JPH08237125A - アナログ−デジタル変換器 - Google Patents

アナログ−デジタル変換器

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JPH08237125A
JPH08237125A JP3551795A JP3551795A JPH08237125A JP H08237125 A JPH08237125 A JP H08237125A JP 3551795 A JP3551795 A JP 3551795A JP 3551795 A JP3551795 A JP 3551795A JP H08237125 A JPH08237125 A JP H08237125A
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JP
Japan
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capacitors
reference signal
capacitor
switch
bit
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Application number
JP3551795A
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English (en)
Inventor
Shinichi Yamamoto
紳一 山本
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】分解能が高く、かつ、高精度なアナログ−デジ
タル変換器を提供する。 【構成】コンデンサアレイ2はノードN1に対して並列
に接続されたコンデンサ201〜216を備える。コン
デンサ202〜216にはスイッチ302〜316を介
してアナログ信号AIN、高電位基準信号VRH及び低
電位基準信号VRLのいずれか一つが入力される。コン
デンサ201にはスイッチ301によってアナログ信号
AIN又はラダー抵抗回路5の出力が入力される。比較
回路4はノードN1の電圧に基づいて判定を行い、デジ
タル信号の各ビットBiを出力する。スイッチ制御回路
6は各ビットの判定時に、コンデンサ202〜216の
優先順位に基づいてスイッチ302〜316を基準信号
VRHに切り換え、そのスイッチに対応するコンデンサ
に基準信号VRHを入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ信号をデジタル
信号に変換するためのアナログ−デジタル変換器(以
下、AD変換器という)に係り、詳しくはアナログ−デ
ジタル変換(以下、AD変換という)の精度の向上に関
する。
【0002】近年、ビデオカメラ等の電子回路を使用し
た製品においてデジタル信号処理が増加してきたため、
自然界の物量であるアナログ信号をデジタル信号に変換
するためのAD変換器の需要が高まっており、分解能が
高くかつ高精度なAD変換器の要求も高くなってきてい
る。
【0003】
【従来の技術】従来のAD変換器として図9に示すCR
逐次比較型AD変換器100がある。AD変換器100
はコンデンサアレイ101、スイッチ群102、比較回
路103、ラダー抵抗回路104及びスイッチ制御回路
105を備える。なお、このAD変換器100はアナロ
グ信号を20 桁ビット(最下位ビット)〜27 桁ビット
(最上位ビット)の8ビットのデジタル信号に変換する
ものとし、20 桁ビット〜27 桁ビットをそれぞれ第1
ビット〜第8ビットとする。
【0004】コンデンサアレイ101は複数のコンデン
サ106〜110を備え、各コンデンサ106〜110
の一方の電極はノードN0に対して並列に接続されてい
る。コンデンサ106〜110の容量は重み付けがなさ
れ、コンデンサ110の容量をCとすると、コンデンサ
106の容量は8C、コンデンサ107の容量は4C、
コンデンサ108の容量は2C、コンデンサ109の容
量はCとなっている。すなわち、コンデンサ106は容
量Cのコンデンサを8個並列に接続し、コンデンサ10
7は容量Cのコンデンサを4個並列に接続し、さらにコ
ンデンサ108は容量Cのコンデンサを2個並列に接続
してなる。
【0005】コンデンサ106〜109の他方の電極は
スイッチ群102を構成するスイッチ111〜114に
それぞれ接続され、これらのスイッチ111〜114は
コンデンサ106〜109に入力する信号を、アナログ
信号AIN、高電位の基準信号VRH及び低電位の基準
信号VRL(<VRH)のうちのいずれか一つに切り換
える。コンデンサ110の他方の電極はスイッチ115
に接続され、スイッチ115はコンデンサ110に入力
する信号を、アナログ信号AINとラダー抵抗回路10
4の出力信号とに切り換える。
【0006】ラダー抵抗回路104は16(=24 )個
の抵抗値の等しい抵抗117と、これらの抵抗117に
対応する16個のスイッチ118とを備える。16個の
抵抗117は基準信号VRH及びVRL間に直列に接続
され、両基準信号VRH,VRLの電位差VOを16等
分する。各スイッチ118は対応する抵抗117による
分圧信号を出力する。
【0007】比較回路103は、ノードN0に接続され
たインバータ119と、インバータ119の入力端子及
び出力端子間に設けられたスイッチ120と、インバー
タ119の出力端子に接続されたコンデンサ121と、
コンデンサ121の他方の電極に接続されたインバータ
122とを備える。比較回路103はノードN0の電圧
に基づいて0,1判定を行い、インバータ122の出力
端子からデジタル信号の各ビット信号Biを出力する。
【0008】スイッチ制御回路105はアナログ信号I
Nのサンプリング時及び判定時において、前記スイッチ
111〜115,118及び120の切り換えを制御す
る。上記のように構成されたAD変換器100では、ま
ず、スイッチ120を閉じてインバータ119の入力端
子と出力端子とを接続した後、スイッチ111〜115
をアナログ信号AINに切り換えてアナログ信号AIN
のサンプリングを行う。すると、コンデンサ106〜1
10にアナログ信号AINの電圧値に相当する電荷が蓄
えられる。この後、スイッチ120を開くとともに、ス
イッチ111〜114を基準信号VRLに切り換え、ス
イッチ115はラダー抵抗回路104に切り換える。こ
のとき、ラダー抵抗回路104は基準信号VRLに対応
するスイッチ118のみを閉じる。これによって、サン
プリングしたアナログ信号AINの判定を開始すること
ができる。
【0009】次に、スイッチ111のみを基準信号VR
Hに切り換えてコンデンサ106に基準信号VRHを入
力すると、ノードN0の電圧が変化し、ノードN0の電
圧に基づいて第8ビット(27 桁)の0,1判定が行わ
れる。第8ビットの判定結果が0であると、スイッチ1
11は基準信号VRLに切り換えられて固定される。逆
に、第8ビットの判定結果が1であると、スイッチ11
1は基準信号VRHに固定される。
【0010】続いて、スイッチ112を基準信号VRH
に切り換えてコンデンサ107に基準信号VRHを入力
すると、ノードN0の電圧が変化する。このときノード
N0の電圧に基づいてデジタル信号の第7ビット(26
桁)の0,1判定が行われる。第7ビットの判定結果が
0であると、スイッチ112は基準信号VRLに切り換
えられて固定される。逆に、第7ビットの判定結果が1
であると、スイッチ112は基準信号VRHに固定され
る。
【0011】以下、前記と同様にしてスイッチ113,
114を順次基準信号VRHに切り換えるとノードN0
の電圧が変化し、そのときのノードN0の電圧に基づい
て第6ビット(25 桁)、第5ビット(24 桁)の0,
1判定が行われる。
【0012】第4ビット(23 桁)の0,1判定は、ス
イッチ115をラダー抵抗回路104側に切り換えた状
態で、ラダー抵抗回路104の電位差VOの中間値VO
/2を出力する抵抗117に対応するスイッチ118の
みを閉じて行われる。第4ビットの判定結果が0である
と、第3ビット(22 桁)の0,1判定は、中間値VO
/2と基準信号VRLとの中間値を出力する抵抗117
に対応するスイッチ118のみを閉じて行われる。第4
ビットの判定結果が1であると、第3ビットの0,1判
定は、基準信号VRHと中間値VO/2との中間値を出
力する抵抗117に対応するスイッチ118のみを閉じ
て行われる。以下、前記と同様にして第2ビット(21
桁)、第1ビット(20 桁)の0,1判定が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、製造プロセ
スにおいてコンデンサアレイ101の各コンデンサ10
6〜110を構成する単位コンデンサに容量のばらつき
が生じる。コンデンサ106〜110の容量は重み付け
されており、並列に接続した単位コンデンサの数が多い
コンデンサほど、容量の誤差が大きくなる可能性が高
い。
【0014】上記のように構成されたCR逐次比較型A
D変換器100では、判定時において高電位基準信号V
RHを入力するコンデンサ106〜110が全く切り換
わる場合がある。すなわち、「10000000」の判
定時においては図10(a)に示すように、高電位基準
信号VRHはコンデンサ106にのみ入力され、低電位
基準信号VRLはコンデンサ107〜110に入力され
る。「01111111」の判定時においては図10
(b)に示すように、低電位基準信号VRLはコンデン
サ106にのみ入力され、高電位基準信号VRHはコン
デンサ107〜110に入力される。従って、容量の切
り換わり時において、コンデンサ107〜110の合成
容量とコンデンサ106の容量との間に大きな誤差が生
じるおそれがあり、このような誤差によってAD変換の
精度が低下してしまう。特に、デジタル信号を多ビット
化してAD変換器の分解能を向上するには、最上位ビッ
トを判定するためのコンデンサは多数の単位コンデンサ
を並列に接続しなければならず、AD変換の精度に問題
がある。
【0015】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、分解能が高く、かつ、
高精度なアナログ−デジタル変換を行うことができるア
ナログ−デジタル変換器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、コンデンサアレイは同一容量
の複数のコンデンサを備え、複数のコンデンサには予め
定めた優先順位に従って高電位基準信号を入力するよう
にした。
【0017】請求項2の発明では、コンデンサアレイ
は、複数のコンデンサに対して容量の重み付けがなさ
れ、かつ、デジタル信号における下位ビットを判定する
ための下位用コンデンサを備える。
【0018】請求項3の発明では、複数のコンデンサの
優先順位を記憶するための記憶手段を備える。請求項4
の発明では、複数のコンデンサの容量を測定するための
測定手段と、測定手段による測定結果に基づいて記憶手
段に優先順位を設定する設定手段とを備える。
【0019】請求項5の発明では、複数のコンデンサ
は、デジタル信号の各ビット信号を判定するために必要
なコンデンサの数よりも多く設けられている。
【0020】
【作用】請求項1の発明によれば、コンデンサアレイの
複数のコンデンサは優先順位が高いものから順に高電位
基準信号が入力されるため、連続した値のデジタル信号
の判定時において、高電位基準信号が入力されるコンデ
ンサは一部が切り換わるのみである。従って、製造プロ
セスにおいて複数のコンデンサに容量のばらつきが生じ
たとしても、高電位基準信号が入力されるコンデンサの
合成容量に大きな誤差が生じにくく、アナログ−デジタ
ル変換が高精度に行われる。また、コンデンサアレイを
構成するコンデンサの数を増加させてデジタル信号を多
ビット化しても、アナログ−デジタル変換が高精度に行
われる。
【0021】請求項2の発明によれば、複数のコンデン
サは下位用コンデンサに対して重みが高いので、複数の
コンデンサを用いてデジタル信号の最下位ビットを判定
する場合に比べて、スイッチの数が少なくて済む。
【0022】請求項3の発明によれば、記憶手段に記憶
された優先順位に従って複数のコンデンサに高電位基準
信号が入力される。請求項4の発明によれば、測定手段
によって複数のコンデンサの容量が測定され、複数のコ
ンデンサに関して高電位基準信号を入力するための優先
順位がその測定結果に基づいて設定手段によって設定さ
れる。
【0023】請求項5の発明によれば、複数のコンデン
サは、デジタル信号の各ビット信号を判定するために必
要なコンデンサの数よりも多く設けられているので、測
定手段による測定結果に基づいて容量のばらつきの大き
いコンデンサはデジタル信号の判定に使用しなくて済
む。
【0024】
【実施例】
[第1実施例]以下、本発明を具体化した第1実施例の
AD変換器を図1,図2に従って説明する。
【0025】図1は本実施例のCR逐次比較型AD変換
器1を示す。AD変換器1は、コンデンサアレイ2、ス
イッチ群3、比較回路4、ラダー抵抗回路5及びスイッ
チ制御回路6を備える。本実施例のAD変換器1はアナ
ログ信号AINを、20 桁ビット(最下位ビット)〜2
7 桁ビット(最上位ビット)の8ビットのデジタル信号
に変換するものとし、20 桁ビット〜27 桁ビットをそ
れぞれ第1ビット〜第8ビットとする。
【0026】コンデンサアレイ2は16個のコンデンサ
201〜216を備え、各コンデンサ201〜216の
一方の電極はノードN1に対して並列に接続されてい
る。各コンデンサ201〜216は同一容量であり、各
コンデンサ201〜216は、デプレッションNMOS
トランジスタのソース及びドレインを接続して一方の電
極とするとともに、ゲートを他方の電極としたものであ
る。
【0027】コンデンサ202〜216の他方の電極は
スイッチ群3を構成するスイッチ302〜316にそれ
ぞれ接続され、これらのスイッチ302〜316はコン
デンサ202〜216に入力する信号を、アナログ信号
AIN、高電位の基準信号VRH及び低電位の基準信号
VRL(<VRH)のうちのいずれか一つに切り換え
る。コンデンサ201の他方の電極はスイッチ301に
接続され、スイッチ301はコンデンサ201に入力す
る信号を、アナログ信号AINとラダー抵抗回路5の出
力信号とに切り換える。
【0028】ラダー抵抗回路5は16(=24 )個の抵
抗値の等しい抵抗7と、これらの抵抗7にそれぞれ対応
する16個のスイッチ8とを備える。16個の抵抗7は
高電位基準信号VRH及び低電位基準信号VRL間に直
列に接続され、両基準信号VRH,VRLの電位差VO
を16等分する。各スイッチ8は対応する抵抗7による
分圧信号を出力する。
【0029】比較回路4は、ノードN1に接続された入
力端子を備えるインバータ9と、インバータ9の入力端
子及び出力端子間に設けられたスイッチ10と、インバ
ータ9の出力端子に接続されたコンデンサ11と、コン
デンサ11の他方の電極に接続されたインバータ12と
を備える。比較回路4はノードN1の電圧に基づいて
0,1判定を行い、インバータ12の出力端子からデジ
タル信号の各ビット信号Biを出力する。
【0030】スイッチ制御回路6はアナログ信号INの
サンプリング時及び判定時において、前記スイッチ8,
10及び301〜316の切り換えを制御する。コンデ
ンサアレイ2のコンデンサ201〜216には、デジタ
ル信号の判定時において、高電位基準信号VRHを入力
する優先順位が予め設定されている。本実施例におい
て、コンデンサ202の優先順位が最も高く、コンデン
サ202〜216の順で優先順位が低くなり、コンデン
サ201の優先順位が最も低いものとする。
【0031】さて、上記のように構成されたAD変換器
1でアナログ信号AINをデジタル信号に変換するに
は、スイッチ10を閉じてインバータ9の入力端子と出
力端子とを接続した後、スイッチ301〜316をアナ
ログ信号AINに切り換えてアナログ信号AINのサン
プリングを行う。すると、コンデンサ201〜216に
アナログ信号AINの電圧値に相当する電荷が蓄えられ
る。
【0032】この後、スイッチ10を開くとともに、ス
イッチ302〜316を低電位基準信号VRLに切り換
え、スイッチ301はラダー抵抗回路5に切り換える。
このとき、ラダー抵抗回路5は低電位基準信号VRLに
対応するスイッチ8のみを閉じる。これによって、サン
プリングしたアナログ信号AINの判定を開始すること
ができる。
【0033】デジタル信号の第8ビット(27 桁)の
0,1判定に際して、8個のスイッチ302〜309が
高電位基準信号VRHに切り換えられて優先順位の高い
コンデンサ202〜209に基準信号VRHが入力され
る。それにより、ノードN1の電圧が変化し、ノードN
1の電圧に基づいて第8ビットの0,1判定が行われ
る。第8ビットの判定結果が0であると、スイッチ30
2〜309は低電位基準信号VRLに切り換えられてコ
ンデンサ202〜209には基準信号VRLが入力され
る。第8ビットの判定結果が1であると、スイッチ30
2〜309は切り換えられず、コンデンサ202〜20
9には高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0034】次に、第7ビット(26 桁)の0,1判定
に際して第8ビットの判定結果が0であると、4個のス
イッチ302〜305が高電位基準信号VRHに切り換
えられて優先順位の高いコンデンサ202〜205に基
準信号VRHが入力される。そのときのノードN1の電
圧に基づいて第7ビットの0,1判定が行われる。第7
ビットの判定結果が0であると、スイッチ302〜30
5は低電位基準信号VRLに切り換えられてコンデンサ
202〜205には基準信号VRLが入力される。第7
ビットの判定結果が1であると、スイッチ302〜30
5は切り換えられず、コンデンサ202〜205には高
電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0035】また、第7ビットの0,1判定に際して第
8ビットの判定結果が1であると、4個のスイッチ31
0〜313が高電位基準信号VRHに切り換えられて優
先順位の高いコンデンサ210〜213に基準信号VR
Hが入力される。そのときのノードN1の電圧に基づい
て第7ビットの0,1判定が行われる。第7ビットの判
定結果が0であると、スイッチ310〜313は低電位
基準信号VRLに切り換えられてコンデンサ210〜2
13には基準信号VRLが入力される。第7ビットの判
定結果が1であると、スイッチ310〜313は切り換
えられず、コンデンサ210〜213には高電位基準信
号VRHが入力され続ける。
【0036】第6ビット(25 桁)の0,1判定に際し
て第8及び第7ビットの判定結果が共に0であると、2
個のスイッチ302,303が高電位基準信号VRHに
切り換えられて優先順位の高いコンデンサ202,20
3に基準信号VRHが入力される。そのときのノードN
1の電圧に基づいて第6ビットの0,1判定が行われ
る。第6ビットの判定結果が0であると、スイッチ30
2,303は低電位基準信号VRLに切り換えられてコ
ンデンサ202〜203には基準信号VRLが入力され
る。第6ビットの判定結果が1であると、スイッチ30
2,303は切り換えられず、コンデンサ202〜20
3には高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0037】第6ビットの0,1判定に際して第8及び
第7ビットの判定結果がそれぞれ0,1であると、2個
のスイッチ306,307が高電位基準信号VRHに切
り換えられて優先順位の高いコンデンサ206,207
に基準信号VRHが入力される。そのときのノードN1
の電圧に基づいて第6ビットの0,1判定が行われる。
第6ビットの判定結果が0であると、スイッチ306,
307は低電位基準信号VRLに切り換えられてコンデ
ンサ206,207には基準信号VRLが入力される。
第6ビットの判定結果が1であると、スイッチ306,
307は切り換えられず、コンデンサ206,207に
は高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0038】第6ビットの0,1判定に際して第8及び
第7ビットの判定結果がそれぞれ1,0であると、2個
のスイッチ310,311が高電位基準信号VRHに切
り換えられて優先順位の高いコンデンサ210,211
に基準信号VRHが入力される。そのときのノードN1
の電圧に基づいて第6ビットの0,1判定が行われる。
第6ビットの判定結果が0であると、スイッチ310,
311は低電位基準信号VRLに切り換えられてコンデ
ンサ210,211には基準信号VRLが入力される。
第6ビットの判定結果が1であると、スイッチ310,
311は切り換えられず、コンデンサ210,211に
は高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0039】さらに、第6ビットの0,1判定に際して
第8及び第7ビットの判定結果が共に1であると、2個
のスイッチ314,315が高電位基準信号VRHに切
り換えられて優先順位の高いコンデンサ214,215
に基準信号VRHが入力される。そのときのノードN1
の電圧に基づいて第6ビットの0,1判定が行われる。
第6ビットの判定結果が0であると、スイッチ314,
315は低電位基準信号VRLに切り換えられてコンデ
ンサ214,215には基準信号VRLが入力される。
第6ビットの判定結果が1であると、スイッチ314,
315は切り換えられず、コンデンサ214,215に
は高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0040】第5ビット(24 桁)の0,1判定に際し
て第8〜第6ビットの判定結果がすべて0であると、ス
イッチ302が高電位基準信号VRHに切り換えられて
優先順位の高いコンデンサ202に基準信号VRHが入
力される。そのときのノードN1の電圧に基づいて第5
ビットの0,1判定が行われる。第5ビットの判定結果
が0であると、スイッチ302は低電位基準信号VRL
に切り換えられてコンデンサ202には基準信号VRL
が入力される。第5ビットの判定結果が1であると、ス
イッチ302は切り換えられず、コンデンサ202には
高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0041】第5ビットの0,1判定に際して第8〜第
6ビットの判定結果がそれぞれ0,0,1であると、ス
イッチ304が高電位基準信号VRHに切り換えられて
優先順位の高いコンデンサ204に基準信号VRHが入
力される。そのときのノードN1の電圧に基づいて第5
ビットの0,1判定が行われる。第5ビットの判定結果
が0であると、スイッチ304は低電位基準信号VRL
に切り換えられてコンデンサ204には基準信号VRL
が入力される。第5ビットの判定結果が1であると、ス
イッチ304は切り換えられず、コンデンサ204には
高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0042】第5ビットの0,1判定に際して第8〜第
6ビットの判定結果がそれぞれ0,1,0であると、ス
イッチ306が高電位基準信号VRHに切り換えられて
優先順位の高いコンデンサ206に基準信号VRHが入
力される。そのときのノードN1の電圧に基づいて第5
ビットの0,1判定が行われる。第5ビットの判定結果
が0であると、スイッチ306は低電位基準信号VRL
に切り換えられてコンデンサ206には基準信号VRL
が入力される。第5ビットの判定結果が1であると、ス
イッチ306は切り換えられず、コンデンサ206には
高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0043】第5ビットの0,1判定に際して第8〜第
6ビットの判定結果がそれぞれ0,1,1であると、ス
イッチ308が高電位基準信号VRHに切り換えられて
優先順位の高いコンデンサ208に基準信号VRHが入
力される。そのときのノードN1の電圧に基づいて第5
ビットの0,1判定が行われる。第5ビットの判定結果
が0であると、スイッチ308は低電位基準信号VRL
に切り換えられてコンデンサ208には基準信号VRL
が入力される。第5ビットの判定結果が1であると、ス
イッチ308は切り換えられず、コンデンサ208には
高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0044】第5ビットの0,1判定に際して第8〜第
6ビットの判定結果がそれぞれ1,0,0であると、ス
イッチ310が高電位基準信号VRHに切り換えられて
優先順位の高いコンデンサ210に基準信号VRHが入
力される。そのときのノードN1の電圧に基づいて第5
ビットの0,1判定が行われる。第5ビットの判定結果
が0であると、スイッチ310は低電位基準信号VRL
に切り換えられてコンデンサ210には基準信号VRL
が入力される。第5ビットの判定結果が1であると、ス
イッチ310は切り換えられず、コンデンサ210には
高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0045】第5ビットの0,1判定に際して第8〜第
6ビットの判定結果がそれぞれ1,0,1であると、ス
イッチ312が高電位基準信号VRHに切り換えられて
優先順位の高いコンデンサ212に基準信号VRHが入
力される。そのときのノードN1の電圧に基づいて第5
ビットの0,1判定が行われる。第5ビットの判定結果
が0であると、スイッチ312は低電位基準信号VRL
に切り換えられてコンデンサ212には基準信号VRL
が入力される。第5ビットの判定結果が1であると、ス
イッチ312は切り換えられず、コンデンサ212には
高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0046】第5ビットの0,1判定に際して第8〜第
6ビットの判定結果がそれぞれ1,1,0であると、ス
イッチ314が高電位基準信号VRHに切り換えられて
優先順位の高いコンデンサ214に基準信号VRHが入
力される。そのときのノードN1の電圧に基づいて第5
ビットの0,1判定が行われる。第5ビットの判定結果
が0であると、スイッチ314は低電位基準信号VRL
に切り換えられてコンデンサ214には基準信号VRL
が入力される。第5ビットの判定結果が1であると、ス
イッチ314は切り換えられず、コンデンサ214には
高電位基準信号VRHが入力され続ける。
【0047】さらに、第5ビットの0,1判定に際して
第8〜第6ビットの判定結果がすべて1であると、スイ
ッチ316が高電位基準信号VRHに切り換えられてコ
ンデンサ216に基準信号VRHが入力される。そのと
きのノードN1の電圧に基づいて第5ビットの0,1判
定が行われる。第5ビットの判定結果が0であると、ス
イッチ316は低電位基準信号VRLに切り換えられて
コンデンサ216には基準信号VRLが入力される。第
5ビットの判定結果が1であると、スイッチ316は切
り換えられず、コンデンサ216には高電位基準信号V
RHが入力され続ける。
【0048】デジタル信号の第4〜第1ビットの0,1
判定は、スイッチ301をラダー抵抗回路5側に切り換
えた状態で、ラダー抵抗回路5の16個のスイッチ8の
いずれか1つを閉じることにより行われる。まず、ラダ
ー抵抗回路5の電位差VOの中間の電圧VO/2を出力
する抵抗7に対応するスイッチ8のみが閉じられる。す
ると、コンデンサ201にその電圧が入力されてノード
N1の電圧が変化し、ノードN1の電圧に基づいて第4
ビット(23 桁)の0,1判定が行われる。第4ビット
の判定結果が0であると、第3ビット(22 桁)の0,
1判定は、中間値VO/2と基準信号VRLとの中間値
を出力する抵抗117に対応するスイッチ118のみを
閉じて行われる。第4ビットの判定結果が1であると、
第3ビットの0,1判定は、基準信号VRHと中間値V
O/2との中間値を出力する抵抗117に対応するスイ
ッチ118のみを閉じて行われる。以下、前記と同様に
して第2ビット(21 桁)、第1ビット(20 桁)の
0,1判定が行われる。
【0049】このように、本実施例におけるAD変換器
1のコンデンサアレイ2では同一容量の複数のコンデン
サ201〜216を設け、コンデンサ201〜216に
はデジタル信号の判定時において高電位基準信号VRH
を入力するための優先順位を設定した。そして、デジタ
ル信号の判定時において、常に優先順位が高いコンデン
サから順に高電位基準信号VRHが入力されるため、連
続した値のデジタル信号の判定時において、高電位基準
信号VRHが入力されるコンデンサは一部が切り換わる
のみである。例えば、「10000000」の判定時に
おいては図2(a)に示すように、高電位基準信号VR
Hはコンデンサ202〜209に入力され、低電位基準
信号VRLはコンデンサ201,210〜216に入力
される。「01111111」の判定時においては図2
(b)に示すように、高電位基準信号VRHはコンデン
サ201,202〜208に入力され、低電位基準信号
VRLはコンデンサ209〜216に入力される。従っ
て、製造プロセスにおいてコンデンサ201〜216に
容量のばらつきが生じたとしても、連続した値のデジタ
ル信号の判定時において、高電位基準信号VRHが入力
されるコンデンサの合成容量に大きな誤差が生じるおそ
れがない。そのため、本実施例のAD変換器1は高精度
のAD変換を行うことができる。また、本実施例ではデ
ジタル信号の判定時において、優先順位が高いコンデン
サから順に高電位基準信号VRHを入力するので、コン
デンサアレイのコンデンサの数を増加させてデジタル信
号を多ビット化しても、高精度のAD変換を行うことが
できる。
【0050】[第2実施例]次に、第2実施例のAD変
換器を図3〜図6に従って説明する。説明の便宜上、図
1と同様の構成については同一の符号を付してその説明
を一部省略する。
【0051】図3は本実施例のCR逐次比較型AD変換
器15を示す。AD変換器15は、コンデンサアレイ1
6、スイッチ群17、比較回路4、ラダー抵抗回路5,
18、スイッチ制御回路19、第1のデータレジスタ2
0、演算回路21及び記憶手段としての第2のデータレ
ジスタ22を備える。本実施例のAD変換器15はアナ
ログ信号AINを、20 桁ビット(最下位ビット)〜2
6 桁ビット(最上位ビット)の7ビットのデジタル信号
に変換するものとし、20 桁ビット〜26 桁ビットをそ
れぞれ第1ビット〜第7ビットとする。
【0052】コンデンサアレイ16はAD変換用の8個
のコンデンサ201〜208と、測定用コンデンサ2
5,26とを備えている。コンデンサ201〜208の
容量Cは同一となるように設定されている。測定用コン
デンサ25,26はコンデンサ202〜208の容量を
測定するために使用されるものであり、それらの容量は
それぞれC,C/4である。コンデンサ201〜208
及び測定用コンデンサ25,26の一方の電極はノード
N1に対して並列に接続されている。
【0053】コンデンサ202〜208の他方の電極は
スイッチ群17を構成するスイッチ302〜308にそ
れぞれ接続されている。コンデンサ201の他方の電極
はスイッチ301を介してラダー抵抗回路5に接続可能
である。なお、本実施例において、コンデンサ201に
は優先順位を設定する必要はない。測定用コンデンサ2
5の他方の電極はスイッチ群17を構成するスイッチ2
7に接続され、測定用コンデンサ26の他方の電極はラ
ダー抵抗回路18に接続されている。スイッチ27は測
定用コンデンサ25に入力する信号を、高電位基準信号
VRH及び低電位基準信号VRLのいずれか一つに切り
換える。
【0054】ラダー抵抗回路18は前記ラダー抵抗回路
5を構成する複数の抵抗7と、これらの抵抗7にそれぞ
れ対応する16個のスイッチ30とを備える。各スイッ
チ30はスイッチ制御回路19からの制御信号に基づい
て導通制御されると、対応する抵抗7による分圧信号を
測定用コンデンサ26に入力する。
【0055】スイッチ制御回路19は第2のデータレジ
スタ22に接続されるとともに、比較回路4の出力信号
を入力している。スイッチ制御回路19はコンデンサの
容量測定時、アナログ信号INのサンプリング時及び判
定時において、前記スイッチ8,10,30及び301
〜308の切り換えを制御する。
【0056】本実施例においては、スイッチ群17、ラ
ダー抵抗回路5,18、測定用コンデンサ25,26、
比較回路4及びスイッチ制御回路19によってコンデン
サ202〜208の容量、詳しくは測定対象のコンデン
サの容量と測定用コンデンサ25の容量との誤差を測定
するための測定手段が構成されている。
【0057】この測定手段によるコンデンサの容量の測
定を図4に従って説明する。図4はコンデンサ202の
容量の測定を示し、まず、図4(a)に示すように、ス
イッチ10が閉じられてインバータ9の入力端子と出力
端子とが接続される。次に、スイッチ302が高電位基
準信号VRHに切り換えられてコンデンサ202に基準
信号VRHが入力されるとともに、スイッチ27が低電
位基準信号VRLに切り換えられて測定用コンデンサ2
5に基準信号VRLが入力される。スイッチ303〜3
08は低電位基準信号VRLに切り換えられてコンデン
サ203〜208には基準信号VRLが入力される。さ
らに、スイッチ301はラダー抵抗回路5に切り換えら
れ、ラダー抵抗回路5は低電位基準信号VRLに対応す
るスイッチ8のみを閉じる。このとき、ラダー抵抗回路
18は電位差VOの中間の電圧VO/2を出力する抵抗
7に対応するスイッチ30のみを閉じられて測定用コン
デンサ26には電圧VO/2が入力される。すると、コ
ンデンサ202には高電位基準信号VRHに相当する電
荷が蓄えられ、測定用コンデンサ25には低電位基準信
号VRLに相当する電荷が蓄えられる。このとき、コン
デンサ201,203〜208にも低電位基準信号VR
Lに相当する電荷が蓄えられる。
【0058】この後、図4(b)に示すように、スイッ
チ10が開かれると、コンデンサ201〜208の電荷
及び測定用コンデンサ25の電荷が保存される。そし
て、スイッチ302が低電位基準信号VRLに切り換え
られてコンデンサ202に基準信号VRLが入力される
とともに、スイッチ27が高電位基準信号VRHに切り
換えられて測定用コンデンサ25に基準信号VRHが入
力される。次に、ラダー抵抗回路18において閉じるス
イッチが、電圧VO/2以上の電圧を出力するスイッチ
に順次変更されると、測定用コンデンサ26に入力され
る電圧が電圧VO/2から上昇し、ノードN1の電圧が
上昇する。また、ラダー抵抗回路18において閉じるス
イッチが、電圧VO/2以下の電圧を出力するスイッチ
に順次変更されると、測定用コンデンサ26に入力され
る電圧が電圧VO/2から低下し、ノードN1の電圧が
低下する。そして、ノードN1の電圧に基づいてインバ
ータ12の出力信号のレベルが反転すると、コンデンサ
202の容量の誤差の測定が完了する。
【0059】コンデンサ203〜208の容量の誤差の
測定は、測定対象のコンデンサのみに高電位基準信号V
RHを入力して前記と同様にすればよい。第1のデータ
レジスタ20は比較回路4に接続されており、容量測定
時において比較回路4によって検出された各コンデンサ
202〜208の容量の誤差を記憶する。
【0060】演算回路21は第1のデータレジスタ20
と共に設定手段を構成し、データレジスタ20に記憶さ
れたコンデンサ202〜208の容量C2〜C8の誤差
に基づいて、高電位基準信号VRHを入力するためのコ
ンデンサ202〜208の優先順位を設定する。
【0061】すなわち、演算回路21はデータレジスタ
20に記憶されたデータを読み出し、各コンデンサの容
量の誤差の大小を判定し、各容量の誤差に大きさの順位
を決定し、その順位をデータレジスタ20に設定する。
例えば、図5(a)に示すように、データレジスタ20
に記憶されたコンデンサ202〜208の容量C2〜C
8の誤差がそれぞれ−1、+3、+1、−3、+2、−
4、+2であるとする。演算回路21は誤差が最も小さ
い数から大きい数となるように大きさの順位を設定す
る。従って、大きさの順位1〜7は容量C7、C5、C
8、C2、C4、C6、C3の順にそれぞれ設定され
る。
【0062】この後、演算回路21はコンデンサ202
〜208に順次高電位基準信号VRHを入力していく場
合に、容量の誤差が分散するようにコンデンサ202〜
208に対して優先順位を設定する。例えば、高電位基
準信号VRHを入力するコンデンサの数を増減させる場
合に、容量の誤差を順次加算した値が、複数の誤差の平
均値に近づくようにコンデンサ202〜208の優先順
位を設定する。すなわち、図5(a)においては、容量
の誤差の平均値は{(−1)+3+1+(−3)+2+
(−4)+2}/7≒−0.6となる。従って、優先順
位1〜7は容量C5、C4、C7、C6、C8、C3、
C2の順にそれぞれ設定される。
【0063】第2のデータレジスタ22は演算回路21
によって設定された優先順位を図5(b)に示すように
記憶する。さて、上記のように構成されたAD変換器1
5では例えば、電源の投入時において前記のようにして
コンデンサアレイ16の複数のコンデンサ202〜20
8に優先順位が設定され、設定された優先順位はデータ
レジスタ22に記憶される。なお、コンデンサ202〜
208の優先順位は図5(b)に示すものとする。
【0064】そして、AD変換器15においてアナログ
信号AINをデジタル信号に変換するには、スイッチ1
0を閉じてインバータ9の入力端子と出力端子とを接続
した後、スイッチ301〜308をアナログ信号AIN
に切り換えてアナログ信号AINのサンプリングを行
う。このとき、スイッチ27は低電位基準信号VRL側
に切り換えて測定用コンデンサ25には基準信号VRL
を入力する。ラダー抵抗回路18は低電位基準信号VR
Lに対応するスイッチ30のみを閉じて測定用コンデン
サ26にも基準信号VRLを入力する。すると、コンデ
ンサ201〜208にアナログ信号AINの電圧値に相
当する電荷が蓄えられる。
【0065】この後、スイッチ10を開くとともに、ス
イッチ302〜308を低電位基準信号VRLに切り換
え、スイッチ301はラダー抵抗回路5に切り換える。
ラダー抵抗回路5は低電位基準信号VRLに対応するス
イッチ8のみを閉じる。スイッチ27及びラダー抵抗回
路18のスイッチはアナログ信号AINのサンプリング
時の状態に保持しておき、測定用コンデンサ25,26
には低電位基準信号VRLを入力しておく。これによっ
て、サンプリングしたアナログ信号AINの判定を開始
することができる。
【0066】そして、第7ビット(26 桁)〜第1ビッ
ト(20 桁)の0,1判定は、判定すべきビットの上位
ビットの判定結果と、図5(b)に示すコンデンサ20
2〜208の優先順位とに基づいて行われる。
【0067】すなわち、第7ビットの0,1判定に際し
て、図5(b)に示すコンデンサ202〜208の優先
順位に基づいてスイッチ制御回路19によって4個のス
イッチ305,304,307,306が高電位基準信
号VRHに切り換えられる。それによって、優先順位の
高いコンデンサ205,204,207,206に基準
信号VRHが入力され、そのときのノードN1の電圧に
基づいて第7ビットの0,1判定が行われる。
【0068】第6ビット及び第5ビットの0,1判定
は、判定すべきビットの上位ビットの判定結果と図5
(b)の優先順位とに基づいて、高電位基準信号VRH
が入力されていないコンデンサのうち、優先順位が高い
コンデンサに基準信号VRHが入力されるように対応す
るスイッチを切り換えることにより行われる。
【0069】第4〜第1ビットの0,1判定は、第1実
施例のAD変換器1における第4〜第1ビットの0,1
判定と同様に行われる。従って、本実施例のAD変換器
15は第1実施例のAD変換器1と同様の効果がある。
また、本実施例のAD変換器15ではコンデンサアレイ
16を構成する複数のコンデンサ202〜208の容量
を測定し、測定結果に基づいて容量の誤差が分散するよ
うにコンデンサ202〜208に対して優先順位を設定
できる。そのため、AD変換の精度をより向上すること
ができる。
【0070】また、本実施例のAD変換器15はデータ
レジスタ22に記憶されたコンデンサ202〜208の
優先順位に基づいてスイッチの制御を容易に行うことが
できる。
【0071】[第3実施例]次に、第3実施例のCR逐
次比較型AD変換器を図7に従って説明する。説明の便
宜上、図3と同様の構成については同一の符号を付して
その説明を一部省略する。
【0072】AD変換器35は、コンデンサアレイ3
6、スイッチ群37、比較回路4、ラダー抵抗回路5,
18、スイッチ制御回路38、第1のデータレジスタ2
0、演算回路21及び第2のデータレジスタ22を備え
る。本実施例のAD変換器35はアナログ信号AIN
を、20 桁ビット(最下位ビット)〜28 桁ビット(最
上位ビット)の9ビットのデジタル信号に変換するもの
である。
【0073】コンデンサアレイ36はAD変換用の10
個のコンデンサ41〜50と、測定用コンデンサ39,
40とを備えている。3個のコンデンサ41〜43はデ
ジタル信号の下位ビット(25 桁〜20 桁)を判定する
ための下位用コンデンサである。7個のコンデンサ44
〜50の容量は同一に設定されている。コンデンサ41
〜43のそれぞれの容量とコンデンサ44〜50の容量
とは重み付けがなされ、最も重みの低いコンデンサ41
の容量をCとすると、コンデンサ44〜50の容量は4
C、コンデンサ43の容量は2C、コンデンサ42の容
量はCとなっている。すなわち、コンデンサ44〜50
は容量Cのコンデンサを4個並列に接続し、コンデンサ
42は容量Cのコンデンサを2個並列に接続してなる。
【0074】測定用コンデンサ39,40はコンデンサ
44〜50の容量を測定するために使用されるものであ
り、それらの容量はそれぞれ4C,Cである。コンデン
サ41〜50及び測定用コンデンサ39,40の一方の
電極はノードN1に対して並列に接続されている。
【0075】コンデンサ42〜50の他方の電極はスイ
ッチ群37を構成するスイッチ52〜60にそれぞれ接
続され、コンデンサ41の他方の電極はスイッチ51を
介してラダー抵抗回路5に接続可能である。測定用コン
デンサ39の他方の電極はスイッチ群37を構成するス
イッチ61に接続され、測定用コンデンサ40の他方の
電極はラダー抵抗回路18に接続されている。スイッチ
61は測定用コンデンサ39に入力する信号を、高電位
基準信号VRH及び低電位基準信号VRLのいずれか一
つに切り換える。
【0076】ラダー抵抗回路18の各スイッチ30はス
イッチ制御回路38からの制御信号に基づいて導通制御
されると、対応する抵抗7による分圧信号を測定用コン
デンサ40に入力する。
【0077】スイッチ制御回路38は第2のデータレジ
スタ22に接続されるとともに、比較回路4の出力信号
を入力している。スイッチ制御回路38はコンデンサの
容量測定時、アナログ信号INのサンプリング時及び判
定時において、前記スイッチ8,10,30及び51〜
60の切り換えを制御する。
【0078】本実施例においては、スイッチ群37、ラ
ダー抵抗回路5,18、測定用コンデンサ39,40、
比較回路4及びスイッチ制御回路38によってコンデン
サ44〜50の容量、詳しくは測定対象のコンデンサの
容量と測定用コンデンサ39の容量との誤差を測定する
ための測定手段が構成されている。この測定手段による
コンデンサ44〜50の容量の測定について説明する
と、スイッチ10が閉じられてインバータ9の入力端子
と出力端子とが接続される。
【0079】次に、スイッチ54が高電位基準信号VR
Hに切り換えられてコンデンサ44に基準信号VRHが
入力されるとともに、スイッチ61が低電位基準信号V
RLに切り換えられて測定用コンデンサ39に基準信号
VRLが入力される。スイッチ55〜60は低電位基準
信号VRLに切り換えられてコンデンサ45〜50には
基準信号VRLが入力される。さらに、スイッチ51は
ラダー抵抗回路5に切り換えられ、ラダー抵抗回路5は
低電位基準信号VRLに対応するスイッチ8のみを閉じ
る。ラダー抵抗回路18は電圧VO/2を出力する抵抗
7に対応するスイッチ30のみを閉じられて測定用コン
デンサ40には電圧VO/2が入力される。
【0080】すると、コンデンサ44には高電位基準信
号VRHに相当する電荷が蓄えられ、測定用コンデンサ
39には低電位基準信号VRLに相当する電荷が蓄えら
れる。このとき、コンデンサ41,45〜50にも低電
位基準信号VRLに相当する電荷が蓄えられる。
【0081】この後、スイッチ10が開かれると、コン
デンサ41〜50の電荷及び測定用コンデンサ39の電
荷が保存される。そして、スイッチ54が低電位基準信
号VRLに切り換えられてコンデンサ44に基準信号V
RLが入力されるとともに、スイッチ61が高電位基準
信号VRHに切り換えられて測定用コンデンサ39に基
準信号VRHが入力される。
【0082】次に、ラダー抵抗回路18において閉じる
スイッチが、電圧VO/2以上の電圧または電圧VO/
2以下の電圧を出力するスイッチに順次変更されると、
ノードN1の電圧が上昇または低下する。そして、ノー
ドN1の電圧に基づいてインバータ12の出力信号のレ
ベルが反転すると、コンデンサ44の容量の誤差の測定
が完了する。
【0083】コンデンサ45〜50の容量の誤差の測定
は、測定対象のコンデンサのみに高電位基準信号VRH
を入力して前記と同様にすればよい。演算回路21はデ
ータレジスタ20と共に設定手段を構成し、測定された
コンデンサ44〜50の容量の誤差に基づいて、高電位
基準信号VRHを入力するためのコンデンサ44〜50
の優先順位を設定する。
【0084】本実施例のAD変換器35においても、例
えば、電源の投入時においてコンデンサアレイ36の複
数のコンデンサ44〜50に優先順位が設定され、設定
された優先順位はデータレジスタ22に記憶される。
【0085】また、本実施例のAD変換器35において
アナログ信号AINをデジタル信号に変換するには、ス
イッチ10を閉じてインバータ9の入力端子と出力端子
とを接続した後、スイッチ51〜60をアナログ信号A
INに切り換えてアナログ信号AINのサンプリングを
行う。このとき、スイッチ61は低電位基準信号VRL
側に切り換えて測定用コンデンサ39には基準信号VR
Lを入力する。ラダー抵抗回路18は低電位基準信号V
RLに対応するスイッチ30のみを閉じて測定用コンデ
ンサ40にも基準信号VRLを入力する。すると、コン
デンサ41〜50にアナログ信号AINの電圧値に相当
する電荷が蓄えられる。
【0086】この後、スイッチ10を開くとともに、ス
イッチ52〜60を低電位基準信号VRLに切り換え、
スイッチ51はラダー抵抗回路5に切り換える。ラダー
抵抗回路5は低電位基準信号VRLに対応するスイッチ
8のみを閉じる。スイッチ61及びラダー抵抗回路18
のスイッチはアナログ信号AINのサンプリング時の状
態に保持しておき、測定用コンデンサ39,40には低
電位基準信号VRLを入力しておく。これによって、サ
ンプリングしたアナログ信号AINの判定を開始するこ
とができる。
【0087】そして、第9ビット(28 桁)〜第7ビッ
ト(26 桁)の0,1判定は、判定すべきビットの上位
ビットの判定結果と、データレジスタ22に記憶された
コンデンサ44〜50の優先順位とに基づいて行われ
る。このとき、高電位基準信号VRHが入力されていな
いコンデンサのうち、優先順位が高いコンデンサに基準
信号VRHが入力されるように対応するスイッチを切り
換えることにより行われる。
【0088】第6ビットの0,1判定は、スイッチ53
を基準信号VRHに切り換えてコンデンサ43に基準信
号VRHを入力することにより行われ、第5ビットの
0,1判定は、スイッチ52を基準信号VRHに切り換
えてコンデンサ42に基準信号VRHを入力することに
より行われる。
【0089】第4〜第1ビットの0,1判定は、第2実
施例のAD変換器15における第4〜第1ビットの0,
1判定と同様に行われる。従って、本実施例のAD変換
器35は第2実施例のAD変換器15と同様の効果があ
る。加えて、本実施例のAD変換器35はコンデンサ4
4〜50の容量を4Cとしてコンデンサ41の容量Cに
対して4倍の重みをつけることにより、コンデンサアレ
イ36の分解能を高めている。そのため、コンデンサ4
4〜50及び対応するスイッチ54〜60の数が少なく
て済み、回路の大型化を防止できる。
【0090】[第4実施例]次に、第4実施例のCR逐
次比較型AD変換器を図8に従って説明する。説明の便
宜上、図1,図3と同様の構成については同一の符号を
付してその説明を一部省略する。
【0091】AD変換器65は、コンデンサアレイ6
6、スイッチ群67、比較回路4、ラダー抵抗回路5,
18、スイッチ制御回路68、第1のデータレジスタ2
0、演算回路21及び第2のデータレジスタ22を備え
る。本実施例のAD変換器65もアナログ信号AIN
を、20 桁ビット(最下位ビット)〜26 桁ビット(最
上位ビット)の7ビットのデジタル信号に変換する。
【0092】コンデンサアレイ66は10個のコンデン
サ201〜210と、前記測定用コンデンサ25,26
とを備えている。コンデンサ201〜210の容量Cは
同一となるように設定されている。なお、デジタル信号
の26 桁〜24 桁ビットを判定するために必要なコンデ
ンサの数は8個であるが、コンデンサアレイ66のコン
デンサは2個余分に設けられている。コンデンサ201
〜210及び測定用コンデンサ25,26の一方の電極
はノードN1に対して並列に接続されている。
【0093】コンデンサ202〜210の他方の電極は
スイッチ群67を構成するスイッチ302〜310にそ
れぞれ接続されている。コンデンサ201の他方の電極
はスイッチ301を介してラダー抵抗回路5に接続可能
である。なお、本実施例において、コンデンサ201に
は優先順位を設定する必要はない。測定用コンデンサ2
5の他方の電極はスイッチ群67を構成するスイッチ2
7に接続され、測定用コンデンサ26の他方の電極はラ
ダー抵抗回路18に接続されている。
【0094】スイッチ制御回路68は第2のデータレジ
スタ22に接続されるとともに、比較回路4の出力信号
を入力している。スイッチ制御回路69はコンデンサの
容量測定時、アナログ信号INのサンプリング時及び判
定時において、前記スイッチ8,10,30及び301
〜310の切り換えを制御する。
【0095】本実施例においては、スイッチ群67、ラ
ダー抵抗回路5,18、測定用コンデンサ25,26、
比較回路4及びスイッチ制御回路68によってコンデン
サ202〜210の容量の誤差を測定するための測定手
段が構成されている。この測定手段によるコンデンサの
容量の測定は第2実施例のAD変換器15における容量
の測定と同様であるが、本実施例では9個のコンデンサ
202〜210の容量の測定を行う。
【0096】そして、本実施例のデータレジスタ20は
容量測定時においてコンデンサ202〜210の容量の
誤差を記憶する。本実施例の演算回路21はデータレジ
スタ20に記憶されたコンデンサ202〜210の容量
の誤差のデータを読み出し、各誤差の大小を判定する。
演算回路21は9個の誤差のデータのうち、絶対値が大
きいもの2個を除外し、残り7個の誤差に大きさの順位
を決定し、その順位をデータレジスタ20に設定する。
【0097】さて、上記のように構成されたAD変換器
65において、第7ビット(26 桁)〜第1ビット(2
0 桁)の0,1判定は、第2実施例のAD変換器15と
同様に行われる。しかしながら、コンデンサアレイ66
にはAD変換に必要な数より多くのコンデンサが設けら
れているため、アナログ信号のサンプリング時及び判定
時において優先順位が設定されないコンデンサには低電
位基準信号VRLが入力される。
【0098】従って、本実施例のAD変換器65は第2
実施例のAD変換器15と同様の効果がある。加えて、
本実施例のAD変換器65はAD変換に必要な数より多
くのコンデンサを設けているため、容量の誤差の大きい
コンデンサをAD変換に使用しなくて済み、より高精度
のAD変換を行うことができる。
【0099】なお、本発明は次のように任意に変更して
具体化することも可能である。 (1)コンデンサアレイにおける分解能を任意に設定す
るとともに、ラダー抵抗回路における分解能を任意に設
定したCR逐次比較型AD変換器に具体化してもよい。
この場合にも高精度のAD変換を行うことができる。
【0100】(2)前記第1〜第4実施例におけるラダ
ー抵抗回路5を省略したAD変換器に具体化すること。
この場合にも、高精度のAD変換を行うことができる。 (3)第2〜第4実施例におけるラダー抵抗回路18、
測定用コンデンサ、データレジスタ20,22及び演算
回路21を省略するとともに、記憶手段としてEPRO
M又はEEPROMを備えるAD変換器に具体化しても
よい。この場合には、製品出荷時に、AD変換器の外部
からコンデンサアレイを構成する複数のコンデンサの容
量を測定し、その測定結果に基づいて複数のコンデンサ
の優先順位をEPROM又はEEPROMに書き込んで
おけばよい。このような構成にすれば、電源投入後、E
PROM又はEEPROMに記憶された複数のコンデン
サの優先順位に基づいて直ちにAD変換を行うことがで
きる。
【0101】上記の実施例から把握できる請求項以外の
技術的思想を、以下に効果とともに記載する。 (イ)前記高電位基準信号及び低電位基準信号の電位差
をデジタル信号の下位ビットに応じて分圧し、その分圧
したいずれか1つの電圧を選択的に出力するためのラダ
ー抵抗回路を備え、同ラダー抵抗回路は前記コンデンサ
アレイにおける優先順位のないコンデンサに接続可能で
ある請求項1に記載のアナログ−デジタル変換器。この
構成によれば、AD変換の精度を向上できる。
【0102】(ロ)前記高電位基準信号及び低電位基準
信号の電位差をデジタル信号の下位ビットに応じて分圧
し、その分圧したいずれか1つの電圧を選択的に出力す
るためのラダー抵抗回路を備え、同ラダー抵抗回路は前
記コンデンサアレイにおける下位用コンデンサの最も重
みの低いコンデンサに接続可能である請求項2に記載の
アナログ−デジタル変換器。この構成によれば、AD変
換の精度を向上できる。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の発明によ
れば、分解能が高く、かつ、高精度なアナログ−デジタ
ル変換器を提供することができる。
【0104】請求項2の発明によれば、コンデンサアレ
イの判定できるビット数を増加させてもスイッチの数が
少なくて済む。請求項3の発明によれば、コンデンサア
レイを構成する複数のコンデンサの容量の測定結果に基
づいてコンデンサの優先順位を設定できるため、アナロ
グ−デジタル変換の精度をより向上できる。
【0105】請求項4の発明によれば、記憶手段に記憶
された優先順位に基づいてスイッチの制御を容易に行う
ことができる。請求項5の発明によれば、より高精度の
アナログ−デジタル変換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例のAD変換器を
示す回路図
【図2】(a),(b)は図1のAD変換器の作用説明
【図3】第2実施例のAD変換器を示す回路図
【図4】(a),(b)は図3のAD変換器におけるコ
ンデンサの容量測定を示す説明図
【図5】(a)は第1のデータレジスタのデータを示す
説明図、(b)は第2のデータレジスタのデータを示す
説明図
【図6】図3のAD変換器のAD変換時における作用説
明図
【図7】第3実施例のAD変換器を示す回路図
【図8】第4実施例のAD変換器を示す回路図
【図9】従来のAD変換器を示す回路図
【図10】図9のAD変換器の作用説明図
【符号の説明】
2,16,36,66 コンデンサアレイ 4 比較回路 18 測定手段を構成するラダー抵抗回路 20 設定手段を構成する第1のデータレジスタ 21 設定手段を構成する演算回路 22 記憶手段としての第2のデータレジスタ 25,26,39,40 測定手段を構成する測定用コ
ンデンサ 41〜43 下位用コンデンサ 44〜50,201〜216 コンデンサ 51〜60,301〜306 スイッチ AIN アナログ信号 VRH 高電位基準信号 VRL 低電位基準信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号の電圧に応じた電荷を蓄え
    るための複数のコンデンサよりなるコンデンサアレイ
    と、前記各コンデンサに対応して設けられかつ各コンデ
    ンサに入力する信号をアナログ信号、高電位の基準信号
    及び低電位の基準信号のいずれかに切り換えるための複
    数のスイッチと、前記コンデンサアレイの出力信号の電
    圧に基づいてデジタル信号の各ビット信号を出力する比
    較回路とを備え、前記複数のスイッチを切り換えて前記
    アナログ信号を前記複数のコンデンサに入力して電荷を
    蓄えさせた後、前記複数のスイッチを切り換えて前記各
    コンデンサに高電位基準信号又は低電位基準信号のいず
    れかを入力して前記コンデンサアレイの出力信号の電圧
    を変化させることにより前記比較回路から前記デジタル
    信号の各ビット信号を出力するようにしたアナログ−デ
    ジタル変換器において、 前記コンデンサアレイは同一容量の複数のコンデンサを
    備え、前記複数のコンデンサには予め定めた優先順位に
    従って前記高電位基準信号を入力するようにしたアナロ
    グ−デジタル変換器。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサアレイは、前記複数のコ
    ンデンサに対して容量の重み付けがなされ、かつ、前記
    デジタル信号における下位ビットを判定するための下位
    用コンデンサを備える請求項1に記載のアナログ−デジ
    タル変換器。
  3. 【請求項3】 前記複数のコンデンサの優先順位を記憶
    するための記憶手段を備える請求項1又は2に記載のア
    ナログ−デジタル変換器。
  4. 【請求項4】 前記複数のコンデンサの容量を測定する
    ための測定手段と、 前記測定手段による測定結果に基づいて前記記憶手段に
    前記優先順位を設定する設定手段とを備える請求項3に
    記載のアナログ−デジタル変換器。
  5. 【請求項5】 前記複数のコンデンサは、前記デジタル
    信号の各ビット信号を判定するために必要なコンデンサ
    の数よりも多く設けられている請求項1〜4のいずれか
    一項に記載のアナログ−デジタル変換器。
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