JPH05194751A - ポリオレフィン微粉末の製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン微粉末の製造方法

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JPH05194751A
JPH05194751A JP4027190A JP2719092A JPH05194751A JP H05194751 A JPH05194751 A JP H05194751A JP 4027190 A JP4027190 A JP 4027190A JP 2719092 A JP2719092 A JP 2719092A JP H05194751 A JPH05194751 A JP H05194751A
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JP
Japan
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polyolefin
fine powder
producing
container
particle size
Prior art date
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Pending
Application number
JP4027190A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
宏明 鈴木
Kenji Uesugi
賢司 植杉
Nobuo Takeuchi
暢夫 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力・通信ケーブルの絶縁用途に広く用いら
れているポリエオレフィンおよび該ポリオレフィンに必
要に応じ有機過酸化物等の添加剤を添加したポリオレフ
ィンコンパウンドの微粉末の製造方法を提供する。 【構成】 粒径2mm程度のペレット状に成形されたポリ
オレフィンを、水もしくは該ポリオレフィンを溶解させ
ることのない有機溶媒中に分散させた後、容器内にセラ
ミックもしくは金属により形成された粒径0.2〜0.
3μmのビーズを仕込んだビーズミル容器中にて粉砕さ
せることを特徴とするポリオレフィン微粉末の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン微粉末の
製造方法に関し、さらに詳しくは、特に電力・通信ケー
ブルの絶縁用途に広く用いられているポリエオレフィン
および該ポリオレフィンに必要に応じ有機過酸化物等の
添加剤を添加したポリオレフィンコンパウンドの微粉末
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレンその他のポリオレフ
ィンは、粘性が高いことから粉砕により微粉末化するこ
とが極めて困難であった。しかしながら、微粉末のもつ
特有の性質に対する需要が伸び、さらには近年の環境問
題への対策としての廃プラスチックの処理・再利用が必
要とされるにつれ、ポリオレフィンの微粉末化が重要な
ものとなってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる諸問
題を解決すべくポリオレフィンをはじめとする高粘性ポ
リマーをその性質を変性させることなく微粉末化させる
ポリオレフィン微粉末の製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、粒径
2mm程度のペレット状に成形されたポリオレフィンを、
水もしくは該ポリオレフィンを溶解させることのない有
機溶媒中に分散させた後、容器内にセラミックもしくは
金属により形成された粒径0.2〜0.3μmのビーズ
を仕込んだビーズミル容器中にて粉砕させることを特徴
とするポリオレフィン微粉末の製造方法である。ここに
おいて、ビーズミル容器は0℃以下に冷却されているの
が望ましく、更に望ましくはポリオレフィンのガラス転
移温度以下に冷却されているのが良い。またポリオレフ
ィンに有機過酸化物を添加した後あらかじめ架橋されて
いると好都合である。粉砕前のポリオレフィンの粒径は
300μm程度に粉砕されているものを用いればより効
率的に微粉化される。そして粉砕工程において、被粉砕
物であるポリオレフィンへの衝撃が100m/S以上で
あることが望ましい。またポリオレフィンと水またはポ
リオレフィンを溶解させることのない有機溶媒との混合
液の装入量は容器の内容量の30〜85 vol%とするの
が望ましい。
【0005】
【作用】本発明において粉砕前のポリオレフィンの粒径
を2mm程度としたのはビーズミルでの粉砕ではあまり大
きな粒径では効率的な粉砕が困難であるからであり、好
ましくは300μm程度に予備粉砕しておくのがよい。
ビーズの粒径を0.2〜0.3μmとしたのは0.2μ
m未満では粉砕力が弱く、0.3μmを超えるものでは
微粉砕が困難であるからである。ポリオレフィンを溶解
させることのない有機溶媒としてはエタノール、メタノ
ール、アセトン、キシレン、トルエン等が挙げられる。
ビーズミルの容器は好ましくは0℃以下、更に好ましく
はポリオレフィンのガラス転移温度(約−20℃)以下
にしておくのが良いが、これは低温ではポリオレフィン
の弾性率が高く微粉砕が容易となるからである。またポ
リオレフィンに有機過酸化物を添加し、適当に架橋させ
ておけばポリオレフィンの弾性率が高くなり、微粉砕に
好都合である。粉砕工程において、ポリオレフィンへの
衝撃は大きい方が良いのはいうまでもないが、100m
/S以上であればかなりの微粉砕が可能である。またポ
リオレフィンと水もしくはポリオレフィンを溶解させる
ことのない有機溶媒との混合液の容器への装入量は容器
の内容量の30〜85 vol%とするのが望ましいのは3
0 vol%未満あるいは85 vol%を超える装入量で粉砕
すると充填されたポリオレフィンに加えられる衝撃が小
さいため所望の粒径の微粉末が得られないからである。
【0006】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 〔実施例1〕容量1リットルのビーズミル容器内に、粒
径1.5mmの低密度ポリエチレンペレットを濃度15wt
%になるように調整したポリエチレン懸濁水を充填し、
粒径0.2μmのZrビーズの存在下で粉砕した後、得
られた懸濁水をふるいにかけることにより低密度ポリエ
チレン微粉末を分別回収し、表1に示す形状の低密度ポ
リエチレン微粉末を得た。 〔実施例2〕容量1リットルのビーズミル容器内に、粒
径1.5mmの低密度ポリエチレンペレットを濃度15wt
%になるように調整したポリエチレン懸濁水を充填し、
容器をドライアイスにて冷却した状態で粒径0.2μm
のZrビーズの存在下で粉砕した後、得られた懸濁水を
ふるいにかけることにより低密度ポリエチレン微粉末を
分別回収し、表1に示す形状の低密度ポリエチレン微粉
末を得た。 〔実施例3〕容量1リットルのビーズミル容器内に、粒
径1.5mmの低密度ポリエチレンペレットを濃度15wt
%になるように調整したポリエチレン懸濁水を充填し、
容器を液体窒素にて冷却した状態で粒径0.2μmのZ
rビーズの存在下で粉砕した後、得られた懸濁水をふる
いにかけることにより低密度ポリエチレン微粉末を分別
回収し、表1に示す形状の低密度ポリエチレン微粉末を
得た。 〔実施例4〕容量1リットルのビーズミル容器内に、粒
径1.5mmのエチレン−酢ビ共重合体ペレットを濃度1
5wt%になるように調整したポリエチレン懸濁水を充填
し、容器を液体窒素にて冷却した状態で粒径0.2μm
のZrビーズの存在下で粉砕した後、得られた懸濁水を
ふるいにかけることにより低密度ポリエチレン微粉末を
分別回収し、表1に示す形状のエチレン−酢ビ共重合体
微粉末を得た。 〔実施例5〕容量1リットルのビーズミル容器内に、粒
径1.5mmの低密度ポリエチレンペレットを濃度15wt
%になるように調整した低密度ポリエチレン懸濁エタノ
ールを充填し、粒径0.2μmのZrビーズの存在下で
粉砕した後、得られた懸濁水をふるいにかけることによ
り低密度ポリエチレン微粉末を分別回収し、表1に示す
形状の低密度ポリエチレン微粉末を得た。 〔実施例6〕容量1リットルのビーズミル容器内に、粒
径3mmの架橋低密度ポリエチレンペレットを濃度15wt
%になるように調整した架橋低密度ポリエチレン懸濁エ
タノールを充填し、粒径0.2μmのZrビーズの存在
下で粉砕した後、得られた懸濁水をふるいにかけること
により架橋低密度ポリエチレン微粉末を分別回収し、表
1に示す形状の低密度ポリエチレン微粉末を得た。 〔比較例1〕容量1リットルのニーダー容器内に粒径
1.5mmの低密度ポリエチレンペレットを充填し、室温
でローター回転数20rpm にて該低密度ポリエチレンを
粉砕し、得られた低密度ポリエチレン微粉末を回収し
た。 〔比較例2〕容量1リットルのニーダー容器内に粒径
1.5mmの低密度ポリエチレン−有機過酸化物コンパウ
ンド(有機過酸化物濃度2%)を充填した後、容器を1
80℃に保ちながらローター回転数15rpm にて30mi
n.攪拌して該コンパウンドを架橋させた後、容器を室温
まで冷却してローター回転数20rpm にて該架橋低密度
ポリエチレンを粉砕し、得られた架橋低密度ポリエチレ
ン微粉末を回収した。
【0007】
【表1】
【0008】表1から明らかなように本発明による実施
例1〜6のポリエチレン微粉末は平均粒径が5〜25μ
mで、最大粒径は21〜65μmと極めて細かく、バラ
ツキも少ない。これに対し他の方法による比較例1は効
果的に粉砕できず、別の他の方法による比較例2は平均
粒径が78μm、最大粒径が3.5mmと大きく、バラツ
キも多い。
【0009】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン微粉末の製造方
法は、該ポリオレフィンを、水もしくは該ポリオレフィ
ンを溶解せしめない有機溶剤の存在下にて、粒径0.2
〜0.3μmのセラミックもしくは金属にて形成された
ビーズをその容器内に含むビーズミルにて粉砕すること
を特徴としており、例えばポリエチレンのような粘性の
高いポリマーも均一な粒径に微粉末化させてやることが
可能である。したがってこのポリオレフィン微粉末を充
填剤として各種マトリックスに混合した場合も、マトリ
ックス中に均一に分散しやすいことから、外観の優れた
複合材料を提供することが可能であり、工業上顕著な効
果を奏するものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径2mm程度のペレット状に成形された
    ポリオレフィンを、水もしくは該ポリオレフィンを溶解
    させることのない有機溶媒中に分散させた後、容器内に
    セラミックもしくは金属により形成された粒径0.2〜
    0.3μmのビーズを仕込んだビーズミル容器中にて粉
    砕させることを特徴とするポリオレフィン微粉末の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 ビーズミル容器が0℃以下に冷却されて
    いることを特徴とする請求項1記載のポリオレフィン微
    粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 ビーズミル容器が該ポリオレフィンのガ
    ラス転移温度以下に冷却されていることを特徴とする請
    求項1記載のポリオレフィン微粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィンが、有機過酸化物を添加
    した後あらかじめ架橋されていることを特徴とする請求
    項1乃至3記載のポリオレフィン微粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィンが、あらかじめ粒径30
    0μm程度に粉砕されていることを特徴とする請求項1
    乃至4記載のポリオレフィン微粉末の製造方法。
  6. 【請求項6】 粉砕工程において、該ポリオレフィンへ
    の衝撃が100m/S以上であることを特徴とする請求
    項1乃至5記載のポリオレフィン微粉末の製造方法。
  7. 【請求項7】 ポリオレフィンと水もしくは該ポリオレ
    フィンを溶解させることのない有機溶媒との混合液の装
    入量が容器の内容量の30〜85 vol%であることを特
    徴とする請求項1乃至6記載のポリオレフィン微粉末の
    製造方法。
JP4027190A 1992-01-17 1992-01-17 ポリオレフィン微粉末の製造方法 Pending JPH05194751A (ja)

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