JPH05195950A - 斜板型圧縮機 - Google Patents

斜板型圧縮機

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JPH05195950A
JPH05195950A JP4009781A JP978192A JPH05195950A JP H05195950 A JPH05195950 A JP H05195950A JP 4009781 A JP4009781 A JP 4009781A JP 978192 A JP978192 A JP 978192A JP H05195950 A JPH05195950 A JP H05195950A
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和秀 内田
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
Mikio Matsuda
三起夫 松田
Hideaki Sasaya
英顕 笹谷
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    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
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    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons
    • F04B27/0886Piston shoes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜板型圧縮機における斜板とピストンロッド
に設けられたシューとの間の摩擦の問題を解消し、潤滑
油が十分に供給されない起動直後等においても、斜板と
シューの間に焼き付きが起こらないようにする。 【構成】 シリンダ室11を有するシリンダブロック2
と、ピストン20と、ピストンを往復運動させるための
駆動軸15と、駆動軸に対してリンク機構32〜35に
よって連結されて駆動軸と同じ回転をすると共に軸方向
には相対的に移動して吐出容量を変化させるために傾斜
角度を変更することができる斜板ガイド25と、斜板ガ
イド上においてそれに対して相対回転可能に軸受手段2
7〜29によって支持される斜板24と、ピストンのピ
ストンロッド21に設けられ斜板24と係合するシュー
23とを備えていることを特徴とし、斜板ガイド25が
回転しても斜板24は回転せず、シュー23との間に摩
擦が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用空調装
置の冷媒圧縮機として使用するのに適した、吐出容量を
無段階に変更することができる斜板型の圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用の空調装置において
は、走行状態に応じて回転数が大幅に変動する内燃機関
によって冷媒圧縮機を同時に駆動するため、空調負荷に
応じた流量の冷媒の吐出を行うためには、冷媒圧縮機の
吐出容量を変更可能にすることが望ましい。そのための
一つの手段として斜板型の駆動機構を備えた圧縮機が用
いられる場合がある。その他にも、冷媒圧縮機の吐出容
量を大小の範囲にわたって変更することができれば、空
調装置を運転した当初は大きな冷房能力を発揮させて急
速なクールダウンを行うと共に、目標温度に達した後
は、その温度を維持する程度の大きさに冷房能力を減少
させて圧縮機の運転を継続し、圧縮機の運転を断続して
温度の変動を起こさせることなく、快適に一定の温度を
保つことも可能になるが、斜板型圧縮機においては吐出
容量を無段階に変更することも可能であるから、このよ
うな目的に使用する圧縮機としてよく利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的な斜板型圧縮機
においては、駆動軸に連結された斜板が駆動軸と共に回
転するようになっているので、圧縮機本体のシリンダブ
ロックに形成されたシリンダ室内でピストンを往復運動
させるために、ピストンロッドに設けられたシューと係
合する斜板の周辺部では、斜板の最大径部分の大きな周
速が、そのままピストンロッドのシューに対する相対的
な摺動速度となる。そこで斜板とシューの材料の選択
や、シューに対する潤滑油の供給等が重要な問題にな
る。殊に、起動時には斜板とシューの間には僅かの量の
潤滑油が残っているだけであるから、起動後相当の時間
がたって潤滑油が十分に循環するようになるまでは、斜
板型圧縮機に大きな負荷をかけることができない。起動
後すぐに大きな負荷が斜板型圧縮機にかかる状態、例え
ば液圧縮の状態や、低容量高回転の運転状態では、斜板
とピストンロッドのシューとの間に焼き付きが起こっ
て、圧縮機がロックされる恐れがある。
【0004】本発明は、従来の斜板型圧縮機における斜
板とピストンロッドに設けられたシューとの間の摩擦の
問題を解消させることによって、潤滑油が未だ十分に供
給されていない起動直後等においても、斜板とピストン
ロッドのシューとの間に焼き付きが起こる恐れのない、
信頼性の高い斜板型圧縮機を提供することを、発明の解
決すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、シリンダ室が設けられたシ
リンダブロックと、前記シリンダ室に挿入されたピスト
ンと、前記シリンダ室内で前記ピストンを往復運動させ
るために前記シリンダブロック内へ延びている駆動軸
と、前記駆動軸に対してリンク機構によって連結されて
前記駆動軸と同じ回転をすると共に軸方向には相対的に
移動することによって前記駆動軸に対する傾斜角度を変
更することができる斜板ガイドと、前記斜板ガイド上に
おいてそれに対して相対回転可能に軸受手段によって支
持される斜板と、前記ピストンのピストンロッドに設け
られ前記斜板と係合するシューとを備えていることを特
徴とする斜板型圧縮機を提供する。
【0006】
【作用】駆動軸が原動機によって回転駆動されると、そ
の回転はリンク機構を介して斜板ガイドに伝えられ、斜
板ガイドも同じ回転をする。しかし、斜板ガイドに支持
されている斜板は、斜板ガイドに対して相対回転可能に
軸受手段によって支持されているので、実質的に斜板に
は回転が伝達されず、斜板とピストンのピストンロッド
に設けられたシューとの間には、斜板の円周方向の摺動
が起こらない。従って、斜板とシューとの間の摩擦及び
その潤滑の困難性も問題にならない。
【0007】
【実施例】図1に本発明の第1実施例としての斜板型圧
縮機を示す。なお、第1実施例の要部は図2に拡大して
詳細に示されている。図1に示された斜板型圧縮機1の
本体は、中央のシリンダブロック2と、その左側にボル
ト等によって締結されたフロントハウジング3と、同じ
く右側に弁板5を挟んで締結されたリヤハウジング6と
からなっている。リヤハウジング6の外周部には環状の
吸入室7が、また、その内側には吐出室8が形成されて
おり、弁板5に設けられた吸入口9及び吐出口10によ
って、シリンダブロック2内に形成された複数個のシリ
ンダ室11にそれぞれ通じている。弁板5のシリンダ室
11側には吸入口9を閉塞する薄いばね板からなる吸入
弁12が設けられると共に、弁板5の吐出室8側には吐
出口10を閉塞する薄いばね板からなる吐出弁13が設
けられる。なお、図1において4は吐出弁13のための
弁おさえを示している。
【0008】シリンダブロック2に形成されたクランク
室14内に、図示しない内燃機関等によって回転駆動さ
れる駆動軸15が伸びており、駆動軸15は、その前後
をシリンダブロック2内に設けられた軸受16、16’
と、フロントハウジング3に設けられた軸受17によっ
て支持されている。クランク室14内において、駆動軸
15には回転体18が嵌合することによって一体化され
ており、駆動軸15及び回転体18に作用する軸方向荷
重は、回転体18とフロントハウジング3との間に設け
られたスラスト軸受19によって支持される。駆動軸1
5と平行にシリンダブロック2内に複数個形成されたシ
リンダ室11には、それぞれピストン20が軸方向に往
復摺動可能に挿入されており、それらのピストンロッド
21には例えば球形の窪み22が形成されて、それと同
径の球の一部をなす一対の耐摩耗性シュー23が挿入さ
れ、それらのシュー23の間に共通の円盤型斜板24を
挟んでいる。なお、球形の窪み22の代わりに円柱形の
窪みを各ピストンロッド21に設けると共に、シュー2
3を円柱の一部をなす形状としてもよい。
【0009】図2に詳細に示すように、第1実施例の斜
板型圧縮機1は斜板24を駆動軸15上に支持するため
の構造に特徴を有する。中央部に駆動軸15を大きな間
隙を残して通過させる大きな開口を有する斜板ガイド2
5は、後述のリンク機構と駆動軸15上を摺動するスリ
ーブ30によって、駆動軸15に対する相対回転は阻止
されるが、軸方向には移動が可能であると共に、駆動軸
15に対して傾斜することもできるように駆動軸15上
に支持される。斜板ガイド25に対して斜板ストッパ2
6を螺子部等によって一体化することにより環状の溝が
形成され、その中に斜板24を回転自由に支持するラジ
アル軸受27と、一対のスラスト軸受28、29が設け
られる。これらの軸受は、例えば図2に示すように、ニ
ードルローラ型のものとすることができる。
【0010】駆動軸15上に摺動可能に嵌合するスリー
ブ30には、駆動軸15の軸線と直交する方向に一対の
ピン31が突設されており、前記斜板ガイド25がピン
31によってスリーブ30に枢着されることによって、
斜板24が前述のように駆動軸15に対して傾斜及び軸
方向摺動可能に支持される。斜板ガイド25には腕32
が突設されており、腕32には案内溝33が設けられて
いる。また、駆動軸15と一体化された回転体18には
腕34が突設されており、腕34に設けられたピン35
が案内溝33に係合している。このような案内溝33を
含むリンク機構によって駆動軸15に対する斜板ガイド
25の相対的な回転が阻止され、また、斜板ガイド25
及び斜板24の中心の軸方向変位とその傾斜角度との間
に一定の関係が与えられる。本発明の第1実施例におい
ては、斜板24が斜板ガイド25に対してラジアル軸受
27及びスラスト軸受28、29によって回転自由に支
持されているため、後に詳しく説明するように、斜板型
圧縮機1の作動状態において駆動軸15によって斜板ガ
イド25が回転駆動されても、斜板24は実質的に回転
することがなく、駆動軸15に対して単に傾斜運動(傾
動)だけをすることになり、それによって斜板24の周
辺部分とピストンロッド21に設けられたシュー23と
の間の摺動を避けることができるようになる。
【0011】参考に供するため、図3として従来の斜板
型圧縮機における斜板の支持構造が示されている。比較
の便をはかって、図3においては、図1及び図2に示す
本発明の第1実施例の構造と実質的に同じ部分について
は同じ参照符号を付して示している。図2と図3を対比
すれば明らかなように、従来の斜板型圧縮機における斜
板24aは、斜板ホルダ24bに対して圧入等の方法に
よって一体化されているので、斜板24aは駆動軸15
と共に回転し、斜板24aの周縁部の大きな周速がその
ままピストンロッド21のシュー23との摺動速度とな
る。従って、斜板型圧縮機の起動時等においては、前述
のようにシュー23の摺動面の潤滑をどのようにするか
ということが重要な問題になるのである。
【0012】ちなみに、従来の斜板型圧縮機において、
潤滑オイルの量を変化させて耐久試験を行った結果を図
4に示す。高負荷を想定し、駆動軸に与える回転数を大
きくして9000rpmにとると共に、潤滑オイルの量
を規定量の100%から0%まで段階的に変化させ、そ
れぞれの状態において斜板に係合するシューが使用限界
に達するまでの時間を計測したものである。この実験結
果からオイル量が少なくなるとシューの耐久性が急速に
低下することが判る。従って、圧縮機の起動直後の潤滑
が十分に行われていない状態で、大きな負荷が作用する
と、耐久性が著しく損なわれることが図4からも理解さ
れる。
【0013】ところで、斜板24の傾斜角度に対応し
て、複数個のピストン20の往復運動のストロークの大
きさが同時に決まり、それによって斜板型圧縮機1の吐
出容量が決まるが、図1に示した斜板型圧縮機1の構造
から見て、斜板24の傾斜角度はスリーブ30の軸方向
位置と対応していることが明らかである。従ってスリー
ブ30を、例えば図示しない油圧シリンダに挿入された
ピストン等によって、強制的に軸方向に動かすことによ
って、斜板24の傾斜角度を自由に調整することも可能
であるが、図1に示された第1実施例では、吸入室7の
圧力に応じて斜板24の傾斜角度及び吐出容量が自動的
に変化する構造になっている。
【0014】そのシステムは本発明の特徴とは直接関係
がないので、ここでは詳しく述べないが、斜板型圧縮機
1が空調装置の冷媒圧縮機として使用された場合には、
蒸発器から吸入室7へ戻ってくる低温低圧の冷媒の圧力
が高くなったときに開くと共に、低くなったときに閉じ
るように作動する制御バルブ36を設け、それによって
吸入室7とクランク室14とを接続することにより、ク
ランク室14内の圧力を変化させる。即ち、吸入室7の
圧力が高くなる冷房能力不足の状態では、開いている制
御バルブ36によってクランク室14と吸入室7を連通
させることにより、クランク室14の圧力を低下させ
て、ピストン20が大きなストロークをとることができ
るようにする一方、吸入室7の圧力が低くなる冷房能力
過剰の状態では、クランク室14と吸入室7の連通を制
御バルブ36によって遮断して、クランク室14へ洩れ
るブローバイガスによってクランク室14の圧力を高め
ることにより、ピストン20の運動を或る程度妨げて、
ストロークが小さくなるように作動する。この自動的な
作動を助け、且つ安全性を確保するために、例えば、ス
リーブ30を図1において右方へ付勢するばねを設け
て、斜板24の傾斜角度を常に小とするような方向性を
与えることにより、圧縮機の吐出容量が所定の最小吐出
容量に向かって減少する傾向を有するものとすることも
できる。
【0015】第1実施例の斜板型圧縮機においては、ピ
ストン20のストロークが変化するのに伴って斜板24
の傾斜角度が変化するが、そのときにピストン20の上
死点位置が移動するのを防止して、どのような吐出容量
のときでも、圧縮が十分に効くように設定されている。
これは案内溝33の形状をその目的に合わせて設定する
ことにより、斜板24の傾斜に応じてスリーブ30の軸
方向位置を変化させると同時に斜板24の中心を軸方向
に移動させることによって可能になる。なお、第1実施
例では案内溝33が斜板ガイド25の腕32に形成され
ると共に、それに係合するピン35が回転体18の腕3
4に設けられているが、この関係を振り替えて、腕34
に案内溝33を形成すると共に、腕32にピン35を設
けるように構造を変更することもできる。
【0016】第1実施例の斜板型圧縮機1はこのような
構造を有するから、図示しない内燃機関等によって駆動
軸15が回転駆動されると、駆動軸15と一体化された
回転体18及び腕34、ピン35、腕32の連結によっ
て構成されるリンク機構を介して、斜板ガイド25も回
転するが、斜板ガイド25にはラジアル軸受27及びス
ラスト軸受28、29が設けられているため、斜板24
とシュー23との摩擦力がラジアル軸受27及びスラス
ト軸受28、29の摩擦力よりも小さくない限り、斜板
ガイド25の回転が斜板24に伝達されることはなく、
斜板24は回転しないで、単に傾斜運動を行うだけのも
のとなる。
【0017】従って、斜板24とシュー23との間には
相対回転による摺動摩擦が生ずることがないので、この
部分を潤滑する必要も殆どない。その代わり、斜板ガイ
ド25と斜板24との間には相対回転が生じるが、第1
実施例においては、この部分にラジアル軸受27とスラ
スト軸受28、29が設けられており、潤滑油が十分供
給されない起動時でも、これらの軸受に摩耗が生じる恐
れはない。しかも、斜板24に対して軸受28、29が
設けられる位置の半径r1 (図2)は、ピストンロッド
21のシュー23が斜板24に係合する位置の半径r2
(図3)よりも小さいから、それぞれの位置における斜
板24の周速の大きさを比較しても軸受27〜29の位
置の周速が小である。更に、スラスト軸受28、29の
支持面積はシュー23のそれにくらべて格段に大きいか
ら、単位面積当たりの支持荷重も小さくなり、潤滑が十
分行われていない状態でも問題は少ないので、第1実施
例の斜板型圧縮機1は高い信頼性を得ることができる。
【0018】次に図5に示した本発明の第2実施例につ
いて説明する。この例は、図1及び図2に示された第1
実施例のように、平板状の斜板24とそれに係合するラ
ジアル軸受27及びスラスト軸受28、29を用いる代
わりに、中心に向かって厚さが減少するような浅い円錐
形の傾斜面37及び38を有する斜板39を用い、斜板
39の傾斜面37及び38に対して、斜板ガイド40及
び斜板ストッパ41に支持された一対のスラスト軸受4
2、43を設けた点に構造上の特徴がある。その他の構
造は第1実施例のそれと同じであるが、前記の特徴によ
って、スラスト軸受42、43の他に第1実施例のラジ
アル軸受27のようなものを使用する必要がない点で構
造が簡単になり、コスト面でも有利になる。しかし、作
用、効果の点では第1実施例と略同様である。
【0019】以上の説明では、斜板ガイド25と斜板2
4の間に設ける軸受としてはニードル型のローラベアリ
ングを用いる例を挙げているが、これらの軸受は、必ず
しもニードル型の転がり軸受である必要はなく、場合に
よっては摺動面に適当な表面処理を施すか、或いは軸受
メタルや樹脂等の耐摩耗性材料を使用することにより摺
動式の軸受を構成してもよい。但し、この場合の摩擦係
数は、斜板とシューの間の摩擦係数よりも小さくなるよ
うに配慮する必要がある。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、斜板型圧縮機における
斜板とそれに係合するピストンのピストンロッドに設け
られたシューとの間の摩擦摺動を実質的になくすことが
できるので、圧縮機の起動直後の潤滑不足の状態で大き
な負荷が加わった場合でも、斜板とシューの間に焼き付
きが生じる恐れがなくなり、斜板型圧縮機の信頼性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による斜板型圧縮機の第1実施例を示す
縦断正面図である。
【図2】図1の要部を拡大して詳細に示す部分的断面図
である。
【図3】図2と比較するために示した従来例の部分的断
面図である。
【図4】斜板型圧縮機の耐久試験の結果を示す線図であ
る。
【図5】本発明による斜板型圧縮機の第2実施例の要部
を示す部分的断面図である。
【符号の説明】
1…斜板型圧縮機 2…シリンダブロック 7…吸入室 11…シリンダ室 14…クランク室 15…駆動軸 18…回転体 20…ピストン 21…ピストンロッド 22…球形の窪み 23…シュー 24、24a、39…斜板 25、40…斜板ガイド 26、41…斜板ストッパ 27…ラジアル軸受 28、29、42、43…スラスト軸受 30…スリーブ 31…ピン 32、34…腕 33…案内溝 35…ピン 36…制御バルブ 37、38…傾斜面
フロントページの続き (72)発明者 松田 三起夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 笹谷 英顕 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室が設けられたシリンダブロッ
    クと、前記シリンダ室に挿入されたピストンと、前記シ
    リンダ室内で前記ピストンを往復運動させるために前記
    シリンダブロック内へ延びている駆動軸と、前記駆動軸
    に対してリンク機構によって連結されて前記駆動軸と同
    じ回転をすると共に軸方向には相対的に移動することに
    よって前記駆動軸に対する傾斜角度を変更することがで
    きる斜板ガイドと、前記斜板ガイド上においてそれに対
    して相対回転可能に軸受手段によって支持される斜板
    と、前記ピストンのピストンロッドに設けられ前記斜板
    と係合するシューとを備えていることを特徴とする斜板
    型圧縮機。
JP00978192A 1992-01-23 1992-01-23 斜板型圧縮機 Ceased JP3276387B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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