JPH06172347A - 置換ベンジル要素を組み込んだアンギオテンシンii拮抗薬 - Google Patents

置換ベンジル要素を組み込んだアンギオテンシンii拮抗薬

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JPH06172347A
JPH06172347A JP4116639A JP11663992A JPH06172347A JP H06172347 A JPH06172347 A JP H06172347A JP 4116639 A JP4116639 A JP 4116639A JP 11663992 A JP11663992 A JP 11663992A JP H06172347 A JPH06172347 A JP H06172347A
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JP4116639A
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Prasun K Chakravarty
ケー.チャクラヴァーティ プラサン
Malcolm Maccoss
マクコス マルコルム
Nathan Mantlo
マントロ ナサン
Thomas F Walsh
エフ.ウェルシュ トマス
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Merck and Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記式I を有する化合物及びそれを含む医薬組成物。具体的一例
を示すと下記式となる。 [式中、Eは一重結合、−O−など、Rはアルキル、
アルケニルなど、R8bはH、ハロゲンなど、R及び
10はH、アルキルなど、ZはCOH,CNなど、
−Y−Y−Y−Y−は−N=CR11−CR
11=CR11−など、R11はH、ハロゲンなどを示
す] 【効果】上記化合物は特に眼圧降下剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】レニン−アンギオテンシン系(RAS)は
正常血圧の調節に中心的な役割を担っており高血圧症の
発病と持続並びに鬱血性心不全に臨界的に関係している
と思われている。アンギオテンシンII(AII)であるオ
クタペプチドホルモンは肺、腎及び多くの他の臓器の血
管内皮に局在するアンギオテンシン変換酵素(ACE)
によるアンギオテンシンIの分解中に主として血中に生
産され、RASの最終産物である。AIIは細胞膜に存在
する特異受容体と相互作用することによってその作用を
示す強力な動脈血管収縮物質である。RASを調節する
可能な方法の1つがアンギオテンシンII受容体拮抗であ
る。このホルモンの作用を阻害する数種のAIIのペプチ
ド類縁体が既知であるがそれらの実験及び臨床応用は、
それらの有する部分的アゴニスト活性や経口吸収ができ
ないことから限られたものとなっている。〔M. アント
ナッチオ:Clin. Exp. Hypertens. A4、27〜46頁
(1982年);D.H.Pストリーテン及びG.H.
アンダーソン、Jr. 「高血圧ハンドブック、抗高血圧薬
の臨床薬理」A.E.ドイル編、第5巻、246〜27
1頁、エルセビアサイエンスパブリッシャー、アムステ
ルダム、オランダ、1984年(M. Antonaccio. Clin.
Exp. Hypertens.A4、27〜46頁(1982);D.
H. P. Streeten and G. H. Anderson、Jr. −Handbook
of Hypertension. Clinical Pharmacology of Antihyp
er Tensive Drugs ed. A. E. Doyle,Vol.5、pp246
〜271、Elsevier Science Publisher : Amsterdam,
The Netherlands 、1984)〕。
【0002】最近数種の非ペプチド化合物がAII拮抗薬
として記載されている。このような化合物の具体例は米
国特許第4,207,324 号、同第4,340,598 号、同第4,576,
958号、同第4,582,847 号及び同第4,880,804 号、欧州
特許出願第028,834 号、同第245,637 号、同第253,310
号、同第291,969 号、同第323,841 号及び同第324,377
号及びA.T.チュー(Chiu)等〔Eur. J. Pharm. Ex
p. Therap. 第157巻13〜21頁(1988年)〕
及びP.C.ウォング(Wong) 等〔J. Pharm. Exp. The
rap.第247巻1〜7頁(1988年)ハイパーテンシ
ョン第13巻、489〜497頁(1989年)〕によ
る論文に開示されている。
【0003】米国特許の全部と欧州特許出願第028,834
号及び同第253,310 号及び2件の論文は一般的に低級ア
ルキル橋を介して置換フェニルに結合する置換イミダゾ
ール化合物を開示している。欧州特許出願第245,637 号
は4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イミダゾ
〔4.5−〕−ピリジン−6−カルボン酸及びその類
縁体の誘導体を血圧降下剤として開示している。
【0004】いずれの米国特許、欧州特許出願あるいは
刊行物が開示する化合物も、ここに開示するアルキル架
橋を介して新規置換フェニルに結合した置換複素環型の
化合物を包含していない。キナゾリン−4(1H)−オ
ン、トリアゾリノン、トリアゾリンイミン、およびピリ
ミジノンか、拮抗剤デザインの複素環部分に焦点をあて
た米国出願において開示されている。これらの出願番号
は351,508 号、358,971 号、375,655 号、360,673 号、
375,217 号および386,328 号でありここに引用して組み
込むものとする。
【0005】本発明は、アンギオテンシンII拮抗薬であ
り、高血圧および鬱血性心不全の治療に有用である、メ
チレン架橋を介して新規な置換フェニル誘導体に結合し
て式Iの化合物を与える置換イミダゾールに関する。本
発明の化合物は眼圧降下剤として有用である。本発明の
化合物は、特定の位置で置換されたイミダゾール部分を
有し、これにメチレン架橋を介して新規な置換フェニル
基が結合している(式Iの下部で規定)。加えてこれら
新規な化合物を単一治療活性成分として、または利尿剤
や他の抗高血圧剤と組み合わせて含有する医薬組成物も
開示して範囲とするものである。併用する抗高血圧剤と
してはβブロッカー、アンギオテンシン変換酵素阻害
剤、カルシウムチャネルブロッカーあるいはこれらの組
み合わせを含む。さらに高血圧および鬱血性心不全の治
療方法も開示して範囲とするものである。
【0006】本発明の化合物は中枢神経系(CNS)活
性を有する。これらはアルツハイマー病、記憶喪失及び
老年痴呆を含む認識障害の治療に有用である。これらの
化合物はまた抗不安及び抗うつ特性を有するので不安及
び緊張の軽減及び抑うつ又は不機嫌性精神症状を伴う患
者の治療に有用である。更にこれらの化合物は抗ドーパ
ミン作動特性を示すので精神分裂病のようなドーパミン
機能障害を含む障害を治療するのに有用である。本発明
の化合物は特に高血圧であったり鬱血性心不全症状を有
する患者の前記症状の治療に有用である。以下本発明を
詳細に説明する。
【0007】本発明は、次の構造式Iの化合物に関す
る。
【化10】 {式中、ヘテロ環は以下のように規定される。
【化11】 1 は (a) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニルあ
るいは(C2−C6)−アルキニルで、それぞれ置換されて
いないか、下記の群から選択される置換基で置換され
る; i) 以下に定義されるアリール、 ii) (C3−C7)−シクロアルキル iii) Cl、Br、I、F、 iv) OH v) NH2 vi) NH(C1−C4)−アルキル、 vii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 viii) NHSO2R2 、 ix) CF3 x) COOR2 、あるいは xi) SO2NHR2 ; (b) アリール、ここでアリールは置換されていないか、
下記の群から選択される1個あるいは2個の置換基で置
換されているフェニルあるいはナフチルと定義される; i) Br、I、Cl、F、 ii) (C1−C4)−アルキル、 iii) (C1−C4)−アルコキシ、 iv) NO2 、 v) CF3 、 vi) SO2NR2R2、 vii) (C1−C4)−アルキルチオ、 viii) ヒドロキシ、 ix) アミノ、 x) (C3−C7)−シクロアルキル、 xi) (C3−C10)−アルケニル xii) CO2H、あるいは xiii) CO2 −(C1−C4)−アルキル; (c) ヘテロアリール、ここでヘテロアリールは5員ある
いは6員のヘテロ芳香族分子部分と定義され、これは
N、O、Sからなる群から選択される1個あるいは2個
の原子を含んでもよく、またこのヘテロアリールは置換
されていないか、下記の群から選択される置換基でモノ
置換あるいはジ置換されている; i) Cl、Br、IあるいはF ii) OH、 iii) SH、 iv) NO2 、 v) (C1−C4)−アルキル、 vi) (C2−C4)−アルケニル、 vii) (C2−C4)−アルキニル、 viii) (C1−C4)−アルコキシ、 ix) CF3 、 x) CO2 −(C1−C4)−アルキル、 xi) NH2 、 xii) NH[(C1−C4)−アルキル〕、あるいは xiii) N[(C1−C4)−アルキル]2、あるいは (d) パーフルオロ−(C1−C4)−アルキルであり; Eは (a) 一重結合 (b) −S(O)n (CH2) s −、あるいは (c) −O −であり;nは、0から2であり;sは、0
から5であり;J1 は、(a) −C(=M)−、(b) J1 とL
が共に連結し、R7a、R7b、R8a及びR8bで置換されて
いる6個の炭素からなる芳香族環を形成するか、あるい
は(c)J1 とLが共に連結し、J1 にあるものではない
1個の窒素原子を含む6員の芳香環を形成し、これはR
7a、R7b、R8a及びR8bで置換されている;K1 は、
(a) −C(=M)−、(b) K1 とLが共に連結し、R7a、R
7b、R8a及びR8bで置換されている6個の炭素からなる
芳香族環を形成するか、あるいは(c)K1 とLが共に連
結し、1個の炭素原子を含む6員の芳香族環を形成し、
炭素原子はR7a、R7b及びR8bで置換されている; 1
あるいは 1 の内の1個は、構造式Icにおける二重結
合であり、J1 が−C(=M)−の場合にはb1 は二重結合
であり、またK1 が−C(=M)−の場合には 1 が二重結
合と規定される;J2 は、(a) −C(=M)−、あるいは
(b) −C(R17)−であり;K2 は、(a) −C(=M)−、ある
いは(b) −C(R17)−、ただし一つがそしてJ及びK
の一個のみが−C(=M)−であると規定される; 2
あるいは 2 の内の1個は、構造式Iaにおける二重結
合であり、J2 が−C(=M)−の場合には 2 は二重結合
であり、またK2 が−C(=M)−の場合には 2 が二重結
合と規定される;Mは、O、SあるいはNR15であり; R2 は(a) H (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) −CH2 −O −C(O)CH3 、 (d) CH2 −アリール、あるいは、 (e) アリルであり; R7a及びR7bは独立して、 (a) H (b) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
あるいは(C2−C6)−アルキニル、 (c) Cl、Br、I、F3 (d) CF3 、であり、あるいは (e) R7a及びR7bが隣接する炭素原子と結合している
場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成
するために連結されていてもよい; R8a及びR8bは独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、 (d) (C1−C6)−アルキル、これは置換されていないか
あるいは下記の群から選択される置換基で置換される;
−CON(R2)2、−ヘテロアリール、−S(O)x −R21 、−テ
トラゾル−5−イル、−CONHSO2R21、−SO2NH −ヘテロ
アリール、−SO2NHCOR21、−PO(OR2)2、−PO(OR2)2、−
SO2NH −CN、−NR2COOR21 、−OH、−NH2 、グアニジ
ノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキルチ
オ、(C1−C4)−アルキルアミノ、(C1−C4)−ジアル
キルアミノ、−COOR2 、−CONHR2、−O −COR2あるいは
フェニルあるいはナフチル、 (e) −CO−アリール (f) (C3−C7)−シクロアルキル、 (g) Cl、Br、I、F、 (h) −OH、 (i) −OR21、 (j) −SH、 (k) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (l) −COR2、 (m) −CO2H、 (n) −CO2 −(C1−C4)−アルキル、 (o) −SO3H、 (p) −NR2R21、 (q) −NR2COR21、 (r) −NR2COOR21 、 (s) −SO2NHR2 、 (t) −SO2NR2R2、 (u) −NO2 、 (v) −NHSO2CF3、 (w) −CONR2R2 、 (x) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル (y) −COOR2 、 (z) −SO3H、 (aa) −N(R2)SO2R21 、 (bb) −NR2CONR4R21 、 (cc) −OC(=O)NR21R2、 (dd) −アリール、 (ee) −NHSO2CF3、 (ff) −SO2NH −ヘテロアリール、 (gg) −SO2NHCOR21、 (hh) −CONHSO2R21、 (ii) −PO(OR2)2、 (jj) −テトラゾル−5−イル、 (kk) −CONH(テトラゾル−5−イル)、 (ll) −SO2NHCN 、あるいは (mm) −ヘテロアリールであり; −Y1 −Y2 −Y3 −Y4 −は: (a) −N=CR11−CR11=CR11−、 (b) −CR11=N−CR11=CR11−、 (c) −CR11=CR11−N=CR11−、 (d) −CR11=CR11−CR11=N−、 (e) −N=CR11−N=CR11−、 (f) −CR11=N−CR11=N−、 (g) −N=N−CR11=CR11−、 (h) −CR11=N−N=CR11−、 (i) −CR11=CR11−N=N−、 (j) −N=CR11−CR11=N−、
【化12】 式中、は上記の定義〔(a)から(t)〕のそれぞれ
において二重結合を示す。
【化13】 式中、は上記の定義〔(u)から(z)〕のそれぞれ
において一重結合を示す。 R9 及びR10はそれぞれ独立して: (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) (C1−C6)−アルキル、 (e) (C1−C6)−アシルオキシ、 (f) (C3−C6)−シクロアルキル、 (g) (C1−C6)−アルコキシ、 (h) −NHSO2R2 、 (i) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (j) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (k) (C1−C4)−アルキルチオ、 (l) (C1−C4)−アルキルスルフィニル、 (m) (C1−C4)−アルキルスルホニル、 (n) NH2 、 (o) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (p) (C1−C4)−ジアルキルアミノ、 (q) CF3 、 (r) −SO2NHR2 、 (s) フリル、 (t) アリール、あるいは (u) R9 及びR10が隣接する炭素原子と結合している
場合には、それがフェニルあるいはナフチル環を形成す
るために連結されていてもよい; R11は、 (a) H (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) NH2 、 (e) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (f) ジ−(C1−C4−アルキル)アミノ、 (g) SO2NHR2 、 (h) CF3 、 (i) (C1−C4)−アルキル (j) (C1−C4)−アルコキシであり、あるいは (k) 2個のR11置換基が隣接する炭素原子と結合して
いる場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を
形成するために連結されていてもよい; R12は、 (a) H、 (b) (C1−C4)−アルキル、あるいは (c) フェニル、あるいは−CH2 −フェニルであり、フ
ェニルは置換されていないか、下記の群から選択される
1個あるいは2個の置換基で置換される;Cl、Br、I、
F、(C1−C4)−アルキル、あるいは(C1−C4)−アル
コキシ、CF3、NH〔(C1−C4)−アルキル〕、N[(C1−C
4)−アルキル]2、NH2 あるいはCO2R2 ; Zは、 (a) −CO2R2 、 (b) −SO3R13、 (c) −NHSO2R14、 (d) −PO(OR13)2 、 (e) −SO2NHR2 、 (f) −CONHOR13(h) −CN、 (i) −SO2NH −heteroaryl、 (j) −CH2SO2NH−heteroaryl、 (k) −SO2NHC(O)R14、 (l) −CH2SO2NHC(O)R14 、 (m) −C(O)NHSO2R14、 (n) −CH2C(O)NHSO2R14 、 (o) −NHSO2NHC(O)R14、 (p) −NHC(O)NHSO2R14
【化14】 13は、H、−CH2 −フェニル、あるいは−CH(R4)−O
−C(O)R4であり; R14は、(a) アリール (b) ヘテロアリール (c) (C3−C7)−シクロアルキル (d) (C1−C4)−アルキル、置換されていないか、下
記の群から選択される置換基で置換される;アリール、
ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1−C4)−アルキル、
(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキルチオ、
−CF3、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2H、 CO2−(C1
C4)−アルキル、−NH2 、−N[(C1−C4)−アルキ
ル]2、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、−PO3Hあるいは
PO(OH)(C1−C4)−アルキオキシあるいは、 (e) (C1−C4)−パーフルオロアルキルであり、 R15は (a) H、 (b) アリール、 (c) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
あるいは(C2−C6)−アルキニルでそれぞれは置換され
ていないか、下記の群から選択される1個あるいはそれ
以上の置換基で置換される;アリール、(C3−C7)−シ
クロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、−NH2 、−NH
〔(C1−C4)−アルキル〕、−N[(C1−C4)−アルキ
ル]2、−NH−SO2R2 、−COOR2 、−SO2NHR2 ;あるいは (d) ヘテロアリールであり; R16は、 (a) (C1−C10)−アルキル; (b) 下記の群から選択される1個または2個の置換基
で置換されている(C1−C10)−アルキル; (1) I、Br、Cl、F、(2) ヒドロキシ、(3) (C1−C
10)−アルコキシ、(4) (C1−C5)−アルコキシカルボ
ニル、(5) (C1−C5)−アシルオキシ、(6) (C3
C8)−シクロアルキル、(7) V及びWで置換されてい
るか、置換されていないフェニル、(8) V及びWで置
換されているか、置換されていないナフチル、(9) (C
1−C10)−アルキル−S(O)n 、(10) (C3−C8)−シクロ
アルキル−S(O)n 、(11) フェニル−S(O)n 、(12) 置換
基がV及びWである置換フェニル−S(O)n 、(13) オキ
ソ、(14) カルボキシ(15) NR2R2 、(16) (C1−C5)−
アルキルアミノカルボニル、 (c) (C1−C4)−パーフルオロアルキル (d) (C2−C10)−アルケニル、 (e) (C2−C10)−アルキニル、 (f) (C3−C8)−シクロアルキル、 (g) 置換基が(C1−C5)−アルキルあるいは(C1−C5
−アルコキシから選択されたものである、置換(C3
C8)−シクロアルキル、 (h) V及びWで置換されているか、置換されていない
フェニル、 (i) V及びWで置換されているか、置換されていない
ナフチル、 (j) フェニル基がV及びWで置換されているか、置換
されていないフェニル−(CH2) r −(M1)z −(CH2)
t −、 (k) ナフチル基がV及びWで置換されているか、置換
されていないナフチル−(CH2) r −(M1)z −(CH2)
t −、
【化15】 (q) −[(C1−C4)−alkyl]NR2R21、 (r) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COR21、 (s) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COOR21 、 (t) −[(C1−C4)−alkyl]CONR2R2 、 (u) −[(C1−C4)−alkyl]N(R2)SO2R21 、 (v) −[(C1−C4)−alkyl]NR2CONR2R21 、あるいは (w) −[(C1−C4)−alkyl]OC(=O)NR21R2 であり、ま
たV及びWは、それぞれ独立して下記から選択される; (a) H、 (b) (C1−C5)−アルコキシ、 (c) (C1−C5)−アルキル、 (d) ヒドロキシ、 (e) (C1−C5)−アルキル−S(O)n 、 (f) −CN、 (g) −NO2 、 (h) −NR2R2 、 (i) (C1−C5)−アシル−NR2R2 、 (j) −CO2R2 、 (k) (C1−C5)−アルキル−カルボニル、 (l) (C1−C5)−パーフルオロアルキル (m) I、Br、Cl、F、 (n) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (o) カルボキシ−(C1−C4)−アルキル、 (p) −テトラゾル−5−イル、 (q) −NH−SO2CF3、あるいは (r) アリールであり;M1 は、Mあるいは−C(O)−で
あり;zは、0あるいは1であり; r及びtは0から
2であり;R17及びR18は、それぞれ独立して下記から
選択される; (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル−、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル−、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
換基で置換される(C1−C4)−アルキル;−OH、−N
H2 、グアニジノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1
C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルアミノ、
(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR2 、−CONHR2
−O −COR2、CF3 ; (e) (C1−C4)−アルケニル、 (f) −CO−アリール、 (g) (C3−C7)−シクロアルキル、 (h) Cl、Br、I、F、 (i) −OH、 (j) −O −(C1−C4)−アルキル、 (k) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル、 (l) −SH、 (m) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (n) −CHO 、 (o) −CO2R2 、 (p) −SO3H、 (q) −NH2 、 (r) −NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 (s) −N[(C1−C4)−アルキル]2、 (t) −NHCO2 −(C1−C4)−アルキル、 (u) −SO2NR2R2、 (v) −CH2OCOR2、 (w) −NH−SO2 −(C1−C4)−アルキル (x) ピロリジン、モルホリンあるいはピペラジンのよ
うな、1個の窒素原子を含み、また任意にN、O、ある
いはSから選択される1個の他のヘテロ原子を含む5員
あるいは6員の飽和ヘテロ環 (y) アリール (z) ヘテロアリール (aa) テトラゾル−5−イル (bb) −[(C1−C4)−alkyl]NR2R21、 (cc) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COR21、 (dd) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COOR21 、 (ee) −[(C1−C4)−alkyl]CONR2R2 、 (ff) −[(C1−C4)−alkyl]N(R2)SO2R21 、 (gg) −[(C1−C4)−alkyl]NR2CONR2R21 、あるいは (hh) −[(C1−C4)−alkyl]OC(=O)NR21R2 であり、ま
た R19は、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) (C2−C4)−アルケニル、 (d) (C1−C4)−アルコキシアルキル、 (e) −CH2 −O −C(O)CH3 、あるいは (f) フェニル基が、−NO2 、−NH2 、−OHあるいは−
OCH3からなる群から選択される置換基で置換されている
か、置換されていない−CH2 −フェニルであり;R
20は、CN、NO2 、CO2R2 、(C1−C6)−パーフルオロア
ルキルあるいはCF3 であり;またR21は、 (a) アリール、あるいは (b) 置換されていないか、下記で置換されている(C1
−C4)−アルキルであり; i) NH2 、 ii) NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 iii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 iv) CO2H、 v) CO2(C1−C4)−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3H、あるいは viii) SO2NH2 ;あるいは医薬品として許容される、そ
れらの塩である。}
【0008】本発明化合物の一態様には次のものあるい
はその医薬品として許容される塩がある: R1 は; (a) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニルあ
るいは(C2−C6)−アルキニルで、それぞれは置換され
ていないか、下記の群から選択される置換基で置換され
ていてもよい; i) アリール、ここでアリールは置換されていないか、
下記の群から選択される1個あるいは2個の置換基で置
換されているフェニルあるいはナフチルと定義される;
Cl、Br、I、F、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−
アルコキシ、NO2 、CF3 、SO2NR2R2、(C1−C4)−アル
キルチオ、ヒドロキシ、アミノ、(C3−C7)−シクロア
ルキル、CO2H、CO2 −(C1−C4)−アルキル、あるいは
(C3−C10)−アルケニル、 ii) (C3−C7)−シクロアルキル、 iii) Cl、Br、I、F、 iv) OH、 v) NH2 、 vi) NH(C1−C4)−アルキル、 vii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 viii) NHSO2R2 、 ix) CF3 、 x) COOR2 、あるいは xi) SO2NHR2 、 (b) (C1−C4)−パーフルオロアルキル、あるいは (c) (C3−C7)−シクロアルキルであり、これは置換さ
れていないか、下記の群から選択される置換基で置換さ
れていてもよい; (C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−パーフルオロアル
キル、Cl、Br、I、あるいはF; Eは、 (a) 一重結合 (b) −S−、あるいは (c) −O−であり;nは、0、1あるいは2であり;
1 は、(a) −C(=M)−、(b) J1 とLが共に連結し6
個の炭素からなる芳香環を形成し、これはR7a、R7b
8a及びR8bで置換されている、あるいは(c)J1 とL
は連結し、J1 にではない1個の窒素原子を含む6員の
芳香環で、これはR7a、R7b、R8a及びR8bで置換され
ているものであり;K1 は、(a) −C(=M)−、あるいは
(b) K1 とLが連結し、6個の炭素からなる芳香環を形
成し、これはR7a、R7b、R8a及びR8bで置換されてい
る、あるいは(c) K1 とLは連結し、1個の炭素原子を
含む6員の芳香環を形成し、これはR7a、R7b及びR8b
で置換されているものであり、1つが、そしてJ1 とK
1 の1つのみが−C(=M)−であると規定される; 1
るいは 1 の内の1個は、構造式Iaにおける二重結合
であり、J1 が−C(=M)−の場合には 1 は二重結合で
あり、またK1 が−C(=M)−の場合にはa1 が二重結合
と規定される;J2 は、(a) −C(=M)−、あるいは(b)
−C(R17)−であり;K2 は、(a) −C(=M)−、あるいは
(b) −C(R17)−、ただしJ2 及びK2 の1個のみは−C
(=M)−である;a2 あるいはb2 の内の1個は、構造
式Icにおける二重結合であり、J2 が−C(=M)−の場
合にはb2 は二重結合であり、またK2 が−C(=M)−の
場合には 2 が二重結合と規定される;Mは、O、Sあ
るいはNR15であり; R2 は、 (a) H (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) −CH2 −O −C(O)CH3 、 (d) CH2 −アリール、あるいは、 (e) アリールであり; R7a及びR7bは独立して、 (a) H (b) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニルあ
るいは(C2−C6)−アルキニル、 (c) Cl、Br、I、F、 (d) CF3 、であり、あるいは (e) R7a及びR7bが隣接する炭素原子と結合している
場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成
するために連結されていてもよい; R8a及びR8bは独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、ここ
で、ヘテロアリルは5員あるいは6員のヘテロ芳香族分
子を定義され、これはN、O、Sからなる群から選択さ
れる1個あるいは2個の原子を含んでもよく、また、こ
のヘテロアリールは置換されていないか、下記の群から
選択される置換基で、1置換あるいは2置換される: i) Cl、Br、I、あるいはF、 ii) OH、 iii) SH、 iv) NO2 、 v) (C1−C4)−アルキル、 vi) (C2−C4)−アルケニル、 vii) (C2−C4)−アルキニル、 viii) (C1−C4)−アルコキシ、 ix) CF3 、 x) CO2 −(C1−C4)−アルキル、 xi) NH2 、 xii) NH(C1−C4)−アルキル、あるいは xiii) N[(C1−C4)−アルキル]2 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
換基で置換されている(C1−C6)−アルキル;−CON
(R2)2、−ヘテロアリール、−S(O)x −R21 、−テトラ
ゾル−5−イル、−CONHSO2R21、−SO2NH −ヘテロアリ
ール、−SO2NHCOR21、−PO(OR2)2、−SO2NH −CN、−NR
2COOR21 、−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−ア
ルコキシ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−ア
ルキルアミノ、(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR
2 、−CONHR2、−O−COR2、あるいはアリール (e) −CO−アリール、 (f) (C3−C7)−シクロアルキル、 (g) Cl、Br、I、F、 (h) −OH、 (i) −OR21、 (j) −SH、 (k) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (l) −COR2、 (m) −CO2H2 、 (n) −CO2 −(C1−C4)−アルキル、 (o) −SO3H、 (p) −NR2R21、 (q) −NR2COR21、 (r) −NR2COOR21 、 (s) −SO2NR2、 (t) −SO2NR2R2、 (u) −NO2 (v) −NHSO2CF3、 (w) −CONR2R2 、 (x) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル (y) −COOR2 、 (z) −SO3H、 (aa) −N(R2)SO2R21 (bb) −NR2CONR2R21 (cc) −OC(=O)NR21R2、 (dd) アリール、 (ee) −NHSO2CF3、 (ff) −SO2NH −ヘテロアリール (gg) −SO2NHCOR21 (hh) −CONHSO2R21 (ii) −PO(OR2)2、 (jj) テトラゾル−5−イル (kk) −CONH(テトラゾル−5−イル) (ll) −SO2NHCN 、あるいは (mm) −ヘテロアリールであり; −Y1 −Y2 −Y3 −Y4 −は、 (a) −N=CR11−CR11=CR11−、 (b) −CR11=N−CR11=CR11−、 (c) −CR11=CR11−N=CR11−、あるいは (d) −CR11=CR11−CR11=N−、であり、式中、
上記の定義〔(a)から(d)〕のそれぞれにおいて二
重結合を示す; R9 及びR10はそれぞれ独立して、 (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) CF3 、 (d) (C1−C6)−アルキル、 (e) (C1−C6)−アシルオキシ、 (f) (C3−C6)−シクロアルキル、 (g) (C1−C6)−アルコキシ、 (h) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (i) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルキルチオ、 (k) (C1−C4)−アルキルスルフィニル、 (l) (C1−C4)−アルキルスルホニルであり、あるい
は (m) R9 及びR10が隣接する炭素原子に結合している
場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成
するために連結されてもよい; R11は、 (a) H (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) NH2 、 (e) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (f) ジ−(C1−C4−アルキル)アミノ、 (g) SO2NHR2 、 (h) CF3 、 (i) (C1−C4)−アルキル (j) (C1−C4)−アルコキシであり、あるいは (k) 2個のR11置換基が隣接する炭素原子と結合して
いる場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を
形成するために連結されていてもよい; R12は、 (a) H、 (b) (C1−C4)−アルキル、あるいは (c) フェニル、あるいは−CH2 −フェニルであり、フ
ェニルは置換されていないか、下記の群から選択される
1個あるいは2個の置換基で置換される;Cl、Br、I、
F、(C1−C4)−アルキル、あるいは(C1−C4)−アル
コキシ、CF3、NH〔(C1−C4)−アルキル〕、N[(C1−C
4)−アルキル]2、NH2 あるいはCO2R2 ; Zは、 (a) −CO2R2 、 (b) −CN、 (c) −SO2NH −ヘテロアリール、 (d) −CH2SO2NH−ヘテロアリール、 (e) −SO2NHC(O)R14、 (f) −C(O)NHSO2R14、 (g) −NHSO2R14、あるいは (h) −1H−テトラゾル−5−イルであり; R14は、 (a) アリール (b) ヘテロアリール (c) (C3−C7)−シクロアルキル (d) (C1−C4)−アルキル、置換されていないか、あ
るいは下記の群から選択される置換基で置換される;ア
リール、ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1−C4)−ア
ルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキ
ルチオ、−CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2H、 C
O2−(C1−C4)−アルキル、−NH2 、−N[(C1−C4)−
アルキル]2、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、−PO3H、
PO(OH)(C1−C4)−アルキオキシ、あるいは、 (e) (C1−C4)−パーフルオロアルキルであり; R15は (a) H、 (b) アリール、 (c) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
あるいは(C2−C6)−アルキニルでそれぞれは置換され
ていないか、下記の群から選択される1個あるいはそれ
以上の置換基で置換される;アリール、(C3−C7)−シ
クロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、−NH2 、−NH
〔(C1−C4)−アルキル〕、−N[(C1−C4)−アルキ
ル]2、−NH−SO2R2 、−COOR2 、−SO2NHR2 あるいは (d) ヘテロアリールであり; R16は、 (a) (C1−C10)−アルキル; (b) 下記の群から選択される1個あるいは2個の置換
基で置換されている(C1−C10)−アルキル (1) ヒドロキシ、(2) (C1−C5)−アルコキシ(3)
(C1−C5)−アルコキシカルボニル、(4) フェニル、
(5) カルボキシ、(6) C(=O)NH −(C1−C5)−アルキ
ル、 (c) V及びWで置換されているか、置換されていない
フェニル、あるいは (d) V及びWで置換されているか、置換されていない
ナフチルであり;V及びWは下記から選択される; (a) H、 (b) (C1−C5)−アルコキシ、 (c) (C1−C5)−アルキル、 (d) ヒドロキシ、 (e) −CN、 (f) −NO2 、 (g) −NR2R2 、 (h) −CO2R2 、 (i) −(C1−C5)−パーフルオロアルキル (j) I、Br、Cl、F、 (k) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (l) テトラゾル−5−イル、 (m) −NH−SO2CF3、 (n) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2R21、 (o) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2COR21、 (p) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2COOR21 、 (q) −[(C1−C4)−アルキル〕CONR2R2 、 (r) −[(C1−C4)−アルキル〕N(R2)SO2R21 、 (s) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2CONR2R21 、あるい
は (t) −[(C1−C4)−アルキル〕OC(=O)NR21R2; R17及びR18は独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
換基で置換されている(C1−C4)−アルキル;−OH、−
NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1
C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルアミノ、
(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR2 、−CONHR2
あるいは−O −COR2、CF3 、 (e) (C1−C4)−アルケニル、 (f) −CO−アリール、 (g) (C3−C7)−シクロアルキル、 (h) Cl、Br、I、F、 (i) −OH、 (j) −O −(C1−C4)−アルキル、 (k) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル、 (l) −SH、 (m) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (n) −CHO 、 (o) −CO2R2 、 (p) −SO3H、 (q) −NH2 (r) −NH[(C1−C4)−アルキル〕、 (s) −N[(C1−C4)−アルキル]2、 (t) −NHCO2 −(C1−C4)−アルキル、 (u) −SO2NR2R2、 (v) −CH2OCOR2、 (w) −NH−SO2 −(C1−C4)−アルキル、 (x) ピロリジン、モルホリンあるいはピペラジンのよ
うな、1個の窒素原子を含み、また任意にN、O、ある
いはSから選択される1個の他のヘテロ原子を含む5員
あるいは6員の飽和ヘテロ環 (y) アリール、 (z) ヘテロアリール、 (aa) テトラゾル−5−イル、あるいは(bb) −
[(C1−C4)−alkyl 〕NR2R21、 (cc) −[(C1−C4)−alkyl 〕NR2COR21、 (dd) −[(C1−C4)−alkyl 〕NR2COOR21 、 (ee) −[(C1−C4)−alkyl 〕CONR2R2 、 (ff) −[(C1−C4)−alkyl 〕N(R2)SO2R21 、 (gg) −[(C1−C4)−alkyl 〕NR2CONR2R21 、あるいは (hh) −[(C1−C4)−alkyl 〕OC(=O)NR21R2であり、ま
た、 R21は (a) アリール、あるいは (b) 置換されていないか、下記で置換されている(C1
−C4)−アルキルであり、 i) NH2 、 ii) NH[(C1−C4)−アルキル〕、 iii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 iv) CO2H、 v) CO2(C1−C4)−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3H、あるいは viii) SO2NH2
【0009】本発明の他の態様としては、次のもの、あ
るいはその医薬品として許容される塩がある:R1 は、 (a) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
あるいは(C2−C6)−アルキニルでそれぞれは置換され
ていないか、下記の群から選択される置換基で置換され
る: i) (C1−C4)−アルキルチオ、 ii) (C1−C4)−アルコキシ、 iii) CF3、 iv) CF2CF3 、あるいは v) (C3−C5)−シクロアルキル、 (b) パーフルオロ−(C1−C4)−アルキル、あるいは (c) (C3−C7)−シクロアルキルであり、これは置換
されていないか、下記の群から選択される置換基で置換
されてもよい; (C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−パーフルオロアル
キル、Cl、Br、I、あるいはF;Eは、一重結合であ
り;nは、0から2であり;J1 とLは共に連結し、R
7a、R7b、R8a及びR8bで置換されている6個の炭素か
らなる芳香族環を形成するか;あるいはJ1 とLが共に
連結し、J1 にあるものではない1個の窒素原子を含む
6員の芳香環を形成し、これはR7a、R7b、R8a及びR
8bで置換されている;K1 は、−C(=M)−であり; 1
は、二重結合であり;J2 は、−C(R17)−であり;K2
は、−C(=M)−であり; 2 は、二重結合であり;Mは
O、あるいは NR15 であり; R2 は、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) −CH2 −O−C(O)CH3 、 (d) ベンジル、あるいは (e) フェニルであり; R7a及びR7bは独立して、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
あるいは(C2−C6)−アルキニル、 (c) Cl、Br、I、F、 (d) CF3 であり、あるいは (e) R7a及びR7bが隣接する炭素原子と結合している
場合には、それらがフェニル環あるいはナフチル環を形
成するために連結されてもよい; R8a及びR8bは独立して、 (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、ここでアリー
ルは置換されていないか、下記の群から選択される1個
あるいは2個の置換基で置換されているフェニルあるい
はナフチルと定義される; i) Br 、I、Cl、F、 ii) (C1−C4)−アルキル、 iii) (C1−C4)−アルコキシ、 iv) NO2、 v) CF3、 vi) SO2NR2R2 、 vii) (C1−C4)−アルキルチオ、 viii) ヒドロキシ、 ix) アミノ、 x) (C3−C7)−シクロアルキル、 xi) (C3−C10)−アルケニル xii) CO2H 、あるいは xiii) CO2−(C1−C4)−アルキル; (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、ここで
ヘテロアリールは5員あるいは6員のヘテロ芳香族分子
と定義され、これはN、O、Sからなる群から選択され
る1個あるいは2個の原子を含んでもよく、また、この
ヘテロアリールは置換されていないか、下記の群から選
択される置換基により、モノ置換あるいはジ置換される i) Cl 、Br、I、あるいはF、 ii) OH 、 iii) SH 、 iv) NO2、 v) (C1−C4)−アルキル vi) (C2−C4)−アルケニル、 vii) (C2−C4)−アルキニル、 viii) (C1−C4)−アルコキシ、 ix) CF3、 x) CO2−(C1−C4)−アルキル、 xi) NH2、 xii) NH[(C1−C4)−アルキル〕、あるいは xiii) N〔(C1−C4)−アルキル]2、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
換基で置換されている(C1−C6)−アルキル;−CON
(R2)2、−ヘテロアリール、−S(O)n −R21 、−テトラ
ゾル−5−イル、−CONHSO2R21、−SO2NH −ヘテロアリ
ール、−SO2NHCOR21、−PO(OR2)2、−SO2NH −CN、−NR
2COOR21 、−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−ア
ルコキシ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−ア
ルキルアミノ、(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR
2 、−CONHR2、−O−COR2、あるいはアリール、 (e) −CO−アリール、 (f) (C3−C7)−シクロアルキル、 (g) Cl 、Br、I、F、 (h) −OH、 (i) −OR21、 (j) −SH、 (k) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (l) −COR2、 (m) −CO2H、 (n) −CO2 −(C1−C4)−アルキル、 (o) −SO3H、 (p) −NR2R21、 (q) −NR2COR21、 (r) −NR2COOR21 、 (s) −SO2NR2、 (t) −SO2NR2R2、 (u) −NO2 、 (v) −NHSO2CF3、 (w) −CONR2R2 、 (x) −(C1−C4)−パーフルオルアルキル (y) −COOR2 、 (z) −SO3H、 (aa) −N(R2)SO2R21 、 (bb) −NR2CONR2R21 、 (cc) −OC(=O)NR21R2 、 (dd) −aryl、 (ee) −NHSO2CF3、 (ff) −SO2NH −heteroaryl、 (gg) −SO2NHCOR21、 (hh) −CONHSO2R21、 (ii) −PO(OR2)2、 (jj) −tetrazol−5−yl、 (kk) −CONH(tetrazol −5−yl) 、 (ll) −SO2NHCN 、あるいは (mm) −ヘテロアリールであり; −Y1 −Y2 −Y3 −Y4 −は、 (a) −N=CR11−CR11=CR11−、 (b) −CR11=N−CR11=CR11−、 (c) −CR11=CR11−N=CR11−、あるいは (d) −CR11=CR11−CR11=N−であり、式中、は上
記の定義〔(a)から(d)〕のそれぞれにおいて二重
結合を示す; R9 及びR10は、それぞれ独立して (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) CF3 、 (d) (C1−C6)−アルキル、 (e) (C1−C6)−アシルオキシ、 (f) (C3−C6)−シクロアルキル、 (g) (C1−C6)−アルコキシ、 (h) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (i) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルキルチオ、 (k) (C1−C4)−アルキルスルフィニル、 (l) (C1−C4)−アルキルスルホニルであり、あるい
は (m) R9 及びR10が隣接する炭素原子に結合している
場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成
するために連結されてもよい; R11は、 (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) NH2 、 (e) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (f) ジ−(C1−C4−アルキル)アミノ、 (g) SO2NHR2 、 (h) CF3 、 (i) (C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルコキシであり、あるいは (k) 2個のR11置換基が隣接する炭素原子と結合して
いる場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を
形成するために連結されてもよい; R12は、 (a) H、 (b) (C1−C4)−アルキル、あるいは (c) フェニル、あるいは−CH2 −フェニルであり、フ
ェニルは置換されていないか、下記の群から選択される
1個あるいは2個の置換基で置換される;Cl、Br、I、
F、(C1−C4)−アルキル、あるいは(C1−C4)−アル
コキシ、CF3、NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 N〔(C1
−C4)−アルキル]2、NH2 あるいはCO2R2 ; Zは、 (a) −CO2R2 、 (b) −CN、 (c) −SO2NH −ヘテロアリール、 (d) −CH2SO2NH−ヘテロアリール、 (e) −SO2NHC(O)R14、 (f) −C(O)NHSO2R14、 (g) −NHSO2R14、あるいは (h) −1H−テトラゾル−5−イルであり; R14は (a) アリール (b) ヘテロアリール (c) (C3−C7)−シクロアルキル (d) (C1−C4)−アルキル、置換されていないか、あ
るいは下記の群から選択される置換基で置換される;ア
リール、ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1−C4)−ア
ルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキ
ルチオ、−CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2H、 C
O2−(C1−C4)−アルキル、−NH2 、− N〔(C1−C4
−アルキル]2、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、−PO
3H、PO(OH)(C1−C4)−アルキオキシあるいは (e) (C1−C4)−パーフルオロアルキルであり、 R15は (a) H、 (b) アリール (c) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
あるいは(C2−C6)−アルキニルで、それぞれは置換さ
れていないか、下記の群から選択される1個あるいはそ
れ以上の置換基で置換される;上記で記載されるアリー
ル、(C3−C7)−シクロアルキル、Cl、Br、I、F、−
OH、−NH2 、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、− N
〔(C1−C4)−アルキル]2、−NH−SO2R2 、−COOR2
−SO2NHR2;あるいは (d) ヘテロアリールであり、 R16は (a) (C1−C10)−アルキル; (b) 下記から選択される1個あるいはそれ以上の置換
基で置換されている(C1−C10)−アルキル (1) ヒドロキシ(2) (C1−C5)−アルコキシ、(3)
(C1−C5)−アルコキシカルボニル、(4) フェニル、
(5) カルボキシ、(6) C(=O)NH−(C1−C5)−アルキ
ル (c) V及びWで置換されているか、置換されていない
フェニル、あるいは (d) V及びWで置換されているか、置換されていない
ナフチルであり、V及びWは下記から選択される; (a) H、 (b) (C1−C5)−アルコキシ、 (c) (C1−C5)−アルキル、 (d) ヒドロキシ、 (e) −CN、 (f) −NO2 、 (g) −NR2R2 、 (h) −CO2R、 (i) −CF3 、 (j) I、Br、Cl、F、 (k) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル− (l) −1H−テトラゾル−5−イル、あるいは (m) −NH−SO2CF3; R17及びR18は独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル−、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル−、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
換基で置換されている(C1−C4)−アルキル;−OH、−
NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1
C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルアミノ、
(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR2 、−CONHR2
−O−COR2、CF3 ; (e) (C1−C4)−アルケニル、 (f) −CO−アリール、 (g) (C3−C7)−シクロアルキル、 (h) Cl、Br、I、F、 (i) −OH、 (j) −O−(C1−C4)−アルキル、 (k) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル、 (l) −SH、 (m) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル (n) −CHO 、 (o) −CO2R2、 (p) −SO3H、 (q) −NH2 (r) −NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 (s) − N〔(C1−C4)−アルキル]2、 (t) −NHCO2 −(C1−C4)−アルキル、 (u) −SO2NR2R2、 (v) −CH2OCOR2、 (w) −NH−SO2 −(C1−C4)−アルキル、 (x) ピロリジン、モルホリンあるいはピペラジンのよ
うな、1個の窒素原子を含み、また任意のN、O、ある
いはSから選択される1個の他のヘテロ原子を含む5員
あるいは6員の飽和ヘテロ環、 (y) アリール (z) ヘテロアリール、あるいは (aa) テトラゾル−5−イルであり;また R21は、 (a) アリール、あるいは (b) 置換されていないか、下記で置換されている(C1
−C4)−アルキルであり、 i) NH2 、 ii) NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 iii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 iv) CO2H、 v) CO2(C1−C4)−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3H、あるいは viii) SO2NH2
【0010】上記のアルキル置換基は指定した長さの直
鎖及び分枝鎖炭化水素例えばメチル、エチル、イソプロ
ピル、イソブチル、ネオペンチル、イソペンチル等を示
す。アルケニル及びアルキニル置換基は各々が炭素−炭
素二重結合又は三重結合を含むように各々変性されてい
る上述のアルキル基例えばビニル、アリル及び2−ブテ
ニルを示す。シクロアルキルは3〜8個のメチレン基か
ら構成される環を示し各々が置換されないか又は他の炭
化水素置換基で置換することができ例えばシクロプロピ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル及び4−メチルシ
クロヘキシルを包含する。アルコキシ置換基は酸素橋を
介して結合した上記のアルキル基を表わす。上記のアリ
ール置換基はフェニル又はナフチルを表わす。上記のヘ
テロアリール置換基は窒素、酸素及びイオウからなる群
から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する任意の
5又は6員環芳香族例えばピリジル、チエニル、フリ
ル、イミダゾリル及びチアゾリルを表わす。
【0011】式Iの化合物の一般的製造方法 下記のパートI及びパートIIの方法は式Iのアンギオテ
ンシンII拮抗薬の製造を例示する。式Iの拮抗薬の合成
に対して数種の一般方法があり、1種又は他の方法が一
定の拮抗薬の製造に更に容易に応用することができるも
のは一般原理とされ、以下に例示される方法のいくつか
は式Iのある種拮抗薬の製造に容易に応用することがで
きないものである。式Iの拮抗薬が上記式Iで示される
複素環成分と複素環成分の窒素原子に結合する置換ベン
ジル置換基からなることは認められるべきである。従っ
て式Iの拮抗薬に対して一般的に応用できる2方法はこ
れらである。1.上記式Iで示される複素環は下記のパ
ートIのように製造される。複素環を窒素原子に於て置
換ベンジルハライド又はプソイドハライドによりアルキ
ル化して下記図式のアルキル化複素環を得る場合、この
アルキル化剤はしばしば“Ar−CH2Q”{Qはハライド
(−Cl、Br、I)又はプソイドハライド(−OMs 、O
TS 、OTf)である}として示される。ある場合にはアル
キル化は複素環の1個以上の窒素原子で起こり、これら
の場合分別結晶又はクロマトグラフィー法による分離が
所望生成物の分離に必要である。ある場合にはアルキル
化工程は完全に組み立てられた式Iの拮抗薬を生成する
が但しアルキル化剤又は複素環内の官能基が保護された
形として存在し、合成を完了するために行なわれる脱保
護工程を必要とする。他の場合にはアルキル化は置換ベ
ンジルハライド又はプソイドハライド(“Ar−CH2Q”)
で行なわれているがこのアルキル工程には式Iの拮抗薬
の置換ベンジル要素を組み立てるために必要とされる次
の工程が続けられる。式Iの拮抗薬を製造するために用
いられるアルキル化工程及び次の工程はパートIIで後述
される。本発明の化合物は当業界で既知の手法を用いて
分割することができる。鏡像異性体のジアステレオマー
塩又はエステルが分離され、所望化合物はより有効な立
体異性体である。本発明の化合物、その医薬的に使用し
得る塩及びその前駆体は本発明の範囲に包含される。図
式及び実施例で用いられる略語を表1に列挙する。
【0012】表1 試薬 NBS N−ブロモスクシンイミド AIBN アゾ(ビス)イソブチロニトリル DDQ ジクロロジシアノキノン Ac2O 酢酸無水物 TEA トリエチルアミン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン PPh3 トリフェニルホスフィン TFA トリフルオロ酢酸 TMS−Cl トリメチルシリルクロリド Im イミダゾール AcSK チオ酢酸カリウム p−TsOH p−トルエンスルホン酸 EMOC−Cl 9−フルオレニルメチルオキシカル
ボニルクロリド溶媒 DMF ジメチルホルムアミド HOAc(AcOH) 酢酸 EtOAc(EtAc) 酢酸エチル Hex ヘキサン THF テトラヒドロフラン DMSO ジメチルスルホキシド MeOH メタノール iPrOH イソプロパノールその他 rt 室温 TBDMS t−ブチルジメチルシリル OTf OSO2CF3 Ph フェニル FAB−MS(FSBMS) 高速衝撃質量スペクトル NOE 核オーバーハウザー効果 SiO2 シリカゲルトリチル トリフェニルメチル
【0013】パートI:式Ia、Ib及びIcで示され
るヘテロ環の製造 A.キナゾリノン(式Ia)の製造
【化16】 経路I−1は式Ia(式中、J1 は−C(O)−であり、B
が単結合である)の1,2−二置換キナゾリン−4(1
H)−オンの製造を説明する。適当に置換されたアンス
ラニロニトリルを必要なアシルクロリドを使用してアシ
ル化する。得られたアミドを水素化ナトリウム及び適当
なアルキルハライド(またはプソイドハライド)を用い
てアルキル化する。次いで得られた第三級アミドを塩基
性過酸化水素を用いて転位/環化する。1 経路I−1
【化17】 QはBr、I、OTs 、OTf である。Arは一般構造式Iで定
義されたものである。2−置換キナゾリノンは文献に記
載された様に、及び経路I−2で説明する様に置換アン
スラニロニトリルから製造することができる。適当に置
換されたアンスラニロニトリルは必要なアシルクロリド
を使用してアシル化し、次いで塩基性過酸化水素を用い
て環化する。1 経路I−2
【化18】 経路I−3は対応するアンスラニル酸を出発物質とする
2−置換キナゾリノンの別の製造方法を示す。適当な置
換アンスラニル酸とトリエチルアミン及びDMAPを用
いてDMF中当量の必要なアシルクロリドと0℃で処理
する。次いで過剰のアンモニウムカーボネートを添加し
て2時間110℃に加熱する。2 経路I−3
【化19】 経路I−4は式Ia(式中、K1 は−C(O)−であり、B
が単結合である)の2,3−二置換キナゾリン−4(3
H)−オンの一般的製造を説明する。適当に置換された
2−置換キナゾリノン(経路I−2又はI−3参照)を
水素化ナトリウム及び適当なアルキルハライド(または
プソイドハライド)を用いてアルキル化する。この反応
はしばしばO−アルキル生成物を与え、一般的に単離反
応生成物は20%以下である。経路I−4
【化20】
【0014】経路I−5、I−6及びI−7は式Ia
(式中、K1 は−C(O)−であり、Bが単結合である)の
化合物の別の経路を示す。3,1,4−ベンゾオキサゾ
ンの2つの製造方法を経路I−5で説明する。置換アン
スラニル酸をアシルクロリド、トリエチルアミン及びD
MAPを用いてDMF中加熱することによりアシル化及
び環化する。3 更に適当な置換アンスラニルをピリジン
中アシルクロリドと加熱することにより製造することが
できる。4 必要なアルキルアミンは標準文献法を用いて
アルキルハライド(又はプソイドハライド)から製造さ
れる(経路I−6)。5 次いで、アミン及び3,1,4
−ベンゾオキサゾンを一緒に加熱することにより所望の
2,3−二置換キナゾリノン2(経路I−7)を得る。経路I−5
【化21】 経路I−6 経路I−7
【化22】
【0015】置換2−アルキルチオキナゾリン−4(3
H)−オン(式中、K1 は−C(O)−であり、Eが−S−
である)は、経路I−8に示す様に対応する置換アンス
ラニル酸から製造できる。経路I−6からのアミンはチ
オホスゲンとの処理によりそのイソチオシアネート体に
変換することができる。次いで適当な置換アンスラニル
酸と反応させることにより所望の3−アルキル−2−メ
ルカプト−キナゾリン−4(3H)−オンを得る。6
にこのメルカプト基の第2アルキル化により所望の2−
アルキルチオ−3−アルキルキナゾリン−4(3H)−
オンを得る。7 経路I−8
【化23】 同様に、2−アルコキシキナゾリン−4(3H)−オン
(式中、K1 は−C(O)−であり、Bが−O−である)
は、経路I−9に示す様に対応する置換アンスラニル酸
から製造できる。8 次いで、Lange 及びSheibleyの方法
9 により、適当なアルキルハライドを用いてアルキル化
させることにより最終生成物17を得る。経路I−9
【化24】
【0016】経路I−10は異性化1,2−二置換キナ
ゾリン−4(1H)−オン(式中、J1 は−C(O)−であ
り、Bが−S−又は−O−である)の可能な経路を説明
する。アンスラニロニトリルはアルキルハロホーメート
又はアルキルチオールハロホーメートを用いてアシル化
することができる。10 次いで適当なアルキルハライド
を用いて脱プロトン化及びアルキル化させて経路に示す
ような中間体カーバメートニトリルを与える。11 この
中間体の変換はこの物質を塩基性過酸化水素で処理する
時に起こり、所望の生成物20を与える。経路I−10
【化25】
【0017】経路I−11は2−アミノ−3−アルキル
キナゾリノンを製造することができる製法を説明する。
経路I−8に示す2−メルカプトキナゾリノン(14)
をスルフリルクロリドと処理することにより対応する2
−クロロキナゾリノンを得る。12 次いでこのクロリド
をR1 アミンに置換することによりBがNHである20
を得る。13 経路I−11
【化26】 経路I−12は2−アミノ−1−アルキルキナゾリノン
を製造することができる製法を説明する。経路I−10
からの生成物は最初のR1 がベンジル又はt−ブチルの
如き保護基である場合には合成中間体として用いること
ができる。14脱保護及び得られる2−メルカプト−1−
アルキルキナゾリノンを経路I−11と同様な条件にさ
らすことにより所望の2−アミノ−1−アルキルキナゾ
リン−4(1H)−オンが形成されるであろう。別法と
しては、経路I−13に示す様にスルフィド体を直接R
1 アミンで置換することもできる(R1 −S−及びR1
−NH2 は同じR1 を有しても有さなくてもよい)。経路I−12
【化27】 経路I−13
【化28】
【0018】置換C−6アミノ基を有する一般式Iaの
キナゾリノンの製造は経路I−14からI−16で説明
する様に達成される。これらの誘導体を製造するため
に、6−ニトロキナゾリン−4(3H)−オンは通常経
路I−14に示す様に酸に不安定な保護基でまず保護さ
れる。例えば、一般的な6−ニトロキナゾリン−4(3
H)−オン(24)とDMF中での水素化ナトリウムの
如き塩基との反応、続くビス(4−メトキシフェニル)
メチルクロリドの添加によりN−保護誘導体25を与え
る。25のニトロ基はパラジウム炭素上の水素還元によ
りアミン26に還元することができる。次いでこのアミ
ン(26)をアミン誘導体を形成する種々の公知の試
薬、例えば、アルキル又はアリール−カルボン酸クロリ
ド、クロロホーメート、スルホニル及びスルファモイル
クロリド、イソシアネート及びイソチオシアネート、と
反応させる。経路I−14はアミン26と一般的なクロ
ロホーメートとの反応により27の如き置換カルバメー
トを与える誘導を説明する。クロロホーメートを用いる
アミン26のアシル化はアミンを脱プロトン化する水素
化ナトリウムの如き強塩基の存在化で行うことが最も良
い。次いでこのアニオンを直ちにクロロホーメートと反
応させ置換カルバメート27を得る。このカルバメート
(27)を単離し、次いでリチウムビス(トリメチルシ
リル)アミドを用いて脱プロトン化し、アルキル化する
ことによりN,O−二置換カルバメート28を得る。別
法としては、この方法を一つのフラスコ中で以下の如く
行うことができる;まずアニオンを脱プロトン化し(D
MF中の水素化ナトリウムを用いて)、このアニオンを
アシルハライド又はクロロホーメートと反応させ、次い
でこの中間体を当量の強塩基、例えばリチウムビス(ト
リメチルシリル)アミドと処理し、最終的にアルキル化
試薬を添加させて28を得る。カルバモイル−置換キナ
ゾリノン27及び28は、トリフルオロ酢酸−アニソー
ルの如き酸性条件下で完全に脱保護することができ、そ
れぞれヘテロ環29及び30を与える。経路I−14
【化29】 経路I−15
【化30】 経路I−15は、アミン25とイソシアネートとの反応
による二置換尿素(31)の生成を説明する。34及び
35の如き四置換及び三置換尿素は経路I−16に示す
ようにベンジルカルバメート27から製造することがで
きる。このように、第二級アミンとメチルマグネシウム
ブロミドから形成される第二級アミンのマグネシウム塩
と27との処理は三置換尿素32を与える。三置換尿素
(32)は残りの水素をリチウムビス(トリメチルシリ
ル)アミドを用いる脱プロトン化、続くアルキルヨウダ
イドとのアルキル化によりN−アルキル化され33を与
える。尿素−置換キナゾリノン32及び33は、トリフ
ルオロ酢酸−アニソールの如き酸性条件下で完全に脱保
護することができ、それぞれヘテロ環34及び35を与
える。アミン26(経路I−14)は当業界で周知の化
学的手法を用いて他の官能基に誘導あるいは変換するこ
とができる。適当な6−置換体を構築した後、経路I−
14からI−16に示すようにアニソールの存在下トリ
フルオロ酢酸と処理することにより保護基を除去するこ
とができる。この方法で得られるヘテロ環はパートIIで
記載するような一般式IaのアンギオテンシンII拮抗薬
に組み込むことができる。経路I−16
【化31】
【0019】2,3−二置換ピリド〔2,3−d〕又は
〔3,4−d〕又は〔3,2−d〕又は〔4,3−d〕
ピリミジン−4(3H)−オンの合成及び反応性の一般
的レビューに対しては、A. R. Katritzky, et al., Co
mprehensive Heterocyclic Chemistry, vol. 3, 201 (1
984)及び W. J. Irwin, et al., Advances in Heterocy
clic Chemistry, vol. 10, 149 (1969) 参照。
【0020】キナゾリノン参照文献 1 E. C. Taylor, R. J. Knopf, A. L. Borror,
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8) 43 H. 12. 2 M. T. Bogert, W. F. Hand, J. Am. Chem. So
c. (1906)28,94。 3 参照 A. Khan, 引用例1 L. A. Errede, J. J. McBrady, H. T. Oien. J. Org.
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Yarian, J. Org. Chem. (1977) 42,12。 4 K. Wunsch, A. J. Boulton, Adv. Het. Chem.
(1967),pp 326-9,及びこの中の引用例 I. R. Gambhir, S. S. Joshi, J. Ind. Chem. Soc.
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【0021】B.トリアゾリノン、トリアゾリンチオン
およびトリアゾリンイミン(式Ib)の製造
【化32】 式Ibの化合物は、下記の反応経路I−17からI−2
8に典型的に記載した方法の変形によって製造可能であ
る。2,4,5−トリ置換−1,2,4−トリアゾリン
−3(4H)−オンおよび−トリアゾリン−3(4H)
−チオンの一般的合成方法は、たとえば下記の本または
レビューにおいて記述されている。 (1) C. Temple and J. A. Montgomery, "Triazoles :
1,2,4" (Vol. 37 ofThe Chemistry of Heterocyclic C
ompounds, A. Weissberger とE. C. Taylor,編) 、Wile
y-Interscience, New York, 1981, pp. 365-442 。 (2) J. B. Polya, Comprehensive Heterocyclic Chem
istry. The Structure, Reactions, Synthesis and
Uses of Heterocyclic Compounds, A. R. Katritzky
と C. W. Rees,編、Vol. 5, Pergamon Press, Oxford,
1984, pp. 733-790 。 (3) J. H. Boyer, Heterocyclic Compounds, R. C.
Elderfield,編、Vol.7, John Wiley & Sons, New Yor
k, 1961, pp. 384-461。
【0022】一般的に、式Ibの化合物は、トリアゾー
ル環のN1 およびN2 をヒドラジンまたはヒドラジン誘
導体から導びかれ、トリアゾールのN4 および4(アリ
ールメチル)置換基は適当に置換されたベンジルアミン
(またはイソシアネートまたはイソチオシアネート)か
らか、またはハロゲン化ベンジル(またはメタンスルホ
ネート、p−トルエンスルホネートなど)から直接的ま
たは間接的に導びかれる。
【0023】下記の反応経路は一般的には正当である
が、式Ibの所与の化合物に存在する1個またはそれ以
上の官能基は特定の合成系列には適合しない分子を与え
ることができることを有機合成の当業者には理解される
であろう。このような場合に、他の経路、他の工程順、
または保護および脱保護の方法を用いることができる。
総ての場合に、特定の反応条件が分子中に存在する官能
基の性質に適合するように、反応条件(反応試薬、溶
剤、温度、時間など)を選ばなければならない。
【0024】下記の反応経路は、簡単のために一般化さ
れている。トリアゾール誘導体またはその前駆体中のN
4 に存在する置換基“ArCH2 " は、式Ib中の置換基N
4 の定義と一致するか、またはトリアゾール環系の組み
立ての前または後にそのような基に変換されうる任意の
置換されたアリールメチル部分であると理解されたい。
このような変換は、“一般的方法”の章に前記した如き
保護および/または脱保護工程またはその他の変形をも
包含することができる。また、反応経路の大部分におい
て、“ArCH2 " 置換基(Ar =アリール)は、式Iの定
義と一致するものであると理解されたい。
【0025】さらに、下記の一般経路において、特に断
らない限り、基R1 およびR16は、官能基化された、ま
たは官能基化されていないアルキル、アリール、ヘテロ
アリール、アリールアルキルなどを表わすものと理解さ
れたい。R16Qの部分は、R16が典型的には官能基化さ
れた、または官能基化されていないアルキル基またはア
ラルキル基であり、Qが塩素、臭素、ヨード、メタンス
ルホナートまたはp−トルエンスルホナートの如き脱離
基であるアルキル化剤を表わす。構造式において、
“X”基は、炭素原子に二重結合で結合している基(2
2において、およびそれから誘導された生成物における
如く)であり、MはOまたはSである。
【0026】
【化33】 2,4,5−トリ置換−2,4−ジヒドロ−3H−1,
2,4−トリアゾール−3−オン(2,4,5−トリ置
換−1,2,4−トリアゾリン−3(4H)−オン)へ
の最も広く使用されているルートの1つは、式Ibの化
合物の合成に適応している反応経路I−17に示されて
いる。カルボン酸ヒドラチッド1(対応するエステルか
ら容易に得られる)と適切なアリールメタンイソシアネ
ート2との反応は、1−アシル−4−(アリールメチ
ル)セミカルバチッド3を与える。イソシアネート2そ
れ自体は、(アリールメチル)アミン(ホスゲン処理に
より)、アリールメチルハライド(シアネート陰イオン
による処理、およびアリール酢酸またはその誘導体(ア
シールアザイドのクレチウス転位を経て)などを含む各
種の原料から周知の方法によって得ることができる。ヒ
ドロキサイドまたはアルコキサイドの存在下において加
熱した時、トリアゾリノン4への3の閉環が起こる。最
終的に、塩基(たとえば、水素化ナトリウム、ナトリウ
ム・エトキサイド、水酸化ナトリウムまたは炭酸カリウ
ム)の存在下において適当なアルキル化剤R16Qで処理
することによって、4はトリ置換トリアゾリノン5へ変
換する。ここにおいて、R16はアルキル、アラルキルな
どであり、Qは臭素、ヨード、塩素、メタンスルホナー
ト、p−トルエンスルホナートなどである。このような
反応経路は、下記に記載されている。 D. L. Temple, Jr. とW. G. Lobeck, Jr.,米国特許第44
87773 号(1984)、R. E. Gammans, D. W. Smith, とJ.
P. Yevich, 米国特許第4613600 号(1986)、H. Gehlen
とW. Schade, Liebigs. Ann. Chem.第675 巻、第180 頁
(1964)、G. Palazzo ; 米国特許第3857845 号(1974)、
K. H. Hauptmann とK. Zeile ; 英国特許第971606号(1
964)、タイプ3の中間体への変形した方法およびそれに
続く4に類似するトリアゾリノンへの閉環は、H. Hreba
becky とJ. Beranek ; Collect. Czech. Chem. Commu
n., 第50巻、第779 頁 (1985) 。
【0027】
【化34】 4への経路で非常に有用な他の方法を、反応経路I−1
8に示す。この方法は、下記に記載されている。 M. Pessen, S. Dupin とM. Antoine ; Compt. Rend.,第
253 巻、第285 頁 (1961) R. Un とA. Ikizler ; Chim. Acta Turc. 第3巻、第11
3 頁 (1975) イミデート7(対応するニトリル6から容易に合成され
る)へのエチル・カルバザート8の付加は、付加的9を
与える。これは、(アリールメチル)アミン10と加熱
(典型的には70乃至150℃の温度において)した時
に、トリアゾリノン4に転換されうる。反応経路I−1
7に示した如く、4はアルキル化されてトリ置換トリア
ゾリノン5を与える。
【0028】
【化35】 反応経路I−17およびI−18の手順は、N2 にアリ
ールまたはヘテロアリール置換基を導入するのには適し
ていない。これに対して、反応経路I−19乃至I−2
2の手順は、N2 にアリール置換基またはヘテロアリー
ル置換基を有する式Ibの化合物の合成に特にとく適し
ている。その理由は、トリアゾリノン環が正しい位置に
おいてN2 −置換基によってつくられていて、それに続
くアルキル化によってN4 置換基が導入されるからであ
る。反応経路I−19は、K. Yabutani 、K. Taninaka
、M. Kajioka、K. Takagi 、H. Matsui 、K. Sutoh及
びY.Yamamoto ;ヨーロッパ特許出願第220952号(19
87)によって報告された後にパターン化された経路を
示す。N−カルボエトキシ・イミデート11(7とエチ
ル・クロロホーメートとの反応によって得られる)を、
アリール・ヒドラジン12(または類縁化合物)で、典
型的には約40〜50℃において、トリエチルアミンの
如き三級アミンの存在下において処理して、トリアゾリ
ノン13へ閉環する。適当な塩基(たとえば、水素化ナ
トリウム、ナトリウム・アルコキサイド、水酸化ナトリ
ウム)の存在下において、13を適切な ArCH2Q (ここ
において、Qは臭素、ヨード、塩素、メタン−スルホナ
ート、p−トルエンスルホナートなどである)で処理し
て、N4 −アルキル化生成物15を得る。チオイミデー
トを使用するこの方法の変形は、M. Kajioka、H. Kuron
o 、K. Okawa及びM. Harada :米国特許第4318731 号
(1982)に記載されている。
【0029】
【化36】 2 −置換トリアゾリノン中間体13への他の経路を、
反応経路I−20に示す。この化学は、T. N. Ghosh と
M. V. Betrabet, J. Indian Chem. Soc., ,899 (193
0)、S. Bellioni, Ann. Chim. (Rome), 52, 187 (196
2)、G. PalazzoとG. Picconi, Boll. Chim. Farm., 10
5, 217 (1966) および英国特許第1021070 号(196
6)に記載されている。酸クロライド16をウレタン1
7と加熱(典型的には80〜100℃において)して、
アシルウレタン18を得る。18とアリール・ヒドラジ
ン12および五酸化リン(一般的にはトルエンまたはキ
シレン中において還流下において)との反応は、13を
与える。次に、これを、反応経路I−19における如く
4 において、さらにアルキル化する。この経路の(チ
オアシル)ウレタン変形は、D. L. Temple, Jr. および
W. G. Lobeck, Jr. :米国特許第4487773 号(198
4)によって報告されている。
【0030】
【化37】 反応経路I−20の変形を、反応経路I−21に示す。
これは、P. Gold-Aubert、D. MelkonianおよびL. Torib
io ; Helv. Chim. Acta., 第47巻、第1188頁(1
964)およびA. L. Langis :米国特許第3499000 号
(1970)に記載されている。容易に合成されたアシ
ル尿素19をアリール・ヒドラジン12と加熱(約15
0〜200℃において)した時に、19はトリアゾリノ
ン中間体13に変換される。
【0031】
【化38】 全く異なった方法(反応経路I−22)において、L. M
aravetz ; 米国特許第4705557 号(1987)およびG.
Theodoridis ; 国際特許出願第WO87/03782号(19
87)は、α−ケト酸20とアリール・ヒドラジン12
との縮合によって21の如き誘導体を得る(これはジフ
ェニル・ホスホリル・アザイドおよびトリエチルアミン
と加熱(典型的には75〜115℃において)してトリ
アゾリノン中間体13へ変換できる)ことを開示してい
る。この最終工程において、中間体アシル・アザイドは
窒素を失い、イソシアナートへクルチウス転位をして閉
環する。反応経路I−19に示した如く、次に13をそ
のN4 においてアルキル化してトリ置換トリアゾリノン
15を得る。
【0032】
【化39】 開環上の窒素におけるよりもむしろ硫黄における方がア
ルキル化が起こる傾向があるので、2,4,5−トリ置
換−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾー
ル−3−チオン〔2,4,5−トリ置換−1,2,4−
トリアゾリン−3(4H)−チオン〕は反応経路I−1
7乃至I−22に記載のルートに類似しているルートに
よっては、一般的に合成され得ない。それ故、ヘテロ環
をつくるために閉環する時に正しい場所に総ての置換基
を有していることが好ましい。反応経路I−23に示す
如く、ある種のR16基(たとえばR16=CH3 )の場合に
は、ヒドラジン誘導体23と適切なイソシアネートまた
はイソチオシアネート22との反応は、2,4−ジ置換
セミカルバジドまたはチオセミカルバジド24を与え
る。24のアシル化は25を与え、これを水酸化物また
はアルコキサイドと加熱すれば閉環して、トリ置換トリ
アゾリンまたはトリアゾリンチオン26を得ることがで
きる。この方法は、J. M. Kane及びF. P. Miller ; 米
国特許第4775688 号およびG. F. Duffin, J. D. Kendal
l およびH. R. J. Weddington ; J. Chem. Soc. 第37
99頁(1959)に詳細に記載されている。閉環の他
の方法、たとえばオルト・エステル27と24との加
熱、も利用することができる。
【0033】
【化40】 反応経路I−24に示す如く、アリール−またはヘテロ
アリール・ヒドラジンのアシル化は28を与える。これ
はイソシアネートまたはイソチオシアネート22と反応
して1−アシル−2,4−ジ置換−セミカルバジドまた
は−チオセミカルバジド29を与える。29を水酸化物
またはアルコキシドと加熱して閉環するとトリアゾリノ
ンまたはトリアゾリンチオン30を得る。この化学は、
H. Gehlen 及びW.Schade ; Liebigs Ann. Chem. 第67
5巻、第180頁(1964)に記載されている。
【0034】
【化41】 F. Russo, M. Santagati及びG. Pappalardo 〔Ann. Chi
m. (Rome) 、第62巻、第351頁(1972)〕の方
法(反応経路I−25)は、N2 にベンジル置換基を有
するトリ置換トリアゾリノンおよびトリアゾリンチオン
の合成に有用である。ヒドラジンIを芳香族またはヘテ
ロ芳香族アルデヒドで処理し、次に水素化ホウ素ナトリ
ウムで還元すると置換ヒドラチッド31を得る。31と
イソシアネートまたはイソチオシアネート22との反応
によってセミカルバジドまたはチオセミカルバジド誘導
体32を得る。これを水酸化物またはアルコキサイドと
加熱すると閉環してトリアゾリノンまたはトリアゾリン
チオン33を得る。
【0035】
【化42】 他の方法(反応経路I−26)においては、イミデート
7を置換ヒドラジン23(特にアリールヒドラジンまた
はヘテロアリールヒドラジン)で処理して、アミドラゾ
ーン34を得る。34をイソシアネートまたはチオイソ
シアネート22と加熱してトリアゾリノンまたはトリア
ゾリンチオン26を得る。このタイプの合成は、M. San
tus, Acta Pol. Pharm., 37, 293 (1980) ; T. Bany,
Rocz. Chem., 42, 247 (1968) ;およびT. Bany 及びM.
Dobosz, Ann. Univ. Mariae Curie-Sklodowska, Sec
t. AA, 26/27, 23 (1971)によって報告されている。
【0036】
【化43】 反応経路I−27に、2,4,5−トリ置換−2,4−
ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−イミ
ン〔2,4,5−トリ置換−1,2,4−トリアゾリン
−3(4H)−イミン〕への経路の大要を示す。(アリ
ールメチル)アミン10とベンゾイル・イソチオシアナ
ート(またはその他のもの)との反応によって、置換チ
オ尿素35を得る。これをメチル化してイソチオ尿素誘
導体36を得る。化合物36は、ヒドラジドIとの反応
によってアシルアミノグアニジン37へ、またはヒドラ
ジンとの反応によってアミノグアニジン38へ変化しう
る。DMF中における加熱による37の閉環、または高
められた温度における38のカルボン酸39による閉環
によってアミノトリアゾール40を得る。これは異性体
41から分離可能である。この方法は、G. J. Durant,
G. M. Smith, R.G. W. SpickettおよびS. H. B. Wrig
ht ; J. Med. Chem. 第9巻、第22頁、(1966)
およびE. Akerblom ; Acta Chem. Scand.,第19巻、第
1135頁(1965)に記載されている。最後に、適
切なAr−CH2 −Q (ここにおいてQは、ヨード、臭素、
塩素、p−トルエンスルホナートまたはメタンスルホナ
ートの如き脱離基である)を用いて40をアルキル化し
てトリアゾリンイミン42を得る。これは、反応中に生
成するいろいろな異性体または副生成物から分離可能で
ある。この方法は、E. B. AkerblomおよびD. E. S. Cam
pbell ; J. Med. Chem.第16巻、第312頁(197
3)に記載されている。
【0037】
【化44】 反応経路I−28に示したルートは、E. Akerblom ; Ac
ta Chem. Scand.,第19巻、第1135頁、(196
5)によって報告されている。置換イソチオ尿素43を
アミン10で処理して、アミノグアニジン誘導体44を
得る。44を酸クロライド16を用いてアシル化して中
間体45を得る。これを水酸化物またはアルコキシドと
加熱して、閉環することができる。所望のトリアゾリン
イミン46を、異性体生成物47から分離する。
【0038】C.ピリミジノン(式Ic)の調製2 又はK2 のいずれかが−C(O)−である式Icの化合
物は経路(図式)I−29〜I−30に示されるように
合成される。
【化45】 1,2,5および6位置で置換されている式Icのピリ
ミジノン類(J2 が−C(O)−である)は経路I−29に
示されるように合成されることができる。R1置換基を
有するアミジン類をβ−カルボニルエステルと反応させ
て、4−ヒドロキシピリミジンを得ることができる。ヒ
ドロキシ基のクロライドへの変換に次ぐアミンへの転換
を、最初に4−ヒドロキシピリミジンを POCl3で処理
し、次いでアンモニアで処理することによって達成する
ことができる。1 4−アミノピリミジンを適当なアルキルハライドと反応
させた後、水性ハイドロオキサイドで処理することによ
って置換されたピリミジン−4(1H)−オンが得られ
る。
【化46】
【0039】経路I−30は、K2 が−C(O)−である異
性体2,3,5及び6置換ピリミジン類を合成すること
ができる方法を提供する。β−カルボニルエステルを、
アンモニアでその対応するβ−アミノクロトネートに転
換する。3 次に、これをR1を含むアシルクロライド(R
1COCl) でアシル化し、そして3,1−オキサジン−4
−オンへ環化する。3,1−オキサジン−4−オンを置
換ベンジルアミンと反応させると、所望の全置換ピリミ
ジノン4が生成する。4
【化47】
【0040】また、経路I−31は、R6 イミデートを
置換ベンジルアミンでアミジンに転換した後、適当な置
換β−カルボニルエステルで処理して所望のピリミジノ
ン4を得る方法を示している。
【化48】
【0041】第3番目の代替方法は経路I−52に示さ
れる。単体アミンを適当な置換β−カルボニルエステル
と反応させて3−非置換ピリミジノンを得ることができ
る。次に、これを、メタノール中KOH(又はDMF中
NaH)及び適当な置換アルキルハライドを用いて3−
位置でアルキル化してを得ることができる。
【化49】
【0042】経路I−33は、Bがイオウ原子である式
Icのピリミジノン類の一般的な合成を示している。チ
オウレアは、β−カルボニルエステルと縮合された場
合、2−チオウラシルを与える。これを、ヘキサメチル
ジシラザンを用いてビス−トリメチルシリル化した後、
H. Vorbruggen 及びP. Strehlke によっ
て開発された化学的方法を用いて、1−窒素原子におい
て、次いでイオウ原子においてアルキル化することがで
きる。6 この方法によって、J2 が−C(O)−であってB
がイオウ原子である式Icの化合物を得ることができ
る。
【化50】
【0043】異性体2,3−ジアルキル化チオウラシル
類を経路I−34に示したように合成することができ
る。チオウレアを適当な置換β−カルボニルエステルと
縮合して、5,6−ジ置換−2−チオウラシルを得るこ
とができる。7 その後、これを、R1 ハライドを用いて
イオウにおいて、次に適当な置換アルキルハライドを用
いて窒素において順次アルキル化して、所望のテトラ置
換ピリミジノン4を得ることができる。
【化51】
【0044】また、経路I−35に示したように、イソ
チオシアネートはアンモニアの付加によってチオウレア
に転換されることができる。8 次に、これを、適当な置
換β−カルボニルエステルと縮合して3,5,6−トリ
置換−2−チオウラシルを得ることができる。9 次に、
塩基及びR1 ハライドを用いてイオウ原子においてアル
キル化することによって所望のピリミジノン4が得られ
る。
【化52】
【0045】経路I−36は、2−アルコキシ−1−ア
ルキルピリミジノン類を合成することができる方法を提
供する。適当な置換β−ケトアミド10をカルボニルジイ
ミダゾール11で環化し、そして適当な置換第一アミンで
処理して対応するウラシルに転換する。12 次に、この
ウラシルを、R1 オルトエステルで処理することによっ
て2−アルコキシ−1−アルキルピリミジノンに転換す
ることができる。13 また、経路I−37は、ウィッテンブルグ(Wittenbur
g) の方法14が同様な転換を行うためにいかに適用され
るかを示している。
【化53】
【化54】
【0046】経路I−38は異性体2−アルコキシ−3
−アルキルピリミジノン類を調製できる方法を示す。第
一アミンをイソシアネート15に転換し、アンモニアでの
処理によって対応するウレアへ転換することができる。
次に、このウレアを適当な置換β−ケトエステルと反応
させて、3−置換ウラシルを得る。16 ウラシルの対応
する2−アルコキシピリミジノンへの転換はR1 オルト
エステルを用いて達成される。17 また、経路I−39
18に示すように、β−アミノクロトネートをイソシアネ
ートと反応させることができ、次にR1 オルトエステル
でアルコキシル化することができる。
【0047】前記経路に使用されるβ−ケトエステル類
は、経路I−40に示されるように、エチル水素マロネ
ート及びR17酸クロライドから容易に合成されることが
できる。1917はアルキル又はアリールであることが
できる。アルキルハライドでのこの物質のアルキル化は
DMSO中で水素化ナトリウムを用いて又は他の伝統的
な方法によって達成される。R18は、NaHと反応しな
いように必要に応じて適当に保護されたアラルキル又は
アルキルであることができる。経路I−41は、5−ア
ルコキシカルボニル部分及びその対応する5−アミノ誘
導体類の調製を示している。
【化55】
【化56】
【化57】
【化58】
【0048】1. K. Wunsch, A. J. Boulton, Adv.
Het. Chem. (1967),,326-9 及びその中の参照文
献。 2. D. J. Brown, E. Hoerger, S. F. Mason, J. C
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3) 61, 5。
【0049】パートII:窒素含有フェニル誘導体の調製
及びパートIIで記載されるヘテロ環へのカップリング タイプ2aのアルキル化剤(Z1 はプレカーサー又はZ
の保護形を示す)は、ジベンゾイルペルオキサイド(D
BPO)又はアゾ−ビス−イソブチリルニトリル(AI
BN)のようなラジカル開示剤の存在する反応条件下に
おいて、例えばN−ブロモスクシンイミドでのタイプI
のトリル誘導体の処理によって調製される得る。また、
タイプIII のアルコール類は、経路II−1に示されるよ
うに、メタンスルホニルクロライド(MsCl) 又はp−ト
ルエンスルホニルクロライド(TsCl) のような活性化剤
での処理によってタイプ2bのアルキル化剤に転換され
ることができる。タイプIのトリル誘導体類は、THF
又はDMFのような溶媒中でビストリフェニルホスフィ
ンニッケルクロライド又はテトラキス−トリフェニルホ
スフィンパラジウムのような触媒の存在においてタイプ
5のヘテロアリールハライド類又はトリフレート類(O
Tf)をタイプ5のアリール亜鉛、マグネシウム、トリア
ルキルスズ、硼素酸類(boronic acids)、又は硼素酸エ
ステル類とカップリングすることによって調製されるこ
とができる。また、タイプ6のヘテロアリール亜鉛、マ
グネシウム、トリアルキルスズ、硼素酸類、又は硼素酸
エステル類は、タイプ7のアリールハライド類又はトリ
フレート類とカップリングされることができる(経路II
−2参照)。
【化59】
【化60】
【0050】経路II−3及びII−4に示されるように、
ビアリールカップリング後、タイプ1の化合物の基Z1
をさらに操作することができる。ニトリル類8をカルボ
ン酸類9に転換し、それは次に、カーチウス(Curtius)
転位を受けてアミン類10を生成することができる。ア
ミン類10をスルホンアミド類11に転換するか又はジ
アゾ化し、そしてCuClの存在において SO2と反応させて
中間体スルホニルクロライド類12を生成し、次いでそ
れをアミン類、例えばブチルアミンと反応させて13を
得ることができる。スルホンアミド類11及び13を、
経路II−1に示すようにアルキル化剤に転換し、適当な
ヘテロ環にカップリングしてスルホンアミド14を得る
ことができる。しかる後、タイプ14の化合物をトリフ
ルオロ酢酸で処理して、アシルスルホンアミド類15を
得る。
【化61】
【化62】
【0051】経路II−5は、タイプ1のトリル誘導体の
調製のための経路II−2で示されたものからの代替えル
ートを示し、経路II−2で一般的に示されたルートを例
示的に示している。アリール及びヘテロアリール部分の
カップリングを、17の調製によって例示されるよう
に、CuIの存在におけるフェニルクロロホルメート及び
p−トリルマグネシウムブロミド17とのピリジン16
の反応によって行った後、熱イオウを用いてジヒドロピ
リジン中間体18を芳香族化してトリル誘導体21を得
る。また、4−ブロモトルエン19をブチルリチウム及
び塩化亜鉛で処理するとトリル亜鉛中間体を生じ、それ
はニッケル触媒及びヘテロアリールハライド20の存在
においてトリル中間体21を与える。タイプ2a及び2
bのアルキル化剤からの式Iの化合物の調製のための一
つの方法は、21をブロミド22へ転換した後(経路II
−5に示される)、ヘテロ環25でアルキル化するこ
と、として説明される。一般的にはアルキル化を、DM
F中の水素化ナトリウムでヘテロ環を処理することによ
って行って、24によって例示されるナトリウム塩を
得、それをブロミド22で処理すると経路II−6に示さ
れるようにシアノ化合物25が得られる。テトラゾール
含有アンギオテンシンIIアンタゴニストへの25の転換
は、経路II−7に示されるように、トリメチルスタニル
アジドとの反応によって行なわれる。29の調製及びA
IIアンタゴニストへの転換は経路II−8に示される。
【化63】
【化64】
【化65】
【化66】
【0052】本発明の化合物は種々の無機及び有機酸及
び塩基と塩を形成しこれらもまた本発明の範囲内であ
る。このような塩としてはアンモニウム塩、ナトリウム
及びカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム及
びマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、有機塩
基との塩例えばジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル
−D−グルカミン、アルギニンやリシンのようなアミノ
酸との塩等がある。また有機及び無機酸例えばHCl 、HB
r 、H2SO4 、H3PO4 、メタンスルホン酸、トルエンスル
ホン酸、マレイン酸、フマル酸、ショウノウスルホン酸
との塩も調製することができる。無毒性の生理的に使用
し得る塩が好ましいが、他の塩も例えば生成物を単離又
は精製する場合には有用である。
【0053】塩は、生成物の遊離酸又は遊離塩基形を1
当量以上の適当な塩基又は酸と塩が不溶である溶媒又は
媒質中、又は後に真空中や凍結乾燥で除去される水のよ
うな溶媒中で反応させるか、適当なイオン交換樹脂で存
在する塩のカチオンを別のカチオンに交換するといった
常法によって生成させることができる。
【0054】アンギオテンシンII(AII)は強力な動脈
血管収縮物質であり、細胞膜に存在する特異受容体と相
互作用することによってその作用を示す。本発明に記載
される化合物は受容体に於てAIIの競合拮抗薬として作
用する。AII拮抗薬を同定し効能をインビトロで定量す
るために次の2種のリガンド受容体結合検定を確立し
た。
【0055】ウサギ大動脈膜調製物を用いる受容体結合
検定 3本の凍結ウサギ大動脈(ペルーフリーズバイオロジカ
ルスから入手)を5mMトリス−0.25MスクロースpH
7.4緩衝液(50ml)に浮遊させ、ホモジナイズして
遠心分離した。この混合液をチーズクロスで濾過し、上
清を4℃に於て20,000rpm で30分間遠心分離し
た。こうして得た沈降物を0.2%ウシ血清アルブミン
及び0.2mg/mlバシトラチオンを含有する50mMトリ
ス−5mM・MgCl2 緩衝液30mlに再浮遊させ、この浮遊
液を100本の検定管に使用した。スクリーニングにか
ける試料は2連で試験した。膜調製物(0.25ml)に
125I−Sar1Ile8−アンギオテンシンII〔ニューイング
ランドヌクレアから入手〕(10μl、20,000cp
m)を試料を存在させて又は存在させずに加え、この混合
液を37℃で90分間インキュベートした。次にこの混
合液を氷冷50mMトリス−0.9% NaCl pH7.4(4
ml)で希釈し、ガラス繊維フィルター(GF/Bワット
マン直径6.35cm)で濾過した。このフィルターをシ
ンチレーションカクテル(10ml)に浸漬しパッカード
2660トリカーブ液体シンチレーションカウンターを
用いて放射能を計数した。特異的に結合した全 125I−
Sar1Ile8−アンギオテンシンIIの50%を置換するAII
拮抗薬候補の阻害濃度(IC50)をAII拮抗薬としての
化合物の効力の尺度として示した。
【0056】ウシ副腎皮質調製物を用いる受容体検定 ウシ副腎皮質をAII受容体源として選択した。秤量した
組織(100本の検定管に0.1gを必要とする)をト
リスHCl(50mM)pH7.7緩衝液に浮遊させホモジナイ
ズした。ホモジネートを20,000rpm で15分間遠
心分離した。上清を捨て沈降物を緩衝液〔フェニルメタ
ンスルホニルフルオリド(PMSF)(0.1mM)を含
むNa2HPO4(10mM−NaCl(120mM)−EDTA二ナト
リウム(5mM)〕に浮遊させた。(化合物のスクリーニ
ング用には一般に1つに2本ずつ試験管を用いる)。膜
調製物(0.5ml)に3H−アンギオテンシンII(50
mM)(10μl)を試験試料を存在させて又は存在させ
ずに加えこの混合液を37℃で1時間インキュベートし
た。次にこの混合液をトリス緩衝液(4ml)で希釈しガ
ラス繊維フィルター(GF/Bワットマン直径6.35
cm)で濾過した。このフィルターをシンチレーションカ
クテル(10ml)に浸漬し、パッカード2660トリカ
ーブ液体シンチレーションカウンターを用いて放射能を
計数した。特異的に結合した全 3H−アンギオテンシン
IIの50%を置換できるAII拮抗薬候補の阻害濃度(I
50)をかかる化合物のAII拮抗薬としての効能の尺度
として示した。
【0057】本発明に記載される化合物の潜在的血圧降
下作用は次に記載される方法を用いて評価することがで
きる。雄のチャールスリバースプラグーダウレイラット
(300〜375mg)をメトヘキシタール(ブレビター
ル、50mg/kg腹腔内)で麻酔し、気管をPE205管
にカニューレ挿入した。ステンレススチール脳脊髄穿刺
ロッド(厚さ1.5mm長さ150mm)を右眼の眼窩と脊
柱に挿入した。ラットを直ちにハーバードローデントベ
ンチレーター(速度−60ストロークス/分、容量−
1.1cc/体重100g)に入れた。右頸動脈を結紮
し、左右の迷走神経を切断し、左頸動脈に薬剤投与用P
E50管をカニューレ挿入し、体温を直腸温度プローブ
からの温度を受けるサーモスタットで制御した加熱パッ
ドにより37℃に維持した。次にアトロピン(1mg/kg
静脈内)を投与し、15分後にプロプラノロール(1mg
/kg、静脈内)を投与した。30分後式(I)の拮抗薬
を静脈又は経口投与した。次にアンギオテンシンIIを代
表的には5、10、15、30、45及び60分間隔で
その後試験化合物が活性を示す間は30分毎に投与し
た。平均動脈血圧の変化を各アンギオテンシンII投与に
対して記録し、アンギオテンシンII応答の阻害%を計算
した。上述の方法を用いて本発明の代表的化合物を評価
し、少なくともIC50<50μMの活性を示すことがわ
かり本発明の化合物が効果的なAII拮抗薬として有用性
があることを証明確認した。
【0058】このように本発明の化合物は高血圧症の治
療に有用である。これらはまた急性及び慢性欝血性心不
全の治療にも有用である。これらの化合物はまた続発性
高アルドステロン症、原発性及び続発性肺性高アルドス
テロン症、原発性及び続発性肺性高血圧症、糖尿病性腎
臓病、糸球体腎炎、強皮症、糸球体硬化症、原発性腎臓
病のタンパク尿症、末期の腎臓病、腎臓移植治療等の腎
不全、腎血管性高血圧症、左心室機能障害、糖尿病性網
膜症の治療及び片頭痛、レイノー病、ルミナール過形成
の治療に有用でありアテローム性動脈硬化過程を最小限
にすることを期待することができる。これらの及び類似
疾病に対する本発明の化合物の適用は当業者に明らかで
あろう。
【0059】本発明の化合物はまた眼内圧上昇を治療
し、網膜の血流を高めるのに有用であり錠剤、カプセル
剤、注射剤等の典型的な医薬製剤並びに液剤、軟膏、挿
入剤、ゲル剤等として局所眼製剤でこのような治療を必
要としている患者に投与することができる。
【0060】眼内圧を治療するために調製される医薬製
剤は典型的には本発明の化合物の約0.1〜15重量%
好ましくは0.5〜2重量%を含有する。
【0061】高血圧症及び上述の臨床症状の治療には本
発明の化合物は経口投与の場合錠剤、カプセル剤又はエ
リキシル剤、直腸投与の場合、坐薬、非経口又は筋肉内
投与の場合無菌液剤又は懸濁液剤等の組成物として使用
することができる。本発明の化合物は最適の医薬効能を
得る投薬量でかかる治療を必要としている患者(動物及
びヒト)に投与することができる。投与量は個々の患者
に対して病気の種類及び程度、患者の体重、その後は患
者によって続けられる特別の食事、同時投薬及び当業者
が認めるであろう他の要因によって異なるが投薬量範囲
は一般に患者一人当たり1日約1〜1000mgであり、
1回又は数回で投与することができる。投薬量範囲は患
者1人当たり1日約2.5〜250mgが好ましく患者1
人当たり1日約2.5〜75mgが更に好ましい。
【0062】本発明の化合物はまた他の血圧降下剤及び
/又は利尿剤及び/又はアンギオテンシン変換酵素阻害
剤及び/又はカルシウムチャネルブロッカーと組合わせ
て投与することができる。例えば本発明はアミロリド、
アテノロール、ベンドロフルメチアジト、クロロタリド
ン、クロロチアジド、クロニジン、クリプテナミンアセ
テート及びクリプテナミンタンネート、デセルピジン、
ジアゾキシド、グアネチデンスルフェート、ヒドララジ
ン、ヒドロクロリド、ヒドロクロロチアジド、メトラゾ
ン、メトプロロールターテート、メチクロチアジド、メ
チルドパ、メチルドペートヒドロクロリド、ミノキシジ
ル、パージリンヒドロクロリド、ポリチアジド、プラゾ
シン、プロプラノロール、ラウオルフィアセルペンチ
ナ、レシンナミン、レセルピン、ナトリウムニトロプル
シド、スピロノラクトン、チモロールマレエート、トリ
クロルメチアジド、トリメトファンカルシレート、ベン
ズチアジド、キネタゾン、チクリナファン、トリアムテ
レン、アセタゾラミド、アミノフィリン、シクロチアジ
ド、エタクリン酸フロセミド、メレトキシリンプロカイ
ン、エタクリン酸ナトリウム、カプトプリル、デラプリ
ルヒドロクロリド、エナラプリル、エナラプリラト、ホ
シノプリルナトリウム、リシノプリル、ペントプリル、
キナプリルヒドロクロリド、ラマプリル、テプロチド、
ゾフェノプリルカルシウム、ジフルシナル、ジルチアゼ
ム、フェロジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニル
ジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン等
並びにその混合物及び組合わせのような化合物と併用し
て投与することができる。
【0063】典型的にはこれらの組合わせの個々の日用
量はそれらが単独で投与された場合疾病に対する最少推
奨臨床投薬量の約1/5 から最大で推奨投薬量までの範囲
とすることができる。これらの組合わせを例示すると日
用量2.5〜250mgの臨床上有効な本発明のアンギオ
テンシンII拮抗薬の1種を次の化合物1日当たりの必要
投与量と1日0.5〜250mgのレベルで混合すること
が効果的である:ヒドロクロロチアジド(15〜200
mg)、クロロチアジド(125〜2000mg)、エタク
リン酸(15〜200mg)、アミロリド(5〜20m
g)、フロセミド(5〜80mg)、プロプラノロール
(20〜480mg)、チモロールマレエート(5〜60
mg)、メチルドパ(65〜2000mg)、フェロジピン
(5〜60mg)、ニフェジピン(5〜60mg)及びニト
レンジピン(5〜60mg)。更にヒドロクロロチアジド
(15〜200mg)とアミロリド(5〜20mg)と本発
明のアンギオテンシンII拮抗薬(3〜200mg)又はヒ
ドロクロロチアジド(15〜200mg)とチモロールマ
レエート(5〜60mg)と本発明のアンギオテンシンII
拮抗薬、又はヒドロクロロチアジド(15〜200mg)
とニフェジピン(5〜60mg)と本発明のアンギオテン
シンII拮抗薬(0.5〜250mg)の3種併用薬剤は高
血圧患者の血圧を制御するために有効な併用剤である。
勿論これらの投与量は日用量に分ける必要に応じて単位
量に調節することができ、上述したように投与量は病気
の種類と程度、患者の体重、特別の食事及び他の原因に
よって異なる。典型的にはこれらの併用剤は後に述べる
ように医薬組成物に処方することができる。
【0064】式Iの化合物又は混合物又は生理的に使用
し得る塩約1〜100mgは生理的に使用し得る使薬、担
体、賦形剤、結合剤、防腐剤、安定剤、香味剤等と容認
された医薬実施により要求される単位投薬形として配合
される。これらの組成物又は製剤中有効物質の量は指示
した範囲の適当な投薬量を得るような量である。
【0065】錠剤、カプセル剤等に混合することができ
る補助剤の具体例は次の結合剤、例えばトラガントゴ
ム、アラビアゴム、コーンスターチ又はゼラチン、賦形
剤例えば微晶性セルロース、崩壊剤例えばコーンスター
チ、ゲル化前デンプン、アルギン酸等、滑沢剤例えばス
テアリン酸マグネシウム、甘味剤例えばスクロース、ラ
クトース又はサッカリン、香味剤例えばハッカ、冬緑油
又はチェリーである。投薬単位形がカプセルである場合
は上記種類の材料のほかに脂肪油のような液体担体を含
有することができる。他の種々の材料は被覆剤としてさ
もなければ投薬単位の物理的形態を変化させるために存
在させることができる。例えば錠剤はシェラック、砂糖
又は両方で被覆することができる。シロップ又はエリキ
シルは有効化合物、甘味剤としてスクロース、防腐剤と
してメチル及びプロピルパラベン、色素及びチェリー又
はオレンジ香味のような香味剤を含有することができ
る。
【0066】注射用滅菌組成物は有効物質を注射用水、
ごま油、やし油、落花生油、綿実油等の天然の植物油又
はオレイン酸エチルのような合成脂肪賦形剤等の賦形剤
に溶解又は懸濁させて通常の医薬実施に従って処方する
ことができる。緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤等は必要に応
じて混合することができる。
【0067】本発明の化合物はまた眼内圧上昇を治療す
るのに有用であり錠剤、カプセル剤、注射剤等の典型的
医薬製剤並びに液剤、軟膏、挿入剤、ゲル剤等の局所眼
製剤によってそのような治療を必要としている患者に投
与することができる。眼内圧を治療するために調製され
る医薬製剤は典型的には本発明の化合物を約0.1〜1
5重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%含有する。
【0068】このように本発明の化合物は高血圧症の治
療に有用である。これらはまた急性及び慢性欝血性心不
全の治療、続発性高アルドステロン症、原発性及び続発
性肺高血圧症、糖尿病性腎臓病、糸球体腎炎、強皮症等
の腎不全、腎血管性高血圧症、左心室機能障害、糖尿病
性網膜症の治療及び片頭痛又はレイノー病のような血管
障害の治療に有用である。これらの及び類似疾病に対す
る本発明の化合物の適用は当業者に明らかであろう。
【0069】本発明の組成物の有用な中枢神経系(CN
S)活性は次の検定によって証明例示される。
【0070】認知機能検定 これらの化合物の認知機能を高めるための効能はラット
受動回避検定で実証することができこの検定ではフィゾ
スチグミン及び向知性薬(nootropic)のようなコリン擬
薬が有効であることが知られている。この検定ではラッ
トを暗い領域に入る本来の傾向を抑制するように訓練す
る。用いられる試験装置は2つの箱からなり1つは明る
く照明し、もう1つは暗い。ラットを照明した箱に入れ
それらが暗くした箱に入るのにかかる経過時間を記録す
る。暗い箱に入ると彼らは足に短い電気ショックを受け
る。試験動物は知識を破壊するムスカリン性拮抗薬スコ
ポラミン0.2mg/kgで前処理されるか又は、スコポラ
ミンとスコポラミン効果を打ち消す可能性を試験しよう
とする化合物で処理される。24時間後ラットを照明し
た箱に戻す。照明した箱に戻した場合、この訓練を受け
ていて且つ対照賦形剤でのみ処理された正常の若いラッ
トは、装置に入れられたことはあるがショックは受けな
かった試験動物にくらべ暗い箱に再び入るのに長くかか
る。訓練前にスコポラミンで処理したラットは24時間
後に試験した場合、このちゅうちょは示さない。有効な
試験化合物はスコポラミンが引き起こす学習に関する破
壊作用を克服することができる。典型的には本発明の化
合物はこの受動回避検定に於て約0.1〜100mg/kg
の投与量範囲で有効である。
【0071】抗不安検定 本発明の化合物の抗不安活性は条件情動応答(CER)
検定で実証することができる。ジアゼパムは臨床上有用
な抗不安薬でありこの検定で有効である。CERプロト
コールとして雄のスプレイグードーリイラット(250
〜350g)を1週間の(1週5日)訓練期間をかけて
標準的なオペラントボックス中で食物補給に対して可変
間隔(VI)60秒でレバーを押すように訓練する。次
に全動物は毎日20分条件付訓練を受け、各訓練時間は
一定の順序(L1D1L2D2L3)で5分明く(L)
2分暗く(D)をくりかえす。両期間(L又はD)中レ
バーを押すとVI60秒で食物ペレットが補給されるが
暗(D)期間ではレバーを押すとVI20秒の独立した
ショック時間で緩和なフットショック(0.8mA、0.
5秒)が来る。レバー押しは条件情動応答(CER)の
形成を反映して暗期間中は抑制される。
【0072】この範例で薬剤試験は条件消去下で行なわ
れる。消去中動物は暗所で食物に対して応答しても、も
はやショックを受けないことを学習する。従って応答速
度が暗い時間では徐々に増加し抗不安薬で処理した動物
は賦形剤処理動物より応答速度の急速な増加を示す。本
発明の化合物はこの試験方法に於て約0.1〜100mg
/kgの範囲で有効である。
【0073】うつ病検定 本発明の化合物の抗うつ活性はマウスを用いた尾固定試
験で実証することができる。この検定に於て陽性対照と
して働く臨床上有用な抗うつ薬はデシプラミンである。
この方法は尾をつり下げられたマウスが興奮と静止を交
互に示し、抗うつ薬がこれら2つの行動形態間のバラン
スを興奮の方へ変化させる観察に基づいている。5分の
試験時間中静止時間をマイクロコンピューターに連結し
たキーパッドを用いて記録する。実験者は各々の動物に
確認コードを与え静止時間の潜伏、持続及び頻度を測定
させるものである。本発明の化合物はこの試験方法に於
て約0.1〜100mg/kgの範囲で有効である。
【0074】精神分裂病検定 本発明の化合物の抗ドーパミン活性はアポモルフィンで
誘導された常同モデルで実証することができる。この検
定で陽性対照として用いられる臨床上有用な抗精神病薬
はハロペリドールである。この検定方法はラットに於て
ドーパミン系の刺激が常同運動行動を生じる観察に基づ
いている。古典的神経弛緩薬のアポモルフィンによる常
同を阻止するものと精神分裂病症状を予防するものの有
効性には強い相関がある。試験化合物で前処理した又は
しないアポモルフィンによって誘発される常同行動をマ
イクロコンピューターに連結したキーパッドを用いて記
録する。本発明の化合物はこの検定に於て約0.1〜1
00mg/kgの範囲で有効である。
【0075】上述の臨床症状の治療には、本発明の化合
物は経口投与の場合、錠剤、カプセル剤又はエリキシル
剤、直腸投与の場合坐剤、非経口又は筋肉内投与の場合
無菌液剤又は懸濁液剤等の組成物として使用することが
できる。本発明の化合物は最適な医薬効能を得る投与量
でかかる治療を必要としている患者(動物及びヒト)に
投与することができる。投与量は個々の患者に対して病
気の種類及び程度、患者の体重、患者が行っている食事
療法、同時投薬及び当業者が認めるであろう他の要因に
よって異なるが投薬量範囲は一般に患者1人当たり1日
約5〜6000mgであり1回又は数回で投与することが
できる。投薬量範囲は患者1人当たり1日約10〜40
00mgが好ましく患者1人当たり1日約20〜2000
mgが更に好ましい。
【0076】認知機能の最大限の増強を得るために本発
明の化合物は他の認知促進剤と併用することができる。
これらにはヘプチルフィゾスチグミン及びテトラヒドロ
アクリジン(THA、タクリン)のようなアセチルコリ
ンエステラーゼ阻害剤、オキソトレモリンのようなムス
カリン性作動薬、オクチルラミプリル、カプトプリル、
セラナプリル、エナラプリル、リシノプリル、ホシノプ
リル及びゾフェノプリルのようなアンギオテンシン変換
酵素阻害剤、ニモジピンのような中枢に作用するカルシ
ウムチャネルブロッカー及びピラセタムのような向知性
薬を包含する。最適抗不安活性を得るために、本発明の
化合物はアルプラゾラム、ロラゼパム、ジアゼパム及び
ブシピロンのように他の抗不安薬と併用することができ
る。最適抗うつ活性を得るためには、本発明の化合物と
他の抗うつ薬との組合わせが有用である。これらにはノ
ルトリプチリン、アミトリプチリン及びトラゾドンのよ
うな三環系抗うつ薬及びトラニルシプロミンのようなモ
ノアミンオキシダーゼ阻害剤がある。最大限の抗精神病
活性を得るために本発明の化合物はプロメタジン、フル
フェナジン及びハロペリドールのような他の抗精神病薬
と併用することができる。
【0077】下記の実施例は、式Iの化合物の調製と、
これらの医薬組成物への組込みについて説明するもので
あって、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を何
等限定するものではない。
【0078】
【実施例】2−アルキル−キナゾリン−4(1H)−オンの製造 実施例1 2−ブチル−6−メチルキナゾリン−4(1H)−オン 2−アミノ−5−メチル安息香酸3.0g(20ミリモ
ル)の乾燥DMF20ml溶液に、0℃でDMAP200
mgを添加し、ついでトリエチルアミン6.07g(60
ミリモル)および塩化バレリル5.02g(40ミリモ
ル)を添加した。得られた混合物を0℃で30分間攪拌
した。この混合物を110℃に加熱し、中間体であるキ
ノオキサゾロン(rf=0.8、40% EtOAc/ヘキサ
ン)の生成をTLCでモニターした。中間体が完全に生
成した後、NH4CO3 10g(100ミリモル)を注意深
く添加した。キノオキサゾロンを完全に消滅させ、極性
キナゾリン−4(1H)−オン(rf=0.4、40% E
tOAc/ヘキサン)を確実に生成させるため加熱を続け
た。反応混合物を真空濃縮し、残留物をエーテル50ml
と水50mlに溶解した。得られた混合物を濾過し、残留
物をエーテル20mlで洗浄した後濾液を棄てた。残留物
をMeOHから再結晶させて、白色固体1.07g(5ミリ
モル)を得た。全収率25%。1 H−NMR(CDCl3): 0.94(t, 3H, J=6.7Hz) 、1.50
(m, 2H) 、1.83(m, 2H)、2.49(s, 3H) 、2.78(t, 2H)
、7.60(m, 2H) 、8.05(m, 1H) 。 Anal(C13H16N2O)、
C, H, N 。
【0079】実施例2 6−メチル−2−プロピルキナゾリン−4(1H)−オ
塩化バレリルの代りに塩化ブチリルを使用し、2−ブチ
ル誘導体調製法と同様の方法で2−プロピル誘導体を調
製した。生成物をヘキサン/アセトンから再結晶して、
白色結晶を得た。収率32%。1 H−NMR(CDCl3): 11.51(bs, 1H)、8.08(s, 1H)、
7.60(s, 2H) 、2.78(3line m, 2H)、2.01(s, 3H) 、1.9
2(m, 2H) 、1.09(t, 3H) 。
【0080】実施例3 2−ブチル−7−メチルキナゾリン−4(1H)−オン 塩化バレロイルと2−アミノ−4−メチル安息香酸とを
使用し、実施例1と同じ方法で調製した。生成物をMeOH
から再結晶して、0.91g(4.2ミリモル)を得
た。全収率21%。1 H−NMR(CDCl3): 0.99(t, 3H, J=7.4Hz) 、1.49
(m, 2H) 、1.86(m, 2H)、2.50(s, 3H) 、2.76(t, 2H,J
=7.81Hz) 、7.28(d, 1H, J=8.3Hz)、7.49(s, 1H) 、8.1
5(d, 1H, J=8.3Hz)。 Anal(C13H16N2O)、C, H, N 。
【0081】実施例4 2−ブチル−ナフト〔2,3−e〕キナゾリン−4(1
H)−オン 塩化バレロイルと2−アミノナフトエ酸とを使用して、
実施例1と同じ方法で調製した。生成物をMeOHから再結
晶した。所望の生成物と混入物質が共結晶した。この混
入物質は 1H−NMRにより生成物の25%に相当す
る。収量1.6g(収率59%)。1 H−NMR(CDCl3): 0.97(t, 3H, J=7.3Hz) 、1.42
(m, 2H) 、1.75(m, 2H)、2.48(t, 2H,J=7.4 Hz) 、7.4
2(t, 1H, J=7.8Hz)、7.54(t, 1H, J=8.3Hz)、7.77(d, 1
H, J=7.8Hz)、7.82(d, 1H, J=8.31Hz) 、8.07(s, 1H)
、9.08(s, 1H) 、10.89(bs, 1H) 。
【0082】実施例5 2−ブチル−5−メチルキナゾリン−4(1H)−オン 塩化バレロイルと16ミリモル量の2−アミノ−6−メ
チル安息香酸を使用し、実施例1と同じ方法で調製し
た。濃縮反応混合物をエーテル50mlと水50mlで希釈
した。得られた混合物を数分間攪拌した後、真空濾過し
た。濾過により、濾液からさらに結晶物質が生成した。
濾液を再び濾過した。この操作をさらに2回繰り返し
た。沈澱物を一緒にした。エーテル相を水性相からデカ
ントとして分離し、15mlに濃縮した。ついで25mlの
ヘキサンを添加し、混合物を濾過した。沈澱物を一緒に
してMeOH/H2O から再結晶して、羽毛状の白色結晶0.
73g(3.37ミリモル)を得た。収率21%。1 H−NMR(CDCl3): 0.98(t, 3H, J=7.38Hz)、1.48
(m, 2H) 、1.87(m, 2H)、2.75(dd, 2H, J=8.09Hz)、2.8
9(s, 3H) 、7.20(d, 1H, J=6.73Hz) 、7.56(m,2H) 、1
1.68(bs, 1H) 。
【0083】実施例6 2−ブチル−6,8−ジメチルキナゾリン−4(1H)
−オン 塩化バレロイルと12ミリモル量の2−アミノ−5,8
−ジメチル安息香酸とを使用し、実施例1と同じ方法で
調製した。エーテル/水混合物の濾過により集めた生成
物をMeOHで再結晶させた。 1H−NMRとTLCによ
り、単離生成物は、所望のキナゾリンと、混入物質が夫
々50%の混合物であることか判った。この物質0.5
gをフラッシュシリカ5ml上で濃縮し、フラッシュクロ
マトグラフィーカラムの表面に使用した。このカラムを
60% EtOAc/ヘキサンで溶離した。最初の溶離化合物
(0.14g)を所望生成物のTLC物質試料として集
めた。1 H−NMR(CDCl3): 0.99(t, 3H, J=7.32Hz)、1.48
(m, 2H) 、1.85(m, 2H)、2.44(s, 3H) 、2.58(s, 3H)
、2.75(dd, 2H, J=7.87, 7.87Hz)、7.43(s, 1H)、7.91
(s, 1H) 、10.70(bs, 1H) 。
【0084】実施例7 2−ブチル−8−メチルキナゾリン−4(1H)−オン 塩化バレロイルと1ミリモル量の2−アミノ−6−メチ
ル安息香酸とを使用し、実施例1と同じ方法で調製し
た。濃縮反応混合物をエーテル20mlと水20mlで希釈
した。この混合物を濾過した。エーテル相を分離し、乾
燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。残留物を50% EtO
Ac/ヘキサンを溶離液とし、シリカによるフラッシュク
ロマトグラフィーで精製して、羽毛状の黄色固体48mg
(0.22ミリモル)を得た。収率22%。1 H−NMR(CDCl3): 1.02(t, 3H)、1.52(m, 2H) 、
1.88(m, 2H) 、2.62(s,3H) 、2.79(dd, 2H)、7.35(dd,
1H)、7.61(d, 1H) 、8.12(d, 1H) 。 FABMS:C13H16N2O に対する計算値 217(M+
+1)。
【0085】実施例8 2−ブチル−6−イソプロピルキナゾリン−4(1H)
−オン 塩化バレロイルと16ミリモル量の2−アミノ−5−イ
ソプロピル安息香酸とを使用し、実施例1と同じ方法で
調製した。濃縮反応混合物を、水20mlとエーテル20
mlで分配した。微細な白色沈澱を濾別し、MeOH/水から
再結晶した。最初の再結晶により羽毛状白色結晶体0.
56gを得た。1 H−NMR(CDCl3): 0.99(t, 3H, J=7.3Hz) 、1.32
(d, 6H, J=6.89Hz) 、1.48(m, 2H) 、1.85(m, 2H) 、2.
77(3 line m, 2H, J=7.9Hz) 、3.06(m, 1H) 、7.65(m,
2H) 、8.11(s, 1H) 、11.22(bs, 1H) 。 FABMS:C15H20N2O に対する計算値 245(M+
+1)。
【0086】実施例9 2−ブチル−6−チオメチルキナゾリン−4(1H)−
オン 実施例1に記載した方法と同じ方法で調製した。しかし
反応混合物にエーテル/水を添加しても、キナゾリノン
の沈澱が生じなかった。水性相をエーテルで抽出し、エ
ーテル抽出物を一緒にして食塩水で洗浄し、MgSO4 上で
乾燥した。得られた混合物を濾過し、真空濃縮して、所
望の生成物と、2−(N−バレロイル−アミノ)−5−
チオメチルベンズアミズの混合物を得た。この混合物
を、1NNaOH水溶液2当量とともに100℃に加熱し、
透明な溶液を得た。この溶液を冷却し、酸性化し、濾過
して淡黄色沈澱を得た。生成物をMeOHから再結晶して、
表題の化合物を全収率73%で得た。1 H−NMR(CDCl3-300MHz) : 1.00(t, 3H, J=7.3Hz)
、1.50(m, 2H) 、1.86(m, 2H) 、2.58(s, 3H) 、2.76
(3 line m, 2H, J=7.9Hz) 、7.62(m, 2H) 、8.03(d, 1
H, J=1.9Hz)、11.11(bs, 1H) 。
【0087】実施例10 2−ブチル−6−ニトロキナゾリン−4(1H)−オン 2−シアノ−4−ニトロアニリン326mg(2ミリモ
ル)と CH2Cl2 10mlとの混合物に、0℃でトリエチル
アミン0.34mg(2.4ミリモル)とDMAP25mg
とを添加した。この混合物に塩化バレリル0.26mlを
滴下した。この反応混合物を1.5時間かけて室温にま
で加温し、ついで真空濃縮した。残留物をEtOAc 40ml
に溶解し、水25ml、飽和NaHCO3水溶液25ml、食塩水
25mlで洗浄した。有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過
し、濃縮した。残留物(0.46g)をフラッシュクロ
マトグラフィーで精製した。残留物をシリカ0.6g上に
吸収させ、これを5.5″×0.75″のシリカフラッ
シュクロマトグラフィーカラムの表面に使用した。生成
物を20% EtOAc/ヘキサンで溶離して、N−バレリル
−2−シアノ−4−ニトロアニリン0.21gを得た
(収率44%)。アミド0.1g(0.42ミリモル)
を MeOH 1.5mlに溶解した。この溶液に30%過酸化
水素液138μlを添加し、ついで3N NaOH溶液33
0μlを添加した。この溶液を1.5時間加熱還流さ
せ、冷却、真空濃縮した。残留物を水10mlに溶解し
た。NH4Cl の飽和溶液を滴下して、生成物を沈澱させ、
黄色粉末90mg(0.36ミリモル)を得た(収率87
%)。1 H−NMR(CDCl3): 1.02(t, 3H, J=7.32Hz)、1.52
(m, 2H) 、1.90(m, 2H)、2.82(dd, 2H, J=8.03Hz)、7.8
2(d, 1H, J=9.01Hz) 、8.56(dd, 1H, J=2.6, 8.9Hz)、
9.14(d, 1H, J=2.71Hz) 。
【0088】実施例11 2−ブチルキナゾリン−4(1H)−オン アミノベンゾニトリル500mg(4.23ミリモル)、
トリエチルアミン514mg(5.08ミリモル)および
DMAP50mg(0.41ミリモル)の CH2Cl2 6ml溶
液に、0℃で塩化バレリル562mg(4.66ミリモ
ル)を1分間かけて滴下した。得られた混合物を室温ま
で加温し、20分間攪拌した。ついでこの混合物を水と
食塩水で希釈し、つぎにエーテルで3回抽出した。有機
相を一緒にしてMgSO4 上で乾燥し、真空下で溶剤を除去
し、20%酢酸エチルを溶離液とするフラッシュクロマ
トグラフィーで精製して、2−バレリルアミド−ベンゾ
ニトリルを得た。ヘキサン中20%酢酸エチルでのRf
=0.22。1 H−NMR(300 MHz, CDCl3) : 8.42(d, 1H)、7.60-
7.10(m, 2H)、6.72(m,1H) 、4.40(br s, 1H)、2.46(t,
2H) 、1.74(m, 2H) 、1.43(m, 2H) 、0.97(t,3H) 。 アミド5.1gのメタノール90ml溶液に室温で3N N
aOH 21mlと30% H2O2 10mlを添加した。得られた
混合物を30分間加熱還流させ、真空濃縮した。水およ
び飽和 NH4Cl液を添加し、混合物をエーテルで3回抽出
した。有機相を一緒にしてMgSO4 上で乾燥し、濾過し、
真空濃縮し、残留物をヘキサン/アセトンから再結晶さ
せて、白色針状体の生成物を2回の再結晶で得た。収量
2.2g、収率43%。 CH2Cl2 中20% EtOAcでのR
f=0.16。1 H−NMR(CDCl3): 8.29(m, 1H)、7.81-7.68(m, 2
H)、7.47(m, 1H) 、2.79(3 line m, 2H)、1.87(m, 2H)
、1.51(m, 2H) 、1.00(t, 1H) 。
【0089】実施例12 6−ブロモメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1H)
−オン 実施例2の生成物2.6g(12ミリモル)の乾燥 CCl4
100ml懸濁液に、N−ブロモスクシンイミド2.56
g、ついで過酸化ベンゾイル200mgを添加した。反応
混合物を45分間加熱還流させた。これにより全体に沈
澱物が生成した。反応混合物を真空濃縮し、残留物をEt
OAc 150mlと水100mlに分配した。混合物を振盪し
た後濾過し、表題の化合物1.59gを得た(収率45
%)。濾液を二層に分離させ、有機相を飽和NaHCO3液7
5ml、ついで水75mlと食塩水75mlで洗浄した。有機
相をMgSO4 上で乾燥し、濾過し、濾液を真空濃縮した。
残留物を EtOAcから再結晶させて精製し、上記で得た生
成物と同一の生成物0.52g(1.76ミリモル)を
得た。全収率60%。1 H−NMR(CDCl3): 1.00(t, 3H, J=7.33Hz)、1.49
(m, 2H) 、1.84(m, 2H)、2.77(3 line m, 2H, J=7.7Hz)
、4.61(s, 2H) 、7.68(d, 1H, J=8.4Hz)、7.80(dd, 1
H, J=8.4, 2.1Hz)、8.27(d, 1H, J=2.1Hz)、11.02(bs,
1H) 。
【0090】実施例13 5−ブロモメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1H)
−オン 実施例5の生成物を実施例12と同様に処理して、白色
固体を収率71%で得た。1 H−NMR(CDCl3): 1.0(t, 3H, J=7.3Hz)、1.53(m,
2H) 、2.90(m, 2H) 、2.81(3 line m, 2H, J=7.98H
z)、5.31(s, 2H) 、7.45(m, 1H) 、7.71(m, 2H) 、11.2
8(bs, 1H) 。
【0091】実施例14 6−アセトキシメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1
H)−オン 実施例12で調製したキナゾリノン2.1g(7.0ミ
リモル)の乾燥DMF15ml溶液に酢酸ナトリウム1.
74g(20.0ミリモル)を添加した。この混合物を
60℃に3時間加熱した。この反応混合物を真空濃縮
し、残留物を CH2 Cl2 100mlに溶解した。得られた溶
液を水(20mlで3回)、食塩水(20mlで1回)で洗
浄し、MgSO4 上で乾燥した。混合物を濾過し、真空濃縮
した。残留物MeOH/H2O から再結晶して、無色固体1.
31g(4.8ミリモル)を得た。収率68%。1 H−NMR(CDCl3): 0.99(t, 3H, J=7.32Hz)、1.50
(m, 2H) 、1.83(m, 2H)、2.14(t, 3H) 、2.77(3 line
m, 2H, J=7.71Hz)、5.23(s, 2H) 、7.69-7.78(m,2H)、
8.25(s, 1H) 、10.90(bs, 2H) 。
【0092】実施例15 5−アセトキシメチル−2−ブチルキナゾリン−4(1
H)−オン 実施例13の生成物を、実施例14と同様に処理し、 E
tOAcから再結晶させて、所望のアセチル化生成物を収率
77%で得た。1 H−NMR(CDCl3): 0.98(t, 3H, J=7.38Hz)、1.50
(m, 2H) 、1.88(m, 2H)、2.19(s, 3H) 、2.77(3 line
m, 2H, J=7.93Hz)、5.85(s, 2H) 、7.48(m, 1H)、7.70
(m, 2H) 、11.65(bs, 1H) 。
【0093】実施例16 6−ニトロ−2−プロピルキナゾリン−4(1H)−オ
2−アミノ−5−ニトロベンゾニトリル16.3g
(0.1ミリモル)の CH2Cl2 200ml溶液に、0℃で
トリエチルアミン21ml(0.15ミリモル)、ついで
DMAP0.3gと塩化ブチリル11.71g(0.11
ミリモル)を添加した。反応混合物を室温迄加温し、つ
いで50℃で一夜加熱した。溶液を1N HCl(20mlで
1回)、水(20mlで1回)、飽和NaHCO3液(20mlで
2回)および食塩水(20mlで1回)で洗浄し、MgSO4
上で乾燥した。溶液を濾過し、真空濃縮した。残留物を
MeOH 200mlに溶解し、これに5M NaOH 溶液44ml
(0.22ミリモル)を添加し、ついで30% H2O2
5ml(0.22ミリモル)と水50mlを滴下した。得ら
れた混合物を4時間加熱還流させ、冷却し濾過した。濾
液を1N HClで酸性化し、得られた沈澱を濾別した。残
留物を MeOH から再結晶させて、淡かっ色羽毛状結晶体
8.3g(0.036ミリモル)を得た。収率36%。1 H−NMR(CDCl3): 1.10(t, 3H, J=7.4Hz) 、1.93
(m, 2.79(3 line m, 2H, J=7.3Hz) 、7.80(d, 1H, J=
8. 8.55(dd, 1H, J=2.5, 8.8Hz)、9.14(bs, 1H)。
【0094】5−アルキル−2−アリル−2,4−ジヒ
ドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンの製
実施例17 2−(2−クロロフェニル)−5−ブチル−2,4−ジ
ヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン 工程Aエチルバレルイミダート(遊離塩基)の調製 エチルバレルイミダート塩酸塩(A. J. HillおよびI. R
abinowitz がJ. Am. Chem. Soc., 1926、48、734 に記
載した方法に従って、バレロニトリル、エタノールおよ
び塩化水素から調製する)12.7g(76.7ミリモ
ル)を33%(w/w)炭酸カリウム溶液(K2CO3 15
gをH2O 30mlに溶解して作る)に溶解し、直ちにエー
テルで抽出した(40mlで3回)。エーテル相を一緒に
してNa2SO4上で乾燥し、濾過し、真空濃縮して透明油状
物質である生成物7.09g(72%)を得た。この生
成物は次の工程に直接使用した。1 H−NMR(300 MHz, CDCl3, ppm): δ0.88(t, J=7H
z, 3H) 、1.24(t, J=7Hz, 3H)、1.31(m, 2H) 、1.50(m,
2H) 、2.19(t, J=7.5Hz, 2H)、4.06(q, J=7Hz,2H)、6.
84(br s, 1H)。
【0095】工程Bエチル−N−カルベトキシバレル
イミダートの調製 エチルバレルイミダート(遊離塩基)6.5g(50.
3ミリモル)の乾燥 CH2Cl2 90ml溶液に、トリエチル
アミン7.71ml(5.60g、55.3ミリモル)を
添加した。得られた溶液を窒素雰囲気下で氷−食塩浴で
−10℃に冷却し、攪拌しながら、エチルクロロギ酸エ
ステル4.81ml(5.46g、50.3ミリモル)の
CH2Cl2 10ml溶液を25分間かけて滴下した。添加が
終れば冷却浴を取り去り、混合物を室温で2時間攪拌し
た。つぎに溶剤を真空下で蒸発除去した。残留物をヘキ
サンに溶解し、濾過してトリエチルアミン塩酸塩を除去
した。濾液を濃縮して黄色油状の生成物7.08g(7
0%)を得た。この生成物はさらに精製することなく、
次の工程に使用できる。NMRにより、シンおよびアン
チ異性体の混合物であることが判った。TLC(CH2Cl2
/MeOH98:2)で隣接した一対のスポットがみられ
た。Rf=0.48、0.52。1 H−NMR(200 MHz, CDCl3, ppm): δ0.86(distort
ed t, J=7.5Hz, 3H) 、2.15-2.35(m, 8H)、2.4-2.65(m,
2H) 、2.19、2.35(t, J=7.5Hz, 2H total)、4.0-4.2
(m, 4H)。 EI−MS:m/e 201(M+ ) 。
【0096】工程C:5−ブチル−2−(2−クロロフ
ェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリ
アゾール−3−オンの調製 (2−クロロフェニル)ヒドラジン(塩酸塩をエーテル
と1N Na2CO3 に分配することにより生成した)285
mg(2ミリモル)のトルエン3ml溶液に、エチルN−カ
ルボエトキシバレルイミダート(実施例17、工程B)
442mg(2.2ミリモル)を添加した。得られた混合物
を45〜50℃で45分間加熱した。ついでこの混合物
にトリエチルアミン307ml(223mg、2.2ミリモ
ル)を添加し、つぎに95℃で一夜加熱した。残留物を
シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2
中のメタノールが0.6〜2%の勾配溶離による)にかけ
て灰白色固体の生成物257mg(51%)を得た。融点
103〜104℃、CH2Cl2−MeOH 19:1でのTLC
により均質。1 H−NMR(200 MHz, CDCl3, ppm): δ0.92(t, J=7H
z, 3H) 、1.38(m, 2H)、1.68(m, 2H) 、2.57(t, J=7.5H
z, 2H)、7.3-7.55(m, 4H) 、12.04(br s, 1H)。 FAB−MS:m/e 252(M+1) 。 C12H14ClN3O に対する分析 計算値: C,57.26; H,5.61; N,1
6.69 実測値: C,57.31; H,5.69; N,1
6.58
【0097】5,6−ジアルキルピリミジン−4(3
H)−オンの製造 実施例18 2−n−ブチル−5−エチル−6−メチルピリミジン−
4(3H)−オン バレルアミジン塩酸塩3.0g、2−エチルアセト酢酸
エチル3.47gおよびトリエチルアミン5.8mlのD
MF20ml溶液を120℃で18時間加熱した。得られ
た混合物を食塩水で希釈し、エーテルで3回抽出した。
有機相を一緒にして食塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥
し、真空下で溶剤を除去し、ついでCH2Cl2中3% MeOH
を溶離剤とするフラッシュクロマトグラフィーで精製し
て白色固体の表題の化合物を得た。1 H−NMR (300 MHz, CDCl3) § 2.62(3 line m, 2H)
、2.51(4 line m, 2H)、2.32(s, 3H) 、1.75(m, 2H)
、1.42(6 line m, 2H)、1.10(3 line m, 3H)、0.95(3
line m, 3H)。
【0098】実施例19 2−n−ブチル−5,6−ジメチルピリミジン−4(3
H)−オン 表題の化合物は2−エチルアセト酢酸エチルの代りに2
−メチルアセト酢酸エチルを使用し、実施例18の方法
を用いて調製した。
【0099】3−N−アルキル−2−アルキルキナゾリ
ン−4(3H)−オンの調製 3−N−アルキル化−キナゾリン−4(3H)−オンの
一般的な合成法を以下に記載する。NaH 1.1ミリモル
の乾燥DMF2ml懸濁液に、窒素雰囲気下0℃で、固体
であるキナゾリン−4(1H)−オン(調製された大部
分のキナゾリン−4(1H)−オンはDMFに不溶であ
る)1ミリモルを添加する。キナゾリン−4(1H)−
オンが脱プロトンし溶解するにつれて、直ちに水素発生
が観察される。30分間後溶液を室温にさらに30分間
加温する。この溶液を0℃に冷却して以下で調製したよ
うな適当なブロモメチルフェニル−またはメタンスルホ
ニルメチルフェニル−1−、2−、3−または4−ピリ
ジン1ミリモルのDMF1.5ml溶液を添加する。30
分間後反応混合物を室温迄加温して一夜攪拌する。溶液
を真空濃縮し、残留物をEtOAc 50mlに溶解する。得ら
れた溶液を水(10mlで1回)と食塩水(10mlで1
回)で洗浄する。有機相を MgSO4上で乾燥し、濾過し、
真空濃縮する。ついで残留物をシリカゲルカラムにより
クロマトグラフィーにかける。ここに記載した方法は、
5−アルキル−2−アリル−3−N−アルキル− 12,
4−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾール−3−オンお
よび2,5,6−トリアルキル−3−N−アルキルピリ
ミジン−4−(3H)−オンの生成に使用することがで
きる。メタンスルホニルメチルフェニル−およびブロモ
メチルフェニル2−,3−,または4−ピリジンのキナ
ゾリノンを使用する一般的調製方法を以下に記載する。
【0100】実施例20 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−(1H−
テトラゾール−5−イル)−4−ピリジニル〕フェニ
ル〕メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン 3−シアノピリジン(10g、96ミリモル)、CuI
(914mg、4.8ミリモル)、臭化p−トリルマグネ
シウム(Et2Oの1M溶液100ml、100ミリモル)、
THF(200ml)およびMe2S(100ml)の混合物を
窒素雰囲気中で23℃で攪拌しながら、30分間かけて
フェニルクロロギ酸エステル(12.6ml、100ミリ
モル)を添加した。2時間後、NH4Cl 水溶液(20%、
100ml)とEt2O(100ml)を添加し、得られた混合
物を1N HCl(50ml)、H2O (50ml)、20% NH4
Cl水溶液と濃 NH4OHの1:1混合液(50mlで3回)、
および食塩水(50ml)で順次洗浄し、つぎに乾燥(Mg
SO4)した。濃縮してタン皮色固体の粗製1−フエノキシ
カルボニル−4−(p−トリル)−1,4−ジヒドロピ
リジンを得た。この粗製ジヒドロピリジンの1部(8
g)に、デカリン(25ml)中のS8 (810mg)を添
加し、6時間加熱還流した。反応混合物を室温迄冷却
し、EtOAc(100ml)とH2O(50ml)を加え、得られた
混合物をセライトを通して濾過した。有機相を1N Na
OH(30ml)、水および食塩水で順次洗浄し、ついで K
2CO3上で乾燥した。精製(フラッシュクロマトグラフィ
ー、20% EtOAc/ヘキサン)によりタン皮色固体の表
題の化合物を得た。1 H−NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.91(s, 1H)、8.76
(d, 1H, J=4.5Hz)、7.52(d, 2H, J=8Hz)、7.44(d, 1H,
J=4.5Hz)、7.33(d, 2H, J=8Hz)。
【0101】工程D3−シアノ−4−(4−ブロモメ
チルフェニル)ピリジン 3−シアノ−4−(4−トリル)ピリジン(485mg、
2.66ミリモル)、N−ブロモスクシンイミド(92
9mg、5.22ミリモル)および過酸化ジベンゾイル
(64mg、0.266ミリモル)のCCl4(15ml)溶液
を6時間加熱還流させた。この混合物を冷却し、水(5
0ml)とCH2Cl2(30ml)を添加した。有機相を乾燥し
(MgSO4)、フラッシュクロマトグラフィー(10% EtO
Ac/ヘキサン)で精製した。生成物は5分間以上は濃厚
状態で保存できず、CH2Cl2中で0℃に於てのみ、重合を
最小限の状態にして貯蔵できる。
【0102】工程E:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−(3−シアノピリジン−4−イル)フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン 実施例1で得た2−ブチル−6−メチルキナゾリン−4
(1H)−オン(1.0当量)のDMF溶液に、室温で
NaH(1.0当量)を加えて、ナトリウム塩を生成させ
る。20分間後、3−シアノ−4−(4−ブロモメチル
フェニル)ピリジン(CH2Cl2の2M溶液1ml、2当量)
を添加し、得られた混合物を室温で3時間攪拌する。HO
Ac(100μl)を加えて過剰のDMFを真空除去し、
ついで粗生成物を食塩水から EtOAcにより抽出して単離
する。フラッシュクロマトグラフィーで精製して表題の
化合物を得る。
【0103】工程F:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4
−ピリジニル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4(3
H)−オ 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−(3−シアノピ
リジン−4−イル)フェニル〕メチル〕キナゾリン−4
(1H)−オン(1.0当量)とトリメチルスタンニル
アジド(3当量)のトルエン溶液を4日間加熱還流させ
る。この混合物を室温に冷却し、濃縮し、ついで SiO2
によるフラッシュクロマトグラフィーで精製して表題の
化合物を得る。
【0104】実施例21 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔2−(1H−
テトラゾール−5−イル)−3−ピリジニル〕フェニ
ル〕メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン 工程A2−シアノ−3−(4−トリル)ピリジン 臭化p−トリルマグネシウム(Et2Oの1M溶液9.3m
l、9.28ミリモル)のTHF(17ml)溶液に、−
78℃で ZnCl2(Et2Oの1M溶液9.3ml、9.28ミ
リモル)を添加した。得られたスラリーを20分間室温
に加温し、ついで0℃に冷却した。塩化ビス−(トリフ
ェニルホスフィン)ニッケル(II)(178mg、0.2
7ミリモル)と3−ブロモ−2−シアノピリジン(1.
0g、5.5ミリモル)(chem. Pharm. Bull., 1985、
Vol.33、p. 565に報告されているようにして調製した)
とを一度に添加した。1時間後、NH4Cl 飽和水溶液(5
0ml)を加え、混合物を EtOAc(50mlで2回)で抽出
した。フラッシュクロマトグラフィー(40% EtOAc/
ヘキサン)により精製して、白色固体の表題の化合物を
得た。
【0105】工程B2−シアノ−3−(4−ブロモメ
チルフェニル)ピリジン 2−シアノ−3−(4−トリル)ピリジン(940mg、
4.84ミリモル)、N−ブロモスクシンイミド(1.
03mg、5.81ミリモル)および過酸化ベンゾイル
(117mg、0.48ミリモル)のCCl4(70ml)混合
液を2時間加熱還流した。この混合物を冷却し、ついで
シリカゲル50gを通して濾過し、CH2Cl2により溶離し
た。生成物をさらにフラッシュクロマトグラフィー(2
0% EtOAc/ヘキサン)で精製し、白色固体の表題の化
合物を得た。1 H−NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.71(d, 1H)、7.86
(d, 1H) 、7.64-7.55(m,5H)、4.56(s, 2H) 。
【0106】工程C:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−(2−シアノピリジン−3−イル)フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン 実施例1の工程Bで得た2−ブチル−6−メチルキナゾ
リン−4−(1H)−オン(1.0当量)のDMF溶液
に、室温で NaH(80%油分散液1.5当量)を添加す
る。20分間後、2−シアノ−3−(4−ブロモメチル
フェニル)−ピリジン(1.2当量)を加え、得られた
混合物を室温で3時間攪拌する。食塩水(100ml)と
NH4Cl水溶液(40ml)を加えて、生成物を EtOAcで抽
出する。フラッシュクロマトグラフィーで精製して表題
の化合物を得る。
【0107】工程D:2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔2−(1H−テトラゾール−5−イル)−3
−ピリジニル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4(3
H)−オ 工程Cで得た生成物(1.0当量)の溶液を、トリメチ
ルスタンニルアジド(3当量)のトルエン(3ml)溶液
を36時間加熱還流する。この混合物を室温迄冷却し、
濃縮して、SiO2によるフラッシュクロマトグラフィーに
より精製して表題の化合物を得た。
【0108】実施例22 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−1H−テ
トラゾール−5−イル)−2−ピリジニル〕フェニル〕
メチル〕キナゾリン−4(3H)−オン 2−クロロ−3−シアノピリジンを使用し、実施例20
に記載された方法に従って表題の化合物を調製すること
ができる
【0109】処方物実施例 本願発明の化合物を含有する典型的な医薬組成物 A.カプセル当たり50mgの活性成分を含有する乾燥充填カプセル剤 活性成分 カプセル当たりの量(mg) 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3− 50 (1H−テトラゾール−5−イル)−4−ピリジ ニル〕フェニル〕−メチル〕キナゾリン−4 (3H)−オン ラクトース 149 ステアリン酸マグネシウム カプセル(サイズNo. 1) 200 2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−〔3−(1H−
テトラゾール−5−イル)−4−ピリジニル〕フェニ
ル〕メチル〕キナゾリン−4(3H)−オンをNo. 60
粉末に圧縮し、この粉末の上にラクトースおよびステア
リン酸マグネシウムをNo. 60ブロッティングクロスに
通過させる。合わせた活性成分を約10分間混合し、N
o. 1乾燥ゼラチンカプセル剤に調合する。 B.錠剤 典型的な錠剤は2−ブチル−6−メチル−3−〔〔4−
〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4−ピリジ
ニル〕フェニル〕メチル〕キナゾリン−4(3H)−オ
ン(25mg)、前ゼラチン化デンプンUSP(82m
g)、微晶質セルロース(82mg)及びステアリン酸マ
グネシウム(1mg)を含有する。 C.混合錠剤 典型的な混合錠剤は、例えばヒドロクロロチアジドの如
き利尿薬(25mg)、2−ブチル−6−メチル−3−
〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4
−ピリジニル〕フェニル〕−メチル〕キナゾリン−4
(3H)−オン(50mg)、前ゼラチン化デンプンUS
P(82mg)、微晶質セルロース(82mg)及びステア
リン酸マグネシウム(1mg)を含有する。 D.坐剤 直腸投与に対する典型的な坐薬組成物は2−ブチル−6
−メチル−3−〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−
5−イル)−4−ピリジニル〕フェニル〕−メチル〕キ
ナゾリン−4(3H)−オン(0.08−1.0mg)、
二ナトリウムカルシウムエデテート(0.25−0.5
mg)、及びポリエチレングリコール(775−1600
mg)を含有する。他の坐薬組成物は、例えば、二ナトリ
ウムカルシウムエデテートの代わりにブチルヒドロキシ
トルエン(0.04−0.08mg)、ポリエチレングリ
コールの代わりに Suppocire L、Wecobee FS、Wecobee
M、Witesols等の如き硬化植物油(675−1400m
g)を使用して製造される。更にこれらの坐薬組成物
は、別の抗高血圧薬及び/または利尿薬及び/またはア
ンギオテンシン変換酵素阻害薬及び/またはカルシウム
チャンネル遮断薬の如き他の活性成分を、例えば前記C
に記載した様な製薬的有効量で含むこともできる。 E.注射剤 典型的な注射可能組成物は2−ブチル−6−メチル−3
−〔〔4−〔3−(1H−テトラゾール−5−イル)−
4−ピリジニル〕フェニル〕−メチル〕キナゾリン−4
(3H)−オン りん酸ナトリウム二塩基性無水物(1
1.4mg)、ベンジルアルコール(0.01ml)及び注
射用水(1.0ml)を含有する。このような注射可能組
成物は、別の抗高血圧薬及び/または利尿薬及び/また
はアンギオテンシン変換酵素阻害薬及び/またはカルシ
ウムチャンネル遮断薬の如き他の活性成分を製薬的有効
量で含むこともできる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/14 8829−4C (72)発明者 マルコルム マクコス アメリカ合衆国,07228 ニュージャーシ ィ,フリーホールド.ローズ コート 48 (72)発明者 ナサン マントロ アメリカ合衆国,07090 ニュージャーシ ィ,ウエストフィールド,マウンテン ア ヴェニュー 402 (72)発明者 トマス エフ.ウェルシュ アメリカ合衆国.07090 ニュージャーシ ィ.ウエストフィールド,マリオン アヴ ェニュー 127

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式Iの化合物 【化1】 式中、ヘテロ環は以下のように規定される 【化2】 1 は (a) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニルあ
    るいは(C2−C6)−アルキニルで、それぞれは置換され
    ていないか、下記の群から選択される置換基で置換され
    る; i) 以下に定義されるアリール、 ii) (C3−C7)−シクロアルキル iii) Cl、Br、I、F、 iv) OH、 v) NH2 vi) NH(C1−C4)−アルキル、 vii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 viii) NHSO2R2 、 ix) CF3 x) COOR2 、あるいは xi) SO2NHR2 ; (b) アリール、ここでアリールは置換されていないか、
    下記の群から選択される1個あるいは2個の置換基で置
    換されているフェニルあるいはナフチルと定義される; i) Br、I、Cl、F、 ii) (C1−C4)−アルキル、 iii) (C1−C4)−アルコキシ、 iv) NO2 、 v) CF3 、 vi) SO2NR2R2、 vii) (C1−C4)−アルキルチオ、 viii) ヒドロキシ、 ix) アミノ、 x) (C3−C7)−シクロアルキル、 xi) (C3−C10)−アルケニル xii) CO2H、あるいは xiii) CO2 −(C1−C4)−アルキル; (c) ヘテロアリール、ここでヘテロアリールは5員ある
    いは6員のヘテロ芳香族分子部分と定義され、これは
    N、O、Sからなる群から選択される1個あるいは2個
    の原子を含んでもよく、またこのヘテロアリールは置換
    されていないか、下記の群から選択される置換基でモノ
    置換あるいはジ置換されている; i) Cl、Br、IあるいはF ii) OH、 iii) SH、 iv) NO2 、 v) (C1−C4)−アルキル、 vi) (C2−C4)−アルケニル、 vii) (C2−C4)−アルキニル、 viii) (C1−C4)−アルコキシ、 ix) CF3 、 x) CO2 −(C1−C4)−アルキル、 xi) NH2 、 xii) NH[(C1−C4)−アルキル〕、あるいは xiii) N[(C1−C4)−アルキル]2、あるいは (d) パーフルオロ−(C1−C4)−アルキルであり; Eは (a) 一重結合 (b) −S(O)n (CH2) s −、あるいは (c) −O−であり;nは、0から2であり;sは、0
    から5であり;J1 は、(a) −C(=M)−、(b) J1 とL
    が共に連結し、R7a、R7b、R8a及びR8bで置換されて
    いる6個の炭素からなる芳香族環を形成するか、あるい
    は(c)J1 とLが共に連結し、J1 にあるものではない
    1個の窒素原子を含む6員の芳香環を形成し、これはR
    7a、R7b、R8a及びR8bで置換されている;K1 は、
    (a) −C(=M)−、(b) K1 とLが共に連結し、R7a、R
    7b、R8a及びR8bで置換されている6個の炭素からなる
    芳香族環を形成するか、あるいは(c)K1 とLが共に連
    結し、1個の窒素原子を含む6員の芳香族環を形成し、
    炭素原子はR7a、R7b及びR8bで置換されている; 1
    あるいは 1 の内の1個は、構造式Iaにおける二重結
    合であり、J1 が−C(=M)−の場合にはb1 は二重結合
    であり、またK1 が−C(=M)−の場合には 1 が二重結
    合と規定される;J2 は、(a) −C(=M)−、あるいは
    (b) −C(R17)−であり;K2 は、(a) −C(=M)−、ある
    いは(b) −C(R17)−、ただし一つがそしてJ2及びK2
    の一個のみが−C(=M)−であると規定される; 2 ある
    いは 2 の内の1個は、構造式Icにおける二重結合で
    あり、J2 が−C(=M)−の場合には 2 は二重結合であ
    り、またK2 が−C(=M)−の場合には 2 が二重結合と
    規定される;Mは、O、SあるいはNR15であり; R2 は(a) H (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) −CH2 −O−C(O)CH3 、 (d) CH2 −アリール、あるいは、 (e) アリルであり; R7a及びR7bは独立して、 (a) H (b) (C1−C6)−アルキル、 (C2−C6)−アルケニルあるいは(C2−C6)−アルキニ
    ル、 (c) Cl、Br、I、F3 (d) CF3 、であり、あるいは (e) 7a及び7bが隣接する炭素原子と結合している場
    合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成す
    るために連結されていてもよい; R8a及びR8bは独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、 (d) (C1−C6)−アルキル、これは置換されていないか
    あるいは下記の群から選択される置換基で置換される;
    −CON(R2)2、−ヘテロアリール、−S(O)x −R21 、−テ
    トラゾル−5−イル、−CONHSO2R21、−SO2NH −ヘテロ
    アリール、−SO2NHCOR21、−PO(OR2)2、−PO(OR2)2、−
    SO2NH −CN、−NR2COOR21 、−OH、−NH2 、グアニジ
    ノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキルチ
    オ、(C1−C4)−アルキルアミノ、(C1−C4)−ジアル
    キルアミノ、−COOR2 、−CONHR2、−O−COR2あるいは
    フェニルあるいはナフチル、 (e) −CO−アリール (f) (C3−C7)−シクロアルキル、 (g) Cl、Br、I、F、 (h) −OH、 (i) −OR21、 (j) −SH、 (k) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (l) −COR2、 (m) −CO2H、 (n) −CO2 −(C1−C4)−アルキル、 (o) −SO3H、 (p) −NR2R21、 (q) −NR2COR21、 (r) −NR2COOR21 、 (s) −SO2NHR2 、 (t) −SO2NR2R2、 (u) −NO2 、 (v) −NHSO2CF3、 (w) −CONR2R2 、 (x) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル (y) −COOR2 、 (z) −SO3H、 (aa) −N(R2)SO2R21 、 (bb) −NR2CONR4R21 、 (cc) −OC(=O)NR21R2、 (dd) −アリール、 (ee) −NHSO2CF3、 (ff) −SO2NH −ヘテロアリール、 (gg) −SO2NHCOR21、 (hh) −CONHSO2R21、 (ii) −PO(OR2)2、 (jj) −テトラゾル−5−イル、 (kk) −CONH(テトラゾル−5−イル)、 (ll) −SO2NHCN 、あるいは (mm) −ヘテロアリールであり; −Y1 −Y2 −Y3 −Y4 −は: (a) −N=CR11−CR11=CR11−、 (b) −CR11=N−CR11=CR11−、 (c) −CR11=CR11−N=CR11−、 (d) −CR11=CR11−CR11=N−、 (e) −N=CR11−N=CR11−、 (f) −CR11=N−CR11=N−、 (g) −N=N−CR11=CR11−、 (h) −CR11=N−N=CR11−、 (i) −CR11=CR11−N=N−、 (j) −N=CR11−CR11=N−、 【化3】 式中、は上記の定義〔(a)から(t)〕のそれぞれ
    において二重結合を示す。 【化4】 式中、は上記の定義〔(u)から(z)〕のそれぞれ
    において一重結合を示す。R9 及びR10はそれぞれ独立
    して: (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) (C1−C6)−アルキル、 (e) (C1−C6)−アシルオキシ、 (f) (C3−C6)−シクロアルキル、 (g) (C1−C6)−アルコキシ、 (h) −NHSO2R2 、 (i) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (j) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (k) (C1−C4)−アルキルチオ、 (l) (C1−C4)−アルキルスルフィニル、 (m) (C1−C4)−アルキルスルホニル、 (n) NH2 、 (o) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (p) (C1−C4)−ジアルキルアミノ、 (q) CF3 、 (r) −SO2NHR2 、 (s) フリル、 (t) アリール、あるいは (u) R9 及びR10が隣接する炭素原子と結合している
    場合には、それがフェニルあるいはナフチル環を形成す
    るために連結されていてもよい; R11は、 (a) H (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) NH2 、 (e) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (f) ジ−(C1−C4−アルキル)アミノ、 (g) SO2NHR2 、 (h) CF3 、 (i) (C1−C4)−アルキル (j) (C1−C4)−アルコキシであり、あるいは (k) 2個のR11置換基が隣接する炭素原子と結合して
    いる場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を
    形成するために連結されていてもよい; R12は、 (a) H、 (b) (C1−C4)−アルキル、あるいは (c) フェニル、あるいは−CH2 −フェニルであり、フ
    ェニルは置換されていないか、下記の群から選択される
    1個あるいは2個の置換基で置換される;Cl、Br、I、
    F、(C1−C4)−アルキル、あるいは(C1−C4)−アル
    コキシ、CF3、NH〔(C1−C4)−アルキル〕、N[(C1−C
    4)−アルキル]2、NH2 あるいはCO2R2 ; Zは、 (a) −CO2R2 、 (b) −SO3R13、 (c) −NHSO2R14、 (d) −PO(OR13)2 、 (e) −SO2NHR2 、 (f) −CONHOR13(h) −CN、 (i) −SO2NH −heteroaryl、 (j) −CH2SO2NH−heteroaryl、 (k) −SO2NHC(O)R14、 (l) −CH2SO2NHC(O)R14 、 (m) −C(O)NHSO2R14、 (n) −CH2C(O)NHSO2R14 、 (o) −NHSO2NHC(O)R14、 (p) −NHC(O)NHSO2R14、 【化5】 13は、H、−CH2 −フェニル、あるいは−CH(R4)−O
    −C(O)R4であり; R14は、(a) アリール (b) ヘテロアリール (c) (C3−C7)−シクロアルキル (d) (C1−C4)−アルキル、置換されていないか、下
    記の群から選択される置換基で置換される;アリール、
    ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1−C4)−アルキル、
    (C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキルチオ、
    −CF3、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2H、 CO2−(C1
    C4)−アルキル、−NH2 、−N[(C1−C4)−アルキ
    ル]2、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、−PO3Hあるいは
    PO(OH)(C1−C4)−アルキオキシあるいは、 (e) (C1−C4)−パーフルオロアルキルであり、 R15は (a) H、 (b) アリール、 (c) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
    あるいは(C2−C6)−アルキニルでそれぞれは置換され
    ていないか、下記の群から選択される1個あるいはそれ
    以上の置換基で置換される;アリール、(C3−C7)−シ
    クロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、−NH2 、−NH
    〔(C1−C4)−アルキル〕、−N[(C1−C4)−アルキ
    ル]2、−NH−SO2R2 、−COOR2 、−SO2NHR2 ;あるいは (d) ヘテロアリールであり; R16は、 (a) (C1−C10)−アルキル; (b) 下記の群から選択される1個または2個の置換基
    で置換されている(C1−C10)−アルキル; (1) I、Br、Cl、F、(2) ヒドロキシ、(3) (C1−C
    10)−アルコキシ、(4) (C1−C5)−アルコキシカルボ
    ニル、(5) (C1−C5)−アシルオキシ、(6) (C3
    C8)−シクロアルキル、(7) V及びWで置換されてい
    るか、置換されていないフェニル、(8) V及びWで置
    換されているか、置換されていないナフチル、(9) (C
    1−C10)−アルキル−S(O)n 、(10) (C3−C8)−シクロ
    アルキル−S(O)n 、(11) フェニル−S(O)n 、(12) 置換
    基がV及びWである置換フェニル−S(O)n 、(13) オキ
    ソ、(14) カルボキシ(15) NR2R2 、(16) (C1−C5)−
    アルキルアミノカルボニル、 (c) (C1−C4)−パーフルオロアルキル (d) (C2−C10)−アルケニル、 (e) (C2−C10)−アルキニル、 (f) (C3−C8)−シクロアルキル、 (g) 置換基が(C1−C5)−アルキルあるいは(C1−C5
    −アルコキシから選択されたものである、置換(C3
    C8)−シクロアルキル、 (h) V及びWで置換されているか、置換されていない
    フェニル、 (i) V及びWで置換されているか、置換されていない
    ナフチル、 (j) フェニル基がV及びWで置換されているか、置換
    されていないフェニル−(CH2) r −(M1)z −(CH2)
    t −、 (k) ナフチル基がV及びWで置換されているか、置換
    されていないナフチル−(CH2) r −(M1)z −(CH2)
    t −、 【化6】 (q) −[(C1−C4)−alkyl]NR2R21、 (r) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COR21、 (s) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COOR21 、 (t) −[(C1−C4)−alkyl]CONR2R2 、 (u) −[(C1−C4)−alkyl]N(R2)SO2R21 、 (v) −[(C1−C4)−alkyl]NR2CONR2R21 、あるいは (w) −[(C1−C4)−alkyl]OC(=O)NR21R2 であり、ま
    たV及びWは、それぞれ独立して下記から選択される; (a) H、 (b) (C1−C5)−アルコキシ、 (c) (C1−C5)−アルキル、 (d) ヒドロキシ、 (e) (C1−C5)−アルキル−S(O)n 、 (f) −CN、 (g) −NO2 、 (h) −NR2R2 、 (i) (C1−C5)−アシル−NR2R2 、 (j) −CO2R2 、 (k) (C1−C5)−アルキル−カルボニル、 (l) (C1−C5)−パーフルオロアルキル (m) I、Br、Cl、F、 (n) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (o) カルボキシ−(C1−C4)−アルキル、 (p) −テトラゾル−5−イル、 (q) −NH−SO2CF3、あるいは (r) アリールであり;M1 は、Mあるいは−C(O)−で
    あり;zは、0あるいは1であり; r及びtは0から
    2であり;R17及びR18は、それぞれ独立して下記から
    選択される; (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル−、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル−、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
    換基で置換される(C1−C4)−アルキル;−OH、−N
    H2 、グアニジノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1
    C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルアミノ、
    (C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR2 、−CONHR2
    −O −COR2、CF3 ; (e) (C1−C4)−アルケニル、 (f) −CO−アリール、 (g) (C3−C7)−シクロアルキル、 (h) Cl、Br、I、F、 (i) −OH、 (j) −O −(C1−C4)−アルキル、 (k) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル、 (l) −SH、 (m) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (n) −CHO 、 (o) −CO2R2 、 (p) −SO3H、 (q) −NH2 、 (r) −NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 (s) −N[(C1−C4)−アルキル]2、 (t) −NHCO2 −(C1−C4)−アルキル、 (u) −SO2NR2R2、 (v) −CH2OCOR2、 (w) −NH−SO2 −(C1−C4)−アルキル (x) ピロリジン、モルホリンあるいはピペラジンのよ
    うな、1個の窒素原子を含み、また任意にN、O、ある
    いはSから選択される1個の他のヘテロ原子を含む5員
    あるいは6員の飽和ヘテロ環 (y) アリール (z) ヘテロアリール (aa) テトラゾル−5−イル (bb) −[(C1−C4)−alkyl]NR2R21、 (cc) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COR21、 (dd) −[(C1−C4)−alkyl]NR2COOR21 、 (ee) −[(C1−C4)−alkyl]CONR2R2 、 (ff) −[(C1−C4)−alkyl]N(R2)SO2R21 、 (gg) −[(C1−C4)−alkyl]NR2CONR2R21 、あるいは (hh) −[(C1−C4)−alkyl]OC(=O)NR21R2 であり、ま
    た R19は、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) (C2−C4)−アルケニル、 (d) (C1−C4)−アルコキシアルキル、 (e) −CH2 −O −C(O)CH3 、あるいは (f) フェニル基が、−NO2 、−NH2 、−OHあるいは−
    OCH3からなる群から選択される置換基で置換されている
    か、置換されていない−CH2 −フェニルであり;R
    20は、 CN、NO2 、CO2R2 、(C1−C6)−パーフルオロアルキル
    あるいはCF3 であり;またR21は、 (a) アリール、あるいは (b) 置換されていないか、下記で置換されている(C1
    −C4)−アルキルであり; i) NH2 、 ii) NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 iii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 iv) CO2H、 v) CO2(C1−C4)−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3H、あるいは viii) SO2NH2 ;あるいは医薬品として許容される、そ
    れらの塩である。
  2. 【請求項2】 請求項1の化合物、あるいはその医薬品
    として許容される塩において;R1 は; (a) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニルあ
    るいは(C2−C6)−アルキニルで、それぞれは置換され
    ていないか、下記の群から選択される置換基で置換され
    ていてもよい; i) アリール、ここでアリールは置換されていないか、
    下記の群から選択される1個あるいは2個の置換基で置
    換されているフェニルあるいはナフチルと定義される;
    Cl、Br、I、F、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−
    アルコキシ、NO2 、CF3 、SO2NR2R2、(C1−C4)−アル
    キルチオ、ヒドロキシ、アミノ、(C3−C7)−シクロア
    ルキル、CO2H、CO2 −(C1−C4)−アルキル、あるいは
    (C3−C10)−アルケニル、 ii) (C3−C7)−シクロアルキル、 iii) Cl、Br、I、F、 iv) OH、 v) NH2 、 vi) NH(C1−C4)−アルキル、 vii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 viii) NHSO2R2 、 ix) CF3 、 x) COOR2 、あるいは xi) SO2NHR2 、 (b) (C1−C4)−パーフルオロアルキル、あるいは (c) (C3−C7)−シクロアルキルであり、これは置換さ
    れていないか、下記の群から選択される置換基で置換さ
    れていてもよい; (C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−パーフルオロアル
    キル、Cl、Br、I、あるいはF; Eは、 (a) 一重結合 (b) −S−、あるいは (c) −O−であり;nは、0、1あるいは2であり;
    1 は、(a) −C(=M)−、(b) J1 とLが共に連結し6
    個の炭素からなる芳香環を形成し、これはR7a、R7b
    8a及びR8bで置換されている、あるいは(c)J1 とL
    は連結し、J1 にではない1個の窒素原子を含む6員の
    芳香環で、これはR7a、R7b、R8a及びR8bで置換され
    ているものであり;K1 は、(a) −C(=M)−、あるいは
    (b) K1 とLが連結し、6個の炭素からなる芳香環を形
    成し、これはR7a、R7b、R8a及びR8bで置換されてい
    る、あるいは(c) K1 とLは連結し、1個の炭素原子を
    含む6員の芳香環を形成し、これはR7a、R7b及びR8b
    で置換されているものであり、1つが、そしてJ1 とK
    1 の1つのみが−C(=M)−であると規定される; 1
    るいは 1 の内の1個は、構造式Iaにおける二重結合
    であり、J1 が−C(=M)−の場合には 1 は二重結合で
    あり、またK1 が−C(=M)−の場合にはa1 が二重結合
    と規定される;J2 は、(a) −C(=M)−、あるいは(b)
    −C(R17)−であり;K2 は、(a) −C(=M)−、あるいは
    (b) −C(R17)−、ただしJ2 及びK2 の1個のみは−C
    (=M)−である;a2 あるいはb2 の内の1個は、構造
    式Icにおける二重結合であり、J2 が−C(=M)−の場
    合にはb2 は二重結合であり、またK2 が−C(=M)−の
    場合には 2 が二重結合と規定される;Mは、O、Sあ
    るいはNR15であり; R2 は、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) −CH2 −O −C(O)CH3 、 (d) CH2 −アリール、あるいは (e) アリールであり; R7a及びR7bは独立して、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニルあ
    るいは(C2−C6)−アルキニル、 (c) Cl、Br、I、F、 (d) CF3 であり、あるいは (e) R7a及びR7bが隣接する炭素原子と結合している
    場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成
    するために連結されていてもよい; R8a及びR8bは独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、ここ
    で、ヘテロアリルは5員あるいは6員のヘテロ芳香族分
    子と定義され、これはN、O、Sからなる群から選択さ
    れる1個あるいは2個の原子を含んでもよく、また、こ
    のヘテロアリールは置換されていないか、下記の群から
    選択される置換基で、1置換あるいは2置換される: i) Cl、Br、I、あるいはF、 ii) OH、 iii) SH、 iv) NO2 、 v) (C1−C4)−アルキル、 vi) (C2−C4)−アルケニル、 vii) (C2−C4)−アルキニル、 viii) (C1−C4)−アルコキシ、 ix) CF3 、 x) CO2 −(C1−C4)−アルキル、 xi) NH2 、 xii) NH〔(C1−C4)−アルキル〕、あるいは xiii) N[(C1−C4)−アルキル]2 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
    換基で置換されている(C1−C6)−アルキル;−CON
    (R2)2、−ヘテロアリール、−S(O)x −R21 、−テトラ
    ゾル−5−イル、−CONHSO2R21、−SO2NH −ヘテロアリ
    ール、−SO2NHCOR21、−PO(OR2)2、−SO2NH −CN、−NR
    2COOR21 、−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−ア
    ルコキシ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−ア
    ルキルアミノ、(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR
    2 、−CONHR2、−O −COR2、あるいはアリール (e) −CO−アリール、 (f) (C3−C7)−シクロアルキル、 (g) Cl、Br、I、F、 (h) −OH、 (i) −OR21、 (j) −SH、 (k) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (l) −COR2、 (m) −CO2H、 (n) −CO2 −(C1−C4)−アルキル、 (o) −SO3H、 (p) −NR2R21、 (q) −NR2COR21、 (r) −NR2COOR21 、 (s) −SO2NR2、 (t) −SO2NR2R2、 (u) −NO2 (v) −NHSO2CF3、 (w) −CONR2R2 、 (x) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル (y) −COOR2 、 (z) −SO3H、 (aa) −N(R2)SO2R21 (bb) −NR2CONR2R21 (cc) −OC(=O)NR21R2、 (dd) アリール、 (ee) −NHSO2CF3、 (ff) −SO2NH −ヘテロアリール (gg) −SO2NHCOR21 (hh) −CONHSO2R21 (ii) −PO(OR2)2、 (jj) テトラゾル−5−イル (kk) −CONH(テトラゾル−5−イル) (ll) −SO2NHCN 、あるいは (mm) −ヘテロアリールであり; −Y1 −Y2 −Y3 −Y4 −は、 (a) −N=CR11−CR11=CR11−、 (b) −CR11=N−CR11=CR11−、 (c) −CR11=CR11−N=CR11−、あるいは (d) −CR11=CR11−CR11=N−、であり、 式中、は上記の定義〔(a)から(d)〕のそれぞれ
    において二重結合を示す; R9 及びR10はそれぞれ独立して、 (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) CF3 、 (d) (C1−C6)−アルキル、 (e) (C1−C6)−アシルオキシ、 (f) (C3−C6)−シクロアルキル、 (g) (C1−C6)−アルコキシ、 (h) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (i) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルキルチオ、 (k) (C1−C4)−アルキルスルフィニル、 (l) (C1−C4)−アルキルスルホニルであり、あるい
    は (m) R9 及びR10が隣接する炭素原子に結合している
    場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成
    するために連結されてもよい; R11は、 (a) H (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) NH2 、 (e) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (f) ジ−(C1−C4−アルキル)アミノ、 (g) SO2NHR2 、 (h) CF3 、 (i) (C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルコキシであり、あるいは (k) 2個のR11置換基が隣接する炭素原子と結合して
    いる場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を
    形成するために連結されていてもよい; R12は、 (a) H、 (b) (C1−C4)−アルキル、あるいは (c) フェニル、あるいは−CH2 −フェニルであり、フ
    ェニルは置換されていないか、下記の群から選択される
    1個あるいは2個の置換基で置換される;Cl、Br、I、
    F、(C1−C4)−アルキル、あるいは(C1−C4)−アル
    コキシ、CF3、NH〔(C1−C4)−アルキル〕、N[(C1−C
    4)−アルキル]2、NH2 あるいはCO2R2 ; Zは、 (a) −CO2R2 、 (b) −CN、 (c) −SO2NH −ヘテロアリール、 (d) −CH2SO2NH−ヘテロアリール、 (e) −SO2NHC(O)R14、 (f) −C(O)NHSO2R14、 (g) −NHSO2R14、あるいは (h) −1H−テトラゾル−5−イルであり; R14は、 (a) アリール、 (b) ヘテロアリール、 (c) (C3−C7)−シクロアルキル、 (d) (C1−C4)−アルキル、置換されていないか、あ
    るいは下記の群から選択される置換基で置換される;ア
    リール、ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1−C4)−ア
    ルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキ
    ルチオ、−CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2H、 -
    CO2−(C1−C4)−アルキル、−NH2、−N[(C1−C4)−
    アルキル]2、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、−PO3H、
    PO(OH)(C1−C4)−アルキオキシ、あるいは、 (e) (C1−C4)−パーフルオロアルキルであり; R15は (a) H、 (b) アリール、 (c) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
    あるいは(C2−C6)−アルキニルでそれぞれは置換され
    ていないか、下記の群から選択される1個あるいはそれ
    以上の置換基で置換される;アリール、(C3−C7)−シ
    クロアルキル、Cl、Br、I、F、−OH、−NH2 、−NH
    〔(C1−C4)−アルキル〕、−N[(C1−C4)−アルキ
    ル]2、−NH−SO2R2 、−COOR2 、−SO2NHR2 あるいは (d) ヘテロアリールであり; R16は、 (a) (C1−C10)−アルキル; (b) 下記の群から選択される1個あるいは2個の置換
    基で置換されている(C1−C10)−アルキル (1) ヒドロキシ、(2) (C1−C5)−アルコキシ、(3)
    (C1−C5)−アルコキシカルボニル、(4) フェニ
    ル、(5) カルボキシ、(6) C(=O)NH −(C1−C5)−ア
    ルキル、 (c) V及びWで置換されているか、置換されていない
    フェニル、あるいは (d) V及びWで置換されているか、置換されていない
    ナフチルであり;V及びWは下記から選択される; (a) H、 (b) (C1−C5)−アルコキシ、 (c) (C1−C5)−アルキル、 (d) ヒドロキシ、 (e) −CN、 (f) −NO2 、 (g) −NR2R2 、 (h) −CO2R2 、 (i) −(C1−C5)−パーフルオロアルキル (j) I、Br、Cl、F、 (k) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (l) テトラゾル−5−イル、 (m) −NH−SO2CF3、 (n) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2R21、 (o) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2COR21、 (p) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2COOR21 、 (q) −[(C1−C4)−アルキル〕CONR2R2 、 (r) −[(C1−C4)−アルキル〕N(R2)SO2R21 、 (s) −[(C1−C4)−アルキル〕NR2CONR4R21 、あるい
    は (t) −[(C1−C4)−アルキル〕OC(=O)NR21R2; R17及びR18は独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
    換基で置換されている(C1−C4)−アルキル;−OH、−
    NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1
    C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルアミノ、
    (C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR2 、−CONHR2
    あるいは−O −COR2、CF3 、 (e) (C1−C4)−アルケニル、 (f) −CO−アリール、 (g) (C3−C7)−シクロアルキル、 (h) Cl、Br、I、F、 (i) −OH、 (j) −O −(C1−C4)−アルキル、 (k) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル、 (l) −SH、 (m) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (n) −CHO 、 (o) −CO2R2 、 (p) −SO3H、 (q) −NH2 (r) −NH[(C1−C4)−アルキル〕、 (s) −N[(C1−C4)−アルキル]2、 (t) −NHCO2 −(C1−C4)−アルキル、 (u) −SO2NR2R2、 (v) −CH2OCOR2、 (w) −NH−SO2 −(C1−C4)−アルキル、 (x) ピロリジン、モルホリンあるいはピペラジンのよ
    うな、1個の窒素原子を含み、また任意にN、O、ある
    いはSから選択される1個の他のヘテロ原子を含む5員
    あるいは6員の飽和ヘテロ環 (y) アリール、 (z) ヘテロアリール、 (aa) テトラゾル−5−イル、あるいは (bb) −[(C1−C4)−alkyl 〕NR2R21、 (cc) −[(C1−C4)−alkyl 〕NR2COR21、 (dd) −[(C1−C4)−alkyl 〕NR2COOR21 、 (ee) −[(C1−C4)−alkyl 〕CONR2R2 、 (ff) −[(C1−C4)−alkyl 〕N(R2)SO2R21 、 (gg) −[(C1−C4)−alkyl 〕NR2CONR2R21 、あるいは (hh) −[(C1−C4)−alkyl 〕OC(=O)NR21R2であり、ま
    た、 R21は (a) アリール、あるいは (b) 置換されていないか、下記で置換されている(C1
    −C4)−アルキルであり、 i) NH2 、 ii) NH[(C1−C4)−アルキル〕、 iii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 iv) CO2H、 v) CO2(C1−C4)−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3H、あるいは viii) SO2NH2
  3. 【請求項3】 請求項1の化合物、あるいはその医薬品
    として許容される塩において;R1 は、 (a) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
    あるいは(C2−C6)−アルキニルでそれぞれは置換され
    ていないか、下記の群から選択される置換基で置換され
    る: i) (C1−C4)−アルキルチオ、 ii) (C1−C4)−アルコキシ、 iii) CF3、 iv) CF2CF3 、あるいは v) (C3−C5)−シクロアルキル、 (b) パーフルオロ−(C1−C4)−アルキル、あるいは (c) (C3−C7)−シクロアルキルであり、これは置換
    されていないか、下記の群から選択される置換基で置換
    されてもよい; (C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−パーフルオロアル
    キル、Cl、Br、I、あるいはF;Eは、一重結合であ
    り;nは、0から2であり;J1 とLは共に連結し、R
    7a、R7b、R8a及びR8bで置換されている6個の炭素か
    らなる芳香族環を形成するか;あるいはJ1 とLが共に
    連結し、J1 にあるものではない1個の窒素原子を含む
    6員の芳香環を形成し、これはR7a、R7b、R8a及びR
    8bで置換されている;K1 は、−C(=M)−であり; 1
    は、二重結合であり;J2 は、−C(R17)−であり;K2
    は、−C(=M)−であり; 2 は、二重結合であり;Mは
    O、あるいは NR15 であり;R2 は、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) −CH2 −O −C(O)CH3 、 (d) ベンジル、あるいは (e) フェニルであり; R7a及びR7bは独立して、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
    あるいは(C2−C6)−アルキニル、 (c) Cl、Br、I、F、 (d) CF3 であり、あるいは (e) R7a及びR7bが隣接する炭素原子と結合している
    場合には、それらがフェニル環あるいはナフチル環を形
    成するために連結されてもよい; R8a及びR8bは独立して、 (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、ここでアリー
    ルは置換されていないか、下記の群から選択される1個
    あるいは2個の置換基で置換されているフェニルあるい
    はナフチルと定義される; i) Br 、I、Cl、F、 ii) (C1−C4)−アルキル、 iii) (C1−C4)−アルコキシ、 iv) NO2、 v) CF3、 vi) SO2NR2R2 、 vii) (C1−C4)−アルキルチオ、 viii) ヒドロキシ、 ix) アミノ、 x) (C3−C7)−シクロアルキル、 xi) (C3−C10)−アルケニル xii) CO2H 、あるいは xiii) CO2−(C1−C4)−アルキル; (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、ここで
    ヘテロアリールは5員あるいは6員のヘテロ芳香族分子
    と定義され、これはN、O、Sからなる群から選択され
    る1個あるいは2個の原子を含んでもよく、また、この
    ヘテロアリールは置換されていないか、下記の群から選
    択される置換基により、モノ置換あるいはジ置換される i) Cl 、Br、I、あるいはF、 ii) OH 、 iii) SH 、 iv) NO2、 v) (C1−C4)−アルキル、 vi) (C2−C4)−アルケニル、 vii) (C2−C4)−アルキニル、 viii) (C1−C4)−アルコキシ、 ix) CF3、 x) CO2−(C1−C4)−アルキル、 xi) NH2、 xii) NH[(C1−C4)−アルキル〕、あるいは xiii) N〔(C1−C4)−アルキル]2、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
    換基で置換されている(C1−C6)−アルキル;−CON
    (R2)2、−ヘテロアリール、−S(O)n −R21 、−テトラ
    ゾル−5−イル、−CONHSO2R21、−SO2NH −ヘテロアリ
    ール、−SO2NHCOR21、−PO(OR2)2、−SO2NH −CN、−NR
    2COOR21 、−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−ア
    ルコキシ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−ア
    ルキルアミノ、(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR
    2 、−CONHR2、−O −COR2、あるいはアリール、 (e) −CO−アリール、 (f) (C3−C7)−シクロアルキル、 (g) Cl 、Br、I、F、 (h) −OH、 (i) −OR21、 (j) −SH、 (k) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル、 (l) −COR2、 (m) −CO2H、 (n) −CO2 −(C1−C4)−アルキル、 (o) −SO3H、 (p) −NR2R21、 (q) −NR2COR21、 (r) −NR2COOR21 、 (s) −SO2NR2、 (t) −SO2NR2R2、 (u) −NO2 、 (v) −NHSO2CF3、 (w) −CONR2R2 、 (x) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル (y) −COOR2 、 (z) −SO3H、 (aa) −N(R2)SO2R21 、 (bb) −NR2CONR2R21 、 (cc) −OC(=O)NR21R2 、 (dd) −aryl、 (ee) −NHSO2CF3、 (ff) −SO2NH −heteroaryl、 (gg) −SO2NHCOR21、 (hh) −CONHSO2R21、 (ii) −PO(OR2)2、 (jj) −tetrazol−5−yl、 (kk) −CONH(tetrazol −5−yl) 、 (ll) −SO2NHCN 、あるいは (mm) −ヘテロアリールであり; −Y1 −Y2 −Y3 −Y4 −は、 (a) −N=CR11−CR11=CR11−、 (b) −CR11=N−CR11=CR11−、 (c) −CR11=CR11−N=CR11−、あるいは (d) −CR11=CR11−CR11=N−であり、 式中、は上記の定義〔(a)から(d)〕のそれぞれ
    において二重結合を示す; R9 及びR10は、それぞれ独立して (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) CF3 、 (d) (C1−C6)−アルキル、 (e) (C1−C6)−アシルオキシ、 (f) (C3−C6)−シクロアルキル、 (g) (C1−C6)−アルコキシ、 (h) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、 (i) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルキルチオ、 (k) (C1−C4)−アルキルスルフィニル、 (l) (C1−C4)−アルキルスルホニルであり、あるい
    は (m) R9 及びR10が隣接する炭素原子に結合している
    場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を形成
    するために連結されてもよい; R11は、 (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) NH2 、 (e) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (f) ジ−(C1−C4−アルキル)アミノ、 (g) SO2NHR2 、 (h) CF3 、 (i) (C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルコキシであり、あるいは (k) 2個のR11置換基が隣接する炭素原子と結合して
    いる場合には、それらがフェニルあるいはナフチル環を
    形成するために連結されてもよい; R12は、 (a) H、 (b) (C1−C4)−アルキル、あるいは (c) フェニル、あるいは−CH2 −フェニルであり、フ
    ェニルは置換されていないか、下記の群から選択される
    1個あるいは2個の置換基で置換される;Cl、Br、I、
    F、(C1−C4)−アルキル、あるいは(C1−C4)−アル
    コキシ、CF3、NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 N〔(C1
    −C4)−アルキル]2、NH2 あるいはCO2R2 ; Zは、 (a) −CO2R2 、 (b) −CN、 (c) −SO2NH −ヘテロアリール、 (d) −CH2SO2NH−ヘテロアリール、 (e) −SO2NHC(O)R14、 (f) −C(O)NHSO2R14、 (g) −NHSO2R14、あるいは (h) −1H−テトラゾル−5−イルであり; R14は (a) アリール (b) ヘテロアリール (c) (C3−C7)−シクロアルキル (d) (C1−C4)−アルキル、置換されていないか、あ
    るいは下記の群から選択される置換基で置換される;ア
    リール、ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1−C4)−ア
    ルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキ
    ルチオ、−CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2H、 C
    O2−(C1−C4)−アルキル、−NH2 、− N〔(C1−C4
    −アルキル]2、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、−PO
    3H、PO(OH)(C1−C4)−アルキオキシあるいは (e) (C1−C4)−パーフルオロアルキルであり、 R15は (a) H、 (b) アリール (c) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル
    あるいは(C2−C6)−アルキニルで、それぞれは置換さ
    れていないか、下記の群から選択される1個あるいはそ
    れ以上の置換基で置換される;上記で記載されるアリー
    ル、(C3−C7)−シクロアルキル、Cl、Br、I、F、−
    OH、−NH2 、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、− N
    〔(C1−C4)−アルキル]2、−NH−SO2R2 、−COOR2
    −SO2NHR2;あるいは (d) ヘテロアリールであり、 R16は (a) (C1−C10)−アルキル; (b) 下記から選択される1個あるいはそれ以上の置換
    基で置換されている(C1−C10)−アルキル (1) ヒドロキシ(2) (C1−C5)−アルコキシ、(3)
    (C1−C5)−アルコキシカルボニル、(4) フェニル、
    (5) カルボキシ、(6) C(=O)NH−(C1−C5)−アルキ
    ル (c) V及びWで置換されているか、置換されていない
    フェニル、あるいは (d) V及びWで置換されているか、置換されていない
    ナフチルであり、 V及びWは下記から選択される; (a) H、 (b) (C1−C5)−アルコキシ、 (c) (C1−C5)−アルキル、 (d) ヒドロキシ、 (e) −CN、 (f) −NO2 、 (g) −NR2R2 、 (h) −CO2R、 (i) −CF3 、 (j) I、Br、Cl、F、 (k) ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル− (l) −1H−テトラゾル−5−イル、あるいは (m) −NH−SO2CF3; R17及びR18は独立して (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル−、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル−、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
    換基で置換されている(C1−C4)−アルキル;−OH、−
    NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−アルコキシ、(C1
    C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルアミノ、
    (C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR2 、−CONHR2
    −O −COR2、CF3 ; (e) (C1−C4)−アルケニル、 (f) −CO−アリール、 (g) (C3−C7)−シクロアルキル、 (h) Cl、Br、I、F、 (i) −OH、 (j) −O −(C1−C4)−アルキル、 (k) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル、 (l) −SH、 (m) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル (n) −CHO 、 (o) −CO2R2、 (p) −SO3H、 (q) −NH2 (r) −NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 (s) − N〔(C1−C4)−アルキル]2、 (t) −NHCO2 −(C1−C4)−アルキル、 (u) −SO2NR2R2、 (v) −CH2OCOR2、 (w) −NH−SO2 −(C1−C4)−アルキル、 (x) ピロリジン、モルホリンあるいはピペラジンのよ
    うな、1個の窒素原子を含み、また任意のN、O、ある
    いはSから選択される1個の他のヘテロ原子を含む5員
    あるいは6員の飽和ヘテロ環、 (y) アリール (z) ヘテロアリール、あるいは (aa) テトラゾル−5−イルであり;また R21は、 (a) アリール、あるいは (b) 置換されていないか、下記で置換されている(C1
    −C4)−アルキルであり、 i) NH2 、 ii) NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 iii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 iv) CO2H、 v) CO2(C1−C4)−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3H、あるいは viii) SO2NH2
  4. 【請求項4】 下記の構造式の請求項1の化合物 【化7】 あるいは、医薬品として許容される、それらの塩。
  5. 【請求項5】 下記の構造式の請求項1の化合物 【化8】 あるいは、医薬品として許容される、それらの塩。
  6. 【請求項6】 下記の式の化合物 【化9】 式中、 R1 は (a) (C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニ
    ル、あるいは(C2−C6)−アルキニルで、それぞれは置
    換されていないか、下記の群から選択される置換基で置
    換される; i) (C1−C4)−アルキルチオ ii) (C1−C4)−アルコキシ iii) CF3 、 iv) CF2CF3、あるいは v) (C3−C5)−シクロアルキル、 (b) パーフルオロ−(C1−C4)−アルキル、あるいは (c) (C3−C7)−シクロアルキルであり、これは置換
    されていないか、下記の群:(C1−C4)−アルキル、
    (C1−C4)−パーフルオロアルキル、Cl、Br、I又はF
    から選択される置換基で置換されてもよい; R2 は、 (a) H、 (b) (C1−C6)−アルキル、 (c) −CH2 −O −C(O)CH3 、 (d) ベンジル、あるいは (e) フェニルであり; R8bは (a) H、 (b) アリール−(C1−C4)−アルキル、 (c) ヘテロアリール−(C1−C4)−アルキル、 (d) 置換されていないか、下記の群から選択される置
    換基で置換されている(C1−C6)−アルキル;−CON
    (R2)2、ヘテロアリール、−S(O)n −R21 、テトラゾル
    −5−イル、−CONHSO2R21、−SO2NH −ヘテロアリー
    ル、−SO2NHCOR21、−PO(OR2)2、−SO2NHCN 、−NR2COO
    R21 、−OH、−NH2 、グアニジノ、(C1−C4)−アルコ
    キシ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキ
    ルアミノ、(C1−C4)−ジアルキルアミノ、−COOR2
    −CONHR2、−O −COR2、あるいはアリール (e) −CO−アリール、 (f) (C3−C7)−シクロアルキル、 (g) Cl、Br、I、F、 (h) −OH、 (i) −OR21、 (j) −SH、 (k) −S(O)n −(C1−C4)−アルキル (l) −COR2、 (m) −CO2H、 (n) −CO2 −(C1−C4)−アルキル、 (o) −SO3H、 (p) −NR2R21、 (q) −NR2COR21、 (r) −NR2COOR21 、 (s) −SO2NR2、 (t) −SO2NR2R2、 (u) −NO2 、 (v) −NHSO2CF3、 (w) −CONR2R2 、 (x) −(C1−C4)−パーフルオロアルキル (y) −COOR2 、 (z) −SO3H、 (aa) −N(R2)SO2R21 、 (bb) −NR2CONR2R21 、 (cc) −OC(=O)NR21R2 、 (dd) −アリール (ee) −NHSO2CF3、 (ff) −SO2NH −ヘテロアリール (gg) −SO2NHCOR21、 (hh) −CONHSO2R21、 (ii) −PO(OR2)2、 (jj) −テトラゾル−5−イル、 (kk) −CONH(テトラゾル−5−イル) 、 (ll) −SO2NHCN 、あるいは (mm) −ヘテロアリールであり; −Y1 −Y2 −Y3 −Y4 −は、 (a) −N=CR11−CR11=CR11−、 (b) −CR11=N−CR11=CR11−、 (c) −CR11=CR11−N=CR11−、あるいは (d) −CR11=CR11−CR11=N−であり、 式中、は上記の定義〔(a)から(d)〕のそれぞれ
    において二重結合を示す; R9 及びR10は独立して (a) H、あるいは (b) (C1−C4)−アルキルであり; R11は、 (a) H、 (b) Cl、Br、I、F、 (c) NO2 、 (d) NH2 、 (e) (C1−C4)−アルキルアミノ、 (f) ジ−(C1−C4−アルキル)アミノ、 (g) SO2NHR2 、 (h) CF3 、 (i) (C1−C4)−アルキル、 (j) (C1−C4)−アルコキシであり、あるいは (k) 2個のR11置換基が隣接する炭素原子と結合して
    いる場合には、それらがアリール環を形成するために連
    結されてもよい; R12は、 (a) H、 (b) (C1−C4)−アルキル、あるいは (c) フェニル、あるいは−CH2 −フェニルであり、フ
    ェニルは置換されていないか、下記の群から選択される
    1個あるいは2個の置換基で置換される;Cl、Br、I、
    F、(C1−C4)−アルキル、あるいは(C1−C4)−アル
    コキシ、CF3、NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 N〔(C1
    −C4)−アルキル]2、NH2 あるいはCO2R2 、 Zは、 (a) −CO2R2 、 (b) −CN、 (c) −SO2NH −ヘテロアリール、ここでヘテロアリー
    ルはO、NあるいはSからなる群から選択される1個か
    ら3個のヘテロ原子を含むことのできる、置換されてい
    ないか、1置換あるいは2置換の5員あるいは6員の芳
    香族環と定義され、ここで置換基は下記の群から選択さ
    れるものである;−OH、−SH、−(C1−C4)−アルキ
    ル、−(C1−C4)−アルコキシ、−CF3 、Cl、Br、F、
    I、−NO 2 、−CO2H、−CO2 −(C1−C4)−アルキル、
    −NH2 、NH〔(C1−C4)−アルキル〕あるいは N〔(C1
    −C4)−アルキル]2、 (d) −CO2SO2NH−ヘテロアリール、 (e) −SO2NHC(O)R14、 (f) −C(O)NHSO2R14、 (g) −NHSO2R14、あるいは (h) −1H−テトラゾル−5−イルであり; R14は (a) アリール (b) ヘテロアリール (c) (C3−C7)−シクロアルキル (d) (C1−C4)−アルキル、置換されていないか、あ
    るいは下記の群から選択される置換基で置換される;ア
    リール、ヘテロアリール、−OH、−SH、(C1−C4)−ア
    ルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキ
    ルチオ、−CF3 、Cl、Br、F、I、−NO2 、−CO2H、 C
    O2−(C1−C4)−アルキル、−NH2 、− N〔(C1−C4
    −アルキル]2、−NH〔(C1−C4)−アルキル〕、−PO
    3H、PO(OH)(C1−C4)−アルキオキシ、あるいは (e) (C1−C4)−パーフルオロアルキルであり;また R21は (a) アリール (b) 置換されていないか、下記で置換されている(C1
    −C4)−アルキル; i) NH2 、 ii) NH〔(C1−C4)−アルキル〕、 iii) N[(C1−C4)−アルキル]2、 iv) CO2H、 v) CO2(C1−C4)−アルキル、 vi) OH、 vii) SO3H、あるいは viii) SO2NH2であり;あるいは医薬品として許容され
    るそれらの塩。
  7. 【請求項7】 治療的に有効な量の請求項1の化合物
    と、医薬品として許容される賦形剤からなる高血圧症の
    治療に有用な医薬品組成物。
  8. 【請求項8】 治療的に有効な量の請求項1の化合物
    を、そのような治療を必要とする患者に投与することか
    らなる高血圧症の治療法。
  9. 【請求項9】 眼の抗高血圧症薬として有効な量の請求
    項1の化合物と、眼科学的に許容される賦形剤からなる
    眼の高血圧症の治療用の眼科学的製剤。
  10. 【請求項10】 眼の抗高血圧症薬として有効な量の請
    求項1の化合物を、そのような治療を必要とする患者に
    局所的に眼に投与することからなる眼の高血圧症の治療
    法。
JP4116639A 1991-05-07 1992-03-25 置換ベンジル要素を組み込んだアンギオテンシンii拮抗薬 Pending JPH06172347A (ja)

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