JPH05193288A - 重ね合わせ接着用シート及びこのシートを用いた隠蔽情報所持体の作成方法 - Google Patents
重ね合わせ接着用シート及びこのシートを用いた隠蔽情報所持体の作成方法Info
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- JPH05193288A JPH05193288A JP2622592A JP2622592A JPH05193288A JP H05193288 A JPH05193288 A JP H05193288A JP 2622592 A JP2622592 A JP 2622592A JP 2622592 A JP2622592 A JP 2622592A JP H05193288 A JPH05193288 A JP H05193288A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不正使用されない隠蔽情報所持体を作成する
ための重ね合わせ接着用シート。 【構成】 重ね合わせ接着用シート１は上紙片８、中紙
片９、下紙片１０を折り用ミシン目６，７を介して連接
し、重ね合わせ面となる中紙片９と下紙片１０の表面及
び上紙片８と中紙片９の裏面に剥離可能な感圧接着剤１
３を塗布し、中紙片９と下紙片１０の接着剤塗布面には
各一端部を除き印刷を施して接着力を弱めた弱化加工部
１６を設け、この弱化加工部１６に隠蔽情報記入欄１
１，１２と帯状の切り取り部１９を設けてなる。隠蔽情
報記入欄１１，１２に隠蔽情報を記入し、折り用ミシン
目６，７でＺ字状に三つ折りし、通常圧の１．５倍程度
で接着すると、弱化加工部１６は剥離可能に、他の部分
は強接着に接着され、切り取り部１９を破断しないと容
易かつ円滑には剥離できない隠蔽情報所持体となる。
ための重ね合わせ接着用シート。 【構成】 重ね合わせ接着用シート１は上紙片８、中紙
片９、下紙片１０を折り用ミシン目６，７を介して連接
し、重ね合わせ面となる中紙片９と下紙片１０の表面及
び上紙片８と中紙片９の裏面に剥離可能な感圧接着剤１
３を塗布し、中紙片９と下紙片１０の接着剤塗布面には
各一端部を除き印刷を施して接着力を弱めた弱化加工部
１６を設け、この弱化加工部１６に隠蔽情報記入欄１
１，１２と帯状の切り取り部１９を設けてなる。隠蔽情
報記入欄１１，１２に隠蔽情報を記入し、折り用ミシン
目６，７でＺ字状に三つ折りし、通常圧の１．５倍程度
で接着すると、弱化加工部１６は剥離可能に、他の部分
は強接着に接着され、切り取り部１９を破断しないと容
易かつ円滑には剥離できない隠蔽情報所持体となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、三つ折り、二つ折り、
切り重ね等の各種態様で重ね合わせ、重ね合わせ面を剥
離可能に接着することにより、この重ね合わせ面に表示
した隠蔽すべき情報（以下隠蔽情報という）を隠蔽する
ための重ね合わせ接着用シート及びこの重ね合わせ接着
用シートを用いて葉書、カード等の隠蔽情報所持体を作
成する方法に関する。
切り重ね等の各種態様で重ね合わせ、重ね合わせ面を剥
離可能に接着することにより、この重ね合わせ面に表示
した隠蔽すべき情報（以下隠蔽情報という）を隠蔽する
ための重ね合わせ接着用シート及びこの重ね合わせ接着
用シートを用いて葉書、カード等の隠蔽情報所持体を作
成する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、隠蔽情報を表示する重ね合わ
せ面に、接着後剥離可能な感圧接着剤を塗布した重ね合
わせ接着用シート及びこの重ね合わせ接着用シートを用
いて隠蔽情報所持体を作成する方法は種々知られてい
る。
せ面に、接着後剥離可能な感圧接着剤を塗布した重ね合
わせ接着用シート及びこの重ね合わせ接着用シートを用
いて隠蔽情報所持体を作成する方法は種々知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の重ね
合わせ接着用シートを用いて作成した隠蔽情報所持体で
は、この隠蔽情報所持体を正規の隠蔽情報宛名人に渡す
前に、その重ね合わされた剥離可能な隠蔽情報表示面
が、他人により剥離されて隠蔽情報が視認された後、再
び適宜手段で剥離可能に接着され、不正に使用される事
態が起こり得る。しかし、従来の重ね合わせ接着用シー
ト及びこれを用いて作成した隠蔽情報所持体にあって
は、このような不正使用を防ぐ手段は何ら講じられてい
ない。本発明は、前述のような事態を防ぐことを目的と
して開発された重ね合わせ接着用シート及びこの重ね合
わせ接着用シートを用いて隠蔽情報所持体を作成する方
法を提供するところにある。
合わせ接着用シートを用いて作成した隠蔽情報所持体で
は、この隠蔽情報所持体を正規の隠蔽情報宛名人に渡す
前に、その重ね合わされた剥離可能な隠蔽情報表示面
が、他人により剥離されて隠蔽情報が視認された後、再
び適宜手段で剥離可能に接着され、不正に使用される事
態が起こり得る。しかし、従来の重ね合わせ接着用シー
ト及びこれを用いて作成した隠蔽情報所持体にあって
は、このような不正使用を防ぐ手段は何ら講じられてい
ない。本発明は、前述のような事態を防ぐことを目的と
して開発された重ね合わせ接着用シート及びこの重ね合
わせ接着用シートを用いて隠蔽情報所持体を作成する方
法を提供するところにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の重ね合わせ接着用シートは、所定の重ね合
わせ面に、印刷あるいは印字が可能で、かつ、所定以上
の圧が加えられると接着可能となり、接着後には施され
た印刷あるいは印字を損なうことなく剥離可能な感圧接
着剤を設ける一方、この感圧接着剤が塗布された所定の
重ね合わせ面の所定部分に前記感圧接着剤の接着力を弱
化させた弱化加工部を、例えば前記感圧接着剤上に網点
状、ベタ状等に淡色系のインキで印刷を施すことにより
設けて、この弱化加工部の接着強度を他の部分より弱
め、さらに、前記弱化加工部の一端に沿って帯状の切り
取り部を設けたものである。
めに本発明の重ね合わせ接着用シートは、所定の重ね合
わせ面に、印刷あるいは印字が可能で、かつ、所定以上
の圧が加えられると接着可能となり、接着後には施され
た印刷あるいは印字を損なうことなく剥離可能な感圧接
着剤を設ける一方、この感圧接着剤が塗布された所定の
重ね合わせ面の所定部分に前記感圧接着剤の接着力を弱
化させた弱化加工部を、例えば前記感圧接着剤上に網点
状、ベタ状等に淡色系のインキで印刷を施すことにより
設けて、この弱化加工部の接着強度を他の部分より弱
め、さらに、前記弱化加工部の一端に沿って帯状の切り
取り部を設けたものである。
【０００５】また、本発明の隠蔽情報所持体を作成する
方法は、上述した本発明に係る重ね合わせ接着用シート
の弱化加工部に隠蔽すべき情報を印字あるいは印刷した
後、前記弱化加工部を設けた重ね合わせ面同士を重ね合
わせ、次いで、塗布された感圧接着剤の通常の接着条件
よりも高い所定の圧を加えて、前記弱化加工部は剥離可
能に、他の部分は強接着にそれぞれ接着するものであ
る。
方法は、上述した本発明に係る重ね合わせ接着用シート
の弱化加工部に隠蔽すべき情報を印字あるいは印刷した
後、前記弱化加工部を設けた重ね合わせ面同士を重ね合
わせ、次いで、塗布された感圧接着剤の通常の接着条件
よりも高い所定の圧を加えて、前記弱化加工部は剥離可
能に、他の部分は強接着にそれぞれ接着するものであ
る。
【０００６】
【作用】所定の重合わせ面における弱化加工部に対応す
る感圧接着剤の接着力は弱化されており、この弱化加工
部に隠蔽情報を印字あるいは印刷するので、塗布した感
圧接着剤を剥離可能に接着する通常の接着時よりも高い
圧力を加えても、前記弱化加工部は剥離可能に接着され
る一方、前記弱化加工部以外の感圧接着剤が塗布された
重ね合わせ面は所定以上の圧力が加えられるので、通常
と異なり強接着に接着される。これによって、重ね合わ
せ面の隠蔽情報が表示された前記弱化加工部は剥離可能
であるが、前記弱化加工部以外の強接着部分によって前
記重ね合わせ面が容易かつ円滑には剥離できない隠蔽情
報所持体となる。そして、前記弱化加工部に設けた帯状
の切り取り部を切り離すと、前記重ね合わせ面の前記弱
化加工部は容易かつ円滑に剥離でき、隠蔽情報を視認す
ることができる。この切り離した帯状の切り取り部は、
線状の切り取り部と比べて、切り離し前状態に復元する
ことはより困難である。
る感圧接着剤の接着力は弱化されており、この弱化加工
部に隠蔽情報を印字あるいは印刷するので、塗布した感
圧接着剤を剥離可能に接着する通常の接着時よりも高い
圧力を加えても、前記弱化加工部は剥離可能に接着され
る一方、前記弱化加工部以外の感圧接着剤が塗布された
重ね合わせ面は所定以上の圧力が加えられるので、通常
と異なり強接着に接着される。これによって、重ね合わ
せ面の隠蔽情報が表示された前記弱化加工部は剥離可能
であるが、前記弱化加工部以外の強接着部分によって前
記重ね合わせ面が容易かつ円滑には剥離できない隠蔽情
報所持体となる。そして、前記弱化加工部に設けた帯状
の切り取り部を切り離すと、前記重ね合わせ面の前記弱
化加工部は容易かつ円滑に剥離でき、隠蔽情報を視認す
ることができる。この切り離した帯状の切り取り部は、
線状の切り取り部と比べて、切り離し前状態に復元する
ことはより困難である。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を隠蔽情報所持体たる葉書を作
成するための重ね合わせ接着用シートに適用した場合の
好適な実施例について添付図面に基づき詳細に説明す
る。ここにおいて、図１は重ね合わせ接着用シートの平
面図、図２は隠蔽情報及び宛名情報を印字した重ね合わ
せ接着用シートの平面図、図３は重ね合わせ接着用シー
トの重ね合わせ過程を示す斜視図、図４は作成した葉書
の断面図、図５は葉書の裏面側を示す平面図、図６は葉
書における重ね合わせ面の剥離状態を示す斜視図であ
る。
成するための重ね合わせ接着用シートに適用した場合の
好適な実施例について添付図面に基づき詳細に説明す
る。ここにおいて、図１は重ね合わせ接着用シートの平
面図、図２は隠蔽情報及び宛名情報を印字した重ね合わ
せ接着用シートの平面図、図３は重ね合わせ接着用シー
トの重ね合わせ過程を示す斜視図、図４は作成した葉書
の断面図、図５は葉書の裏面側を示す平面図、図６は葉
書における重ね合わせ面の剥離状態を示す斜視図であ
る。
【０００８】図１に示すように、重ね合わせ接着用シー
ト１は折り兼切り用ミシン目（図示せず）を介して単位
シート２が、図１上上下方向に多数連接された連続状態
にあり、その幅方向両側には切り用ミシン目３を境にし
て移送孔４が等間隔に多数透設されたマージナル部５が
設けられている。そして、前記各単位シート２は、折り
用ミシン目６，７で区画連接された上紙片８、中紙片
９、下紙片１０の３部分からなる。前記中紙片９と前記
下紙片１０の表面側が隠蔽情報が表示され、剥離可能に
接着される重ね合わせ面であり、前記上紙片８と前記中
紙片９の裏面側が強接着に接着される重ね合わせ面であ
る。
ト１は折り兼切り用ミシン目（図示せず）を介して単位
シート２が、図１上上下方向に多数連接された連続状態
にあり、その幅方向両側には切り用ミシン目３を境にし
て移送孔４が等間隔に多数透設されたマージナル部５が
設けられている。そして、前記各単位シート２は、折り
用ミシン目６，７で区画連接された上紙片８、中紙片
９、下紙片１０の３部分からなる。前記中紙片９と前記
下紙片１０の表面側が隠蔽情報が表示され、剥離可能に
接着される重ね合わせ面であり、前記上紙片８と前記中
紙片９の裏面側が強接着に接着される重ね合わせ面であ
る。
【０００９】図１、図２及び図４で明らかなように、前
記重ね合わせ接着用シート１の中紙片９及び下紙片１０
の表面と、上紙片８及び中紙片９の裏面には、通常の状
態では接着することなく、所定以上の圧力が付与される
と接着する透明あるいは半透明な感圧接着剤１３が全面
的に塗布されている。この感圧接着剤１３は接着後にも
剥離可能なものであり、例えば天然ゴム１００重量部に
対し、スチレン２重量部とメタクリル酸メチル１０重量
部とをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテック
スに、テルペン樹脂系粘着付与剤５重量部を添加して感
圧性のベース接着剤とし、このベース接着剤１００重量
部に対し、平均粒径５μｍのシリカゲル２０重量部を添
加してなるものである。
記重ね合わせ接着用シート１の中紙片９及び下紙片１０
の表面と、上紙片８及び中紙片９の裏面には、通常の状
態では接着することなく、所定以上の圧力が付与される
と接着する透明あるいは半透明な感圧接着剤１３が全面
的に塗布されている。この感圧接着剤１３は接着後にも
剥離可能なものであり、例えば天然ゴム１００重量部に
対し、スチレン２重量部とメタクリル酸メチル１０重量
部とをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテック
スに、テルペン樹脂系粘着付与剤５重量部を添加して感
圧性のベース接着剤とし、このベース接着剤１００重量
部に対し、平均粒径５μｍのシリカゲル２０重量部を添
加してなるものである。
【００１０】図１及び図２で理解できるように、中紙片
９及び下紙片１０の表面には、それぞれ隠蔽情報記入欄
１１，１２が印刷されている。また、前記中紙片９と前
記下紙片１０の表面には、前記中紙片９の折り用ミシン
目６に沿った部分と、前記下紙片１０の切り用ミシン目
３に沿った部分とを除いた、仮想線１４，１５に挟まれ
て隠蔽情報記入欄１１，１２が設けられた部分に、網点
状の印刷（図１及び図２では斜線で表示）が淡色のイン
キで施されてなる弱化加工部１６が設けられている。こ
の印刷による弱化加工部１６によって、前記仮想線１
４，１５に挟まれた隠蔽情報を表示する部分の感圧接着
剤１３の接着力が弱化される一方、前記仮想線１４，１
５の外側における感圧接着剤１３の接着力には変化がな
く、通常の強さが維持されている。
９及び下紙片１０の表面には、それぞれ隠蔽情報記入欄
１１，１２が印刷されている。また、前記中紙片９と前
記下紙片１０の表面には、前記中紙片９の折り用ミシン
目６に沿った部分と、前記下紙片１０の切り用ミシン目
３に沿った部分とを除いた、仮想線１４，１５に挟まれ
て隠蔽情報記入欄１１，１２が設けられた部分に、網点
状の印刷（図１及び図２では斜線で表示）が淡色のイン
キで施されてなる弱化加工部１６が設けられている。こ
の印刷による弱化加工部１６によって、前記仮想線１
４，１５に挟まれた隠蔽情報を表示する部分の感圧接着
剤１３の接着力が弱化される一方、前記仮想線１４，１
５の外側における感圧接着剤１３の接着力には変化がな
く、通常の強さが維持されている。
【００１１】そして、下紙片１０の弱化加工部１６の切
り用ミシン目３に沿って、２本の平行な切り用ミシン目
１７，１８が設けられ、帯状の切り取り部１９が形成さ
れている。図５に示すように、前記下紙片１０の裏面に
は、前記各切り用ミシン目１７，１８を含むように所定
幅で印刷２０，２１が施され、また、「このミシン目を
切り離して下さい。」という印刷表示がなされている。
さらに、前記下紙片１０の裏面には、差出人の住所、名
称、電話番号を表示した差出人表示２２が印刷されてい
る。
り用ミシン目３に沿って、２本の平行な切り用ミシン目
１７，１８が設けられ、帯状の切り取り部１９が形成さ
れている。図５に示すように、前記下紙片１０の裏面に
は、前記各切り用ミシン目１７，１８を含むように所定
幅で印刷２０，２１が施され、また、「このミシン目を
切り離して下さい。」という印刷表示がなされている。
さらに、前記下紙片１０の裏面には、差出人の住所、名
称、電話番号を表示した差出人表示２２が印刷されてい
る。
【００１２】次に、上述した重ね合わせ接着用シート１
を用いて隠蔽情報所持体たる葉書を作成する方法を説明
する。まず、重ね合わせ接着用シート１の移送孔４をト
ラクタピン（図示せず）に係合して、前記重ね合わせ接
着用シート１を図示していないトラクタにより所定方向
に移送しながら、コンピュータに連動したプリンタで、
図２に示すように、所定位置に宛名２３と預金残高や定
期預金の金額及び満期日等の隠蔽情報２４，２５をプリ
ントする。続いて、マージナル部５を切り用ミシン目３
で切断除去したうえ、単位シート２としたものを、図３
に示すように、上紙片８の裏面と中紙片９の裏面とが、
また、中紙片９の表面と下紙片１０の表面とが、それぞ
れ対向するよう各折り用ミシン目６，７でＺ字状に三つ
折りにされる。
を用いて隠蔽情報所持体たる葉書を作成する方法を説明
する。まず、重ね合わせ接着用シート１の移送孔４をト
ラクタピン（図示せず）に係合して、前記重ね合わせ接
着用シート１を図示していないトラクタにより所定方向
に移送しながら、コンピュータに連動したプリンタで、
図２に示すように、所定位置に宛名２３と預金残高や定
期預金の金額及び満期日等の隠蔽情報２４，２５をプリ
ントする。続いて、マージナル部５を切り用ミシン目３
で切断除去したうえ、単位シート２としたものを、図３
に示すように、上紙片８の裏面と中紙片９の裏面とが、
また、中紙片９の表面と下紙片１０の表面とが、それぞ
れ対向するよう各折り用ミシン目６，７でＺ字状に三つ
折りにされる。
【００１３】次いで、三つ折りにされた単位シート２
に、感圧接着剤１３を剥離可能に接着するための通常の
圧力である８０〜１２０Kg／ｍ2 の１．５倍程度の圧力
をかけて重ね合わせ面同士を接着する。これによって、
図４及び図５に示すように、重ね合わせ面の隠蔽情報２
４，２５が表示された弱化加工部１６は剥離可能に、他
の重ね合わせ面部分は強接着に、それぞれ接着された葉
書２６が作成される。したがって、この図４及び図５に
示す状態において通常の葉書と同様に使用することが可
能であり、隠蔽情報２４，２５は外部から見ることがで
きない状態にある。
に、感圧接着剤１３を剥離可能に接着するための通常の
圧力である８０〜１２０Kg／ｍ2 の１．５倍程度の圧力
をかけて重ね合わせ面同士を接着する。これによって、
図４及び図５に示すように、重ね合わせ面の隠蔽情報２
４，２５が表示された弱化加工部１６は剥離可能に、他
の重ね合わせ面部分は強接着に、それぞれ接着された葉
書２６が作成される。したがって、この図４及び図５に
示す状態において通常の葉書と同様に使用することが可
能であり、隠蔽情報２４，２５は外部から見ることがで
きない状態にある。
【００１４】一方、葉書２６を受領した宛名人が、隠蔽
情報２４，２５を見るには、下紙片１０の切り取り部１
９を各切り用ミシン目１７，１８を破断することにより
除去すればよい。図６に示すように、弱化加工部１６に
対応する重ね合わせ面は剥離可能であるから、前記下紙
片１０は中紙片９から剥離され、前記中紙片９及び前記
下紙片１０に表示された隠蔽情報２４，２５を読み取る
ことができる。
情報２４，２５を見るには、下紙片１０の切り取り部１
９を各切り用ミシン目１７，１８を破断することにより
除去すればよい。図６に示すように、弱化加工部１６に
対応する重ね合わせ面は剥離可能であるから、前記下紙
片１０は中紙片９から剥離され、前記中紙片９及び前記
下紙片１０に表示された隠蔽情報２４，２５を読み取る
ことができる。
【００１５】なお、上述した実施例においては、単位シ
ート２は、Ｚ字状に折り重ねて葉書２６としたが、重ね
合わせる態様としては、Ｚ字状の三つ折りに限らず、真
中の紙片に対して左右の紙片を順次折り重ねたり、二つ
折りして重ねたり、切り重ねるものでもよいほか、部分
的に重なり合う二つ折りでもよい。また、弱化加工部１
６の印刷を施すためのインキは通常の印刷インキのほか
メジウムインキを使用することもできる。さらに、感圧
接着剤１３は所定以上の圧をかけないと接着しないの
で、これを表裏両面に全面的に塗布しても取り扱いに支
障をきたさず、便利である。また、重ね合わせの態様に
よっては、感圧接着剤１３は両面ではなく一面にのみ塗
布してもよい。さらにまた、重ね合わせ接着用シート１
が連続状態において、重ね合わせ面同士を折り重ね、接
着した後、単位化して葉書２６とすることもできる。ま
たさらに、作成する隠蔽情報所持体としては、葉書２６
のほか、各種カード類や各種帳票類にも適用可能であ
る。さらに、重ね合わせ接着用シート１の材質は、通常
の紙のほか、合成紙、樹脂フィルム等適宜選択可能であ
る。また、切り用ミシン目１７，１８に対応して設けた
印刷２０，２１は、必ずしも設ける必要はない。加え
て、隠蔽情報２４，２５は特に秘匿性が要求されるもの
に限定されず、たとえば印刷面積を多く必要とする見開
きの宣伝広告情報でもよく、この場合には、葉書２６等
の隠蔽情報所持体を開いて、その見開き両面に情報内容
を見るので、受領人の興味を引き、ダイレクトメール等
として用いれば、宣伝効果の一層の向上を図ることがで
きる。
ート２は、Ｚ字状に折り重ねて葉書２６としたが、重ね
合わせる態様としては、Ｚ字状の三つ折りに限らず、真
中の紙片に対して左右の紙片を順次折り重ねたり、二つ
折りして重ねたり、切り重ねるものでもよいほか、部分
的に重なり合う二つ折りでもよい。また、弱化加工部１
６の印刷を施すためのインキは通常の印刷インキのほか
メジウムインキを使用することもできる。さらに、感圧
接着剤１３は所定以上の圧をかけないと接着しないの
で、これを表裏両面に全面的に塗布しても取り扱いに支
障をきたさず、便利である。また、重ね合わせの態様に
よっては、感圧接着剤１３は両面ではなく一面にのみ塗
布してもよい。さらにまた、重ね合わせ接着用シート１
が連続状態において、重ね合わせ面同士を折り重ね、接
着した後、単位化して葉書２６とすることもできる。ま
たさらに、作成する隠蔽情報所持体としては、葉書２６
のほか、各種カード類や各種帳票類にも適用可能であ
る。さらに、重ね合わせ接着用シート１の材質は、通常
の紙のほか、合成紙、樹脂フィルム等適宜選択可能であ
る。また、切り用ミシン目１７，１８に対応して設けた
印刷２０，２１は、必ずしも設ける必要はない。加え
て、隠蔽情報２４，２５は特に秘匿性が要求されるもの
に限定されず、たとえば印刷面積を多く必要とする見開
きの宣伝広告情報でもよく、この場合には、葉書２６等
の隠蔽情報所持体を開いて、その見開き両面に情報内容
を見るので、受領人の興味を引き、ダイレクトメール等
として用いれば、宣伝効果の一層の向上を図ることがで
きる。
【００１６】
【発明の効果】以上詳細に説明したところで明らかなよ
うに、本発明の重ね合わせ接着用シートによれば、重ね
合わせ面の隠蔽情報を表示した弱化加工部は剥離可能で
あるが、他の部分は強接着に接着されるので、一旦接着
した重ね合わせ面は切り取り部を切り取らない限り容易
かつ円滑には剥離することができず、したがって、この
重ね合わせ接着用シートで作成した隠蔽情報所持体は、
正規の宛名人に渡される前に、他人により隠蔽情報が見
られたり、改竄されたうえ、再度剥離不能に接着されて
不正使用される恐れがなく、また、本発明の作成方法に
よれば容易かつ確実に前述の如き隠蔽情報所持体を作成
できるという効果を奏する。
うに、本発明の重ね合わせ接着用シートによれば、重ね
合わせ面の隠蔽情報を表示した弱化加工部は剥離可能で
あるが、他の部分は強接着に接着されるので、一旦接着
した重ね合わせ面は切り取り部を切り取らない限り容易
かつ円滑には剥離することができず、したがって、この
重ね合わせ接着用シートで作成した隠蔽情報所持体は、
正規の宛名人に渡される前に、他人により隠蔽情報が見
られたり、改竄されたうえ、再度剥離不能に接着されて
不正使用される恐れがなく、また、本発明の作成方法に
よれば容易かつ確実に前述の如き隠蔽情報所持体を作成
できるという効果を奏する。
【図１】重ね合わせ接着用シートの平面図。
【図２】隠蔽情報及び宛名情報を印字した重ね合わせ接
着用シートの平面図。
着用シートの平面図。
【図３】重ね合わせ接着用シートの重ね合わせ過程を示
す斜視図。
す斜視図。
【図４】作成した葉書の断面図。
【図５】葉書の裏面側を示す平面図。
【図６】葉書の剥離状態を示す斜視図。
１ 重ね合わせ接着用シート ２ 単位シート ６，７ 折り用ミシン目 ８ 上紙片 ９ 中紙片 １０ 下紙片 １１，１２ 隠蔽情報記入欄 １３ 接着剤 １６ 弱化加工部 １７，１８ 切り用ミシン目 １９ 切り取り部 ２３ 宛名 ２４，２５ 隠蔽情報 ２６ 葉書
Claims (2)
- 【請求項１】 重ね合わせ面を剥離可能に接着し、この
重ね合わせ面に表示される隠蔽すべき情報を隠蔽するた
めの重ね合わせ接着用シートであって、所定の重ね合わ
せ面に、印刷あるいは印字が可能で、かつ、所定以上の
圧が加えられると接着可能となり、接着後には施された
印刷あるいは印字を損なうことなく剥離可能な感圧接着
剤を設ける一方、この感圧接着剤が塗布された所定の重
ね合わせ面の所定部分に前記感圧接着剤の接着力を弱化
させた弱化加工部を設け、この弱化加工部の一端に沿っ
て帯状の切り取り部を設けたことを特徴とする重ね合わ
せ接着用シート。 - 【請求項２】 所定の重ね合わせ面に、印刷あるいは印
字が可能で、かつ、所定以上の圧が加えられると接着可
能となり、接着後には施された印刷あるいは印字を損な
うことなく剥離可能な感圧接着剤を設ける一方、この感
圧接着剤が塗布された所定の重ね合わせ面の所定部分に
前記感圧接着剤の接着力を弱化させた弱化加工部を設
け、この弱化加工部の一端に沿って帯状の切り取り部を
設けてなる重ね合わせ接着用シートの前記弱化加工部に
隠蔽すべき情報を印字あるいは印刷した後、前記弱化加
工部を設けた重ね合わせ面同士を重ね合わせ、次いで、
前記弱化加工部は剥離可能に、他の部分は強接着に、そ
れぞれ接着するよう所定の圧を加えて前記重ね合わせ面
同士を加圧接着することを特徴とする隠蔽情報所持体の
作成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2622592A JPH05193288A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 重ね合わせ接着用シート及びこのシートを用いた隠蔽情報所持体の作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2622592A JPH05193288A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 重ね合わせ接着用シート及びこのシートを用いた隠蔽情報所持体の作成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05193288A true JPH05193288A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=12187432
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2622592A Pending JPH05193288A (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 重ね合わせ接着用シート及びこのシートを用いた隠蔽情報所持体の作成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05193288A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006003743A1 (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-12 | Kazuhiro Oki | 情報隠蔽葉書及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP2622592A patent/JPH05193288A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006003743A1 (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-12 | Kazuhiro Oki | 情報隠蔽葉書及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010911 |