JP3367992B2 - 動画像符号化装置および復号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置および復号化装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ディジタル信号の処理を行なう記
録,伝送,表示装置に於て、信号をより少ない符号量で
効率的に符号化する高能率符号化に係わり、特に動画像
信号の符号化装置及び復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の高能率符号化に於て、画像信号
のフレーム間で予測を行い、予測誤差を符号化するフレ
ーム間予測符号化がある。近年はさらに、画像を動きに
合わせて移動させて予測する動き補償フレーム間予測が
一般的になってきている。そこで、双方向の画像間予測
を用いる符号化方式としてMPEG方式と呼ばれるIS
O/IECで標準化されたものがある。前記MPEG方
式では、第1の符号化として、数フレームにつき1フレ
ームが独立に符号化されるか或いはそのフレーム間で予
測符号化され、他のフレームは第2の符号化によって第
1の符号化フレームから予測される。
【0003】前記第2の符号化フレームは、その前後の
第1の符号化フレームから適応的に予測されるが、他の
フレームのフレーム間予測には使用されない。即ち、第
2の符号化は非巡回型予測となっている。その場合のフ
レーム間予測の例を図7に示す。図7は、フレーム間予
測の説明図である。図7に於て、I(Intraの頭文
字)は独立に符号化されるフレームで、説明を簡単にす
るために第1の符号化ではフレーム間予測は行われない
ものとする。 第2の符号化フレームは双方向予測とな
るので、B(Bi−directionalの頭文字)
フレームと呼ばれる。
【0004】以下、図5を基に従来の動画像符号化装置
について説明する。図5は動画像符号化装置の従来例を
示すブロック図である。図5に於いて、画像信号入力端
子1に入力された入力画像信号は、切り換えスイッチ2
とフレーム制御情報を生成するフレーム制御器10とに
印加される。切り換えスイッチ2、7は、入力画像信号
の同期信号に合わせフレーム制御器10からの制御情報
により、入力画像のフレームがIフレームに該当する時
とBフレームに該当する時とで切り換えられる。前記制
御情報は多重化器13にも与えられる。
【0005】まずIフレ−ムの時には、画像信号入力端
子1より入力された画像信号は、切り換えスイッチ2を
介してフレ−ムメモリ27と切り換えスイッチ7とに与
えられる。従って前記入力画像信号は、フレ−ムメモリ
27に蓄えられると共に、切り換えスイッチ7を介して
フレーム内符号化器8Aに導かれる。フレーム内符号化
器8AではDCT(ディスクリ−トコサイン変換)、量
子化、可変長符号化などが行われて圧縮された符号とな
り、主情報として多重化器13に与えられる。
【0006】次にBフレームの時には、入力画像信号は
切り換えスイッチ2でバッファ3に与えられる。バッフ
ァ3では、フレーム間予測に使用するIフレームがフレ
ームメモリ27に準備されるまで、入力画像信号が遅延
される。予測減算器4では、バッファ3の出力から予測
器12で出力される予測信号が減算され、予測残差信号
が出力され。前記予測残差信号は切り換えスイッチ7を
介してフレーム内符号化器8Aに導かれる。フレーム内
符号化器8ではIフレームと同様な処理が行われる。
【0007】一方、フレームメモリ27に蓄えられた画
像信号はフレーム間予測のために遅延され予測器12に
与えられる。フレームメモリ27は双方向予測のため
に、2つのIフレームの信号を保持し、入力画像がIフ
レームの時に更新される。予測器12では適応予測方法
が定められると共に動き補償を行う場合の動きベクトル
が検出され、予測信号が生成される。その時の適応予測
方法や動きベクトルなどの予測情報は多重化器13に与
えられる。多重化器13では主情報、予測情報、制御情
報が多重化され、多重化符号が符号化データ出力端子9
より復号装置に対して出力される。
【0008】以下に、従来の復号化装置の一例につき図
6を基に説明する。図6は従来の復号化装置の一例を示
す図である。図6に於いて、符号化データ入力端子20
より入力された多重化符号は多重化分離器26で、主情
報、予測情報、制御情報に分離され、主情報はフレーム
内復号器21に、予測情報は予測器28に、制御情は切
り換えスイッチ2、7に与えられる。フレーム内復号器
21では、まず可変長符号が復号され、逆量子化処理で
量子化代表値に置き換えられ、さらに逆DCTが行われ
て再生画像信号となり、切り換えスイッチ2に与えられ
る。
【0009】切り換えスイッチ2では、前記再生画像信
号が、Iフレームではフレームメモリ27に、Bフレー
ムでは逆予測加算器24に与えられる。まず、Iフレー
ムでは、前記再生画像信号はフレームメモリー27で遅
延させられた後に、切り換えスイッチ7を介して再生画
像が再生画像出力端子25より出力される。これは、I
フレームがBフレームより先行して復号されるので、出
力されるフレーム順番を元に戻すためである。
【0010】一方、Bフレームでは、逆予測加算器24
で予測器28からの予測信号が切り換えスイッチ2から
の再生残差信号に加算され、切り換えスイッチ7を介し
て再生画像が再生画像出力端子25より出力される。フ
レームメモリー27の動作は図5に示す符号化装置の場
合と同じである。予測器28では、外部から与えられる
適応予測や動きベクトルの情報に応じてフレームメモリ
ー27の出力を基に予測信号が生成され、逆予測加算器
24に与えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例の符号化方式で
は、フレーム内符号化に於てDCTを使うので、その演
算量が非常に多くなっている。このため高精細画像を扱
おうとすると精細度に比例して処理量が多くなる。一
方、非巡回型予測となるBフレームでは予測残差の高い
周波数成分を抑圧しても、視覚的に問題ないことが分か
っており、それを利用して符号化効率を上げる方法が、
本発明と同一発明人同一出願人により「フレーム間予測
符号化装置」(特開平2−288788号)として出願
されている。本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、演算量を大幅に減らして装置の簡易化をしても画質
の劣化が少ない動画像符号化装置及び復号化装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の動画像符号化及
び復号化装置は、動画像情報をその空間周波数に応じて
階層化し、高い周波数成分の信号は予測残差を符号化し
ないようにして、画質の劣化を伴わずにDCTの演算等
の符号化処理量を大幅に減少させたものであり、前記符
号化装置に対応した復号装置では、復号化処理量が大幅
に減少出来る。本発明の動画像符号化装置としては、画
像情報を低い周波数成分と高い周波数成分とに階層化し
て符号化するもので、Bフレームの高い周波数の信号に
ついては予測残差を符号化せず、仮想予測処理で動きベ
クトルや、適応予測方法の情報のみを求め符号化するも
のである。
【0013】また、本発明の動画像復号化装置として
、前記の動画像符号化装置に対応した復号化装置であ
って、低い周波数成分については間引かれた信号数が元
に戻され、予測手段から出力される高い周波数成分と加
算されて再生画像信号が出力される。この場合Bフレー
ムの高い周波数成分は予測信号成分のみとなる。
【0014】
【作用】い周波数成分と高い周波数成分とに情報を階
層化された符号化では、非巡回予測の高い周波数成分の
信号についてはフレーム内符号化を行わないようにする
と、Bフレームの予測残差は高い周波数成分がなくなる
が、Bフレームの予測残差は時間フィルターの高い周波
数成分に相当するので、その空間的に高い周波数成分は
時間軸上で高い周波数成分になり、その信号成分がなく
ても視覚的には殆ど検知されない。
【0015】また、Bフレームは他のフレームの予測に
使われないので、それが他のフレームに影響しない。一
方、Bフレームでは処理しなければならない画素数は大
幅に少なくなり、全フレームの中でBフレームの占める
割合は多いので、結果としてフレーム内符号化及びフレ
ーム内復号化の演算量を大幅に減らすことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例ではない動画像符号化
装置の参考例について図1を基に詳細に説明する。図1
は、本発明の実施例ではない動画像符号化装置の参考例
を示すブロック図である。図1に於て、図5に示す従来
例と同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略
する。図1に示す本発明装置と図5に示す従来例装置と
の構成上の主たる相違点は、サブサンプラ5、バッファ
6が設けられている点である。図1に示す参考例の符号
化方法は、基本的には従来例と同じであるが、符号化処
理のタイミングが異なる。
【0017】図8は、本発明の実施例ではない参考例
於ける符号化のタイミングを示す図である。図8に示す
ように、Iフレームではフレーム内処理は入力画像信号
の2倍の時間を使って行われる、フレーム間処理は行わ
れない。一方、Bフレームでは、フレーム間処理は入力
画像信号の1.5倍の時間をかけて行われ、フレーム内
処理は入力画像信号の半分の時間で行われる。これは、
後述するようにBフレームのフレーム内処理の画素数が
減少されているためである。なおBフレームのフレーム
間処理ではIフレームの信号を使うが、動き補償をする
場合は垂直方向の動きの範囲の分だけ多くの画像が必要
になるので、その範囲の分だけ処理のタイミングを若干
遅らせる必要がある。
【0018】図1に於て、予測残差信号を得るための予
測手段50は、スイッチ2、バッファ3、減算器4、フ
レームメモリ11、予測器12等によって構成されてい
る。図1で、切り換えスイッチ2、7は、フレーム制御
器10からの制御情報により、Iフレームの時とBフレ
ームの時で入力画像信号の同期信号に合わせ切り換えら
れる。前記制御情報は多重化器13にも与えられる。以
下に、符号化の手順について説明する。図1に於て、画
像信号入力端子1に印加された入力画像信号は、Iフレ
ームでは切り換えスイッチ2を介してフレームメモリ1
1に入力される。フレームメモリ11からは2つの異な
った出力信号が、予測器12と切り換えスイッチ7に対
してそれぞれ出力される。
【0019】このうち切り換えスイッチ7に対して与え
られた信号は切り換えスイッチ7を介してフレーム内符
号化器8に供給される。この信号の供給はIフレームの
フレーム内符号化処理に合わせたタイミングで行われ
る。フレーム内符号化器8の動作は基本的には図5の従
来例と同じであるが、Iフレームに対する処理時間が入
力画像信号の2倍になっている。この符号化結果は主情
報として多重化器13に与えられる。次に、Bフレ−ム
の場合では入力画像信号は切り換えスイッチ2を介して
バッファ3に導かれる。バッファ3では、双方向予測に
必要な2つのIフレームの信号が入力されるまで入力画
像信号は遅延された後、予測減算器4に与えられる。
【0020】予測減算器4では予測器12から与えられ
るフレーム間予測信号が減算され、予測残差信号として
がサブサンプラ5に供給される。サブサンプルラ5で
は、入力された予測残差信号はまずサブサンプルに対応
してフィルタリングされた後、垂直方向水平方向とも1
/2に間引かれる。これにより、Bフレームのフレーム
内符号化処理量は1/4になり、Iフレームを3フレー
ムに一回とすると、連続する3フレームの処理量は、1
+0.25+0.25=1.5 フレーム分で、半分に
なる。従って、フレーム内符号化器8の処理能力は従来
例の半分で良いことになる。
【0021】サブサンプラ5の出力はバッファ6に導か
れる。バッファ6は、フレーム間処理とフレーム内処理
とのタイミングの違いに対応可能とするためのものであ
り、前記予測残差信号は、サブサンプラ5の出力にあっ
た速度でバッファ6に入力され、バッファ6からフレー
ム内符号化器8の処理速度に合わせてフレーム内符号化
器8へ出力される。ここで、バッファ6の信号はサブサ
ンプルにより画素数は1/4なっており、またフレーム
内符号化器8の処理速度は1/2になっているので、主
情報は1フレーム分が従来例の1/2の時間で多重化器
13に対して出力される。
【0022】前記バッファ6の出力は切り換えスイッチ
7を介してフレーム内符号化器8に導かれ、フレーム内
符号化器8でIフレームと同様に符号化される。一方、
フレームメモリ11では2フレーム分のIフレーム画像
が保持され、Bフレームのフレーム間処理のタイミング
に合わせて予測器12に出力される。予測器12では、
予測信号が作られて予測減算器4に与えられると共に、
予測情報が多重化器13に与えられる。ここで、Iフレ
ームではフレーム間処理が行われないので、Bフレーム
のフレーム間処理は入力画像信号の1.5倍の時間をか
けて行われる。
【0023】多重化器13では、3種類の情報(主情
報、予測情報、制御情報)が多重化され、この多重化符
号が符号化データ出力端子9から復号装置に対して出力
される。 尚、本発明の符号化装置の第1実施例をDS
P(Digital Signal Processor)で実現する場合の処理
時間は、図8、図9に示すハードウエアによる処理時間
とは別のものとなる。図10は本発明の実施例ではない
符号化装置の参考例に係わるDSPの処理の割合を示す
図であり、DSPで実現した場合の、各フレームでの処
理の内容を示す。
【0024】DSPでは処理はソフトウエアで行われ、
フレーム単位で大幅に処理を変更することが可能になる
が、処理能力には限界がある。本第1実施例では、Bフ
レームで動き補償(MC)が必要になるが、DCTの処
理量が1/4になるので全体の処理量はあまり変わらず
に済み、合理的である。この場合、各フレームの処理は
そのフレームの時間内で済むので、バッファ6の容量は
僅かで済む。
【0025】以下、本発明の実施例ではない動画像復号
化装置の参考例について説明する。図2は本発明の実施
例ではない動画像復号化装置の参考例を示すブロック図
であり、図1に示す符号化装置に対応する動画像復号化
装置を示す。図6に示す従来例或いは図1に示す符号化
装置と同一構成要素には同一符号を付しその説明を省略
する。図2に示す復号化装置と図6に示す従来例との構
成上の主たる相違点は、バッファ22、補間器23が設
けられている点である。図9は参考例に於ける復号化処
理のタイミングを示す図である。 同図に示すように、
フレーム内処理のタイミングは符号化装置の場合と同じ
であるが、Bフレームのフレーム間処理はBフレームの
フレーム内復号が始まってから行われるので、符号化よ
り1フレーム分遅延遅される。
【0026】また、Bフレームのフレーム間処理の時間
は、図1の符号化装置のようにIフレームの時間も使っ
て1.5倍とはせず、復号装置から外部へ出力される画
像出力と同じ時間とする。これは画像出力と処理のタイ
ミングが異なるとバッファが必要になり、一方、復号装
置のフレーム間予測処理は、予測情報を用いて簡単に行
えるため、処理時間を延ばす必要がない。図2に於て、
多重化分離器26、フレーム内復号器21、切り換えス
イッチ2、7の動作は従来例と同じである。
【0027】Iフレームでは、フレーム内復号化器21
からの復号画像信号は、フレームメモリー27でフレー
ムの順番を元に戻すために遅延された後、切り換えスイ
ッチ7を介して再生画像出力端子25より出力される。
Bフレームではフレーム内復号化器21で復号化された
予測残差信号はバッファ22に入力される。バッファ2
2では、入出力のタイミングやサンプルレートが図9に
示すように図1に示す符号化装置のバッファ6とは逆に
なり、出力は補間器23に与えられる。
【0028】補間器23ではサブサンプラで間引かれた
画素が補間によって作られ、元の画像と同じ画素数に戻
される。補間器23の出力は、逆予測加算器24で予測
器28から出力される予測信号と加算され、再生された
画像信号が切り換えスイッチ7を介して再生画像出力端
子25より出力される。フレームメモリ27、予測器2
8の動作は従来例と同じである。尚、前記補間器23の
出力と予測器28からの予測信号とが加算されて再生画
像信号が得られる。ここに予測は、非巡回型となってい
る。即ちフレーム間で非巡回型予測加算して再生画像信
号を得るための予測加算手段60が設けられ、これはフ
レームメモリ27、予測器28、逆予測加算器24等に
よって構成されている。
【0029】以下に本発明の動画像符号化装置の実施例
について図3を基に説明する。図3は本発明の動画像符
号化装置の実施例を示すブロック図である。図3に於て
符号化は階層型になっていて、高い周波数成分では、B
フレームの予測残差に対して符号化が行われない点に特
徴があるが、全体的には参考例と同様な動作となる。ま
た、本実施例では説明を簡単にするために低い周波数成
分の信号は、フレーム間符号化は行われずフレーム内符
号化のみが行われるものとする。
【0030】画像信号入力端子1に入力された入力画像
信号は、帯域分割手段70とフレーム制御器10に供給
される。前記帯域分割手段70は、入力画像信号を空間
周波数に応じて高い周波数成分と低い周波数成分とに階
層化する手段であって、サブサンプラ5、減算器31、
補間器23等で構成されている。サブサンプラ5では、
Iフレーム、Bフレーム共サブサンプルに対応してフィ
ルタリングされた後垂直方向水平方向とも1/2の画素
数に間引かれる。サブサンプラ5の出力は、補間器23
とバッファ6に導かれる。
【0031】補間器23では図2に示す補間器23と同
様な処理が行われ、元の画像と同じ画素数になった信号
は減算器31に減算入力として与えられる。尚、補間器
23の出力信号はサブサンプラ5で帯域制限された低い
周波数成分のみのものとなっている。減算器31では入
力画像信号から前記補間器23の出力が減算され、入力
画像信号から低い周波数成分が除去された高い周波数成
分の信号が出力される。前記高い周波数成分の信号はフ
レームメモリ11に入力され、仮想予測器32で動きベ
クトルを検出したり、適応予測方法を定めたりするため
に保持される。仮想予測器32では動きベクトルが検出
され、双方向予測での予測方法などが定められるが、予
測信号は作られず、予測情報を符号化する予測情報符号
化器33を介して予測情報のみが多重化器13に出力さ
れる。
【0032】Iフレームの高い周波数成分は、フレーム
メモリ11より切り換えスイッチ30を介してフレーム
内符号化器8に与えられる。また、他のタイミング即ち
Iフレームの低い周波数成分やBフレームでは、バッフ
ァ6から低い周波数成分であるサブサンプル信号が、切
り換えスイッチ30を介してフレーム内符号化器8に与
えられる。フレーム内符号化器8では符号化装置の参考
と同様な処理が行われる。ここでサブサンプル信号は
すべて符号化されるが、高い周波数成分の信号はIフレ
ームのみに存在している。従って、Iフレームは全ての
周波数成分がフレーム内符号化されるが、Bフレームは
サブサンプル信号、即ち低い周波数成分のみが符号化さ
れることになる。但し、後述するように本符号化装置に
対応する復号化装置では動き補償フレーム間予測が行わ
れるので、Bフレームでも高い周波数成分が再生され
る。
【0033】以下、本発明の動画像復号化装置につい
て、図4を基に説明する。図4は、本発明の動画像復号
化装置の実施例を示すブロック図であり、図3の動画像
符号化装置に対応する動画像復号化装置を示す。図4に
於て、図6或いは図2の復号化装置と同一構成要素には
同一符号を付しその説明を省略する。図4に示す実施例
と図2に参考例との構成上の主たる相違点は、切り換え
スイッチ7が加算器41の前にある点である。図4に於
て、多重化分離器26、フレーム内復号器21、バッフ
ァ22、補間器23の動作は図6に示す従来例の場合と
同じである。り換えスイッチ40の動作は切り換えス
イッチ2とは異なり、サブサンプル信号(低い周波数成
分)をバッファ22に、高い周波数成分の信号を予測手
段80に与えるように制御される。この予測手段80
は、予測情報復号化器34で得られた動きベクトルや適
応予測方法の情報を用いて、空間周波数に応じて階層化
された動画像信号の高い周波数成分の再生画像信号を得
るための手段であって、フレームメモリ27、予測器2
8、切り換えスイッチ7等によって構成されている。フ
レームメモリ27の出力は予測器28に与えられる。予
測器28では図2の場合と同様に予測情報から予測信号
が生成される。この予測信号は予測残差と加算されるこ
となく、高い周波数性成分の再生画像信号として使われ
る。
【0034】切り換えスイッチ7はBフレームとIフレ
ームで切り換えられ、Iフレームではフレームメモリ2
7の出力が、Bフレームでは予測器の出力が、高い周波
数性成分の再生画像信号として、加算器41に与えられ
る。加算器41では、補間された低い周波数成分の再生
信号と高い周波数性成分の再生信号が加算され再生画像
信号として出力される。従って、Bフレームでは前記再
生画像信号の高い周波数性成分は予測信号成分のみとな
るが、これは第1の実施例と同様である。尚、ここまで
の説明は、フレーム内符号化、フレーム内復号化、フレ
ーム内処理、フレーム間処理など、フレーム単位で説明
を行ったが、フレーム単位の代わりにフィ−ルド単位で
行われても本発明の趣旨を逸脱するものでないことは言
うまでもない。
【0035】
【発明の効果】本発明の動画像符号化装置及び復号化装
置では低い周波数成分と高い周波数成分とで階層化し
た符号化で、非巡回予測の高い周波数成分については予
測残差のフレーム内符号化をしないことで、フレーム内
処理しなければならない信号数が大幅に少なくなり、結
果としてフレーム内符号化復号化の演算量を大幅に減ら
すことができ、装置の簡易化が可能となる。また、画質
の劣化が少ないと言う利点もある。以上説明の如く、本
発明の動画像符号化装置及び復号化装置は、実用上極め
て優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】動画像符号化装置の参考例を示すブロック図。
【図2】動画像復号化装置の参考例を示すブロック図。
【図3】本発明の動画像符号化装置の実施例を示すブロ
ック図。
【図4】本発明の動画像復号化装置の実施例を示すブロ
ック図。
【図5】従来の動画像符号化装置の一例を示すブロック
図。
【図6】従来の動画像復号化装置の一例を示すブロック
図。
【図7】フレーム間予測の説明図である。
【図8】参考例に於ける符号化のタイミングを示す図。
【図9】参考例に於ける復号化処理のタイミングを示す
図。
【図10】符号化装置の参考例に係わるDSPの処理の
割合を示す図。
【符号の説明】
2、7、30、40…切り換えスイッチ 3、6、22…バッファ 4…予測減算器 5…サブサンプル手段(サブサンプラ) 8…符号化手段(フレーム内符号化器) 10…フレーム制御器 11、27…フレームメモリ 12、28…予測器 13…多重化器 21…復号化手段(フレーム内復号化器) 23…補間手段(補間器) 24…逆予測加算器 26…多重化分離器 31…減算器 32…仮想予測手段(仮想予測器) 33…予測情報符号化手段(予測情報符号化器) 34…予測情報復号化手段(予測情報復号化器) 41…加算手段(加算器) 50、80…予測手段 60…予測加算手段 70…帯域分割手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−288788(JP,A) 特開 昭61−247183(JP,A) 特開 平1−98379(JP,A) 入江一成、安川博、岸本了造、“HD TV用適応サブバンドDCT符号化の可 変レート特性”、電子情報通信学会技術 研究報告SSE88−176、第88巻、第439 号、1989年2月18日、p.61−66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像信号の一部のフレームまたはフィー
    ルドを非巡回予測する動画像符号化装置に於て、 入力画像信号を空間周波数に応じて高い周波数成分と低
    い周波数成分とに階層化する帯域分割手段と、前記帯域分割手段で得た低い周波数成分の信号での、す
    べてのフレーム又はフィールドを符号化し、 信号前記帯
    域分割手段で得た高い周波数成分の信号のうち、非巡回
    予測されるフレームまたはフィールド以外を符号化する
    符号化手段と、非巡回予測されるフレームまたはフィールドについて
    は、 前記帯域分割手段で得た高い周波数成分の信号の非
    巡回予測残差は符号化されずに破棄されて、フレーム間
    又はフィールド間の動きベクトルを検出し適応予測方法
    を設定する仮想予測手段と、 前記仮想予測手段で得た動きベクトルや適応予測方法の
    情報を符号化する予測情報符号化手段とを備えたことを
    特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】一部のフレームまたはフィールドを非巡回
    予測することにより符号化された動画像情報を復号化す
    る動画像復号化装置に於て、 空間周波数に応じて階層化された動画像情報の低い周波
    数成分を復号化し、前記低い周波数成分の再生画像信号
    を得る復号手段と、 動きベクトルの情報及び適応予測方法の情報を復号化す
    る予測情報復号化手段と、 前記予測情報復号化手段で得た動きベクトルや適応予測
    方法の情報を用いて、動画像信号の非巡回予測されるフ
    レームまたはフィールドの高い周波数成分の再生画像信
    号を得る予測手段と、 前記低い周波数成分の再生画像信号と前記高い周波数成
    分の再生画像信号を加算して再生画像信号を得る加算手
    段とを備えたことを特徴とする動画像復号化装置。
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入江一成、安川博、岸本了造、"HDTV用適応サブバンドDCT符号化の可変レート特性"、電子情報通信学会技術研究報告SSE88−176、第88巻、第439号、1989年2月18日、p.61−66

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