JPH051961Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は停電時においても、タイマー等の回路
が動作するようにバツクアツプする補助電源回路
に関する。

(ロ) 従来の技術 第２図は従来のVTR（ビデオテープレコーダ）
のタイマーの補助電源回路の回路構成図である。

図中、１は電源端子２からダイオードD₁を介
して給電されるタイマー予約回路（第１の回路）
である。３は前記電源端子２から給電される制御
回路（第２の回路）で、VTRの録画、再生、停
止等の動作を制御すると同時に、現在の動作内容
を内部に備えるRAMで記憶する。

前記タイマー予約回路１は現在の時刻と予約録
画開始時刻とを記憶し、タイマー予約モードにお
いて、前記両時刻が一致すると、出力端子４より
録画開始命令信号を前記制御回路３に出力し、録
画動作を行う。

５は抵抗Ｒ、ダイオードD₂、及び電界コンデ
ンサＣより成るバツクアツプ用の充電回路で、該
充電回路５は電源端子２からダイオードD₁、抵
抗Ｒを介して前記電界コンデンサＣに充電し、停
電時には、その充電電圧をダイオードD₂を介し
て前記タイマー予約回路１に給電する。従つて、
停電時においてもタイマー予約回路１は動作し、
現在時刻、予約録画開始時刻等のメモリ内容は消
えない。

しかし乍ら、上記従来例の場合、制御回路３は
バツクアツプされていないため、停電が起こる
と、リセツトがかかり、RAMに記憶されていた
内容が消え、停電後、停電前の状態を保持出来な
い。例えば、録画中に停電が起こると、停電後は
停止状態になる。

上記欠点を解消したものとしては、例えば、第
３図に示すように制御回路３にも専用のバツクア
ツプ用の充電回路６を接続したもの、或は実開昭
59−66354号公報に開示されているように１つの
バツクアツプ回路を複数の回路に接続したものが
ある。

しかし乍ら、前者の場合、バツクアツプ用の充
電回路が複数個必要となるため、コスト高にな
り、また、後者の場合、バツクアツプ回路の消耗
が早く、バツクアツプを行える時間が短くなる。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上記従来例の欠点に鑑みなされたもの
で、１つのバツクアツプ用の充電回路で、しかも
バツクアツプを行える時間を短くすることなく第
２の回路のバツクアツプを可能とした補助電源回
路を提供することを目的とするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 停電時には充電回路からスイツチを介して給電
されるように第２の回路を接続し、前記第２の回
路のバツクアツプも必要な場合にはスイツチの開
閉を第１の回路からの出力により制御する。

(ホ) 作用 上記構成に依れば、充電回路による第２の回路
のバツクアツプはスイツチが閉じている期間だけ
である。

(ヘ) 実施例 以下、図面を参照しつつ本考案の一実施例を詳
細に説明する。

第１図は本考案のVTRの電源補助回路の回路
構成図で、第２図と同一部分には同一符号を付
し、その説明は第２図の説明を援用する。

タイマー予約回路１と制御回路３との動作電圧
入力部はスイツチ７を介して互いに接続されてい
る。前記タイマー予約回路１の出力端子８からは
タイマー予約モードにおいて、予約録画開始時刻
に至つていない時、所謂タイマースタンバイ時に
はＨ（ハイ）信号が出力し、それ以外の時はＬ（ロ
ー）信号が出力する。前記スイツチ７はこの出力
端子８からの信号がＨ信号の時は開き、それ以外
の時は閉じるように構成されている。

次に、上記電源補助回路の動作について説明す
る。

今、タイマー予約回路１を午後５時から１時間
録画を行うように予約セツトし、タイマー予約モ
ードにしたとする。そして、タイマースタンバイ
時（例えば、午後４時）に停電が起こると、前記
タイマー予約回路１は電源端子２から給電されて
いたのに代り、充電回路５から給電され、バツク
アツプされる。この時、前記タイマー予約回路１
の出力端子８からはＨ信号が出力されているの
で、スイツチ７は開いており、前記充電回路５は
制御回路３をバツクアツプしない。そして、停電
が終了すると、前記タイマー予約回路１及び制御
回路３は共に、電源端子２により給電される。

午後５時になると、タイマー予約回路１の出力
端子４からは録画開始命令信号が前記制御回路３
に出力され、予約録画を開始する。そして、午後
５時30分に停電が起こつたとすると、前述と同様
にタイマー予約回路１は充電回路５によりバツク
アツプされる。また、前記タイマー予約回路１の
出力端子８からはＬ信号が出力されているので、
スイツチ７は閉じており、前記充電回路５は制御
回路３をバツクアツプする。従つて、前記制御回
路３内のRAMに記憶された内容は残つており、
停電が終了すると再び予約録画を開始する。

また、タイマー予約モード以外、即ち、ノーマ
ルモードにおいて、停電が起こつた時も、スイツ
チ７は閉じており、制御回路３は停電終了後、停
電前の動作を行うように制御する。

上述のような補助電源回路では、タイマースタ
ンバイ時に停電が起こつても、スイツチ７は開い
ているため、充電回路５は制御回路３をバツクア
ツプせず、前記充電回路５の消耗を防止する。

(ト) 考案の効果 本考案に依れば、停電時において、第２の回路
をバツクアツプする必要がない時は、スイツチを
開くことにより、充電回路の充電電圧が前記第２
の回路に伝わらず、前記充電回路の寿命が短くな
ることを防止した補助電源回路を提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の補助電源回路の回路構成図で
ある。第２図及び第３図は夫々従来の補助電源回
路の回路構成図である。 １……タイマー予約回路（第１の回路）、２…
…電源端子、３……制御回路（第２の回路）、５
……充電回路、７……スイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ビデオテープレコーダにおいて、 停電時には、電源により充電されたバツクアツ
   プ用の充電回路から給電されるタイマー予約回路
   と、 停電時には、前記充電回路からスイツチを介し
   て給電される動作制御回路を備え、 タイマー予約スタンバイ状態における停電時に
   は開成、録画予約実行後の停電時には閉成となる
   ように前記スイツチの開閉を前記動作制御回路か
   らの出力により制御するようにしてなる補助電源
   回路。