JPH05167986A - 映像信号記録再生装置 - Google Patents

映像信号記録再生装置

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Publication number
JPH05167986A
JPH05167986A JP3333127A JP33312791A JPH05167986A JP H05167986 A JPH05167986 A JP H05167986A JP 3333127 A JP3333127 A JP 3333127A JP 33312791 A JP33312791 A JP 33312791A JP H05167986 A JPH05167986 A JP H05167986A
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JP
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signal
output
video signal
reproduction
audio signal
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Application number
JP3333127A
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English (en)
Inventor
Hiromi Takao
浩実 高尾
Masako Yamada
まさ子 山田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号のブランキング期間にPCM音声信
号を時分割多重して記録再生する映像信号記録再生装置
において、再生系におけるAGC回路の動作を正確に行
い、良好な再生映像信号を得る。 【構成】 PCM音声信号領域のPCM音声信号レベル
を映像信号領域の再生信号レベルと、ほぼ同等の出力レ
ベル値となるようにPCM音声信号の低域周波数成分を
除去あるいは抑圧し、かつ再生FM映像信号帯域に影響
がないような特性をもったフィルタの出力をAGC回路
に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号をFM変調
し、ディジタル音声信号(以下、PCM音声信号と称
す)をFM映像信号のブランキング期間に時分割多重し
て記録再生するよう構成された映像信号記録再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えばFM変調した映像信号
(FM映像信号)の垂直ブランキング期間の一部にPC
M音声信号を時分割多重して記録再生する、従来の映像
信号記録再生装置の一例である磁気記録再生装置(以
下、VTRと称す)を示すブロック図である。図におい
て、1は入力映像信号の高域成分を強調するプリ・エン
ファシス回路、2は映像信号をFM変調するFM変調
器、3はPCMエンコーダであり、入力された音声信号
にシャフリング処理、誤り訂正符号の付加等を行った
後、1フィールド期間のPCM音声信号を上記FM変調
器2の出力であるFM映像信号の垂直ブランキング期間
に挿入するために時間軸圧縮処理を施し、ディジタル変
調して出力する。4、5はスイッチ、6は上記スイッチ
4、5の出力を加算する加算器、7は記録アンプ、8
a、8bは回転ヘッド、9は磁気テープである。
【0003】12a、12bは上記各回転ヘッド8aお
よび8bからの再生信号を増幅するヘッドアンプ、13
は上記ヘッドアンプ12aおよび12bからの出力をヘ
ッド切換信号に基づき切り換えるヘッド切換回路、14
は再生FM映像信号の周波数特性を補償する再生イコラ
イザ、15は上記各回転ヘッド8a、8bからの再生信
号の出力レベルがその出力において一定レベル値となる
ように利得を自動的に制御する自動利得制御回路(以
下、AGC回路と称す)、16はFM復調器、17は再
生FM信号のドロップアウトを検出し、ドロップアウト
検出信号を出力するドロップアウト検出回路、18は上
記プリ・エンファシス回路1における周波数特性の逆特
性を持ったディ・エンファシス回路、19は再生映像信
号に時間軸補正を施す信号処理や上記ドロップアウト検
出回路17から出力されるドロップアウト検出信号によ
りドロップアウト補償処理等を行なう再生映像信号処理
回路、20は垂直ブランキング期間に挿入された上記1
フィールド期間のPCM音声信号を検出するとともに、
誤り訂正、デシャフリング処理、誤り修正処理等を施し
元の音声信号を復元し出力するPCMデコーダである。
【0004】図16はVTRで用いられる回転ヘッドを
上面から見た図であり、10は回転ヘッド8a、8bが
180゜の間隔で取り付けられている回転ドラム、11
a、11bは磁気テープ9を回転ドラム10に巻き付け
るガイドピンである。
【0005】次に動作について説明する。図15のブロ
ック図において、映像信号はプリ・エンファシス回路1
に入力され、映像信号の高域成分を強調しFM変調器2
へ出力し、FM変調器2では映像信号をFM変調する。
一方、音声信号はPCMエンコーダ3へ入力され、シャ
フリング処理、誤り訂正符号の付加等を行った後、1フ
ィールド期間のPCM音声信号を上記FM変調器2の出
力であるFM映像信号の垂直ブランキング期間に挿入す
るために時間軸圧縮処理を施し、ディジタル変調して出
力する。
【0006】その後、上記PCMエンコーダ3から出力
された上記1フィールド期間のPCM音声信号は、FM
映像信号の垂直ブランキング期間に例えば図17に示す
ようなタイミングで挿入され、記録アンプ7へ出力され
る。なお、スイッチ4及び5ではFM映像信号とPCM
音声信号を切り換え、加算器6で加算し記録信号が作成
される。そして、記録アンプ7で上記記録信号であるF
M映像信号及びPCM音声信号を増幅し、回転ヘッド8
a、8bで磁気テープ9上に記録する。
【0007】この時、磁気テープ9は回転ドラム10に
対して図16のように180゜強巻かれており、常に回
転ヘッド8a、8bに記録電流が流れていても磁気テー
プ9上に記録されるのは回転ヘッドが磁気テープ9に当
接している期間だけである。したがって、磁気テープ9
上の記録パターンは図18のように各2つの領域a、b
に分けて記録されることになり、1フィールドの記録信
号は1本のトラックに記録される。なお、図中aは回転
ヘッド8aにより記録されるトラックを示し、bは回転
ヘッド8bにより記録されるトラックを示している。ま
た、PCM音声信号はFM映像信号の垂直ブランキング
期間に時分割多重して記録するので、PCM音声信号が
記録される部分は斜線を施した部分となる。
【0008】次に、再生時の動作について説明する。回
転ヘッド8a、8bより再生された再生FM映像信号と
記録時混合されたPCM音声信号は、ヘッドアンプ12
a、12bでそれぞれ増幅される。そして、上記ヘッド
アンプ12aおよび12bそれぞれの出力である再生信
号はヘッド切換回路13において、図19に示すように
磁気テープ9に当接している回転ヘッドからの再生信号
をヘッド切換信号に基づいて選択し切り換えられ、1つ
の再生信号(図19(c))となる。そして、上記ヘッ
ド切換回路13からの再生信号は、再生イコライザ14
へ送られるとともにPCMデコーダ20へ送られる。P
CMデコーダ20では、再生信号の垂直ブランキング期
間に挿入された上記1フィールド期間のPCM音声信号
を検出するとともに、誤り訂正、デシャフリング処理、
誤り修正処理等を施し元の音声信号を復元し出力する。
【0009】一般に、テープ、ヘッドを用いた電磁変換
系でFM信号を記録再生した場合、下側帯波は強調さ
れ、上側帯波は抑圧されて変調指数が変化すると同時に
側帯波のアンバランスが生じる。そのため上記再生イコ
ライザ14では、例えば図20に示すように搬送波を中
心にして上下側帯波を抑圧する特性で再生映像信号のS
/N比が良好となるようにする。そして、上記再生イコ
ライザ14の出力は、利得を自動的に制御してその出力
である再生信号の出力レベルが一定レベル値になるよう
制御するAGC回路15へと入力される。上記AGC回
路15では回転ヘッド8a及び8bから出力される再生
信号の出力レベルを一定レベル値にして出力し、その出
力はFM復調器16およびドロップアウト検出回路17
へ送られる。上記FM復調器16では上記AGC回路1
5からの再生信号をFM復調する。また、ドロップアウ
ト検出回路17では、再生FM信号を所定の比較基準値
と比較し、再生信号レベルが、その比較基準値よりも低
い期間をドロップアウトと判断して、ドロップアウト検
出信号を再生映像信号処理回路19へ出力する。
【0010】その後、FM復調器16の出力は、ディ・
エンファシス回路18へ入力され、ディ・エンファシス
回路18では記録時にプリ・エンファシス回路1により
強調された高域成分をその逆特性をもって減衰させ、そ
の出力は再生映像信号処理回路19に入力される。上記
再生映像信号処理回路19では、再生映像信号から同期
信号を分離し、この同期信号に基づき再生映像信号に時
間軸補正を施す信号処理や上記ドロップアウト検出回路
17からのドロップアウト検出信号を用いてドロップア
ウト補償処理等を行い、再生映像信号を得る。
【0011】ところで、上述したように上記ドロップア
ウト検出回路17では、再生FM信号を所定の比較基準
値と比較して、比較基準値より低い期間をドロップアウ
トとし、そのドロップアウトを示すドロップアウト検出
信号を出力する。そのため、ヘッド、テープの特性等に
より回転ヘッド8aおよび8bから出力される再生信号
の出力レベルが例えば各ヘッド毎で異なると、一方のヘ
ッドの再生信号出力レベルに対してはドロップアウト検
出の比較基準値が最適なレベル値となりえても、もう一
方のヘッドの再生信号の出力レベルが小さい場合には比
較基準値が最適とならず、ドロップアウト検出回路17
では比較基準値が最適の場合と比べてドロップアウトを
多く判断し、再生映像信号処理回路19で過剰のドロッ
プアウト補償をおこない再生画像が見苦しいものとなっ
てしまう。
【0012】また、FM復調器16、ドロップアウト検
出回路17等の回路入力において入力信号レベルが過大
であると歪が発生し、回路の動作が破綻してしまう。し
たがって、互換再生を行なった場合のように、回転ヘッ
ド8a及び8bからの再生信号の出力レベルがヘッド、
テープの特性等により異なる場合でも、再生信号の出力
レベルがヘッド間のバラツキなく、常に適切な一定レベ
ル値となるようにAGC回路15で自動的に利得を制御
する必要がある。
【0013】ここで、上記AGC回路15の動作につい
て説明する。上記AGC回路15は、例えば図21に示
すように構成され、図において、21は再生信号の出力
レベル値を検出し、制御電圧を出力する検出器、22は
整流回路、23は積分器、24は制御電圧を発生し出力
する制御電圧発生器であり、上記検出器21は上記整流
回路22、積分器23および制御電圧発生器24により
構成される。25は上記検出器21での検出結果である
制御電圧により利得を制御される利得可変増幅器であ
る。
【0014】AGC回路15の動作は、再生信号のレベ
ル値を検出するために、検出器21において出力信号V
OUT を整流することから始まる。まず、再生信号である
出力信号VOUT は検出器21内の整流回路22へ入力さ
れ整流される。そして、この整流された出力は積分器2
3で積分され、直流成分VD が取り出され、制御電圧発
生器24において、上記直流成分VD からその変化を検
出し、利得可変増幅器25の利得を制御するための制御
電圧を発生し出力する。ここで、上記制御電圧は、AG
C回路15の出力において再生信号の出力レベル値が常
に一定のレベル値となるよう利得可変増幅器25の利得
を制御する電圧値として発生される。以上の上記検出器
21での検出結果である制御電圧は利得可変増幅器25
へ出力され、上記制御電圧によりAGC回路15の出力
においてその出力レベルが常に適切な一定レベル値とな
るよう増幅器の利得を自動的に制御する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の映
像信号記録再生装置では、記録時に、FM変調された映
像信号の垂直ブランキング期間にPCM音声信号を時分
割多重して記録し、再生時は再生FM映像信号と混合さ
れたPCM音声信号をそのまま再生信号として再生し、
再生イコライザ14およびAGC回路15へと入力して
いる。一方、PCM音声信号はパルス波形であり、その
信号帯域は図22に示すように、広帯域な信号成分を持
っている。
【0016】ところで、磁気記録再生における再生出力
の周波数特性は一般に図23に示すように、高域では記
録再生時の損失などにより再生信号の出力レベルが低下
し、FM映像信号での低域においての再生出力が高域と
比較して大きくなる。したがって、図22に示すような
FM映像信号帯域よりも低い周波数成分を持つPCM音
声信号のPCM音声信号レベルは、図19にもあるよう
に、FM映像信号の再生信号レベルに比べ、大きいレベ
ル値で出力されることになる。
【0017】一方、AGC回路15が、図21に示す構
成のように、全ての期間の再生信号のレベル値を整流し
積分した結果から、制御電圧を出力して、それによりA
GC回路15の出力のレベル値が一定レベルとなるよう
に利得を自動的に制御するよう構成されている場合、出
力レベルが大きいPCM音声信号領域でもAGC回路は
動作することになる。また、AGC回路では、図24に
示すように、制御電圧による応答のゲインが高い場合と
低い場合で、応答特性が異なる。よって、映像信号領域
とPCM音声信号領域で再生信号の出力レベルが大きく
異なっていると、PCM音声信号領域と映像信号領域の
境界付近において、再生信号のレベル値の変化のために
AGC回路による応答特性の影響を受け、映像信号領域
での利得を自動的に制御する動作が正常に行なわれない
ため、AGC回路出力において常に適切な一定レベル値
となる再生FM映像信号が得られず、良好な再生映像信
号が得られないなどの問題点があった。
【0018】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、映像信号領域でのAGC回路
の動作を正常に行うことができ、その出力において常に
一定レベル値となる再生FM映像信号を得ることが出来
るともに、互換再生を行なった場合でも良好な再生映像
信号が得られる映像信号記録再生装置を得ることを目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映像信号記
録再生装置は、再生信号における出力レベルが常に一定
のレベル値となるよう利得を自動的に制御するAGC回
路の前段に、再生信号におけるFM映像信号周波数帯域
に影響を及ぼさずに再生PCM音声信号の低域周波数成
分を除去する特性をもつフィルタを設けて、上記AGC
回路出力において再生信号の出力レベル値が常に一定レ
ベルとなるようにしたものである。
【0020】また、本発明に係る映像信号記録再生装置
は、再生映像信号の周波数特性を補償する再生イコライ
ザと、再生PCM音声信号の低域周波数成分を除去ある
いは抑圧するフィルタと、再生時にPCM音声信号領域
を示す制御信号を発生させるPCM領域信号発生器と、
上記再生イコライザの出力とフィルタの出力を上記PC
M領域信号発生器より出力される制御信号によりPCM
音声信号領域ではフィルタの出力を選択し、また再生映
像信号領域においては再生イコライザの出力を選択する
選択手段と上記再生信号における出力レベルが常に一定
のレベル値となるように利得を自動的に制御するAGC
回路を設けて、上記AGC回路の出力において再生信号
の出力レベル値が常に一定レベルとなるようにしたもの
である。
【0021】また、本発明に係る映像信号記録再生装置
は、再生時にPCM音声信号領域を示す制御信号を発生
するPCM領域信号発生器と、再生信号における出力レ
ベルが常に一定レベルとなるよう利得を自動的に制御す
るAGC回路と、上記AGC回路前段において、PCM
領域信号発生器の出力であるPCM領域信号に基づき、
映像信号領域では再生FM映像信号の周波数特性を補償
し、映像信号に対して最適な特性となるように、またP
CM音声信号領域ではPCM音声信号の低域周波数成分
を抑圧する特性となるように周波数特性を切り換え制御
する再生イコライザを設けて、上記AGC回路の出力に
おいて再生信号の出力レベル値が常に一定レベルとなる
ようにしたものである。
【0022】
【作用】本発明における映像信号記録再生装置は、AG
C回路の前段に再生FM映像信号の周波数帯域外の再生
PCM音声信号の低域周波数成分を除去するフィルタを
設けて、PCM音声信号領域におけるPCM音声信号レ
ベルが、映像信号領域における再生信号レベルと同等の
レベル値となるようにしたので、AGC回路の動作を正
常に行うことができ、それによりAGC回路出力におい
ても再生信号の出力レベルが常に一定のレベル値とな
り、互換再生を行なった場合でも良好な再生映像信号を
得ることができる。
【0023】また、本発明における映像信号記録再生装
置は、映像信号に対して最適な特性で再生映像信号の周
波数特性を補償する再生イコライザの出力と、再生PC
M音声信号の低域周波数成分を除去あるいは抑圧してP
CM音声信号領域におけるPCM音声信号レベルを、映
像信号領域における再生信号レベルと同等になるように
するフィルタの出力とを選択回路に入力して、PCM音
声信号領域を示す領域信号に基づきPCM音声信号領域
においてはフィルタの出力を選択し、また再生映像信号
領域においては再生イコライザの出力を選択するように
したので、PCM音声信号領域と映像信号領域の再生信
号レベルがほぼ同等のレベル値となり、AGC回路の動
作を正常に行うことができ、それによりAGC回路出力
においても再生信号の出力レベルが常に一定のレベル値
となるので互換再生を行った場合でも良好な再生映像信
号を得ることができる。
【0024】また、本発明における映像信号記録再生装
置は、PCM音声信号領域を示すPCM領域信号に基づ
き周波数特性を制御する再生イコライザにおいて、映像
信号領域においては映像信号に対して最適な特性で再生
映像信号の周波数特性を補償する特性とし、PCM音声
信号領域では、PCM音声信号レベルが映像信号領域に
おける再生信号レベルと同等のレベル値になるように再
生FM映像信号帯域外の低域周波数成分を抑圧する周波
数特性とし、この再生イコライザの出力をAGC回路へ
入力するので、PCM音声信号領域と映像信号領域の再
生信号レベルがほぼ同等のレベル値となりAGC回路の
動作を正常に行うことができ、それによりAGC回路出
力においても再生信号の出力レベルが常に一定のレベル
値となるので互換再生を行った場合でも良好な再生映像
信号を得ることができる。
【0025】
【実施例】実施例1.以下、本発明の実施例1を図1〜
図3について説明する。図1は本実施例1によるVTR
の構成を示すブロック図である。図1において、記録系
1〜9及び再生系12〜20は上記従来の装置と全く同
一のものであるので、詳しい説明は省略する。
【0026】30は再生信号のFM映像信号帯域外にお
けるPCM音声信号の低域周波数成分を除去して、PC
M音声信号領域のPCM音声信号レベルを映像信号領域
の再生信号レベルと同等のレベル値となるような特性を
もったフィルタである。
【0027】次に動作について説明する。記録時に入力
された映像信号は、プリ・エンファシス回路1へ入力さ
れ映像信号の高域成分を強調してFM変調器2へ出力
し、FM変調器2では映像信号をFM変調する。一方、
音声信号はPCMエンコーダ3へ入力され、シャフリン
グ処理、誤り訂正符号の付加等を行った後、1フィール
ド期間のPCM音声信号を上記FM変調器2の出力であ
るFM映像信号の垂直ブランキング期間に挿入するため
に時間軸圧縮処理を施し、ディジタル変調して出力す
る。
【0028】その後、上記PCMエンコーダ3から出力
された上記1フィールド期間のPCM音声信号は、FM
変調された映像信号の垂直ブランキング期間に例えば図
17に示すようなタイミングで挿入され、記録アンプ7
へ出力される。なお、スイッチ4及び5ではFM映像信
号とPCM音声信号とを切り換え、加算器6で加算し、
記録信号が生成される。そして、記録アンプ7で上記記
録信号であるFM映像信号及びPCM音声信号を増幅
し、回転ヘッド8a、8bで磁気テープ9上に記録す
る。この時、磁気テープ9は回転ドラム10に対して図
16のように180゜強巻かれており、常に回転ヘッド
8a、8bに記録電流が流れていても磁気テープ9上に
記録されるのは回転ヘッドが磁気テープ9に当接してい
る期間だけである。したがって、磁気テープ9上の記録
パターンは図18のように各2つの領域a、bに分けて
記録されることになり、1フィールドの記録信号は1本
のトラックに記録される。なお、図中aは回転ヘッド8
aにより記録されるトラックを示し、bは回転ヘッド8
bにより記録されるトラックを示している。また、PC
M音声信号はFM映像信号の垂直ブランキング期間に時
分割多重して記録するので、PCM音声信号が記録され
る部分は斜線を施した部分となる。ここまでの記録時の
動作は、上記従来例と同様である。
【0029】次に再生時の動作について説明する。回転
ヘッド8a、8bから再生された再生FM映像信号と記
録時混合されたPCM音声信号は、ヘッドアンプ12
a、12bで増幅される。そして、上記ヘッドアンプ1
2aおよび12bそれぞれの出力である再生信号は、ヘ
ッド切換回路13において、図3(a)、(b)および
(c)に示すように磁気テープ9に当接している回転ヘ
ッドからの再生信号をヘッド切換信号に基づいて選択し
切り換えられ、1つの再生信号(図3(c))となる。
そして、上記ヘッド切換回路13からの再生信号は、再
生イコライザ14へ送られるとともにPCMデコーダ2
0へ送られる。上記PCMデコーダ20では、再生信号
の垂直ブランキング期間に挿入された1フィールド期間
のPCM音声信号を検出するとともに、誤り訂正、デシ
ャフリング処理、誤り修正処理等を施し元の音声信号を
復元し出力する。一方、再生イコライザ14では例えば
図20に示す特性で、入力された再生信号における再生
FM映像信号の周波数特性を補償し、その出力はフィル
タ30へ送られる。
【0030】ここで、記録時にはFM変調された映像信
号の垂直ブランキング期間にPCM音声信号を時分割多
重して記録し、再生時は再生FM映像信号と、混合され
たPCM音声信号をそのまま再生信号として再生し、再
生イコライザ14を通している。一方、PCM音声信号
はパルス波形であり、図22に示すような広帯域な信号
成分を持っている。そして、磁気記録再生における再生
出力の周波数特性は一般に図23に示すようになり、高
域においては記録再生の損失などにより再生信号の出力
レベルが低下し、低域においての再生出力が高域と比較
して大きくなることになる。したがって、図22に示す
ようなFM映像信号帯域よりも低い周波数成分を持つP
CM音声信号の再生信号レベルは、図3(a)、
(b)、(c)にあるように、FM映像信号での再生信
号レベルよりも大きいレベルで出力されることになる。
【0031】またAGC回路15は図21に示すように
構成され、検出器21において全ての期間の再生信号の
レベル値を検出して制御電圧を発生して出力し、その制
御電圧により利得可変増幅器25の利得を制御するよう
構成されている。そのためAGC回路15の入力におい
て、映像信号領域とPCM音声信号領域で再生信号の出
力レベルが大きく異なっていると、出力レベルが大きい
PCM音声信号領域から出力レベルが小さい映像信号領
域に変わる境界付近、あるいは映像信号領域からPCM
音声信号領域に変わる境界付近では、回路の応答特性
(図24参照)などにより動作が正常に行なわれないこ
とになる。
【0032】そこで、上記AGC回路15の前段に、F
M映像信号帯域外のPCM音声信号の低域周波数成分を
除去してPCM音声信号領域におけるPCM音声信号レ
ベルが映像信号領域における再生信号レベルと、ほぼ同
等の信号レベル値とするような特性をもったフィルタ3
0を挿入して、映像信号領域とPCM音声信号領域で再
生信号のレベル値が等しくなるようにしている。
【0033】上記フィルタ30は、例えば図2(b)に
示すようなFM映像信号帯域と同様な周波数特性を持っ
た帯域通過フィルタであり、映像信号帯域のみ通過させ
るようにする。したがって、フィルタ30からは図3
(d)のようにPCM音声信号の低域周波数成分が除去
され、AGC回路15の前段で映像信号領域とPCM音
声信号領域の信号レベルが同等レベル値となる。
【0034】次にフィルタ30の出力である再生信号
(図3(d))は、AGC回路15へと入力される。A
GC回路15は図21にあるように構成され、回転ヘッ
ド8a、8bからの再生信号レベル値がヘッド、テープ
の特性等により異なる場合でも信号レベルが常に一定レ
ベル値になるようにAGC回路15で自動的に利得を制
御する。AGC回路15内の検出器21では、入力され
た再生信号VOUT を整流しその出力を積分することで直
流成分VDを取り出し、この直流成分VDから制御信号を
発生し出力する。この制御電圧は利得可変増幅器25へ
出力され、上記利得可変増幅器25では上記検出器21
からの制御電圧によりAGC回路15の出力において、
出力レベルが常に適切な一定レベル値となるように増幅
器の利得を自動的に制御する。
【0035】上記フィルタ30から出力される再生信号
(図3(d))は、AGC回路15の動作に影響がない
ように、PCM音声信号領域でのPCM音声信号レベル
が映像信号領域での再生信号レベルと、ほぼ同等のレベ
ル値となっているので、上記AGC回路15は安定した
動作が得られ、上記AGC回路15からは図3(e)に
示すように、すべての期間で再生信号のレベル値が一定
となるように制御された信号が出力される。
【0036】上記AGC回路15で出力レベルが一定レ
ベル値に制御された再生信号は、FM復調器16へ出力
されFM復調される。そして、ディ・エンファシス回路
18ではプリ・エンファシス回路1で強調された高域成
分を、その逆特性をもって減衰させ再生信号処理回路1
9へ出力する。また、上記AGC回路15の出力はドロ
ップアウト検出回路17へも入力され、再生信号からド
ロップアウトを検出し、ドロップアウトを示すドロップ
アウト検出信号を上記再生信号処理回路19に出力す
る。上記再生信号処理回路19では、再生映像信号から
同期信号を分離し、この同期信号に基づき再生映像信号
に時間軸補正を施す処理や上記ドロップアウト検出回路
17から出力されたドロップアウト検出信号を用いたド
ロップアウト補償処理等を行い、良好な再生映像信号を
出力する。
【0037】なお、上記実施例1ではフィルタ30の特
性を、PCM音声信号レベルが映像信号領域の再生信号
レベルと、ほぼ同等のレベル値になるようにPCM音声
信号の低域周波数成分を除去するものとして、例えばF
M映像信号周波数帯域と同じ周波数特性をもったフィル
タである場合について説明したが、これに限るものでは
なくFM映像信号周波数帯域に影響を与えずPCM音声
信号レベルが映像信号レベルと同等の信号レベル値とな
るような特性を持つフィルタであればよく、上記実施例
と同様の効果を奏する。
【0038】また、上記実施例1ではフィルタ30は再
生イコライザ14とAGC回路15の間に挿入する場合
について説明したが、再生イコライザ14の前段に挿入
してもよくAGC回路よりも前段に位置するのであれ
ば、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0039】実施例2.以下、本発明の実施例を図4〜
図7について説明する。図4は本発明の実施例2による
VTRのブロック図を示し、図において、記録系1〜9
及び再生系12〜19は上記従来装置と全く同一のもの
であるので詳しい説明は省略する。
【0040】40はヘッド切換回路13の出力におい
て、PCM音声信号の低域周波数成分を抑圧あるいは除
去しPCM音声信号領域におけるPCM音声信号レベル
が映像信号領域における再生信号レベルと同等の信号レ
ベル値となるような特性をもったフィルタ、41は再生
信号の垂直ブランキング期間に挿入された1フィールド
期間のPCM音声信号を検出するとともに、誤り訂正、
デシャフリング処理、誤り修正処理等を施し元の音声信
号を復元し出力するPCMデコーダ、42は上記PCM
デコーダ41内において再生信号中のPCM音声信号領
域を識別し、PCM音声信号領域を示すPCM領域信号
を発生させるPCM領域信号発生器、43は上記PCM
領域信号発生器42より出力される制御信号に基づき、
映像信号領域では再生イコライザ14の出力を選択し、
PCM音声信号領域ではフィルタ40の出力を選択し
て、後段のAGC回路15へ出力する選択回路で例えば
図5に示すように構成される。
【0041】次に動作について説明する。記録時に入力
された映像信号はプリ・エンファシス回路1へ入力さ
れ、プリ・エンファシス回路1では映像信号の高域成分
を強調してFM変調器2へ出力し、FM変調器2では映
像信号をFM変調する。一方、音声信号はPCMエンコ
ーダ3へ入力され、シャフリング処理、誤り訂正符号の
付加等を行った後、1フィールド期間のPCM音声信号
を上記FM変調器2の出力であるFM映像信号の垂直ブ
ランキング期間に挿入するために時間軸圧縮処理を施
し、ディジタル変調して出力される。
【0042】その後、上記PCMエンコーダ3から出力
された上記1フィールド期間のPCM音声信号は、FM
変調された映像信号の垂直ブランキング期間に例えば図
17に示すようなタイミングで挿入され、記録アンプ7
へ出力される。なお、スイッチ4及び5ではFM映像信
号とPCM音声信号とを切り換え、加算器6で加算し、
記録信号が生成される。そして、記録アンプ7で上記記
録信号であるFM映像信号及びPCM音声信号を増幅
し、回転ヘッド8a、8bで磁気テープ9上に記録す
る。この時、磁気テープ9は回転ドラム10に対して図
16のように180゜強巻かれており、常に回転ヘッド
8a、8bに記録電流が流れていても磁気テープ9上に
記録されるのは回転ヘッドが磁気テープ9に当接してい
る期間だけである。したがって、磁気テープ9上の記録
パターンは図18のように各2つの領域a、bに分けて
記録されることになり、1フィールドの記録信号は1本
のトラックに記録される。なお、図中aは回転ヘッド8
aにより記録されるトラックを示し、bは回転ヘッド8
bにより記録されるトラックを示している。また、PC
M音声信号はFM映像信号の垂直ブランキング期間に時
分割多重して記録するので、PCM音声信号が記録され
る部分は斜線を施した部分となる。ここまでの記録時の
動作は、上記従来例と同様である。
【0043】再生時には、回転ヘッド8a、8bがそれ
ぞれ磁気テープ9より再生FM映像信号と記録時混合さ
れたPCM音声信号を再生信号として再生し、ヘッドア
ンプ12a、12bで増幅する。そして、上記ヘッドア
ンプ12aおよび12bのそれぞれの出力である再生信
号は、ヘッド切換回路13において、図7(a)(b)
(c)に示すように磁気テープ9に当接している回転ヘ
ッドからの再生信号をヘッド切換信号に基づいて選択し
切り換え、1つの再生信号(図7(c))となる。そし
て上記ヘッド切換回路13からの再生信号は、再生イコ
ライザ14とフィルタ40へ出力されるとともにPCM
デコーダ41にも出力される。
【0044】再生イコライザ14では図20に示すよう
な特性で、入力された再生FM映像信号の周波数特性を
補償し、その出力(図7(d))は再生信号におけるP
CM音声信号の領域を示すPCM領域信号により制御さ
れる選択回路43へ入力される。一方、PCMデコーダ
41では、再生信号の垂直ブランキング期間に挿入され
た1フィールド期間のPCM音声信号を検出するととも
に、誤り訂正、デシャフリング処理、誤り修正処理等を
施し元の音声信号を復元し出力する。
【0045】ところで、記録時には、FM変調された映
像信号の垂直ブランキング期間にPCM音声信号を時分
割多重して記録し、再生時は再生FM映像信号と混合さ
れたPCM音声信号をそのまま再生信号として再生し、
再生イコライザ14を通している。一方、PCM音声信
号はパルス波形であり、図22に示すように広帯域な信
号成分を持っている。そして、磁気記録再生における再
生出力の周波数特性は一般に図23に示すようになり、
高域においては記録再生の損失などにより再生信号の出
力レベルが低下し、低域においての再生出力が高域と比
較して大きくなる。したがって、図22に示すようなF
M映像信号帯域よりも低い周波数成分を持つPCM音声
信号の再生信号レベルは、図7(a)、(b)、(c)
にあるように、FM映像信号領域の再生信号レベルより
も大きいレベル値で出力されることになる。
【0046】また、上記選択回路43後段のAGC回路
15は、図21に示すように、検出器21において全て
の期間の再生信号のレベル値を検出し制御電圧を発生し
て出力し、その制御電圧により利得可変増幅器25の利
得を制御するよう構成されている。よって、上記再生イ
コライザ14から出力される映像信号領域とPCM音声
信号領域で再生信号レベルが大きく異なっていると、出
力レベルが大きいPCM音声信号領域から出力レベルが
小さい映像信号領域の境界付近、あるいは映像信号領域
からPCM音声信号領域の境界付近で、回路の応答特性
から(図24参照)AGC回路15の動作が正常に行な
われないことになる。
【0047】そこで再生信号をAGC回路15へ入力す
る前に、AGC回路15の動作に影響がないように、P
CM音声信号領域のPCM音声信号レベルを映像信号領
域の再生信号レベルと同等のレベル値にする必要があ
る。よって、ヘッド切換回路13の出力はフィルタ40
にも出力され、このフィルタ40においてFM映像信号
帯域外のPCM信号の低域周波数成分を除去あるいは抑
圧しPCM音声信号領域におけるPCM音声信号レベル
が映像信号領域における再生信号レベルと同等の信号レ
ベル値となるようにする。上記フィルタ40は、例えば
図6(b)に示すような特性をもったフィルタであり、
その出力は図7(e)のようになり選択回路43へ入力
される。
【0048】上記選択回路43にはPCMデコーダ41
内のPCM領域信号発生器42で発生する制御信号が出
力される。なお、上記PCM領域信号発生器42はPC
Mデコーダ41内において再生信号のPCM音声信号領
域の終了タイミングを検出し、次のPCM音声信号領域
の開始時刻を上記検出結果から予測するという構成によ
りPCM音声信号領域を示す制御信号を発生している。
上記PCM領域信号発生器42において、例えば図7
(f)に示すように映像信号領域でHigh、PCM音
声信号領域でLowとなる制御信号を発生し選択回路4
3に出力する。そして上記PCM領域信号発生器42か
らの制御信号であるPCM領域信号がHighとなる映
像信号領域においては、再生FM映像信号の周波数特性
を補償した再生イコライザ14の出力を選択し(図7
(d))、PCM領域信号がLowとなるPCM音声信
号領域においてはPCM音声信号領域のPCM音声信号
レベルが映像信号領域の再生信号レベルと同等のレベル
値となったフィルタ40の出力(図7(e))を選択す
る。
【0049】以上のように、上記選択回路43から出力
された再生信号は図7(g)のようになりAGC回路1
5に入力される。AGC回路15は図21にあるように
構成され、回転ヘッド8a、8bからの再生信号レベル
値がヘッド、テープの特性等により異なる場合でも信号
レベルが常に一定レベル値になるようにAGC回路15
で自動的に利得を制御する。AGC回路15内の検出器
21では、入力された再生信号VOUTを整流し、その出
力を積分することで直流成分VDを取り出し、この直流
成分VD から制御電圧を発生し出力する。この制御電圧
は利得可変増幅器25へ出力され、上記利得可変増幅器
25では、上記検出器21からの制御電圧によりAGC
回路15の出力において、出力レベルが常に適切な一定
レベル値となるように増幅器の利得を自動的に制御す
る。上記選択回路43から出力される再生信号(図7
(g))は、AGC回路15の動作に影響がないように
PCM音声信号領域でのPCM音声信号レベルが映像信
号領域での再生信号レベルとほぼ同等のレベル値となる
ので、上記AGC回路15から出力される再生信号は図
7(h)に示すようにすべての期間での再生信号のレベ
ル値が一定となるように制御された信号となり出力され
る。
【0050】上記AGC回路15で出力レベルが一定レ
ベル値に制御された再生信号は、FM復調器16に出力
されFM復調される。上記FM復調器16からの出力は
ディ・エンファシス回路18へ入力され、記録系のプリ
・エンファシス回路1で高域を強調された高域成分を減
衰させ、再生信号処理回路19へ出力する。また、上記
AGC回路15の出力はドロップアウト検出回路17へ
入力され、再生信号からドロップアウトを検出してドロ
ップアウトを示すドロップアウト検出信号を出力する。
そして上記再生信号処理回路19において、再生映像信
号から同期信号を分離し、この同期信号に基づき再生映
像信号に時間軸補正を施す処理や上記ドロップアウト検
出回路17から出力されるドロップアウト検出信号を用
いたドロップアウト補償処理等を行い、良好な再生映像
信号を得る。
【0051】なお、上記実施例2ではフィルタ40の特
性を、PCM音声信号レベルが映像信号領域の再生信号
レベルと同等のレベル値になるようにPCM音声信号の
低域周波数成分を除去あるいは抑圧するものとして、例
えば高域通過型フィルタを使用した場合について説明し
たが、これに限るものではなく、PCM音声信号レベル
が映像信号レベルと同等の信号レベル値となるようにP
CM音声信号領域の低域周波数成分を除去あるいは抑圧
する特性を持つフィルタであれば、上記実施例と同様の
効果を奏する。
【0052】また、上記実施例2ではPCM領域信号発
生器42において再生信号中のPCM音声信号領域の終
了タイミングを検出し、次のPCM音声信号領域の開始
時刻を上記検出結果から予測するという構成によりPC
M領域信号を発生する場合について説明したが、PCM
領域信号の発生方法はこれに限るものではなく、例えば
ヘッド切り換え信号のタイミングから発生する場合でも
よい。
【0053】また、上記実施例2では、選択回路43の
構成をスイッチとした場合について説明したが、これに
限るものではなく、PCM領域信号に基づき、PCM音
声信号領域においてはフィルタ40の出力を選択し、映
像信号領域においては再生イコライザ14の出力を選択
するようなものであれば、上記実施例と同様の効果を奏
する。
【0054】また、上記実施例2では、PCM領域信号
発生器42において、映像信号領域ではHigh、PC
M音声信号領域ではLowとなる制御信号を発生する場
合について述べたが、上記実施例での制御信号の反転信
号であってもよく、上記制御信号に基づき、映像信号領
域では再生イコライザ14の出力を選択し、PCM音声
信号領域ではフィルタ40の出力を選択する構成であれ
ば、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0055】実施例3.以下、本発明の実施例を図8〜
図13について説明する。図8は本実施例3によるVT
Rの構成を示すブロック図を示し、図において、記録系
1〜9及び再生系12〜13、15〜19は上記従来の
装置と全く同様のものであるので詳しい説明は省略す
る。
【0056】50はPCM領域信号発生器52より出力
される制御信号に基づき、周波数特性を制御する再生イ
コライザ、51は再生信号の垂直ブランキング期間に挿
入された1フィールド期間のPCM音声信号を検出する
とともに、誤り訂正、デシャフリング処理、誤り修正処
理等を施し元の音声信号を復元し出力するPCMデコー
ダ、52は上記PCMデコーダ51内において再生信号
中のPCM音声信号領域を識別し、PCM音声信号領域
を示すPCM領域信号を発生させるPCM領域信号発生
器である。
【0057】図9は上記図1中の再生イコライザの一構
成例を示すブロック図であり、図において、60はマッ
チング抵抗、61は遅延量τ1の第1の遅延線、62は
遅延量τ2の第2の遅延線、63、64はハイインピー
ダンス入力増幅器、65は係数kの可変減衰器、66は
差動増幅器である。67は上記PCM領域信号発生器5
2の出力信号であるPCM領域信号に基づき、上記第1
の遅延線61と第2の遅延線62の出力信号を切り換え
制御して、ハイインピーダンス入力増幅器64へ供給す
るスイッチ回路であり、このような型式の再生イコライ
ザ50はコサインイコライザと呼ばれている。このコサ
インイコライザ50の周波数特性は、図10のように、
可変減衰器65の係数kと第1および第2の遅延線6
1、62の遅延量τ1、τ2で任意に設定することがで
きる。
【0058】ここで、上記再生イコライザ50の周波数
特性を、第1の遅延線61により、図11(a)に示す
ように、搬送波を中心に上下側対波を抑圧して再生映像
信号のS/N比が良好となる特性に設定し、また、第2
の遅延線62により、図11(b)に示すような再生信
号の低域周波数成分を抑圧してPCM音声信号の低域成
分を抑圧する特性になるように設定している。
【0059】次に動作について説明する。記録時に入力
された映像信号はプリ・エンファシス回路1に入力さ
れ、プリ・エンファシス回路1では映像信号の高域成分
を強調してFM変調器2へ出力し、FM変調器2では映
像信号をFM変調する。一方、音声信号はPCMエンコ
ーダ3へ入力され、シャフリング処理、誤り訂正符号の
付加等を行った後、1フィールド期間のPCM音声信号
を上記FM変調器2の出力であるFM映像信号の垂直ブ
ランキング期間に挿入するために時間軸圧縮処理を施
し、ディジタル変調して出力される。
【0060】その後、上記PCMエンコーダ3から出力
された上記1フィールド期間のPCM音声信号は、FM
変調された映像信号の垂直ブランキング期間に例えば図
17に示すようなタイミングで挿入され、記録アンプ7
へ出力される。なお、スイッチ4及び5ではFM映像信
号とPCM音声信号とを切り換え、加算器6で加算し、
記録信号が生成される。そして、記録アンプ7で上記記
録信号であるFM映像信号及びPCM音声信号を増幅
し、回転ヘッド8a、8bで磁気テープ9上に記録す
る。この時、磁気テープ9は回転ドラム10に対して図
16のように180゜強巻かれており、常に回転ヘッド
8a、8bに記録電流が流れていても磁気テープ9上に
記録されるのは回転ヘッドが磁気テープ9に当接してい
る期間だけである。したがって、磁気テープ9上の記録
パターンは図18のように各2つの領域a、bに分けて
記録されることになり、1フィールドの記録信号は1本
のトラックに記録される。なお、図中aは回転ヘッド8
aにより記録されるトラックを示し、bは回転ヘッド8
bにより記録されるトラックを示している。また、PC
M音声信号はFM映像信号の垂直ブランキング期間に時
分割多重して記録するので、PCM音声信号が記録され
る部分は斜線を施した部分となる。ここまでの記録時の
動作は、上記従来例と同様である。
【0061】再生時には、回転ヘッド8a、8bがそれ
ぞれ磁気テープ9より再生FM映像信号と記録時混合さ
れたPCM音声信号を再生信号として再生し、ヘッドア
ンプ12a、12bで増幅する。そして、上記ヘッドア
ンプ12aおよび12bのそれぞれの出力である再生信
号は、ヘッド切換回路13において、図12(a)
(b)(c)に示すように磁気テープ9に当接している
回転ヘッドからの再生信号をヘッド切換信号に基づいて
選択し切り換え、1つの再生信号(図12(c))とな
る。そして上記ヘッド切換回路13からの再生信号は、
再生イコライザ50とPCMデコーダ51へと入力され
る。PCMデコーダ51では、再生信号の垂直ブランキ
ング期間に挿入された1フィールド期間のPCM音声信
号を検出するとともに、誤り訂正、デシャフリング処
理、誤り修正処理等を施し元の音声信号を復元し出力す
る。
【0062】ところで、記録時には、FM変調された映
像信号の垂直ブランキング期間にPCM音声信号を時分
割多重して記録し、再生時は再生FM映像信号と混合さ
れたPCM音声信号をそのまま再生信号として再生し、
再生イコライザ50へと入力している。一方、PCM音
声信号はパルス波形であり、図22に示すように広帯域
な信号成分を持っている。そして、磁気記録再生におけ
る再生出力の周波数特性は一般に図23に示すようにな
り、高域においては記録再生の損失などにより再生信号
の出力レベルが低下し、低域においての再生出力が高域
と比較して大きくなる。したがって、図22に示すよう
なFM映像信号帯域よりも低い周波数成分を持つPCM
音声信号の再生信号レベルは、図12(a)、(b)、
(c)にあるように、FM映像信号領域の再生信号レベ
ルよりも大きいレベル値で出力されることになる。
【0063】また、再生イコライザ50後段のAGC回
路15は、図21に示すように、検出器21において全
ての期間の再生信号のレベル値を検出し制御電圧を発生
して出力し、その制御電圧により利得可変増幅器25の
利得を制御するよう構成されている。よって、映像信号
領域とPCM音声信号領域で再生信号レベルが大きく異
なっていると、出力レベルが大きいPCM音声信号領域
から出力レベルが小さい映像信号領域の境界付近、ある
いは映像信号領域からPCM音声信号領域の境界付近
で、回路の応答特性から(図24参照)AGC回路15
の動作が正常に行なわれないことになる。そこで再生信
号をAGC回路15へ入力する前に、再生イコライザ5
0においてPCM音声信号領域を示すPCM領域信号に
基づき周波数特性を切り換えることで、AGC回路15
の動作に影響がないように、PCM音声信号領域のPC
M音声信号レベルを映像信号領域の再生信号レベルと同
等のレベル値にする。
【0064】ここで、上記再生イコライザ50にはPC
Mデコーダ51内のPCM領域信号発生器52で発生す
るPCM領域信号が出力される。なお、上記PCM領域
信号発生器52はPCMデコーダ51内において再生信
号のPCM音声信号領域の終了タイミングを検出し、次
のPCM音声信号領域の開始時刻を上記検出結果から予
測するという構成によりPCM音声信号領域を示す制御
信号を発生している。上記PCM領域信号発生器52に
おいて、例えば図12(d)に示すように映像信号領域
でHigh、PCM音声信号領域でLowとなる制御信
号を発生し、再生イコライザ50内のスイッチ回路67
へと出力する。そして上記PCM領域信号発生器52か
らの制御信号であるPCM領域信号がHighとなる映
像信号領域においては、再生イコライザ50内で第1の
遅延線61を選択し、図11(a)に示す特性で再生F
M映像信号の周波数特性を補償し、PCM領域信号がL
owとなるPCM音声信号領域においては、再生イコラ
イザ50内で第2の遅延線62を選択し、図11(b)
に示す特性でPCM音声信号領域のPCM音声信号レベ
ルを抑圧した信号とする。
【0065】その結果、上記再生イコライザ50から
は、映像信号領域ではS/N比の良好な再生映像信号が
得られ、PCM音声信号領域では、再生信号のレベル値
が映像信号領域の信号と同等のレベル値となり出力され
る。そして、再生イコライザ50から出力された再生信
号は図12(e)のようになり、AGC回路15に入力
される。AGC回路15は図21に述べているように構
成され、回転ヘッド8a、8bからの再生信号レベル値
がヘッド、テープの特性等により異なる場合でも信号レ
ベルが常に一定レベル値になるようにAGC回路15で
自動的に利得を制御する。AGC回路15内の検出器2
1では、入力された再生信号VOUT を整流し、その出力
を積分することで直流成分VDを取り出し、この直流成
分VDから制御電圧を発生し出力する。この制御電圧は
利得可変増幅器25へ出力され、上記利得可変増幅器2
5では上記検出器21からの制御電圧によりAGC回路
15の出力において、出力レベルが常に適切な一定レベ
ル値となるように増幅器の利得を自動的に制御する。上
記再生イコライザ50から出力される再生信号(図12
(e))は、AGC回路15の動作に影響がないように
PCM音声信号領域でのPCM音声信号レベルが映像信
号領域での再生信号レベルとほぼ同等のレベル値となっ
ているので、上記AGC回路15から出力される再生信
号は図12(f)に示すように、すべての期間での再生
信号のレベル値が一定となるように制御された信号とな
り出力される。
【0066】上記AGC回路15で出力レベルが一定レ
ベル値に制御された再生信号は、FM復調器16に出力
されFM復調される。上記FM復調器16からの出力は
ディ・エンファシス回路18へ入力され、記録系のプリ
・エンファシス回路1で高域を強調された高域成分を減
衰させ、再生信号処理回路19へ出力する。また、上記
AGC回路15の出力はドロップアウト検出回路17へ
入力され、再生信号からドロップアウトを検出してドロ
ップアウトを示すドロップアウト検出信号を出力する。
そして上記再生信号処理回路19において、再生映像信
号から同期信号を分離し、この同期信号に基づき再生映
像信号に時間軸補正を施す処理や上記ドロップアウト検
出回路17から出力されるドロップアウト検出信号を用
いたドロップアウト補償処理等を行い、良好な再生映像
信号を得る。
【0067】なお、上記実施例3では、遅延線を用いた
コサインイコライザ型式の再生イコライザ50におい
て、第1の遅延線61と第2の遅延線62を設けること
で、再生イコライザ50の周波数特性を切り換え制御す
るように構成した場合について説明したが、例えば可変
減衰器の係数kを切り換える構成でも、また、図13の
ように、インダクタンスL1、トランジスタTr1、抵
抗R1〜R3、コンデンサC1、C2などを用いたピー
キング回路において、コンデンサC1、C2により再生
イコライザの周波数特性をスイッチ回路68を介して切
り換え制御するように、上記コンデンサC1、C2の値
を映像信号領域およびPCM音声信号領域それぞれで適
切な再生イコライザ特性となるように設定する場合も、
上記実施例と同様の効果を奏する。
【0068】また、上記実施例3では、PCM領域信号
発生器52において、映像信号領域ではHigh、PC
M音声信号領域ではLowとなる制御信号を発生する場
合について述べたが、上記実施例での制御信号を反転し
てもよく、上記制御信号により再生イコライザ50の周
波数特性が映像信号領域とPCM音声信号領域で切り換
え制御する構成であれば、上記実施例3と同様の効果を
奏する。
【0069】また、上記実施例3ではPCM領域信号発
生器52において再生信号中のPCM音声信号領域の終
了タイミングを検出し、次のPCM音声信号領域の開始
時刻を上記検出結果から予測するという構成によりPC
M領域信号を発生する場合について説明したが、PCM
領域信号の発生方法はこれに限るものではなく、例えば
ヘッド切り換え信号のタイミングから発生する場合でも
よい。
【0070】また、上記実施例3では、再生イコライザ
50において映像信号領域およびPCM音声信号領域で
の周波数特性を例えば図11に示す特性である場合につ
いて説明したが、これに限るものではなく、再生イコラ
イザ50において、映像信号領域では映像信号に対して
最適な特性となり、PCM音声信号領域ではPCM音声
信号レベルが映像信号領域の再生信号レベルと同等のレ
ベル値になるようにPCM音声信号の低域周波数成分を
抑圧あるいは除去する特性となるよう制御するのであれ
ば上記実施例3と同様の効果を奏する。
【0071】また、上記実施例3では再生イコライザ5
0の構成において、第1の遅延線61と第2の遅延線6
2を切り換える手段として、スイッチ回路67を使用し
た場合について示したが、切り換え手段はこれに限るも
のではなく、出力を切り換えるものであれば、上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0072】また、上記実施例1〜3では、AGC回路
15は図21に示すように構成される場合について説明
したが、AGC回路の構成はこれに限るものではなく、
入力された再生信号の出力レベル値の変化を検出するこ
とにより、ACG回路からの出力信号のレベル値が常に
一定となるように利得を自動的に制御する構成であれば
よい。
【0073】また、上記実施例1〜3ではPCM音声信
号をFM映像信号の垂直ブランキング期間にスイッチ
4、5で切り換えて記録する場合について説明したが、
これに限るものではなく、例えばPCM音声信号を分割
して水平ブランキング期間で切り換えて挿入してもよ
い。また、1フィールドの映像信号を図14に示すよう
に複数のセグメントに分割して(図14は2セグメント
分割の場合を示す。)記録再生するVTRにおいて、そ
れぞれのセグメントブランキング期間および垂直ブラン
キング期間に1フィールドのPCM音声信号を分割して
挿入し記録再生する場合においても、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0074】また、上記実施例1〜3では磁気テープを
180゜巻き付けで1フィールド1トラックに記録する
場合について示したが、巻き付け角および記録フォーマ
ットはこれに限るものではなく、例えば多チャンネル多
セグメント記録方式の場合のように、1フィールドを複
数のトラックで記録する場合でもよい。
【0075】また、上記実施例1〜3ではFM変調した
映像信号を回転ヘッドにより磁気テープ上に記録し、再
生を行なう磁気記録再生装置(VTR)に適用する場合
について説明したが、FM変調した映像信号にPCM音
声信号を時分割多重して記録再生する装置であればよ
く、例えば映像信号をFM変調してディスク状記録媒体
に記録再生するような映像信号記録再生装置や、レーザ
ディスク(LD)、光磁気ディスク等、他の映像信号記
録再生装置においても上記実施例と同様の効果を奏す
る。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によればPCM音
声信号をFM映像信号のブランキング期間に時分割多重
して記録再生し、再生時にPCM音声信号領域における
PCM音声信号レベルを映像信号領域における再生信号
レベルと同等のレベル値となるように、FM映像信号帯
域外におけるPCM音声信号の低域周波数成分を除去す
る特性をもつフィルタをAGC回路前段に設けたので、
上記AGC回路の入力においてPCM音声信号領域のP
CM音声信号レベルと映像信号領域の再生信号レベルが
同等の信号レベル値となり、AGC回路の動作を正常に
行うことができ、良好な再生映像信号を得られる効果が
ある。
【0077】また、以上のように、本発明によればPC
M音声信号をFM映像信号のブランキング期間に時分割
多重して記録再生し、再生時にPCM音声信号領域にお
けるPCM音声信号レベルを映像信号領域における再生
信号レベルと同等の信号レベル値となるように、PCM
音声信号の低域周波数成分を除去あるいは抑圧する特性
をもつフィルタをAGC回路前段に設け、フィルタの出
力および再生FM映像信号の周波数特性を補償する再生
イコライザの出力を選択回路に入力し、PCM音声信号
領域を示すPCM領域信号に基づき、PCM音声信号領
域においては上記フィルタの出力を選択し、映像信号領
域においては再生イコライザの出力を選択してAGC回
路へ入力するので、上記AGC回路の入力においてPC
M音声信号領域のPCM音声信号レベルと映像信号領域
の再生信号レベルが同等の信号レベル値となり、AGC
回路の動作を正常に行うことができ、良好な再生映像信
号を得られる効果がある。
【0078】また、以上のように、本発明によればPC
M音声信号をFM映像信号のブランキング期間に時分割
多重して記録再生し、PCM音声信号領域を示すPCM
領域信号に基づき再生イコライザの周波数特性を、映像
信号領域においては映像信号に対して最適な特性とな
り、PCM音声信号領域においては再生信号の低域周波
数成分を抑圧し、PCM音声信号レベルが映像信号領域
の再生信号レベルと同等の信号レベル値となる特性とな
るように、制御可能な構成としたので、AGC回路の入
力においてPCM音声信号領域のPCM音声信号レベル
と映像信号領域の再生信号レベルが同等の信号レベル値
となり、AGC回路の動作を正常に行うことができ、良
好な再生映像信号を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における磁気記録再生装置を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1におけるフィルタの特性の一
例を示す特性図である。
【図3】本発明の実施例1の再生系の動作を説明する図
である。
【図4】本発明の実施例2における磁気記録再生装置を
示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例2における選択回路の一構成例
を示す図である。
【図6】本発明の実施例2におけるフィルタの特性の一
例を示す特性図である。
【図7】本発明の実施例2の再生系の動作を説明する図
である。
【図8】本発明の実施例3における磁気記録再生装置を
示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例3における再生イコライザの一
構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例3における再生イコライザの
周波数特性の一例を示す特性図である。
【図11】本発明の実施例3における再生イコライザの
映像信号領域およびPCM音声信号領域での周波数特性
の一例を示す特性図である。
【図12】本発明の実施例3の再生系の動作を説明する
図である。
【図13】本発明の実施例3における再生イコライザの
他の構成例を示す回路図である。
【図14】2セグメント記録のVTRにおいてFM映像
信号の各セグメントブランキング期間にPCM音声信号
を時分割多重する場合の一例を示す図である。
【図15】従来の磁気記録再生装置を示すブロック図で
ある。
【図16】回転ドラムを上面から見た図である。
【図17】FM映像信号のブランキング期間にPCM音
声信号を時分割多重する場合の一例を示す図である。
【図18】磁気テープ上の記録パターンの一例を示す図
である。
【図19】ヘッド切換回路の動作を説明するための図で
ある。
【図20】従来の磁気記録再生装置における再生イコラ
イザの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図21】AGC回路の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図22】再生時のFM映像信号帯域及びPCM音声信
号帯域を示す特性図である。
【図23】磁気記録における再生信号の再生出力の周波
数特性の一例を示す特性図である。
【図24】AGC回路の応答特性を説明するための特性
図である。
【符号の説明】
30、40 フィルタ 41 PCMデコーダ 42、52 PCM領域信号発生器 43 選択回路 50 再生イコライザ 51 PCMデコーダ 60 抵抗 61 第1の遅延線 τ1 62 第2の遅延線 τ2 63、64 ハイインピーダンス入力増幅器 65 可変減衰器 66 差動増幅器 67、68 スイッチ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、映像信号領域でのAGC回路
の動作を正常に行うことができ、その出力において常に
一定レベル値となる再生FM映像信号を得ることが出来
ともに、互換再生を行なった場合でも良好な再生映
像信号が得られる映像信号記録再生装置を得ることを目
的とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/93 H 4227−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号をFM変調し、またディジタル
    音声信号を上記FM変調した記録映像信号のブランキン
    グ期間に時分割多重して記録再生する映像信号記録再生
    装置において、再生信号における映像信号周波数帯域外
    の低域周波数成分を除去する特性を有するフィルタと、
    上記フィルタから出力された再生信号を入力し、その出
    力レベル値が一定となり出力されるよう利得を自動的に
    制御する自動利得制御手段とを備えたことを特徴とする
    映像信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 映像信号をFM変調し、またディジタル
    音声信号を上記FM変調した記録映像信号のブランキン
    グ期間に時分割多重して記録再生する映像信号記録再生
    装置において、再生信号におけるディジタル音声信号の
    領域を判別し、ディジタル音声信号の領域を示す制御信
    号を発生する領域信号発生手段と、上記再生信号におけ
    る再生映像信号の周波数特性を補償する再生イコライザ
    と 上記再生信号におけるディジタル音声信号領域での
    再生信号の低域周波数成分を除去あるいは抑圧する特性
    を有するフィルタと、上記領域信号発生手段からの出力
    信号に基づき、上記再生イコライザの出力と上記フィル
    タの出力を選択し出力する選択手段と、上記選択手段か
    ら出力される再生信号を入力し、その出力レベル値が一
    定となり出力されるように利得を自動的に制御する自動
    利得制御手段とを備えたことを特徴とする映像信号記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 映像信号をFM変調し、またディジタル
    音声信号を上記FM変調した記録映像信号のブランキン
    グ期間に時分割多重して記録再生する映像信号記録再生
    装置において、再生信号におけるディジタル音声信号の
    領域を判別し、ディジタル音声信号の領域を示す制御信
    号を発生する領域信号発生手段と、 上記領域信号発生手段からの出力である上記ディジタル
    音声信号の領域を示す制御信号に基づき、周波数特性を
    制御可能な再生イコライザと、上記再生イコライザから
    出力される再生信号を入力し、その出力レベル値が一定
    となり出力されるよう利得を自動的に制御する自動利得
    制御手段とを備えたことを特徴とする映像信号記録再生
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005006744A1 (ja) * 2003-07-10 2005-01-20 Kowa Company, Ltd. ケーブル延長装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005006744A1 (ja) * 2003-07-10 2005-01-20 Kowa Company, Ltd. ケーブル延長装置
US7440035B2 (en) 2003-07-10 2008-10-21 Kowa Company, Ltd. Cable extending device

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