JP4548057B2 - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、例えば、混信の発生や通信環境変化による通信への影響を抑制し、安定した通信を行うことができるようにする情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、通信技術と情報処理技術の向上に伴い、家庭内において有線または無線によるネットワーク化が進み、無線通信機能を有する家庭用電化製品等も普及し始めている。例えば、テレビジョン放送番組(コンテンツデータ)を受信するチューナ部と番組を表示するモニタ部とを分離し(別筐体として構成し)、チューナ部とモニタ部との間で無線通信を行い、チューナ部が受信したテレビジョン放送番組(コンテンツデータ)をモニタ部に供給して表示させるテレビジョン受像機がある。
図1は、そのような無線通信機能を有するテレビジョン受像機の構成例を示す図である。
図1において、ベースステーション11およびモニタ12は、1台のテレビジョン受像機を構成するユニットである。ベースステーション11は、図示せぬチューナを有しており、アンテナ11Aを介して、放送局31がアンテナ31Aを介して放送するテレビジョン放送信号を受信することができる。また、ベースステーション11は、モデム、TA(Terminal Adapter)、若しくはLAN(Local Area Network)カード等(いずれも図示せず)を有しており、インターネット32を介して所定のサーバ33よりコンテンツデータ等を取得することができる。ベースステーション11は、このように受信、または取得されたデータを、アンテナ11Bを介してモニタ12に送信する。モニタ12は、これらの信号を受信し、受信したデータに対応する画像を表示する。
このような無線通信において、従来においては、例えば、ビットレートが10Mbpsのコンテンツデータを送信する場合、そのコンテンツデータを送信可能な範囲で最低の変調レートの変調方式により変調して送信していた。このように最低の変調レートでデータを変調させるのは無線変調のレートが低いほど無線回路の出力は高く、感度も高く、エラー率は低くなるからである。なお、例えば、このような無線通信において、通信環境の悪化に伴うエラーレートの増加を抑制するために、パケットを送信する送信側の装置(図1の場合ベースステーション11またはベースステーション21)において、受信した通信電波の強度が弱い場合には、発信データの送出速度を低く選択するように制御する方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−111469号公報
しかしながら、以上のような方法においては、他の無線局による通信との混信や、自身のマルチパス等による一時的な通信の途切れなどがあり、データの伝送が妨げられてしまい、モニタに表示される映像が停止してしまうという課題があった。
例えば、図1に示されるように、もう1台のテレビジョン受像機を構成するユニットとして、ベースステーション21およびモニタ22が設けられているものとする。これらのベースステーション21とモニタ22の構成は、それぞれ、ベースステーション11とモニタ12の場合と基本的に同様であるものとする。
つまり、ベースステーション11およびベースステーション21は、放送局31が放送する番組を受信し、その番組(コンテンツデータ)を、それぞれモニタ12またはモニタ22に送信する。また、ベースステーション11およびベースステーション21は、サーバよりコンテンツデータを、インターネット32を介して取得し、そのコンテンツデータをそれぞれモニタ12またはモニタ22に送信する。モニタ12およびモニタ22は、それぞれ、ベースステーション11またはベースステーション21より送信されたデータを受信し、そのデータに対応する画像を表示する。
このとき、ベースステーション11とモニタ12との間で行われる通信と、ベースステーション21とモニタ21との間で行われる通信とが同じ無線チャンネルにおいて行われる場合がある。その場合、受信信号強度が強くても、図1に示されるように、パケットの送信期間が重なると互いの通信が干渉し、各装置は正常に通信を行うことができなくなってしまうという課題があった。
図1において、信号41がベースステーション11とモニタ12の間において送受信される信号を示しており、期間41−1乃至期間41−4は、その通信においてパケットが送受信されている期間を示している。また、同様に、信号42がベースステーション11とモニタ12の間において送受信される信号を示しており、期間42−1乃至期間42−4は、その通信においてパケットが送受信されている期間を示している。
図1に示されるように、データ転送の密度が高い場合、期間41−1乃至期間41−4と、期間42−1乃至期間42−4は、期間A乃至期間Dで互いに重複している。このような場合、互いのパケットが衝突し、混信等が発生してしまう恐れがあった。また、このような不具合を避けるために一方の(通常、先に開始された方の)通信が優先され、他方の(通常、後に開始された方の)通信が停止させられてしまうものもある。
このように、混信等が発生するか、若しくは、混信などを防ぐための制御が行われた場合、少なくとも一方のデータは正常に送信されないため、そのモニタに表示される映像が停止してしまい、ユーザがコンテンツを快適に視聴することができない場合があった。なお、自身のマルチパスによる干渉についても同様である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、混信の発生や通信環境変化による通信への影響を抑制し、安定した通信を行うことができるようにするものである。
本発明の情報処理装置は、コンテンツデータをエンコードするエンコード手段と、エンコード手段によりエンコードされたコンテンツデータを変調する変調手段と、他の情報処理装置と無線通信を行い、変調手段により変調されたコンテンツデータを送信する無線通信手段と、無線通信手段の無線通信における受信信号の信号強度を測定する受信信号強度測定手段と、無線通信手段の無線通信において発生するエラーの頻度を示すエラーレートを判定するエラーレート判定手段と、受信信号強度測定手段により測定された信号強度と、エラーレート判定手段により判定されたエラーレートに基づいて、エンコード手段によりエンコードされて得られるコンテンツデータのデータレートであるエンコードレートを設定するエンコードレート設定手段と、受信信号強度測定手段により測定された信号強度と、エラーレート判定手段により判定されたエラーレートに基づいて、変調手段により変調されて得られるコンテンツデータのデータレートである変調レートを、エンコードレート設定手段により設定されたエンコードレートよりも大きな値に設定する変調レート設定手段とを備え、エンコード手段は、エンコードレート設定手段により設定されたエンコードレートに基づいてコンテンツデータをエンコードすることにより、エンコードレートのコンテンツデータを生成し、変調手段は、変調レート設定手段により設定された変調レートに基づいてコンテンツデータを変調することにより、変調レートのコンテンツデータを生成し、受信信号強度測定手段により測定された信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、変調レート設定手段は、変調レートを、現在のレートよりも小さくするように設定し、エンコードレート設定手段は、エンコードレートを、変調レートの場合よりも小さくするように設定することを特徴とする。
前記エンコードレート設定手段は、変調レート設定手段による変調レートの低下率よりも大きな割合で、エンコードレートを小さくするように設定することができる。
前記受信信号強度測定手段により測定された信号強度が予め定められた所定の閾値より大きい場合、変調レート設定手段は、変調レートを、現在のレートよりも大きくするように設定し、エンコードレート設定手段は、エンコードレートを、現在のレートを維持するように設定することができる。
さらに、エラーレート判定手段により判定されたエラーレートが予め定められた所定の閾値より大きい場合、変調レート設定手段は、変調レートを、現在のレートよりも小さくするように設定し、エンコードレート設定手段は、エンコードレートを、現在のレートよりも小さくするように設定することができる。
前記エンコードレート設定手段は、変調レート設定手段による変調レートの低下率よりも大きな割合で、エンコードレートを小さくするように設定することができる。
前記エンコード手段は、エンコードにおける量子化精度を調整することにより、エンコード後のデータレートを調整し、エンコードレート設定手段により設定されたエンコードレートのコンテンツデータを生成するようにすることができる。
有線または無線のネットワークを介して情報処理装置の外部よりコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段をさらに備え、エンコード手段は、コンテンツデータ取得手段により取得されたコンテンツデータをエンコードするようにすることができる。
本発明の情報処理方法は、コンテンツデータを送信する無線通信における受信信号の信号強度を測定する受信信号強度測定ステップと、無線通信において発生するエラーの頻度を示すエラーレートを判定するエラーレート判定ステップと、受信信号強度測定ステップの処理により測定された信号強度と、エラーレート判定ステップの処理により判定されたエラーレートに基づいて、受信信号強度測定ステップの処理により測定された信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、コンテンツデータのエンコード後のデータレートであるエンコードレートを、現在のレートよりも小さくするように設定するエンコードレート設定ステップと、受信信号強度測定ステップの処理により測定された信号強度と、エラーレート判定ステップの処理により判定されたエラーレートに基づいて、受信信号強度測定手段により測定された信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、コンテンツデータの変調後のデータレートである変調レートを、現在のレートよりも小さく、かつ、エンコードレート設定ステップの処理により設定されたエンコードレートよりも大きな値に設定する変調レート設定ステップと、エンコードレート設定ステップの処理により設定されたエンコードレートに基づいてコンテンツデータをエンコードすることにより、エンコードレートのコンテンツデータを生成するエンコードステップと、変調レート設定ステップの処理により設定された変調レートに基づいて、エンコードステップの処理によりエンコードされたコンテンツデータを変調することにより、変調レートのコンテンツデータを生成する変調ステップと、他の情報処理装置と無線通信を行い、変調ステップの処理により変調されたコンテンツデータを送信する無線通信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンテンツデータを送信する無線通信における受信信号の信号強度を測定する受信信号強度測定ステップと、無線通信において発生するエラーの頻度を示すエラーレートを判定するエラーレート判定ステップと、受信信号強度測定ステップの処理により測定された信号強度と、エラーレート判定ステップの処理により判定されたエラーレートに基づいて、受信信号強度測定ステップの処理により測定された信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、コンテンツデータのエンコード後のデータレートであるエンコードレートを、現在のレートよりも小さくするように設定するエンコードレート設定ステップと、受信信号強度測定ステップの処理により測定された信号強度と、エラーレート判定ステップの処理により判定されたエラーレートに基づいて、受信信号強度測定手段により測定された信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、コンテンツデータの変調後のデータレートである変調レートを、現在のレートよりも小さく、かつ、エンコードレート設定ステップの処理により設定されたエンコードレートよりも大きな値に設定する変調レート設定ステップと、エンコードレート設定ステップの処理により設定されたエンコードレートに基づいてコンテンツデータをエンコードすることにより、エンコードレートのコンテンツデータを生成するエンコードステップと、変調レート設定ステップの処理により設定された変調レートに基づいて、エンコードステップの処理によりエンコードされたコンテンツデータを変調することにより、変調レートのコンテンツデータを生成する変調ステップと、他の情報処理装置と無線通信を行い、変調ステップの処理により変調されたコンテンツデータを送信する無線通信ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、コンテンツデータを送信する無線通信における受信信号の信号強度が測定され、無線通信において発生するエラーの頻度を示すエラーレートが判定され、その測定された信号強度と、判定されたエラーレートに基づいて、受信信号強度測定ステップの処理により測定された信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、コンテンツデータのエンコード後のデータレートであるエンコードレートと、コンテンツデータの変調後のデータレートである変調レートが、現在のレートよりも小さく、かつ、変調レートがエンコードレートよりも大きな値となるように設定され、その設定されたエンコードレートに基づいてコンテンツデータがエンコードされて、エンコードレートのコンテンツデータが生成され、また、同じく設定された変調レートに基づいて、そのエンコードされたコンテンツデータが変調されて、変調レートのコンテンツデータが生成され、他の情報処理装置との無線通信により、その変調されたコンテンツデータが送信される。
本発明によれば、例えば、混信の発生や通信環境変化による通信への影響を抑制し、安定した通信を行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は、本発明を適用したテレビジョン受像機の一実施の形態の構成例を示している。
図2の例において、ワイヤレステレビ51は、例えば、放送局61等が放送するテレビジョン信号を受信し、番組を表示させるテレビジョン受像機である。ワイヤレステレビ51は、ベースステーション52およびモニタ53の2つのユニットにより構成される。
ベースステーション52は、後述するように、例えば、放送局61がアンテナ61Aを介して放送するテレビジョン信号を受信可能なチューナを備えており、そのチューナの選局によって選択された周波数(チャンネル)のテレビジョン信号を、アンテナ52Aを介して受信する。また、ベースステーション52は、後述するように、エンコーダを有しており、画像データや音声データ等よりなるコンテンツデータを圧縮する。さらに、ベースステーション52は、アンテナ52Bを介してモニタ53と無線通信を行う通信部を有しており、エンコーダにより圧縮されたコンテンツデータが通信部によりアンテナ52Bを介してモニタ53に供給される。
また、ベースステーション52は、後述するように、例えば、イーサネット(登録商標)ネットワーク(Ethernet(登録商標) network)等を介してインターネット62に接続されている。ベースステーション52は、インターネット62に同様に接続されている他の装置と、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を用いて通信を行う通信部を有しており、例えば、インターネット62に同様に接続されているサーバ63より映像データや音声データ等を含むコンテンツデータを取得する。その取得したコンテンツデータは、エンコーダにより圧縮され、通信部によりアンテナ52Bを介してモニタ53に供給される。
つまり、ベースステーション52は、例えば、ユーザにより入力された指示や、ユーザが予め設定した予約情報等に基づいて、放送局61に対応するチャンネルに選局して放送局61が放送するテレビジョン番組(コンテンツデータ)を受信し、その受信したコンテンツデータを圧縮した後、その圧縮データを、アンテナ52Bを介してモニタ53に供給する。また、ベースステーション52は、例えば、ユーザにより入力された指示や、ユーザが予め設定した予約情報等に基づいて、サーバ63よりインターネット62を介してコンテンツデータを取得し、その取得したコンテンツデータを圧縮した後、アンテナ52Bを介してモニタ53に供給する。
モニタ53は、ベースステーション52と通信可能な範囲内において、ユーザによって任意の位置に移動される。モニタ53は、ベースステーション52から送信されるコンテンツデータを、アンテナ53Aを介して受信し、復調したり伸張したりデータ変換等を行うなどして、画像や音声の出力用データを生成し、その出力用データを用いて画像や音声を出力する。
図3は、図2のベースステーション52の内部の構成例を示すブロック図である。
図3において、ベースステーション52は、受信部71、通信インタフェース72、セレクタ73、ビデオデコーダ74、音声信号用A/D(Analog / Digital)変換器75、エンコーダ76、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)77、データ伝送処理部78、ローカルバス81、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、フラッシュメモリ94、PCIバス(Peripheral Components Interconnect bus)101、無線通信部111、記憶部112、入力部113、通信部114、ドライブ115、およびレート設定処理部121を備えている。
受信部71は、例えば放送局61等のような放送局が放送する番組を受信するためのチューナである。受信部71は、ユーザの指示やプログラム制御等に基づいて、受信する番組のチャンネル(受信する番組の周波数帯)を選択(選局)し、アンテナ52Aを介して受信されるテレビジョン信号より、その選局されたチャンネル(周波数帯)において放送される番組(コンテンツデータ)を抽出し、それをセレクタ73に供給する。
通信インタフェース部72は、ベースステーション52の外部より供給されるデータを取得するための各種のインタフェースにより構成される。例えば、通信インタフェース部72は、イーサネット(登録商標)ケーブルを接続可能な端子を有しており、その端子に接続されたイーサネット(登録商標)ケーブルを介してインターネット62に接続され、そのインターネット62を介してサーバ63よりコンテンツデータを取得する。また、通信インタフェース部72は、これ以外にも、例えば、アナログコンポジット信号を入力するCVBS(Composite Video Baseband Signal)入力端子や525インターレス信号を入力可能なD1入力端子等を備えるようにしても良い。また、これ以外の入力端子を設けるようにしてもよい。通信インタフェース部72は、各種の入力端子を介して取得されたコンテンツデータをセレクタ73に供給する。なお、この、取得されたコンテンツデータは基本的に非圧縮データとする。また、例えば、他の装置を制御するための信号を出力するAV(Audio Visual)マウス信号出力端子等の出力端子を設けるようにしてもよい。
セレクタ73は、2つの入力端子より入力されたコンテンツデータの内、一方の入力端子より入力されたコンテンツデータをビデオデコーダ74および音声信号用A/D変換器75に供給する。例えば、セレクタ73は、入力を受信部71からの出力に切り替え、受信部71より供給される、画像データと音声データにより構成されるコンテンツデータの内、画像データをビデオデコーダ74に供給し、音声データを音声信号用A/D変換器75に供給する。
ビデオデコーダ74は、セレクタ73より入力された各種のフォーマットの画像データを復号する等してフォーマット変換し、そのフォーマット変換により得られた、テレビ放送向けコンポーネント信号のインタフェースに関する規格であるITU-R(International Telecommunication Union Radiocommunication Sector)656に準拠するフォーマットの画像データをエンコーダ76に供給する。
音声信号用A/D変換器75は、セレクタ73を介して供給されるコンテンツデータの音声信号(アナログ信号)をA/D変換し、PCM(Pulse Code Modulation)方式の音声デジタルデータを生成する。音声信号用A/D変換器75は、そのデジタルデータをエンコーダ76に供給する。
エンコーダ76は、ビデオデコーダ74より供給された画像データや音声信号用A/D変換器75より供給された音声データをSDRAM77に蓄積させ、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式によりそれらのデータを圧縮(エンコード)し、MPEGデータを生成する。このとき、エンコーダ76は、レート設定処理部121により設定されたMPEGレート(圧縮率)に基づいて、エンコード処理を行う。
つまり、エンコーダ76は、エンコードされたデータのデータレート(エンコードレート)が、レート設定処理部121により設定されたMPEGレートとなるように、データをエンコードする。
そして、エンコーダ76は、その生成した画像データのMPEGデータや音声データのMPEGデータを、MPEG-2多重方式の1つである伝送用の多重化方式で多重化し、トランスポートストリームデータとしてのMPEGデータを生成する。MPEGデータを多重化したエンコーダ76は、その多重化されたMPEGデータ(トランスポートストリームデータ)をデータ伝送処理部78に供給する。
SDRAM77は、画像データや音声データを蓄積するバッファである。エンコーダ76は、画像データや音声データをエンコードする際に、その画像データや音声データをSDRAM77に一時的に保持させ、その保持させたデータを必要に応じて読み出したり、更新したりする。
データ伝送処理部78は、バッファメモリ等により構成され、エンコーダ76より供給されたMPEGデータを一時的に蓄積し、ローカルバス81を介してCPU91と通信し、所定の方式でその蓄積したMPEGデータをCPU91に供給する。
ローカルバス81は、CPU91のローカルバスであり、CPU91、データ伝送処理部78、ROM92、RAM93、およびフラッシュメモリ94を互いに接続し、通信可能な状態とするためのバスである。
CPU91は、ベースステーション52全体を制御する制御部である。また、CPU91は、図3に示されるように、ローカルバス81を介してデータ伝送処理部78と接続されている。CPU91は、ローカルバス81を介してデータ伝送処理部78と通信を行い、データ伝送処理部78よりMPEGデータ(トランスポートストリームデータ)を取得する。
また、CPU91は、PCIバス101にも接続されている。PCIバス101は、汎用のバスであり、CPU91、無線通信部111、記憶部112、入力部113、通信部114、およびドライブ115が接続されている。
CPU91は、PCIバス101を介して無線通信部111と通信を行い、データ伝送処理部78より取得したMPEGデータ(トランスポートストリームデータ)を無線通信部111に供給する。
ROM92は、ローカルバス81を介してCPU91と接続されており、CPU91により実行されるプログラムやデータを予め記憶している。RAM93は、ローカルバス81を介してCPU91と接続されており、CPU91に制御されて、CPU91が実行するプログラムやCPU91が処理するデータ等を一時的に保持する。フラッシュメモリ94は、更新可能なCPU91により実行されるプログラムやデータを保持している。フラッシュメモリ94に記憶されている情報は、CPU91の制御等により更新可能である。
PCIバス101を介してCPU91と接続される無線通信部111は、バッファメモリを有しており、CPU91より供給されたMPEGデータを、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式で変調し、その変調された信号を、アンテナ52Bを介してモニタ53に送信する。なお、このとき、無線通信部111は、レート設定処理部121により設定された変調レートでMPEGデータを変調する。
記憶部112は、ハードディスクなどの大容量記憶媒体により構成され、CPU91が実行するプログラムや利用するデータ等の各種の情報を記憶する。入力部113は、ボタン、マウス、キーボード、およびリモートコントローラ等の各種の入力デバイスにより構成され、ユーザからの指示入力を受け付ける。通信部114は、図示せぬネットワークを介して他の装置と通信を行うことにより、その他の装置より、CPU91が実行するプログラムや利用するデータ等の各種の情報を取得する。取得した情報は、PCIバス101を介して記憶部112等に供給されて記憶される。また、ドライブ115は、必要に応じてPCIバス101に接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア116が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて記憶部112にインストールされる。
レート設定処理部121は、無線通信部111を制御し、無線通信部111が行っている無線通信における受信信号強度等の情報を取得し、その情報に基づいて、エンコーダ76が圧縮する際のコンテンツデータの圧縮率(MPEGレート)と、無線通信部111が変調する際の変調レートを決定し、それぞれ、エンコーダ76または無線通信部111に供給する。
図4は、エンコーダ76の詳細な構成例を説明するブロック図である。
図4において、エンコーダ76は、画像データ用エンコーダ131、音声データ用エンコーダ132、TS(Transport Stream)生成部133を有している。図4に示されるように、画像データ用エンコーダ131は、ビデオデコーダ74より供給された画像データをMPEG方式で圧縮(エンコード)し、その圧縮されたMPEGデータ(画像データ)をTS生成部133に供給する。その際、画像データエンコーダ131は、レート設定部121より供給されるMPEGレートに基づいて圧縮率を決定し、画像データをその圧縮率で圧縮する。
音声データ用エンコーダ132は、音声信号用A/D変換器75より供給された音声データをMPEG方式でエンコードし、そのエンコードされたMPEGデータ(音声データ)をTS生成部133に供給する。
TS生成部133は、供給された画像データのMPEGデータと音声データのMPEGデータを所定の方式で多重化し、トランスポートストリームデータを生成し、それをデータ伝送処理部78に供給する。
図5は、図4の画像データ用エンコーダ131の詳細な構成例を示すブロック図である。
図5に示されるように、画像データ用エンコーダ131は、A/D変換部141と、画面並べ替えバッファ142と、加算部143と、直交変換部144と、量子化部145と、可逆符号化部146と、蓄積バッファ147と、逆量子化部148と、逆直交変換部149と、フレームメモリ150と、動き予測補償部151と、MPEGレート制御部152とにより構成されている。
図5において、A/D変換部141は、入力された画像信号をデジタル信号に変換する。そして、画面並べ替えバッファ142は、画像データ用エンコーダ131から出力されるMPEGデータ(画像データ)のGOP(Group of Pictures)構造に応じて、フレームの並べ替えを行う。画面並べ替えバッファ142は、イントラ(画像内)符号化が行われる画像に関しては、フレーム全体の画像データを直交変換部144に供給する。直交変換部144は、画像データに対して離散コサイン変換またはカルーネンレーベ変換等の直交変換を施し、変換係数を量子化部145に供給する。量子化部145は、直交変換部144から供給された変換係数に対して量子化処理を施す。
可逆符号化部146は、量子化された変換係数に対して可変長符号化、算術符号化等の可逆符号化を施し、符号化された変換係数を蓄積バッファ147に供給して蓄積させる。この符号化された変換係数は、MPEGデータとして出力される。
量子化部145の挙動は、MPEGレート制御部152によって制御される。また、量子化部145は、量子化後の変換係数を逆量子化部148に供給し、逆量子化部148は、その変換係数を逆量子化する。逆直交変換部149は、逆量子化された変換係数に対して逆直交変換処理を施して復号画像情報(非圧縮の画像データ)を生成し、その情報をフレームメモリ150に供給して蓄積させる。
画面並べ替えバッファ142は、インター(画像間)符号化が行われる画像に関しては、画像情報を動き予測補償部151に供給する。動き予測補償部151は、同時に参照される画像情報をフレームメモリ150より取り出し、動き予測補償処理を施して参照画像情報を生成する。動き予測補償部151は、この参照画像情報を加算部143に供給し、加算部143は、参照画像情報を画像情報との差分信号に変換する。また、動き補償予測部151は、同時に動きベクトル情報を可逆符号化部146に供給する。
可逆符号化部146は、その動きベクトル情報に対して可変長符号化または算術符号化等の可逆符号化処理を施し、画像圧縮情報のヘッダ部に挿入される情報を形成する。なお、その他の処理については、イントラ符号化を施される画像圧縮情報と同様であるため、説明を省略する。
また、MPEGレート制御部152は、蓄積バッファ147の蓄積状況に基づいて量子化部145におけるMPEGレートを制御するとともに、レート設定処理部121よりMPEGレートの設定情報を取得し、その設定情報に基づいて量子化部145を制御する。
ところで、MPEG2ビデオ規格においては、量子化についての直接的な規定はされておらず、逆量子化についてのみ、その詳細な規定がなされている。したがって、実際に量子化を行う場合には、量子化の規定に含まれるいくつかの媒介変数を変化させ、その自由度の範囲内で量子化特性を変化させることにより、高画質化や視覚特性を反映した符号化を行うことになる。以下、MPEG2における逆量子化処理について説明する。
MPEG2ビデオ規格において、イントラマクロブロックのDC係数の量子化では、ピクチャ単位にその量子化精度を指定することが可能であり、その他の係数の量子化では、ピクチャ単位で指定可能な量子化行列の各要素に、マクロブロックを単位として指定可能な量子化スケールを乗じた値により各係数の量子化精度を制御することができる。
ところで、量子化行列は、ブロック内での離散コサイン変換係数値間での相対的な量子化精度を設定するために設けられた行列である。この量子化行列を用いることにより、例えば視覚的に劣化の目立ちにくい高域離散コサイン係数値を、視覚的に劣化の目立ちやすい低域離散コサイン係数と比較して粗く量子化するといった処理が可能となり、量子化特性を視覚特性に合致させることができる。なお、量子化行列は、ピクチャ単位で設定することが可能である。
MPEG1およびMPEG2の4:2:0フォーマットの場合には、イントラマクロブロック用と非イントラマクロブロック用の2種類の量子化行列を設定することができ、4:2:2フォーマットおよび4:4:4フォーマットの場合には、さらに輝度信号と色差信号とで独立に合計4種類の量子化行列を設定することができる。
MPEG2において定められている、イントラマクロブロックの量子化行列のデフォルト値が図6に、非イントラマクロブロックの量子化行列のデフォルト値が図7に、それぞれ示されている。上述したように、量子化行列は、ユーザがピクチャ単位で設定可能であるが、設定されていない場合にはこのデフォルト値が用いられる。図6と図7に示されるように、デフォルト値ではイントラマクロブロックに対してのみ重みを有している。
これらのような量子化行列の値を更新(増減)させることにより、レート制御部152は、量子化部145により量子化されたデータのデータレート(MPEGレート)を制御することができる。
量子化スケール(quantiser_scale)は、量子化特性のスケーリングを行うことにより発生符号量を制御するための媒介変数であり、ピクチャ単位で設定される媒介変数q_scale_typeと、マクロブロックを単位として設定される量子化スケールコードquantiser_scale_codeとにより設定される。図8は、これらの関係を表している。
図8において、q_scale_typeが0の場合には線形量子化となり、MPEG1と同様、quantiser_scale_code(1乃至31)の2倍の値がquantiser_scale(2乃至62)に設定される。
また、q_scale_typeが1の場合には非線形量子化となり、quantiser_scale_code(1乃至31)は、小さい量子化スケールコードではより細かく、大きな量子化スケールコードではより粗くスケーリングすることにより、線形量子化の場合に比べ、広い範囲のquantiser_scale(1乃至112)に変換される。このモードは、MPEG2において新たに導入されたもので、特に高いレートで符号化する場合に、小さな量子化スケール領域でより細かな量子化スケール制御を行うことや、極めて複雑な画像を符号化する場合により粗い量子化スケールを用いることが可能となり、MPEG1と比較して、より安定した符号量制御を実現することができる。
図9は、図3の無線通信部111の詳細な構成例を示すブロック図である。
図9において、無線通信部111は、送信処理部161、受信処理部162、および受信信号強度測定部163を有している。
送信処理部161は、送信処理に関する処理を行う処理部であり、シンボルマッパ171、シリアル/パラレル変換部172、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部173、パラレル/シリアル変換部174、変調部175、バンドパスフィルタ(BPF)176、および変調レート制御部177を有している。
シンボルマッパ171は、供給された送信すべきデータビット列(図3の場合、MPEGトランスポートストリームデータ)を、複数存在する搬送波のそれぞれを変調するための複素シンボル列に変換する。シンボルマッパ171は、シンボルの変調方式に応じた構成をとり、複素ビットのデータを、そのデータに対応する複素シンボルに変換する。シンボルマッパ171は、生成したその複素シンボル列をシリアル/パラレル変換器172に供給する。シリアル/パラレル変換器172は、その供給された複素シンボル列を蓄積し、N個ずつパラレルデータとしてIFFT部173に供給する。IFFT部173は、供給されたN個の複素シンボルに逆高速フーリエ変換を施し、OFDMシンボルの標本値を生成し、それをパラレル/シリアル変換部174に供給する。
パラレル/シリアル変換部174は、その供給された標本値を並直列変換し、さらにそれを連続信号に変換することによって複素ベースバンドOFDM信号を生成し、それを変調部175に供給する。変調部175は、変調レート制御部177により制御され、変調レートを調整されて、その複素ベースバンドOFDM信号の実部に対して搬送波を掛け合わせ、搬送帯域の信号を生成する。そして、変調部175は、その信号をバンドパスフィルタ176に供給する。バンドパスフィルタ176は、その供給された信号の周波数成分を制限した後、それをアンテナ52Bよりモニタ53に供給する。
変調レート制御部177は、レート設定処理部121より供給される変調レートに基づいて、変調部175において行われる変調のビットレートを制御する。
受信処理部162は、アンテナ52Bを介して受信したデータを取得し、復調処理行い、復調した信号をバス101に出力する等の信号の受信に関する処理を行う。受信信号強度測定部163は、受信処理部162において受信された信号の強度を測定し、それをRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度表示信号)として、レート設定処理部121に供給する。
図10は、図3のレート設定処理部121の詳細な構成例を説明する図である。
図10において、レート設定処理部121は、エラーレート判定部181、レート判定部182、変調レート設定部183、およびMPEGレート設定部184を有している。
レート設定処理部121は、通信の環境や状況の変化に応じて変調レートやMPEGレートを調整し、通信における不具合の発生を抑制させる。MPEGレートは、エンコーダ76において行われるMPEGエンコード処理の処理結果のビットレートを示す値(エンコードレート)である。変調レートは、変調部175において変調されたデータのビットレートを示す値である。レート設定処理部121は、データの送信を安定して行うことができるように、これらの変調レートの値とMPEGレートの値の大きさを制御する。
例えば、変調レートの値がMPEGレートの値より小さいと、送信バッファがオーバフローしてしまい、コマ落ち等の情報の欠落が生じてしまう。従って、レート設定処理部121は、変調レートの値をMPEGレートよりも大きな値に設定する。
また、レート設定処理部121は、可能である限り、変調レートの値をMPEGレートの値に対して大きくなるように設定する。送信するデータ量が同じであれば、変調レートが大きいほど全データの送信が完了するまでの時間が短くなる。すなわち、送信速度が向上する。従って、このように変調レートをMPEGレートに対して大きくすることにより、レート設定処理部121は、無線チャンネルの使用時間(パケットの送出期間)を短くすることができ、他の通信との干渉を抑制することができる。
ただし、受信信号強度が小さい場合や、受信信号強度が強くても、他の通信との干渉(混信)が発生する可能性が高すぎる場合、変調レートが高すぎると、通信エラー発生の可能性が高くなり、ベースステーション52は、安定した通信を行うことができなくなる恐れがある。そのような場合、レート設定処理部121は、変調レートを下げて通信トラフィック量を減らすことによりエラーの発生を抑制させる。このとき、レート設定処理部121は、変調レートとともにMPEGレートもさげて、通信のマージンの低下を抑制させる。さらに、レート設定処理部121は、MPEGレートの下げ幅を変調レートの下げ幅より大きくすることにより、変調レートをMPEGレートに対して相対的に大きくし、無線チャンネルの使用時間(パケットの送出期間)を短くして、他の通信との干渉を抑制させる。
このようなレートの設定を、レート設定処理部121の各部が行う。CPU91は、実行する送信制御処理においてリトライ処理が発生する度に、その情報をエラーレート判定部181に供給する。エラーレート判定部181は、その情報に基づいて、CPU91において発生するリトライを検出し、所定の時間単位毎のリトライの発生回数(通信エラーの発生回数)をカウントし、その値(通信エラー発生頻度)をエラーレートとしてレート判定部182に供給する。レート判定部182には、また、無線通信部111よりRSSIが供給される。レート判定部182は、無線通信部111より供給されるRSSIや、エラーレート判定部181より供給される所定の時間単位毎のリトライの発生回数(エラーレート)の値に基づいて、エンコーダ76においてエンコードされたMPEGデータのビットレートであるMPEGレート(すなわち、エンコーダ76によるエンコード処理の圧縮率)の最適値を判定し、その情報をMPEGレート設定部184に供給する。また、レート判定部182は、無線通信部111より供給されるRSSIや、エラーレート判定部181より供給される所定の時間単位毎のリトライの発生回数(エラーレート)の値に基づいて、無線通信部111により変調された信号のビットレートである変調レートの最適値を判定し、その情報を変調レート設定部183に供給する。
変調レート設定部183は、レート判定部182より供給された変調レートの最適値に関する情報に基づいて変調レートを設定し、その情報を無線通信部111に供給する。MPEGレート設定部184は、レート判定部182より供給されたMPEGレートの最適値に関する情報に基づいてMPEGレートを設定し、その情報をエンコーダ76に供給する。
以上のように、信号強度やエラーレート等の通信の環境や状態に応じて変調レートやMPEGレートを設定するレート設定処理部121を設け、そのレート設定処理部121が設定したMPEGレートに基づいてエンコーダ76がエンコード処理を行い、レート設定処理部121が設定した変調レートに基づいて変調処理を行うようにするので、ベースステーション52は、混信などのエラーの発生を抑制し、通信品質を向上させ、安定してモニタ53にコンテンツデータを送信することができる。これによりワイヤレステレビ51は、安定してコンテンツデータの出力(画像の表示や音声の出力等)を行うことができる。
次に、このワイヤレステレビ51のベースステーション52において実行される処理の流れについて説明する。
ベースステーション52は、入力部113等よりユーザからのコンテンツデータの出力指示を受け付けると、その指示に従って、データ送信処理を開始し、指示されたコンテンツデータを取得し、それをモニタ53に供給する。
図11のフローチャートを参照してベースステーション52により実行されるデータ送信処理を説明する。
データ送信処理が開始されると、レート設定処理部121は、最初に、ステップS1においてMPEGレートを設定し、その情報をエンコーダ76の画像データ用エンコーダ131に供給する。この値は、例えば、所定の初期値であってもよいし、予め事前通信(テスト用通信やスキャン処理等)が行われ、その通信において測定された信号強度やエラーレートに基づいて設定された値であってもよい。レート設定処理部121より供給されたMPEGレートに関する情報は、画像データ用エンコーダ131のMPEGレート制御部152に供給される。
ステップS1の処理が終了すると、レート設定処理部121は、次に、ステップS2において変調レートを設定し、その情報を無線通信部111に供給する。この値は、例えば、所定の初期値であってもよいし、予め事前通信(テスト用通信やスキャン処理等)が行われ、その通信において測定された信号強度やエラーレートに基づいて設定された値であってもよい。レート設定処理部121より供給された変調レートに関する情報は、無線通信部111の変調レート制御部177に供給される。
MPEGレートおよび変調レートの設定が終了すると、受信部71または通信インタフェース部72の内、ユーザに選択された方は、ステップS3において、ユーザの指示に従って、モニタ53に送信するコンテンツデータを取得する。
例えば、ユーザがテレビジョン番組の表示(音声出力を含む)を指示した場合、受信部71は、アンテナ52Aを介してテレビジョン信号を受信し、そのテレビジョン信号よりユーザに指示されたチャンネルの信号を抽出して復調し、コンテンツデータを抽出してそれをセレクタ73に供給する。セレクタ73は、ユーザの指示に基づいて入力を受信部71に切り替え、受信部71より供給されるコンテンツデータを取得し、そのコンテンツデータの画像データをビデオデコーダ74に供給し、音声データを音声信号用A/D変換器75に供給する。
また、例えば、ユーザがWEBコンテンツの表示(音声出力を含む)を指示した場合、通信インタフェース部72は、インターネット62を介してサーバ63よりWEBコンテンツデータを取得し、それをセレクタ73に供給する。セレクタ73は、ユーザの指示に基づいて入力を通信インタフェース部72に切り替え、通信インタフェース部72より供給されるWEBコンテンツデータを取得し、そのWEBコンテンツデータの画像データをビデオデコーダ74に供給し、音声データを音声信号用A/D変換器75に供給する。
データが取得されると、ビデオデコーダ74および音声信号用A/D変換器75は、それぞれ、供給されたデータの信号変換処理を行う。例えば、ビデオデコーダ74は、供給された画像データのフォーマットを、ITU-R,656の規格に準拠するフォーマットに変換し、それをエンコーダ76に供給する。また、例えば、音声信号用A/D変換器75は、供給された音声データを、所定のサンプリング周波数でサンプリングして所定のビット数で量子化することにより、アナログ信号からデジタル信号に変換し、そのデジタル信号の音声データをエンコーダ76に供給する。
信号変換処理が終了されると、エンコーダ76は、ステップS5において設定されたMPEGレートに基づいて、供給されたデータをMPEG方式でエンコード(圧縮)する。画像データ用エンコーダ131のMPEGレート制御部152は、レート設定処理部121が設定したMPEGレートや、蓄積バッファ147における蓄積量等に基づいて、量子化部145の量子化処理を制御することによって、圧縮後のデータのビットレート(MPEGレート)を制御する。エンコーダ76の各部は、この制御によって決定する圧縮率で画像データをエンコードし、生成したMPEGデータ(画像データ)をTS生成部133に供給する。また、音声データ用エンコーダ132は、供給された音声データをMPEG方式でエンコードし、生成されたMPEGデータ(音声データ)をTS生成部133に供給する。
TS生成部133は、供給されたMPEGデータ(画像データおよび音声データ)を多重化し、転送用のMPEGトランスポートストリームデータを生成する。そして、TS生成部133は、その多重化されたMPEGデータ(MPEGトランスポートストリームデータ)をデータ伝送処理部78に供給する。
データ伝送処理部78は、供給されたMPEGデータを内蔵するバッファに蓄積し、ステップS6において、CPU91に制御されて、その蓄積しているMPEGデータを、CPU91を介して無線通信部111に転送する。転送されたMPEGデータは、無線通信部111のシンボルマッパ171が内蔵するバッファに蓄積される。
MPEGデータを取得した無線通信部111は、ステップS7において、そのMPEGデータをレート設定処理部121により設定された変調レートに基づいてデータを変調し、送信信号を生成する。そして、無線通信部111は、ステップS8においてその送信信号をアンテナ52Bより出力することにより、ユーザが要求したデータをモニタ53に送信する。モニタ53は、このように送信された送信信号を受信して復調等の信号処理を行うことにより、ユーザが要求したコンテンツを表示(出力)させる。以上のようにデータを送信すると無線通信部111は、データ送信処理を終了する。
ベースステーション52は、以上のような送信処理を繰り返し行い、ユーザが要求したコンテンツデータ、またはユーザが要求したデータに関連するコンテンツデータを全てモニタ53に送信する。その場合、ステップS1およびステップS2におけるレートの設定は、その直前の送信処理の環境や状況等に基づいて決定される。
次に、このレート設定値の更新について説明する。レート設定処理部121は、図12乃至図15のフローチャートのようなレート設定値更新処理を実行し、無線通信部111が行う無線通信におけるRSSIやエラーレートに基づいて、MPEGレートや変調レートを設定する。
最初に、図12のフローチャートを参照して、受信信号強度が十分に大きい場合のレート設定値更新処理について説明する。
最初にステップS21において、無線通信部111の受信信号強度測定部163は、受信処理部162が受信した信号の信号強度である受信信号強度を測定する。モニタ53は、ベースステーション52の無線通信部111より例えばコンテンツデータ等のパケットを受信すると、応答としてACKをベースステーション52に送信する。無線通信部111の受信処理部162は、そのACK信号を受信し、受信信号強度測定部163は、その信号強度を測定する。受信信号強度測定部163は、その測定値をレート設定処理部121に供給する。
レート設定処理部121のレート判定部182は、受信信号強度測定部163より供給された測定値を取得すると、ステップS22において、その取得した受信信号強度の値(測定値)が予め設定された閾値より大きいか否かを判定する。受信信号強度の値が、閾値より大きく、十分に大きいと判定した場合、レート判定部182は、その判定結果を変調レート設定部183に供給し、ステップS23に処理を進める。ステップS23において、変調レート設定部183は、その判定結果に基づいて、現在の変調レートの設定値に、予め定められた、1より大きい値Nを乗算し、変調レートの設定値を大きくする。そして、変調レート設定部183は、その更新した設定値(値Nの乗算結果)を無線通信部111に供給し、レート設定値更新処理を終了する。無線通信部111の変調レート制御部177は、供給されたその設定値を保持し、それ以降の変調処理の変調レートを、その設定値を用いて制御する。なお、このとき、MPEGレート設定部184は、MPEGレートを変更しない。
また、ステップS22において、受信信号強度の値が閾値より小さいと判定した場合、レート判定部182は、ステップS23の処理を省略し、現在の変調レートの設定値を変更せずにレート設定値更新処理を終了する。
信号強度が十分に大きい場合、変調レートを高めに設定しても通信エラーの発生が増大しないので、ベースステーション52は、このように更新処理を行うことにより、MPEGレートを下げることなくパケットの送信時間を短くし、他の通信との干渉を抑制させることができる。従って、ベースステーション52は、転送するコンテンツデータの質を低下させずに安定したデータ転送を行うことができる。
このような状況と異なり、受信信号強度が十分に大きくない場合、図12のフローチャートのように更新処理を行うと(MPEGレートを固定し、変調レートを上げると)、通信エラーの発生が増大する恐れがある。そこで、そのような場合のレート設定値更新処理を図13のフローチャートを参照して説明する。
最初にステップS41において、無線通信部111の受信信号強度測定部163は、受信処理部162が受信した信号の信号強度である受信信号強度を測定し、その測定値をレート設定処理部121に供給する。
レート設定処理部121のレート判定部182は、受信信号強度測定部163より供給された測定値を取得すると、ステップS42において、その取得した受信信号強度の値(測定値)が予め設定された閾値より小さいか否かを判定する。この閾値は、図12のステップS22の閾値と異なる値であっても良いし、同じ値であっても良い。
受信信号強度の値が閾値より小さいと判定した場合、レート判定部182は、その判定結果を変調レート設定部183およびMPEGレート設定部184に供給し、ステップS43に処理を進める。ステップS43において、変調レート設定部183は、その判定結果に基づいて、現在の変調レートの設定値に、予め定められた1より小さい値Lを乗算し、変調レートの設定値を小さくする。また、MPEGレート設定部184は、ステップS44において、その判定結果に基づいて、現在のMPEGレートの設定値に、予め定められた、値Lより小さい値Mを乗算し、MPEGレートの設定値を小さくする。すなわち、MPEGレート設定部184は、MPEGレートの設定値を変調レートの低下率よりも大きな割合で下げる。
変調レート設定部183は、その更新した設定値(値Lの乗算結果)を無線通信部111に供給し、MPEGレート設定部184は、その更新した設定値(値Mの乗算結果)をエンコーダ76に供給し、レート設定値更新処理を終了する。無線通信部111の変調レート制御部177は、供給されたその設定値を保持し、それ以降の変調処理の変調レートを、その設定値を用いて制御する。エンコーダ76のMPEGレート制御部152は、供給されたその設定値を保持し、量子化部145において使用される量子化テーブルの更新に利用する。
なお、ステップS42において、受信信号強度の値が閾値より大きいと判定した場合、レート判定部182は、ステップS43およびステップS44の処理を省略し、現在の変調レートの設定値および現在のMPEGレートの設定値を変更せずにレート設定値更新処理を終了する。
以上のように信号強度が小さい場合、このように変調レートを下げることにより、ベースステーション52は、通信エラーの発生を抑制させることができる。また、ベースステーション52は、変調レートともにMPEGレートも下げるので、通信によるコマ落ち等の発生を抑制させることができる。さらに、ベースステーション52は、MPEGレートの下げ幅を変調レートの下げ幅より大きくすることにより、通信のマージンを拡大させ、信号強度が小さく不安定な通信環境であっても、さらに安定したデータ転送を行うことができるようにする。
受信信号強度が十分に大きい場合であっても、例えば、他の装置が近傍において同様の通信を行い、同じ無線チャンネルを使用しているときは、ベースステーション52が図12のように更新処理を行うと、混信などの発生(の可能性)が増大してしまう。そのような場合のレート設定値更新処理を図14のフローチャートを参照して説明する。
最初にステップS61において、無線通信部111の受信信号強度測定部163は、受信処理部162が受信した信号の信号強度である受信信号強度を測定し、その測定値をレート設定処理部121に供給する。
次に、レート設定処理部121のエラーレート判定部181は、ステップS62において、CPU91より供給されるリトライ処理の情報に基づいて、パケット再送の回数を単位時間ごとにカウントし、そのカウント値をレート判定部182に供給する。
レート設定処理部121のレート判定部182は、受信信号強度測定部163より供給された測定値、およびエラーレート判定部181より供給されたカウント値を取得すると、ステップS63において、その取得した受信信号強度の値(測定値)が予め設定された受信信号強度用の閾値より大きく、かつ、エラーレートが予め定められたエラーレート用の閾値より大きいか否かを判定する。ここで、受信信号強度用の閾値は、図12のステップS22の閾値や図13のステップS42の閾値と異なる値であっても良いし、同じ値であっても良い。
受信信号強度の値が受信信号強度用の閾値より大きく、かつ、エラーレートがエラーレート用の閾値より大きいと判定した場合、レート判定部182は、その判定結果を変調レート設定部183およびMPEGレート設定部184に供給し、ステップS64に処理を進める。ステップS64において、変調レート設定部183は、その判定結果に基づいて、現在の変調レートの設定値に、予め定められた1以下の値Lを乗算する。また、MPEGレート設定部184は、ステップS65において、その判定結果に基づいて、現在のMPEGレートの設定値に、予め定められた、値Lより小さい値Mを乗算し、MPEGレートの設定値を小さくする。
つまり、信号強度の測定値が十分に大きいのに、エラーレートが大きい場合、ベースステーション52は、通信相手であるモニタ53との間の通信環境の質は良好であるが、近傍において他の通信が行われており、その通信との混信などのエラーが発生しやすい状況であると判断する。そして、変調レート設定部183は、その判断に従って、必要に応じて変調レートを下げ、さらに、MPEGレート設定部184は、MPEGレートの設定値を変調レートの下げ幅よりも大きく下げる。
例えば、信号強度が十分に強い場合、変調レート設定部183は変調レートの設定値に1を乗算することにより変調レートの設定値を変更しないようにし、MPEGレート設定部184はMPEGレートの設定値に1より小さい値を乗算することによりMPEGレートの設定値を小さくする。
また、例えば、信号強度が十分に強くない場合、変調レート設定部183は変調レートの設定値に1より小さい値Lを乗算することにより変調レートの設定値を小さくし、MPEGレート設定部184はMPEGレートの設定値に値Lより小さい値Mを乗算することによりMPEGレートの設定値を変調レートよりも小さくする。
変調レート設定部183は、その更新した設定値(値Lの乗算結果)を無線通信部111に供給し、MPEGレート設定部184は、その更新した設定値(値Mの乗算結果)をエンコーダ76に供給し、レート設定値更新処理を終了する。無線通信部111の変調レート制御部177は、供給されたその設定値を保持し、それ以降の変調処理の変調レートを、その設定値を用いて制御する。エンコーダ76のMPEGレート制御部152は、供給されたその設定値を保持し、量子化部145において使用される量子化テーブルの更新に利用する。
なお、ステップS63において、受信信号強度の値が閾値より小さいか、または、エラーレートが閾値より小さいと判定した場合、レート判定部182は、ステップS64およびステップS65の処理を省略し、現在の変調レートの設定値および現在のMPEGレートの設定値を変更せずにレート設定値更新処理を終了する。このような条件に当てはまらない場合、レート判定部182は、他のレート設定値更新処理(図12および図13)によりレート設定値の制御を行うように制御する。
以上のように信号強度が大きく、かつ、エラーレートも大きい場合、ベースステーション52は、少なくともMPEGレートを下げるように更新処理を行い、エラーの発生を低減させる。また、ベースステーション52は、必要に応じて変調レートも下げる。これにより、ベースステーション52は、混信の発生する危険性が高い場合であっても、データ転送を安定化させることができる。また、変調レートおよびMPEGレートの両方を下げる場合、上述したように、MPEGレートの下げ幅を変調レートの下げ幅より大きくすることにより、送信密度を低下させることができるので、ベースステーション52は、さらに通信のマージンを増やし、安定したデータ転送を行うことができる。
以上のようにレート設定値更新処理を実行し、通信の環境や状況に応じてビットレートの設定を更新することにより、ベースステーション52は、図15に示されるように、近傍において、同様のベースステーション191とモニタ192が同じチャンネルで無線通信を行う場合、通信全体の時間に対してパケットの送信期間(期間201−1乃至201−4)の長さを短くする。
図15において、ベースステーション191は、ベースステーション52と同じ装置であり、ベースステーション52と同様の構成を有し、ベースステーション52が実行する処理と同様の処理を行う。また、モニタ192も、モニタ53と同様の構成を有し、モニタ53が実行する処理と同様の処理を行う。すなわち、ベースステーション191とモニタ192は、ベースステーション52とモニタ53が行う無線通信と同様の無線通信を行う。
また、信号201がベースステーション52とモニタ53の間において送受信される信号を示しており、期間201−1乃至期間201−4は、その通信においてパケットが送受信されている期間を示している。この期間201−1乃至期間201−4は、それぞれ、図1の期間41−1乃至期間41−4より短い。また、信号202がベースステーション191とモニタ192の間において送受信される信号を示しており、期間202−1乃至期間202−4は、その通信においてパケットが送受信されている期間を示している。この期間202−1乃至期間202−4は、それぞれ、図1の期間42−1乃至期間42−4より短い。
これにより、図15のベースステーション52は、ベースステーション191とモニタ192との通信におけるパケットの送信期間(期間202−1乃至202−4)と衝突させずにパケットを送信することができる。図15において、期間201−1乃至201−4と、期間202−1乃至202−4は、いずれも互いに重複しておらず、両通信によるパケットの干渉は発生しない。
このように、ベースステーション52は、混信などの通信エラーの発生を低減させ、安定したデータ転送を行うことができる。
また、図12乃至図14のフローチャートを参照して説明したレート設定値更新処理を併用することにより、ベースステーション52は、より多様な環境においても、通信の変調レートおよびMPEGレートを制御することにより、安定したデータ転送を行うことができる。
なお、上述した閾値を複数設けるようにし、それらの閾値との大小関係により、予め用意された複数の選択肢のいずれかを選択するようにしてもよい。
また、図12乃至図14のレート設定値更新処理において、ベースステーション52は、レート設定値に係数を乗算することにより、レート設定値を更新するように説明したが、これに限らず、例えば、図16に示されるように、ベースステーション52が、予め複数用意された、変調レートおよびMPEGレートの設定値のグループ(組み合わせ)の中から選択するグループを変更することにより、レート設定値を更新するようにしてもよい。
図16において、ベースステーション52には、変調レートの値とMPEGレートの値の組み合わせがグループとして予め複数用意されている。例えば、グループ1は、設定値が3Mbpsの変調レートと、設定値が3MbpsのMPEGレートとの組み合わせである。変調レートとMPEGレートの設定値として、このグループ1を選択した場合、ベースステーション52は、変調レートを3Mbpsに設定し、MPEGレートを3Mbpsに設定する。
また、例えば、グループ2は、設定値が6Mbpsの変調レートと、設定値が4MbpsのMPEGレートとの組み合わせである。変調レートとMPEGレートの設定値として、このグループ2を選択した場合、ベースステーション52は、変調レートを6Mbpsに設定し、MPEGレートを4Mbpsに設定する。
さらに、例えば、グループ3は、設定値が18Mbpsの変調レートと、設定値が9MbpsのMPEGレートとの組み合わせである。変調レートとMPEGレートの設定値として、このグループ3を選択した場合、ベースステーション52は、変調レートを18Mbpsに設定し、MPEGレートを9Mbpsに設定する。
また、例えば、グループ4は、設定値が36Mbpsの変調レートと、設定値が10MbpsのMPEGレートとの組み合わせである。変調レートとMPEGレートの設定値として、このグループ4を選択した場合、ベースステーション52は、変調レートを36Mbpsに設定し、MPEGレートを10Mbpsに設定する。
さらに、例えば、グループ5は、設定値が50Mbpsの変調レートと、設定値が10MbpsのMPEGレートとの組み合わせである。変調レートとMPEGレートの設定値として、このグループ5を選択した場合、ベースステーション52は、変調レートを50Mbpsに設定し、MPEGレートを10Mbpsに設定する。
ベースステーション52は、RSSI221とエラーレート222を算出し、これらの値に基づいて、条件判定223を行い、上述したグループ1乃至グループ5の中から1つを選択する。各グループ(グループ1乃至グループ5)には、RSSI221とエラーレートそして、ベースステーション52は、その選択したグループに属する変調レートおよびMPEGレートのそれぞれの値を用いて各レートを設定する。
このような場合のレート設定値更新処理を図17のフローチャートを参照して説明する。
最初に、ステップS101において、無線通信部111の受信信号強度測定部163は、受信処理部162が受信した信号の信号強度である受信信号強度を測定し、その測定値をレート設定処理部121に供給する。
次に、レート設定処理部121のエラーレート判定部181は、ステップS102において、CPU91より供給されるリトライ処理の情報に基づいて、パケット再送の回数を単位時間ごとにカウントし、そのカウント値をレート判定部182に供給する。
ステップS103において、レート判定部182は、供給された受信信号強度およびエラーレート(パケットの再送回数)の値に基づいて、変調レートとMPEGレートのグループを選択し、そのグループに属する変調レートおよびMPEGレートの設定値の情報をそれぞれ変調レート設定部183とMPEGレート設定部184に供給する。
変調レートの設定値に関する情報を供給された変調レート設定部183と、MPEGレートの設定値に関する情報を供給されたMPEGレート設定部184は、ステップS104において、それぞれ、供給された情報(すなわち、選択したグループ)に基づいて、変調レートとMPEGレートの設定値を更新する。各レートの設定値の更新が終了すると、レート設定処理部121は、レート設定値更新処理を終了する。
このようなレート設定値更新処理を繰り返すことにより、変調レートおよびMPEGレートの値を予め用意された複数の値より選択して決定することができるので、レート設定処理部121は、容易に、変調レートおよびMPEGレートの値を、通信の環境や状況により適した値に設定することができる。これにより、ベースステーション52は、容易にモニタ53と安定した通信を行うことができる。
なお、図16に示したグループは一例であり、各グループに属する各レートの値は、図16に示した以外の値であってもよい。また、用意されるグループの数も図16に示されるグループ数より多くても少なくてもよい。さらに、変調レートとMPEGレートとがそれぞれ個別に設定されるようにしてもよい。
また、図16において、レート設定処理部121は、RSSIやエラーレートの値に基づいて、直接、変調レートとMPEGレートの設定値を決定するように説明したが、これに限らず、例えば、図18に示されるように、RSSIやエラーレートの値に基づいてレートを上げるかまたは下げるかを決定するようにしてもよい。
図18において、設定可能な変調レートの値として3Mbps、6Mbps、18Mbps、36Mbps、および50Mbpsが予め用意されている。また、設定可能なMPEGレートの値として3Mbps、4Mbps、9Mbps、および10Mbpsが予め用意されている。すなわち、変調レートおよびMPEGレートは、それぞれ、これらの値の内いずれか1つに設定されている。
ベースステーション52は、RSSI221とエラーレート222を算出し、これらの値に基づいて、条件判定233を行い、条件A、条件B、条件C、または条件Dのいずれかを満たすか否かを判定する。そして、これらの条件のいずれかを満たす場合、その条件に対応するように各レートの設定値が変更される。
例えば、RSSI221とエラーレート222が条件Aを満たす場合、ベースステーション52は、変調レートの設定値を、矢印241乃至矢印244で示されるように、現在の設定から1つ設定(レート)を上げるように遷移させる。例えば、現在の変調レートの設定値が3Mbpsの場合、ベースステーション52は、矢印241のように変調レートの設定値を6Mbpsに遷移させる。
また、例えば、RSSI221とエラーレート222が条件Bを満たす場合、ベースステーション52は、変調レートの設定値を、矢印245乃至矢印248で示されるように、現在の設定から1つ設定(レート)を下げるように遷移させる。例えば、現在の変調レートの設定値が50Mbpsの場合、ベースステーション52は、矢印245のように変調レートの設定値を36Mbpsに遷移させる。
さらに、例えば、RSSI221とエラーレート222が条件Cを満たす場合、ベースステーション52は、MPEGレートの設定値を、矢印251乃至矢印253で示されるように、現在の設定から1つ設定(レート)を上げるように遷移させる。例えば、現在のMPEGレートの設定値が3Mbpsの場合、ベースステーション52は、矢印251のようにMPEGレートの設定値を4Mbpsに遷移させる。
また、例えば、RSSI221とエラーレート222が条件Dを満たす場合、ベースステーション52は、MPEGレートの設定値を、矢印254乃至矢印256で示されるように、現在の設定から1つ設定(レート)を下げるように遷移させる。例えば、現在のMPEGレートの設定値が10Mbpsの場合、ベースステーション52は、矢印254のようにMPEGレートの設定値を9Mbpsに遷移させる。
このような場合の変調レート設定値更新処理を図19のフローチャートを参照して説明する。
最初に、ステップS121において、無線通信部111の受信信号強度測定部163は、受信処理部162が受信した信号の信号強度である受信信号強度を測定し、その測定値をレート設定処理部121に供給する。
次に、レート設定処理部121のエラーレート判定部181は、ステップS122において、CPU91より供給されるリトライ処理の情報に基づいて、パケット再送の回数を単位時間ごとにカウントし、そのカウント値をレート判定部182に供給する。
そして、ステップS123において、レート判定部182は、供給された受信信号強度およびエラーレートに基づいて変調レートの設定更新を判定する。レート判定部182は、ステップS124において、ステップS123の判定結果に基づいて、変調レートの設定を上に遷移させるか否かを判定し、遷移させると判定した場合、その情報を変調レート設定部183に供給し、処理をステップS125に進める。
ステップS125において、変調レート設定部183は、このようにレート判定部182に制御されて、変調レートの設定値を1段階上に遷移させる。遷移が完了すると変調レート設定部183は、処理をステップS126に進める。また、ステップS124において、変調レートの設定を上に遷移させないと判定した場合、レート判定部182は、ステップS125の処理を省略し、ステップS126に処理を進める。
ステップS126において、レート判定部182は、ステップS123の判定結果に基づいて、変調レートの設定を下に遷移させるか否かを判定し、遷移させると判定した場合、その情報を変調レート設定部183に供給し、処理をステップS127に進める。ステップS127において、レート判定部182は、更新後の変調レートの値が、MPEGレートの設定値以上となるか否かを判定する。更新後も変調レートの値がMPEGレートの値以上であると判定した場合、レート判定部182は、これらの情報を変調レート設定部183に供給し、処理をステップS128に進める。
ステップS128において、変調レート設定部183は、このようにレート判定部182に制御されて、変調レートの設定値を1段階下に遷移させる。遷移が完了すると変調レート設定部183は、変調レート設定値更新処理を終了する。また、ステップS126において、変調レートの設定を下に遷移させないと判定した場合、レート判定部182は、ステップS127およびステップS128の処理を省略し、変調レート設定値更新処理を終了する。また、ステップS127において、更新後の変調レートの値がMPEGレートの値より小さくなってしまうと判定した場合、レート判定部182は、ステップS128の処理を省略し、変調レート設定値更新処理を終了する。
このような変調レート設定更新処理に並行して、レート設定処理部121は、MPEGレート設定値更新処理を実行する。図20のフローチャートを参照して、MPEGレート設定値更新処理を説明する。
最初に、ステップS141において、無線通信部111の受信信号強度測定部163は、受信処理部162が受信した信号の信号強度である受信信号強度を測定し、その測定値をレート設定処理部121に供給する。
次に、レート設定処理部121のエラーレート判定部181は、ステップS142において、CPU91より供給されるリトライ処理の情報に基づいて、パケット再送の回数を単位時間ごとにカウントし、そのカウント値をレート判定部182に供給する。
そして、ステップS143において、レート判定部182は、供給された受信信号強度およびエラーレートに基づいてMPEGレートの設定更新を判定する。レート判定部182は、ステップS144において、ステップS143の判定結果に基づいて、MPEGレートの設定を上に遷移させるか否かを判定し、遷移させると判定した場合、処理をステップS145に進める。ステップS145において、レート判定部182は、更新後のMPEGレートの値が、変調レートの設定値以下となるか否かを判定する。更新後も変調レートの方がMPEGレートより大きいと判定した場合、レート判定部182は、これらの情報をMPEGレート設定部184に供給し、処理をステップS146に進める。
ステップS146において、MPEGレート設定部184は、このようにレート判定部182に制御されて、MPEGレートの設定値を1段階上に遷移させる。遷移が完了するとMPEGレート設定部184は、処理をステップS147に進める。また、ステップS144において、MPEGレートの設定を上に遷移させないと判定した場合、レート判定部182は、ステップS145およびステップS146の処理を省略し、ステップS147に処理を進める。また、ステップS145において更新後のMPEGレートの値が変調レートより大きくなってしまうと判定した場合、レート判定部182は、ステップS146の処理を省略し、ステップS147に処理を進める。
レート判定部182は、ステップS147において、ステップS143の判定結果に基づいて、MPEGレートの設定を下に遷移させるか否かを判定し、遷移させると判定した場合、その情報をMPEGレート設定部184に供給し、処理をステップS148に進める。
ステップS148において、MPEGレート設定部184は、このようにレート判定部182に制御されて、MPEGレートの設定値を1段階下に遷移させる。遷移が完了するとMPEGレート設定部184は、MPEGレート設定値更新処理を終了する。また、ステップS147において、変調レートの設定を下に遷移させないと判定した場合、レート判定部182は、ステップS148の処理を省略し、MPEGレート設定値更新処理を終了する。
このような変調レート設定更新処理やMPEGレート設定更新処理を繰り返し実行することにより、レート判定部182は、受信信号強度およびエラーレートの値に基づいて、変調レートやMPEGレートの値を容易に更新させることができる。
なお、図18においては、例えば、矢印241乃至矢印244に対する条件Aのように、同じレートの同じ方向への遷移は、全て共通の条件としたが、これに限らず、矢印241乃至矢印248、並びに、矢印251乃至矢印256で示される各遷移の条件を互いに異なるものとするようにしてもよい。
また、図19のフローチャートのステップS127において、変調レートを下げることにより変調レートの値がMPEGレートの値より小さくなってしまうと判定した場合、レート判定部182は、変調レートを下げないように制御しても良いし、更新後の変調レートの値より小さくなるようにMPEGレートを下げるように制御しても良い。同様に、図20のフローチャートのステップS145において、MPEGレートを上げることによりMPEGレートの値が変調レートの値より大きくなってしまうと判定した場合、レート判定部182は、MPEGレートを上げないように制御しても良いし、更新後のMPEGレートの値より大きくなるように変調レートを上げるように制御しても良い。
なお、このような制御処理を省略し、MPEGレートを更新する場合も変調レートを更新する場合も、レート判定部182が、2つのレートの設定値の大小を考慮しないようにしてもよい。
また、レート判定部182は、図19のステップS121の処理と、図20のステップS141の処理を共通化してもよい。同様に、レート判定部182は、図19のステップS122の処理と、図20のステップS142の処理を共通化してもよい。
以上のように、変調レートおよびMPEGレートの値を制御することにより、レート設定処理部121は、変調レートおよびMPEGレートの値を、通信の環境や状況により適した値に設定することができる。これにより、ベースステーション52は、モニタ53と安定した通信を行うことができる。
なお、上述した各種の方法の一部または全部を併用するようにしてももちろんよい。
また、図9の送信処理部161におけるOFDMの変調方式は、その変調レートに応じて変更させるようにしてもよい。例えば、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを6Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を1/2とし、送信処理部161はその変調方式をBPSK(Binary Phase Shift Keying)とする。また、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを9Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を3/4とし、送信処理部161は変調方式をBPSKとする。
さらに、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを12Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を1/2とし、送信処理部161は変調方式をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)とする。また、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを18Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を3/4とし、送信処理部161は変調方式をQPSKとする。
さらに、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを24Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を1/2とし、送信処理部161は変調方式を16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)とする。また、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを36Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を3/4とし、送信処理部161は変調方式を16QAMとする。
さらに、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを48Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を1/2とし、送信処理部161は変調方式を64QAMとする。また、ベースステーション52が送信するデータのデータレートを54Mbpsとする場合、エンコーダ76はその符号化率を3/4とし、送信処理部161は変調方式を64QAMとする。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図3に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア116により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM92や、記憶部112に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
従来の無線通信機能を有するテレビジョン受像機の構成例を示す図である。 本発明を適用したテレビジョン受像機の一実施の形態の構成例を示している。 図2のベースステーションの内部の構成例を示すブロック図である。 図3のエンコーダの詳細な構成例を説明するブロック図である。 図4の画像データ用エンコーダの詳細な構成例を示すブロック図である。 イントラマクロブロックの量子化行列のデフォルト値を示す模式図である。 非イントラマクロブロックの量子化行列のデフォルト値を示す模式図である。 量子化スケールと、媒介変数と、マクロブロックを単位として設定される量子化スケールコードの関係を示す模式図である。 図3の無線通信部の詳細な構成例を示すブロック図である。 図3のレート設定処理部の詳細な構成例を説明する図である。 データ送信処理を説明するフローチャートである。 レート設定値更新処理を説明するフローチャートである。 レート設定値更新処理の他の例を説明するフローチャートである。 レート設定値更新処理の、さらに他の例を説明するフローチャートである。 本発明を適用したベースステーションとモニタによる通信の関係をしめす図である。 変調レートおよびMPEGレートの更新方法の他の例を説明する模式図である。 レート設定値更新処理の、さらに他の例を説明するフローチャートである。 変調レートおよびMPEGレートの更新方法の、さらに他の例を説明する模式図である。 変調レート設定値更新処理を説明するフローチャートである。 MPEGレート設定値更新処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
51 ワイヤレステレビ, 52 ベースステーション, 53 モニタ, 71 受信部, 72 通信インタフェース部, 73 セレクタ, 74 ビデオデコーダ, 75 音声信号用A/D変換器, 76 エンコーダ, 77 SDRAM, 78 データ伝送処理部, 91 CPU, 92 ROM, 93 RAM, 111 無線通信部, 121 レート設定処理部, 131 画像データ用エンコーダ, 132 音声データ用エンコーダ, 133 TS生成部, 145 量子化部, 152 レート制御部, 161 送信処理部, 162 受信処理部, 163 受信信号強度測定部, 175 変調部, 177 変調レート制御部, 181 エラーレート判定部, 182 レート判定部, 183 変調レート設定部, 184 MPEGレート設定部

Claims (9)

  1. コンテンツデータを処理する情報処理装置において、
    コンテンツデータをエンコードするエンコード手段と、
    前記エンコード手段によりエンコードされた前記コンテンツデータを変調する変調手段と、
    他の情報処理装置と無線通信を行い、前記変調手段により変調された前記コンテンツデータを送信する無線通信手段と、
    前記無線通信手段の前記無線通信における受信信号の信号強度を測定する受信信号強度測定手段と、
    前記無線通信手段の前記無線通信において発生するエラーの頻度を示すエラーレートを判定するエラーレート判定手段と、
    前記受信信号強度測定手段により測定された前記信号強度と、前記エラーレート判定手段により判定された前記エラーレートに基づいて、前記エンコード手段によりエンコードされて得られる前記コンテンツデータのデータレートであるエンコードレートを設定するエンコードレート設定手段と、
    前記受信信号強度測定手段により測定された前記信号強度と、前記エラーレート判定手段により判定された前記エラーレートに基づいて、前記変調手段により変調されて得られる前記コンテンツデータのデータレートである変調レートを、前記エンコードレート設定手段により設定された前記エンコードレートよりも大きな値に設定する変調レート設定手段と
    を備え、
    前記エンコード手段は、前記エンコードレート設定手段により設定された前記エンコードレートに基づいて前記コンテンツデータをエンコードすることにより、前記エンコードレートの前記コンテンツデータを生成し、
    前記変調手段は、前記変調レート設定手段により設定された前記変調レートに基づいて前記コンテンツデータを変調することにより、前記変調レートの前記コンテンツデータを生成し、
    前記受信信号強度測定手段により測定された前記信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、前記変調レート設定手段は、前記変調レートを、現在のレートよりも小さくするように設定し、前記エンコードレート設定手段は、前記エンコードレートを、前記変調レートの場合よりも小さくするように設定する
    報処理装置。
  2. 前記エンコードレート設定手段は、前記変調レート設定手段による前記変調レートの低下率よりも大きな割合で、前記エンコードレートを小さくするように設定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記受信信号強度測定手段により測定された前記信号強度が予め定められた所定の閾値より大きい場合、前記変調レート設定手段は、前記変調レートを、現在のレートよりも大きくするように設定し、前記エンコードレート設定手段は、前記エンコードレートを、現在のレートを維持するように設定する
    求項1に記載の情報処理装置。
  4. さらに、前記エラーレート判定手段により判定された前記エラーレートが予め定められた所定の閾値より大きい場合、前記変調レート設定手段は、前記変調レートを、現在のレートよりも小さくするように設定し、前記エンコードレート設定手段は、前記エンコードレートを、現在のレートよりも小さくするように設定する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記エンコードレート設定手段は、前記変調レート設定手段による前記変調レートの低下率よりも大きな割合で、前記エンコードレートを小さくするように設定する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記エンコード手段は、前記エンコードにおける量子化精度を調整することにより、エンコード後のデータレートを調整し、前記エンコードレート設定手段により設定されたエンコードレートのコンテンツデータを生成する
    求項1に記載の情報処理装置。
  7. 有線または無線のネットワークを介して前記情報処理装置の外部より前記コンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段をさらに備え、
    前記エンコード手段は、前記コンテンツデータ取得手段により取得された前記コンテンツデータをエンコードする
    求項1に記載の情報処理装置。
  8. コンテンツデータを処理する情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記コンテンツデータを送信する無線通信における受信信号の信号強度を測定する受信信号強度測定ステップと、
    前記無線通信において発生するエラーの頻度を示すエラーレートを判定するエラーレート判定ステップと、
    前記受信信号強度測定ステップの処理により測定された前記信号強度と、前記エラーレート判定ステップの処理により判定された前記エラーレートに基づいて、前記受信信号強度測定ステップの処理により測定された前記信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、前記コンテンツデータのエンコード後のデータレートであるエンコードレートを、現在のレートよりも小さくするように設定するエンコードレート設定ステップと、
    前記受信信号強度測定ステップの処理により測定された前記信号強度と、前記エラーレート判定ステップの処理により判定された前記エラーレートに基づいて、前記受信信号強度測定手段により測定された前記信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、前記コンテンツデータの変調後のデータレートである変調レートを、現在のレートよりも小さく、かつ、前記エンコードレート設定ステップの処理により設定された前記エンコードレートよりも大きな値に設定する変調レート設定ステップと、
    前記エンコードレート設定ステップの処理により設定された前記エンコードレートに基づいて前記コンテンツデータをエンコードすることにより、前記エンコードレートの前記コンテンツデータを生成するエンコードステップと、
    前記変調レート設定ステップの処理により設定された前記変調レートに基づいて、前記エンコードステップの処理によりエンコードされた前記コンテンツデータを変調することにより、前記変調レートの前記コンテンツデータを生成する変調ステップと、
    他の情報処理装置と無線通信を行い、前記変調ステップの処理により変調された前記コンテンツデータを送信する無線通信ステップと
    含む情報処理方法。
  9. コンテンツデータに関する処理をコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記コンテンツデータを送信する無線通信における受信信号の信号強度を測定する受信信号強度測定ステップと、
    前記無線通信において発生するエラーの頻度を示すエラーレートを判定するエラーレート判定ステップと、
    前記受信信号強度測定ステップの処理により測定された前記信号強度と、前記エラーレート判定ステップの処理により判定された前記エラーレートに基づいて、前記受信信号強度測定ステップの処理により測定された前記信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、前記コンテンツデータのエンコード後のデータレートであるエンコードレートを、現在のレートよりも小さくするように設定するエンコードレート設定ステップと、
    前記受信信号強度測定ステップの処理により測定された前記信号強度と、前記エラーレート判定ステップの処理により判定された前記エラーレートに基づいて、前記受信信号強度測定手段により測定された前記信号強度が予め定められた所定の閾値よりも小さい場合、前記コンテンツデータの変調後のデータレートである変調レートを、現在のレートよりも小さく、かつ、前記エンコードレート設定ステップの処理により設定された前記エンコードレートよりも大きな値に設定する変調レート設定ステップと、
    前記エンコードレート設定ステップの処理により設定された前記エンコードレートに基づいて前記コンテンツデータをエンコードすることにより、前記エンコードレートの前記コンテンツデータを生成するエンコードステップと、
    前記変調レート設定ステップの処理により設定された前記変調レートに基づいて、前記エンコードステップの処理によりエンコードされた前記コンテンツデータを変調することにより、前記変調レートの前記コンテンツデータを生成する変調ステップと、
    他の情報処理装置と無線通信を行い、前記変調ステップの処理により変調された前記コンテンツデータを送信する無線通信ステップと
    含むプログラム。
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