JPH05194500A - 置換チオフェンまたはフランを組み込んだアンギオテンシンiiアンタゴニスト - Google Patents

置換チオフェンまたはフランを組み込んだアンギオテンシンiiアンタゴニスト

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JPH05194500A
JPH05194500A JP4117905A JP11790592A JPH05194500A JP H05194500 A JPH05194500 A JP H05194500A JP 4117905 A JP4117905 A JP 4117905A JP 11790592 A JP11790592 A JP 11790592A JP H05194500 A JPH05194500 A JP H05194500A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 構造式Iで表わされる化合物、その薬学的に
許容しうる塩、及び構造式Iの化合物又はその塩を含む
医薬組成物。 〔式Iにおいて複素環は式Ia,Ib等、J′,K′は
Lと共に置換芳香族環を形成又は、−C(=M′)−
等、MはO,S等、R,R10はH,Cl等、R
C1〜6アルキル等、−X−X−X−X−は、
−Y−CR11−CR12−CZ−,−CR11−Y−
CR12−CZ−等、YはO,S(O),n=0〜
2、R11,R12はH,Cl,NH等、Zは−C
N,−SONHR,−COOR(RはH,C1
〜6アルキル基等)等、Eは単結合等、a′又はb′の
一方は二重結合、R16は(置換)C1〜10アルキ
ル、ヒドロキシ、C1〜5アルコキシカルボニル等であ
る〕 【効果】 本発明の医薬組成物は、高血圧症、高眼圧
症、アルツハイマー病、抗うつ、抗不安症、ドーパミン
機能障害、精神分裂病の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】レニン−アンギオテンシン系(RAS)は
正常血圧の調節に中心的な役割を担っており高血圧症の
発病と持続並びに鬱血性心不全に臨界的に関係している
と思われている。アンギオテンシンII(AII)であるオ
クタペプチドホルモンは肺、腎及び多くの他の臓器の血
管内皮に局在するアンギオテンシン変換酵素(ACE)
によるアンギオテンシンIの分解中に主として血中に生
産され、RASの最終産物である。AIIは細胞膜に存在
する特異受容体と相互作用することによってその作用を
示す強力な動脈血管収縮物質である。RASを調節する
可能な方法の1つがアンギオテンシンII受容体拮抗であ
る。このホルモンの作用を阻害する数種のAIIのペプチ
ド類縁体が既知であるがそれらの実験及び臨床応用は、
それらの有する部分的アゴニスト活性や経口吸収ができ
ないことから限られたものとなっている〔M.アントナ
ッチオ、Clin.Exp.Hypertens. A4、27〜46頁(1
982年);D.H.Pストリーテン及びG.H.アン
ダーソン、Jr. 「高血圧ハンドブック、抗高血圧薬の臨
床薬理」A.E.ドイル編、第5巻、246〜271
頁、エルセビアサイエンスパブリッシャー、アムステル
ダム、オランダ、1984年(M.Antonaccio.Clin.Exp.H
ypertens. A4、27〜46頁(1982);D.H.P.St
reeten and G.H.Anderson 、Jr. −Handbook of Hypert
ension.Clinical Pharmacology of Antihyper Tensive
Drugs ed.A.E.Doyle,Vol. 5、pp246〜271、Else
vier Science Publisher:Amsterdam,The Netherlands、
1984)〕。
【0002】最近数種の非ペプチド化合物がAII拮抗薬
として記載されている。このような化合物の具体例は米
国特許第4,207,324号、同第4,340,59
8号、同第4,576,958号、同第4,582,8
47及び同第4,880,804号、欧州特許出願第0
28,834号、同第245,637号、同第253,
310号、同第291,969号、同第323,841
号及び同第324,377号及びA.T.チュー(Chiu)
等〔Eur.J.Pharm.Exp.Therap. 第157巻13〜21
頁(1988年)〕及びP.C.ウォング(Wong)等
〔J.Pharm.Exp.Therap. 第247巻1〜7頁(198
8年)ハイパーテンション第13巻、489〜497頁
(1989年)〕による論文に開示されている。
【0003】米国特許の全部と欧州特許出願第028,
834号及び同第253,310号及び2件の論文は一
般的に低級アルキル橋を介して置換フェニルに結合する
置換イミダゾール化合物を開示している。欧州特許出願
第245,637号は4,5,6,7−テトラヒドロ−
2H−イミダゾ〔4,5−〕−ピリジン−6−カルボ
ン酸及びその類縁体の誘導体を血圧降下剤として開示し
ている。
【0004】いずれの米国特許、欧州特許出願が開示す
る化合物も、ここに開示するアルキル架橋を介して新規
置換フェニルチオフェンもしくはフェニルフランに結合
した置換複素環を含む型の化合物を包含していない。キ
ナゾリン−4(1H)−オン、トリアゾリノン、トリア
ゾリンイミン、およびピリミジノンが、拮抗剤デザイン
の複素環部分に焦点をあてた米国出願において開示され
ている。これらの出願番号は351,508号、35
8,971号、375,655号、360,673号、
375,217号および386,328号である。関連
出願の1つであるUSSN675,371号(1991
年3月26日出願)はチオフェンあるいはフラン部分を
有するイミダゾールに融合した6員環を開示している。
【0005】本発明は、アンギオテンシンII拮抗薬であ
り高血圧及び鬱血性心不全の治療に有用な新規な、置換
フェニルチオフェンあるいはフェニルフランに結合して
式Iの化合物を与える置換複素環に関する。本発明の化
合物は眼血圧降下剤として有用である。特定すると本発
明の化合物は、特定の位置で置換された複素環部分を有
し、これにメチレン架橋を介して新規な置換フェニルチ
オフェンまたはフェニルフラン基が結合する(式Iの下
部で規定)。加えてこれら新規な化合物を単一治療活性
成分として、または利尿剤や他の抗高血圧剤と組み合わ
せて含有する医薬組成物にも関するものである。組み合
わせる抗高血圧剤としてはβブロッカー、アンギオテン
シン変換酵素阻害剤、カルシウムチャネルブロッカーあ
るいはこれらの組み合わせを含む。さらに高血圧及び鬱
血性心不全の治療方法も開示して範囲とするものであ
る。
【0006】本発明の化合物は中枢神経系(CNS)活
性を有する。これらはアルツハイマー病、記憶喪失及び
老年痴呆を含む認識障害の治療に有用である。これらの
化合物はまた抗不安及び抗うつ特性を有するので不安及
び緊張の軽減及び抑うつ又は不機嫌性精神症状を伴う患
者の治療に有用である。更にこれらの化合物は抗ドーパ
ミン作動特性を示すので精神分裂病のようなドーパミン
機能障害を含む障害を治療するのに有用である。本発明
の化合物は特に高血圧であったり鬱血性心不全症状を有
する患者の前記症状の治療に有用である。以下本発明を
詳細に説明する。
【0007】本発明は一般式I:
【化19】 の化合物またはその医薬的に許容し得る塩に関し、上記
複素環は以下のように定義されるものである:
【化20】
【0008】上記各式中、R1 は: (a)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
ルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニルであり、そ
れぞれ非置換であるか、または i) 下記に定義するアリール、 ii) (C3 −C7 )−シクロアルキル、 iii) Cl、Br、I、F、 iv) OH、 V) NH2 、 vi) NH(C1 −C4 )−アルキル、 vii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 viii) NHSO22 、 ix) CF3 、 x) COOR2 、または xi) SO2 NHR2a からなる群より選ばれる置換基で置換されている; (b)アリール(アリールはフェニルまたはナフチルと
して定義され、非置換であるか、または i) Br、I、Cl、F、 ii) (C1 −C4 )−アルキル、 iii) (C1 −C4 )−アルコキシ、 iv) NO2 、 V) CF3 、 vi) SO2 NR2a2a、 vii) (C1 −C4 )−アルキルチオ、 viii) ヒドロキシ、 ix) アミノ、 x) (C3 −C7 )−シクロアルキル、または xi) (C3 −C10)−アルケニル からなる群より選ばれる1個または2個の置換基で置換
されている); (c)ヘテロアリール(ヘテロアリールは、N、O、S
からなる群より選ばれる1個または2個の環員を含むこ
とができる5員または6員の複素式芳香族部分として定
義され、該ヘテロアリールは非置換であるか、または i) Cl、Br、I、またはF、 ii) OH、 iii) SH、 iv) NO2 、 V) (C1 −C4 )−アルキル、 vi) (C2 −C4 )−アルケニル、 vii) (C2 −C4 )−アルキニル、 viii) (C1 −C4 )−アルコキシ、または ix) CF3 、 からなる群より選ばれる置換基でモノまたはジ置換され
ている);または (d)(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキルであり;
Eは: (a)単結合、(b)−S(O)n (CH2s −、ま
たは(c)−O−であり;nは0乃至2であり;sは0
乃至5であり;J1 は(a)−C(=M)−、(b)J
1 とLは一緒に結合してR7a、R7b、R8aおよびR8b
置換された6個の炭素原子を有する芳香族環を形成して
いるか、または(c)J1 とLは一緒に結合して、J1
以外の位置に1個の窒素原子を有し、R7a、R8aおよび
8bで置換された6員芳香族環を形成しており;K1
(a)−C(=M)−、(b)K1 とLは一緒に結合し
てR7a、R7b、R8aおよびR8bで置換された6個の炭素
原子を有する芳香族環を形成しているか、または(c)
1 とLは一緒に結合して、1個の窒素原子を有し、炭
素原子上でR7a、R8aおよびR8bで置換された6員芳香
族環を形成しており;a1 またはb1 の一方は構造式I
a中の二重結合であり、但しJ1 が−C(=M)−であ
るときはb1 は二重結合であり、K1 が−C(=M)−
であるときはa1 は二重結合であり;Lは場合により1
個の窒素原子を含む上記の6員縮合芳香環の結合位置で
あり;J2 は(a)−C(=M)−、または(b)−C
(R17)−であり;K2 は(a)−C(=M)−、また
は(b)−C(R17)−であるが、J2 及びK2 の一方
のみが−C(=M)−であり;a2 またはb2 の一方は
構造式Ic中の二重結合であり、但しJ2 が−C(=
M)−であるときはb2 は二重結合であり、K2 が−C
(=M)−であるときはa2 は二重結合であり;Mは
O、SまたはNR15であり;
【0009】R2 は: (a)H、または(b)(C1 −C6 )−アルキルであ
り;R2aは: (a)R2 、(b)CH2 −アリール、または(c)ア
リールであり;R2bは: (a)R2a、または(b)(C3 −C7 )−シクロアル
キルであり;R2cは: (a)−SO2 −(C1 −C6 )−アルキル、(b)−
CO−(C1 −C6 )−アルキル、(c)−SO2
(C3 −C6 )−シクロアルキル、(d)−CO−(C
3 −C6 )−シクロアルキル、(e)−SO2 −(C1
−C4 )−ポリフルオロアルキル、(f)−CO−アリ
ール、(g)−CO−ポリフルオロアリール、(h)−
CO−(2−または3−チエニル) (i)−SO2 −(2−または3−チエニル) (j)−CO−(2−、3−または4−ピリジル) (k)−CONH−(C1 −C6 )−アルキル、(l)
−CON〔(C1 −C6 )−アルキル〕2 、(m)−C
2 −(C1 −C6 )−アルキル、または(n)−CO
2 −(C3 −C6 )−シクロアルキルであり;R7aとR
7bは独立して (a)H、 (b)−(C1 −C6 )−アルキル、−(C2 −C6
−アルケニルまたは−(C2 −C6 )−アルキニル、 (c)Cl、Br、I、F、 (d)CF3 、または (e)R7aとR7bとが隣接する炭素原子に結合している
ときは、それらは一緒になってフェニル環を形成してお
り;R8aとR8bは独立して(a)H、(b)アリール−
(C1 −C4 )−アルキル、(c)ヘテロアリール−
(C1 −C4 )−アルキル (d)(C1 −C6 )−アルキルであって、非置換であ
るか、−CON(R2a2 、−ヘテロアリール、−S
(O)x −R21、−テトラゾール−5−イル、−CON
HSO221、−SO2 NH−ヘテロアリール、−SO
2 NHCOR21、−PO(OR22 、−PO(O
2a2 、−SO2 NH−CN、−NR2aCOOR21
−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1 −C4 )−アル
コキシ、(C1 −C4 )−アルキルチオ、(C1 −C
4 )−アルキルアミノ、(C1 −C4 )−ジアルキルア
ミノ、−COOR2a、−CONHR2a、−O−CO
2a、アリール、または
【化21】 からなる群より選ばれる置換基で置換されている; (e)−CO−アリール、 (f)−(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (g)Cl、Br、I、F、 (h)−OH、 (i)−OR21、 (j)−SH、 (k)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (l)−COR2a、 (m)−CO2 H、 (n)−SO3 H、 (o)−NR2a21、 (p)−NR2aCOR21、 (q)−NR2aCOOR21、 (r)−SO2 NHR2a、 (s)−SO2 NR22a、 (t)−NO2 、 (u)−NHSO2 CF3 、 (v)−CONR2a21、 (w)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (x)−COOR2 、 (y)−SO3 H、 (z)−N(R2a)SO221、 (aa)−NR2aCONR2b21、 (bb)−OC(=O)NR212a、 (cc)−アリール、 (dd)−NHSO2 CF3 、 (ee)−SO2 NH−ヘテロアリール、 (ff)−SO2 NHCOR21、 (gg)−CONHSO221、 (hh)−PO(OR22 、 (ii)−テトラゾール−5−イル、 (jj)−CONH(テトラゾール−5−イル)、 (kk)−SO2 NHCN、または (ll)−ヘテロアリール;
【化22】 であり;
【0010】−X1 −X2 −X3 −X4 −は: (a)−Y−CR11−CR12−CZ−、(b)−CR11
−Y−CR12−CZ−、(c)−CR11−CR12−Y−
CZ−、(d)−Y−CR11−CZ−CR12−、(e)
−CR11−Y−CZ−CR12−、または(f)−CR11
−CR12−CZ−Y−であり;Yは:O、S、SO、ま
たはSO2 であり;R9 とR10は独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)(C1 −C6 )−アルキル、 (e)(C1 −C6 )−アシルオキシ、 (f)(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (g)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (h)−NHSO22a、 (i)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (j)(C1 −C4 )−アルキル−アリール、 (k)S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)NR2a2a、 (q)CF3 、 (r)−SO2 NHR2a、 (s)フリル、 (t)アリール(アリールはフェニルまたはナフチルで
あり、非置換であるか、またはCl、Br、I、F、
(C1 −C4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルコキ
シ、NO2 、CF3 、(C1 −C4 )−アルキルチオ、
OH、NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、
−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−CO2 H、ま
たは−CO2 −(C1 −C4 )−アルキルからなる群よ
り選ばれる1個または2個の置換基で置換されている)
であるか、または (u)R9 とR10とが隣接する炭素原子に結合している
ときは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
り;R11とR12は独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)NH2 、 (e)NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (f)N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (g)SO2 NHR2a、 (h)CF3 、 (i)(C1 −C7 )−アルキル、 (j)(C1 −C6 )−アルコキシ、または (k)(C3 −C7 )−シクロアルキルであるか、 (l)R11とR12とが隣接する炭素原子に結合している
ときは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
り; (m)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (n)(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (o)(CH2 )N(R2a2 、 (p)(CH2n N〔CH2 CH22 X、 (q)(CH2n N〔CH2 CH22 CH2 、 (r)CH(OR2a)〔(C1 −C7 )−アルキル〕、 (s)CHO、 (t)CO22a、 (u)CH=CH−R2a、 (v)CH2 CR2a=C(R2a2 、または (w)(CH2n NCOR2a、 (x)(CH2n アリール、または (y)CH(R2a2 であり;
【0011】Zは: (a)−CO22a、 (b)−SO313、 (c)−NHSO2 CF3 、 (d)−PO(OR132 、 (e)−SO2 NHR2a、 (f)−CONHOR13、 (g)−C(OH)(R2a)−PO(OR132 、 (h)CN、 (i)−SO2 NH−ヘテロアリール(ヘテロアリール
は、非置換であるか、またはO、N、Sからなる群より
選ばれる1乃至3個の複素原子を含むことができるモノ
置換またはジ置換の5員または6員の芳香族環であり、
置換基は:−OH、−SH、−(C1 −C4 )−アルキ
ル、−(C1 −C4 )−アルコキシ、−CF3 、Cl、
Br、F、I、−NO2 、−CO2 H、−CO2 −(C
1 −C4 )−アルキル、−NH2 、−NH〔(C1 −C
4 )−アルキル〕および−N〔(C1 −C4 )−アルキ
ル〕2 からなる群より選ばれる)、 (j)−CH2 SO2 NH−ヘテロアリール、 (k)−SO2 NH−CO−R14、 (l)−CH2 SO2 NH−CO−R14、 (m)−CONH−SO214、 (n)−CH2 CONH−SO214、 (o)−NHSO2 NHCO−R14、 (p)−NHCONHSO2 −R14
【化23】
【0012】であり;R13はH、または−C(R2a)H
−O−C(=O)−R2aであり;R14は(a)アリー
ル、(b)ヘテロアリール、(c)(C3 −C7 )−シ
クロアルキル、または(d)(C1 −C7 )−アルキル
であって、非置換であるか、アリール、ヘテロアリー
ル、−OH、−SH、−(C1 −C4 )−アルキル、−
(C1 −C4 )−アルコキシ、−S(C1 −C4 )−ア
ルキル、−CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−
CO2 H、−CO2 −(C1 −C4 )−アルキル、−N
2 、−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−PO3
HまたはPO(OH)(O−(C1−C4 )−アルキ
ル)からなる群より選ばれる置換基で置換されてい
る); (e)(C1 −C7 )−アルコキシ、 (f)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (g)(CH2n+1 O(CH2s CH3 、または (h)CH(R2a2 ; (i)(C1 −C6 )−ポリフルオロアルキル、または (j)−NH(C1 −C6 )−アルキルであり;R15は (a)H、 (b)アリール(アリールは非置換であるか、またはC
l、Br、I、F、−O−(C1 −C4 )−アルキル、
(C1 −C4 )−アルキル、−NO2 、−CF3、−S
2 NR22a、−S−(C1 −C4 )−アルキル、−
OH、−NH2 、(C3 −C7 )−シクロアルキル〕、
(C3 −C10)−アルケニルからなる群より選ばれる1
個または2個の置換基で置換されている); (c)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
ルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニルであり、そ
れぞれ非置換であるか、またはアリール、(C3−C
7 )−シクロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、
−NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、−N
〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−NH−SO2
2a、−COOR2a、−SO2 NHR2aからなる群より
選ばれる1個または2個の置換基で置換されている);
または (d)非置換であるか、またはN、O、Sからなる群よ
り選ばれる1個または2個の複素原子を含むことができ
るモノ置換またはジ置換の5員または6員芳香族環であ
り、置換基は−OH、−SH、(C1 −C4 )−アルキ
ル、(C1 −C4)−アルキルオキシ、−CF3 、C
l、Br、I、FまたはNO2 からなる群より選ばれ;
16は(a)(C1 −C10)−アルキル、(b)置換
(C1 −C10)−アルキルであって、置換基は: (1)I、Br、Cl、F、 (2)ヒドロキシ、 (3)(C1 −C10)−アルコキシ、 (4)(C1 −C5 )−アルコキシカルボニル、 (5)(C1 −C5 )−アシルオキシ、 (6)(C3 −C8 )−シクロアルキル、 (7)アリール、 (8)置換アリール(置換基はVおよびWである)、 (9)(C1 −C10)−アルキル−S(O)n 、 (10)(C3 −C8 )−シクロアルキル−S(O)n 、 (11)フェニル−S(O)n 、 (12)置換フェニル−S(O)n (置換基はVおよびW
である)、 (13)オキソ、 (14)カルボキシ、 (15)NR2a2a、または (16)(C1 −C5 )アルキルアミノカルボニルからな
る群より選ばれる1個または2個の置換基である; (c)ポリフルオロ−(C1 −C4 )−アルキル、 (d)(C2 −C10)−アルケニル、 (e)(C2 −C10)−アルキニル、 (f)(C3 −C8 )−シクロアルキル、 (g)置換(C3 −C8 )−シクロアルキルであり、置
換基は: (1)(C1 −C5 )−アルキル、または (2)(C1 −C5 )−アルコキシから選ばれる; (h)アリール、 (i)置換アリール(置換基はVおよびWである)、 (j)アリール−(CH2r −(M1z −(CH
2t −、 (k)置換アリール−(CH2r −(M1z −(C
2t −(アリール基はVおよびWで置換されてい
る)、
【化24】
【0013】 (q)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221、 (r)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CO
21、 (s)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COOR
21、 (t)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR
2a2a、 (u)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )SO
221、 (v)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CONR
421、または (w)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)N
212aであり;VとWはそれぞれ独立的に: (a)H、 (b)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (c)(C1 −C5 )−アルキル、 (d)ヒドロキシ、 (e)(C1 −C5 )−アルキル−S(O)n 、 (f)−CN、 (g)−NO2 、 (h)−NR22a、 (i)(C1 −C5 )−アシル−NR22a、 (j)−CO22a、 (k)(C1 −C5 )−アルキル−カルボニル、 (l)CF3 、 (m)I、Br、Cl、F、 (n)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (o)カルボキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (p)−テトラゾール−5−イル、 (q)−NH−SO2 CF3 、または (r)アリールから選ばれ;M1 はMまたは−C(O)
−であり;zは0または1であり;rおよびtは0乃至
2であり;R17とR18はそれぞれ独立して; (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (d)(C1 −C4 )−アルキルであって、非置換であ
るか、−OH、−NH2、グアニジノ、−(C1 −C
4 )−アルコキシ、−(C1 −C4 )−アルキルチオ、
−(C1 −C4 )−アルキルアミノ、−(C1 −C4
−ジアルキルアミノ、−COOR2a、−CONHR2a
−O−COR2a、CF3 からなる群より選ばれる置換基
で置換されている; (e)(C1 −C4 )−アルケニル、 (f)−CO−アリール、 (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (h)Cl、Br、I、F、 (i)−OH、 (j)−O−(C1 −C4 )−アルキル、 (k)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (l)−SH、 (m)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)−CHO、 (o)−CO22a、 (p)−SO3 H、 (q)−NH2 、 (r)−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (s)−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (t)−NHCO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (u)−SO2 NR22a、 (v)−CH2 OCOR2a、 (w)−NH−SO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (x)1個の窒素原子並びに場合によりN、O、または
Sから選ばれる他の1個の複素原子を含む5員または6
員の飽和複素環、例えばピロリジン、モルホリン、また
はピペラジン、 (y)アリール、 (z)ヘテロアリール(ヘテロアリールは、O、N、ま
たはSからなる群より選ばれる1個または2個の複素原
子を含む5員または6員の芳香族環である)、 (aa)テトラゾール−5−イル、 (bb)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221、 (cc)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COR
21、 (dd)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COO
21、 (ee)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR2a
2a、 (ff)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )S
221、 (gg)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CON
421、または (hh)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)
NR212aであり;
【0014】R19は:(a)H、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、 (c)(C2 −C4 )−アルケニル (d)(C1 −C4 )−アルコキシ、または (e)ベンジル(フェニルは非置換であるか、または−
NO2 、−NH2 、−OH、または−OCH3 からなる
群より選ばれる置換基で置換されている);R20は−C
N、−NO2 、−CO22a、または−CF3 であり;
21は: (a)アリールであって、非置換であるか、またはC
l、Br、F、またはIから選ばれる置換基で置換され
ている (b)(C1 −C4 )−アルキルであって、非置換であ
るか、または i)NH2 、 ii) NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 iii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 iv) CO2 H、 V) CO2 (C1 −C4 )−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3 H、または viii) SO2 NH2 で置換されている; (c)ヘテロアリール、または (d)(C3 −C7 )−シクロアルキルである。
【0015】本発明の一態様においては:R1 が: (a)(C1 −C6 )−アルキルまたは(C2 −C6
−アルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニルであ
り、それぞれ非置換であるか、または i)(C1 −C4 )−アルキルチオ、 ii)(C1 −C4 )−アルコキシ、 iii)CF3 、 iv)CF2 CF3 、または V)(C3 −C5 )−シクロアルキル からなる群より選ばれる置換基で置換されている、 (b)ポリフルオロ−(C1 −C4 )−アルキル、また
は (c)(C3 −C5 )−シクロアルキルであり;Eが: (a)単結合、 (b)−S−、または (c)−O−であり;J1 が(a)−C(=M)−、
(b)J1 とLが一緒に結合してR7a、R7b、R8aおよ
びR8bで置換された6個の炭素原子を有する芳香族環を
形成しているか、または(c)J1 とLが一緒に結合し
て、J1 以外の位置に1個の窒素原子を有し、R7a、R
8aおよびR8bで置換された6員芳香族環を形成してお
り;K1 が(a)−C(=M)−、または(b)K1
Lが一緒に結合してR7a、R7b、R8aおよびR8bで置換
された6個の炭素原子を有する芳香族環を形成している
か、または(c)K1 とLが一緒に結合して、1個の窒
素原子を有し、R7a、R8aおよびR8bで置換された6員
芳香族環を形成しているが、J1 及びK1 の一方のみが
−C(=M)−であり;a1 またはb1 の一方が構造式
Ia中の二重結合であり、但しJ1 が−C(=M)−で
あるときはb1 は二重結合であり、K1 が−C(=M)
−であるときはa1 は二重結合であり;Lが場合により
1個の窒素原子を含む上記の6員の縮合芳香族環の結合
位置であり;J2 が(a)−C(=M)−、または
(b)−C(R17)−であり;K2 が(a)−C(=
M)−、または(b)−C(R17)−であるが、J2
びK2 の一方のみが−C(=M)−であり;a2 または
2 の一方が構造式Ic中の二重結合であり、但しJ2
が−C(=M)−であるときはb2 は二重結合であり、
2 が−C(=M)−であるときはa2 は二重結合であ
り;MがO、SまたはNR15であり;
【0016】R2 が: (a)H、または (b)(C1 −C6 )−アルキルであり;R2aが: (a)R2 、 (b)CH2 −アリール、または (c)アリールであり; R2bが:(a)R2a、または (b)(C3 −C7 )−シクロアルキルであり;R
2cが: (a)−SO2 −(C1 −C6 )−アルキル、 (b)−CO−(C1 −C6 )−アルキル、 (c)−SO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (d)−CO−(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (e)−SO2 −(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキ
ル、 (f)−CO−アリール、 (g)−CO−ポリフルオロアリール、 (h)−CO−(2−または3−チエニル) (i)−SO2 −(2−または3−チエニル) (j)−CO−(2−、3−または4−ピリジル) (k)−CONH−(C1 −C6 )−アルキル、 (l)−CON〔(C1 −C6 )−アルキル〕2 、 (m)−CO2 −(C1 −C6 )−アルキル、または (n)−CO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキルであ
り; R7aとR7bが独立して (a)H、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
ルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニル、 (c)Cl、Br、I、F、 (d)CF3 、または (e)R7aとR7bとが隣接する炭素原子に結合している
ときは、それらは一緒になってフェニル環を形成してお
り; R8aとR8bが独立して (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル (d)−(C1 −C6 )−アルキルであって、非置換で
あるか、−CON(R2a2 、−ヘテロアリール、−S
(O)x −R21、−テトラゾール−5−イル、−CON
HSO221、−SO2 NH−ヘテロアリール、−SO
2 NHCOR21、−PO(OR22 、−PO(O
2a2 、−SO2 NH−CN、−NR2aCOOR21
−OH、−NH2 、グアニジノ、−(C1 −C4 )−ア
ルコキシ、−(C1 −C4 )−アルキルチオ、−(C1
−C4 )−アルキルアミノ、−(C1 −C4 )−ジアル
キルアミノ、−COOR2a、−CONHR2a、−O−C
OR2a、アリール、または
【化25】
【0017】からなる群より選ばれる置換基で置換され
ている; (e)−CO−アリール、 (f)−(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (g)Cl、Br、I、F、 (h)−OH、 (i)−OR21、 (j)−SH、 (k)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (l)−COR2a、 (m)−CO2 H、 (n)−SO3 H、 (o)−NR2a21、 (p)−NR2aCOR21、 (q)−NR2aCOOR21、 (r)−SO2 NR2a、 (s)−SO2 NR22a、 (t)−NO2 、 (u)−NHSO2 CF3 、 (v)−CONR2a21、 (w)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (x)−COOR2 、 (y)−SO3 H、 (z)−N(R2a)SO221、 (aa)−NR2aCONR2b21、 (bb)−OC(=O)NR212a、 (cc)−アリール、 (dd)−NHSO2 CF3 、 (ee)−SO2 NH−ヘテロアリール、 (ff)−SO2 NHCOR21、 (gg)−CONHSO221、 (hh)−PO(OR22 、 (ii)−テトラゾール−5−イル、 (jj)−CONH(テトラゾール−5−イル)、 (kk)−SO2 NHCN、または (ll)−ヘテロアリール;
【化26】
【0018】であり; −X1 −X2 −X3 −X4 −が: (a)−Y−CR11−CR12−CZ−、 (b)−CR11−Y−CR12−CZ−、 (c)−CR11−CR12−Y−CZ−、 (d)−Y−CR11−CZ−CR12−、 (e)−CR11−Y−CZ−CR12−、または (f)−CR11−CR12−CZ−Y−であり; Yは:O、S、SO、またはSO2 であり;R9 とR10
が独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)(C1 −C6 )−アルキル、 (e)(C1 −C6 )−アシルオキシ、 (f)(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (g)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (h)−NHSO22a、 (i)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (j)(C1 −C4 )−アルキル−アリール、 (k)S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)NR2a2a、 (q)CF3 、 (r)−SO2 NHR2a、 (s)フリル、 (t)アリール(アリールはフェニルまたはナフチルで
あり、非置換であるか、またはCl、Br、I、F、
(C1 −C4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルコキ
シ、NO2 、CF3 、(C1 −C4 )−アルキルチオ、
OH、NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、
−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−CO2 H、ま
たは−CO2 −(C1 −C4 )−アルキルからなる群よ
り選ばれる1個または2個の置換基で置換されてい
る)、または (u)R9 とR10が隣接する炭素原子に結合していると
きは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
り;
【0019】R11とR12が独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)NH2 、 (e)NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (f)N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (g)SO2 NHR2a、 (h)CF3 、 (i)(C1 −C7 )−アルキル、 (j)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (k)(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (l)R11とR12とが隣接する炭素原子に結合している
ときは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
り; (m)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (n)(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (o)(CH2 )N(R2a2 、 (p)(CH2n N〔CH2 CH22 X、 (q)(CH2n N〔CH2 CH22 CH2 、 (r)CH(OR2a)〔(C1 −C7 )−アルキル〕、 (s)CHO、 (t)CO22a、 (u)CH=CH−R2a、 (v)CH2 CR2a=C(R2a2 、 (w)(CH2n NCOR2a、 (x)(CH2n アリール、または (y)CH(R2a2 であり;
【0020】Zが: (a)−CO22a、 (b)−NHSO2 CF3 、 (c)−SO2 NHR2a、 (d)−CN、 (e)−SO2 NH−ヘテロアリール(ヘテロアリール
は、非置換であるか、またはO、N、Sからなる群より
選ばれる1乃至3個の複素原子を含むことができるモノ
置換またはジ置換の5員または6員の芳香族環であり、
置換基は:−OH、−SH、−(C1 −C4 )−アルキ
ル、−(C1 −C4 )−アルコキシ、−CF3 、Cl、
Br、F、I、−NO2 、−CO2 H、−CO2 −(C
1 −C4 )−アルキル、NH2 、−NH〔(C1 −C
4 )−アルキル〕および−N〔(C1-C4 )−アルキ
ル〕2 からなる群より選ばれる)、 (f)−1H−テトラゾール−5−イル、 (g)−CH2 −1H−テトラゾール−5−イル、 (h)−CONH−1H−テトラゾール−5−イル、ま
たは (i)−SO2 NHCOR14であり;
【0021】R14は (a)アリール、 (b)ヘテロアリール、 (c)(C3 −C7 )−シクロアルキル、または (d)(C1 −C7 )−アルキルであって、非置換であ
るか、アリール、ヘテロアリール、−OH、−SH、−
(C1 −C4 )−アルキル、−(C1 −C4 )−アルコ
キシ、−S(C1 −C4 )−アルキル、−CF3 、C
l、Br、F、I、−NO2 、−CO2 H、−CO2
(C1 −C4 )−アルキル、−NH2 、−N〔(C1
4 )−アルキル〕2 、−PO3 HまたはPO(OH)
(O−(C1−C4 )−アルキル)からなる群より選ば
れる置換基で置換されている; (e)(C1 −C7 )−アルコキシ、 (f)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (g)(CH2n+1 O(CH2n CH3 、または (h)CH(R2a2 、 (i)−NH−(C1 −C6 )−アルキルであり; R15は (a)H、 (b)アリール(アリールは非置換であるか、またはC
l、Br、I、F、−O−(C1 −C4 )−アルキル、
(C1 −C4 )−アルキル、−NO2 、−CF3、−S
2 NR22a、−S−(C1 −C4 )−アルキル、−
OH、−NH2 、(C3 −C7 )−シクロアルキル〕、
(C3 −C10)−アルケニルからなる群より選ばれる1
個または2個の置換基で置換されている); (c)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
ルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニルであり、そ
れぞれ非置換であるか、またはアリール、(C3−C
7 )−シクロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、
−NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、−N
〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−NH−SO2
2a、−COOR2a、−SO2 NHR2aからなる群より
選ばれる1個または2個の置換基で置換されている);
または (d)非置換であるか、またはN、O、Sからなる群よ
り選ばれる1個または2個の複素原子を含むことができ
るモノ置換またはジ置換の5員または6員芳香族環であ
り、置換基は−OH、−SH、(C1 −C4 )−アルキ
ル、(C1 −C4)−アルキルオキシ、−CF3 、C
l、Br、I、F、またはNO2 からなる群より選ば
れ;
【0022】R16は (a)(C1 −C10)−アルキル、 (b)置換(C1 −C10)−アルキルであって、置換基
は: (1)ヒドロキシ、 (2)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (3)(C1 −C5 )−アルコキシカルボニル、 (4)フェニル、 (5)カルボキシ、または (6)C(=O)NH−(C1 −C5 )−アリールから
選ばれる1個または2個の置換基である; (c)アリール、または (d)置換アリール(置換基はVおよびWである)、
【0023】VとWは: (a)H、 (b)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (c)(C1 −C5 )−アルキル、 (d)ヒドロキシ、 (e)−CN、 (f)−NO2 、 (g)−NR22a、 (h)−CO22a、 (i)−CF3 、 (j)I、Br、Cl、F、 (k)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル−、 (l)テトラゾール−5−イル、 (m)−NH−SO2 CF3 、 (n)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221、 (o)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CO
21、 (p)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COOR
21、 (q)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR
2a2a、 (r)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )SO
221、 (s)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CONR
421、または (t)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)N
212a から選ばれ;
【0024】R17とR18は独立して: (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (d)(C1 −C4 )−アルキルであって、非置換であ
るか、−OH、−NH2、グアニジノ、−(C1 −C
4 )−アルコキシ、−(C1 −C4 )−アルキルチオ、
−(C1 −C4 )−アルキルアミノ、−(C1 −C4
−ジアルキルアミノ、−COOR2a、−CONHR2a
−O−COR2a、CF3 からなる群より選ばれる置換基
で置換されている; (e)(C1 −C4 )−アルケニル、 (f)−CO−アリール、 (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (h)Cl、Br、I、F、 (i)−OH、 (j)−O−(C1 −C4 )−アルキル、 (k)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (l)−SH、 (m)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)−CHO、 (o)−CO22a、 (p)−SO3 H、 (q)−NH2 (r)−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (s)−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (t)−NHCO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (u)−SO2 NR22a、 (v)−CH2 OCOR2a、 (w)−NH−SO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (x)1個の窒素原子並びに場合によりN、O、または
Sから選ばれる他の1個の複素原子を含む5員または6
員の飽和複素環、例えばピロリジン、モルホリン、また
はピペラジン、 (y)アリール、 (z)ヘテロアリール(ヘテロアリールは、O、N、ま
たはSからなる群より選ばれる1個または2個の複素原
子を含む5員または6員の芳香族環である)、
【0025】(aa)テトラゾール−5−イル、または (bb)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221、 (cc)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COR
21、 (dd)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COO
21、 (ee)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR2a
2a、 (ff)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )S
221、 (gg)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CON
421、または (hh)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)
NR212aであり;R21は: (a)アリールであって、非置換であるか、またはC
l、Br、F、またはIから選ばれる置換基で置換され
ているか、または (b)(C1 −C4 )−アルキルであって、非置換であ
るか、または i)NH2 、 ii) NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 iii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 iv) CO2 H、 v)CO2 (C1 −C4 )−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3 H、または viii) SO2 NH2 から選ばれる置換基で置換されてい
る; (c)ヘテロアリール、または (d)(C3 −C7 )−シクロアルキルである。
【0026】ここで、本発明の他の実施態様は、R1
は、 (a)(C1 −C6 )アルキル、(C2 −C6 )アルケ
ニル又は(C2 −C6 )アルキニルであり、各々は非置
換又は i)(C1 −C4 )アルキルチオ、 ii) (C1 −C4 )アルコキシ、 iii) CF3 、 iv) CF2 CF3 及び v)(C3 −C5 )シクロアルキル よりなる群より選ばれる置換基で置換されたものである
か、又は (b)(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキルであり;
【0027】Eは単結合であり;J1 及びLは一緒にな
って、R7a、R7b、R8a及びR8bで置換されているC6
芳香族環を形成するか、又はJ1 及びLは一緒になっ
て、J1 の位置でなく1つの窒素原子を含有するR7a
8a及びR8bで置換された6員芳香族環を形成し;K1
は−C(=M)−であり;a1 は二重結合であり;Lは
任意に窒素原子を1つ含む6員縮合芳香族環であり;J
2 は−C(R17)−であり;K2 は−C(=M)−であ
り;a2 は二重結合であり;MはO又はNR15であり;
2 は、 (a)H、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、又は (c)(C1 −C6 )アルキルであり;
【0028】R2aは、 (a)R2 、 (b)ベンジル、又は (c)フェニルであり;
【0029】R2bは、 (a)R2a、又は (b)C3 −C7 シクロアルキルであり; R2cは、 (a)−SO2 −(C1 −C6 )−アルキル、 (b)−CO−(C1 −C6 )−アルキル、 (c)−SO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (d)−CO−(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (e)−SO2 −(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキ
ル、 (f)−CO−アリール、 (g)−CO−ポリフルオロアルキル、 (h)−CO−(2−又は3−チエニル)、 (i)−SO2 −(2−又は3−チエニル)、 (j)−CO−(2−、3−又は4−ピリジル)、 (k)−CONH−(C1 −C6 )−アルキル、 (l)−CON〔(C1 −C6 )アルキル〕2 、 (m)−CO2 −(C1 −C6 )−アルキル、又は (n)−CO2 −(C3 −C6 )シクロアルキルであ
り;
【0030】R7a及びR7bは独立して、 (a)H、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
ルケニル又は(C2 −C6 )−アルキニル、 (c)Cl、Br、I、F、 (d)CF3 、又は (e)R7a及びR7bが隣接する炭素原子と結合する場
合、それらは一緒になってフェニル環を形成し;
【0031】R8a及びR8bは独立して、 (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )アルキル、 (d)(C1 −C6 )−アルキルが非置換であるか、又
は−CON(R2a2 、ヘテロアリール、−S(O)n
−R21、テトラゾール−5−イル、−CONHSO2
21、−SO2 NH−ヘテロアリール、−SO2 NHCO
21、−PO(OR22 、−PO(OR2a2 、−S
2 NH−CN、−NR2aCOOR21、−OH、−NH
2 、グアニジノ、(C1 −C4 )−アルコキシ、(C1
−C4 )−アルキルチオ、(C1 −C4 )−アルキルア
ミノ、(C1−C4 )−ジアルキルアミノ、COO
2a、−CONHR2a、−O−COR2a、アリール及び
【化27】 よりなる群から選ばれる置換基で置換された(C1 −C
6 )アルキル; (e)−CO−アリール、 (f)(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (g)Cl、Br、I、F、 (h)−OH、 (i)−OR21、 (j)−SH、 (k)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (l)−COR2a、 (m)−CO2 H、 (n)−SO3 H、 (o)−NR2a21、 (p)−NR2aCOR21、 (q)−NR2aCOOR21、 (r)−SO2 NR2a、 (s)−SO2 NR22a、 (t)−NO2 、 (u)−NHSO2 CF3 、 (v)−CONR2a21、 (w)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (x)−COOR2 、 (y)−SO3 H、 (z)−N(R2a)SO221、 (aa)−NR2aCONR2b21、 (bb)−OC(=O)NR212a、 (cc)−アリール、 (dd)−NHSO2 CF3 、 (ee)−SO2 NH−ヘテロアリール、 (ff)−SO2 NHCOR21、 (gg)−CONHSO221、 (hh)−PO(OR22 、 (ii)−テトラゾール−5−イル、 (jj)−CONH(テトラゾール−5−イル)、 (kk)−SO2 NHCN、 (ll)−ヘテロアリール、
【化28】
【0032】−X1 −X2 −X3 −X4 −は、 (a)−Y−CR11−CR12−CZ−、 (b)−CR11−Y−CR12−CZ−、 (c)−CR11−CR12−Y−CZ−、 (d)−Y−CR11−CZ−CR12−、 (e)−CR11−Y−CZ−CR12−、又は (f)−CR11−CR12−CZ−Y−; YはO又はSであり;
【0033】R9 及びR10は独立して、 (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)(C1 −C6 )−アルキル、 (e)(C1 −C6 )−アシルオキシ、 (f)(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (g)(C1 −C6 )アルコキシ、 (h)−NHSO22a、 (i)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (j)(C1 −C4 )−アルキル−アリール、 (k)S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)NR2a2a、 (q)CF3 、 (r)−SO2 NHR2a、 (s)フリル、 (t)アリール(アリールは非置換又はCl、Br、
I、F、(C1 −C4 )−アルキル、(C1 −C4 )−
アルコキシ、NO2 、CF3 、(C1 −C4 )−アルキ
ルチオ、OH、NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アル
キル〕、−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−CO
2 H及び−CO2 −(C1 −C4 )−アルキルよりなる
群から選ばれる1又は2の置換基で置換されたフェニル
又はナフチル、 (u)R9 及びR10が隣接する炭素原子と結合する場合
は、それらはアリール環を形成し;
【0034】R11及びR12は独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NH2 、 (d)NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (e)N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (f)SO2 NHR2a、 (g)CF3 、 (h)(C1 −C7 )−アルキル、 (i)(C1 −C4 )−アルコキシ、又は (j)(C3 −C7 )−シクロアルキルであり;
【0035】Zは、 (a)−CO22a、 (b)−NHSO2 CF3 、 (c)−SO2 NHR14、 (d)−1H−テトラゾール−5−イル、 (e)−SO2 NHCOR14、 (f)−NHSO214
【0036】R14は、 (a)アリール、 (b)ヘテロアリール、 (c)(C3 −C7 )−シクロアルキル、又は (d)(C1 −C4 )−アルキルが非置換又は上記で定
義したアリール、上記で定義したヘテロアリール、−O
H、−SH、(C1 −C4 )−アルキル、−(C1 −C
4 )−アルコキシ、−S(C1 −C4 )−アルキル、−
CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2 H、
CO2 −(C1 −C4 )−アルキル、−NH2 、−N
〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−PO3 H、PO
(OH)(O−(C1 −C4 )−アルキル)よりなる群
から選ばれる置換基で置換されており; (e)(C1 −C7 )−アルコキシ、 (f)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (g)(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (h)CH(R2a2 、 (i)(C1 −C6 )−ポリフルオロアルキル、又は (j)−NH(C1 −C6 )−アルキルであり;
【0037】R15は、 (a)H、 (b)非置換又はCl、Br、I、F、−O−(C1
4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルキル、−NO
2 、−CF3 、−SO2 NR22a、−S−(C1 −C
4 )−アルキル、−OH、−NH2 、(C3 −C7 )−
シクロアルキル、(C3 −C10)−アルケニルよりなる
群から選ばれる1又は2の置換基で置換されたアリー
ル、 (c)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )アル
ケニル又は(C2 −C6)−アルキニルであり、各々は
非置換又は上記で定義したアリール、(C3 −C7 )シ
クロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、−NH
2 、−NH〔(C1−C4 )−アルキル〕、−N〔(C1
−C4 )−アルキル〕2 、−NH−SO22a、−CO
OR2a、−SO2 NHR2aよりなる群から選ばれる1以
上の置換基で置換されており、 (d)非置換、一置換又は二置換芳香族5又は6員環
(N、O、Sよりなる群から選ばれる1又は2のヘテロ
原子を含むことができ、置換基は−OH、−SH、(C
1 −C4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルキルオキ
シ、−CF3 、Cl、Br、I、F、及びNO2 よりな
る群から選ばれる置換基である);
【0038】R16は、 (a)(C1 −C10)−アルキル、 (b)置換(C1 −C10)−アルキル(1以上の置換基
は (1)ヒドロキシ、 (2)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (3)(C1 −C5 )−アルコキシカルボニル、 (4)フェニル、 (5)カルボキシ、及び (6)C(=O)NH−(C1 −C5 )−アルキルより
なる群から選ばれる)。 (c)アリール、又は (d)V及びWで置換されたアリール;
【0039】V及びWは、 (a)H、 (b)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (c)(C1 −C5 )−アルキル、 (d)ヒドロキシ、 (e)−CN、 (f)−NO2 、 (g)−NR22a、 (h)−CO22a、 (i)−CF3 、 (j)I、Br、Cl、F、 (k)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル−、 (l)−1H−テトラゾール−5−イル、 (m)−NH−SO2 CF3 より選ばれ;
【0040】R17及びR18は独立して、 (a)H、 (b)アリール(C1 −C4 )−アルキル−、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (d)(C1 −C4 )−アルキルが非置換であるか、又
は−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1 −C4 )−ア
ルコキシ、(C1 −C4 )−アルキルチオ、(C1 −C
4 )−アルキルアミノ、(C1 −C4 )−ジアルキルア
ミノ、−COOR2a、−CONHR2a、−O−CO
2a、CF3 よりなる群から選ばれる置換基で置換され
たものであり、 (e)(C1 −C4 )−アルケニル、 (f)−CO−アリール、 (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (h)Cl、Br、I、F、 (i)−OH、 (j)−O−(C1 −C4 )−アルキル、 (k)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (l)−SH、 (m)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)−CHO、 (o)−CO22a、 (p)−SO3 H、 (q)−NH2 、 (r)−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (s)−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (t)−NHCO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (u)−SO2 NR22a、 (v)−CH2 OCOR2a、 (w)−NH−SO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (x)窒素原子1つを含み及び任意にN、O、Sより選
ばれる1つの他のヘテロ原子を含む、ピロリジン、モル
フォリン又はピペラジンのような5又は6員飽和ヘテロ
環、 (y)アリール、 (z)ヘテロアリール、又は (aa)テトラゾール−5−イル;及び
【0041】R21は、 (a)アリールが非置換であるか、又はCl、Br、
F、Iから選ばれる置換基で置換されており、 (b)(C1 −C4 )−アルキルが非置換であるか、又
は、 i)NH2 、 ii) NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 iii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 iv) CO2 H、 v)CO2 (C1 −C4 )−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3 H、又は viii) SO2 NH2 で置換されており; (c)ヘテロアリール、又は (d)(C3 −C7 )シクロアルキル で表わされる化合物及びその薬学的に許容される塩であ
る。
【0042】1つの実施態様は、構造式が、
【化29】 であり、また別の実施態様は、構造式が、
【化30】 で表わされる化合物及びその薬学的に許容しうる塩であ
る(置換基は上記で定義した通りである)。さらに別の
実施態様は、構造式が、
【化31】 であり、ここでR1 はエチル、n−プロピル、n−ブチ
ル又はペンチルであり;R2cはHCOCH3 、CO2
e、CO2 Et、CONHCH3 、CON〔CH3
2 、CO−フェニル、CO−4−ピリジニル、CO2
n−ブチル、CO−シクロプロピル、SO2 −イソプロ
ピル、CONH−n−プロピル又は
【化32】
【0043】R8bは、 N(n−ブチル)CO−フェニル、 N(ペンチル)CO−フェニル、 N(ベンジル)CO−フェニル、 N(ベンジル)CO2 イソブチル、 N(ペンチル)CO−4−ピリジル、 N(ペンチル)CO−(4−クロロフェニル)、 N(n−ブチル)CO−(4−フルオロフェニル)、 N(メチル)CO2 −イソブチル、 イソプロピル、 N(ベンジル)CON(メチル)(エチル)、又は
【化33】 11は、H又はR11及びR12は結合することができフェ
ニル環を形成し;R12はH、(C1 −C6 )−アルキ
ル、(C1 −C6 )−アルコキシ、−CH2−アリー
ル、O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、(CH
2n+1 O(CH2s CH3 、又はCH2 N〔CH2
CH22 Oであり;YはO又はSであり;及びZは、 (a)CO22 、 (b)1H−テトラゾール−5−イル、 (c)CONHSO214、 (d)SO2 NHR14、 (e)NHSO214、 (f)SO2 NHCOR14、 (g)NHSO2 CF3 である。
【0044】他の実施態様は構造式が
【化34】 である化合物及び薬学的に許容しうる塩である。
【0045】他の実施態様は構造式が
【化35】 である化合物及びその薬学的に許容しうる塩である。他
の実施態様は構造式が
【化36】 である化合物及びその薬学的に許容しうる塩である。
【0046】他の実施態様は構造式が
【化37】 であり、ここでR1 はエチル、n−プロピル、n−ブチ
ルであり;R16は、ベンジル、2−カルボキシフェニ
ル、2−クロロフェニル、2−トリフルオロメチルフェ
ニル、2−メチルフェニル又は2,6−ジクロロメチル
であり; −X1 −X2 −X3 −X4 は、 (a)−Y−CR11−CR12−CZ−、 (b)−CR11−Y−CR12−CZ−、又は (c)CR11−CR12−Y−CZ−; R11はH又はR11及びR12が結合することができフェニ
ル環を形成し;R12はH、(C1 −C6 )−アルキル、
(C1 −C6 )−アルコキシ、−CH2−アリール、O
(CH2n+1 O(CH2s CH3 、(CH2n+1
O(CH2s CH3 、又はCH2 N〔CH2 CH2
2 Oであり;YはO、又はSであり;及びZは (a)CO22 、 (b)1H−テトラゾール−5−イル、 (c)CONHSO214、 (d)SO2 NHR14、 (e)NHSO214、 (f)SO2 NHCOR14、 (g)NHSO2 CF3 である。
【0047】他の実施態様は構造式が、
【化38】 である化合物及びその薬学的に許容しうる塩である。本
発明の他の実施態様は構造式が
【化39】 であり、ここでR1 はエチル、n−プロピル、又はn−
ブチルであり;R17及びR18は独立して、水素、メチ
ル、カルボキシル、ベンジル、2−クロロフェニル、2
−トリフルオロメチルフェニル又は2−トリルであり; −X1 −X2 −X3 −X4 は (a)−Y−CR11−CR12−CZ−、 (b)−CR11−Y−CR12−CZ−、又は (c)CR11−CR12−Y−CZ−; R11はH又はR11及びR12が結合することができフェニ
ル環を形成し;R12はH、(C1 −C6 )−アルキル、
(C1 −C6 )−アルコキシ、−CH2−アリール、O
(CH2n+1 O(CH2s CH3 、(CH2n+1
O(CH2s CH3 又はCH2 N〔CH2 CH22
Oであり;YはO、又はSであり;及びZは、 (a)CO22 、 (b)1H−テトラゾール−5−イル、 (c)CONHSO214、 (d)SO2 NHR14、 (e)NHSO214、 (f)SO2 NHCOR14、 (g)NHSO2 CF3 である。
【0048】上記で列挙したアルキル置換基は、メチ
ル、エチル、イソプロピル、イソブチル、ネオペンチ
ル、イソペンチル等の直鎖及び分枝鎖炭化水素を表わ
す。アルケニル及びアルキニル置換基は上記したアルキ
ル基を表わし、ビニル、アリル及び2−ブテニルのよう
な炭素−炭素二重結合又は三重結合を各々含むよう修正
される。シクロアルキルは3〜8個のメチレン基からな
る環であり、各々は非置換であるか又は他の炭化水素置
換基で置換されており、例えばシクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル及び4−メチルシクロヘキシ
ルを含む。アルコキシ置換基は上記のアルキル基と酸素
の橋かけにより結合したものを表わす。上記のアリール
置換基はフェニル又はナフチルを表わす。上記のヘテロ
アリール置換基は窒素、酸素及び硫黄よりなる群から選
ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6員芳香
族環、例えば、ピリジル、チエニル、フリル、イミダゾ
リル及びチアゾリルを表わす。
【0049】一般式Iの化合物の一般的製法 下記パートI及びパートIIに記載した方法は、式Iのア
ンギオテンシンII拮抗剤の製造を説明するものである。
式Iの拮抗剤の合成にはいくつかの一般的な方法があ
り、所定の拮抗剤を製造するのにより容易に適用できる
一般的な原則とすることのできるものもあるが、下記に
示すいくつかの方法には式Iのある拮抗剤の製造には容
易に適用できないものもありうる。式Iの拮抗剤は、式
IaからIcで表わされたヘテロ環成分及び窒素原子の
位置でヘテロ環成分に結合した置換基を有する置換ベン
ジルを含むことを認識すべきである。従って、式Iの拮
抗剤の一般的な方法を示すと以下のようになる。
【0050】1.式IaからIcで表わしたヘテロ環は
下記パートIに示すようにして製造される。その後ヘテ
ロ環を、窒素原子の位置で下記図式中アルキル化ヘテロ
環を与える置換ベンジル擬似ハロゲン化物又は置換ベン
ジルハロゲン化物でアルキル化する。このアルキル化剤
はしばしばAr−CHQで表わされるが、ここでQはハ
ロゲン化物(−Cl、Br、I)又は擬似ハロゲン化物
(−OMs、OTs、OTf)である。ある場合には、
アルキル化はヘテロ環の1以上の窒素原子の位置で起こ
ることがあり、又ある場合には、所望の生成物の単離を
するためにクロマトグラフ法又は分別結晶が必要となる
こともある。アルキル化剤又はヘテロ環中の官能基が保
護された状態で存在し、合成を終了させるため脱保護工
程が必要とされる場合を除き、アルキル化工程で式Iの
完全に組み合わされた拮抗剤を製造することができる場
合もある。又、アルキル化が置換ベンジルハロゲン化物
又は置換ベンジル擬似ハロゲン化物(Ar−CH2 Q)
で行なわれることもあるが、ここではアルキル化工程
は、式Iの拮抗剤の置換ベンジル要素を組み合わせるの
に必要とされる一連の工程に従うものである。式Iの拮
抗剤を製造するのに使用される一連の工程及びアルキル
化工程を下記パートIIに示す。図式及び実施例中の略語
を表1に示す。
【0051】
【表1】 表 1 溶媒 DMF ジメチルホルムアミド HOAc(AcOH) 酢酸 EtOAc(EtAc) 酢酸エチル Hex ヘキサン THF テトラヒドロフラン DMSO ジメチルスルホキシド MeOH メタノール iPrOH イソプロパノール試薬 NBS N−ブロモスクシンイミド AIBN Azo(ビス)イソブチロニトリル DDQ ジクロロジシアノキノン Ac2 O 酢酸無水物 TEA トリエチルアミン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン PPh3 トリフェニルホスフィン TFA トリフルオロ酢酸 TMS−Cl トリメチルシリルクロリド Im イミダゾール AcSK カリウムチオアセテート p−TsOH p−トルエンスルホン酸 FMOC−Cl 9−フルオレニルメチルオキシカルボニルクロ リドその他 : rt 室温 TBDMS t−ブチルジメチルシリル OTf OSO2 CF3 Ph フェニル FAB−MS(FSBMS) 高速原子衝撃質量分光法 NOE 核オーバーハウザー効果 SiO2 シリカゲル トリチル トリフェニルメチル Bn ベンジル
【0052】パートI:式Ia、Ib及びIcで表わさ
れるヘテロ環の製造 A.キナゾリノン類(式Ia)の製造
【化40】
【0053】工程式I−1はJ1 が−C(O)−及びE
が単結合である式Iaの1,2−ジ置換キナゾリン−4
(H)−ノン類の製造を説明している。適宜に置換され
たアンスラニロニトリルを必須のアシルクロライドを使
用してアセチル化する。生成したアミドをナトリウムハ
イドライド及び適当なアルキルハライド(又はシュード
ハライド:pseudohalide)でアルキル化す
る。生成した4級アミドを次いでアルカリ性過酸化水素
で転位/環化する1
【0054】工程式I−1
【化41】
【0055】Q=Br、I、OTs、OTf Ar=一般構造式Iで定義されているとおり 2−置換キナゾリノン類は置換アンスラニロニトリル類
から文献記載及び工程式I−2で示された様にして製造
できる。適宜に置換されたアンスラニロニトリルを必須
のアシルクロライドを使用してアセチル化し、次いでア
ルカリ性過酸化水素1 で環化する。
【0056】工程式I−2
【化42】
【0057】工程式I−3は2−置換キナゾリノン類の
別の製造を示し、対応するアンスラニル酸から出発して
いる。適宜に置換されたアンスラニル酸をDMF中2当
量の必須の塩化アシルでDMAP中のトリエチルアミン
と共に0℃で処理する。これを次いで110℃で2時間
加熱し、その後で過剰の炭酸アンンモニウムを添加する
2
【0058】工程式I−3
【化43】
【0059】工程式I−4は式Iaの2,3−ジ置換キ
ナゾリン−4(3H)−オン類の製造を説明し、ここで
Eは単結合であり、K1 は−C(O)−である。適宜に
置換された2−置換キナゾリノン(工程式I−2又は
程式I−3参照)をナトリウムハイドライド及び適当な
アルキルハライド(又はシュードハライド)でアルキル
化する。この反応は時にいくらかのO−アルキル化生成
物を生ずるが、一般的に分離反応生成物の20%以下で
ある。
【0060】工程式I−4
【化44】
【0061】工程式I−5I−6およびI−7はEが
単結合であり、K1 が−C(O)−である式Iaの化合
物への別の経路を示している。3,1,4−ベンゾオキ
サゾン類を製造する2つの方法が工程式I−5に示され
ている。置換アンスラニル酸はアシル化されそしてDM
F中で塩化アシル、トリエチルアミン及びDMAPと共
に加熱する事で環化できる3 。更に、それらは適宜に置
換されたアンスラニルをピリジン中塩化アシルと加熱す
る事でも製造できる4 。必要なアルキルアミンはアルキ
ルハライド(又はシュードハライド)から標準的な文献
記載の手順(工程式I−6)を使用して製造できる5
しかしてこのアミンと3,1,4−ベンゾオキサゾンを
共に加熱して、所期の2,3−ジ置換キナゾリノン
工程式I−7)を得る。
【0062】工程式I−5
【化45】
【0063】工程式I−6
【化46】
【0064】工程式I−7
【化47】
【0065】K1 が−C(O)−及びEが−S−である
置換2−アルキルチオキナゾリン−4−(3H)−オン
類は工程式I−8の様にして対応するアンスラニル酸類
から製造できる。工程式I−6からのアミンはチオホス
ゲンで処理する事によってそのイソチオシアネートに転
換できる。これを次いで適宜に置換されたアンスラニル
酸と反応して所期の3−アルキル−2−メルカプト−キ
ナゾリン−4(3H)−オンを得る事ができる6 。メル
カプト基の2次アルキル化によって所期の2−アルキル
チオ−3−アルキルキナゾリン−4(3H)−オンを得
7
【0066】工程式I−8
【化48】
【0067】同様に、K1 が−C(O)−及びBが−O
−である2−アルキルチオキナゾリン−4−(3H)−
オン類は工程式I−9の様にして対応するそれらの置換
アンスラニル酸類から製造できる8 。Lange及びS
herbley9 によって開発された方法に従って適当
なアルキルハライドでアルキル化して最終製品17を得
る。
【0068】工程式I−9
【化49】
【0069】工程式I−10はJ1 が−C(O)−及び
Eが−S−または−O−である異性1,2−ジ置換キナ
ゾリン−4(1H)−オン類への可能な経路を示してい
る。アンスラニロニトリルはアルキルハロホーメートま
たはアルキルチオールハロホーメートでアシル化出来る
10。この物を次いで脱プロトン化し、そして適当なアル
キルハライドでアルキル化して中間体カーバメイトニト
リルを得ることができる11。このものをアルカリ性過酸
化水素で処理すると、この中間体の転換が起こり所期の
製品20を得る。
【0070】工程式I−10
【化50】
【0071】工程式I−11は2−アミノ−3−アルキ
ルキナゾリノンを得る方法を説明している。工程式I−
の2−メルカプトキナゾリノン(14)を塩化スルフ
リルで処理して対応する2−クロロキナゾリノンを得る
事ができる12。クロライドをR1 アミンで置換すると、
B=NHである化合物20を得る13
【0072】工程式I−11
【化51】
【0073】工程式I−12は2−アミノ−1−アルキ
ルキナゾリノンを得る方法を説明している。工程式I−
10の生成物は、もし最初のR1 がベンジル又はt−ブ
チルのような保護基であれば、合成中間体として使用で
きる14。脱保護基反応及びその生成物である2−メルカ
プト−1−アルキルキナゾリノンを工程式I−11と同
じ条件に掛ける事によって、所期の2−アミノ−1−ア
ルキルキナゾリン−4(1H)−オンが生成する。この
他、サルファイドは工程式I−13のR1 アミンで直接
置換できる(R1 −S−及びR1 −NH2 のR1 は同じ
であっても、同じでなくても良い)。
【0074】工程式I−12
【化52】
【0075】工程式I−13
【化53】
【0076】置換C−6アミノ基を持つ一般式Iaのキ
ナゾリノンの製造は工程式I−14乃至I−16記載の
様にして行なうことができる。これら誘導体を製造する
ために、6−ニトロキナゾリン−4(3H)−オンのア
ミド基は通常最初に工程式I−14に示されている様に
酸で除去できる保護基で保護される。この場合、一般的
な6−ニトロキナゾリン−4(3H)−オン(24)と
DMF中ナトリウムハイドライドのような塩基との反応
それに続くビス(4−メトキシフェニル)メチルクロラ
イドの付加によってN−保護誘導体25が得られる。
のニトロ基はパラヂウムカーボン上の水素で還元する
事によりアミン26に還元される。アミン(26)はつ
いでアルキル−又はアリール−カルボン酸クロライド
類、クロロホーメート類、スルホニル及びスルファモイ
ルクロライド類、イソシアネート類及びチオイソシアネ
ート類のような既知の種々の試薬と反応してアミンの誘
導体を生成する。工程式I−14はアミン26と一般的
なクロロホーメートとで27のような置換カーバメート
を生成する誘導体化を説明している。アミン26のクロ
ロホーメートによるアシル化はアミンを脱プロトンする
ナトリウムハイドライドのような強塩基の存在下で最も
よく進行する。このアニオンはついでクロロホーメート
と反応して置換カーバメート類27を生成する。このカ
ーバメート(27)を分類し、そしてリチウムビス(ト
リメチルシリル)アミドで脱プロトン化しそしてアルキ
ル化してN,O−ジ置換カーバメート類28を得る事が
できる。或は、この方法は一槽中で最初にアニリンを脱
プロトン化し(即ち、DMF中ナトリウムハイドライド
で)、そのアニオンをアシルハライド又はクロロホーメ
ートと反応し、ついでその中間体をリチウムビス(トリ
メチルシリル)アミドの様な強塩基の当量と反応しそし
て最後にアルキル化剤を添加して28を得る。カルバモ
イル−置換キナゾリノン類27及び28はトリフルオロ
酢酸−アニソールの様な酸性条件下で奇麗に脱保護され
て各々複素環29及び30となる。
【0077】工程式I−14
【化54】
【0078】工程式I−15
【化55】
【0079】工程式I−15はアミン25とイソシアネ
ート類とからジ置換尿素類(31)を得る反応を説明し
ている。34及び35の様なテトラ置換及びトリ置換尿
素類は工程式I−16の様にしてベンジルカーバメート
27から製造できる。この様にして、27を、2級アミ
ンとメチルマグネシウムブロマイドから得られる2級ア
ミンのマグネシウム塩で処理するとトリ置換尿素32
得られる。トリ置換尿素類(32)をリチウムビス(ト
リメチルシリル)アミドで残留する水素を脱プロトン化
しついでヨードアルキルでアルキル化し、N−アルキル
化して33とすることができる。尿素置換キナゾリノン
32及び33はトリフルオロ酢酸−アニソールの様な
酸性条件下で奇麗に脱保護されて各々複素環34および
35となる。アミン26(工程式I−14)は当業者に
公知の化学的手順を利用して他の官能基に誘導又は転換
できる。適当な6−置換体が構成された後で、保護基は
工程式I−14乃至I−16で説明した様にアニソール
の存在下トリフルオロ酢酸で処理して除去できる。この
様な方式で得られた複素環類はパートIIに記載の一般式
IaのアンギオテンシンII拮抗剤に組み入れる事ができ
る。
【0080】工程式I−16
【化56】
【0081】2,3−ジ置換ピリド〔2,3−d〕又は
〔3,4−d〕又は〔3,2−d〕又は〔4,3−d〕
ピリミジン−4(3H)−オン類の合成及び反応性の概
論に関しては、A.R.Katritzky他、Com
prehensive Heterocyclic C
hemistry(総合複素環化学)、第3巻、201
頁(1984)及びW.J.Irwin他、Advan
ces in Heterocyclic Chemi
stry(複素環化学の進歩)、第10巻、149頁
(1969)を参照の事。
【0082】キナゾリノン参考文献 1 E.C.Taylor, R.J.Knopf,A.L. Borror, J. Am. Che
m. Soc.(1960) 82, 3152. R.L.McKee,M.K.McKee,R.W.Bost, J. Am. Chem.Soc.(194
6)68,1902. A.Khan,R.K.Saksena,Pharmazie(1988)43 H.12. 2 M.T.Bogert,W.F.Hand,J.Am.Chem.Soc.(1906)28,94. 3 See A.Khan,reference 1. L.A. Errede,J.J.McBrady,H.T.Oien,J.Org.Chem.(1977)
42,656. L.A.Errede,J.Org.Chem.(1976)41 1763. L.A.Errede,H.T.Oien,D.R.Yarian,J.Org.Chem.(1977)4
2,12. 4 K.Wunsch,A.J.Boulton,Adv.Het.Chem.(1967)8,pp32
6-9,and referencestherein. I.R.Gambhir,S.S.Joshi,J.Ind.Chem.Soc.(1964)41, 47. 5 Bayley,Stranding,Knowles,Tetrahedron.Lett.(197
8)3633. Rolla,J.Org.Chem.(1982)47,4327. Gibson,Bradshaw,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.(1968)7,91
9. 6 R.G.Dave,G.S.Mewada,G.C.Amin,J.Ind. Chem. Soc.
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sis,(1981),J.Wiley &Sons, pp. 193-217.
【0083】B.トリアゾリノン類、トリアゾリンチオ
ン類及びトリアゾリンイミン類(式Ib)の製造
【化57】
【0084】式Ibの化合物は後記工程式I−17乃至
I−18に記載のそれらで典型的な種々の方法によって
製造できる。2,4,5−トリ置換−1,2,4−トリ
アゾリン−3(4H)−オン類及びトリアゾリン−3
(4H)−チオン類の一般的な合成方法は下記のような
書籍及び論文で議論されている。
【0085】(1)C.Temple and J.A.Montgomery,"T
riazoles: 1,2,4"(Vol.37 of The Chemistry of Heterocyclic Com
pounds,A. Weissberger and E.C.Taylor,eds.),Wiley-Interscienc
e,New York,1981,pp.365-442. (2)J.B.Polya,Comprehensive Heterocyclic Chemist
ry. The Structure. Reactions, Synthesis and Uses of Heterocyclic Comp
ounds, A.R. Katritzky and C.W.Rees,eds.,Vol.5,Pergamon Press,O
xford,1984,pp.733-790. (3)J.H.Boyer,Heterocyclic Compounds, R.C.Elderf
ield,ed.,Vol.7,JohnWiley & Sons,New York,1961,pp.3
84-461.
【0086】一般的に、式Ibの化合物はトリアゾール
環のN1 及びN2 がヒドラジン又はヒドラジン誘導体か
ら誘導され、一方トリアゾール環のN4 及び4−(アリ
ールメチル)置換基が直接又は間接に適宜に置換された
ベンジルアミン(又はイソシアネート又はチオイソシア
ネート)から又はベンジルハライド(又はメタンスルホ
ン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など)から誘導され
る様な方法で構築できる。
【0087】後記の反応工程式は十分に一般的である
が、有機合成の当業者には式Ibの化合物中に存在する
一個又はそれ以上の官能基がその分子を特定の合成経路
と矛盾する様にする事が分かるであろう。その様な場
合、別の経路、工程の別の順序、又は保護及び脱保護の
戦略が使用できる。全ての場合特別の条件(反応試薬、
溶媒、温度及び時間を含めて)は分子中に存在する官能
性基の性質に合わせて選択されるべきである。
【0088】後記の反応工程式は単純にするために総括
したものである。トリアゾール誘導体またはその前駆体
のN4 にある「ArCH2 」置換基は式I中のN4 置換
基の定義と一致する置換されたアリールメチル部分であ
るか又はトリアゾール環系の形成の前又は後のいずれか
で、その様なグルーピングに転換できるアリールメチル
部分であることは理解されるべきである。その様な転換
は、「一般的方法」セクション又は他の別法で記載した
様に、保護及び/又は脱保護工程を含むことがで来る。
反応工程式の大部分では、「ArCH2 」(Ar=アリ
ール)置換基は式Iの定義に一致することは理解される
べきである。
【0089】更に後記の総括工程式に於ては、特に断わ
らないかぎり、R1 及びR16基は官能化された又は官能
化されていないアルキル、アリール、ヘテロアリール、
アラールキル及びその他を表わすことは理解されるべき
である。部分R16Qはアルキル化剤を表わし、ここでR
16は典型的には官能化された又は官能化されていないア
ルキル又はアラールキル基を表わし、Qはクロロ、ブロ
モ、ヨード、メタンスルフォネート、又はp−トルエン
スルフォネートの様な脱離基である。(22及びそれか
ら誘導された生成物での様な)炭素原子に二重結合した
「X」基を示す構造では、MはO又はSである。
【0090】反応工程式I−17
【化58】
【0091】2,4,5−トリ置換−2,4−ジヒドロ
−3−1,2,4−トリアゾロ−3−オン類(2,
4,5−トリ置換−1,2,4−トリアゾリン−3(4
H)−オン類)への最も広く使用されている経路の一つ
は式Ibの化合物の合成に適合している反応工程式I−
17に示されている。カルボン酸ヒドラジド(対応す
るエステルから容易に得られる)と適当なアリールメチ
ルイソシアネートとの反応で1−アシル−4−(アリ
ールメチル)セミカルバジドを得る。イソシアネート
自身は既知の方法で(アリールメチル)アミン(ホス
ゲン処理で)、アリールメチルハライド(シアネートア
ニオンでの処理で)及びアリール酢酸又は誘導体(アシ
ルアジドのカーチス転位を経て)を含む種々の原料源か
ら得ることができる。水酸化物又はアルコキシドの存在
下で加熱するとのトリアゾリノンへの環化が起き
る。最終的に、塩基(例えば、ナトリウムハイドライ
ド、ナトリウムエトキシド、水酸化ナトリウム又は炭酸
カリウム)の存在下で、適当なアルキル化剤R16Q(R
16はアルキル、アラールキルなど、Qはブロモ、ヨー
ド、クロロ、メタンスルフォネート又はp−トルエンス
ルフォネートなど)で処理するとはトリ置換トリアゾ
リノンに転換する。
【0092】その様な反応経路は以下の文献に記載され
ている。D.L.Temple,Jr.,及びW.G.
Lobeck.Jr.,USP4,487,773(1
984),R.E.Gammans,D.W.Smit
h及びYevich,USP4,613,600(19
86)及び(一部継続)、H.Gehlen及びW.S
chade.Liebigs AnnChem.,
675,180(1964),G.Palazzo,U
SP3,857,845(1974),およびK.H.
Hauptmann及びK.Zeile.BP971,
606(1964)。タイプの中間体への別法及びそ
れに続くのトリアゾリノン同構体への環化はH.Hr
ebabechy及びJ.Beranek,Colle
ct.Czech.Chem.Commun.,50
779(1985)に報告されている。
【0093】反応工程式I−18
【化59】
【0094】への非常に有用な別法を反応工程式I−
18に示す。この方法はM.Pesson.S.Dup
in,及びM.Antoine,Compt.Ren
.,253,285(1961),及びR.Un及び
A.Ikizler.Chim.Acta Tru
.,,113(1975)によって報告されてい
る。エチルカーバゼート()のイミデート(これは
対応するニトリルから容易に製造できる)への付加で
付加物が得られ、この物は(アリールメチル)アミン
10と加熱する(典型的には、70〜150℃の温度
に)事でトリアゾリノンに転換できる。反応工程式I
−17での様に、をアルキル化してトリ置換トリアゾ
リノンを得る。
【0095】反応工程式I−19
【化60】
【0096】反応工程式I−17及びI−18の手順は
2 位における大部分のアリール又はヘテロアリール置
換基の導入には不適当である。対照的に、反応工程式I
−19乃至I−22の手順は、トリアゾリノン環がN2
−置換基と構築されるから、N2 位にアリール又はヘテ
ロアリール置換基を持つ式Ibの化合物の合成に特に良
く適している。一方、N4 −置換基はそれに引き続くア
ルキル化により導入される。反応工程式I−19はK.
Yabutani,K,Taninaka,M.Kaj
ioka,K.Takagi,H.Matsui,K.
Sutoh,及びM.Yamamoto,EP−A−2
20,952(1987)によって報告されたそれ以降
のパターン化された経路を示している。N−カルベトキ
シイミデート11とエチルクロロホーメートとの反
応によって得られる)をアリールヒドラジン12(又は
同構体)と、典型的には約40〜50℃で、トリエチル
アミンの様な3級アミンの存在下に処理し、トリアゾリ
ノン13へ環化する。適当な塩基(例えば、ナトリウム
ハイドライド、ナトリウムアルコキシド、水酸化ナトリ
ウム)の存在下に13を適当なArCH2 Q(ここでQ
はブロモ、ヨード、クロロ、メタンスルフォネート又は
p−トルエンスルフォネートなど)で処理して、N4
アルキル化生成物15を得る。チオイミデートを使用す
る方法の変形はM.Kajioka,H.Kuron
o,K.Okawa及びM.Harada、USP4,
318,731(1982)に記載されている。
【0097】反応工程式I−20
【化61】
【0098】N2 −置換トリアゾリノン中間体13への
別の経路を反応工程式I−20に示す。この化学はT.
N.Ghosh及びM.V.Betrabet,J.I
ndian Chem.Soc.,899(193
0),S.Bellioni,Ann.Chem.(R
ome)52,187(1962),G.Palaz
zo及びG.Picconi,Boll.Chem.F
arm.,105,217(1966),およびBP
1,021,070(1966)に記載されている。酸
クロライド16をウレタン(17)と加熱して(典型的
には80〜100℃)、アシルウレタン18を得る。
をアリールヒドラジン12及び5酸化燐と反応して
(通常トルエン又はキシレン中還流)、13を得る。こ
のものは更に反応工程式I−19の様にN4 をアルキル
化出来る。この方法の(チオアシル)ウレタン変性は
D.L.Temple,Jr.,及びW.G.Lobe
ck.Jr.,USP4,487,773(1984)
に報告されている。
【0099】反応工程式I−21
【化62】
【0100】反応工程式I−21に示されている反応工
程式I−20の変形はP.Gold−Aubert,
D.Melkonian,及びL.Toribio,
elv.Chem.Acta47,1188(196
4)及びA.L.Langis,USP3,499,0
00(1970)に報告されている。容易に得られたア
シル尿素19をアリールヒドラジン12と(約150〜
200℃で)加熱してトリアゾリノン中間体13に転換
する。
【0101】反応工程式I−22
【化63】
【0102】全く異なった経路(反応工程式I−22)
で、L.Maravetz,USP4,705,557
(1987)及びG.Theodoridis,国際特
許出願W087/03782(1987)はα−ケト酸
20をアリールヒドラジン12と縮合して、21の様な
誘導体を得る事を開示している。21はジフェニルホス
ホリルアジド及びトリエチルアミンと加熱(典型的には
75〜115℃で)してトリアゾリノン中間体13に転
換出来る。最終工程において、中間体アシルアジドは窒
素を失い、カーチス転位をして閉環するイソシアネート
を得る。反応工程式I−19で示す様に、13をついで
4 をアルキル化し、トリ置換トリアゾリノン15を得
る。
【0103】反応工程式I−23
【化64】
【0104】開いている環窒素よりも硫黄の方にアルキ
ル化が起きる傾向のために、2,4,5−トリ置換−
2,4−ジヒドロ−3−1,2,4−トリアゾル−3
−チオン類(2,4,5−トリ置換−1,2,4−トリ
アゾリン−3(4H)−チオン類)は一般的に、反応工
程式I−17乃至I−22のそれと同じ様な経路では製
造できない。従って、複素環を形成する閉環と同時にそ
こにある置換基の全部を持つ事が望ましい。反応工程式
I−23に示されている様に、あるR16基(例えば、R
16=CH3 )に対しては、ヒドラジン誘導体23を適当
なイソシアネート又はイソチオシアネート22と反応し
て2,4−ジ置換セミカルバジド又は2,4−チオセミ
カルバジド24を得る。24をアシル化して25を得
る。このものは水酸化物又はアルコキシドと反応してト
リ置換トリアゾリノン又はトリアゾリンチオン26を得
る。この方法は詳細にJ.M.Kane及びF.P.M
iller,USP4,775,688(1988)及
びG.F.Duffin,J.D.Kendall及び
H.R.J.Waddington,J.Chem.S
oc.,3799(1959)に記載されている。24
をオルトエステル27と加熱する様な、閉環の別法も利
用できる。
【0105】反応工程式I−24
【化65】
【0106】反応工程式I−24で、アリール又はヘテ
ロアリールヒドラジンをアシル化して28を得る。この
ものをイソシアネート又はイソチオシアネート22と反
応して1−アシル−2,4−ジ置換−セミカルバジド又
は−チオセミカルバジド29を得る。29を水酸化物又
はアルコキシドと加熱環化してトリアゾリノン又はトリ
アゾリンチオン30を得る。この化学はH.Gehle
n及びW.Schade,Liebigs Ann
hem.,675,180(1964)に記載されてい
る。
【0107】反応経路I−25
【化66】 F. Russo, M. Santagati, 及び G. Pappalardo [ Ann.
Chim. (Rome), 62, 351 (1972)] の方法(反応経路I−
45)は、N2 位にベンジリック置換基を有する三置換
トリアゾリノン及びトリアゾリンチオンの合成に有用で
ある。ヒドラジド1と芳香族あるいは複素芳香族アルデ
ヒドとの処理、続く水素化ホウ素ナトリウムを用いる還
元により置換ヒドラジン31を得る。31とイソシアネ
ート又はイソチオシアネート22との反応はセミカルバ
ジド又はチオセミカルバジド誘導体32を与え、これを
水酸化物あるいはアルコキシドを使用して加熱すること
によりトリアゾリノン又はトリアゾリンチオン33へ環
化させる。反応経路I−26
【化67】 別のアプローチ(反応経路I−26)においては、イミ
デート7を置換ヒドラジン23(特にアリールあるいは
ヘテロアリールヒドラジン)で処理することによりアミ
ドラゾン34を得る。34とイソシアネートあるいはイ
ソチオシアネート22との加熱はトリアゾリノンあるい
はトリアゾリンチオン26を与える。このタイプの合成
は M. Santus, Acta Pol. Pharm., 37, 293 (1980), T.
Bany, Rocz. Chem., 42, 247 (1968), T. Bany and M.
Dobosz, Ann. Univ, Mariae Curie-Sklodowska,Sect.A
A, 26/27, 23 (1971) に報告されている。反応経路I−27
【化68】 2,4,5−三置換−2,4−ジヒドロ−3H−1,
2,4−トリアゾール−3−イミン(2,4,5−三置
換−1,2,4−トリアゾリン−3(4H)−イミン)
への経路を反応経路I−27に概説する。(アリールメ
チル)アミン10とベンゾイルイソシアネート(あるい
は他の手段により)との反応は置換チオ尿素35を与
え、これをメチル化することによりイソチオ尿素誘導体
36を製造する。化合物36はヒドラジン1との反応に
よりアシルアミノグアニジン37に変換され、あるいは
ヒドラジンとの反応によりアミノグアニジン38に変換
させることができる。DMF中での加熱による37の環
化あるいはカルボン酸を用いる高温での38の環化はア
ミノトリアゾール40を与え、これは異性体41から分
離することができる。このような経路はG. J. Durant,
G. M. Smith, R. G. W.Spickett, S. H. B. Wright, J.
Med. Chem., 9. 22(1966), E. Akerblom, ActaChem. S
cand., 19, 1135(1965) に記載されている。最終的に、
適当なAr−CH2 Q(式中、Qはヨード、ブロモ、ク
ロロ、p−トルエンスルホネートあるいはメタンスルホ
ネートの如き脱離基である)を用いる40のアルキル化
はトリアゾリンイミン42を与え、反応中に生成する他
の異性体又は副成物から分離することができる。この方
法は E. B. Akerblom, D. E. S. Campbell, J. Med. C
hem., 16, 312(1973) に記載されている。反応経路I−28
【化69】 反応経路I−28に示すルートは E. Akerblom, Acta C
hem. Scand., 19, 1135(1965) に報告された化学を利用
している。置換イソチオ尿素43をアミン10と処理さ
せることによりアミノグアニジン誘導体44を得る。酸
塩化物16を用いる44のアシル化は中間体45を与
え、これを水酸化物あるいはアルコキシドと加熱させる
ことにより環化させることができる。所望のトリアゾリ
ンイミン46を異性化生成物47から分離する。
【0108】C.ピリミジノン(式Ic)の製造 式Ic(式中、J2 又はK2 のどちらも−C(O)−で
ある)の化合物は以下の経路I−29からI−41で説
明するように合成される。
【化70】 1,2,5及び6位で置換された式Ic(式中、J2
−C(O)−である)のピリミジノンは経路I−29で
示すように合成することができる。R1 置換基を有する
アミジンをβ−カルボニルエステルと反応させて4−ヒ
ドロキシピリミジンを得る。ヒドロキシ基の塩化物、続
くアミンへの変換は、4−ヒドロキシピリミジンをまず
POCl3 と、次いでアンモニアとの処理により達成で
きる。14−アミノピリミジンと適当なアルキルハライ
ドとの反応、続く水性水酸化物との処理により置換ピリ
ミジン−4(1H)−オンを得る。反応経路I−29
【化71】 Qは脱離基(−Cl、−Br、−I、−OTs等)であ
る。経路I−30は異性化(式中、K2 は−C(O)−
である)2,3,5及び6−置換ピリミジノンを合成す
る方法を示す。β−カルボニルエステルをアンモニアを
用いて対応するβ−アミノクロトネートに変換させる。
3 次いでR1 含有アシルクロリド(R1 COCl)で
アシル化し、3,1−オキサジン−4−オンへ環化させ
る。3,1−オキサジン−4−オンを置換ベンジルアミ
ンと反応させた場合には、所望の完全に置換したピリミ
ジノン4を与える。4 反応経路I−30
【化72】 別法として、どのようにR6 イミデートが置換ベンジル
アミンを用いることによりアミジンへ変換され、続いて
適当な置換β−カルボニルエステルとの処理により所望
のピリミジノン4を与えるのかを経路I−31に示す。
5 反応経路I−31
【化73】 第三別法を経路I−32に説明する。単純なアミジンを
適当な置換β−カルボニルエステルと反応させ3−無置
換ピリミジノンを得ることができる。次いでメタノール
中のKOH(あるいはDMF中のNaH)及び適当な置
換アルキルハライドを用いて3位をアルキル化して4を
得ることができる。反応経路I−32
【化74】
【0109】経路I−33に式Ic(式中、Bはイオウ
原子である)のピリミジノンの一般的合成法を説明す
る。チオ尿素をβ−カルボニルエステルと縮合させて2
−チオウラシルを得る。これをヘキサメチルジシラザン
を用いてビス−トリメチルシリル化させ、次いで H. V
orbruggen 及び P. Strehlke の化学を用いて、1位の
窒素原子上続いてイオウ原子上を連続的にアルキル化す
ることができる。6 この方法により、式Ic(式中、
2 が−C(O)−であり、Bがイオウ原子である)の
化合物を得ることができる。反応経路I−33
【化75】 QはBr、Cl、I、F、OTs、OTf等である。異
性化2,3−二アルキルチオウラシルは経路I−34に
示すように合成される。チオ尿素を適当な置換β−カル
ボニルエステルと縮合させ5,6−二置換−2−チオウ
ラシルを得ることができる。7 次いでR1 ハライドを
用いてイオウを、更に適当な置換アルキルハライドを用
いて窒素原子を連続的にアルキル化させて所望の四置換
ピリミジノン4を得る。反応経路I−34
【化76】 別法として、経路I−35に示すように、イソチオシア
ネートをアンモニアの添加によりチオ尿素に変換させる
ことができる。8 次いで適当な置換β−カルボニルエ
ステルと縮合させて3,5,6−三置換−2−チオウラ
シルを得ることができる。9 塩基及びR1 ハライドを
用いるイオウ原子でのアルキル化により所望のピリミジ
ノン4を得る。反応経路I−35
【化77】 経路I−36に2−アルコキシ−1−アルキルピリミジ
ノンの合成方法を示す。適当なβ−ケトアミド10をカル
ボニルジイミダゾール11で環化させ、適当な置換第1ア
ミンで処理して対応するウラシルに変換させる。12
いでこのウラシルをR1 オルソエステルで処理すること
により2−アルコキシ−1−アルキルピリミジノンへ変
換させることができる。13 別法として、経路I−37
にWittenburg14法がどのように同様な変換に利用できる
かを示す。反応経路I−36
【化78】 反応経路I−37
【化79】 経路I−38にどのようにして2−アルコキシ−3−ア
ルキルピリミジノンが合成できるかを示す。第1アミン
をイソシアネート15に変換し、次いでアンモニアでの処
理により対応する尿素に変換することができる。更にこ
の尿素を適当な置換β−ケトエステルと反応させ3−置
換ウラシルを得る。16 このウラシルの対応する2−ア
ルコキシピリミジノンへの変換はR1 オルソエステルを
用いて達成される。17 別法として、β−アミノクロト
ネートをイソシアネートと反応させ、経路I−3918
示すように、次いでR1 オルソエステルを用いてアルコ
キシ化させることができる。前記経路で用いるβ−ケト
エステルはエチルハイドロゲンマロネート及びR17酸塩
化物から経路I−40に示すように容易に合成できる。
1917はアルキルあるいはアリールであってもよい。
この物質のアルキルハライドを用いるアルキル化(R
18−Q)はDMSO中の水素化ナトリウムを使用して達
成され、あるいは他の古典的方法によっても達成され
る。R18は適当に保護されたアルキルあるいはアラルキ
ルであってもよいが、必要なら、NaHと反応させない
ことが良い。経路I−41に5−アルコキシカルボニル
部分及び対応する5−アミノ誘導体の製法を示す。反応経路I−38
【化80】 反応経路I−39
【化81】 反応経路I−40
【化82】 反応経路I−41
【化83】
【0110】1. K. Wunsch, A.J. Boulton, Adv. He
t. Chem. (1967), 8, 326-9及びこの中の引用例 2. D.J. Brown, E. Hoerger, S.F. Mason, J. Chem.
Soc. (1955)4035. 3. V. Prelog, et al, Ber. (1945) 28 1684. 4. H.B. Kagan, M.Y.H. Suen, Bull. Soc. Chim. F
r. (1966) 1819. W. Steglich, E. Buschmann, O. Hollitzer, Angew. Ch
em Int. Ed. Engl. (1974) 13 533. F. Eiden, B.S. Nagar, Naturwissenschaften (1963) 50 43. A. Krantz, B. Hoppe, J. Am. Chem. Soc. (1975) 97 6590. 5. A. Sitte, H. Paul, Chem. Ber. (1969( 102 61
5. 6. H. Vorbruggen, P. Strehlke, Chem. Ber. (197
3) 106 3039. 7. D.J. Brown, The Pyrimidines,(1962), J. Wiley
&Sons, P. 300. 8. D.J. Brown, The Pyrimidines, (1962), J. Wile
y &Sons, P. 437. 9. R.G. Dave, G.S. Mewada, G.C. Amin, J.Ind.Che
m.Soc. (1960) 37 595. M. Sano, Chem.Pharm. Bull. (1962) 10 313. C. Piantadosi, V.G. Skulason, J.L. Irvin, J.M. Powell, L. Hall, J. Med. Chem. (1964) 7 337. 10. M.K. Jain, Ind. J. Chem. (1963) 1 274. P.C. Kuzma, L.E. Brown, T.M. Harris, J. Org. Chem. (1984) 49 2015. 11. S. De Bernardo, M. Weigele, J. Org. Chem. (1977) 42 109. 12. T. Kinoshita, H. Tanaka, S. Furukawa, Chem.P
harm. Bull. (1986) 34 1809. 13. F. Yoneda, T. Nagamatsu, M. Takamoto, Chem.
Pharm. Bull. (1983) 31 344. 14. Wittenburg, Angew. Chem.(1965) 77 1043. 15. S. Ozaki, Chem. Rev.(1972) 72 457. 16. Gabriel, Colman, Ber. (1904) 37 3657. 17. F.Yoneda, T. Nagamatsu, M. Takamoto,Chem. Pha
rm. Bull. (1983) 31 344. 18. R. Behrend, F.C. Meyer, Y. Buckholz, Liebigs
Ann. Chem. (1901) 314 200. 19. W.Wierenga, H.I. Skulnick, Org.Syn.(91983) 6
1,5.
【0111】パート2:置換メチルフェニルチオフェン
およびフラン誘導体の調製およびパート1記載の複素環
によるアルキル化1 −X2 −X3 −X4 =−CH−S−CH−CZ−か
つZ=テトラゾリルである式Iの3,4−二置換チオフ
ェンの構築に必要な、所望のブロモメチルフェニルチオ
フェンはスキームII−1に示すように調製する。パラジ
ウム(O)触媒下3,4−ジブロモチオフェンとp−ト
リルトリメチルスズを70−80℃で12から24時間
還流トルエンまたはDMF中でカップリングさせると3
−ブロモ−4−トリルチオフェンが得られる。このブロ
ミドは熱キノリン中の銅(I)シアニドを用いて、シア
ニドに置換できる。ニトリルをトリチルで保護されたテ
トラゾールに変換するのは還流トルエン中トリメチルス
ズで処理し、酸で処理した後最終的に、CH2 Cl2
たはCHCl3 を溶媒に用いトリエチルアミン存在下で
トリフェニルメチルクロリドで保護するという3工程で
行なうことができる。保護されたテトラゾール化合物
を、還流四塩化炭素中、触媒量のAIBNもしくはベン
ゾイルペルオキシドの存在下、N−ブロモスクシンイミ
ドで処理すると、必要なブロモメチルフェニルチオフェ
ンが得られる。チオフェン環の2位を置換するには、n
BuLiまたはtBuLiと反応させてから適当な親電
子物質で処理する。前と同様にN−ブロモスクシンイミ
ドと反応させて必要なブロモメチルフェニルチオフェン
を得る。
【0112】
【化84】
【化85】
【0113】X1 −X2 −X3 −X4 =−CH−S−C
H−CZ−かつZ=SO2 NHCOR7 である式Iの
3,4−二置換チオフェンの構築に必要な、所望のブロ
モメチルフェニルチオフェンはスキームII−2に示すよ
うに調製する。2aをTHF中、−20℃でnBuLi
またはtBuLiと連続的にジアニオンを形成させ、T
MSClで処理すると、2bが得られる。nBuLi、
LDAやtBuLiのような強塩基で処理し、Br2
処理するとブロモチオフェン誘導体2cが得られる。パ
ラジウム(O)触媒下、2cとp−トリルトリメチルス
ズを熱DMF中PdCl2 (PPh32 、あるいは熱
トルエン中Pd(PPh34 を用いてクロスカップリ
ングさせると2dが得られる。ビアリル化合物である2
dを還流四塩化炭素またはベンゼン中で触媒量のAIB
Nまたはベンゾオイルペルオキシド存在下でN−ブロモ
スクシンイミドで処理すると必要なブロモメチルフェニ
ルチオフェンが得られる。
【0114】
【化86】
【0115】X1 −X2 −X3 −X4 =−CH−CH−
S−CZ−かつZ=テトラゾリルである式Iの3,4−
二置換チオフェンおよびフラン(Y=OまたはS)の構
築に必要な、所望のブロモメチルフェニルチオフェンは
スキームII−3に示すように調製する。2−シアノチオ
フェンと2−シアノフランをそれぞれの保護されたテト
ラゾールに変換するには、トリメチルスズアジドと還流
トルエン中で反応させ、希鉱酸で処理し、塩素化溶媒中
トリエチルアミン存在下でトリフェニルメチルクロリド
で保護化する。複素環をnBuLiのような強塩基と反
応させ、塩化トリメチルシリルで処理するとトリメチル
シリル基を5位に固定できる。さらに強塩基(tBul
i、nBuLi、またはLDA)と反応させ、今回は塩
化トリメチルスズで反応を停止させると、保護されたテ
トラゾリルアリールトリメチルスズ誘導体が得られる。
パラジウム触媒により還流トルエンまたは熱DMF中数
時間メチルp−ヨードベンゾエートとクロスカップリン
グさせた後、リチウムアルミニウムヒドリド還元し、得
られたアルコールをメタンスルホニルクロリドとトリエ
チルアミンでメシレートにする。
【0116】
【化87】
【化88】
【0117】X1 −X2 −X3 −X4 =−CR11−CR
12−S−CZ−かつZ=SO2 NHCOR7 かつR11
12=Hである式Iの3,4−二置換チオフェンまたは
フラン(Y=OまたはS)の構築に必要な、所望のブロ
モメチルフェニルチオフェンはスキームII−4に示すよ
うに調製する。パラジウム(O)触媒下3−ブロモチオ
フェンまたはフラン誘導体を、p−トリルトリメチルス
ズと還流トルエン中でカップリングさせると3−トリル
チオフェンもしくは3ブロモチオフェンまたはフランが
得られる。フランまたはチオフェンの5位が置換されて
いない場合はスキームII−3で行なったようにトリメチ
ルシリル基で保護される。nBuLiのような強塩基と
反応させて2位にアニオンを生じさせ、SO2 (気体)
ついでN−クロロスクシンアミドで処理する。得られた
スルホニルクロリドをCH2 Cl2 中tブチルアミンと
反応させ、AIBNまたはベンゾイルペルオキシドをラ
ジカルイニシエーターとして用いてN−ブロモスクシン
イミドとベンジル基をブロム化することにより、所望の
ブロモメチルフェニルチオフェンおよびブロモメチルフ
ェニルフランが得られる。
【0118】
【化89】
【化90】
【0119】X1 −X2 −X3 −X4 =−CR11−CR
12−S−CZ−かつZ=SO2 NHCOR7 かつR11
12=Hである式Iの3,4−二置換チオフェンおよび
フラン(Y=OまたはS)の構築に必要な、所望のブロ
モメチルフェニルチオフェンはスキームII−5に示すよ
うにしても調製できる。2−チオフェニルスルホニルク
ロリドと2−フランスルホニルクロリドはCH2 Cl2
中でtブチルアミンと反応させてそれぞれのtブチルス
ルホンアミドに変換する。2当量のnBuLiまたはt
BuLiのような強塩基でジアニオンを生じさせ、TM
SClで処理し、さらに1当量の強塩基を加え、最後に
Br2 で反応を停止させる。これらブロモ誘導体は、触
媒量のパラジウム(O)の存在下、還流トルエンまたは
熱DMF中でp−トリルトリメチルスズとカップリング
させる。N−ブロモスクシンイミドを用いたベンジル基
のブロモ化により、所望のブロモメチルフェニルチオフ
ェンとブロモメチルフェニルフランが得られる。
【0120】
【化91】
【0121】X1 −X2 −X3 −X4 =−S−CH−C
H−CZ−かつZ=テトラゾリルである式Iの2,3−
二置換チオフェンおよびフラン(Y=OまたはS)の構
築に必要な、所望のブロモメチルフェニルチオフェンお
よびフランはスキームII−6に示すように調製する。3
−シアノチオフェンと3−シアノフランをそれぞれの保
護されたテトラゾールに変換するには、トリメチルスズ
アジドと還流トルエン中で反応させ、希鉱酸中で処理
し、トリエチルアミン存在下でトリフェニルメチルクロ
リドで保護化する。nBuLiのような強塩基を用い2
位でアニオンを生じさせ、ついで塩化トリメチルスズで
処理すると、所望の保護されたテトラゾリルアリールト
リメチルスズ誘導体が得られる。還流トルエンまたは熱
DMF中、PdCl2 (PPh32 またはPd(PP
34 を用いてパラジウム触媒によりメチルp−ヨー
ドベンゾエートとクロスカップリングさせた後、リチウ
ムアルミニウムヒドリド還元し、得られたアルコールを
メタンスルホニルクロリドとトリエチルアミンで処理す
ると、所望のメタンスルホニルメチルフェニルチオフェ
ンおよびメタンスルホニルメチルフェニルフランが得ら
れる。
【0122】
【化92】
【化93】
【0123】X1 −X2 −X3 −X4 =−S−CH−C
H−CZ−かつZ=SO2 NHCOR7 である式Iの
2,3−二置換チオフェンおよびフラン(Y=Oまたは
S)の構築に必要な、所望のブロモメチルフェニルチオ
フェンはスキームII−7に示すように調製する。2.5
−ジブロモチオフェンまたは2,5−ジブロモフランは
クロロスルホン酸とクロロスルホン化することにより塩
化スルホニル7aを与える。これをtブチルアミンと反
応させ、酢酸中で亜鉛で還元すると7cが得られる。こ
れを強塩基(nBuLiまたはtBuLi)を用いてジ
アニオンを生成させ、Br2 で反応を停止させるとブロ
モ化合物7cが得られる。このアリールブロミドを熱D
MFまたは還流トルエン中でp−トリルトリメチルスズ
とパラジウム触媒カップリング反応させるとビアリール
化合物7eが得られる。この7eを、触媒量のAIBN
またはベンゾイルペルオキシドの存在下還流四塩化炭素
またはベンゼン中でN−ブロモスクシンイミドで処理す
ると所望のブロモメチルフェニルチオフェンおよびブロ
モメチルフェニルフランが得られる。
【0124】
【化94】
【化95】
【0125】式I(Z=テトラゾリル)である所望の拮
抗剤はスキームII−8に説明するようにして調製され
る。すなわち、所望の複素環の脱プロトン化、たとえば
ジメチルホルムアミド中2−ブチル−6−メチルキナゾ
リン−4(1H)−オンを水素化ナトリウムで処理する
ことによりナトリウム塩8aを得る。良い脱離基を有す
る誘導体、たとえばブロモメチル誘導体もしくはメタン
スルホニル誘導体でナトリウム塩をアルキル化し、脱保
護すると遊離のテトラゾールが得られる。式I(Z=S
2 NHCOR7 )である所望の拮抗剤はスキームII−
9に説明するようにして調製される。すなわち、所望の
複素環の脱プロトン化、たとえばジメチルホルムアミド
中2−ブチル−6−メチルキナゾリン−4(1H)−オ
ンを水素化ナトリウムで処理することによりナトリウム
塩を得る。ブロモメチル誘導体もしくはメタンスルホニ
ル誘導体でナトリウム塩をアルキル化し、トリフルオロ
酢酸で脱保護し、活性化した酸誘導体とカップリングさ
せるとチオフェン拮抗剤を含有するスルホンアミドの合
成が完了する。式I(X1 −X2 −X3 −X4 =−CH
11−CH12−S−CZ−、Z=SO2NHCOR7 、R
11とR12は結合してアリール環を形成、R=Ph)であ
る所望の拮抗剤はスキームII−10に説明するようにし
て調製される。すなわち、所望の複素環の脱プロトン
化、たとえばジメチルホルムアミド中2−ブチル−6−
メチルキナゾリン−4(1H)−オンを水素化ナトリウ
ムで処理することによりナトリウム塩を得る。ナトリウ
ム塩をベンゾチオフェン誘導体すなわち化合物4eでア
ルキル化すると10aが得られる。化合物4eはスキー
ムII−4に説明された化学手法を用いて合成される。ス
キームII−9でのように、TFAによる脱保護に続き、
活性化酸誘導体とカップリングさせると合成が完了す
る。
【0126】
【化96】
【化97】
【化98】
【化99】
【化100】
【化101】
【0127】X1 −X2 −X3 −X4 =−CH=C(R
12)−S−CZ−、かつZ=SO2NHCOR14かつR
11=R12=Hである式Iの置換チオフェンの構築に必要
な、所望のブロモメチルフェニルチオフェンはスキーム
II−11に示すようにしても調製できる。2−(tブチ
ルスルホンアミド)チオフェンをBuLiまたはLDA
の2当量で処理してジアニオンを生じさせ、適当なアル
キルハライド(R12X)で処理することにより、アルキ
ルチオフェン11aはきれいに調製できる。2回目にジ
アニオンを形成させ、先ずホウ酸トリイソプロピルでつ
いで2NのHCLで処理するとホウ酸誘導体11bを与
える。11bを4−ブロモベンジルアルコールとパラジ
ウム触媒によるカップリングを行なわせると、11cが
得られる。ベンジルアルコールはPBr3 またはCBr
4 /PPh3 により対応する臭化物(11d)に変換す
ることができる。このベンジルブロミドをスキームII−
9における2dの代わりにもちいて拮抗剤合成が完了す
る。スキームII−12は、X1 −X2 −X3 −X4 =−
CH=C(R12)−S−CZ−、かつZ=SO2 NHC
OR14かつR11=R12=Hである式Iの置換チオフェン
の合成のアプローチをより収束的に説明する。ホウ酸1
1bと12aのような4−ブロモベンジル誘導体をパラ
ジウム触媒によりカップリングさせると、ほぼ完成した
拮抗剤が得られる。12bから拮抗剤を完成させる方法
はスキームII−9に説明してある。
【0128】
【化102】
【化103】
【0129】X1 −X2 −X3 −X4 =−CH=C(R
12)−S−CZ−、かつZ=テトラゾリルである式Iの
置換チオフェンの構築に必要な、所望のブロモメチルフ
ェニルチオフェンはスキームII−13に示すようにして
も調製できる。アルキルチオフェン13aは、2−(ト
リフェニルメチルテトラゾリル)−チオフェンを適切な
アルキルハライド(R12X)でアルキル化して調製す
る。BuLiで指向的に金属化し、ホウ酸トリイソプロ
ピルで処理する。ホウ酸エステルを希塩酸で穏やかに加
水分解するとホウ酸誘導体13bが得られる。13bを
4−ブロモベンジルアルコールとパラジウム触媒により
カップリングさせると、13cが得られ、これをPBr
3 またはCBr4 /PPh3 で処理すると対応するブロ
ミド(13d)にきれいに変換される。このベンジルブ
ロミドをスキームII−9における2dの代わりにもちい
て拮抗剤合成が完了する。スキームII−14は、X1
2 −X3 −X4 =−CH=C(R12)−S−CZ−、
かつZ=テトラゾリルである式Iの置換チオフェンの合
成のアプローチをより収束的に説明する。ホウ酸13b
と12aのような4−ブロモベンジル誘導体をパラジウ
ム触媒によりカップリングさせると、ほぼ完成した拮抗
剤が得られる。14bから拮抗剤を完成させる方法はス
キームII−9に説明してある。
【0130】
【化104】
【化105】
【0131】X1 −X2 −X3 −X4 =−CH=C(R
12)−S−CZ−、かつZ=SO2NHCOR14かつR
12=CH2 NR2a2aである式Iの置換チオフェンはス
キームII−15に示すようにするともっとも良く調製で
きる。ホウ酸11b(R12=TMS)と4−ブロモトル
エンをパラジウム触媒によりカップリングさせると15
aが得られる。フルオリドによるトリメチルシリル基の
除去は、THF中でnBu4 Fを用いることによりトリ
メチルシリル基はきれいにフルオリド除去される。15
bのジアニオンを形成させ、DMFのようなホルミル化
剤で処理し、仕上げに酸で処理するとホルミル誘導体が
得られる。ベンジル基のブロム化の後、置換キナゾリノ
ン、トリアゾリノンまたはピリミジノンのような複素環
のナトリウム塩とカップリングさせると15eが得られ
る。還元的アミノ化を行なったのち、通常の反応を行な
って拮抗剤の合成が完了する。あるいは、前に述べた合
成法を用いて、ブロモメチル誘導体16e(スキームII
−16)を調製して、前に述べた合成法を用いて複素環
にカップリングさせることもできる。2−メチル−5−
(tブチル−スルホンアミド)チオフェンをNBSブロ
ム化するとブロモメチル誘導体16aが得られる。つい
でこのブロモメチル誘導体をモルホリンのような過剰の
アミン(HNR2a2a)と反応させ、16bを得る。1
6bを、LDAまたはnBuLiのような強塩基の2当
量と反応させ、臭素を添加すると16cが得られる。1
6cをパラジウム触媒を用いて4−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシメチル)フェニルトリメチルスズとカッ
プリングさせると16dが得られる。シリル基を除去し
てから対応する臭化物に変換すると16eが得られる。
【0132】
【化106】
【化107】
【化108】
【133】複素環が2−アルキル−8窒素置換キナゾリ
ン−4(1H)−オンでX1 −X2 −X3 −X4 =−C
H=C(R12)−S−CZ=、かつZ=SO2 NHCO
14である式Iの拮抗剤を調製するのは、スキームII−
17で概略を示す合成経路によるのが最も良い。6−ニ
トロキナゾリノンの水素化はきれいに所望のアミノ誘導
体を与える。ピリジン存在下で適当な酸塩化物でアシル
化すると誘導体17cが得られる。DMF中K2 CO3
を用いて、17cを11dとカップリングさせると17
cがカップリング化合物として得られる。TFAで脱保
護し、ピリジン存在下で酸塩化物(R14CO2 Cl)に
より、あるいはCDIで活性化した後に酸(R14CO2
H)でアシル化すると、拮抗剤が完成する。
【0134】
【化109】
【化110】
【0135】場合によっては、キナゾリノンに官能基を
付与するのは、ブロモメチルフェニル誘導体(11d)
とカップリングさせた後に行なうのがもっとも良い。こ
れはスキームII−8に示した合成経路を用いるのがもっ
とも効率が良い。2−プロピル−6−ニトロキナゾリノ
ンを、DMF中でK2 CO3 を用いてベンジルブロミド
誘導体11dでアルキル化すると18aが得られる。T
FAで脱保護し、水素化するとアミノスルホンアミド誘
導体18bが得られる。アミン官能基は種々の親電子物
質、たとえばイソシアネートなどと反応して、この場合
はウレア誘導体となる誘導体18cを与える。前に述べ
た方法を用いてスルホンアミドをアシル化すると拮抗剤
の合成が完了する。
【0136】
【化111】
【化112】
【0137】本発明の化合物は種々の無機及び有機酸及
び塩基と塩を形成しこれらもまた本発明の範囲内であ
る。このような塩としてはアンモニウム塩、ナトリウム
及びカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム及
びマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、有機塩
基との塩例えばジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル
−D−グルカミン、アルギニンやリシンのようなアミノ
酸との塩等がある。また有機及び無機酸例えばHCl、
HBr、H2 SO4 、H3 PO4 、メタンスルホン酸、
トルエンスルホン酸、マレイン酸、フマル酸、ショウノ
ウスルホン酸との塩も調製することができる。無毒性の
生理的に使用し得る塩が好ましいが、他の塩も例えば生
成物を単離又は精製する場合には有用である。
【0138】塩は、生成物の遊離酸又は遊離塩基形を1
当量以上の適当な塩基又は酸と塩が不溶である溶媒又は
媒質中、又は後に真空中や凍結乾燥で除去される水のよ
うな溶媒中で反応させるか、適当なイオン交換樹脂で存
在する塩のカチオンを別のカチオンに交換するといった
常法によって生成させることができる。
【0139】アンギオテンシンII(AII)は強力な動脈
血管収縮物質であり、細胞膜に存在する特異受容体と相
互作用することによってその作用を示す。本発明に記載
される化合物は受容体に於てAIIの競合拮抗薬として作
用する。AII拮抗薬を同定し効能をインビトロで定量す
るために次の2種のリガンド受容体結合検定を確立し
た。
【0140】ウサギ大動脈膜調製物を用いる受容体結合
検定 3本の凍結ウサギ大動脈(ペル−フリーズバイオロジカ
ルスから入手)を5mMトリス−0.25MスクロースpH
7.4緩衝液(50ml)に浮遊させ、ホモジナイズして
遠心分離した。この混合液をチーズクロスで濾過し、上
清を4℃に於て20,000rpm で30分間遠心分離し
た。こうして得た沈降物を0.2%ウシ血清アルブミン
及び0.2mg/mlバシトラシンを含有する50mMトリス
−5mM・MgCl2 緩衝液30mlに再浮遊させ、この浮
遊液を100本の検定管に使用した。スクリーニングに
かける試料は2連で試験した。膜調製物(0.25ml)
12 5 I−Sar1 Ile8 −アンギオテンシンII〔ニ
ューイングランドヌクレアから入手〕(10μl 、2
0,000cpm )を試料を存在させて又は存在させずに
加え、この混合液を37℃で90分間インキュベートし
た。次にこの混合液を氷冷50mMトリス−0.9%Na
ClpH7.4(4ml)で希釈し、ガラス繊維フィルター
(GF/Bワットマン直径6.35cm)で濾過した。こ
のフィルターをシンチレーションカクテル(10ml)に
浸漬しパッカード2660トリカーブ液体シンチレーシ
ョンカウンターを用いて放射能を計数した。特異的に結
合した全12 5 I−Sar1 Ile8 −アンギオテンシン
IIの50%を置換するAII拮抗薬候補の阻害濃度(IC
50)をAII拮抗薬としての化合物の効力の尺度として示
した。
【0141】ウシ副腎皮質調製物を用いる受容体検定 ウシ副腎皮質をAII受容体源として選択した。秤量した
組織(100本の検定管に0.1gを必要とする)をト
リスHCl(50mM)pH7.7緩衝液に浮遊させホモジ
ナイズした。ホモジネートを20,000rpm で15分
間遠心分離した。上清を捨て沈降物を緩衝液〔フェニル
メタンスルホニルフルオリド(PMSF)(0.1mM)
を含むNa2 HPO4 (10mM−NaCl(120mM)
−EDTA二ナトリウム(5mM)〕に浮遊させた。(化
合物のスクリーニング用には一般に1つに2本ずつ試験
管を用いる)。膜調製物(0.5ml)に3H−アンギオ
テンシンII(50mM)(10μl )を試験試料を存在さ
せて又は存在させずに加えこの混合液を37℃で1時間
インキュベートした。次にこの混合液をトリス緩衝液
(4ml)で希釈しガラス繊維フィルター(GF/Bワッ
トマン直径6.35cm)で濾過した。このフィルターを
シンチレーションカクテル(10ml)に浸漬し、パッカ
ード2660トリカーブ液体シンチレーションカウンタ
ーを用いて放射能を計数した。特異的に結合する全3
−アンギオテンシンIIの50%を置換できるAII拮抗薬
候補の阻害濃度(IC50)をかかる化合物のAII拮抗薬
としての効能の尺度として示した。
【0142】本発明に記載される化合物の潜在的血圧降
下作用は次に記載される方法を用いて評価することがで
きる。雄のチャールスリバースプラグーダウレイラット
(300〜375mg)をメトヘキシタール(ブレビター
ル、50mg/kg腹腔内)で麻酔し、気管をPE205管
にカニューレ挿入した。ステンレススチール脳脊髄穿刺
ロッド(厚さ1.5mm長さ150mm)を右眼の眼窩と脊
柱に挿入した。ラットを直ちにハーバードローデントベ
ンチレーター(速度−60ストロークス/分、容量−
1.1cc/体重100g)に入れた。右頚動脈を結紮
し、左右の迷走神経を切断し、左頚動脈に薬剤投与用P
E50管をカニューレ挿入し、体温を直腸温度プローブ
からの温度を受けるサーモスタットで制御した加熱パッ
ドにより37℃に維持した。次にアトロピン(1mg/kg
静脈内)を投与し、15分後にプロプラノロール(1mg
/kg、静脈内)を投与した。30分後式(I)の拮抗薬
を静脈又は経口投与した。次にアンギオテンシンIIを代
表的には5、10、15、30、45及び60分間隔で
その後試験化合物が活性を示す間は30分毎に投与し
た。平均動脈血圧の変化を各アンギオテンシンII投与に
対して記録し、アンギオテンシンII応答の阻害%を計算
した。上述の方法を用いて本発明の代表的化合物を評価
し、少なくともIC50<50μM の活性を示すことがわ
かり本発明の化合物が効果的なAII拮抗薬として有用性
があることを証明確認した。
【0143】このように本発明の化合物は高血圧症の治
療に有用である。これらはまた急性及び慢性欝血性心不
全の治療にも有用である。これらの化合物はまた続発性
高アルドステロン症、原発性及び続発性肺性高アルドス
テロン症、原発性及び続発性肺性高血圧症、糖尿病性腎
臓病、糸球体腎炎、強皮症、糸球体硬化症、原発性腎臓
病のタンパク尿症、末期の腎臓病、腎臓移植治療等の腎
不全、腎血管性高血圧症、左心室機能障害、糖尿病性網
膜症の治療及び片頭痛、レイノー病、ルミナール過形成
の治療に有用でありアテローム性動脈硬化過程を最小限
にすることを期待することができる。これらの及び類似
疾病に対する本発明の化合物の適用は当業者に明らかで
あろう。
【0144】本発明の化合物はまた眼内圧上昇を治療
し、網膜の血流を高めるのに有用であり錠剤、カプセル
剤、注射剤等の典型的な医薬製剤並びに液剤、軟膏、挿
入剤、ゲル剤等として局所眼製剤でこのような治療を必
要としている患者に投与することができる。眼内圧を治
療するために調製される医薬製剤は典型的には本発明の
化合物の約0.1〜15重量%好ましくは0.5〜2重
量%を含有する。
【0145】高血圧症及び上述の臨床症状の治療には本
発明の化合物は経口投与の場合錠剤、カプセル剤又はエ
リキシル剤、直腸投与の場合、坐薬、非経口又は筋肉内
投与の場合無菌液剤又は懸濁液剤等の組成物として使用
することができる。本発明の化合物は最適の医薬効能を
得る投薬量でかかる治療を必要としている患者(動物及
びヒト)に投与することができる。投与量は個々の患者
に対して病気の種類及び程度、患者の体重、その後は患
者によって続けられる特別の食事、同時投薬及び当業者
が認めるであろう他の要因によって異なるが投薬量範囲
は一般に患者一人当たり1日約1〜1000mgであり、
1回又は数回で投与することができる。投薬量範囲は患
者1人当たり1日約2.5〜250mgが好ましく患者1
人当たり1日約2.5〜75mgが更に好ましい。
【0146】本発明の化合物はまた他の血圧降下剤及び
/又は利尿剤及び/又はアンギオテンシン変換酵素阻害
剤及び/又はカルシウムチャネルブロッカーと組合わせ
て投与することができる。例えば本発明はアミロリド、
アテノロール、ベンドロフルメチアジド、クロロタリド
ン、クロロチアジド、クロニジン、クリプテナミンアセ
テート及びクリプテナミンタンネート、デセルピジン、
ジアゾキシド、グアネチデンスルフェート、ヒドララジ
ン、ヒドロクロリド、ヒドロクロロチアジド、メトラゾ
ン、メトプロロールターテート、メチクロチアジド、メ
チルドパ、メチルドペートヒドロクロリド、ミノキシジ
ル、パージリンヒドロクロリド、ポリチアジド、プラゾ
シン、プロプラノロール、ラウオルフィアセルペンチ
ナ、レシンナミン、レセルピン、ナトリウムニトロプル
シド、スピロノラクトン、チモロールマレエート、トリ
クロルメチアジド、トリメトファンカルシレート、ベン
ズチアジド、キネタゾン、チクリナファン、トリアムテ
レン、アセタゾラミド、アミノフィリン、シクロチアジ
ド、エタクリン酸フロセミド、メレトキシリンプロカイ
ン、エタクリン酸ナトリウム、カプトプリル、デラプリ
ルヒドロクロリド、エナラプリル、エナラプリラト、ホ
シノプリルナトリウム、リシノプリル、ペントプリル、
キナプリルヒドロクロリド、ラマプリル、テプロチド、
ゾフェノプリルカルシウム、ジフルシナル、ジルチアゼ
ム、フェロジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニル
ジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン等
並びにその混合物及び組合わせのような化合物と併用し
て投与することができる。
【0147】典型的にはこれらの組合わせの個々の日用
量はそれらが単独で投与された場合疾病に対する最少推
奨臨床投薬量の約1/5から最大で推奨投薬量までの範
囲とすることができる。これらの組合わせを例示すると
日用量2.5〜250mgの臨床上有効な本発明のアンギ
オテンシンII拮抗薬の1種を次の化合物1日当たりの必
要投与量と1日0.5〜250mgのレベルで混合するこ
とが効果的である:ヒドロクロロチアジド(15〜20
0mg)、クロロチアジド(125〜2000mg)、エタ
クリン酸(15〜200mg)、アミロリド(5〜20m
g)、フロセミド(5〜80mg)、プロプラノロール
(20〜480mg)、チモロールマレエート(5〜60
mg)、メチルドパ(65〜2000mg)、フェロジピン
(5〜60mg)、ニフェジピン(5〜60mg)及びニト
レンジピン(5〜60mg)。更にヒドロクロロチアジド
(15〜200mg)とアミロリド(5〜20mg)と本発
明のアンギオテンシンII拮抗薬(3〜200mg)又はヒ
ドロクロロチアジド(15〜200mg)とチモロールマ
レエート(5〜60mg)と本発明のアンギオテンシンII
拮抗薬、又はヒドロクロロチアジド(15〜200mg)
とニフェジピン(5〜60mg)と本発明のアンギオテン
シンII拮抗薬(0.5〜250mg)の3種併用薬剤は高
血圧患者の血圧を制御するために有効な併用剤である。
勿論これらの投与量は日用量に分ける必要に応じて単位
量に調節することができ、上述したように投与量は病気
の種類と程度、患者の体重、特別の食事及び他の要因に
よって異なる。典型的にはこれらの併用剤は後に述べる
ように医薬組成物に処方することができる。
【0148】式Iの化合物又は混合物又は生理的に使用
し得る塩約1〜100mgは生理的に使用し得る使薬、担
体、賦形剤、結合剤、防腐剤、安定剤、香味剤等と容認
された医薬実施により要求される単位投薬形として配合
される。これらの組成物又は製剤中有効物質の量は指示
した範囲の適当な投薬量を得るような量である。錠剤、
カプセル剤等に混合することができる補助剤の具体例は
次の結合剤、例えばトラガントゴム、アラビアゴム、コ
ーンスターチ又はゼラチン、賦形剤例えば微晶性セルロ
ース、崩壊剤例えばコーンスターチ、ゲル化前デンプ
ン、アルギン酸等、滑沢剤例えばステアリン酸マグネシ
ウム、甘味剤例えばスクロース、ラクトース又はサッカ
リン、香味剤例えばハッカ、冬緑油又はチェリーであ
る。投薬単位形がカプセルである場合は上記種類の材料
のほかに脂肪油のような液体担体を含有することができ
る。他の種々の材料は被覆剤としてさもなければ投薬単
位の物理的形態を変化させるために存在させることがで
きる。例えば錠剤はシェラック、砂糖又は両方で被覆す
ることができる。シロップ又はエリキシルは有効化合
物、甘味剤としてスクロース、防腐剤としてメチル及び
プロピルパラベン、色素及びチェリー又はオレンジ香味
のような香味剤を含有することができる。
【0149】注射用滅菌組成物は有効物質を注射用水、
ごま油、やし油、落花生油、綿実油等の天然の植物油又
はオレイン酸エチルのような合成脂肪賦形剤等の賦形剤
に溶解又は懸濁させて通常の医薬実施に従って処方する
ことができる。緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤等は必要に応
じて混合することができる。
【0150】本発明の化合物はまた眼内圧上昇を治療す
るのに有用であり錠剤、カプセル剤、注射剤等の典型的
医薬製剤並びに液剤 軟膏、挿入剤、ゲル剤等の局所眼
製剤によってそのような治療を必要としている患者に投
与することができる。眼内圧を治療するために調製され
る医薬製剤は典型的には本発明の化合物を約0.1〜1
5重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%含有する。
【0151】このように本発明の化合物は高血圧症の治
療に有用である。これらはまた急性及び慢性欝血性心不
全の治療、続発性高アルドステロン症、原発性及び続発
性肺高血圧症、糖尿病性腎臓病 糸球体腎炎 強皮症等
の腎不全、腎血管性高血圧症、左心室機能障害、糖尿病
性網膜症の治療及び片頭痛又はレイノー病のような血管
障害の治療に有用である。これらの及び類似疾病に対す
る本発明の化合物の適用は当業者に明らかであろう。
【0152】本発明の組成物の有用な中枢神経系(CN
S)活性は次の検定によって証明例示される。
【0153】認知機能検定 これらの化合物の認知機能を高めるための効能はラット
受動回避検定で実証することができこの検定ではフィゾ
スチグミン及び向知性薬(nootropic) のようなコリン擬
薬が有効であることが知られている。この検定ではラッ
トを暗い領域に入る本来の傾向を抑制するように訓練す
る。用いられる試験装置は2つの箱からなり1つは明る
く照明し、もう1つは暗い。ラットを照明した箱に入れ
それらが暗くした箱に入るのにかかる経過時間を記録す
る。暗い箱に入ると彼らは足に短い電気ショックを受け
る。試験動物は知識を破壊するムスカリン性拮抗薬スコ
ポラミン2.0mg/kgで前処理されるか又は、スコポラ
ミンとスコポラミン効果を打ち消す可能性を試験しよう
とする化合物で処理される。24時間後ラットを照明し
た箱に戻す。照明した箱に戻した場合、この訓練を受け
ていて且つ対照賦形剤でのみ処理された正常の若いラッ
トは、装置に入れられたことはあるがショックは受けな
かった試験動物にくらべ暗い箱に再び入るのに長くかか
る。訓練前にスコポラミンで処理したラットは24時間
後に試験した場合、このちゅうちょは示さない。有効な
試験化合物はスコポラミンが引き起こす学習に関する破
壊作用を克服することができる。典型的には本発明の化
合物はこの受動回避検定に於て約0.1〜100mg/kg
の投与量範囲で有効である。
【0154】抗不安検定 本発明の化合物の抗不安活性は条件情動応答(CER)
検定で実証することができる。ジアゼパムは臨床上有用
な抗不安薬でありこの検定で有効である。CERプロト
コールとして雄のスプレイグ−ドーリイラット(250
〜350g)を1週間の(1週5日)訓練期間をかけて
標準的なオペラントボックス中で食物補給に対して可変
間隔(VI)60秒でレバーを押すように訓練する。次
に全動物は毎日20分条件付訓練を受け、各訓練時間は
一定の順序(L1D1L2D2L3)で5分明く(L)
2分暗く(D)をくりかえす。両期間(L又はD)中レ
バーを押すとVI60秒で食物ペレットが補給されるが
暗(D)期間ではレバーを押すとVI20秒の独立した
ショック時間で緩和なフットショック(0.8mA、0.
5秒)が来る。レバー押しは条件情動応答(CER)の
形成を反映して暗期間中は抑制される。
【0155】この範例で薬剤試験は条件消去下で行なわ
れる。消去中動物は暗所で食物に対して応答しても、も
はやショックを受けないことを学習する。従って応答速
度が暗い時間では徐々に増加し抗不安薬で処理した動物
は賦形剤処理動物より応答速度の急速な増加を示す。本
発明の化合物はこの試験方法に於て約0.1〜100mg
/kgの範囲で有効である。
【0156】うつ病検定 本発明の化合物の抗うつ活性はマウスを用いた尾固定試
験で実証することができる。この検定に於て陽性対照と
して働く臨床上有用な抗うつ薬はデシプラミンである。
この方法は尾をつり下げられたマウスが興奮と静止を交
互に示し、抗うつ薬がこれら2つの行動形態間のバラン
スを興奮の方へ変化させる観察に基づいている。5分の
試験時間中静止時間をマイクロコンピューターに連結し
たキーパッドを用いて記録する。実験者は各々の動物に
確認コードを与え静止時間の潜伏、持続及び頻度を測定
させるものである。本発明の化合物はこの試験方法に於
て約0.1〜100mg/kgの範囲で有効である。
【0157】精神分裂病検定 本発明の化合物の抗ドーパミン活性はアポモルフィンで
誘導された常同モデルで実証することができる。この検
定で陽性対照として用いられる臨床上有用な抗精神病薬
はハロペリドールである。この検定方法はラットに於て
ドーパミン系の刺激が常同運動行動を生じる観察に基づ
いている。古典的神経弛緩薬のアポモルフィンによる常
同を阻止するものと精神分裂病症状を予防するものの有
効性には強い相関がある。試験化合物で前処理した又は
しないアポモルフィンによって誘発される常同行動をマ
イクロコンピューターに連結したキーパッドを用いて記
録する。本発明の化合物はこの検定に於て約0.1〜1
00mg/kgの範囲で有効である。
【0158】上述の臨床症状の治療には、本発明の化合
物は経口投与の場合、錠剤、カプセル剤又はエリキシル
剤、直腸投与の場合坐薬、非経口又は筋肉内投与の場合
無菌液剤又は懸濁液剤等の組成物として使用することが
できる。本発明の化合物は最適の医薬効能を得る投与量
でかかる治療を必要としている患者(動物及びヒト)に
投与することができる。投与量は個々の患者に対して病
気の種類及び程度、患者の体重、患者が行っている食事
療法、同時投薬及び当業者が認めるであろう他の要因に
よって異なるが投薬量範囲は一般に患者1人当たり1日
約5〜6000mgであり1回又は数回で投与することが
できる。投薬量範囲は患者1人当たり1日約10〜40
00mgが好ましく患者1人当たり1日約20〜2000
mgが更に好ましい。
【0159】認知機能の最大限の増強を得るために本発
明の化合物は他の認知促進剤と併用することができる。
これらにはヘプチルフィゾスチグミン及びテトラヒドロ
アクリジン(THA、タクリン)のようなアセチルコリ
ンエステラーゼ阻害剤、オキソトレモリンのようなムス
カリン性作動薬、オクチルラミプリル、カプトプリル、
セラナプリル、エナラプリル、リシノプリル、ホシノプ
リル及びゾフェノプリルのようなアンギオテンシン変換
酵素阻害剤、ニモジピンのような中枢に作用するカルシ
ウムチャネルブロッカー及びピラセタムのような向知性
薬を包含する。最適抗不安活性を得るために、本発明の
化合物はアルプラゾラム、ロラゼパム、ジアゼパム及び
ブシピロンのように他の抗不安薬と併用することができ
る。最適抗うつ活性を得るためには、本発明の化合物と
他の抗うつ薬との組合わせが有用である。これらにはノ
ルトリプチリン、アミトリプチリン及びトラゾドンのよ
うな三環系抗うつ薬及びトラニルシプロミンのようなモ
ノアミンオキシダーゼ阻害剤がある。最大限の抗精神病
活性を得るために本発明の化合物はプロメタジン、フル
フェナジン及びハロペリドールのような他の抗精神病薬
と併用することができる。
【0160】
【実施例】以下の実施例は、式Iの化合物の調製および
それらの調合薬への混入を示し、かつそれだけで本願特
許請求の範囲記載の本発明を制限するものと見做される
べきではない。2−アルキル−キナゾリン−4−(1H)−オンの調製
【0161】実施例1 2−ブチル−6−メチルキナゾリン−4(1H)−オン 2−アミノ−5−メチル安息香酸3.0g(20ミリモ
ル)の乾燥DMF中0℃の溶液に、DMAP200mg
を、続いてトリエチルアミン6.07g(60ミリモ
ル)およびバレリルクロライド5.02g(40ミリモ
ル)を添加した。得られた混合物を0℃で30分攪拌し
た。混合物を110℃に加熱し、そしてTLCにより中
間体であるキノキサゾロンの形成を監視した(rf=
0.8、EtOAc40%/ヘキサン)。中間体の完全
形成に続き、NH4 CO3 10g(100ミリモル)を
慎重に添加した。加熱を続行し、キノキサゾロンの消費
および極性(rf=0.4、EtOAc40%/ヘキサ
ン)のキナゾリン−4(1H)−オンの形成を確実にし
た。反応混合物を真空中で濃縮し、そして残渣をエーテ
ル50mlおよび水50mlで処理した。混合物を濾過し、
そして濾液を、残渣をエーテル20mlで洗浄した後に廃
棄した。残渣をMeOHから再結晶し、白色結晶の固体
1.07g(5ミリモル)を得た。総収率25%。1
−NMR(CDCl3 ):0.94(t,3H,J=
6.7Hz),1.50(m,2H),1.83(m,
2H),2.49(s,3H),2.78(t,2
H),7.60(m,2H),8.05(m,1H).
分析(C13162 O),C,H,N。
【0162】実施例2 6−メチル−2−プロピルキナゾリン−4(1H)−オ
2−プロピル誘導体を、2−ブチル誘導体と同じ方法で
バレリルクロライドの代りにブチリルクロライドを使用
することにより調製した。生成物をヘキサン/アセトン
から再結晶し、白色結晶を得た。収率32%。1 H−N
MR(CDCl3 ):11.51(bs,1H),8.
08(s,1H),7.60(s,2H),2.78
(3 line m,2H),2.01(s,3H),1.9
2(m,2H),1.09(t,3H)。
【0163】実施例3 2−ブチル−7−メチルキナゾリン−4(1H)−オン バレリルクロライドおよび2−アミノ−4−メチル安息
香酸を使用する実施例1におけると同じ方法。生成物を
MeOHから再結晶し、0.91g(4.2ミリモル)
を回収した。総収率21%。1 H−NMR(CDCl
3 ):0.99(t,3H,J=7.4Hz),1.4
9(m,2H),1.86(m,2H),2.50
(s,3H),2.76(t,2H,J=7.81H
z),7.28(d,1H,J=8.3Hz),7.4
9(s,1H),8.15(d,1H,J=8.3H
z).Anal(C13162 O),C,H,N。
【0164】実施例4 2−ブチル−ナフト〔2,3−e〕キナゾリン−4(1
H)−オン バレリルクロライドおよび2−アミノナフトエ酸を使用
する実施例1におけると同じ方法。生成物をMeOHか
ら再結晶した。不純分が、所望の生成物とともに共晶す
る。不純分は、1 H−NMRにより生成物の25%であ
る。回収量1.6g(収率59%)。1 H−NMR(C
DCl3 ):0.97(t,3H,J=7.3Hz),
1.42(m,2H),1.75(m,2H),2.4
8(t,2H,J=7.4Hz),7.42(t,1
H,J=7.8Hz),7.54(t,1H,J=8.
3Hz),7.77(d,1H,J=7.8Hz),
7.82(d,1H,J=8.31Hz),8.07
(s,1H),9.08(s,1H),10.89(b
s,1H)。
【0165】実施例5 2−ブチル−5−メチルキナゾリン−4(1H)−オン バレロイルクロライドおよび2−アミノ−6−メチル安
息香酸を16ミリモルスケールで使用する、実施例1に
おけると同じ方法。濃縮した反応混合物をエーテル50
mlおよびH2 O 50mlで希釈した。混合物を数分攪拌
しそしてその後に真空中で濾過した。濾過すると、さら
に結晶物質が濾液中に生じた。濾液を再び濾過した。こ
の手順をさらに2度繰返した。沈殿を収集して一緒にし
た。エーテル相を水相から傾瀉し、そして15mlに濃縮
した。その後、ヘキサン25mlを添加しそして混合物を
濾過した。合した沈殿をMeOH/H2 Oから再結晶
し、綿毛状の白色結晶0.73g(3.37mモル)を
得た。収率21%。1 H−NMR(CDCl3 ):0.
98(t,3H,J=7.38Hz),1.48(m,
2H),1.87(m,2H),2.75(dd,2
H,J=8.09Hz),2.89(s,3H),7.
20(d,1H,J=6.73Hz),7.56(m,
2H),11.68(bs,1H)。
【0166】実施例6 2−ブチル−6,8−ジメチルキナゾリン−4(1H)
−オン バレロイルクロライドおよび2−アミノ−5,8−ジメ
チル安息香酸を12ミリモルスケールで使用する、実施
例1におけると同じ方法。エーテル/水混合物を濾過す
ることにより収集した生成物を、MeOHから再結晶し
た。1 H−NMRおよびTLCは、単離された生成物が
所望のキナゾリンおよび不純物の50%混合物であるこ
とを示した。この物質の0.5g部分を、フラッシュシ
リカ5ml上へ濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフ
ィーカラムの表面に施こした。カラムをEtOAc60
%/ヘキサンで溶離した。はじめに溶離した化合物
(0.14g)を、所望生成物のTLC均質サンプルと
して収集した。1 H−NMR(CDCl3 ):0.99
(t,3H,J=7.32Hz),1.48(m,2
H),1.85(m,2H),2.44(s,3H),
2.58(s,3H),2.75(dd,2H,J=
7.87,7.87Hz),7.43(s,1H),
7.91(s,1H),10.70(bs,1H)。
【0167】実施例7 2−ブチル−8−メチルキナゾリン−4(1H)−オン バレロイルクロライドおよび2−アミノ−6−メチル安
息香酸を1ミリモルスケールで使用する実施例1におけ
ると同じ方法。濃縮した反応混合物を、エーテル20ml
/H2 O 20mlで希釈した。混合物を濾過した。エー
テル相を分離し、乾燥し(MgSO4 )、濾過しそして
濃縮した。残渣を、EtOAc50%/ヘキサンで溶離
するシリカ上のフラッシュクロマトグラフ処理し、綿毛
状の黄色固体48mg(0.22ml)を得た。収率22
%。1 H−NMR(CDCl3 ):1.02(t,3
H),1.52(m,2H),1.88(m,2H),
2.62(s,3H),2.79(dd,2H),7.
35(dd,1H),7.61(d,1H),8.12
(d,1H).FABMS:C13162 Oに対する計
算値217(M+ +1)。
【0168】実施例8 2−ブチル−6−イソプロピルキナゾリン−4(1H)
−オン バレロイルクロライドおよび2−アミノ−5−イソプロ
ピル安息香酸を16mモルスケールで使用する実施例1
におけると同じ方法。濃縮した反応混合物を、水20ml
およびエーテル20ml間に分配した。微細な白色沈殿
を、濾過することにより採取しかつMeOH/水から再
結晶した。はじめののクロップから綿毛状白色結晶0.
56gを得た。1 H−NMR(CDCl3 ):0.99
(t,3H,J=7.3Hz),1.32(d,6H,
J=6.89Hz),1.48(m,2H),1.85
(m,2H),2.77(3 line m,2H,J=7.
9Hz),3.06(m,1H),7.65(m,2
H),8.11(s,1H),11.22(bs,1
H).FABMS:C15202 Oに対する計算値24
5(M+ +1)。
【0169】実施例9 2−ブチル−6−チオメチルキナゾリン−4(1H)−
オン 実施例1に記載せると同じ方法。反応混合物にエーテル
/水をどのように添加しても、キナゾリノンの沈殿は生
じなかった。水相をエーテルで抽出し、そして合体した
エーテル性抽出物をブラインで洗浄しそしてMgSO4
上で乾燥した。混合物を濾過しそして真空中で濃縮し、
所望の生成物および2−(N−バレロイル−アミノ)−
5−チオメチルベンズアミドの混合物を得た。この混合
物を、2当量の1N NaOH水溶液とともに100℃
に、澄明な溶液が得られるまで加熱した。溶液を冷却
し、酸性化し、そして濾過し、淡黄色の沈殿を得た。生
成物をMeOHから再結晶し、表記化合物総収率73%
を得た。1 H−NMR(CDCl3 −300MHz):
1.00(t,3H,J=7.3Hz),1.50
(m,2H),1.86(m,2H),2.58(s,
3H),2.76(3 line m,2H,J=7.9H
z),7.62(m,2H),8.03(d,1H,J
=1.9Hz),11.11(bs,1H)。
【0170】実施例10 2−ブチル−6−ニトロキナゾリン−4(1H)−オン 2−シアノ−4−ニトロアニリン326mg(2ミリモ
ル)のCH2 Cl2 10ml中0℃の混合物に、トリエチ
ルアミン0.34ml(2.4ミリモル)およびDMAP
25mgを添加した。この混合物に、バレロイルクロライ
ド0.26mlを滴加した。反応混合物を室温に1.5時
間にわたり加温し、そしてその後に真空中で濃縮した。
残渣をEtOAc40mlに溶解しそして水25ml、飽和
NaHCO3 25mlおよびブライン25mlで洗浄した。
有機相をNa2 SO4 上で乾燥し、濾過しそして濃縮し
た。残渣(0.46g)をフラッシュクロマトグラィー
により精製した。残渣を、5.5″(約14cm)×.7
5″(約1.9cm)のシリカフラッシュクロマトグラフ
ィーカラムの表面に施こされたシリカ0.6gへ吸収し
た。生成物をEtOAc20%/ヘキサンで溶離し、N
−バレリル−2−シアノ−4−ニトロ−アニリド0.2
1gを得た(収率44%)。このアミド0.1g(0.
42ミリモル)をMeOH 1.5mlに溶解した。この
溶液に、30%過酸化水素溶液138μl を、続いて3
N NaOH溶液330μl を添加した。溶液を1.5
時間還流し、冷却しそして真空中で濃縮した。残渣を水
10mlに溶解した。NH4 Cl飽和溶液を滴下して加
え、生成物を、黄色粉末90mg(0.36ミリモル)と
して沈殿析出した。収率87%。1 H−NMR(CDC
3):1.02(t,3H,J=7.32Hz),
1.52(m,2H),1.90(m,2H),2.8
2(dd,2H,J=8.03Hz),7.82(d,
1H,J=9.01Hz),8.56(dd,1H,J
=2.6,8.9Hz),9.14(d,1H,J=
2.71Hz)。
【0171】実施例11 2−ブチルキナゾリン−4(1H)−オン 2−アミノベンゾニトリル500mg(4.23ミリモ
ル)、トリエチルアミン514mg(5.08ミリモル)
およびDMAP50mg(0.41ミリモル)のCH2
2 6ml中0℃の溶液に、バレリルクロライド562mg
(4.66ミリモル)を1分にわたり滴下して加えた。
混合物を室温に加温しそして20分攪拌した。その後混
合物を水およびブラインで希釈し、そしてその後エーテ
ルで3回抽出した。合した有機物質を、MgSO4 上で
乾燥し、真空中で溶剤を除去し、そして、ヘキサン中2
0%エチルアセテートで溶離するフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製し、2−バレリルアミド−ベンゾニ
トリルを得た。ヘキサン中エチルアセテート20%にお
けるRf 0.22。1 H−NMR(300MHz,C
DCl3 ):8.42(d,1H),7.60−7.1
0(m,2H),6.72(m,1H),4.40(b
r s,1H),2.46(t,2H),1.74
(m,2H),1.43(m,2H),0.97(t,
3H)。このアミド5.1gのメタノール90ml中溶液
に、3N NaOH21mlおよび30%H22 10ml
を室温で添加した。混合物を30分還流しそして真空中
で濃縮した。水および飽和NH4 Clを添加し、かつ混
合物をエーテルで3回抽出した。合した有機抽出物をM
gSO4 上で乾燥し、濾過しそして真空中で濃縮し、そ
して残渣をヘキサン/アセトンから再結晶し、2クロッ
プの生成物を白色針状物として得た。2.2g、収率4
3%。Rf:CH2 Cl2 中EtOAc20%において
0.16。1 H−NMR(CDCl3 ):8.29
(m,1H),7.81−7.68(m,2H),7.
47(m,1H),2.79(3 linem,2H),
1.87(m,2H),1.51(m,2H),1.0
0(t,1H)。
【0172】実施例12 6−ブロモメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1H)
−オン 実施例2の生成物2.6g(12ミリモル)の乾燥CC
4 100ml中懸濁液に、N−ブロモサクシンイミド
2.56gをついで過酸化ベンゾイル200mgを添加し
た。反応混合物を45分加熱還流した、その時間で沈殿
が残らず形成した。反応混合物を真空中で濃縮し、そし
て残渣をEtOAc 150mlおよび水100ml間に分
配した。混合物を振盪しそしてその後に濾過し、表記化
合物1.59gを得た(収率45%)。濾液を2つの相
に分離し、かつ有機相を、飽和NaHCO3 溶液75ml
で、続いて水75mlおよびブライン75mlで洗浄した。
有機相をMgSO4 上で乾燥し、濾過し、そして濾液を
真空中で濃縮した。残渣を、EtOAcから再結晶する
ことにより精製し、前述で回収したと同じ生成物0.5
2g(1.76ミリモル)を得た。総収率60%。1
−NMR(CDCl3):1.00(t,3H,J=
7.33Hz),1.49(m,2H),1.84
(m,2H),2.77(3 line m,2H,J=7.
7Hz),4.61(s,2H),7.68(d,1
H,J=8.4Hz),7.80(dd,1H,J=
8.4,2.1Hz),8.27(d,1H,J=2.
1Hz),11.02(bs,1H)。
【0173】実施例13 5−ブロモメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1H)
−オン 実施例5の生成物を実施例12におけるように処理し、
白色固体の収率71%を得た。1 H−NMR(CDCl
3 ):1.0(t,3H,J=7.3Hz),1.53
(m,2H),2.90(m,2H),2.81(3 l
ine m,2H,J=7.98Hz),5.31(s,2
H),7.45(m,1H),7.71(m,2H),
11.28(bs,1H).
【0174】実施例14 6−アセトキシメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1
H)−オン 実施例12で調製したキナゾリノン2.1g(7.0ミ
リモル)の乾燥DMF15ml中溶液に、酢酸ナトリウム
1.74g(20.0ミリモル)を添加した。混合物を
60℃に3時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮
し、そして残渣をCH2 Cl2 100mlに溶解した。溶
液を水(3×20ml)、ブライン(1×20ml)で洗浄
し、そしてMgSO4 上で乾燥した。混合物を濾過しそ
して真空中で濃縮した。残渣をMeOH/H2 Oから再
結晶し、無色固体1.31g(4.8mモル)を得た。
収率68%。1 H−NMR(CDCl3 ):0.99
(t,3H,J=7.32Hz),1.50(m,2
H),1.83(m,2H),2.14(t,3H),
2.77(3 line m,2H,J=7.71Hz),
5.23(s,2H),7.69−7.78(m,2
H),8.25(s,1H),10.90(bs,2
H)。
【0175】実施例15 5−アセトキシメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1
H)−オン 実施例13の生成物を実施例14におけるように処理
し、EtOAcから再結晶した後、所望のアセチル化生
成物を収率77%で得た。1 H−NMR(CDCl
3 ):0.98(t,3H,J=7.38Hz),1.
50(m,2H),1.88(m,2H),2.19
(s,3H),2.77(3 line m,2H,J=7.
93Hz),5.85(s,2H),7.48(m,1
H),7.70(m,2H),11.65(bs,1
H)。
【0176】実施例16 6−ニトロ−2−プロピルキナゾリン−4(1H)−オ
2−アミノ−5−ニトロベンゾニトリル16.3g
(0.1モル)のCH2 Cl2 200ml0℃の溶液に、
トリエチルアミン21ml(0.15モル)を、ついでD
MAP 0.3gおよびブチリルクロライド11.71
g(0.11モル)を添加した。反応混合物を室温に加
温し、そしてその後1夜中50℃に加熱した。溶液を1
N HCl(1×20ml)、水(1×20ml)、飽和N
aHCO3 (2×20ml)およびブライン(1×20m
l)で洗浄し、そしてMgSO4 上で乾燥した。溶液を
濾過しそして真空中で濃縮した。残渣をMeOH200
mlに溶解し、これに5N NaOH溶液44ml(0.2
2モル)を添加したのに続き30%H22 25ml
(0.22モル)および水50mlを滴下して加えた。混
合物を4時間還流し、冷却しそして濾過した。濾液を1
N HClで酸性化し、そして得られた沈殿を、濾過す
ることにより回収した。残渣をMeOHから再結晶し、
淡褐色の綿毛状結晶8.3g(0.036モル)を得
た。収率36%。1 H−NMR(CDCl3 ):1.1
0(t,3H,J=7.4Hz),1.93(m,2
H),2.79(3 line m,2H,J=7.3H
z),7.80(d,1H,J=8.9Hz),8.5
5(dd,1H,J=2.5,8.8Hz),9.14
(bs,1H)。
【0177】5−アルキル−2−アリール−2,4−ジ
ヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンの
調製 実施例17 2−(2−クロロフェニル)−5−ブチル−2,4−ジ
ヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン 工程Aエチルバレルイミデート(遊離塩基)の調製 エチルバレルイミデート塩酸塩〔バレロニトリル、エタ
ノールおよび塩化水素ガスから、A.J.ヒル(Hill)お
よびI.ラビノヴィツツ(Rabinowitz)(J.Am.Chem.Soc.,
1926年、48巻、734頁〕により記載されたよう
に調製した)のサンプル12.7g(76.7ミリモ
ル)を、33(重量/重量)%炭酸カリウム溶液(K2
CO3 15gをH2 O 30mlに溶解することにより製
造した)に溶解しそして直ちにエーテル(3×40ml)
で抽出した。合したエーテル相をNa2 SO4 上で乾燥
し、濾過しそして真空中で濃縮し、生成物7.09g
(72%)を澄明油状物として得た。これを直接次の工
程で使用した。1 H NMR(300MHz,CDCl3 ,ppm):
δ0.88(t,J=7Hz,3H),1.24(t,
J=7Hz,3H),1.31(m,2H),1.50
(m,2H),2.19(t,J=7.5Hz,2
H),4.06(q,J=7Hz,2H),6.84
(br s,1H)。
【0178】工程BエチルN−カルボエトキシバレル
イミデートの調製 エチルバレルイミデート(遊離塩基)6.5g(50.
3ミリモル)の乾燥CH2 Cl2 90ml中溶液をトリエ
チルアミン7.71ml(5.60g、55.3ミリモ
ル)で処理した。得られた溶液をN2 下に氷−塩浴中−
10℃で攪拌しつつ、エチルクロロホーメート4.81
ml(5.46g、50.3ミリモル)のCH2 Cl2
0ml中溶液を25分にわたり滴下して加えた。添加が完
結したならば直ちに冷却浴を除去し、そして混合物を室
温で2時間攪拌した。次いで溶剤を、真空中で蒸発して
除去した。残渣をヘキサンに採りそして濾過し、トリエ
チルアミン塩酸塩を除去した。濾液を濃縮すると、さら
に精製することなく次の工程で使用するのに適当な生成
物7.08g(70%)を黄色油状物として得た。NM
Rがシン(syn) およびアンチ(anti)の混合物を示した。
TLC(CH2 Cl2−MeOH98:2)が対になっ
た近いスポット、Rf0.48、0.52を示した。1 H NMR(200MHz,CDCl3 ,ppm):
δ0.86(distortedt,J=7.5Hz,3H),
2.15−2.35(m,8H),2.4−2.65
(m,2H),2.19,2.35(t,J=7.5H
z,2H total),4.0−4.2(m,4H).EI
−MS:m/e201(M+ ).
【0179】工程C:5−ブチル−2−(2−クロロフ
ェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリ
アゾール−3−オンの調製 (2−クロロフェニル)ヒドラジン(塩酸塩から、エー
テルおよび1N Na2 CO3 間に分配することにより
生成した)285mg(2ミリモル)のトルエン3ml中溶
液に、エチルN−カルボエトキシバレルイミデート(実
施例14、工程B)442mg(2.2ミリモル)を添加
した。混合物を45〜50℃に45分加熱した。この時
間中に、混合物をトリエチルアミン307ml(223m
g、2.2ml)で処理し、そしてその後1夜中95℃に
加熱した。混合物を冷却しそして真空中で濃縮した。残
渣の、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー
(CH2 Cl2 中メタノール0.6〜2%を使用する勾
配溶離)により、オフホワイト固体としての生成物25
7mg(51%)を得た、融点103〜104℃、CH2
Cl2 −MeOH 19:1におけるTLCにより均
質。1 H NMR(200MHz,CDCl3 ,ppm):
δ0.92(t,J=7Hz,3H),1.38(m,
2H),1.68(m,2H),2.57(t,J=
7.5Hz,2H),7.3−7.55(m,4H),
12.04(brs,1H). FAB−MS:m/e252(M+1). C1214ClN3 Oの分析値 計算値:C,57.26;H,5.61;N,16.69 測定値:C,57.31;H,5.69;N,16.58
【0180】5,6−ジアルキルピリミジン−4(3
H)−オンの調製 実施例18 2−n−ブチル−5−エチル−6−メチルピリミジン−
4(3H)−オン バレルアミジン塩酸塩3.0g、エチル2−エチルアセ
トアセテート3.47gおよびトリエチルアミン5.8
mlのDMF20ml中溶液を、120°に18時間加熱し
た。混合物をブラインで希釈しそしてエーテルで3回抽
出した。合した有機物質をブラインで洗浄し、MgSO
4 上で乾燥し、真空中で溶剤を除去し、そしてさらにC
2 Cl2 中3%MeOHでフラッシュクロマトグラフ
処理し、表記化合物を白色固体として得た。 1 H NMR (300MHz,CDCl3 )§2.62
(3 line m,2H),2.51(4 line m,2
H),2.32(s,3H),1.75(m,2H),
1.42(6 line m,2H),1.10(3 line
m,3H),0.95(3 line m,3H)。
【0181】実施例19 2−n−ブチル−5,6−ジメチルピリミジン−4(3
H)−オン 表記化合物を、実施例18の方法および、エチル2−エ
チルアセトアセテートの代りにエチル2−メチルアセト
アセテートを使用し調製した。3−N−アルキル−2−アルキルキナゾリン−4(3
H)−オンの調製 3−N−アルキル化−キナゾリン−4(3H)−オンを
合成する一般的方法を以下に記載する。NaH 1.1
ミリモルの乾燥DMF2ml中0℃の懸濁液を、固体のま
まのキナゾリン−4(1H)−オン1ミリモルで窒素雰
囲気下処理した(調製された大部分のキナゾリン−4
(1H)−オンはDMFに不溶であった)。水素が直ち
に発生し、キナゾリン−4(1H)−オンは脱プロトン
化し、そして溶解する。30分後、溶液をさらに30分
間で室温にまで加温する。0℃に冷却したこの溶液に、
以下に調製されるような適当なブロモメチルフェニル/
メタンスルホニルメチルフェニルチオフェン、ベンゾチ
オフェンまたはフラン1ミリモルのDMF1.5ml中溶
液を添加する。30分後、反応混合物を室温に加温しそ
して1夜中攪拌する。溶液を真空中で濃縮し、そして残
渣をEtOAc50mlに溶解する。溶液を水(3×10
ml)およびブライン(2×10ml)で洗浄する。有機相
をMgSO4 上で乾燥し、濾過しそして真空中で濃縮す
る。その後残渣をシリカゲルカラム上でクロマトグラフ
処理する。ここに記載した方法は、5−アルキル−2−
アリール−3−N−アルキル−2,4−ジヒドロ−1,
2,4−トリアゾール−3−オンおよび2,5,6−ト
リアルキル−3−N−アルキルピリミジン−4(3H)
−オンを形成するために使用することができる。メタン
スルホニルメチルフェニル ブロモエチルフェニルチオ
フェン、ベンゾチオフェンおよびフランを調製する一般
的方法は以下にキナゾリノンおよび2,4−ジヒドロ−
1,2,4−トリアゾール−3−オンを使用し記載され
ている:
【0182】実施例20 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−(1H−
テトラゾール−5−イル)−4−チエニル〕フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン(表VIIの化
合物2) 工程A :3−ブロム−4−(4−メチルフェニル)−チ
オフェンの調製(スキームII−1、化合物1a) p−トリルトリメチル錫3.17g(12.4ミリモ
ル)の乾燥トルエン8ml中溶液にN2 を5分間通気し、
溶液を脱気した。このものに、3,4−ジブロモチオフ
ェン2.31g(9.56ミリモル)および触媒量のP
d(PPh34552mg(5モル%)を添加した。反
応混合物を還流(120℃)しそして1夜中そのままと
した。反応混合物を室温に冷却し、そしてトルエンをE
tOAcに交換した。不溶性の塩を、セライト(celite)
層を通して濾過して除去した。生成物を、シリカカラム
上のフラッシュクロマトグラフィーによりヘキサンで溶
離して精製し、表記化合物1.09g(45%)を無色
の油状物として得た。1 H NMR(300MHz,C
DCl3 )δ2.39(s,3H),7.21−7.2
6(m,4H),7.33(d,1H),7.38
(d,1H);FAB質量スペクトル,m/e252/
254(m+,C119 SBrに対する計算値、25
3)。
【0183】工程B:3−シアノ−4−(4−メチルフ
ェニル)−チオフェンの調製(スキームII−1、化合物
1b) 工程Aの生成物329mg(1.30ミリモル)のキノリ
ン3ml中溶液にCuCN233mg(2.60ミリモル)
を添加し、そして溶液を1夜中加熱還流(235℃)し
た。反応混合物を冷却し、そしてEt2 Oを添加した。
溶液を9N HClおよびブラインで洗浄し、無水Mg
SO4 上で乾燥し、そして濾過した。生成物を、シリカ
カラム上のフラッシュクロマトグラフィーによりヘキサ
ン/EtOAc(35:1)を使用して精製し、表記化
合物174mg(67%)を淡黄色の固体として得た。1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ2.42
(s,3H),7.28(d,2H),7.36(d,
1H),7.53(d,2H),8.04(d,1
H);FAB質量スペクトル,m/e 199(m+,
129 SNに対する計算値、199).
【0184】工程C:3−N−トリフェニルメチルテト
ラゾリル−4−(4−メチルフェニル)チオフェンの調
製(スキームII−1、化合物1c) 工程Bの生成物174mg(0.873ミリモル)の乾燥
トルエン7ml中溶液にMe3 SnN3 1.07g(5.
22ミリモル)を添加し、そして溶液を還流(130
℃)した。生成物である白色固体が沈殿する。反応混合
物を1夜中放置した。まだ出発物質が存在したので、別
のMe3 SnN3 363mgを添加した。さらに5時間
後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物にCH2
Cl2 を添加し、そして反応混合物を2N HClおよ
び水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥しそして濾過した。
容積が減少したので、NEt3 244μl (1.75ミ
リモル)およびPh3 CCl 219mg(0.787ミ
リモル)を添加した。2時間後、Et2 O/EtOAc
を反応混合物に添加し、そして溶液を10%クエン酸、
1N NaOHおよび水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥
しそして濾過した。表記化合物を収率94%で単離し
た、Rf=0.33(ヘキサン/EtOAc 10:
1)。1 H NMR(300MHz,CDCl3 )δ2.31
(s,3H),6.95(d,8H),7.09(d,
2H),7.21−7.34(m,10H),8.00
(d,1H); FAB質量スペクトル;m/e485(m+1,C31
24SN4 に対する計算値、485)。
【0185】工程D:3−N−トリフェニルメチルテト
ラゾリル−4−(4−ブロモメチルフェニル)チオフェ
ンの調製(スキームII−1、化合物1e、R=H) 工程Cの生成物329mg(0.680ミリモル)の乾燥
CCl4 3ml中溶液に、NBS 133mg(0.749
ミリモル)および触媒量のAIBNを添加した。混合物
を加熱還流(100℃)した。2時間後、反応混合物を
室温に冷却し、そして不溶性のサクシンイミドを濾過す
ることにより除去した。溶剤をEtOAcに交換し、そ
して1N NaOHおよびブラインで洗浄し、MgSO
4 上で乾燥しそして濾過した。溶剤を除去し、黄色泡状
物として粗生成物428mg(100%)を得た。Rf=
0.32(ヘキサン:EtOAc/10:1)。
【0186】工程E:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔3−(N−トリフェニルメチルテトラゾー
ル)−4−チエニル〕−フェニル〕メチル〕キナゾリン
−4(3H)−オンの調製(スキームII−8、化合物8
b) 2−ブチル−6−メチル−キナゾリノン105mg(0.
487ミリモル)の乾燥DMF2ml中N2 下の溶液に、
NaH25.3mg(0.843ミリモル)を添加した。
このものに、工程Dの生成物0.340ミリモル(粗
製)の乾燥DMF1ml中溶液を添加した。5時間後、反
応を飽和NH4 Cl溶液で停止した。DMFをCH2
2 に交換し、そして混合物を濾過した。生成物を、シ
リカカラム上のフラッシュクロマトグラフィーによりヘ
キサン/EtOAc(15:1〜7)の勾配を使用して
精製し、主生成物74.0mg(29%、2段)を得た、
Rf=0.33(ヘキサン/EtOAc3:1)。 1 H NMR (300MHz,CDCl3 )δ0.87
(t,3H),1.31−1.38(sextet,2H),
1.68−1.73(quintet ,2H),2.48
(s,3H),2.65(t,2H),5.33(s,
2H),6.90−7.28(m,24H),7.57
(s,2H),8.02(dd,1H),8.10
(s,1H).
【0187】工程F:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4
−チエニル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4(3
H)−オンの調製(表VII の化合物2) 工程Eの生成物74.0mg(0.106ミリモル)のメ
タノール3ml中溶液に9N HCl 10滴を添加し
た。30分以内に反応が完結した。メタノールを除去
し、かつ生成物をEt2 Oで磨砕し、表記生成物45.
9mg(88%)を得た、Rf=0.73(CHCl3
MeOH/HOAc50:10:1)。FAB質量スペ
クトル、m/c457(M+1、C2524SON6 の計
算値457)。 1 H NMR (300MHz,CD3 OD)δ0.97
(t,3H),1.48−1.70(sextet,2H),
1.71−1.75(quintet ,2H),2.61
(s,3H),3.15(t,2H),5.61(s,
2H),7.28−7.46(m,4H),7.68
(d,1H),7.73(d,1H),7.95(d
d,1H),8.09(d,1H),8.23(s,1
H).
【0188】実施例21 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔2−ブロモ−
3−〔1H−テトラゾール−5−イル)−4−チエニ
ル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オ
ン(表VII の化合物17) 工程A :2−ブロモ−3−(N−トリフェニルメチルテ
トラゾール−5−イル)−4−(4−メチルフェニル)
チオフェンの調製(スキームII−1、化合物1d、R=
Br) 実施例20、工程Cの生成物101mg(0.208ミリ
モル)を乾燥THF2mlに溶解し、N2 下にドライアイ
ス/アセトン浴で−78℃に冷却して、1.7M tB
uLi溶液0.190ml(0.323ミリモル)を添加
した。反応混合物が、徐々に橙色から赤色に変り、その
後その色は消失した。別のtBuLi0.190mlを反
応混合物に添加した。赤色が消失したらすぐに、Br2
0.40ml(0.42ミリモル)を添加した。生成物
を、シリカカラム上のフラッシュクロマトグラフィーに
より、ヘキサン/EtOAc(35:1)を使用して精
製した。溶剤を除去し、粗製の表記生成物60mg(51
%)を得た。Rf=0.48(ヘキサン/EtOAc
10:1)。
【0189】工程B:2−ブロモ−3−N−トリフェニ
ルメチルテトラゾール−5−イル−4−(4−ブロムメ
チルフェニル)チオフェン(スキームII−1、化合物1
e、R=Br) 工程Aの生成物22mg(粗製)の乾燥CCl4 3ml中溶
液に、NBS7mg(0.0448ミリモル)および触媒
量のAIBNを添加した。反応混合物を還流(100
℃)させた。2時間後反応混合物を室温に冷却し、そし
て不溶性のサクシンイミドを濾過して除去した。溶剤を
Et2 O/EtOAcに交換し、そして1N NaOH
およびブラインで洗浄し、MgSO4 上で乾燥しそして
濾過した。溶剤を除去し、粗製の表記化合物43mg(1
00%)を得た。Rf=0.66(ヘキサン:EtOA
c/3:1)。工程CおよびD :アルキル化および脱保護は、例えば実
施例20、工程E〜Fをフォローし、表記化合物を得
る。
【0190】実施例22 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔2−(1H−
テトラゾール−5−イル)−3−チエニル〕フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(表VII
化合物14) 工程A :2−〔(N−トリフェニルメチルテトラゾール
−5−イル〕チオフェンの調製(スキームII−3、化合
物3a、Y=S) 2−シアノチオフェン1.4g(12.8ミリモル)の
乾燥トルエン10ml中溶液に、Me3 SnN3 2.8g
(13.65ミリモル)を添加した。混合物を、還流中
にN2 下で12時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却
し、CH2 Cl2 で希釈しそして2N HCl溶液およ
びH2 Oで洗浄した。有機相を、無水MgSO4 上で乾
燥しそして真空中で濃縮した。遊離のテトラゾールを含
有する残渣をCH2 Cl2 10mlおよびPh3 CCl
3.2g(0.9当量)に溶解し、そしてNEt3 3.
6mlを添加した。20分後、混合物をEt2 O/EtO
Acで希釈し、そして1N NaOH、10%クエン酸
およびブラインで洗浄した。有機相を無水MgSO4
で乾燥し、そして真空中で濃縮した。生成物を、ヘキサ
ンから再結晶することにより精製した。表記化合物を収
率80%で単離した、Rf=0.33(ヘキサン/Et
OAc 10:1)。1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ7.12
−7.21(comp,8H),7.28−7.40(com
p,8H),7.42(dd,1H),7.79(d
d,1H).
【0191】工程B:2−トリメチルシリル−5−(N
−トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)チオフ
ェンの調製(スキームII−3、化合物3b、Y=S) 工程Aの生成物1.00g(2.54ミリモル)の乾燥
THF中N2 下の溶液を、ドライアイス/アセトン浴で
−20℃に冷却した。このものに、1.6MnBuLi
2.38ml(3.81ミリモル)を注射器により添加し
た。反応混合物が橙色に次いで赤色そして暗色に変っ
た。反応混合物を−10℃に加温しかつ45分攪拌し
た。その後反応混合物を−50℃に冷却し、そしてTM
SCl 0.322ml(2.54ミリモル)を注射器に
より添加した。反応混合物を0℃に加温し、そして飽和
NH4 Cl溶液5滴で反応を停止した。溶剤をEt2
/EtOAcに代え、そして水およびブラインで洗浄
し、MgSO4 上で乾燥しそして濾過した。生成物を、
ヘキサン/EtOAc(40:1)で溶離するシリカカ
ラム上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し
た。溶剤を除去して、表記生成物849mg(72%)を
微橙色固体として得た。Rf=0.40(ヘキサン:E
tOAc/15:1)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ0.32
(s,9H),7.13−7.15(m,5H),7.
22(d,1H),7.31−7.33(m,10
H),7.82(d,1H).
【0192】工程C:2−トリメチルシリル−4−トリ
メチル錫−5−(N−トリフェニルメチルトリアゾール
−5−イル)チオフェンの調製(スキームII−3、化合
物3c、Y=S) 工程Bの生成物752mg(1.61ミリモル)の乾燥T
HF6ml中N2 下の溶液を、ドライアイス/アセトン浴
で−20℃に冷却した。このものに、1.6MnBuL
i溶液1.53ml(2.45ミリモル)を注射器により
添加した。反応混合物が赤色に変った。−10℃に昇温
すると、反応停止を示すオレンジに戻った。再び、反応
混合物を−20℃に冷却し、そして別のnBuLi溶液
1.53mlを添加した。溶液が暗赤色に変った。反応混
合物を−10℃に加温し、そしてこの温度で45分攪拌
した。反応混合物を−60℃に冷却し、そしてMe3
nCl 844mg(4.24ミリモル)の乾燥THF2
ml中溶液をカニューレにより添加した。反応混合物を室
温に加温し、そして飽和NH4 Cl溶液で反応停止し
た。このフラスコに、Et2 O/EtOAcを添加し、
そして溶液を1NNaOHおよびブラインで洗浄し、M
gSO4 上で乾燥しそして濾過した。生成物を、シリカ
カラム上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキ
サン/EtOAc(50:1)で溶離して精製した。溶
剤を除去して、表記化合物879mg(87%)を白色固
体として得た。Rf=0.54(ヘキサン:EtOAc
/10:1)。1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ0.13
(s,9H),0.35(s,9H),.7.12−
7.35(m,16H).
【0193】工程D:2−トリメチルシリル−4−(4
−(1−メトキシカルボニル)フェニル)−5−(N−
トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)チオフエ
ンの調製(スキームII−3、化合物3d、Y=S) 工程Cの生成物194mg(0.308ミリモル)の乾燥
DMF 1.5ml中の濃厚溶液に、p−ヨードメチルベ
ンゾエート153mg(0.583ミリモル)およびPd
(PPh32 Cl2 22mg(10モル%)を添加し
た。反応混合物を75℃に数時間加熱した。若干のトリ
チルが熱により除去されたので、NEt30.0645m
l(0.463ミリモル)およびPh3 CCl 59mg
(0.21ミリモル)を添加した。DMFをEtOAc
に代え、そして生成物を、シリカカラム上のフラッシュ
クロマトグラフィーにより、ヘキサン/EtOAc(1
5:1)で溶離して精製した。溶剤を除去し、表記化合
物116mgを白色固体として得た。Rf=0.32(ヘ
キサン:EtOAc/10:1)。
【0194】工程Eメシレート3eの調製(スキーム
II−3、化合物3e、Y=S) 工程Dの生成物116mg(粗製)を乾燥THF2mlに溶
解した、N2 下のかつ0℃に冷却した溶液に、LAH溶
液0.580ml(0.580ミリモル)を注射器により
添加した。約5分間のガス発生が収まったら、氷浴を除
去しそして反応混合物を室温に加温した。反応混合物
に、Et2 Oその後水1滴、5.0N NaOH 1滴
および水1滴を添加した。不溶性塩が沈殿した。MgS
4 を添加し、そしてこれら固体を濾過することにより
除去した。溶剤を除去して、粗製の第1アルコール14
2mg(100%、2工程)を得た。Rf=0.41(ヘ
キサン:EtOAc/2:1)。この第1アルコールを
2 下の乾燥CH2 Cl2 (1.5ml)に溶解し、そし
て0℃に冷却した。この溶液に、NEt3 0.0595
ml(0.429ミリモル)、CH3 SO2 Cl 0.0
30ml(0.388ミリモル)および触媒量の4−ジメ
チルアミノピリジン2mg(9モル%)を添加した。反応
混合物を0℃に維持した。1時間後、反応混合物を室温
に加温し、そしてEt2 O/EtOAcを反応混合物に
添加した。溶液を10%クエン酸、1NNaOHおよび
ブラインで洗浄し、MgSO4 上で乾燥しそして濾過し
た。溶剤を除去して、粗製の表記化合物113mg(工程
D〜Eで90%)を得た。Rf=0.42(ヘキサン:
EtOAc/2:1)。メシレートは、粗製物をさらに
精製せずに使用した。工程FおよびG :実施例19、工程Eの生成物を使用す
るアルキル化は、実施例17、工程E〜Fの方法をフォ
ローし、表記化合物を得た。
【0195】実施例23 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔2−(1H−
テトラゾール−5−イル)−3−フラニル〕フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(表VIIの化
合物27) 工程A :2−〔(N−トリフェニルメチル)テトラゾー
ル−5−イル〕フランの調製(スキームII−3、化合物
3a、Y=O 2−シアノフラン3.84g(41.3ミリモル)の乾
燥トルエン30ml中溶液に、Me3 SnN3 10g
(1.2当量)を添加した。混合物を、還流中にN2
で12時間攪拌した。反応混合物をCH2 Cl2 で希釈
し、そして2N HCl溶液およびH2 Oで洗浄した。
有機相を無水MgSO4 上で乾燥しそして真空中で濃縮
した。残渣をCH2 Cl2 20mlおよびNEt3 11.
0ml(2当量)に溶解し、そしてPh3 CCl 0.3
g(0.9当量)を添加した。1時間後、混合物をEt
2 O/EtOAcで希釈し、そして10%クエン酸、1
N NaOHおよびブラインで洗浄した。有機相をMg
SO4 上で乾燥しそして真空中で濃縮した。生成物をヘ
キサンから晶出した。表記化合物を収率35%で単離し
た、Rf=0.30(ヘキサン/EtOAc 10:
1)。1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ6.53
(dd,1H),7.08−7.18(comp,6H),
7.21−7.40(comp,10H),7.57(d
d,1H)。
【0196】工程B:2−トリメチルシリル−5−(N
−トリフェニルメチルトリアゾール−5−イル)フラン
の調製(スキームII−3、化合物3b、Y=O) 工程Aの生成物1.00g(2.65ミリモル)の乾燥
THF 10ml中N下の溶液を、ドライアイス/アセ
トン浴で−20℃に冷却した。このものに、1.6M
nBuLi溶液2.5ml(4.0ミリモル)を添加し
た。反応混合物が徐々に赤色に変った。反応混合物を−
10℃に加温すると、色が褐色に変り、そして反応混合
物が混濁した。反応混合物を−50℃に冷却し、そして
TMSCl0.335ml(2.64ミリモル)を注射器
により添加した。反応混合物を0℃に加温しそして飽和
NH4 Cl 6滴で反応停止した。溶剤をEtOAcに
代え、そしてブラインで洗浄し、MgSO4 上で乾燥し
そして濾過した。生成物を、シリカカラム上のフラッシ
ュクロマトグラフィーにより、ヘキサン/EtOAc
(40:1)で溶離して精製した。溶剤を除去し、表記
生成物590mg(50%)を白色固体として得た。Rf
=0.32(ヘキサン:EtOAc 15:1)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ0.29
(s,9H),6.69(d,1H),7.04(d,
1H),7.12−7.35(m,15H)。
【0197】工程C:2−トリメチルシリル−4−トリ
メチル錫−5−(N−トリフェニルメチルテトラゾール
−5−イル)フラン(スキームII−3、化合物3c、Y
=O) 工程Bの生成物532mg(1.18ミリモル)の乾燥T
HF5ml中N2 下の溶液を、ドライアイス/アセトン浴
で−20℃に冷却した。このものに、1.6MnBuL
i溶液1.13ml(1.81ミリモル)を注射器により
添加した。淡赤色が生じた。反応混合物を−10℃に加
温し、そしてこの温度で45分攪拌した。色が褪色した
ので、別の1.6M nBuLi 1.13mlを添加し
た。反応混合物を−60℃に冷却し、そしてMe3 Sn
Cl 500mg(2.5ミリモル)の乾燥THF 1.
5ml中溶液をカニューレにより添加した。反応混合物を
室温に加温した。このフラスコにEt2 O/EtOAc
を添加し、そして溶液を1N NaOH、水、およびブ
ラインで洗浄し、MgSO4 上で乾燥しそして濾過し
た。生成物を、シリカカラム上のフラッシュクロマトグ
ラフィーにより、ヘキサン/EtOAc(50:1)で
溶離して精製した。Rf=0.54(ヘキサン:EtO
Ac/10:1)。溶剤を除去し、表記化合物520mg
(72%)を白色固体として得た。1 H NMR(40
0MHz,CDCl3 )δ0.05(s,9H),0.
30(s,9H),6.68(s,1H),7.10−
7.13(m,5H),7.30−7.32(m,10
H).
【0198】工程D:2−トリメチルシリル−4−(4
−(1−メトキシカルボニル)フェニル)−5−(N−
トリフェニルメチルトリアゾール−5−イル)フランの
調製(スキームII−3、化合物3d、Y=O) 工程Cの生成物187mg(0.305ミリモル)の乾燥
DMF 1.5ml中の濃厚溶液に、p−ヨードメチルベ
ンゾエート160mg(0.612ミリモル)およびPd
(PPh32 Cl2 22mg(10モル%)を添加し
た。反応混合物を75°で数時間加熱した。若干のトリ
チルが熱により除去されたので、NEt30.043ml
(0.31ミリモル)およびPh3 CCl 41mg
(0.15ミリモル)を添加した。DMFをEtOAc
に代え、かつ生成物を、シリカカラム上のフラッシュク
ロマトグラフィーにより、ヘキサン/EtOAc(3
0:1〜15:1)の勾配で溶離して精製した。溶剤を
除去し、表記化合物100mg(56%)を得た。Rf=
0.23(ヘキサン:EtOAc/10:1)1 H N
MR(400MHz,CDCl3 )δ0.34(s,9
H),3.93(s,3H),6.86(s,1H),
7.05−7.07(m,6H),.7.24−7.3
4(m,9H),7.54(d,2H),7.86
(d,2H).
【0199】工程E:3−(4−(1−メタンスルホニ
ルオキシメチル)フェニル)−2−(N−トリフェニル
メチルテトラゾール−5−イル)フランの調製(スキー
ムII−3、化合物3e、Y=O) 工程Dの生成物100mg(0.172ミリモル)を乾燥
THF2mlに溶解した、N2 下のかつ0℃に冷却した溶
液に、1.0M LAH溶液0.520ml(0.520
ミリモル)を注射器により添加した。ガス発生が収まっ
たら、氷浴を除去し、そして反応混合物を室温に加温し
た。反応混合物に、Et2 O、次いで水1滴、5.0N
NaOH 1滴、および水1滴を添加した。不溶性塩
を沈殿し、そしてMgSO4 を添加し、そしてこれら固
体を濾過することにより除去した。溶剤を真空中で除去
し、そして粗製アルコール、Rf=0.35(ヘキサ
ン:EtOAc/2:1)をさらに精製せずに次の工程
で使用した。この第1アルコールの乾燥CH2 Cl2
1.5ml中N2 下の溶液を0℃に冷却した。この溶液
に、NEt3 0.0527ml(0.378ミリモル)、
CH3 SO2 Cl 0.0266ml(0.344ミリモ
ル)および触媒量の4−ジメチルアミノピリジン3mg
(15モル%)を添加した。反応混合物を0℃に維持し
た。1時間後、反応混合物を室温に加温し、そしてEt
2 O/EtOAcを反応混合物に添加した。溶液を、1
0%クエン酸、1N NaOHおよびブラインで洗浄
し、MgSO4 上で乾燥しそして濾過した。溶剤を除去
し、粗製の表記化合物105mg(96%、2工程)を明
黄色固体として得た。Rf=0.43(ヘキサン:Et
OAc/2:1)。メシレートは、粗製物をさらに精製
せずに使用した。工程FおよびG :表記化合物は、実施例20、工程E〜
Fをフォローし、アルキル化に続き脱保護することによ
り完成した。
【0200】実施例24 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔2−(N−ベ
ンゾイルスルホンアミド)−3−ベンゾチエニル〕フェ
ニル〕メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(表VI
I の化合物38) 工程A :3−(4−メチルフェニル)ベンゾチオフェン
の調製(スキームII−4、化合物4a、Y=S、但しR
11およびR12が結合してフェニル環を形成する) 3−ブロモベンゾチオフェン709mg(3.33ミリモ
ル)およびp−トリルトリメチル錫850mg(1.0当
量)の乾燥トルエン12ml中N2 下の溶液に、Pd(P
Ph34 192mg(5モル%)を添加した。混合物
を、還流中に12時間攪拌した。溶剤を真空中で除去
し、そして残渣をヘキサン/EtOAc(10:1)に
部分的に溶解しそしてシリカ層を通して濾過した。溶剤
を除去し、粗製の表記化合物658mg(88%)を得
た。Rf=0.56(ヘキサン/EtOAc25:
1)。
【0201】工程B:3−(4−メチルフェニル)−2
−クロロスルホニルベンゾチオフェン(スキームII−
4、化合物4c、Y=S、但しR11およびR12が結合し
てフェニル環を形成する) 工程Aの生成物293mg(1.308ミリモル)を乾燥
THF5mlに溶解し、N2 下−20℃に冷却した溶液
に、1.6M nBuLi2.44ml(3.0当量)を
添加した。この帯赤褐色陰イオンの溶液を−20℃で5
0分攪拌し、その後−70℃に冷却しそしてSO2 (ガ
ス)を、陰イオン色が消失するまで導入した(約5
分)。微黄色の溶液にN−クロロサクシンアミド350
mg(2当量)を添加し、そして混合物を1時間攪拌しそ
して室温に、氷浴を除去することにより加温した。反応
混合物をEt2 O/EtOAcで希釈し、そしてH2
O、5%NaHCO3 溶液およびブラインで洗浄した。
有機相を無水MgSO4 上で乾燥しそして真空中で乾燥
し、粗製の表記化合物を得た。Rf=0.45(ヘキサ
ン/EtOAc25:1)。
【0202】工程C:3−(4−メチルフェニル)−2
−(N−t−ブチルスルホンアミド)ベンゾチオフェン
(スキームII−4、化合物4d、Y=S、但しR11およ
びR12 が結合してフェニル環を形成する) 工程Bの全ての粗生成物の乾燥CH2 Cl2 5ml中溶液
に、t−ブチルアミン2mlを添加した。混合物を2日攪
拌しそしてその後CH2 Cl2 で希釈しそして1N H
Cl、H2 Oおよびブラインで洗浄した。有機相を無水
MgSO4 上で乾燥しそして真空中で濃縮した。生成物
を、フラッシュクロマトグラフィーにより、はじめにヘ
キサン/EtOAc(6:1)でそして次いでCH2
2 で溶離することにより精製し、表記化合物115mg
(工程BおよびCで25%)を得た。Rf=0.23
(ヘキサン/EtOAc6:1)。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ1.04
(s,9H),2.44(s,3H),4.01(s,
1H),7.33(d,2H),7.36(m,1
H),7.43−7.48(comp m,3H),7.5
5(dd,1H),7.87(ddd,1H);FAB
質量スペクトル、m/e360(m+H、C1921NO
22 の計算値360)。
【0203】工程D:3−(4−ブロモメチルフェニ
ル)−2−(N−t−ブチルスルホンアミド)ベンゾチ
オフェンの調製(スキームII−4、化合物4e、Y=
S、但しR 11およびR12が結合してフェニル環を形成す
る) 工程Cの生成物115mg(0.3023ミリモル)の乾
燥ベンゼン5ml中溶液に、触媒量のAIBNおよびN−
ブロモサクシンアミド68mg(1.2当量)を添加し
た。混合物を、還流中にN2 下に3時間攪拌した。室温
に冷却した後、反応混合物をEt2 O/EtOAcで希
釈し、そしてH2 Oおよびブラインで洗浄した。有機相
を無水MgSO4 上で乾燥しそして真空中で濃縮し、表
記化合物147mg(100%)を得た。Rf=0.18
(ヘキサン/EtOAc6:1)。このブロモメチル化
合物は、粗製物をさらに精製せずに使用した。
【0204】工程E:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔2−(N−t−ブチルスルホンアミド)−3
−ベンゾチエニル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4
−(3H)−オンの調製(スキームII−10、化合物1
0a) 実施例1からの2−ブチル−6−メチルキナゾリン−4
−(3H)−オンの乾燥DMF中溶液に、油中の80%
NaH(1.5当量)を添加した。H2 発生が終った
際、工程Dの生成物のDMF中溶液を添加した。混合物
を室温で3時間攪拌し、その後飽和NH4 Cl溶液で反
応停止しそして真空中で濃縮した。残渣をCH2 Cl2
に溶解し、無水MgSO4 上で乾燥しそして真空中で濃
縮した。反応混合物の少量のサンプルを、フラッシュク
ロマトグラフィーによりヘキサン/EtOAcで溶離し
て精製し、純粋な形の表記化合物を得た。
【0205】工程F:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔2−(スルホンアミド)−3−ベンゾチエニ
ル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4−(3H)オン
の調製(スキームII−10、化合物10b) 工程Eの全生成物のTFAおよびアニソール(2滴)中
溶液を24時間攪拌した。TFAを高真空で除去する
と、粗製スルホンアミドが残存した。
【0206】工程G:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミド)−3
−ベンゾチエニル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4
−(3H)−オンの調製(スキームII−10、化合物1
0c) 工程Fの生成物の乾燥ピリジン中溶液に、触媒量のDM
APおよびベンゾイルクロライド(10当量)を添加し
た。3時間攪拌した後、ピリジンを高真空で除去し、そ
して残渣をCH2 Cl2 に採りそして5%クエン酸溶液
およびH2 Oで洗浄した。有機相を無水MgSO4 上で
乾燥し、そして真空中で濃縮した。生成物をフラッシュ
クロマトグラフィーにより精製した。
【0207】実施例25 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔2−(N−ベ
ンゾイルスルホンアミド)−3−チエニル〕フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(第VII 表の
化合物12)及び2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4
−〔5−トリメチルシリル−2−(N−ベンゾイルスル
ホンアミド)−3−チエニル〕フェニル〕メチル〕キナ
ゾリン−4−(3H)−オン 工程A 3−ブロモ−2−t−ブチルスルホンアミド−
5−トリメチルシリルチオフェン(スキームII−5、化
合物5a、Y=S) パート1:乾燥CH2 Cl2 (25ml)中2−チオフェ
ンスルホニルクロライド(1.22g,6.70mmol)
の溶液に、t−BuNH2 (1.55ml,2.2当量)
を室温で加えた。室温で一晩攪拌後、混合物をエーテル
で希釈し、1NHCl、NaHCO3 の飽和溶液及び食
塩水で洗浄した。有機基部を無水MgSO4 上で乾燥し
真空中で濃縮してt−ブチルスルホンアミド−2−チオ
フェン1.42g(97%)を得た。Rf=0.50
(2:1 hex/EtOAc)パート2:窒素下で0
℃に冷却された乾燥THF(5ml)中t−スルホンアミ
ド−2−チオフェン(500mg、2.28mmol)の溶液
にnBuLi(4ml,6.4mmol)を加えた。30分攪
拌後、トリメチルシリルクロライド(0.64ml,2.
2当量)をシリンジで加えた。混合物を10分間攪拌
し、それから1.6MnBuLi(1.5ml,2.4mm
ol)を加えた。30分間攪拌した後、Br2((0.2
6ml,1.19当量)を加えた。混合物を室温にまで暖
まるに任せ、エーテルで希釈し1N NaOH及び食塩
水で洗浄した。有機部を無水MgSO4 上で乾燥し、真
空で濃縮した。生成物をhex/EtOAc(8:1)
で溶出するフラッシュクロマトグラフィで精製し、標題
化合物198mg(26%)を得た。Rf=0.32
(6:1 hex/EtOAc)1 H NMR(200MHz,CDCl3 )d 0.3
3(s,9H),1.27(s,3H),5.01(b
s,1H),7.11(s,1H).
【0208】工程B 3−p−トリル−2−tーブチル
スルホン−アミド−5−トリメチルシリルチオフェンの
生成(スキームII−5,化合物5b,Y=S) 窒素下乾燥DMF(0.8ml)中工程Aの生成物(17
6mg,0.536mmol)及びp−トリルトリメチルチン
(205mg,1.5当量)の溶液にPdCl2(PPh3
2 (38mg,10mol %)を加えた。混合物を窒素
下80℃で6時間攪拌した。DMFを高真空下で除去
し、残渣をEtOAc中に部分的に溶解させろ過した。
ろ液を真空で濃縮し、生成物を生成物をhex/EtO
Ac(17.5:1)で溶出するフラッシュクロマトグ
ラフィで精製し、標題生成物116mg(62%)を得
た。Rf=0.31(10:1 hex/EtAc)。1 H NMR(200MHz,CDCl3 )d 0.3
5(s,9H),0.98(s,9H),2.39
(s,3H),4.11(bs,1H),7.12
(s,1H),7.26(d,2H),7.50(d,
2H).工程C 3−(4−ブロモメチルフェニル)−2−t−
ブチルスルホンアミド−5−トリメチルシリルチオフェ
ン(スキームII−5,化合物5c,Y=S) 試薬を溶解させるために加熱した、乾燥CCl4 (3m
l)中工程Bの生成物(207mg,0.542mmol)の
溶液に、NBS(116mg,0.651mmol)と触媒量
のAIBNを加えた。反応系を3時間還流(110℃)
させ、室温まで冷却し不溶性のサクシンイミドをろ過に
よって除去した。溶媒をEt2 O/EtOAcで希釈
し、水(×2)と食塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥
しろ過した。溶媒を除去し粗標題生成物250gを一晩
中乾燥した。工程D 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔2−
(N−t−ブチルスルホンアミド)−3−チエニル〕フ
ェニル〕メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン〔化合
物9b,(スキームII−9)ここでX1 −X2 −X3
4 =−CH−CH−S−CZ−及びZ=SO2 NHt
Bu〕及び2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔5
−トリメチルシリル−2−(N−t−ブチルスルホンア
ミド)−3−チエニル〕フェニル〕メチル〕−キナゾリ
ン−4(3H)−オン〔化合物9a,(スキームII−
9)ここでX1 −X2 −X34 =−CH−S−CZ
−及びZ=SO2 NHt−Bu〕 窒素下乾燥DMF中実施例1の生成物、2−ブチル−6
−メチルキノザリン−4(1H)−オンの溶液に、Na
Hを加えた。反応系を30分間攪拌した。これに乾燥D
MF中工程Cの生成物の溶液を加えた。3時間後、反応
を飽和NH4 Cl溶液で停止させた。DMFを酢酸エチ
ルで置き換え、MgSO4 上で乾燥し不溶性の塩をろ過
により除去した。生成物をシリカカラム上フラッシュク
ロマトグラフィで精製し2つの生成物を単離した。一つ
においてはX1 −X2 −X3 −X4 =−CH−C(TM
S)−S−CZ−及びZ=SO2 NHt−Buであり、
もう一つにおいてはX1 −X2 −X3 −X4 =−CH−
CH−S−CZ−及びZ=SO2 NHt−Buである。
【0209】工程E 2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミド)−3
−チエニル〕フェニル〕メチル〕−4(3H)−オン
〔化合物9a,(スキームII−9)ここでX1 −X2
3 −X4 =−CH−CH−S−CZ−及びZ=SO2
NHCOPh〕及び2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔5−トリメチルシリル−2−(N−ベンゾイ
ルスルホンアミド)−3−チエニル〕メチル〕−キナゾ
リン−4(3H)−オン〔化合物9a,(スキームII−
9)ここでX1 −X2 −X3 −X4 =−CH−C(TM
S)−S−CZ−及びZ=SO2 NHCOPh〕 パート1:工程Dの乾燥生成物(TMS基を含んでい
る)に触媒量のアニソール及びTFA2mlを加え、反応
系を一晩攪拌した。翌日TFAを除去した際、反応系は
深紅色になっていた。TMS基を有しまた有していない
2つの生成物をCHCl3 /MeOH/NH4 OH溶出
剤を用いるシリカカラムを通して溶出させることによっ
て精製した。2つの生成物は分離するのが難しい傾向に
ある。混合物は以下の工程に用いることができる。 パート2:乾燥ピリジン中パート1で得られた混合物
(粗物質)にベンゾイルクロライド及び触媒量のDMA
Pを加えた。約2時間の後、フラスコの壁面を追加のピ
リジンですすぐことができ、反応系をさらに30分間攪
拌した。反応系を濃縮してからCH2 Cl2 で希釈し、
10%クエン酸(2回)と水で洗浄しMgSO4 上で乾
燥しろ過し、溶媒を除去した。生成物はシリカカラム上
のフラッシュクロマトグラフィまたはHPLCで精製出
来る。
【0210】実施例26 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−(N−ベ
ンゾイルスルホンアミド)−2−チエニル〕フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(第VII 表の
化合物11)〔化合物9b、スキームII−9、ここでX
1 −X2 −X3 4 =−S−CH−CH−CZ−及び
Z=SO2 NHCOPh〕 工程A 2,5−ジブロモ−3−t−ブチルスルホンア
ミドチオフェン(スキームII−7、化合物7b、Y=
S) クロロスルホン酸(4.5ml)に2,5−ジブロモチオ
フェン(0.505g,2.09mmol)をシリンジで加
えた。反応系を混合すると暗橙色から褐色へと変化し
た。10分後、反応系を非常に注意深く氷(100ml)
に注いだ。溶液は明黄色に変化した。生成物をEtAc
/Et2 O(3回)を用いて水層から抽出した。合わせ
た有機層を水と食塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥し
濾過した。溶媒を乾燥CH2 Cl2 (4.5ml)に置き
換えt−ブチルアミン(0.659ml,6.27mmol)
を加えた。反応系を一晩攪拌した。翌日、反応系を更な
るCH2 Cl2 で希釈し1N HCl(3回)で洗浄
し、MgSO4 上で乾燥し濾過した。生成物をHex/
EtOAc(20:1)で溶出するシリカカラム上フラ
ッシュクロマトグラフィで精製し標題化合物470mg
(60%)を得た。Rf=0.16(10:1 Hex
/EtOAc)1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ1.25
(s,9H),4.75(s,1H),7.30(s,
1H). FAB mass spectrum,m/e378(M+1,calcd
for C41122 NBr2 ;378).工程B 3−t−ブチルスルホンアミドチオフェンの製
造(スキームII−7、化合物7c,Y=S) 24体積%氷酢酸/水(5ml)中工程Aの生成物(1.
70g,4.52mmol)の溶液にZn粉末(1.73
g,26.6mmol)を加えた。混合物を一晩還流(12
0℃)した。翌日反応系を冷却し、エタノールで希釈し
濾過した。エーテル/酢酸エチルを加え、溶液を6N
HCl(3回)、水で洗浄し、そして5%NaHCO3
(2回)そして食塩水で注意深く洗浄した。溶液をMg
SO4 上で乾燥し濾過した。溶媒を除去し標題化合物8
51mg(86%)を得た。Rf=0.23(10:1
Hex/EtOAc)1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ1.25
(s,9H),4.42(s,1H),7.31−7.
40(m,2H),7.92−7.95(dd,1
H).
【0211】工程C 2−ブロモ−3−t−ブチルスル
ホンアミドチオフェン(スキームII−7、化合物7d、
Y=S) 窒素下ドライアイス/アセトン浴中−78℃にまで冷却
した乾燥THF(5ml)中工程Bの生成物(230mg,
1.05mmol)の溶液に、1.6M n−ブチルリチウ
ム(3.28ml,5.25mmol)を滴下した。反応系を
−50℃にまで温め、Br2 (269ml,5.24mmo
l)を加えた。浴を取り除き、反応系を室温にまで温め
た。反応を飽和NH4 Cl溶液で停止させた。溶媒をエ
ーテル/酢酸エチルに置き換え、反応溶液を水、1N
NaOH、及び食塩水で洗浄した。溶液をMgSO4
で乾燥し濾過し、溶媒を除去して標題化合物298mg
(95%)を得た。Rf=0.53(2:1 Hex/
EtOAc)1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ1.22
(s,9H),4.89(s,1H),7.24(d,
1H),7.31(d,1H).工程D 2−p−トリル−3−t−ブチルスルホンアミ
ドチオフェン(スキームII−7、化合物7e、Y=S)
の製造 乾燥DMF(1ml)中工程Cの生成物(4.59mmol,
粗)の溶液にp−トリルトリメチルチン(1.77g,
6.95mmol)と触媒量のPd(PPh32Cl2
(325mg,0.463mmol)を加えた。反応系を75
−80℃に5時間温めた。反応系を室温にまで冷却し、
溶媒を酢酸エチルに置き換えて濾過した。生成物をHe
x/EtOAc(25:1−15:1)の勾配物で溶出
するシリカカラム上フラッシュクロマトグラフィで精製
し、標題化合物1.01g(71%)を得た。Rf=
0.49(3:1 Hex/EtOAc)1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ0.98
(s,9H),2.40(s,3H),4.01(s,
1H),7.24(d,1H),7.26(d,1
H),7.48(d,2H),7.54(d,2H);
FAB mass spectrum,m/e310(M+1,calcd
for C151922 N,310).
【0212】工程E 2−(4−ブロモメチルフェニ
ル)3−t−ブチルスルホンアミドチオフェン(スキー
ムII−7,化合物7f,Y=S) 乾燥CCl4 (2.5ml)中窒素下での工程Dの生成物
(201mg,0.651mmol)の溶液にNBS(130
mg,0.730mmol)と触媒量のAIBNを加えた。反
応混合物を還流した(110℃)。5時間後、反応系を
室温にまで冷却し、不溶性サクシンイミドを濾過によっ
て除去した。溶媒をエーテル/酢酸エチルに置き換え、
水(2回)及び食塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥し
濾過した。溶媒を除去し粗反応生成物を真空で徹底的に
乾燥した。工程F 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−
(N−t−ブチルスルホンアミド)−2−チエニル〕フ
ェニル〕メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(化
合物9b、スキームII−9、ここでX1 −X2 −X3
4 =−S−CH−CH−CZ−及びZ=SO2 NHt
Bu) 窒素下乾燥DMF中実施例1の生成物、2−ブチル−6
−メチルキナゾリン−4(1H)−オンに、NaHを加
えた。反応系を30分間攪拌した。これに乾燥DMF中
工程Eの粗生成物の溶液を加えた。約5時間後飽和NH
4 Cl溶液で反応を停止させた。DMFをエーテル/酢
酸エチルに置き換え、MgSO4 上で乾燥し、不溶性塩
を濾過によって除去した。生成物をシリカカラム上のフ
ラッシュクロマトグラフィによって精製した。工程G 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−
(N−ベンゾイルスルホンアミド)−2−チエニル〕フ
ェニル〕メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(化
合物9b、スキームII−9、ここでX1 −X2 −X3
4 =−S−CH−CH−CZ−及びZ=SO2 NHC
OPh) パート1:工程Fの乾燥生成物にアニソール(2滴)と
TFAを加え、反応系をを一晩攪拌した。翌日TFAを
除去し、反応系は深紅色になった。生成物はシリカカラ
ム状のフラッシュクロマトグラフィによって精製出来、
溶媒を除去して第一のスルホンアミドを得た。 パート2:ベンゾイルクロライドによるアシル化は実施
例25の工程E、パート2にて用いられた方法にしたが
って行われた。
【0213】実施例27 5−ブチル−2−(2−クロロフェニル)−4−〔〔4
−〔3−(N−ベンゾイルスルホンアミド)−2−チエ
ニル〕フェニル〕メチル〕2,4−ジヒドロ−3H−
1,2,4−トリアゾール−3−オン(第V表の化合物
20) 工程A 5−ブチル−2−(2−クロロフェニル)−4
−〔〔4−〔3−(N−t−ブチルスルホンアミド)−
2−チエニル〕フェニル〕メチル〕2,4−ジヒドロ−
3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン 窒素下乾燥DMF(1ml)中実施例17の生成物5−ブ
チル−2−(2−クロロフェニル)−2,4−ジヒドロ
−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンの溶液に
NaH(16.0mg,0.400mmol)を加えた。反応
系を30分間攪拌した。反応系はピンク色に変わった。
これに乾燥DMF(1.5ml)中実施例26、工程Eの
生成物(0.415mmol,粗物質)の溶液を加えた。5
時間後、飽和NH4 Cl溶液で反応を停止させた。DM
Fを酢酸エチルで置き換え、MgSO4 上で乾燥させ、
濾過により不溶性の塩を除去した。生成物をHex/E
tOAc(2:1)を用いるシリカカラム上フラッシュ
クロマトグラフィで精製し、所望の生成物120mg(5
2%2ステップ)を得た。Rf=0.29(2:1酢酸
エチル/ヘキサン) FAB mass spectrum,m/e559.3(M+1,ca
lcd for C2731234 Cl 559.5). 1 H NMR (400MHz,CD3 OD)δ0.89
(t,3H),1.00(s,9H),1.35−1.
41(sextet,2H),1.58−1.62(quintet
,2H),2.58(t,2H),5.05(s,2
H),7.39−7.66(m,10H).工程B 5−ブチル−2−(2−クロロフェニル)−4
−〔〔4−〔3−スルホンアミド−2−チエニル〕フェ
ニル〕メチル〕2,4−ジヒドロ−1,2,4−トリア
ゾール−3−オンの製造 工程Aの乾燥生成物(60mg,0.11mmol)にアニソ
ール(2滴)とTFA(2ml)を加え、反応系を2日間
攪拌した。反応系は深紅色になった。TFAを除去し、
生成物をCHCl3 /MeOH/NH4 OH(80:1
0:1)を用いシリカカラムを通して溶出させることに
よって精製し、所望の生成物4.82mg(87%)を白
色固体としてとして得た。Rf=0.70(40:1
0:1 CHCl3 /MeOH/NH4 OH)工程C 5−ブチル−2−(2−クロロフェニル)−4
−〔〔4−〔3−(N−ベンゾイルスルホンアミド)−
2−チエニル〕フェニル〕メチル〕−2,4−ジヒドロ
−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製造 乾燥ピリジン(0.5ml)中工程Bの生成物(21.0
mg,0.042mmol)にベンゾイルクロライド(50μ
l ,0.43mmol)及び触媒量のDMAPを加えた。
1.5時間後フラスコの壁面を追加のピリジン1mlです
すぎ、反応系をさらに30分間攪拌した。反応系を濃縮
し、それからCH2 Cl2 で希釈し10%クエン酸(2
回)及び水で洗浄した。MgSO4 上で乾燥し濾過し溶
媒を除去した。生成物をCHCl3 /MeOH/NH4
OH(80:10:1)を用いるシリカカラム上フラッ
シュクロマトグラフィで精製した。精製により標題化合
物21.2mg(83%)を得た。Rf=0.39(4
0:10:1 CHCl3 /MeOH/NH4 OH) FAB mass spectrum,m/e629.6(M+Na,
calcd for C302724 OH).FAB mass spect
rum,m/e629.6(M+Na,calcd forC3027
244 Cl 629.5). 1 H NMR (400MHz,CDCl3 )δ0.88
(t,3H),1.35−1.40(sextet,2H),
1.59−1.64(quintet ,2H),2.56
(t,2H),5.02(s,2H),7.33−7.
63(m,15H).
【0214】実施例28 2−(2−クロロフェニル)−5−ブチル−4−〔〔4
−〔3−(N−シクロプロパンカルボニルスルホンアミ
ド−2−チエニル〕フェニル〕メチル〕2,4−ジヒド
ロ−1,2,4−トリアゾール−3−オン 乾燥ピリジン(0.5ml)中実施例27、工程Bの生成
物(20.8mg,0.041mmol)にシクロプロパンカ
ルボニルクロライド(38μl ,0.41mmol)及び触
媒量のDMAPを加えた。3時間後、フラスコの側面を
追加のピリジン(1ml)ですすぎ、反応系をさらに2時
間攪拌した。反応系をCH2 Cl2 で希釈し10%クエ
ン酸(2回)及び水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥し濾
過しそして溶媒を除去した。生成物をCHCl3 /Me
OH/NH4 OH(80:10:1)を用いるシリカカ
ラム上フラッシュクロマトグラフィで精製した。精製に
より標題化合物16.5mg(71%)を得た。Rf=
0.52(40:10:1CHCl3 /MeOH/NH
4 OH) FAB mass spectrum,m/e571.3(M+1,cl
acd for C2727244 Cl 571.5). 1 H NMR (400MHz,CD3 OD)δ0.68
−0.75(m,4H),0.89(t,3H),1.
34−1.41(m,3H),1.58−1.63
(m,2H),2.60(quintet ,2H),5.05
(s,2H),7.39(d,2H),7.46−7.
63(m,8H).
【0215】実施例29 構造II−d,スキームII−11の化合物の製造のための
代表的方法 工程1 2−フェニル−5−(t−ブチルスルホンアミ
ド)チオフェンの製造(スキームII−11,化合物11
a,R12=(CH24 CH3 窒素下−78℃に冷却した無水THF中2−(t−ブチ
ルスルホンアミド)−チオフェン(3.42g,15.
6mmol)の溶液に、2.5M n−BuLi(15.6
ml,2.5当量)を加えた。反応系を3.5時間で−2
0℃にまで温めた。−20℃での更なる時間攪拌の後、
ヨードペンタン(2.4ml,1.2当量)を加えた。氷
浴を取り除き、反応系を室温で一晩攪拌した。翌日、飽
和NH4Cl溶液で反応を停止させ、THFを真空で除
去した。残渣をエーテル/酢酸エチルで抽出し水及び食
塩水で洗浄した。有機部分を無水MgSO4 上で乾燥し
真空で濃縮した。反応物をヘキサン/酢酸エチル(1
5:1)で溶出するシリカカラム上のフラッシュクロマ
トグラフィで精製した。溶媒の除去により、標題化合物
2.72g(60%)を黄色油状物として得た。RF=
0.4(6:1ヘキサン/酢酸エチル)1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ0.91
(t,3H),1.28(s,9H),1.33(m,
4H),1.68(bt,2H),2.81(t,2
H),4.63(s,1H),6.69(d,1H),
7.41(d,1H).
【0216】次の表は上述の方法を用いて製造される追
加の化合物(11a、スキームII−11)を掲げたもの
である。上述の方法からの如何なるヴァリエーションも
コメント欄に述べられている。
【化113】 *高場NMRスペクトルおよびFAB質量スペクトルは
割り当てられた構造に一致する。 #収率は回収された出発原料に基づいている。 @1.5M LDA溶液がN−BuLiのかわりとされ
た。 ↑MPLC精製は必要であった。
【0217】工程2 ボロニック酸誘導体11b(スキ
ームII−11,化合物11b,R12(CH24 CH
3 −78℃に冷却した無水THF(15ml)中2−ペンチ
ル−5−(t−ブチル−スルホンアミド)チオフェン
(2.50g,8.65mmol)の溶液に、2.5M n
−BuLi(8.7ml,2.5当量)を加えた。混合物
を4時間で室温にまで温め、さらに30分間攪拌した。
混合物を−60℃にまで再度冷却し、トリイソプロピル
ボレート(3.0ml、1.5当量)を加えた。氷浴を取
り除き、混合物を室温で一晩攪拌した。翌日、2N H
Cl(3ml)で反応を停止させ、得られた混合物を30
分間攪拌した。減圧下でTHFを除去し、残渣を酢酸エ
チル中に入れた。有機部分を水及び食塩水で洗浄しMg
SO4 上で乾燥した。溶媒の除去により標題化合物3.
2g(粗物質)を濁黄油状物として得た。工程3 4−〔(4−ヒドロキシメチル)フェニル〕−
2−ペンチル−5−(t−ブチルスルホンアミド)チオ
フェン(スキームII−11,化合物11c,R12 =(C
24 CH3 トルエン(60ml)及び1N NaOH(17ml)中工
程Aからの生成物(3.2g,粗物質)の溶液に、エタ
ノール(15ml)中4−ブロモベンジルアルコール
(4.85g,3当量)を加えた。この混合物にPd
(PPh34 (300mg,3mol %)を加えた。反応
系を室温まで冷却しエーテル/酢酸エチルで抽出した。
反応系を窒素下での4時間還流で攪拌し、無水MgSO
4 上で乾燥し真空で濃縮した。生成物をヘキサン/酢酸
エチル(2:1)で溶出するシリカカラムフラッシュク
ロマトグラフィで精製した。溶媒の除去で、標題化合物
1.97g(58%)を微黄色固体として得た。Rf=
0.24(2:1 Hex/EtOAc).1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ0.91
(t,3H),1.01(s,9H),1.35(m,
4H),1.67(bm,3H),2.82(t,2
H),4.13(s,1H),4.75(s,2H),
6.77(s,1H),7.44(d,2H),7.6
0(d,2H).工程4 4−〔(4−ブロモメチル)フェニル〕−2−
ペンチル−5−(t−ブチルスルホンアミド)チオフェ
ン(スキームII−11,化合物11d,R12=(CH
24 CH3 )の製造 無水CCl4 (4ml)及びCH2 Cl2 (4ml)中工程
Bの生成物(49.3mg,1.25mmol)の溶液にPB
3 (0.078ml,0.66当量)を加えた。室温で
1時間の攪拌の後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をCC
4 から数回剥いて残留しているHBrを除去した。生
成物をヘキサン/酢酸エチル(2:1)で溶出するシリ
カカラムフラッシュクロマトグラフィで精製した。溶媒
を除去して標題化合物473mg(83%)を微黄色固体
として得た。Rf=0.72(2:1 Hex/EtO
Ac).1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ0.90
(t,3H),0.99(s,9H),1.35(m,
4H),1.71(m,2H),2.81(t,2
H),4.05(s,1H),4.52(s,2H),
6.77(s,1H),7.45(d,2H),7.5
9(d,2H).
【0218】次の表は上述の方法を用いて製造される追
加の化合物(11d、スキームII−11)を掲げたもの
である。上述の方法からの如何なるヴァリエーションも
コメント欄に述べられている。
【化114】 *高場NMRスペクトラムおよびFAB質量スペクトル
は割り当てられた構造に一致する。 #パラジウム触媒カップリングは溶媒として無水DM
F、塩基としてNEt3 を用いて行われた。 @パラジウムカップリング(工程B)において4−ブロ
モトルエンは4−ブロモベンジルアルコールの代わりと
され、NBSブロミネーションは対応するブロマイドを
調製するために用いられた。
【0219】実施例30 5−ブチル−2−(2−トリフルオロメチルフェニル)
−3−〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミ
ド)−5−メチル−3−チエニル〕フェニル〕メチル〕
−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール
−3−オン(第V表の化合物28) 標題化合物を、5−ブチル−2−(2−クロロフェニ
ル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾ
ール−3−オンの代わりに5−ブチル−2−(2−トリ
フルオロメチルフェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−
1,2,4−トリアゾール−3−オンに置き換え且つ実
施例27の工程A乃至Cに記載された方法を用いて、化
合物11d(R12=CH3 )から製造した。1 H NMR(400MHz,CD3 OD)δ0.87
(t,3H),1.32(q,2H),1.59(m,
2H),2.51(s,3H),2.52(t,2
H),4.61(s,1H),4.94(s,2H),
6.82(s,1H),7.23(d,2H),7.2
9(d,2H),7.41(m,1H),7.56−
7.67(comp m,5H),7.70(t,1H),
7.81(t,1H),7.89(d,1H).
【0220】実施例31 5−ブチル−2−(2−トリフルオロメチルフェニル)
−3−〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミ
ド)−5−エチル−3−チエニル〕フェニル〕メチル〕
−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール
−3−オン(第V表の化合物29) 標題化合物を実施例30に記載された方法を用いて、化
合物11d(R12=CH2 CH3 )から製造された。1 H NMR(400MHz,CDCl3 )δ0.80
(t,3H),1.22(q,2H),1.24(t,
3H),1.51(t,2H),2.31(t,2
H),2.65(q,2H),4.68(s,2H),
6.63(s,1H),7.03(bd,2H),7.
16(bd,2H),7.32(m,2H),7.38
−7.51(comp m,4H),7.61(d,1
H),7.71(bs,1H).
【0221】実施例32 5−ブチル−2−(2−トリフルオロメチルフェニル)
−3−〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミ
ド)−5−n−プロピル−3−チエニル〕フェニル〕メ
チル〕−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリア
ゾール−3−オン(第V表の化合物30) 標題化合物を実施例30に記載された方法を用いて、化
合物11d(R12=(CH22 CH3 )から製造され
た。1 H NMR(200MHz,CD3 OD)δ0.86
(t,3H),0.98(t,3H),1.33(m,
3H),1.61(m,2H),1.68(m,2
H),2.52(t,2H),2.78(t,2H)
4.95(s,2H),6.82(s,1H),7.2
2(d,4H),7.38−7.61(comp m,5
H),7.72(dd,4H),
【0222】実施例33 5−ブチル−2−(2−トリフルオロメチルフェニル)
−3−〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミ
ド)−5−n−ブチル−3−チエニル〕フェニル〕メチ
ル〕−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾ
ール−3−オン(第V表の化合物31) 標題化合物を実施例30に記載された方法を用いて、化
合物11d(R12=(CH23 CH3 )から製造され
た。1 H NMR(200MHz,CD3 OD)δ0.87
(t,3H),0.96(t,3H),1.32−1.
81(comp m,8H),2.51(t,2H),2.
88(t,2H),5.01(s,2H),6.87
(s,1H),7.23(d,2H),7.31(d,
2H),7.48(d,2H),7.58(bd,4
H),7.70−7.82(comp m,2H),7.8
8(d,1H).
【0223】実施例34 5−ブチル−2−(2−トリフルオロメチルフェニル)
−3−〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミ
ド)−5−イソブチル−3−チエニル〕フェニル〕メチ
ル〕−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾ
ール−3−オン(第V表の化合物33) 標題化合物を実施例30に記載された方法を用いて、化
合物11d(R12=CH2 CH(CH32 )から製造
された。1 H NMR(200MHz,CD3 OD)δ0.87
(t,3H),1.00(d,6H),1.30(m,
2H),1.59(m,2H),1.96(m,2
H),2.52(t,2H),2.73(d,2H),
5.00(s,2H),6.86(s,1H),7.2
7(d,2H),7.33(d,2H),7.47
(d,3H),7.58(bd,3H),7.70−
7.82(comp m,2H),7.91(d,1H).
【0224】実施例35 5−ブチル−2−(2−トリフルオロメチルフェニル)
−3−〔〔4−〔2−(N−ベンゾイルスルホンアミ
ド)−5−ペンチル−3−チエニル〕フェニル〕メチ
ル〕−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾ
ール−3−オン(第V表の化合物32) 標題化合物を実施例30に記載された方法を用いて、化
合物11d(R12=(CH24 CH3 )から製造され
た。1 H NMR(200MHz,CD3 OD)δ0.82
−0.95(comp m,6H),1.21−1.51
(comp m,4H),1.61(m,2H),1.71
(m,2H),2.52(t,2H),2.87(t,
2H),4.99(s,2H),6.87(s,1
H),7.27(d,2H),7.38(d,2H),
7.47(d,2H),7.57(bd,4H),7.
70−7.82(comp m,2H),7.89(d,1
H).
【0225】実施例36 2−プロピル−6−(3−N−エチルウレア)−3−
〔〔4−(N−ブチルオキシ−カルボニルスルホンアミ
ド)−5−プロピル−3−チエニル〕フェニル〕メ
ル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(第V表の化合物
46) 標題化合物を、−X1 −X2 −X3 −X4 −が−CH=
CR12−S−CZ=であり、Z=SO2 NH2 、R12
プロピルそしてR21がEtであるスキームII−18の化
合物18cから製造された。乾燥ピリジン(1.0ml)
中18c(32mg,0.056mmol)の溶液に、室温で
n−ブチルクロロフォルメート(0.1ml,0.78mm
ol)を加えた。室温で一晩攪拌した後、混合物を1N
HClで希釈し酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を無
水Na2 SO4 上で乾燥し、真空で蒸発させ残渣をシリ
カゲルクロマトトロンプレート(CH2 Cl2 /MeO
H40:1)で精製し標題化合物38mg(100%)を
無色のガラス体として得た。1 H NMR(200MHz,CD3 OD)δ0.62
(t,3H),0.72−0.93(comp m,6
H),0.95(t,3H),1.03(m,2H),
1.22(m,2H),1.45−1.68(comp
m,4H),2.57(q,4H),3.03(q,2
H),3.73(t,2H),5.21(s,2H),
6.55(s,1H),6.96(d,2H),7.2
2(d,2H),7.39(l,1H),7.81
(s,2H).
【0226】実施例37 2−プロピル−6−(N−ベンゾアミド)−3−〔〔4
−〔2−(N−シクロプロピルカルボニルスルホンアミ
ド)−5−イソブチル−3−チエニル〕フェニル〕メチ
ル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(第VII 表の化合
物42) 標題化合物を、−X1 −X2 −X3 −X4 −が−CH=
CR12−S−CZ=であり、Z=SO2 NH2 、R12
イソブチルそしてR21がPhである化合物17eから、
スキームII−17記載の方法大系をもちいて製造され
た。1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ0.62
−0.72(m,2H),0.85−1.08(comp
m,11H),1.55−1.98(m,4H),2.
56(t,2H),2.67(d,2H),4.97
(s,2H),6.68(s,1H),6.87(d,
2H),7.56−7.71(comp m,5H),7.
69(d,1H),7.85(d,2H),8.40
(d,1H),8.71(dd,1H),9.61(b
s,1H).
【0227】実施例38 2−プロピル−6−(N−ベンゾアミド)−3−〔〔4
−〔2−(N−ブチルオキシカルボニルスルホンアミ
ド)−5−イソブチル−3−チエニル〕フェニル〕メチ
ル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(第VII 表の化合
物43) 標題化合物を、−X1 −X2 −X3 −X4 −が−CH=
CR12−S−CZ=であり、Z=SO2 NH2 、R12
イソブチルそしてR21がPhである化合物17eから、
スキームII−17記載の方法大系をもちいて製造され
た。1 H NMR(200MHz,CDCl3 )δ0.78
−0.88(comp m,6H),0.93(d,6
H),1.23(m,2H),1.51(m,2H),
1.68(m,2H),1.91(m,1H),2.5
0(t,2H),2.67(d,2H),4.11
(t,2H),4.96(s,2H),6.69(s,
1H),6.74(d,2H),7.32(d,2
H),7.41−7.59(comp m,3H),7.6
8(d,1H),8.42(d,1H),8.89(d
d,1H),.9.61(bs,1H).
【0228】実施例39 2−プロピル−6−(3−N−エチルウレア)−3−
〔〔4−〔2−(N−メトキシエトキシカルボニルスル
ホンアミド)−5−プロピル−3−チエニル〕フェ
ル〕メチル〕キナゾリン−4−(3H)−オン(第VII
表の化合物48) 標題化合物を、−X1 −X2 −X3 −X4 −が−CH=
CR12−S−CZ=であり、Z=SO2 NH2 、R12
プロピルそしてR21がエチルであるスキームII−18の
化合物18cから製造された。1 H NMR(200MHz,CD3 OD)δ0.72
−0.86(comp m,6H),0.92(t,3
H),1.52(m,4H),3.01(q,2H),
3.04(s,3H),3.23(t,2H),3.9
1(t,2H),5.21(s,2H),6.52
(s,1H),6.96(d,2H),7.21(d,
2H),7.39(l,1H),7.79(s,2
H).テトラゾール環上のトリチル基の脱保護 MeOH中のトリチル保護された生成物の溶液に2N
HClの触媒量を加えた。約1時間後、溶媒を除去しE
2 Oで摩砕された生成物は遊離テトラゾールとなる。
【0229】第V−VII 表に示された化合物は上記の概
略された方法を用いて製造されることができる。
【化115】
【化116】
【化117】
【化118】
【化119】
【化120】
【化121】
【化122】
【化123】
【化124】
【化125】
【化126】 上記表においてmethyl=メチル、ethyl =エチル、n−
butyl =nブチル、n−propyl=nプロピル、isobutyl
=イソブチル、1H−tetrazol−5−yl=1H−テトラ
ゾール−5−イル、furyl =フリル、Bz=ベンジル、
i−Bu=イソブチル、Boz=ベンゾイル、Bu=n
ブチル、Pn=nペンチル、Me=メチル、Et=エチ
ル、Ph=フェニルを表わす。
【0230】組成物実施例 本願発明の化合物を含有する典型的な医薬組成物 A.カプセル当たり50mgの活性成分を含有する乾燥充
填カプセル剤 活性成分 カプセル当たりの量(mg) 2−ブチル−6−メチル−3− 50 〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール −5−イル)−4−チエニル〕フェニル〕 −メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン ラクトース 149 ステアリン酸マグネシウム カプセル(サイズNo. 1) 200 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−(1H−
テトラゾール−5−イル)−4−チエニル〕フェニル〕
−メチル〕キナゾリン−4(3H)−オンをNo. 60粉
末に圧縮し、この粉末の上にラクトース及びステアリン
酸マグネシウムをNo. 60ブロッティングクロスに通過
させる。合わせた活性成分を約10分間混合し、No. 1
乾燥ゼラチンカプセル剤に調合する。 B.錠剤 典型的な錠剤は2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−
〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4−チエニ
ル〕フェニル〕−メチル〕キナゾリン−4(3H)−オ
ン(25mg)、前ゼラチン化デンプンUSP(82m
g)、微晶質セルロース(82mg)及びステアリン酸マ
グネシウム(1mg)を含有する。 C.混合錠剤 典型的な混合錠剤は、例えばヒドロクロロチアジドの如
き利尿薬(25mg)、2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4
−チエニル〕フェニル〕−メチル〕キナゾリン−4(3
H)−オン(50mg)、前ゼラチン化デンプンUSP
(82mg)、微晶質セルロース(82mg)及びステアリ
ン酸マグネシウム(1mg)を含有する。 D.坐剤 直腸投与に対する典型的な坐薬組成物は2−ブチル−6
−メチル−3−〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−
5−イル)−4−チエニル〕フェニル〕−メチル〕キナ
ゾリン−4(3H)−オン(0.08−1.0mg)、二
ナトリウムカルシウムエデテート(0.25−0.5m
g)、及びポリエチレングリコール(775−1600m
g)を含有する。他の坐薬組成物は、例えば、二ナトリ
ウムカルシウムエデテートの代わりにブチルヒドロキシ
トルエン(0.04−0.08mg)、ポリエチレングリ
コールの代わりにSuppocire L、Wecobee FS、 Wecobee M、
Witesols等の如き硬化植物油(675−1400mg)を
使用して製造される。更にこれらの坐薬組成物は、別の
抗高血圧薬及び/または利尿薬及び/またはアンギオテ
ンシン変換酵素阻害薬及び/またはカルシウムチャンネ
ル遮断薬の如き他の活性成分を、例えば前記Cに記載し
た様な製薬的有効量で含むこともできる。 E.注射剤 典型的な注射可能組成物は2−ブチル−6−メチル−3
−〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−
4−チエニル〕フェニル〕−メチル〕キナゾリン−4
(3H)−オンりん酸ナトリウムニ塩基性無水物(1
1.4mg)、ベンジルアルコール(0.01ml)及び注
射用水(1.0ml)を含有する。このような注射可能組
成物は、別の抗高血圧薬及び/または利尿薬及び/また
はアンギオテンシン変換酵素阻害薬及び/またはカルシ
ウムチャンネル遮断薬の如き他の活性成分を製薬的有効
量で含むこともできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/04 118 Z 8829−4C (72)発明者 ナンシー ケヴィン アメリカ合衆国,07013 ニュージャーシ ィ,クリフトン,スプリングデイル アヴ ェニュー 28 (72)発明者 ラルフ エー.リヴェロ アメリカ合衆国,07724 ニュージャーシ ィ,ティントン フォールズ,コロンビア ドライヴ 49 (72)発明者 トマズ ダブリュ.グリンカ アメリカ合衆国,07076 ニュージャーシ ィ,スコッチ プレインズ,タッセル レ ーン 125

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式Iの化合物またはその医薬的
    に許容し得る塩: 【化1】 {上記式中、 複素環は以下に定義されるものである: 【化2】 上記各式中、R1 は: (a)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
    ルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニルであり、そ
    れぞれ非置換であるか、または i) 下記に定義するアリール、 ii) (C3 −C7 )−シクロアルキル、 iii) Cl、Br、I、F、 iv) OH、 V) NH2 、 vi) NH(C1 −C4 )−アルキル、 vii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 viii) NHSO22 、 ix) CF3 、 x) COOR2 、または xi) SO2 NHR2a からなる群より選ばれる置換基で置換されている; (b)アリール(アリールはフェニルまたはナフチルと
    して定義され、非置換であるか、または i) Br、I、Cl、F、 ii) (C1 −C4 )−アルキル、 iii) (C1 −C4 )−アルコキシ、 iv) NO2 、 V) CF3 、 vi) SO2 NR2a2a、 vii) (C1 −C4 )−アルキルチオ、 viii) ヒドロキシ、 ix) アミノ、 x) (C3 −C7 )−シクロアルキル、または xi) (C3 −C10)−アルケニル からなる群より選ばれる1個または2個の置換基で置換
    されている); (c)ヘテロアリール(ヘテロアリールは、N、O、S
    からなる群より選ばれる1個または2個の環員を含むこ
    とができる5員または6員の複素式芳香族部分として定
    義され、該ヘテロアリールは非置換であるか、または i) Cl、Br、I、またはF、 ii) OH、 iii) SH、 iv) NO2 、 V) (C1 −C4 )−アルキル、 vi) (C2 −C4 )−アルケニル、 vii) (C2 −C4 )−アルキニル、 viii) (C1 −C4 )−アルコキシ、または ix) CF3 、 からなる群より選ばれる置換基でモノまたはジ置換され
    ている);または (d)(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキルであり; Eは: (a)単結合、 (b)−S(O)n (CH2s −、または (c)−O−であり;nは0乃至2であり;sは0乃至
    5であり;J1 は(a)−C(=M)−、(b)J1
    Lは一緒に結合してR7a、R7b、R8aおよびR8bで置換
    された6個の炭素原子を有する芳香族環を形成している
    か、または(c)J1 とLは一緒に結合して、J1 以外
    の位置に1個の窒素原子を有し、R7a、R8aおよびR8b
    で置換された6員芳香族環を形成しており;K1
    (a)−C(=M)−、(b)K1 とLは一緒に結合し
    てR7a、R7b、R8aおよびR8bで置換された6個の炭素
    原子を有する芳香族環を形成しているか、または(c)
    1 とLは一緒に結合して、1個の窒素原子を有し、炭
    素原子上でR7a、R8aおよびR8bで置換された6員芳香
    族環を形成しており;a1 またはb1 の一方は構造式I
    a中の二重結合であり、但しJ1 が−C(=M)−であ
    るときはb1 は二重結合であり、K1 が−C(=M)−
    であるときはa1 は二重結合であり;Lは場合により1
    個の窒素原子を含む上記の6員縮合芳香環の結合位置で
    あり;J2 は(a)−C(=M)−、または(b)−C
    (R17)−であり;K2 は(a)−C(=M)−、また
    は(b)−C(R17)−であるが、J2 及びK2 の一方
    のみが−C(=M)−であり;a2 またはb2 の一方は
    構造式Ic中の二重結合であり、但しJ2 が−C(=
    M)−であるときはb2 は二重結合であり、K2 が−C
    (=M)−であるときはa2 は二重結合であり;Mは
    O、SまたはNR15であり;R2 は: (a)H、または (b)(C1 −C6 )−アルキルであり; R2aは: (a)R2 、 (b)CH2 −アリール、または (c)アリールであり; R2bは: (a)R2a、または (b)(C3 −C7 )−シクロアルキルであり; R2cは: (a)−SO2 −(C1 −C6 )−アルキル、 (b)−CO−(C1 −C6 )−アルキル、 (c)−SO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (d)−CO−(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (e)−SO2 −(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキ
    ル、 (f)−CO−アリール、 (g)−CO−ポリフルオロアリール、 (h)−CO−(2−または3−チエニル) (i)−SO2 −(2−または3−チエニル) (j)−CO−(2−、3−または4−ピリジル) (k)−CONH−(C1 −C6 )−アルキル、 (l)−CON〔(C1 −C6 )−アルキル〕2 、 (m)−CO2 −(C1 −C6 )−アルキル、または (n)−CO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキルであ
    り; R7aとR7bは独立して (a)H、 (b)−(C1 −C6 )−アルキル、−(C2 −C6
    −アルケニルまたは−(C2 −C6 )−アルキニル、 (c)Cl、Br、I、F、 (d)CF3 、または (e)R7aとR7bとが隣接する炭素原子に結合している
    ときは、それらは一緒になってフェニル環を形成してお
    り;R8aとR8bは独立して (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル (d)−(C1 −C6 )−アルキルであって、非置換で
    あるか、−CON(R2a2 、−ヘテロアリール、−S
    (O)x −R21、−テトラゾール−5−イル、−CON
    HSO221、−SO2 NH−ヘテロアリール、−SO
    2 NHCOR21、−PO(OR22 、−PO(O
    2a2 、−SO2 NH−CN、−NR2aCOOR21
    −OH、−NH2 、グアニジノ、−(C1 −C4 )−ア
    ルコキシ、−(C1 −C4 )−アルキルチオ、−(C1
    −C4 )−アルキルアミノ、−(C1 −C4 )−ジアル
    キルアミノ、−COOR2a、−CONHR2a、−O−C
    OR2a、アリール、または 【化3】 からなる群より選ばれる置換基で置換されている; (e)−CO−アリール、 (f)−(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (g)Cl、Br、I、F、 (h)−OH、 (i)−OR21、 (j)−SH、 (k)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (l)−COR2a、 (m)−CO2 H、 (n)−SO3 H、 (o)−NR2a21、 (p)−NR2aCOR21、 (q)−NR2aCOOR21、 (r)−SO2 NHR2a、 (s)−SO2 NR22a、 (t)−NO2 、 (u)−NHSO2 CF3 、 (v)−CONR2a21、 (w)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (x)−COOR2 、 (y)−SO3 H、 (z)−N(R2a)SO221、 (aa)−NR2aCONR2b21、 (bb)−OC(=O)NR212a、 (cc)−アリール、 (dd)−NHSO2 CF3 、 (ee)−SO2 NH−ヘテロアリール、 (ff)−SO2 NHCOR21、 (gg)−CONHSO221、 (hh)−PO(OR22 、 (ii)−テトラゾール−5−イル、 (jj)−CONH(テトラゾール−5−イル)、 (kk)−SO2 NHCN、または (ll)−ヘテロアリール; 【化4】 であり;−X1 −X2 −X3 −X4 −は: (a)−Y−CR11−CR12−CZ−、 (b)−CR11−Y−CR12−CZ−、 (c)−CR11−CR12−Y−CZ−、 (d)−Y−CR11−CZ−CR12−、 (e)−CR11−Y−CZ−CR12−、または (f)−CR11−CR12−CZ−Y−であり; Yは: O、S、SO、またはSO2 であり;R9 とR10は独立
    して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)(C1 −C6 )−アルキル、 (e)(C1 −C6 )−アシルオキシ、 (f)(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (g)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (h)−NHSO22a、 (i)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (j)−(C1 −C4 )−アルキル−アリール、 (k)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)NR2a2a、 (q)CF3 、 (r)−SO2 NHR2a、 (s)フリル、 (t)アリール(アリールはフェニルまたはナフチルで
    あり、非置換であるか、またはCl、Br、I、F、
    (C1 −C4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルコキ
    シ、NO2 、CF3 、(C1 −C4 )−アルキルチオ、
    OH、NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、
    −N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−CO2 H、ま
    たは−CO2 −(C1 −C4 )−アルキルからなる群よ
    り選ばれる1個または2個の置換基で置換されている)
    であるか、または (u)R9 とR10とが隣接する炭素原子に結合している
    ときは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
    り;R11とR12は独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)NH2 、 (e)NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (f)N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (g)SO2 NHR2a、 (h)CF3 、 (i)(C1 −C7 )−アルキル、 (j)(C1 −C6 )−アルコキシ、または (k)(C3 −C7 )−シクロアルキルであるか、 (l)R11とR12とが隣接する炭素原子に結合している
    ときは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
    り; (m)(CH2n O(CH2s CH3 、 (n)(CH2s O(CH2n CH3 、 (o)(CH2 )N(R2a2 、 (p)(CH2n N〔CH2 CH22 X、 (q)(CH2n N〔CH2 CH22 CH2 、 (r)CH(OR2a)〔(C1 −C7 )−アルキル〕、 (s)CHO、 (t)CO22a、 (u)CH=CH−R2a、 (v)CH2 CR2a=C(R2a2 、 (w)(CH2n NCOR2a、 (x)(CH2n アリール、または (y)CH(R2a2 であり; Zは: (a)−CO22a、 (b)−SO313、 (c)−NHSO2 CF3 、 (d)−PO(OR132 、 (e)−SO2 NHR2a、 (f)−CONHOR13、 (g)−C(OH)(R2a)−PO(OR132 、 (h)CN、 (i)−SO2 NH−ヘテロアリール(ヘテロアリール
    は、非置換であるか、またはO、N、Sからなる群より
    選ばれる1乃至3個の複素原子を含むことができるモノ
    置換またはジ置換の5員または6員の芳香族環であり、
    置換基は:−OH、−SH、−(C1 −C4 )−アルキ
    ル、−(C1 −C4 )−アルコキシ、−CF3 、Cl、
    Br、F、I、−NO2 、−CO2 H、−CO2 −(C
    1 −C4 )−アルキル、NH2 、−NH〔(C1 −C
    4 )−アルキル〕および−N〔(C1−C4 )−アルキ
    ル〕2 からなる群より選ばれる)、 (j)−CH2 SO2 NH−ヘテロアリール、 (k)−SO2 NH−CO−R14、 (l)−CH2 SO2 NH−CO−R14、 (m)−CONH−SO214、 (n)−CH2 CONH−SO214、 (o)−NHSO2 NHCO−R14、 (p)−NHCONHSO2 −R14、 【化5】 であり;R13はH、または−C(R2a)H−O−C(=
    O)−R2aであり;R14は (a)アリール、 (b)ヘテロアリール、 (c)(C3 −C7 )−シクロアルキル、または (d)(C1 −C7 )−アルキルであって、非置換であ
    るか、アリール、ヘテロアリール、−OH、−SH、−
    (C1 −C4 )−アルキル、−(C1 −C4 )−アルコ
    キシ、−S(C1 −C4 )−アルキル、−CF3 、C
    l、Br、F、I、−NO2 、−CO2 H、−CO2
    (C1 −C4 )−アルキル、−NH2 、−N〔(C1
    4 )−アルキル〕2 、−PO3 HまたはPO(OH)
    (O−(C1−C4 )−アルキル)からなる群より選ば
    れる置換基で置換されている); (e)(C1 −C7 )−アルコキシ、 (f)(CH2n O(CH2s CH3 、 (g)(CH2s O(CH2n CH3 、または (h)CH(R2a2 ; (i)(C1 −C6 )−ポリフルオロアルキル、または (j)−NH(C1 −C6 )−アルキルであり;R15は (a)H、 (b)アリール(アリールは非置換であるか、またはC
    l、Br、I、F、−O−(C1 −C4 )−アルキル、
    (C1 −C4 )−アルキル、−NO2 、−CF3、−S
    2 NR22a、−S−(C1 −C4 )−アルキル、−
    OH、−NH2 、(C3 −C7 )−シクロアルキル〕、
    (C3 −C10)−アルケニルからなる群より選ばれる1
    個または2個の置換基で置換されている); (c)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
    ルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニルであり、そ
    れぞれ非置換であるか、またはアリール、(C3−C
    7 )−シクロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、
    −NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、−N
    〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−NH−SO2
    2a、−COOR2a、−SO2 NHR2aからなる群より
    選ばれる1個または2個の置換基で置換されている);
    または (d)非置換であるか、またはN、O、Sからなる群よ
    り選ばれる1個または2個の複素原子を含むことができ
    るモノ置換またはジ置換の5員または6員芳香族環であ
    り、置換基は−OH、−SH、(C1 −C4 )−アルキ
    ル、(C1 −C4)−アルキルオキシ、−CF3 、C
    l、Br、I、FまたはNO2 からなる群より選ばれ;
    16は (a)(C1 −C10)−アルキル、 (b)置換(C1 −C10)−アルキルであって、置換基
    は: (1)I、Br、Cl、F、 (2)ヒドロキシ、 (3)(C1 −C10)−アルコキシ、 (4)(C1 −C5 )−アルコキシカルボニル、 (5)(C1 −C5 )−アシルオキシ、 (6)(C3 −C8 )−シクロアルキル、 (7)アリール、 (8)置換アリール(置換基はVおよびWである)、 (9)(C1 −C10)−アルキル−S(O)n 、 (10)(C3 −C8 )−シクロアルキル−S(O)n 、 (11)フェニル−S(O)n 、 (12)置換フェニル−S(O)n (置換基はVおよびW
    である)、 (13)オキソ、 (14)カルボキシ、 (15)NR2a2a、または (16)(C1 −C5 )アルキルアミノカルボニルからな
    る群より選ばれる1個または2個の置換基である; (c)ポリフルオロ−(C1 −C4 )−アルキル、 (d)(C2 −C10)−アルケニル、 (e)(C2 −C10)−アルキニル、 (f)(C3 −C8 )−シクロアルキル、 (g)置換(C3 −C8 )−シクロアルキルであり、置
    換基は: (1)(C1 −C5 )−アルキル、または (2)(C1 −C5 )−アルコキシから選ばれる; (h)アリール、 (i)置換アリール(置換基はVおよびWである)、 (j)アリール−(CH2r −(M1z −(CH
    2t −、 (k)置換アリール−(CH2r −(M1z −(C
    2t −(アリール基はVおよびWで置換されてい
    る)、 【化6】 (q)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221、 (r)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CO
    21、 (s)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COOR
    21、 (t)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR
    2a2a、 (u)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )SO
    221、 (v)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CONR
    421、または (w)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)N
    212aであり;VとWはそれぞれ独立的に: (a)H、 (b)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (c)(C1 −C5 )−アルキル、 (d)ヒドロキシ、 (e)(C1 −C5 )−アルキル−S(O)n 、 (f)−CN、 (g)−NO2 、 (h)−NR22a、 (i)(C1 −C5 )−アシル−NR22a、 (j)−CO22a、 (k)(C1 −C5 )−アルキル−カルボニル、 (l)CF3 、 (m)I、Br、Cl、F、 (n)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (o)カルボキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (p)−テトラゾール−5−イル、 (q)−NH−SO2 CF3 、または (r)アリールから選ばれ;M1 はMまたは−C(O)
    −であり;zは0または1であり;rおよびtは0乃至
    2であり;R17とR18はそれぞれ独立して: (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (d)(C1 −C4 )−アルキルであって、非置換であ
    るか、−OH、−NH2、グアニジノ、−(C1 −C
    4 )−アルコキシ、−(C1 −C4 )−アルキルチオ、
    −(C1 −C4 )−アルキルアミノ、−(C1 −C4
    −ジアルキルアミノ、−COOR2a、−CONHR2a
    −O−COR2a、CF3 からなる群より選ばれる置換基
    で置換されている; (e)(C1 −C4 )−アルケニル、 (f)−CO−アリール、 (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (h)Cl、Br、I、F、 (i)−OH、 (j)−O−(C1 −C4 )−アルキル、 (k)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (l)−SH、 (m)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)−CHO、 (o)−CO22a、 (p)−SO3 H、 (q)−NH2 (r)−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (s)−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (t)−NHCO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (u)−SO2 NR22a、 (v)−CH2 OCOR2a、 (w)−NH−SO2 −(C1 −C4 )−アルキル、 (x)1個の窒素原子並びに場合によりN、O、または
    Sから選ばれる他の1個の複素原子を含む5員または6
    員の飽和複素環、例えばピロリジン、モルホリン、また
    はピペラジン、 (y)アリール、 (z)ヘテロアリール(ヘテロアリールは、O、N、ま
    たはSからなる群より選ばれる1個または2個の複素原
    子を含む5員または6員の芳香族環である)、 (aa)テトラゾール−5−イル、 (bb)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221、 (cc)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COR
    21、 (dd)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COO
    21、 (ee)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR2a
    2a、 (ff)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )S
    221、 (gg)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CON
    421、または (hh)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)
    NR212aであり;R19は: (a)H、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、 (c)(C2 −C4 )−アルケニル、 (d)(C1 −C4 )−アルコキシ、または (e)ベンジル(フェニルは非置換であるか、または−
    NO2 、−NH2 、−OH、または−OCH3 からなる
    群より選ばれる置換基で置換されている);R20は−C
    N、−NO2 、−CO22a、または−CF3 であり;
    21は: (a)アリールであって、非置換であるか、またはC
    l、Br、F、またはIから選ばれる置換基で置換され
    ている (b)(C1 −C4 )−アルキルであって、非置換であ
    るか、または i)NH2 、 ii) NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 iii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 iv) CO2 H、 V) CO2 (C1 −C4 )−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3 H、または viii) SO2 NH2 で置換されている; (c)ヘテロアリール、または (d)(C3 −C7 )−シクロアルキルである}。
  2. 【請求項2】 R1 が: (a)(C1 −C6 )−アルキルまたは(C2 −C6
    −アルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニルであ
    り、それぞれ非置換であるか、または i)(C1 −C4 )−アルキルチオ、 ii)(C1 −C4 )−アルコキシ、 iii)CF3 、 iv)CF2 CF3 、または V)(C3 −C5 )−シクロアルキル からなる群より選ばれる置換基で置換されている、 (b)ポリフルオロ−(C1 −C4 )−アルキル、また
    は (c)(C3 −C5 )−シクロアルキルであり;Eが: (a)単結合、 (b)−S−、または (c)−O−であり;nが0、1、または2であり;J
    1 が(a)−C(=M)−、(b)J1 とLが一緒に結
    合してR7a、R7b、R8aおよびR8bで置換された6個の
    炭素原子を有する芳香族環を形成しているか、または
    (c)J1 とLが一緒に結合して、J1 以外の位置に1
    個の窒素原子を有し、R7a、R8aおよびR8bで置換され
    た6員芳香族環を形成しており;K1 が(a)−C(=
    M)−、または(b)K1 とLが一緒に結合してR7a
    7b、R8aおよびR8bで置換された6個の炭素原子を有
    する芳香族環を形成しているか、または(c)K1 とL
    が一緒に結合して、1個の窒素原子を有し、R7a、R7b
    およびR8bで置換された6員芳香族環を形成している
    が、J1 及びK1 の一方のみが−C(=M)−であり;
    1 またはb1 の一方が構造式Ia中の二重結合であ
    り、但しJ1 が−C(=M)−であるときはb1 は二重
    結合であり、K1 が−C(=M)−であるときはa1
    二重結合であり;Lが場合により1個の窒素原子を含む
    上記の6員の縮合芳香族環の結合位置であり;J2
    (a)−C(=M)−、または(b)−C(R17)−で
    あり;K2 が(a)−C(=M)−、または(b)−C
    (R17)−であるが、J2 及びK2 の一方のみが−C
    (=M)−であり;a2 またはb2 の一方が構造式Ic
    中の二重結合であり、但しJ2 が−C(=M)−である
    ときはb2 は二重結合であり、K2 が−C(=M)−で
    あるときはa 2 は二重結合であり;MはO、SまたはN
    15であり;R2 が: (a)H、または (b)(C1 −C6 )−アルキルであり;R2aが: (a)R2 、 (b)CH2 −アリール、または (c)アリールであり;R2bが: (a)R2a、または (b)(C3 −C7 )−シクロアルキルであり;R
    2cが: (a)−SO2 −(C1 −C6 )−アルキル、 (b)−CO−(C1 −C6 )−アルキル、 (c)−SO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (d)−CO−(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (e)−SO2 −(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキ
    ル、 (f)−CO−アリール、 (g)−CO−ポリフルオロアリール、 (h)−CO−(2−または3−チエニル) (i)−SO2 −(2−または3−チエニル) (j)−CO−(2−、3−または4−ピリジル) (k)−CONH−(C1 −C6 )−アルキル、 (l)−CON〔(C1 −C6 )−アルキル〕2 、 (m)−CO2 −(C1 −C6 )−アルキル、または (n)−CO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキルであ
    り;R7aとR7bが独立して (a)H、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
    ルケニルまたは(C2 −C6 )−アルキニル、 (c)Cl、Br、I、F、 (d)CF3 、または (e)R7aとR7bとが隣接する炭素原子に結合している
    ときは、それらは一緒になってフェニル環を形成してお
    り;R8aとR8bが独立して (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル (d)−(C1 −C6 )−アルキルであって、非置換で
    あるか、−CON(R2a2 、−ヘテロアリール、−S
    (O)x −R21、−テトラゾール−5−イル、−CON
    HSO221、−SO2 NH−ヘテロアリール、−SO
    2 NHCOR21、−PO(OR22 、−PO(O
    2a2 、−SO2 NH−CN、−NR2aCOOR21
    −OH、−NH2 、グアニジノ、−(C1 −C4 )−ア
    ルコキシ、−(C1 −C4 )−アルキルチオ、−(C1
    −C4 )−アルキルアミノ、−(C1 −C4 )−ジアル
    キルアミノ、−COOR2a、−CONHR2a、−O−C
    OR2a、アリール、または 【化7】 からなる群より選ばれる置換基で置換されている; (e)−CO−アリール、 (f)−(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (g)Cl、Br、I、F、 (h)−OH、 (i)−OR21、 (j)−SH、 (k)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (l)−COR2a、 (m)−CO2 H、 (n)−SO3 H、 (o)−NR2a21、 (p)−NR2aCOR21、 (q)−NR2aCOOR21、 (r)−SO2 NR2a、 (s)−SO2 NR22a、 (t)−NO2 、 (u)−NHSO2 CF3 、 (v)−CONR2a21、 (w)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル、 (x)−COOR2 、 (y)−SO3 H、 (z)−N(R2a)SO221、 (aa)−NR2aCONR2b21、 (bb)−OC(=O)NR212a、 (cc)−アリール、 (dd)−NHSO2 CF3 、 (ee)−SO2 NH−ヘテロアリール、 (ff)−SO2 NHCOR21、 (gg)−CONHSO221、 (hh)−PO(OR22 、 (ii)−テトラゾール−5−イル、 (jj)−CONH(テトラゾール−5−イル)、 (kk)−SO2 NHCN、または (ll)−ヘテロアリール; 【化8】 であり;−X1 −X2 −X3 −X4 −が: (a)−Y−CR11−CR12−CZ−、 (b)−CR11−Y−CR12−CZ−、 (c)−CR11−CR12−Y−CZ−、 (d)−Y−CR11−CZ−CR12−、 (e)−CR11−Y−CZ−CR12−、または (f)−CR11−CR12−CZ−Y−であり;Yは:
    O、S、SO、またはSO2 であり;R9 とR10が独立
    して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)(C1 −C6 )−アルキル、 (e)(C1 −C6 )−アシルオキシ、 (f)(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (g)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (h)−NHSO22a、 (i)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル、 (j)(C1 −C4 )−アルキル−アリール、 (k)S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル、 (n)NR2a2a、 (q)CF3 、 (r)−SO2 NHR2a、 (s)フリル、 (t)アリール(アリールはフェニルまたはナフチルで
    あり、非置換であるか、またはCl、Br、I、F、
    (C1 −C4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルコキ
    シ、NO2 、CF3 、(C1 −C4 )−アルキルチオ、
    OH、NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、
    −N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−CO2 H、ま
    たは−CO2 −(C1 −C4 )−アルキルからなる群よ
    り選ばれる1個または2個の置換基で置換されてい
    る)、または (u)R9 とR10とが隣接する炭素原子に結合している
    ときは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
    り;R11とR12が独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NO2 、 (d)NH2 、 (e)NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (f)N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (g)SO2 NHR2a、 (h)CF3 、 (i)(C1 −C7 )−アルキル、 (j)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (k)(C3 −C7 )−シクロアルキル、 (l)R11とR12とが隣接する炭素原子に結合している
    ときは、それらは一緒になってアリール環を形成してお
    り; (m)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (n)(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (o)(CH2 )N(R2a2 、 (p)(CH2n N〔CH2 CH22 X、 (q)(CH2n N〔CH2 CH22 CH2 、 (r)CH(OR2a)〔(C1 −C7 )−アルキル〕、 (s)CHO、 (t)CO22a、 (u)CH=CH−R2a、 (v)CH2 CR2a=C(R2a2 、 (w)(CH2n NCOR2a、 (x)(C1 −C4 )−アルキル−アリール、または (y)CH(R2a2 であり;Zが: (a)−CO22a、 (b)−NHSO2 CF3 、 (c)−SO2 NHR2a、 (d)−CN、 (e)−SO2 NH−ヘテロアリールが非置換、一置換
    又は二置換のO、N、Sよりなる群から選ばれる1〜3
    ヘテロ原子を任意に含む5又は6員芳香族環であり、置
    換基は−OH、−SH、−(C1 −C4 )−アルキル、
    −(C1 −C4 )−アルコキシ、−CF3 、Cl、B
    r、F、I、−NO2 、−CO2 H、−CO2 −C1
    4 −アルキル、−NH2 、−NH〔(C1 −C4 )−
    アルキル〕及び−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2
    りなる群から選ばれ、 (f)−1H−テトラゾール−5−イル、 (g)−CH2 −1H−テトラゾール−5−イル、 (h)−CONH−1H−テトラゾール−5−イル、又
    は (i)−SO2 NHCOR14であり;R14は、 (a)アリール、 (b)ヘテロアリール、 (c)(C3 −C7 )−シクロアルキル、又は (d)(C1 −C4 )−アルキルが非置換又はアリー
    ル、ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1 −C4
    −アルキル、−(C1 −C4 )−アルコキシ、−S(C
    1 −C4 )−アルキル、−CF3 、Cl、Br、F、
    I、−NO2 、−CO2 H、CO2 −(C1 −C4 )−
    アルキル、−NH2 、−N〔(C1 −C4 )−アルキ
    ル〕2 、−PO3 H、PO(OH)(O−(C1 −C
    4 )−アルキル)よりなる群から選ばれる置換基で置換
    されており; (e)(C1 −C7 )−アルコキシ、 (f)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (g)(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (h)CH(R2a2 、又は (i)−NH(C1 −C6 )−アルキルであり;R
    15は、 (a)H、 (b)非置換又はCl、Br、I、F、−O−(C1
    4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルキル、−NO
    2 、−CF3 、−SO2 NR22a、−S−(C1 −C
    4 )−アルキル、−OH、−NH2 、(C3 −C7 )−
    シクロアルキル、(C3 −C10)−アルケニルよりなる
    群から選ばれる1又は2の置換基で置換されたアリー
    ル、 (c)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )−ア
    ルケニル又は(C2 −C6 )−アルキニルであり、各々
    は非置換又はアリール、(C3 −C7 )シクロアルキ
    ル、Cl、Br、I、F、−OH、−NH2 、−NH
    〔(C1 −C4 )−アルキル〕、−N〔(C1 −C4
    −アルキル〕2 、−NH−SO22a、−COOR2a
    −SO2 NHR2aよりなる群から選ばれる1以上の置換
    基で置換されており、 (d)非置換、一置換又は二置換芳香族5又は6員環
    (N、O、Sよりなる群から選ばれる1又は2のヘテロ
    原子を含み、置換基は−OH、−SH、(C1 −C4
    −アルキル、(C1 −C4 )−アルキルオキシ、−CF
    3 、Cl、Br、I、F、及びNO2 よりなる群から選
    ばれる置換基である);R16は、 (a)(C1 −C10)−アルキル、 (b)置換(C1 −C10)−アルキル(1又は2の置換
    基は (1)ヒドロキシ、 (2)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (3)(C1 −C5 )−アルコキシカルボニル、 (4)フェニル、 (5)カルボキシ、及び (6)C(=O)NH−(C1 −C5 )−アルキルより
    なる群から選ばれる)。 (c)アリール、又は (d)V及びWで置換されたアリール;V及びWは、 (a)H, (b)(C1 −C5 )−アルコキシ, (c)(C1 −C5 )−アルキル, (d)ヒドロキシ, (e)−CN, (f)−NO2 , (g)−NR22a, (h)−CO22a, (i)−CF3 , (j)I,Br,Cl,F, (k)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル−, (l)−1H−テトラゾール−5−イル, (m)−NH−SO2 CF3 (n)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221, (o)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CO
    21, (p)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COOR
    21, (q)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR
    2a2a, (r)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )SO
    221, (s)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CONR
    421,又は (t)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)N
    212a;より選ばれ;R17及びR18は独立して、 (a)H、 (b)アリール(C1 −C4 )−アルキル−、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (d)(C1 −C4 )−アルキルが非置換であるか、又
    は−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1 −C4 )−ア
    ルコキシ、(C1 −C4 )−アルキルチオ、(C1 −C
    4 )−アルキルアミノ、(C1 −C4 )−ジアルキルア
    ミノ、−COOR2a、−CONHR2a、−O−CO
    2a、CF3 よりなる群から選ばれる置換基で置換され
    たものであり、 (e)(C1 −C4 )−アルケニル, (f)−CO−アリール, (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル, (h)Cl,Br,I,F, (i)−OH, (j)−O−(C1 −C4 )−アルキル, (k)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル, (l)−SH, (m)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル, (n)−CHO, (o)−CO22a, (p)−SO3 H, (q)−NH2 , (r)−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕, (s)−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 , (t)−NHCO2 −(C1 −C4 )−アルキル, (u)−SO2 NR22a, (v)−CH2 OCOR2a, (w)−NH−SO2 −(C1 −C4 )−アルキル, (x)窒素原子1つを含み及び任意にN、O、Sより選
    ばれる1つの他のヘテロ原子を含む、ピロリジン、モル
    フォリン又はピペラジンのような5又は6員飽和ヘテロ
    環、 (y)アリール, (z)ヘテロアリール(ヘテロアリールはO、N及びS
    よりなる群から選ばれる1又は2のヘテロ原子を含む5
    又は6員芳香族環である)、又は (aa)テトラゾール−5−イル; (bb)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR221、 (cc)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COR
    21、 (dd)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 COO
    21、 (ee)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕CONR2a
    2a、 (ff)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕N(R2 )S
    221、 (gg)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕NR2 CON
    421、又は (hh)−〔(C1 −C4 )−アルキル〕OC(=O)
    NR212a;及びR21は、 (a)アリールが非置換であるか、又はCl、Br、
    F、Iから選ばれる置換基で置換されており, (b)(C1 −C4 )−アルキルが非置換であるか、又
    は、 i)NH2 、 ii) NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 iii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 iv) CO2 H、 v) CO2 (C1 −C4 )−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3 H、又は viii) SO2 NH2 で置換されており; (c)ヘテロアリール、又は (d)(C3 −C7 )−シクロアルキル で表わされる請求項1記載の化合物又はその薬学的に許
    容しうる塩。
  3. 【請求項3】 R1 は、 (a)(C1 −C6 )アルキル、(C2 −C6 )アルケ
    ニル又は(C2 −C6 )アルキニルであり、各々は非置
    換又は i)(C1 −C4 )アルキルチオ、 ii)(C1 −C4 )アルコキシ、 iii)CF3 、 iv)CF2 CF3 及び v)(C3 −C5 )シクロアルキルよりなる群より選ばれ
    る置換基で置換されたものであるか、又は (b)(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキルであり;
    Eは単結合であり;nは0〜2であり;J1 及びLは一
    緒になって、R7a、R7b、R8a及びR8bで置換されてい
    るC6 芳香族環を形成するか、又はJ1 及びLは一緒に
    なって、J1 の位置でなく1つの窒素原子を含有するR
    7a、R8a及びR8bで置換された6員芳香族環を形成し;
    1 は−C(=M)−であり;a1 は二重結合であり;
    Lは任意に窒素原子を1つ含む6員縮合芳香族環であ
    り;J2 は−C(R17)−であり;K2 は−C(=M)
    −であり;a2 は二重結合であり;MはO又はNR15
    あり;R2 は、 (a)H、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、又は (c)(C1 −C6 )アルキルであり;R2aは、 (a)R2 、 (b)ベンジル、又は (c)フェニルであり;R2bは、 (a)R2a、又は (b)C3 −C7 シクロアルキルであり;R2cは、 (a)−SO2 −(C1 −C6 )−アルキル、 (b)−CO−(C1 −C6 )−アルキル、 (c)−SO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (d)−CO−(C3 −C6 )−シクロアルキル、 (e)−SO2 −(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキ
    ル、 (f)−CO−アリール、 (g)−CO−ポリフルオロアルキル、 (h)−CO−(2−又は3−チエニル)、 (i)−SO2 −(2−又は3−チエニル)、 (j)−CO−(2−、3−又は4−ピリジル)、 (k)−CONH−(C1 −C6 )−アルキル、 (l)−CON〔(C1 −C6 )アルキル〕2 、 (m)−CO2 −(C1 −C6 )−アルキル、又は (n)−CO2 −(C3 −C6 )シクロアルキルであ
    り;R7a及びR7bは独立して、 (a)H、(b)(C1 −C6 )−アルキル、 (C2 −C6 )−アルケニル又は(C2 −C6 )−アル
    キニル、 (c)Cl、Br、I、F、 (d)CF3 、又は (e)R7a及びR7bが隣接する炭素原子と結合する場
    合、それらは一緒になってフェニル環を形成し;R8a
    びR8bは独立して、 (a)H、 (b)アリール−(C1 −C4 )−アルキル、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )アルキル、 (d)(C1 −C6 )−アルキルが非置換であるか、又
    は−CON(R2a2 、ヘテロアリール、−S(O)n
    −R21、テトラゾール−5−イル、−CONHSO2
    21、−SO2 NH−ヘテロアリール、−SO2 NHCO
    21、−PO(OR22 、−PO(OR2a2 、−S
    2 NH−CN、−NR2aCOOR21、−OH、−NH
    2 、グアニジノ、(C1 −C4 )−アルコキシ、(C1
    −C4 )−アルキルチオ、(C1 −C4 )−アルキルア
    ミノ、(C1 −C4 )−ジアルキルアミノ、COO
    2a、−CONHR2a、−O−COR2a、アリール及び 【化9】 よりなる群から選ばれる置換基で置換されており; (e)−CO−アリール, (f)(C3 −C7 )−シクロアルキル, (g)Cl,Br,I,F, (h)−OH, (i)−OR21, (j)−SH, (k)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル, (l)−COR2a, (m)−CO2 H, (n)−SO3 H, (o)−NR2a21, (p)−NR2aCOR21, (q)−NR2aCOOR21, (r)−SO2 NR2a, (s)−SO2 NR22a, (t)−NO2 , (u)−NHSO2 CF3 , (v)−CONR2a21, (w)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル, (x)−COOR2 , (y)−SO3 H, (z)−N(R2a)SO221, (aa)−NR2aCONR2b21, (bb)−OC(=O)NR212a, (cc)−アリール, (dd)−NHSO2 CF3 , (ee)−SO2 NH−ヘテロアリール, (ff)−SO2 NHCOR21, (gg)−CONHSO221, (hh)−PO(OR22 , (ii)−テトラゾール−5−イル, (jj)−CONH(テトラゾール−5−イル), (kk)−SO2 NHCN, (ll)−ヘテロアリール, 【化10】 −X1 −X2 −X3 −X4 −は、 (a)−Y−CR11−CR12−CZ−, (b)−CR11−Y−CR12−CZ−, (c)−CR11−CR12−Y−CZ−, (d)−Y−CR11−CZ−CR12−, (e)−CR11−Y−CZ−CR12−,又は (f)−CR11−CR12−CZ−Y−;YはO又はSで
    あり;nは0〜2であり;R11及びR12は独立して (a)H、 (b)Cl、Br、I、F、 (c)NH2 、 (d)NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 (e)N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 (f)SO2 NHR2a、 (g)CF3 、 (h)(C1 −C7 )−アルキル、 (i)(C1 −C4 )−アルコキシ、又は (j)(C3 −C7 )−シクロアルキルであり;Zは、 (a)−CO22a, (b)−NHSO2 CF3 , (c)−SO2 NHR14, (d)−1H−テトラゾール−5−イル, (e)−SO2 NHCOR14, (f)−NHSO214;R14は、 (a)アリール、 (b)ヘテロアリール、 (c)(C3 −C7 )−シクロアルキル、又は (d)(C1 −C4 )−アルキルが非置換又は上記で定
    義したアリール、上記で定義したヘテロアリール、−O
    H、−SH、(C1 −C4 )−アルキル、−(C1 −C
    4 )−アルコキシ、−S(C1 −C4 )−アルキル、−
    CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2 H、
    CO2 −(C1 −C4 )−アルキル、−NH2 、−N
    〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、−PO3 H、PO
    (OH)(O−(C1 −C4 )−アルキル)よりなる群
    から選ばれる置換基で置換されており; (e)(C1 −C7 )−アルコキシ、 (f)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (g)(CH2n+1 O(CH2s CH3 、 (h)CH(R2a2 、 (i)(C1 −C6 )−ポリフルオロアルキル、又は (j)−NH(C1 −C6 )−アルキルであり;R
    15は、 (a)H、 (b)非置換又はCl、Br、I、F、−O−(C1
    4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルキル、−NO
    2 、−CF3 、−SO2 NR22a、−S−(C1 −C
    4 )−アルキル、−OH、−NH2 、(C3 −C7 )−
    シクロアルキル、(C3 −C10)−アルケニルよりなる
    群から選ばれる1又は2の置換基で置換されたアリー
    ル、 (c)(C1 −C6 )−アルキル、(C2 −C6 )アル
    ケニル又は(C2 −C6)−アルキニルであり、各々は
    非置換又は上記で定義したアリール、(C3 −C7 )シ
    クロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、−NH
    2 、−NH〔(C1−C4 )−アルキル〕、−N〔(C1
    −C4 )−アルキル〕2 、−NH−SO22a、−CO
    OR2a、−SO2 NHR2aよりなる群から選ばれる1以
    上の置換基で置換されており、 (d)非置換、一置換又は二置換芳香族5又は6員環
    (N、O、Sよりなる群から選ばれる1又は2のヘテロ
    原子を含むことができ、置換基は−OH、−SH、(C
    1 −C4 )−アルキル、(C1 −C4 )−アルキルオキ
    シ、−CF3 、Cl、Br、I、F、及びNO2 よりな
    る群から選ばれる置換基である);R16は、 (a)(C1 −C10)−アルキル、 (b)置換(C1 −C10)−アルキル(1以上の置換基
    は (1)ヒドロキシ、 (2)(C1 −C5 )−アルコキシ、 (3)(C1 −C5 )−アルコキシカルボニル、 (4)フェニル、 (5)カルボキシ、及び (6)C(=O)NH−(C1 −C5 )−アルキルより
    なる群から選ばれる)。 (c)アリール、又は (d)V及びWで置換されたアリール;V及びWは、 (a)H, (b)(C1 −C5 )−アルコキシ, (c)(C1 −C5 )−アルキル, (d)ヒドロキシ, (e)−CN, (f)−NO2 , (g)−NR22a, (h)−CO22a, (i)−CF3 , (j)I,Br,Cl,F, (k)ヒドロキシ−(C1 −C4 )−アルキル, (l)−1H−テトラゾール−5−イル, (m)−NH−SO2 CF3 より選ばれ;R17及びR18は独立して、 (a)H、 (b)アリール(C1 −C4 )−アルキル−、 (c)ヘテロアリール−(C1 −C4 )−アルキル−、 (d)(C1 −C4 )−アルキルが非置換であるか、又
    は−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1 −C4 )−ア
    ルコキシ、(C1 −C4 )−アルキルチオ、(C1 −C
    4 )−アルキルアミノ、(C1 −C4 )−ジアルキルア
    ミノ、−COOR2a、−CONHR2a、−O−CO
    2a、CF3 よりなる群から選ばれる置換基で置換され
    たものであり、 (e)(C1 −C4 )−アルケニル, (f)−CO−アリール, (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル, (h)Cl,Br,I,F, (i)−OH, (j)−O−(C1 −C4 )−アルキル, (k)−(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキル, (l)−SH, (m)−S(O)n −(C1 −C4 )−アルキル, (n)−CHO, (o)−CO22a, (p)−SO3 H, (q)−NH2 , (r)−NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕, (s)−N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 , (t)−NHCO2 −(C1 −C4 )−アルキル, (u)−SO2 NR22a, (v)−CH2 OCOR2a, (w)−NH−SO2 −(C1 −C4 )−アルキル, (x)窒素原子1つを含み及び任意にN、O、Sより選
    ばれる1つの他のヘテロ原子を含む、ピロリジン、モル
    フォリン又はピペラジンのような5又は6員飽和ヘテロ
    環、 (y)アリール、 (z)ヘテロアリール、又は (aa)テトラゾール−5−イル;及びR21は、 (a)アリールが非置換であるか、又はCl、Br、
    F、Iから選ばれる置換基で置換されており、 (b)(C1 −C4 )−アルキルが非置換であるか、又
    は、 i)NH2 、 ii) NH〔(C1 −C4 )−アルキル〕、 iii) N〔(C1 −C4 )−アルキル〕2 、 iv) CO2 H、 v) CO2 (C1 −C4 )−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3 H、又は viii) SO2 NH2 で置換されており; (c)ヘテロアリール、又は (d)(C3 −C7 )シクロアルキル で表わされる請求項1記載の化合物及びその薬学的に許
    容しうる塩。
  4. 【請求項4】 構造式: 【化11】 式中、R1 はエチル、n−プロピル、n−ブチル又はn
    −ペンチルであり;R2cは、 (a)−SO2 −(C1 −C6 )−アルキル, (b)−CO−(C1 −C6 )−アルキル, (c)−SO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキル, (d)−CO−(C3 −C6 )−シクロアルキル, (e)−SO2 −(C1 −C4 )−ポリフルオロアルキ
    ル, (f)−CO−アリール, (g)−CO−ポリフルオロアリール, (h)−CO−(2−又は3−チエニル), (i)−SO2 −(2−又は3−チエニル), (j)−CO−(2−,3−又は4−ピリジル), (k)−CONH−(C1 −C6 )−アルキル, (l)−CON〔(C1 −C6 )−アルキル〕2 , (m)−CO2 −(C1 −C6 )−アルキル,又は (n)−CO2 −(C3 −C6 )−シクロアルキル;R
    8bは、 N(n−ブチル)CO−フェニル、 N(ペンチル)CO−フェニル、 N(ベンジル)CO−フェニル、 N(ベンジル)CO2 −イソブチル、 N(ペンチル)CO−4−ピリジル、 N(ペンチル)CO−(4−クロロフェニル)、 N(n−ブチル)CO−(4−フルオロフェニル)、 N(メチル)CO2 −イソブチル、 イソプロピル、 N(ベンジル)CON(メチル)(エチル)、又は 【化12】 12は、H、(C1 −C6 )−アルキル、ベンジル、又
    は 【化13】 Zは、 (a)CO22 , (b)1H−テトラゾール−5−イル, (c)CONHSO214, (d)SO2 NHR14, (e)NHSO214, (f)SO2 NHCOR14,又は (g)NHSO2 CF3 ;及びR14は、 (a)フェニル、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、 (c)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (d)CH2 フェニル、 【化14】 (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル, (h)(C1 −C3 )−アルキル−(C3 −C6 )−シ
    クロアルキル, (i)(CH25 NH2 , (j)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 , (k)(CH2 n+1 O(CH2s CH3 ,又は (j)−NH(C1 −C6 )−アルキル で表わされる請求項1記載の化合物又はその薬学的に許
    容しうる塩。
  5. 【請求項5】 構造式: 【化15】 式中、R1 はエチル、n−プロピル、n−ブチル又はn
    −ペンチルであり;R16は、 ベンジル、 2−カルボキシフェニル、 2−クロロフェニル、 2−トリフルオロメチルフェニル、 2−メチルフェニル、又は 2,6−ジクロロメチルであり;R11及びR12は、R11
    及びR12が隣接する炭素原子と結合する場合、双方共H
    であり、結合してフェニル環を形成するか、又はR11
    Hの場合、R12は(C1 −C6 )−アルキル、ベンジル
    又はCH2 −N〔CH2 CH22 Oであり;YはO又
    はSであり;及びZは、 (a)CO22 , (b)1H−テトラゾール−5−イル, (c)CONHSO214, (d)SO2 NHR14, (e)NHSO24 , (f)SO2 NHCOR14,又は (g)NHSO2 CF3 ;及びR14は、 (a)フェニル、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、 (c)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (d)CH2 フェニル、 【化16】 (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル, (h)(C1 −C3 )−アルキル−(C3 −C6 )−シ
    クロアルキル, (i)(CH25 NH2 , (j)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 ,又は (k)(CH2 n+1 O(CH2s CH3 で表わされる請求項1記載の化合物及びその薬学的に許
    容しうる塩。
  6. 【請求項6】 構造式: 【化17】 式中、 R1 はエチル、n−プロピル、n−ブチル又はペンチル
    であり;R17及びR18は独立して、 水素、 メチル、 カルボキシル、 ベンジル、 2−クロロフェニル、 2−トリフルオロメチルフェニル、又は 2−トリルであり;R11及びR12は、R11及びR12が隣
    接する炭素原子と結合する場合、双方共Hであり、結合
    してフェニル環を形成するか、又はR11がHの場合、R
    12は(C1 −C6 )−アルキル、ベンジル、又はCH2
    N〔CH2 CH22 Oであり;YはO、又はSであ
    り;Zは、 (a)CO22 , (b)1H−テトラゾール−5−イル, (c)CONHSO214, (d)SO2 NHR14, (e)NHSO214, (f)SO2 NHCOR14,又は (g)NHSO2 CF3 ;及びR14は (a)フェニル、 (b)(C1 −C6 )−アルキル、 (c)(C1 −C6 )−アルコキシ、 (d)CH2 フェニル、 【化18】 (g)(C3 −C7 )−シクロアルキル, (h)(C1 −C3 )−アルキル−(C3 −C6 )−シ
    クロアルキル, (i)(CH25 NH2 , (j)O(CH2n+1 O(CH2s CH3 , (k)(CH2n+1 O(CH2s CH3 , (l)NH(C1 −C6 )−アルキル で表わされる請求項1記載の化合物及びその薬学的に許
    容しうる塩。
  7. 【請求項7】 薬学的に許容しうる担体及び治療上有効
    な量の請求項1記載の化合物を含む高血圧の治療に有用
    な医薬組成物。
  8. 【請求項8】 治療を必要とする患者に治療上有効な量
    の請求項1記載の化合物を投与することを含む高血圧治
    療方法。
  9. 【請求項9】 眼科的に許容しうる担体及び抗高眼圧に
    有効な量の請求項1記載の化合物を含む高眼圧治療用の
    眼科用製剤。
  10. 【請求項10】 治療を必要とする患者に抗高眼圧に有
    効な量の請求項1記載の化合物を局所的に目に投与する
    ことを含む高眼圧の治療方法。
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