JPH05195400A - 積層不織布及びその製造方法 - Google Patents
積層不織布及びその製造方法Info
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- JPH05195400A JPH05195400A JP25452091A JP25452091A JPH05195400A JP H05195400 A JPH05195400 A JP H05195400A JP 25452091 A JP25452091 A JP 25452091A JP 25452091 A JP25452091 A JP 25452091A JP H05195400 A JPH05195400 A JP H05195400A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非常にソフトな風合と高強力とを兼備した積
層不織布を提供する。 【構成】 この積層不織布は、長繊維Aで構成されたA
層と、芯−鞘型複合長繊維Bで構成されたB層とを具備
するものである。長繊維Aは、直鎖状低密度ポリエチレ
ンを主体として形成されるものである。また、この直鎖
状低密度ポリエチレンとは、99〜90重量%のエチレンと
1〜10重量%のオクテン-1との共重合体である。芯−鞘
型複合長繊維Bの鞘成分は、直鎖状低密度ポリエチレン
の融点において、少なくとも軟化するポリエチレンより
なる。一方、芯成分は、ポリエステルよりなる。A層と
B層とは、接合されている。この接合は、長繊維Aと芯
−鞘型複合長繊維Bとの熱融着によって、なされてい
る。
層不織布を提供する。 【構成】 この積層不織布は、長繊維Aで構成されたA
層と、芯−鞘型複合長繊維Bで構成されたB層とを具備
するものである。長繊維Aは、直鎖状低密度ポリエチレ
ンを主体として形成されるものである。また、この直鎖
状低密度ポリエチレンとは、99〜90重量%のエチレンと
1〜10重量%のオクテン-1との共重合体である。芯−鞘
型複合長繊維Bの鞘成分は、直鎖状低密度ポリエチレン
の融点において、少なくとも軟化するポリエチレンより
なる。一方、芯成分は、ポリエステルよりなる。A層と
B層とは、接合されている。この接合は、長繊維Aと芯
−鞘型複合長繊維Bとの熱融着によって、なされてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非常にソフトな風合と
高強力とを兼備した積層不織布及びその製造方法に関す
るものである。
高強力とを兼備した積層不織布及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、不織布は、衛生材料,工業用資
材,土木用資材,及び一般生活用資材等の各種の用途に
広く使用されている。不織布には、短繊維で構成された
ものと、長繊維で構成されたものがあるが、後者は前者
に比較して高強力であるため、強度が要求される用途に
使用されている。しかしながら、長繊維不織布は、高強
力である反面、風合が硬い或いは肌触りが悪いという欠
点があった。
材,土木用資材,及び一般生活用資材等の各種の用途に
広く使用されている。不織布には、短繊維で構成された
ものと、長繊維で構成されたものがあるが、後者は前者
に比較して高強力であるため、強度が要求される用途に
使用されている。しかしながら、長繊維不織布は、高強
力である反面、風合が硬い或いは肌触りが悪いという欠
点があった。
【0003】長繊維不織布の風合を柔らかくするため或
いは肌触りを良くするためには、不織布を構成する長繊
維の繊度を細くすることが考えられる。しかし、長繊維
の繊度を細くするには、一定の限界があった。即ち、例
えば繊度を1デニール以下にするようなことは、長繊維
の製造上の理由から、困難だったのである。従って、あ
る程度、長繊維不織布の風合を柔らかくすることはでき
ても、更に風合を柔らかくすることは困難だったのであ
る。
いは肌触りを良くするためには、不織布を構成する長繊
維の繊度を細くすることが考えられる。しかし、長繊維
の繊度を細くするには、一定の限界があった。即ち、例
えば繊度を1デニール以下にするようなことは、長繊維
の製造上の理由から、困難だったのである。従って、あ
る程度、長繊維不織布の風合を柔らかくすることはでき
ても、更に風合を柔らかくすることは困難だったのであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、本発明者等
は、長繊維の素材自体を検討することにより、更に風合
の柔らかい長繊維不織布を得ることを試みた。この結
果、長繊維の素材として、ある特殊な共重合体、即ちエ
チレンとオクテン-1との共重合体を使用することによ
り、風合の柔らかい長繊維不織布を得ることに成功し
た。しかしながら、この特殊な共重合体を素材とする長
繊維は、強度が十分でなく、高強力の長繊維不織布を得
ることが、困難であった。
は、長繊維の素材自体を検討することにより、更に風合
の柔らかい長繊維不織布を得ることを試みた。この結
果、長繊維の素材として、ある特殊な共重合体、即ちエ
チレンとオクテン-1との共重合体を使用することによ
り、風合の柔らかい長繊維不織布を得ることに成功し
た。しかしながら、この特殊な共重合体を素材とする長
繊維は、強度が十分でなく、高強力の長繊維不織布を得
ることが、困難であった。
【0005】そこで、本発明者等は、この長繊維不織布
に高強力の不織布を接合して、積層不織布とすることに
よって、高強力を付与しようとした。即ち、前記の長繊
維よりなるウェブに、比較的強度の高い他の長繊維より
なるウェブを積層し、前記の長繊維と他の長繊維とを熱
融着して接合しようとした。しかし、前記の特殊な共重
合体を素材とする長繊維は、どのような長繊維に対して
も、良好に接合するというものではなかった。即ち、前
記の長繊維と他の長繊維とを熱融着する際に、前記の長
繊維が収縮して、得られる積層不織布に皺が生じたり、
或いは両長繊維を高い接合力で熱融着することができな
いという欠点があった。
に高強力の不織布を接合して、積層不織布とすることに
よって、高強力を付与しようとした。即ち、前記の長繊
維よりなるウェブに、比較的強度の高い他の長繊維より
なるウェブを積層し、前記の長繊維と他の長繊維とを熱
融着して接合しようとした。しかし、前記の特殊な共重
合体を素材とする長繊維は、どのような長繊維に対して
も、良好に接合するというものではなかった。即ち、前
記の長繊維と他の長繊維とを熱融着する際に、前記の長
繊維が収縮して、得られる積層不織布に皺が生じたり、
或いは両長繊維を高い接合力で熱融着することができな
いという欠点があった。
【0006】このため、本発明者等は、前記した特殊な
共重合体を素材とする長繊維と良好に熱融着し、且つ高
い接合力で接合する長繊維を開発し、本発明に到達した
のである。つまり、本発明は、ある特殊な共重合体を素
材とする長繊維で構成されたウェブと、この長繊維に良
好に接合される高強度の他の長繊維よりなるウェブとを
組み合わせることによって、非常にソフトな風合と高強
力とを兼備した不織布を得ることに成功したのである。
共重合体を素材とする長繊維と良好に熱融着し、且つ高
い接合力で接合する長繊維を開発し、本発明に到達した
のである。つまり、本発明は、ある特殊な共重合体を素
材とする長繊維で構成されたウェブと、この長繊維に良
好に接合される高強度の他の長繊維よりなるウェブとを
組み合わせることによって、非常にソフトな風合と高強
力とを兼備した不織布を得ることに成功したのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、直鎖状
低密度ポリエチレンを主体とする長繊維Aで構成される
A層と、芯−鞘型複合長繊維Bで構成されるB層とを具
備し、該長繊維Aと該芯−鞘型複合長繊維Bとが熱融着
されて、該A層と該B層とが接合されてなる積層不織布
において、前記直鎖状低密度ポリエチレンは、99〜90重
量%のエチレンと1〜10重量%のオクテン-1との共重合
体であり、前記芯−鞘型複合長繊維の鞘成分は、前記直
鎖状低密度ポリエチレンの融点において、少なくとも軟
化するポリエチレンであって、且つ芯成分はポリエステ
ルであることを特徴とする積層不織布、及びこの積層不
織布の製造方法に関するものである。
低密度ポリエチレンを主体とする長繊維Aで構成される
A層と、芯−鞘型複合長繊維Bで構成されるB層とを具
備し、該長繊維Aと該芯−鞘型複合長繊維Bとが熱融着
されて、該A層と該B層とが接合されてなる積層不織布
において、前記直鎖状低密度ポリエチレンは、99〜90重
量%のエチレンと1〜10重量%のオクテン-1との共重合
体であり、前記芯−鞘型複合長繊維の鞘成分は、前記直
鎖状低密度ポリエチレンの融点において、少なくとも軟
化するポリエチレンであって、且つ芯成分はポリエステ
ルであることを特徴とする積層不織布、及びこの積層不
織布の製造方法に関するものである。
【0008】本発明に係る積層不織布は、非常にソフト
な風合を有するA層と、高強力を示すB層とを具備する
ものである。A層は、長繊維Aで構成されており、この
長繊維Aは直鎖状低密度ポリエチレンを主体とするもの
である。この直鎖状低密度ポリエチレンは、99〜90重量
%のエチレンと1〜10重量%のオクテン-1との共重合体
である。このような共重合体は、99〜90重量%のエチレ
ンと1〜10重量%のオクテン-1とを仕込んで、重合反応
を生ぜしめることによって、得ることができる。オクテ
ン-1の量が1重量%未満であると、得られる直鎖状低密
度ポリエチレンよりなる長繊維の剛性が大きくなって、
ソフトな風合のA層が形成できなくなるため、好ましく
ない。逆に、オクテン-1の量が10重量%を超えると、細
繊度の長繊維が得られにくくなり、結局ソフトな風合の
A層が得られにくくなるため、好ましくない。
な風合を有するA層と、高強力を示すB層とを具備する
ものである。A層は、長繊維Aで構成されており、この
長繊維Aは直鎖状低密度ポリエチレンを主体とするもの
である。この直鎖状低密度ポリエチレンは、99〜90重量
%のエチレンと1〜10重量%のオクテン-1との共重合体
である。このような共重合体は、99〜90重量%のエチレ
ンと1〜10重量%のオクテン-1とを仕込んで、重合反応
を生ぜしめることによって、得ることができる。オクテ
ン-1の量が1重量%未満であると、得られる直鎖状低密
度ポリエチレンよりなる長繊維の剛性が大きくなって、
ソフトな風合のA層が形成できなくなるため、好ましく
ない。逆に、オクテン-1の量が10重量%を超えると、細
繊度の長繊維が得られにくくなり、結局ソフトな風合の
A層が得られにくくなるため、好ましくない。
【0009】この長繊維Aは、エチレンとオクテン-1と
の共重合体を主体とするものであり、この共重合体以外
に他の重合体が含有されていてもよい。他の重合体とし
ては、従来公知の種々の重合体が使用しうるが、特にポ
リプロピレンを使用するのが好ましい。ポリプロピレン
を混合するときには、その混合量は20重量%以下とする
のが好適である。即ち、共重合体80重量%以上とポリプ
ロピレン20重量%以下とを混合して、長繊維Aを形成す
るのが、好ましい。ポリプロピレンを混合する理由は、
共重合体の製糸性を向上させるためである。ポリプロピ
レンの混合量が20重量%を超えると、共重合体の製糸性
が劣る傾向が生じる。ここで使用するポリプロピレン
は、従来公知のポリプロピレンを用いることができる
し、またポリプロピレンに若干量のエチレン,ブテン等
を共重合したものも用いることができる。なお、長繊維
Aが、エチレンとオクテン-1の共重合体のみで形成され
ていてもよいことは、勿論である。
の共重合体を主体とするものであり、この共重合体以外
に他の重合体が含有されていてもよい。他の重合体とし
ては、従来公知の種々の重合体が使用しうるが、特にポ
リプロピレンを使用するのが好ましい。ポリプロピレン
を混合するときには、その混合量は20重量%以下とする
のが好適である。即ち、共重合体80重量%以上とポリプ
ロピレン20重量%以下とを混合して、長繊維Aを形成す
るのが、好ましい。ポリプロピレンを混合する理由は、
共重合体の製糸性を向上させるためである。ポリプロピ
レンの混合量が20重量%を超えると、共重合体の製糸性
が劣る傾向が生じる。ここで使用するポリプロピレン
は、従来公知のポリプロピレンを用いることができる
し、またポリプロピレンに若干量のエチレン,ブテン等
を共重合したものも用いることができる。なお、長繊維
Aが、エチレンとオクテン-1の共重合体のみで形成され
ていてもよいことは、勿論である。
【0010】本発明に係る積層不織布のB層は、芯−鞘
型複合長繊維Bで構成されている。そして、鞘成分とし
ては、直鎖状低密度ポリエチレンの融点において、少な
くとも軟化するポリエチレンで構成されている。即ち、
直鎖状低密度ポリエチレンの融点において、軟化するか
又は溶融するポリエチレンで構成されている。これは、
鞘成分と長繊維Aとの溶着によって、芯−鞘型複合長繊
維Bと長繊維Aとを熱融着させるためである。直鎖状低
密度ポリエチレンの融点において、軟化しないポリエチ
レンで、鞘成分が構成されていると、芯−鞘型複合長繊
維Bと長繊維Aとの熱融着が十分に行なえないので、好
ましくない。鞘成分として、具体的に採用される重合体
としては、長繊維Aの主体成分と同一の直鎖状低密度ポ
リエチレン、或いは高密度ポリエチレンが挙げられる。
なお、直鎖状低密度ポリエチレンの融点の測定方法は、
以下のとおりである。即ち、パーキンエルマー社製DS
C2型の示差走査熱量計を用い、昇温速度20℃/分で測
定した場合の融解吸収ピークの最大値を示す温度を融点
とした。また、本発明においては、直鎖状低密度ポリエ
チレン以外の高分子重合体の融点についても、この方法
で測定した。
型複合長繊維Bで構成されている。そして、鞘成分とし
ては、直鎖状低密度ポリエチレンの融点において、少な
くとも軟化するポリエチレンで構成されている。即ち、
直鎖状低密度ポリエチレンの融点において、軟化するか
又は溶融するポリエチレンで構成されている。これは、
鞘成分と長繊維Aとの溶着によって、芯−鞘型複合長繊
維Bと長繊維Aとを熱融着させるためである。直鎖状低
密度ポリエチレンの融点において、軟化しないポリエチ
レンで、鞘成分が構成されていると、芯−鞘型複合長繊
維Bと長繊維Aとの熱融着が十分に行なえないので、好
ましくない。鞘成分として、具体的に採用される重合体
としては、長繊維Aの主体成分と同一の直鎖状低密度ポ
リエチレン、或いは高密度ポリエチレンが挙げられる。
なお、直鎖状低密度ポリエチレンの融点の測定方法は、
以下のとおりである。即ち、パーキンエルマー社製DS
C2型の示差走査熱量計を用い、昇温速度20℃/分で測
定した場合の融解吸収ピークの最大値を示す温度を融点
とした。また、本発明においては、直鎖状低密度ポリエ
チレン以外の高分子重合体の融点についても、この方法
で測定した。
【0011】また、芯−鞘型複合長繊維Bの芯成分とし
ては、ポリエステルが使用される。ポリエステルは、鞘
成分や長繊維Aの融点或いは軟化温度では、軟化しにく
いものである。従って、芯−鞘型複合長繊維Bと長繊維
Aとが、熱融着された後においても、その熱融着された
区域で、芯成分は骨格成分としてB層中に存在するもの
である。この骨格成分の存在によって、積層不織布に高
強力を付与しうるのである。芯成分として使用するポリ
エステルは、従来公知のポリエステルを用いることがで
きる。即ち、テレフタル酸,イソフタル酸,フタル酸,
ナフタリン-2・6ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成
分又はこれらのエステル類成分と、エチレングリコー
ル,ジエチレングリコール,1・4-ブタンジオール,ネオ
ペンチルグリコール,シクロヘキサン-1・4-ジメタノー
ル等のジオール成分とを縮重合して得られるホモエステ
ル或いは共重合エステルを用いることができる。なお、
芯−鞘型複合長繊維Bの芯成分と鞘成分の複合比は、所
望に応じて任意に決定することができる。一般的には、
芯成分:鞘成分=1:0.25〜4(重量比)の範囲内で任意
に決定することができる。
ては、ポリエステルが使用される。ポリエステルは、鞘
成分や長繊維Aの融点或いは軟化温度では、軟化しにく
いものである。従って、芯−鞘型複合長繊維Bと長繊維
Aとが、熱融着された後においても、その熱融着された
区域で、芯成分は骨格成分としてB層中に存在するもの
である。この骨格成分の存在によって、積層不織布に高
強力を付与しうるのである。芯成分として使用するポリ
エステルは、従来公知のポリエステルを用いることがで
きる。即ち、テレフタル酸,イソフタル酸,フタル酸,
ナフタリン-2・6ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成
分又はこれらのエステル類成分と、エチレングリコー
ル,ジエチレングリコール,1・4-ブタンジオール,ネオ
ペンチルグリコール,シクロヘキサン-1・4-ジメタノー
ル等のジオール成分とを縮重合して得られるホモエステ
ル或いは共重合エステルを用いることができる。なお、
芯−鞘型複合長繊維Bの芯成分と鞘成分の複合比は、所
望に応じて任意に決定することができる。一般的には、
芯成分:鞘成分=1:0.25〜4(重量比)の範囲内で任意
に決定することができる。
【0012】前記した長繊維Aで構成されるA層と芯−
鞘型複合長繊維Bで構成されるB層とは、積層され接合
されて一体化されている。A層とB層との積層におい
て、その重量割合は任意に決定しうるものである。特
に、柔軟性に重点をおいた積層不織布を得ようとする場
合には、A層の重量割合を多くし、逆に高強力に重点を
おいた積層不織布を得ようとする場合には、B層の重量
割合を多くするのが、好ましい。A層とB層の接合は、
長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの熱融着によって、
なされるものである。この熱融着は、長繊維Aが溶融又
は軟化し、且つ芯−鞘型複合長繊維Bの鞘成分が溶融又
は軟化することにより、両繊維が固着するのである。熱
融着は、積層不織布の積層面の全部に亙ってなされてい
てもよいし、また一定の間隔を置いて配設された点状又
は線状等の一定の区域においてなされていてもよい。特
に、後者の熱融着は、熱融着されていない区域が残存し
ているので、積層不織布の柔軟性が阻害されず、好まし
いものである。この場合、熱融着されている一定の区域
の面積の総和を、積層不織布の全面積に対して、4〜40
%とするのが、好適である。この面積の総和が4%未満
であると、熱融着されている区域が少なくなりすぎて、
A層とB層との接合力が十分でなく、層剥離する傾向が
生じる。また、この面積の総和が40%を超えると、積層
不織布の柔軟性が阻害される傾向が生じる。なお、本発
明に係る積層不織布は、A層とB層とよりなるものであ
ってもよいし、A層及びB層と共に異なる層を具備して
いてもよい。
鞘型複合長繊維Bで構成されるB層とは、積層され接合
されて一体化されている。A層とB層との積層におい
て、その重量割合は任意に決定しうるものである。特
に、柔軟性に重点をおいた積層不織布を得ようとする場
合には、A層の重量割合を多くし、逆に高強力に重点を
おいた積層不織布を得ようとする場合には、B層の重量
割合を多くするのが、好ましい。A層とB層の接合は、
長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの熱融着によって、
なされるものである。この熱融着は、長繊維Aが溶融又
は軟化し、且つ芯−鞘型複合長繊維Bの鞘成分が溶融又
は軟化することにより、両繊維が固着するのである。熱
融着は、積層不織布の積層面の全部に亙ってなされてい
てもよいし、また一定の間隔を置いて配設された点状又
は線状等の一定の区域においてなされていてもよい。特
に、後者の熱融着は、熱融着されていない区域が残存し
ているので、積層不織布の柔軟性が阻害されず、好まし
いものである。この場合、熱融着されている一定の区域
の面積の総和を、積層不織布の全面積に対して、4〜40
%とするのが、好適である。この面積の総和が4%未満
であると、熱融着されている区域が少なくなりすぎて、
A層とB層との接合力が十分でなく、層剥離する傾向が
生じる。また、この面積の総和が40%を超えると、積層
不織布の柔軟性が阻害される傾向が生じる。なお、本発
明に係る積層不織布は、A層とB層とよりなるものであ
ってもよいし、A層及びB層と共に異なる層を具備して
いてもよい。
【0013】本発明で使用する長繊維A及び芯−鞘型複
合長繊維Bの繊度は、5デニール以下であるのが、好ま
しい。長繊維A又は芯−鞘型複合長繊維Bの繊度が5デ
ニールを超えると、積層不織布の風合が硬くなる傾向が
生じる。長繊維Aや芯−鞘型複合長繊維Bの繊度は、以
下の如き測定方法で測定されるものである。即ち、万能
投影機を使用して繊維の径を測定し、この径に基づき且
つ密度補正を行なってデニールに換算したものである。
また、長繊維A及び芯−鞘型複合長繊維Bには、繊維形
成性の各種重合体とは別に、繊維の改質等を図るため
に、潤滑剤,顔料,安定剤,難燃剤等が付着或いは含有
されていてもよい。また、長繊維A及び芯−鞘型複合長
繊維Bの断面形状は、一般的には円形であるが、その他
の多葉形状や中空形状等であってもよい。
合長繊維Bの繊度は、5デニール以下であるのが、好ま
しい。長繊維A又は芯−鞘型複合長繊維Bの繊度が5デ
ニールを超えると、積層不織布の風合が硬くなる傾向が
生じる。長繊維Aや芯−鞘型複合長繊維Bの繊度は、以
下の如き測定方法で測定されるものである。即ち、万能
投影機を使用して繊維の径を測定し、この径に基づき且
つ密度補正を行なってデニールに換算したものである。
また、長繊維A及び芯−鞘型複合長繊維Bには、繊維形
成性の各種重合体とは別に、繊維の改質等を図るため
に、潤滑剤,顔料,安定剤,難燃剤等が付着或いは含有
されていてもよい。また、長繊維A及び芯−鞘型複合長
繊維Bの断面形状は、一般的には円形であるが、その他
の多葉形状や中空形状等であってもよい。
【0014】次に、本発明に係る積層不織布の製造方法
について説明する。まず、99〜90重量%のエチレンと1
〜10重量%のオクテン-1との共重合体よりなる直鎖状低
密度ポリエチレンを準備する。この直鎖状低密度ポリエ
チレンは、溶融紡糸性等を考慮して、次のような特性を
持つものを用いるのが好ましい。即ち、メルトインデッ
クス値が20〜80g/10分であり、且つ密度が0.900〜0.9
40g/ccであるのが、好ましい。メルトインデックス値
が20g/10分未満であると、溶融紡糸温度を極端に高く
しなければ、高速紡糸が容易にできなくなり、合理的に
長繊維Aを形成しにくくなる。また、極端に高い温度で
高速紡糸を行なうと、紡糸ノズルに直鎖状低密度ポリエ
チレンによる汚れが付着しやすくなり、連続生産が行な
いにくくなる。逆に、メルトインデックス値が80g/10
分を超えると、得られる長繊維Aの強度が低下する傾向
が生じ、ひいては積層不織布の強力が低下する傾向が生
じる。また、直鎖状低密度ポリエチレンの密度が0.900
未満であると、得られる長繊維Aの強度が低下する傾向
が生じる。逆に、直鎖状低密度ポリエチレンの密度が0.
940を超えると、得られる長繊維Aの剛性が大きくなっ
て、A層の風合が硬くなる傾向が生じる。なお、上記し
たメルトインデックス値は、ASTMのD-1238(E)に規
定された方法で測定されるものである。
について説明する。まず、99〜90重量%のエチレンと1
〜10重量%のオクテン-1との共重合体よりなる直鎖状低
密度ポリエチレンを準備する。この直鎖状低密度ポリエ
チレンは、溶融紡糸性等を考慮して、次のような特性を
持つものを用いるのが好ましい。即ち、メルトインデッ
クス値が20〜80g/10分であり、且つ密度が0.900〜0.9
40g/ccであるのが、好ましい。メルトインデックス値
が20g/10分未満であると、溶融紡糸温度を極端に高く
しなければ、高速紡糸が容易にできなくなり、合理的に
長繊維Aを形成しにくくなる。また、極端に高い温度で
高速紡糸を行なうと、紡糸ノズルに直鎖状低密度ポリエ
チレンによる汚れが付着しやすくなり、連続生産が行な
いにくくなる。逆に、メルトインデックス値が80g/10
分を超えると、得られる長繊維Aの強度が低下する傾向
が生じ、ひいては積層不織布の強力が低下する傾向が生
じる。また、直鎖状低密度ポリエチレンの密度が0.900
未満であると、得られる長繊維Aの強度が低下する傾向
が生じる。逆に、直鎖状低密度ポリエチレンの密度が0.
940を超えると、得られる長繊維Aの剛性が大きくなっ
て、A層の風合が硬くなる傾向が生じる。なお、上記し
たメルトインデックス値は、ASTMのD-1238(E)に規
定された方法で測定されるものである。
【0015】以上の如き直鎖状低密度ポリエチレンを単
独で又は他の重合体と混合して、溶融紡糸して長繊維A
を得る。混合される他の重合体としては、任意の重合体
を採用することができるが、特にメルトフローレート値
が10〜70g/10分のポリプロピレンを混合するのが、好
ましい。メルトフローレート値が10g/10分未満である
と、直鎖状低密度ポリエチレンとポリプロピレンとを均
一に混合しにくくなり、製糸性が低下する傾向が生じ
る。逆に、メルトフローレート値が70g/10分を超える
と、得られる長繊維Aの強度が低下する傾向が生じる。
なお、このメルトフローレート値は、ASTMのD-1238
(L)に規定された方法で測定されるものである。直鎖状
低密度ポリエチレンとこのポリプロピレンとを混合する
際には、直鎖状低密度ポリエチレン80重量%以上とこの
ポリプロピレン20重量%以下とを混合するのが、好適で
ある。ポリプロピレンを20重量%を超えて混合すると、
長繊維Aの製糸性が低下する傾向が生じる。以上の如き
長繊維Aを溶融紡糸した後、コンベア等に集積してA層
を形成する。なお、長繊維Aを得る際の紡糸温度は、22
0〜265℃程度が良く、特に好ましくは230〜255℃程度が
良い。この温度よりも高い温度で紡糸すると、紡糸口金
の表面が汚れやすくなり、長時間操業した場合には、経
時的な糸切れが発生し、均一なA層が得られにくくな
る。また、この温度よりも低い温度で紡糸すると、安定
な溶融紡糸を行ないにくくなる。
独で又は他の重合体と混合して、溶融紡糸して長繊維A
を得る。混合される他の重合体としては、任意の重合体
を採用することができるが、特にメルトフローレート値
が10〜70g/10分のポリプロピレンを混合するのが、好
ましい。メルトフローレート値が10g/10分未満である
と、直鎖状低密度ポリエチレンとポリプロピレンとを均
一に混合しにくくなり、製糸性が低下する傾向が生じ
る。逆に、メルトフローレート値が70g/10分を超える
と、得られる長繊維Aの強度が低下する傾向が生じる。
なお、このメルトフローレート値は、ASTMのD-1238
(L)に規定された方法で測定されるものである。直鎖状
低密度ポリエチレンとこのポリプロピレンとを混合する
際には、直鎖状低密度ポリエチレン80重量%以上とこの
ポリプロピレン20重量%以下とを混合するのが、好適で
ある。ポリプロピレンを20重量%を超えて混合すると、
長繊維Aの製糸性が低下する傾向が生じる。以上の如き
長繊維Aを溶融紡糸した後、コンベア等に集積してA層
を形成する。なお、長繊維Aを得る際の紡糸温度は、22
0〜265℃程度が良く、特に好ましくは230〜255℃程度が
良い。この温度よりも高い温度で紡糸すると、紡糸口金
の表面が汚れやすくなり、長時間操業した場合には、経
時的な糸切れが発生し、均一なA層が得られにくくな
る。また、この温度よりも低い温度で紡糸すると、安定
な溶融紡糸を行ないにくくなる。
【0016】このA層とは別に、芯−鞘型複合長繊維B
を集積してなるB層を形成する。芯−鞘型複合長繊維B
は、長繊維Aを得るのに使用した直鎖状低密度ポリエチ
レンの融点において、少なくとも軟化する即ち軟化又は
溶融するポリエチレンを鞘成分として用い、ポリエステ
ルを芯成分として用い、溶融複合紡糸することによっ
て、形成される。鞘成分として用いられるポリエチレン
の具体例としては、長繊維Aを得るのに使用した直鎖状
低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等が挙げられ
る。また、芯成分として用いられるポリエステルとして
は、従来公知のポリエステルを使用することができる。
この芯−鞘型複合長繊維Bを溶融複合紡糸によって得る
際の紡糸温度は、芯成分の紡糸温度を260〜310℃程度と
するのが良く、特に好ましくは270〜300℃程度とするの
が良く、鞘成分の紡糸温度を220〜265℃程度とするのが
良く、特に好ましくは230〜255℃程度とするのが良い。
この温度よりも高い温度で紡糸すると、紡糸口金の表面
が汚れやすくなり、長時間操業した場合には、経時的な
糸切れが発生し、均一なB層が得られにくくなる。ま
た、この温度よりも低い温度で紡糸すると、安定な溶融
紡糸を行ないにくくなる。
を集積してなるB層を形成する。芯−鞘型複合長繊維B
は、長繊維Aを得るのに使用した直鎖状低密度ポリエチ
レンの融点において、少なくとも軟化する即ち軟化又は
溶融するポリエチレンを鞘成分として用い、ポリエステ
ルを芯成分として用い、溶融複合紡糸することによっ
て、形成される。鞘成分として用いられるポリエチレン
の具体例としては、長繊維Aを得るのに使用した直鎖状
低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等が挙げられ
る。また、芯成分として用いられるポリエステルとして
は、従来公知のポリエステルを使用することができる。
この芯−鞘型複合長繊維Bを溶融複合紡糸によって得る
際の紡糸温度は、芯成分の紡糸温度を260〜310℃程度と
するのが良く、特に好ましくは270〜300℃程度とするの
が良く、鞘成分の紡糸温度を220〜265℃程度とするのが
良く、特に好ましくは230〜255℃程度とするのが良い。
この温度よりも高い温度で紡糸すると、紡糸口金の表面
が汚れやすくなり、長時間操業した場合には、経時的な
糸切れが発生し、均一なB層が得られにくくなる。ま
た、この温度よりも低い温度で紡糸すると、安定な溶融
紡糸を行ないにくくなる。
【0017】前記したA層とB層とを、積層して積層ウ
ェブを形成する。積層ウェブの形成方式としては、予め
形成したA層と、予め形成したB層とを積層してもよい
し、また予め形成したA層上に芯−鞘型複合長繊維Bを
集積してB層を形成すると共に、A層とB層とを積層し
て積層ウェブを形成してもよい。また、予め形成したB
層上に長繊維Aを集積してA層を形成すると共に、B層
とA層とを積層して積層ウェブを形成してもよい。
ェブを形成する。積層ウェブの形成方式としては、予め
形成したA層と、予め形成したB層とを積層してもよい
し、また予め形成したA層上に芯−鞘型複合長繊維Bを
集積してB層を形成すると共に、A層とB層とを積層し
て積層ウェブを形成してもよい。また、予め形成したB
層上に長繊維Aを集積してA層を形成すると共に、B層
とA層とを積層して積層ウェブを形成してもよい。
【0018】次に、この積層ウェブを凹凸ロールを使用
して押圧する。具体的には、凹凸ロールと平滑ロールと
で構成されたエンボスロールのロール間に、積層ウェブ
を導入することによって行なう。また、一対の凹凸ロー
ルで構成されたエンボスロールのロール間に、積層ウェ
ブを導入してもよい。本発明においては、この際、エン
ボスロールの少なくとも一つの凹凸ロールの温度が、一
定の温度に設定されている。即ち、長繊維Aを得るのに
使用される直鎖状低密度ポリエチレンの融点よりも、5
〜30℃低い温度に加熱されているのである。凹凸ロール
の温度が、この温度よりも低く設定されていると、長繊
維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの熱融着が不十分になっ
て、得られる積層不織布の層間剥離が生じやすかった
り、積層不織布の表面が毛羽立ちやすくなり、好ましく
ない。逆に、この温度よりも高い温度に凹凸ロールが設
定されていると、長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの
熱融着区域が、フィルム化して、積層不織布の柔軟性が
低下するので、好ましくない。以上の方法で積層ウェブ
を押圧すると、凹凸ロールの凸部に対応する積層ウェブ
の区域において、熱融着が生じる。従って、間隔を置い
て配設された一定の区域において、長繊維Aと芯−鞘型
複合長繊維Bとが熱融着されるのである。そして、A層
とB層とが接合された積層不織布が得られるのである。
して押圧する。具体的には、凹凸ロールと平滑ロールと
で構成されたエンボスロールのロール間に、積層ウェブ
を導入することによって行なう。また、一対の凹凸ロー
ルで構成されたエンボスロールのロール間に、積層ウェ
ブを導入してもよい。本発明においては、この際、エン
ボスロールの少なくとも一つの凹凸ロールの温度が、一
定の温度に設定されている。即ち、長繊維Aを得るのに
使用される直鎖状低密度ポリエチレンの融点よりも、5
〜30℃低い温度に加熱されているのである。凹凸ロール
の温度が、この温度よりも低く設定されていると、長繊
維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの熱融着が不十分になっ
て、得られる積層不織布の層間剥離が生じやすかった
り、積層不織布の表面が毛羽立ちやすくなり、好ましく
ない。逆に、この温度よりも高い温度に凹凸ロールが設
定されていると、長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの
熱融着区域が、フィルム化して、積層不織布の柔軟性が
低下するので、好ましくない。以上の方法で積層ウェブ
を押圧すると、凹凸ロールの凸部に対応する積層ウェブ
の区域において、熱融着が生じる。従って、間隔を置い
て配設された一定の区域において、長繊維Aと芯−鞘型
複合長繊維Bとが熱融着されるのである。そして、A層
とB層とが接合された積層不織布が得られるのである。
【0019】
実施例1 5重量%のオクテン-1と95重量%のポリエチレンとを共
重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンを準備し
た。この直鎖状低密度ポリエチレンの密度は0.937g/c
cであり、メルトインデックス値は35g/10分であり、
融点は125℃であった。この直鎖状低密度ポリエチレン
を溶融させ、孔数200の紡糸口金に供給し、紡糸温度235
℃、単孔吐出量1.20g/分の条件で溶融紡糸を行なっ
た。そして、紡糸孔から吐出された長繊維Aを、紡糸口
金下150cmの位置に設けたエアジェットを用いて引き取
った。このようにして得られた長繊維Aの繊度は、2デ
ニールであった。次に、エアジェットの出口において、
強制帯電の方法で長繊維Aを開繊させた後、走行する無
端金網上に集積して、A層を形成した。このA層の目付
は、15g/m2であった。
重合して得られた直鎖状低密度ポリエチレンを準備し
た。この直鎖状低密度ポリエチレンの密度は0.937g/c
cであり、メルトインデックス値は35g/10分であり、
融点は125℃であった。この直鎖状低密度ポリエチレン
を溶融させ、孔数200の紡糸口金に供給し、紡糸温度235
℃、単孔吐出量1.20g/分の条件で溶融紡糸を行なっ
た。そして、紡糸孔から吐出された長繊維Aを、紡糸口
金下150cmの位置に設けたエアジェットを用いて引き取
った。このようにして得られた長繊維Aの繊度は、2デ
ニールであった。次に、エアジェットの出口において、
強制帯電の方法で長繊維Aを開繊させた後、走行する無
端金網上に集積して、A層を形成した。このA層の目付
は、15g/m2であった。
【0020】次に、長繊維Aを得るのに使用した直鎖状
低密度ポリエチレンと、融点が259℃で固有粘度が0.75
のポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)を準備
した。ここで、固有粘度は、フェノールと四塩化エタン
の等重量組成の混合溶媒を用い、試料濃度0.5g/dl,
温度20℃で測定したものである。そして、直鎖状低密度
ポリエチレンを鞘成分とし、ポリエステルを芯成分とし
て、孔数200の複合紡糸口金で溶融複合紡糸した。この
際の紡糸条件は、次のとおりである。即ち、直鎖状低密
度ポリエチレンの紡糸温度は235℃であり、ポリエステ
ルの紡糸温度は285℃であり、鞘成分と芯成分の複合比
は鞘成分:芯成分=50:50であり、単孔吐出量は1.25g
/分とした。以上のようにして紡糸孔から吐出された芯
−鞘型複合長繊維Bを、紡糸口金下150cmの位置に設け
たエアジェットを用いて引き取った。得られた芯−鞘型
複合長繊維Bの繊度は、2.8デニールであった。その
後、エアジェットの出口において、強制帯電の方法で芯
−鞘型複合長繊維Bを開繊させた後、走行する無端金網
に載置されているA層上に、芯−鞘型複合長繊維Bを集
積してB層を形成すると共に、A層及びB層が積層され
てなる積層ウェブを形成した。形成されたB層の目付は
15g/m2であり、積層ウェブの目付は30g/m2であっ
た。
低密度ポリエチレンと、融点が259℃で固有粘度が0.75
のポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)を準備
した。ここで、固有粘度は、フェノールと四塩化エタン
の等重量組成の混合溶媒を用い、試料濃度0.5g/dl,
温度20℃で測定したものである。そして、直鎖状低密度
ポリエチレンを鞘成分とし、ポリエステルを芯成分とし
て、孔数200の複合紡糸口金で溶融複合紡糸した。この
際の紡糸条件は、次のとおりである。即ち、直鎖状低密
度ポリエチレンの紡糸温度は235℃であり、ポリエステ
ルの紡糸温度は285℃であり、鞘成分と芯成分の複合比
は鞘成分:芯成分=50:50であり、単孔吐出量は1.25g
/分とした。以上のようにして紡糸孔から吐出された芯
−鞘型複合長繊維Bを、紡糸口金下150cmの位置に設け
たエアジェットを用いて引き取った。得られた芯−鞘型
複合長繊維Bの繊度は、2.8デニールであった。その
後、エアジェットの出口において、強制帯電の方法で芯
−鞘型複合長繊維Bを開繊させた後、走行する無端金網
に載置されているA層上に、芯−鞘型複合長繊維Bを集
積してB層を形成すると共に、A層及びB層が積層され
てなる積層ウェブを形成した。形成されたB層の目付は
15g/m2であり、積層ウェブの目付は30g/m2であっ
た。
【0021】この後、積層ウェブをエンボスロールに導
入した。このエンボスロールは、金属製の凹凸ロール
と、金属製の平滑ロールとで構成されたものである。ま
た、凹凸ロールの温度は115℃に設定されており、積層
ウェブに与えられる線圧は50kg/cmであった。以上のよ
うにして、長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとが熱融着
されて、積層不織布を得た。なお、この熱融着は、凹凸
ロールの凸部に対応する積層ウェブの箇所で生じた。従
って、熱融着は、間隔を置いて配設された一定の区域に
おいてなされていた。そして、この区域の面積の総和
は、積層不織布の全面積に対して12%であった。
入した。このエンボスロールは、金属製の凹凸ロール
と、金属製の平滑ロールとで構成されたものである。ま
た、凹凸ロールの温度は115℃に設定されており、積層
ウェブに与えられる線圧は50kg/cmであった。以上のよ
うにして、長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとが熱融着
されて、積層不織布を得た。なお、この熱融着は、凹凸
ロールの凸部に対応する積層ウェブの箇所で生じた。従
って、熱融着は、間隔を置いて配設された一定の区域に
おいてなされていた。そして、この区域の面積の総和
は、積層不織布の全面積に対して12%であった。
【0022】以上のようにして得られた積層不織布の各
種物性を測定したところ、下記のとおりであった。 記 (1)強力 :6.4kg/5cm巾 (2)伸度 :53% (3)トータルハンド :41g (4)毛羽立ち性 :良好 なお、上記の各種物性の測定方法は、次のとおりであ
る。 (1)強力:JIS-L-1096に記載のストリップ法に準じ、巾5
0mm,長さ100mmの試験片を使用して、最大引張強力を測
定した。そして、この最大値を強力とした。 (2)伸度:前記の強力を示すときの試験片の伸び率を測
定した。 (3)トータルハンド:JIS-L-1096に記載のハンドルオメ
ーター法に準じ、スロット幅10mmで測定した。このトー
タルハンドは、試験片の柔らかさを示すものである。 (4)毛羽立ち性:JIS-L-1084の45R法に準拠した摩擦試験
機II型を用いて、試験片の表面を摩擦した。この摩擦の
条件は、試験片の大きさが14cm×5cmで、JIS-L-0823に
記載の摩擦用白綿布を摩擦子として荷重200g付加のも
とで、且つ試験片10cmの間を毎分30回往復の速度で、10
0回往復摩擦した。そして、試験片の表面の毛羽立ち状
態を目視により判定した。毛羽立ちが少ない場合を良好
と判定し、毛羽立ちが多い場合を不良と判定した。
種物性を測定したところ、下記のとおりであった。 記 (1)強力 :6.4kg/5cm巾 (2)伸度 :53% (3)トータルハンド :41g (4)毛羽立ち性 :良好 なお、上記の各種物性の測定方法は、次のとおりであ
る。 (1)強力:JIS-L-1096に記載のストリップ法に準じ、巾5
0mm,長さ100mmの試験片を使用して、最大引張強力を測
定した。そして、この最大値を強力とした。 (2)伸度:前記の強力を示すときの試験片の伸び率を測
定した。 (3)トータルハンド:JIS-L-1096に記載のハンドルオメ
ーター法に準じ、スロット幅10mmで測定した。このトー
タルハンドは、試験片の柔らかさを示すものである。 (4)毛羽立ち性:JIS-L-1084の45R法に準拠した摩擦試験
機II型を用いて、試験片の表面を摩擦した。この摩擦の
条件は、試験片の大きさが14cm×5cmで、JIS-L-0823に
記載の摩擦用白綿布を摩擦子として荷重200g付加のも
とで、且つ試験片10cmの間を毎分30回往復の速度で、10
0回往復摩擦した。そして、試験片の表面の毛羽立ち状
態を目視により判定した。毛羽立ちが少ない場合を良好
と判定し、毛羽立ちが多い場合を不良と判定した。
【0023】実施例2 実施例1で使用した直鎖状低密度ポリエチレン95重量%
と、メルトフローレート値が20g/10分のポリプロピレ
ン5重量%とを混合して溶融し、実施例1で使用した紡
糸口金を用いて紡糸した。この際、エアジェットの圧力
を変更した以外は、実施例1と同一の条件で長繊維Aを
得た。なお、この長繊維Aの繊度は1.6デニールであっ
た。そして、実施例1と同様にして、目付15g/m2の
A層を得た。その後は、実施例1と同様にして、積層不
織布を得た。
と、メルトフローレート値が20g/10分のポリプロピレ
ン5重量%とを混合して溶融し、実施例1で使用した紡
糸口金を用いて紡糸した。この際、エアジェットの圧力
を変更した以外は、実施例1と同一の条件で長繊維Aを
得た。なお、この長繊維Aの繊度は1.6デニールであっ
た。そして、実施例1と同様にして、目付15g/m2の
A層を得た。その後は、実施例1と同様にして、積層不
織布を得た。
【0024】以上のようにして得られた積層不織布の各
種物性を測定したところ、下記のとおりであった。 記 強力 :6.8kg/5cm巾 伸度 :48% トータルハンド :36g 毛羽立ち性 :良好
種物性を測定したところ、下記のとおりであった。 記 強力 :6.8kg/5cm巾 伸度 :48% トータルハンド :36g 毛羽立ち性 :良好
【0025】比較例1 実施例1で使用した直鎖状低密度ポリエチレンを使用し
て、実施例1と同一条件で紡糸して、長繊維Aを得た。
そして、この長繊維Aを集積して目付30g/m2のウェ
ブを形成した。このウェブのみを用いて、実施例1で使
用したエンボスロールに導入し、実施例1と同一条件で
押圧し、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の各種
物性は、下記のとおりであった。 記 強力 :2.2kg/5cm巾 伸度 :93% トータルハンド :11g 毛羽立ち性 :不良
て、実施例1と同一条件で紡糸して、長繊維Aを得た。
そして、この長繊維Aを集積して目付30g/m2のウェ
ブを形成した。このウェブのみを用いて、実施例1で使
用したエンボスロールに導入し、実施例1と同一条件で
押圧し、長繊維不織布を得た。この長繊維不織布の各種
物性は、下記のとおりであった。 記 強力 :2.2kg/5cm巾 伸度 :93% トータルハンド :11g 毛羽立ち性 :不良
【0026】比較例2 実施例2で使用した直鎖状低密度ポリエチレンとポリプ
ロピレンとの混合物を用いて、実施例2と同一条件で紡
糸して、長繊維Aを得た。そして、この長繊維Aを集積
して目付30g/m2のウェブを形成した。このウェブの
みを用いて、実施例2で使用したエンボスロールに導入
し、実施例2と同一条件で押圧し、長繊維不織布を得
た。この長繊維不織布の各種物性は、下記のとおりであ
った。 記 強力 :2.5kg/5cm巾 伸度 :109% トータルハンド :8g 毛羽立ち性 :不良
ロピレンとの混合物を用いて、実施例2と同一条件で紡
糸して、長繊維Aを得た。そして、この長繊維Aを集積
して目付30g/m2のウェブを形成した。このウェブの
みを用いて、実施例2で使用したエンボスロールに導入
し、実施例2と同一条件で押圧し、長繊維不織布を得
た。この長繊維不織布の各種物性は、下記のとおりであ
った。 記 強力 :2.5kg/5cm巾 伸度 :109% トータルハンド :8g 毛羽立ち性 :不良
【0027】比較例3 芯−鞘型複合長繊維Bを、実施例1と同一条件で得、こ
れを集積して目付30g/m2のウェブを形成した。この
ウェブのみを用いて、実施例1で使用したエンボスロー
ルに導入し、実施例1と同一条件で押圧し、長繊維不織
布を得た。この長繊維不織布の各種物性は、下記のとお
りであった。 記 強力 :11.7kg/5cm巾 伸度 :47% トータルハンド :180g 毛羽立ち性 :良好
れを集積して目付30g/m2のウェブを形成した。この
ウェブのみを用いて、実施例1で使用したエンボスロー
ルに導入し、実施例1と同一条件で押圧し、長繊維不織
布を得た。この長繊維不織布の各種物性は、下記のとお
りであった。 記 強力 :11.7kg/5cm巾 伸度 :47% トータルハンド :180g 毛羽立ち性 :良好
【0028】以上の実施例及び比較例の結果より明らか
なとおり、実施例に係る積層不織布は強力及び柔軟性に
優れ、且つ毛羽立ちも少ないものであった。これに対
し、比較例1及び2に係る不織布は、柔軟性には優れて
いるが、強力が低く、また毛羽立ちも多いものであっ
た。なお、比較例1及び2において、毛羽立ちを少なく
するために、凹凸ロールの温度を高くすると、得られる
積層不織布の柔軟性が著しく低下した。また、比較例3
に係る不織布は、強力が高く、毛羽立ちの少ないもので
あったが、柔軟性に劣るものであった。
なとおり、実施例に係る積層不織布は強力及び柔軟性に
優れ、且つ毛羽立ちも少ないものであった。これに対
し、比較例1及び2に係る不織布は、柔軟性には優れて
いるが、強力が低く、また毛羽立ちも多いものであっ
た。なお、比較例1及び2において、毛羽立ちを少なく
するために、凹凸ロールの温度を高くすると、得られる
積層不織布の柔軟性が著しく低下した。また、比較例3
に係る不織布は、強力が高く、毛羽立ちの少ないもので
あったが、柔軟性に劣るものであった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る積層
不織布は、一定量のエチレンとオクテン-1との共重合体
よりなる直鎖状低密度ポリエチレンを使用して長繊維A
を得、この長繊維Aが集積されたA層を具備している。
従って、この直鎖状低密度ポリエチレンなる素材に起因
する柔らかさ及び肌触りの良さをA層に与えることがで
きる。また、このA層は、鞘成分として直鎖状低密度ポ
リエチレン等のポリエチレンを使用し、芯成分としてポ
リエステルを使用した芯−鞘型複合長繊維Bが集積され
てなるB層と積層され接合されている。B層中の長繊維
Bは、芯成分が骨格繊維として機能するため、B層は高
強力を示すものである。そして、A層とB層との接合
は、長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの熱融着によっ
てなされている。長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bの鞘
成分とは、その融点及び軟化温度に関して一定の関係が
あるので、その熱融着は強固である。従って、本発明に
係る積層不織布は、非常にソフトな風合を示し、且つ高
強力を示すという効果を奏するものである。依って、本
発明に係る積層不織布は、その目付が低い場合には使い
捨ておむつ等の表面材として好適に使用でき、その目付
が高い場合には袋物の素材,カーペット用基布,瀘過布
等として好適に使用できるものである。
不織布は、一定量のエチレンとオクテン-1との共重合体
よりなる直鎖状低密度ポリエチレンを使用して長繊維A
を得、この長繊維Aが集積されたA層を具備している。
従って、この直鎖状低密度ポリエチレンなる素材に起因
する柔らかさ及び肌触りの良さをA層に与えることがで
きる。また、このA層は、鞘成分として直鎖状低密度ポ
リエチレン等のポリエチレンを使用し、芯成分としてポ
リエステルを使用した芯−鞘型複合長繊維Bが集積され
てなるB層と積層され接合されている。B層中の長繊維
Bは、芯成分が骨格繊維として機能するため、B層は高
強力を示すものである。そして、A層とB層との接合
は、長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの熱融着によっ
てなされている。長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bの鞘
成分とは、その融点及び軟化温度に関して一定の関係が
あるので、その熱融着は強固である。従って、本発明に
係る積層不織布は、非常にソフトな風合を示し、且つ高
強力を示すという効果を奏するものである。依って、本
発明に係る積層不織布は、その目付が低い場合には使い
捨ておむつ等の表面材として好適に使用でき、その目付
が高い場合には袋物の素材,カーペット用基布,瀘過布
等として好適に使用できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米沢 安広 京都府宇治市宇治小桜23ユニチカ株式会社 中央研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 直鎖状低密度ポリエチレンを主体とする
長繊維Aで構成されるA層と、芯−鞘型複合長繊維Bで
構成されるB層とを具備し、該長繊維Aと該芯−鞘型複
合長繊維Bとが熱融着されて、該A層と該B層とが接合
されてなる積層不織布において、前記直鎖状低密度ポリ
エチレンは、99〜90重量%のエチレンと1〜10重量%の
オクテン-1との共重合体であり、前記芯−鞘型複合長繊
維の鞘成分は、前記直鎖状低密度ポリエチレンの融点に
おいて、少なくとも軟化するポリエチレンであって、且
つ芯成分はポリエステルであることを特徴とする積層不
織布。 - 【請求項2】 長繊維A及び芯−鞘型複合長繊維Bの繊
度が、5デニール以下である請求項1記載の積層不織
布。 - 【請求項3】 長繊維Aが、80重量%以上の直鎖状低密
度ポリエチレンと20重量%以下のポリプロピレンとで形
成されている請求項1又は2記載の積層不織布。 - 【請求項4】 長繊維Aと芯−鞘型複合長繊維Bとの熱
融着が、間隔を置いて配設された一定の区域においてな
されており、該区域の面積の総和は、積層不織布の全面
積に対して4〜40%である請求項1、2又は3記載の積
層不織布。 - 【請求項5】 99〜90重量%のエチレンと1〜10重量%
のオクテン-1との共重合体であって、メルトインデック
ス値が20〜80g/10分であり、且つ密度が0.900〜0.940
g/ccの直鎖状低密度ポリエチレンを使用して長繊維A
を得た後、該長繊維Aを集積してA層を形成する工程
と、該直鎖状低密度ポリエチレンの融点において少なく
とも軟化するポリエチレンを鞘成分とし、ポリエステル
を芯成分として芯−鞘型複合長繊維Bを得た後、該芯−
鞘型複合長繊維Bを集積してB層を形成する工程と、該
A層と該B層とを積層して積層ウェブを形成する工程
と、該積層ウェブを、該直鎖状低密度ポリエチレンの融
点よりも5〜30℃低い温度に加熱された凹凸ロールで押
圧する工程とを具備することを特徴とする請求項1記載
の積層不織布の製造方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の直鎖状低密度ポリエチレ
ン80重量%以上と、メルトフローレート値が10〜70g/
10分のポリプロピレン20重量%以下とを混合して長繊維
Aを得る請求項5記載の積層不織布の製造方法。
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---|---|---|---|
JP25452091A JP3045344B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 積層不織布及びその製造方法 |
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JP25452091A JP3045344B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 積層不織布及びその製造方法 |
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---|---|
JPH05195400A true JPH05195400A (ja) | 1993-08-03 |
JP3045344B2 JP3045344B2 (ja) | 2000-05-29 |
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JP (1) | JP3045344B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08117085A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-14 | Unitika Ltd | ウールタフトカーペット |
JPH09105060A (ja) * | 1995-10-09 | 1997-04-22 | Chisso Corp | 積層不織布およびその製法 |
JP2005530938A (ja) * | 2002-06-26 | 2005-10-13 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 多成分スパンボンドウェブおよびそのラミネート |
JP2007118229A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Unitika Ltd | 包装材 |
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1991
- 1991-09-05 JP JP25452091A patent/JP3045344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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