JPH05194153A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH05194153A
JPH05194153A JP4992491A JP4992491A JPH05194153A JP H05194153 A JPH05194153 A JP H05194153A JP 4992491 A JP4992491 A JP 4992491A JP 4992491 A JP4992491 A JP 4992491A JP H05194153 A JPH05194153 A JP H05194153A
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JP
Japan
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cyclodextrin
cosmetic
weight
acid
chain length
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Application number
JP4992491A
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English (en)
Inventor
Yumi Natori
由美 名取
Yuichi Nishida
勇一 西田
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粉末化、ペースト化若しくは固体化した際の保
存性に優れ、かつ容易に液状化粧料に復元することがで
きる化粧料を提供する。 【構成】化粧料基材に、サイクロデキストリン及びサイ
クロデキストリン誘導体のうち少なくとも1種5.0乃
至90.0重量%とを配合することを特徴とする化粧料
である。サイクロデキストリンとしては、α−サイクロ
デキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイク
ロデキストリン及びδ−サイクロデキストリンを使用す
ることができる。サイクロデキストリン誘導体として
は、分岐型サイクロデキストリン及び部分アルキル化サ
イクロデキストリンを使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧料に係り、特に、
毛髪用コンディションニング剤、ヘアトニック、ヘアリ
キッド、整髪料、スカルプケア剤、育毛剤、化粧水、ロ
ーション等の化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】サイクロデキストリンは、包接性などの
優れた機能を有する化合物であり、医薬品、農業製品、
化粧品、食品、工業製品への応用が提案されている。例
えば、香料の揮発性の制御、苦味、不快臭、魚臭等のマ
スキング、油脂類、ビタミン類の酸化防止、豆乳、ジュ
ース類、医薬品、食品、キャンディー等における水への
溶解性の向上、反応性の遅延化、ドレッシング、ハム、
マーガリン、ケーキ等における乳化助剤としての応用が
提案されている。また、ナッツ類、レモン、梅、茶及び
香辛料等の抽出液、植物抽出液、魚介類の抽出液等の粉
末化のための使用なども提案されている。また、サイク
ロデキストリンの洗浄剤への応用(特開昭第50−63
126号公報)、入浴剤への応用(特開昭第63−68
520号公報)、ヘアカラーへの応用(特開昭第63−
190815号公報)及び毛髪化粧料への応用(特開昭
第62−267218号公報,特開昭第62−2672
20号公報)が提案されている。近年、酵素修飾分岐サ
イクロデキストリン、化学修飾サイクロデキストリン、
サイクロデキストリンポリマー等も製品化され、さらに
用途が拡大している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サイクロデキストリン
は、化粧料の分野では、液状化粧料またはねり状化粧料
に配合することが提案されている。しかし、液状化粧料
を粉末化、ペースト化若しくは固体化した固体状化粧料
には殆ど使用されておらず、使用されていても、該化粧
料に配合されるサイクロデキストリンの量は、一般的に
5重量%未満であった。
【0004】一方、一般に液状化粧料を粉末化した場合
には、該化粧料中の有効成分が分解しやすく、また、該
化粧料に水を添加した場合に液状化粧料に復元する復元
力がほとんどなかった。さらに、粉末状態で保存した場
合に、組成中の油がにじみ出す、所謂、汗かき現象が起
こる等の問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、粉末化、ペースト化若しくは固体化した際に、
保存性に優れ、かつ容易に液状化粧料に復元させること
ができる化粧料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、化粧料基材
に、サイクロデキストリン及びサイクロデキストリン誘
導体のうち少なくとも1種を5.0乃至90.0重量%
配合したことを特徴とする化粧料を提供する。
【0007】また、本発明の化粧料は、化粧料基材に、
サイクロデキストリン及びサイクロデキストリン誘導体
のうち少なくとも1種を10.0乃至90.0重量%配
合してなるペースト状乃至固体状の化粧料であってもよ
い。
【0008】また、本発明の化粧料は、化粧料基材に、
奇数炭素鎖長を有する脂肪酸若しくはその誘導体または
奇数鎖長アルコール若しくはその誘導体の少なくとも1
種0.1乃至20.0重量%と、サイクロデキストリン
及びサイクロデキストリン誘導体のうち少なくとも1種
10.0乃至90.0重量%とを配合したものが好まし
い。
【0009】以下、本発明の化粧料をさらに詳細に説明
する。本発明の化粧料に用いられるサイクロデキストリ
ンとしては、α−サイクロデキストリン、β−サイクロ
デキストリン、γ−サイクロデキストリン、δ−サイク
ロデキストリン等が挙げられる。
【0010】また、本発明の化粧料に用いられるサイク
ロデキストリン誘導体としては、グルコース、フルクト
ース、マンノース、ガラクトース等の単糖類、マルトー
ス、ラクトース、スクロース等の二糖類、デンプン、キ
チン、ヒアルロン酸、セルロース等の多糖類の少なくと
も1種を結合させた分岐サイクロデキストリン、及びメ
チル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、ジメチル
基、ジエチル基、ジブチル基、ジプロピル基、トリメチ
ル基、トリエチル基、トリブチル基、トリプロピル基等
のアルキル基(直鎖状及び分岐したものを含む)または
ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロ
キシアルキル基のすくなとも1種をサイクロデキストリ
ンと結合させて化学修飾した部分アルキル化サイクロデ
キストリンを使用することができる。
【0011】また、本発明の化粧料に用いられるサイク
ロデキストリンポリマートしては、サイクロデキストリ
ンをエピクロルヒドリン等の架橋剤と反応させて水溶
性、またはゲル状、ビーズ状のポリマーにしたものや、
シリカ系の担体にスペーサーを介してサイクロデキスト
リンを固定化したものや、アクリル系の樹脂担体にスペ
ーサーを介してサイクロデキストリンを固定化したもの
等(食品工業Vol.31,No4)を使用することが
できる。
【0012】また、本発明の化粧料に配合される奇数炭
素鎖長を有する脂肪酸としては、炭素鎖を構成する炭素
原子の数が奇数のものであれば、その炭素鎖は飽和また
は不飽和のいずれのものであってもよく、また、不飽和
鎖の場合、複数の二重結合を含んでいてもよい。炭素鎖
の炭素原子数は、好ましくは9個以上、さらに好ましく
は11〜25個である。このような脂肪酸としては、例
えば、ノナン酸、ウンデカン酸、トリデカン酸、ペンタ
デカン酸、ヘプタデカン酸、ノナデカン酸、ヘンエイコ
サン酸、トリコサン酸、並びにペンタコサン酸等を挙げ
ることができる。本発明の化粧料に配合可能な奇数炭素
鎖長を有する脂肪酸の誘導体としては、以下に示すもの
が挙げられる。
【0013】イ)下記一般式[II]または[III]で示さ
れるモノグリセライド、 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基
を表わす。) ロ)下記一般式[IV]または[V]で示されるジグリセ
ライド、 (ただし、R2 およびR3 は直鎖式有機基であって。こ
れらのうち少なくとの一方は偶数の炭素鎖長を有する。
他の一方が奇数の鎖式有機基の場合、奇数鎖長の脂肪酸
のジグリセライドであることが好ましい。) ハ)下記一般式[VI]で示されるジグリセライド、 (ただし、R2 、R3 およびR4 のうち少なくとも一つ
は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基であって、他の
ものは奇数の炭素鎖長を有する鎖式有機基であってもか
まわない。その場合、奇数鎖長の脂肪酸のトリグリセラ
イドが特に好ましい。) ニ)下記一般式 [VII]で表わされる脂肪酸塩、 [VII] (R1 COO)n M (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基、Mはアンモニア、有機アミン、または金属原子、n
はMの価数に対応した整数を表わす。例えば、RCOO
Na、RCOOK、RCOOLi等である。) ホ)下記一般式 [VIII] で表わされるエステル、 [VIII] R1 COOR5 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基、R5 は1価若しくは2価アルコール残基、ポリオキ
シエチレン残基、ソルビタン残基、またはショ糖残基を
表わす。1価アルコールの典型例はメタノールおよびエ
タノールである。) ヘ)下記一般式[IX] で表わされる第1アミド、 [IX] R1 CONR6 7 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基
を表わす。R6 およびR7 は水素または人体に悪影響を
与えることがない有機基を表わす。) ト)下記一般式[X]で表わされる第2アミド、 (ただし、R2 およびR3 のうち少なくともいずれか一
方は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基であって、他
のものおよびR6 は人体に悪影響を与えないものであれ
ばどのような有機基であってもよく、R6 は水素であっ
てもよい。双方とも偶数鎖長の直鎖式有機基であること
が特に好ましい。) チ)下記一般式[XI]で表わされる第三アミド、 (ただし、R2 、R3 、およびR4 のうち少なくとも一
つは偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基であって、他
のものは人体に悪影響を与えないものであればどのよう
な有機基であってもよい。これら3つともが偶数鎖長の
直鎖式有機基であることが特に好ましい。) リ)下記一般式 [XII]で表わされる第三アミド、 [XII] MOOCR7 COOM (ただし、R7 は奇数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基
を表わし、Mは上記と同じである。) ヌ)化1に示す下記一般式[XIII]で表わされるステロ
ールエステル、
【0014】
【化1】 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基
を表わす。) ル)化2に示す下記一般式 [XIV]で表わされるリン脂
質、
【0015】
【化2】 (ただし、R2 およびR3 は鎖式有機基であって、これ
らのうち少なくともいずれか一方、特に好ましくは双方
とも偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基を表わす。X
はコリン残基、エタノールアミン残基、セリン残基、ま
たはイノシトール残基を表わす。Xがコリン残基のとき
はフォスファチジルコリン、エタノールアミン残基のと
きはフォスファチジルエタノールアミン、セリン残基の
ときはフォスファリジルセリン、イノシトール残基のと
きはフォスファチジルイノシトールとなる。) ヲ)化3に示す下記一般式[XV]で表わされるフォスフ
ァチジン酸、
【0016】
【化3】 (ただし、R2 およびR3 は鎖式有機基であって、これ
らのうち少なくともどちらか一方、特に好ましくは双方
とも偶数の炭素鎖長さを有する直鎖式有機基を表わ
す。) ワ)下記一般式 [XVI]で表わされるスフィンゴ脂質、 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基、X´は糖残基、リン酸残基、またはコリン若しくは
エタノールアミンのようなアミン塩基残基を表わす)本
発明で使用される脂肪族アルコールは、炭素鎖を構成し
ている炭素原子の数が奇数のものであれば、その炭素鎖
は飽和または不飽和のいずれのものであってもよく、ま
た、不飽和の場合、複数の二重結合を含んでいてもよ
い。さらにアルコールは低級アルコールでも高級アルコ
ールでもよく、第一級、第二級、並びに第三級のいずれ
であってもよい。
【0017】好ましい奇数鎖長脂肪族アルコールの例と
して、n−プロピルアルコール、n−アミルアルコー
ル、n−ヘプチルアルコール、n−ノニルアルコール、
n−ウンデシルアルコール、n−トリデシルアルコー
ル、n−ペンタデシルアルコール、n−ヘプタデシルア
ルコール、n−ノナデシルアルコール、n−ウンエイコ
シルアルコール、n−トリコシルアルコール、およびn
−ペンタコシルアルコールを挙げることができる。
【0018】また、本発明の化粧料には、このような奇
数炭素鎖長脂肪酸アルコールの誘導体も使用することが
できる。代表的な誘導体は奇数鎖長アルコールのエステ
ル化物およびエーテル化物である。好ましいエステル化
物は、上記奇数鎖長アルコールと、脂肪族カルボン酸
(特に炭素数2乃至24のものが好ましい)、コハク
酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸
またはオキザロ酢酸のような有機酸、およびリン酸のよ
うな無機酸とのエステル化物を包含する。
【0019】好ましいエーテル化物は、上記奇数鎖長ア
ルコールと、脂肪族アルコール(炭素数2乃至24のも
のが特に好ましい);グリセリン、ポリグリセリン、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ールのような多価アルコール;ブドウ糖、リボース、ガ
ラクトース、アラビノース、マンノース、キシロース、
ソルビトール、マンニトールのような糖とのエーテル化
物を包含する。
【0020】また、エーテル化物は、例えばグリセリン
のジ−またはトリ−奇数鎖長アルコキシドのように、1
分子内に2以上の奇数鎖長アルコール残基を含んでいて
もよい。
【0021】なお、本発明の化粧料に使用される奇数鎖
長アルコール誘導体は、人体に悪影響を与えなければ、
上述した奇数鎖長アルコールの残基を含んでいるだけで
よい。従って、上述のエステル化物における酸残基、お
よびエーテル化物におけるアルコール残基、糖残基は種
々の置換基で置換されていてもよい。
【0022】上述のような奇数炭素鎖長を有する脂肪酸
若しくはその誘導体または奇数炭素鎖長アルコール若し
くはその誘導体を有効成分とする化粧料の場合、サイク
ロデキストリン及びサイクロデキストリン誘導体の配合
量は適宜選択し得るが、一般的には、10.0重量%乃
至90.0重量%の範囲内が好ましい。
【0023】本発明の化粧料は、上述の有効成分以外
に、使用目的に応じて任意の有効成分を配合することが
できる。例えば、多価アルコール、ホルモン類、アミノ
酸類、抗炎症剤、皮膚機能亢進剤等の薬効成分を配合し
て、シャンプー、リンス、トリートメント、パーマ剤、
ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアローション、ヘアミ
スト等の頭髪化粧料、皮膚用化粧料等の各種化粧料や皮
膚外用剤等の医薬品として利用できる。
【0024】本発明の化粧料は、化粧料基材をサイクロ
デキストリンまたはサイクロデキストリン誘導体と混合
した後、乾燥して粉末化して粉末状化粧料にすることが
できる。また、必要に応じてペースト状乃至固体状の化
粧料とすることができる。この場合、サイクロデキスト
リン及びサイクロデキストリン誘導体の配合量は、1
0.0乃至90.0重量%の範囲内が好ましい。
【0025】
【作用】本発明の化粧料によれば、サイクロデキストリ
ンに化粧料成分を包接させることにより、該化粧料を粉
末化、ペースト化若しくは固体化した場合に、化粧料成
分が分解するのを防止することができる。また、化粧料
成分がサイクロデキストリンに包接されると水への溶解
性が向上するため、少量の水によって液状化粧料に復元
させることができる、さらに、サイクロデキストリンの
環状分子の内側は、疎水性であり、汗かきの原因となる
油分や香料等の低沸点成分を取り込んで包接化合物を形
成するため、固体状態で保存した場合に汗かき現象を防
止することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明した如くに、本発明の化粧料に
よれば、サイクロデキストリンに化粧料成分を包接させ
ることによって、粉末化、ペースト化若しくは固体化し
た際の保存性を改善し、かつ容易に液状化粧料に復元さ
せることができる。この結果、液体化粧料に比べて軽量
でかつ携帯に便利な化粧料を提供することができる等顕
著な効果を有するものである。
【0027】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するため行った本
発明の化粧料の実施例と比較例との比較試験の結果につ
いて説明する。
【0028】初めに、各例の効果の評価に使用した試験
方法について説明する。 [有効成分(酢酸dl−α−トコフェロール)の保存
性]次に示す条件で、高速液体クロマトグラフ分析を行
い、各検体中の酢酸dl−α−トコフェロールの含量を
測定し、当初検体に配合した酢酸dl−α−トコフェロ
ールの量に対する回収率が95%以上を非常に良好(第
1表中、◎印で表す)、90%乃至95%未満を良好
(第1表中、○印で表す)、90%未満を不良(第1表
中、×印で表す)とする基準により評価した。
【0029】高速液体クロマトグラフ分析の条件 カラム:Zorbax ODS(4.6×150mm) 移動相:メタノール 流 速:1.0ml/分 検出器:紫外吸光度計(284nm) 検体量:精製水により10倍稀釈したものを10μl注
入。
【0030】[水による復元性]検体約10gを透明ガ
ラス容器に取り、精製水20gを加え、一定速度、25
℃でマグネチックスターラ−を用いて50回転/分で回
転撹拌し、撹拌中及び撹拌停止後の状態を、次のように
評価した。
【0031】 基 準 評 価 撹拌30秒以内に溶解し、再分散性良好 ◎ 撹拌60秒以内に溶解し、再分散性良好 ○ 撹拌30秒以内に溶解するが、再分散性不良 △ 撹拌60秒以内に溶解しない。 ×
【0032】[汗かき現象の防止]各検体を5℃及び4
5℃に設定された恒温槽に3か月間保存した後、5℃で
保存した検体を標準として、45℃で保存した検体にお
ける油のにじみ出しを比較し、次のように評価した。 基 準 評 価 全く同じ ◎
【0033】 極僅かに汗かき現象あり ○ 若干の汗かき現象あり △ 著しく汗かき現象あり × 実施例1〜8 本発明の化粧料の実施例として、表1及び表2に示す第
1表に示す如く、有効成分、エチルアルコール及びその
他基材と、α−サイクロデキストリン、マルトシル−サ
イクロデキストリン、ヒドロキシエチルサイクロデキス
トリン、またはサイクロデキストリン−α,β,γ−混
合物を配合した後、乾燥して粉末化した8種の試料(実
施例1〜8)と、各種サイクロデキストリンを配合せず
に、乾燥して粉末化した試料(比較例1〜3)を調製
し、上述の各種試験を行った。その結果を、表1及び表
2に示す第1表に併記する。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】 上記第1表から明らかな如く、α−サイクロデキストリ
ン、マルトシル−サイクロデキストリン、ヒドロキシエ
チルサイクロデキストリン、またはサイクロデキストリ
ン−α,β,γ−混合物50重量%、油性有効成分、界
面活性剤、及びエチルアルコールを水に対して99.5
/0.5の重量比で配合した検体(実施例1〜4)は、
いずれも、有効成分の保存性、水による復元性及び汗か
き現象の防止性に優れていることが確認された。
【0036】また、サイクロデキストリン−α,β,γ
−混合物の配合量を、30重量%及び10重量%に変更
した検体(実施例5及び6)も、有効成分の保存性、水
による復元性及び汗かき現象の防止性に優れていること
が確認された。さらに、サイクロデキストリン−α,
β,γ−混合物50重量%、油性有効成分、界面活性
剤、及びエチルアルコールを水に対して70/30また
は50/50の重量比で配合した検体(実施例7及び
8)も、他の実施例と同様に、有効成分の保存性、水に
よる復元性及び汗かき現象の防止性に優れていることが
確認された。
【0037】これに対して、サイクロデキストリンを配
合していない検体(比較例1〜3)は、いずれも水によ
る復元性が不良であり、若干の汗かき現象が見られ、か
つ有効成分の保存性も不良であった。
【0038】実施例9 [育毛剤] 下記組成を有する育毛剤を調製したところ、固体化した
際、有効成分の保存性、水による復元性及び汗かき現象
の防止性の点で優れていることが確認された。 配合成分 重量% ペンタデカン酸グリセライド 3.0 ソルビダンモノラウレート 3.0 ジカプリル酸ピリドキシン 0.1 コハク酸 0.1 センブリ抽出ペースト 0.1 ビオチン 0.01 ヒノキチオール 0.05 香 料 0.3 サイクロデキストリン−α,β,γ−混合物 40.0 99.5重量%エチルアルコール 残 部 計 100.0
【0039】実施例10 [ヘアトニック] 下記組成を有するヘアトニックを調製したところ、固体
化した際、有効成分の保存性、水による復元性及び汗か
き現象の防止性の点で優れていることが確認された。 配合成分 重量% 酢酸トコフェロール 0.2 l−メントール 0.1 ニコチン酸ベンジル 0.001 パントテニルエチルエーテル 0.5 グリチルレチン酸 0.5 POE * (60)硬化ヒマシ 油ピログロタミン 酸イソステアリン 酸ジエステル 1.0 香 料 0.2 α−サイクロデキストリン 50.0 99.5重量%エチルアルコール 20.0 精製水 残 部 計 100.0 * : ポリオキシエチレン
【0040】実施例11 [フェイスローション] 下記組成を有するフェイスローションを調製したとこ
ろ、固体化した際、有効成分の保存性、水による復元性
及び汗かき現象の防止性の点で優れていることが確認さ
れた。 配合成分 重量% スルホ石炭酸亜鉛 1.0 ステアリン酸ミリスチル 0.5 アロエECW 0.5 ユカフォーマー205** 0.6 POE* (40) 硬化ヒマシ油 3.0 香 料 0.5 β−サイクロデキストリン 30.0 99.5重量%エチルアルコール 残 部 計 100.0 **:三菱油化(株)製
【0041】実施例12 [ヘアウォーター] 下記組成を有するフェイスローションを調製したとこ
ろ、固体化した際、有効成分の保存性、水による復元性
及び汗かき現象の防止性の点で優れていることが確認さ
れた。 配合成分 重量% カチオン化セルロース 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5 POE* (40)硬化ヒマシ油 3.0 オキシベンゼンスルホン酸 0.5 混合植物抽出液 2.0 パラオキシ安息香酸メチル 1.0 緑色3号 0.00005 黄色4号 0.00002 香 料 0.3 β−サイクロデキストリン 10.0 精製水 残 部 計 100.0
【0042】実施例13 [ボディローション(オ
ールパーパス)] 下記組成を有するボディローションを調製したところ、
固体化した際、有効成分の保存性、水による復元性及び
汗かき現象の防止性の点で優れていることが確認され
た。 配合成分 重量% ユーカリ油 0.8 カンファー 1.0 ハッカ油 1.2 グリチルリチン酸 0.5 香 料 0.05 β−サイクロデキストリン 15.0 99.5重量%エチルアルコール 30.0 精製水 残 部 100.0
【0043】実施例14 [乳 液] 下記組成を有する乳液を調製したところ、固体化した
際、有効成分の保存性、水による復元性及び汗かき現象
の防止性の点で優れていることが確認された。 配合成分 重量% POE* (20)ベヘニルエーテル 2.4 モノパルミチン酸ソルビタン 1.6 パルミチン酸ソルビタン 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.0 脱水ラノリン 1.5 MCステアリン酸 1.0 セタノール 1.0 ミツロウ 2.0 パラフィンワックス(135 °F) 2.0 鯨ロウ 2.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 ホウ砂 0.5 カーボポール940(2%水溶液) 10.0 プロピレングリコール 10.0 マルトシル−サイクロデキストリン 50.0 精製水 残 部 計 100.0
【0044】実施例15 [ヘアリキッド] 下記組成を有するヘアリキッドを調製したところ、固体
化した際、有効成分の保存性、水による復元性及び汗か
き現象の防止性の点で優れていることが確認された。 配合成分 重量% POE* (20)ベヘニルエーテル 2.4 モノパルミチン酸ソルビタン 1.6 パルミチン酸ソルビタン 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.0 脱水ラノリン 1.5 MCステアリン酸 1.0 セタノール 1.0 ミツロウ 2.0 パラフィンワックス(135 °F) 2.0 鯨ロウ 2.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 ホウ砂 0.5 カーボポール940(2%水溶液) 10.0 プロピレングリコール 10.0 マルトシル−サイクロデキストリン 50.0 精製水 残 部 計 100.0
【0045】実施例16 [ヘアリキッド] 下記組成を有するヘアリキッドを調製したところ、固体
化した際、有効成分の保存性、水による復元性及び汗か
き現象の防止性の点で優れていることが確認された。 配合成分 重量% PO(60)E(10) ブチルエーテル 20.0 黄色4号 0.00001 オキシベンゼン 1.0 グリセリン 1.0 イソセタノール 0.1 香 料 0.1 サイクロデキストリン−α,β,γ−混合物 60.0 精製水 残 部 計 100.0
【0046】実施例17 [固形おしろい] 下記組成を有する固形おしろいを調製したところ、固体
化した際、有効成分の保存性、水による復元性及び汗か
き現象の防止性の点で優れていることが確認された。 配合成分 重量% 酸化チタン 2.0 イソオクタン酸エチル 2.0 ベヘニルアルコール 0.5 ベンガラ 適 量 カオリン 5.0 黄酸化鉄 適 量 黒酸化鉄 適 量 香 料 0.2 β−サイクロデキストリン 残 部 計 100.0
【0047】実施例18 [パウダーステック制汗
剤] 下記組成を有するパウダーステック制汗剤を調製したと
ころ、固体化した際、有効成分の保存性、水による復元
性及び汗かき現象の防止性の点で優れていることが確認
された。 配合成分 重量% アルミニウム700ヒドロール(ALH) 20.0 タルク 5.0 ポリエチレン末 2.0 香 料 0.3 α−サイクロデキストリン 30.0 サイクロデキストリンポリマー 42.7 計 100.0

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料基材に、サイクロデキストリン及
    びサイクロデキストリン誘導体のうち少なくとも1種を
    5.0乃至90.0重量%配合したことを特徴とする化
    粧料。
  2. 【請求項2】 サイクロデキストリンが、α−サイクロ
    デキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイク
    ロデキストリン及びδ−サイクロデキストリンからなる
    群から選択される請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 サイクロデキストリン誘導体が、分岐型
    サイクロデキストリン及び部分アルキル化サイクロデキ
    ストリンから選択される請求項1記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 化粧料基材に、サイクロデキストリン及
    びサイクロデキストリン誘導体のうち少なくとも1種を
    10.0乃至90.0重量%配合してなるペースト状乃
    至固体状の化粧料である請求項1乃至3記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 化粧料基材に、奇数炭素鎖長を有する脂
    肪酸若しくはその誘導体または奇数鎖長アルコール若し
    くはその誘導体の少なくとも1種0.1乃至20.0重
    量%と、サイクロデキストリン及びサイクロデキストリ
    ン誘導体のうち少なくとも1種10.0乃至90.0重
    量%とを配合したことを特徴とする請求項1乃至4記載
    の化粧料。
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