JP2003285253A - レンズ心取り装置 - Google Patents

レンズ心取り装置

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JP2003285253A
JP2003285253A JP2002089113A JP2002089113A JP2003285253A JP 2003285253 A JP2003285253 A JP 2003285253A JP 2002089113 A JP2002089113 A JP 2002089113A JP 2002089113 A JP2002089113 A JP 2002089113A JP 2003285253 A JP2003285253 A JP 2003285253A
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JP
Japan
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lens
grindstone
processed
axis
central axis
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JP2002089113A
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Masashi Sakamoto
政司 坂本
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被加工レンズの外周、端面、及び
面取り加工を高精度に行うための、砥石の製作や修正を
容易に行えるようにしたレンズ心取り装置を提供する。 【解決手段】 レンズ心取り装置において、被加工レン
ズ1を保持するレンズ保持具2を支持したレンズ保持軸
3と、このレンズ保持軸3を回転させる第1の回転駆動
手段7と、レンズを加工する砥石18を取付けられた砥
石軸19と、これを回転駆動させる第2の回転駆動手段
20と、被加工レンズ1と砥石18との当接位置近傍を
中心として砥石軸19を旋回可能にした旋回手段26
と、旋回手段26上で砥石18の移動ができる砥石軸移
動機構21とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ心取り装
置、詳しくは、被加工レンズの光学中心軸に合わせて被
加工レンズの外形を所定寸法に研削加工するレンズ心取
り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のレンズ心取り装置が使用さ
れているが、レンズ加工における心取り工程で使用され
る心取り装置において、1台の装置でレンズの外径、端
面、及び面取りの各研削加工を行うことが可能な装置
は、特開2000−153436号公報に開示されてい
る。
【0003】この特開2000−153436号公報に
開示されているレンズ心取機は、図10、図11に示さ
れるように、移動テーブル52、砥石軸60、第2の砥
石軸75、及び偏心検出装置67を有しており、被加工
レンズ64は、レンズ保持軸51の一端に保持されてい
る。
【0004】レンズ保持軸51は、移動テーブル52上
に回転自在に支持されていて、レンズ保持軸51の他端
には、プーリ53が固定され、このプーリ53が移動テ
ーブル52上に設置されたモータ54に固定されたプー
リ55とベルト56を介して連結されることにより、モ
ータ54の回転が伝達されて回転する。
【0005】移動テーブル52は、レンズ保持軸51の
軸方向に延びる2本のガイドレール57と、このガイド
レール57と平行に設けられた送りネジ軸58と、この
送りネジ軸58に連結された第1のテーブル駆動モータ
59とからなるテーブル駆動機構を有している。このテ
ーブル駆動機構により、移動テーブル52は、第1のテ
ーブル駆動モータ59によって砥石軸60の軸心に対し
て水平方向に移動及び位置決めされるようになってい
る。
【0006】また、ガイドレール57の下部には、ガイ
ドレール57の延び出し方向と直交する方向に延びる2
本のガイドレール61と、このガイドレール61と平行
に設けられた送りネジ軸62と、この送りネジ軸62に
連結された第2のテーブル駆動モータ63とからなるテ
ーブル駆動機構が設けられている。したがって、これに
より、移動テーブル52は、砥石軸60の軸心に対して
垂直方向にも移動及び位置決めがされるようになってい
る。
【0007】砥石軸60には、被加工レンズ64の外周
を研削加工する砥石65が取付けられており、図示せぬ
モータにより高速回転するようになっている。砥石軸6
0及び移動テーブル52等を載置するガイドレール61
等は、図示しない機台ベースの同一面上に配置されてい
る。
【0008】第2の砥石軸75は、砥石軸60と直交す
るように配置されていて、また、砥石軸60と偏心検出
装置67との間の位置に設けられている。第2の砥石軸
75には、第2の砥石76が取付けられている。この第
2の砥石76は、被加工レンズ64の端面及び面取りの
研削加工を行うものであり、このため、円盤状で稜線に
テーパ部が形成された外形を有している。また、第2の
砥石軸75は、図示せぬモータにより高速回転するよう
になっている。
【0009】レンズ保持軸51の先端には、被加工レン
ズ64を固定するレンズヤトイ66が取付けられてお
り、偏心検出装置67は、このレンズヤトイ66の軸線
延長上に設置されている。この偏心検出装置67も前記
ベースの同一面上に配設されるものである。
【0010】偏心検出装置67は、光源68、コリメー
トレンズ69、ビームスプリッタ70、集光レンズ7
1、72、CCDカメラ73、モニタ74から構成され
ていて、光源68からの出射光は、被加工レンズ64と
光源68との間に設置したコリメートレンズ69、ビー
ムスプリッタ70及び集光レンズ71を介して被加工レ
ンズ64に入射する。また、被加工レンズ64で反射さ
れた反射光は、集光レンズ71、ビームスプリッタ70
及び集光レンズ72を介してCCDカメラ73に入射さ
れ、CCDカメラ73で得られた像がモニタ74で観察
されるようになっている。
【0011】この偏心検出装置67では、レンズヤトイ
66を回転させながら観察すると、被加工レンズ64の
光軸がレンズ保持軸51の回転中心に合っていない場合
には、像が回転して円を描くため、像が止まるように被
加工レンズ64の位置を調整することによって心出しが
行われる。
【0012】上記のように構成されているレンズ心取り
装置では、まず、心取り加工をしようとする被加工レン
ズ64をレンズヤトイ66の先端に、ヤニ等の加熱によ
り軟化する接着剤で仮保持する。接着剤が軟化している
間に偏心検出装置67によって被加工レンズ64の偏心
具合を観察しながら心出しを行い、心出し後に接着剤を
冷却させて被加工レンズ64をレンズヤトイ66の先端
に固定する。
【0013】次に、第1及び第2のテーブル駆動モータ
59、63を駆動し、移動テーブル52を砥石軸60側
に移動させ、レンズ保持軸51をゆっくりと回転させな
がら、高速で回転する砥石65に被加工レンズ64の加
工面を当て付けて外周の研削加工を行う。
【0014】その後、図11に示すように、テーブル駆
動モータ59及び63を駆動し、移動テーブル52を第
2の砥石軸75の、第2の砥石76の位置に移動させ、
レンズ保持軸51をゆっくりと回転(例えば、50〜1
00r.p.m)させながら、高速で回転(例えば、3
000r.p.m)する第2の砥石76に被加工レンズ
64の加工面を当て付けて、レンズ端面及び面取りの研
削加工を行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した特
開2000−153436号公報記載のレンズ心取り装
置では、被加工レンズの外周、端面、及び面取り加工を
行う場合、複数の砥石を使ったり、複数の砥石加工面を
使用して加工する必要がある。
【0016】このため、高精度な形状のレンズを得るに
は、それぞれの砥石、特にそれぞれの砥石の加工面を高
精度に作り込む必要があり、砥石の製作や砥石形状の修
正に手間がかかるといった問題がある。
【0017】また、多くのレンズを加工していくと、そ
れぞれの砥石、及びそれぞれの砥石の加工面が摩耗して
いくが、それぞれの摩耗の進み具合が同じでないため
に、各面ごとに寸法の補正や砥石形状の修正をする必要
があるといった問題もある。
【0018】本発明の目的は、上記従来の問題を解決す
るために、被加工レンズの外周、端面、及び面取り加工
を高精度に行う砥石の製作や修正を容易に行えるように
するとともに、その寸法補正をも容易に行えるレンズ心
取り装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明によるレンズ心取り装置は、光学的心出
し方式によりレンズの外形の研削を行うレンズ心取り装
置において、被加工レンズを保持するレンズ保持具と、
前記レンズ保持具を保持し、自己の中心軸である第1の
中心軸の周りに回転するレンズ保持軸と、前記レンズ保
持軸を前記第1の中心軸の周りに回転駆動させる第1の
回転駆動手段と、前記第1の中心軸を含む同一の平面上
に配置された第2の中心軸を有し、この第2の中心軸上
に前記被加工レンズを加工するための砥石を設けた砥石
軸と、前記砥石軸を前記第2の中心軸に対して回転駆動
させる第2の回転駆動手段と、前記第1の中心軸と前記
第2の中心軸とを含む平面と平行な関係にある平面上に
形成され、前記被加工レンズの前記砥石との当接位置近
傍を中心として前記砥石軸を旋回可能に配設した旋回手
段と、前記旋回手段に設けられ、前記旋回手段上で前記
砥石軸を移動させることによって、前記砥石の作用面を
前記被加工レンズの被加工面に対する作用位置と被作用
位置とに移動可能にした砥石軸移動機構とを具備したこ
とを特徴とし、また、前記砥石軸移動機構は、前記砥石
を前記第2の中心軸に直交する方向に移動可能に前記旋
回手段上に設けられたことを特徴とし、また、前記被加
工レンズの中心軸と前記レンズ保持軸の前記第1の中心
軸との偏心を検出する偏心検出手段と、前記レンズ保持
軸上に配置され、前記偏心検出手段の検出結果に応じて
前記レンズ保持具を前記第1の中心軸に対して垂直方向
及び傾き方向に移動して、前記被加工レンズの位置の心
出し調整を行う移動調整機構とをさらに具備したことを
特徴としたものである。
【0020】
【作用】砥石軸を、被加工レンズと砥石の当接位置近傍
を中心として、旋回手段によって旋回できる構成とした
ことで、円盤形状の砥石の外周面のみを使用して、被加
工レンズの外周、端面、及び面取り加工を行うことがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示の例によって説明する。図1から図4は、本発明の第
1実施の形態を示しており、図1は、レンズ心取り装置
の全体の構成を示したものである。
【0022】図1に示すように、被加工レンズ1は、レ
ンズ保持具2に、その加工されない面をあらかじめ接着
剤等で接着されて保持されている。前記レンズ保持具2
は、レンズ保持軸3上に設置された移動調整機構4の上
面にチャック等の固定具5で着脱自在に保持されてい
る。レンズ保持軸3は、図示しないベース面上に取付け
られており、レンズ保持軸3上に設置された被加工レン
ズ1、レンズ保持具2、固定具5及び移動調整機構4が
レンズ保持軸3と共に回転するようになっている。
【0023】また、レンズ保持軸3の後端部には、プー
リ6が取り付けられ、このプーリ6に第1の回転駆動手
段であるモータ7の回転がプーリ8及びベルト9を介し
て伝達されることにより、レンズ保持軸3が回転する。
【0024】前記移動調整機構4は、レンズ保持軸3の
中心軸(以下、第1の中心軸という)に対して垂直方向
に移動可能なX軸ステージ10、Y軸ステージ11、傾
き方向に移動可能なXθ軸ステージ12、Yθ軸ステー
ジ13から構成され、各ステージに設けられた調整ネジ
14、15、16、17によって各方向に移動可能とな
っている。
【0025】一方、前記第1の中心軸を含む同一の平面
上に配置された第2の中心軸を有し、この第2の中心軸
上に前記被加工レンズlの外周、端面、面取りの各研削
加工を行う円盤形状の砥石18を設けた砥石軸19は、
その軸端に取り付けられた第2の回転駆動手段であるモ
ータ20によって、高速回転するようになっている。
【0026】この砥石軸19は、砥石軸移動機構21上
に設置されており、前記第2の中心軸に対して垂直方向
に移動及び位置決めが自在となっている。
【0027】前記砥石軸移動機構21は移動テーブル2
2と、前記第2の中心軸と直交する方向に延びる2本の
ガイドレール23と、ガイドレール23と平行に設けら
れたテーブル送りネジ軸24と、この送りネジ軸24に
連結された第2の回転駆動手段であるモータ25から構
成され、モータ25を回転させることにより、砥石軸1
9を移動させることができる。また、前記砥石軸移動機
構21は、砥石軸19を旋回させる旋回手段である旋回
ベース26上に固定され、この旋回ベース26は、その
裏面側に設けられた図示せぬ駆動モータによって、被加
工レンズ1と砥石18の当接位置近傍を中心として回転
するようになっている。
【0028】また、被加工レンズ1の前方には、偏心検
出装置27が設置されており、偏心検出装置27内の光
源からの出射光を被加工レンズ1で反射させ、その反射
光を偏心検出装置27内のCCDカメラに入射させるこ
とで、CCDカメラで得られた像をモニタ28で観察す
ることができる。
【0029】このように構成された本発明の第1実施の
形態のレンズ心取り装置は、まず、心取り加工しようと
する被加工レンズ1を保持したレンズ保持具2を、固定
具5に取り付け固定する。次に、偏心検出装置27を使
用して被加工レンズ1の光軸とレンズ保持軸3の回転軸
との偏心を検出する。
【0030】具体的には、モータ7を回転させることで
レンズ保持軸3の先端に位置する被加工レンズ1を回転
させ、偏心検出装置27からの出射光を同レンズ1で反
射させて、その反射光を偏心検出装置27内のCCDカ
メラに入射させ、CCDカメラで得られた像をモニタ2
8で観察する。被加工レンズ1の光軸がレンズ保持軸3
の回転軸に合っていない場合には像が回転して円を描く
ため、像が止まるようにレンズ1の位置をX軸ステージ
10、Y軸ステージ11、Xθ軸ステージ12、Yθ軸
ステージ13の調整ネジ14、15、16、17を回し
て心出し調整する。
【0031】心出し調整終了後、モータ25を駆動し、
移動テーブル22上の砥石軸19を被加工レンズ1側に
移動させ、モータ7を駆動してレンズ保持軸3を回転さ
せながら、モータ20によって回転する砥石18を被加
工レンズ1に当て付けて図4(a)に示すように外周部
の研削加工を行う。
【0032】次に、被加工レンズ1の端面を研削加工す
る場合には、図2に示すように旋回ベース26を図示せ
ぬ駆動モータによって90°回転させ、図4(b)に示
すように砥石18の外周面を、被加工レンズ1の端面に
当て付けて研削加工を行う。
【0033】また、被加工レンズ1の面取り加工をする
場合には、図3のように旋回ベース26を図示せぬ駆動
モータによって45°(角度は任意の角度に設定するこ
とも可能)回転させ、図4(c)に示すように砥石18
の外周面をレンズ1の角部に当て付けて面取り加工を行
う。
【0034】このように、本発明の第1実施の形態によ
れば、砥石軸19を被加工レンズ1と砥石18の当接位
置近傍を中心として旋回できる構成としたことにより、
円盤形状の砥石18の外周面のみを使用して被加工レン
ズ1の外周、端面、及び面取りの各加工を行うことがで
き、このため、円盤形状の砥石18の、外周面の形状の
みを高精度に製作、修正すれば、高精度なレンズ1の外
周、端面、及び面取り加工を行うことができる。また、
円盤形状の砥石18の外径寸法のみ補正することで、レ
ンズ1の外径、厚さ、及び面取りの大きさを一度に補正
することができる。
【0035】図5は、本発明の第2実施の形態を示すレ
ンズ心取り装置の要部正面図である。この第2実施の形
態のレンズ心取り装置は、前記第1実施の形態におけ
る、X軸ステージ10、Y軸ステージ11、Xθ軸ステ
ージ12、Yθ軸ステージ13の調整ネジ14、15、
16、17を、モータ29、30、31、32で駆動で
きるようにするとともに、偏心検出装置27内にポジシ
ョンセンサを設け、被加工レンズ1からの反射光が入射
されるように構成されている。
【0036】そして、前記ポジションセンサには、ポジ
ションセンサで得られた位置情報から、被加工レンズ1
の偏心の大きさや方向の偏心情報を得るための演算処理
装置33が接続され、この演算処理装置33がモータ2
9、30、31、32にも接続され、偏心情報をもとに
各モータが制御されて各ステージの位置調整が行われる
ようになっている。
【0037】なお、その他の構成は、前記第1実施の形
態と同じであるから、同一の部材には同一の符号を付し
て、その説明は省略する。
【0038】このように構成された第2実施の形態のレ
ンズ心取り装置は、まず、心取り加工しようとする被加
工レンズ1を保持したレンズ保持具2を、固定具5に取
り付け固定する。次に、偏心検出装置27を使用して被
加工レンズ1の光軸とレンズ保持軸3の回転軸との偏心
を検出する。
【0039】具体的には、モータ7を回転させること
で、レンズ保持軸3の先端に位置する被加工レンズ1を
回転させ、偏心検出装置27からの出射光を同レンズ1
で反射させて、その反射光を偏心検出装置27内のポジ
ションセンサに入射させ、演算処理装置33により、ポ
ジションセンサで得られた位置情報から、偏心の大きさ
や方向の偏心情報を得る。
【0040】この偏心情報をもとに演算処理装置33で
X軸ステージ10、Y軸ステージ11、Xθ軸ステージ
12、Yθ軸ステージ13の移動量を算出し、各ステー
ジのモータ29、30、31、32を駆動させ、各ステ
ージを移動させて、被加工レンズ1の心出し調整を行
う。
【0041】心出し調整終了後、モータ25を駆動し、
移動テーブル22上の砥石軸19を被加工レンズ1側に
移動させ、モータ7を駆動してレンズ保持軸3を回転さ
せながら、モータ20によって回転する砥石18を被加
工レンズ1に当て付けて、図4(a)に示すように外周
部の研削加工を行う。
【0042】次に、被加工レンズ1の端面を研削加工す
る場合には、図2に示すように旋回ベース26を図示せ
ぬ駆動モータによって90°回転させ、図4(b)に示
すように砥石18の外周面を被加工レンズ1の端面に当
て付けて研削加工を行う。
【0043】また、被加工レンズ1の面取り加工をする
場合には、図3に示すように旋回ベース26を図示せぬ
駆動モータによって45°(角度は任意の角度に設定す
ることも可能)回転させ、図4(c)に示すように砥石
18の外周面を被加工レンズ1の角部に当て付けて面取
り加工を行う。
【0044】このように本発明の第2実施の形態によれ
ば、被加工レンズ1の心出し調整及び心取り加工を自動
で行うことができる。また、同レンズ1を保持するレン
ズ保持具2の、固定具5への着脱を自動で行えるように
すれば、レンズの心取り加工を連続的に自動で行うこと
ができる。
【0045】次に、本発明の第3の実施形態のレンズ心
取り装置を、図6〜図9に示す。この第3実施の形態の
レンズ心取り装置は、前記第1実施の形態における旋回
ベース26と砥石軸移動機構21との間に、第2の砥石
軸移動機構34が設けられており、砥石軸移動機構21
の移動方向と直交する方向に、移動及び位置決めが自在
となっている。
【0046】前記第2の砥石軸移動機構34は、移動テ
ーブル35と、砥石軸移動機構21の移動方向と直交す
る方向に延びる2本のガイドレール36と、ガイドレー
ル36と平行に設けられたテーブル送りネジ軸37と、
この送りネジ軸37に連結された第3の回転駆動手段で
あるモータ38から構成され、モータ38を回転させる
ことにより、砥石軸移動機構21上の砥石軸19を移動
させることができるようになっている。
【0047】なお、その他の構成は、前記第1実施の形
態と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し
て、その説明は省略する。
【0048】このように構成された本発明の第3実施の
形態のレンズ心取り装置は、まず、心取り加工しようと
する被加工レンズ1を保持したレンズ保持具2を、固定
具5に取り付け固定する。次に、偏心検出装置27を用
いてレンズ1の光軸とレンズ保持軸3の回転軸との偏心
を検出する。
【0049】具体的には、モータ7を回転させることで
レンズ保持軸3の先端に位置する被加工レンズ1を回転
させ、偏心検出装置27からの出射光を同レンズ1で反
射させて、その反射光を偏心検出装置27内のCCDカ
メラに入射させ、CCDカメラで得られた像をモニタ2
8で観察する。
【0050】この場合、被加工レンズ1の光軸がレンズ
保持軸3の回転軸に合っていない場合には、像が回転し
て円を描くため、像が止まるように被加工レンズ1の位
置をX軸ステージ10、Y軸ステージ11、Xθ軸ステ
ージ12、Yθ軸ステージ13の調整ネジ14、15、
16、17を回して心出し調整する。
【0051】心出し調整終了後、モータ25を駆動し、
移動テーブル22上の砥石軸19を被加工レンズ1側に
移動させ、モータ7を駆動してレンズ保持軸3を回転さ
せながら、モータ20によって回転する砥石18を被加
工レンズ1に当て付けて、図9(a)に示すように外周
部の研削加工を行う。このとき、モータ38を正逆回転
駆動させて砥石18を、砥石軸19の中心軸と平行(図
6の上下方向)に往復動動作をさせながら加工を行う。
【0052】次に、被加工レンズ1の端面を研削加工す
る場合には、図7に示すように旋回ベース26を図示せ
ぬ駆動モータによって90°回転させ、図9(b)に示
すように砥石18の外周面を被加工レンズ1の端面に当
て付けて研削加工を行う。このとき、前記外周部の加工
と同様に、モータ38を正逆回転駆動させて砥石18
を、砥石軸19の中心軸と平行に往復動動作をさせなが
ら加工を行う。
【0053】また、被加工レンズ1の面取り加工をする
場合には、図8に示すように旋回ベース26を図示せぬ
駆動モータによって45°(角度は任意に設定すること
も可能)回転させ、図9(c)に示すように砥石18の
外周面を被加工レンズ1の角部に当て付けて加工を行
う。このときも、前記外周部や前記端面の加工と同様
に、モータ38を正逆回転駆動させて砥石18を、砥石
軸19の中心軸と平行に往復動動作をさせながら加工を
行う。
【0054】このように本発明の第3実施の形態によれ
ば、砥石18を、砥石軸19の中心軸と平行に往復動動
作をさせながら加工を行うので、砥石18の加工面を幅
広く使用して加工を行うことができる。このため、砥石
18の局部的な摩耗がなくなり、寸法精度を長時間安定
させた加工を行うことができ、砥石18の形状の修正や
寸法の補正の頻度を少なくすることができる。
【0055】また、砥石18を、砥石軸19の中心軸と
平行に動作させることが可能となったので、肉厚の厚い
レンズの外径加工や外径の大きいレンズの端面加工及び
面取り加工にも対応することができる。
【0056】また、本発明の第3実施の形態では、被加
工レンズ1の心出し調整を手動で行う構成としている
が、前記第2実施の形態と同様に、ステージ10、1
1、12、13の調整ネジ14、15、16、17をモ
ータ29、30、31、32で駆動する構成にすれば、
被加工レンズ1の心出し調整を自動で行うことも可能で
ある。
【0057】『付記』以上、詳述した本発明の実施の形
態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0058】1.光学的心出し方式によりレンズの外形
を研削加工するレンズ心取り装置において、被加工レン
ズを保持するレンズ保持具と、前記レンズ保持具を保持
し、自己の中心軸である第1の中心軸の周りに回転する
レンズ保持軸と、前記レンズ保持軸を回転駆動させる第
1の回転駆動モータと、前記第1の中心軸を含む同一の
平面上に配置された第2の中心軸を有し、この第2の中
心軸上に前記被加工レンズを加工するための砥石を設け
た砥石軸と、前記砥石軸を回転駆動させる第2の回転駆
動モータと、前記第1の中心軸と前記第2の中心軸とを
含む平面と平行な関係にある平面上に形成されて、前記
被加工レンズの前記砥石との当接位置近傍を中心として
前記砥石軸を旋回可能に配設した旋回ベースと、前記旋
回ベースに設けられ、前記旋回ベース上で前記砥石軸を
移動させることによって、前記砥石の作用面を前記被加
工レンズの被加工面に対する作用位置と被作用位置とに
移動可能にした砥石軸移動機構と、前記被加工レンズの
中心軸と前記レンズ保持軸が有する前記第1の中心軸と
の偏心を検出する偏心検出装置と、前記レンズ保持軸上
に配置され、前記偏心検出装置の検出結果に応じて前記
レンズ保持具を前記第1の中心軸に対して垂直方向及び
傾き方向に移動して、前記被加工レンズの位置の心出し
調整を行う移動調整機構と、を具備したことを特徴とす
るレンズ心取り装置。
【0059】2.付記1において、前記移動調整機構
は、X軸ステージ、Y軸ステージ、Xθ軸ステージ、Y
θ軸ステージからなり、各ステージの移動を、調整ネジ
又はモータで駆動できるようにしたことを特徴とする。
【0060】3.付記1において、前記偏心検出装置
は、その内部にポジションセンサを設け、このポジショ
ンセンサには、ポジションセンサで得られた位置情報か
らレンズの偏心の大きさや方向の偏心情報を得るための
演算処理装置が接続され、この演算処理装置には、前記
移動調整機構の各ステージを移動させる各モータが接続
され、偏心情報をもとに各モータが制御されて移動調整
機構の各ステージの位置調整が行われる。
【0061】4.付記1において、前記砥石軸移動機構
は、前記砥石を前記旋回ベースの平面上で、前記第2の
中心軸に平行する方向及び垂直方向、任意の角度に傾斜
した方向に移動可能であって、その各方向において、砥
石を往復動できるようになっている。
【0062】5.付記1において、前記砥石軸移動機構
は、砥石軸と砥石軸の回転駆動モータを載置する移動テ
ーブルと、砥石軸と直交する方向に延びるガイドレール
と、このガイドレールと平行に設けられたテーブル送り
ネジ軸と、この送りネジ軸に連結された回転駆動モータ
とから構成されていることを特徴とする。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、砥
石軸を、被加工レンズと砥石の当接位置近傍を中心とし
て旋回できる構成としているため、円盤形状の砥石の外
周面のみを使用して、被加工レンズの外周、端面、及び
面取りの各加工を行うことができ、従って、円盤形状の
砥石の外周面の形状のみを高精度に製作、修正すれば、
高精度なレンズの外周、端面、及び面取り加工を容易に
行うことができる。
【0064】また、円盤形状の砥石の外径寸法のみを補
正することで、レンズの外径、厚さ、及び面取りの大き
さを一度に補正することができるという顕著な効果も得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態であるレンズ心取り装
置の全体の構成を示す正面図、
【図2】第1実施の形態において、レンズを端面加工す
る場合の移動テーブルの配置を示す要部正面図、
【図3】第1実施の形態において、レンズを面取り加工
する場合の移動テーブルの配置を示す要部正面図、
【図4】(a),(b),(c)は、第1実施の形態に
おいて、レンズの外周部加工時、端面加工時、及び面取
り加工時のそれぞれの状態を示す部分拡大図、
【図5】本発明の第2実施の形態であるレンズ心取り装
置の全体の構成を示す正面図、
【図6】本発明の第3実施の形態であるレンズ心取り装
置の全体の構成を示す正面図、
【図7】第3実施の形態において、レンズを端面加工す
る場合の移動テーブルの配置を示す要部正面図、
【図8】第3実施の形態において、レンズを面取り加工
する場合の移動テーブルの配置を示す要部正面図、
【図9】(a),(b),(c)は、第3実施の形態に
おいて、レンズの外周部加工時、端面加工時、及び面取
り加工時のそれぞれの状態を示す部分拡大図、
【図10】従来のレンズ心取り装置の正面図、
【図11】従来のレンズ心取り装置の動作を示す要部正
面図。
【符号の説明】
1・・・被加工レンズ 2・・・レンズ保持具 3・・・レンズ保持軸 4・・・移動調整機構 7・・・モータ(第1の回転駆動手段) 18・・砥石 19・・砥石軸 20・・モータ(第2の回転駆動手段) 21・・砥石軸移動機構 26・・旋回ベース(旋回手段) 27・・偏心検出装置(偏心検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的心出し方式によりレンズの外形の
    研削を行うレンズ心取り装置において、 被加工レンズを保持するレンズ保持具と、 前記レンズ保持具を保持し、自己の中心軸である第1の
    中心軸の周りに回転するレンズ保持軸と、 前記レンズ保持軸を前記第1の中心軸の周りに回転駆動
    させる第1の回転駆動手段と、 前記第1の中心軸を含む同一の平面上に配置された第2
    の中心軸を有し、この第2の中心軸上に前記被加工レン
    ズを加工するための砥石を設けた砥石軸と、 前記砥石軸を前記第2の中心軸に対して回転駆動させる
    第2の回転駆動手段と、 前記第1の中心軸と前記第2の中心軸とを含む平面と平
    行な関係にある平面上に形成され、前記被加工レンズの
    前記砥石との当接位置近傍を中心として前記砥石軸を旋
    回可能に配設した旋回手段と、 前記旋回手段に設けられ、前記旋回手段上で前記砥石軸
    を移動させることによって、前記砥石の作用面を前記被
    加工レンズの被加工面に対する作用位置と被作用位置と
    に移動可能にした砥石軸移動機構と、 を具備したことを特徴とするレンズ心取り装置。
  2. 【請求項2】 前記砥石軸移動機構は、前記砥石を前記
    第2の中心軸に直交する方向に移動可能に前記旋回手段
    上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のレン
    ズ心取り装置。
  3. 【請求項3】 前記被加工レンズの中心軸と前記レンズ
    保持軸の前記第1の中心軸との偏心を検出する偏心検出
    手段と、 前記レンズ保持軸上に配置され、前記偏心検出手段の検
    出結果に応じて前記レンズ保持具を前記第1の中心軸に
    対して垂直方向及び傾き方向に移動して、前記被加工レ
    ンズの位置の心出し調整を行う移動調整機構と、 をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載のレ
    ンズ心取り装置。
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