JPH065820B2 - アナログ・デジタル変換器 - Google Patents
アナログ・デジタル変換器Info
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- JPH065820B2 JPH065820B2 JP59111511A JP11151184A JPH065820B2 JP H065820 B2 JPH065820 B2 JP H065820B2 JP 59111511 A JP59111511 A JP 59111511A JP 11151184 A JP11151184 A JP 11151184A JP H065820 B2 JPH065820 B2 JP H065820B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はアナログ・デジタル変換器(以下AD変換器と
称す)に関し,特に単極性の基準電圧を用いて両極性の
アナログ入力電圧をデジタル信号に変換するAD変換器
に関するものである。
称す)に関し,特に単極性の基準電圧を用いて両極性の
アナログ入力電圧をデジタル信号に変換するAD変換器
に関するものである。
第1図は従来のAD変換器を現在国際的に決められてい
るμ−255則を例にとって容量接続をセグメント1と
して示した図である。この第1図において,アナログ入
力端子11(この記号は入力電圧の意味でも用いる。)
はスイッチ12を介して比較器13のプラス側及びコン
デンサアレイ14に接続されると共にスイッチ15に接
続される。スイッチ15の他の接続は接地となる。16
はスイッチ回路12と15を制御するタイミング発生器
である。
るμ−255則を例にとって容量接続をセグメント1と
して示した図である。この第1図において,アナログ入
力端子11(この記号は入力電圧の意味でも用いる。)
はスイッチ12を介して比較器13のプラス側及びコン
デンサアレイ14に接続されると共にスイッチ15に接
続される。スイッチ15の他の接続は接地となる。16
はスイッチ回路12と15を制御するタイミング発生器
である。
コンデンサアレイ14のコンデンサC1〜Cnの容量
は,この記号が同時に容量をあらわすとすると、容量C
1の1倍,2倍,…,2n-1倍の容量が選定されてい
る。可動端子d1,d2,…dnは端子a1,a2,
…,anを介して第1の基準電位VREF1に接続されると
共に,b1,b2,…bnを介して抵抗アレイ17に接
続され,さらに端子c1,c2,…cnを介して接地電
位GNDに接続される。VREF1は抵抗アレイ17の一端に
接続され,また接地電位GNDは抵抗アレイ17の他端に
接続されている。比較器13のマイナス側はオフセット
調整をするオートゼロ出力である第2の基準電圧VREF2
に接続されている。
は,この記号が同時に容量をあらわすとすると、容量C
1の1倍,2倍,…,2n-1倍の容量が選定されてい
る。可動端子d1,d2,…dnは端子a1,a2,
…,anを介して第1の基準電位VREF1に接続されると
共に,b1,b2,…bnを介して抵抗アレイ17に接
続され,さらに端子c1,c2,…cnを介して接地電
位GNDに接続される。VREF1は抵抗アレイ17の一端に
接続され,また接地電位GNDは抵抗アレイ17の他端に
接続されている。比較器13のマイナス側はオフセット
調整をするオートゼロ出力である第2の基準電圧VREF2
に接続されている。
比較器13の出力はレジスタ21に接続され,レジスタ
21の出力のうちのT1はコンデンサアレイスイッチ制
御回路22及び抵抗アレイスイッチ23に接続され,又
レジスタ21の出力のうちのT2〜T4はコンデンサア
レイ正信号用デコーダ24に接続されると共に,コンデ
ンサアレイ負信号用デコーダ25に接続される。更にレ
ジスタ21の出力のうちのT5〜T8は抵抗アレイ正信
号用デコーダ26に接続されると共に抵抗アレイ負信号
用デコーダ27に接続される。
21の出力のうちのT1はコンデンサアレイスイッチ制
御回路22及び抵抗アレイスイッチ23に接続され,又
レジスタ21の出力のうちのT2〜T4はコンデンサア
レイ正信号用デコーダ24に接続されると共に,コンデ
ンサアレイ負信号用デコーダ25に接続される。更にレ
ジスタ21の出力のうちのT5〜T8は抵抗アレイ正信
号用デコーダ26に接続されると共に抵抗アレイ負信号
用デコーダ27に接続される。
コンデンサアレイ正信号用デコーダ24の出力およびコ
ンデンサ負信号用デコーダ25の出力はコンデンサアレ
イスイッチ制御回路22に接続される。また抵抗アレイ
正信号用デコーダ26の出力及び抵抗アレイ負信号用デ
コーダ27の出力は抵抗アレイスイッチ制御回路23に
接続される。コンデンサアレイスイッチ制御回路22の
出力28はコンデンサアレイ14に接続され,抵抗アレ
イスイッチ制御回路23の出力29は抵抗アレイ17に
接続される。
ンデンサ負信号用デコーダ25の出力はコンデンサアレ
イスイッチ制御回路22に接続される。また抵抗アレイ
正信号用デコーダ26の出力及び抵抗アレイ負信号用デ
コーダ27の出力は抵抗アレイスイッチ制御回路23に
接続される。コンデンサアレイスイッチ制御回路22の
出力28はコンデンサアレイ14に接続され,抵抗アレ
イスイッチ制御回路23の出力29は抵抗アレイ17に
接続される。
次に第1図に示したAD変換器の動作について説明す
る。スイッチ15をオンにすることにより比較器13の
プラス側の電位を接地電位GNDにすると共に,可動端子
d1〜dnを端子c1〜cnと接続して初期設定をし,
その後スイッチ15をオフにしスイッチ12をオンにす
ることにより比較器13のプラス側の電位を入力電圧1
1と同電位に充電させる(第1サンプリングと称す)。
次にスイッチ12をオフにし,比較器13で極性判定を
する。
る。スイッチ15をオンにすることにより比較器13の
プラス側の電位を接地電位GNDにすると共に,可動端子
d1〜dnを端子c1〜cnと接続して初期設定をし,
その後スイッチ15をオフにしスイッチ12をオンにす
ることにより比較器13のプラス側の電位を入力電圧1
1と同電位に充電させる(第1サンプリングと称す)。
次にスイッチ12をオフにし,比較器13で極性判定を
する。
正符号と判定した場合,信号T1は正符号を記憶し,次
の第2サンプリング時に可動端子d1〜dnと端子a1
〜anを接続すると共に,スイッチ12をオンにする。
このサンプリング電圧を遂次比較することにより,並列
出力信号T2〜T8を得る。この出力T2〜T4を正信
号用デコーダ24でデコードして,さらに極性信号T1
でコンデンサアレイスイッチ制御回路22を介してコン
デンサアレイ14のスイッチを制御する。
の第2サンプリング時に可動端子d1〜dnと端子a1
〜anを接続すると共に,スイッチ12をオンにする。
このサンプリング電圧を遂次比較することにより,並列
出力信号T2〜T8を得る。この出力T2〜T4を正信
号用デコーダ24でデコードして,さらに極性信号T1
でコンデンサアレイスイッチ制御回路22を介してコン
デンサアレイ14のスイッチを制御する。
また第1サンプルで負信号と判定した場合は信号T1は
負符号を記憶し,次の第2サンプリング時に可動端子d
1〜dnを端子c1〜cnに接続すると共に,スイッチ
12をオンにする。以下正符号時と同様にして,負信号
用デコーダ25の出力をコンデンサアレイスイッチ制御
回路22を介してコンデンサアレイ14のスイッチを制
御する。
負符号を記憶し,次の第2サンプリング時に可動端子d
1〜dnを端子c1〜cnに接続すると共に,スイッチ
12をオンにする。以下正符号時と同様にして,負信号
用デコーダ25の出力をコンデンサアレイスイッチ制御
回路22を介してコンデンサアレイ14のスイッチを制
御する。
また並列信号T5〜T8は,セグメント内のステップ数
を決めるビットであるが,第1サンプルで正符号と判定
した場合は,正信号用デコーダ26を介して抵抗アレイ
スイッチ制御回路23の出力29で抵抗アレイ17の3
4個のスイッチf1〜f34のうちの1個のスイッチを選
択してこれをオンにし,VREF1を抵抗アレイ17で分割
したPCM信号のステップ値に対応した電圧を供給する。
また第1サンプルで負符号と判定した場合は抵抗アレイ
負信号用デコーダ27を介して抵抗アレイスイッチ制御
回路23の出力29で抵抗アレイ17の34個のスイッ
チのうち1個のスイッチを選択し,これをオンにし,V
REF1を抵抗アレイ17で分割したPCM信号のステップ値
に対応した電圧を供給する。なおこれらのスイッチf1
〜f34についてはあとに説明する。
を決めるビットであるが,第1サンプルで正符号と判定
した場合は,正信号用デコーダ26を介して抵抗アレイ
スイッチ制御回路23の出力29で抵抗アレイ17の3
4個のスイッチf1〜f34のうちの1個のスイッチを選
択してこれをオンにし,VREF1を抵抗アレイ17で分割
したPCM信号のステップ値に対応した電圧を供給する。
また第1サンプルで負符号と判定した場合は抵抗アレイ
負信号用デコーダ27を介して抵抗アレイスイッチ制御
回路23の出力29で抵抗アレイ17の34個のスイッ
チのうち1個のスイッチを選択し,これをオンにし,V
REF1を抵抗アレイ17で分割したPCM信号のステップ値
に対応した電圧を供給する。なおこれらのスイッチf1
〜f34についてはあとに説明する。
この第1図の場合は,コンデンサアレイ14及び抵抗ア
レイ17を制御する信号はコンデンサアレイ正信号用デ
コーダ24とコンデンサアレイ負信号用デコーダ25及
び抵抗アレイ正信号用デコーダ26と抵抗アレイ負信号
用デコーダ27というように別々に分離されているため
回路が大規模になり,また抵抗アレイのスイッチが多い
ため複雑になり,IC他に適しないという欠点があっ
た。
レイ17を制御する信号はコンデンサアレイ正信号用デ
コーダ24とコンデンサアレイ負信号用デコーダ25及
び抵抗アレイ正信号用デコーダ26と抵抗アレイ負信号
用デコーダ27というように別々に分離されているため
回路が大規模になり,また抵抗アレイのスイッチが多い
ため複雑になり,IC他に適しないという欠点があっ
た。
したがって本発明の目的は,多数のスイッチを含む抵抗
アレイおよび前記のスイッチを制御する回路を少なくし
たAD変換器を得ようとするものである。
アレイおよび前記のスイッチを制御する回路を少なくし
たAD変換器を得ようとするものである。
本発明は上記の目的を達成するために,コンデンサアレ
イの下部端子に加える電位の配分を従来とは異らせるよ
うにしたものである。
イの下部端子に加える電位の配分を従来とは異らせるよ
うにしたものである。
すなわち本発明によれば、重み付けされた複数のコンデ
ンサからなり、このコンデンサのそれぞれの一端が共通
結合されているコンデンサアレイと、該コンデンサアレ
イの電位と1つの基準電位との電位差を比較する比較手
段と、符号信号と絶対値ビットを含むデジタル信号を記
憶するレジスタと、アナログ信号を前記コンデンサに充
電又は放電するために制御する制御手段と、前記コンデ
ンサアレイ内において複数のコンデンサの各他端に個別
に接続され、このコンデンサの各他端を他の基準電位、
接地電位および別の基準電位の内のいずれか1つの電位
に接続する手段と、直列接続の抵抗群およびこの抵抗群
内の相隣る抵抗の接続点に配置したスイッチ群から成
り、前記他の基準電位と接地電位の間に接続されて前記
スイッチ群の内のいずれかを介して前記別の基準電位を
発生させる抵抗アレイと、第1および第2サンプリング
をする手段とを有するアナログ・デジタル変換器におい
て、前記抵抗アレイが、両端およびこの内方に接続する
合計4つの抵抗の抵抗値が中間の他の抵抗の抵抗値の半
分となっている抵抗アレイであることを特徴とするアナ
ログ・デジタル変換器が得られる。
ンサからなり、このコンデンサのそれぞれの一端が共通
結合されているコンデンサアレイと、該コンデンサアレ
イの電位と1つの基準電位との電位差を比較する比較手
段と、符号信号と絶対値ビットを含むデジタル信号を記
憶するレジスタと、アナログ信号を前記コンデンサに充
電又は放電するために制御する制御手段と、前記コンデ
ンサアレイ内において複数のコンデンサの各他端に個別
に接続され、このコンデンサの各他端を他の基準電位、
接地電位および別の基準電位の内のいずれか1つの電位
に接続する手段と、直列接続の抵抗群およびこの抵抗群
内の相隣る抵抗の接続点に配置したスイッチ群から成
り、前記他の基準電位と接地電位の間に接続されて前記
スイッチ群の内のいずれかを介して前記別の基準電位を
発生させる抵抗アレイと、第1および第2サンプリング
をする手段とを有するアナログ・デジタル変換器におい
て、前記抵抗アレイが、両端およびこの内方に接続する
合計4つの抵抗の抵抗値が中間の他の抵抗の抵抗値の半
分となっている抵抗アレイであることを特徴とするアナ
ログ・デジタル変換器が得られる。
以上のような構成により,本発明によるAD変換器にお
いては,抵抗アレイ中のスイッチの数が約半分で済み,
これに従ってこのスイッチを制御する回路が約半分で済
み,その上デコーダの構成も簡単になるものである。
いては,抵抗アレイ中のスイッチの数が約半分で済み,
これに従ってこのスイッチを制御する回路が約半分で済
み,その上デコーダの構成も簡単になるものである。
以下この発明のAD変換回路について詳細に説明する。
第2図は本発明の一実施例の構成を示す図である。この
第2図において第1図と重複する構成は同一符号をつけ
てある。この第2図は第1図と比較してわかるように,
抵抗アレイ31のスイッチが従来の34個に比べ19個
に少なくなっており,コンデンサアレイ信号用デコーダ
32ではコンデンサアレイ用のデコード機能と共に正負
の信号切替も行なうようになっていて従来の第1図のデ
コーダ24,25の2個分の役をし,また抵抗アレイ信
号用デコーダ33も同様に抵抗アレイ用のデコード機能
と共に正負の信号切替も行なうようになっていて従来の
第1図のデコーダ26,27の2個分の役をしている。
さらにコンデンサアレイスイッチ制御回路34および抵
抗アレイスイッチ制御回路35は,制御すべきスイッチ
の数が34個から19個に少なくなったのにつれて,す
なわち出力36と37が少なくなったのにつれて,構造
がその分だけ簡単になっている。その他の構成は第1図
と同じである。
第2図において第1図と重複する構成は同一符号をつけ
てある。この第2図は第1図と比較してわかるように,
抵抗アレイ31のスイッチが従来の34個に比べ19個
に少なくなっており,コンデンサアレイ信号用デコーダ
32ではコンデンサアレイ用のデコード機能と共に正負
の信号切替も行なうようになっていて従来の第1図のデ
コーダ24,25の2個分の役をし,また抵抗アレイ信
号用デコーダ33も同様に抵抗アレイ用のデコード機能
と共に正負の信号切替も行なうようになっていて従来の
第1図のデコーダ26,27の2個分の役をしている。
さらにコンデンサアレイスイッチ制御回路34および抵
抗アレイスイッチ制御回路35は,制御すべきスイッチ
の数が34個から19個に少なくなったのにつれて,す
なわち出力36と37が少なくなったのにつれて,構造
がその分だけ簡単になっている。その他の構成は第1図
と同じである。
第3図は本発明における第2図の抵抗アレイ31の構成の
一例を従来における第1図の抵抗アレイ17と共に示し
た図である。第3図において,VREFは第1図,第2図
における基準電圧VREF1を示し,e1〜e19は第2図の
抵抗アレイ31中におけるスイッチe1〜e19をそのま
まあらわしている。記号を付していない多数の抵抗の抵
抗値は同じであるとする。従って特定の場合として例え
ば右側の本発明の方式で正入力時(後述)にスイッチe
2を閉じれば抵抗アレイ31の出力VSRは となり,負入力時(後述)にスイッチe18を閉じれば となることは図から容易に分る。同様にスイッチe3〜
e16を押したときの抵抗アレイ31の出力VSRは順次階
段的に変化する。なおmは抵抗接続ステップをあらわ
す。
一例を従来における第1図の抵抗アレイ17と共に示し
た図である。第3図において,VREFは第1図,第2図
における基準電圧VREF1を示し,e1〜e19は第2図の
抵抗アレイ31中におけるスイッチe1〜e19をそのま
まあらわしている。記号を付していない多数の抵抗の抵
抗値は同じであるとする。従って特定の場合として例え
ば右側の本発明の方式で正入力時(後述)にスイッチe
2を閉じれば抵抗アレイ31の出力VSRは となり,負入力時(後述)にスイッチe18を閉じれば となることは図から容易に分る。同様にスイッチe3〜
e16を押したときの抵抗アレイ31の出力VSRは順次階
段的に変化する。なおmは抵抗接続ステップをあらわ
す。
第4図は,具体的な動作を説明する前に,コンデンサア
レイ中の各コンデンサの共通ではない方の端子に,第2
サンプルにおいてどういう電圧(以下下部電圧という)
が印加されるかを,前以って説明しておく図であり,
(a)は従来の方式のものを,(b)は本発明のものを示して
いる。図から分るように,従来の場合はコンデンサアレ
イの下部電圧は共通電圧としてサンプリングしている
が,本発明の場合は入力が正であっても負であっても,
コンデンサアレイの最小単位のコンデンサC1の下部電
圧が他のコンデンサC2〜Cnの共通下部電圧と異らせ
てある。より具体的にいえば,正入力時にはスイッチe
2を閉じて を最小単位の下部電圧とし,他の下部電圧はVREFと
し,又負入力時にはスイッチe18を閉じて を最小単位の下部電圧とし,他の下部電圧はGNDとして
いる。すなわちいずれも最小単位の下部電圧を他の単位
の共通の下部電圧と だけ異らせてある。なおVINは入力電圧,VCはアレイ
上部電圧である。
レイ中の各コンデンサの共通ではない方の端子に,第2
サンプルにおいてどういう電圧(以下下部電圧という)
が印加されるかを,前以って説明しておく図であり,
(a)は従来の方式のものを,(b)は本発明のものを示して
いる。図から分るように,従来の場合はコンデンサアレ
イの下部電圧は共通電圧としてサンプリングしている
が,本発明の場合は入力が正であっても負であっても,
コンデンサアレイの最小単位のコンデンサC1の下部電
圧が他のコンデンサC2〜Cnの共通下部電圧と異らせ
てある。より具体的にいえば,正入力時にはスイッチe
2を閉じて を最小単位の下部電圧とし,他の下部電圧はVREFと
し,又負入力時にはスイッチe18を閉じて を最小単位の下部電圧とし,他の下部電圧はGNDとして
いる。すなわちいずれも最小単位の下部電圧を他の単位
の共通の下部電圧と だけ異らせてある。なおVINは入力電圧,VCはアレイ
上部電圧である。
次に第1図〜第3図を併せ参照して本発明による装置の
動作について説明する。第1図と同様に初期設定として
スイッチ15をオンにすると共にコンデンサアレイ14
の可動端子d1〜dnと端子c1〜cnを接続し,次に
第1サンプリングとしてスイッチ15をオフし,スイッ
チ12をオンにし,比較器13のプラス側の入力端子と
アナログ入力端子11とが同一電位になるよう充電す
る。次にスイッチ12をオフにし,比較器8で極性判定
をする。
動作について説明する。第1図と同様に初期設定として
スイッチ15をオンにすると共にコンデンサアレイ14
の可動端子d1〜dnと端子c1〜cnを接続し,次に
第1サンプリングとしてスイッチ15をオフし,スイッ
チ12をオンにし,比較器13のプラス側の入力端子と
アナログ入力端子11とが同一電位になるよう充電す
る。次にスイッチ12をオフにし,比較器8で極性判定
をする。
第1サンプリングでの符号が正と判定した場合は信号T
1は正符号を記憶し,次の第2サンプリング時に可動端
子d1と端子b1を接続すると共に可動端子d2〜dn
と端子C2〜Cnを接続し,抵抗アレイ31内のスイッ
チe2をオンとして抵抗アレイ31の出力VSRを とし,さらにスイッチ12をオンとする。この出力VSR
は第3の基準電圧といえる。
1は正符号を記憶し,次の第2サンプリング時に可動端
子d1と端子b1を接続すると共に可動端子d2〜dn
と端子C2〜Cnを接続し,抵抗アレイ31内のスイッ
チe2をオンとして抵抗アレイ31の出力VSRを とし,さらにスイッチ12をオンとする。この出力VSR
は第3の基準電圧といえる。
また負符号と判定した場合は信号T1は負符号を記憶
し,次の第2サンプリング時に可動端子d1と端子b1
を接続すると共に可動端子d2〜dnと端子a2〜an
を接続し,抵抗アレイ31内のスイッチe18をオンとし
て出力VSRを とし,さらにスイッチ12をオンとする。
し,次の第2サンプリング時に可動端子d1と端子b1
を接続すると共に可動端子d2〜dnと端子a2〜an
を接続し,抵抗アレイ31内のスイッチe18をオンとし
て出力VSRを とし,さらにスイッチ12をオンとする。
第2サンプリングの後にスイッチ12をオフにし,この
サンプリング電圧を逐次比較することにより,出力信号
T2〜T8を得る。この出力信号T2〜T4と符号信号
T1で正負切替をすると共にデコードして,コンデンサ
アレイ14のスイッチを比較器13の出力が接地電位に
近づくようT2〜T4を決定する。また並列信号T5〜
T8はセグメント内ステップ数を決めるビットであり,
第1サンプルで正符号と判定した場合は,正負の切替え
とデコードをするデコード回路33に接続され,更に抵
抗アレイスイッチ回路35に送られ,その出力37で抵
抗アレイ31のスイッチを制御する。以下符号化は第1
図と同様に行なうことにより,1/2LSBだけ補正した形で
符号化ができ,以下符号化は1LSBの制御でμ−255則の
AD変換回路が可能となる。
サンプリング電圧を逐次比較することにより,出力信号
T2〜T8を得る。この出力信号T2〜T4と符号信号
T1で正負切替をすると共にデコードして,コンデンサ
アレイ14のスイッチを比較器13の出力が接地電位に
近づくようT2〜T4を決定する。また並列信号T5〜
T8はセグメント内ステップ数を決めるビットであり,
第1サンプルで正符号と判定した場合は,正負の切替え
とデコードをするデコード回路33に接続され,更に抵
抗アレイスイッチ回路35に送られ,その出力37で抵
抗アレイ31のスイッチを制御する。以下符号化は第1
図と同様に行なうことにより,1/2LSBだけ補正した形で
符号化ができ,以下符号化は1LSBの制御でμ−255則の
AD変換回路が可能となる。
上記をより具体的に説明すると,第1図の従来装置にお
いては,正入力の場合はサンプリングの基準をVREFと
するので,抵抗アレイ17の出力VSR(抵抗列の接続点
の電位と同じ)およびコンデンサアレイ上部電圧VCは としてあらわされ,また負入力の場合はサンプリングの
基準をGNDとするので としてあらわされる。つまり抵抗の接続点は32個所と
なり,またその切替え手段も両端を入れて34個のスイ
ッチf1〜f34を必要とするだけでなく,抵抗アレイス
イッチ制御回路23の構成が大となる。その上デコーダ
として24〜27の4個を必要とする。
いては,正入力の場合はサンプリングの基準をVREFと
するので,抵抗アレイ17の出力VSR(抵抗列の接続点
の電位と同じ)およびコンデンサアレイ上部電圧VCは としてあらわされ,また負入力の場合はサンプリングの
基準をGNDとするので としてあらわされる。つまり抵抗の接続点は32個所と
なり,またその切替え手段も両端を入れて34個のスイ
ッチf1〜f34を必要とするだけでなく,抵抗アレイス
イッチ制御回路23の構成が大となる。その上デコーダ
として24〜27の4個を必要とする。
一方本発明においては,正入力の場合はコンデンサアレ
イの最小単位であるC1の基準電位を とし,他のコンデンサアレイの基準電位をVREFとす
る。このため となる。また負入力の場合はコンデンサアレイの最小単
位であるC1の基準電位を とし,他のコンデンサアレイの基準電位をGNDとする。
このため となる。以上からVINの係数を変えることにより,従来
の符号列と同等になる。
イの最小単位であるC1の基準電位を とし,他のコンデンサアレイの基準電位をVREFとす
る。このため となる。また負入力の場合はコンデンサアレイの最小単
位であるC1の基準電位を とし,他のコンデンサアレイの基準電位をGNDとする。
このため となる。以上からVINの係数を変えることにより,従来
の符号列と同等になる。
以上を簡単にあらわすと,正入力の場合は第2 ンプルの基準電圧とし,負入力の場合は を加えて を第2サンプルの基準電圧とすると,符号化は単純とな
って のステップに比較することができ,抵抗アレイのスイッ
チを32から19に減少させることができ,スイッチが
減少すると共に抵抗アレイスイッチ制御回路35もその
分だけ簡単になり,デコーダも正負切替えが同一回路内
で可能となるので従来の4つ(24〜27)が2つ(3
2と33)と簡単になり,このため精度を劣化させるこ
となく規模が小さくなり,IC化に適した方式となる。
また本発明はμ則での効果を説明したが,A則とμ則を
共用として設計する場合は,さらに効果が大となる。す
なわち,A則の場合は,サンプリングの基準は正入力時
はVREF,負入力時はグランドでよく,A則μ則を同一
チップで簡単に切替えが可能となり,IC外部でも容易
にA,μ切替を可能とする。つまりAD変換器として機
能の切替えが多い場合,第2サンプルの基準電圧を適当
に設定することにより,共通動作部を多くすることがで
き,多品種にも容易に対応できる。
って のステップに比較することができ,抵抗アレイのスイッ
チを32から19に減少させることができ,スイッチが
減少すると共に抵抗アレイスイッチ制御回路35もその
分だけ簡単になり,デコーダも正負切替えが同一回路内
で可能となるので従来の4つ(24〜27)が2つ(3
2と33)と簡単になり,このため精度を劣化させるこ
となく規模が小さくなり,IC化に適した方式となる。
また本発明はμ則での効果を説明したが,A則とμ則を
共用として設計する場合は,さらに効果が大となる。す
なわち,A則の場合は,サンプリングの基準は正入力時
はVREF,負入力時はグランドでよく,A則μ則を同一
チップで簡単に切替えが可能となり,IC外部でも容易
にA,μ切替を可能とする。つまりAD変換器として機
能の切替えが多い場合,第2サンプルの基準電圧を適当
に設定することにより,共通動作部を多くすることがで
き,多品種にも容易に対応できる。
第1図は従来のアナログ・ディジタル変換回路を示す回
路図,第2図は本発明の一実施例を示す回路図,第3図
は抵抗アレイの構成を本発明と従来の両方について示し
た図,第4図はコンデンサアレイの第2サンプル時にお
ける下部電圧を本発明と従来の両方について示した図で
ある。 記号の説明:11はアナログ信号入力端子,13は比較
器,14はコンデンサアレイ,16はタイミング発生
器,17は抵抗アレイ,21はレジスタ,22と23は
スイッチ制御回路,24〜27はデコーダ,31は抵抗
アレイ,32と33はデコーダ,34と35はスイッチ
制御回路,VREF(=VREF1)は(第1の)基準電圧,
VREF2は第2の基準電圧,VSRは抵抗アレイ出力電圧
(第3の基準電圧),GNDは接地電圧,e1〜e18およ
びf1〜f34はスイッチをそれぞれあらわしている。
路図,第2図は本発明の一実施例を示す回路図,第3図
は抵抗アレイの構成を本発明と従来の両方について示し
た図,第4図はコンデンサアレイの第2サンプル時にお
ける下部電圧を本発明と従来の両方について示した図で
ある。 記号の説明:11はアナログ信号入力端子,13は比較
器,14はコンデンサアレイ,16はタイミング発生
器,17は抵抗アレイ,21はレジスタ,22と23は
スイッチ制御回路,24〜27はデコーダ,31は抵抗
アレイ,32と33はデコーダ,34と35はスイッチ
制御回路,VREF(=VREF1)は(第1の)基準電圧,
VREF2は第2の基準電圧,VSRは抵抗アレイ出力電圧
(第3の基準電圧),GNDは接地電圧,e1〜e18およ
びf1〜f34はスイッチをそれぞれあらわしている。
Claims (1)
- 【請求項1】重み付けされた複数のコンデンサからなり
このコンデンサのそれぞれの一端が共通接続されている
コンデンサアレイと、このコンデンサアレイの電位と1
つの基準電位との電位差を比較する比較手段と、符号信
号と絶対値ビットを含むデジタル信号を記憶するレジス
タと、アナログ信号を前記コンデンサに充電または放電
するよう制御する制御手段と、前記コンデンサアレイ内
において前記複数のコンデンサの各他端に個別に接続さ
れ、このコンデンサの各他端を他の基準電位、接地電
位、および別の基準電位を含む第2の基準電位に選択的
に接続するスイッチ手段と、スイッチアレイを含み前記
別の基準電位を発生させる抵抗アレイと、前記アナログ
信号の極性を判定するための第1のサンプリング手段
と、前記アナログ信号の絶対値を判定するための第2の
サンプリング手段とを有するアナログ・デジタル変換器
において、前記第2のサンプリング時の前記コンデンサ
アレイの基準電位は前記第1のサンプリング時の前記コ
ンデンサアレイの基準電位と異なると共に、前記第2の
サンプリング時の前記コンデンサアレイの基準電位が各
容量全てが同一電位ではないことを特徴とするアナログ
・デジタル変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59111511A JPH065820B2 (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | アナログ・デジタル変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59111511A JPH065820B2 (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | アナログ・デジタル変換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60261221A JPS60261221A (ja) | 1985-12-24 |
JPH065820B2 true JPH065820B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=14563158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59111511A Expired - Lifetime JPH065820B2 (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | アナログ・デジタル変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065820B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4899153A (en) * | 1986-04-03 | 1990-02-06 | Brooktree Corporation | Fast high-resolution analog-to-digital converter |
CN101379707B (zh) * | 2006-02-02 | 2012-10-31 | 新加坡国立大学 | 一种模数转换器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5792919A (en) * | 1980-11-29 | 1982-06-09 | Fujitsu Ltd | Code converter |
JPS59163913A (ja) * | 1983-03-08 | 1984-09-17 | Toshiba Corp | 逐次比較型ad変換器 |
-
1984
- 1984-06-08 JP JP59111511A patent/JPH065820B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60261221A (ja) | 1985-12-24 |
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