JPH05191775A

JPH05191775A - 映像信号記録再生装置

Info

Publication number: JPH05191775A
Application number: JP4143972A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Mita; 英明三田; Yasuo Hamamoto; 康男濱本; Atsuo Ochi; 厚雄越智
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-06-07
Filing date: 1992-06-04
Publication date: 1993-07-30

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、入力映像信号にエンファシス処理
を行い、記録のための付加信号を付加して記録し、再生
時、ディエンファシス処理を行う映像信号記録再生装置
において、有効期間端部での付加信号のエンファシス処
理による波形劣化を改善する。【構成】記録時、エンファシス処理の前に映像信号の
記録のための付加信号の期間に所定の信号を付加する信
号付加回路２０、エンファシス回路２１、エンファシス
処理の後で記録のための付加信号を付加する記録信号付
加回路６、ディエンファシス回路２２により、有効期間
端部での波形劣化を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、入力映像信号に記録の
ための付加信号を付加して記録を行う映像信号記録再生
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】映像信号を記録再生するビデオテープレ
コーダなどにおいては、周波数変復調系でのＦＭ伝送路
のノイズのいわゆる三角ノイズ特性を軽減するために、
記録系で信号の中・高域レベルを増大させるエンファシ
ス処理を行い、再生系で信号の中・高域レベルを低下さ
せるディエンファシス処理をおこなっている。

【０００３】また近年、広帯域の信号を記録するため、
輝度信号と色差信号の時間軸圧縮多重、多チャンネル記
録といった処理が用いられており、このような場合、入
力映像信号の輝度信号（Ｙ）、色差信号（Ｃ）の有効期
間のみを取り出し、同期信号、Ｙ／Ｃガード信号等の記
録のための付加信号を付加して記録を行うのが一般的で
ある。

【０００４】図５は従来例の処理回路である。図６は図
５の各部の信号を表す波形である。エンファシスによる
波形は位相直線エンファシスを示しているが、位相非直
線エンファシスでも同様である。

【０００５】図５において、１は輝度信号入力端子、２
は色差信号入力端子、３は輝度信号と色差信号を時間軸
圧縮多重し、ＴＤＭ（Time-Division-Multiplexed）信
号とするＴＤＭエンコード回路、２１はエンファシス回
路、６は記録のための付加信号を付加する記録信号付加
回路、７はＴＤＭ信号を記録に適した信号に変換する記
録処理回路、８ａは記録用のヘッド、８ｂは再生用のヘ
ッド、９は磁気記録テープ、１０は再生された信号を処
理する再生処理回路、２２はディエンファシス回路、１
３はＴＤＭ信号を輝度信号と色差信号に分離するＴＤＭ
デコード回路、１４は再生映像信号に同期信号を付加す
る同期信号付加回路、１５は輝度信号出力端子、１６は
色差信号出力端子である。

【０００６】以上のように構成された処理回路の動作に
ついて、図６の波形を参照しながら説明すると、まず、
記録時、輝度信号入力端子１および色差信号入力端子２
にそれぞれ、例えば図６ａ及びｂのような無彩色、黒レ
ベルの信号が入力されることとする。ここでｔ４は輝度
信号の有効期間、ｔ２は色差信号の有効期間である。輝
度信号と色差信号はＴＤＭエンコード回路３で時間軸圧
縮多重されたＴＤＭ信号（図６（ｃ））を出力する。

【０００７】ここでｔ１は同期信号期間、ｔ２は色差信
号の有効期間、ｔ３はＹ／Ｃガード期間、ｔ４は輝度信
号の有効期間であり、通常ｔ１およびｔ３は黒レベルの
信号が挿入されている。ＴＤＭ信号はエンファシス回路
２１を通ると図６（ｄ）のような中高域レベルが増大さ
れた波形となる。そして、記録信号付加回路６にてｔ１
に同期信号、ｔ３にＹ／Ｃガード信号を付加した波形
（図６（ｅ））を出力した後、記録処理回路７にて記録
に適した信号に変換し、記録ヘッド８ａにて磁気記録テ
ープ９に記録する。

【０００８】再生時には、再生ヘッド８ｂにより再生さ
れた信号は再生処理回路１０にてＴＤＭ信号に変換され
る。再生されたＴＤＭ信号はディエンファシス回路２２
に入力され、図６（ｆ）のような中高域レベルが減少さ
れた波形となる。ＴＤＭデコード回路１３ではＴＤＭ信
号（図６（ｆ））より輝度信号の有効期間ｔ４と色差信
号の有効期間ｔ２を分離して時間軸伸張を行い、同期信
号付加回路１４にて同期信号を付加した後、輝度信号出
力端子１５から図６（ｇ）のような輝度信号を、色差信
号出力端子１６からは図６（ｈ）のような色差信号を出
力する。

【０００９】ここで、記録時にはエンファシス処理を行
ったのち付加信号を付加するので、図６（ｄ）のｔ１及
びｔ３の期間の信号は、色差信号および輝度信号の有効
期間ｔ２およびｔ４のエンファシス処理によるインパル
ス応答が含まれるのに関わらず、同期信号とＹ／Ｃガー
ド信号を付加されてしまう。そして再生時には同期信号
とＹ／Ｃガード信号が付加されたままディエンファシス
処理をおこなうので、色差信号の有効期間ｔ２の端部で
劣化した波形（図６（ｈ））を出力してしまうという問
題点があった。

【００１０】また、記録時のエンファシス処理前の信号
（図６（ｃ））の同期信号期間ｔ１及びＹ／Ｃガード信
号期間ｔ３に挿入する信号レベルを無彩色レベルとする
ことも考えられるが、この場合は輝度信号の有効期間端
部での波形が劣化してしまう。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来の構
成では、エンファシス処理によって生じる有効期間の直
前、直後のインパルス応答を削除してしまうため、ディ
エンファシス処理を行っても、映像信号の有効期間の端
部で波形再現が劣化してしまうという問題があった。

【００１２】本発明は上記の欠点を解消し、映像信号の
有効部分の全ての期間に渡って良好な波形再現を得る映
像信号記録再生装置を提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第１の発明の映像信号記録再生装置では、記録時、
入力映像信号にエンファシス処理を行い、記録のための
付加信号を付加して記録し、再生時、ディエンファシス
処理を行う映像信号記録再生装置であって、記録時、処
理の時間軸を停止することのできるディジタルフィルタ
構成によるエンファシス回路と、入力映像信号の有効期
間を検出しその期間以外で前記エンファシス回路の時間
軸を停止させる映像信号有効期間検出回路と、記録のた
めの付加信号を付加する回路と、再生時、処理の時間軸
を停止することのできるディジタルフィルタ構成による
ディエンファシス回路と、再生映像信号の有効期間を検
出しその期間以外で前記ディエンファシス回路の時間軸
を停止させる再生信号有効期間検出回路とを備えた構成
を有している。

【００１４】また、第２の発明の映像信号記録装置で
は、記録時、入力映像信号にエンファシス処理を行い、
記録のための付加信号を付加して記録し、再生時、ディ
エンファシス処理を行う映像信号記録再生装置であっ
て、記録時、エンファシス処理の前に映像信号の記録の
ための付加信号の期間に信号を付加する第一の信号付加
回路と、映像信号にエンファシス処理をおこなう回路
と、前記エンファシス処理の後で、所定の記録のための
付加信号を付加する第二の信号付加回路と、再生時、再
生信号にディエンファシス処理をおこなう回路とを備え
た構成を有している。

【００１５】

【作用】上記した構成により、第１の発明では入力映像
信号の有効期間をエンファシス処理した結果生じるイン
パルス応答は全て記録信号に含まれるため、記録再生を
おこなっても、再生映像信号をディエンファシス処理す
ることにより映像信号の有効部分の全ての期間に渡って
良好な波形再現を実現することができる。

【００１６】また、第２の発明では、記録のための付加
信号を付加した後でディエンファシス処理を行うことに
よる有効期間端部での影響をなるべく少なくするような
信号を、予め付加してからエンファシス処理を行うた
め、映像信号の有効部分の全ての期間に渡って良好な波
形再現を実現することができる。

【００１７】

【実施例】以下本発明の第１の実施例について、図面を
参照しながら説明する。図１は、本発明の第１の実施例
の映像信号記録再生装置の構成図である。また図２は図
１の映像信号記録再生装置の各部の信号波形を示す波形
図である。

【００１８】図１において、１は輝度信号入力端子、２
は色差信号入力端子、３は輝度信号と色差信号を時間軸
圧縮多重しＴＤＭ信号とするＴＤＭエンコード回路、４
は処理の時間軸を停止することのできるディジタルフィ
ルタ構成による停止可能エンファシス回路、５は記録Ｔ
ＤＭ信号の有効期間を検出する記録有効期間検出回路、
６は記録のための付加信号を付加する記録信号付加回
路、６ａは加算器、７はＴＤＭ信号を記録に適した信号
に変換する記録処理回路、８ａは記録用のヘッドであ
る。

【００１９】８ｂは再生用のヘッド、９は磁気記録テー
プ、１０は再生された信号を処理する再生処理回路、１
１は処理の時間軸を停止することのできるディジタルフ
ィルタ構成によるディエンファシス回路、１２は再生Ｔ
ＤＭ信号の有効期間を検出する再生有効期間検出回路、
１３はＴＤＭ信号を輝度信号と色差信号に分離するＴＤ
Ｍデコード回路、１４は再生映像信号に同期信号を付加
する同期信号付加回路、１４ａ，１４ｂは加算器、１５
は輝度信号出力端子、１６は色差信号出力端子である。
なお、記録ヘッド８ａと再生ヘッド８ｂは同一であって
もよい。

【００２０】以上のように構成された本実施例の動作に
ついて、図２の波形図を参照しながら説明すると、ま
ず、記録時、輝度信号入力端子１および色差信号入力端
子２にそれぞれ、例えば図２（ａ）及び（ｂ）のような
無彩色、黒レベルの信号が入力されることとする。ここ
でｔ４は輝度信号の有効期間、ｔ２は色差信号の有効期
間である。輝度信号と色差信号はＴＤＭエンコード回路
３で時間軸圧縮多重されたＴＤＭ信号（図２（ｃ））を
出力する。

【００２１】ここでｔ１は同期信号期間、ｔ２は色差信
号の有効期間、ｔ３はＹ／Ｃガード期間、ｔ４は輝度信
号の有効期間であり、通常ｔ１およびｔ３は黒レベルの
信号が挿入されている。記録有効期間検出回路５ではＴ
ＤＭ信号の有効期間ｔ２，ｔ４を検出し、その他の期間
では、エンファシス処理の時間軸を停止するように停止
可能エンファシス回路４を制御する。停止可能エンファ
シス回路４の出力信号はＴＤＭ信号の付加信号の期間ｔ
１、ｔ３では処理の時間軸が停止し、有効期間ｔ２、ｔ
４のインパルス応答は全て有効期間ｔ２，ｔ４内に含ま
れる波形（図２（ｄ））のような信号となる。そして、
記録信号付加回路６にてｔ１に同期信号、ｔ３にＹ／Ｃ
ガード信号を付加した波形（図２（ｅ））を出力した
後、記録処理回路７にて記録に適した信号に変換し、記
録ヘッド８ａにて磁気記録テープ９に記録する。

【００２２】再生時には、再生ヘッド８ｂにより再生さ
れた信号は再生処理回路１０にてＴＤＭ信号に変換され
る。再生有効期間検出回路１２では、再生映像信号の有
効な期間ｔ２，ｔ４を検出し、その他の期間ではディエ
ンファシス処理の時間軸を停止するように停止可能ディ
エンファシス回路１１を制御する。従って、停止可能デ
ィエンフアシス回路１１の出力信号の有効期間ｔ２、ｔ
４では図２（ｆ）のように完全な波形再現がなされた信
号となる。ＴＤＭデコード回路１３ではＴＤＭ信号（図
２（ｆ））より輝度信号の有効期間ｔ４と色差信号の有
効期間ｔ２を分離して時間軸伸張を行い、同期信号付加
回路１４にて同期信号を付加した後、輝度信号出力端子
１５から図２（ｇ）のような輝度信号を、色差信号出力
端子１６からは図２（ｈ）のような色差信号を出力す
る。

【００２３】また、エンファシス回路、ディエンファシ
ス回路の時間軸を停止するには、通常ディジタルフィル
タの基本クロックを停止させるだけで可能であり、本実
施例を容易に実現することが可能である。

【００２４】次に、本発明の第２の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図３は、本発明の第２の実
施例の映像信号記録再生装置の構成図である。また図４
は図３の映像信号記録再生装置の各部の信号波形を示す
波形図である。

【００２５】図３において、２０は信号付加回路、２０
ａは加算器、２１はエンファシス回路、２２はディエン
ファシス回路、それ以外は第１の実施例と同様の構成で
ある。

【００２６】以上のように構成された本実施例の動作に
ついて、図４の波形図を参照しながら説明すると、ま
ず、記録時、輝度信号入力端子１および色差信号入力端
子２にそれぞれ、例えば、図４（ａ）及び（ｂ）のよう
な無彩色、黒レベルの信号が入力されることとする。こ
こでｔ４は輝度信号の有効期間、ｔ２は色差信号の有効
期間である。輝度信号と色差信号はＴＤＭエンコード回
路３で時間軸圧縮多重されたＴＤＭ信号（図６（ｃ））
を出力する。

【００２７】ここでｔ１は同期信号期間、ｔ２は色差信
号の有効期間、ｔ３はＹ／Ｃガード期間、ｔ４は輝度信
号の有効期間であり、通常ｔ１およびｔ３は黒レベルの
信号が挿入されている。信号付加回路２０では同期信号
期間ｔ１およびＹ／Ｃガード期間ｔ３に図４（ｄ）のよ
うな所定の信号（後述）を付加する。そしてエンファシ
ス回路２１の出力は中高域のレベルが増大した図４
（ｅ）のようなＴＤＭ信号となる。そして、記録信号付
加回路６にてｔ１に同期信号、ｔ３にＹ／Ｃガード信号
を付加した波形（図４（ｆ））を出力した後、記録処理
回路７にて記録に適した信号に変換し、記録ヘッド８ａ
にて磁気記録テープ９に記録する。

【００２８】再生時には、再生ヘッド８ｂにより再生さ
れた信号は再生処理回路１０にてＴＤＭ信号に変換され
る。再生されたＴＤＭ信号はディエンファシス回路２２
に入力され、図４（ｇ）のような中高域レベルが減少さ
れた波形となる。ＴＤＭデコード回路１３ではＴＤＭ信
号（図４（ｇ））より輝度信号の有効期間ｔ４と色差信
号の有効期間ｔ２を分離して時間軸伸張を行い、同期信
号付加回路１４にて同期信号を付加した後、輝度信号出
力端子１５から図４（ｈ）のような輝度信号を、色差信
号出力端子１６からは図４（ｉ）のような色差信号を出
力する。

【００２９】ここで、エンファシス処理を行う前に付加
する所定の信号を適切にすることにより、ディエンファ
シス後の波形劣化を減少させることができる。図４
（ｄ）に示すように、エンファシス処理によるインパル
ス応答の期間に比較して充分長い同期信号期間ｔ１では
輝度信号の後端からインパルス応答期間以上黒レベル、
色差信号の前端からはインパルス応答期間以上無彩色レ
ベル、また、エンファシス処理のインパルス応答の期間
に比較して短いＹ／Ｃガード信号期間ｔ３については、
エンファシス処理を行うことにより記録時のＹ／Ｃガー
ド信号となる信号を付加する。

【００３０】そして、エンファシス処理を行った後、記
録のための付加信号を付加しても図４（ｆ）のように、
色差信号有効期間ｔ２、輝度信号有効期間ｔ４の端部で
はエンファシスと信号付加による影響を受けない信号と
することができる。従って、再生時ディエンファシス処
理を行っても図４（ｇ）のような色差信号の有効期間ｔ
２と輝度信号の有効期間ｔ４の端部で波形劣化が発生し
ない信号を出力することができる。

【００３１】また、上記の各実施例においてエンファシ
ス回路は位相直線型の波形を示しているが、位相非直線
型のエンファシス回路でも同様の効果が得られることは
明かである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における映像信号記録再
生装置の構成図

【図２】第１の実施例における各部の映像信号を示す波
形図

【図３】本発明の第２の実施例における映像信号記録再
生装置の構成図

【図４】第２の実施例における各部の映像信号を示す波
形図

【図５】従来の映像信号記録再生装置の構成図

【図６】従来の装置における各部の波形図

【符号の説明】

４停止可能エンファシス回路５記録有効期間検出回路６記録信号付加回路１１停止可能ディエンファシス回路１２再生有効期間検出回路２０信号付加回路２１エンファシス回路２２ディエンファシス回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録時、入力映像信号にエンファシス処理
を行い、記録のための付加信号を付加して記録し、再生
時、ディエンファシス処理を行う映像信号記録再生装置
であって、記録時、処理の時間軸を停止することのでき
るディジタルフィルタ構成によるエンファシス回路と、
入力映像信号の有効期間を検出し、その期間以外で前記
エンファシス回路の時間軸を停止させる映像信号有効期
間検出回路と、記録のための付加信号を付加する回路
と、再生時、処理の時間軸を停止することのできるディ
ジタルフィルタ構成によるディエンファシス回路と、再
生映像信号の有効期間を検出し、その期間以外で前記デ
ィエンファシス回路の時間軸を停止させる再生信号有効
期間検出回路とを備えた映像信号記録再生装置。
【請求項２】記録時、入力映像信号にエンファシス処理
を行い、記録のための付加信号を付加して記録し、再生
時、ディエンファシス処理を行う映像信号記録再生装置
であって、記録時、エンファシス処理の前に映像信号の
記録のための付加信号の期間に所定の信号を付加する第
一の信号付加回路と、映像信号にエンファシス処理をお
こなう回路と、前記エンファシス処理の後で、所定の記
録のための付加信号を付加する第二の信号付加回路と、
再生時、再生信号にディエンファシス処理をおこなう回
路とを備えた映像信号記録再生装置。