JPH0519514A - 電子写真式印刷版 - Google Patents

電子写真式印刷版

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JPH0519514A
JPH0519514A JP16822591A JP16822591A JPH0519514A JP H0519514 A JPH0519514 A JP H0519514A JP 16822591 A JP16822591 A JP 16822591A JP 16822591 A JP16822591 A JP 16822591A JP H0519514 A JPH0519514 A JP H0519514A
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JP
Japan
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printing plate
photoconductive layer
electrophotographic
phthalocyanine
compound
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JP16822591A
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Inventor
Kenji Takahashi
賢次 高橋
Yoshihiro Sato
義浩 佐藤
Masanobu Nakamura
正延 中村
Yoshihiro Nishio
吉弘 西尾
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可視及び近赤外光波長域で高感度を有し、H
e−Neレーザー、半導体レーザーなどを光源とする走
査露光方式の電子写真製版システムに適用する電子写真
式平版印刷版を提供する。 【構成】 フタロシアニン系化合物、ペリレン系化合
物、グアニジン系化合物及びアルコール可溶性樹脂を含
有する光導電層を親水化処理されたアルミニウム基板上
に設けた電子写真式印刷版。 【効果】 負帯電で電荷保持能に優れ、He−Neレー
ザー、半導体レーザー(780nm)の光に対し高感度
を有するので、これらのレーザーを用いた電子写真製版
システムで印刷版上に高品質のトナー画像が得られる。
非画像部の光導電層を除去して作製した平版印刷版は、
5万枚以上の優れた耐刷力がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真式製版システ
ム、特に半導体レーザーを光源とするレーザー製版シス
テム、ガスレーザーを光源とするレーザー製版システ
ム、発光ダイオードを光源とする製版システムに用いら
れる近赤外から可視光領域で高感度を有する電子写真式
印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より画像形成に必要とされる露光量
がオフセットPS(Presensitized)版の1/100以
下で充分である高感度な製版方法として、光導電現象を
利用する画像記録方式、いわゆる電子写真製版法の開発
が進められている。
【0003】この電子写真製版法とは、次のようにして
行なうものである。即ち、陽極酸化などの方法で親水化
処理された基板(金属板、金属箔、紙など)上に、光導
電性物質をアルカリ可溶性樹脂バインダー中に含有させ
た光導電層を設けた製版可能な電子写真感光体に通常の
電子写真法により静電潜像を形成し、電子トナーを用い
その潜像を可視化する。続いて加熱又は溶剤の蒸気によ
りトナー像を感光体上に定着する。この場合、アルカリ
性水溶液に不溶性のトナーを選択すれば、トナー像の定
着後非画像部をアルカリ性水溶液で除去することによ
り、印刷版が得られる。
【0004】このような電子写真製版法を利用した印刷
版においては、投影露光においては露光時間の短縮を、
また走査露光においてはレーザーの寿命が長く、消費電
力の小さい半導体レーザー、He−Neレーザーの適用を
目的として、感光体の感光波長域の長波長化が研究され
ている。
【0005】現在、He−Neレーザーを光源とした製版
システムには633nmの波長、半導体レーザーを光源
とした製版システムには780nmの波長において充分
に高感度(例えば、半減露光量5μJ/cm2以下)な
感光体が要求され、投影露光においては光源の種類及び
光強度にもよるが、実用上半減露光量が10lux・sec以
下であるような感光体が要求される。
【0006】一方、画像品質の向上をはかる目的におい
て、電子写真用トナーとしては、粉体トナーより、解像
度の優れた液体トナーの使用が好ましい。電子写真製版
の分野では正帯電性液体トナーが広く使用されており、
そのため、高感度な負帯電性感光体が望まれている。
【0007】このような要求特性を満足する感光体とし
て従来よりフタロシアニン系化合物を結着樹脂に分散さ
せた感光層を導電性基板上に設けた単層型感光体が知ら
れており、例えば、特開昭55−161250号には、フタロシ
アニン系顔料、オキサゾール系化合物、オキサジアゾー
ル系化合物とフェノール系樹脂からなる感光体、特開昭
57− 90648号には無金属フタロシアニンをアルカリ可溶
性樹脂に分散させた感光体などが記載されている。ま
た、特公平1− 24304号公報には、銅フタロシアニン顔
料とスルホン基あるいはカルボキシル基を有する電子受
容物性化合物をフェノール樹脂中に分散させた光導電層
を導電性基板上に設けた感光体が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の感光体は、いずれも半導体レーザーや小型のHe−Ne
レーザー走査露光に対する感度が不十分であり、トナー
画像のカブリが生じ易く、また、感度の向上をはかるた
めに樹脂に対するフタロシアニン系化合物の含有量を増
すと感光体の暗減衰速度が増加し、高いトナー画像濃度
が得られにくい等の問題点を有していた。
【0009】また、上記の感光体は、正負いずれの帯電
にも感光性を有するものであるが、一般に負帯電の場
合、正帯電に比較して、感度が低い傾向にある。例え
ば、上記特公平1− 24304号公報記載の印刷用原版の感
光度は、正帯電の方が負帯電の場合より高く、しかも正
帯電であっても未だ不十分なものであった。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、負帯電
用感光体として、従来からの感光体における電荷保持能
を維持しながらも、可視及び近赤外領域における感度を
飛躍的に向上せしめ、He−Ne、半導体系のレーザ
ー、LEDなどの走査露光に適したアルカリ性水溶液で
非画像部の光導電層をアルカリ性水溶液で除去可能な電
子写真式印刷版の提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、導電性基板上に光導電層を設けた電子写真
感光体上に、トナー画像を形成した後に、トナー画像部
以外の非画像部の光導電層性除去することにより印刷版
とする電子写真式印刷版において、前記光導電層が
(a)フタロシアニン系化合物、(b)ペリレン系化合
物、(c)グアニジン系化合物及び(d)アルカリ可溶
性樹脂を含有することを特徴とする電子写真式印刷版を
提供する。
【0012】本発明で使用するフタロシアニン系化合物
としては、金属フタロシアニンでも無金属フタロシアニ
ンでもよいが、好ましい化合物として金属フタロシアニ
ンが用いられる。
【0013】金属フタロシアニンとしては、α、β、ε
等の種々の結晶形のもの、ハロゲン原子により置換又は
無置換のもの、金属として銅、マグネシウム、亜鉛、ア
ルミミウム、バナジウム、モリブデン、マンガン、鉄、
コバルト、ニッケル或いはこれらの酸化物のものを用い
ることができるが、下記式(I)で表わされるα型チタ
ニルフタロシアニンが好ましい。
【0014】
【化1】
【0015】本発明で使用するペリレン系化合物として
は、例えば、N,N’−ジメチルペリレン−3,4,
9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ジエ
チルペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジ
イミド、N,N’−ビス(4−メトキシフェニル)−ペ
リレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミ
ド、N,N’−ビス(4−エトキシフェニル)−ペリレ
ン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド、
N,N’−ビス(4−クロロフェニル)−ペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミドなどが挙
げられるが特に好ましいものとして、N,N’−ビス
(3,5−ジメチルフェニル)−ペリレン−3,4,
9,10−テトラカルボン酸ジイミド等が挙げられる。
【0016】本発明で使用するグアニジン系化合物とし
ては、例えば、1,3−ジフェニルグアニジン、ジ−O
−トリルグアニジン、1−フェニルビクアニド、1−O
−トリルビクアニド、キシリルビクアニド、トリフェニ
ルグアニジン、1−ベンジル−2,3−ジメチルグアニ
ジン、N−(β−フェネチル)ジグアニド等が挙げられ
る。
【0017】本発明で使用するアルカリ可溶性樹脂は、
水酸基、酸無水物基、カルボキシル基、カルボキシエテ
ル基、一般式
【0018】
【化2】
【0019】で表わされる部分構造単位(式中、Rはア
ルキル基を表わす。)及び一般式
【0020】
【化3】
【0021】で表わされる部分構造単位(但し、R1
4は各々独立的にアルキル基を表わし、m及びlは各
々独立的に1以上の整数を表わす。)を有する樹脂が挙
げられ、例えば、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、スチレン−マレイン酸共重合体等が挙げられる。
【0022】本発明の印刷版の光導電層は、(a)フタ
ロシアニン系化合物、(b)ペリレン系化合物、(c)
グアニジン系化合物及び(d)アルカリ可溶性樹脂を含
有するものである。
【0023】また、本発明の光導電層には、N−エチル
カルバゾ−ル、N−プロピルカルバゾール等のカルバゾ
ール系化合物、2,5ビス[4’−ジエチルアミノフェ
ニル−1’]−1,3,4オキサジアゾール、2,5−
ビス[4’−ジメチルアミノフェニル−1’]−1,
3,4オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化合
物、4,4’−ベンジリデンビス(N,N’−ジエチル
−m−トルイジン等のトリフェニルメタン系化合物など
を光導電層に含有させて使用することもできる。
【0024】本発明の電子写真式印刷版は、例えば、前
記の微細化された(a)〜(c)の化合物を、適当な有
機溶剤中に溶解したアルカリ可溶性樹脂(d)の溶液に
加え、常法の分散機(ボールミル、ペイントシェーカ
ー、アトライター、サンドミル等)により均一に分散さ
せ、これを導電性基板上に、塗布、乾燥することにより
作製できる。塗布は、通常ロールコーター、ワイヤーバ
ー、ドクターブレードなどを用いることができる。
【0025】アルカリ可溶性樹脂(d)を溶解する溶媒
としては、例えば、ベンゼン、トルエンの如き芳香族炭
化水素類;アセトン、メチルエチルケトンの如きケトン
類;エチルエーテルの如きエーテル類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンの如き環状エーテル類;酢酸エチル、
メチルセロソルブアセテートの如きエステル類が挙げら
れ、これらのうち一種又は二種以上を用いることができ
る。
【0026】光導電層の厚さは1〜20μmが好まし
く、更に好ましくは3〜10μmである。光導電層の厚
さが非常に薄いと感光体の表面電位が低くなり、トナー
現像で画像部にトナーが少量しか付着しないため、定着
してもトナー像の完全な被膜が形成されず画像部に微細
な空隙やピンホールのようなトナーが存在しない部分が
生ずる。そのため、アルカリ性水溶液で感光体の非画像
部を溶解除去して印刷版を作製する際にアルカリ水溶液
がトナー画像の空隙やピンホールを浸透して画像部の光
導電層が部分的に溶解除去されるので好ましくない。
【0027】また、光導電層が厚いと感光体上にはトナ
ー画像の完全な被膜は形成できるが、アルカリ性水溶液
で感光体の非画像部を溶解除去する際に時間を要するば
かりではなく、サイドエッチングにより、細線や微細な
網点などの画像部の光導電層も除去され易いので好まし
くない。
【0028】光導電層中の(a)、(b)及び(c)の
割合は15〜50重量%が好ましく、更に好ましくは2
5〜40重量%である。光導電層中の(a)の割合は
0.2〜10重量%が好ましく、更に好ましくは1〜8
重量%である。光導電層中の(b)の割合は、5〜40
重量%が好ましく、更に好ましくは10〜30重量%で
ある。また、光導電層中の(c)の割合は1〜25重量
%、更に好ましくは3〜20重量%である。
【0029】本発明の印刷版の支持体としては、例え
ば、アルミニウム等の金属板、又は金属箔、アルミニウ
ム等の金属を蒸着したプラスチックフィルム、或いは導
電処理を施した紙などが用いられ、これらは親水化処理
して使用される。
【0030】このようにして作製した電子写真式印刷版
の断面図を第1図に示した。第1図の印刷版は親水化処
理された導電性支持体(A)上に、フタロシアニン系化
合物(1)、ペリレン系化合物(2)及びグアニジン系
化合物(3)をアルカリ可溶性樹脂(4)中に分散させ
てなる光導電層(B)を設けたものである。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
【0032】各例中の「部」はすべて断りのない限り、
すべて「重量部」を示す。
【0033】(実施例1)α型チタニルフタロシアニン
5部、「ノバパームレッドBL」(ヘキスト社製のペリ
レン顔料)15部、1−O−トリビクアニド15部、「RE
SYN28−2930」(National Starch Chem. 社製
のカルボキシル化ポリ酢酸ビニル)65部をメチルエチケ
トン50重量%及びメチルセロソルブ50重量%から成る混
合溶剤 525部に溶解した樹脂溶液とを容器に仕込み、ペ
イントシェーカーを用いて均一に分散して光導電層用塗
料を作製した。この塗料をワイヤーバーを用い陽極酸化
したアルミニウム板上に塗布、乾燥し、光導電層の膜厚
5μmの電子写真式印刷版を作製し、帯電特性と光感度
を測定した。測定機として「ペーパーアナライザーSP
−428」(川口電機社製)を使用した。
【0034】暗所で(−)6KVのコロナ帯電電圧を印
刷版表面に印加した直後の感光体の表面電位V0(V)
とし、電圧印加中止後、10秒間経過時の印刷版の表面電
位V1 0(V)を測定し、印刷版の電荷保持能をV10/V
0 の値で評価した。
【0035】帯電した印刷版の表面に白色光光源のタン
グステンランプを用いて露光することにより印刷版の感
度を測定した。光強度を5ルックスとして、露光後の表
面電位が初期表面電位の1/2に減少するのに要する露
光量E1/2(ルックス・Sec)と、露光後の表面電位
が初期表面電位の1/10に減少するのに要する露光量
1/10(ルックス・Sec)と、露光開始後15秒間経
過時の表面電位VR15(V)を測定し、更に、630nm及び
780nmに分光された光(光強度10mW/m2)を照射し
て同様に光感度E1/2(μJ/cm2)を測定した。これら
の測定値に基づいて感光体の感度を評価し、その結果を
第1表及び第2表に示した。
【0036】(比較例1)α型チタニルフタロシアニン
20部及び「RESYN28−2930」80部を実施
例1の混合溶剤525部に溶解した樹脂溶液を容器に仕
込み、ペイントシェーカーを用いて光導電層用塗料を作
製した。この塗料を用いて実施例1と同じ膜厚の光導電
層の電子写真式印刷版を作製し、実施例1と同様にし
て、その特性を測定し、その結果を第1表及び第2表に
示した。
【0037】(比較例2)α型チタニルフタロシアニン
5部、「ノバパームレッドBL」15部及び「RESY
N28−2930」80部を実施例1の混合溶剤525
部に溶解した樹脂溶液を容器に仕込み、ペイントシェー
カーを用いて光導電層用塗料を作製した。この塗料を用
いて実施例1と同じ膜厚の光導電層の電子写真式印刷版
を作製し、実施例1と同様にして、その特性を測定し、
その結果を第1表及び第2表に示した。
【0038】
【0039】
【0040】この結果から明らかなように、本発明の感
光体は、チタニルフタロシアニン・樹脂分散系感光体に
比較し、電荷保持能が高く、半導体レーザー、He−N
eレーザーの波長域における感度も高い。また、チタニ
ルフタロシアニン・ペリレン・樹脂分散系感光体に比較
し、白色光及び半導体レーザーの波長域においても感度
が高く、残留電位が低い。
【0041】(実施例2)α型チタニルフタロシアニン
5部、ノバパームレッドBL25部、1,3−ジフェニ
ルグアニジン5部、RESYN 28−293065部
を実施例1の混合溶剤525部に溶解した樹脂溶液を容
器に仕込み、ペイントシェーカーを用いて光導電層用塗
料を作製した。この塗料を用いて実施例1と同じ膜厚の
感光層の電子写真式印刷版を作製し、実施例1と同様に
してその特性を測定し、結果を第3表及び第4表に示し
た。
【0042】(比較例3)α型チタニルフタロシアニン
5部、ノバパームレッドBL25部、RESYN28−
2930 70部を実施例1の混合溶剤525部に溶解
した樹脂溶液を容器に仕込み、ペイントシェーカーを用
いて光導電層用塗料を作製した。この塗料を用いて実施
例1と同じ膜厚の光導電層の電子写真式印刷版を作製
し、実施例1と同様にしてその特性を測定し、結果を第
3表及び第4表に示した。
【0043】
【0044】
【0045】本発明の感光体はチタニルフタロシアニン
・ペリレン樹脂分散系感光体に比較し、白色光、半導体
レーザー及びHe−Neレーザー波長域においても感度
が高く、残留電位が低い。
【0046】(実施例3〜5)第5表に記載した配合組
成で、実施例1と同様な方法で電子写真式印刷版を作製
し、これらの特性を測定し、結果を第6表及び第7表に
示した。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】(実施例6)「ファーストゲンブルー81
20」(大日本インキ化学工業(株)製;無金属フタロシ
アニン)5部、「ノバパームレッドBL」15部、1,
3−ジフェニルグアニジン15部、「RESYN28−
2930」65部を実施例1と同様の混合溶剤525部
に溶解した樹脂溶液を容器に仕込み、ペイントシェーカ
ーを用いて光導電層用塗料を作製した。この塗料を用い
て実施例1と同じ方法で電子写真式印刷版を作製し、特
性を測定し、結果を第8表及び第9表に示した。
【0051】(比較例4)「ファーストゲンブルー81
20」5部、「ノバパームレッドBL」15部、「RE
SYN28−2930」80部を実施例1と同様の混合
溶剤525部に溶解した樹脂溶液を容器に仕込み、ペイ
ントシェーカーを用いて光導電層用塗料を作製した。こ
の塗料を用いて実施例1と同じ方法で電子写真式印刷版
を作製し、特性を測定し、結果を第8表及び第9表に示
した。
【0052】
【0053】
【0054】(実施例7)実施例1〜6で作製した電子
写真式印刷版に、半導体レーザーを光源とした走査露光
型製版機「AZ−94Kレーザー製版機」(大日本イン
キ化学工業(株)製)と液体現像剤「CBR−310」
(大日本インキ化学工業(株)製)を用いて帯電、露光、
液体現像、定着の操作によりトナー画像を形成させた。
【0055】その後、アルカリ現像液「デコーティング
ソリューション872」(ポリクローム社製)を水で1
2倍に希釈したアルカリ水溶液を用いてトナーの付着し
ていない非画像部分の光導電層を溶解除去することによ
りトナー画像を画線部として残した平版印刷版を作製し
た。
【0056】この平版印刷版を用いてオフセット印刷を
行なったところ、5万枚印刷後もなお鮮明な印刷物を得
ることができた。
【0057】(実施例8)実施例1〜6で作製した電子
写真式印刷版に、He−Neレーザーを光源としたレーザ
ー製版装置を用いて静電潜像を形成し、この潜像を液体
現像剤「CBR−105」(大日本インキ化学工業(株)
製)で現像したところ、非画像部のカブリの少ない良好
なトナー画像が形成された。
【0058】その後、アルカリ現像液「デコーティング
ソリューション872」を水で12倍に希釈したアルカ
リ水溶液を用いてトナーの付着していない非画像部分の
光導電層を溶解除去することによりトナー画像を画線部
として残した平版印刷版を作製した。
【0059】この平版印刷版を用いてオフセット印刷を
行なったところ、5万枚印刷後もなお鮮明な印刷物を得
ることができた。
【0060】
【発明の効果】本発明の電子写真式印刷版は、少なくと
も(a)フタロシアニン系化合物、(b)ペリレン系化
合物、(c)グアニジン系化合物及び(d)アルカリ可
溶性樹脂を含有する光導電層を導電性基板上に設けたも
のであり、負帯電感光体として近赤外から可視光領域に
おいて高い感度と優れた電荷保持能を有するものであ
る。
【0061】従って、本発明の印刷版は、半導体レーザ
ー、He−Neレーザー、発光ダイオード等を光源とす
る走査露光により電子写真製版システムの印刷版として
使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の電子写真式印刷版の一例の
断面図を示したものである。
【符号の説明】
A 導電性支持体 B 光導電層 1 フタロシアニン系化合物 2 ペリノン系化合物 3 グアニジン系化合物 4 アルカリ可溶性樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基板上に光導電層を設けた電子写
    真感光体上に、トナー画像を形成した後に、トナー画像
    部以外の非画像部の光導電層性除去することにより印刷
    版とする電子写真式印刷版において、前記光導電層が
    (a)フタロシアニン系化合物、(b)ペリレン系化合
    物、(c)グアニジン系化合物及び(d)アルカリ可溶
    性樹脂を含有することを特徴とする電子写真式印刷版。
  2. 【請求項2】 フタロシアニン系化合物が金属フタロシ
    アニンである請求項1記載の電子写真式印刷版。
  3. 【請求項3】 金属フタロシアニンがチタニルフタロシ
    アニンである請求項2記載の電子写真式印刷版。
  4. 【請求項4】 ペリレン系化合物がN,N’−ビス
    (3,5−ジメチルフェニル)−ペリレン−3,4,
    9,10−テトラカルボン酸ジイミドである請求項1記
    載の電子写真式印刷版。
JP16822591A 1991-07-09 1991-07-09 電子写真式印刷版 Pending JPH0519514A (ja)

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