JPH0350663B2 - - Google Patents

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JPH0350663B2
JPH0350663B2 JP61104455A JP10445586A JPH0350663B2 JP H0350663 B2 JPH0350663 B2 JP H0350663B2 JP 61104455 A JP61104455 A JP 61104455A JP 10445586 A JP10445586 A JP 10445586A JP H0350663 B2 JPH0350663 B2 JP H0350663B2
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JP
Japan
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cylindrical material
cylindrical
grinding
center
wheel
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JP61104455A
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English (en)
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JPS62259752A (ja
Inventor
Masamitsu Tanaka
Mamoru Usami
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Sanwa Needle Bearing Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Needle Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanwa Needle Bearing Co Ltd filed Critical Sanwa Needle Bearing Co Ltd
Priority to JP10445586A priority Critical patent/JPS62259752A/ja
Publication of JPS62259752A publication Critical patent/JPS62259752A/ja
Publication of JPH0350663B2 publication Critical patent/JPH0350663B2/ja
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は筒状外面の精密研削方法及びその研
削装置に係り、筒状の内周と外周との精密仕上げ
をする際に、その同心度の精度を非常に高くし、
特に、内径の小さい小径筒状体の精密仕上げに最
適として筒状外面の精密研削方法及びその研削装
置に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来から、オーデイオ製品、ビデオ製品等に使
用されているガイドローラーの如き小径筒状体の
内周と外周との精密仕上げをする際、その同心度
の精度を極めて高くすることが要求されている。
ところが、従来から次に示す仕上げ方法にて精
密仕上げを行なつていたがそれぞれ欠点があり、
十分な精度を得ることができなかつた。
すなわち、心無研削法は、筒状素材を研削砥石
とレギユレーテイングホイールとの間のブレード
上に配し、筒状素材の外周面に両側方から研削砥
石とレギユレーテイングホイールとを同方向に回
転させながら当接させ、研削砥石とレギユレーテ
イングホイールとの回転周速度の差により研削す
る。そのため、筒状素材の外周に倣つて研削する
から筒状素材の内外径の同心度の差がそのまま仕
上げ後の同心度の差として残るので、内外周の同
心精度の高い加工方法としては不向きであり、全
品が、製品として提供するに十分な精度を得るこ
とは不可能であつた。
内面研削法は、筒状の外周を基準にして内周を
研削する方法である。ところが、この方法は、内
径がある程度大きい筒状、つまり大型及び中型の
筒体であれば内外周の同心度を一般的な精度にし
て仕上げることはできるが、前述の如き小径筒状
体の場合、内径が非常に小さいため、砥石及び砥
石軸を非常に小さくしなくてはならないから強
度、剛性の点で問題があり、内外周の同心度の高
精度な小径筒状体を得ることはほとんど不可能で
あつた。又、大型及び中型の筒体であつても前記
同心度のずれを0に近い値にすることは非常に困
難で不可能に近かつた。
円筒研削法は、両端面中心にセンター穴を穿設
した心金(マンドレル)を円筒内に圧入し、この
心金を両センターで軸支して回転させ、円筒外周
面に回転している砥石を当接させて研削するもの
である。そのため、内外周の同心度は高精度に仕
上がるのであるが、心金の取付け(圧入)取外し
に手間がかかり非能率的である。又、前述の如き
小径筒状体の場合には、内径が小さいので心金も
非常に小さい径となるため心金の剛性がなくほと
んど不可能に近かつた。しかも、心金自体にフレ
があつたりすると、そのフレがそのまま同心度に
悪影響を及ぼす欠点もあつた。
又、自動旋盤による切削仕上加工法は、自動旋
盤のチヤツクに筒状素材を取付けておき、内外周
を共にバイトによつて仕上げ加工して成形するも
のである。そのため、一度チヤツクに取付ければ
内外周を共に仕上げられるので同心度はある程度
精度の良いものが得られるが、バイトで仕上げる
ので高硬度のものは加工できない。しかも、小径
筒状体の場合には、仕上げを行なう孔ぐりバイト
の太さも非常に細くしなくしてはならないから、
ドリル加工による下孔のフレは孔ぐりバイトの剛
性不足で取りきれない欠点もあつた。
更に、円筒状のものを複数割に分割し放射方向
にそれぞれ移動できるようにして筒状体の内周を
固定する、いわゆる通称「開きやとい」を使用し
た加工方法は、開きやといの心ブレと筒状体固定
上の心ブレとが加算され、内外周の同心度のフレ
を0に近い値にすることはほとんど不可能であつ
た。又、開きやといの締め付け締め戻しに手間が
かかり量産には適さず、更に、小径筒状体の場合
には内径が小さいので開きやとい自体の剛性が不
足して高精度の仕上げは不可能であつた。
このように、従来の仕上げ加工方法では、ある
程度内外径の大きい筒状の場合には、満足とまで
いかないまでも精度の良い同心度が得られるが、
前述小径筒状体の如き製品の場合不可能であり、
このような製品が非常に多く使用されるようにな
つた現在、その内外周の同心度を極めて高精度に
仕上げる加工及びその装置の開発が望まれてい
た。
[発明の目的] そこで、この発明は、上述した欠点等に鑑み、
小径の筒状体であつても、その内外周の同心度を
極めて高精度に仕上げ、しかも、その仕上げ作業
を誰にでも容易且つ迅速に行なえるようにするこ
とを目的として創出されたものである。
[発明の概要] 叙上の目的を達成するため、この発明に係る筒
状外面の精密研削方法は、筒状素材を研削砥石と
レギユレーテイングホイールとの間の研削位置に
供給して配し、次に、この筒状素材内にその軸線
方向両側からそれぞれセンターの先端を挿入して
軸支し、この筒状素材を研削砥石とレギユレーテ
イングホイールとの回転周速差により外面研削
し、筒状素材へのレギユレーテイングホイールの
当接と筒状素材内へのセンターの先端の挿入と
は、1つのカムレバーの回動操作によつて連動回
動する二つのカムにより、作動杆を介して、セン
ターの挿入後レギユレーテイングホイールを筒状
素材に当接させるようにし、外面研削完了後レギ
ユレーテイングホイールを筒状素材から離隔させ
た後、筒状素材内からセンターを抜脱するように
したことに存し、その研削装置は、回転する研削
砥石とレギユレーテイングホイールとの回転周速
差によつてこれらの間の研削位置に配された筒状
素材の外面を研削する筒状体研削盤と、研削砥石
とレギユレーテイングホイールとの間の研削位置
に配された筒状素材内にその軸線方向両側からそ
れぞれ先端を挿入して筒状素材を軸支するセンタ
ーと、センターによる軸支完了後筒状素材にレギ
ユレーテイングホイールを当接させ、筒状素材の
外面研削完了後、筒状素材からレギユレーテイン
グホイールを離隔させて後筒状素材からセンター
を抜脱するようにセンターとレギユレーテイング
ホイールとを作動杆を介して作動させるべく1つ
のカムレバーの回動操作によつて連動回動する二
つの連動カムとから構成したことに存する。
[発明の実施例] 以下、第1図乃至第13図を参照してこの発明
の実施例を説明すると次の通りである。
すなわち、筒状外面の精度研削方法は、先ず最
初に、研削砥石2とレギユレーテイングホイール
3との回転周速差により研削する筒状外面研削装
置によつて行なうものであり、この筒状外面研削
装置における研削砥石2とレギユレーテイングホ
イール3との間の研削位置に筒状素材1を配す
る。
この筒状素材1は、例えば、ビデオ機器のテー
プガイドローラー等に使用されるものでその寸法
も、例えば外径が約7mm、内径が2mm程度の小径
の筒状である。
そして、このように研削砥石2とレギユレーテ
イングホイール3との間に配された筒状素材1に
は、第1図に示すように、筒状素材1の軸線方向
の両側からセンター4を進出させ、、そのセンタ
ー4の先端を筒状素材1内に挿入することで軸支
する。
その後、前記レギユレーテイングホイール3を
筒状素材1外周面に当接させ、更にその後、第2
図に示すように、研削砥石2をレギユレーテイン
グホイール3の反対側から当接させて研削砥石2
とレギユレーテイングホイール3とを共に回転さ
せ、研削砥石2とレギユレーテイングホイール3
との周速度の差によつて筒状素材1外周面を精密
仕上げ研削する。
この場合に、筒状素材1は、第7図Cに示すよ
うに、その内周の両開口端にこの内周と同心の面
取り面29を形成しておく。
そして、この面取り面29は、例えば、第7図
Aに示すように、筒状素材1の内周にガタがない
程度で嵌入可能なガイドピン24を先端に有し、
且つテーパー状の圧接面26をガイドピン24の
基部に有する圧接面取り工具25を、ガイドピン
24が筒状素材1の内周に嵌入された状態で更に
押圧することにより、圧接面26で開口端の角を
押潰し形成する。
又、第7図Bに示すように、筒状素材1の内周
にガタがない程度で嵌入可能なガイドピン24を
先端に有し、且つガイドピン24の基部にテーパ
ー状の切刃28を有する切刃付き面取り工具27
によつて面取り面29を形成してもよい。この場
合には、ガイドピン24を筒状素材1内に嵌入し
て後、切刃付き面取り工具27を回転させて開口
端の角を切削面取りするものである。
このように面取りを施した筒状素材1は、第8
図Aに示すように、テーパーセンター4aのテー
パー面4dによつて軸支する。尚、前述の如く筒
状素材1に面取り面29を形成しなくとも、第8
図B,Cに示すように、筒状素材1内周にガタが
ない程度に嵌入可能なガイドピン4eを先端に有
するガイドピン付テーパーセンター4b、或いは
ガイドピンセンター4cを使用すれば軸支できる
のでこの方法によつて軸支してもよいことは言う
までもない。又、図示はしないが、面取り面29
が形成されている筒状素材1であつてもガイドピ
ン付テーパーセンター4bを使用して軸支すれば
より確実に軸支することができる。尚、前記ガイ
ドピン付テーパーセンター4bはガイドピンの基
部にテーパー面を有する形状であり、ガイドピン
センター4cは円柱の端面中心にガイドピンを植
設した形状である。
一方、このように研削する筒状外面研削装置
は、第3図に示すように、基台5上に載置固定し
てある筒状素材支持装置6と、駆動回転している
研削砥石2とからなる。
筒状素材支持装置6は、第3図乃至第6図に示
すように、基台5上の軸支部7にて基端を回動自
在に軸支された支持杆8と、その先端に取付けら
れたレギユレーテイングホイール3の軸受9と、
この軸受9によつて回転自在に軸支され且つ支持
杆8の回動によつて研削砥石2方向に離隔接近す
るレギユレーテイングホイール3と、レギユレー
テイングホイール3と研削砥石2との間に配され
た両センター4,4と、このセンター4,4とレ
ギユレーテイングホイール3とをそれぞれ作動さ
せる連動カム10と、レギユレーテイングホイー
ル3を駆動回転させるべく、ユニバーサルジヨイ
ント11を介してレギユレーテイングホイール3
の回転軸12に連結されているモーター13とか
らなる。
そして、軸受9には、支持杆8に対して研削砥
石2の反対方向へ略直角、つまり、手前側へ水平
となるよう作動杆としての作動腕14が植設して
ある。そして、この作動腕14の下面には、基台
5に略垂直に取付けたコイルスプリング30を、
押し上げ量をネジ31により調節自在に当接さ
せ、コイルスプリング30の弾撥力によつて作動
腕14を押し上げてレギユレーテイングホイール
3を研削砥石2側へ回動させるべく常時押圧して
いる。
一方、2本のセンター4,4は、研削砥石2と
レギユレーテイングホイール3との間に、先端同
士を同一軸線植に対峙させて配し、これらのセン
ター4,4同士は軸線上で摺動自在に形成されて
いる。
すなわち、2本のセンター4,4は基台5上に
立設された2本の摺動支持杆15にそれぞれ同一
軸線上で摺動できるように保持されている。そし
て、このセンター4,4は前述したように先端同
士が対峙するように配されているが、このセンタ
ー4,4は後述するセンター押動杆16によつて
センター4,4同士が接近する方向へ押圧される
ように形成されている。
このセンター4,4の押圧は、例えば、図示は
しないがセンター4,4の中間部分側面に縦方向
の切欠をそれぞれ形成し、この切欠内の縦方向の
一面を斜面としておく。一方、センター押動杆1
6を前記それぞれの切欠内に挿入して摺動するよ
うにし、センター押動杆16における前記斜面に
対峙する面を平行な斜面としておき、この斜面同
士を接触させながらセンター押動杆16を上下方
向に押動させることでセンター4,4を水平方向
へ移動させるように形成する。そして、このセン
ター4,4の水平方向の移動は、センター押動杆
16を下方へ押動させることでセンター4,4同
士を接近させ、上方へ移動させることでセンター
押動杆16の押圧を解除してセンター4,4同士
をスプリング等で離隔させるように形成してお
く。
又、基台5にはカム基板17が立設されてい
て、このカム基板17に前記連動カム10が軸支
されている。
連動カム10は、レギユレーテイングホイール
作動カム10aとセンター作動カム10bとを連
結軸10cによつて連結して連動するようにし、
この連結軸10cをカム基板17に貫通させるこ
とで軸支しレギユレーテイングホイール作動カム
10aとセンター作動カム10bとをカム基板1
7の両側に配して形成する。
一方、カム基板17には作動杆としての梃子杆
18をその略中間部分を回動自在に軸支し、その
軸支部分を支点19として配してある。この梃子
杆18の先端には2本のセンター押動杆16が固
定されている。梃子杆18の手前側下部には、コ
イルスプリング20が掛け渡されていて、引張力
により梃子杆18の先端を常時上方へ引張り上げ
ている。
更に、この梃子杆18の手前側の端部下面には
センター作動カム10bを当接させ、そして、前
記作動腕14の手前側の端部上面にはレギユレー
テイングホイール作動カム10aを当接させてお
く。これらのカム10a,10bは1本のカムレ
バー21の回動操作によつてによつて共に回動で
きるように形成されている。そして、このカムレ
バー21を一方向に略90°回動させることで、セ
ンター押動杆16によりセンター4,4同士が接
近するように下方に押圧すべく梃子杆18を揺動
させ、且つレギユレーテイングホイール3を研削
砥石2方向へ移動させるべく作動腕14により支
持杆8を回動させる。又、カムレバー21を前述
と逆方向へ戻すべく略90°回動させることで、レ
ギユレーテイングホイール3を研削砥石2から離
隔する方向へ移動させるべく作動腕14により支
持杆8を回動させ、且つセンター押動杆16によ
るセンター4,4の押圧を解除すべく梃子杆18
を揺動させるものである。
この場合に、前述したように、連動カム10を
使用してセンター押動杆16によるセンター4,
4の押圧、及びレギユレーテイングホイール3の
移動を行なわせるのであるが、1本のカムレバー
21の操作によつてそれぞれ作動させるべくレギ
ユレーテイングホイール作動カム10a、センタ
ー作動カム10bの山22,23を適正な位置に
配してある。
すなわち、第4図に示すように、センター押動
杆16によつてセンター4,4を押圧し、且つレ
ギユレーテイングホイール3が研削砥石2方向へ
移動してセンター4,4によつて軸支されている
筒状体1に当接する時には、例えば、カムレバー
21を横に倒すと、センター作動カム10bの山
23は梃子杆18にかかり梃子杆18の手前側端
を押し上げ、その後レギユレーテイングホイール
作動カム10aの山22が作動腕14からはずれ
てゆきレギユレーテイングホイール3を筒状素材
1に当接させるように各山22,23を設定す
る。又、第6図に示すように、カムレバー21を
縦に戻した場合には、レギユレーテイングホイー
ル作動カム10aの山22は梃子杆18にかかり
レギユレーテイングホイール3を筒状素材1から
離隔させ、その後センター作動カム10bの山2
3が梃子杆18からはずれ梃子杆18の手前側端
が下がりセンター押動杆16によるセンター4,
4の押圧を解除するように各山22,23を設定
する。
従つて、カムレバー21を片手で操作するだけ
でセンター4,4とレギユレーテイングホイール
3との作動を同時に操作できる。
このようにして外周を研削された筒状素材1
は、センター4,4を筒状素材1内に挿入し軸支
されているから、筒状素材1内周にセンター4,
4が接触することとなり、筒状素材1は内周を軸
として回転する。従つて、前加工において外周と
内周との同心度がずれていても筒状素材1は外周
に倣つて研削されず内周を基準にして研削され、
内周と外周との同心度を極めて高精度とすること
ができる。
次に、前述した研削を連続した一連の工程とし
て行なう筒状外面自動研削装置を次に示す。
この装置は、第9図に示す如く、フレーム40
上にスライド受板41を介して砥石切込用スライ
ド42を載置し、その上に砥石取付台43及び砥
石駆動モーター44を載置する。又、同じくフレ
ーム40上にはトラバースするテーブル45を載
置し、このテーブル45上の基台5に前記筒状素
材支持装置6が取付けられている。そして、砥石
取付台43には砥石カバー46によつて半分以上
を覆われた研削砥石2が回転自在に取付けられ、
砥石駆動モーター44により駆動回転すると共
に、位置決めハンドル47によつて研削砥石2に
よる切込量を調節するように形成されている。
又、筒状素材支持装置6におけるセンター4,
4による軸支位置の上方には供給シユート48が
配され、挟持部分の下方には排出シユート49が
配されてある。
そして、第10図及び第13図に示すように、
前記軸支位置の下方には受台50が配され、供給
シユート48から供給された筒状素材1を前記研
削適正位置にて受け止めて載置保持するように上
昇し、それ以外は下方へ引込むように形成されて
いる。
この装置による筒状素材1の外周研削工程を次
に示すと、先ず最初に、第10図に示すように、
レギユレーテイングホイール3と研削砥石2との
間における筒状素材1の研削適正位置に筒状素材
1を載置保持すべく受台50が上昇してセンター
4,4同士の間で停止する。そして、供給シユー
ト48内から、ストツパーピン51が引込むこと
で筒状素材1を1個受台50に載置する。
次に、第11図に示すように、センター押通杆
16が下降することでセンター4,4同士を接近
させ筒状素材1を軸支する。その後、第12図及
び第13図に示すように、受台50を下方へ引込
ませると共に筒状素材1にレギユレーテイングホ
イール3を当接させる。更に、その後研削砥石2
を前進させて筒状素材1外周面に当接し仕上げ研
削を行なうものである。
筒状素材1の外周面の研削後、研削砥石2及び
レギユレーテイングホイール3を筒状素材1から
離隔させ、その後センター押動杆16を上昇させ
ることでセンター4,4同士を離隔させて筒状素
材1を軸支から解放し排出シユート49により搬
出する。この場合に、排出シユート49は必要の
ない時には下方に引込ませておく。
そして、再び受台50を上昇させ、ストツパー
ピン51を引込ませ筒状素材1を供給シユート4
8から受台50上に供給し、前述した工程を再び
繰返して筒状素材1を順次、1個ずつ連続的に研
削するものである。
この時に、受台50の出没、排出シユート49
の出没、又、レギユレーテイングホイール3の移
動及びセンター4,4の作動を行なわせる連動カ
ム10の回転、研削砥石2の移動等は全てサーボ
モーター、油圧或いは空圧シリンダー、ソレノイ
ドバルブ、その他リミツトスイツチ(共に図示せ
ず)等によつて作動するようにし、これらを図示
しない制御装置によつて前述の如き作動を行わせ
るべく制御する。
このように、一部手動、或いは全自動によつて
外周面を研削された筒状素材1は、例えばビデオ
機器のガイドローラーとして使用される。このガ
イドローラーは、図示はしないが、ローラー軸に
筒状素材1を外嵌し、固定フランジによつて筒状
素材1の位置を設定して回転自在に保持してあ
る。そのため、同心度の精度がわるいと回転ブレ
が発生してビデオ録画、再生等に悪影響を及ぼす
から、同心度はμ単位の高精度を要求される。
しかし、前述の如く研削し筒状素材1であれ
ば、同心度のフレをほぼ0に押えることができμ
単位の高精度の要求にも十分に満足でき得る精度
の筒状素材1を提供することができる。
[発明の効果] 上述の如く構成したこと発明に係る筒状外面の
精密研削方法は、筒状素材1を研削砥石2とレギ
ユレーテイングホイール3との間の研削位置に供
給して配し、次に、この筒状素材1内にその軸線
方向両側からそれぞれセンター4,4の先端を挿
入して軸支し、この筒状素材1を研削砥石2とレ
ギユレーテイングホイール3との回転周速差によ
り外面研削し、筒状素材1へのレギユレーテイン
グホイール3の当接と筒状素材1内へのセンター
4,4の先端の挿入とは、1つのカムレバー21
の回動操作によつて連動回動する二つのカム10
a,10bにより、作動杆を介して、センター
4,4の挿入後レギユレーテイングホイール3を
筒状素材1に当接させるようにし、外面研削完了
後レギユレーテイングホイール3を筒状素材1か
ら離隔させた後、筒状素材1内からセンター4,
4を抜脱するようにしたことにより、筒状素材1
内にセンター4,4の先端を挿入して筒状素材1
を軸支するから、筒状素材1の外周に倣つて研削
されず内周面を基準に研削され高精度の同心度を
得ることができる。しかも、研削時の筒状素材1
はブレることなく安定し研削状態を保つことがで
き、研削面の仕上がりも非常に良好となり、高品
質の製品を提供できる。そして、最も大きな効果
は、筒状素材1へのレギユレーテイングホイール
3の当接と筒状素材1内へのセンター4,4の先
端の挿入とを、1つのカムレバー21の回動操作
によつて連動回動する二つのカム10a,10b
により、作動杆を介して、センター4,4の挿入
後レギユレーテイングホイール3を筒状素材1に
当接させるようにし、外面研削完了後レギユレー
テイングホイール3を筒状素材1から離隔させた
後、筒状素材1内からセンター4,4を抜脱する
ようにすることで、非常に簡単な操作によつて、
二つの操作をワンタツチにて行うことができ、従
来はほとんど不可能に近かつた小径筒状の同心度
を0に近い値とする仕上げを容易に行なえるよう
になつたことである。
又、上記精密研削方法に使用する装置も、回転
する研削砥石2とレギユレーテイングホイール3
との回転周速差によつてこれらの間の研削位置に
配された筒状素材1の外面を研削する筒状体研削
盤と、研削砥石2とレギユレーテイングホイール
3との間の研削位置に配された筒状素材1内にそ
の軸線方向両側からそれぞれ先端を挿入して筒状
素材を軸支するセンター4,4と、センター4,
4により軸支完了後筒状素材1にレギユレーテイ
ングホイール3を当接させ、筒状素材1の外面研
削完了後、筒状素材1からレギユレーテイングホ
イール3を離隔させて後筒状素材1からセンター
4,4を抜脱するようにセンター4,4とレギユ
レーテイングホイール3とを作動させる二つの連
動カム10とから構成したので、構造が簡単であ
るから、従来から使用している研削盤等を改良す
ることで形成することができるため設備投資も安
価にて済む。
そして、センター4,4とレギユレーテイング
ホイール3との作動を作動杆を介して作動させる
べく1つのカムレバー21の回動操作によつて連
動回動する連動カム10によつて行なうので、手
動で行なつてもワンタツチで行なうことができ、
両センターにより軸支する作業の後に調整車を被
研削材に当接させなければならない作業順序を確
実に行なうことができ操作ミスがなくなるもの
で、自動化を図る上で頗る便利である。しかも、
この装置における研削砥石2及びレギユレーテイ
ングホイール3の作動、センター4,4による筒
状素材1の軸支、連動カム10の作動を全て制御
装置によつて制御すれば、人手をほとんど必要と
せず全く自動的に外面研削を行なうことができる
のでコストダウンを図ることができる。
以上説明したように、この発明によれば、従来
はほとんど不可能であつた小径筒体内外周の同心
度を0に近い値とする仕上げ外周研削を容易に且
つ安価にて行なうことができ、更に、この研削方
法によつて大径のものの研削加工も十分に可能で
あり、設備投資も少なくて済み、しかも熟練者を
必要とせず簡単な操作で精度のバラつきの無い高
精度の研削を誰にでも行なうことができる等の
種々の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示すもので、第1図
はセンター固定時の斜視工程図、第2図は筒状素
材の外周研削時の平面図、第3図は筒状外面研削
装置の要部の一部切欠斜視図、第4図は同じくモ
ーターを削除した正面図、第5図は同じく平面
図、第6図は同じく筒状素材からレギユレーテイ
ングホイールが離隔した際の正面図、第7図は筒
状素材へのテーパー面取り形成状態を示す断面
図、第8図はセンターによる筒状素材の軸支状態
を示す断面図、第9図は筒状外面自動研削装置の
正面図、第10図乃至第13図は自動研削の際の
概略工程図である。 1……筒状素材、2……研削砥石、3……レギ
ユレーテイングホイール、4……センター、4a
……テーパーセンター、4b……ガイドピン付テ
ーパーセンター、4c……ガイドピンセンター、
4d……テーパー面、4e……ガイドピン、5…
…基台、6……筒状素材支持装置、7……軸支
部、8……支持杆、9……軸受、10……連動カ
ム、10a……レギユレーテイングホイール作動
カム、10b……センター作動カム、10c……
連結軸、11……ユニバーサルジヨイント、12
……回転軸、13……モーター、14……作動
腕、15……摺動支持杆、16……センター押動
杆、17……カム基板、18……梃子杆、19…
…支点、20……コイルスプリング、21……カ
ムレバー、22……山、23……山、24……ガ
イドピン、25……圧接面取り工具、26……圧
接面、27……切刃付き面取り工具、28……切
刃、29……面取り面、30……コイルスプリン
グ、31……ネジ、40……フレーム、41……
スライ受板、42……砥石切込用スライド、43
……砥石取付台、44……砥石駆動モーター、4
5……テーブル、46……砥石カバー、47……
位置決めハンドル、48……供給シユート、49
……排出シユート、50……受台、51……スト
ツパーピン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 筒状素材を研削砥石とレギユレーテイングホ
    イールとの間の研削位置に供給して配し、次に、
    この筒状素材内にその軸線方向両側からそれぞれ
    センターの先端を挿入して軸支し、この筒状素材
    を研削砥石とレギユレーテイングホイールとの回
    転周速差により外面研削し、筒状素材へのレギユ
    レーテイングホイールの当接と筒状素材内へのセ
    ンターの先端の挿入とは、1つのカムレバーの回
    動操作によつて連動回動する二つのカムにより、
    作動杆を介して、センターの挿入後レギユレーテ
    イングホイールを筒状素材に当接させるように
    し、外面研削完了後レギユレーテイングホイール
    を筒状素材から離隔させた後、筒状素材内からセ
    ンターを抜脱するようにしたことを特徴とした筒
    状外面の精密研削方法。 2 筒状素材は、筒状素材内へガタがない程度で
    嵌入可能なガイドピンを先端に有するテーパー面
    取り工具により予め筒状素材内周の両開口端にこ
    の素材内周と同心のセンター受け用テーパー面取
    りを施し、このテーパー面とテーパーセンターと
    により軸支する特許請求の範囲第1項記載の筒状
    外面の精密研削方法。 3 筒状素材は、この素材内へガタがない程度で
    嵌入可能なガイドピンを先端に有するセンターを
    挿入することにより軸支する特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の筒状外面の精密研削方法。 4 研削砥石とレギユレーテイングホイールとの
    間の研削位置への筒状素材の供給、研削位置に供
    給して配された筒状素材内へのセンターの挿入、
    研削砥石とレギユレーテイングホイールとの回転
    周速差による筒状素材の外面研削、外面研削後、
    筒状素材からセンターを抜脱させてこの筒状素材
    を排出する作業を、順次連続した一連の自動工程
    にて行なう特許請求の範囲第1項又は第2項又は
    第3項記載の筒状外面の精密研削方法。 5 回転する研削砥石とレギユレーテイングホイ
    ールとの回転周速差によつてこれらの間の研削位
    置に配された筒状素材の外面を研削する筒状体研
    削盤と、研削砥石とレギユレーテイングホイール
    との間の研削位置に配された筒状素材内にその軸
    線方向両側からそれぞれ先端を挿入して筒状素材
    を軸支するセンターと、センターによる軸支完了
    後筒状素材にレギユレーテイングホイールを当接
    させ、筒状素材の外面研削完了後、筒状素材から
    レギユレーテイングホイールを離隔させて後筒状
    素材からセンターを抜脱するようにセンターとレ
    ギユレーテイングホイールとを作動杆を介して作
    動させるべく1つのカムレバーの回動操作によつ
    て連動回動する二つの連動カムとから構成したこ
    とを特徴とする筒状外面の精密研削装置。 6 筒状素材は、予めその両開口端に内周と同心
    のセンター受け用テーパー面取りを形成し、この
    テーパー面取り面にテーパーセンターを当接させ
    ることで筒状素材を軸支すべく形成した特許請求
    の範囲第5項記載の筒状外面の精密研削装置。 7 センターは、筒状素材内へガタがない程度に
    嵌入可能なガイドピンを先端に有した特許請求の
    範囲第5項又は第6項記載の筒状外面の精密研削
    装置。 8 筒状体研削盤、センター、連動カムは、供給
    シユートから1個ずつ供給された筒状素材を、順
    次研削位置に配してセンターによつて軸支し、そ
    の後筒状素材にレギユレーテイングホイール及び
    研削砥石を当接させて外面研削を行ない、研削完
    了後研削砥石及びレギユレーテイングホイールを
    筒状素材から離隔させて後、センターを筒状素材
    から抜脱させて筒状素材を排出シユートより排出
    する作動を自動的に行なうべく制御装置によつて
    制御される特許請求の範囲第5項又は第6項又は
    第7項記載の筒状外面の精密研削装置。
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