JPH05195344A - 管替装置におけるドッフィングバーの昇降装置 - Google Patents
管替装置におけるドッフィングバーの昇降装置Info
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- JPH05195344A JPH05195344A JP1030992A JP1030992A JPH05195344A JP H05195344 A JPH05195344 A JP H05195344A JP 1030992 A JP1030992 A JP 1030992A JP 1030992 A JP1030992 A JP 1030992A JP H05195344 A JPH05195344 A JP H05195344A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高価なロータリエンコーダを必要とせず、ド
ッフィングバーの位置を高精度で算出でき、制御系の信
号処理に要する負荷を小さくする。 【構成】 ドッフィングバーを昇降変位させるパンタグ
ラフ機構の作動が、モータMにより正逆回転駆動される
ねじ軸23を介して駆動されるロッド12により行われ
る。ロッド12の位置を検出する検出手段としてのロー
タリエンコーダ33と、ねじ軸23の回転量に対応して
パルス信号を出力する出力手段としてのロータリエンコ
ーダ34とが設けられている。CPU36はロータリエ
ンコーダ33からの出力信号とロータリエンコーダ34
からの出力信号に基づいてドッフィングバーの位置を決
定する。制御装置35はCPU36の演算結果及び設定
プログラムに基づいてモータMに駆動、停止信号を発す
る。
ッフィングバーの位置を高精度で算出でき、制御系の信
号処理に要する負荷を小さくする。 【構成】 ドッフィングバーを昇降変位させるパンタグ
ラフ機構の作動が、モータMにより正逆回転駆動される
ねじ軸23を介して駆動されるロッド12により行われ
る。ロッド12の位置を検出する検出手段としてのロー
タリエンコーダ33と、ねじ軸23の回転量に対応して
パルス信号を出力する出力手段としてのロータリエンコ
ーダ34とが設けられている。CPU36はロータリエ
ンコーダ33からの出力信号とロータリエンコーダ34
からの出力信号に基づいてドッフィングバーの位置を決
定する。制御装置35はCPU36の演算結果及び設定
プログラムに基づいてモータMに駆動、停止信号を発す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリング精紡機、リング撚
糸機等の紡機に装備される管替装置におけるドッフィン
グバーの昇降装置に関するものである。
糸機等の紡機に装備される管替装置におけるドッフィン
グバーの昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、紡績工場における自動化が進み、
リング精紡機、リング撚糸機等の紡機においては満管に
ともなう玉揚げ及び新たな空ボビンをスピンドルに挿入
する管替作業が管替装置により自動的に行われるように
なっている。管替装置として各紡機機台毎に装備された
全錘一斉式の管替装置がある。全錘一斉式の管替装置と
しては紡機機台のスピンドル列の下方にスピンドルピッ
チと同一ピッチでペッグが突設されたコンベヤ装置を設
けるとともに、コンベヤ装置とスピンドル列との間にス
ピンドルピッチと同一ピッチで中間ペッグが突設された
受台を設け、スピンドルピッチと同一ピッチで配置され
たボビン把持装置を備えたドッフィングバーをパンタグ
ラフ機構によりスピンドル列とコンベヤ装置との間で昇
降変位させるとともに、パンタグラフ機構全体を紡機機
台に接近する位置と離間する位置とに回動可能に構成し
た装置が開示されている(例えば、特公昭48−309
70号公報、実開昭48−55115号公報)。パンタ
グラフ機構の作動は機台長手方向に沿って延設されたロ
ッドの往復動により行われ、ロッドの駆動手段としてシ
リンダあるいはモータにより正逆回転駆動されるねじ軸
が使用されている。
リング精紡機、リング撚糸機等の紡機においては満管に
ともなう玉揚げ及び新たな空ボビンをスピンドルに挿入
する管替作業が管替装置により自動的に行われるように
なっている。管替装置として各紡機機台毎に装備された
全錘一斉式の管替装置がある。全錘一斉式の管替装置と
しては紡機機台のスピンドル列の下方にスピンドルピッ
チと同一ピッチでペッグが突設されたコンベヤ装置を設
けるとともに、コンベヤ装置とスピンドル列との間にス
ピンドルピッチと同一ピッチで中間ペッグが突設された
受台を設け、スピンドルピッチと同一ピッチで配置され
たボビン把持装置を備えたドッフィングバーをパンタグ
ラフ機構によりスピンドル列とコンベヤ装置との間で昇
降変位させるとともに、パンタグラフ機構全体を紡機機
台に接近する位置と離間する位置とに回動可能に構成し
た装置が開示されている(例えば、特公昭48−309
70号公報、実開昭48−55115号公報)。パンタ
グラフ機構の作動は機台長手方向に沿って延設されたロ
ッドの往復動により行われ、ロッドの駆動手段としてシ
リンダあるいはモータにより正逆回転駆動されるねじ軸
が使用されている。
【0003】管替作業時、ドッフィングバーはコンベヤ
装置上の空ボビンを把持する位置、受台上の中間ペッグ
に空ボビンを挿入する位置、スピンドル上の満ボビンを
把持する位置、スピンドルからの満ボビンの抜き上げ完
了後の待機位置等で停止する必要があり、前記ロッドの
駆動手段はドッフィングバーが前記各位置に到達した時
点で駆動を停止する必要がある。従来、ドッフィングバ
ーを各所定位置で停止させる手段として、パンタグラフ
機構に連結され機台長手方向に沿って延びる駆動ロッド
にドッグを固定するとともに、駆動ロッドに沿って多数
のリミットスイッチを機台フレームの所定位置に取付
け、各リミットスイッチからの信号に基づいてロッドの
駆動手段を制御する方法が実施されている。又、管替作
業時、パンタグラフ機構全体を紡機機台に接近する位置
と離間する位置とに移動配置させる必要があり、その作
動時期もドッフィングバーの位置に基づいて設定される
ため、機台フレームにはそのためのリミットスイッチを
設ける必要もある。
装置上の空ボビンを把持する位置、受台上の中間ペッグ
に空ボビンを挿入する位置、スピンドル上の満ボビンを
把持する位置、スピンドルからの満ボビンの抜き上げ完
了後の待機位置等で停止する必要があり、前記ロッドの
駆動手段はドッフィングバーが前記各位置に到達した時
点で駆動を停止する必要がある。従来、ドッフィングバ
ーを各所定位置で停止させる手段として、パンタグラフ
機構に連結され機台長手方向に沿って延びる駆動ロッド
にドッグを固定するとともに、駆動ロッドに沿って多数
のリミットスイッチを機台フレームの所定位置に取付
け、各リミットスイッチからの信号に基づいてロッドの
駆動手段を制御する方法が実施されている。又、管替作
業時、パンタグラフ機構全体を紡機機台に接近する位置
と離間する位置とに移動配置させる必要があり、その作
動時期もドッフィングバーの位置に基づいて設定される
ため、機台フレームにはそのためのリミットスイッチを
設ける必要もある。
【0004】ドッフィングバーが高い位置にある場合は
駆動ロッドの移動に伴うドッフィングバーの高さの変化
量が小さく、ドッフィングバーが低い位置にある場合は
駆動ロッドの移動に伴うドッフィングバーの高さの変化
量が大きい。従って、駆動ロッドが一定の移動速度で作
動されても、ドッフィングバーの上下方向への移動速度
は一定とはならず、最上昇位置付近での移動速度に比較
して最下降位置付近での移動速度が大きくなる。そのた
め、ドッフィングバーの停止位置によりその慣性力が異
なり、リミットスイッチの取付け作業には前記慣性力を
考慮して位置決めを行う必要があり、熟練を要するとい
う問題がある。又、前記従来方法ではドッフィングバー
の位置を検出するため、多数のリミットスイッチを機台
フレームの所定位置に精度良く取付けなければならない
という問題もある。
駆動ロッドの移動に伴うドッフィングバーの高さの変化
量が小さく、ドッフィングバーが低い位置にある場合は
駆動ロッドの移動に伴うドッフィングバーの高さの変化
量が大きい。従って、駆動ロッドが一定の移動速度で作
動されても、ドッフィングバーの上下方向への移動速度
は一定とはならず、最上昇位置付近での移動速度に比較
して最下降位置付近での移動速度が大きくなる。そのた
め、ドッフィングバーの停止位置によりその慣性力が異
なり、リミットスイッチの取付け作業には前記慣性力を
考慮して位置決めを行う必要があり、熟練を要するとい
う問題がある。又、前記従来方法ではドッフィングバー
の位置を検出するため、多数のリミットスイッチを機台
フレームの所定位置に精度良く取付けなければならない
という問題もある。
【0005】前記問題点を解決する装置としてモータに
より正逆回転駆動されるねじ軸の回転量を検出するロー
タリエンコーダを設け、その出力信号に基づいてドッフ
ィングバーの位置を演算するようにしたものを本願出願
人は先に提案している(特開平2−289130号公
報)。
より正逆回転駆動されるねじ軸の回転量を検出するロー
タリエンコーダを設け、その出力信号に基づいてドッフ
ィングバーの位置を演算するようにしたものを本願出願
人は先に提案している(特開平2−289130号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2−289
130号公報に開示された装置では1個のロータリエン
コーダによりねじ軸の回転量を検出し、その値からドッ
フィングバーの位置を算出している。従って、ドッフィ
ングバーの位置を精度良く算出するためには分解能の高
いロータリエンコーダが必要となる。ドッフィングバー
の位置決め精度は全ての位置について高精度を必要とす
るのではなく、ボビン把持位置、ボビン解放位置等精度
を必要とするものと、変速開始位置等それほど精度を必
要としないものとに分けられる。ところが、ねじ軸は1
回転以上回転するため、前記従来装置では多回転にわた
って絶対的位置を表示できる出力手段を必要とし、しか
も高精度の位置決めを可能とするため分解能の高いもの
が必要となって高価となる。又、分解能の高いロータリ
エンコーダからの出力信号に基づいて常にドッフィング
バーの位置を演算するため、制御系に入力される情報量
が多くなり、制御系の信号処理に要する負荷が大きくな
る。
130号公報に開示された装置では1個のロータリエン
コーダによりねじ軸の回転量を検出し、その値からドッ
フィングバーの位置を算出している。従って、ドッフィ
ングバーの位置を精度良く算出するためには分解能の高
いロータリエンコーダが必要となる。ドッフィングバー
の位置決め精度は全ての位置について高精度を必要とす
るのではなく、ボビン把持位置、ボビン解放位置等精度
を必要とするものと、変速開始位置等それほど精度を必
要としないものとに分けられる。ところが、ねじ軸は1
回転以上回転するため、前記従来装置では多回転にわた
って絶対的位置を表示できる出力手段を必要とし、しか
も高精度の位置決めを可能とするため分解能の高いもの
が必要となって高価となる。又、分解能の高いロータリ
エンコーダからの出力信号に基づいて常にドッフィング
バーの位置を演算するため、制御系に入力される情報量
が多くなり、制御系の信号処理に要する負荷が大きくな
る。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は高価な多回転型の絶対位置検出
用のロータリエンコーダを必要とせず、ドッフィングバ
ーの位置を高精度で算出することができしかも、制御系
に対して信号処理に要する負荷を大きく掛けることがな
い管替装置におけるドッフィングバーの昇降装置を提供
することにある。
のであって、その目的は高価な多回転型の絶対位置検出
用のロータリエンコーダを必要とせず、ドッフィングバ
ーの位置を高精度で算出することができしかも、制御系
に対して信号処理に要する負荷を大きく掛けることがな
い管替装置におけるドッフィングバーの昇降装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、ボビン把持装置を備えたドッフィングバ
ーをスピンドル列とスピンドル列の下方に配置された移
送装置との間で昇降変位させるパンタグラフ機構の作動
を、モータにより正逆回転駆動されるねじ軸を介して駆
動されるロッドにより行う管替装置において、前記ロッ
ドがそのストロークのどの位置にあるかを検出する検出
手段と、前記ねじ軸の回転量に対応した信号を発生する
出力手段と、前記検出手段からの出力信号と前記回転量
に対応した出力手段からの出力信号とに基づいてドッフ
ィングバーの位置を決定する演算手段と、前記演算手段
の演算結果及び設定プログラムに基づいて前記モータの
駆動制御を行う制御装置とを設けた。
め本発明では、ボビン把持装置を備えたドッフィングバ
ーをスピンドル列とスピンドル列の下方に配置された移
送装置との間で昇降変位させるパンタグラフ機構の作動
を、モータにより正逆回転駆動されるねじ軸を介して駆
動されるロッドにより行う管替装置において、前記ロッ
ドがそのストロークのどの位置にあるかを検出する検出
手段と、前記ねじ軸の回転量に対応した信号を発生する
出力手段と、前記検出手段からの出力信号と前記回転量
に対応した出力手段からの出力信号とに基づいてドッフ
ィングバーの位置を決定する演算手段と、前記演算手段
の演算結果及び設定プログラムに基づいて前記モータの
駆動制御を行う制御装置とを設けた。
【0009】
【作用】ボビン把持装置を備えたドッフィングバーをス
ピンドル列とスピンドル列の下方に配置された移送装置
との間で昇降変位させるパンタグラフ機構を作動するロ
ッドの駆動が、モータにより正逆回転駆動されるねじ軸
を介して行われる。ロッドの移動量はねじ軸の回転量に
比例する。検出手段からの信号によりドッフィングバー
の位置を演算する際のロッドの基準位置が定められ、そ
の基準位置と出力手段からの出力信号とに基づいてドッ
フィングバーの位置が演算手段により決定される。そし
て、前記演算結果及び設定プログラムに基づいて制御装
置から駆動信号が出力され、前記モータが駆動制御され
てドッフィングバーが昇降される。
ピンドル列とスピンドル列の下方に配置された移送装置
との間で昇降変位させるパンタグラフ機構を作動するロ
ッドの駆動が、モータにより正逆回転駆動されるねじ軸
を介して行われる。ロッドの移動量はねじ軸の回転量に
比例する。検出手段からの信号によりドッフィングバー
の位置を演算する際のロッドの基準位置が定められ、そ
の基準位置と出力手段からの出力信号とに基づいてドッ
フィングバーの位置が演算手段により決定される。そし
て、前記演算結果及び設定プログラムに基づいて制御装
置から駆動信号が出力され、前記モータが駆動制御され
てドッフィングバーが昇降される。
【0010】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1〜図3に従って説明する。図2に示すように精紡機機
台1のスピンドルレール2上には多数のスピンドル3が
一定ピッチで配設され、スピンドルレール2の下方には
ペッグトレイ4を利用してボビンの移送を行う公知(例
えば、特開昭63−145438号公報)のボビン移送
装置5が配設されている。スピンドルレール2の前側に
は支持バー6がスピンドルレール2に沿って延設され、
支持バー6の上面にはスピンドルピッチと同ピッチで中
間ペッグ7が突設されている。又、精紡機機台1には公
知の構成の全錘一斉式の管替装置8が装備されている。
1〜図3に従って説明する。図2に示すように精紡機機
台1のスピンドルレール2上には多数のスピンドル3が
一定ピッチで配設され、スピンドルレール2の下方には
ペッグトレイ4を利用してボビンの移送を行う公知(例
えば、特開昭63−145438号公報)のボビン移送
装置5が配設されている。スピンドルレール2の前側に
は支持バー6がスピンドルレール2に沿って延設され、
支持バー6の上面にはスピンドルピッチと同ピッチで中
間ペッグ7が突設されている。又、精紡機機台1には公
知の構成の全錘一斉式の管替装置8が装備されている。
【0011】ボビン把持装置9(図3に図示)を備えた
ドッフィングバー10はいわゆるパンタグラフ機構11
により昇降動されるとともに、パンタグラフ機構11を
作動するロッド12を中心にパンタグラフ機構11全体
が回動可能に構成されている。パンタグラフ機構11を
構成するリンク13,14のうち、一方のリンク13は
一端がドッフィングバー10に連結されるとともに、他
端がロッド12に対して一体移動可能に固定された移動
ブラケット15に連結されている。他方のリンク14は
リンク13の1/2の長さを有し、その一端がリンク1
3の中央にピン連結されるとともに他端が支持ブラケッ
ト16にピン連結されている。支持ブラケット16は固
定ブラケット17により位置規制され、かつロッド12
の摺動を許容する状態に配設されている。
ドッフィングバー10はいわゆるパンタグラフ機構11
により昇降動されるとともに、パンタグラフ機構11を
作動するロッド12を中心にパンタグラフ機構11全体
が回動可能に構成されている。パンタグラフ機構11を
構成するリンク13,14のうち、一方のリンク13は
一端がドッフィングバー10に連結されるとともに、他
端がロッド12に対して一体移動可能に固定された移動
ブラケット15に連結されている。他方のリンク14は
リンク13の1/2の長さを有し、その一端がリンク1
3の中央にピン連結されるとともに他端が支持ブラケッ
ト16にピン連結されている。支持ブラケット16は固
定ブラケット17により位置規制され、かつロッド12
の摺動を許容する状態に配設されている。
【0012】図3に示すように支持ブラケット16は、
パンタグラフ機構11全体を精紡機機台1に接近する位
置と離間する位置とに移動させる移動機構の駆動装置と
してのシリンダ18のピストンロッド18aにピン連結
されている。そして、シリンダ18の作動により支持ブ
ラケット16がロッド12を中心に回動され、パンタグ
ラフ機構11全体が支持ブラケット16とともにロッド
12を中心に回動されるようになっている。又、ロッド
12は精紡機機台1の一端に配設されたパワーシリンダ
19の作動により往復動されるようになっている。
パンタグラフ機構11全体を精紡機機台1に接近する位
置と離間する位置とに移動させる移動機構の駆動装置と
してのシリンダ18のピストンロッド18aにピン連結
されている。そして、シリンダ18の作動により支持ブ
ラケット16がロッド12を中心に回動され、パンタグ
ラフ機構11全体が支持ブラケット16とともにロッド
12を中心に回動されるようになっている。又、ロッド
12は精紡機機台1の一端に配設されたパワーシリンダ
19の作動により往復動されるようになっている。
【0013】図1に示すようにパワーシリンダ19は左
右両側に対称に配設され、基板20に固着された支持筒
21に対して移動筒22がその長手方向に沿って摺動可
能に支承され、移動筒22内にはボールねじ機構を構成
するねじ軸23が挿通されている。ねじ軸23は支持筒
21の基端に設けられたベアリング24によりその基端
側において支持されるとともに、先端に設けられたベア
リング25を介して移動筒22に対して回転可能かつ摺
動可能に支承されている。移動筒22にはその先端に前
記ロッド12の基端が固着され、基端内側にボールねじ
機構を構成するボールナット26が嵌着固定され、ねじ
軸23の正逆回転によりロッド12とともに移動筒22
が往復動されるようになっている。
右両側に対称に配設され、基板20に固着された支持筒
21に対して移動筒22がその長手方向に沿って摺動可
能に支承され、移動筒22内にはボールねじ機構を構成
するねじ軸23が挿通されている。ねじ軸23は支持筒
21の基端に設けられたベアリング24によりその基端
側において支持されるとともに、先端に設けられたベア
リング25を介して移動筒22に対して回転可能かつ摺
動可能に支承されている。移動筒22にはその先端に前
記ロッド12の基端が固着され、基端内側にボールねじ
機構を構成するボールナット26が嵌着固定され、ねじ
軸23の正逆回転によりロッド12とともに移動筒22
が往復動されるようになっている。
【0014】両ねじ軸23の基端には歯付きプーリ27
が嵌着固定されるとともに、モータMによる回転がベル
ト伝動機構28及び歯車伝動機構29を介して伝達され
る回転軸30に嵌着固定された歯付きプーリ31と、前
記各歯付きプーリ27との間に歯付きベルト32が巻き
掛けられて両ねじ軸23が同方向に回転されるようにな
っている。一方の回転軸30の端部には、ロッド12が
そのストロークのどの位置にあるかを検出する検出手段
としてのロータリエンコーダ33が配設されている。
又、一方のねじ軸23の端部には、ねじ軸23の回転量
に対応してパルス信号を出力する出力手段としてのロー
タリエンコーダ34が配設されている。ロータリエンコ
ーダ33はドッフィングバー10の各位置を直接正確に
検出するためのものではなく、ロータリエンコーダ34
からの出力信号を基にドッフィングバー10の位置を正
確に演算するための基準位置を定める役割を果たすもの
であり、分解能の低いものが使用されている。一方、ロ
ータリエンコーダ34は分解能の高いものが使用されて
いる。
が嵌着固定されるとともに、モータMによる回転がベル
ト伝動機構28及び歯車伝動機構29を介して伝達され
る回転軸30に嵌着固定された歯付きプーリ31と、前
記各歯付きプーリ27との間に歯付きベルト32が巻き
掛けられて両ねじ軸23が同方向に回転されるようにな
っている。一方の回転軸30の端部には、ロッド12が
そのストロークのどの位置にあるかを検出する検出手段
としてのロータリエンコーダ33が配設されている。
又、一方のねじ軸23の端部には、ねじ軸23の回転量
に対応してパルス信号を出力する出力手段としてのロー
タリエンコーダ34が配設されている。ロータリエンコ
ーダ33はドッフィングバー10の各位置を直接正確に
検出するためのものではなく、ロータリエンコーダ34
からの出力信号を基にドッフィングバー10の位置を正
確に演算するための基準位置を定める役割を果たすもの
であり、分解能の低いものが使用されている。一方、ロ
ータリエンコーダ34は分解能の高いものが使用されて
いる。
【0015】管替装置8の制御装置35は演算手段とし
ての中央処理装置(以下CPUという)36と、制御プ
ログラムを記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりな
るプログラムメモリ37と、CPU36における演算結
果等を一時記憶する読出し及び書き替え可能なメモリ
(RAM)よりなる作業用メモリ38とからなり、CP
U36はプログラムメモリ37に記憶されたプログラム
データに基づいて動作する。制御装置35には位置によ
るドッフィングバー10の慣性特性の補正値を前記作業
用メモリ38に入力するための入力装置39が一体に組
込まれている。制御装置35には前記両ロータリエンコ
ーダ33,34からの出力信号及びシリンダ18の出没
完了信号が入力され、CPU36は入力装置39により
入力された補正値、前記両ロータリエンコーダ33,3
4からの出力信号、シリンダ18の出没完了信号及びプ
ログラムデータに基づいてモータM及びシリンダ18の
制御信号を出力する。その信号に基づいてモータM及び
シリンダ18が駆動回路(図示せず)を介して駆動制御
されるようになっている。
ての中央処理装置(以下CPUという)36と、制御プ
ログラムを記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりな
るプログラムメモリ37と、CPU36における演算結
果等を一時記憶する読出し及び書き替え可能なメモリ
(RAM)よりなる作業用メモリ38とからなり、CP
U36はプログラムメモリ37に記憶されたプログラム
データに基づいて動作する。制御装置35には位置によ
るドッフィングバー10の慣性特性の補正値を前記作業
用メモリ38に入力するための入力装置39が一体に組
込まれている。制御装置35には前記両ロータリエンコ
ーダ33,34からの出力信号及びシリンダ18の出没
完了信号が入力され、CPU36は入力装置39により
入力された補正値、前記両ロータリエンコーダ33,3
4からの出力信号、シリンダ18の出没完了信号及びプ
ログラムデータに基づいてモータM及びシリンダ18の
制御信号を出力する。その信号に基づいてモータM及び
シリンダ18が駆動回路(図示せず)を介して駆動制御
されるようになっている。
【0016】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。精紡機機台1の運転中に空ボビンEが挿入さ
れたペッグトレイ4がボビン移送装置5上のスピンドル
3と対応する位置に搬入される。そして、満管に伴い精
紡機機台1が停止した後、管替装置8が作動される。
説明する。精紡機機台1の運転中に空ボビンEが挿入さ
れたペッグトレイ4がボビン移送装置5上のスピンドル
3と対応する位置に搬入される。そして、満管に伴い精
紡機機台1が停止した後、管替装置8が作動される。
【0017】モータMの正逆回転駆動によりベルト伝動
機構28、歯車伝動機構29、回転軸30、歯付きプー
リ27,31及び歯付きベルト32を介してねじ軸23
が正逆回転され、ねじ軸23の回転量に対応した距離
分、移動筒22がロッド12とともに直線移動される。
ねじ軸23の正転時にはロッド12が往動(図1及び図
2の左側への移動)されてドッフィングバー10が上昇
移動され、ねじ軸23の逆転時にはロッド12が復動さ
れてドッフィングバー10が下降移動される。
機構28、歯車伝動機構29、回転軸30、歯付きプー
リ27,31及び歯付きベルト32を介してねじ軸23
が正逆回転され、ねじ軸23の回転量に対応した距離
分、移動筒22がロッド12とともに直線移動される。
ねじ軸23の正転時にはロッド12が往動(図1及び図
2の左側への移動)されてドッフィングバー10が上昇
移動され、ねじ軸23の逆転時にはロッド12が復動さ
れてドッフィングバー10が下降移動される。
【0018】ロータリエンコーダ33は分解能が低いた
め、当該ロータリエンコーダ33からの出力信号だけで
はドッフィングバー10の位置を正確に算出することは
できない。そこで、実際の管替作業を行う前にまず管替
装置8を試験的に作動させ、ドッフィングバー10がボ
ビン移送装置5上の空ボビンを把持する位置、中間ペッ
グ7に空ボビンを挿入する位置、スピンドル3上の満ボ
ビンを把持する位置、スピンドル3からの満ボビンの抜
き上げ完了後の待機位置等の所定停止位置の近くの基準
位置にそれぞれ配置されたときに対応するロータリエン
コーダ33の出力信号の値が、予め作業用メモリ38に
記憶される。この基準位置はロータリエンコーダ33の
出力信号の値から正確に求めることができる。又、パン
タグラフ機構11全体を精紡機機台1に接近する位置あ
るいは離間する位置に移動配置させる位置あるいはその
近傍位置にドッフィングバー10が到達したときのロー
タリエンコーダ33の出力信号の値も予め作業用メモリ
38に記憶される。
め、当該ロータリエンコーダ33からの出力信号だけで
はドッフィングバー10の位置を正確に算出することは
できない。そこで、実際の管替作業を行う前にまず管替
装置8を試験的に作動させ、ドッフィングバー10がボ
ビン移送装置5上の空ボビンを把持する位置、中間ペッ
グ7に空ボビンを挿入する位置、スピンドル3上の満ボ
ビンを把持する位置、スピンドル3からの満ボビンの抜
き上げ完了後の待機位置等の所定停止位置の近くの基準
位置にそれぞれ配置されたときに対応するロータリエン
コーダ33の出力信号の値が、予め作業用メモリ38に
記憶される。この基準位置はロータリエンコーダ33の
出力信号の値から正確に求めることができる。又、パン
タグラフ機構11全体を精紡機機台1に接近する位置あ
るいは離間する位置に移動配置させる位置あるいはその
近傍位置にドッフィングバー10が到達したときのロー
タリエンコーダ33の出力信号の値も予め作業用メモリ
38に記憶される。
【0019】実際の管替作業時にはCPU36はロータ
リエンコーダ33からの出力信号を入力し、ロッド12
がそのストロークのどの位置にあるかを常に確認する。
そして、ロータリエンコーダ33からの出力信号と、作
業用メモリ38に記憶された各基準位置に対応する値と
を比較し、ロッド12がドッフィングバー10の正確な
位置決めを必要とするボビン把持位置あるいはボビン解
放位置に近い基準位置に到達したことを確認すると、C
PU36はその時点からロータリエンコーダ34の出力
信号のカウントを開始する。そして、CPU36はロー
タリエンコーダ34の出力信号に基づいてねじ軸23の
回転量を演算するとともに、前記基準位置を基にしてド
ッフィングバー10の位置を算出する。CPU36はそ
の演算結果及び設定プログラムに基づいて前記モータM
及びシリンダ18の駆動、停止信号を出力する。そし
て、その信号に基づいてモータMが駆動制御され、ドッ
フィングバー10が設定条件通りに昇降動されるととも
に、パンタグラフ機構11全体が支持ブラケット16と
ともにロッド12を中心に回動され、ドッフィングバー
10が精紡機機台1に接近する位置と離間する位置とに
移動配置される。又、ボビン把持装置9が所定のタイミ
ングで開閉作動されてボビンの把持、解放が行われ、ペ
ッグトレイ4及びスピンドル3からのボビンの抜き取り
あるいは挿入が行われる。
リエンコーダ33からの出力信号を入力し、ロッド12
がそのストロークのどの位置にあるかを常に確認する。
そして、ロータリエンコーダ33からの出力信号と、作
業用メモリ38に記憶された各基準位置に対応する値と
を比較し、ロッド12がドッフィングバー10の正確な
位置決めを必要とするボビン把持位置あるいはボビン解
放位置に近い基準位置に到達したことを確認すると、C
PU36はその時点からロータリエンコーダ34の出力
信号のカウントを開始する。そして、CPU36はロー
タリエンコーダ34の出力信号に基づいてねじ軸23の
回転量を演算するとともに、前記基準位置を基にしてド
ッフィングバー10の位置を算出する。CPU36はそ
の演算結果及び設定プログラムに基づいて前記モータM
及びシリンダ18の駆動、停止信号を出力する。そし
て、その信号に基づいてモータMが駆動制御され、ドッ
フィングバー10が設定条件通りに昇降動されるととも
に、パンタグラフ機構11全体が支持ブラケット16と
ともにロッド12を中心に回動され、ドッフィングバー
10が精紡機機台1に接近する位置と離間する位置とに
移動配置される。又、ボビン把持装置9が所定のタイミ
ングで開閉作動されてボビンの把持、解放が行われ、ペ
ッグトレイ4及びスピンドル3からのボビンの抜き取り
あるいは挿入が行われる。
【0020】なお、モータMはドッフィングバー10の
昇降距離が大きな時には高速で、昇降距離が小さなと
き、大きな力が必要なとき及びボビン把持、解放位置に
近づいたときには低速で駆動される。変速開始時期はロ
ータリエンコーダ33からの出力信号に基づいて決定さ
れる。
昇降距離が大きな時には高速で、昇降距離が小さなと
き、大きな力が必要なとき及びボビン把持、解放位置に
近づいたときには低速で駆動される。変速開始時期はロ
ータリエンコーダ33からの出力信号に基づいて決定さ
れる。
【0021】前記のようにドッフィングバー10の位置
は精度を必要とされる箇所においてのみ分解能の高いロ
ータリエンコーダ34の出力信号に基づいて演算され、
その他の箇所では分解能の低いロータリエンコーダ33
の出力信号により決定されるため、制御系であるCPU
36に掛かる信号処理のための負荷が軽減される。
は精度を必要とされる箇所においてのみ分解能の高いロ
ータリエンコーダ34の出力信号に基づいて演算され、
その他の箇所では分解能の低いロータリエンコーダ33
の出力信号により決定されるため、制御系であるCPU
36に掛かる信号処理のための負荷が軽減される。
【0022】又、この実施例の装置ではロータリエンコ
ーダ34の出力信号による演算の基準位置を、分解能の
低いロータリエンコーダ33の出力信号に基づいて求め
るため、ドッフィングバー10の各停止位置に対応して
多数のリミットスイッチを取付ける必要がない。又、ロ
ッド12のオーバーランによるトラブルを防止するた
め、一般にリミットスイッチ(図示せず)を設けて異常
を検知する構成を採用しているが、ロータリエンコーダ
33によりロッド12の絶対位置を検出しているため、
異常検知用のリミットスイッチが故障してもロータリエ
ンコーダ33からの出力信号により異常を検出でき、ロ
ッド12のオーバーランによるトラブルの発生を確実に
防止できる。
ーダ34の出力信号による演算の基準位置を、分解能の
低いロータリエンコーダ33の出力信号に基づいて求め
るため、ドッフィングバー10の各停止位置に対応して
多数のリミットスイッチを取付ける必要がない。又、ロ
ッド12のオーバーランによるトラブルを防止するた
め、一般にリミットスイッチ(図示せず)を設けて異常
を検知する構成を採用しているが、ロータリエンコーダ
33によりロッド12の絶対位置を検出しているため、
異常検知用のリミットスイッチが故障してもロータリエ
ンコーダ33からの出力信号により異常を検出でき、ロ
ッド12のオーバーランによるトラブルの発生を確実に
防止できる。
【0023】(実施例2)次に第2実施例を図4に従っ
て説明する。この実施例ではロッド12がそのストロー
クのどの位置にあるかを検出する検出手段としてロータ
リエンコーダ33に代えて、ドッグ及び複数のリミット
スイッチを使用している点が前記実施例と異なってい
る。すなわち、ロッド12にドッグ40が固定されると
ともに、機台フレーム(図示せず)にはロッド12に沿
った所定位置に複数のリミットスイッチLSが取付けら
れている。
て説明する。この実施例ではロッド12がそのストロー
クのどの位置にあるかを検出する検出手段としてロータ
リエンコーダ33に代えて、ドッグ及び複数のリミット
スイッチを使用している点が前記実施例と異なってい
る。すなわち、ロッド12にドッグ40が固定されると
ともに、機台フレーム(図示せず)にはロッド12に沿
った所定位置に複数のリミットスイッチLSが取付けら
れている。
【0024】各リミットスイッチLSは、ドッフィング
バー10がボビン移送装置5上の空ボビンEを把持する
位置、中間ペッグ7に空ボビンEを挿入する位置、スピ
ンドル3上の満ボビンFを把持する位置等の所定停止位
置の近くにそれぞれ配置されたときにドッグ40と係合
してオン状態となる位置にそれぞれ固定されている。リ
ミットスイッチLSの固定位置は特に正確に位置決めさ
れる必要はない。そして、実際の管替作業を行う前にま
ず管替装置8を作動させ、各リミットスイッチLSから
オン信号が出力される基準位置にロッド12が移動した
時点からドッフィングバー10が所定位置まで移動され
る間にロータリエンコーダ34から出力されるパルス数
が作業用メモリ38に記憶される。
バー10がボビン移送装置5上の空ボビンEを把持する
位置、中間ペッグ7に空ボビンEを挿入する位置、スピ
ンドル3上の満ボビンFを把持する位置等の所定停止位
置の近くにそれぞれ配置されたときにドッグ40と係合
してオン状態となる位置にそれぞれ固定されている。リ
ミットスイッチLSの固定位置は特に正確に位置決めさ
れる必要はない。そして、実際の管替作業を行う前にま
ず管替装置8を作動させ、各リミットスイッチLSから
オン信号が出力される基準位置にロッド12が移動した
時点からドッフィングバー10が所定位置まで移動され
る間にロータリエンコーダ34から出力されるパルス数
が作業用メモリ38に記憶される。
【0025】実際の管替作業時にはCPU36は各リミ
ットスイッチLSからのオン信号を入力すると、その時
点からロータリエンコーダ34からの出力信号のパルス
数をカウントし、その値が作業用メモリ38に記憶され
た所定値に達するとドッフィングバー10が所定位置に
達したと判断する。
ットスイッチLSからのオン信号を入力すると、その時
点からロータリエンコーダ34からの出力信号のパルス
数をカウントし、その値が作業用メモリ38に記憶され
た所定値に達するとドッフィングバー10が所定位置に
達したと判断する。
【0026】リミットスイッチLSの取付け位置は特に
精度を要求されないため、取付けにさほど手間が掛から
ない。又、リミットスイッチLSはロータリエンコーダ
34からの出力信号のカウントを開始する基準位置を定
めるためのものであり、従来装置と異なりドッフィング
バー10の各所定停止位置等を直接検知するためのもの
ではないため、基準位置から各所定停止位置まで同じリ
ミットスイッチLSを異なる所定停止位置の基準位置と
することができ、リミットスイッチLSの数を少なくす
ることができる。
精度を要求されないため、取付けにさほど手間が掛から
ない。又、リミットスイッチLSはロータリエンコーダ
34からの出力信号のカウントを開始する基準位置を定
めるためのものであり、従来装置と異なりドッフィング
バー10の各所定停止位置等を直接検知するためのもの
ではないため、基準位置から各所定停止位置まで同じリ
ミットスイッチLSを異なる所定停止位置の基準位置と
することができ、リミットスイッチLSの数を少なくす
ることができる。
【0027】なお、本発明は前記両実施例に限定される
ものではなく、ロータリエンコーダ34の他に回転量を
検出する手段として可変式電気抵抗器や時計仕掛けのカ
ウンター(機械式),ギヤの歯を近接スイッチ等で回転
量を検出する手段でもよい。又、絶対位置検出用のロー
タリエンコーダ33をモータMの駆動軸に取付けたり、
図5に示すようにパンタグラフ機構11の他方のリンク
14と一体に回動する回動軸14aを長くして、その先
端に取付けてもよい。又、第1実施例においてもドッフ
ィングバー10が各基準位置から各所定停止位置まで移
動される間にロータリエンコーダ34から出力されるパ
ルス数をそれぞれ設定パルス数として予め作業用メモリ
38に記憶させ、実際の管替作業時に各基準位置にドッ
フィングバー10が達した時点を基準として、ロータリ
エンコーダ34からの出力パルス数が前記各設定パルス
数と一致した時にドッフィングバー10が所定位置に達
したと判断する構成としてもよい。さらには、パンタグ
ラフ機構11全体を回動させて紡機機台と接近する位置
と離間する位置とに移動配置させる構成に代えて、パン
タグラフ機構11全体を機台長手方向と直交する方向に
平行移動することにより紡機機台と接近する位置と離間
する位置とに移動配置させる構成を採用してもよい。
ものではなく、ロータリエンコーダ34の他に回転量を
検出する手段として可変式電気抵抗器や時計仕掛けのカ
ウンター(機械式),ギヤの歯を近接スイッチ等で回転
量を検出する手段でもよい。又、絶対位置検出用のロー
タリエンコーダ33をモータMの駆動軸に取付けたり、
図5に示すようにパンタグラフ機構11の他方のリンク
14と一体に回動する回動軸14aを長くして、その先
端に取付けてもよい。又、第1実施例においてもドッフ
ィングバー10が各基準位置から各所定停止位置まで移
動される間にロータリエンコーダ34から出力されるパ
ルス数をそれぞれ設定パルス数として予め作業用メモリ
38に記憶させ、実際の管替作業時に各基準位置にドッ
フィングバー10が達した時点を基準として、ロータリ
エンコーダ34からの出力パルス数が前記各設定パルス
数と一致した時にドッフィングバー10が所定位置に達
したと判断する構成としてもよい。さらには、パンタグ
ラフ機構11全体を回動させて紡機機台と接近する位置
と離間する位置とに移動配置させる構成に代えて、パン
タグラフ機構11全体を機台長手方向と直交する方向に
平行移動することにより紡機機台と接近する位置と離間
する位置とに移動配置させる構成を採用してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
価なロータリエンコーダを必要とせず、ドッフィングバ
ーの位置を高精度で決定することができ、管替装置が円
滑に作動され、しかも、制御系の信号処理に要する負荷
を小さくできる。
価なロータリエンコーダを必要とせず、ドッフィングバ
ーの位置を高精度で決定することができ、管替装置が円
滑に作動され、しかも、制御系の信号処理に要する負荷
を小さくできる。
【図1】本発明を具体化した第1実施例の一部破断要部
概略平面図である。
概略平面図である。
【図2】精紡機機台及び管替装置を示す正面図である。
【図3】管替装置の側面図である。
【図4】第2実施例の一部破断部分概略平面図である。
【図5】(a)は変更例の部分正面図であり、(b)は
部分側面図である。
部分側面図である。
1…精紡機機台、3…スピンドル、5…ボビン移送装
置、8…管替装置、9…ボビン把持装置、10…ドッフ
ィングバー、11…パンタグラフ機構、12…ロッド、
23…ねじ軸、33…検出手段としてのロータリエンコ
ーダ、34…出力手段としてのロータリエンコーダ、3
5…制御装置、36…演算手段としてのCPU、40…
ドッグ、LS…検出手段としてのリミットスイッチ、M
…モータ。
置、8…管替装置、9…ボビン把持装置、10…ドッフ
ィングバー、11…パンタグラフ機構、12…ロッド、
23…ねじ軸、33…検出手段としてのロータリエンコ
ーダ、34…出力手段としてのロータリエンコーダ、3
5…制御装置、36…演算手段としてのCPU、40…
ドッグ、LS…検出手段としてのリミットスイッチ、M
…モータ。
Claims (1)
- 【請求項1】 ボビン把持装置を備えたドッフィングバ
ーをスピンドル列とスピンドル列の下方に配置された移
送装置との間で昇降変位させるパンタグラフ機構の作動
を、モータにより正逆回転駆動されるねじ軸を介して駆
動されるロッドにより行う管替装置において、 前記ロッドがそのストロークのどの位置にあるかを検出
する検出手段と、 前記ねじ軸の回転量に対応した信号を発生する出力手段
と、 前記検出手段からの出力信号と前記回転量に対応した出
力手段からの出力信号とに基づいてドッフィングバーの
位置を決定する演算手段と、 前記演算手段の演算結果及び設定プログラムに基づいて
前記モータの駆動制御を行う制御装置とを設けた管替装
置におけるドッフィングバーの昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1030992A JPH05195344A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 管替装置におけるドッフィングバーの昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1030992A JPH05195344A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 管替装置におけるドッフィングバーの昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05195344A true JPH05195344A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=11746649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1030992A Pending JPH05195344A (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 管替装置におけるドッフィングバーの昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05195344A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106435876A (zh) * | 2016-11-17 | 2017-02-22 | 江苏海马纺织机械有限公司 | 一种智能机器臂自动落纱装置 |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP1030992A patent/JPH05195344A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106435876A (zh) * | 2016-11-17 | 2017-02-22 | 江苏海马纺织机械有限公司 | 一种智能机器臂自动落纱装置 |
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