117A
JPH05199117A JP811992A JP811992A JPH05199117A JP H05199117 A JPH05199117 A JP H05199117A JP 811992 A JP811992 A JP 811992A JP 811992 A JP811992 A JP 811992A JP H05199117 A JPH05199117 A JP H05199117A
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Kyoichi Izumi
京一 出水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アナログ入力電圧をnbitデジタル値に変換
する場合に起る量子化誤差が分解能が高くなった時に、
抵抗値の相対誤差により大きくなるのを防ぐことを目的
とする。 【構成】A/D変換器のサンプルホールド部に於いて、
容量CAP1,CAP2の容量値の比と入力端子A,B
の電圧差により、入力端子Dから入力された電源電圧V
CCを2n 分割した値の整数倍の電圧に対して、見かけ
上VCCを2n+1 分割した電圧を減らしたようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、A/D変換器に関し、
特に量子化誤差を補正する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のA/D変換器は図4に示すよう
に、入力端子Cを入力とするトランスファーゲート3の
出力と入力端子Dを入力とするトランスファーゲート4
の出力とを端子Iへ接続し、端子IはコンデンサCAP
4へ接続され、端子Iが接続するコンデンサCAP4の
逆性に接続される端子がコンパレータの入力端子Fへ接
続され、VCCとGND間に2つの抵抗R′をシリアル
に接続し、2つの抵抗の接続点が入力端子Eへ接続し、
入力端子Eを入力とするトランスファーゲート5の出力
は端子Jへ接続し端子JはコンデンサCAP5へ接続さ
れ、端子Jが接続するコンデンサCAP5の逆性に接続
される端子がコンパレータの入力端子Gへ接続される。
【0003】VCCへ接続されるトランスファーゲート
7とトランスファーゲート7の出力はコンパレータの入
力端子Fへ接続され、VCCへ接続するトランスファー
ゲート6とトランスファーゲート6の出力はコンパレー
タの入力端子Gへ接続される。又、抵抗値Rの抵抗を2
n −1個直列に接続し、この直列に接続された抵抗の一
方の端とGNDとを抵抗値R/2の抵抗を介して接続
し、他方の端とVDDとを抵抗値3×R/2の抵抗を介
して接続する。
【0004】又、各抵抗の接続点の電圧は、(VCC/
n )×1−VCC/2n+1 (GNDに近い接続点を1
=1とすると1=1,2,…,2n-1 )となり、コンパ
レータの出力により制御されるセレクタを介してこれら
の電圧は入力端子Dへ印加し、アナログ入力電圧(以下
VAと称す)を入力端子Cへ印加される構成となってい
る。
【0005】次に、図4のA/D変換器の一例である分
解能2bitの逐次比較型のA/D変換器の構成を図5
に示す。
【0006】コンパレータ部の端子CにVAを印加し、
VCCとGND間に直列につながれた抵抗の接点の電圧
は、A1=VCC/4−VCC/8,A2=(VCC/
4)×2−VCC/8,A3=(VCC/4)×3−V
CC/8となり、セレクタはコンパレータの出力によっ
て接点、A1,A2,A3、のいずれかの電圧をコンパ
レータの端子Dに印加する。(ここで、VCC/8の電
圧はVCCに対して2bitA/D変換したときに1/
2LSBに相当する電圧であり、nbitA/D変換器
においてVAと(VCC/2n )×1−VCC/2n+1
を比較する事によって最大VCC/2n+1 の電圧差でデ
ジタル値を求める事ができる。)次に、図5の分解能2
bitの逐次比較型のA/D変換器の動作を図6の動作
タイミングを用いて説明する。
【0007】(1)サンプリング期間中(t1g期間)
は、トランスファーゲート3,5,6,7をONの状態
とし、トランスファーゲート4はOFFの状態とすると
入力端子Cからアナログ入力電圧VAが印加され端子I
の電位はVAとなり、入力端子Eから電圧VCC/2が
印加され端子Jの電位はVCC/2となり、コンパレー
タの入力端子F,GはVCCにプリチャージされる。こ
こで、VCC=5V,VA=1Vとし、容量CAP4,
5の容量値を1Fとすると容量CAP4には電荷4C,
容量CAP5の電荷は2.5Cが保持される。
【0008】(2)サンプリング期間(t1)に入力さ
れたアナログ信号に対するデジタル値を求める期間(t
2,t3の期間)は、まずt2の期間にトランスファー
ゲート3,6,7をOFFの状態とし、トランスファー
ゲート4,5をONの状態とする。またセレクタは接点
A2を選択し電圧1.875Vが入力端子Dに印加さ
れ、端子Iは1.875Vとなり、CAP4が電荷4C
を保持するため、コンパレータの入力端子Fの寄生容量
を0Fとすると、コンパレータの入力端子Fは5.87
5Vとなる。コンパレータの入力端子Gの電位は入力端
子E,端子Jの電位が変化していないために5Vのまま
であり、入力端子Fは入力端子Gよりも高い電位とな
る。そのため、コンパレータの出力OUTは論理的
“L”を出力する。(アナログ信号に対する、デジタル
値は最上位bitを論理的“0”と判定)。
【0009】次に、t3の期間ではコンパレータの出力
がt2の期間“L”であったために、セレクタは端子A
1を選択し電圧0.625Vが入力端子Dに印加され、
端子Iは0.625Vとなり、CAP4の電荷4Cを保
存するため、コンパレータの入力端子Fの寄生容量を0
Fとすると、コンパレータの入力端子Fは4.625V
となる。コンパレータの入力端子Gの電位は入力端子
E、端子Jの電位が変化しないために5Vのままであ
り、入力端子Fは入力端子Gよりも低い電位となる。そ
のため、コンパレータの出力OUTは論理的“H”を出
力する。(アナログ信号に対する、デジタル値は最下位
bitを論理的“1”と判定)。以上の動作で、変換を
完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来のA/D変換
器では、量子化誤差を1/2LSBとするための抵抗値
R/2を抵抗Rと抵抗R/2を合わせた抵抗値に対して
1/2n+1 の値で作らなければならないが全抵抗値を2
n ×R,1/2LSBを作るための抵抗値をR/2,1
/2LSBを作るための抵抗値のばらつきをrとすると
nbitA/D変換の1/2LSBのばらつきはr/
(R/2)となるが、分解能を1bit高くしたときの
(n+1)bitA/D変換の場合にはマスクレイアウ
ト面積が変化しないとすると、VCCとGND間に直列
に接続された抵抗の全抵抗値はnbitA/D変換時と
同じである。従って、各抵抗の抵抗値がnbitA/D
変換の時の1/2の値で作らなければならなくなり、1
/2LSBを作るための抵抗値のばらつきは変わらない
とすると、1/2LSBの誤差は{r/(R/2)}×
2となりnbitA/D変換の時と比べて量子化誤差の
1/2LSBの誤差が大きくなってしまいという問題点
があった。
【0011】2bitA/D変換器を例に挙げて、図5
の回路図を用いて説明する。ここでVCC=5V,R=
100Ω,2R/2=50Ω,R/2の抵抗値の誤差r
=1Ωとすると、1/2LSBの誤差は最大1/2LS
B+1/100LSBとなるが、4bitA/D変換時
にはR=25Ω,R/2=12.5Ω、としてマスクレ
イアウト面積が2bitA/D変換器時と同じにすると
1/2LSBの誤差は最大1/2LSB+1/25LS
Bとなり2bitA/D変換時と比べて量子化誤差の1
/2LSBの誤差が大きくなってしまうという問題点が
あった。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の入力端子を入力と
する第1のトランスファーゲートの出力と第2の入力端
子を入力とする第2のトランスファーゲートの出力と
を、第1の端子へ接続する。第1の端子は第1のコンデ
ンサへ接続され、第1の端子が接続する第1のコンデン
サの逆性に接続される第2の端子がコンパレータの第1
の入力端子へ接続される。
【0013】第3の入力端子を入力とする第3のトラン
スファーゲートの出力と第4の入力端子を入力とする第
4のトランスファーゲートの出力とを、第3の端子へ接
続する。第3の端子は第2のコンデンサへ接続され、第
3の端子が接続する第2のコンデンサの逆性に接続され
る第4の端子が前記コンパレータの第1の入力端子へ接
続される。
【0014】VCCとGNDの間に2つの抵抗をシリア
ルに接続し、2つの抵抗の接続点を入力とする第5のト
ランスファーゲートの出力は第5の端子へ接続する。第
5の端子は第3のコンデンサへ接続され第5の端子が接
続する第3のコンデンサの逆性に接続される第6の端子
が前記コンパレータの第2の端子へ接続される。
【0015】VCCへ接続する第6のトランスファーゲ
ートと第6のトランスファーゲートの出力は前記コンパ
レータの第1の入力端子へ接続される。又、VCCへ接
続する第7のトランスファーゲートと第7のトランスフ
ァーゲートの出力は前記コンパレータの第2の入力端子
へ接続されることを備えている。
【0016】
【実施例】図1は本発明のnbitA/D変換器の一実
施例であり、入力端子Aを入力とするトランスファーゲ
ート1の出力と入力端子Bを入力とするトランスファー
ゲート2の出力とを、端子Hへ接続する。端子Hはコン
デンサCAP1へ接続され、端子Hが接続するコンデン
サCAP1の逆性に接続される端子がコンパレータの入
力端子Fへ接続される。
【0017】入力端子Cを入力とするトランスファーゲ
ート3の出力と入力端子Dを入力とするトランスファー
ゲート4の出力とを、端子Iへ接続する。端子Iはコン
デンサCAP2へ接続され、端子Iが接続するコンデン
サCAP2の逆性に接続される端子がコンパレータの入
力端子Fへ接続される。
【0018】VCCとGNDの間に2つの抵抗R′をシ
リアルに接続し、2つの抵抗R′の接続点を入力とする
トランスファーゲート5の出力は端子Jへ接続する。端
子JはコンデンサCAP3へ接続され端子Jが接続する
コンデンサCAP3の逆性に接続される端子が前記コン
パレータの端子Gへ接続される。
【0019】VCCへ接続するトランスファーゲート6
とトランスファーゲート6の出力は前記コンパレータの
入力端子Gへ接続される。又、VCCへ接続するトラン
スファーゲート7とトランスファーゲート7の出力は前
記コンパレータの入力端子Fへ接続される。又、抵抗値
Rの抵抗を2n 個直列に接続し、この直列に接続された
抵抗の両端にVCCとGNDを接続する。又、各抵抗の
接続点の電圧は{(VCC/2n )×1}(GNDに近
い接続点を1=1とすると=1,2,…,2n-1 )とな
り、これらの電圧はコンパレータの出力により制御され
るセレクタを介して入力端子Dへ印加される。又、VA
を入力端子Cへ印加する構成となっている。
【0020】次に、図1のA/D変換器の一例である分
解能2bitの逐次比較型のA/D変換器の構成を図2
に示す。コンパレータ部の端子CにVAを印加し、VC
CとGND間に直列につながれた抵抗の接点の電圧が、
A1=VCC/4,A2=(VCC/4)×2,A3=
(VCC/4)×3、となりセレクタはコンパレータの
出力によってA1,A2,A3のいずれかの電圧をコン
パレータの端子Dに印加する。
【0021】次に、図2の分解能2bitの逐次比較型
のA/D変換器の動作を図3の動作タイミングを用いて
説明する。
【0022】(1)サンプリング期間中(t1の期間)
は、トランスファーゲート1,3,5,6,7をONの
状態とし、トランスファーゲート2,4はOFFの状態
とする。入力端子Cからアナログ入力電圧VAが印加さ
れ端子Iの電位はVAとなり、入力端子Eから電圧VC
C/2が印加され端子Jの電位はVCC/2となり、コ
ンパレータの入力端子F,GはVCCにプリチャージさ
れる。また、入力端子Aから電圧V1を印加する事によ
って端子HはV1となる。ここで、VCC=5V,VA
=1V,V1=2.5Vとし、容量CAP1容量を1F
とし、CAP2の容量を2Fとし、CAP3の容量値を
3Fとすると、容量CAP1の電荷は2.5Cとなり、
容量CAP2の電荷は8Cとなり、容量CAP3の電荷
は7.5Cとなる。
【0023】(2)サンプリング期間(t1)に入力さ
れたアナログ信号に対するデジタル値を求める期間(t
2,t3の期間)は、まずt2の期間にトランスファー
ゲート1,3,6,7をOFFの状態とし、トランスフ
ァーゲート2,4,5をONの状態とする。またセレク
タは接点A2を選択し電圧2.5Vが入力端子Dに印加
され端子Iは2.5Vとなる。また入力端子Bに電圧
(V1−ΔV)を印加する事によって端子Hは(V1−
ΔV)となる。ここで、ΔV=1.25V(ここで、
1.25VはVCC=5Vでの2bitA/D変換にお
いての1LSBに相当する電圧)とするとCAP1,C
AP2が保持している電荷と端子Hの電位が(2.5V
−1.25V)、端子Iの電位が2.5V、端子Jの電
位が2.5Vという関係から、t2期間中のコンパレー
タの入力端子Fの寄生容量を0Fとするとコンパレータ
の入力端子Fの電位は、5.875Vとなる。又、入力
端子Gは5Vが保持されているため、コンパレータの出
力OUTは論理的“L”を出力する。(アナログ信号に
対する、デジタル値は最上位bitを論理的“0”と判
定)。
【0024】ここで、入力端子Fの電位は[入力端子F
の電位]=([t2期間の端子Iの電位]−[t1期間
の端子Iの電位])+{([t2期間の端子Hの電位]
−[t1期間の端子Hの電位])×[CAP1の容量
値]/[CAP2の容量値]}+[t1期間の端子Fの
電位]=(2.5V−1V)+(1.25V−2.5
V)×1/2+5V=5.875Vとして求めた。
【0025】又、入力端子Fの電位の式の“([t2期
間の端子Hの電位]−[t1期間の端子Hの電位])×
[CAP1の容量値]/[CAP2の容量値]={(V
1−ΔV)−V1}×1F/2F”は2bitA/D変
換器の1/2LSBの値である。すなわち、従来のよう
に抵抗を用いて1/2LSBを作り出すのでは無く、本
発明はΔV及びCAP1とCAP2の容量値の比で1/
2LSBを作り出している。又、マスク上でCAP1と
CAP2を近傍に作成することが出来るためCAP1/
CAP2の比が変化しないようにする事が出来る。
【0026】次に、t3の期間ではトランスファーゲー
ト1,3,6,7はOFFの状態で、トランスファーゲ
ート2,4,5がONの状態のままであるが、コンパレ
ータの出力がt2の期間“L”であったために、セレク
タは端子A1を選択し電圧1.25Vが入力端子Dに印
加され、端子Iは1.25Vとなり、t2期間のCAP
1,CAP2の保持している電荷と端子Hの電位が
(2.5V−1.25V)、端子Iの電位が1.25
V、端子Jの電位が2.5Vという関係からt3期間中
のコンパレータの入力端子Fの寄生容量を0Fとすると
コンパレータの入力端子Fの電位は、([t3期間の端
子Iの電位]−[t2期間の端子Iの電位])+[t2
期間の端子Fの電位]=(1.25V−2.5V)+
5.875V=4.625Vとなる。また、入力端子G
は、5Vが保持されているためにコンパレータの出力O
UTは論理的“H”を出力する。(アナログ信号に対す
る、デジタル値は最下位bitを論理的“1”と判
定)。
【0027】
【発明の効果】以上のようにこの発明は量子化誤差の1
/2LSB(VCC/2n+1 )を、容量CAP1,CA
P2の容量値の比と電位差ΔVとの積を用いて作り出す
が、容量CAP1,CAP2をマスクレイアウト上で近
傍に作成することによりこの2つの容量の比を一定に保
つことが出来るために、量子化誤差を最小になるように
保証することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のA/D変換器の構成図
【図2】図1を用いた2bit逐次比較変換方式のA/
D変換器の構成図
【図3】図2に示した構成図の動作タイミング図
【図4】従来例のA/D変換器の構成図
【図5】図4を用いた2bit逐次比較変換方式のA/
D変換器の構成図
【図6】図5に示した構成図の動作タイミング図
【符号の説明】 1〜7 トランスファーゲート A〜E 入力端子 F〜J 端子 CAP1〜5 容量 R,R′ 抵抗 A1〜3 電源電圧分割点 VCC 電源 GND 接地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力端子を入力とする第1のトラ
    ンスファーゲートと、第2の入力端子を入力とする第2
    のトランスファーゲートと、前記第1及び第2のトラン
    スファーゲートの出力が接続される第1の端子は第1の
    コンデンサへ接続され、前記第1の端子が接続する第1
    のコンデンサの逆性に接続される第2の端子がコンパレ
    ータの第1の入力端子へ接続され、第3の入力端子を入
    力とする第3のトランスファーゲートの出力と第4の入
    力端子を入力とする第4のトランスファーゲートの出力
    とを第3の端子へ接続され、第3の端子は第2のコンデ
    ンサへ接続され、第3の端子が接続する第2のコンデン
    サの逆性に接続される第4の端子が前記コンパレータの
    第1の入力端子へ接続され、電源と接地の間に2つの抵
    抗をシリアルに接続し、2つの抵抗の接続点を入力とす
    る第5のトランスファーゲートの出力は第5の端子へ接
    続し、第5の端子は第3のコンデンサへ接続され、第5
    の端子が接続する第3のコンデンサの逆性に接続される
    第6の端子が前記コンパレータの第2の端子へ接続さ
    れ、前記電源へ接続する第6のトランスファーゲートと
    第6のトランスファーゲートの出力は前記コンパレータ
    の第1の入力端子へ接続され、前記電源へ接続する第7
    のトランスファーゲートと第7のトランスファーゲート
    の出力は前記コンパレータの第2の入力端子へ接続され
    ることを特徴とするA/D変換器。
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