JPH05198915A - プリント基板の切断方法及びその装置 - Google Patents

プリント基板の切断方法及びその装置

Info

Publication number
JPH05198915A
JPH05198915A JP3001892A JP3001892A JPH05198915A JP H05198915 A JPH05198915 A JP H05198915A JP 3001892 A JP3001892 A JP 3001892A JP 3001892 A JP3001892 A JP 3001892A JP H05198915 A JPH05198915 A JP H05198915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
printed circuit
station
cutting
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3001892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hirokawa
隆司 廣川
Kazunori Kodaira
和則 小平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAYAKA KK
Original Assignee
SAYAKA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAYAKA KK filed Critical SAYAKA KK
Priority to JP3001892A priority Critical patent/JPH05198915A/ja
Publication of JPH05198915A publication Critical patent/JPH05198915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の回転角で回転停止する回転台を使用
し、電子部品類を実装した多面取りのプリント基板の切
断加工と、該切断加工のための段取りを連続的に行う。 【構成】 所定の回転角で回転停止する回転台3に回転
角に対応してステーション11を設け、該ステーション
11に供給コンベア5によって実装プリント基板Aを供
給する。回転台3を所定角度回転させてステーション1
1を切断加工機構15部に移動させ、該位置においてル
ータカッタ19によって実装プリント基板Aを切断加工
する。ついで回転台3を再び回転させステーション11
を元の位置に戻し、該位置において切断加工したプリン
ト基板Aを人手または機械によってステーション11か
ら取り去るか、あるいは搬送コンベア8によって次工程
に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多面取りしたプリン
ト基板を切断する方法及びこの方法に使用する切断装置
に関するもので、特に電子部品を実装した後の多面取り
プリント基板を任意の形態で効率よく切断する方法とそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子装置の小型化と高性能化に伴
って電子部品を高密度実装したプリント基板の要求が高
まっている。この要求に応えるために、電子部品を実装
した多面取りの基板を単位となる個々の実装基板に切断
して所要の実装品を得ることが行われている。
【0003】このような多面取り実装基板の切断方法と
しては、たとえば、固定刃と可動刃とで構成されたカッ
ターを使用してプリント基板を切断する方法、円板状の
カッターでプリント基板の上下面の所要の部分にV溝を
形成し、このV溝を折り取って所定のプリント基板に分
割する方法、あるいは、カッティングのための部材を所
定の部位に設けたプレス板を用いたプレスマシンによっ
て所要形状に切断して分割する方法などの各種の方法が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の固定刃と可動刃
からなるカッターによる切断方法は、基板を直線状に切
断することは可能であるが、曲線状の切断ができないと
いう致命的な問題を有しており、円板状のカッターでV
溝を形成して分割する切断方法も曲線状の切断が困難で
ある。また、これらの方法は、手作業によって切断分割
する部分が多く、このための労力と作業時間は実装品製
造の大きな隘路となっている。
【0005】一方、プレスマシンによる切断方法は、上
記の方法に比べて切断能率に格段の優位性を持っている
が、多面取りした基板の定まった部分をカッティングし
て形状や大きさの一定した実装基板を得ることはできて
も、種々な形状や大きさの実装基板を自在に変化させて
カッティングすることはできず、さらに、プレスのため
の金型の形状や種類を選定して使用せねばならないた
め、カッティングの費用の上昇が避けられない。
【0006】これら従来の方法は、上記した問題点によ
っておしなべて自由な切断加工を高能率で実施すること
ができないため、自動化による実装品の量産ラインの中
に組み入れることはほとんど不可能なものである。
【0007】この発明はかゝる現状に鑑み、電子部品等
が実装された多面取りのプリント基板を自由に効率よく
カッティングすることができるプリント基板の切断方法
と、これに使用する切断装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のプリント基板の切断方法は、所定の回転
角度で一方向に水平回転し、かつ停止する回転台上に回
転角度毎にステーションを設け、該ステーション中のあ
らかじめ定められた位置にあるステーションに未切断の
多面取り用のプリント基板を供給コンベアによって供給
し、ついで回転台を所定の角度だけ回転させて前記プリ
ント基板を載置したステーションを切断加工機構部に移
動させ、該切断加工機構部においてプリント基板を完全
に切断するか、あるいは折取部を一部に残して切断加工
すると同時に、定位置に止まった他のステーションに供
給コンベアから未切断の多面取り用のプリント基板を供
給し、回転台を所定の角度回転させて前記切断加工機構
部から移動させ、停止位置において完全切断されたプリ
ント基板は人手もしくは機械によってステーションから
取り去り、折取部を一部に残した未切断のプリント基板
はこれを搬送コンベアによって次工程に搬送することを
連続的に実施することを特徴とするものである。
【0009】また、この発明のプリント基板の切断装置
は、所定の回転角度で一方向に水平回転し、かつ停止す
る回転台上に回転角度毎にステーションを設け、該ステ
ーション中の所定位置のステーションの一端に未切断の
多面取り用のプリント基板を当該ステーションに供給す
る供給コンベアを設けると共に、他端に切断加工処理が
終了したプリント基板を次工程に搬送する搬送コンベア
を設け、前記所定位置のステーションと供給コンベアお
よび搬送コンベアの連繋によってコンベアラインを形成
し、回転台の回転で前記ステーションがコンベアライン
を離脱して停止することによって、他のステーションが
前記供給コンベアおよび搬送コンベア間に位置してコン
ベアラインを形成するように構成し、前記コンベアライ
ンを離脱して停止したステーションの上部に、該ステー
ション上に支持された未切断の多面取り用のプリント基
板を切断加工するための切断加工機構を設けたことを特
徴とするものである。
【0010】この発明のプリント基板の切断方法は、基
本的には電子部品類を実装した未切断の多面取りプリン
ト基板を、供給コンベアによって所定の回転角度で一定
方向に水平回転し、かつ停止する回転台上のステーショ
ンに供給し、回転台の回転によってステーション上の未
切断のプリント基板を切断加工機構部に移動させ、該切
断加工機構部においてプリント基板を各ユニットごとに
完全に切断するか、あるいは折取部を一部に残して切断
加工し、切断加工が終了すると回転台をさらに所定角度
回転させて切断加工機構部から移動させ、当該地点にお
いて各ユニット毎に切断されたプリント基板はこれを人
手または機械によってステーションから除去し、折取部
を一部に残して切断加工したプリント基板はこれを搬送
コンベアによって次工程に搬送するものである。
【0011】一方、この発明のプリント基板の切断装置
は、基本的には所定の回転角度で回転・停止する回転台
と、該回転台上に回転角度に対応して設けられたステー
ションと、所定の位置のステーションに未切断の多面取
りプリント基板を供給するための供給コンベアと、回転
台の回転によって所定の位置以外に移動したステーショ
ン上のプリント基板を切断加工するための切断加工機構
と、切断加工処理の終了したプリント基板を次工程に搬
送する搬送コンベアとから構成されるものである。
【0012】前記回転台の回転角度は任意に設定できる
が、基本的には180度回転して停止するよう構成し、
該回転台上には180度の回転に対応して2つのステー
ションを中心を挟んで対称位置に設ける。
【0013】このステーションは、所定の位置において
未切断の多面取りプリント基板をステーションに供給す
る供給コンベアと、一部を残して切断加工されたプリン
ト基板を次工程に搬送するための搬送コンベアとによっ
てコンベアラインを形成するもので、所定位置にあるス
テーションの上方には固定されたガイドレールと、該ガ
イドレールに対して幅方向において水平状態で接離可能
に設けられた移動自在なガイドレールとから構成された
支持装置を上下動自在に設けることによって、幅の異な
るプリント基板でも確実にステーション上に保持するこ
とができる。
【0014】また、前記ステーションは、前記コンベア
ラインを形成する一方の側縁部の上面に所定の間隔を存
して未切断の多面取り用のプリント基板を位置決めする
ための基準ピンを設けることによって、供給コンベアに
よって所定の位置にあるステーション上に供給されたプ
リント基板を確実に係合保持することができる。
【0015】さらに、前記ステーションは、コンベアラ
インを形成する位置において、完全切断されたプリント
基板を取り出すための真空吸引装機構を近傍に配置する
ことによって人手によることなくステーション上から切
断加工されたプリント基板を取り除くことができる。
【0016】前記供給コンベアと搬送コンベアとは、固
定されたガイドレールと、該ガイドレールに対して幅方
向において水平状態で接離可能に設けられた移動自在の
ガイドレールと、各ガイドレールの内側に配置され、水
平移動するコンベアベルトから構成することによって、
前記所定位置のステーションと同様に幅の異なるプリン
ト基板でも確実に移送することができる。
【0017】また、前記供給コンベアと搬送コンベアと
は、回転台の回転時に所定位置のステーションとの連繋
を解消し、該ステーションの回転移動に支障がないよう
構成すると共に、プリント基板の供給もしくは搬送時に
は所定位置におけるステーションとの連繋位置に復帰し
てコンベアラインを形成するよう構成すると共に、供給
コンベアと搬送コンベアとの所定位置のステーションに
対する連繋の解消は、これら供給コンベアと搬送コンベ
アの所定位置からの上昇により、復帰は上昇位置から所
定位置に下降させて行うよう構成することによって、円
滑に切断加工処理を行うことができる。
【0018】また、前記切断加工機構は、ルータカッタ
を具備し、該ルータカッタが平面方向および垂直方向に
移動自在となるよう構成することによって、プリント基
板を直線状や曲線状にも切断することができると共に、
垂直移動によって迅速にルータカッタを所定の切断位置
に移送させることができる。
【0019】なお、この発明に使用されるプリント基板
は、フェノール含浸紙、ガラス繊維入りエポキシ樹脂な
ど公知の素材を使用して製造されたプリント基板を使用
することができ、このプリント基板には所定の電子部品
類を実装したプリント基板を適用することができる。
【0020】
【作用】この発明のプリント基板の切断方法は、回転台
上に設けたステーションの一つに電子部品類を実装した
多面取りのプリント基板を供給コンベアで供給し、回転
台を所定の回転角で回転停止させて切断加工機構部に移
動させ、該切断加工機構部においてステーション上のプ
リント基板を完全切断もしくは一部に折取部を残して切
断加工すると同時に、新たな未切断の多面取りプリント
基板を回転台上の他のステーションに供給したのち、再
び回転台を回転させて完全切断したプリント基板はこれ
を機械または人手によって回転台から取り去り、部分的
に切断加工されたプリント基板はこれを搬送コンベアに
よって次工程に搬送することによって、プリント基板切
断のための加工と、該加工のための段取りを効率的に実
施することができる。
【0021】一方、この発明のプリント基板の切断装置
は、所定の回転角で一方向に回転停止する回転台上に、
回転角毎にステーションを設け、該ステーションの一つ
と、プリント基板を前記ステーションに供給する供給コ
ンベアおよび切断加工されたプリント基板を次工程に搬
送するための搬送コンベアとでコンベアラインを形成し
ているので、一つの回転台によって未切断のプリント基
板の受入れとプリント基板への切断加工を同時に実施す
ることができると共に、プリント基板の切断を目的に応
じて完全切断あるいは一部に折取部を残す部分切断をプ
ログラムを変更するだけで容易に行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、この発明のプリント基板の切断方法及
びその装置について、添付の図面を引用してさらに具体
的に説明する。
【0023】この発明のプリント基板の切断装置1は、
図1に示すように基本的にはフレーム2に所定の回転角
で回転・停止する回転台3と、該回転台3の回転角度毎
に設けられるステーション11,11と、所定位置にお
いて前記ステーションの一つに未切断の多面取りプリン
ト基板を供給する供給コンベア5と、ステーション上の
プリント基板を切断加工するための切断加工機構15
と、部分切断されたプリント基板を次工程に搬送するた
めの搬送コンベア8とから構成されている。
【0024】回転台3は、下面の中心に回転軸4を具備
し、該回転軸4を図示しない駆動機構によって矢視の方
向にのみ所定の回転角で回転・停止させるもので、この
実施例においては180°の回転角度で自動的に停止
し、所定時間の経過後に再び自動的に180°の回転角
度で回転し、元の所定位置に戻るよう構成しているが、
この回転角は90°あるいは120°であってもよい。
【0025】該回転台3に設けられるステーション11
は、回転台3の回転角度に応じて設けられるもので、こ
の実施例においては回転角が180°であるため、図1
に示すように回転軸4を中心とする対称位置にそれぞれ
一つづつ、計2個取り付けられている。なお、回転台3
の回転角が120°の場合には、ステーション11は合
計3つとなる。
【0026】このステーション11は、回転台3上に固
定されたワーク台13と、該ワーク台13の上方に上下
動自在に取付けられる1対のガイドレール12,12と
で構成される。これら1対のガイドレール12,12
は、一方のガイドレール12は固定されると共に、他方
のガイドレール12は固定されたガイドレール12に対
して幅方向において水平状態で接離可能に設けられ、こ
れらガイドレール12,12によってプリント基板Aの
両側縁を支持して上下動し、前記ワーク台13に対して
プリント基板Aを供給するもので、他方のガイドレール
を幅方向において移動させることによってサイズの異な
るプリント基板にも対応することができる。
【0027】前記ワーク台13には、ステーションに供
給される未切断のプリント基板Aにあらかじめ形成され
た2個のピン孔に係合し、該プリント基板Aの位置決め
を行うための2個の基準ピン14,14が固定されたガ
イドレール12側に沿って所定の間隔を存して突設され
ている。この1対の基準ピン14,14のうち、図1に
おける左側の基準ピン14は固定され、右側の基準ピン
14はガイドレール12に沿って移動してプリント基板
Aの大きさに対応できるようになっている。
【0028】供給コンベア5は、図4で明らかなように
1対の平行なガイドレール6,6の内側に沿って配置さ
れ、水平なコンベアベルトの部分でプリント基板Aの両
側縁を支持してプリント基板Aを図2の右方に搬送する
もので、前記1対のガイドレール6,6の一方は固定さ
れ、他方は固定されたガイドレールに対して幅方向にお
いて水平状態で接離可能に設けられ、その間隔は間隔保
持杆7を調節することによって搬送するプリント基板の
大きさに対応させることができる。
【0029】搬送コンベア8も前記供給コンベア5と同
様に、ガイドレール9,9の内側に沿って配置され、水
平なコンベアベルトの部分でプリント基板Aの両側縁を
支持してプリント基板を図の右方に搬送するもので、間
隔保持杆10,10の調節で搬送するプリント基板の大
きさに対応してガイドレール9,9の幅を適宜に調節す
ることができるものである。
【0030】これらの供給コンベア5および搬送コンベ
ア8は、図2に示すように付随するガイドレール7及び
9と共に同期して、ワーク台13の上方に位置するガイ
ドレール12と同じ高さになるよう下降し、この下降位
置において供給コンベア5からガイドレール12に未切
断のプリント基板Aを供給し、あるいは加工されたプリ
ント基板を次工程に送るため搬送コンベア8に受け渡す
もので、これら作業の後は再び上昇して所定の位置に戻
るよう構成されている。
【0031】切断加工機構15は、所定位置にあるステ
ーションが180°回転した位置の上方に装置されるも
ので、フレーム2にボールネジ16と該ボールネジ16
と平行に所定の間隔を存してガイドバー17を装着する
と共に、このボールネジ16とガイドバー17とを架橋
して1本のボールネジ18を水平方向に移動自在に係合
させると共に、このボールネジ18にルータカッタ19
を取付けて構成したもので、このルータカッタ19は各
ボールネジ17及び18の回動によって水平方向に所定
の移動を行うことができるものである。
【0032】前記ルータカッタ19は、先端にプリント
基板Aを切断する回転刃20を回転かつ上下動自在に装
着したもので、この上下動する回転刃20と、前記ボー
ルネジ17,18とを共働させることによってルータカ
ッタ19を任意の位置に移動させることができるよう構
成している。
【0033】なお、プリント基板Aを切断するための前
記回転刃20は、具体的には小径のドリル状のもので、
通常は外側に形成された溝によって切削屑を上方に排出
するものであるが、切削屑を下方に排出するように溝を
逆ネジ方向に刻設したものを使用することによって、切
断に際して下方への送り動が強く働きプリント基板Aが
上方に持ち上がることなくスムーズな切断を行うことが
できる。
【0034】また、この切断装置1にはプリント基板A
の切断時に生ずる切削屑を真空吸引して排出するための
切断粉除去機構を具備するもので、前記回転刃20の溝
が逆ネジ状に刻設されたものを使用する場合には、この
切断粉除去機構は切断装置1の下部に設けるものであ
る。
【0035】かゝる切断装置1を使用して電子部品類を
実装したプリント基板を切断する方法を以下に具体的に
説明する。
【0036】電子部品を実装した未切断の多面取りプリ
ント基板Aは、あらかじめ切断すべきラインの要所に孔
が形成されていると同時に、一方の側縁部には前記基準
ピン14,14と係合するための1対のピン孔が形成さ
れている。
【0037】一方、かゝるプリント基板Aを支持するス
テーション11,11を構成するワーク台13,13に
設けた基準ピン14,14を、前記プリント基板Aに形
成されたピン孔に合致するようにあらかじめセットする
と共に、所定の位置にあるステーション11を構成する
ワーク台13の上面には、前記プリント基板Aの切断す
べきラインCの要所に設けた前記の孔と対応させて前記
孔と係合する係合ピンを有する段付きマグネットホルダ
21をセットし、かつ切断されるプリント基板Aの部分
に該当するワーク台13上の要所には、前記係合ピンを
有しない頂面が平らなマグネットホルダ22を適宜に配
置する。
【0038】これらマグネットホルダ21,22は、い
ずれも筒状シリンダの筒内下部に上下移動可能に設けた
マグネットを下降させてワーク台13の上面に保持する
もので、位置決めされたプリント基板Aの切断部分を段
付きのマグネットネルダ21の段部で支持し、当該切断
部分を避けた個々のプリント基板の内側の適当な部分を
段の付かないマグネットホルダ22で下面より支持して
安定な切断加工作業を行うものである。
【0039】これらの基準ピン14,14およびマグネ
ットホルダ21,22は、同じサイズのプリント基板の
連続処理においては最初に設定するだけでよい。
【0040】供給コンベア5および搬送コンベア8は、
図3に示すように所定位置において図示しない実装ライ
ンと同レベルで連接され、電子部品類を実装した未切断
の多面取りプリント基板Aが供給コンベア5に搬送され
るが、このとき供給コンベア5および搬送コンベア8と
コンベアラインを形成する所定位置のステーション11
のガイドレール12は、図3の点線で示す所定の位置に
ある。
【0041】ついで、供給コンベア5および搬送コンベ
ア8とを同時に図3の点線で示すガイドレール12の位
置まで下降させてコンベアラインを形成したのち、未切
断の多面取りプリント基板Aを供給コンベア5からステ
ーション11上方のガイドレール12,12に沿って供
給し、保持する。このとき、プリント基板Aは、ガイド
レール12に付随させたストッパ(図示せず)によって
所定の位置に停止するものである。
【0042】前記プリント基板Aがステーション11の
ガイドレール12,12に支持された状態においては、
その各1対のピン孔がワーク台13に設けた基準ピン1
4,14に一致し、同時に前記段付きのマグネットホル
ダ21がプリント基板Aの切断部分に設けた孔に一致す
ると共に、係合ピンを有しないマグネットホルダ22が
切断されるべきプリント基板Bの要所の下面に適当な間
隔で位置している。
【0043】この状態からステーション11のガイドレ
ール12,12を定位置まで下降させると、図5,図6
で明らかなように前記の基準ピン14,14および段付
きのマグネットホルダ21の各係合ピンがプリント基板
Aのピン孔および孔にそれぞれ係合し、マグネットホル
ダ22の上面がプリント基板Aにおける切断されるべき
プリント基板Bの部分の下面に接してプリント基板Aを
ワーク台13上に安定して支持する。
【0044】しかるのち、回転台3の回転に支障がない
よう供給コンベア5と搬送コンベア8を所定の位置まで
上昇させ、回転台3を図1に示すよう矢視した時計回り
方向に180°回転させる。
【0045】この回転によって、所定の位置にあったス
テーションは180°移動して切断加工機構部15の下
に位置する。同時に反対側にあったステーションが手前
側に移動して所定位置にセットされ、前記供給コンベア
5および搬送コンベア8の下降によってあらたにコンベ
アラインを形成し、前記動作を実施することによってあ
らたなステーションに未切断のプリント基板をセッティ
ングする。
【0046】一方、コンベアラインを離脱して切断加工
機構15下に位置したステーションには、上方からルー
タカッタ19の回転刃20が下降し、予め設定されたプ
ログラムに従ってプリント基板Aの切断が行われる。
【0047】このプリント基板Aへのルータカッタ19
による切断加工は、図5に示すようにプログラムの設定
によって多面取りプリント基板からプリント基板Bを各
ユニット毎に完全に切断する方法と、各ユニットを爾後
に手作業によって折り取ることができる程度に少なくと
も1箇所の折取部を残して切断する場合のいずれかを選
択して実施することができるもので、この実施例におけ
る切断加工は完全切断を示している。
【0048】プリント基板Aに対する切断加工機構15
による切断加工処理が終了すると、あらかじめ設定され
たプログラムによって回転台3が再び180°回転し、
所定の位置に戻る。
【0049】この所定位置にステーション11が戻った
場合、完全切断されたプリント基板Aにあっては、プリ
ント基板Aは本体がガイドレール12,12によって保
持されると共に、複数のユニットに切断されたプリント
基板Bはマグネットホルダ21と22とで支持されてい
るので、この状態で切断されたプリント基板Bを人手も
しくは真空吸引装置によってワーク台13から取り除
く。
【0050】一方、部分切断されたプリント基板にあっ
ては、ガイドレール12,12を上昇させてプリント基
板Aと基準ピン14,14との係合を解除し、プリント
基板Aを図示しないリンク機構によって搬送コンベア9
に移動させ、該搬送コンベア9によって折取部を一部に
残したプリント基板Aを次工程に搬送する。
【0051】この搬送コンベア9へのプリント基板Aの
移送によって空いたステーション11には、あらたな未
切断の多面取りプリントが前記の方法によって供給コン
ベア5から供給されるものである。
【0052】これら一連の動作は、あらかじめ設定され
たプログラムに従って自動的に実施されるものである
が、特に切断加工の操作は以下のとおり実施することが
望ましい。
【0053】すなわち、コンベアラインを離脱したステ
ーション11に支持されている未切断のプリント基板
に、所定の切断経路に従って複数のポイントを設定し、
このポイントに一連の連続番号を付与し、連続番号に従
って切断と切断中止の動作とを制御部に記憶させて動作
させるものである。
【0054】たとえば、連続番号のうちの奇数番号にお
いてはルータカッタ19を下降させて次ぎの偶数番号に
至る地点まで切断し、偶数番号に至ってルータカッタ1
9を上昇させて切断を中止し、次ぎの奇数番号において
ルータカッタ19を再び下降させてつぎの偶数番号に至
るまで切断加工を行うように設定して順次動作させるも
のである。
【0055】このポイント数を適宜選定することによっ
て直線状の切断加工はもとより、曲線状の切断加工も自
在に行うことができ、これによってNC工作機械などに
おける煩瑣で複雑な数値制御などの機能をなんら要する
ことなく容易に所期の目的を達成することができる。
【0056】さらに、前記ルータカッタ19が上昇して
切断加工を行わない時の該ルータカッタ19の移動速度
を速くするように設定しておくことによって作業時間を
顕著に短縮することができる。
【0057】
【発明の効果】この発明のプリント基板の切断方法は、
電子部品類を実装した多面取りのプリント基板を、回転
台上に設けた所定位置にあるステーションに供給コンベ
アから供給し、あらかじめ定められた回転角に従って回
転台を回転させ、所定位置にあったプリント基板を載置
したステーションを切断加工機構部に移動させ、該切断
加工機構部においてプリント基板への切断加工を行い、
切断加工の終了したプリント基板を載置するステーショ
ンを回転台の回転によって所定の位置に戻し、完全切断
したプリント基板はこの時点で人手もしくは機械を使用
してステーション上らか取り除き、一部に折取部を残し
て切断加工したプリント基板はこれを搬送コンベアに移
送すると同時に、空いたステーションにふたたび未切断
のプリント基板を搭載することを連続的に実施するもの
である。したがって、電子部品類を実装した多面取りプ
リント基板を効率的に切断加工することができる。
【0058】一方、この発明のプリント基板の切断装置
は、所定の回転角で回転停止する回転台と、この回転台
上に前記回転角毎に設けられたステーションと、所定位
置にあるステーションとコンベアラインを形成する供給
コンベアと搬送コンベア、およびプリント基板を切断加
工する切断加工機構というきわめて簡単な構成とによっ
て、電子部品類を実装した多面取りのプリント基板を各
ユニット毎に効率よく切断加工し、しかも点検保守が容
易で故障も少ないプリント基板の切断装置を安価に提供
することができる。
【0059】特に、所定位置にあるステーションと、該
ステーションに多面取りプリント基板を供給する供給コ
ンベアと、切断加工されたプリント基板を次工程に搬送
する搬送コンベアとによってコンベアラインを形成し、
回転台を所定の角度で回転停止させることによって、プ
リント基板の切断加工と、該切断加工のための段取りを
連続して実施することができるので、プリント基板の切
断加工能率を大幅に上げることができる。
【0060】また、この発明のプリント基板の切断装置
は、前記供給コンベア、搬送コンベアをプリント基板の
電子部品の実装ラインに配置して自動化によるインライ
ン型の切断装置として使用することができるほか、アウ
トライン型の切断装置として単独で充分に使用すること
ができるなど実用上多大の有用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプリント基板の切断装置の一例を略
示した平面図である。
【図2】図1に示したプリント基板の切断装置の正面図
である。
【図3】図1の切断装置の作用を略示した説明図であ
る。
【図4】移送コンベアを構造を示す部分側面図である。
【図5】プリント基板の切断の態様を示す説明図であ
る。
【図6】切断加工時におけるプリント基板の保持の一例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリント基板の切断装置 2 フレーム 3 回転台 4 回転軸 5 供給コンベア 6 ガイドレール 7 間隔保持杆 8 搬送コンベア 9 ガイドレール 10 間隔保持杆 11 ステーション 12 ガイドレール 13 ワーク台 14 基準ピン 15 切断加工機構 17 ボールネジ 18 ガイドバー 19 ルータカッタ 20 回転刃 21 マグネットホルダ A プリント基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転角度で一方向に水平回転し、
    かつ停止する回転台上に回転角度毎にステーションを設
    け、該ステーション中のあらかじめ定められた位置にあ
    るステーションに未切断の多面取り用のプリント基板を
    供給コンベアによって供給し、ついで回転台を所定の角
    度だけ回転させて前記プリント基板を載置したステーシ
    ョンを切断加工機構部に移動させ、該切断加工機構部に
    おいてプリント基板を完全に切断するか、あるいは折取
    部を一部に残して切断加工すると同時に、定位置に止ま
    った他のステーションに供給コンベアから未切断の多面
    取り用のプリント基板を供給し、回転台を所定の角度回
    転させて前記切断加工機構部から移動させ、停止位置に
    おいて完全切断されたプリント基板は人手もしくは機械
    によってステーションから取り去り、折取部を一部に残
    した未切断のプリント基板はこれを搬送コンベアによっ
    て次工程に搬送することを連続的に実施することを特徴
    とするプリント基板の切断方法。
  2. 【請求項2】 前記回転台は、180度毎に回転・停止
    させるものであることを特徴とする請求項1記載のプリ
    ント基板の切断方法。
  3. 【請求項3】 所定の回転角度で一方向に水平回転し、
    かつ停止する回転台上に回転角度毎にステーションを設
    け、該ステーション中の所定位置のステーションの一端
    に未切断の多面取り用のプリント基板を当該ステーショ
    ンに供給する供給コンベアを設けると共に、他端に切断
    加工処理が終了したプリント基板を次工程に搬送する搬
    送コンベアを設け、前記所定位置のステーションと供給
    コンベアおよび搬送コンベアの連繋によってコンベアラ
    インを形成し、回転台の回転で前記ステーションがコン
    ベアラインを離脱して停止することによって、他のステ
    ーションが前記供給コンベアおよび搬送コンベア間に位
    置してコンベアラインを形成するように構成し、前記コ
    ンベアラインを離脱して停止したステーションの上部
    に、該ステーション上に支持された未切断の多面取り用
    のプリント基板を切断加工するための切断加工機構を設
    けたことを特徴とするプリント基板の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記回転台は、180度毎に回転・停止
    するよう構成すると共に、該回転角度に対応して2つの
    ステーションを回転台上に取付けたことを特徴とするプ
    リント基板の切断装置。
  5. 【請求項5】 前記ステーションは、固定されたガイド
    レールと、該ガイドレールに対して幅方向において水平
    状態で接離可能に設けられた移動自在のガイドレールと
    から構成された支持装置を上方に上下動自在に設けたも
    のであることを特徴とする請求項3または4記載のプリ
    ント基板の切断装置。
  6. 【請求項6】 前記ステーションは、前記コンベアライ
    ンを形成する一方の側縁部の上面に所定の間隔を存して
    未切断の多面取り用のプリント基板を位置決めするため
    の基準ピンを設けたことを特徴とする請求項3ないし5
    のいずれかに記載のプリント基板の切断装置。
  7. 【請求項7】 前記ステーションは、それぞれコンベア
    ラインを形成する位置において、完全切断されたプリン
    ト基板を取り出すための真空吸引装機構を近傍に配置し
    たことを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載
    のプリント基板の切断装置。
  8. 【請求項8】 前記供給コンベアと搬送コンベアとは、
    一方の固定されたガイドレールと、該ガイドレールに対
    して幅方向において水平状態で接離可能に設けられた他
    方のガイドレールと、各ガイドレールの内側に配置さ
    れ、水平移動するコンベアベルトから構成これたもので
    あることを特徴とする請求項3記載のプリント基板の切
    断装置。
  9. 【請求項9】 前記供給コンベアと搬送コンベアとは、
    回転台の回転時に所定位置のステーションとの連繋を解
    消し、該ステーションの回転移動に支障がないよう構成
    すると共に、プリント基板の供給もしくは搬送時には所
    定位置におけるステーションとの連繋位置に復帰してコ
    ンベアラインを形成するよう構成してなることを特徴と
    する請求項3記載のプリント基板の切断装置。
  10. 【請求項10】 前記供給コンベアと搬送コンベアとの
    所定位置のステーションに対する連繋の解消は、これら
    供給コンベアと搬送コンベアの所定位置からの上昇によ
    り、復帰は上昇位置から所定位置に下降することによっ
    て行うよう構成したものであることを特徴とする請求項
    9記載のプリント基板の切断装置。
  11. 【請求項11】 前記切断加工機構は、ルータカッタを
    具備し、該ルータカッタが平面方向および垂直方向に移
    動自在となるよう構成したことを特徴とするとする請求
    項3記載のプリント基板の切断装置。
JP3001892A 1992-01-21 1992-01-21 プリント基板の切断方法及びその装置 Pending JPH05198915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3001892A JPH05198915A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 プリント基板の切断方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3001892A JPH05198915A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 プリント基板の切断方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05198915A true JPH05198915A (ja) 1993-08-06

Family

ID=12292108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3001892A Pending JPH05198915A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 プリント基板の切断方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05198915A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274190A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Kyocera Corp プリント基板分割装置及び方法
CN108214597A (zh) * 2018-03-30 2018-06-29 湖北金禄科技有限公司 一种pcb板裁切设备
KR102027238B1 (ko) * 2019-03-14 2019-11-04 인세미텍 주식회사 분할 기판 제조용 연삭 가공장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274190A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Kyocera Corp プリント基板分割装置及び方法
CN108214597A (zh) * 2018-03-30 2018-06-29 湖北金禄科技有限公司 一种pcb板裁切设备
KR102027238B1 (ko) * 2019-03-14 2019-11-04 인세미텍 주식회사 분할 기판 제조용 연삭 가공장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7338345B2 (en) Cutting machine
JP4262316B2 (ja) 鋸装置を備えた工作機械
KR100748159B1 (ko) 절단장치, 절단시스템 및 절단방법
KR20060123211A (ko) 기판 가공방법, 기판 가공장치 및 기판 반송방법, 기판반송기구
JP4037386B2 (ja) ワークの側辺加工方法及び装置
JPH04229239A (ja) ユニバーサルブランク分離ツールを準備するためのテーブル
DE102019219223B4 (de) Schneidvorrichtung
JPS61236497A (ja) プリント回路基板をマルチ基板パネルから分離する方法及び装置
CN101165858B (zh) 晶片的加工方法
JPH05198915A (ja) プリント基板の切断方法及びその装置
JP2673410B2 (ja) プリント基板の切断方法及びその装置
JP6326541B1 (ja) 基板分割装置及び基板分割方法
JPH05238542A (ja) ガラス板切断装置
JP3170661U (ja) ガラス基板の加工装置
JP2579850B2 (ja) Ncランニングソー装置
JP2595436B2 (ja) ランニングソーシステム
JPH08103910A (ja) 基板の切断方法および装置
JP2001206728A (ja) ガラス基板のブレーク装置
JPH03213223A (ja) 工作物支持装置
JPH0780895A (ja) 成型部材のゲートカット装置
JP2003191201A (ja) 多刃鋸盤における材料押さえ装置
CN214218568U (zh) 基板的切割装置
JP2544145Y2 (ja) プリント基板の自動面取り装置
CN215661156U (zh) 一种块料切割装置及切割设备
JP4668485B2 (ja) 板材加工機