JPH05192092A - アミラーゼ阻害物質を配合してなるペットフード - Google Patents

アミラーゼ阻害物質を配合してなるペットフード

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JPH05192092A
JPH05192092A JP4036420A JP3642092A JPH05192092A JP H05192092 A JPH05192092 A JP H05192092A JP 4036420 A JP4036420 A JP 4036420A JP 3642092 A JP3642092 A JP 3642092A JP H05192092 A JPH05192092 A JP H05192092A
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hydrophilic solvent
pet food
deoiled
amylase inhibitor
substance
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JP4036420A
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English (en)
Inventor
Takashi Mizuno
隆志 水野
Jun Sugiyama
純 杉山
Keijiro Uchino
敬二郎 内野
Toshikatsu Shoji
敏勝 東海林
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NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 月桂樹葉の親水性溶媒抽出物質、脱油月桂樹
葉の親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉の親水性溶媒抽出
物質の脱油物質からなる群から選ばれる物質を主成分と
して含有するアミラーゼ阻害物質を配合してなるペット
フード。月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質、脱油月桂樹
葉の非親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉の非親水性溶媒
抽出物質の脱油物質からなる群から選ばれる物質から、
水可溶部を除去した物質を主成分として含有するアミラ
ーゼ阻害物質を配合してなるペットフード。月桂樹葉を
配合してなるペットフード。脱油した月桂樹葉を配合し
てなるペットフード。 【効果】 本発明のペットフードは、安全性、有効性の
点で問題のないアミラーゼ阻害物質を配合しているの
で、安心してペットに与えることができ、ペットの糖尿
病、肥満症等を有効に予防、治療することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なアミラーゼ阻害
物質、特に月桂樹葉の溶媒抽出物質等を主成分とするア
ミラーゼ阻害物質を配合してなるペットフードに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
犬、ネコ等のペットに、栄養過多等の原因から種々の疾
病が増加している。このような疾病の例として糖尿病、
肥満症、動脈硬化症等を挙げることができるが、これら
の疾病の中には、澱粉等の過剰摂取による血糖上昇が誘
因となって起こるものが多くある。このような疾病の治
療は、一般には食餌療法が主体となるが、ペットに精神
的苦痛を与える上、飼い主等にはカロリー計算等の負担
を与えることになる。従って、簡便な方法として、ペッ
トの食生活の中心である米、小麦粉、トウモロコシ等の
澱粉飼料を与える際に、アミラーゼ阻害物質を服用させ
たり飼料中に予め配合しておいて、澱粉の消化を阻害す
る方法が考えられている。即ち、澱粉を消化するアミラ
ーゼの作用を阻害することにより、糖質の消化吸収を抑
え、血糖上昇を抑制し、糖尿病、肥満症、動脈硬化症等
の代謝性疾患を予防・治療できるとの考えに基づいて、
近年数種のアミラーゼ阻害物質が発見されている。これ
らは、微生物または穀類より得られたオリゴ糖系及びペ
プチド系のものであるが、物質の安定性、安全性、有効
性の点で問題点を有しており、そのほとんどが未だ実用
化の段階までに至っていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明らは、長
年使用されてきた生薬を対象に安全性、有効性の点で問
題点を有しない新規なアミラーゼ阻害物質を見出すべ
く、鋭意研究した結果、月桂樹葉がアミラーゼ阻害物質
を含んでいることを発見し、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は、第一に月桂樹葉の親水性溶媒抽出
物質、脱油月桂樹葉の親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉
の親水性溶媒抽出物質の脱油物質からなる群から選ばれ
る物質を主成分として含有するアミラーゼ阻害物質を配
合してなるペットフードからなる。本発明は、第二に、
月桂樹葉の親水性溶媒抽出物質、脱油月桂樹葉の親水性
溶媒抽出物質及び月桂樹葉の親水性溶媒抽出物質の脱油
物質からなる群から選ばれる物質を、非親水性溶媒及び
水で分配した場合に得られる非親水性溶媒可溶物質を主
成分として含有するアミラーゼ阻害物質を配合してなる
ペットフードからなる。本発明は、第三に、親水性溶媒
が、メタノールまたはエタノールである上記のアミラー
ゼ阻害物質を配合してなるペットフードからなる。本発
明は、第四に、月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質、脱油
月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉の非親水
性溶媒抽出物質の脱油物質からなる群から選ばれる物質
を主成分として含有するアミラーゼ阻害物質を配合して
なるペットフードからなる。
【0004】本発明は、第五に、月桂樹葉の非親水性溶
媒抽出物質、脱油月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質及び
月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質の脱油物質からなる群
から選ばれる物質から水可溶部を除去した物質を主成分
として含有するアミラーゼ阻害物質を配合してなるペッ
トフードからなる。本発明は、第六に、上記の非親水性
溶媒が、酢酸エチルであるアミラーゼ阻害物質を配合し
てなるペットフードからなる。本発明は、第七に、月桂
樹葉を含水エタノール溶液で抽出して得た物質を主成分
として含有するアミラーゼ阻害物質を配合してなるペッ
トフードからなる。本発明は、第八に、上記のペットフ
ードにおいて、含水エタノール溶液で抽出する前または
後に脱油処理される請求項7に記載のアミラーゼ阻害物
質を配合してなるペットフードからなる。本発明は、第
九に、月桂樹葉を配合してなるペットフードからなる。
本発明は、第十に、脱油した月桂樹葉を配合してなるペ
ットフードからなる。
【0005】本発明において、ペットフードとは、犬、
ネコ、ハムスター、リス等の哺乳類の愛玩動物用の食べ
物のことをいう。上記のアミラーゼ阻害物質をペットフ
ードに配合する割合は、ペットの種類、ペットフードの
性質等、種々の因子により変化することができる。主食
用ペットフードに配合する場合は、0.001〜15重量
%配合することが好ましく、特に0.01〜10重量%程
度が好ましい。配合率が0.001%以下であると効果が
あまり期待できず、15重量%であると原材料費が高く
なり、コストの面で望ましくない。また、これらの抽出
物質をビスケットや合成ジャーキー等のスナック状のペ
ットフードに配合する場合は15〜50重量%程度、さ
らに、タブレットや顆粒状の補助食用ペットフードに配
合する場合には50%以上配合させることができる。
【0006】スナック状のペットフードや補助食用ペッ
トフードに配合する場合には、併せてペットの嗜好性物
質を配合またはコーティングするのが望ましい。スナッ
ク状のペットフードまたは補助食用のペットフードの給
餌量は、ペットの体重、肥満度に合わせて決定し、通常
のペットフードと併用して給餌すればよい。本発明にお
いて、月桂樹葉自体をペットフードに配合する場合の配
合量は、月桂樹葉乾燥物として、飼料中0.01〜50重
量%、特に0.1〜20重量%が好ましい。本発明で使用
される月桂樹葉は、地中海沿岸を始め、世界各地で栽培
されている常緑高木、月桂樹Laurus nobilis L (クス
ノキ科Lauraceae)の葉である。月桂樹葉を乾燥したもの
は、ローレル、ベイリーフとよばれ、肉料理、スープ、
シチュー、ソース原料等に香料として多用されている。
また、月桂樹葉を煎じて、リウマチ、神経痛等の治療に
薬物として使用されている。月桂樹葉は、精油を1〜3
重量%含み、その主成分は、シネオール、オイゲノー
ル、ゲラニオールであることが知られている。
【0007】本発明において使用する月桂樹葉は、生の
状態のものでも乾燥状態のものであってもよい。尚、月
桂樹葉自体をペットフードに配合する場合は、適当に、
細かく切断しても、粉砕してもよい。また、公知脱油方
法によって、上記の精油類等の油類を除去してから配合
することが好ましい。本発明のペットフードに配合され
るアミラーゼ阻害物質の製造方法を以下に例を挙げて説
明する。
【0008】参考例1 イ)乾燥した月桂樹葉(発売元:(株)ウチダ和漢薬)
500gをヘキサン1500ml中に浸漬し、24時間室
温で放置した後、濾過によりヘキサンを除去した。この
操作を3回繰り返し、脱油した。ヘキサン可溶部の収量
は、26.7gであった。 ロ) 脱油した月桂樹葉を1日間風乾した。 ハ)風乾した月桂樹葉をメタノール1000ml中に浸漬
し、沸騰下で3時間抽出した。この操作を3回繰り返
し、抽出液を集めた。 ニ)得られた抽出液をエバポレーターにて水浴40℃で
減圧濃縮し、真空乾燥した(収量99.5g)。これに酢
酸エチル500mlを加え、攪拌後濾過した。不溶物はさ
らに酢酸エチル200mlを加えて攪拌後濾過し、濾液を
集めた。 ホ)この濾液に500mlの水を加えて抽出した。この操
作を3回繰り返し、水可溶部(収量19.1g)を除去し
た。 ヘ)酢酸エチル可溶部をエバポレーターにて水浴40℃
で減圧濃縮し、真空乾燥し、褐色の粉末を得た(収量1
7.8g)。
【0009】月桂樹葉抽出物の精製の各段階におけるα
−アミラーゼ阻害活性について検定した。結果を下記表
1に示す。 表1 月桂樹葉 500g 50%阻害濃度 段階 からの収量(g) (IC50,μg/ml) ヘキサン可溶部 26.7 >200 メタノール可溶部 99.5 13.1 水可溶部 19.1 >200 酢酸エチル可溶部 17.8 2.5
【0010】参考例2 イ)実施例1のロ)で得られた風乾した月桂樹葉を酢酸
エチル1000ml中に浸漬し、沸騰下で3時間抽出し
た。この操作を3回繰り返し、抽出液を集めた。 ロ)得られた抽出液をエバポレーターにて水浴40℃で
減圧濃縮し、真空乾燥した(収量31.5g) 。これに水
500mlを加え、攪拌後濾過した。不溶物はさらに水2
00mlを加え、濾液を集めた。濾液を凍結乾燥し、粉末
とした(収量5.3g) 。 ハ) ロ) の不溶物を真空下で乾燥し、水不溶酢酸エチル
可溶部を得た(収量24.3g)。
【0011】月桂樹葉抽出物の精製の各段階におけるα
−アミラーゼ阻害活性について検定した。結果を下記表
2に示す。 表2 月桂樹葉 500g 50%阻害濃度 段階 からの収量(g) (IC50,μg/ml) ヘキサン可溶部 26.7 >200 酢酸エチル可溶部 31.5 3.7 水可溶酢酸エチル可溶部 5.3 >200 水不溶酢酸エチル可溶部 24.3 2.8
【0012】参考例3 イ)乾燥した月桂樹葉(発売元:(株)ウチダ和漢薬)
500gをそれぞれ下記の各エタノール溶液中に浸漬
し、沸騰下で5時間抽出した。この操作を3回繰り返
し、抽出液を集めた。 ロ)得られた抽出液をエバポレーターにて水浴40℃で
減圧濃縮した。 ハ)少量の水に懸濁し、凍結乾燥し、抽出物を得た。 各濃度のエタノール溶液での抽出物の収量、α−アミラ
ーゼ阻害活性を下記表3に示す。 表3 エタノール溶液 収量(葉500gより) 阻害活性 (%) (g) IC50μg/ml 100(無水) 116 15 80 120 50 50 135 290 アミラーゼ阻害剤:シグマ 社製(小麦胚芽由来) 230 得られたアミラーゼ阻害物質は、含水量が多くなるほ
ど、ソボロ状から粉末状の形態のものが得られ、取扱い
に便利である。また、色は、エタノール溶液中の含水量
によって異なるが、含水量が多い場合は、薄い褐色、ま
た含水量が少ない場合は、薄い暗緑色のアミラーゼ阻害
物質が得られる。また上記表3中の結果から明らかなよ
うに、50%の含水エタノール溶液でも市販のアミラー
ゼ阻害物質と同程度の活性を有する物質が得られた。ま
た、得られたエタノール溶液抽出物を活性炭で処理した
ところ、抽出物は更に脱色素された。
【0013】参考例4 イ)乾燥した月桂樹葉(発売元:(株)ウチダ和漢薬)
500gをフラスコに入れ、水を加えて浸漬した。 ロ)このフラスコに水蒸気を導入し、水蒸気蒸留を約3
時間行った。 ハ)このように脱油した月桂樹葉は、各濃度の含水エタ
ノール溶液に浸漬し、沸騰下で5時間抽出した。この操
作を3回繰り返し、抽出液を集めた。 ニ)得られた抽出液をエバポレーターにて40℃の水浴
で減圧濃縮した。 ホ)少量の水に懸濁し、凍結乾燥し抽出物を得た。
【0014】各濃度の含水エタノール溶液による抽出物
の収量、α−アミラーゼ阻害物質を下記表4に示す。 表4 エタノール溶液 収量(葉500gより) 阻害活性 (%) (g) IC50μg/ml 100(無水) 65 9 80 70 30 50 85 200 尚、脱油は、ヘキサン、アセトン、エーテル等の溶媒を
使用して実施することができる。例えば、月桂樹葉1kg
をヘキサン3Lで浸漬し、24時間放置した後、濾過に
よりヘキサンを除去し、その一連の操作を3回繰り返す
ことによって脱油することができる。ヘキサンによる処
理は沸騰下で行うと、単時間で済み、効率が良い。脱油
した月桂樹葉は、風乾等により乾燥される。脱油処理し
た月桂樹葉または月桂樹葉抽出物は、月桂樹葉特有の刺
激臭がほとんどなく、摂取し易いものとなる。
【0015】以下、本発明において使用するアミラーゼ
阻害物質の効果について試験を行った例を示す。 試験例1(デンプン負荷ラットの血糖上昇抑制効果) ラットに澱粉をゾンデにて強制経口投与し、投与後経時
的に血糖値を測定した。検体群には澱粉と共に月桂樹葉
抽出物を与え、その血糖上昇抑制効果について調べた。 1.実験法 SDラット(雄、5週令、体重約130g)を24時間
絶食させた後、実験に用いた。対照群には、可溶性澱粉
(片山化学(株)製)2g/kg体重を、ゾンデにて強制
経口投与し、投与後、経時的に心臓採血し、その血糖値
を酵素比色法( ビジョンキット: ダイナボット社製) に
より測定した。検体群には、月桂樹葉抽出部(参考例1
で得られた酢酸エチル可溶部)100ml/kg体重を、可
溶性澱粉2g/kg体重と同時に強制経口投与し、以下、
対照群と同様の操作を行った。無処理群には、生理食塩
水のみを投与した。 2.結果
【0016】各々の群で得られた結果を下記表5及び図
1に示す。 表5 血中グルコース値(mg/ml) 0 30 60 120(分) 対照群 (n=4) 93 194 162 136 検体群 (n=5) 97 124 131 138 無処理群(n=4) 94 94 105 117 結果から明らかなように、本発明のペットフードに配合
される月桂樹葉由来アミラーゼ阻害物質は、澱粉負荷に
よる血糖上昇を抑制する作用を示した。
【0017】試験例2(澱粉消化遅延効果) 1.実験法 1.5%可溶性澱粉0.25ml、100mMNaCl、20mMCaCl2
を含む溶液45μl、月桂樹葉抽出物(参考例1で得ら
れた酢酸エチル可溶部)、アミラーゼ30μl及び50
mM酢酸緩衝液(pH6.5)で全量450μlとした。水
浴37℃で、15、30、45、60、95分間反応さ
せた後、1.7mMヨウ化カリウムと0.17mMヨウ素を含む
0.0017N塩酸水溶液5mlを加え、700nmの吸光度
を用いて測定し、消化率を求めた。 2.結果 結果を表6及び図2に示す。
【0018】
【表1】 結果から明らかなように、抽出物4μg/ml以上で明ら
かな、デンプン消化の遅延効果が確認できた。 試験例3(ラット体重増加と抑制効果) 1.実験法 ウイスター(Wister) ラット( 雄、4 週令、体重約90
g)(日本SLCより購入)を1週間予備飼育した後、実
験に用いた。市販の飼料(日本農産工業(株)製「ラボ
MRストック粉末」)を基本飼料とした。対照群には基
本飼料を与え、検体群には月桂樹葉抽出物(参考例1で
得られた酢酸エチル可溶部)を1重量部、基本飼料に添
加したものを与えた。1週間ごと8週間、体重を測定
し、実験開始時(0週目)からのそれぞれの週での体重
の増加量を求めた。 2.結果 結果を表7及び図3に示す。
【0019】
【表2】 結果から明らかなように、月桂樹葉抽出物を1重量部添
加することにより、体重増加の抑制が観察された。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。実施例中の「部」は、特に断らない限り、全て
「重量部」を示す。 実施例1 とうもろこし 32部 小麦粉 30 脱脂大豆 15 ミートミール 10 チキンミール 5 ふすま 5 ビタミン・ミネラルミックス 1 月桂樹葉抽出物 2 (参考例1の酢酸エチル可溶部) 上記からなる組成物を混合・粉砕し1mmの開口を有する
篩を用いて整粒した。得られた組成物に約27重量%と
なるように加水し、クッキングエクストルーダー(ウエ
ンガー社製)に8mmの丸型ダイスを装着し押出し処理を
行い、膨化物を得、得られた膨化物をベルト式乾燥機に
より120℃において20分間乾燥した後、膨化物95
部に対し大豆油を5部噴霧して、ドライドッグフードを
得た。
【0021】実施例2 とうもろこし 32部 小麦粉 30 脱脂大豆 15 ミートミール 10 チキンミール 5 ふすま 5 ビタミン・ミネラルミックス 1 リン酸カルシウム 1 月桂樹葉抽出物 1 (参考例1のロ)の脱油風乾物) 上記からなる組成物を混合・粉砕し1mmの開口を有する
篩を用いて整粒した。得られた組成物に約27重量%と
なるように加水し、クッキングエクストルーダー(ウエ
ンガー社製)に8mmの丸型ダイスを装着し、押出し処理
を行い膨化物を得た。得られた膨化物をベルト式乾燥機
により120℃において20分間乾燥した後、膨化物9
5部に対し大豆油を5部噴霧して、ドライドッグフード
を得た。
【0022】実施例3 とうもろこし 32部 小麦粉 25 脱脂大豆 15 フィッシュミール 10 ミートミール 10 チキンミール 5 ビタミン・ミネラルミックス 1 月桂樹葉抽出物 2 (参考例1のメタノール可溶部) 上記組成物を、実施例1と同様にして膨化物を得た。膨
化物92部に対し、大豆油5部とフィッシュエキス3部
を噴霧し、ドライキャットフードを得た。
【0023】実施例4 鶏肉 70部 鶏内蔵 20 ビタミン・ミネラルミックス 5 月桂樹葉抽出物 5 (参考例1の酢酸エチル可溶部) 上記混合物をミキサーにて混和した後、1.5%食塩水中
で100℃において10分間蒸煮処理を行った。冷却
後、缶に肉詰めして、缶タイプドッグフードを得た。缶
詰は4号缶を使用し、肉詰重量は300g、注水100
gとし、120℃において70分間レトルト殺菌を行っ
た。
【0024】実施例5 鶏肉 70部 鶏内臓 20 ビタミン・ミネラルミックス 5 月桂樹葉粉末 5 (参考例1のロ)の脱油風乾物) 上記混合物をミキサーにて混和した後、1.5%食塩水中
で100℃において10分間蒸煮処理を行った。冷却
後、缶に肉詰めして、缶タイプドッグフードを得た。缶
詰は4号缶を使用し、肉詰重量は300g、注水100
gとし、120℃において70分間レトルト殺菌を行っ
た。
【0025】実施例6 蒸煮血合肉 90部 ビタミン・ミネラルミックス 5 月桂樹葉抽出物 5 (参考例1のメタノール可溶部) 蒸煮した、カツオとマグロの血合肉を主原料とした上記
に示した組成の混和物をフレーク状にして、缶タイプキ
ャットフードを得た。缶詰は、ツナ2号缶を使用、肉詰
重量は160g、注水20gとし、110℃において8
0分間レトルト殺菌を行った。
【0026】実施例7 トウモロコシ 32部 小麦粉 30 脱脂大豆 15 ミートミール 10 チキンミール 5 ふすま 5 ビタミン・ミネラルミックス 1 月桂樹葉抽出物 2 (参考例2の酢酸エチル可溶部) 上記組成物を、実施例1と同様にして膨化物を得た。膨
化物92部に対して、大豆油5部とフィッシュエキス3
部を噴霧し、ドライキャットフードを得た。
【0027】実施例8 鶏肉 70部 鶏内臓 20 ビタミン・ミネラルミックス 5 月桂樹葉抽出物 5 (参考例2の水不溶酢酸エチル可溶部) 上記混合物をミキサーにて混和した後、1.5%食塩水中
で100℃において10分間蒸煮処理を行った。冷却
後、缶に肉詰めして、缶タイプドッグフードを得た。缶
詰は、4号缶を使用し、肉詰重量は300g、注水10
0gとし、120℃において70分間、レトルト殺菌を
行った。
【0028】実施例9 小麦粉 60部 脱脂大豆 10 牛脂 5 ミートミール 3.6 ビタミン・ミネラルミックス 1 炭酸水素ナトリウム 0.2 重炭酸アンモニウム 0.2 月桂樹葉抽出物 20 (参考例2の酢酸エチル可溶部) 上記からなる組成物に対して、20重量%の水を加え、
常法によりドウを作成し、成形後、焙焼して、ビスケッ
トタイプのスナック状ペットフードを得た。
【0029】実施例10 ソルビトール 30部 脱脂粉乳 7 牛脂 3 月桂樹葉抽出物 60 (参考例2の水不溶酢酸エチル可溶部) 上記からなる混合物を十分混合した後、常法にて、打錠
し、錠剤を得た。更に、ペットの嗜好性を良くするため
に、錠剤に対して2重量%のフィッシュエキスを噴霧、
コーティングし、錠剤タイプの補助食用ペットフードを
得た。
【0030】実施例11 コーンフラワー 60部 脱脂大豆 10 コーングルテンミール 10 ミートミール 10 ビタミン・ミネラルミックス 5 脱油月桂樹葉粉末 5 (参考例4のロ)の脱油乾燥物) 上記混合物をミキサーにて混合、粉砕し、1mmの開口を
有する篩いを用い整粒した。得られた組成物に約27重
量%となるように加水し、クッキングエクストルーダー
(ウエンガー社製)に8mmの丸型ダイスを装着し、押出
し処理を行い、膨化物を得た。得られた膨化物をベルト
式乾燥機により120℃において20分間乾燥した後、
膨化物95部に対して大豆油を5部噴霧して、ドライド
ッグフードを得た。
【0031】実施例12 ソルビトール 10部 乳糖 10 脱脂粉乳 7 チキンミール 3 月桂樹葉抽出物 70 (参考例4の80%エタノール溶液抽出物) 上記からなる組成物を十分混合した後、常法に従い打錠
し、錠剤を得た。更に、ペットの嗜好性をよくするため
に、錠剤に対して2重量%のフィッシュエキスを噴霧コ
ーティングし、錠剤タイプの補助食用ペットフードを得
た。
【0032】
【効果】本発明のペットフードは、安全性、有効性の点
で問題のないアミラーゼ阻害物質を配合しているので、
安心してペットに与えることができ、ペットの糖尿病、
肥満症等を有効に予防、治療することができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】アミラーゼ阻害物質が、ラットの血中グルコー
ス値に与える影響を示すグラフである。
【図2】アミラーゼ阻害物質が、澱粉の消化に与える影
響を示すグラフである。
【図3】アミラーゼ阻害物質が、ラットの体重増加に与
える影響を示すグラフである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 月桂樹葉の親水性溶媒抽出物質、脱油月
    桂樹葉の親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉の親水性溶媒
    抽出物質の脱油物質からなる群から選ばれる物質を主成
    分として含有するアミラーゼ阻害物質を配合してなるペ
    ットフード。
  2. 【請求項2】 月桂樹葉の親水性溶媒抽出物質、脱油月
    桂樹葉の親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉の親水性溶媒
    抽出物質の脱油物質からなる群から選ばれる物質を、非
    親水性溶媒及び水で分配した場合に得られる非親水性溶
    媒可溶物質を主成分として含有するアミラーゼ阻害物質
    を配合してなるペットフード。
  3. 【請求項3】 親水性溶媒が、メタノールまたはエタノ
    ールである請求項1または2に記載のアミラーゼ阻害物
    質を配合してなるペットフード。
  4. 【請求項4】 月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質、脱油
    月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉の非親水
    性溶媒抽出物質の脱油物質からなる群から選ばれる物質
    を主成分として含有するアミラーゼ阻害物質を配合して
    なるペットフード。
  5. 【請求項5】 月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質、脱油
    月桂樹葉の非親水性溶媒抽出物質及び月桂樹葉の非親水
    性溶媒抽出物質の脱油物質からなる群から選ばれる物質
    から、水可溶部を除去した物質を主成分として含有する
    アミラーゼ阻害物質を配合してなるペットフード。
  6. 【請求項6】 非親水性溶媒が酢酸エチルである請求項
    2、4または5に記載のアミラーゼ阻害物質を配合して
    なるペットフード。
  7. 【請求項7】 月桂樹葉を含水エタノール溶液で抽出し
    て得た物質を主成分として含有するアミラーゼ阻害物質
    を配合してなるペットフード。
  8. 【請求項8】 含水エタノール溶液で抽出する前または
    後に脱油処理される請求項7に記載のアミラーゼ阻害物
    質を配合してなるペットフード。
  9. 【請求項9】 月桂樹葉を配合してなるペットフード。
  10. 【請求項10】脱油した月桂樹葉を配合してなるペット
    フード。
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