JPH05191800A - Hdtv信号用サブバンド符号化方式 - Google Patents

Hdtv信号用サブバンド符号化方式

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JPH05191800A
JPH05191800A JP4004218A JP421892A JPH05191800A JP H05191800 A JPH05191800 A JP H05191800A JP 4004218 A JP4004218 A JP 4004218A JP 421892 A JP421892 A JP 421892A JP H05191800 A JPH05191800 A JP H05191800A
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一成 入江
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尚也 桜井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、HDTV信号のディジタル伝送に
用いられるHDTV信号用サブバンド符号化方式に関
し、高品質特性を維持しながら符号化ビットレートを低
減させ、HDTV信号とTV信号との互換性を実現する
ことを目的とする。 【構成】 HDTV信号を4つの帯域信号に分割し、そ
の内の水平,垂直方向が低域の信号を適応予測直交変換
によって符号化するときに、適応予測直交変換における
適応予測差分信号をTV信号用の符号化レートで符号化
した情報と、適応予測差分信号からTV信号成分を差し
引いた差分信号成分を符号化した情報とに分離して可変
長符号化し、TV信号用の符号化レートで符号化した情
報からTV信号を復元するとともに、差分信号成分を符
号化した情報とTV信号成分と適応予測直交変換の予測
信号を用いて水平および垂直方向がともに低域の信号を
復号化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HDTV(高精細画
像)信号のディジタル伝送に用いられる符号化方式にお
いて、従来のTV(テレビジョン)信号との互換性およ
び整合性を維持しつつ、全体の符号化ビットレートを低
減して高能率伝送を実現するHDTV信号用サブバンド
符号化方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、HDTV信号の符号化方式は種々
発表されているが、例えば入力信号と前ラインとの差分
信号を量子化するDPCM(差分パルス符号変調)方
式、入力信号を周波数領域の信号に変換して符号化する
DCT(離散コサイン変換)方式がよく知られている。
特にDCT方式は低ビットレートで比較的高品質特性が
得られるので、これを用いたものが各種検討されてい
る。
【0003】しかし、DCT方式は所要演算量が多く、
また従来のTV信号との互換性をとることが困難であっ
た。したがって、従来は入力信号を帯域分割フィルタに
よって低域にTV信号成分を含む複数の帯域信号に分割
し、最もパワーが大きく視覚特性上も重要な成分を有す
る低域信号のみをDCT方式で符号化し、高域信号は単
純なPCM方式で符号化することにより、TV信号との
整合性をよくするとともに、高品質化と演算量の低減を
図るサブバンド符号化方式が提案されている(例えば、
D.L.Gall,et al., " Transmission of HDTV signals u
sing SubbandDecomposition and Discrete Transform
Coding",International Work-shop onSignal Processin
g of HDTV 1988、あるいは入江,他「HDTV用適応サ
ブバンドDCT符号化の可変レート特性」,交換システ
ム研究会SSE88-176,1989年2月)。
【0004】以下、サブバンド符号化方式について図3
〜図5を参照して説明する。図3は、サブバンド符号化
方式による符号器および復号器の構成例を示すブロック
図である。
【0005】図において、HDTV信号31は、帯域分
割フィルタ32に入力されて帯域分割およびダウンサン
プリング(間引き)が行われる。帯域分割フィルタ32
は、低域通過フィルタLPと高域通過フィルタHPによ
り構成される。ここでは、HDTV信号31は、最初に
水平(ライン)方向に帯域が2分割され、さらに両帯域
信号を垂直方向に2分割され、水平・垂直ともに高域の
HH信号、水平が高域で垂直が低域のHL信号、水平が
低域で垂直が高域のLH信号、水平・垂直ともに低域の
LL信号の各帯域信号に変換される。なお、ダウンサン
プリングはフィルタ処理と同時に行われる。また、この
フィルタ構成としては、QMF(Quadrature Mirror Fi
lter)と呼ばれるフィルタ、あるいは数タップの非巡回
型ディジタルフィルタが用いられる。
【0006】LL信号は、適応DCT符号器33および
可変長符号化回路(VLC)34を介して符号化され、
その他のLH信号〜HH信号は、量子化器(Q)35に
よって単純なPCM方式で量子化コードに変換した後
に、可変長符号化回路(VLC)36を介して可変長コ
ードに変換される。なお、可変長符号化回路34,36
は、各量子化コードに対応した可変長コードを割り付け
る構成になっており、通常は画像信号の振幅分布を考慮
して発生頻度の高い量子化レベルの小さいものには短い
コード、大きいものには長いコードを対応させている。
可変長符号化回路34,36から出力される各可変長コ
ードは、多重化回路(MUX)37で時間多重されて伝
送路38に送出される。
【0007】適応DCT符号器33は、後述する適応予
測差分信号を周波数領域のDCT係数に変換するDCT
変換器(DCT)41、DCT係数を量子化コードに変
換して可変長符号化回路34に与える量子化器(Q)4
2、量子化コードからDCT係数を復元する逆量子化器
(Q-1)43、DCT係数から元の信号値を復元する逆
DCT変換器(DCT-1)44、適応予測における予測
モードの何れを用いるかの決定および動きベクトルの算
出を行うモード制御回路45、適応予測器46、減算器
47および加算器48により構成される。
【0008】このような適応DCT符号器33では、L
L信号に対して、モード制御回路45で得られる情報に
よって適応予測器46がモード切り替えによる予測を行
い、その予測信号を減算器47でLL信号から減算して
適応予測差分信号を求める。次に、その適応予測差分信
号をDCT変換器41でDCT変換し、得られたDCT
係数を量子化器42により量子化して出力する。なお、
この量子化コードは、可変長符号化回路34によって可
変長コードに変換し、他の帯域信号の可変長コードと時
間多重されて伝送される。
【0009】LL信号は、水平・垂直方向の低域通過フ
ィルタを通したものであり、その映像は元の画面と相似
な映像となっており、時間方向の相関関係が含まれてい
る。すなわち、元の映像信号と同様に同一場面では1フ
ィールド前あるいは1フレーム前の映像信号とは画素値
が近似する性質を有しており、適応予測方式はこれを利
用するものである。
【0010】ここで、適応予測器46の構成について図
4を参照し、フィールド間/動き補償フレーム間予測を
用いる適応予測方式の動作原理について図5を参照して
説明する。
【0011】図4において、適応予測器46は、1フレ
ーム前の画像信号を記憶するフレームメモリ51、1フ
ィールド前の画像信号を記憶するフィールドメモリ5
2、1フレーム前の画像信号を水平および垂直方向に数
画素シフト(移動)して出力する動き補償回路53、モ
ード制御回路45から出力される予測モードによってフ
ィールド内モードの場合は零、フィールド間モードの場
合はフィールドメモリ52からの信号、フレーム間モー
ドの場合は動き補償回路53からの信号を選択して出力
する切替回路54により構成される。
【0012】図5において、「○,●,☆,★」は画素
(画像サンプル)を示す。なお、ここでは、フレームn
のフィールド1におけるn+1ライン上で、☆印の画素
71を符号化する場合について説明する。
【0013】フィールド内モードでは、画素値を直接符
号化する。フィールド間モードでは、1フィールド前の
同位置の画素、すなわちTV信号はラインが連続フィー
ルドで交互になるので、フィールド2におけるnおよび
n+1ライン上の2画素の補間(平均値)である画素
(★)72との差分信号を符号化する。フレーム間モー
ドでは、1フレーム前の画素に対して動き成分を補償し
た位置、すなわち動きベクトルの位置までシフトした画
素(☆)73との差分信号を符号化する。ここで、1フ
ィールド前および1フレーム前の信号は、図4における
適応予測器46内のフレームメモリ51およびフィール
ドメモリ52に記録されている。また、動きベクトルに
従って画素の位置をシフトする処理は動き補償回路53
で行われるが、実際にはフレームメモリ51からのアク
セス位置(アドレス)を変更するだけで実現される。予
測信号としては、切替回路54から予測モードに応じた
信号が選択される。
【0014】次に、モード制御回路45における予測
(差分)モードの決定方法について説明する。モード
は、通常、ブロック単位(例えば、8画素×8ライン)
に変更可能とする。まず、符号化するブロック内の電力
(画素値の2乗和)を計算し、これをP1とする。次
に、フィールド間差分信号の電力を求め、これをP2と
する。さらに、あらかじめ設定されている動き補償範囲
内の動きベクトルV1からVnについて、各々のベクト
ル量だけシフトした位置のフレーム間差分信号の電力P
V1〜PVnを求める。ここで、P1,P2およびPV
1〜PVnのうち、最小値となるものを選択してそのと
きのモードを使用する。なお、このときのモード情報お
よび動きベクトル情報は、量子化コードとともにサイド
情報として復号器側に伝送する。
【0015】以上、予測モードがフィールド内あるいは
フィールド間あるいは動き補償フレーム間の3種類の場
合について説明したが、このうちの2つのモードのみ
(例えばフィールド内あるいはフィールド間)にするこ
と、あるいは動き補償を用いずに同位置のフレーム間差
分信号を用いること、あるいはさらにフレームメモリを
増加して前後のフレームから両方向予測を行うモードを
追加した構成など必要に応じて容易に変更することがで
きる。
【0016】また、量子化器42から出力されるDCT
係数の量子化コードは、逆量子化器43および逆DCT
変換器44を介して元の信号値(適応予測差分信号)に
復元された後に、モードに応じて予測信号と加算して適
応予測器46内のフレームメモリ51およびフィールド
メモリ52に記録される。このように、フィールド間あ
るいはフレーム間の相関を除去することにより、LL信
号の符号化効率を向上させることができる。
【0017】ところで、上述した方式では可変長コード
を用いているので、符号化情報量(ビットレート)は入
力画像の性質によって変化する。したがって、固定レー
トで伝送する際には、可変長符号化回路34,36から
の出力発生情報量を可変長符号化回路出力点あるいは多
重化回路出力点に設置されるバッファ(図3では省略)
で監視し、所定のレートにより多くなった場合は量子化
器35,42における量子化ステップサイズを大きく
し、逆に少ない場合はステップサイズを小さくすること
によって、ビットレートを一定に保つ手法が一般的に用
いられる。
【0018】以上符号器の構成および動作について説明
したが、次に再び図3を参照して復号器の構成および動
作について説明する。復号器では、多重分離回路(DM
UX)61によって伝送符号を各帯域信号に分離し、H
H信号,HL信号およびLH信号の各可変長コードは、
可変長復号化回路(VLD)62,逆量子化器(Q-1
63を介して可変長コードから量子化コードへ、さらに
各帯域の信号値に変換される。また、LL信号の可変長
コードは、可変長復号化回路(VLD)64,逆量子化
器(Q-1)65を介して量子化コード、さらにDCT係
数に復元される。その後、DCT係数については、逆D
CT変換器(DCT-1)66でDCT逆変換を行い、適
応予測器67がサイド情報として送られてきたモード情
報および動きベクトル情報に従って選択出力する信号
と、逆DCT変換器66の出力信号とを加算器68で加
算することによって復号信号を得る。各帯域の信号は帯
域合成フィルタ69に入力され、符号器と逆の順序で、
最初に垂直方向に合成およびアップサンプリング(補
間)を行い、次に水平方向に合成およびアップサンプリ
ング(補間)を行うことによってHDTV信号を復元す
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LL信号の
帯域が従来のTV信号の帯域に近い(若干大きい)の
で、従来方式では、LL信号からTV信号を再生するこ
とが容易であった。最も単純な方法としては、復号化し
たLL信号からTV信号画素数に相当する画素を取り出
せば、画面端は一部削除されているがTV映像の再生が
可能である。
【0020】しかし、従来の符号化方式では、通常、各
サブバンド信号に対する符号化情報の割り当てが入力信
号に応じて可変であるので、HDTV信号の再生品質に
大きな影響を与えるLL信号は、他のサブバンド信号よ
り多くの情報量が割り当てられていた。したがって、L
L信号情報を従来のTV信号の符号化に使用されている
符号化レートに制限すると、HDTV再生映像品質の劣
化が避けられなかった。また、伝送符号化情報の一部か
らTV信号情報を従来のTV信号と同一レードで取り出
すような符号化構成の実現は困難であった。すなわち、
HDTV信号とTV信号との完全な互換性を確保するこ
とができなかった。
【0021】本発明は、高品質特性を維持しながら符号
化ビットレートを低減させ、さらにHDTV信号とTV
信号との完全な互換性を実現することができるHDTV
信号用サブバンド符号化方式を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、HDTV信号を水平方向に低域および高域の帯域信
号に分割し、さらに水平両帯域信号をそれぞれ垂直方向
に低域および高域の帯域信号に分割して4つの帯域信号
を生成し、その内の水平および垂直方向がともに低域の
信号を適応予測直交変換によって符号化し、符号化され
た前記水平および垂直方向がともに低域の信号を適応予
測直交逆変換によって復号化し、他の帯域信号と合成し
て前記HDTV信号を再生するHDTV信号用サブバン
ド符号化方式において、前記適応予測直交変換における
適応予測差分信号をTV信号用の符号化レートで符号化
した情報と、前記適応予測差分信号からTV信号成分を
差し引いた差分信号成分を符号化した情報とに分離して
可変長符号化し、前記TV信号用の符号化レートで符号
化した情報からTV信号を復元するとともに、前記差分
信号成分を符号化した情報と前記TV信号成分と適応予
測直交変換の予測信号を用いて前記水平および垂直方向
がともに低域の信号を復号化することを特徴とする。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のHDTV信号用サブバンド符号化方式において、差分
信号成分として直交変換係数を用いることを特徴とす
る。
【0024】
【作用】請求項1に記載の発明は、水平および垂直方向
がともに低域の信号を適応予測直交変換によって符号化
するときに、適応予測差分信号(予測残差信号)をTV
信号用の符号化レートで符号化し、さらにその適応予測
差分信号からTV信号成分を差し引いた差分信号につい
て符号化し、復号器側で個別にTV信号および水平およ
び垂直方向がともに低域の信号を復元することにより、
HDTV信号とTV信号との互換性を実現することがで
きる。
【0025】請求項2に記載の発明は、差分信号成分と
して直交変換係数を用いることにより、高い符号化効率
を得ることができる。
【0026】
【実施例】図1は、請求項1に記載の発明のHDTV信
号用サブバンド符号化方式による符号器および復号器の
実施例構成を示すブロック図である。
【0027】なお、図3に示す従来の符号器および復号
器を構成しているものがそのまま利用できるものについ
ては同一符号を付す。図において、本実施例の符号器の
特徴とするところは、帯域分割フィルタ32で分割され
たLL信号を適応予測DCTによって符号化する適応D
CT符号器10が、適応予測DCTにおける適応予測差
分信号(予測残差信号)をTV信号用の符号化レートで
符号化し、さらにその適応予測差分信号からTV信号成
分を差し引いた差分信号について符号化する分離符号化
構成にある。
【0028】すなわち、量子化器(Q)11は、DCT
変換器41から出力される適応予測差分信号のDCT係
数について、従来のTV信号符号化レートに相当する情
報量で符号化して可変長符号化回路(VLC)12に与
え、TV信号の可変長コードに変換する。また、逆量子
化器13および逆DCT変換器44は、量子化器11で
量子化された量子化コードからDCT係数を復元し、さ
らに元の適応予測差分信号からTV信号成分を復元して
減算器14に与える。減算器14では、適応予測差分信
号からTV信号成分を差し引き、その差分信号を量子化
器(QE )15および可変長符号化回路(VLC)16
を介して符号化する。
【0029】なお、適応DCT符号器10におけるその
他の機能および動作は、従来の適応DCT符号器33と
同様である。ここで、可変長符号化回路12からの出力
発生情報量を従来例の場合と同様に可変長符号化回路出
力点あるいは多重化回路出力点に設置されるバッファ
(図1では省略)で監視し、TV信号の符号化レートに
より多くなった場合は量子化器11における量子化ステ
ップサイズを大きくし、逆に少ない場合はステップサイ
ズを小さくすることによって、情報量をTV信号の符号
化レートに保持する。
【0030】また、これと並行して、適応予測差分信号
から逆DCT変換器44の出力信号(適応予測差分信号
のTV信号成分)との差分信号を求め、これを量子化器
15および可変長符号化回路16を介して符号化する。
これらの可変長コードは、多重化回路37で他の帯域信
号の可変長コードと時間多重されて伝送される。なお、
このときの量子化器15のステップサイズについても上
記バッファの監視により任意にコントロールすることが
できる。
【0031】復号器では、多重分離回路(DMUX)6
1によって伝送符号を各帯域信号に分離し、HH信号,
HL信号およびLH信号の各可変長コードは、可変長復
号化回路(VLD)62,逆量子化器(Q-1)63を介
して可変長コードから量子化コードへ、さらに各帯域の
信号値に変換される。
【0032】TV信号符号化レートで符号化されている
情報については、可変長復号化回路(VLD)17で可
変長コードから量子化コードに復元し、さらに逆量子化
器(Q-1)18で適応予測差分信号のDCT係数を復元
する。また、そのDCT係数は逆DCT変換器66でD
CT逆変換され、適応予測器67がサイド情報として送
られてきたモード情報および動きベクトル情報に従って
選択出力する信号と、逆DCT変換器66の出力信号と
を加算器68で加算することによって、TV信号レート
の復号信号を得る。
【0033】一方、差分信号成分については、可変長復
号化回路(VLD)19で可変長コードから量子化コー
ドに復元し、さらに逆量子化器(QE -1)20で差分信号
を復元する。この復元された差分信号と逆量子化器18
の出力信号とを加算器21で加算し、さらに適応予測器
67から出力される予測信号とを加算器22で加算する
ことによって、LL信号を復元する。
【0034】各帯域の信号は帯域合成フィルタ69に入
力され、符号器と逆の順序で、最初に垂直方向に合成お
よびアップサンプリング(補間)を行い、次に水平方向
に合成およびアップサンプリング(補間)を行うことに
よってHDTV信号を復元する。
【0035】このように本発明による復号器では、上述
の手順でHDTV信号を再生できるとともに、一点鎖線
で囲むTV信号復号器23を用いてTV信号の復号が可
能であるので、HDTV信号とTV信号の互換性を実現
することができる。また、LL信号については、TV信
号レートで符号化した情報に、元のLL信号との差分信
号を符号化した情報を上乗せして伝送しているので、復
号器側で高品質に復元することができる。したがって、
合成したHDTV信号についても高品質特性を実現する
ことができる。
【0036】図2は、請求項1に記載の発明のHDTV
信号用サブバンド符号化方式による符号器および復号器
の実施例構成を示すブロック図である。なお、図1に示
す実施例の符号器および復号器を構成しているものがそ
のまま利用できるものについては同一符号を付して説明
に代える。
【0037】図において、本実施例の符号器の特徴とす
るところは、帯域分割フィルタ32で分割されたLL信
号を適応予測DCTによって符号化する適応DCT符号
器10が、適応予測DCTにおける適応予測差分信号
(予測残差信号)をTV信号用の符号化レートで符号化
するとともに、その適応予測差分信号のDCT係数から
TV信号成分を差し引いた差分信号について符号化する
分離符号化構成にある。
【0038】すなわち、量子化器(Q)11は、DCT
変換器41から出力される適応予測差分信号のDCT係
数について、従来のTV信号符号化レートに相当する情
報量で符号化して可変長符号化回路(VLC)12に与
え、TV信号の可変長コードに変換する。また、逆量子
化器13は、量子化器11で量子化された量子化コード
からDCT係数を復元して減算器24に与える。減算器
24では、適応予測差分信号のDCT係数からTV信号
成分を差し引き、その差分信号を量子化器(Q E )25
および可変長符号化回路(VLC)26を介して符号化
する。
【0039】復号器では、多重分離回路(DMUX)6
1によって伝送符号を各帯域信号に分離し、TV信号符
号化レートで符号化されている情報については、同様に
可変長復号化回路17,逆量子化器18,逆DCT変換
器66,適応予測器67,加算器68によってTV信号
レートの復号信号を得る。
【0040】一方、差分信号成分については、可変長復
号化回路(VLD)27で可変長コードから量子化コー
ドに復元し、さらに逆量子化器(QE -1)28で差分信号
を復元する。この復元された差分信号と逆量子化器18
の出力信号とを加算器21で加算し、逆DCT変換器2
9でDCT逆変換を行い、さらに適応予測器67から出
力される予測信号とを加算器22で加算することによっ
て、LL信号を復元する。各帯域の信号は帯域合成フィ
ルタ69に入力され、符号器と逆の順序で、最初に垂直
方向に合成およびアップサンプリング(補間)を行い、
次に水平方向に合成およびアップサンプリング(補間)
を行うことによってHDTV信号を復元する。
【0041】このように本発明による復号器では、上述
の手順でHDTV信号を再生できるとともに、一点鎖線
で囲むTV信号復号器23を用いてTV信号の復号が可
能であるので、HDTV信号とTV信号の互換性を実現
することができる。また、LL信号については、TV信
号レードで符号化した情報に、元のLL信号との差分信
号を符号化した情報を上乗せして伝送しているので、復
号器側で高品質に復元することができ、その結果合成し
たHDTV信号についても高品質特性を実現することが
できる。なお、本実施例では、差分信号をDCT係数領
域で符号化しているので、符号化効率が高く、LL信号
全体の符号化レート、さらにHDTV信号全体の符号化
レートを低減させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、サブバン
ド符号化方式の特徴である高品質特性を維持しながら符
号化ビットレートを低減させることができるとともに、
HDTV信号とTV信号との完全な互換性を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明のHDTV信号用サブバ
ンド符号化方式による符号器および復号器の実施例構成
を示すブロック図である。
【図2】請求項2に記載の発明のHDTV信号用サブバ
ンド符号化方式による符号器および復号器の実施例構成
を示すブロック図である。
【図3】サブバンド符号化方式による符号器および復号
器の構成例を示すブロック図である。
【図4】適応予測器46の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】フィールド間/動き補償フレーム間予測を用い
る適応予測方式の動作原理について説明する図である。
【符号の説明】
10 適応DCT符号器 11 量子化器(Q) 12,16 可変長符号化回路(VLC) 13,18 逆量子化器(Q-1) 14 減算器 15 量子化器(QE) 17,19 可変長復号化回路(VLD) 20 逆量子化器(QE -1) 21,22 加算器 23 TV信号復号器 24 減算器 25 量子化器(QE) 26 可変長符号化回路(VLC) 27 可変長復号化回路(VLD) 28 逆量子化器(QE -1) 29 逆DCT変換器(DCT-1) 31 HDTV信号 32 帯域分割フィルタ 33 適応DCT符号器 34,36 可変長符号化回路(VLC) 35 量子化器(Q) 37 多重化回路(MUX) 38 伝送路 41 DCT変換器(DCT) 42 量子化器(Q) 43 逆量子化器(Q-1) 44 逆DCT変換器(DCT-1) 45 モード制御回路 46 適応予測器 47 減算器 48 加算器 51 フレームメモリ 52 フィールドメモリ 53 動き補償回路 54 切替回路 61 多重分離回路(DMUX) 62,64 可変長復号化回路(VLD) 63,65 逆量子化器(Q-1) 66 逆DCT変換器(DCT-1) 67 適応予測器 68 加算器 69 帯域合成フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HDTV信号を水平方向に低域および高
    域の帯域信号に分割し、さらに水平両帯域信号をそれぞ
    れ垂直方向に低域および高域の帯域信号に分割して4つ
    の帯域信号を生成し、その内の水平および垂直方向がと
    もに低域の信号を適応予測直交変換によって符号化し、 符号化された前記水平および垂直方向がともに低域の信
    号を適応予測直交逆変換によって復号化し、他の帯域信
    号と合成して前記HDTV信号を再生するHDTV信号
    用サブバンド符号化方式において、 前記適応予測直交変換における適応予測差分信号をTV
    信号用の符号化レートで符号化した情報と、前記適応予
    測差分信号からTV信号成分を差し引いた差分信号成分
    を符号化した情報とに分離して可変長符号化し、 前記TV信号用の符号化レートで符号化した情報からT
    V信号を復元するとともに、前記差分信号成分を符号化
    した情報と前記TV信号成分と適応予測直交変換の予測
    信号を用いて前記水平および垂直方向がともに低域の信
    号を復号化することを特徴とするHDTV信号用サブバ
    ンド符号化方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のHDTV信号用サブバ
    ンド符号化方式において、 差分信号成分として直交変換係数を用いることを特徴と
    するHDTV信号用サブバンド符号化方式。
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