JPH0519721U - 可変径プーリー - Google Patents

可変径プーリー

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JPH0519721U
JPH0519721U JP6664691U JP6664691U JPH0519721U JP H0519721 U JPH0519721 U JP H0519721U JP 6664691 U JP6664691 U JP 6664691U JP 6664691 U JP6664691 U JP 6664691U JP H0519721 U JPH0519721 U JP H0519721U
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JP
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pulley piece
pulley
movable
piece
axial direction
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JP6664691U
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Inventor
功 広田
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸をその軸受から抜き取る必要無く容易
にシム調整ができるようにした簡易な構成の可変径プー
リーを提供する。 【構成】 軸受により装置ケースへ軸支された回転軸
に、可動プーリー片が軸線方向移動可能に嵌合されると
共に、固定プーリー片が一体回転するように嵌合された
可変径プーリーにおいて、固定プーリー片を回転軸の軸
線方向へ若干移動可能にし、固定プーリー片の軸線方向
での位置決めを行う位置決め部材を、回転軸の外端部側
に介在させた間隔保持材を介して回転軸に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ベルト式無段変速装置の構成部材である可変径プーリーに関する 。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの回転をミッション系や補機等の被駆動系に無段で変速伝達するベル ト式無段変速装置の1例を、図3に示した。
【0003】 これは、エンジンの出力軸101と一体回転する駆動側プーリー103及び、 被駆動系105を駆動する従動側プーリー107を、プーリー幅可変のコーン形 プーリーで構成し、駆動側プーリー103と従動側プーリー107とにベルト1 09を巻きかけて、制御シリンダ111により例えば駆動側プーリー103のプ ーリー径を無段に変えるようにしたものである。
【0004】 即ち、駆動側プーリー103は、駆動軸113に一体形成した固定プーリー片 115と駆動軸113へ軸線方向移動のみ自在に嵌合した可動プーリー片117 とにより構成され、可動プーリー片117は制御シリンダ111により固定プー リー片115に対し軸線方向に移動可能であり、従動側プーリー107は、従動 軸119に一体形成した固定プーリー片121と従動軸119へ軸線方向移動の み自在に嵌合した可動プーリー片123と可動プーリー片123を固定プーリー 片121に向かって押動するバネ125とにより構成している。
【0005】 そして、図示外の油圧制御システムにより調圧された圧力油を制御シリンダ1 11に導入してこれにより可動プーリー片117を固定プーリー片115に接近 させ、或は遠ざけると駆動側プーリー103のプーリー径は調整され、従動側プ ーリー107に作用しているベルト109の張力により可動プーリー片123の コーン面に現われる軸線方向分力とバネ125の押し戻し力が釣り合う位置で可 動プーリー片123は維持されて従動側プーリー107のプーリー径が定まるも のである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように駆動側プーリー103の可動プーリー片117の軸線方向移動に伴 いベルト109と従動側プーリー107の可動プーリー片123も軸線方向に移 動して所定の位置で回転することになる。
【0007】 そして台形断面のベルト109は、駆動側プーリー103の固定プーリー片1 15と可動プーリー片117及び、従動側プーリー107の固定プーリー片12 1と可動プーリー片123にその左右側面が接触して動力伝達する構造であるた め、特に双方の固定プーリー片115,121相互間の軸線方向位置は正しく位 置決めされねばならない。
【0008】 この位置決めのためのシム調整は、例えば図3のように従動軸119の固定プ ーリー片121側を軸支している軸受127の内輪と従動軸119の該内輪側端 部129との間に介在させたワッシャ131の厚さを適正なものに変えることに より行っている。
【0009】 ワッシャ131は、従動軸119を軸支している軸受127の内側に配置する ので、一旦この軸受127に従動軸119を組込軸支した後ではワッシャ131 のみを取り替えることはできず、ワッシャ131取り替えの都度従動軸119を 軸受127から抜き取らねばならないためシム調整は極めて面倒である。
【0010】 即ち、ベルト109と、駆動側プーリー103の固定プーリー片115と可動 プーリー片117及び、従動側プーリー107の固定プーリー片121と可動プ ーリー片123の左右側面の接触具合を見ながら行う組立て当初のシム調整及び 、使用途中におけるベルト109の摩耗状態や変速実態などを見て行われる使用 初期のシム調整に、従来では多大の手数を必要としている。
【0011】 この考案は、従来のものにおけるかかる問題に鑑みて提案されたものであり、 回転軸をその軸受から抜き取る必要なく容易にシム調整ができるようにした簡易 な構成の可変径プーリーを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの考案は、 軸受により装置ケースへ軸支された回転軸に、可動プーリー片が軸線方向移動 可能に嵌合されると共に、固定プーリー片が一体回転するように嵌合された可変 径プーリーにおいて、 固定プーリー片を回転軸の軸線方向へ若干移動可能に形成し、固定プーリー片 の軸線方向での位置決めを行う位置決め部材を、回転軸の外端部側に介在させた 間隔保持材を介して回転軸に固定した構成としている。
【0013】
【作用】
固定プーリー片を回転軸の軸線方向へ若干移動可能に形成し、固定プーリー片 の軸線方向での位置決めを行う位置決め部材を、回転軸の外端部側に介在させた 間隔保持材を介して回転軸に固定したので、軸受から回転軸を抜き取る必要無く 間隔保持材を交換することができ、固定プーリー片の軸線方向での位置決め作業 はわずかな手数で行い得る。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図に基づき説明する。
【0015】 図1は、ベルト式無段変速装置の全体を示す縦断側面図である。
【0016】 変速装置は、装置ケース1内にいずれも軸支されてプーリー幅可変のコーン形 状の駆動側プーリー3及び従動側プーリー5と、これらのプーリー3,5に巻き かけている台形断面のベルト7とにより構成され、駆動側プーリー3の駆動軸9 (回転軸)は、図示しないエンジンの出力軸に例えばベルト伝導機構11によっ て連結され、従動側プーリー5の従動軸13は、図示外の被駆動系に結合されて いる。
【0017】 例示した駆動側プーリー3は、駆動軸9に嵌合されてその軸線方向へ若干移動 可能に形成された固定プーリー片15と、固定プーリー片15の軸線方向での位 置決めを間隔保持材17を介して行う位置決め部材19と、駆動軸9へ軸方向移 動のみ自在に嵌合した可動プーリー片21と、可動プーリー片21を固定プーリ ー片15に向かって押動する皿バネ23とにより構成される。
【0018】 例示した従動側プーリー5は、従動軸13に固定した固定プーリー片25と、 従動軸13へ軸方向移動のみ自在に嵌合した可動プーリー片27とにより構成さ れる。
【0019】 従動側プーリー5の可動プーリー片27の背部に形成した筒部29に、従動軸 13に一体回転するフランジ31を嵌合して、このフランジ31と筒部29とで 制御シリンダ33を構成している。
【0020】 駆動軸9は、左右の軸受35,37により装置ケース1に軸支され、駆動軸9 にその軸線方向に長い長穴39を開け、固定プーリー片15のボス部41を貫通 したピン43を長穴39に遊挿することにより、固定プーリー片3はピン43が 長穴39に衝突する範囲内で駆動軸9に対し軸線方向へ若干移動できるようにな っている。
【0021】 図1に例示した位置決め部材19は、固定プーリー片15の近くで駆動軸9の 固定プーリー片側軸端部45の中心部に設けているめねじ47に捩じ込まれるボ ルト49にて構成したもので、間隔保持材としてのワッシャ17を固定プーリー 片側軸端部45とボルト49のボルト頭部51との間に介在させてボルト49を 捩じ込むと、ボルト49の先端部53がピン43に当接し、この位置で固定プー リー片15の固定プーリー片側軸端部45の方向の軸線方向位置決めがされる構 造である。
【0022】 尚、このボルト49とワッシャ17は、駆動軸9に嵌着されたベルト伝導機構 11のプーリー55の抜け止めをかねている。
【0023】 制御シリンダ33へは、ポンプ71から吐出される圧力油が、従動軸13側の 回転油路59を経て導入される。
【0024】 制御シリンダ33に導入された圧力油による押動力とベルト7の張力により可 動プーリー片27のコーン面に現われる軸線方向分力とが釣り合う位置に可動プ ーリー片27は維持され、これにより従動側プーリー5のプーリー径が決まる。
【0025】 駆動側プーリー3のプーリー径は、ベルト7の張力により可動プーリー片21 のコーン面に現われる軸線方向分力と皿バネ23の押し戻し力とが釣り合う位置 で可動プーリー片21が維持されることにて決まる。
【0026】 次に作用を説明する。
【0027】 従動側プーリー5に対する駆動側プーリー3の軸線方向位置決めは、従動軸1 3を左右の軸受61,63により、又、駆動軸9を左右の軸受35,37により 、何れも装置ケース1へ組み込んでから行う。
【0028】 即ち、適宜な厚さのワッシャ17を固定プーリー片側軸端部45とボルト49 のボルト頭部51との間に介在させてボルト49を捩じ込むと、ボルト49の先 端部53がピン43に当接する。
【0029】 ベルト7の張力により固定プーリー片15のコーン面に現われる軸線方向分力 と可動プーリー片21とベルト7を介して作用する皿バネ23の押し戻し力は、 固定プーリー片15を固定プーリー片側軸端部45に向かって押動するので、ピ ン43は常にボルト49の先端部53に当接し、この位置で固定プーリー片15 の軸線方向位置は定まることになる。
【0030】 従って、ワッシャ17の厚さを変えることにより固定プーリー片15の軸線方 向位置を自在に調整できるもので、駆動軸9を装置ケース1から取り外す必要無 く、ボルト49を単に抜き取るか、あるいはボルト49を少し緩めて適正厚さの 2つ割のワッシャ17に交換することで上記調整操作は済む。
【0031】 このように、ベルト7と、駆動側プーリー3の固定プーリー片15と可動プー リー片21及び、従動側プーリー5の固定プーリー片25と可動プーリー片27 の左右側面の接触具合を見ながら行う組立て当初のシム調整及び、使用途中にお けるベルト7の摩耗状態や変速実態などを見て行われる使用初期のシム調整は、 極めてわずかな手数で完了できる。
【0032】 この考案の第2実施例の要部を図2に示した。
【0033】 位置決め部材69は、駆動軸9の固定プーリー片側軸端部45の中心部に設け ている穴63に挿入したピン65と、この穴63にはめこんだ止め輪73との間 に介在させた間隔保持材としてのワッシャ67とにて構成したもので、ピン65 の先端部がピン43に当接し、この位置で固定プーリー片15の固定プーリー片 側軸端部45の方向の軸線方向位置決めがされる構造である。
【0034】 この第2実施例も、駆動軸9を装置ケース1から取り外す必要無く、止め輪7 3を単に駆動軸9から取り外して適正厚さのワッシャ67に取替え、再び止め輪 73を駆動軸9に嵌め込むという、極めてわずかな手数で位置決めは完了する。
【0035】
【発明の効果】
以上のようにこの考案によれば、固定プーリー片を回転軸の軸線方向へ若干移 動可能に形成し、固定プーリー片の軸線方向での位置決めを行う位置決め部材を 、回転軸の外端部側に介在させた間隔保持材を介して回転軸に固定したので、軸 受から回転軸を抜き取る必要無く間隔保持材を交換することができ、固定プーリ ー片の軸線方向での位置決め作業はわずかな手数で行われることになり、ベルト 式無段変速装置の製作時の省力化に大いに有効となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例の変速装置全体を示す縦
断側面図である。
【図2】この考案の第2実施例の要部を示す縦断側面図
である。
【図3】従来例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 装置ケース 9 駆動軸(回転軸) 15 固定プーリー片 21 可動プーリー片 17,67 ワッシャ(間隔保持材) 19,69 位置決め部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受により装置ケースへ軸支された回転
    軸に、可動プーリー片が軸線方向移動可能に嵌合される
    と共に、固定プーリー片が一体回転するように嵌合され
    た可変径プーリーにおいて、 固定プーリー片を回転軸の軸線方向へ若干移動可能に形
    成し、固定プーリー片の軸線方向での位置決めを行う位
    置決め部材を、回転軸の外端部側に介在させた間隔保持
    材を介して回転軸に固定したことを特徴とする可変径プ
    ーリー。
JP6664691U 1991-08-22 1991-08-22 可変径プーリー Pending JPH0519721U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083921A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Kawasaki Heavy Ind Ltd ベルトコンバータおよびその従動プーリ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083921A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Kawasaki Heavy Ind Ltd ベルトコンバータおよびその従動プーリ
JP4578906B2 (ja) * 2004-09-15 2010-11-10 川崎重工業株式会社 ベルトコンバータおよびその従動プーリ

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