JPH05192858A - 光通信コネクタ部材用端面研磨装置 - Google Patents

光通信コネクタ部材用端面研磨装置

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Publication number
JPH05192858A
JPH05192858A JP2712092A JP2712092A JPH05192858A JP H05192858 A JPH05192858 A JP H05192858A JP 2712092 A JP2712092 A JP 2712092A JP 2712092 A JP2712092 A JP 2712092A JP H05192858 A JPH05192858 A JP H05192858A
Authority
JP
Japan
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connector member
jig block
optical communication
polishing
jig
Prior art date
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Pending
Application number
JP2712092A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Matsuoka
嘉廣 松岡
Nobutoshi Takeda
宣利 武田
Toru Mizuhashi
徹 水橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Emit Seiko Co Ltd
Original Assignee
Emit Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光通信コネクタ部材用端面研磨装置の多機能
化を図るとともに加工精度を高める事を目的とする。 【構成】 光通信コネクタ部材用端面研磨装置は治具ブ
ロック2、第1駆動系6、砥石車8及び第2駆動系9と
から構成されており、コラム型のフレーム1に組み込ま
れ剛性構造となっている。治具ブロック2は複数本のコ
ネクタ部材3を個々に保持する為のチャック4を有する
とともに、このチャックを往復回転可能とする機構を内
蔵している。治具ブロック2は主軸5に対して着脱可能
に取り付けられる。第1駆動系6は、主軸5を介して治
具ブロック2を軸方向に速度可変駆動する送り機構及び
チャックを往復回転させる為の回転機構を備えている。
又、第2駆動系9は砥石車8を回転駆動し且つ偏心駆動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバあるいは光フ
ァイバケーブルを軸線部に装着した光通信コネクタ部材
の端面を研磨加工あるいは研削加工する研磨装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光通信用ファイバケーブルは、その接続
部で互いの芯ずれを数ミクロンメートル以下に抑える必
要がある為、光ファイバあるいは光ファイバケーブルの
端部に接続部あるいはコネクタ部材を装着し、両方の端
面を研削研磨し、接続ファイバの先端を互いに弾圧付き
合わせにより接続する事が行なわれている。
【0003】コネクタ部材の先端加工を行なう為に研磨
装置が用いられている。図11を参照して従来の研磨装
置の一例を簡潔に説明する。なお、図11に示す装置
は、例えば特開平2−9561号公報に開示されてい
る。この装置はコネクタ部材101を保持する為の治具
102を備えている。治具102は水平部材103を介
して垂直部材104に取り付けられている。水平部材1
03は駆動機構105により横方向に揺動及び又は振動
される。一方、垂直部材104は他の駆動機構106に
より上下に駆動される。場合によっては治具102も図
示しない駆動機構により往復回転される。一方、治具1
02の直下には回転駆動される砥石107が搭載されて
いる。かかる構成により、コネクタ部材101を治具1
02に装着した後複数の駆動機構を順次駆動してコネク
タ部材101の先端を回転する砥石107に送り込み押
圧して研磨加工を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コネクタ部材の先端加
工は大別すると面とりの為の研削加工あるいは粗加工と
研磨加工あいるは仕上げ加工がある。さらに、研削加工
には垂直面とりと傾斜面とりがある。この様に種々の端
面加工を行なう為には切り込み量、送り速度、コネクタ
部材の保持姿勢等を適切に設定する必要がある。しかし
ながら、従来の研磨装置は小型軽量化の為に単一仕様の
ものが多く特定の加工のみに適した専用型であった。従
って、切り込み量、送り速度あるいはコネクタ部材の保
持姿勢等を可変設定する事ができなかった。しかしなが
ら、近年一層の加工効率の改善や結合損失の低減が要求
されてきており、従来の研磨装置では対応しきれないと
いう課題あるいは問題点がある。
【0005】又、従来の装置は小型軽量化に重点がおか
れ機械的な部材の強度が犠牲になっていた。例えば、図
11に示す従来例では、水平部材103は通常板状部品
からなる。この為、研磨加工中治具102に押圧を加え
ると撓みが生じ精密な研磨を行なう事ができないという
課題あるいは問題点がある。
【0006】上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明
は目的に応じて多様な端面加工を可能にするとともに加
工精度を改善する事のできる光通信コネクタ部材用端面
研磨装置を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来の技術の課題を解決
し且つ本発明の目的を達成する為に以下の手段を講じ
た。即ち、本発明にかかる光通信コネクタ部材用端面研
磨装置は、複数本のコネクタ部材を個々に保持する為の
把持手段あるいはチャック手段を有するとともに該把持
手段を往復回転可能とする機構を内蔵した着脱自在の治
具ブロックを使用している。又、該治具ブロックを係合
支持する主軸を有するとともに該主軸を介して治具ブロ
ックを軸方向に速度可変駆動する送り機構及び該把持手
段を往復回転させる為の回転機構からなる第1駆動系を
備えている。該治具ブロックの下方にはコネクタ部材の
端面に当接し研磨を行なう為の研磨手段例えば砥石が配
置されている。さらに、該研磨手段を回転駆動し且つ偏
心駆動する為の第2駆動系を備えている。
【0008】好ましくは、本発明にかかる装置は、コネ
クタ部材の中心軸を主軸に対して平行にセットする把持
手段あるいはチャック手段を有する治具ブロックと、コ
ネクタ部材の中心軸を主軸に対して傾斜セットする把持
手段あるいはチャック手段を有する治具ブロックとを選
択可能に用いている。又、第1駆動系は装着された治具
ブロックの送り量を制御可能な送り機構を備えている。
さらには、本発明にかかる装置はコラム型フレームある
いはベースを用いて第1駆動系及び第2駆動系を一体的
に組み立てた剛性構造を備えている。
【0009】
【作用】本発明においては、治具ブロックを主軸方向に
速度可変駆動する為の送り機構を備えている。即ち、研
磨手段の砥石面に対するコネクタ部材先端の切り込み速
度を加工の種類に応じて適宜可変調節する事が可能であ
る。又、この送り機構は治具ブロックの送り量をも制御
可能になっている。即ち、研磨手段の研磨面に対してコ
ネクタ部材の研削量あるいは研磨量を加工の種類に応じ
て適切に設定する事ができる。さらには、着脱自在な複
数の治具ブロックを使用しており適宜選択する事により
主軸に対するコネクタ部材の中心軸のセット角を選択で
きる。この為、単に治具ブロックを交換するだけで垂直
面とり研削や傾斜面とり研削等を簡単に行なえる。加え
て、本発明にかかる装置は例えばコラム型フレームを用
いて第1駆動系及び第2駆動系を一体的に組み込んだ剛
性構造を有している。この為、機構部材の撓み変形等が
生じない為、あらかじめ設定された保持姿勢をそのまま
維持しながら精密なコネクタ部材端面加工を行なう事が
できる。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる光通信コネクタ
部材用端面研磨装置の全体構成を示す模式的なブロック
図である。図示する様に、本装置はC型あるいはコラム
型と呼ばれる剛性に優れたフレーム1あるいはベースを
用いて組み立てられている。治具ブロック2は、複数本
のコネクタ部材3を個々に保持する為の把持手段例えば
チャック4を有している。治具ブロック2は略円盤形状
を有しており、複数のチャック4は周方向に沿って等間
隔で配列されている。治具ブロック2の内部には個々の
チャック4を往復回転可能とする機構が内蔵されてい
る。従って、チャック4に把持されたコネクタ部材3は
正逆双方向に自転可能である。
【0011】フレーム1の上部には主軸5が挿通してい
る。この主軸5の先端に治具ブロック2が着脱自在に取
り付けられている。主軸5は例えば外側のクィルとその
内部に同心的に配置されたシャフトとから構成されてい
る。クィルは上下方向に移動可能であるとともに、シャ
フトは双方向に回転可能である。フレーム1の上端には
主軸5と連結して第1駆動系6が搭載されている。この
第1駆動系6は、主軸5のクィルを介して治具ブロック
2を軸方向に速度可変駆動する送り機構と、主軸5のシ
ャフトを介して治具ブロック2のチャック4を往復回転
させる為の回転機構とを備えている。なお、フレーム1
の上部側壁にはハンドル7が取り付けられており、治具
ブロック2の着脱時主軸5全体を上下方向に移動できる
様にしている。
【0012】治具ブロック2の下方フレーム1の下部に
は例えば砥石車8等からなる研磨手段が搭載されてい
る。砥石車8の上端研磨面は治具ブロック2の底面から
突出したコネクタ部材3の先端に当接し研削加工あるい
は研磨加工を行なう。砥石車8には第2駆動系9が連結
されており、砥石車8を回転駆動し且つ偏心駆動する。
換言すると、砥石車8を自転及び公転させる。
【0013】図から明らかな様に、本発明にかかる研磨
装置はコラム型ベースを用いて主軸5を垂直に保持する
とともに第1駆動系6、治具ブロック2、砥石車8及び
第2駆動系9を全て垂直方向に配列して搭載している。
従って、治具ブロック2や砥石車8に加わる加重は殆ど
垂直成分となり変形等が生じにくい支持構造となってい
る。この為、コネクタ部材3の保持姿勢を常に設定通り
に維持でき精密な端面加工が行なえる。加えて、主軸5
や治具ブロック2を含め全ての構成部品が機械的強度の
優れた材料を用いて構成されているので全体的に優れた
剛性構造となっている。この為、誤差が生じにくく加工
精度を高める事ができる。
【0014】次に、図2を参照して第1駆動系6を詳細
に説明する。前述した様に、主軸5は外側のクィル10
と内側のシャフト11とから構成されている。クィル1
0はフレーム1の貫通孔に装着された固定の案内スリー
ブ12によって摺動的に包まれている。クィル10の先
端にはリング13が取り付けられている。このリング1
3とクィル10とは互いにクランプ14により固着され
ている。クランプ14を緩めるとクィル10は案内スリ
ーブ12に沿って自由落下する。リング13の外周面に
はねじ溝が切られている。このねじ溝に係合する様に歯
車14が装着されている。この歯車14はベアリングを
介して案内スリーブ12の上端において回転可能に支持
されている。歯車14の内周面にはねじ溝が切られてお
り前述したリング13の外周面に切られたねじ溝と係合
しボルト−ナット結合を構成する。歯車14は水平方向
に配設されたボールスクリュー15と係合している。こ
のボールスクリュー15は往復回転駆動する。従って、
歯車14はギア連結により駆動トルクを受けて軸を中心
に往復回転する。歯車14は回転しつつも案内スリーブ
12の上端によってスラスト方向に固定されている。従
って、歯車14の内周面に切られたねじ溝の回転に伴な
ってリング13に固着されたクィル10が上下方向に往
復駆動される。ボールスクリュー15と歯車14の間の
ギア比を適切に設定し且つリング13と歯車14のボル
ト−ナット結合を介する事により、大きな減速比を得る
事ができる。この為、クィル10の上下移動量を極めて
微細に制御できる。併せて、ボールスクリュー15の回
転速度を制御する事によりクィル10の移動速度即ち切
り込み速度を可変に設定できる。
【0015】一方、シャフト11はその上端部において
ベアリングを介してクィル10に対し回転可能に取り付
けられている。シャフト11の先端にはピニオン16が
固着されている。このピニオン16と係合する様にラッ
ク17が搭載されている。このラック17は図示しない
駆動源により案内ロッド18に沿って往復駆動される。
ラック17の往復駆動に伴なってピニオン16は往復回
転する。この回転トルクはシャフト11を介して図示し
ない治具ブロックに伝達されチャックが往復回転駆動さ
れる。
【0016】上述した第1駆動系の理解を容易にする為
に、図3の平面図を参照してさらに説明を続ける。図示
する様に、歯車14とボールスクリュー15が係合して
おり図示しないクィル10を垂直方向に駆動する。ボー
ルスクリュー15は輪列を介して第1のモータ19によ
り回転される。このモータ19は双方向回転可能である
とともに回転速度制御が可能なタイプである。回転制御
はコントローラ20により行なわれる。このコントロー
ラ20はフレーム1の側面に設けられた制御パネルに接
続している。制御パネルに設けられたボタンやスイッチ
を操作する事によりクィルの移動速度即ち切り込み速度
とクィルの移動量即ち切り込み量を適宜選択できる。
【0017】一方、シャフト11の先端に取り付けられ
たピニオン16と案内ロッド18により案内されたラッ
ク17が係合している。このラック17はクランク21
を介して第2のモータ22により往復駆動される。モー
タ22もコントローラ20により制御されておりシャフ
ト11の往復回転速度や往復回転量が適宜設定できる。
従って、治具ブロックのチャックによって把持されたコ
ネクタ部材の往復回転運動を制御できる。
【0018】次に、図4を参照して治具ブロック2を詳
細に説明する。治具ブロック2は基本的に肉厚の金属材
料からなる内盤部材23及び外輪部材24とからなるデ
ィスク状の二重構造になっている。内盤部材23と外輪
部材24とは互いにベアリングを介して相対的に回転可
能に係合している。但し、スラスト方向には互いに固定
されている。外輪部材24の上端面には土手部25が固
着されている。一方、クィル10の下端部にはカップ2
6が取り付けられている。カップ26とクィル10の外
周面との間の間隙に沿って土手部25が着脱可能に挿入
されボール27を介して互いに固定される。この結果、
外輪部材24はクィル10に固定されるとともに上下方
向に駆動される。
【0019】一方、内盤部材23はその上端面に設けら
れたピン28を介してシャフト11の下端面に係合す
る。この結果、内盤部材23はシャフト11とともに双
方向に回転する。
【0020】固定された外輪部材24の周辺部に沿って
チャック4が取り付けられている。このチャック4はベ
アリングを介して回転可能に取り付けられているととも
に、コネクタ部材3を垂直姿勢で把持できる様になって
いる。外輪部材24の下端面から突起したチャック4の
外周部と、内盤部材23から半径方向外側に向かって延
設された円盤29とが摩擦的に接合している。従って、
円盤29が内盤部材23と一体になって往復回転すると
チャック4も従動的に往復回転する。
【0021】上述した治具ブロック2はコネクタ部材3
の中心軸を主軸に対して平行にセットするチャック4を
備えている。本発明においては、コネクタ端面加工の多
様化を図る為治具ブロックを交換可能とし、他の構造の
ものも選択できる様にしている。これには、コネクタ部
材の中心軸を主軸に対して傾斜セットするチャックを有
する治具ブロックが含まれる。以下、図5を参照して傾
斜治具ブロックを説明する。なお、傾斜角を変えた複数
の治具ブロックを用意してもよい。理解を容易にする為
に、図4に示す治具ブロックと同一の部品については同
一の参照番号を付している。異なる点は、外輪部材24
の外周部が半径方向外側に向かって傾斜している事であ
る。この傾斜した外輪部材24に対してその肉厚方向に
チャック4が取り付けられている。従って、コネクタ部
材3の中心軸は主軸に対して所定角度分だけ傾いてい
る。なお、外輪部材24の下面から突出したチャック4
の外周にはゴム環30が取り付けられているとともに、
内盤部材23から半径方向外側に延設された円盤29の
外周面に沿ってゴムベルト31が埋め込まれている。こ
のゴムベルト31とゴム環30が摩擦的に接面しチャッ
ク4が回転する。
【0022】この様に本装置では複数の治具ブロックを
加工に応じて交換可能としている。交換作業を迅速且つ
容易に行う為に、主軸の先端部にはクイック着脱機構が
設けられている。図12を参照してこの機構を詳細に説
明する。図12は、図4に示すA−A線に沿って切断さ
れたカップ26の断面形状を示す。カップ26は二重円
筒構造になっており相対的に回動可能である。外側円筒
261の内周面には周方向に沿って深さが傾斜変化して
いる案内溝262が形成されている。又、内側円筒26
3には切欠き264が設けられておりボール27を回転
可能に収納している。このボール27は案内溝262に
当接しており、外側円筒261の回動に伴い径方向に進
出又は後退変位する。換言すると、ボール27の内側円
筒263内周面に対する突出量が変化する。
【0023】次に図13を参照して図12に示すクイッ
ク着脱機構の動作を説明する。治具ブロック2の土手部
25にはその外周に沿ってV溝251が形成されてい
る。ボール27を後退させた状態で土手部25を主軸5
とカップ26との間隙に挿入する。次に外側円筒261
を回動し、ボール27を径方向中心に向って突出させる
と、V溝251に係合し治具ブロック2は主軸5に固定
される。この時、ボール27の中心位置はV溝251の
中央位置に比べて若干上方にずれているので、ボール2
7の表面とV溝251の上方側壁252とが当接し、ブ
ロック2は上方に持ち上げられる。この結果、主軸5の
下端面51と治具ブロック2の上面とが互いに密接し平
行度が保てる。なお、下端面51には穴52が設けられ
ており、主軸5を回転させると軸方向に付勢されている
連結ピン28と整合する様になっており駆動力が伝達さ
れる。図示は整合した状態である。
【0024】再び本体部に戻り、図6を参照して砥石車
8を駆動する為の第2駆動系9を詳細に説明する。フレ
ーム1を貫通して公転軸32が装着されている。この公
転軸32の先端にはプーリ321が取り付けられており
ベルトを介して図示しない公転モータにより回転駆動さ
れる。公転軸32の内部にはその中心から偏心した状態
でベアリングを介して自転軸33が装着されている。自
転軸33の下端にはプーリ34が取り付けられておりベ
ルトを介して図示しない自転モータにより回転駆動され
る。一方、自転軸33の上端には受け部35を介して砥
石車8が取り付けられている。
【0025】次に図14を参照して図6に示す第2駆動
系9の動作を説明する。公転軸32はベルト322を介
して公転モータ323により回転駆動される。この結
果、自転軸33は公転軸32の中心の囲りを公転し、砥
石車(図示せず)が偏心駆動される。又、自転軸33自
体もベルト331を介して自転モータ332により回転
される。この時ベルト331にテンションを加える為、
スプリング333を介してテンションプーリ334が係
合している。この結果、自転軸33に取り付けられた砥
石車(図示せず)は回転駆動される。この様に砥石車を
駆動する事により研磨面の利用効率及び研磨精度が向上
する。
【0026】引き続き、図15を参照して研磨手段を説
明する。本装置においては、研磨手段として粗加工用砥
石車8と仕上加工用砥石車81とを用いている。この仕
上加工用砥石車81は粗加工用砥石車8の上にガイドピ
ン335を介して重ねてセット可能なものであり、図示
ではこの状態を示している。一般に粗加工用砥石車8は
自転軸33に対して高い平行度を保つ様に装着される。
一度装着すると砥石面のドレシングもこの状態で行なわ
れる。従って、仕上加工用砥石車81についても重ねセ
ットを行なう事により、高い平行度をそのまま維持でき
るとともに、砥石面交換作業が簡略化される。
【0027】なお、粗加工用砥石車8は例えば面とり等
の研削加工に用いられる。一方仕上加工用砥石車81は
例えば球面研磨加工に用いられる。この場合、研磨面は
弾性変形可能なものが用いられる。あるいは、凸レンズ
の研磨と同様に、断面が凹状に形成された砥石車を用
い、この断面形状をコネクタ部材の端面に転写しても良
い。
【0028】次に図16を参照して、本装置に用いられ
るセット治具を説明する。このセット治具400は砥石
車8の上面に直接静置可能な形状を有しており、砥石車
8の高い平行度をそのまま利用している。又、治具ブロ
ック2の底部と整合する受け部を有しており治具ブロッ
ク2を安定的に支えている。このセット治具400を用
いて、機上でコネクタ部材3を治具ブロック2の各チャ
ック4に位置出しセット可能にしている。
【0029】図17を参照して位置出しセットの方法を
説明する。セット治具400には段差部401が設けら
れており、加工前のコネクタ部材3のテーパ部に当接す
る。このテーパ部には、光ファイバ402を固定する為
の接着剤403が流れ出ておらず正確な基準面として利
用できる。この基準面と段差部401の当接によりコネ
クタ部材3の位置出しができる。この様にして、各チャ
ック毎にコネクタ部材3の突出量がそろえられ、均一な
研磨加工が行なえる。
【0030】次に本発明にかかる光通信コネクタ部材用
端面研磨装置の動作を説明する。図7は加工中における
クィルの軸方向移動量と時間との関係を表わすグラフで
ある。前述した様に、本発明によれば加工の種類によっ
て移動速度及び移動量を適宜可変設定できる。例えば、
面とり等の研削加工あるいは粗加工を行なう場合には実
線で示す様にクィルの下降速度を高めに設定する。即
ち、切り込み速度を速くして加工効率を高める事ができ
る。又、下降移動量をあらかじめ設定された切り込み量
にして所謂丈決めを正確に行なう事ができる。
【0031】一方、研磨加工あるいは精密仕上げ加工を
行なうは場合には、点線で示す様にクィルの下降速度を
低めに設定して鏡面仕上げを行なう。又、移動量即ち研
磨量も少なめに設定して加工効率を高める。一般に、研
磨加工は研削加工の後工程で行なわれるので研磨量を大
きく取る必要はない。
【0032】図8に加工パタンの一例を示す。この例で
は一次加工として平研削を行なった後二次加工として球
面研磨を行なっている。ワークピースAは加工前の状態
を示し、先端には接着剤及び光ファイバが突出してい
る。ワークピースBは平研削の後の状態を示し接着剤が
除去されているとともに所定の丈決めがなされている。
この平研削では図4に示した平行治具ブロックが用いら
れているとともに、粗加工用砥石車も平坦な研磨面を備
えたものを用いている。ワークピースCは研磨加工の後
の状態を示しており、先端は球面を有する。この研磨加
工では、弾性変形可能な仕上加工用砥石車を用いてい
る。通常、球面の曲率半径は10mmあるいは20mmに設
定される。
【0033】図9は他の加工パタンを示し、所謂テーパ
研削及び球面研磨を行なっている。図8と同様に、ワー
クピースAは加工前の状態を示し、ワークピースBは研
削加工の後の状態を示し、ワークピースCは研磨加工の
後の状態を示す。テーパ研削を行なう場合には、図5に
示す傾斜治具ブロックを用いるとともに、平坦な研磨面
を有する砥石車を用いる。治具ブロックに設けられたチ
ャックの傾斜角はテーパ角に対応している。通常、後工
程で曲率半径20mmの球面加工を行なう場合にはテーパ
角は約2°に設定される。曲率半径10mmで球面研磨を
行なう場合にはテーパ角は約4°に設定される。この様
に、球面加工の曲率半径に従って複数のチャック傾斜角
を有する治具ブロックを備える事が好ましい。テーパ研
削の後に球面研磨を行なう。あらかじめ、テーパ面が取
られている為、研磨量が少なくて済み、図8に示す加工
パタンに比べて効率が良くなる。加えて、ワークピース
Cの端面形状からわかる様に、テーパ面を球面研削する
と光ファイバの先端が若干突起する様になる。この為、
結合効率が向上するといわれている。なお、テーパ研削
を行なう際、本発明によれば研削量あるいは切り込み量
を適切に設定できる。従って、切り込み量を十分取る事
により完全なテーパ面が得られ研削残りが生じない。
【0034】図10はさらに別の加工パタン例を示す模
式図である。この例では斜め研削を行なった後球面研磨
を施している。ワークピースAは加工前の状態を示し、
ワークピースBは斜め研削の後の状態を示し、ワークピ
ースCは球面研磨加工の後の状態を示す。斜め研削を行
なう場合には図5に示す傾斜治具ブロックを用いる。チ
ャックの傾斜角は例えば4°のものが用いられる。この
様に設定すると、光ファイバ接続部における戻り光を抑
制する事ができる。例えば、垂直端面を有するシングル
モードファイバのコネクタでは戻り光が−40dB程度で
あるのに対し、4度の傾斜端面を有するコネクタでは戻
り光が−60dB程度になる。なお、斜め研削を行なう場
合には、チャックの往復回転は行なわずワークピースを
固定する必要がある。最後に、所望により球面研磨加工
を行なう。
【0035】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、切
り込み速度及び切り込み量を可変設定可能にするととも
に、ワークピースの保持姿勢も適宜選択できるので、コ
ネクタ部材端面加工を多様化できるという効果がある。
また、装置全体を剛性構造としたのでコネクタ部材端面
の加工精度が著しく向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光通信コネクタ部材用端面研磨
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す装置の第1駆動系を示す詳細図であ
る。
【図3】同じく第1駆動系を示す平面図である。
【図4】同じく治具ブロックの一例を示す詳細図であ
る。
【図5】同じく治具ブロックの他の例を示す詳細図であ
る。
【図6】同じく第2駆動系を示す詳細図である。
【図7】図1に示す装置の動作を説明する為のタイミン
グチャートである。
【図8】光通信コネクタ部材の加工パタンを示す模式図
である。
【図9】同じく他の加工パタンを示す模式図である。
【図10】同じく別の加工パタンを示す模式図である。
【図11】従来の光通信コネクタ部材用端面研磨装置の
一例を示す模式的なブロック図である。
【図12】図4に示すA−A線に沿って切断された主軸
カップの形状を示す断面図である。
【図13】主軸と治具ブロックの着脱機構を説明する為
の模式図である。
【図14】第2駆動系の動作を説明する為の模式図であ
る。
【図15】砥石車のセット状態を示す説明図である。
【図16】本装置に用いられるセット治具を示す模式図
である。
【図17】セット治具の使用方法を説明する為の模式図
である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 治具ブロック 3 コネクタ部材 4 チャック 5 主軸 6 第1駆動系 8 砥石車 9 第2駆動系 10 クィル 11 シャフト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のコネクタ部材を個々に保持する
    為の把持手段を有するとともに該把持手段を往復回転可
    能とする機構を内蔵した着脱自在の治具ブロックと、 該治具ブロックを係合支持する主軸を有するとともに該
    主軸を介して治具ブロックを軸方向に速度可変駆動する
    送り機構及び該把持手段を往復回転させる為の回転機構
    からなる第1駆動系と、 該コネクタ部材の端面に当接し研磨を行なう為の研磨手
    段と、 該研磨手段を回転駆動し且つ偏心駆動する為の第2駆動
    系とからなる光通信コネクタ部材用端面研磨装置。
  2. 【請求項2】 コネクタ部材の中心軸を主軸に対して平
    行にセットする把持手段を有する治具ブロックと、コネ
    クタ部材の中心軸を主軸に対して傾斜セットする把持手
    段を有する治具ブロックとを選択可能に備えた請求項1
    に記載の光通信コネクタ部材用端面研磨装置。
  3. 【請求項3】 治具ブロックの送り量を制御可能な送り
    機構を備えた第1駆動系を有する請求項1に記載の光通
    信コネクタ部材用端面研磨装置。
  4. 【請求項4】 コラム型フレームを用いて第1駆動系及
    び第2駆動系を一体的に組み立てた剛性構造を有する請
    求項1に記載の光通信コネクタ部材用端面研磨装置。
  5. 【請求項5】 治具ブロックを着脱自在に係合支持する
    為に主軸の先端部に装着されたクイック着脱機構を具備
    する事を特徴とする請求項1に記載の光通信コネクタ部
    材用端面研磨装置。
  6. 【請求項6】 該研磨手段は粗加工用砥石車とこの上に
    重ねてセット可能な仕上加工用砥石車とを有する事を特
    徴とする請求項1に記載の光通信コネクタ部材用端面研
    磨装置。
  7. 【請求項7】 研磨手段上において治具ブロックと対向
    して静置可能なセット治具を具備しており機上で光通信
    コネクタ部材を治具ブロックに位置出しセット可能にし
    た事を特徴とする請求項1に記載の光通信コネクタ部材
    用端面研磨装置。
JP2712092A 1992-01-17 1992-01-17 光通信コネクタ部材用端面研磨装置 Pending JPH05192858A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100664593B1 (ko) * 2004-07-06 2007-01-04 우리로광통신주식회사 수동광소자의 연마장치

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