JP4668485B2 - 板材加工機 - Google Patents

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康彦 川合
正樹 吉岡
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株式会社 トーアエンジニアリング
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば木製板材を自動切断加工する板材加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば木造住宅などに用いられる屋根用の野地パネルや床パネルなどは、合板材料を加工製作しているが、この加工手法としては、手動操作加工,半自動加工,自動加工に大別できる。
【0003】
(1) 手動操作加工は、合板材料に所定形状に合わせて墨付けをし、鋸,ジクソー,電
動丸鋸などの汎用工具により所定形状に加工する手法である。
【0004】
(2) 半自動加工は、合板材料をランニングソー,パネルソーなどの単能機械にセット
し、所定の形状に加工する手法である。
【0005】
(3) 自動加工は、合板材料を例えばNCルータなどの自動加工機にセットし、予め入
力していたNCデータによる指令で自動的に所定形状に加工する手法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記手動操作加工、前記半自動加工はいずれも生産性が低いため、納期、価格ともに住宅の大量生産に対応できないでいる。
【0007】
生産性を上げるために、前記自動加工による手法として例えばNCルータなどの自動加工機が提供されているが、機械の構造上単に合板材料を加工テーブルに載せて加工する構成のため、加工テーブルを切ることなく切断加工を行わなければならず、合板材料を完全に切り離し切断できないでいた。
【0008】
従って、機械加工終了後、人手をかけて合板材料の切り離しを行わなければならず、完全な自動加工には至らず、省人化、高生産性を達成できないでいる。
【0009】
本発明はこのような現状に鑑み、板材を加工部においては下方に支承テーブル面を有しないように架設状態や突出状態にしていわゆる浮いた状態に板材を固定できる構成とし、板材の供給から所定の形状に切り離し切断加工するまでを完全自動化することが容易に実現できると共に、一連の工程がスムーズに効率良く行われ、極めて生産性の高い板材加工機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0011】
板材1を一枚づつ所定方向に載置状態で搬送し得る搬送路2に前記板材1を供給する供給機構3と、この供給機構3により前記搬送路2上に供給した前記板材1を前記所定方向に載置状態で搬送させるX軸搬送制御機構4と、前記搬送路2の途中若しくは末端に前記X軸搬送制御機構4により搬送した前記板材1が架設状態若しくは突出状態に保持され下方に支承テーブル面を有さない無テーブル加工部5を設け、この無テーブル加工部5に配設した前記板材1の架設部1A若しくは突出部を加工する加工機構6と、前記加工機構6の加工具6Aにより加工した前記板材1を搬出する搬出機構8とを備え、前記加工機構6は前記加工具6Aを少なくとも前記X軸搬送制御機構4の搬送方向と交差する方向に移動制御させるY軸移動制御機構7と、前記板材1を搬送させる前記X軸搬送制御機構4とによる2軸方向の創成運動によって前記板材1を前記加工具6Aにより加工し得るように構成し、前記搬送路2上に供給された前記板材1の基端部二カ所に着脱自在に挾着する搬送用チャック装置9を前記搬送路2に沿って移動自在に設けた移動体上に設け、この移動体を前記搬送路2に沿って移動制御する移動制御装置10を設けて前記X軸搬送制御機構4を構成し、送り込み搬送部12と送り出し搬送部13とを延設状態にして且つ離間状態に配設して前記搬送路2を構成し、この送り込み搬送部12と送り出し搬送部13との離間部を前記板材1の受け渡し搬送可能な距離に設定して前記板材1がこの離間部に架設状態に保持できるように構成し、この離間部を下方に支承テーブル面を有さない前記無テーブル加工部5とし、前記無テーブル加工部5に配設した前記板材1の少なくとも搬送基端側を上下方向に対して押さえ込む上下押さえ込み機構14と板材1の左右方向の位置ズレを防止すべく板材1の側縁に当接して左右方向から押さえ込み保持する左右押さえ込み機構15とを備え、前記上下押さえ込み機構14及び前記左右押さえ込み機構15は、ローラで板材1を押さえ付けて加工時においても前記板材1を前記X軸搬送制御機構4によって前記X軸方向に移動可能な状態で板材1を上下及び左右方向から押さえ込み保持するように構成し、前記供給機構3は前記板材1を集積したストック部16から前記板材1を吸着装置18によって一枚づつ順次取り上げて搬送路2上へ往復水平移動及び昇降移動して供給する供給移動部17を備えるように構成し、前記供給機構3により前記搬送路2上に前記板材1を供給した後、前記X軸搬送制御機構4によってこの板材1を搬送させる以前に、この搬送路2上の板材1を所定の適正位置に位置決めする位置決め機構11を備え、この位置決め機構11は、板材1が供給される位置となる前記搬送路2の一側に搬送方向に対して所定間隔を置いて板材1の側縁に突き当たることとなる位置決め固定部19を突設すると共に、この位置決め固定部19を内方へ可動自在に構成若しくは切り替え使用する切り替え位置決め固定部19’を更に設けて、この板材1との突き当たり位置を板材1の幅の違いに対応して変更自在に構成し、前記位置決め固定部19の中間位置の対向部となる搬送路2の反対側に板材1の反対側縁に突き当てる位置決め可動部20を内方へ向けて進退自在に設けて、搬送路2上に板材1が置き去り供給された後、前記位置決め可動部20が内方へ向けて突出し、板材1の反対側縁を押しやって板材1の側縁を位置決め固定部19に突き当て板材1を搬送方向に対して正確に平行となるように自動位置決めする構成とし、前記無テーブル加工部5に配設した前記板材1の架設部1A若しくは突出部を少なくともこの板材1を貫通させて完全に切り離し切断加工若しくは完全に欠き取り加工する加工具6Aを移動制御自在に設けて前記加工機構6を構成すると共に、この加工機構6の加工具6Aは、前記板材1を搬送させる前記X軸搬送制御機構4と前記Y軸移動制御機構7とによる2軸方向の創成運動によって前記板材1に対して相対的に移動すると共に、予めプログラミングされる加工手順に基づいて、前記加工具6Aとして設けた回転カッターとエンドミルとを適宜切り替えつつ回転カッターによる完全切り離し切断加工と、エンドミルによる完全欠き取り切断加工と、所定のスタンプ印字を行うスタンプとを切り替え制御できるように構成し、前記搬出機構8は、前記加工機構6により加工された板材1を搬出する送り出し搬送部13若しくは排出装置を設けて、板材1の供給、加工及びスタンプ更に搬出までを制御するように構成したことを特徴とする板材加工機に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
最良と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】
供給機構3によって搬送路2上に供給された板材1はX軸搬送制御機構4によって搬送路2上を載置状態で無テーブル加工部5へと搬送されると共に、この無テーブル加工部5で加工機構6によって加工される際にも必要に応じて搬送制御される。
【0014】
即ち、このX軸搬送制御機構4によって板材1はX軸方向に移動制御される。
【0015】
また、このように板材1はX軸搬送制御機構4によって搬送路2に沿って搬送され、無テーブル加工部5に配設されるが、この板材1はこの無テーブル加工部5においては架設状態若しくは突出状態に保持され、下方に支承テーブル面のないいわゆる浮いた状態となり、この浮いた状態となっている板材1の架設部1A若しくは突出部が加工機構6の加工具6Aによって加工される。
【0016】
この加工に際しては、少なくともX軸搬送制御機構4とこれと交差する方向に加工具6Aを移動制御するY軸移動制御機構7とによる2軸方向の創成運動によって、板材1に対して加工機構6の加工具6Aが相対的に移動制御され、予めプログラミングした加工制御プログラムによって板材1を例えば所定形状に加工することとなる。
【0017】
この際、この板材1の架設部1A若しくは突出部は、前述したように下方に支承テーブル面を有さないいわゆる浮いた状態となっているため、板材1のこの架設部1A若しくは突出部を貫通加工でき、例えば完全な切り離し切断加工や完全な欠き取り加工を施せることとなる。
【0018】
この加工機構6による加工が終了すると、搬送機構8により加工済の板材1は搬出される。
【0019】
【実施例】
本実施例は、例えば従来例で説明したように合板材料を加工して野地パネルや床パネルを製作する自動板材加工機に本発明を適用したもので、制御盤での自動制御によって、板材1を一枚づつ供給する工程から、予めプログラミングされた加工手順に基づいて所定の加工が行われ、そして所定形状に形成された板材1を搬出する工程すべてが自動制御される完全自動加工を実現した板材加工機に構成している。
【0020】
先ず、この本機の概略構成について説明する。
【0021】
板材1を所定方向に載置状態で搬送し得る搬送路2に前記板材1を供給する供給機構3と、この供給機構3により前記搬送路2上に供給した前記板材1を前記所定方向(X軸方向)に載置状態で搬送させるX軸搬送制御機構4と、前記供給機構3により前記搬送路2上に前記板材1を供給した後、前記X軸搬送制御機構4によってこの板材1を搬送させる以前に、この搬送路2上の板材1を所定の適正位置に位置決めする位置決め機構11とを備えている。
【0022】
また、前記搬送路2の途中に前記X軸搬送制御機構4により搬送した前記板材1が架設状態若しくは突出状態に保持され下方に支承テーブル面を有さない無テーブル加工部5を設け、この無テーブル加工部5に配設した前記板材1の架設部1Aを加工する加工機構6と、前記無テーブル加工部5に配設した前記板材1の搬送基端側を上下方向に対して押さえ込む上下押さえ込み機構14と、左右方向から押さえ込む左右押さえ込み機構15とを備えている。
【0023】
次に前記各機構、各装置について更に具体的に説明する。
【0024】
搬送路2について説明する。
【0025】
板材1を水平載置状態にして、板面方向の所定方向(X軸方向)に搬送可能な構成とし、送り込み搬送部12と送り出し搬送部13とを直線状に延設配設し、且つ板材1が受け渡し可能な距離だけ離した離間状態に配設した構成としている。尚、この離間部が後述する無テーブル加工部5となる。
【0026】
この搬送路2は、機台枠にフリーローラを多数搬送方向に架設したローラ方式でも良いし、ベルトコンベア方式でも良いし、単に水平板面を設けた板面方式でも良いし、左右に支承杆2Aを配設してこの支承杆2Aに架設載置する架設支承方式としても良いが、本実施例では、送り込み搬送部12を架設支承方式とし、送り出し搬送部13をローラ方式としている。
【0027】
供給機構3について説明する。
【0028】
板材1を搬送路2の側方のストック部16に多数積み重ねておき、この積み重ねられている板材1を一枚づつ取り上げて搬送路2上に供給するように構成している。
【0029】
具体的には、ストック部16上から搬送路2上へと往復水平移動し、且つ昇降移動する供給移動部17に吸着装置18を設け、この供給移動部17の移動制御と吸着装置18の吸着制御とを行うことによって、ストック部16の最上部の板材1を吸着して持ち上げ移動し、搬送路2上に下降して置き去るように構成している。
【0030】
位置決め機構11について説明する。
【0031】
前記供給機構3により前記搬送路2上に前記板材1を供給した後、前記X軸搬送制御機構4によってこの板材1を搬送させる以前に、この搬送路2上の板材1を所定の適正位置に位置決めするように構成している。
【0032】
具体的には、板材1が供給される位置となる搬送路2の一側に搬送方向に対して所定間隔を置いて板材1の側縁に突き当たることとなる位置決め固定部19を突設し、この位置決め固定部19の中間位置の対向部となる搬送路2の反対側に板材1の反対側縁に突き当てる位置決め可動部20を内方へ向けて進退自在に設けた構成としている。
【0033】
即ち、搬送路2上に板材1が置き去り供給された後、前記位置決め可動部20が内方へ向けて突出し、板材1の反対側縁を押しやって板材1の側縁を位置決め固定部19に突き当て板材1を搬送方向に対して正確に平行となるように自動位置決めする構成としている。また、この位置決めによって加工に対するセンター出しも行っている。
【0034】
一方、板材1の左右幅が異なる場合にもセンター出しが行えるように、前記位置決め固定部19も幅の違いに対応して内方へ可動するように構成しても良いが、本実施例では一般に幅寸法の異なる二種類の板材1に適用できるようにすべく、位置決め固定部19の内側に切り替え位置決め固定部19'を上下方向に突没進退自在に設けている。
【0035】
従って、幅の狭い板材1の場合には、下方へ退避していた位置決め固定部19'が上方へ突出し、これが一方側の位置決め部として機能するように構成している。
【0036】
X軸搬送制御機構4について説明する。
【0037】
前記搬送路2上に供給され、前記位置決め機構11により搬送方向(X軸方向)に対して平行にしてセンター出しされた板材1の基端部に着脱自在に挾着する搬送用チャック装置9を前記搬送路2に沿って移動自在に設け、この搬送用チャック装置9を前記搬送路2に沿って移動制御する移動制御装置10を設けた構成としている。
【0038】
更に説明すれば、前記搬送用チャック装置9は、板材1の基端部二カ所を挾持する二体並設構成とし、開閉駆動装置によりチャック開閉して着脱自在に挾着できるように構成している。この搬送用チャック装置9を搬送方向に沿って移動自在に設けた移動体上に設け、この移動体を移動制御装置10によって搬送方向に移動させ、板材1を搬送路2に沿って移動制御するように構成している。
【0039】
本実施例のこの移動制御装置10は、例えば搬送路2に沿ってラック歯を設け、このラック歯に噛合する駆動歯を移動体側に設け、この駆動歯を回転駆動制御するように構成している。
【0040】
無テーブル加工部5について説明する。
【0041】
送り込み搬送部12と送り出し搬送部13とを延設状態にして且つ離間状態に配設して前記搬送路2を構成し、この送り込み搬送部12と送り出し搬送部13との離間部を前記板材1の受け渡し搬送可能な距離に設定して前記板材1がこの離間部に架設状態に保持できるように構成し、この離間部を下方に支承テーブル面を有さない無テーブル加工部5としている。
【0042】
具体的には、X軸搬送制御機構4により搬送した板材1がこの無テーブル加工部5に架設された状態となり、この板材1の架設部1Aを加工機構6により加工されるように構成することで、加工に際しては、板材1の加工位置がいわゆる浮いた状態に保持することができることとなる。
【0043】
また、この場合、板材1の先端側を加工する場合には、送り込み搬送部12の先端部から突出した突出部を加工することになり、板材1の中間部の加工においては、無テーブル加工部5に架設した架設部1Aを加工し、更に板材1の基端部を加工する場合には、送り出し搬送部13の基端部から突出した突出部を加工するように構成している。
【0044】
従って、このように板材1は送り込み搬送部12から送り出し搬送部13へと受け渡し搬送できると共に、この送り込み搬送部12と送り出し搬送部13との離間部である無テーブル加工部5において加工する構成のため、常に加工部においては下方に支承テーブル面を有さないから、貫通加工が行え、完全な切り離し切断加工や欠き取り加工が行える。
【0045】
加工機構6について説明する。
【0046】
本実施例では、180度の範囲で切断方向が可変制御される回転カッターによる完全切り離し切断加工と、同様な移動制御がなされるエンドミルによる完全欠き取り切断加工と、所定のスタンプ印字を行うスタンプとを切り替え制御できるように構成している。
【0047】
具体的には、各所定の加工具6Aを無テーブル加工部5の上方に昇降自在に配設するが、この加工具6Aを所定加工角度となるべく制御できるように回転制御自在に設けると共に、このように構成した加工装置をY軸移動制御装置7によって前記搬送方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)に移動制御自在に設けている。
【0048】
このY軸移動制御装置7は本実施例では、回転制御される螺子杆をY軸方向に横設し、この螺子杆の回転によって螺子杆に沿って移動する螺合部を設け、この螺合部を加工装置側に設けた構成として、加工具6AをY軸方向に移動制御できるように構成している。
【0049】
従って、加工具6Aは、前記X軸搬送制御機構4と前記Y軸移動制御機構7とによる2軸方向の創成運動によって前記板材1に対して相対的に移動すると共に、加工具6Aの回転制御とあいまって、予めプログラミングされる加工手順に基づいて、適宜加工具6Aを取り替えつつその加工具6Aは相対的に移動方向と加工角度を変えて、所定形状に板材1を切断加工すると共に、例えば、四隅部に欠き取り加工を施し、所定位置にスタンプ表示を行えることとなる。
【0050】
上下押さえ込み機構14について説明する。
【0051】
前記無テーブル加工部5に配設した板材1の架設部1Aや突出部を加工するに際して、安定性良く精度の高い加工が行えるように、板材1の搬送基端部の板面を上下方向に対して押さえ込むように構成している。
【0052】
具体的には、搬送路2の搬送面下方に搬送路2の下面に当接する遊転支承ローラ部21を設け、これと対向する押さえ込みローラ部22を昇降自在に設け、加工開始前にこの押さえ込みローラ部22を板材1の上面に圧接してこの押さえ込みローラ部22と遊転支承ローラ部21とによって、板材1を上下方向から押さえ込み固定すると共に板材1はX軸搬送制御機構4によって移動制御自在となるように維持している。
【0053】
また、本実施例では、板材1の加工が進み、板材1を送り出し搬送部13へ受け渡した状況で板材1の基端部を加工する際にも、この上下押さえ込み作用が機能するように、送り出し搬送部13側にも上下押さえ込み機構14'を設けている。
【0054】
左右押さえ込み機構15について説明する。
【0055】
本実施例では、前記上下押さえ込み機構14,14'に加えて更に板材1の加工時の左右方向の位置ズレを防止すべく、板材1の左右側縁に当接する左右押さえ込みローラ部23を設けている。
【0056】
搬出機構8について説明する。
【0057】
前記搬送路2の送り出し搬送部13を本実施例では搬出機構8としている。
【0058】
即ち、本実施例では加工終了後、X軸搬送制御機構4の搬送用チャック装置9によるチャックを外し、ローラ搬送方式に構成した送り出し搬送部13のローラを駆動することで加工済みの板材1を搬出するように構成している。
【0059】
また搬出される板材1を側方へ押し出し排出する排出装置を設けても良い。
【0060】
以上、本実施例では前述のように構成したから、以下のように作動する。
【0061】
供給機構3によって一枚づつ搬送路2上に供給された板材1は、位置決め機構11の作動によって位置決めされた後、X軸搬送制御機構4の搬送用チャック装置9によってチャックされ、移動制御装置10によって板材1は搬送路2上を載置状態で無テーブル加工部5へと搬送される。無テーブル加工部5に配設された板材1は架設状態若しくは突出状態に保持され、下方に支承テーブル面のないいわゆる浮いた状態となり、上下押さえ込み機構14,左右押さえ込み機構15によって、上下・左右方向から(X軸方向へ移動自在な状態で)押さえ込み保持される。この無テーブル加工部5における板材1の架設部1A若しくは突出部が加工機構6の加工具6Aによって加工される。
【0062】
この加工に際しては、X軸搬送制御機構4とこれと直交する方向に加工具6Aを移動制御するY軸移動制御機構7とによる2軸方向の創成運動並びに加工具6Aの回転制御によって、板材1に対して加工機構6の加工具6Aが相対移動制御され、予めプログラミングした加工制御プログラムによって板材1を加工することとなる。
【0063】
即ち、所定角度に調整されつつ、所定方向に相対的に移動制御されて、板材1は所定形状に切り離し切断して所定形状に形成されると共に、所定位置が欠き取り加工され、所定位置にスタンプ表示される。
【0064】
この際、この板材1の架設部1A若しくは突出部は下方に支承テーブル面を有さないいわゆる浮いた状態となっているため、板材1のこの架設部1A若しくは突出部を貫通加工でき、例えば完全な切り離し切断加工や完全な欠き取り加工を施せることとなる。
【0065】
この加工機構6による加工を終了すると、X軸搬送制御機構4の搬送用チャック装置9によるX軸方向の移動制御が解除され、搬送機構8により加工済の板材1が搬出されることとなる。
【0066】
尚、本実施例では野地パネルや床パネルの板材加工機を例にとって説明したが、外壁パネルなどのその他の住宅素材についても同様の作用・効果が発揮でき、また、これら板材に限らず、切断加工を施す様々な板材加工機に本発明は適用できる。
【0067】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、加工部においては貫通加工を行え完全切り離し加工を施せるため、板材の供給から加工搬出に至るまで完全自動化を容易に実現でき、しかも作業効率が非常に向上し、従来例のように後作業の手間もなく加工時間も大幅に短縮でき、高生産化を実現できる極めて画期的な板材加工具となる。
【0068】
また、板材の送り込み搬送並びに加工時のX軸方向の搬送制御を容易に実現でき、作業能率も向上する一層秀れた板材加工具となる。
【0069】
また、板材を搬送路に供給した後、常に適正な位置に位置決められるから、一層精度の高い自動加工を行えると共に、供給装置に高い供給精度が要求されず一層実用性に秀れた板材加工具となる。
【0070】
また、支承テーブル面を有さない浮いた状態で板材を加工できる無テーブル加工部を容易に実現でき、極めて画期的な板材加工具となる。
【0071】
また、加工時の上下方向の板材の位置ズレを押さえ込むことができ、無テーブル加工部で安定性良く精度の高い加工が行える一層秀れた板材加工具となる。
【0072】
また、従来完全自動化を行えない板材の切り離し切断加工が切り残しなく完全に行えることができ、本発明の作用効果が確実に発揮される秀れた板材加工具となる。
【0073】
従って、板材の供給から加工搬出に至るまで完全自動化を容易に実現でき、板材の送り込み搬送並びに加工時のX軸方向の搬送制御を容易に実現でき、また、支承テーブル面を有さない浮いた状態で板材を加工できる無テーブル加工部を容易に実現でき、加工時の上下方向の板材の位置ズレを押さえ込むことができ、無テーブル加工部で安定性良く精度の高い加工が行え、更にまた、貫通加工や完全な切り離し切断加工が行え、しかも自動的に搬出できるため、板材の供給から加工搬出に至るまで完全自動化を容易に実現できる画期的な板材加工機となり、板材を搬送するX軸方向の移動制御と加工具のY軸方向の移動制御とによって無テーブル加工部で切り離し加工する構成で、それゆえ板材の基端部を搬送用チャック装置でチャックしてX軸方向に板材を移動させ、またこの移動制御に先立って位置決め可動部で板材の反対側縁を押すことで、この板材の側縁を位置決め固定部に押し付けて位置決めし、そして搬送用チャック装置で搬送し、更に加工具による加工時においても板材を上下左右からローラで押え付けつつX軸方向の移動制御を行い加工具のY軸方向の移動制御との創成によって加工する構成となり、極めて秀れた板材加工機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の概略構成側面図である。
【図2】 本実施例の概略構成平面図である。
【図3】 本実施例の供給機構、搬送路、位置決め機構を示した要部の説明背面図である。
【図4】 本実施例の搬送路に設けたX軸搬送制御機構を示した説明側面図である。
【図5】 本実施例の無テーブル加工部の説明側面図である。
【図6】 本実施例の無テーブル加工部に板材が配設された状態での説明側面図である。
【符号の説明】
1 板材
1A 架設部
2 搬送路
3 供給機構
4 X軸搬送制御機構
5 無テーブル加工部
6 加工機構
6A 加工具
7 Y軸移動制御機構
8 搬出機構
9 搬送用チャック装置
10 移動制御装置
11 位置決め機構
12 送り込み搬送部
13 送り出し搬送部
14 上下押さえ込み機構
15 左右押さえ込み機構
16 ストック部
17 供給移動部
19 位置決め固定部
20 位置決め可動部

Claims (1)

  1. 板材を一枚づつ所定方向に載置状態で搬送し得る搬送路に前記板材を供給する供給機構と、この供給機構により前記搬送路上に供給した前記板材を前記所定方向に載置状態で搬送させるX軸搬送制御機構と、前記搬送路の途中若しくは末端に前記X軸搬送制御機構により搬送した前記板材が架設状態若しくは突出状態に保持され下方に支承テーブル面を有さない無テーブル加工部を設け、この無テーブル加工部に配設した前記板材の架設部若しくは突出部を加工する加工機構と、前記加工機構の加工具により加工した前記板材を搬出する搬出機構とを備え、前記加工機構は前記加工具を少なくとも前記X軸搬送制御機構の搬送方向と交差する方向に移動制御させるY軸移動制御機構と、前記板材を搬送させる前記X軸搬送制御機構とによる2軸方向の創成運動によって前記板材を前記加工具により加工し得るように構成し、前記搬送路上に供給された前記板材の基端部二カ所に着脱自在に挾着する搬送用チャック装置を前記搬送路に沿って移動自在に設けた移動体上に設け、この移動体を前記搬送路に沿って移動制御する移動制御装置を設けて前記X軸搬送制御機構を構成し、送り込み搬送部と送り出し搬送部とを延設状態にして且つ離間状態に配設して前記搬送路を構成し、この送り込み搬送部と送り出し搬送部との離間部を前記板材の受け渡し搬送可能な距離に設定して前記板材がこの離間部に架設状態に保持できるように構成し、この離間部を下方に支承テーブル面を有さない前記無テーブル加工部とし、前記無テーブル加工部に配設した前記板材の少なくとも搬送基端側を上下方向に対して押さえ込む上下押さえ込み機構と板材の左右方向の位置ズレを防止すべく板材の側縁に当接して左右方向から押さえ込み保持する左右押さえ込み機構とを備え、前記上下押さえ込み機構及び前記左右押さえ込み機構は、ローラで板材を押さえ付けて加工時においても前記板材を前記X軸搬送制御機構によって前記X軸方向に移動可能な状態で板材を上下及び左右方向から押さえ込み保持するように構成し、前記供給機構は前記板材を集積したストック部から前記板材を吸着装置によって一枚づつ順次取り上げて搬送路上へ往復水平移動及び昇降移動して供給する供給移動部を備えるように構成し、前記供給機構により前記搬送路上に前記板材を供給した後、前記X軸搬送制御機構によってこの板材を搬送させる以前に、この搬送路上の板材を所定の適正位置に位置決めする位置決め機構を備え、この位置決め機構は、板材が供給される位置となる前記搬送路の一側に搬送方向に対して所定間隔を置いて板材の側縁に突き当たることとなる位置決め固定部を突設すると共に、この位置決め固定部を内方へ可動自在に構成若しくは切り替え使用する切り替え位置決め固定部を更に設けて、この板材との突き当たり位置を板材の幅の違いに対応して変更自在に構成し、前記位置決め固定部の中間位置の対向部となる搬送路の反対側に板材の反対側縁に突き当てる位置決め可動部を内方へ向けて進退自在に設けて、搬送路上に板材が置き去り供給された後、前記位置決め可動部が内方へ向けて突出し、板材の反対側縁を押しやって板材の側縁を位置決め固定部に突き当て板材を搬送方向に対して正確に平行となるように自動位置決めする構成とし、前記無テーブル加工部に配設した前記板材の架設部若しくは突出部を少なくともこの板材を貫通させて完全に切り離し切断加工若しくは完全に欠き取り加工する加工具を移動制御自在に設けて前記加工機構を構成すると共に、この加工機構の加工具は、前記板材を搬送させる前記X軸搬送制御機構と前記Y軸移動制御機構とによる2軸方向の創成運動によって前記板材に対して相対的に移動すると共に、予めプログラミングされる加工手順に基づいて、前記加工具として設けた回転カッターとエンドミルとを適宜切り替えつつ回転カッターによる完全切り離し切断加工と、エンドミルによる完全欠き取り切断加工と、所定のスタンプ印字を行うスタンプとを切り替え制御できるように構成し、前記搬出機構は、前記加工機構により加工された板材を搬出する送り出し搬送部若しくは排出装置を設けて、板材の供給、加工及びスタンプ更に搬出までを制御するように構成したことを特徴とする板材加工機。
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